JP2006064252A - 乾燥装置及び乾燥方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 簡単且つ小規模な構成で、効率良く被乾燥物の乾燥を行うことができる乾燥装置、及び乾燥方法を提供すること。
【解決手段】
下部15から上部14に螺旋状に上昇する螺旋状部13と、螺旋状部13の上部14と下部15を連通する連通部16とを有する無端ネットベルト11の循環路を備えたネットコンベア10と、ヒートポンプ50で除湿した空気をネットコンベア10上の被乾燥物に接触させて被乾燥物から水分を蒸発させ、該蒸発した水分で湿潤した空気を回収してヒートポンプ50に導入して除湿し、該除湿した空気を再び被乾燥物に接触させる空気循環機構を備えた乾燥装置である。
【選択図】図1

Description

本発明は、含水固形物等の被乾燥物を乾燥させる乾燥装置及び乾燥方法に関し、特に上下水道、農村集落排水処理設備、し尿処理設備、産業排水設備等から排出される脱水ケーキ等を乾燥させるのに好適な乾燥装置及び乾燥方法に関する。
従来、脱水ケーキ等の含水固形物を乾燥させる乾燥装置として、種々の方式の乾燥機が提案されている。乾燥機は、加熱方式で分類すると、温風加熱式乾燥機、蒸気間接加熱式乾燥機等があり、被乾燥物の乾燥方式で分類すると、回転式乾燥機、攪拌式乾燥機、通気バンド式乾燥機等がある。ここで、温風加熱式乾燥機は、被乾燥物に温風(熱風)を接触させて乾燥させるもので、蒸気間接加熱式乾燥機は、被乾燥物が通過するジャケットの外側に高温蒸気を通して被乾燥物を間接的に加熱して乾燥させるものである。回転式乾燥機は、被乾燥物を円筒内等で回転させながら乾燥するもので、攪拌式乾燥機は、機械的又は熱風により被乾燥物を攪拌させて乾燥させるもので、通気バンド式乾燥機は、通気性を有する金網などのバンド上に載置されて移動する被乾燥物に熱風等を接触させて乾燥させるものである。
化学工学便覧 改定第五版 化学工学協会編 丸善株式会社 p.663−692
ところが、温風加熱式乾燥機や蒸気加熱式乾燥機は、乾燥機内の湿潤した高温の空気を外部に排気したり、100℃以上の蒸気配管ドレン(凝縮水)を排水すること等によって熱効率の低下を招くという問題があった。また、回転式乾燥機や攪拌式乾燥機は、水分の多い被乾燥物を投入すると混錬が生じ、乾燥が進行した被乾燥物からは粉塵が発生する等の問題があった。一方、通気バンド式乾燥機は、被乾燥物の混錬や粉塵の発生が無いものの、被乾燥物を乾燥機の上方の高い位置からバンド上に投入し、下方から回収するものであったため、被乾燥物の投入・回収のための搬送手段を別途設置する必要があり、設備が大掛かりとなり、運転コストも高くなるという問題があった。
本発明は上述の点に鑑みてなされたものでありその目的は、簡単且つ小規模な構成で、効率良く被乾燥物の乾燥を行うことができる乾燥装置、及び乾燥方法を提供することにある。
上記課題を解決するため請求項1に記載の発明は、下端部から上端部に螺旋状に上昇移動する螺旋状部と該螺旋状部の上端部から下端部に帰還する連通部を有するネットコンベアと、該ネットコンベアの少なくとも螺旋状部を囲む乾燥室と、該乾燥室内の空気を攪拌する空気攪拌機と、該ネットコンベアの螺旋状部の下端部で該ネットコンベアに被乾燥物を供給する被乾燥物供給部と、該螺旋状部の上端部で該ネットコンベア上から乾燥した被乾燥物を回収する被乾燥物回収部を備えたことを特徴とする乾燥装置にある。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の乾燥装置において、被乾燥物供給部は被乾燥物をネットコンベア上に連続的に供給するように構成され、被乾燥物回収部は乾燥した被乾燥物をネットコンベア上から連続的に回収するように構成されていることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の乾燥装置において、ヒートポンプを備え、乾燥室内の空気を該ヒートポンプの熱交換室に導入して除湿し、該除湿した空気を再び乾燥室に戻すことを