JP2006061048A - ハイスループット細胞アッセイ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】高精度でありながら、多量で多種類の化合物を短時間に自動的に評価できるハイスループット細胞アッセイ装置を実現する。
【解決手段】細胞及び電極チップ搬送装置105は、細胞保管庫101→測定部102→細胞および電極チップ廃棄部108と移動する。その後、電極チップの交換条件に照らし合わせて使用後の電極チップ106を再度使用するか否かの判断し、再び使用しない場合には、細胞及び電極チップ搬送装置105は測定部102に移動して電極チップ106を持ち上げ、細胞及び電極チップ廃棄部108に移動して電極チップ106を廃棄し、搬送装置105は交換用電極チップ保管庫109に移動して新たな電極チップ106を持ち上げ、測定部102に移動して、新たな電極チップ106を測定部102に配置する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、化合物と受容体の結合を細胞の膜電位により測定するアッセイ装置に関する。
近年の急激な新薬候補化合物の増加により、多種類の化合物の毒性評価を、細胞の膜電位測定による細胞アッセイにより行うことが望まれている。
生きている細胞の細胞膜内外には、数10mVの電位差(静止膜電位)が存在するが、予め任意の受容体を細胞表面に発現させておき、添加された化合物が受容体に結合すると、膜中に存在するイオンチャネルが開き、膜内外のイオン濃度が変化し、膜を通して電流が流れることにより膜電位が変化する。
膜電位測定による細胞アッセイでは、固定膜電位に対する電流変化から、タンパク質の定量化を容易に行うことができ、イオンチャネルやトランスポータなどの電気生理学的情報を、直接高精度で得ることが可能である。
これらの分析の結果は、臨床試験の方法の設計に貢献するだけでなく、ヒトへのリスクを回避する化合物の早期選別に有効な手段である。
また、このように多種類の化合物を迅速に同定するためには、ハイスループットスクリーニング技術が必要不可欠である。
これまで、膜電位測定装置の自動化に関して、例えば、特許文献1には、ガラス電極を卵母細胞の膜に自動的に挿入して膜電位を保持し、薬物を投与したときの反応を自動的に計測する電気生理自動計測装置が開示されている。
また、特許文献2には、フィルタなどにより一定の大きさの卵母細胞を選別し、選別された細胞の膜電位を測定して、一定の膜電位を有するものを分別する方法および機構が開示されている。
また、特許文献3には、測定電極の位置や大きさを可変とした、神経細胞などの細胞活動測定用2次元センサを用いた測定装置が開示されている。そして、特許文献4には、神経細胞などの電気的活動を細胞外で記録するための、複数の微小電極と配線部とからなる一体化複合電極が開示されている。
特開2001−201481号公報 特開2003−33172号公報 特開平9−5295号公報 特開2001−281201号公報
細胞アッセイによる化合物の毒性評価の要求は、今後、増加すると予測でき、多量で多種類の化合物を短時間に自動的に毒性評価可能なアッセイ装置が望まれる。
しかしながら、従来技術における細胞アッセイシステムでは、膜電位測定装置の自動化を図っているが、ガラス電極の交換容易化及び廃棄機構については何ら考慮されておらず、高精度でありながら、多量で多種類の化合物を短時間に自動的に評価できるハイスループットなシステムは実現されていなかった。
また、評価の対象とする細胞は、卵母細胞では直径1mm程度、動物細胞では直径10μm〜20μm程度と非常に小さいため、自動化装置といえども、電極の位置決めや細胞への電極の挿入には、マイクロマニピュレータなどを用いた職人的技巧が必要であった。
したがって、この点についても、高精度でありながら、多量で多種類の化合物を短時間に自動的に評価できるハイスループットなシステム実現化の障害となっていた。
本発明の目的は、高精度でありながら、多量で多種類の化合物を短時間に自動的に評価できるハイスループット細胞アッセイ装置を実現することである。
本発明は、上記目的を達成するため、次のように構成される。
