しかしながら、特許文献1の発明では、最初に電子管理装置から転送要求命令を受けた中継装置が、次の中継装置のアドレスを指定して転送要求命令を送信することにより、電子管理装置の負荷を軽減しているが、各中継装置から転送されてくる稼動データの受信による電子管理装置の負荷については考慮されていない。また、特許文献2の中継装置では、伝送方式の変換を行うことが主な働きであり、中継装置を島管理端末として情報処理機能を持たせているが、パチンコ機や周辺装置からのデータ加工の例としては集計を行っているのみであり、遊技場管理コンピュータへの稼動データの送信による負荷については考慮されていない。また、特許文献3の発明では、中継コンピュータは台端末装置からホール用管理コンピュータへの入力データの取次ぎをしているのみであり、ホール用管理コンピュータの負荷軽減についての考慮はされていない。
また、特許文献4の発明では、ホールコンピュータの起動時に全てのR/Wユニットから監視情報がホールコンピュータへ送信されるため、ホールコンピュータの負荷が大きくなるという問題点がある。また、特許文献5の発明では、1分ごとに遊技情報がホールコンピュータへ送信されるため、ホールコンピュータの負荷が大きいという問題も然ることながら、パチンコ機(R/Wユニット)の台数が増えた場合には、1分間の内に全てのパチンコ機の遊技情報をホールコンピュータが受け付けることができないという問題が発生する。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、遊技機又は遊技機の付属装置と管理装置とのデータの中継をする中継装置において、遊技機又は付属装置から管理装置へ収集されるデータをサイズダウンし、管理装置及びネットワークの負荷を軽減させ、管理装置により多くの遊技機又は付属装置の管理を行わせる遊技場管理監視システム及び中継装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、請求項1に係る発明の遊技場管理システムでは、遊技場に設置されている複数の遊技機又は遊技機に直接接続した付属装置と、当該遊技機を管理する管理装置と、当該管理装置と前記遊技機とを中継する中継装置とをネットワークを介して接続した遊技場管理システムであって、前記中継装置は、各遊技機又は各付属装置から送信された情報である第1情報を受信する第1情報受信手段と、当該第1情報受信手段で受信した複数の第1情報を1つの集合情報に編集する編集手段と、当該編集手段で編集された前記集合情報を前記管理装置へ送信する集合情報送信手段とを備え、前記管理装置は、前記集合情報送信手段から送信された前記集合情報を受信する集合情報受信手段を備えたことを特徴とする構成となっている。尚、当該第1情報受信手段で受信した前記第1情報を記憶する第1情報記憶手段を備え、編集手段では、前記第1情報受信手段で受信し、当該第1情報記憶手段に記憶した複数の第1情報を1つの集合情報に編集してもよい。
また、請求項2に係る発明の遊技場管理システムでは、請求項1に記載の発明の構成に加えて、前記中継装置は、各遊技機又は各付属装置に対して送信する情報である第2情報を各遊技機又は各付属装置宛に送信するための設定に関する送信設定情報を記憶する送信設定情報記憶手段と、当該送信設定情報記憶手段に記憶されている前記送信設定情報に基づいて前記第2情報を送信する第2情報送信手段とを備えたことを特徴とする構成となっている。
また、請求項3に係る発明の遊技場管理システムでは、請求項1又は2に記載の発明の構成に加えて、前記管理装置は、各遊技機又は各付属装置に対して送信する情報である第3情報を前記中継装置宛に送信する第3情報送信手段を備え、前記中継装置は、前記第3情報送信手段から送信された前記第3情報を受信する第3情報受信手段と、当該第3情報受信手段で受信した前記第3情報に基づいて前記遊技機又は前記付属装置宛に送信する第4情報を作成する第4情報作成手段と、当該第4情報作成手段により作成された前記第4情報を前記遊技機又は前記付属装置宛に送信する第4情報送信手段とを備えたことを特徴とする構成となっている。
また、請求項4に係る発明の遊技場管理システムでは、請求項1乃至3のいずれかに記載の発明の構成に加えて、前記第1情報は、所定期間内に遊技機に接続している遊技媒体貸出装置から貸し出された遊技媒体の数、所定期間内に遊技機の遊技領域に発射された遊技媒体の数、所定期間内に遊技機から払い出された遊技媒体の数、所定期間内に遊技者が多数の遊技媒体を取得可能な大当たり遊技状態となった回数、大当たり遊技状態であるか否かの状態情報、所定期間内に大当たり遊技状態とするか否かの抽選が行われた回数、所定期間内に大当たり遊技状態となる確率が高い確率変動遊技状態となった回数、確率変動遊技状態であるか否かの確率情報のうちの少なくとも1つを含む遊技機の遊技に関する遊技情報、又は、遊技機の遊技に関して設定されている情報である遊技設定情報であることを特徴とする構成となっている。
また、請求項5に係る発明の遊技場管理システムでは、請求項1乃至4のいずれかに記載の発明の構成に加えて、遊技機に取り付けられ、他のICタグと識別するための識別情報を記憶したICタグと無線通信を行い、当該ICタグと無線通信が行えない場合、又は、予め記憶されている識別情報と異なる識別情報のICタグと通信を行った場合にエラーと判断して、遊技機の監視を行う監視制御装置を有する遊技機用監視システムを備え、前記監視制御装置は遊技機に内蔵されている、又は、前記付属装置であり、前記第1情報は、エラーと判断された日付、エラーと判断された時刻、エラーと判断された理由、エラーと判断された前記ICタグの設置されている場所を示す符号、エラーが回復した日付、エラーが回復した時刻、エラーが回復した前記ICタグの設置されている場所を示す符号のうちの少なくとも1つを含む監視情報、又は、前記ICタグを他のICタグと識別するための識別情報を少なくとも含む監視設定情報であることを特徴とする構成となっている。
また、請求項6に係る発明の遊技場管理システムでは、請求項1乃至5のいずれかに記載の発明の構成に加えて、前記編集手段は、前記第1情報を所定のフォーマットに基づいて編集し、前記第1情報の合計サイズ以下とすることを特徴とする構成となっている。
また、請求項7に係る発明の遊技場管理システムでは、請求項1乃至6のいずれかに記載の発明の構成に加えて、前記中継装置は、前記編集手段により編集された前記集合情報を圧縮した圧縮情報を作成する圧縮手段を備え、前記集合情報送信手段は、前記圧縮手段で圧縮された前記圧縮情報を送信し、前記管理装置は、前記圧縮情報を解凍する解凍手段を備えたことを特徴とする構成となっている。
また、請求項8に係る発明の遊技場管理システムでは、請求項3乃至7のいずれかに記載の発明の構成に加えて、前記第2情報は、前記遊技機又は付属装置に前記第1情報の送信を指示する第1指示情報であることを特徴とする構成となっている。
また、請求項9に係る発明の遊技場管理システムでは、請求項3乃至8のいずれかに記載の発明の構成に加えて、前記送信設定情報には、前記第2情報を送信する時刻、前記第2情報を送信する間隔、前記第2情報を送信する遊技機又は付属装置を識別する符号、前記第1情報を構成する項目のうちで取得したい項目を識別する符号のうちの少なくとも1つが含まれることを特徴とする構成となっている。
また、請求項10に係る発明の遊技場管理システムでは、請求項3乃至7のいずれかに記載の発明の構成に加えて、前記第3情報は、前記遊技機又は前記付属装置に対し、当該遊技機又は当該付属装置に記憶されている情報を前記管理装置へ収集することを指示する第2指示情報であり、前記第4情報は、当該遊技機又は当該付属装置に記憶されている情報を当該中継装置へ送信することを指示する第3指示情報であることを特徴とする構成となっている。
また、請求項11に係る発明の遊技場管理システムでは、請求項3乃至10のいずれかに記載の発明の構成に加えて、前記第3情報は、前記遊技機又は前記付属装置に対する設定を行うための設定情報であることを特徴とする構成となっている。
また、請求項12に係る発明の遊技場管理システムでは、請求項1乃至11のいずれかに記載の発明の構成に加えて、前記中継装置は、遊技機設置島ごとに設置され、当該遊技機設置島に設置されている遊技機又は前記付属装置と、前記管理装置とを中継することを特徴とする構成となっている。
また、請求項13に係る発明の遊技場管理システムでは、請求項5乃至12のいずれかに記載の発明の構成に加えて、前記中継装置は、前記遊技場監視システムにおいてエラーと判断されたことを報知する報知手段を備えたことを特徴とする構成となっている。
また、請求項14に係る発明の中継装置では、遊技場に設置されている複数の遊技機又は付属装置と、当該遊技機を管理する管理装置とをネットワークを介して接続した遊技場管理システムで、前記遊技機又は前記付属装置と前記管理装置とを中継する中継装置であって、各遊技機又は各付属装置から送信された情報である第1情報を受信する第1情報受信手段と、当該第1情報受信手段で受信した複数の第1情報を1つの集合情報に編集する編集手段と、当該編集手段で編集された前記集合情報を前記管理装置へ送信する集合情報送信手段とを備えたことを特徴とする構成となっている。
また、請求項15に係る発明の中継装置では、請求項14に記載の発明の構成に加えて、各遊技機又は各付属装置に送信する情報である第2情報を各遊技機又は各付属装置宛に送信するための設定に関する送信設定情報を記憶する送信設定情報記憶手段と、当該送信設定情報記憶手段に記憶されている前記送信設定情報に基づいて前記第2情報を送信する第2情報送信手段とを備えたことを特徴とする構成となっている。
また、請求項16に係る発明の中継装置では、請求項14又は15に記載の発明の構成に加えて、前記管理装置から送信された、各遊技機又は各付属装置に対して送信する情報である第3情報を受信する第3情報受信手段と、当該第3情報受信手段で受信した前記第3情報に基づいて前記遊技機又は前記付属装置宛に送信する第4情報を作成する第4情報作成手段と、当該第4情報作成手段により作成された前記第4情報を前記遊技機又は前記付属装置宛に送信する第4情報送信手段とを備えたことを特徴とする構成となっている。
また、請求項17に係る発明の中継装置では、請求項14乃至16のいずれかに記載の発明の構成に加えて、前記第1情報は、所定期間内に遊技機に接続している遊技媒体貸出装置から貸し出された遊技媒体の数、所定期間内に遊技機の遊技領域に発射された遊技媒体の数、所定期間内に遊技機から払い出された遊技媒体の数、所定期間内に遊技者が多数の遊技媒体を取得可能な大当たり遊技状態となった回数、大当たり遊技状態であるか否かの状態情報、所定期間内に大当たり遊技状態とするか否かの抽選が行われた回数、所定期間内に大当たり遊技状態となる確率が高い確率変動遊技状態となった回数、確率変動遊技状態であるか否かの確率情報のうちの少なくとも1つを含む遊技機の遊技に関する遊技情報、又は、遊技機の遊技に関して設定されている情報である遊技設定情報であることを特徴とする構成となっている。
また、請求項18に係る発明の中継装置では、請求項14乃至17のいずれかに記載の発明の構成に加えて、前記遊技場管理システムが、遊技機に取り付けられ、他のICタグと識別するための識別情報を記憶したICタグと無線通信を行い、当該ICタグと無線通信が行えない場合、又は、予め記憶されている識別情報と異なる識別情報のICタグと通信を行った場合にエラーと判断して、遊技機の監視を行う監視制御装置を有する遊技機用監視システムを備え、前記監視制御装置は遊技機に内蔵されている、又は、前記付属装置であり、前記第1情報は、エラーと判断された日付、エラーと判断された時刻、エラーと判断された理由、エラーと判断された前記ICタグの設置されている場所を示す符号、エラーが回復した日付、エラーが回復した時刻、エラーが回復した前記ICタグの設置されている場所を示す符号のうちの少なくとも1つを含む監視情報、又は、前記ICタグを他のICタグと識別するための識別情報を少なくとも含む監視設定情報であることを特徴とする構成となっている。
