JP2006064058A - 直動案内装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 油路ブロックの凹部への挿入が容易となり、組み立て作業の効率の向上及び作業コストの低下が可能な直動案内装置を提供する。
【解決手段】 案内レール2と、案内レール2に相対移動可能に跨架するスライダ4とから構成される直動案内装置1において、スライダ4を、スライダ本体8と、スライダ本体8の軸方向両端面に接合されるエンドキャップ10とから構成し、エンドキャップ10を、エンドキャップ本体12と油路ブロック30とから構成し、エンドキャップ本体12のスライダ本体12との接合面18に油路ブロック30を挿入する凹部20を形成し、油路ブロック30の側面38の裏面40側に、油路ブロック30の裏面40側に向けて油路ブロック30の挿入方向に沿った断面積が小さくなる傾斜部42を設ける。
【選択図】 図2

Description

本発明は、直線運動する物体を案内する機械要素部品として、工作機械や半導体製造装置等で用いられる直動案内装置に関する。
一般的に使用される直動案内装置としては、案内レールと、この案内レールを跨いで組み付けられたスライダとを備えたものがある。案内レールの両側面には、軸方向に延びる転動体転動溝が形成されている。
また、スライダは、スライダ本体と、スライダ本体の軸方向両端面にそれぞれ接合されているエンドキャップとからなる。スライダ本体は両袖部の内側面に案内レールの転動体転動溝に対向する転動体転動溝を有するとともに、両袖部の肉厚部分を軸方向に貫通する転動体戻し路を有している。エンドキャップは、両転動体転動溝間からなる負荷転動路と転動体戻し路とを連通させる方向転換路を有しており、負荷転動路と転動体戻し路と方向転換路とによって、転動体転動路が形成されている。転動体転動路内には、例えば鋼球からなる複数の転動体が装填されており、これら複数の転動体は、スライダの相対移動に伴って転動体転動路内を転動しながら無限循環する。
このような構成の直動案内装置では、エンドキャップに給油部を設け、この給油部から転動体転動路内に潤滑剤を供給することにより、円滑な動作及び長寿命化を実現している。このようなエンドキャップの構成としては、例えば特許文献1に記載されているように、エンドキャップに給油部を設けるとともに、エンドキャップの接合面に、給油部と転動体転動路とを連通する油路を形成したものがある。
実公平6−2024号公報(第3図)
しかしながら、上記した構成では、エンドキャップのスライダ本体との接合面に油路を形成しているので、この接合面の平坦度が悪いと潤滑剤が漏れやすくなる。また、エンドキャップは通常、樹脂成形品であるため、成形時のヒケにより、平坦度を精度よくすることは困難である。
本発明は、上記のような問題点に着目してなされたもので、エンドキャップの給油部から供給された潤滑剤が、途中で漏れることが少なく転動体転動路内に供給されることが可能な直動案内装置を提供することを課題とする。
上記課題を解決するために、本発明のうち、請求項1に記載した発明は、軸方向に延びる転動体転動溝を外面に有する案内レールと、その案内レールの転動体転動溝に対向する転動体転動溝を有して相対移動可能に当該案内レールに跨架し且つ転動体戻り路を有するスライダ本体と、そのスライダ本体の軸方向両端面にそれぞれ接合し且つ前記両転動体転動溝間からなる負荷転動路と前記転動体戻り路とを連通させる方向転換路が形成されたエンドキャップと、前記負荷転動路、前記転動体戻り路及び前記方向転換路から形成される転動体転動路内に転動自在に装填される複数の転動体と、を備えた直動案内装置において、
前記エンドキャップをエンドキャップ本体と油路ブロックとから構成し、
前記エンドキャップ本体の前記スライダ本体との接合面に対し、前記油路ブロックを挿入可能な凹部及び該凹部と前記転動体転動路とを連通する第一の油路を形成し、前記油路ブロックの前記スライダ本体と対向する表面に前記第一の油路と連通する第二の油路を形成したことを特徴とするものである。
