JP2006066433A - 基板処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 部品を共通化し、共通化が困難な部品をオプションとすることによって装置を標準化し、標準化した装置で複数の基板処理方法に対応できるようにする。
【解決手段】 開口を有するチャンバ200の構成は共通化する。このチャンバの開口250は、ガス導入部224を具備するリッド部によって閉塞する。このリッド部はオプションとして成膜方法に合わせて複数種類用意する。例えば、ALD成膜用のガス導入部を具備するALD成膜用リッド部207と、CVD成膜用のガス導入部を具備するCVD成膜用リッド部とを用意して、これらの間で交換可能にチャンバ200に取り付けて、基板処理装置を構成する。この場合、ALD成膜用リッド部207は片側流しタイプのガス導入部を具備し、CVD成膜用リッド部はシャワーヘッドタイプのガス導入部を具備する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、複数の基板処理方法に対応可能な基板処理装置に関する。
近年、半導体の微細化に伴い半導体製造における成膜工程においても原子層レベルの成膜が注目されている。その成膜方法としてALD(Atomic Layer Deposition)が挙げられる。この反応の形態は、金属含有原料Aと酸化力のある原料B(O3,O2,H2O等)とを比較的低温に設定された基板上に交互に供給することによって、従来から主流であったCVD(Chemical Vapor Deposition)とは異なり、原料ガスの吸着・脱離といった過程を経て膜を堆積させていく方法である。
このALD成膜方法のメリットとしては、(1)膜厚制御の良さ、(2)基板の温度均一性をさほど要求しないこと、(3)理論的にはセルフリミットがかかる成膜工程であるため、ガス流れの影響が少ない、といったことが挙げられる。
反対にデメリットとしては、原料ガスに含有される成分を膜中に取り込みやすいことが挙げられる。
ところで、ALD成膜で使用する原料Aと原料Bは、非常に反応性が高く、同時供給されると気相反応による異物の発生や膜質劣化を引き起こす要因となると考えられる。そのため原料A及び原料Bの供給後は、真空引きや不活性ガスによるパージを行い、前工程ガスの残留がないように十分配慮する必要がある。
ALD成膜を行う装置にあっては、(1)基板以外の接ガス表面積を減らすこと(部品点数を減らす)、(2)ガスの吸着しにくい材料もしくは表面処理した部材を使用すること、(3)チャンバ容積(接ガス容積)を減らすこと、などが残留ガスを短時間でなくすことに直接的に影響を与える要素であると考えられる。
このため、ALD装置にあっては、チャンバ容積の小さい枚葉装置としたり、ガス導入ポートをチャンバ内に直接連通させて接ガス面積、接ガス容積を減らしたり、ガス導入ポートを基板の片側に設けてガスが基板上を一方向に流れるようにしたりするといった手段が用いられてきた。
他方、従来からのCVD成膜においても、ALD成膜に比べ、(1)不純物量が少ない、(2)成膜レートが早い、(3)膜の緻密性が高い、などのメリットが挙げられるが、CVD成膜のみでは十分満足な膜質を得られていないのが現状である。
CVD成膜においては、チャンバ壁面からの加熱により基板を温めるホットウォール構造、基板下面より基板のみを加熱するコールドウォール構造などが提案されている。基本的には原料ガスの自己分解温度より高い温度に設定し、ホットウォール構造では気相中にて、コールドウォール構造では基板表面近傍にて、分解・堆積の過程を経て膜となる。
このためALD成膜のようなセルフリミットがかかることがないため、原料ガスの供給量のばらつきや基板温度のばらつきが膜厚分布にシビアに影響してくる。コールドウォール構造を例にとると、枚葉装置であってもALD成膜の場合よりもチャンバ容積を大きくして基板を昇降できるようにしたり、シャワー板を基板の上方に設けて基板へガスを均一に供給したり、基板加熱用のヒータを複数に分割して基板温度のばらつきを抑制したりするといった手段が用いられてきた。
上述したように、ALD装置とCVD装置とでは、原料ガス供給方法及び成膜方法が異なるため、これまでは構造の異なる共通性の少ない基板処理装置として扱われてきている。
ところで、半導体のスケール縮小化及びそれに伴う高品位の膜の形成が、成膜工程の基板処理装置にさらに高いレベルが要求されているのが現状である。この要求に応えるために、例えば、ALD装置とCVD装置とでは、次のような検討が行われている。
ALD装置では、原料ガスに含有される成分を膜中に取り込みやすいために、成膜後に膜質改善を行う。膜質改善手段としては、数層堆積毎または成膜完了後に高温処理(アニール処理)もしくは活性手段(プラズマ等)によって不純物を除去する方法が挙げられる。CVD装置では、CVD成膜のみでは十分満足な膜質を得られていないので、CVD成膜においてもALD成膜のような、数工程毎に膜質改善処理を実施するサイクリックなCVDが検討されている。
