JP2006066148A - 平面表示装置用のパネル - Google Patents
平面表示装置用のパネル Download PDFInfo
- Publication number
- JP2006066148A JP2006066148A JP2004245676A JP2004245676A JP2006066148A JP 2006066148 A JP2006066148 A JP 2006066148A JP 2004245676 A JP2004245676 A JP 2004245676A JP 2004245676 A JP2004245676 A JP 2004245676A JP 2006066148 A JP2006066148 A JP 2006066148A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- panel
- substrate
- partition
- display device
- partition wall
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Abandoned
Links
Images
Classifications
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01J—ELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
- H01J11/00—Gas-filled discharge tubes with alternating current induction of the discharge, e.g. alternating current plasma display panels [AC-PDP]; Gas-filled discharge tubes without any main electrode inside the vessel; Gas-filled discharge tubes with at least one main electrode outside the vessel
- H01J11/10—AC-PDPs with at least one main electrode being out of contact with the plasma
- H01J11/12—AC-PDPs with at least one main electrode being out of contact with the plasma with main electrodes provided on both sides of the discharge space
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01J—ELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
- H01J11/00—Gas-filled discharge tubes with alternating current induction of the discharge, e.g. alternating current plasma display panels [AC-PDP]; Gas-filled discharge tubes without any main electrode inside the vessel; Gas-filled discharge tubes with at least one main electrode outside the vessel
- H01J11/20—Constructional details
- H01J11/34—Vessels, containers or parts thereof, e.g. substrates
- H01J11/36—Spacers, barriers, ribs, partitions or the like
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01J—ELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
- H01J9/00—Apparatus or processes specially adapted for the manufacture, installation, removal, maintenance of electric discharge tubes, discharge lamps, or parts thereof; Recovery of material from discharge tubes or lamps
- H01J9/24—Manufacture or joining of vessels, leading-in conductors or bases
- H01J9/241—Manufacture or joining of vessels, leading-in conductors or bases the vessel being for a flat panel display
