JP2006064940A - 原稿読取レンズ及びそれを用いた原稿読取装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 本発明では、環境変動(内部昇温)によるピント位置ズレなどの性能悪化を防ぐことができる原稿読取用レンズ及びそれを用いた原稿読取装置の提供を目的とする。
【解決手段】 本発明によれば、対称型のレンズ系の絞り近傍に基板と一体に樹脂材で成形した積層型の回折光学素子を適切に配置し、樹脂レンズを複数枚使用することによって、諸収差とのバランスを良好にとり、特に色収差を広帯域にわたり良好に補正している。
【選択図】 図1

Description

本発明は原稿読取レンズ及びそれを用いた原稿読取装置に関し、特に回折光学素子を有する原稿読取レンズにおいて、周辺画角まで高い開口効率を維持しながら、各収差がバランスよく補正され、高解像力を有し、例えばデジタル複写機やイメージスキャナーなどのデジタル読取機器に好適なものである。
一般にデジタル複写機やイメージスキャナーなどでは照明装置により照明された原稿の画像情報を原稿読取用レンズにより読取素子面上に縮小結像させて順次原稿面をスキャンしていき、該画像情報をデジタルデータとして読取り電気的に処理できる信号に変換している。このデジタル複写機やイメージスキャナーなどの読取素子としては1次元固体撮像素子(ラインセンサー)が多く採用されている。
また、デジタル複写機やイメージスキャナーなどに用いられる原稿読取用レンズにおいて、カラー用の読取素子としては、例えば3つのラインセンサー(CCD)を同一基板上に配置した3ラインセンサーを多く採用している。これは、赤(R)、緑(G)、青(B)の色フィルターを有した受光素子が1チップ上に3列に並んで配置されており、この受光素子面上にカラー画像の画像情報を信号化している。
このデジタル複写機やイメージスキャナーなどに用いられる原稿読取用レンズにおいて、カラー原稿を良好に読み取るためには受光素子面上RGB3原色の各色光の結像位置を光軸方向に合致させる必要があり、このため各色について良好に色収差補正をしなければならない。この色収差は極めて精度良く補正させる必要がある。
このような原稿読取レンズでは、一般に画像において高空間周波数領域での高いコントラストが要求されるとともにコンパクト化及び高速読取りという点から小型、高画角で、かつ開口効率が画角周辺部まで100%近くであることが要求される。また、当然ながら簡易な構成で、しかも低コストであることも要求される。
このような要望を満たす原稿読取用レンズとしては、例えば絞り中心に複数のレンズを略対称に配置した対称型のレンズ系がある。一般に対称型のレンズ系は特に高解像力及び高画質に画像が容易に得られると言う特徴を有している。
特開2000−66093号公報
原稿面上の画像情報を原稿読取レンズでセンサー面上に縮小結像させ、該センサーからの信号により該画像情報を電子情報として読取る際には原稿面全体をセンサー面上に高解像力で結像させることが重要となってくる。
原稿読取用レンズとしては、例えばレンズ構成が4群6枚のガウスタイプの原稿読取レンズは、球面収差、像面湾曲収差、歪曲収差などの諸収差が比較的十分良く補正されているため、一般的に広く用いられている。
しかしながら、このガウスタイプ原稿読取用レンズは、色収差、特に軸上色収差に関して、可視波長域の短波長側で補正過剰となり、長波長側では逆に補正不足となり、可視波長域の広い範囲においては良好に補正することが難しく残存色収差(2次スペクトル)を有していた。そのため、このような原稿読取レンズを、例えばイメージスキャナーなどのカラー画像読取装置に用いた場合にはR(赤)、G(緑)、B(青)の各色でのピント位置が若干異なり、読取画像の劣化が生じると言う問題点があった。
この残存色収差を広帯域の波長に対して補正するには、広帯域波長に対しても屈折率変化の少ない異常部分分散性を有するガラス(異常分散ガラス)を用いる必要があるが、この種のガラスは一般に高価で、且つ加工が難しいという問題点があった。