しかし、これらの検討では、ALD装置とCVD装置とが異なった装置として別個に取り扱われており、互いに部品を共通化するという視点にも欠けているので、そのような異なる装置を製作することは、その運用面やコスト、部品の共通化する上で大きな負担となっていた。
原料ガス供給方法及び成膜方法の異なる基板処理装置の部品を共通化できれば、次世代半導体に十分対応できる高品位の薄膜を提供できる装置を容易に構築できる可能性がある。
また、枚葉式装置にあっては、共通の基板搬送プラットフォームに複数台の基板処理装置を連結してクラスタ型システムを構成することがある。その構成の仕方には、同一プロセス(全てCVD成膜、もしくは全てALD成膜)、もしくは複合プロセス(ALD成膜とCVD成膜)、前後処理プロセス(前処理、CVDまたはALD成膜、後処理)など、用途に応じて様々な基板処理装置の連結パターンがある。その際にALD成膜用またはCVD成膜用基板処理装置の部品を共通化できるメリットは大きいと予想される。
上述したように従来の技術では、原料ガス供給方法及び成膜方法が異なる基板処理装置を、解決すべき共通課題が多く存在するにもかかわらず、高いレベルの要求に対して個別に対応させようとしていたため、部品を共通化できず、装置の標準化が図れなかった。
また、次世代トランジスタ・LSIなどの半導体デバイスにおいて、少量・多品種生産がさらに加速することが予想されるが、原料ガス供給方法及び成膜方法が異なる基板処理装置で個別に対応させようとしていたため、多種多様な原料ガス供給方法及び成膜方法に柔軟に対応することができなかった。
本発明の課題は、上述した従来技術の問題点を解消して、部品を共通化することによって、複数の基板処理方法に容易に対応可能な基板処理装置を提供することにある。
第1の発明は、基板を処理する基板処理装置であって、開口を有するチャンバと、前記チャンバに前記開口を閉塞するよう設けられるリッド部とを有し、前記リッド部は、ガス導入部を具備し、該ガス導入部のガス導入箇所が異なる複数のリッド部の間で、前記チャンバに対して交換可能に設けられることを特徴とする基板処理装置である。
リッド部を交換可能としたので、チャンバを標準化できる。また、リッド部をガス導入箇所が異なる複数のリッド部の間で交換可能にしたので、ガス導入方式が異なる複数の基板処理方法に柔軟に対応できる。
第2の発明は、基板を処理する基板処理装置であって、開口を有するチャンバと、前記チャンバの開口を閉塞するよう設けられガス導入部を具備するリッド部とを有し、前記リッド部は、ガスを基板に対して垂直に供給するガス導入部を具備するリッド部と、ガスを基板に対して平行に供給するガス導入部を具備するリッド部との間で、交換可能に設けられることを特徴とする基板処理装置である。
リッド部だけを交換してチャンバを共通化する場合に、特にガス導入方式が異なる基板処理装置では構造上異なる点が多いのでチャンバの標準化に問題が生じやすいが、本発明のような、ガスを基板に対して垂直に供給する方式と、ガスを基板に対して平行に供給する方式とでは、構造上異なる点はガス導入部に集約でき、チャンバを共通化することが容易になるので、チャンバの標準化と、異なるガス導入方式への柔軟な対応が一層容易になる。
第3の発明は、基板を処理する基板処理装置であって、開口を有するチャンバと、前記チャンバの開口を閉塞するよう設けられガス導入部を具備するリッド部とを有し、前記リッド部は、CVD成膜用のガス導入部を具備するリッド部と、ALD成膜用のガス導入部を具備するリッド部との間で、交換可能に設けられることを特徴とする基板処理装置である。
リッド部だけを交換してチャンバを共通化する場合に、特にガス導入方式が異なる基板処理装置では構造上異なる点が多いのでチャンバの標準化に問題が生じやすいが、本発明のような、CVD成膜用のガス導入部を具備するリッド部と、ALD成膜用のガス導入部を具備するリッド部とでは、構造上異なる点はガス導入部に集約でき、チャンバを共通化することが容易になるので、チャンバの標準化と、異なるガス導入方式への柔軟な対応が一層容易になる。
第4の発明は、基板を処理する基板処理装置であって、開口を有するチャンバと、前記チャンバの開口を閉塞するよう設けられガス導入部を具備するリッド部とを有し、前記リッド部は、シャワーヘッドタイプのガス導入部を具備するリッド部と、片側流しタイプのガス導入部を具備するリッド部との間で、交換可能に設けられることを特徴とする基板処理装置である。
リッド部だけを交換してチャンバを共通化する場合に、特にガス導入方式が異なる基板処理装置では構造上異なる点が多いのでチャンバの標準化に問題が生じやすいが、本発明のような、シャワー板タイプのガス導入部を具備するリッド部と、片側流しタイプのガス導入部を具備するリッド部とでは、構造上異なる点はガス導入部に集約でき、チャンバを共通化することが容易になるので、チャンバの標準化と、異なるガス導入方式への柔軟な対応が一層容易になる。