(1)任意の受容体を表面に発現させた細胞に化合物を投与し、上記細胞に接触させた電極により計測される電気信号の値に基づき、化合物と受容体との結合をアッセイするハイスループット細胞アッセイ装置であって、細胞を収納する領域と、細胞収納領域に収納された細胞に接触させる電極とが、一体化された電極チップと、上記電極により計測される電気信号を計測する計測部と、上記電極チップを装着及び取り外し可能で、上記電極を上記計測部に接続させる細胞及び電極チップ搬送手段とを備え、上記搬送手段に装着された電極チップを、新たな電極チップに交換することができる。
(2)好ましくは、上記(1)において、電極チップを交換する条件は、測定する細胞の種類に応じて設定される。
(3)また、好ましくは、上記(1)において、細胞及び電極チップ搬送手段は、電極チップ内の電極を細胞に挿入するための駆動機構を備える。
(4)また、好ましくは、上記(1)において、複数の細胞に同じ化合物を同時に添加し、それらの細胞から得られた電気信号のうち、複数の正常な細胞からの電気信号を判別し、それらの電気信号を統計処理する演算処理部を備える。
(5)また、好ましくは、上記(1)において、上記細胞を担体に付着させ、細胞が付着しているその担体を、上記搬送手段を用いて、上記電極チップの細胞収納領域に収納する。
(6)また、好ましくは、上記(1)において、細胞を担体の特定の位置に付着させ、その細胞が付着している担体を搬送する、もしくは、細胞を特定の位置に付着させた担体と電極チップ間に、着脱可能な合体機構を有する。
(7)また、好ましくは、上記(1)〜(6)において、上記細胞の複数個を収納可能な細胞保管庫と、細胞をその位置で測定する測定部と、複数の電極チップが配置された交換用電極チップ保管庫と、細胞及び電極チップ廃棄部と、上記細胞及び電極チップ搬送手段を、上記細胞保管庫、上記測定部、上記交換用電極チップ保管庫、上記細胞及び電極チップ廃棄部に移動させる移動機構と、をさらに備える。
(8)また、好ましくは、上記(7)において、上記細胞及び電極チップ搬送手段は、上記細胞保管庫から複数の細胞を採取する手段と、採取した細胞を上記電極チップ内に移動させる手段と、上記電極チップ内に移動させた細胞を取り出し、上記細胞及び電極チップ廃棄部に廃棄する手段とを備える。
本発明によれば、高精度でありながら、多量で多種類の化合物を短時間に自動的に評価できるハイスループット細胞アッセイ装置を実現することができる。
したがって、電極の交換および廃棄機構についての自動化、および微小細胞のハンドリングが容易になり、ハイスループットな細胞アッセイができ、多種類の化合物の迅速な同定が可能になる。
以下、本発明の実施形態について、添付図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態であるハイスループット細胞アッセイ装置の概略構成断面図であり、図2は、図1に示したハイスループット細胞アッセイ装置の外観斜視図である。
なお、以下の実施形態においては、直径10μm〜20μmの付着性動物細胞である、ヒト腎細胞由来のHEK293細胞を取り上げ、細胞のハンドリング方法、および電極の交換および廃棄機構についての自動化に関する本発明の実施形態について説明する。ただし、本発明におけるハイスループット細胞アッセイ装置は、HEK293細胞の細胞アッセイに限定されるものではなく、その他の細胞についても適用可能である。
図3は、HEK293細胞を付着させたポリスチレンビーズを示す図である。HEK293細胞302を培養する際に、例えば、コラーゲンでコーティングされたポリスチレンビーズ301にHEK293細胞302を付着させて培養する。このように培養することにより、図3に示すように、HEK293細胞302単体に比べ、見かけのサイズが大きくなり、細胞のハンドリングを良くすることができる。
本発明の第1の実施形態では、図3に示す球形のコラーゲンでコーティングされたポリスチレンビーズ301を用いるが、必ずしも球形に限定するものではなく、HEK293細胞302が付着するのであれば、円柱型、立方体型、直方体型などでもよい。
また、第1の実施形態では、コラーゲンでコーティングされたポリスチレンビーズ301を用いているが、コラーゲンでコーティングするのは、HEK293細胞302の付着効率を向上させるためであり、HEK293細胞302が付着するのであれば、必ずしもコラーゲンでコーティングする必要はなく、細胞の種類に応じた別の化学物質をコーティングしてもよい。
