JP2006064159A - 緩衝器 - Google Patents

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Abstract

【課題】 ケーシング内に摺動自在に挿入したピストン・ロッド体のピストン、又は、ケーシング内に摺動自在に設けたローターのべーン等からなる隔壁体や、隔壁体が摺動するケーシングの内周が磨耗したり、或いは摺動シール部材が磨耗したりすることがなく、また、粘性流体自体に作動油的性質(低フリクション、低磨耗性)が要求されることのない緩衝器を提供すること。
【解決手段】 ケーシング10内において隔壁体31の両側の油室14A、14Bを連通するバイパス流路21を設けてなる緩衝器1であって、バイパス流路21内の2つの可動隔壁部材22A、22Bの間に固定隔壁部材23を設け、2つの可動隔壁部材22A、22Bのそれぞれと固定隔壁部材23との間のそれぞれに、磁界又は電界に応答して剪断応力を変化させる粘性流体を収容した粘性流体室24A、24Bを区画し、固定隔壁部材23に、両側の粘性流体室24A、24Bを連通する流路25を設け、粘性流体に磁界又は電界を加えることにより、粘性流体の剪断応力を変化させる手段(電磁コイル26)を設けたもの。
【選択図】 図1

Description

本発明は車両用のステアリングダンパ等の緩衝器に関する。
特許文献1には、電気粘性流体を用いたピストン型振動制御用ダンパにおいて、シリンダのシール部と、電気粘性流体が存在する領域との間に、実質的に粉体を含有しない流体領域を介在させた緩衝器が開示されている。
特許文献1の緩衝器によれば、粘性流体の使用量を削減することができると同時に、ピストンロッドを軸封するシール部16の劣化を防止することができる。
特許文献2には、ケーシング1側の固定ベーン2a、2bと揺動ベーン4a、4bの間に設けた両圧力室5a、5b、6a、6b側で圧力発生機構部Aを構成し、この圧力発生機構部Aに充填する流体として、減衰力発生機構部Bの流路側に充填する流体より高粘度の流体を用いた緩衝器が開示されている。特許文献2の緩衝器では、揺動ベーン4a、4bに、摺動シール部材33、34(図3)が設けられ、また、発明の実施の形態3(図9)には、両圧力室5a、5b、6a、6b内に流動可能な固体の粒子を用いている。
特許文献2の緩衝器によれば、圧力発生機構部Aの各圧力室5a、5b、6a、6b側に高粘度オイルを充填することで、シール部分に高い寸法精度を必要とすることなく洩れ量を少なくすることができるため、加工コストを低く抑えつつ高い気密性を保つことができると共に、減衰力発生機構部の流路側には低粘度オイルを充填することにより、減衰力発生手段で制限された流路が乱流絞りとなり、温度変化に対するオイル粘度の変化に対して発生する減衰力が影響されないようにしたため、減衰力特性変化を小さくすることができる。
特開平7-190128 特開平11-30262
特許文献1の緩衝器では、ピストン12(大径部)が、粘性流体を封入したシリンダ14の内周を摺動するので、例えば、粘性流体の粒子径が数ミクロンメータ単位であるMR流体である場合には、摺接部であるピストン12(大径部)の外周又はシリンダ14の内周の磨耗が激しくなる。また、粘性流体の粒子径が数十ナノメータ単位である磁性流体、電気粘性流体である場合にも、ピストン12(大径部)の外周又はシリンダ14の磨耗までには至らなくても、粘性流体自体に作動油的性質(低フリクション、低磨耗性)が要求され、十分な減衰力特性が得られないという問題がある。
特許文献2の緩衝器では、圧力室内にMR流体、磁性流体、又は、ER流体等の流体を使用した場合に発生する摺動シール部材33、34の磨耗を防止するという課題及び解決手段の開示がない。