- H01J9/242—Spacers between faceplate and backplate
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Physics & Mathematics (AREA)
- Plasma & Fusion (AREA)
- Manufacturing & Machinery (AREA)
- Gas-Filled Discharge Tubes (AREA)
Abstract
【課題】発光材料を各セルに適切に付与することができ、また、発光に利用されるガスを各セルに適切に導入することが可能な平面表示装置用のパネルを提供する。
【解決手段】プラズマ表示装置用のパネル1は基板2を有し、基板2の主面上には、それぞれがy方向に伸びる線状の複数の第1隔壁31がy方向に垂直なx方向に一定のピッチにて配列形成される。また、基板2の主面上には、それぞれがx方向に伸びる線状の複数の第2隔壁32が一定のピッチにてy方向に配列形成される。複数の第2隔壁32のそれぞれは、互いに隣接する2つの第1隔壁31の間において基板2との間に間隙4を形成し、y方向に隣接するセルの間は、間隙4により互いに連結する。これにより、パネル1では間隙4を用いて発光材料を各セルに適切に付与することができ、また、発光に利用されるガスを各セルに適切に導入することができる。
【選択図】図2
【解決手段】プラズマ表示装置用のパネル1は基板2を有し、基板2の主面上には、それぞれがy方向に伸びる線状の複数の第1隔壁31がy方向に垂直なx方向に一定のピッチにて配列形成される。また、基板2の主面上には、それぞれがx方向に伸びる線状の複数の第2隔壁32が一定のピッチにてy方向に配列形成される。複数の第2隔壁32のそれぞれは、互いに隣接する2つの第1隔壁31の間において基板2との間に間隙4を形成し、y方向に隣接するセルの間は、間隙4により互いに連結する。これにより、パネル1では間隙4を用いて発光材料を各セルに適切に付与することができ、また、発光に利用されるガスを各セルに適切に導入することができる。
【選択図】図2
Description
本発明は、平面表示装置用のパネルに関する。
プラズマ表示装置用のパネルの場合、ガラス基板(以下、「基板」という。)上の隔壁のパターンは、通常、ストライプ状または格子状とされる。ストライプ状の隔壁は、構造が単純なため製造が容易であり、発光に利用されるガスを各セル(発光領域)に付与する際にセル内の排気を短時間に行うことができるという長所がある反面、非発光領域が必要となったり、格子状の隔壁と比較して1つのセルにおける蛍光体の表面積が小さくなるため、プラズマ表示装置の輝度を向上するには格子状の隔壁のパネルが有利である。そこで、格子状の隔壁においても排気を短時間に行うために、特許文献1ないし5では、基板上に格子状に配列形成された隔壁において、一の方向に伸びる複数の隔壁の高さを、他の方向に伸びる複数の隔壁の高さより低くしたパネルが提案されている。
一方で、従来より、プラズマ表示装置用のパネルの隔壁パターンを形成する方法として、サンドブラスト法(フォトリソグラフィ法とも呼ばれる。)、スクリーン印刷法、リフトオフ法等が知られている。しかしながら、これらの方法は煩雑であり、生産コストを増加させる要因となっている。
そこで、近年、特許文献6に開示されているように、微細な吐出口を有するノズルから光硬化性樹脂を含むペースト状のパターン形成材料を吐出して基板上にパターンを形成した後に、紫外線の照射によりパターン形成材料を硬化させる新規な手法が提案されている。特許文献6の手法によれば、パターンの形成工程を簡素化し、また、パターン形成材料の利用率を向上させることにより、パネルの生産コストを低減することができる。
特開2004−55495号公報
特開2001−155642号公報
特開2001−126621号公報
特開2002−134032号公報
特開2002−216620号公報
特開2002−184303号公報
ところで、プラズマ表示装置用のパネルには、発光材料である蛍光体が各セルに付与されるが、格子状に形成された隔壁を有するパネルにおいては、各セルに蛍光体を均一に付与することは容易ではなく、煩雑な工程を経ることなく均一に蛍光体を付与する手法も求められている。
本発明は、上記課題に鑑みなされたものであり、発光に利用されるガスや発光材料を各セルに適切に付与することが可能な平面表示装置用のパネルを提供することを目的としている。
請求項1に記載の発明は、平面表示装置用のパネルであって、基板と、前記基板の主面上において、それぞれが第1の方向に伸びる線状であり、前記第1の方向に垂直な第2の方向に配列形成された複数の第1隔壁と、前記主面上において、それぞれが前記第2の方向に伸びる線状であり、前記第1の方向に配列形成された複数の第2隔壁とを備え、前記複数の第2隔壁のそれぞれが、互いに隣接する2つの第1隔壁の間の少なくとも一部において前記基板との間に間隙を有する。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の平面表示装置用のパネルであって、前記複数の第1隔壁および前記複数の第2隔壁のそれぞれが、吐出口から吐出されたパターン形成材料により形成される。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の平面表示装置用のパネルであって、前記複数の第2隔壁が、前記基板と非接触とされる。
