JP2006062567A - 車両用緊急通報システムの作動状況表示装置、およびその装置を構成する表示回路の保護方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】車両に搭載される緊急通報システムの作動状態を表示する表示装置に過大電圧が印加され、表示装置が緊急通報システムの作動状態を表示することができなくなることを防止する。
【解決手段】表示部600に印可される電圧が所定の電圧値を越えた場合、電圧検出部620におけるツェナダイオード621に逆電流が流れ、トランジスタ622がON状態になる。その結果、スイッチ部630におけるトランジスタ631がOFF状態となり、状態表示部610のLED611に流れている電流が遮断される。また、表示部600に印可される電圧が所定の電圧値を下回った場合、電圧検出部620におけるツェナダイオード621には逆電流が流れなくなり、トランジスタ622がOFF状態になる。その結果、スイッチ部630におけるトランジスタ631がON状態となり、状態表示部610のLED611に再び電流が流れ出す。
【選択図】図3
【解決手段】表示部600に印可される電圧が所定の電圧値を越えた場合、電圧検出部620におけるツェナダイオード621に逆電流が流れ、トランジスタ622がON状態になる。その結果、スイッチ部630におけるトランジスタ631がOFF状態となり、状態表示部610のLED611に流れている電流が遮断される。また、表示部600に印可される電圧が所定の電圧値を下回った場合、電圧検出部620におけるツェナダイオード621には逆電流が流れなくなり、トランジスタ622がOFF状態になる。その結果、スイッチ部630におけるトランジスタ631がON状態となり、状態表示部610のLED611に再び電流が流れ出す。
【選択図】図3
Description
本発明は、表示装置、特に車両に搭載される緊急通報システムの作動状態を表示する表示回路を備える車両搭載用の表示装置に関する。
従来から、例えば、特許文献1や特許文献2に開示されているとおり、車両搭乗中に交通事故や急病などの緊急事態が発生した場合、車両に搭載された携帯電話などの緊急通報手段を通じて、警察や緊急通報センタなどの緊急通報システムを管理するセンタに、現在の車両位置情報や登録車両番号などのデータを送信する緊急通報システムが知られている。
このようなシステムでは、一般に車両にインジケータなどの表示装置が設けられており、システムの作動状態を搭乗者が確認することができる。これにより、実際に緊急事態が発生した場合にシステムが正常に作動する状態にあるか否かを搭乗者は常に把握することができる。
ところで、車両に搭載される緊急通報システムの作動状態を監視するECUと、そのECUからの指令に基づき緊急通報システムの作動状態を表示する表示装置とは物理的に離れて設置される場合が多い。そのため、ECUと表示装置とを接続する車両ハーネス等の異常により表示装置に過電圧が印加され、その過電圧により表示装置を構成する回路素子が破壊され、正常にシステムの作動状態を表示できなくなる恐れがある。
本発明は、車両に搭載される緊急通報システムを制御するECUからの指令に基づいて、緊急通報システムの作動状態を表示する表示装置に過電圧が印加されることにより、表示装置が緊急通報システムの作動状態を表示することができなくなることを防止することを目的とする。
本発明に係る表示装置は、車両に搭載される緊急通報システムを制御する制御装置から出力される電圧に基づいて、前記緊急通報システムの作動状態を表示する表示回路を備える車両搭載用の表示装置において、前記表示装置に入力される電圧を検出する電圧検出回路と、検出される電圧の大きさに応じて、前記表示回路に入力される電圧を制御する入力電圧制御回路と、を備え、前記入力電圧制御回路は、検出される電圧が所定の閾値以下の場合は、前記表示回路へ電圧が入力されるように制御し、検出される電圧が所定の閾値以上の場合は、前記表示回路へ電圧が入力されないように制御することを特徴とする。
本発明によれば、入力電圧制御回路が、電圧検出回路で検出される電圧が所定の閾値以下の場合は、表示回路へ電圧が入力されるように制御し、検出される電圧が所定の閾値以上の場合は、表示回路へ電圧が入力されないように制御する。これにより、表示回路の耐えうる電圧値以上の電圧が表示装置に入力された場合、表示回路へその電圧が入力されないため、過電圧等により表示回路が破壊されることを防止することができる。
本発明の実施の形態(以下、実施形態とする)について、以下図面を説明する。
図1は、本実施形態における緊急通報システムの機能ブロックを示す図である。本実施形態における緊急通報システムは、車両に搭載され、車両の事故や故障あるいは運転中の疾病などの緊急時に、予め登録された通報先に通報を行うためのシステムである。
図1において、ECU(電子制御ユニット)100は、緊急通報システム全体を制御するユニットであり、制御部150と記憶部200とを含み構成される。制御部150は、記憶部200に記憶されたプログラムを読み込み実行することで、各部を制御し緊急時の通報を行う中央処理装置(CPU)である。記憶部200は、緊急通報システムを作動させるためのプログラムや緊急時の通報先などを記憶するモジュールである。