第5の発明は、ガス導入部を具備するリッド部をチャンバに取り付けて該チャンバの開口を閉塞するステップと、前記チャンバ内に基板を搬入するステップと、前記リッド部に設けられた前記ガス導入部より前記基板に対してガスを供給して該基板を処理するステップと、処理後の基板を前記チャンバより搬出するステップとを有し、前記リッド部を前記チャンバに取り付けるステップでは、前記基板に対してCVD処理を行う際は、ガスを前記基板に対して垂直に供給するガス導入部を具備するリッド部を前記チャンバに取り付け、前記基板に対してALD処理を行う際は、ガスを前記基板に対して平行に供給するガス導入部を具備するリッド部を前記チャンバに取り付けることを特徴とする半導体装置の製造方法である。
ガスを基板に対して垂直に供給するガス導入部を具備するリッド部、またはガスを基板に対して平行に供給するガス導入部を具備するリッド部をチャンバに取り付けるだけで、共通のチャンバを用いながら、異なる成膜処理であるCVD処理またはALD処理を行うことができる。
第6の発明は、基板を処理する基板処理装置であって、開口を有するチャンバと、前記チャンバの開口を閉塞するよう設けられガス導入部を具備するリッド部とを有し、前記リッド部は、片側流しタイプのガス導入部を具備し、該片側流しタイプのガス導入部面が前記チャンバの開口面と面一に設置されるALD成膜用リッド部と、シャワーヘッドタイプのガス導入部を具備し、該シャワーヘッドタイプのガス導入部面がチャンバの開口面よりも上方に設置されているCVD成膜用リッド部との間で、交換可能に設けられることを特徴とする基板処理装置である。
リッド部をALD成膜用リッド部に交換してチャンバの開口を閉塞したときは、ガス導入部面が開口と面一に設置されるので、基板上に形成される成膜空間を狭くすることができる。他方、リッド部をCVD成膜用リッド部に交換してチャンバの開口を閉塞したときは、ガス導入部面がチャンバの開口面よりも上方に設置されているので、ガス導入部面と基板との間の距離を広くとることができる。したがって、チャンバを共通化しながら、ALD成膜では高速ガス置換を行うことができ、CVD成膜ではガス導入部面と基板との間に、ALD成膜時よりも広い適正距離を確保できる。
第7の発明は、第6の発明において、前記チャンバ内に前記基板を載置するヒータユニットと、前記ヒータユニットに前記基板を加熱するよう設けられ複数に分割されて独立に制御されるヒータと、リッド部を前記CVD成膜用リッド部と前記ALD用リッド部との間で交換するとき前記ヒータの分割数を変更することが可能な変更手段とを備えた基板処理装置である。
リッド部をCVD成膜用リッド部に交換するときは、ALD成膜用リッド部に交換するときよりもヒータ分割数が多くなるように、変更手段によりヒータ分割数を変更すると、基板温度のばらつきをALD成膜のときよりも小さくすることができる。
本発明によれば、チャンバを標準化し、リッド部を交換するだけで複数の基板処理方法に容易に対応させることができる。
以下に本発明の基板処理装置の実施の形態をALD成膜とCVD成膜との2方式の成膜を行う枚葉装置を例にとって説明する。なお、この枚葉装置は1枚のみならず、2〜3枚程度の基板を同時に処理するものも含まれる。
ALD成膜の例として、金属含有原料AとしてTMA(トリメチルアルミニウム)、原料Bとして酸素または窒素を含有する物質、例えば水を用いて、基板にアルミニウム酸化膜を形成する。CVD成膜の例として、液体金属原料CとしてHf(MMP)4(テトラキス(1−メトキシ−2−メチル−2−プロポキシ)ハフニウム)と、活性手段(プラズマ)を用い、基板にハフニウム酸化膜を形成することとする。
但し、金属含有原料A、Cならびに原料Bはこれに限定されるものではない。ALDとCVDの枚葉装置では、使用する原料の蒸気圧が異り、成膜方法も違うことからガス導入部の構造は異なるが、チャンバに準ずるその他の構造は多くの点で共通する。
次に、チャンバを共通化した上記2方式の成膜方法を実施するための枚葉装置の構造概要を図を用いて説明する。
図1は本発明で利用可能なALD成膜用の枚葉装置の一例を示した縦断面図である。この枚葉装置は、上部開口を有するチャンバ200と、チャンバ200の上部開口250を閉塞するALD成膜用リッド部207とを有する。ALD成膜用リッド部207はガス導入部224を具備し、そのガス導入箇所であるガス導入ポート206が異なる他のリッド部と交換可能にチャンバ200に取り付けられている。したがって、ALD成膜用リッド部207より下方に設置してあるチャンバ200を含むチャンバユニット類(ヒータユニット202、ヒータユニット台204、排気ポート212等)の構造は共通化を図っている。
チャンバ200内には、基板201を保持・加熱するヒータユニット202が設けられる。ヒータユニット202は、複数に分割されたヒータ(図示せず)を有し、これらが独立に温度制御されて基板温度のばらつきを抑制するようになっている。ヒータユニット202は、チャンバ200の底部から挿入されたヒータユニット台204に支持される。ヒータユニット台204は、ヒータユニット202を介して基板201を成膜位置(図示位置)及び搬送位置に昇降可能とする。ヒータユニット台204とチャンバ200との間は昇降ベローズ205によって気密にされる。