請求項4に記載の発明は、請求項1または2に記載の平面表示装置用のパネルであって、前記複数の第2隔壁のそれぞれが、互いに隣接する2つの第1隔壁の間の中央において前記基板と接する。
請求項5に記載の発明は、請求項1ないし4のいずれかに記載の平面表示装置用のパネルであって、前記複数の第1隔壁と前記複数の第2隔壁との交差位置において、前記複数の第1隔壁が露出するまで研磨処理が施されている。
請求項1ないし5の発明では、第2隔壁と基板との間の間隙を用いて、発光材料を各セルに適切に付与することができ、あるいは、発光に利用されるガスを各セルに適切に導入することができる。
また、請求項2の発明では、第2隔壁と基板との間の間隙を容易に形成することができる。
また、請求項3の発明では、発光材料の付与や発光に利用されるガスの導入を効率よく行うことができ、請求項4の発明では、第2隔壁の強度を向上することができる。
また、請求項5の発明では、第2隔壁上に載置される別の基板との接触面積を大きくして重ね合わせた後のパネルの強度を向上することができる。
図1は本発明の一の実施の形態に係るプラズマ表示装置用のパネル1の一部を示す平面図であり、図2は図1中の矢印A−Aの位置におけるパネル1の縦断面図であり、図3は図1中の矢印B−Bの位置におけるパネル1の縦断面図である。なお、図1ないし図3のパネル1は、プラズマ表示装置において互いに対向して設けられる2つのパネルのうち、格子状に形成された隔壁を有する側のパネル(通常、リアパネル)として用いられる。
図1のプラズマ表示装置用のパネル1は、ガラスの基板2を有し、基板2の主面上には、それぞれが図1中のy方向に伸びる線状の複数の第1隔壁31が設けられる。複数の第1隔壁31はy方向に垂直なx方向に、例えば、280μmピッチにて配列形成される。また、基板2の主面上には、それぞれがx方向に伸びる線状の複数の第2隔壁32がさらに設けられ、複数の第2隔壁32は、例えば、840μmピッチにてy方向に配列形成される。
図2および図3に示すように、第1隔壁31および第2隔壁32の断面形状は共に台形に近似した形とされ、平均的な断面の幅は90μmであり、高さは150μmである。第2隔壁32は、図2に示すように、基板2の主面から一定の高さだけ離れた位置にて第1隔壁31に被さるようにして設けられ、互いに隣接する2つの第1隔壁31の間において、第2隔壁32と基板2の主面との間には、微小な間隙4が形成される。
パネル1がプラズマ表示装置に組み込まれる際には、基板2の主面上において第1隔壁31の間に、赤(R)、緑(G)、青(B)のいずれかの色の蛍光体が付与される(図1では、付与された場合の蛍光体を符号33を付して破線にて示している。)。なお、第2隔壁32の上面(すなわち、基板2から最も離れた面)には後の工程で別の基板であるフロントパネルが取り付けられ、基板2とフロントパネルとの間の空間は、格子状の隔壁31,32により複数の放電領域(すなわち、セル)に仕切られる。このとき、y方向に互いに隣接する2つのセルの間は、第2隔壁32と基板2との間の間隙4により互いに連結し、後述するように、各セルには、この間隙4を利用して発光に利用されるキセノン(Xe)等のガスが封入される。
プラズマ表示装置では、各セルに個別に電圧が印加されることによりプラズマ放電が行われて紫外線が発生し、各セル内に形成された蛍光層に紫外線が入射することにより可視光が発生する。なお、第2隔壁32と基板2との間の間隙4の大きさは、1つのセルにおいて発生したプラズマが隣接するセルへと移動することがないように、所定の大きさ以下とされる。
次に、パネル1の製造方法の一例について説明を行う。図4はパネル1の製造に利用されるパターン形成装置5の構成を示す図である。パターン形成装置5は、基板2上に複数の隔壁に相当するパターンを形成する装置である。
パターン形成装置5では、基台51上にステージ移動機構6が設けられ、ステージ移動機構6により基板2を保持するステージ60が基板2の主面に沿って図4中に示すX方向に移動可能とされる。基台51にはステージ60を跨ぐようにしてフレーム52が固定され、フレーム52にはヘッド部7が取り付けられる。
ステージ移動機構6は、モータ61にボールねじ62が接続され、さらに、ステージ60に固定されたナット63がボールねじ62に取り付けられた構造となっている。ボールねじ62の上方にはガイドレール64が固定され、モータ61が回転すると、ナット63とともにステージ60がガイドレール64に沿ってX方向に滑らかに移動する。
ヘッド部7は、光硬化性樹脂(本実施の形態では紫外線硬化性樹脂)を含むペースト状のパターン形成材料を基板2の(+Z)側の主面(以下、「上面」ともいう。)に向けて吐出するノズル部74、および、吐出されたパターン形成材料に向けて紫外線を出射する光出射部73を備える。ノズル部74および光出射部73は支持部72に取り付けられて固定され、ベース71を介してフレーム52に取り付けられる。なお、ノズル部74は取り替え可能とされる。