センサ部300は、エアバックセンサや温度センサ等の各種車両状態に関する情報を取得するモジュールである。操作部400は、搭乗者等が緊急通報システムを操作するためのユーザインタフェースモジュールである。緊急通報部500は、センサ部300からの各種車両状態データや操作部400からの命令コード等に基づいてECU100が出力した通報命令に応じて、指定された通報先に無線通信により通報を行うモジュールである。
また、表示部600は、ECU100から提供される指令に基づいて、緊急通報システムの作動状態を表示するモジュールである。搭乗者は、表示部600での表示状態を確認することで、緊急通報システムが正常に作動しているか、あるいは緊急通報システムが何らかのエラーにより正常に作動していないかを容易に確認することができる。
ところで、緊急通報システムにおける表示部600は、従来、図2に示すような回路構成であった。つまり、ECU100から出力される電圧(5V)をT点を介してLED611に印加することで、LED611を発光させ、緊急通報システムの作動状態を表示していた。さらに、過電圧や過電流からLED611を保護するために、従来の表示部600は、LED611の他に、LED611に流す電流を制限する抵抗612と、静電気放電(ESD)に代表される過電圧や過電流から回路を保護するサージ保護素子613とを含み構成されていた。
ただ、一般にECU100と表示部600とは車両ハーネス等により接続され、物理的に離れた位置に設置される。したがって、車両ハーネスの噛み込みやコネクタ部等のショートにより、表示部600において想定している電圧よりも大きい過電圧が印加され、抵抗612やサージ保護素子613だけではLED611を保護することができず、LED611が破壊されてしまう恐れがある。この場合、搭乗者は、表示部600での表示状態を確認することにより、緊急通報システムが正常に作動しているか、あるいは緊急通報システムが何らかのエラーにより正常に作動していないかを即座に確認することができなくなる。
そこで、本実施形態では、表示部600を図3に示すような回路構成にすることで、車両ハーネスの噛み込みやコネクタ部等のショートにより、表示部600において想定していた電圧よりも大きい過電圧が印加されたとしても、LED611が破壊されることを防止する。
ここで、本実施形態における表示部600についてさらに図3を用いて説明する。
表示部600は、緊急通報システムの作動状態を表示する状態表示部610と、表示部600に印可される電圧を検出する電圧検出部620と、検出された印可電圧に応じて状態表示部610の作動のON/OFFの切替を行うスイッチ部630とを含み構成される。
このように構成された表示部600によれば、電圧検出部620で検出される印可電圧に応じて、スイッチ部630が状態表示部610の作動のON/OFFを行う。これにより、状態表示部610を構成する回路群が耐えうる所定の電圧値を越えた場合に、スイッチ部630が状態表示部610の作動をOFFすることができ、車両ハーネスの噛み込みやコネクタ部等のショートにより生じる過電圧から、状態表示部610を構成する回路群を保護することができる。また、スイッチ部630で状態表示部610の作動をOFFした後に、表示部600に印可される電圧の大きさが所定の電圧値を下回った場合には、再度スイッチ部630が状態表示部610の作動をONに切り替える。よって、本実施形態によれば、一時的な過電圧で状態表示部610の作動がOFFされた場合には、即座に状態表示部610の作動が再びONされるため、状態表示部610で緊急通報システムの作動状態が表示できないことによる不都合を最小限に抑えることができる。
さらに、状態表示部610を構成する回路群を保護するために、単にヒューズなどを用いて構成した場合には、一度過電圧が生じると、状態表示部610を構成する回路群を保護することはできるが、再度状態表示部610を作動させるためには、ヒューズを交換するなどの手間がかかる。しかし、本実施形態によれば、過電圧が表示部600に印可されなくなれば、状態表示部610の作動が再びONされるため、ヒューズの交換等の手間を省くことができる。
ここで、電圧検出部620とスイッチ部630の回路構成についてさらに詳しく説明する。
電圧検出部620は、状態表示部610を構成する回路群が耐えうる所定の電圧値をツェナ電圧とするツェナダイオード621と表示部600に印可される電圧の大きさに応じてON/OFFの切り換えを行うトランジスタ622とを含み構成される。図3に示すとおり、ツェナダイオード621のカソード側は、ECU100からの電圧の入力を受け付ける電圧入力側(T点)に接続され、ツェナダイオード621のアノード側は、抵抗623を介して接地接続される。さらに、ツェナダイオード621のアノード側には、トランジスタ622のベースが接続され、トランジスタ622のエミッタは接地接続される。このように構成することで、ツェナ電圧を超える電圧が表示部600に印可されると、ツェナダイオード621に逆電流が流れ、トランジスタ622がON状態となる。
一方、スイッチ部630にもトランジスタ631が設けられる。トランジスタ631のベースは、抵抗632を介して電圧入力側(T点)に接続され、抵抗633を介して接地接続される。さらにトランジスタ631のベースは、トランジスタ622のコレクタとも接続される。また、トランジスタ631のコレクタは、LED611と接続され、トランジスタ631のエミッタは接地接続される。このように構成することで、表示部600に印可される電圧が所定の電圧値を越えていない場合、つまり、ツェナダイオード621に逆電流が流れておらずトランジスタ622がOFF状態の場合に、トランジスタ631がON状態となり、状態表示部610のLED611に電流が流れる。