なお、ヒータユニット202としては、窒化アルミニウム製、インコネル(商品名)製、あるいは石英製(石英内にSiCヒータが封入されたもの)などが挙げられる。基板成膜工程中に、これらヒータユニットにも成膜されてしまうおそれがある。これらのヒータユニット202は、フッ素系などの腐食性ガスを用いたエッチングによるクリーニング処理を施すことにより、長期間に亘り使用できることが見込まれる。しかしながら、原料ガスによってはクリーニングが困難な場合もあるため、その場合はヒータユニット202にカバーを取り付け、ヒータユニットが成膜されにくい構造とする。カバーの材質としては、金属汚染によるトラブルのない石英、SiCなどの非金属製であることが好ましい。
図示しない搬送室と隣接するチャンバ200の一側面には、基板201を搬入出できる基板搬送口200aが設けられる。この基板搬送口200aにはゲートバルブ213が取り付けられて、成膜中は、このゲートバルブ213にて搬送室とチャンバ200との連通を遮断できるようになっている。
チャンバ200の上部開口250を閉塞するALD成膜用リッド部207には、チャンバ200内にガスを導入するガス導入部224が設けられる。このガス導入部224は、ALD成膜用リッド部207の厚さ方向に設けられたガス孔と、このガス孔と連通するようにALD成膜用リッド部207に接合されたガス導入ポート206とから構成される。したがってガス導入部224は、ガス導入ポート206及びガス孔を通じてチャンバ200と直結されるので、ガス置換時間の短縮が図れる。貫通孔とガス導入ポート206(206a、206b)は、2種類のガスを導入するために、それぞれ2本ずつ設けられる。
ガス導入箇所を決めるガス導入部224のALD成膜用リッド部207上の設置箇所は、基板201の直上ではなく、基板外周の片側(基板外周よりも外側)に偏椅した場所に設ける。これによりガス導入部224は、ガスが基板201上を一方向に流れる片側流しタイプとなる。ガス導入部224の設置箇所を偏椅させて片側流しタイプとするのは、ガス導入部224を基板201の直上に設けると、ガス導入部直下の基板面上に特異点ができ、その点での膜厚分布が増加するので、これを避けるためである。
チャンバ200の成膜位置に上昇した基板201(図示位置)の外周位置に、リング状のカバープレート203が設けられる。ガス導入部224の設置箇所は、このカバープレート203上にくる。ガス導入部224から導入されたガスは、カバープレート203により基板上に向けて平行に流れるとともに、その流れの分布が調整される。カバープレート203とヒータユニット202との間にリング状の隙間225が形成されており、基板201上に供給されるガスは、この隙間225よりヒータユニット202の裏側に排出される。ヒータユニット202の裏側に排出されたガスは、チャンバ200の他側面に設けたガス排気口200bを通って、排気ポート212より排気される。
なお、図示するように、ガス導入ポート206とALD用リッド部207との接合部、ALD用リッド部207とチャンバ200の上部開口部との接合部、及びチャンバ200と排気ポート212との接合部は、それぞれOリング226によってシールされている。
ガス導入ポート206は、原料A(TMA)及び原料B(水)の2種類のガスをチャンバ200内に導入するために前述したように2本(206a、206b)設けられ、それぞれ配管199a、199bを介して原料タンク215、216に連通されている。原料A及び原料Bはそれぞれ原料タンク215、216に封入されている。原料タンク215、216は必要に応じて加熱・冷却手段(図示せず)の上に載置されている。
原料がTMAなどの比較的蒸気圧の高い原料の場合は、原料タンク215から原料スを搬送する手段として、不活性ガス(Ar,N2など)による圧送ガス220を使用する。この場合、タンク内の原料に直接圧送ガス220の配管を挿入して圧送するバブリング方式、またはタンク内を所望の圧力・温度に制御可能であれば、タンク内の気相を圧送する気体搬送方式が挙げられる。なお、気体搬送方式では、圧送ガス220の配管は原料に配管を挿入する構造をとらずに、タンク内の気相部に挿入する構造とする。また、原料が水などの場合は気体搬送方式で十分である。
なお、原料ガスが送り出される導入配管199a、199bには、残留ガスを逃がす排気ベント管219a、219bがそれぞれ接続されている。また、不活性ガスからなるパージガス223a、223bを導入するパージガス配管198a、198bもそれぞれ導入配管199a、199bに接続されている。
圧送ガス220によって搬送された原料A、Bのガスは、再液化しない温度に保温された導入配管199a、199bを通りチャンバ200へ流れる。その際に、導入配管199aに設けたバルブ218a,排気ベント管219aに設けたバルブ218bと、導入配管199bに設けたバルブ218c,排気ベント管219bに設けたバルブ218dとを開閉制御して、原料A、Bのガスの流れをそれぞれチャンバ200側または排気ベント管219a,219b側に切り替える。