ノズル部74には、支持部72を介してパターン形成材料を供給する供給管741が取り付けられ、供給管741は材料供給部75に接続される。なお、パターン形成材料は主成分となる低軟化点ガラスフリットに光硬化性樹脂を混合したものであり、その他、溶剤や添加剤等も含んでいる。光出射部73は光ファイバ731を介して紫外線を発生する光源ユニット732に接続される。
図5は、パターン形成途上におけるノズル部74近傍を拡大して示す平面図であり、図6は、ノズル部74近傍を(−Y)側から(+Y)方向を向いて見た拡大図である。図5および図6に示すように、ノズル部74の先端部には、Y方向に配列された複数の吐出口742が形成されている。また、図6の光出射部73は、光出射部73から出射される紫外線がノズル部74の吐出口742から吐出されたパターン形成材料に照射されるように、(−X)側にずれて配置されている。
図4に示すようにパターン形成装置5では、ステージ移動機構6、材料供給部75および光源ユニット732が制御部50に接続されており、これらの構成が制御部50に制御されることにより、基板2上に複数の第1隔壁31および複数の第2隔壁32のパターンが配列形成される。
パターン形成装置5において基板2上に第1隔壁31および第2隔壁32のパターンを形成する際には、まず、280μmピッチにて吐出口742が配列形成されたノズル部74が支持部72に取り付けられる。続いて、図4に示す制御部50によりステージ移動機構6が制御され、基板2がステージ60と共に図4中に二点鎖線にて示す位置から(−X)方向へと移動を開始する。ノズル部74が基板2上のパターン形成の始点上に達すると、吐出口742から基板2の上面に向けてパターン形成材料の吐出が開始される。そして、光源ユニット732に設けられたシャッタ(図示省略)が開放され、基板2上に吐出された直後のパターン形成材料への光出射部73による紫外線の照射が開始される(図6参照)。これにより、基板2の主面上において、それぞれが基板2の移動方向に伸びる線状の複数の第1隔壁31のパターンが280μmピッチにてY方向に配列形成される。
ノズル部74の吐出口742が基板2上のパターン形成の終点上に達すると、パターン形成材料の吐出が停止される。終点近傍のパターン形成材料を硬化させるために基板2はさらに移動を続行し、その後、ステージ60の移動が停止され、紫外線の出射が停止されて第1隔壁31のパターン形成が終了する。
第1隔壁31のパターン形成が終了すると、一旦、基板2がパターン形成装置5から搬出され、他の装置により、基板2上の第1隔壁31が焼成され(例えば、約550度にて10分間焼成する。)、パターン形成材料中の樹脂成分が除去されるとともに低軟化点ガラスフリットが融着する。
続いて、ステージ60が(+X)側へと戻され、ノズル部74が840μmピッチにて吐出口742が配列形成されたものに交換される。また、作業者により基板2上の第1隔壁31がY方向に伸びるようにステージ60上に基板2が載置される。そして、第1隔壁31の場合と同様に、基板2が(−X)方向へと移動し、パターン形成材料の吐出および紫外線の照射が行われることにより(図5および図6参照)、基板2の主面上において、それぞれが第1隔壁31の方向に垂直な方向(X方向)に伸びる線状の複数の第2隔壁32のパターンが840μmピッチにてY方向に配列形成される。なお、本実施の形態にて用いられるパターン形成材料では、焼成後のものに対する濡れ性が、焼成前のもの(紫外線により仮硬化されたもの)に対する濡れ性より悪くなる。
吐出口742がパターン形成の終点上に達すると、パターン形成材料の吐出が停止され、続いて、ステージ60の移動および紫外線の出射が停止されて、第2隔壁32のパターン形成が終了する。なお、第2隔壁32のパターン形成の際に、第1隔壁31とは異なるパターン形成材料が用いられてもよい。
第2隔壁32のパターン形成が終了すると、第1隔壁31と同様に基板2がパターン形成装置5から搬出され、他の装置により、基板2上の第2隔壁32が焼成される。これにより、基板2上に複数の第1隔壁31および複数の第2隔壁32による格子状(井桁状)の隔壁が吐出口742から吐出されたパターン形成材料により容易に形成される。
以上、パネル1の製造方法について説明したが、パネル1はさらに他の装置へと搬送され、格子状の隔壁31,32により区切られた基板2上の各セル(区画)に発光材料である蛍光体が付与される。例えば、第1隔壁31が伸びる方向に沿って蛍光体吐出装置の吐出口をパネル1に対して相対的に移動しつつ、RGBのいずれかの色の蛍光体を吐出することにより、互いに隣接する2つの第1隔壁31の間に蛍光体が連続的に付与される。このとき、第1隔壁31の間(すなわち、280μmピッチにて形成される隔壁間)では毛管現象により蛍光体が第1隔壁31に沿って広がるが、第2隔壁32の間(すなわち、840μmピッチにて形成される隔壁間)では蛍光体が第2隔壁32に沿って広がらないように、蛍光体の粘度や、蛍光体と第1隔壁31および第2隔壁32のそれぞれとの濡れ性等が調整される(図1のパネル1参照)。また、第1隔壁31が伸びる方向(y方向)に関して互いに隣接する2つのセルの間は、第2隔壁32と基板2との間の間隙4により互いに連結するため、蛍光体が各セルに均一に付与される。