本発明の課題は、ケーシング内に摺動自在に挿入したピストン・ロッド体のピストン、又は、ケーシング内に摺動自在に設けたローターのべーン等からなる隔壁体や、隔壁体が摺動するケーシングの内周が磨耗したり、或いは摺動シール部材が磨耗したりすることがなく、また、粘性流体自体に作動油的性質(低フリクション、低磨耗性)が要求されることのない緩衝器を提供することにある。
請求項1の発明は、ケーシング内に移動自在に設けたロッドの外周に隔壁体を設け、ケーシングと隔壁体の間にシール部材を設け、隔壁体の両側に、潤滑性を有する作動油を封入した油室を区画し、隔壁体をバイパスして隔壁体の両側の油室を連通するバイパス流路を設け、バイパス流路内の一方の油室と連通する側に一方の可動隔壁部材を設けるとともに、他方の油室と連通する側に他方の可動隔壁部材を設け、バイパス流路内の2つの可動隔壁部材の間に固定隔壁部材を設け、2つの可動隔壁部材のそれぞれと固定隔壁部材との間のそれぞれに、磁界又は電界に応答して剪断応力を変化させる粘性流体を収容した粘性流体室を区画し、固定隔壁部材に、両側の粘性流体室を連通する流路を設け、粘性流体に磁界又は電界を加えることにより、粘性流体の剪断応力を変化させる手段を設けた緩衝器である。
請求項2の発明は、ケーシング内に揺動自在に設けた回動軸の外周に隔壁体を設け、ケーシングと隔壁体の間にシール部材を設け、隔壁体の両側に、潤滑性を有する作動油を封入した油室を区画し、隔壁体をバイパスして隔壁体の両側の油室を連通するバイパス流路を設け、バイパス流路内の一方の油室と連通する側に一方の可動隔壁部材を設けるとともに、他方の油室と連通する側に他方の可動隔壁部材を設け、バイパス流路内の2つの可動隔壁部材の間に固定隔壁部材を設け、2つの可動隔壁部材のそれぞれと固定隔壁部材との間のそれぞれに、磁界又は電界に応答して剪断応力を変化させる粘性流体を収容した粘性流体室を区画し、固定隔壁部材に、両側の粘性流体室を連通する流路を設け、粘性流体に磁界又は電界を加えることにより、粘性流体の剪断応力を変化させる手段を設けた緩衝器である。
請求項3の発明は、請求項1又は2の発明において更に、前記可動隔壁部材が、ゴム等の弾性隔壁部材からなるようにしたものである。
請求項4の発明は、請求項1又は2の発明において更に、前記可動隔壁部材が、フリーピストンと、該フリーピストンの粘性流体室側に設けられ、該フリーピストンを付勢するコイルスプリングからなるようにしたものである。
請求項5の発明は、請求項1〜4のいずれかの発明において更に、前記隔壁体が、両側の油室を連通するオリフィス流路を備えたものである。
請求項6の発明は、請求項5の発明において更に、前記緩衝器が、操舵ハンドルと車体側フレームとの間に設けられる車両用のステアリングダンパであるようにしたものである。
請求項7の発明は、請求項1〜6のいずれかの発明において更に、前記固定隔壁部材が合成樹脂からなるとともに、前記粘性流体の剪断応力を変化させる手段が電磁コイルからなり、該コイルを固定隔壁部材内に一体成形したものである。
請求項8の発明は、ケーシングに設けたシリンダ孔内に、中間部の外周に隔壁体を設けたロッドを該シリンダ孔の両端のガイド部材及びシール部材を介して摺動自在に挿入し、隔壁体の両側に、潤滑性を有する作動油を封入した油室を区画し、ケーシングに、シリンダ孔と並置され、隔壁体をバイパスして隔壁体の両側の油室を連通するバイパス流路を設け、バイパス流路内の一方の油室と連通する側に一方の可動隔壁部材を設けるとともに、他方の油室と連通する側に他方の可動隔壁部材を設け、バイパス流路内の2つの可動隔壁部材の間に固定隔壁部材を設け、2つの可動隔壁部材のそれぞれと固定隔壁部材との間のそれぞれに、磁界又は電界に応答して剪断応力を変化させる粘性流体を収容した粘性流体室を区画し、固定隔壁部材に、両側の粘性流体室を連通する流路を設け、粘性流体に磁界又は電界を加えることにより、粘性流体の剪断応力を変化させる手段を設けた車両用のステアリングダンパである。