図3に示すように、いったんコラーゲンでコーティングされたポリスチレンビーズ301に付着したHEK293細胞302は、コラーゲンでコーティングされたポリスチレンビーズ302の周りに付着しながら増殖する。
図1のハイスループット細胞アッセイ装置は、細胞保管庫101と、測定部102と、培地103と、細胞及び電極チップ搬送装置105と、電極チップ106と、細胞及び担体吸引口107と、細胞及び電極チップ廃棄部108と、交換用電極チップ保管庫109と、交換用電極チップ110とを備える。なお、細胞保管庫101には、図3に示したようなHEK293細胞が付着したポリスチレンビーズ104の複数個が保管される。
図示した例では、交換用電極チップ保管庫109が3つの交換用電極チップ110を保管できる場合を示しているが、必ずしも保管できる交換用電極チップ110は3つに限定されるものではなく、1、2又は4以上であってもよい。
また、この例では、細胞保管庫101、測定部102、交換用電極チップ保管庫109、細胞および電極チップ廃棄部108を直線上に一列に配置しているが、必ずしも直線上の配置に限定されるものではなく、例えば、放射状に配置することもできる。
図1に示すように、ステンレス製の細胞保管庫101と測定部102とは、共に培地103で満たされている。HEK293細胞が付着した複数のポリスチレンビーズ104を予め細胞保管庫101に用意しておく。HEK293細胞が付着したポリスチレンビーズ104を細胞保管庫101から測定部102に搬送するためには、細胞及び電極チップ搬送装置105を用いる。
図4は、図1に示したハイスループット細胞アッセイ装置における、細胞及び電極チップ搬送装置105の構成を示す図(ただし、電極チップ106も示している)であり、図4の(a)は構成模式図、(b)は微小電極内蔵針407をHEK293細胞に挿入するためのカム機構を示す図である。また、図5は、第1の実施形態であるハイスループット細胞アッセイ装置における電極チップ106の模式図である。
なお、図示した例では、細胞収納領域501が4つの場合の電極チップ106を示しているが、必ずしも細胞収納領域501は4つに限定されるものではなく、4未満又は4を超える数であってもよい。
細胞及び電極チップ搬送装置105は、細胞保管庫101上に自動搬送機構(図示せず)又は手動により移動される。そして、図4の(a)に示すように、ポンプ401によりチューブ402を介して吸引することにより、細胞および電極チップ搬送装置105の下部105aに形成された細胞および担体保持部403に、HEK293細胞が付着したポリスチレンビーズ104が吸引される。
つまり、図4の(a)に示すように、細胞及び電極チップ搬送装置105の下部105aの下面に複数の凹部形状の細胞及び担体保持部403が形成されている。そして、細胞及び担体保持部403のそれぞれに、下部105aを介してチューブ404が接続されている。したがって、ポンプ401の吸引動作により、細胞及び担体保持部403に、HEK293細胞が付着したポリスチレンビーズ104が吸引される。
図示した例では、細胞及び担体保持部403は4つ形成され、4つのチューブ404による4つの流路が、継手405で、一つのチューブ402を介してポンプ401に接続されている。ただし、4つのチューブ404がそれぞれポンプ401に直接接続されていてもよい。また、4つのチューブ404による4つの流路のうちのいくつかを継手405でつなぎ、複数のポンプ401に接続してもよい。
また、細胞及び担体保持部403が4つの場合を示しているが、必ずしも4つに限定されるものではない。
さらに、細胞及び担体を吸引する方法としてポンプ401を用いているが、水頭差を利用してもよく、もしくは、チューブ404を直接口で吸ってもよい。
また、ポンプ401の先に廃液溜めを設置し、細胞および担体とともに吸引してしまった培地を回収できるようにすることもできる。
ポンプ401は、簡易式の手動ポンプや電動式の簡易ポンプを使用することができる。