また、請求項19に係る発明の中継装置では、請求項14乃至18のいずれかに記載の発明の構成に加えて、前記編集手段は、前記第1情報を所定のフォーマットに基づいて編集し、前記第1情報の合計サイズ以下とすることを特徴とする構成となっている。
また、請求項20に係る発明の中継装置では、前記編集手段により編集された前記集合情報を請求項14乃至19のいずれかに記載の圧縮した圧縮情報を作成する圧縮手段を備え、前記集合情報送信手段は、前記圧縮手段で圧縮された前記圧縮情報を送信することを特徴とする構成となっている。
また、請求項21に係る発明の中継装置では、請求項16乃至20のいずれかに記載の発明の構成に加えて、前記第2情報は、前記遊技機又は付属装置に前記第1情報の送信を指示する第1指示情報であることを特徴とする構成となっている。
また、請求項22に係る発明の中継装置では、請求項16乃至21のいずれかに記載の発明の構成に加えて、前記送信設定情報には、前記第2情報を送信する時刻、前記第2情報を送信する間隔、前記第2情報を送信する遊技機又は付属装置を識別する符号、前記第1情報を構成する項目のうちで取得したい項目を識別する符号のうちの少なくとも1つが含まれることを特徴とする構成となっている。
また、請求項23に係る発明の中継装置では、請求項16乃至20のいずれかに記載の発明の構成に加えて、前記第3情報は、前記遊技機又は前記付属装置に対し、当該遊技機又は当該付属装置に記憶されている情報を前記管理装置へ収集することを指示する第2指示情報であり、前記第4情報は、当該遊技機又は当該付属装置に記憶されている情報を当該中継装置へ送信することを指示する第3指示情報であることを特徴とする構成となっている。
また、請求項24に係る発明の中継装置では、請求項16乃至23のいずれかに記載の発明の構成に加えて、前記第3情報は、前記遊技機又は前記付属装置に対する設定を行うための設定情報であることを特徴とする構成となっている。
また、請求項25に係る発明の中継装置では、請求項14乃至24のいずれかに記載の発明の構成に加えて、前記中継装置は、遊技機設置島ごとに設置され、当該遊技機設置島に設置されている遊技機又は前記付属装置と、前記管理装置とを中継することを特徴とする構成となっている。
また、請求項26に係る発明の中継装置では、請求項18乃至25のいずれかに記載の発明の構成に加えて、前記中継装置は、前記遊技場監視システムにおいてエラーと判断されたことを報知する報知手段を備えたことを特徴とする構成となっている。
請求項1に係る発明の遊技場管理システムでは、中継装置は、第1情報受信手段は、各遊技機又は各付属装置から送信された情報である第1情報を受信し、編集手段は、第1情報受信手段で受信した複数の第1情報を1つの集合情報に編集し、集合情報送信手段は、編集手段で編集された集合情報を管理装置へ送信することができる。また、管理装置の集合情報受信手段は、集合情報送信手段から送信された集合情報を受信することができる。したがって、各遊技機又は各付属装置から送信された第1情報を、中継装置で集合情報に纏めて管理装置に送信することができるので、複数の第1情報を1度に送信することができ、管理装置のデータ受信による負荷を軽減することができる。また、所定時間内により多くの遊技又は付属装置からの情報を受信することができる。
また、請求項2に係る発明の遊技場管理システムでは、請求項1に記載の発明の効果に加えて、中継装置の送信設定情報記憶手段は、各遊技機又は各付属装置に対して送信する情報である第2情報を各遊技機又は各付属装置宛に送信するための設定に関する送信設定情報を記憶し、第2情報送信手段は、送信設定情報記憶手段に記憶されている送信設定情報に基づいて第2情報を送信することができる。したがって、中継装置から各遊技機又は各付属装置へ所定のルールに基づいて第2情報を送信することができる。よって、遊技機又は付属装置のアドレスを記憶しておくことができ、また、所定時間ごとに第2情報を送信したり、決まった時刻に第2情報を送信したりすることができる。
また、請求項3に係る発明の遊技場管理システムでは、請求項1又は2に記載の発明の効果に加えて、管理装置の第3情報送信手段は、各遊技機又は各付属装置に対して送信する情報である第3情報を中継装置宛に送信する。また、中継装置の第3情報受信手段は、第3情報送信手段から送信された第3情報を受信し、第4情報作成手段は、第3情報受信手段で受信した第3情報に基づいて遊技機又は付属装置宛に送信する第4情報を作成し、第4情報送信手段は、第4情報作成手段により作成された第4情報を遊技機又は付属装置宛に送信することができる。したがって、管理装置は、複数の遊技機又は付属装置を接続した中継装置にのみ情報を送信すればよいのみなので、各遊技機又は各付属装置に情報を直接送信するよりも、送信回数が少なくなり、負荷が軽減される。
また、請求項4に係る発明の遊技場管理システムでは、請求項1乃至3のいずれかに記載の発明の効果に加えて、第1情報は、所定期間内に遊技機に接続している遊技媒体貸出装置から貸し出された遊技媒体の数、所定期間内に遊技機の遊技領域に発射された遊技媒体の数、所定期間内に遊技機から払い出された遊技媒体の数、所定期間内に遊技者が多数の遊技媒体を取得可能な大当たり遊技状態となった回数、大当たり遊技状態であるか否かの状態情報、所定期間内に大当たり遊技状態とするか否かの抽選が行われた回数、所定期間内に大当たり遊技状態となる確率が高い確率変動遊技状態となった回数、確率変動遊技状態であるか否かの確率情報のうちの少なくとも1つを含む遊技機の遊技に関する遊技情報、又は、遊技機の遊技に関して設定されている情報である遊技設定情報とすることができる。したがって、中継装置は遊技機又は付属装置から送信された遊技情報や遊技設定情報を集合情報に纏めて管理装置へ送信することができる。よって、管理装置への遊技情報又は遊技設定情報の収集における負荷が軽減されるので、定期的に管理装置へ遊技情報や遊技設定情報を収集するような場合により多くの遊技機又は付属装置からの情報を受け付けることができる。
また、請求項5に係る発明の遊技場管理システムでは、請求項1乃至4のいずれかに記載の発明の効果に加えて、遊技機に取り付けられ、他のICタグと識別するための識別情報を記憶したICタグと無線通信を行い、ICタグと無線通信が行えない場合、又は、予め記憶されている識別情報と異なる識別情報のICタグと通信を行った場合にエラーと判断して、遊技機の監視を行う監視制御装置が遊技機に内蔵されている、又は、遊技機に直接接続した付属装置であり、第1情報は、エラーと判断された日付、エラーと判断された時刻、エラーと判断された理由、エラーと判断されたICタグの設置されている場所を示す符号、エラーが回復した日付、エラーが回復した時刻、エラーが回復したICタグの設置されている場所を示す符号のうちの少なくとも1つを含む監視情報、又は、ICタグを他のICタグと識別するための識別情報を少なくとも含む監視設定情報とすることができる。したがって、中継装置は遊技機又は付属装置から送信された監視情報や監視設定情報を集合情報に纏めて管理装置へ送信することができる。よって、管理装置への監視情報又は監視設定情報の収集における負荷が軽減されるので、定期的に管理装置へ監視情報や監視設定情報を収集するような場合により多くの遊技機又は付属装置からの情報を受け付けることができる。
また、請求項6に係る発明の遊技場管理システムでは、請求項1乃至5のいずれかに記載の発明の効果に加えて、編集手段は、第1情報を所定のフォーマットに基づいて編集し、第1情報の合計サイズ以下とすることができる。したがって、集合情報のサイズは第1情報の合計サイズ以下となるので、第1情報を個別に管理装置へ送信するよりも、集合情報に編集してから送信した方が管理装置の負荷が軽減される。
また、請求項7に係る発明の遊技場管理システムでは、請求項1乃至6のいずれかに記載の発明の効果に加えて、中継装置の圧縮手段は、編集手段により編集された集合情報を圧縮した圧縮情報を作成することができる。また、集合情報送信手段は、圧縮手段で圧縮された圧縮情報を送信し、管理装置の解凍手段は、圧縮情報を解凍することができる。したがって、中継装置から送信される集合情報は圧縮されているので、データサイズはより小さくなり、管理装置の負荷が軽減される。
また、請求項8に係る発明の遊技場管理システムでは、請求項3乃至7のいずれかに記載の発明の効果に加えて、第2情報を、遊技機又は付属装置に第1情報の送信を指示する第1指示情報とすることができる。したがって、第1情報を取得したい場合に、中継装置から遊技機又は付属装置に第1情報の送信の指示を与えることができる。
また、請求項9に係る発明の遊技場管理システムでは、請求項3乃至8のいずれかに記載の発明の効果に加えて、送信設定情報には、第2情報を送信する時刻、第2情報を送信する間隔、第2情報を送信する遊技機又は付属装置を識別する符号、第1情報を構成する項目のうちで取得したい項目を識別する符号のうちの少なくとも1つを含むことができる。したがって、遊技機又は付属装置のアドレス(技機又は付属装置を識別する符号)を記憶しておくことができ、また、所定時間ごとに第2情報を送信したり、決まった時刻に第2情報を送信したり、取得したい情報を指定したりすることができる。
また、請求項10に係る発明の遊技場管理システムでは、請求項3乃至7のいずれかに記載の発明の効果に加えて、第3情報を、遊技機又は付属装置に対し、遊技機又は付属装置に記憶されている情報を管理装置へ収集することを指示する第2指示情報とし、第4情報を、遊技機又は付属装置に記憶されている情報を中継装置へ送信することを指示する第3指示情報とすることができる。したがって、管理装置から第2指示情報を中継装置へ送信して、遊技機又は付属装置から情報を収集する指示を中継装置へ与え、中継装置はその指示に応じて各遊技機又は各付属装置に対して中継装置へ情報を送信するように指示を与えることができる。よって、管理装置は遊技機又は付属装置から情報を収集したい場合に、各遊技機又は各付属装置へ指示を与えるのでなく、中継装置のみに与えればよいので、管理装置の負荷が軽減される。
また、請求項11に係る発明の遊技場管理システムでは、請求項3乃至10のいずれかに記載の発明の効果に加えて、第3情報を遊技機又は付属装置に対する設定を行うための設定情報とすることができる。したがって、管理装置で作成された遊技機又は付属装置への設定情報を、第3情報として中継装置へ送信して、中継装置から各遊技機又は各付属装置へその設定情報を送信することができる。
また、請求項12に係る発明の遊技場管理システムでは、請求項1乃至11のいずれかに記載の発明の効果に加えて、中継装置は、遊技機設置島ごとに設置され、遊技機設置島に設置されている遊技機又は付属装置と、管理装置とを中継することができる。よって、遊技機設置島単位で遊技機又は付属装置を管理することができる。
また、請求項13に係る発明の遊技場管理システムでは、請求項5乃至12のいずれかに記載の発明の効果に加えて、中継装置の報知手段は、遊技場監視システムにおいてエラーと判断されたことを報知することができる。したがって、中継装置に遊技場監視システムにおける報知手段としても機能させることができる。