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1乃至3のいずれか1項に記載の乾燥装置において、ヒートポンプの少なくとも熱交換器が、熱交換室内に配置され、乾燥室と熱交換室とが空気循環路で連通されたことを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項3又は4に記載の乾燥装置において、ヒートポンプで除湿した空気から凝縮した水分を回収する水分回収機構を備えたことを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、請求項4又は5に記載の乾燥装置において、乾燥室に、該乾燥室内の空気の一部を外気と入れ換える空気入換機構を設けたことを特徴とする。
請求項7に記載の発明は、下端部から上端部に螺旋状に上昇移動する螺旋状部と該螺旋状部の上端部から下端部に帰還する連通部を有するネットコンベアの該螺旋状部の下端部で該ネットコンベア上に被乾燥物を供給し、該螺旋状部を上昇移動する被乾燥物にヒートポンプで除湿した空気を接触させて乾燥させ、螺旋状部の上端部で該ネットコンベア上から乾燥した被乾燥物を回収すると共に、該乾燥に寄与し湿った空気を該ヒートポンプに戻して除湿し、該除湿した空気を再び前記被乾燥物に接触させることを特徴とする乾燥方法にある。
請求項8に記載の発明は、請求項7に記載の乾燥方法において、ネットコンベア上への被乾燥物の供給及びネットベルト上からの被乾燥物の回収を連続して行うことを特徴とする
本願請求項1に記載の発明によれば、ネットコンベアの螺旋状部の下端部で該ネットコンベアに被乾燥物を供給する被乾燥物供給部と、該螺旋状部の上端部で該ネットコンベア上から乾燥した被乾燥物を回収する被乾燥物回収部を備えたので、被乾燥物を螺旋状部の低い位置から投入して、高い位置から回収できるため、被乾燥物を予め高い位置へ搬送する機構が不要となり、乾燥装置の構成が簡単でコンパクトになる。また、被乾燥物を搬送するのに要するエネルギーを低く抑えることができる。
請求項2に記載の発明によれば、被乾燥物供給部は被乾燥物をネットコンベア上に連続的に供給するように構成され、被乾燥物回収部は乾燥した被乾燥物をネットコンベア上から連続的に回収するように構成されているので、被乾燥物の乾燥処理を効率良く行うと共に、被乾燥物を均一に乾燥させることが可能となる。
請求項3に記載の発明によれば、ヒートポンプを備え、乾燥室内の空気を該ヒートポンプの熱交換室に導入して除湿し、該除湿した空気を再び乾燥室に戻すので、蒸発した水分で湿潤した高温の空気を外部に排出せずに、該高温の空気が有する熱を再利用することができる。これにより、効率良く被乾燥物の乾燥を行うことができ、乾燥装置の熱効率の低下を防ぐことができる。
請求項4に記載の発明によれば、ヒートポンプの少なくとも熱交換器が、熱交換室内に配置され、乾燥室と熱交換室とが空気循環路で連通されたので、乾燥装置の内部を循環する空気が有する熱が外部に排出されることを防止できる。従って、効率良く被乾燥物の乾燥を行うことができ、乾燥装置の熱効率の低下を防ぐことができる。
請求項5に記載の発明によれば、ヒートポンプで除湿した空気から凝縮した水分を回収する水分回収機構を備えたので、該水分が有する熱を外部に排出させずに回収することができる。従って、効率良く被乾燥物の乾燥を行うことができ、乾燥装置の熱効率の低下を防ぐことができる。
請求項6に記載の発明によれば、乾燥室に、該乾燥室内の空気の一部を外気と入れ換える空気入換機構を設けたので、乾燥の際に発生した臭気を乾燥室の外部に排出することができ、装置内の腐食等を防ぐことができる。
請求項7に記載の発明によれば、ネットコンベアの該螺旋状部の下端部で該ネットコンベア上に被乾燥物を供給し、該螺旋状部を上昇移動する被乾燥物にヒートポンプで除湿した空気を接触させて乾燥させ、螺旋状部の上端部で該ネットコンベア上から乾燥した被乾燥物を回収するので、被乾燥物を螺旋状部の低い位置から投入し高い位置で回収できるため、被乾燥物を予め高い位置へ搬送するための動力が不要となり効率良く乾燥を行うことができる。また、乾燥に寄与し湿った空気を該ヒートポンプに戻して除湿し、該除湿した空気を再び被乾燥物に接触させるので、蒸発した水分で湿潤した高温の空気を外部に排出せずに、該高温の空気が有する熱を再利用することができ、効率良く乾燥を行うことができる。