また、色収差の低減として回折格子を用いた原稿読取用レンズが提案されている。しかしながらこの原稿読取レンズは設計値以外の次数のフレアー光により読み取り画像の劣化が生じると言う問題点があった。このフレアー光を低減する方法としては、例えば図10、図11に示すような基板104上に分散特性の違う2種類の樹脂105、106を積層させる方法がある。しかしながら、図10の格子の深さd1、d2が互いに異なるタイプでは製造に困難があるという問題点があり、また図11のタイプでは格子の深さdが80〜90μmと深く、画角のついた光線に対して格子の壁の部分で反射されると言う問題点があった。更に、基板と格子部がガラスと樹脂の2種類の違う材料で成形している為、コスト的にも高く且つ、成形上でもカップリング材の必要性の問題があった。
レンズ系として見ると、回折光学素子を入れた枚数の少ない4群4枚のトポゴンタイプなどが上げられる。(特許文献1参照)
しかしながら、レンズの縮小倍率が0.15〜0.19と小さいために縮小倍率が0.22以上且つFno(Fナンバー)4.0以下となると、色収差は小さくとも他収差量が大きくなってしまうと言う問題点があった。
また、コスト面を考え、一般的にレンズの一部を樹脂材で成形する事も提案されているが、原稿読取装置の本体稼動時の内部昇温により、樹脂材で成形したレンズの屈折率、曲率変化が起こり、ピント位置がずれて、画像が劣化してしまうと言う問題点があった。
本発明では、対称型のレンズ系の絞り近傍に基板と一体に樹脂材で成形した積層型の回折光学素子を適切に配置し、樹脂レンズを複数枚使用することによって、諸収差とのバランスを良好にとり、特に色収差を広帯域にわたり良好に補正し、環境変動(内部昇温)によるピント位置ズレなどの性能悪化を防ぐことができる原稿読取用レンズ及びそれを用いた原稿読取装置の提供を目的とする。
上記目的を達成するために請求項1の発明の原稿読取用レンズは、光源によって照明された原稿面上の画像情報を読取素子面上に結像させるための原稿読取用レンズであって、その構成は、入射面側から順に凸面を向けたメニスカス状の正の第1レンズ、入射面側に凸面を向けたメニスカス状の負の第2レンズ、絞り、出射側に凸面を向けたメニスカス状の負の第3レンズ、出射側に凸面を向けたメニスカス状の正の第4レンズ、そして絞り近傍に回折光学素子を有している原稿読取レンズにおいて、少なくとも1枚の正レンズと2枚の負レンズが樹脂材で成形され、以下の条件式を含むことを特徴としている。
1) 0.9<f1/f4<1.2
2)0.85<f2/f3<0.95
請求項2の発明は、請求項1の発明において前記原稿読取用レンズは、樹脂材で成形される1枚の正レンズは、第1レンズであることを特徴としている。
請求項3の発明は、請求項1,2の発明において前記原稿読取用レンズにおいて、樹脂材で成形してあるレンズの少なくとも1面は非球面形状であることを特徴としている。
請求項4の発明は、請求項1〜3の発明において前記原稿読取用レンズは、以下の条件式を満たすことを特徴としている。
1)1.52 < (N凸+N凹)/2 < 1.57
2)20 < ν凸−ν凹 < 30
N凸:樹脂材で成形された正レンズの平均屈折率
N凹:樹脂材で成形された負レンズの平均屈折率
ν凸:樹脂材で成形された正レンズの平均アッベ数
ν凹:樹脂材で成形された負レンズの平均アッベ数
請求項5の発明は、請求項1の発明において、前記回折光学素子は、絞りの直前または直後に配置することを特徴としている。
請求項6の発明は、請求項1、5の発明において、前記回折光学素子は、基板と格子部を樹脂材で一体に射出成形していることを特徴としている。
請求項7の発明は、請求項1、5〜6の発明において、前記回折光学素子は、正のパワーの回折格子面を有する回折格子と負のパワーの回折格子面を有する回折格子とを互いに回折格子面が向き合わせて接合した積層型回折光学素子であることを特徴としている。
請求項8の発明は、請求項1、5〜7の発明において、前記回折光学素子は、以下の条件式を満たすことを特徴としている。
3)1.52 <(NGP1+NGP2)/2 < 1.57
4)20 < νGP1−νGP2 < 30
5)0.01 < f×φd < 0.05
GP1:負のパワーの格子面を持つ回折格子 GP2:正のパワーの格子面をもつ回折格子
Ni:iの屈折率 νi:iのアッベ数