また、請求項14に係る発明の中継装置では、第1情報受信手段は、各遊技機又は各付属装置から送信された情報である第1情報を受信し、編集手段は、第1情報受信手段で受信した複数の第1情報を1つの集合情報に編集し、集合情報送信手段は、編集手段で編集された集合情報を管理装置へ送信することができる。したがって、中継装置は管理装置へ送信する情報を1つに纏めて管理装置へ送信することができる。
また、請求項15に係る発明の中継装置では、請求項14に記載の発明の効果に加えて、送信設定情報記憶手段は、各遊技機又は各付属装置に送信する情報である第2情報を各遊技機又は各付属装置宛に送信するための設定に関する送信設定情報を記憶し、第2情報送信手段は、送信設定情報記憶手段に記憶されている送信設定情報に基づいて第2情報を送信することができる。したがって、中継装置から各遊技機又は各付属装置へ所定のルールに基づいて第2情報を送信することができる。よって、遊技機又は付属装置のアドレスを記憶しておくことができ、また、所定時間ごとに第2情報を送信したり、決まった時刻に第2情報を送信したりすることができる。
また、請求項16に係る発明の中継装置では、請求項14又は15に記載の発明の効果に加えて、第3情報受信手段は、管理装置から送信された、各遊技機又は各付属装置に対して送信する情報である第3情報を受信し、第4情報作成手段は、第3情報受信手段で受信した第3情報に基づいて遊技機又は付属装置宛に送信する第4情報を作成し、第4情報送信手段は、第4情報作成手段により作成された第4情報を遊技機又は付属装置宛に送信することができる。したがって、中継装置は管理装置から送信された第3情報に応じて、遊技機又は付属装置に情報を送信することができる。
また、請求項17に係る発明の中継装置では、請求項14乃至16のいずれかに記載の発明の効果に加えて、第1情報を、所定期間内に遊技機に接続している遊技媒体貸出装置から貸し出された遊技媒体の数、所定期間内に遊技機の遊技領域に発射された遊技媒体の数、所定期間内に遊技機から払い出された遊技媒体の数、所定期間内に遊技者が多数の遊技媒体を取得可能な大当たり遊技状態となった回数、大当たり遊技状態であるか否かの状態情報、所定期間内に大当たり遊技状態とするか否かの抽選が行われた回数、所定期間内に大当たり遊技状態となる確率が高い確率変動遊技状態となった回数、確率変動遊技状態であるか否かの確率情報のうちの少なくとも1つを含む遊技機の遊技に関する遊技情報、又は、遊技機の遊技に関して設定されている情報である遊技設定情報とすることができる。したがって、遊技機又は付属装置から送信された遊技情報や遊技設定情報を集合情報に纏めて管理装置へ送信することができる。
また、請求項18に係る発明の中継装置は、請求項14乃至17のいずれかに記載の発明の効果に加えて、遊技機に取り付けられ、他のICタグと識別するための識別情報を記憶したICタグと無線通信を行い、ICタグと無線通信が行えない場合、又は、予め記憶されている識別情報と異なる識別情報のICタグと通信を行った場合にエラーと判断して、遊技機の監視を行う監視制御装置を有する遊技機用監視システムにおいて、エラーと判断された日付、エラーと判断された時刻、エラーと判断された理由、エラーと判断されたICタグの設置されている場所を示す符号、エラーが回復した日付、エラーが回復した時刻、エラーが回復したICタグの設置されている場所を示す符号のうちの少なくとも1つを含む監視情報、又は、ICタグを他のICタグと識別するための識別情報を少なくとも含む監視設定情報とすることができる。したがって、中継装置は遊技機又は付属装置から送信された監視情報や監視設定情報を集合情報に纏めて管理装置へ送信することができる。
また、請求項19に係る発明の中継装置では、請求項14乃至18のいずれかに記載の発明の効果に加えて、編集手段は、第1情報を所定のフォーマットに基づいて編集し、第1情報の合計サイズ以下とすることができる。したがって、集合情報のサイズは第1情報の合計サイズ以下となるので、第1情報を個別に管理装置へ送信するよりも、集合情報に編集してから送信した方が管理装置の負荷が軽減される。
また、請求項20に係る発明の中継装置では、請求項14乃至19のいずれかに記載の発明の効果に加えて、圧縮手段は、編集手段により編集された集合情報を圧縮した圧縮情報を作成することができる。また、集合情報送信手段は、圧縮手段で圧縮された圧縮情報を送信することができる。したがって、中継装置から送信される集合情報は圧縮されているので、データサイズはより小さくなり、管理装置の負荷を軽減することができる。
また、請求項21に係る発明の中継装置では、請求項16乃至20のいずれかに記載の発明の効果に加えて、第2情報を、遊技機又は付属装置に第1情報の送信を指示する第1指示情報とすることができる。したがって、第1情報を取得したい場合に、中継装置から遊技機又は付属装置に第1情報の送信の指示を与えることができる。
また、請求項22に係る発明の中継装置では、請求項16乃至21のいずれかに記載の発明の効果に加えて、送信設定情報には、第2情報を送信する時刻、第2情報を送信する間隔、第2情報を送信する遊技機又は付属装置を識別する符号、第1情報を構成する項目のうちで取得したい項目を識別する符号のうちの少なくとも1つが含まれる。したがって、遊技機又は付属装置のアドレス(技機又は付属装置を識別する符号)を記憶しておくことができ、また、所定時間ごとに第2情報を送信したり、決まった時刻に第2情報を送信したり、取得したい情報を指定したりすることができる。
また、請求項23に係る発明の中継装置では、請求項16乃至20のいずれかに記載の発明の効果に加えて、第3情報を、遊技機又は付属装置に対し、遊技機又は付属装置に記憶されている情報を管理装置へ収集することを指示する第2指示情報とし、第4情報を、遊技機又は付属装置に記憶されている情報を中継装置へ送信することを指示する第3指示情報とすることができる。したがって、管理装置から送信された第2指示情報により、遊技機又は付属装置から情報を収集する指示を受け、中継装置はその指示に応じて各遊技機又は各付属装置に対して中継装置へ情報を送信するように指示を与えることができる。
また、請求項24に係る発明の中継装置では、請求項16乃至23のいずれかに記載の発明の効果に加えて、第3情報を、遊技機又は付属装置に対する設定を行うための設定情報とすることができる。したがって、管理装置で作成され、送信された遊技機又は付属装置への設定情報を第3情報として、中継装置から各遊技機又は各付属装置へその設定情報を送信することができる。
また、請求項25に係る発明の中継装置では、請求項14乃至24のいずれかに記載の発明の効果に加えて、中継装置は、遊技機設置島ごとに設置され、遊技機設置島に設置されている遊技機又は付属装置と、管理装置とを中継することができる。よって、遊技機設置島単位で遊技機又は付属装置を管理することができる。
また、請求項26に係る発明の中継装置では、請求項18乃至25のいずれかに記載の発明の効果に加えて、報知手段は、遊技場監視システムにおいてエラーと判断されたことを報知することができる。したがって、中継装置は遊技場監視システムにおける報知手段としての機能も有することができる。
以下、本発明の一実施の形態について図面を参照して以下の順で説明する。
1.システム構成の概要説明
2.パチンコ機及びR/Wユニットの説明
3.島管理端末の説明
4.ホールコンピュータの説明
5.送信データの説明
6.R/Wユニット30の動作の説明
7.島管理端末100の動作の説明
8.実施の形態と請求項との対比
9.変形例の説明
1.システム構成の概要説明
図1は、本実施の形態の遊技機監視システムの構成図である。「遊技機」であるパチンコ機1にはパチンコ機1の部材の監視を行うリーダライタユニット(以下、R/Wユニット)30が付属している(「付属装置」及び「監視制御装置」に該当する)。そして、遊技機設置島200には、複数のパチンコ機1が背中合わせに2列に並べて設置されており、その遊技機設置島200の各々に島管理端末100(「中継装置」に該当する)が設置されている。さらに、パチンコ機1に付属のR/Wユニット30が店内ネットワーク150を介して島管理端末100に接続する構成となっている。また、島管理端末100は遊技場全体を管理するホールコンピュータ300(「管理装置」に該当する)に接続している。
尚、パチンコ機1には、監視を行う場所に「ICタグ」である監視タグ86が備えられ、正常に設置されている場合に監視タグ86と通信可能な位置に監視アンテナ68が備えられている。本実施の形態では、機枠や基板ボックス等合計3箇所に備えられているが、具体的な設置場所については図5および図6を参照して後述する。そして、R/Wユニット30のによる監視の結果、異常が発生したり、異常が回復したりした場合には、その情報が監視情報としてR/Wユニット30のRAM34の監視情報記憶エリア341(図13参照)に記録され、島管理端末において異常の発生が報知される。また、パチンコ機1からの信号により、R/Wユニット30ではパチンコ機1の遊技に関する情報(稼働球数や大当たり回数等)がカウントされる。
また、R/Wユニット30は認証アンテナ69を備えたカード読み取り器90(図7参照)を接続しており、遊技場の係員が所有する認証カード96に組み込まれている認証タグ99と通信する。そして、R/Wユニット30では認証カード96を認識すると、係員作業中と判断して、R/Wユニット30を「認証状態」として、島管理端末100において監視情報を報知しないようにしている。また、認証カード96によりR/Wユニット30が「認証状態」とされた履歴は認証情報としてR/Wユニット30のRAM34の認証情報記憶エリア343(図8参照)に記録される。尚、カード読み取り器90は、パチンコ機1の上部、パチンコ機1とパチンコ機1との間に設置されているカードサンド(図示外)の上部等パチンコ機1の近隣に設置されている。
これらの監視情報や遊技情報や認証情報は島管理端末100に送信されて、さらにホールコンピュータ300へ送信され、ホールコンピュータ300では店内ネットワーク150に接続している全てのパチンコ機1の監視情報を収集し、蓄積することができるように構成されている。尚、監視情報はR/Wユニット30において異常又は異常の回復を検知した都度、島管理端末100に送信され報知される。また、認証情報は「認証状態」の開始又は終了の都度、島管理端末100へ送信される。尚、島管理端末100及びホールコンピュータ300は営業終了後、係員帰宅時(夜間)には電源OFFされる。しかしながら、R/Wユニット30については夜間においても不審者によるパチンコ機1の基板のすり替え等を監視するために継続して起動しており、監視が続けられる。そこで、営業開始前の島管理端末100及びホールコンピュータ300の起動時には、ホールコンピュータ300へ各R/Wユニット30から夜間に発生した監視情報が集められる。また、遊技情報は、営業時間中の所定時間(例えば、1分)ごとにホールコンピュータ300へ収集される。
ここで、図2乃至図4を参照して、R/Wユニット30、島管理端末100、ホールコンピュータ300における処理の概略について説明する。図2は、営業時間中の監視情報に関連する処理の処理流れ図であり、図3は、営業時間中の遊技情報に関連する処理の処理流れ図であり、図4は、ホールコンピュータ300の起動時における監視情報収集の処理流れ図である。