請求項8に記載の発明によれば、ネットコンベア上への被乾燥物の供給及びネットコンベア上からの被乾燥物の回収を連続して行うので、被乾燥物の乾燥処理を効率良く行うと共に、被乾燥物を均一に乾燥させることが可能となる。
以下、本発明の実施形態例を図面に基づいて詳細に説明する。図1は本発明の一実施形態にかかる乾燥装置の概略構成を示す図である。また、図2は乾燥装置が具備するネットコンベアの構成を示す図で、同図(a)はネットコンベア10の概略側面図で、同図(b)はその概略平面図である。図2に示すようにネットコンベア10は、載置面11aが網目状のネット等で形成された無端状のネットベルト11で循環路を形成して構成されている。ネットベルト11の循環路は、鉛直方向に立接した回転軸12の周囲にネットベルト11の載置面11aを上に向けた状態で螺旋状に巻き回されて配置された螺旋状部13と、該螺旋状部13の上部14と下部15とを連通して設けられた連通部16とを備えて構成されている。連通部16は、螺旋状部13の上部14から水平方向に延伸し、ロール部材17で折り返されて上下反転して載置面11aが下を向き、さらにその先のロール部材18で鉛直下向きに折り曲げられて載置面11aが側方を向き、下段のロール部材19で略水平方向に折り曲げられて螺旋状部13の下部15のロール部材20に接続されている。
このネットコンベア10は、回転軸12及び各ロール部材17〜20の駆動によって、ネットベルト11が螺旋状部13を下部15から上部14方向に移動し、螺旋状部13の上部14から下部15まで連通部16を通って戻ることで一巡する。なお、ネットコンベア10の構成はネットベルト11を移動させる動作を行うことができるものであれば、図に示した構成に限定されず、例えば、螺旋状部13を一つではなく複数有していても良く、詳細な構成は図示したものに限定されない。
また、この乾燥装置は、図2(a)に示すように螺旋状部13の下部15のネットベルト11上に脱水ケーキ等の被乾燥物を供給する供給部21と、螺旋状部13の上部14のネットベルト11上に載置された被乾燥物を回収する回収部22とを有する搬送機構を備えている。供給部21は、ネットベルト11の載置面11aに向かって被乾燥物を供給する、例えばスクリュー式供給装置であり、回収部22は、ネットベルト11が折り返されるロール部材17の下側で、ネットベルト11上に載置された被乾燥物が落下する落下位置に開口した回収口である。この搬送機構は、供給部21によりネットベルト11上へ被乾燥物を連続して供給でき、回収口22でネットベルト11上の被乾燥物を連続して回収することができる。供給部21及び回収部22はこの構成以外でも、螺旋状部13の下部15へ被乾燥物を供給し、螺旋状部13の上部14から被乾燥物を回収する動作を連続して行える機構を備えているものであればよい。また、供給部21は、被乾燥物をネットベルト11上に均一に供給できる構成であることが望ましく、例えば被乾燥物の供給量が一定であり、ネットベルト11上に供給された被乾燥物が均一に配置されるような形状・構成のスクリュー式供給装置21であればよい。この供給部21としては、上記のスクリュー式供給装置の他、テーブル式、バケットコンベア式、回転ドラム式、振動式等の供給装置を用いることができる。さらに必要に応じて成型装置を設置し、該成型装置で被乾燥物を成型した後、ネットベルト11上に供給してもよい。
次に、図1を用いて乾燥装置の全体構成を説明すると、乾燥装置は、ネットコンベア10の少なくとも螺旋状部13が、箱状に形成された乾燥室30内に収納配置されている。この乾燥室30はネットコンベア10の螺旋状部13を収容することができるものであれば、その材質や構造は限定されない。また乾燥室30には、内部の空気を外部へ排出すると共に外気を導入して乾燥室内の換気を行う外気導入ダクト31が設置されている。乾燥室30は断熱性を有していることが好ましい。
