JP2006061248A - ベビーベッド - Google Patents

Abstract

【課題】ベッドに寝かされた赤ちゃんが快適に過ごすことができる快適空間を確保することができ、また、ミドルサークルとして組み替え使用することもできるベビーベッドを提供することにある。
【解決手段】左右の側枠２，３と前枠４および後枠５からなる囲繞枠６の内側に床部材１９を取り付けてなるベビーベッド１において、左右の側枠２，３にそれぞれ補助側枠７を各側枠２，３の上部から上方に突出するように取り付け、対峙する両補助側枠７の間で上記床部材１９の上方の開放空間１４と、両補助側枠７並びに前枠４および後枠５の上方の周囲を少なくとも覆うカバー８を、上記の両補助側枠７に支持させて取り付けた構成である。
【選択図】 図１

Description

本発明はベビーベッドに関するものである。

一般にベビーベッドにも各種のものがあり、赤ちゃんのいる多くの家庭で使用されている。この従来から知られている一般的なベビーベッドは、長方形状の囲繞枠の中間部にマット等を有する床部材を取り付けた構造のものであり、赤ちゃんを床部材の上に寝かせて使用している。

しかしながら、このようなベビーベッドでは、部屋に置いて使用していると、部屋の中に漂う目に見えない埃や、蚊等の虫や、部屋に入り込む隙間風やエアコンの風、或いは部屋に差し込む外の光や照明光等の影響を受けて、必ずしも赤ちゃんが快適に過ごせる状態ではなかった。

また、上記の点と併せて不要になった際のベビーベッドの有効利用についても、その再利用が一つの大きな問題である。

特開２００１−６１６１５号公報

本発明は上記のような点に鑑みて開発されたものである。その目的は、ベッドに寝かされた赤ちゃんが快適に過ごせる快適空間を確保でき、また、不要になった場合にはミドルサークルとして組み替えて使用することもできるベビーベッドを提供することにある。

本発明は上記した目的を有効に達成するために次のような構成にしてある。すなわち、請求項１に記載の本発明のベビーベッドは、左右の側枠と前枠および後枠からなる囲繞枠の内側に床部材を取り付けてなるベビーベッドにおいて、左右の側枠にそれぞれ補助側枠を各側枠の上部から上方に突出するように取り付け、両補助側枠に支持させて上記床部材の上方の開放空間を覆うカバーを取り付けた構成にしてある。

請求項２に記載の本発明のベビーベッドは、請求項１に記載の本発明のベビーベッドにおいて、対峙する補助側枠の前側並びに後側の各上部に、カバー支持用の補助杆を両補助側枠に架け渡して取り付けた構成にしてある。

請求項３に記載の本発明のベビーベッドは、請求項１または２に記載の本発明のベビーベッドにおいて、左右の側枠に高さ調整用の補助脚部材を着脱可能に取り付けた構成にしてある。

請求項４に記載の本発明のベビーベッドは、請求項１または２に記載の本発明のベビーベッドにおいて、囲繞枠の下部の所定箇所にキャスターを取り付けた構成にしてある。

請求項５に記載の本発明のベビーベッドは、請求項１、２または３に記載の本発明のベビーベッドにおいて、補助脚部材の下部の所定箇所にキャスターを取り付けた構成にしてある。

請求項６に記載の本発明のベビーベッドは、請求項１に記載の本発明のベビーベッドにおいて、請求項１に記載のベビーベッドからカバーと両補助側枠と後枠と床部材を一旦外し、左右の側枠の後部に上記の補助側枠をそれぞれ連結し、かつ、前枠の下に補助桟枠を取り付け、さらに対峙する補助側枠を繋ぐようにして後部側に上記の後枠連結して、平面視で四角枠状のミドルサークルに組み替えできるようにした構成にしてある。

本発明のベビーベッドによれば、床部材の上方の開放空間をカバーで覆うため、このカバーによって埃除け、虫除け、エアコン等の風よけ、照明よけ等を行うことができ、床部材の上方に快適な内部空間を確保して赤ちゃんを快適に過ごさせることができる。また、赤ちゃんを安心してベビーベッドに寝かせておくことができる。

また、カバー支持用の補助杆を両補助側枠に架け渡して取り付けることによって、補助側枠間にカバーを被せた際に、カバーが中央付近で垂れ下がるの防ぎ、床部材の上方に広い内部空間を確保でき、赤ちゃんを快適に過ごさせることができる。

また、左右の側枠に高さ調整用の補助脚部材を着脱可能に取り付けたことにより、虫除け等のカバーを備えたベビーベッドの高さを所望の高さに調整して、床部材上に寝かした赤ちゃんの世話を楽な姿勢で行うことができる。