その後、パネル1は様々な他の処理が施された上で、フロントパネルである別のガラス基板が隔壁31,32を挟んで基板2に取り付けられる。フロントパネルの取り付けに際しては、まず、基板2の隔壁のフロントパネルに接触する部位(すなわち、第2隔壁32の上面)、および、フロントパネルの対応する部位に接着剤となる低軟化点ガラスの層が形成される。そして、両パネルの位置合わせが行われて仮止めされた後に焼成処理が施されて両パネルが固着する。フロントパネルが取り付けられると、第2隔壁32と基板2との間の間隙4を利用して各セルからエアが効率よく排気されて発光に利用されるガスが封入され(すなわち、セル内のエアが発光用のガスに置換され)、両基板の周囲が封止される。これにより、パネル1を利用したプラズマ表示装置の基本構造が完成する。
以上のように、図1のパネル1では、互いに隣接する2つの第1隔壁31の間において複数の第2隔壁32のそれぞれと基板2との間に間隙4が形成される。これにより、発光に利用される蛍光体の付与の際に、万一、蛍光体の吐出が僅かな時間だけ途切れた場合でも、第1隔壁31が伸びる方向に互いに隣接する2つのセルの間では第2隔壁32と基板2との間の間隙4を介して蛍光体が均一の厚さにて広がるため蛍光体を各セルに適切に付与することができ、発光に利用されるガスの付与(封入)の際にも、間隙4を用いてガスを各セルに適切に導入することができる。
また、従来のサンドブラスト法において、排気を容易に行うために図7に示すように第1隔壁91と第2隔壁92との間に高さの差を付ける場合には、エッチング工程を2度行わなければならず、作業が煩雑となってしまう。また、一般的に、サンドブラスト法では隔壁を形成する材料の利用率が低くなり、パネルの製造コストが高くなる。これに対し、図1のパネル1では第1隔壁31および第2隔壁32のそれぞれが、吐出口742から吐出されたパターン形成材料により形成されるため、第2隔壁32と基板2との間の間隙4を容易に形成することができるとともに、材料節約によるパネルの製造コストの削減を図ることができる。
図8はプラズマ表示装置用のパネルの他の例を示す図である。図8のパネル1aでは、第1隔壁31の上面と第2隔壁32の上面とがほぼ同じ高さとなっている。パネル1aを製造する際には、上述のパネル製造方法の例において、第2隔壁32のパターン形成が終了した段階で、他の工程により、第1隔壁31と第2隔壁32との交差位置において、第1隔壁31が露出するまで研磨処理が施され、その後、第2隔壁32が焼成される。これにより、第2隔壁32上に載置される別の基板(フロントパネル)に第1隔壁31の上面および第2隔壁32の上面を格子状に当接させて接触面積を大きくし、重ね合わせた後のパネル1の強度を向上することができる。
図9は、パネルのさらに他の例を示す図である。図9のパネル1bは、上述のパネル製造方法の例において、第1隔壁31のパターンを焼成する前に、第2隔壁32のパターンが形成され、その後、第1隔壁31および第2隔壁32が同時に焼成されることにより製造される。これにより、第2隔壁32のパターン形成時において、第2隔壁32のパターン形成材料の第1隔壁31のパターンに対する濡れ性が向上し、図9に示すように、互いに隣接する2つの第1隔壁31の間において、第2隔壁32と基板2との間の間隙4の上部がアーチ状となる。その結果、第2隔壁32の第1隔壁31に対する接着性を向上し、第2隔壁32の強度を高めることができる。なお、第1隔壁31のパターンの焼成後であっても、光硬化性樹脂を所定の溶剤に混ぜたものを焼成後の第1隔壁31に塗布する等して第1隔壁31に表面処理を施すことにより、第2隔壁32のパターン形成材料の第1隔壁31に対する濡れ性を向上することが可能である。
図10は、パネルのさらに他の例を示す図である。図10のパネル1cは、図1のパネル1の場合よりも第2隔壁32のパターン形成材料の粘度を低くしたり、パターン形成材料の吐出後、紫外線が照射されるまでの時間を長くする等して製造され、これにより、第2隔壁32を基板2に向かって懸垂させて間隙4の高さ方向の幅を必要に応じて狭くすることができる。なお、図9および図10では、研磨が行われた場合の第2隔壁32の上面を破線にて示しており、この場合も、研磨によりフロントパネルを重ね合わせた後のパネル1の強度の向上が図られる。
図1並びに図8ないし図10のパネル1,1a〜1cでは、第2隔壁32が基板2と非接触とされるため、各セルへの発光材料の付与や発光に利用されるガスの導入を効率よく行うことができるが、パネルの設計によっては、第2隔壁32と基板2とが接触していてもよい。例えば、図10のパネル1cの場合より、パターン形成材料の粘度をさらに低くしたり、紫外線が照射されるまでの時間をさらに長くすることにより、図11に示すように、第2隔壁32のそれぞれがさらに垂れ下がり、互いに隣接する2つの第1隔壁31の間の中央において基板2と接したパネル1dを製造することができる。パネル1dでは、第2隔壁32と基板2との間の間隙4が、第1隔壁31の近傍においてのみ形成され、これにより、間隙4を用いて発光に利用されるガスや発光材料を各セルに適切に付与することができるとともに、第2隔壁32が基板2と接することにより、第2隔壁32の強度を向上することができる。また、パネル1dにおいても、図11中に破線にて示すように研磨が行われてもよく、この場合、パネル1dでは第1隔壁31間における第2隔壁32の高さ(高さ方向の幅)が確保され、パネル1dの強度のさらなる向上が図られる。