電圧検出部620とスイッチ部630とをこのように構成することで、表示部600に印可される電圧が所定の電圧値を越えた場合、電圧検出部620におけるツェナダイオード621に逆電流が流れ、トランジスタ622がON状態になる。その結果、スイッチ部630におけるトランジスタ631がOFF状態となり、状態表示部610のLED611に流れている電流が遮断される。よって、表示部600に印可される電圧が所定の電圧値を越えた場合には、状態表示部610を構成するLED611や抵抗612には過電圧による過電流が流れることを防ぐことができ、各素子の破壊を回避することができる。
加えて、トランジスタ631がOFF状態となり、状態表示部610のLED611に流れている電流が遮断された後、表示部600に印可される電圧が所定の電圧値を下回った場合、電圧検出部620におけるツェナダイオード621には逆電流が流れなくなり、トランジスタ622がOFF状態になる。その結果、スイッチ部630におけるトランジスタ631がON状態となり、状態表示部610のLED611に再び電流が流れ出す。よって、一時的な過電圧で状態表示部610の作動がOFFされた場合には、即座に状態表示部610の作動が再びONされるため、状態表示部610で緊急通報システムの作動状態が表示できないことによる不都合を最小限に抑えることができる。
なお、本実施形態では、スイッチング素子として、バイポーラトランジスタ(トランジスタ622,631)を用いたが、他のスイッチング素子例えば、電界効果トランジスタ(FET)などを用いてもよい。また、本実施形態では、表示部600の作動切替の閾値として電圧値を用いたが、表示部600に入力される電流値を閾値として表示部600の作動切替を行ってもよい。さらに、状態表示部610にLED611を用いたが、ランプ等、他の表示素子を用いてもよい。加えて、電圧検出部620には、ツェナダイオード621を用いなくても、抵抗分割により、トランジスタ631のON/OFFを調整してもよい。
150 制御部、200 記憶部、300 センサ部、400 操作部、500 緊急通報部、600 表示部、610 状態表示部、611 LED、612,623,624,632,633 抵抗、613 サージ保護素子、620 電圧検出部、621 ツェナダイオード、622,631 トランジスタ、630 スイッチ部。
Claims (2)
- 車両に搭載される緊急通報システムを制御する制御装置から出力される電圧に基づいて、前記緊急通報システムの作動状態を表示する表示回路を備える車両搭載用の表示装置において、
前記表示装置に入力される電圧を検出する電圧検出回路と、
検出される電圧の大きさに応じて、前記表示回路に入力される電圧を制御する入力電圧制御回路と、
を備え、
前記入力電圧制御回路は、
検出される電圧が所定の閾値以下の場合は、前記表示回路へ電圧が入力されるように制御し、検出される電圧が所定の閾値以上の場合は、前記表示回路へ電圧が入力されないように制御することを特徴とする表示装置。 - 車両に搭載される緊急通報システムを制御する制御装置から出力される電圧に基づいて、前記緊急通報システムの作動状態を表示する表示回路を備える車両搭載用の表示装置において、前記表示回路を過電圧から保護する回路保護方法であって、
前記表示装置に入力される電圧を検出する電圧検出ステップと、
検出される電圧の大きさに応じて、前記表示回路に入力される電圧を制御する入力電圧制御ステップと、
を含み、
前記入力電圧制御ステップは、
検出される電圧が所定の閾値以下の場合は、前記表示回路へ電圧が入力されるように制御し、検出される電圧が所定の閾値以上の場合は、前記表示回路へ電圧が入力されないように制御するステップであることを特徴とする回路保護方法。
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JP2004248728A JP2006062567A (ja) | 2004-08-27 | 2004-08-27 | 車両用緊急通報システムの作動状況表示装置、およびその装置を構成する表示回路の保護方法 |
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WO2017183495A1 (ja) * | 2016-04-19 | 2017-10-26 | 帝人株式会社 | 警報システムを備えた物品 |
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2004
- 2004-08-27 JP JP2004248728A patent/JP2006062567A/ja active Pending
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JPWO2017183495A1 (ja) * | 2016-04-19 | 2019-01-17 | 帝人株式会社 | 警報システムを備えた物品 |
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