また、囲繞枠の下部や補助脚部材の下部の所定箇所にキャスターを取り付けたことにより、虫除け等のカバーを備えたベビーベッドを所望の場所に簡単に移動させることができる。

また、ベビーベッドが不要になった場合には、ベビーベッドを組み替えてミドルサークルにすることができ、大きくなった乳児や幼児をミドルサークル内に入れておくことにより、這ったり歩いたりして一人で部屋の外に出て行くこともなく、安全に遊ばせておくことができ、ベビーベッドを有効に長期間利用することができる。

以下、本発明を実施するための最良の形態を図に基いて説明する。
図１、図２は本発明にかかるベビーベッドに関する図であって、図示のベビーベッド１は、左右の側枠２、３と、前枠４と、後枠５と、床部材１９と、一対の補助側枠７と、カバー８と、２本のカバー支持用の補助杆９、１０と、４個のキャスター１１と、棚板１２および複数のボルト・ナット（図示せず）によって構成されている。

左右の側枠２、３と前枠４および後枠５は、平面視で矩形状にボルト・ナットで連結して囲繞枠６を形成している。この囲繞枠６の略中間部には、矩形状の床部材１９が水平に配してボルト・ナットで取り付けてある。

囲繞枠６の四隅の下端には、それぞれキャスター１１が取り付けてある。さらに、この例のベビーベッド１では、下部近傍に、両側部を左右の側枠２、３の内側に形成した長溝２３（片側図示省略）に摺動可能に係合させた棚板１２が取り付けてある。棚板１２は、必要に応じて手前に引き出したり、元に収納したりでき、肌着や玩具等を載置して床部材１９の下に収納しておくことができる。

上記の左右の側枠２、３の上部の外面側には、それぞれ補助側枠７が各側枠２、３の上部から上方に同じ高さに突出するようにしてボルト・ナットで取り付けてある。この各補助側枠７は矩形状の枠部材であり、所定間隔毎に取り付けた縦桟１３を有している。

対峙する両補助側枠７の前側並びに後側の各上部には、カバー支持用の補助杆９、１０が両補助側枠７間に架け渡してボルト・ナットで取り付けてある。補助杆９、１０は、この例では木製の角部材を使用している。

両補助側枠７並びに両補助杆９、１０の上からは、カバー８が被せてある。すなわち、対峙する両補助側枠７の間で、上記床部材１９の上方の開放空間１４の外周に沿って覆うカバー８が、両補助側枠７並びに両補助杆９に支持させて取り付けてある。開放空間１４とは、少なくとも床部材１９の上方で、左右の側枠２、３の上部と、前枠４および後枠５の各桟４ａ、５ａの各隙間４ｂ、５ｂと、両補助側枠７の外周面と、対峙する補助側枠７の上端間の空間と、前枠４および後枠５の上端から上記した対峙する補助側枠７の上端間までの空間とによって構成される直方体状の空間をいう。

上記のカバー８は、通気性のある目の細かいレース生地によって形成された上部カバー部１５と周囲カバー部１６とからなる。上部カバー部１５は、平面視したベビーベッド１の大きさより少し大きい矩形状であり、両補助側枠７並びに両補助杆９の上から被せた場合には、周囲カバー部１６の外側の上部に少し被るようになる。

また、周囲カバー部１６は、図示の例では各補助側枠７と前枠４と後枠５の下部付近までを覆う長さであり、前枠４側は中央と両側で分離形成されていて、必要に応じて中央部分から両側に開閉できるようにしてある。前枠４側の開いたカバー部８ａは、束ねて紐やマジックテープ（登録商標）等の束ね部材２２で止めておけばよい。

また、上部カバー部１５と周囲カバー部１６とは、図示の例では縫着して一体に形成してあるが、上部カバー部１５と周囲カバー部１６とをボタンやマジックテープ（登録商標）等で着脱できるようにしてもよい。

また、周囲カバー部１６は、両補助側枠７間の上部に直線状またはロ状のカーテンレールを取り付けて、このカーテンレールに吊下げ開閉できるようにしてもよい。なお、カバー８の周囲カバー部１６は、ベビーベッド１の下端近傍までの長さであってもよい。

このような構成からなる本発明のベビーベッド１では、床部材１９の上に赤ちゃんを寝かせて、カバー８によって赤ちゃんの寝かせている開放空間１４を覆っておくことができる。そのため、埃除け、虫除け、エアコン等の風よけ、照明よけ等になって、赤ちゃんを安心して寝かせておくことができ、赤ちゃんも快適に過ごすことができる。また本発明のベビーベッド１では、キャスター１１が取り付けてあるので、部屋の所望場所にベビーベッドを移動させて環境を変え、赤ちゃんをより快適に過ごさせることができる。