このように、複数の第2隔壁32のそれぞれが、互いに隣接する2つの第1隔壁31の間の少なくとも一部において基板2との間に間隙4を有するのであれば、パネルにおける間隙4の形状(すなわち、第2隔壁32と第1隔壁31との重なり具合や第1隔壁31間における第2隔壁32の沈み具合)を様々なものとすることができ、間隙4の形状は、第2隔壁32のパターン形成材料の粘度や第1隔壁31に対する濡れ性、あるいは、紫外線の照度や吐出後のパターン形成材料に照射するまでの時間等の調整、さらには、第2隔壁32のパターン形成材料の変更等により、ある程度調整可能である。
また、上記のパネルでは、複数の第1隔壁31のピッチを複数の第2隔壁32のピッチよりも小さくすることにより、第2隔壁32の一定の強度が確保されるが、例えば、第1隔壁31のピッチが840μmとされ、第2隔壁32のピッチが280μmとされてもよい。この場合、互いに隣接する2つの第2隔壁32の間に蛍光体が付与されるが、蛍光体の基板2(正確には、基板2の表面に形成される誘電体層)に対する濡れ性を低くするとともに、蛍光体が第2隔壁32の側面上から垂れ下がって基板2に繋がるように蛍光体を付与することにより、焼成後の蛍光体が、第2隔壁32の側面上と基板2の上面とに残留する。
以上、本発明の実施の形態について説明してきたが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、様々な変形が可能である。
パターン形成材料に含まれる硬化性樹脂は必ずしも紫外線により硬化する樹脂である必要はなく、例えば、熱により硬化する樹脂であってもよい。また、パターン形成材料はガラスフリット以外の微小な粒子を含むものであってもよい。
パネルの製造方法は、有機EL表示装置や液晶表示装置等の他の種類の平面表示装置(フラットパネルディスプレイ)に応用されてもよい。この場合、第2隔壁32を形成するパターン形成材料の粘度を高くする等して、第2隔壁32の下面が第1隔壁31の上面とほぼ同じ高さとなるように、第2隔壁32が形成され、第2隔壁32と基板2との間の間隙4が大きくされてもよい。また、基板9はガラス基板には限定されず、他の基板であってもよい。
1,1a〜1d パネル
2 基板
4 間隙
31 第1隔壁
32 第2隔壁
742 吐出口
2 基板
4 間隙
31 第1隔壁
32 第2隔壁
742 吐出口
Claims (5)
- 平面表示装置用のパネルであって、
基板と、
前記基板の主面上において、それぞれが第1の方向に伸びる線状であり、前記第1の方向に垂直な第2の方向に配列形成された複数の第1隔壁と、
前記主面上において、それぞれが前記第2の方向に伸びる線状であり、前記第1の方向に配列形成された複数の第2隔壁と、
を備え、
前記複数の第2隔壁のそれぞれが、互いに隣接する2つの第1隔壁の間の少なくとも一部において前記基板との間に間隙を有することを特徴とする平面表示装置用のパネル。 - 請求項1に記載の平面表示装置用のパネルであって、
前記複数の第1隔壁および前記複数の第2隔壁のそれぞれが、吐出口から吐出されたパターン形成材料により形成されることを特徴とする平面表示装置用のパネル。 - 請求項1または2に記載の平面表示装置用のパネルであって、
前記複数の第2隔壁が、前記基板と非接触とされることを特徴とする平面表示装置用のパネル。 - 請求項1または2に記載の平面表示装置用のパネルであって、
前記複数の第2隔壁のそれぞれが、互いに隣接する2つの第1隔壁の間の中央において前記基板と接することを特徴とする平面表示装置用のパネル。 - 請求項1ないし4のいずれかに記載の平面表示装置用のパネルであって、
前記複数の第1隔壁と前記複数の第2隔壁との交差位置において、前記複数の第1隔壁が露出するまで研磨処理が施されていることを特徴とする平面表示装置用のパネル。
Priority Applications (5)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004245676A JP2006066148A (ja) | 2004-08-25 | 2004-08-25 | 平面表示装置用のパネル |
TW094124065A TWI305367B (en) | 2004-08-25 | 2005-07-15 | Panel for flat panel display and method for manufacturing the same |
US11/197,294 US20060043892A1 (en) | 2004-08-25 | 2005-08-05 | Panel for flat panel display |
KR1020050073116A KR100736238B1 (ko) | 2004-08-25 | 2005-08-10 | 평면표시장치용 패널 |
US12/149,888 US20080220682A1 (en) | 2004-08-25 | 2008-05-09 | Panel for flat panel display |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004245676A JP2006066148A (ja) | 2004-08-25 | 2004-08-25 | 平面表示装置用のパネル |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006066148A true JP2006066148A (ja) | 2006-03-09 |