f:全系焦点距離 φd:回折光学素子面の屈折力
請求項9の発明は、請求項1、5〜8の発明において前記基板と格子部を一体に成形している回折光学素子は、射出成形によって成形していることを特徴としている。
請求項10の発明は、請求項1、5〜8の発明において、前記基板と格子部を一体に成形している回折光学素子は、モールド成形によって成形していることを特徴としている。
請求項11の発明は、請求項1、5〜10の発明において前記回折光学素子の材料は、プラスチック光学材料であることを特徴としている。
請求項12の発明の原稿読取装置は、請求項1〜11のいずれか1項記載の原稿読取レンズを用いて原稿面上の画像情報を読取素子面上に形成していることを特徴としている。
以上説明したように、本発明によれば、対称型のレンズ系の絞り近傍に基板と一体に樹脂材で成形した積層型の回折光学素子を適切に配置し、樹脂レンズを複数枚使用することによって、諸収差とのバランスを良好にとり、特に色収差を広帯域にわたり良好に補正し、環境変動(内部昇温)によるピント位置ズレなどの性能悪化を防ぐことができる原稿読取用レンズ及びそれを用いた原稿読取装置を達成することができる。
図1、図2は各々本発明の原稿読取レンズの後述する数値実施例1、2のレンズ断面図であり、各々原稿読取装置に適した場合を示している。図3は各々本発明の数値実施例1の結像倍率β=‐0.22の時の諸収差図、図4は各々本発明の数値実施例1の環境変動時の諸収差図、図5は各々本発明の数値実施例2の結像倍率β=‐0.22の時の諸収差図、図6は各々本発明の数値実施例2の環境変動時の諸収差図である。
図1、図2においてPLは原稿読取レンズであり、例えばXeランプ(キセノンランプ)より成る光源により照明された原稿面T上の画像情報を読取素子IP面上に結像させている。Tは原稿面であり、その面上に画像情報が形成されている。IPは読取素子としてのラインセンサー(CCD)である。Giは原稿読取レンズPLを形成する第iレンズ、SPは絞りである。
GPは積層型回折光学素子であり、基板と格子部を一体に樹脂で成形した正のパワーの回折格子面を有する回折格子GP1と基板と格子部を一体に樹脂で成形した負のパワーの回折格子面を有する回折格子GP2とを互いに回折格子面が向き合わせて接合されている。
原稿読取レンズPLを構成する第iレンズGiのうち、G1は原稿面側に凸面を向けたメニスカス形状の正の第1レンズ、G2は原稿面側に凸面を向けたメニスカス状の負の第2レンズ、G3はラインセンサー側に凸面を向けたメニスカス状の負の第3レンズ、G4はラインセンサー側に凸面を向けたメニスカス状の負の第4レンズである。数値実施例においては第2レンズG2と第3レンズG3との間に絞りSPを配置し、かつ絞りSPとの間に積層型回折光学素子GPを配置している。
また、前記正レンズG1,G4のうち少なくとも一枚、及び前記負レンズG2,G3を樹脂材で成形し、そのうち少なくとも1面が非球面形状の面となっている。これは、樹脂材を使用することにより、コストを下げ、非球面形状を成形できるようにすることで、少枚数、且つ明るいFnoにおいても諸収差を良好に補正している。本実施例1、実施例2では第1レンズG1、第2レンズG2、第3レンズG3を樹脂により成形している。
本発明では、各実施例において以下の式を満足している。
1)0.9 < f1/f4 < 1.2
2)0.85 < f2/f3 < 0.95
fi(i=1,2…):i番目レンズの焦点距離
条件式1)2)は、前記正レンズ、前記負レンズのそれぞれのパワーを規定する式であり、1)、2)とも上記範囲の上限及び下限値を超えてしまうと、環境変動時における正レンズと負レンズの曲率及び屈折率の変化によるパワー変化によってピントが大きくずれてしまい且つ、諸収差も悪化してしまう。
本実施例1は、上記条件式1)2)を満たしており、図3,図4の常温時及び環境変動時の収差図より、諸収差の悪化も無く、環境変動によるピント変動をしていないことが明らかである。本発明の環境変動とは、原稿読取装置の本体内部昇温で、常温時に対し20度上昇した場合のことである。
また同様に実施例2においても図5,図6より同様の効果が得られている。