これらのバルブには、通常エア駆動によるエアバルブを使用することが多いが、エアバルブの場合、エアチューブ長さによって駆動遅延が30〜50msec程度あるため、1工程当たり1sec以下の処理時間が要求される成膜においては、開閉遅延の累積によって反応性の高い原料同士をチャンバ200へ同時供給する場合が想定され、反応物生成による配管詰まりやパーティクル発生の原因となり得る。そのためALD成膜の場合は、ソレノイド式バルブ(開閉速度=数msec)などのさらに高速開閉が可能であるバルブを特に選定する必要がある。
なお、2種類以上の金属含有原料ガスなどを使用する場合、それらの原料同士の反応性が低い場合は、これらの原料を排気ポート212ないしこれに連結された排気配管の途中で合流させて排気することも可能である。しかし、TMAと水などの極めて反応性の高い原料同士の場合は、図1に示すように、導入配管199a、199bに真空ポンプ(図示せず)に連通された排気ベント管219a、219bを分岐して、これらの排気ベント管219a、219bより導入配管199a、199b内の真空排気を行うことが好ましい。
ALD成膜工程は以下の4工程からなっており、4工程を1サイクルとして所望の膜厚になるまで複数サイクルの処理を行う。ヒータユニット202によって加熱する基板201の温度は、一般に、200〜400℃程度である。また、チャンバ200、及びガスと接触する接ガス部(例えば、カバープレート203、排気ポート212など)においては、低温部での原料ガスの再液化を防止するため、一定温度以上に加熱されている。
成膜開始までの前処理工程としては、まず、ガス導入部224を具備するALD成膜用リッド部207をチャンバ200に取り付けて、チャンバ200の上部開口250を密閉した上、ガス導入ポート206に必要なリッドユニット類(導入配管199a、199bなど)を接続する。その後、ゲートバルブ213を開いて、基板搬送用ロボットアーム(図示せず)に載置された基板201を、搬送口200aを介して、搬送位置にあるヒータユニット202上に載置する。
工程1では、原料タンク215に封入されたTMA原料Aをバブリング方式または気相搬送方式によって導入配管199aに搬送し、ALD成膜用リッド部207のガス導入部224よりチャンバ200内に数秒以下の時間にて供給し、基板201の表面にガス原料Aを吸着させる。その直後、バルブ218a,218bの開閉制御により原料ガスの流れを排気ベント管219a側に切り替える。
工程2では、導入配管199a、バルブ218a、ALD成膜用リッド部207のガス導入部224及びチャンバ200の接ガス空間(これらをパージ領域という)のパージを行う。これらのパージは排気ベント管219a及び排気ポート212からの排気によって行う。さらにパージ領域の残留ガスを短時間でパージするため、パージガス配管198aからN2,Arなどのパージガス223aを導入配管199aに導入して、原料Aのガス濃度を低下させる。
パージ時間としては数秒〜数十秒程度が良い。その際、このパージ時間は、カバープレート203とヒータユニット202との隙間225から排出するガス流量、及びチャンバ200内の所望する圧力、及び所望する置換時間により変更する必要がある。一例として、圧力帯が10〜100Pa程度、基板サイズがφ300mmの場合、隙間225は2mm程度以下でないと基板面内のガス流れを均一にすることはできず、置換時間の短縮が図れない。
一般に、吸着は分圧(全圧×原料のモル分率)の関数と考えられているが、必然的にガス流れの上流側が高圧に、下流側が低圧になるため、膜厚にガス流れと並行に勾配ができてしまうことが予想される。隙間225を狭くしてヒータユニット202の外周よりガスを逃がす量を少なくすると、上流側と下流側との圧力差は低減するが、ガス排出量が減少するためガスの置換時間が長くなる。逆に隙間225を広くするとガス置換時間は短くできるが、基板面内の圧力差が大きくなるというように、隙間225とガスの置換時間とはトレードオフの関係にある。このため上記一例の場合、置換時間を短くし、且つガス流れを均一化するためには、上述したように隙間225を2mm程度以下とする必要がある。
ALD成膜において、上述したように隙間225を2mm程度以下とした場合に、さらに置換時間を短縮するためには、シャワー板などの多孔板によるガス導入は、接ガス表面積が増大し、コンダクタンスが小さくなるため好ましくない。このため本実施の形態では、前述したようにガス導入部224を、ガス導入ポート206及びガス孔を通じてチャンバ200と直結する構造として、接ガス表面積を減少し、コンダクタンスを大きくしてある。
工程3では、原料タンク216に封入された水原料Bをバブリング方式または気相搬送方式によって導入配管199bに搬送し、ALD成膜用リッド部207のガス導入部224よりチャンバ200内に数秒以下の時間にて供給して、基板201の表面に吸着しているTMA原料Aとの表面反応により、アルミニウム酸化膜の1原子層を基板上に形成させる。その直後、バルブ218c,218dを開閉制御して原料ガスBの流れを導入配管199bから排気ベント管219b側に切り替える。