まず、営業時間中の監視情報に関する処理について説明する。図2に示すように、異常が発生すると、R/Wユニット30は、その異常に関する「監視データ」をRAM34の監視情報記憶エリア341(図13参照)へ記憶し(S101)、「監視データ」を島管理端末100へ送信する(S102)。そして、島管理端末100では、「監視データ」を受信し(S201)、RAM102の監視情報記憶エリア122(図11参照)へ記憶し(S202)、異常の発生を報知する(S203)。そして、「監視データ」をホールコンピュータ300へ送信する(S204)。そしてホールコンピュータ300では、「監視データ」を受信すると(S301)、ハードディスク装置380の監視情報記憶エリア383(図12参照)へ記憶し(S302)、異常の発生を報知する(S303)。このようにして、異常の発生の都度、R/Wユニット30から「監視データ」が島管理端末100へ送信され、さらに島管理端末100からホールコンピュータ300へ送信されて、「監視データ」が監視情報としてホールコンピュータ300へ蓄積される。尚、認証情報についても、監視情報と同様に認証データ発生の都度、R/Wユニット30から島管理端末100へ送信され、さらにホールコンピュータ300へ送信されている。
次に、営業時間中の遊技情報に関する処理について説明する。ここでは、1分ごとに各R/Wユニット30がホールコンピュータ300へ直接遊技データを送信したのでは、ホールコンピュータ300の受信の負荷が重くなるため、島管理端末100において一旦、遊技機設置島200の全てのR/Wユニット30の遊技データを受信し、1つのデータ(まとめ遊技データ)に取り纏めてから、ホールコンピュータ300へ送信している。
図3に示すように、島管理端末100において所定時間(例えば、1分)ごとに各R/Wユニット30へ「遊技データ依頼データ」が送信される(S211)。R/Wユニット30では、「遊技データ依頼データ」を受信すると(S111)、RAM34の遊技情報カウンタ記憶エリア342に記憶されている各遊技情報の値を読み出し(S112)、「遊技データ」として島管理端末100へ送信する(S113)。島管理端末100では、R/Wユニット30から「遊技データ」を受信すると(S212)、RAM102の受信遊技データ記憶エリア124(図11参照)へ記憶する(S213)。そして、全てのR/Wユニット30から「遊技データ」を受信したら、それらの「遊技データ」を纏めて1つの「まとめ遊技データ」とし(S214)、その「まとめ遊技データ」を圧縮して(S215)、ホールコンピュータ300へ送信する(S216)。そして、ホールコンピュータ300では、「まとめ遊技データ」を受信すると(S311)、解凍して(S312)、ハードディスク装置380の遊技情報記憶エリア384(図12参照)へ記憶し(S313)、ホールコンピュータ300のディスプレイ311に表示されている遊技情報を更新する(S314)。このようにして、所定時間ごとに各R/Wユニット30から島管理端末100へ遊技情報が収集されて、さらに各島管理端末100からホールコンピュータ300へ収集され、ホールコンピュータ300の負荷を軽減している。
次に、ホールコンピュータ300及び島管理端末100の起動時における監視情報収集について説明する。ここにおいても、島管理端末100において一旦、各R/Wユニット30からのデータを取り纏めてからホールコンピュータ300へ送信して、ホールコンピュータ300の負荷を軽減している。
図4に示すように、ホールコンピュータ300は、電源がONされると、各島管理端末100へ「夜間データ依頼データ」を送信する(S321)。そして、島管理端末100では、「夜間データ依頼データ」を受信すると(S221)、自身が設置されている遊技機設置島200の各R/Wユニット30へ「夜間データ依頼データ」を送信する(S222)。すると、R/Wユニット30では「夜間データ依頼データ」を受信すると(S121)、RAM34の監視情報記憶エリア341(図13参照)から未送信の監視データを読み出し(S122)、「夜間データ」として島管理端末100へ送信する(S123)。そこで、島管理端末100は「夜間データ」を受信すると(S223)、RAM102の受信夜間データ記憶エリア123(図11参照)へ記憶し(S224)、その中に異常の発生を示す監視データがあれば、異常の発生を報知する(S225)。
そして、全てのR/Wユニット30から「夜間データ」を受信したら、それらの「夜間データ」を纏めて1つの「まとめ夜間データ」とし(S226)、その「まとめ夜間データ」を圧縮して(S227)、ホールコンピュータ300へ送信する(S228)。そして、ホールコンピュータ300では、「まとめ夜間データ」を受信すると(S322)、解凍して(S323)、ハードディスク装置380の監視情報記憶エリア383へ記憶し(S324)、ホールコンピュータ300のディスプレイ311に表示されている監視情報を更新する(S325)。このようにして、ホールコンピュータ300の起動時に、夜間に発生した異常についての監視データがR/Wユニット30から島管理端末100へ収集され、さらに各島管理端末100からホールコンピュータ300へ収集されており、ホールコンピュータ300の負荷を軽減している。
2.パチンコ機及びR/Wユニットの説明
次に、図5乃至図8を参照してパチンコ機1の構造、パチンコ機1に備えられたR/Wユニット30について説明する。図5は、パチンコ機1の前面枠111及び本体枠110を開いた状態をパチンコ機1の前面から見た斜視図である。図6はパチンコ機1の背面図である。図7は、パチンコ機1及びパチンコ機1に付属したR/Wユニット30の電気的構成を示すブロック図であり、図8は、R/Wユニット30のRAM34の記憶エリアを示す模式図である。
図5に示すように、パチンコ機1は、機枠112と、本体枠110と、前面枠111とから構成されている。機枠112は、パチンコ機1を遊技機設置島200に固定するためのものである。また、本体枠110には、パチンコ機1の制御を司る種々の基板、図示外の発射機に遊技球を供給し、かつ、賞品球を受ける上皿5、賞品球を受ける下皿6、遊技球を発射するための発射ハンドル7、音声を発するスピーカー48から成る本体113及び遊技盤2がはめ込まれている。種々の基板は、本体枠110の背面に備えられている。また、略正方形の遊技盤2は、本体113の正面の上半分の部分に設けられ、遊技盤2の下方部には上皿5が設けられ、上皿5の直下には下皿6が設けられ、下皿6の右横には発射ハンドル7が設けられ、上皿5と下皿6の間にはスピーカー48が設けられている。そして、前面枠111は、透明なガラス板111aを保持し、遊技盤2を保護のため覆っている。また、遊技盤2には、ガイドレール3で囲まれた略円形の遊技領域4が設けられていおり、発射ハンドル7を操作することにより発射された遊技球がガイドレール3に導かれて、遊技領域4へ侵入し、流下する。尚、遊技領域4の下部には、大入賞口16が設けられ、さらに、種々の入賞口、電飾ランプ、風車、障害釘及び図柄表示装置等が設けられている。
次に、図6を参照して、パチンコ機1の背面の構造について説明する。図6に示すように、パチンコ機1の左下部背面には、パチンコ機1の主制御を司る主基板41を収納した透明な樹脂製の主基板ボックス81が設けられ、主基板ボックス81の右隣には音基板43が、音基板43の右隣上方には電源基板42がそれぞれ透明な樹脂製のボックスに収められ、その下方には払出制御基板45が透明な樹脂製の払出制御基板ボックス82に収められて配置されている。さらに、主基板ボックス81の上方には、遊技盤の裏面を保護し、各種配線を覆うセンターカバー80が配置され、そのセンターカバー80の外側には、R/Wユニット30が設置されている。尚、R/Wユニット30の電源は、電源基板42からではなく遊技機設置島200の電源装置(図示外)から供給されている。
次に、図7を参照してパチンコ機1及びR/Wユニット30の主な構成要素の電気的構成について説明する。パチンコ機1には、主基板41、電源基板42、音基板43、図柄表示基板44、払出制御基板45、電飾基板46、中継基板47、発射基板66、サブ統合基板58等が設けられている。主基板41には、各種の演算処理を行うCPU51が設けられており、フラグやカウンタ値やデータを記憶するRAM52と、制御プログラム及び各種の初期値のデータや遊技領域4に設けられた図柄表示装置への表示内容のデータ等を記憶したROM53とが接続している。また、CPU51は、I/Oインタフェイス54に接続しており、I/Oインタフェイス54には、サブ統合基板58、払出制御基板45、中継基板47、出力ポート55が接続している。さらに、サブ統合基板58には図柄表示基板44、電飾基板46、音基板43が接続され、払出制御基板45には発射基板66が接続されている。電源基板42は遊技機設置島に備えられた電源から電源供給を受けており、主基板41、サブ統合基板58、払出制御基板45、発射基板66に電源供給を行っている。
また、R/Wユニット30では、R/Wユニット30の制御を司るCPU32が設けられている。CPU32はフラグやデータ等を一時的に記憶するRAM34、制御プログラム及び各種の初期値のデータ等を記憶したROM33が内蔵されている。そして、CPU32には、監視情報等を記憶するEEPROM35、監視タグ86a,監視タグ86b,監視タグ86cへ呼出波を送信し、反射波を受信するためのRadio Frequency回路(以下、RF回路と称する)38、パチンコ機1の主基板41の出力ポート55と接続する入力ポート39、時間管理を行うRTC71、I/Oインタフェイス37が接続している。I/Oインタフェイス37には、島管理端末100に接続するための店内ネットワーク150に接続する通信回路36が接続されている。さらに、RF回路38に監視タグ86a,監視タグ86b,監視タグ86cと通信するための監視アンテナ68a,監視アンテナ68b,監視アンテナ68c、及び、認証カード96の認証タグ99と通信するための認証アンテナ69が接続されている。尚、認証アンテナ69は、パチンコ機1の近隣に設置されたカード読み取り器90に取り付けられている。
尚、監視タグ86a,監視タグ86b,監視タグ86cは、パチンコ機1の各監視場所に貼り付けられており、各監視場所が閉じられている状態で各監視タグ86a,監視タグ86b,監視タグ86cと通信可能な位置に監視アンテナ68a,監視アンテナ68b,監視アンテナ68cが設置されている。そして、監視アンテナ68aは監視タグ86aと通信をし、監視アンテナ68bは監視タグ86bと通信をし、監視アンテナ68cは監視タグ86cと通信をする。
ここで、図5、図6を参照して、監視タグ86a〜86cが備えられている監視場所について説明する。監視場所は、主基板41が収容されている主基板ボックス81(第1監視場所)、本体枠110と機枠112(第2監視場所)、前面枠111と本体枠110(第3監視場所)の3箇所であり、その開閉が監視されている。尚、第1監視場所である主基板ボックス81を監視するために、監視タグ86a及び監視アンテナ68a(図6では図示外、図7参照)が使用され、第2監視場所である本体枠110と機枠112を監視するために、監視タグ86b及び監視アンテナ68bが使用され、第3監視場所である前面枠111と本体枠110を監視するために、監視タグ86c及び監視アンテナ68cが使用される。
図6に示すように、主基板ボックス81の図6における正面視右下の内面には監視タグ86aが貼り付けられている。尚、主基板ボックス81は、透明な樹脂製の平面視略長方形の上蓋部と、同じく透明な樹脂製の平面視略長方形の下蓋部とから構成されおり、上蓋部に対向する下蓋部上にパチンコ機1の主制御を司る主基板41が配置されている。そして、上蓋部の裏面側には、小型で長方形の監視タグ86aが接着剤等で接着されている。さらに、主基板41の右下端部には切り欠きが設けられ、下蓋部の切り欠きに対向する位置にコイル状の監視アンテナ68aが設けられ、監視アンテナ68aは同軸ケーブルによりR/Wユニット30のRF回路38に接続されている。よって、主基板ボックス81が開けられた場合には、監視タグ86aは監視アンテナ68aと通信不能となる。