また、本発明では以下の条件式も満足している。
3)1.53 < (N凸+N凹)/2 < 1.56
4)20 < ν凸−ν凹 < 30
N凸:樹脂材で成形された正レンズの平均屈折率
N凹:樹脂材で成形された負レンズの平均屈折率
ν凸:樹脂材で成形された正レンズの平均アッベ数
ν凹:樹脂材で成形された負レンズの平均アッベ数
条件式3)4)は、樹脂材を使った正レンズ、負レンズのプラスチック光学材料を規定し、回折光学素子との色収差バランスと他収差とのバランスをとる為の式であり、上限値を超えてしまうと、他諸収差が悪化するため良くない。また、下限値を超えるとレンズ系で発生する色収差量が大きくなり、回折光学素子での補正が困難となる。
更に本発明では、数値実施例における回折光学素子において以下の条件式を満足している。
5)1.52 <(NGP1+NGP2)/2 < 1.57
6)20 < νGP1−νGP2 < 30
7)0.01 < f×φd < 0.05
GP1:負のパワーの格子面を持つ回折格子 GP2:正のパワーの格子面をもつ回折格子
Ni:iの屈折率 νi:iのアッベ数
f:全系焦点距離 φd:回折光学素子面の屈折力
条件式5)、6)は、回折光学素子のプラスチック光学樹脂材料を規定し、良好な色収差補正を行う為の式であり、上限値を超えてしまうと、レンズ系で発生する色収差に対し、補正過剰となる。また、下限値を超えると補正不足となってしまう。
条件式7)は、軸上色収差を良好に補正するための式であり、上限値を超えてしまうと回折光学素子面の屈折力φdが大きくなり、軸上色収差が補正過剰となると共に回折光学素子面の中心部と周辺部とでの格子ピッチの差が増大してしまい、製作が困難になる。
また、下限値を超えてしまうと回折光学素子面の屈折力φdが小さくなり、軸上色収差が補正不足となると共に1次回折光以外の回折光の影響が増大しフレアーとなってくるので良くない。
また本発明では、各実施例において積層型回折光学素子を絞り直前に配置している。これは、可視域全域で高い回折効率を実現する為に積層型を用いており、回折光学素子を絞り直前に配置することにより、軸外光束の光軸からの通過位置が低いことを利用して、軸外収差への悪影響を最小限にして軸上色収差を効率的に補正する為である。もちろん、絞り直後に回折光学素子を配置しても同等の効果が得られる。
各数値実施例で使用する第1、第2の回折格子GP1、GP2の格子ピッチは各々光源の基準波長(d線)をλ0、光軸からの距離をh、位相係数をC2i(i=1,2そ)、位相をφ(h)としたとき、
φ(h)=2π/λ0・(C2・h2+C4・h4+C6・h6+・・+C2i・h2i
なる式で表されるものである。各数値実施例では、1次光を設計値としている。
図7は本発明に関わる積層型回折光学素子を説明するための説明図である。図7に示すように第1の回折格子GP1は基板と正のパワーを有する回折格子面101がプラスチック光学材料により一体に射出成形されている。また、第2の回折格子GP2も同様に基板と負のパワーを有する回折格子面102がプラスチック光学材料により一体に射出成形されている。更に回折格子面を互いに向い合わせに配置し、周囲を接着剤103で固定することによって積層型回折光学素子を達成している。これは、光学部材が2つに分かれないために従来のガラス基板を使用する場合よりも大幅なコストダウンとなる。
また、本実施例では、射出成形で成形しているが、モールド成形でも良い。
各数値実施例で用いた第1の回折格子GP1のプラスチック光学材料は、商品名ZEONEX(日本ゼオン(株))を使用しており、また第2の回折格子GP2のプラスチック光学材料は、ポリカーボネート(PC)を使用している。
各数値実施例においては第1、第2の回折格子GP1、GP2の格子の深さを各々順にd1、d2としたとき、該格子深さd1、d2
{n1(λa)-1}d1−{n2(λa)-1}d2=mλa …(8)
{n1(λ)-1}d1−{n2(λ)-1}d2=mλ …(9)
但し、
1:第1の回折格子の材質の屈折率
2:第2の回折格子の材質の屈折率
λa:第1の設定波長(μm)
λb:第2の設定波長(μm)
m:1,2,3…
なる式から決定している。