続いて、HEK293細胞が付着したポリスチレンビーズ104を吸引した、細胞及び電極チップ搬送装置105は、細胞保管庫101から、測定部102に移動機構又は手動にて搬送される。そして、細胞及び電極チップ搬送装置105が電極チップ106上に位置すると、ポンプ401の吐出動作により、細胞及び担体保持部403からポリスチレンビーズ104が吐出され、電極チップ106の細胞収納領域501(図5に示す)に収納される。
電極チップ106の細胞収納領域501の底部には、ポリスチレンビーズ104が、電極チップ106をすり抜けて落ちない程度の大きさの細胞及び担体吸引穴406が形成されている。測定部102の下部には、細胞及び担体吸引口107が形成されており、この細胞及び担体吸引口107をポンプ(図示せず)により吸引することにより、HEK293細胞が付着したポリスチレンビーズ104を電極チップ106の細胞収納領域501に装填することができる。
なお、図示した例では、4つの細胞及び担体吸引穴406が形成され、4つの細胞及び担体吸引穴406に接続する4つの流路が1つの細胞及び担体吸引口107に連通するようにな構成となっている。
ただし、細胞及び担体吸引口107は、HEK293細胞が付着したポリスチレンビーズ104を電極チップ106の細胞収納領域501に装填できる吸引能力を保持できればよく、例えば、4つの細胞および担体吸引穴406をカバーするような1つの流路や、4つの細胞および担体吸引穴406にそれぞれ接続する4つの流路を用いてもよい。
また、この例では、細胞及び担体を細胞収納領域501に吸引する方法としてポンプを用いているが、水頭差を利用してもよいし、細胞及び担体吸引口107を直接、操作者の口で吸ってもよい。
さらに、細胞収納領域501に吸引するためのポンプの排出側に廃液溜めを設置し、細胞および担体とともに吸引してしまった培地を回収できるようにすることもできる。
また、図1に示すように、細胞保管庫101と測定部102との間には高低差があるが、培地103の液面を十分高く維持することにより、HEK293細胞が付着したポリスチレンビーズ104を培地103中に保持したまま、細胞保管庫101から測定部102まで搬送することができる。
細胞及び電極チップ搬送装置105の、移動方法としては、電気モータを用いてもよく、空気による圧力を利用してもよく、レール上をハンドル操作で動かしてもよく、手で直接動かしてもよい。
電極チップ106は、図5に示すように、微細加工技術により製作され、シリコン−シリコン直接接合基板502を用いている。細胞収納領域501と微小電極内蔵針407とが一体構造となっており、細胞と微小電極の位置合わせが不要である。
シリコンで作られた微小電極内蔵針407は、2本の動物細胞アッセイ用に作製された微小電極503、504を有しており、微小電極内蔵針407の先端が細胞内に挿入されたとき、2本の微小電極503、504も同時に挿入できるような構造になっている。
図4(a)に示すように、微小電極内蔵針407の先端を、細胞収納領域501に収容された、HEK293細胞が付着したポリスチレンビーズ104上のHEK293細胞302に挿入するには、まず、歯付きのローター408を前後(紙面表裏方向)に動かすことにより、歯車409と噛み合わせる。次に、歯車409及び押棒410を長手方向軸を中心として回転させる。
歯付きのローター408を動かす機構としては、電気モータ、空気による圧力を利用してもよく、手で直接動かす構成とすることもできる。
押棒410の下部に位置する電極チップ106は、図4(b)に示すようなカム機構を有しており、押棒410が回転することでカム411が回転し、図4(b)の(A)→(B)→(C)に示すように、微小電極内蔵針407がカム411に押されて距離414だけ移動する。
これにより、HEK293細胞が付着したポリスチレンビーズ104は、細胞収納領域501の細胞収納領域の仕切り壁412に押し付けられながら、微小電極内蔵針407がHEK293細胞302に挿入される。
なお、図示した例では、カム411の形状を楕円形としているが、必ずしも楕円形状に限定されるものではなく、カム411の形状は、カム411が回転することにより、微小電極内蔵針407が移動して、HEK293細胞が付着したポリスチレンビーズ104上のHEK293細胞302に挿入されるものであればよい。