また、図5に示すように、機枠112の図5における右枠の内面には監視タグ86bが貼り付けられており、本体113の右側面には監視アンテナ68bが備えられている。尚、監視タグ86bと監視アンテナ68bとは本体枠110と機枠112とが閉じられた場合に、向き合う位置に配置されている。そして、本体枠110と機枠112とが閉じられている状態(正常な状態)では、監視タグ86bと監視アンテナ68bとが通信可能となり、本体枠110と機枠112とが開けられた状態(異常な状態)では、監視タグ86bと監視アンテナ68bとが通信不能となる。また、前面枠111と本体枠110とが閉じられた状態での、前面枠111の正面視右上の裏面(本体枠110と向き合う面)には、監視タグ86cが貼り付けられている。そして、本体枠110の上枠の表面(前面枠111と向き合う面)には、監視アンテナ68cが備えられている。尚、監視タグ86cと監視アンテナ68cとは前面枠111と本体枠110とが閉じられた場合に、向き合う位置に配置されている。そして、前面枠111と本体枠110とが閉じられている状態(正常な状態)では、監視タグ86cと監視アンテナ68cとが通信可能となり、前面枠111と本体枠110とが開けられた状態(異常な状態)では、監視タグ86cと監視アンテナ68cとが通信不能となる。
尚、監視タグ86a〜86cは、それぞれ同様の構造をしており、薄いフレキシブルプリント基板上にアンテナ及びICチップが設けられている。ICチップにはR/Wユニット30からの呼出波に応答して反射波を放出するRF回路とEEPROMが一体となって構成されており、RF回路はアンテナを接続している。そして、EEPROMには、監視タグ86を他の監視タグから識別するための識別情報であるIDコードが上書消去禁止区域に記憶されている。この監視タグ86は、R/Wユニット30から監視アンテナ68を介して呼出波が送られてくると、アンテナがこれを受信する。この呼出波には搬送波成分が含まれており、これを受信してRF回路で整流して直流電圧を得る。したがって、監視タグ86は、電池や外部電源を使用せずに必要な時にいつでもデータを発信することができる。データの発信は、EEPROMからIDコードを読み出して反射波に乗せ、RF回路がアンテナから送信する。
また、本実施形態で使用する監視タグ86と監視アンテナ68は、13.56MHzの短波帯で通信を行っている。この周波数での通信はノイズによる影響を比較的受けにくいため、パチンコ機1の設置環境に適している。監視アンテナ68aと監視タグ86aとの距離は、上蓋部と下蓋部を組み付けた状態で約3mmになるように配置されている。この距離間ではRF送受信が可能であり監視アンテナ68aを介したR/Wユニット30からの呼び出しに監視タグ86aが応答することができ、監視アンテナ68aと監視タグ86aとの距離が約5mmを超えると通信不能となるように設定されている。この通信可能距離は、監視アンテナ68のコイルの巻き数やリアクタンス値により調節が可能である。このように通信可能距離を設定することにより、上蓋部のわずかな隙間の開放であっても検知することができ、また、振動等によるわずかな揺れでは通信不能とならないように調整されている。また、上述したように、この周波数帯での通信はノイズによる影響を比較的受けにくいが、他の電磁波を使用する部材からのノイズの影響による誤動作を少しでも防ぐために、監視タグ86や監視アンテナ68は、ソレノイドを使用している払出装置や発射基板66の発射モータから離した位置である主基板41の右下端部に配置している。
次に、図8を参照して、R/Wユニット30のRAM34の記憶エリアについて説明する。図8に示すように、RAM34には監視情報記憶エリア341、遊技情報カウンタ記憶エリア342、認証情報記憶エリア343、監視設定情報記憶エリア344、認証設定情報記憶エリア345、フラグ情報記憶エリア346等が設けられている。監視情報記憶エリア341(図13参照)には、監視場所の異常の発生や回復についての監視データが記憶されている。遊技情報カウンタ記憶エリア342には、稼動球数(パチンコ機1の遊技領域4へ発射された球数)、払出球数(パチンコ機1から払い出された球数)、貸出球数(パチンコ機1に付属している球貸装置(図示外)から貸し出された球数)、図柄始動回数(パチンコ機1の特別図柄始動電動役物に入賞し、特別図柄が変動した回数。すなわち大当たりの抽選回数)、大当たり回数(大当たりの回数)、確率変動回数(確率変動した回数)をカウントするための記憶エリアが設けられている。認証情報記憶エリア343には、「認証状態」の開始日時、終了時刻や「認証状態」とした認証カード96の認証ID等が記憶されている。また、監視設定情報記憶エリア344には、各監視場所ごとにそこに設置されている監視タグ86のIDコードが記憶されている。例えば、第1監視場所の監視を行う際には、監視アンテナ68aから呼出波を送信し、受信した反射波に含まれる識別情報と、監視場所情報記憶エリアに第1監視場所に対応して記憶されている識別情報とが比較される。認証設定情報記憶エリア345には、使用可能な認証カード96の認証IDが記憶されている。フラグ情報記憶エリア346には、後述するメイン処理(図16参照)で使用されるフラグの記憶エリアが設けられている。
3.島管理端末の説明
次に、図9乃至図11を参照して、島管理端末100について説明する。図9は、島管理端末100の正面図であり、図10は、島管理端末100の電気的構成を示すブロック図であり、図11は、RAM102の記憶エリアを示す模式図である。尚、島管理端末100は略立方体のボックス型であり、遊技機設置島200の端に設置される。図9に示すように、島管理端末100の上面には異常の発生を報知する警告ランプ108が設けられている。また、正面上部には異常が発生したパチンコ機1の台番号を表示するための表示パネル107が設けられ、その下に異常が発生した監視場所を示す表示ランプ1091,1092,1093(纏めて表示ランプ109とする)が設けられている。また、さらにその下には、警告ランプ108、表示パネル107、表示ランプ109を消して報知を停止させるクリアボタン115が設けられている。
そして、図10に示すように、島管理端末100は、各種の演算を行うCPU101を備え、CPU101には、フラグやデータ等を一時的に記憶するRAM102と、制御プログラム及び監視情報等を記憶したROM103と、同じ遊技機設置島200に設置されているパチンコ機1についての情報等を記憶したEEPROM104と、R/Wユニット30とデータの送受信を行うためのI/Oインタフェイス105と、時間管理を行うRTC116が接続されている。そして、I/Oインタフェイス105には、店内ネットワーク150に接続するための通信回路106と、表示パネル107と、異常が発生した際に点灯される警告ランプ108と、表示ランプ109、クリアボタン115が接続されている。
また、図11に示すように、RAM102にはR/Wユニット情報記憶エリア121、監視情報記憶エリア122、受信夜間データ記憶エリア123、受信遊技データ記憶エリア124、送信夜間データ記憶エリア125、送信遊技データ記憶エリア126等が設けられている。R/Wユニット情報記憶エリア121には、当該島管理端末100に接続しているR/Wユニットに関する情報(パチンコ機1の台番号、通信時に使用されるアドレス、遊技データ依頼データを送信するタイミングに関する情報等)が記憶されている。監視情報記憶エリア122には、営業時間中にR/Wユニット30から受信した監視データが記憶され、報知完了後クリアされる。受信夜間データ記憶エリア123には各R/Wユニット30から受信した夜間データ(監視データ)が記憶され、受信遊技データ記憶エリア124には各R/Wユニット30から受信した遊技データが記憶される。そして、送信夜間データ記憶エリア125には受信夜間データ記憶エリア123に記憶されている各夜間データを1つのデータに纏めたまとめ夜間データが記憶され、送信遊技データ記憶エリア126には受信遊技データ記憶エリア124に記憶されている各遊技データを1つのデータに纏めたまとめ遊技データが記憶される。
4.ホールコンピュータの説明
次に、ホールコンピュータ300について説明する。図12は、ホールコンピュータ300の電気的構成を示すブロック図である。図12に示すように、ホールコンピュータ300には、ホールコンピュータ300の制御を司るCPU301が設けられ、CPU301には、各種のデータを一時的に記憶するRAM302と、BIOS等を記憶したROM303と、データの受け渡しの仲介を行うI/Oインタフェイス304とが接続されている。I/Oインタフェイス304には、ハードディスク装置380が接続され、当該ハードディスク装置380には、監視設定情報記憶エリア381と、認証設定情報記憶エリア382と、監視情報記憶エリア383と、遊技情報記憶エリア384と、認証情報記憶エリア385と、遊技機情報記憶エリア386と、プログラム記憶エリア387と、その他の情報記憶エリア388とが設けられている。
尚、監視設定情報記憶エリア381には、R/Wユニット30ごとに各監視場所に設置されている監視タグ86のIDコードが記憶されており、認証設定情報記憶エリア382には、使用可能な認証カード96の認証IDが記憶されており、監視情報記憶エリア383には、遊技場内の全てのパチンコ機1の監視情報が記憶されており、遊技情報記憶エリア384には、遊技場内の全てのパチンコ機1の遊技情報が記憶されており、認証情報記憶エリア385には、遊技場内の全てのパチンコ機1の認証情報が記憶されており、遊技機情報記憶エリア386には、遊技場内のパチンコ機1の台番号や、どの遊技機設置島200に設置されているか等のパチンコ機1に関する情報が記憶されている。プログラム記憶エリア387にはCPU301で実行されるプログラムが記憶されている。
また、I/Oインタフェイス304には、ビデオコントローラ305と、キーコントローラ306と、CD−ROMドライブ307と、通信装置308とが接続され、ビデオコントローラ305にはディスプレイ311が接続され、キーコントローラ306にはキーボード312が接続され、通信装置308は店内ネットワーク150に接続可能となっている。尚、CD−ROMドライブ307に挿入されるCD−ROM313には、ホールコンピュータ300の制御プログラムが記憶されており、導入時には、制御プログラムは、CD−ROM313から、ハードディスク装置380にセットアップされてプログラム記憶エリア387に記憶されるようになっている。
5.送信データの説明
次に、図13乃至図15を参照して、R/Wユニット30に記憶されている監視情報、R/Wユニット30から島管理端末100へ送信される夜間データ、島管理端末100からホールコンピュータ300へ送信されるまとめ夜間データについて説明する。図13は、R/Wユニット30のRAM34の監視情報記憶エリア341の模式図であり、図14は、R/Wユニット30から島管理端末100へ送信される夜間データ400の模式図であり、図15は、島管理端末100からホールコンピュータ300へ送信されるまとめ夜間データ500の模式図である。