請求項9の発明は、請求項8の発明において更に、前記2つの可動隔壁部材が有底筒状のブラダからなり、各ブラダの開口部を、バイパス流路内に設けた固定隔壁部材の両端部の外周と該バイパス流路の内周との間に、それぞれ挟持固定し、各ブラダの内側に、粘性流体室を区画したものである。
(請求項1)
(a)ロッドに設けた隔壁体は粘性流体とは接触しないので、隔壁体の外周部又はケーシングの内周部が磨耗することがない。また、隔壁体の外周のシール部材や、ロッドに摺接するシール部材は、潤滑性を有する作動油にのみ接触し、粘性流体とは接触しないから、それらのシール部材が損傷したり磨耗することもない。また、粘性流体には作動油的性質が要求されないので、減衰力特性に影響を与えない。
(b)可動隔壁部材の内側にのみ粘性流体室を設けたので、高価な粘性流体の使用量を少なくすることができる。その結果、緩衝器のコストを下げることができる。また、重い粘性流体の使用量を少なくすることができるので、緩衝器の軽量化を図ることができる。
(請求項2)
(c)回動軸に設けた隔壁体は粘性流体とは接触しないので、隔壁体の外周部又はケーシングの内周部が磨耗することがない。また、隔壁体の外周のシール部材や、回動軸に摺接するシール部材は、潤滑性を有する作動油にのみ接触し、粘性流体とは接触しないから、それらのシール部材が損傷したり磨耗することもない。また、粘性流体には作動油的性質が要求されないので、減衰力特性に影響を与えない。
(d)可動隔壁部材の内側にのみ粘性流体室を設けたので、高価な粘性流体の使用量を少なくすることができる。その結果、緩衝器のコストを下げることができる。また、重い粘性流体の使用量を少なくすることができるので、緩衝器の軽量化を図ることができる。
(請求項3)
(e)バイパス流路内に設ける可動隔壁部材がゴム等の弾性隔壁部材からなるので、バイパス流路の内周シール部材を設ける必要がなく、シール部材が磨耗する不都合を全く生じない。
(請求項4)
(f)可動隔壁部材としてフリーピストンを用いることもできる。
(請求項5)
(g)ロッドや回動軸に設けた隔壁体の外周にはシール兼案内部材であるピストンリングが装着される。しかしながら、シール兼案内部材の左右方向の漏れ特性は、同じではなく、どちらか一方の油室に作動油が蓄積し、どちらか一方の可動隔壁部材が萎んだままの状態となる。その結果、隔壁体の作動に支障を及ぼす。このとき、隔壁体に左右油室を連通するオリフィス流路を設けることにより、左右油室が連通し、どちらか一方の萎んだ可動隔壁部材が元の状態に復元し、左右の油室の内圧が経時的に等しくなり、ハンドルの中立位置を維持することができる。
尚、オリフィス流路は、隔壁体の外周とケーシングの内周との間の隙間であっても良い。
(請求項6)
(h)緩衝器がステアリングダンパである場合には、ロッドや回転軸を中立位置に保持することができるので、ハンドルは、常に直進状態を保ち好都合である。
(請求項7)
(i)電磁コイルを合成樹脂製の固定隔壁部材に一体成形することにより、固定隔壁部材の成形と電磁コイルの組付けが同時にでき、製作を容易にし、コストダウンできる。
(請求項8)
(j)ケーシング内に、ロッドが摺動するシリンダ孔と、シリンダ孔に並置されるバイパス流路を設け、このバイパス流路内に粘性流体室を設けたので、ステアリングダンパをコンパクトにできる。