一枚のシリコン−シリコン直接接合基板502に、複数の細胞収納領域501および微小電極内蔵針407を作り込むことにより、複数のHEK293細胞302に微小電極内蔵針407を同時にもしくは順番に挿入し、HEK293細胞302の電位及び電流を測定することができる。
図6は、図4の細胞及び電極チップ搬送装置105における、微小電極503、504と外部との電気的接続関係を示す模式図である。
図6において、微小電極503、504は、微小電極取り出し口505、506を経由して、アンプ601、出力記録及び結果表示装置602に接続されている。
なお、この例では、1つの微小電極内蔵針407に対し、1つのアンプ601が接続されているが、アンプ601と微小電極503、504の接続を電気的もしくは機械的に切り替え、複数の微小電極内蔵針407を1つのアンプ601に順番に接続する構成とすることもできる。
細胞の電位又は電流測定が終了した後は、ポンプ401を用いてチューブ402を介して吸引することにより、細胞及び電極チップ搬送装置105の細胞及び担体保持部403に、測定済みのHEK293細胞が付着したポリスチレンビーズ104が吸引される。
続いて、細胞及び電極チップ搬送装置105は、細胞及び電極チップ廃棄部108に搬送される。細胞及び電極チップ搬送装置105が細胞及び電極チップ廃棄部108に位置すると、ポンプ401は吐出動作を行い、測定済みのHEK293細胞が付着したポリスチレンビーズ104が、細胞及び電極チップ廃棄部108に廃棄される。
図7は、図1のハイスループット細胞アッセイ装置の動作フローチャートである。
図7において、細胞アッセイを行う一連の流れとして、細胞及び電極チップ搬送装置105は、細胞保管庫101→測定部102→細胞および電極チップ廃棄部108と移動する。その後、動作制御部(図示せず)が、電極チップの交換条件701に照らし合わせて、使用後の電極チップ106を再度使用するか否かの判断を行う。
使用済みの電極チップを再び使用しない場合には、使用後の電極チップの交換および廃棄を行う一連の流れとして、細胞及び電極チップ搬送装置105は、測定部102に移動して電極チップ106を持ち上げ、細胞及び電極チップ廃棄部108に移動して、電極チップ106を廃棄する。その後、細胞及び電極チップ搬送装置105は交換用電極チップ保管庫109に移動して、新たな電極チップ106を持ち上げ、測定部102に移動して、新たな電極チップ106を測定部102に配置する。
ここで、電極チップの交換条件701としては、電極チップ106の寿命を考え、例えば、その電極チップ106を5回連続して使用したときとすることができる。なお、連続して使用できる回数は、電極チップ106の材質や性能に依存するため、必ずしも5回に限定されるものではない。
例えば、電極チップ106を5回連続して使用した後は、細胞及び電極チップ搬送装置105の下部に形成された鈎413で、使用済み電極チップ106の4辺の中央部分を引っ掛けて持ち上げることにより、使用済み電極チップ106が測定部102から取り除かれる。そして、細胞及び電極チップ搬送装置105が、鈎413を外すと、使用済み電極チップ106は、細胞及び電極チップ廃棄部108に廃棄される。新たな電極チップ106を交換用電極チップ保管庫109から持ち上げ、測定部102に配置する場合も同様に、鈎413を用いて行なわれる。
ここで、鈎413の駆動手段は、電気的手段(電動モータ)を用いてもよく、磁気(磁石等)を用いてもよく、手動式機構であってもよい。
なお、この例では、細胞及び電極チップ搬送装置105の下部に形成された鈎413で、電極チップ106を搬送および廃棄することとしているが、電極チップ106を搬送および廃棄することができれば、必ずしも鈎413を用いる必要はない。例えば、HEK293細胞が付着したポリスチレンビーズ104を搬送するときと同じように、ポンプにより、電極チップ106を吸着及び離脱することで、電極チップ106を搬送および廃棄することもできる。
また、正常なHEK293細胞302の静止膜電位が、−70mV〜−10mVの値を示すため、HEK293細胞302が測定に適切な状態であるか否かが、静止膜電位の値から確認できることを利用して、電極チップの交換条件701を決めることもできる。