本発明によると、エンドキャップの給油部から供給された潤滑剤が、途中で漏れることが少なく転動体転動路内に供給される。
次に、請求項2に記載した発明は、請求項1に記載した発明であって、前記油路ブロックの表裏両面にそれぞれ断面積が異なる前記第二の油路を形成したことを特徴とするものである。
本発明によると、転動体転道路に供給する潤滑剤として、例えばグリースとオイルのように粘度の異なる潤滑剤を用いる場合であっても、それぞれの潤滑剤の粘度に適した断面積の第二の油路を通じて潤滑剤を供給することが可能となる。
次に、請求項3に記載した発明は、請求項1に記載した発明であって、前記油路ブロックの表裏両面にそれぞれ同一形状の前記第二の油路を形成したことを特徴とするものである。
本発明によると、油路ブロックを凹部に挿入する際に、表裏の確認をする必要がなくなる。
次に、請求項4に記載した発明は、請求項1〜請求項3のいずれかに記載した発明であって、前記油路ブロックの曲げ弾性率を前記エンドキャップの曲げ弾性率以下としたことを特徴とするものである。
本発明によると、油路ブロック及びエンドキャップ本体に成型後の変形が生じ、油路ブロックと凹部との形状が合致していない状態で油路ブロックを凹部に挿入しても、油路ブロックが弾性変形して凹部内に挿入される。なお、油路ブロックの曲げ弾性率は、200MPa以下とすることが好ましい。
次に、請求項5に記載した発明は、請求項1〜請求項4のいずれかに記載した発明であって、前記油路ブロックは、エラストマーを素材とした射出成形により形成したことを特徴とするものである。
本発明によると、油路ブロックが潤滑剤を吸収することによって生じる、油路ブロックの膨潤が抑制される。
次に、請求項6に記載した発明は、請求項1〜請求項5のいずれかに記載した発明であって、前記油路ブロックの表面に前記第二の油路に沿って延びる1条または2条以上の凸部を設けたことを特徴とするものである。
本発明によると、油路ブロックを凹部に挿入し、エンドキャップをスライダ本体に接合した際に、凸部の部分が弾性変形するため第二の油路の密封性が向上する。
次に、請求項7に記載した発明は、請求項1〜請求項6のいずれかに記載した発明であって、前記エンドキャップ本体に、前記スライダ本体との接合面以外の少なくとも一部と前記凹部とを連通する開口部からなる識別部を形成したことを特徴とするものである。
本発明によると、油路ブロックを凹部に挿入し、エンドキャップをスライダ本体に接合した後も、油路ブロックの取り付け状態を外部から目視で識別することが可能となる。
次に、請求項8に記載した発明は、請求項1〜請求項7のいずれかに記載した発明であって、前記油路ブロックの側面の少なくとも裏面側の一部に、油路ブロックの裏面側に向けて油路ブロックの挿入方向に沿った断面積が小さくなる傾斜部を設けたことを特徴とするものである。
本発明によると、油路ブロックの側面に設けられた傾斜部によって、油路ブロックの凹部への挿入が容易となる。
次に、請求項9に記載した発明は、請求項8に記載した発明であって、前記油路ブロックの側面の少なくとも一部に弾性を有する突起を設けたことを特徴とするものである。
本発明によると、油路ブロックを凹部に挿入すると突起が弾性変形するため、突起によって油路ブロックの挿入が妨げられることはない。また、油路ブロックを凹部に挿入した後は、弾性変形した突起によって凹部の内壁面が押圧されるため、油路ブロックが凹部内で安定して保持される。
本発明によれば、エンドキャップの給油部から供給された潤滑剤が、途中で漏れることが少なく転動体転動路内に供給されることが可能となる。
次に、本発明の実施形態について図面を参照しつつ説明する。
なお、本実施形態では転動体としてころを用い、転動体転動路が左右2条づつ形成されている直動案内装置を例にして説明するが、これに限定されるものではない。
まず、図1ないし図3を参照して本発明の第一の実施の形態の構成を説明する。