一方、乾燥室30の隣には箱状の熱交換室40が設置され、該熱交換室40内には、ヒートポンプ50の吸熱部(蒸発器)51と放熱部(凝縮器)52からなる熱交換器が配置されており、熱交換室40内に導入された空気の除湿を行うよう構成されている。そして、これら乾燥室30と熱交換室40とが2本の空気循環ダクト32,33で連通されている。この空気循環ダクト32,33は断熱性、気密性を有し乾燥室30と熱交換室40の内部を連通しているものが望ましく、その他の材質や形状等は限定されるものではない。
ヒートポンプ50では、冷媒が、膨張弁53で気化し、吸熱部51で気化し、圧縮機54で圧縮され、放熱部52に導かれて凝縮することで内部を循環している。冷媒は、熱交換室40内の空気と熱交換を行う。即ち、吸熱部51で熱交換室40内の空気に含まれる水分を凝縮させ、さらに放熱部52で熱交換室40内の空気を加熱する。これにより、熱交換室40内の空気の除湿が行われる。ヒートポンプ50は、ネットコンベア10の有効面積、即ち載置できる被乾燥物の量、及び被乾燥物の乾燥速度等から、適切な構成と出力のものを選定することが好ましい。
空気循環ダクト32、33には、内部の空気を一定方向(図の矢印で示す方向)に送る循環用送風機34が設置されている。これにより、空気が乾燥室30から空気循環ダクト33を通って熱交換室40へ導入され、空気循環ダクト32を通って再び乾燥室30に戻される空気循環路が形成される。空気循環ダクト32,33の内部を流れる空気の流速は、例えば15m/sec以下とすることが望ましい。循環用送風機34は、必要に応じて熱交換室40内や乾燥室30内にも設置して空気循環ダクト32,33に空気を送り込むのに使用し、空気の循環をさらに促進させることもできる。図1では乾燥室30内にも設置した状態を示している。
乾燥室30内には、熱交換室40から導入された乾燥した空気をネットベルト11上の被乾燥物へ吹き付ける送風機35が設けられている。この送風機35は、乾燥した空気を被乾燥物に効果的に接触させるために設けるものであるが、風量を少なくし過ぎると乾燥空気が被乾燥物に十分に接触できず乾燥速度が低下してしまう一方、風量を大きくし過ぎると、送風機35に必要な動力が増加することや、被乾燥物が風で移動してしまうという問題がある。そのため、乾燥室30内の風速が0.1m/sec〜15m/sec、さらに好ましくは0.3m/sec〜10m/secに保たれる程度の風量で運転できるものがよい。
上記構成の乾燥装置で被乾燥物の乾燥を行う手順を説明する。ネットコンベア10を動かした状態で、被乾燥物を供給部21から螺旋状部13の下部15のネットベルト11上に供給する。被乾燥物は、ネットベルト11の移動により螺旋状部13を旋回しながら上方へ移動してゆく。
一方、熱交換室40内でヒートポンプ50によって除湿された空気は、循環用送風機34により空気循環ダクト32を通って乾燥室30内に送り込まれる。該乾燥室30内に送り込まれた除湿された空気が、送風機35によって、ネットコンベア10の螺旋状部13を上昇する被乾燥物に吹き付けられる。これにより被乾燥物の水分が蒸発して乾燥する。蒸発した水分は被乾燥物の周囲の空気中に拡散して、乾燥室30内の空気は湿った空気になる。この湿った空気は乾燥室30に設置した循環用送風機34によって空気循環ダクト33へ送り込まれて熱交換室40へ戻される。この湿った空気は、熱交換室40でヒートポンプ50によって除湿され、再び空気循環ダクト32から乾燥室30へ送り込まれる。ヒートポンプ50で空気を除湿する際に発生した凝縮水は、熱交換室40の底部に設けた凝縮水排出弁41で回収される。空気中の水分を凝縮させることにより、蒸発潜熱も回収される。
循環用送風機34の風量は、乾燥室30の換気回数で10回/h〜150回/h、好ましくは20回/h〜100回/hとなる風量とすることが望ましい。循環用送風機34はその風量が少な過ぎると乾燥室30内の相対湿度が高くなり被乾燥物の乾燥速度が低下する一方、風量が多過ぎるとヒートポンプ50の除湿効率が低下し、且つ必要な動力が増加する。そのため換気回数は被乾燥物の乾燥速度に合わせて、最適な値となるように設定することが好ましい。