図３は本発明にかかる他のベビーベッド１であって、このベビーベッド１では、左右の側枠２、３の前後の外側に、高さ調整用の補助脚部材１７が取り付けてある。各補助脚部材１７には、縦方向に所定間隔を以って複数の穴１８が同一箇所に形成されていて、左右の側枠２、３に形成した穴２１と上記の所望の穴１８とを一致させて、所望の高さにベビーベッド１を調整できるようにしてある。この例では各補助脚部材１７の下端に、キャスター１１が取り付けてある。勿論、キャスター１１を取り付けていない構成であってもよい。左右の側枠２、３に高さ調整用の補助脚部材１７を着脱可能に取り付けたことにより、虫除け等のカバー８を備えたベビーベッド１の高さを所望の高さに調整して、床部材１９上に寝かした赤ちゃんの世話を楽な姿勢で行うことができる。このベビーベッド１におけるその他の構成は、先の例と同様であり同一箇所に同一符合を付して説明を省略する。

また、本発明のベビーベッドは、赤ちゃんが大きくなってベビーベッドとして使用しなくなった場合に、図４に示すように、図１（または図３）のベビーベッド１からカバー８と両補助側枠７と各補助杆１０と後枠５と床部材１９および各キャスター１１（図３の場合は補助脚部材１７）を一旦外し、左右の側枠２、３の後端側にそれぞれ補助側枠７をボルト・ナットで連結し、かつ、前枠４の下にベビーベッド１の付属品である補助桟枠２１をボルト・ナットで左右の側枠２、３に取り付け、さらに対峙する補助側枠７を繋ぐようにして後端側に上記の後枠５をボルト・ナットで連結して、乳児や幼児を遊ばせておく囲いであるミドルサークル２０を組み立てることができる構成でもある。

なお、本発明のベビーベッドは両補助杆９、１０を備えていない構成でもよい。この場合は、上部カバー部１５の外周縁寄りの周囲部分を少し厚めに形成して強度を持たせ、両補助側枠７間に架け渡したときに、上部カバー部１５が中央部付近で大きく撓むことのないようにしておくとよい。また、本発明のベビーベッドは、キャスターを取り付けていない構成であってもよい。補助杆９は、金属製や硬質樹脂製の部材であってもよい。さらに本発明にかかる補助側枠は、図示のような矩形状の枠に限定されるものではなく、一対の柱部材または長板またはパイプであってもよく、各側枠２、３の前後端部にそれぞれボルト・ナット等で取り付けて、カバー８を上端で受けて支持すればよい。

本発明のベビーベッドの斜視図である。 カバーを外した状態の本発明のベビーベッドの斜視図である。 本発明の他の例のベビーベッドの斜視図である。 本発明のベビーベッドを組み替えて形成したミドルサークルの斜視図である。

符号の説明

１ ベビーベッド
２ 左側枠
３ 右側枠
４ 前枠
５ 後枠
６ 囲繞枠
７ 補助側枠
８ カバー
９ 補助杆
１０ 補助杆
１１ キャスター
１４ 開放空間
１７ 補助脚部材
１９ 床部材
２０ ミドルサークル

Claims (6)

1. 左右の側枠と前枠および後枠からなる囲繞枠の内側に床部材を取り付けてなるベビーベッドにおいて、左右の側枠にそれぞれ補助側枠を各側枠の上部から上方に突出するように取り付け、両補助側枠に支持させて上記床部材の上方の開放空間を覆うカバーを取り付けたことを特徴とするベビーベッド。
2. 対峙する補助側枠の前側並びに後側の各上部に、カバー支持用の補助杆を両補助側枠に架け渡して取り付けたことを特徴とする請求項１記載のベビーベッド。
3. 左右の側枠に高さ調整用の補助脚部材を着脱可能に取り付けたことを特徴とする請求項１または２記載のベビーベッド。
4. 囲繞枠の下部の所定箇所にキャスターを取り付けたことを特徴とする請求項１または２記載のベビーベッド。
5. 補助脚部材の下部の所定箇所にキャスターを取り付けたことを特徴とする請求項１、２または３記載のベビーベッド。
6. 請求項１に記載のベビーベッドからカバーと両補助側枠と後枠と床部材を一旦外し、左右の側枠の後部に上記の補助側枠をそれぞれ連結し、かつ、前枠の下に補助桟枠を取り付け、さらに対峙する補助側枠を繋ぐようにして後部側に上記の後枠連結して、平面視で四角枠状のミドルサークルに組み替えできるようにした構成を特徴とする請求項１記載のベビーベッド。

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