図1に示すように、本発明の直動案内装置1は、軸方向に延びる案内レール2にスライダ4が跨架しており、このスライダ4が案内レール2に案内されて相対移動可能となっている。案内レール2の左右側面には、それぞれ軸方向に延びる転動体軌道面6が形成されている。スライダ4は、スライダ本体8と、スライダ本体8の軸方向両端面にそれぞれ接合されるエンドキャップ10からなる。
スライダ本体8の内周面には、案内レール2の転動体軌道面6と対向する転動体軌道面が形成されており、対向する各転動溝間から負荷転動路が構成されている。また、スライダ本体8の両袖部には、負荷転動路と平行な貫通孔によって転動体戻り路が形成されている。さらに、負荷転動路の端部と転動体戻り路の端部とを連通させる方向転換路がエンドキャップ10に形成され、負荷転動路、転動体戻り路及び方向転換路からなる転動体転動路が形成されている。この転動体転動路内には複数の転動体が転動自在に装填されており、これら複数の転動体は、スライダ本体2の相対移動に伴って転動体転動路内を転動しながら無限循環する。
図2に示すように、エンドキャップ10は、エンドキャップ本体12と、油路ブロック30とからなる。
エンドキャップ本体12には、潤滑剤の給油部14が複数個所設けられている(図1参照)。エンドキャップ本体12のスライダ本体との接合面18には、各給油部14と連通し油路ブロック30を挿入可能な形状の凹部20と、方向転換路24と、第一の油路22とが形成されている。油路ブロック30が凹部20に挿入されると、第一の油路22は、油路ブロック30のスライダ本体8と対向する表面32に形成された第二の油路34と、方向転換路24とを連通し、第二の油路34は、給油部14と第一の油路22とを連通する。そして、第一の油路22及び第二の油路34によって、給油部14から転動体転道路への潤滑剤の供給路が形成されている。
油路ブロック30は、曲げ弾性率がエンドキャップ本体12の曲げ弾性率以下である素材で形成されており、例えばエラストマーを素材として射出成型によって形成されている。エラストマー素材として適切なものは、東レデュポン製のハイトレル4767や東洋紡積製のペルプレンS1000,2000などが挙げられる。なお、油路ブロック30をエンドキャップ10と同じ素材から形成しても良い。
油路ブロック30の側面38の裏面40側には、油路ブロック30の裏面40側に向けて、油路ブロック30の挿入方向に沿った断面積が小さくなる傾斜部42が設けられている。ここで、傾斜部42は、油路ブロック30の側面38の半分以上に設けることが好ましい。なお、図中では上下二面の側面38に傾斜部42を設けたが、一面のみに設けてもよく、四面全ての側面38に設けてもよい。
また、図3に示すように、油路ブロック30の表面32には、第二の油路34に沿って延びる2条の凸部36が設けられている。
次に、上記の構成を備えた直動案内装置1の作用・効果等を説明する。
直動案内装置1の組み立て作業において、スライダ本体8の軸方向両端面にエンドキャップ10を接合する前に、油路ブロック30を、エンドキャップ本体12の接合面18に設けられた凹部20へ挿入する。このとき、油路ブロック30の側面38の裏面40側には、傾斜部42が設けられているため、凹部20への油路ブロック30の挿入が容易となる。したがって、直動案内装置1の組み立て作業の効率が向上し、作業コストの低減が可能となる。
また、油路ブロック30は凹部20に挿入可能であれば、寸法の精度を厳密に設定する必要がないため、油路ブロック30の寸法の精度を、凹部20への挿入目的のためだけに向上させる必要は無く、製造コストの低減が可能となる。
さらに、油路ブロック30及びエンドキャップ本体12に成型後の変形が生じ、油路ブロック30と凹部20との形状が合致していない状態で、油路ブロック30を凹部20に挿入しても、油路ブロック30の曲げ弾性率がエンドキャップ本体12の曲げ弾性率以下であるため、油路ブロック30が弾性変形して凹部20内に挿入される。
また、油路ブロック30はエラストマーを素材として形成されているため、給油部14から転動体転道路内に潤滑剤が供給された際に、この潤滑剤を吸収して膨潤を生じることが抑制される。