上記材質の組み合わせでは、(8)、(9)式を用い、設計次数をm=1と設定し、GP1,GP2の回折格子の深さをd1=11.613(μm),d2=9.635(μm)としている。
図8は本発明の原稿読取用レンズをデジタルカラー複写機の原稿読取装置に適用した時の要部外略図である。
同図において2は原稿台ガラスであり、その面上に原稿1が載置されている。4は照明光源であり、例えばハロゲンランプ、蛍光灯やキセノンランプ等によって成っている。3は反射笠であり、照明光源4からの光束を反射させ、効率よく原稿を照明している。5,6,7は各々の順に第1、第2、第3の反射ミラーであり、原稿1からの光束の光路を本体内部で折り曲げている。8は上述した数値実施例1から4の何れかの原稿読取用レンズであり、原稿1の画像情報に基づく光束を読取手段9面上に結像させている。9は読取手段としてのラインセンサー(CCD)である。10は本体、11は圧板である。
本実施例において照明光源4から放射された光束は直接あるいは反射笠3を介して原稿1を照明し、該原稿1からの反射光を第1、第2、第3の反射ミラー5,6,7を介して本体内部でその光束の光路を折り曲げ、原稿読取用レンズ8によりCCD9面上に結像させている。このとき第1、第2、第3の反射ミラー5,6,7が副走査方向に移動しながら主走査方向を電気的に走査することで原稿1の画像情報を読み取っている。このとき第2,3の反射ミラー6,7は、第1の反射ミラー5の移動量の半分移動することで原稿1とCCD9との距離を一定としている。
尚、本実施形態では1:2走査光学系を有する画像読取装置に本発明の原稿読取用レンズを適用したが、これに限らず、例えば図9に示す一体型(フラットベッド型)の画像読取装置に適用しても本発明は上述の実施形態1と同様に適用することができる。
図9において照明手段24から放射された光束は直接あるいは反射笠23を介して原稿21を照明し、該原稿21からの反射光束を第1、第2、第3、第4反射ミラー25,26,27,28を介してキャリッジ31内部でその光路を折り曲げ、原稿読取用レンズ29により1次元CCD等のリニアイメージセンサ30(以下「CCD」と称す。)面上に結像させている。そしてキャリッジ31を副走査モーター(不図示)により図中に示す矢印C方向(副走査方向)に移動させることにより原稿21の画像情報を読み取っている。同図におけるCCD30は複数の受光素子を1次元方向(主走査方向)に配列した構成により成っている。
尚、本実施例ではデジタルカラー複写機の原稿読取装置に本発明の原稿読取用レンズを適用したが、これに限らず、例えばカラーイメージスキャナーなどの種々のカラー原稿読取装置にも適用することができる。
次に本発明の数値実施例を示す。各数値実施例においてRiは物体側より順に第i番目の面の曲率半径、Diは物体側より第i番目の光学材料厚及び空気間隔、Nとνは各々物体側より順に第i番目の光学材料の材質の屈折率とアッベ数である。また、実施例中の波長はランプの分光特性とCCDフィルターの分光特性を考慮したRGBの重心波長であり、基準波長(G)は543nm、長波長(R)は622nm、短波長(B)は458nmで計算している。
Figure 2006064940
Figure 2006064940
Figure 2006064940
本発明の数値実施例1のレンズ断面図。 本発明の数値実施例2のレンズ断面図。 本発明の数値実施例1の常温時における収差図。 本発明の数値実施例1の環境変動時における収差図。 本発明の数値実施例2の常温時における収差図。 本発明の数値実施例2の環境変動時における収差図。 本発明に係る積層型回折光学素子の説明図。 本発明の原稿読取用レンズを原稿読取装置に適用した時の要部概略図。 本発明の原稿読取用レンズを原稿読取装置に適用した時の要部概略図。 従来例の積層型回折光学素子の説明図。 従来例の積層型回折光学素子の説明図。
符号の説明
PL 原稿読取用レンズ
Gi 第iレンズ
GPi 第iの回折格子
GP 積層型回折光学素子
SP 絞り
T 原稿面
IP 読取素子(像面)
1 原稿
2 原稿台ガラス
3 反射笠
4 照明光源
5 第1の反射ミラー
6 第2の反射ミラー
7 第3の反射ミラー
8 原稿読取用レンズ
9 読取手段