Family
ID=35942127
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004245676A Abandoned JP2006066148A (ja) | 2004-08-25 | 2004-08-25 | 平面表示装置用のパネル |
Country Status (4)
Country | Link |
---|---|
US (2) | US20060043892A1 (ja) |
JP (1) | JP2006066148A (ja) |
KR (1) | KR100736238B1 (ja) |
TW (1) | TWI305367B (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010055921A (ja) * | 2008-08-28 | 2010-03-11 | Toray Ind Inc | 構造体の製造方法 |
JP2012200665A (ja) * | 2011-03-25 | 2012-10-22 | Dainippon Screen Mfg Co Ltd | パターン形成方法およびパターン形成装置 |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5022462B2 (ja) * | 2010-03-18 | 2012-09-12 | 大日本スクリーン製造株式会社 | 電極形成方法および電極形成装置 |
JP5734790B2 (ja) * | 2011-08-23 | 2015-06-17 | 株式会社Screenホールディングス | 電池用電極の製造方法 |
Family Cites Families (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5526151A (en) * | 1994-09-27 | 1996-06-11 | Sony Corporation | Method of manufacturing a plasma addressed liquid crystal display device having planarized barrier ribs |
JPH0992134A (ja) * | 1995-09-22 | 1997-04-04 | Dainippon Printing Co Ltd | ノズル塗布方法及び装置 |
US6713959B1 (en) * | 1998-08-28 | 2004-03-30 | Fujitsu Limited | Plasma display panel and method for producing the same |
TW466537B (en) * | 2000-07-14 | 2001-12-01 | Acer Display Tech Inc | Plasma display panel and the manufacturing method thereof |
JP3701185B2 (ja) * | 2000-09-06 | 2005-09-28 | 富士通日立プラズマディスプレイ株式会社 | プラズマディスプレイパネルの製造方法 |
KR100788384B1 (ko) * | 2001-05-08 | 2007-12-31 | 엘지.필립스 엘시디 주식회사 | 평판형 형광 방전램프 |
TW589602B (en) * | 2001-09-14 | 2004-06-01 | Pioneer Corp | Display device and method of driving display panel |
JP3608559B2 (ja) * | 2002-03-26 | 2005-01-12 | ソニー株式会社 | 素子内蔵基板の製造方法 |
KR100471980B1 (ko) * | 2002-06-28 | 2005-03-10 | 삼성에스디아이 주식회사 | 격벽이 내장된 플라즈마 디스플레이 패널 및 이 격벽의제조 방법 |
JP2004127933A (ja) * | 2002-09-11 | 2004-04-22 | Semiconductor Energy Lab Co Ltd | 発光装置およびその作製方法 |
-
2004
- 2004-08-25 JP JP2004245676A patent/JP2006066148A/ja not_active Abandoned
-
2005
- 2005-07-15 TW TW094124065A patent/TWI305367B/zh not_active IP Right Cessation
- 2005-08-05 US US11/197,294 patent/US20060043892A1/en not_active Abandoned
- 2005-08-10 KR KR1020050073116A patent/KR100736238B1/ko not_active IP Right Cessation