まず、図13を参照して、R/Wユニット30のRAM34の監視情報記憶エリア341について説明する。監視情報記憶エリア341には、異常が発生又は回復した日時がセットされる「日時」欄、監視場所を示す符号がセットされる「場所番号」欄、異常の内容を示す符号がセットされる「内容」欄、異常の発生又は回復を示す符号がセットされる「状態」欄、認証状態である場合には認証状態とした認証IDがセットされる「認証」欄、その監視データが送信済であるか否かを示す符号がセットされる「送信」欄が設けられている。尚、「内容」欄では応答エラーは「1」、IDエラーは「2」がセットされる。また、「状態」欄では異常の発生は「1」、回復は「2」がセットされる。「送信」欄には、送信済で「1」、未送信で「0」がセットされる。
図13に示す例では、2004年8月10日11:26、認証ID「TAJIE78A」による認証状態中に第3監視場所において応答エラーが発生し、11:27、認証ID「TAJIE78A」による認証状態中に第3監視場所の応答エラーが回復している。これらの監視データは送信済である。2004年8月10日17:32、認証ID「G45E4R5A」による認証状態中に第3監視場所において応答エラーが発生し、さらに17:35、認証ID「G45E4R5A」による認証状態中に第2監視場所において応答エラーが発生し、17:41、認証ID「G45E4R5A」による認証状態中に第2監視場所の応答エラーが回復し、17:41、認証ID「G45E4R5A」による認証状態中に第3監視場所の応答エラーが回復している。これらの監視データは送信済である。また、2004年8月11日2:12に第2監視場所において応答エラーが発生し、さらに、2:14に第1監視場所において応答エラーが発生し、2004年8月11日2:18に第1監視場所においてIDエラーが発生し、2004年8月11日2:19に第2監視場所の応答エラーが回復している。そして、これらの8月11日の監視データは未送信である。
次に、図14を参照して、R/Wユニット30から島管理端末100へ送信される夜間データの一例について説明する。図14に示す夜間データ400は、図13に示す監視情報記憶エリア341の未送信の監視データが、8月11日の朝ホールコンピュータ300の起動時に送信される夜間データである(図4、S123参照)。図14に示すように、夜間データは、まず初めにそのR/Wユニット30が付属しているパチンコ機1の台番号がセットされており、その後に送信される監視データのデータ数がセットされ、その後に実際のデータがセットされる。尚、送信する監視データが一つもない場合、すなわち、夜間に異常の発生も回復も無かった場合には、台番号とデータ数「0」のみのデータが送信される。
図14に示す例では、台番号が「103」、データ数が「4」であり、データ1〜データ4の監視データがセットされている。データ1は、2004年8月11日2:12に第2監視場所に応答エラーが発生したことを示す監視データであり、データ2は、2004年8月11日2:14に第1監視場所に応答エラーが発生したことを示す監視データであり、データ3は省略されており、データ4は、2004年8月11日2:19に第2監視場所の応答エラーが回復したことを示す監視データである。
次に、図15を参照して、島管理端末100からホールコンピュータ300へ送信されるまとめ夜間データ500について説明する。図15に示す夜間データ500は、ある島管理端末100がその遊技機設置島200に設置されているR/Wユニット30から収集した夜間データを1つに纏めたものである(図4、S226参照)。図15に示すように、まず初めに「データ有数」として、R/Wユニット30から送信された夜間データのデータ数が「1」以上であったR/Wユニット30の台数がセットされる。次いで、「データ無数」として夜間データのデータ数が「0」であったR/Wユニット30の台数がセットされる。つまり、この「データ有数」と「データ無数」とを足した値は、島管理端末100が管理しているR/Wユニット30の台数と一致することになる。そして、その後に「データ有数」にカウントされた夜間データが1台ごと順にセットされる。尚、「データ有数」が「0」の場合、すなわち、夜間にどのパチンコ機1においても異常の発生も回復もなかった場合には、夜間データはセットされずに、「データ有数」及び「データ無数」のみが送信されることになる。
図15に示す例では、島管理端末100には20台のR/Wユニット30が接続しており、「データ有数」は「2」、「データ無数」は「18」となっている。そして、その後に1台目のデータとして台番号が「103」、データ数が「4」、データ1〜データ4の監視データ(詳細は省略、図14参照)がセットされている。その後に2台目のデータとして台番号が「105」、データ数が「2」、データ1、データ2の監視データ(詳細は省略)がセットされている。
6.R/Wユニット30の動作の説明
次に、図16乃至図19のフローチャートを参照して、R/Wユニット30の動作について説明する。図16は、R/Wユニット30で行われるメイン処理の本発明に関する主な処理を示すフローチャートであり、図17は、メイン処理の中で実施される受信処理のフローチャートであり、図18は、メイン処理の中で実施される監視処理のフローチャートであり、図19は、監視処理の中で実施される記録処理のフローチャートである。
まず、図16のフローチャートを参照して、メイン処理について説明する。このメイン処理は、R/Wユニット30に電源が供給されると、CPU32において実行され、認証処理、受信処理、監視処理が繰り返し実施される。まず、フラグ情報記憶エリア346の各フラグに初期値の「0」がセットされる等の初期処理が行われる(S1)。このフラグ情報記憶エリア346には、エラーフラグ及び営業フラグが設けられている。エラーフラグは、第1監視場所〜第3監視場所ごとに応答エラーフラグ及びIDエラーフラグが設けられており、「0」が記憶されている場合には監視タグ86との通信が正常に行われており、「1」が記憶されている場合には監視タグ86との通信が正常に行われていないこと、つまり異常が発生していることを示している。尚、応答エラーは監視アンテナ68から送信された呼出波に対して、監視タグ86が反射波を返信してこなかった場合を示し、IDエラーは反射波に含まれているIDコードが予め登録されているものと異なっている場合を示している。また、営業フラグは、島管理端末100やホールコンピュータ300が起動されており、異常の発生の報知を行う時間(遊技場の営業時間中)には「1」が記憶され、報知を行わない時間(営業時間外、夜間)には「0」が記憶されている。
次いで、監視場所をカウントするための変数nに初期値の「0」がセットされ(S2)、変数nに「1」が加算される(S3)。変数nの値は「1」であり、監視場所数「3」より大きくないので(S4:NO)、認証処理が行われる(S5)。この認証処理では、カード読み取り器90に設置されている認証アンテナ69から呼出波を送信し、認証カード96の認証タグ99から反射波が返送されてくるか否かの判断が行われ、予め登録されている認証IDを含む反射波を受信したら、R/Wユニット30を「認証状態」とする。また、「認証状態」中においては、呼出波を送信しても反射波が返送されてこなかった場合には「認証状態」を解除する。また、「認証状態」に設定又は解除された日時、その際の認証IDが認証情報としてRAM34の認証情報記憶エリア343に記憶され、さらに島管理端末100へ送信される。尚、島管理端末100では受信した認証情報をそのままホールコンピュータ300へ送信する。
次いで、受信処理が行われる(S6、図17参照)。この受信処理では、島管理端末100から送信されてきた依頼データや指示データに対する処理が行われるが、図17を参照して、後に詳述する。次いで、変数nが示す監視場所、すなわち、第1監視場所(主基板ボックス81)の監視処理が行われる(S7、図18参照)。この監視処理については図18及び図19を参照して、後に詳述する。
そして、S3へ戻り、変数nに「1」が加算される(S3)。この時変数nの値が「2」であり、監視場所数「3」より大きくないので(S4:NO)、認証処理が行われ(S5)、受信処理が行われて(S6)、第2監視場所(本体枠110と機枠112)の監視処理が行われる(S7)。そして、S3へ戻り、変数nに「1」が加算されて、この時変数nの値が「3」であり、監視場所数「3」より大きくないので(S4:NO)、認証処理が行われ(S5)、受信処理が行われて(S6)、第3監視場所(前面枠111と本体枠110)の監視処理が行われる(S7)。そして、S3へ戻り、変数nに「1」が加算されると(S3)、変数nの値が「4」となり、監視場所数「3」よりも大きく(S4:YES)、第1監視場所〜第3監視場所の監視が終了したので、S2へ戻り、変数nの値を初期値「0」とする。そして、S3〜S7の処理を繰り返すことにより、引き続き認証処理、受信処理、第1監視場所〜第3監視場所の監視処理が行われる。
ここで、図17のフローチャートを参照して、受信処理(S6)について説明する。この受信処理では、夜間データ依頼データを受信した場合には(S81:YES)、監視情報記憶エリア341から「送信」欄が「0」となっている未送信データが読み出され、夜間データ(図14参照)が作成される(S84)。そして、島管理端末100へその夜間データが送信され(S85)、メイン処理へ戻る。
また、夜間データ依頼データを受信していない場合には(S81:NO)、遊技データ依頼データを受信したか否かの判断が行われ(S82)、遊技データ依頼データを受信した場合には(S82:YES)、遊技情報カウンタ記憶エリア342から各カウンタの値が読み出され、遊技データが作成される(S86)。尚、この遊技データは自身が付属しているパチンコ機1の台番号、各カウンタの値により構成される。そして、島管理端末100へその遊技データが送信され(S87)、遊技情報カウンタ記憶エリア342の各カウンタの値が「0」にクリアされ(S88)、メイン処理へ戻る。
また、遊技データ依頼データも受信していない場合には(S82:NO)、設定指示データを受信したか否かの判断が行われ(S83)、設定指示データを受信した場合には(S83:YES)、監視設定情報記憶エリア344又は認証設定情報記憶エリア345に受信した設定情報が書き込まれる(S89)。設定指示データには、設定が行われるR/Wユニット30が付属しているパチンコ機1の台番号と、ホールコンピュータ300で設定された監視設定情報又は認証設定情報とがセットされている。尚、この設定指示データは、ホールコンピュータ300にて監視設定や認証設定が行われた際に島管理端末100へ送信される。そこで、島管理端末100では設定指示データに指定されている台番号のパチンコ機1のR/Wユニット30に設定指示データを送信する(図20、S502,S513,S514参照)。そして、S89では、台番号欄に自身が付属しているパチンコ機1の台番号がセットされているのを確認した後、設定指示データに監視設定情報がセットされている場合には監視設定情報記憶エリア344にその監視情報が上書きされ、認証設定情報がセットされている場合には認証設定情報記憶エリア345にその監視情報が上書きされる。そして、設定情報の書き込みが成功した場合には完了を示す結果データが島管理端末100へ送信され、書き込みが失敗した場合には失敗を示す結果データが島管理端末100へ送信される(S90)。そして、メイン処理へ戻る。尚、島管理端末100では受信した結果データをホールコンピュータ300へ送信する(図20、S507,S523参照)。