(請求項9)
(k)可動隔壁部材として有底筒状のブラダを使用したので、流体との接触面積が大きくなり、弾性隔壁部材の単位当りの面圧を下げることができ、可動隔壁部材の耐久性を向上することができる。
尚、本発明に用いる粘性流体としては、MR流体(磁気粘性流体)、磁性流体、ER流体(電気粘性流体)を採用できる。MR流体と磁性流体は、磁界の強さに応答して剪断応力を変化させる。ER流体は、電界の強さに応答して剪断応力を変化させる。
図1は緩衝器を示す断面図、図2は図1の要部拡大図である。
図1、図2の緩衝器1は、ケーシング10とロッド30を有し、ケーシング10の車体側取付部2を車体側フレームに取付け、ロッド30のハンドル側取付部3を操舵ハンドルに取付けることにて、操舵ハンドルと車体側フレームとの間に設けられる車両用のステアリングダンパを構成する。
緩衝器1は、ケーシング10に設けたシリンダ孔11内に、中間部の外周に隔壁体(ピストン)31を設けたロッド30を、該シリンダ孔11の両端のガイド部材12及びシール部材13を介して摺動自在に挿入し、隔壁体31の両側に、潤滑性を有する作動油を封入した油室14A、14Bを区画している。隔壁体31は、両側の油室14A、14Bを連通するオリフィス流路31Aを備える。
即ち、ケーシング10のシリンダ孔11の両端内径部には、ガイド部材12がOリング12Aを介して液密に挿着され、ガイド部材12の内周にはブッシュ12Bが圧入されるとともに、ブッシュ12Bの外側にシール部材13が装填され、シリンダ孔11の内径部に螺着されるキャップ15がシール押え13Aを介してガイド部材12をシリンダ孔11の内径部の段差部に押圧保持する。また、ロッド30は中間部に隔壁体31をピン32により固定し、隔壁体31の外周に嵌着したピストンリング33をシリンダ孔11の内周に摺接可能にする。ロッド30の両端部はシリンダ孔11の両端のガイド部材12及びシール部材13に摺動して外方へと突出する。ロッド30の一端側には前述のハンドル側取付部3が取着され、ロッド30の他端側には軽量化用中空部の封止プラグ34が螺着される。
緩衝器1は、ケーシング10に、シリンダ孔11と並置されるバイパス流路21を設ける。バイパス流路21は、シリンダ孔11の内部の隔壁体31をバイパスし、隔壁体31の両側の油室14A、14Bを連通する。バイパス流路21内の一方の油室14Aと連通路16Aを介して連通する側に一方の可動隔壁部材22Aを設けるとともに、他方の油室14Bと連通路16Bを介して連通する側に他方の可動隔壁部材22Bを設ける。
緩衝器1は、バイパス流路21内の2つの可動隔壁部材22A、22Bの間に固定隔壁部材23を設ける。2つの可動隔壁部材22A、22Bのそれぞれと、固定隔壁部材23との間のそれぞれには、2つの粘性流体室24A、24Bを区画する。固定隔壁部材23は、両側の粘性流体室24A、24Bを連通する流路、本実施例ではオリフィス流路25を備える。粘性流体室24A、24Bには、磁界又は電界に応答して剪断応力を変化させる粘性流体、例えばMR流体、磁性流体、ER流体が収容される。
緩衝器1は、粘性流体室24A、24Bに収容される粘性流体に磁界又は電界を加えることにより、粘性流体の剪断応力を変化させる手段、例えば電磁コイル26を設ける。本実施例では、固定隔壁部材23が合成樹脂からなるとともに、電磁コイル26を固定隔壁部材23内に埋込み状態に一体成形してなり、固定隔壁部材23の流路25の周囲にて電磁コイル26を巻回し、流路25に適宜の強さの磁界又は電界を及ぼす。電磁コイル26には不図示の磁界制御装置又は電界制御装置が接続され、流路25に及ぼす磁界又は電界の強さを調整可能にする。