また、油路ブロック30の厚さ(挿入方向に沿った寸法)は、凹部20の深さ以上とする。油路ブロック30の厚さを凹部20の深さよりも大きくした場合には、油路ブロック30を凹部20に挿入し、エンドキャップ10をスライダ本体8に接合した際に、油路ブロック30が弾性変形して第二の油路34の両側をシールするため、第二の油路34の密封性が向上する。また、油路ブロック30の厚さを凹部20の深さと等しくした場合では、油路ブロック30を凹部20に挿入し、エンドキャップ10をスライダ本体8に接合した際に、凸部36が弾性変形して第二の油路34の両側をシールするため、第二の油路34の密封性が向上する。したがって、第二の油路34からの潤滑剤の漏れが防止されて潤滑効果が向上し、直動案内装置1の円滑な動作や長寿命化が可能となる。
なお、本実施の形態では、油路ブロック30の表面32に2条の凸部36を設けたが、これに限定されるものではなく、1条または3条以上の凸部36を設けてもよい。また、図4に示すように、凸部36を、第二の油路34の壁面と連続して形成してもよい。
次に、図5ないし図7を参照して本実施形態の変形例を説明する。
この変形例では、図5に示すように、油路ブロック30の側面38に、傾斜部42を設けるとともに弾性を有する突起44を設ける。突起44は、側面38のうち、傾斜部42が設けられている面と傾斜部42が設けられていない面とを連続していることが好ましい。また、突起44の高さは任意の高さとするが、凹部20への油路ブロック30の挿入を妨げない高さとすることが好ましい。
このような構成の油路ブロック30を凹部20に挿入すると、突起44は弾性変形するため凹部20への油路ブロック30の挿入を妨げることはない。油路ブロック30を凹部20に挿入した後は、図6に示すように、弾性変形した突起44によって凹部20の内壁面が押圧されるため、油路ブロック30は凹部20内に安定して保持される。また、油路ブロック30及び凹部20に成型後の変形等が生じ、油路ブロック30の側面38と凹部20の内壁面との間に隙間がある場合であっても、弾性変形した突起44によって凹部20の内壁面が押圧されるため、油路ブロック30は凹部20内に安定して保持される。
なお、突起44は油路ブロック30と一体成型してもよく、突起44を油路ブロック30と別体で形成し、両者の形成後に接着等によって結合してもよい。突起44を油路ブロック30と別体で形成する場合、突起44は油路ブロック30と同素材によって形成することが好ましい。また、突起44の形状は、基部から先端部に向けて縮径するテーパ状とすると、油路ブロック30を凹部20へ挿入する際の抵抗が低減されるため、組み立て作業の効率が向上する。なお、図中では上下二面の側面38に傾斜部42を設け、傾斜部42の設けられた側面38にそれぞれ突起44を設けたが、上下二面の側面38のうち一面のみに設けてもよい。また、側面38には一面あたり3箇所の突起44を設けたが、これに限定されるものではなく、1箇所及び2箇所、または4箇所以上としてもよい。
また、図7に示すように、油路ブロック30の側面38に傾斜部42を設けずに突起44を設け、突起44の少なくとも裏面40側の一部を、裏面40側に向けて油路ブロック30の挿入方向に沿った断面積が小さくなるように傾斜させて形成してもよい。
次に、図8ないし図11を参照して本発明の第二の実施の形態の構成を説明する。なお、上記した第一の実施の形態と同様の構成については、同一符号を付して詳細な説明は省略する。
本実施形態はエンドキャップ本体12及び油路ブロック30の構成を除き、上記した第一の実施の形態と同様の構成を有する。すなわち、案内レール2と、案内レール2に相対移動可能に跨架するスライダ4から構成され、スライダ4は、スライダ本体8とエンドキャップ10とからなり、エンドキャップ10は、エンドキャップ本体12と油路ブロック30とから構成されている。