次に、図18のフローチャートを参照して、監視処理について説明する。まず、メイン処理から指示されている変数nが示す監視場所の監視アンテナ68から呼出波が送信される(S41)。そして、監視タグ86から反射波の返送があるか否かの判断が行われる(S42)。反射波の返送がない場合には(S42:NO)、応答エラーが発生している。しかし、既に応答エラーが発生して、応答エラーフラグが「ON」となっている場合には、既に応答エラー発生の監視情報は記憶されているので、監視情報の記憶は行われない。そこで、応答エラーフラグが「ON」となっているか否かの判断が行われる(S43)。
応答エラーフラグが「ON」となっている場合(S43:YES)、そのまま処理は終了されて、メイン処理へ戻る。「ON」となっていない場合(S43:NO)には、当該監視場所の応答エラーフラグに「1」が記憶され「ON」とされる(S44)。そして、記録処理が行われる(S45、図19参照)。この記録処理では、図19に示すように、まず、監視情報記憶エリア341へ監視データが記憶される(S71)。具体的には、「日時」欄に現在の日時、「場所番号」欄に変数nの値、「内容」欄に応答エラーを示す「1」、「状態」欄に発生を示す「1」、「認証」欄には「認証状態」となっていれば認証IDを、「送信」欄には「0」がセットされる。そして、営業フラグが「ON」であれば(S72:YES)、S71で記憶された監視データ(「送信」欄除く)にパチンコ機1の台番号が付与されて島管理端末100へ送信され(S73)、監視情報記憶エリア341の「送信」欄に「1」がセットされる(S74)。そして、監視処理へ戻り、メイン処理へ戻る。
また、図18において、監視タグ86から反射波の返送があった場合には(S42:YES)、反射波に含まれているIDコードが予め登録されているものと一致しているか否かの判断が行われる(S46)。尚、各監視場所に備えられている監視タグ86のIDコードは監視場所を示すコードに対応して監視設定情報記憶エリア344に記憶されている。IDコードが一致していない場合には(S46:NO)、IDエラーが発生している。しかし、既にIDエラーが発生して、IDエラーフラグが「ON」となっている場合には、既にIDエラー発生の監視情報は記憶されているので、監視情報の記憶は行わない。そこで、IDエラーフラグが「ON」となっているか否かの判断が行われる(S47)。
IDエラーフラグが「ON」となっている場合(S47:YES)、監視情報は記憶されないので、そのまま処理は終了されて、メイン処理へ戻る。「ON」となっていない場合(S47:NO)、当該監視場所のIDエラーフラグに「1」が記憶され「ON」とされる(S48)。そして、記録処理が行われる(S54、図19参照)。この記録処理では、図19に示すように、まず監視情報記憶エリア341へ監視データが記憶される(S71)。具体的には、「日時」欄に現在の日時、「場所番号」欄に変数nの値、「内容」欄にIDエラーを示す「2」、「状態」欄に発生を示す「1」、「認証」欄には「認証状態」となっていれば認証IDを、「送信」欄には「0」がセットされる。そして、営業フラグが「ON」であれば(S72:YES)、S71で記憶された監視データ(「送信」欄除く)にパチンコ機1の台番号が付与されて島管理端末100へ送信され(S73)、監視情報記憶エリア341の「送信」欄に「1」がセットされる(S74)。そして、監視処理へ戻り、メイン処理へ戻る。
また、図18において、反射波に含まれているIDコードと予め登録されているIDコードとが一致している場合には(S46:YES)、監視タグ86と正常に通信が行われており、監視タグ86も不正なものではないということ、すなわち、当該監視場所は正常であるということになる。そこで、応答エラーフラグ及びIDエラーフラグが「ON」であるかの確認が行われる。「ON」となっている場合には、エラーが発生しており、回復して、現在正常となっているので、各エラーフラグをクリアし、回復したことを示す監視情報を記憶する必要がある。
そこで、まず、応答エラーフラグが「ON」であるか否かの判断が行われる(S51)。応答エラーフラグが「ON」である場合には(S51:YES)、当該監視場所の応答エラーフラグに「0」が記憶されて「OFF」とされる(S52)。そして、記録処理が行われる(S53、図19参照)。この記録処理では、図19に示すように、まず監視情報記憶エリア341へ監視データが記憶される(S71)。具体的には、「日時」欄に現在の日時、「場所番号」欄に変数nの値、「内容」欄に応答エラーを示す「1」、「状態」欄に回復を示す「2」、「認証」欄には「認証状態」となっていれば認証IDを、「送信」欄には「0」がセットされる。そして、営業フラグが「ON」であれば(S72:YES)、S71で記憶された監視データ(「送信」欄除く)にパチンコ機1の台番号が付与されて島管理端末100へ送信され(S73)、監視情報記憶エリア341の「送信」欄に「1」がセットされる(S74)。そして、監視処理へ戻り、メイン処理へ戻る。
また、図18において、応答エラーフラグが「ON」でない場合には(S51:NO)、IDエラーフラグが「ON」であるか否かの判断が行われる(S55)。IDエラーフラグが「ON」である場合には(S55:YES)、当該監視場所のIDエラーフラグに「0」が記憶されて「OFF」とされる(S56)。そして、そして、記録処理が行われる(S57、図19参照)。この記録処理では、図19に示すように、まず監視情報記憶エリア341へ監視データが記憶される(S71)。具体的には、「日時」欄に現在の日時、「場所番号」欄に変数nの値、「内容」欄にIDエラーを示す「2」、「状態」欄に回復を示す「2」、「認証」欄には「認証状態」となっていれば認証IDを、「送信」欄には「0」がセットされる。そして、営業フラグが「ON」であれば(S72:YES)、S71で記憶された監視データ(「送信」欄除く)にパチンコ機1の台番号が付与されて島管理端末100へ送信され(S73)、監視情報記憶エリア341の「送信」欄に「1」がセットされる(S74)。そして、監視処理へ戻り、メイン処理へ戻る。
7.島管理端末100の動作の説明
次に、図20乃至図22のフローチャートを参照して、島管理端末100の動作について説明する。図20は、島管理端末処理の本発明に関する主な処理を示すフローチャートであり、図21は、島管理端末処理の中で行われる遊技データ処理のフローチャートであり、図22は、島管理端末処理の中で行われる夜間データ処理のフローチャートである。
図20に示すように、島管理端末処理では、夜間データ依頼データをホールコンピュータから受信したか否かの判断(S501)、設定指示データをホールコンピュータから受信したか否かの判断(S502)、遊技データ依頼時間か否かの判断(S503)、監視データをR/Wユニットから受信したか否かの判断(S504)、遊技データをR/Wユニットから受信したか否かの判断(S505)、夜間データをR/Wユニットから受信したか否かの判断(S506)、結果データをR/Wユニットから受信したか否かの判断(S507)、クリアボタンが押下されたか否かの判断(S508)が繰り返し行われている。
夜間データ依頼データをホールコンピュータから受信した場合には(S501:YES)、R/Wユニット情報記憶エリア121に記憶されている全てのR/Wユニット30のアドレス宛に、受信した夜間データ依頼データを送信する送信データが全R/Wユニットの数だけ作成され(S511)、作成された送信データが順に送信される(S512)。そして、S501へ戻る。
また、設定指示データをホールコンピュータから受信した場合には(S502:YES)、受信した設定指示データに指定されているパチンコ機1のR/Wユニット30のアドレス宛に、受信した設定指定データを送信する送信データが作成され(S513)、作成された送信データが順に送信され(S514)、S501へ戻る。
また、遊技データ依頼時間となった場合には(S503:YES)、R/Wユニット情報記憶エリア121に記憶されている全てのR/Wユニット30のアドレス宛に、遊技データ依頼データを送信する送信データが作成され(S515)、作成された送信データが順に送信される(S516)。そして、次に遊技データ依頼データを送信する時間を計測するために、依頼時間タイマがクリアされる(S517)。そして、S501へ戻る。この依頼時間タイマには所定時間(例えば、1分)がセットされ、RTC116からの時間情報に基づいて1秒ごとに減算されている。そこで、S503ではこの依頼時間タイマが0秒となった場合に遊技データ依頼時間となったと判断されている。
また、監視データをR/Wユニットから受信した場合には(S504:YES)、受信した監視データが監視情報記憶エリア122へ記憶され(S518)、その監視データが異常の発生を示すデータであれば(「状態」欄が「1」)、異常発生の報知が行われる(S519)。具体的には、警告ランプ108が点灯され、表示パネル107にパチンコ機1の台番号が表示され、「場所番号」欄にセットされている番号に対応した表示ランプ109が点灯される。そして、受信した監視データがホールコンピュータ300へ送信される(S520)。そして、S501へ戻る。
また、遊技データをR/Wユニットから受信した場合には(S505:YES)、遊技データ処理が行われる(S521、図21参照)。この遊技データ処理では、図21に示すように、受信した遊技データが受信遊技データ記憶エリア124へ記憶される(S541)。そして、当該島管理端末100に接続している全てのR/Wユニット30から遊技データを受信したか否かの判断が行われる(S542)。受信遊技データ記憶エリア124に、R/Wユニット情報記憶エリア121に登録されているR/Wユニット30のパチンコ機1の遊技データが記憶されていれば、全てのR/Wユニット30から遊技データを受信しているので(S542:YES)、受信遊技データ記憶エリア124に記憶されている遊技データを纏めてまとめ遊技データが作成され、送信遊技データ記憶エリア126へ記憶される(S543)。このまとめ遊技データは、受信遊技データ記憶エリア124に記憶されている遊技データが台番号順に並べられたものである。そして、そのまとめ遊技データが所定の圧縮形式で圧縮され(S544)、圧縮されたまとめ遊技データがホールコンピュータ300へ送信される(S545)。そして、受信遊技データ記憶エリア124がクリアされ(S546)、島管理端末処理のS501へ戻る。尚、全てのR/Wユニット30から遊技データをまだ受信していなければ(S542:NO)、そのまま島管理端末処理のS501へ戻る。
また、図20において、夜間データをR/Wユニットから受信した場合には(S506:YES)、夜間データ処理が行われる(S522、図22参照)。この夜間データ処理では、図22に示すように、受信した夜間データが受信夜間データ記憶エリア123へ記憶される(S551)。そして、受信した夜間データの「データ数」欄が「1」以上であるか否か、すなわち、夜間に異常が発生又は回復していたか否かの判断が行われる(S552)。データ数が「1」以上でなければ(S552:NO)、夜間に異常は発生、回復していないので、何もせずにS554へ進む。データ数が「1」以上であれば(S552:YES)、監視データが存在し、夜間に異常が発生又は回復している。そこで、その監視データが異常の発生を示すデータであれば(「状態」欄が「1」)、異常発生の報知が行われる(S553)。具体的には、警告ランプ108が点灯され、表示パネル107にパチンコ機1の台番号が表示され、「監視場所」欄にセットされている番号に対応した表示ランプ109が点灯される。