-
2008
- 2008-05-09 US US12/149,888 patent/US20080220682A1/en not_active Abandoned
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010055921A (ja) * | 2008-08-28 | 2010-03-11 | Toray Ind Inc | 構造体の製造方法 |
JP2012200665A (ja) * | 2011-03-25 | 2012-10-22 | Dainippon Screen Mfg Co Ltd | パターン形成方法およびパターン形成装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
KR20060050353A (ko) | 2006-05-19 |
TWI305367B (en) | 2009-01-11 |
KR100736238B1 (ko) | 2007-07-06 |
US20060043892A1 (en) | 2006-03-02 |
TW200609979A (en) | 2006-03-16 |
US20080220682A1 (en) | 2008-09-11 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JPH08203439A (ja) | プラズマディスプレイパネル及びその製造方法 | |
US6482575B2 (en) | Method of preparing barrier rib master pattern for barrier rib transfer and method of forming barrier ribs | |
KR100736238B1 (ko) | 평면표시장치용 패널 | |
KR100747016B1 (ko) | 패턴형성방법 및 패턴형성장치 | |
JP4408241B2 (ja) | パターン形成装置およびパターン形成方法 | |
JP2008098001A (ja) | リブパターン形成システムおよびリブパターン形成方法 | |
KR20000033861A (ko) | 플라즈마 표시장치용 격벽 제조방법 | |
KR100467076B1 (ko) | 플라즈마 디스플레이 패널의 격벽 제조방법 | |
KR20000021125A (ko) | 플라즈마 표시장치용 격벽 제조방법 | |
JP4694379B2 (ja) | 平板光源とその製造方法 | |
KR100829752B1 (ko) | 플라즈마 디스플레이 패널용 하판을 제조하는 방법 및 그에적용되는 제조장치 | |
KR20060090054A (ko) | 플라즈마 디스플레이 장치, 플라즈마 디스플레이 패널 및그의 제조방법 | |
KR100295110B1 (ko) | 플라즈마디스플레이패널의격벽제조방법 | |
KR20000012877A (ko) | 플라즈마 표시장치의 격벽제조방법 및 그 장치 | |
EP1939918B1 (en) | Method of manufacturing lower panel having barrier ribs for plasma display panel | |
KR100587273B1 (ko) | 그라스의 이방성 에칭방법 및 이를 이용한 평판표시장치의 격벽 제조 방법 | |
KR100838075B1 (ko) | X-선을 이용한 플라즈마 디스플레이 패널용 하판을제조하는 방법 | |
JP5128648B2 (ja) | 平板光源とその製造方法 | |
JPH10223135A (ja) | 画像表示装置及びその製造方法 | |
KR100627357B1 (ko) | 플라즈마 디스플레이 패널 및 그 제조방법 | |
JP2003317622A (ja) | 表示パネルの製造方法。 | |
KR20030060133A (ko) | 플라즈마 디스플레이 패널의 격벽 제조방법 | |
US20080303437A1 (en) | Method of manufacturing lower panel for plasma display panel using x-rays | |
KR20000014546A (ko) | 고휘도 플라즈마 디스플레이 패널용 격벽 제조방법 | |
JP2008159345A (ja) | パターン形成装置およびパターン形成方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20061221 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20090105 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20090121 |
|
A762 | Written abandonment of application |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A762 Effective date: 20090127 |