図8に示すように、エンドキャップ本体12には、潤滑剤の給油部14が複数個所設けられており(図1参照)、エンドキャップ本体12のスライダ本体8との接合面18には、凹部20と、方向転換路24と、第一の油路22と、識別部16とが形成されている。識別部16は、エンドキャップ本体12の上面12aと凹部20とを連通する切欠きによって形成されている。
図9及び図10に示すように、本実施の形態の油路ブロック30は、表面32と裏面40の両面に、それぞれ断面積の異なる第二の油路34が形成されている。以下の説明は、表面32に形成されている第二の油路34aの断面積が、裏面40に形成されている第二の油路34bの断面積よりも大きいものとして行う。
表面32に形成されている第二の油路34aの断面積は、例えばグリース(一例としては昭和シェルのアルバニアNo2)のように粘度の高い潤滑剤が適切に供給される断面積となっている。また、裏面40に形成されている第二の油路34bの断面積は、例えばオイル(一例としてはISO VG68程度の粘度を有するもの)のように粘度の低い潤滑剤が適切に供給される断面積となっている。ここで、潤滑剤の流体速度が一定の場合、潤滑剤の管路抵抗は、潤滑剤の動粘度に比例するとともに第二の油路34の断面積に反比例するため、潤滑剤の管路抵抗を一定にするためには、第二の油路34aと第二の油路34bとの断面積比は、2:1から3:1程度とすることが適当である。
また、油路ブロック30の上面30aには、識別部16と嵌合する形状の突起部46が設けられている。図11に示すように、突起部46には、油路ブロック30の上面30aと平行な面に、例えばマーキングなどの標記部48が設けられている。なお、図中では、標記部48の一例として、突起部46の表面32側に標記部48aを形成し、突起部46の裏面40側に標記部48aよりも幅の狭い標記部48bを形成している。
また、特に図示はしないが、油路ブロック30の側面38には、表面32側と裏面40側のそれぞれに、油路ブロック30の表面32側及び裏面40側に向けて、油路ブロック30の挿入方向に沿った断面積が小さくなる傾斜部42が設けられている。
次に、上記の構成を備えた直動案内装置1の作用・効果等を説明する。
直動案内装置1の組み立て作業において、転動体転道路内に供給される潤滑剤の粘度に適切な断面積の第二の油路34が設けられた面を、スライダ本体8との接合面18として油路ブロック30を凹部20へ挿入する。すなわち、潤滑剤としてグリース等のような粘度の高いものを用いる場合は、断面積の大きい第二の油路34aが形成された表面32が、スライダ本体8との接合面となるように、油路ブロック30を凹部20へ挿入する。また、潤滑剤としてオイル等のような粘度の低いものを用いる場合は、断面積の小さい第二の油路34bが形成された裏面40が、スライダ本体8との接合面となるように、油路ブロック30を凹部20へ挿入する。
したがって、粘度の異なる二種類の潤滑剤を用いる場合であっても、油路ブロック30のスライダ本体8との接合面を交換することにより、潤滑剤の粘度に適切な供給路を形成することが可能となり、潤滑効果が向上して、直動案内装置1の円滑な動作や長寿命化が可能となる。また、粘度の異なる二種類の潤滑剤に対し、エンドキャップ10を二種類製造する必要がないため、製造コストの低減が可能となる。
また、油路ブロック30を凹部20へ挿入し、エンドキャップ10をスライダ本体8に接合した後も、識別部16から標記部48を目視することにより、油路ブロック30の表裏両面のうち、どちらの面がスライダ本体8との接合面となっているかを識別することが可能である。このため、給油部14から潤滑剤を供給する際に、適切な粘度の潤滑剤を判断することが可能となる。また、直動案内装置1の組み立て作業において、凹部20に油路ブロック30を入れ忘れた場合でも、識別部16から油路ブロック30の有無を目視で識別することにより、油路ブロック30を入れ忘れた直動案内装置1を発見することが可能となる。