2つの可動隔壁部材22A、22Bは、ゴム等の弾性隔壁部材、本実施例では有底筒状のブラダ27からなるものにし、2つのブラダ27の開口部のそれぞれを固定隔壁部材23の両端部の外周に設けた環状溝に係着する。固定隔壁部材23の両端部にブラダ27(可動隔壁部材22A、22B)を係着し、各ブラダ27の内側に区画される粘性流体室24A、24Bに粘性流体を収容したサブ組立体は、バイパス流路21の一端開口部からその内周に挿入され、バイパス流路21の内周の軸方向中央に固定隔壁部材23を配置し、この固定隔壁部材23をケーシング10に螺着される固定ボルト28により固定する。これにより、各ブラダ27の開口部は、固定隔壁部材23の両端部の外周と、バイパス流路21の内周との間に挟持固定される。
緩衝器1は、固定隔壁部材23及びブラダ27(可動隔壁部材22A、22B)を挿入したバイパス流路21の一端開口部にキャップ29を液密に封着し、ケーシング10に設けてある作動油給排口17から、シリンダ孔11の油室14A、14B及びバイパス流路21に作動油を封入し、プラグボルト18で給排口17を閉じる。作動油は、ロッド30の変位を可動隔壁部材22A、22B(ブラダ27)に伝える媒体として機能する他、シリンダ孔11のガイド部材12、シール部材13の潤滑に供される。
尚、緩衝器1は、バイパス流路21を封着するキャップ29に温度補償油室40を設け、この温度補償油室40をフリーピストン41により液密に区画するとともに、キャップ29に穿設したオリフィス孔40Aを介してバイパス流路21に連通している。フリーピストン41は、止め輪42、ストッパ43にバックアップされたばね44により加圧される。
緩衝器1は、以下の如く動作する。
(1)車両のステアリング操作によりロッド30が左右一方に移動すると、ロッド30の隔壁体31がシリンダ孔11の一方の油室、例えば油室14Aの作動油を連通路16Aからバイパス流路21の一方側に排出する。
(2)バイパス流路21の一方側に排出された作動油は、対応する可動隔壁部材22A(ブラダ27)の内部の粘性流体室24Aの粘性流体をオリフィス流路25経由で他方の可動隔壁部材22B(ブラダ27)の側の粘性流体室24Bに送る。
(3)可動隔壁部材22B(ブラダ27)の側の粘性流体室24Bに送られた粘性流体は可動隔壁部材22Bを膨張させ、可動隔壁部材22Bが膨らむバイパス流路21の他方側の作動油を連通路16Bからシリンダ孔11の他方の油室14Bに送る。
(4)緩衝器1は、上述(2)で、粘性流体がオリフィス流路25を通過するときの流れ抵抗に起因する減衰力を発生する。更に、磁界制御装置や電界制御装置により、電磁コイル26がオリフィス流路25に及ぼす磁界又は電界の強さを調整することにより、オリフィス流路25を通過する粘性流体の粘度を変化させ、結果としてオリフィス流路25における粘性流体の流れ抵抗に起因して生ずる減衰力を調整可能にする。
本実施例によれば、以下の作用効果を奏する。
(a)ロッド30に設けた隔壁体31は粘性流体とは接触しないので、隔壁体31の外周部又はケーシング10の内周部が磨耗することがない。また、隔壁体31の外周のピストンリング33や、ロッド30に摺接するシール部材13は、潤滑性を有する作動油にのみ接触し、粘性流体とは接触しないから、それらのピストンリング33、シール部材13が損傷したり磨耗することもない。また、粘性流体には作動油的性質が要求されないので、減衰力特性に影響を与えない。
(b)可動隔壁部材22A、22Bの内側にのみ粘性流体室24A、24Bを設けたので、高価な粘性流体の使用量を少なくすることができる。その結果、緩衝器1のコストを下げることができる。また、重い粘性流体の使用量を少なくすることができるので、緩衝器1の軽量化を図ることができる。