工程4では、導入配管199b、バルブ218c、ALD成膜用リッド部207のガス導入部224及びチャンバ200内(これらをパージ領域という)のパージを行う。これらのパージは排気ベント管219b及び排気ポート212からの排気によって行う。さらにパージ領域の残留ガスを短時間でパージするため、パージガス配管198bからN2,Arなどのパージガス223bを導入配管199bに導入して、水原料Bのガス濃度を低下させる。特に水原料Bの場合は、チャンバ200の壁面などに吸着しやすく、パージ時間については工程2と同等時間では十分にチャンバ200内をパージしきれなく、工程2に要する時間の数〜数十倍のパージ時間をかける必要がある。
上述した工程1〜4を1サイクルとした場合、枚葉式装置においては1サイクル当たり10秒以下が好ましい。このサイクルを繰り返すことにより、所定膜厚のアルミニウム酸化膜を形成する。成膜終了後、基板201を搬送位置まで降下させ、搬送口200a、ゲートバルブ213を通り、チャンバ200より搬出する。
次に、図1に示すチャンバ200を含むチャンバユニット類はそのままにして、リッド部を含むリッドユニット類をCVD用に交換して構成したCVD成膜用の枚葉装置について説明する。
図2は、そのようなCVD成膜用の枚葉装置を示した縦断面図である。CVD成膜用リッド部208より下方に載置しているチャンバ200を含むチャンバユニット類は図1と共通化を図っている。したがって、図2において、チャンバ200を含むチャンバユニット類については、図1と同一符号を付してある。
但し、ヒータユニット202の温度均一性については、ALDの場合は±1%程度でも比較的均一な膜が形成されるが、CVDの場合は一般に±1%以下の均一性が要求されるため、ALDで採用されているヒータ分割数よりも多い、多チャンネルによるヒータの温度制御が必要になる。そこで、リッド部をCVD成膜用リッド部208に交換するときは、それに合わせてヒータユニット202も交換することが好ましいが、ヒータの分割数を変更することが可能な変更手段(図示せず)を設けることで、ヒータユニットの共通化をはかるようにしてもよい。
チャンバ200の上部開口250を閉塞するCVD成膜用リッド部208には、チャンバ200内にガスを導入するシャワーヘッドタイプのガス導入部230が、チャンバ200内の基板201と対向して設けられる。このガス導入部230は、多数のガス孔を有するシャワー209板と、多数のガス孔を有してシャワー板209を覆う分散板210と、分散板210を覆う蓋板211と、蓋板211に接合されたガス導入ポート236とから構成される。ガス導入ポート236に導入配管231が接続される。
図示するように、ガス導入ポート236と蓋板211との接合部、蓋板211とシャワー板209との接合部、シャワー板209とCVD成膜用リッド部208との接合部、及びCVD成膜用リッド部208とチャンバ200の上部開口部との接合部は、それぞれOリング246によってシールされている。
CVD成膜用リッド部208では、ガス導入ポート236から蓋板211に導入されたガスは、分散板210によりシャワー板209上に分散され、さらにシャワー板209によりチャンバ200内へシャワー状に供給される。この供給は、基板201に対して垂直に行われる。基板201上に供給されるガスは、ヒータユニット202とカバープレート203との間に形成された隙間225から排出され、ヒータユニット202の裏側を抜け、チャンバ200の他側面に設けたガス排気口200bを通り、排気ポート212より排気される。
蓋板211には、Hf(MMP)4原料Cを導入する導入ポート236と、活性種を導入する導入配管234とが接続されている。
ガス導入ポート236は導入配管231に接続され、この導入配管231は気化器221を介して原料タンク217に接続されている。原料タンク217にはHf(MMP)4の液体金属原料Cが封入される。この原料Cは圧送ガス220より気化器221に送られる。気化器221に送られた原料Cは、ここでキャリアガス222cと混合されて気化され、導入配管231に設けたバルブ218eを通過して、ガス導入ポート236よりチャンバ200内に導入される。
導入配管231のバルブ218eの上流側には、排気ベント管233と、パージガス管232とが接続されている。排気ベント管233にはバルブ218fが設けられ、バルブ218e,218fとを開閉制御して原料ガスの流れをチャンバ200側または排気ベント管233側に切り替える。パージガス管232にはバルブ218gが設けられ、バルブ218gを介してパージガス223を導入配管231に導入する。
活性種を導入する導入配管234には、リモートプラズマ源からなる活性手段243が接続されている。活性手段243は、酸素O2、窒素N2、水素H2などの活性種用のガスと、Arなどのプラズマ添加用のガスとが導入されて、プラズマにより活性種を発生し、導入配管234を介してガス導入部230に供給する。
CVD成膜においては、基板201へのガスの供給量がシビアに膜厚に効いてくるため、均一な薄膜を形成するためには基板面内にガスを均一に供給する必要がある。そのために、チャンバ200内への導入前に、ガス導入部230によって、ガスを分散板210で分散し、さらにシャワー板209でシャワー状にしてから、基板201上に供給している。