さらに、突起部46は識別部16と嵌合する形状であるため、凹部20に油路ブロック30を挿入した後は、凹部20内における油路ブロック30の保持力が向上する。また、突起部46は油路ブロック30の上面30aのみに設けられているため、凹部20に油路ブロック30を挿入する際に、油路ブロック30の上下の判別が明確となり、組み立て作業の効率が向上し、作業コストの低減が可能となる。
また、油路ブロック30の側面38の表面32側及び裏面40側に傾斜部42が設けられているため、油路ブロック30の表面32または裏面40のうち、どちらをスライダ本体8との接合面とした場合でも、凹部20への油路ブロック30の挿入が容易となる。したがって、直動案内装置1の組み立て作業の効率が向上し、作業コストの低減が可能となる。
なお、本実施の形態では、識別部16として、エンドキャップ本体12の接合面18に、上面12aと凹部20とを連通する切欠きを設けたが、これに限定されるものではなく、例えば、エンドキャップ本体12の上面12aに、凹部20へ貫通する孔を設けてもよい。また、これらの溝及び孔の中に透明なプラスチック等を嵌合することにより、油路ブロック30の状態を目視で確認可能とするとともに、凹部20内へ粉塵等が侵入することを防止してもよい。
さらに、エンドキャップ本体12の接合面18と反対の面や、エンドキャップ本体12の側面に識別部16を設けてもよい。この場合、識別部16は、第一の油路22及び第二の油路34を流れる潤滑剤が、識別部16から漏出しない位置に設ける。また、油路ブロック30の側面38及び裏面40には、識別部16と対応する位置に標記部48を設ける。
また、油路ブロック30の上面30aに突起部46を設けずに、上面30aの識別部16と対応する位置に標記部48を設けてもよい。この場合、油路ブロック30に突起部46を設ける必要が無いため、製造コストの低減が可能となる。
次に、図12を参照して本実施形態の変形例を説明する。
この変形例では、特に図示はしないが、油路ブロック30に表面32と裏面40にそれぞれ同一形状の第二の油路34が形成されている。したがって、油路ブロック30を凹部20へ挿入する際に、油路ブロック30の表裏を確認する必要がないため、組み立て作業の効率が向上して作業コストの低減が可能となる。
また、油路ブロック30の厚さが凹部20の深さよりも大きい場合、図12に示すように、油路ブロック30を凹部20に挿入し、エンドキャップ10をスライダ本体8に接合すると、油路ブロック30はエンドキャップ本体12から押圧を受ける。このとき、油路ブロック30の肉厚部は表裏両面の同位置に設けられているため、油路ブロック30の肉厚部が表裏両面の同位置に設けられていない場合と比較して、油路ブロック30には、エンドキャップ本体12から受ける押圧に対するスライダ本体8からの高い反力が生じる。そして、スライダ本体8からの反力により、油路ブロック30が弾性変形して第二の油路34のシール性を向上させるため、第二の油路34の密封性が向上する。したがって、第二の油路34からの潤滑剤の漏れが防止されて潤滑効果が向上し、直動案内装置1の円滑な動作や長寿命化が可能となる。なお、図中に示した油路ブロック30では、表裏両面にひけ等の発生を防止するための肉ぬすみ50が設けられているが、油路ブロック30の肉厚部は表裏両面の同位置に設けられているため、肉ぬすみ50によって第二の油路34の密封性が向上することが妨げられることはない。
本発明に基づく実施形態に係る直動案内装置を示す斜視図である。 本発明の第一の実施形態に係るエンドキャップの構成を表す斜視図である。 本発明の油路ブロックの一部を拡大した断面図である。 本発明の油路ブロックの一部を拡大した断面図である。 本発明の第一の実施形態の変形例に係る油路ブロックの斜視図である。 本発明の第一の実施形態の変形例に係るエンドキャップの一部断面図である。 本発明の第一の実施形態の変形例に係る油路ブロックの斜視図である。 本発明の第二の実施形態に係るエンドキャップの斜視図である。 本発明の第二の実施形態に係る油路ブロックの正面図である。 本発明の第二の実施形態に係る油路ブロックの後面図である。 本発明の第二の実施形態に係る油路ブロックの上面図である。 本発明の第二の実施形態の変形例に係る油路ブロックに加わる外力を示す概念図である。