(c)バイパス流路21内に設ける可動隔壁部材22A、22Bがゴム等の弾性隔壁部材からなるので、バイパス流路21の内周シール部材を設ける必要がなく、シール部材が磨耗する不都合を全く生じない。
(d)ロッド30に設けた隔壁体31の外周にはシール兼案内部材であるピストンリング33が装着される。しかしながら、シール兼案内部材の左右方向の漏れ特性は、同じではなく、どちらか一方の油室14A、14Bに作動油が蓄積し、どちらか一方の可動隔壁部材22A、22Bが萎んだままの状態となる。その結果、隔壁体31の作動に支障を及ぼす。このとき、隔壁体31に左右油室14A、14Bを連通するオリフィス流路31Aを設けることにより、左右油室14A、14Bが連通し、どちらか一方の萎んだ可動隔壁部材22A、22Bが元の状態に復元し、左右の油室14A、14Bの内圧が経時的に等しくなり、ハンドルの中立位置を維持することができる。
尚、オリフィス流路31Aは、隔壁体31の外周とケーシング10の内周との間の隙間であっても良い。
(e)緩衝器1がステアリングダンパである場合には、ロッド30を中立位置に保持することができるので、ハンドルは、常に直進状態を保ち好都合である。
(f)電磁コイル26を合成樹脂製の固定隔壁部材23に一体成形することにより、固定隔壁部材23の成形と電磁コイル26の組付けが同時にでき、製作を容易にし、コストダウンできる。
(g)ケーシング10内に、ロッド30が摺動するシリンダ孔11と、シリンダ孔11に並置されるバイパス流路21を設け、このバイパス流路21内に粘性流体室24A、24Bを設けたので、ステアリングダンパをコンパクトにできる。
(h)可動隔壁部材22A、22Bとして有底筒状のブラダ27を使用したので、流体との接触面積が大きくなり、弾性隔壁部材の単位当りの面圧を下げることができ、可動隔壁部材22A、22Bの耐久性を向上することができる。
以上、本発明の実施例を図面により詳述したが、本発明の具体的な構成はこの実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があっても本発明に含まれる。例えば、本発明の可動隔壁部材は、フリーピストンであっても良い。このとき、可動隔壁部材は、フリーピストンと、該フリーピストンの粘性流体室側に設けられ、該フリーピストンを付勢するコイルスプリングからなるものとすることができる。
本発明の緩衝器は、ステアリングダンパに限らず、車体側と車輪側との間に介装されるサスペンション用ダンパにも適用できる。
本発明の緩衝器は、ピストンロッド型緩衝器に限らず、ロータリダンパ型緩衝器にも適用できる。このとき、緩衝器は、ケーシング内に揺動自在に設けた回動軸の外周に隔壁体(ベーン)を設け、ケーシングと隔壁体の間にシール部材を設け、隔壁体の両側に、潤滑性を有する作動油を封入した油室を区画できる。
図1は緩衝器を示す断面図である。 図2は図1の要部拡大図である。
符号の説明
1 緩衝器
10 ケーシング
11 シリンダ孔
12 ガイド部材
13 シール部材
14A、14B 油室
21 バイパス流路
22A、22B 可動隔壁部材
23 固定隔壁部材
24A、24B 粘性流体室
25 流路
26 電磁コイル
27 ブラダ
30 ロッド
31 隔壁体
31A オリフィス流路
33 ピストンリング(シール部材)

Claims (9)

  1. ケーシング内に移動自在に設けたロッドの外周に隔壁体を設け、ケーシングと隔壁体の間にシール部材を設け、隔壁体の両側に、潤滑性を有する作動油を封入した油室を区画し、