被乾燥物は螺旋状部13を移動する間に乾燥され、螺旋状部13の上部14に達した被乾燥物はロール部材17でネットベルト11が折り返された際に、ネットベルト11上から落下して、その下方に開口する回収部22で回収される。
この乾燥装置では、被乾燥物を螺旋状部13の低い位置(下部15)から供給して、高い位置(上部14)で回収するため、被乾燥物を予め高い位置へ搬送するコンベア等の機構が不要となり、搬送機構の構成が簡単でコンパクトになる。また、被乾燥物を搬送するのに要するエネルギーを低く抑えることができる。
上記の乾燥工程において、乾燥室30の外気導入ダクト31を開くことで、乾燥室30内の空気の一部を外気と入れ換えて換気を行うことができる。これにより被乾燥物から発生した臭気等を乾燥室30の外に排気することができる。この換気量は少な過ぎると、乾燥室30内で被乾燥物から発生した腐食性ガスの濃度が上昇し、乾燥室30の内壁面やネットコンベア10を腐食させる一方、多過ぎると、外気への放熱量が多くなり熱効率が低下する。そのため換気量は、換気回数で0.1回/h〜3回/h、好ましくは0.2回/h〜1回/h程度の効果があるように行うのが好ましい。また、被乾燥物を連続して供給するいわゆる連続式で乾燥工程を行う場合、被乾燥物の供給及び回収に伴い乾燥室30が開かれることで外気が導入されるため、外気導入ダクト31を設置して換気を行わなくても良い。
この乾燥装置では、ヒートポンプ50で除湿した空気を被乾燥物に接触させて被乾燥物から水分を蒸発させ、該蒸発した水分で湿潤した空気を回収してヒートポンプ50に導入して除湿し、該除湿した空気を再び被乾燥物に接触させるので、蒸発した水分で湿潤した高温の空気を外部に排出せずに、該高温の空気が有する熱をヒートポンプ50で回収することができる。これにより、乾燥装置の熱効率の低下を防ぐことができ、効率良く被乾燥物の乾燥を行うことができる。
また、空気の循環は、乾燥室30及び熱交換室40と空気循環ダクト32,33の内部で行われるので、循環する空気が有する熱が装置の外部に排出されることを防止できる。従って、これによっても乾燥装置の熱効率の低下を防ぐことができ、効率良く被乾燥物の乾燥を行うことができる。さらに、ヒートポンプ50で空気を除湿する際に発生した凝縮水は、熱交換室40の底部に設けた凝縮水排出弁41で回収されるので、該凝縮水が有する熱も外部に排出せずに回収することができる。
また、被乾燥物をネットベルト11上に載置して、送風機35で乾燥した空気を吹き付けて乾燥させるので、被乾燥物の効率的な乾燥を行えるだけでなく、被乾燥物の混錬や粉塵の発生が起こらないように乾燥を行うことができる。
上記構成の乾燥装置で乾燥処理を行った結果について説明する。図3は、乾燥処理を行った結果の一例を示す図である。ここで、乾燥装置のネットコンベア10は、有効面積:8.0m2で、乾燥室30は、有効容積:12.0m3、換気回数:52回/h、乾燥室内風速:1.2m/sec、ヒートポンプ50は、圧縮機呼称出力:2.2kWとした。被乾燥物である脱水ケーキは、無機性であり、強熱減量:18%−DS、シリカ:32%のものを約5mmの大きさに粉砕したものを用いた。
脱水ケーキ供給量:15kg/h、乾燥時間:3.0hの条件で連続乾燥実験を行った結果、乾燥室平均温度:53℃、乾燥室平均湿度:55%となり、脱水ケーキを含水率:65.3%から34.3%に乾燥することができた。また、圧縮機54の消費電力は3時間で6.6kWhであった。蒸発水分量は21.2kgであり、蒸発潜熱を0.66kWhとすると14kWhとなり、消費電力の2.1倍相当の仕事をした計算になった。また、乾燥工程後の乾燥ケーキは、脱水ケーキと同様の形状を保持しており、粉塵も発生しなかった。
以上本発明の実施形態を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲、及び明細書と図面に記載された技術的思想の範囲内において種々の変形が可能である。なお直接明細書及び図面に記載のない何れの形状や材質であっても、本願発明の作用・効果を奏する以上、本願発明の技術的思想の範囲内である。