符号の説明
1 直動案内装置
2 案内レール
4 スライダ
6 転動体軌道面
8 スライダ本体
10 エンドキャップ
12 給油部
16 識別部
18 接合面
20 凹部
22 第一の油路
24 方向転換路
30 油路ブロック
32 表面
34 第二の油路
36 凸部
38 側面
40 裏面
42 傾斜部
44 突起
46 突起部
48 標記部
50 肉ぬすみ

Claims (9)

  1. 軸方向に延びる転動体転動溝を外面に有する案内レールと、その案内レールの転動体転動溝に対向する転動体転動溝を有して相対移動可能に当該案内レールに跨架し且つ転動体戻り路を有するスライダ本体と、そのスライダ本体の軸方向両端面にそれぞれ接合し且つ前記両転動体転動溝間からなる負荷転動路と前記転動体戻り路とを連通させる方向転換路が形成されたエンドキャップと、前記負荷転動路、前記転動体戻り路及び前記方向転換路から形成される転動体転動路内に転動自在に装填される複数の転動体と、を備えた直動案内装置において、
    前記エンドキャップをエンドキャップ本体と油路ブロックとから構成し、
    前記エンドキャップ本体の前記スライダ本体との接合面に対し、前記油路ブロックを挿入可能な凹部及び該凹部と前記転動体転動路とを連通する第一の油路を形成し、前記油路ブロックの前記スライダ本体と対向する表面に前記第一の油路と連通する第二の油路を形成したことを特徴とする直動案内装置。
  2. 前記油路ブロックの表裏両面にそれぞれ断面積が異なる前記第二の油路を形成したことを特徴とする請求項1に記載した直動案内装置。
  3. 前記油路ブロックの表裏両面にそれぞれ同一形状の前記第二の油路を形成したことを特徴とする請求項1に記載した直動案内装置。
  4. 前記油路ブロックの曲げ弾性率を前記エンドキャップの曲げ弾性率以下としたことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載した直動案内装置。
  5. 前記油路ブロックは、エラストマーを素材とした射出成形により形成したことを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載した直動案内装置。
  6. 前記油路ブロックの表面に前記第二の油路に沿って延びる1条または2条以上の凸部を設けたことを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれかに記載した直動案内装置。
  7. 前記エンドキャップ本体に、前記スライダ本体との接合面以外の少なくとも一部と前記凹部とを連通する開口部からなる識別部を形成したことを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれかに記載した直動案内装置。
  8. 前記油路ブロックの側面の少なくとも裏面側の一部に、油路ブロックの裏面側に向けて油路ブロックの挿入方向に沿った断面積が小さくなる傾斜部を設けたことを特徴とする請求項1〜請求項7のいずれかに記載した直動案内装置。
  9. 前記油路ブロックの側面の少なくとも一部に弾性を有する突起を設けたことを特徴とする請求項8に記載した直動案内装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2007074754A1 (ja) * 2005-12-26 2007-07-05 Thk Co., Ltd. 運動案内装置及び運動案内装置用アタッチメント
DE102007056877A1 (de) * 2007-11-26 2009-05-28 Robert Bosch Gmbh Linearwälzlager mit abgedichteter Schmierrinne

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