    隔壁体をバイパスして隔壁体の両側の油室を連通するバイパス流路を設け、バイパス流路内の一方の油室と連通する側に一方の可動隔壁部材を設けるとともに、他方の油室と連通する側に他方の可動隔壁部材を設け、
    バイパス流路内の2つの可動隔壁部材の間に固定隔壁部材を設け、2つの可動隔壁部材のそれぞれと固定隔壁部材との間のそれぞれに、磁界又は電界に応答して剪断応力を変化させる粘性流体を収容した粘性流体室を区画し、固定隔壁部材に、両側の粘性流体室を連通する流路を設け、
    粘性流体に磁界又は電界を加えることにより、粘性流体の剪断応力を変化させる手段を設けたことを特徴とする緩衝器。
  2. ケーシング内に揺動自在に設けた回動軸の外周に隔壁体を設け、ケーシングと隔壁体の間にシール部材を設け、隔壁体の両側に、潤滑性を有する作動油を封入した油室を区画し、
    隔壁体をバイパスして隔壁体の両側の油室を連通するバイパス流路を設け、バイパス流路内の一方の油室と連通する側に一方の可動隔壁部材を設けるとともに、他方の油室と連通する側に他方の可動隔壁部材を設け、
    バイパス流路内の2つの可動隔壁部材の間に固定隔壁部材を設け、2つの可動隔壁部材のそれぞれと固定隔壁部材との間のそれぞれに、磁界又は電界に応答して剪断応力を変化させる粘性流体を収容した粘性流体室を区画し、固定隔壁部材に、両側の粘性流体室を連通する流路を設け、
    粘性流体に磁界又は電界を加えることにより、粘性流体の剪断応力を変化させる手段を設けたことを特徴とする緩衝器。
  3. 前記可動隔壁部材が、ゴム等の弾性隔壁部材からなる請求項1又は2に記載の緩衝器。
  4. 前記可動隔壁部材が、フリーピストンと、該フリーピストンの粘性流体室側に設けられ、該フリーピストンを付勢するコイルスプリングからなる請求項1又は2に記載の緩衝器。
  5. 前記隔壁体が、両側の油室を連通するオリフィス流路を備えた請求項1〜4のいずれかに記載の緩衝器。
  6. 前記緩衝器が、操舵ハンドルと車体側フレームとの間に設けられる車両用のステアリングダンパである請求項5に記載の緩衝器。
  7. 前記固定隔壁部材が合成樹脂からなるとともに、前記粘性流体の剪断応力を変化させる手段が電磁コイルからなり、該コイルを固定隔壁部材内に一体成形した請求項1〜6のいずれかに記載の緩衝器。
  8. ケーシングに設けたシリンダ孔内に、中間部の外周に隔壁体を設けたロッドを該シリンダ孔の両端のガイド部材及びシール部材を介して摺動自在に挿入し、隔壁体の両側に、潤滑性を有する作動油を封入した油室を区画し、
    ケーシングに、シリンダ孔と並置され、隔壁体をバイパスして隔壁体の両側の油室を連通するバイパス流路を設け、バイパス流路内の一方の油室と連通する側に一方の可動隔壁部材を設けるとともに、他方の油室と連通する側に他方の可動隔壁部材を設け、
    バイパス流路内の2つの可動隔壁部材の間に固定隔壁部材を設け、2つの可動隔壁部材のそれぞれと固定隔壁部材との間のそれぞれに、磁界又は電界に応答して剪断応力を変化させる粘性流体を収容した粘性流体室を区画し、固定隔壁部材に、両側の粘性流体室を連通する流路を設け、
    粘性流体に磁界又は電界を加えることにより、粘性流体の剪断応力を変化させる手段を設けたことを特徴とする車両用のステアリングダンパ。
  9. 前記2つの可動隔壁部材が有底筒状のブラダからなり、各ブラダの開口部を、バイパス流路内に設けた固定隔壁部材の両端部の外周と該バイパス流路の内周との間に、それぞれ挟持固定し、各ブラダの内側に、粘性流体室を区画した請求項8に記載の車両用のステアリングダンパ。
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