10 本体
11 圧板
101 正のパワーを有する回折格子
102 負のパワーを有する回折格子
103 接着剤

Claims (12)

  1. 光源によって照明された原稿面上の画像情報を読取素子面上に結像させるための原稿読取用レンズであって、その構成は本発明によれば、対称型のレンズ系の絞り近傍に基板と一体に樹脂材で成形した積層型の回折光学素子を適切に配置し、樹脂レンズを複数枚使用することによって、諸収差とのバランスを良好にとり、特に色収差を広帯域にわたり良好に補正している。入射面側から順に凸面を向けたメニスカス状の正の第1レンズ、入射面側に凸面を向けたメニスカス状の負の第2レンズ、絞り、出射側に凸面を向けたメニスカス状の負の第3レンズ、出射側に凸面を向けたメニスカス状の正の第4レンズ、そして絞り近傍に回折光学素子を有している原稿読取レンズにおいて、
    少なくとも1枚の正レンズと2枚の負レンズが樹脂材で成形され、以下の条件式を含むことを特徴とする原稿読取レンズ。
    1) 0.9<f1/f4<1.2
    2)0.85<f2/f3<0.95
  2. 請求項1記載の原稿読取用レンズにおいて、樹脂材で成形される1枚の正レンズは、第1レンズであることを特徴とする原稿読取レンズ。
  3. 請求項1〜2記載の原稿読取用レンズにおいて、樹脂材で成形してあるレンズの少なくとも1面は非球面形状であることを特徴とする原稿読取レンズ。
  4. 請求項1〜3記載の原稿読取レンズは、以下の条件式を満たすことを特徴とする原稿読取用レンズ。
    3)1.52 < (N凸+N凹)/2 < 1.57
    4)20 < ν凸−ν凹 < 30
    N凸:樹脂材で成形された正レンズの平均屈折率
    N凹:樹脂材で成形された負レンズの平均屈折率
    ν凸:樹脂材で成形された正レンズの平均アッベ数
    ν凹:樹脂材で成形された負レンズの平均アッベ数
  5. 請求項1記載の回折光学素子は、絞りの直前または直後に配置することを特徴とする原稿読取用レンズ。
  6. 請求項1、5記載の回折光学素子は、基板と格子部を樹脂材で一体に成形していることを特徴とする原稿読取レンズ。
  7. 請求項1、5、6記載の回折光学素子は、正のパワーの回折格子面を有する回折格子と負のパワーの回折格子面を有する回折格子とを互いに回折格子面が向き合わせて接合した積層型回折光学素子であることを特徴とする原稿読取レンズ。
  8. 請求項1、5〜7記載の回折光学素子は、以下の条件式を満たすことを特徴としている原稿読取用レンズ。
    5)1.52 <(NGP1+NGP2)/2 < 1.57
    6)20 < νGP1−νGP2 < 30
    7)0.01 < f×φd < 0.05
    GP1:負のパワーの格子面を持つ回折格子 GP2:正のパワーの格子面をもつ回折格子
    Ni:iの屈折率 νi:iのアッベ数
    f:全系焦点距離 φd:回折光学素子面の屈折力
  9. 請求項1、5〜8記載の、基板と格子部を一体に成形している回折光学素子は、射出成形によって成形していることを特徴とする原稿読取レンズ。
  10. 請求項1、5〜8記載の、基板と格子部を一体に成形している回折光学素子は、モールド成形によって成形していることを特徴とする原稿読取レンズ。
  11. 請求項1、5〜10記載の回折光学素子の材料は、プラスチック光学材料であることを特徴とする原稿読取用レンズ。
  12. 請求項1〜11のいずれか1項記載の原稿読取レンズを用いて原稿面上の画像情報を読取素子面上に形成していることを特徴とする原稿読取装置。
JP2004246613A 2004-08-26 2004-08-26 原稿読取レンズ及びそれを用いた原稿読取装置 Withdrawn JP2006064940A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR100849827B1 (ko) 2007-02-06 2008-07-31 삼성전기주식회사 초소형 촬상 광학계

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