分散板210の孔径はφ0.1〜2mm程度、孔数は50〜500個程度、シャワー板209のガス孔径はφ0.1〜2mm程度、ガス孔数は800〜10000個程度である。成膜条件にもよるが、経験的に基板201とシャワー板209との間隙は20mm程度が良い。間隙が小さすぎると、シャワー板209のガス孔が基板201に転写され、間隙が大きすぎるとガス流れが均一でなくなる。
この間隙はCVDに固有のものである。この間隙を、CVD成膜用リッド部208のチャンバ200への取付け面(チャンバ200の上部開口面)と基板201との間に確保しようとすると、ALD成膜用リッド部207との間でチャンバ200の共通化を図る場合には、チャンバ200内のカバープレート203上の容積(成膜空間の容積)が増大し、ALD成膜において好ましくない。そこでCVD成膜用リッド部208においては、この間隙を確保するため、CVD成膜用リッド部208の内側をALD成膜用リッド部207のように平坦とせず、外側に凹ませ、その凹部にシャワー板209をはめ込むことによって、基板201と対向するシャワー板209面を上方に逃がす構造としている。これにより、ALD成膜用リッド部207に交換したときにチャンバ200内のカバープレート203上の容積を増大させることなく、20mmの間隙を確保できる。
成膜開始までの前処理工程としては、まず、ガス導入部230を具備するCVD成膜用リッド部208をチャンバ200に取り付けて、チャンバ200の上部開口250を密閉した上、ガス導入ポート236に必要なリッドユニット類(導入配管231など)を接続する。また、ガス導入部230に残りのリッドユニット類(活性種を導入する導入配管234など)を連結する。その後、ゲートバルブ213を開いて、基板搬送用ロボットアーム(図示せず)に載置された基板201を、搬送口200aを介して、搬送位置にあるヒータユニット202上に載置する。
一般にCVDによる成膜はALDよりも高温であり、基板温度は300〜800℃程度である。ALD成膜と同様に基板201をヒータユニット202に載置した後、成膜位置で所定温度に上昇するまで待機する。昇温待機中においては、バルブ218fを開き、バルブ218e及びバルブ218gを閉じて、導入配管231内の原料ガスをベント管233から排気ベント管233へ排気するようにして、気化器221内での原料ガスの気化を安定なものとする。
基板201の温度が所定の温度に到達後、成膜を開始する。成膜の工程としてはALDと同様、4工程である。
工程1では、バルブ218fを閉じ、バルブ218eを開き、チャンバ200内の基板201へHf(MMP)4の原料ガスを導入して分解し、基板201上にハフニウム酸化膜を堆積させる。
工程2では、ハフニウム酸化膜を数〜数十Å堆積後、原料ガスの供給を止め、パージ工程を行う。この工程では、バルブ218gを開き、数〜数十秒間程度、不活性ガスであるN2またはArなどのパージガス223をパージガス管232から導入配管231へ導入する。これによりバルブ218e〜ガス導入部230管のガス溜りとなる導入配管231内、バルブ218e、ガス導入部230を構成するガス導入ポート236、蓋板211、分散板210、シャワー板209及びチャンバ200内の接ガス空間(パージ領域)のパージを行う。
工程3では、パージ終了後、バルブ218g及び218eを閉じ、活性化工程に移る。すなわち、活性手段243で発生したO2、N2、H2などの活性種をArとともにガス導入部230からチャンバ200内に導入して、基板201上に成膜されたハフニウム酸化膜に含まれる不純物を除去する。
工程4では、活性種となるO2、N2、H2の供給を止め、活性種とならないArのみを活性手段243から導入配管234内に流して、ガス溜りとなるバルブ〜導入配管234内、ガス導入部230及びチャンバ200内の接ガス空間をパージする。なお、導入配管234に排気ベント管を設けて、導入配管234内は排気ベント管からパージするようにしてもよい。
上述した工程1の原料ガスの供給中、及び工程2のパージ中において、チャンバ200内の圧力変動が大きい場合、パーティクル発生の原因となり得る。そのためこれらの工程1、2中では、できるだけ圧力変動を抑制するシーケンスにする必要がある。排気ポート212には圧力制御手段214などが設置されているが、一般的に圧力制御手段214は圧力追従制御速度が数秒程度と、十分早い応答速度とは言えない。
ところで、活性手段243には、酸素、窒素などのラジカル種となるガス及び、プラズマ点火用にArガスを導入している。したがって、原料供給中においても、Arガス流量>>原料ガス流量、酸素・窒素流量(プラズマ用)となるように設定し、原料ガス切り替えにより、流量の変動があってもトータル流量の変動は小さくすることで、チャンバ200内の圧力変動を抑える。Arガス流量>>原料ガス流量の定義としては10倍以上を想定している。
なお、Arガス流量>>原料ガス流量により、満足な成膜条件を得られない場合は、パージガス223と原料ガスの流量を同等に設定する。この場合は、バルブ218e、バルブ218f、バルブ218gの種類にもよるが、数〜数十msec程度の機械的遅延が発生するため、前記の圧力制御手段214に比べると、圧力変動抑制の効果は少ないと考えられる。