例えば、上記実施形態では、ネットコンベア10の螺旋状部13を収容する乾燥室30とヒートポンプ50の吸熱部51と放熱部52を収容する熱交換室40とを別々に設置し、これらを空気循環ダクト32,33で連通した構成を示したが、乾燥室30と熱交換室40を互いに隣接させて設置する場合や、乾燥室30内に熱交換室40を設置する場合等は、空気循環ダクト32,33を設けずに空気の循環経路を形成することもできる。
本発明の一実施形態にかかる乾燥装置の概略構成を示す図である 乾燥装置が具備するネットコンベアの構成を示す図で、同図(a)はネットコンベアの概略側面図で、同図(b)はその概略平面図である。 乾燥装置で乾燥処理を行った結果の一例を示す図である。
符号の説明
10 ネットコンベア
11 ネットベルト
11a 載置面
12 回転軸
13 螺旋状部
14 上部
15 下部
16 連通部
17 ロール部材
18 ロール部材
19 ロール部材
20 ロール部材
21 スクリュー式供給装置(供給部)
22 回収口(回収部)
30 乾燥室
31 外気導入ダクト
32 空気循環ダクト
33 空気循環ダクト
34 循環用送風機
35 送風機
40 熱交換室
41 凝縮水排出弁
50 ヒートポンプ
51 吸熱部(蒸発器)
52 放熱部(凝縮器)
53 膨張弁
54 圧縮機

Claims (8)

  1. 下端部から上端部に螺旋状に上昇移動する螺旋状部と該螺旋状部の上端部から下端部に帰還する連通部を有するネットコンベアと、該ネットコンベアの少なくとも螺旋状部を囲む乾燥室と、該乾燥室内の空気を攪拌する空気攪拌機と、該ネットコンベアの螺旋状部の下端部で該ネットコンベアに被乾燥物を供給する被乾燥物供給部と、該螺旋状部の上端部で該ネットコンベア上から乾燥した被乾燥物を回収する被乾燥物回収部を備えたことを特徴とする乾燥装置。
  2. 請求項1に記載の乾燥装置において、
    前記被乾燥物供給部は被乾燥物をネットコンベア上に連続的に供給するように構成され、前記被乾燥物回収部は乾燥した被乾燥物をネットコンベア上から連続的に回収するように構成されていることを特徴とする乾燥装置。
  3. 請求項1又は2に記載の乾燥装置において、
    ヒートポンプを備え、前記乾燥室内の空気を該ヒートポンプの熱交換室に導入して除湿し、該除湿した空気を再び前記乾燥室に戻すことを特徴とする乾燥装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の乾燥装置において、
    前記ヒートポンプの少なくとも熱交換器が、熱交換室内に配置され、前記乾燥室と前記熱交換室とが空気循環路で連通されたことを特徴とする乾燥装置。
  5. 請求項3又は4に記載の乾燥装置において、
    前記ヒートポンプで除湿した空気から凝縮した水分を回収する水分回収機構を備えたことを特徴とする乾燥装置。
  6. 請求項4又は5に記載の乾燥装置において、
    前記乾燥室に、該乾燥室内の空気の一部を外気と入れ換える空気入換機構を設けたことを特徴とする乾燥装置。
  7. 下端部から上端部に螺旋状に上昇移動する螺旋状部と該螺旋状部の上端部から下端部に帰還する連通部を有するネットコンベアの該螺旋状部の下端部で該ネットコンベア上に被乾燥物を供給し、該螺旋状部を上昇移動する被乾燥物にヒートポンプで除湿した空気を接触させて乾燥させ、螺旋状部の上端部で該ネットコンベア上から乾燥した被乾燥物を回収すると共に、該乾燥に寄与した湿った空気を該ヒートポンプに戻して除湿し、該除湿した空気を再び前記被乾燥物に接触させることを特徴とする乾燥方法。
  8. 請求項7に記載の乾燥方法において、
    前記ネットコンベア上への被乾燥物の供給及び前記ネットコンベア上からの被乾燥物の回収を連続して行うことを特徴とする乾燥方法。
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