次いで、当該島管理端末100に接続している全てのR/Wユニット30から夜間データを受信したか否かの判断が行われる(S554)。受信夜間データ記憶エリア123に、R/Wユニット情報記憶エリア121に登録されているR/Wユニット30のパチンコ機1の夜間データが記憶されていれば、全てのR/Wユニット30から夜間データを受信しているので(S554:YES)、受信夜間データ記憶エリア123に記憶されている夜間データを纏めてまとめ夜間データ(図15参照)が作成され、送信夜間データ記憶エリア125へ記憶される(S555)。このまとめ夜間データは、受信夜間データ記憶エリア123に記憶されている夜間データが順次読み出され、監視データが無い場合には「データ無数」に「1」加算される。また読み出された夜間データに、監視データがある場合には「データ有数」に「1」加算され、その夜間データが「データ無数」欄の後に付け加えられる。このようにして、監視データの存在しない夜間データの情報は削除されるので、受信夜間データ記憶エリア123に記憶されている夜間データを羅列するよりも、多くの場合には、送信されるデータのサイズは小さくなる。例えば、全ての夜間データに監視データが存在した場合には「データ有数」欄及び「データ無数」欄の分だけサイズが大きくなってしまうが、監視データは夜間に異常が発生又は回復した場合にのみ作成される非常時のデータであり、通常の場合には存在しないことが多いので、多くの場合には送信されるデータのサイズは小さくなる。
そして、まとめ夜間データは所定の圧縮形式で圧縮され(S556)、圧縮されたまとめ夜間データがホールコンピュータ300へ送信される(S557)。そして、受信夜間データ記憶エリア123がクリアされ(S558)、島管理端末処理のS501へ戻る。尚、全てのR/Wユニット30から夜間データをまだ受信していなければ(S554:NO)、そのまま島管理端末処理のS501へ戻る。
また、図20において、結果データをR/Wユニットから受信した場合には(S507:YES)、その結果データがホールコンピュータ300へ送信されて(S523)、S501へ戻る。また、クリアボタンが押下された場合には(S508)、その時点で表示されている監視情報記憶エリア122の監視データがクリアされ(S524)、警告ランプ108、表示パネル107、表示ランプ109が消灯されて、報知が解除される(S525)。そして、S501へ戻る。
以上のような処理が繰り返されることにより、島管理端末100ではホールコンピュータ300から送信された情報をR/Wユニット30へ取次ぎ、R/Wユニット30から送信された情報をホールコンピュータ300へ取り次いでいる。その中で、R/Wユニット30から送信された遊技データをホールコンピュータ300へ送信する際には、全ての遊技データを蓄積し、それらをまとめ遊技データとして1つのデータに纏め、さらに圧縮してホールコンピュータ300へ送信している。よって、ホールコンピュータ300では、20台のR/Wユニット30と通信を確立、受信、開放するよりも、1台の島管理端末100と通信を確立、受信、開放するだけでよいので、負荷が軽減される。また、R/Wユニット30から送信された夜間データをホールコンピュータ300へ送信する際には、全夜間データよりもサイズの小さいまとめ夜間データを作成しているので、まとめ遊技データをホールコンピュータ300へ送信する際以上に、ホールコンピュータ300の負荷を軽減することができる。
8.実施の形態と請求項との対比
上記実施の形態では、RAM102のR/Wユニット情報記憶エリア121が「送信設定情報記憶手段」に該当する。また、夜間データ、遊技データ及び監視データが「第1情報」に相当し、島管理端末100からR/Wユニット30へ送信される遊技データ依頼データ及び夜間データ依頼データが「第2情報」、「第4情報」、「第1指示情報」、「第3指示情報」に相当する。また、ホールコンピュータ300から島管理端末100へ送信される夜間データ依頼データが「第3情報」、「第2指示情報」に相当し、ホールコンピュータ300から島管理端末100へ送信される設定指示データが「第3情報」、「設定情報」に相当する。また、まとめ夜間データ、まとめ遊技データが「集合情報」に相当する。
また、図20に示す島管理端末処理のS504,S505,S506,S507の処理を実行する島管理端末100のCPU101が「第1情報受信手段」に相当し、S501,S502の処理を実行するCPU101が「第3情報受信手段」に相当する。また、S512,S514,S516の処理を実行するCPU101が「第2情報送信手段」に相当し、また、S512,S514の処理を実行するCPU101が「第4情報送信手段」に相当し、S511,S513の処理を実行するCPU101が「第4情報作成手段」に相当する。また、図21に示す遊技データ処理のS545又は図22に示す夜間データ処理のS557の処理を実行するCPU101が「集合情報送信手段」に相当する。図21に示す遊技データ処理のS543又は図22に示す夜間データ処理のS555の処理を実行するCPU101が「編集手段」に相当し、図21に示す遊技データ処理のS544又は図22に示す夜間データ処理のS556の処理を実行するCPU101が「圧縮手段」に相当する。また、図20に示す島管理端末処理のS519又は図22に示す夜間データ処理のS553の処理を実行するCPU101が「報知手段」に相当する。
また、図4に示すホールコンピュータ300の起動時における監視情報収集の処理流れ図のS321の処理を実行するホールコンピュータ300のCPU301が「第3情報送信手段」に相当し、図4のS322又は図3に示す営業時間中の遊技情報に関連する処理の処理流れ図のS311の処理を実行するCPU301が「集合情報受信手段」に相当し、の処理を実行するCPU301が「解凍手段」に相当する。
9.変形例の説明
尚、本発明は、以上詳述した実施の形態に限定されるものではなく、種々の変更が可能である。以下に、本発明を適用する実施の形態の変形例について説明する。まず、本実施形態では所定の動作を行う装置として、遊技機の一種であるパチンコ機を例に挙げているが、所定の動作を行う装置は遊技機であるパチンコ機に限られず、パチコン機、パチスロ台等の各種の遊技機に適用可能である。
また、上記実施の形態では、被監視部材としてパチンコ機1の主基板ボックス81、本体枠110と機枠112、前面枠111と本体枠110、夫々一箇所に監視タグを設置したが、移動を監視される部材はこれに限らず、他の基板収納ボックスや、大入賞口や普通図柄始動ゲート等の入賞口に設置して、その開閉状態を監視してもよい。また、監視タグを設置する場所は各部材に一箇所である必要はなく、複数の位置に設置してもよい。さらに、遊技機がパチンコ機1でない場合にはもちろん、移動を監視される部材は上記実施の形態の部材に限らず、遊技機に備えられ、開閉が行われる開閉部材や装置を構成する構成部材であればよく、開閉部材の開閉や構成部材の所在を監視するために、1つ又は複数の監視タグを開閉部材や構成部材に設置して、その部材の移動を監視してもよい。
また、上記実施の形態では、島管理端末100が中継装置として機能しており、遊技機の監視における異常報知を行っているが、必ずしも中継装置が報知機能を有していなくてもよい。また、島管理端末100は遊技機設置島200に1台設置されいるが、これに限らず、遊技機設置島200に2台設置したり、複数の遊技機設置島200に1台設置したりしてもよい。
また、上記実施の形態では、まとめ夜間データ及びまとめ遊技データを必ず圧縮しているが、圧縮は行わないようにしてもよい。または、所定のサイズ以下の場合にのみ圧縮を行うようにしてもよい。また、島管理端末100に監視情報を蓄積していないが、各R/Wユニット30から受信した監視データ及び夜間データを島管理端末100に蓄積して記憶してもよい。
また、上記実施の形態では、朝、ホールコンピュータ300の起動時にホールコンピュータ300から夜間データ依頼データが島管理端末100へ送信され、それを契機として島管理端末100が各R/Wユニット30へ夜間データ依頼データを送信して、各R/Wユニット30から夜間データを収集しているが、夜間データ収集の契機はホールコンピュータ300に起因するものに限らず、島管理端末100の起動時に各R/Wユニット30へ夜間データ依頼データを送信し、全R/Wユニット30から夜間データを収集後、ホールコンピュータ300との接続が確立した後にまとめ夜間データをホールコンピュータ300へ送信するようにしてもよい。
また、「第1情報」、「第2情報」、「第3情報」、「第4情報」として扱われるデータは、上記実施の形態に示すものに限らないことはいうまでもない。
例えば、上記実施の形態では、ホールコンピュータ300で監視設定又は認証設定を行う際に、HDD380の監視設定情報記憶エリア381、認証設定情報記憶エリア382から読み出した情報を追加、削除、変更し、その後の監視設定情報又は認証設定情報を島管理端末100へ送信し、島管理端末100が該当するR/Wユニット30へ送信してR/Wユニット30に上書きされている。しかしながら、ホールコンピュータ300において設定を行う都度、設定対象のR/Wユニット30から監視設定情報又は認証設定情報を取得して、その情報に基づいて設定の追加、削除、変更を行うようにしてもよい。この場合には、ホールコンピュータ300が島管理端末100に対して送信し、R/Wユニット30に対して監視設定情報又は認証設定情報の送信を依頼するデータが「第3情報」に該当し、それに応じて島管理端末100が各R/Wユニット30に送信する監視設定情報又は認証設定情報の送信依頼のデータが「第4情報」に該当し、R/Wユニット30から送信される監視設定情報、認証設定情報が「第1情報」に該当する。
また、R/Wユニット30がパチンコ機1に関する設定(例えば、大当たり確率、サブ統合基板58での変動パターンの設定など)を読み出し、「第1情報」の「遊技設定情報」として島管理端末100へ送信し、島管理端末100がホールコンピュータ300へ纏めて送信してもよい。また、パチンコ機1に関する設定を「第3情報」の「設定情報」としてR/Wユニット30へ送信してもよい。また、上記実施の形態では、島管理端末100はR/Wユニット30を接続しているが、パチンコ機1に直接接続してもよい。
また、上記実施の形態では、遊技情報として稼動球数、払出球数、貸出球数、図柄始動回数、大当たり回数、確率変動回数を扱っているが、遊技情報はこれに限らず、遊技に関する他の情報を扱ってもよい。例えば、普通当たりの回数や普通当たりの抽選回数、パチンコ機1が大当たり状態中であるか、確率変動中であるかといった状態を示す情報などを扱ってもよい。また、遊技情報の集計をR/Wユニット30においてパチンコ機1からの出力信号に基づいて行っているが、このパチンコ機1からの出力信号を島管理端末100へR/Wユニット30を介して出力したり、パチンコ機1から島管理端末100へ直接出力したりして、島管理端末100において集計してもよい。
また、上記実施の形態では、監視情報をRAM34の監視情報記憶エリア341のみに記憶しているが、監視タグ86のEEPROM863やR/Wユニット30のEEPROM35に記憶してもよい。例えば、R/Wユニット30のEEPROM35では、履歴として記憶するのではなく最新のデータのみ記憶し、その監視場所の現在の状況のみを記録するようにしてもよい。また、上記実施の形態では、監視情報に認証状態中でのデータも記憶しているが、認証状態中のデータのみを、例えば作業情報として別の記憶エリアに記憶し、監視情報には認証状態でない際に発生したデータのみを別途記憶するようにしてもよい。また、上記実施の形態では、監視情報記憶エリア341において日付欄及び時刻欄に、データが記憶された日付及び時刻がセットされているが、この日付及び時刻はS42又はS46の判断処理が実施された日付及び時刻であっってもよい。