一般に、プラズマ源などの活性手段243を利用した場合、プラズマの点火には時間がかかるため、成膜中はArを流し続けてプラズマを継続的に点火しておく。この場合、活性種となるO2、N2などのガスの導入の有無で、活性化工程(工程3)とパージ工程(工程4)とを区別する。
上述した工程1〜工程4を1サイクルと考えた場合、枚葉式装置においては1サイクル当たり数十秒以下が好ましい。このサイクルを繰り返すことにより、所定厚のハフニウム酸化膜が形成される。この酸化膜は、活性化による膜質改善処理が数工程毎(工程3毎)にサイクリックに実施されているので、十分満足な膜質を有する。成膜終了後、基板201を搬送位置まで降下し、搬送口200a、ゲートバルブ213を通り、チャンバ200より搬出する。
上述したように2つの実施の形態によれば、基板に薄膜を堆積させる枚葉装置において、チャンバを共通化しているので、チャンバの標準化が可能である。また、チャンバの上部開口250を閉塞するリッド部をオプションとして、ALD成膜用リッド部とCVD成膜用リッド部との間で交換可能にしているので、チャンバをそのままにして、リッド部を交換するだけで、原料ガス供給方法及び成膜方法が異なるALD成膜方法とCVD成膜方法とに対応させることができる。
また、実施の形態によるALD成膜用リッド部207では、ガス導入部224に2種類の原料ガス用のガス導入ポート206を設けただけであるが、これに膜質改善用の活性手段(リモートプラズマ)を連結する第3のガス導入ポートを設けるようにしても良い。このようにALD成膜用リッド部207に活性手段を増設することにより、数層堆積毎または成膜完了後に活性手段によって不純物を除去することが可能になる。
なお、実施の形態によるALD成膜用リッド部207を取り付けたチャンバにおいて、高温処理(アニール処理)を可能にするには、ヒータユニットに設けられるヒータを、抵抗加熱ヒータではなく、高速加熱可能なランプヒータと交換することが好ましい。これによれば、数層堆積毎または成膜完了後に、ランプ加熱による高温処理によって不純物を除去してALD成膜の膜質を改善することが可能になる。
今後、共通の基板搬送プラットフォームに接続されるチャンバについては様々な形態が予想されるため、実施の形態のように、ガス導入部を具備するリッド部のみをオプションとする形態をとることで、チャンバについては成膜プラットフォームとして標準化することができる。また、部品の共通化を図ることによりコスト低減・メンテナンス方法の共通化、運用(ハード、ソフト)共通化などのメリットを得ることができる。
例えば、共通の基板搬送プラットフォームに複数台の基板処理装置を連結してクラスタ型システムを構成する場合、標準化されたチャンバ及びこのユニット類を連結しておき、予め用意した複数のリッド部(ALD成膜用リッド部、CVD成膜用リッド部)の中から、適合プロセスのリッド部を選んで、標準化されたチャンバに取り付けるだけで、同一プロセス、もしくは複合プロセス、前後処理プロセスなどにおいて、メインとなる薄膜形成、絶縁膜形成、メタル膜形成などの用途に応じた様々な基板処理装置の連結パターンを構成することができる。
また、本実施の形態では、オプションとするリッド部側に、原料ガス供給方法及び成膜方法の違いからくる構造上の相違点を集約、吸収するようにしている。このため、各成膜方法に合わせてチャンバに取り付けるリッド部を交換しても、装置性能を低下することがなく、コンパチブルなチャンバを得ることができる。
例えば、CVD成膜においては、シャワー板面と基板との距離の適正距離と推定される20mm程度の間隙を確保する必要がある。ALD成膜においては、高速ガス置換を実現するために、基板と基板上のALD成膜用リッド部内面との隙間を、CVDでの適正距離よりも小さくして、基板上の成膜空間の容積を小さくする必要がある。この点で、本実施の形態では、CVD成膜用リッド部のシャワー板面を、ALD成膜用リッドの場合と比べて、チャンバ上面よりも上方に設置して、CVD成膜の基板とシャワー板との間の間隙20mmを確保するようにしている。したがって、一方でALD成膜での高速ガス置換の置換時間スペックを低減することなく、他方でCVD成膜の基板とシャワー板との間の適正距離を確保できる。
実施の形態によるALD成膜用枚葉装置の縦断面図である。 実施の形態によるCVD成膜用枚葉装置の縦断面図である。
符号の説明
201 基板
200 チャンバ
250 上部開口
211、224 ガス導入部
207 ALD成膜用リッド部
208 CVD成膜用リッド部
206、236 ガス導入ポート(ガス導入部のガス導入箇所)
224、230 ガス導入部

Claims (1)

  1. 基板を処理する基板処理装置であって、
    開口を有するチャンバと、
    前記チャンバに前記開口を閉塞するよう設けられるリッド部とを有し、
    前記リッド部は、ガス導入部を具備し、該ガス導入部のガス導入箇所が異なる複数のリッド部の間で、前記チャンバに対して交換可能に設けられることを特徴とする基板処理装置。
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