なぜなら、静止膜電位の値が異常を示すのは、HEK293細胞302が測定に適切な状態でない場合だけではなく、電極チップ106に、微小電極内蔵針407の破損、微小電極503、504の破損、破損した細胞による流路の詰まりなどの異常がある場合もあるからである。
そこで、HEK293細胞302の静止膜電位の値を、測定部102での細胞アッセイごとに出力記録および結果表示装置602に記録させておく。使用後の電極チップ106を交換する条件は、例えば、複数の細胞収納領域501の全体数の半分以上が測定不可能であるときとし、ある細胞収納領域501の微小電極内蔵針407が測定可能か否かは、その細胞収納領域502に収納されているHEK293細胞302の静止膜電位の値により判断することもできる。
なお、上述した例では、細胞収納領域501の全体数の半分以上が測定不可能であるときを、使用後の電極チップ106を交換する条件としているが、一枚の電極チップ106に含まれる細胞収納領域501の数、一度に測定したい細胞収納領域501の数などの違いにより、使用後の電極チップ106を交換する条件となる、測定不可能な細胞収納領域の数の割合を変えることができる。
例えば、同一の細胞収納領域501に収納したHEK293細胞302の静止膜電位の値が、5回連続して−70mV〜−10mVの範囲内に収まらない場合には、その細胞収納領域501での測定は不可能であると判断する。なお、判断基準となる電極チップ106の使用回数は、必ずしも5回だけに限定されるものではない。
また、判断基準となる正常なHEK293細胞302の静止膜電位の値の範囲を−70mV〜−10mVとしているが、測定対象のHEK293細胞302の質を上げるために、判断基準の値の範囲を狭くし、例えば−70mV〜−20mVとすることもできる。
そして、電極チップ106の測定可能である細胞収納領域501の数が、細胞収納領域501の全体数の半分以下になった段階で、その電極チップ106を使用済み電極チップとして廃棄する。
さらに、例えば、複数の正常なHEK293細胞302に同じ化合物を同時に添加し、それらから得られた測定結果を統計処理することで、測定精度を向上させることができる。
図8は、測定精度を向上するために統計処理するデータ選択方法の一例を説明するための模式図である。
図8に示すように、例えば、8行×12列の96個の細胞収納領域を含む電極チップ801を考える。
例えば、得られた測定結果を算術平均して測定精度を向上させる場合には、使用後の電極チップ801を再度使用する条件は、同じ化合物を同時に添加できる5つの正常なHEK293細胞302が存在するか否かで判断する。ここで、HEK293細胞302が正常であるか否かは、上記と同じように静止膜電位の値から判断することができる。
なお、この例においては、5つの細胞から得られたデータを算術平均することを考えているが、測定精度を向上させることができれば、必ずしも算術平均するデータは5つでなくてもよく、また、統計処理の方法として、重み付き平均を用いてもよい。
図8の(a)に示すように、細胞の静止膜電位の値から、静止膜電位が正常値を示す細胞802(白丸)と、静止膜電位が異常値を示す細胞803(黒丸)とを判別し、その位置情報を出力記録および結果表示装置602に記憶させておく。
例えば、一つの列毎に着目し、12の列のうち、静止膜電位が正常値を示す細胞802が5つに満たない列804、805は使用不可とし、それらには化合物の添加を行わない。
静止膜電位が正常値を示す細胞802が5つ以上である列は、使用可能とし、列ごとに同じ化合物の添加を行う。そして、全ての列が使用不可となった段階で、使用済み電極チップとして廃棄する。ここで、図8の(a)に示した例では、列に着目して判断したが、行に着目して判断することもできる。
また、12列のうちのいくつかの列が使用不可となった段階で、使用済み電極チップとして廃棄することもできる。さらに、この例においては、5つのHEK293細胞302から得られた値を算術平均することを考えているが、測定精度を向上させることができれば、必ずしも算術平均するデータは5つでなくてもよい。
さらに、例えば、静止膜電位が正常値を示す細胞802を5つずつ含むように、同じ化合物の添加を行うHEK293細胞302の組み合わせを選んでいくこともできる。つまり、図8の(b)に示すように、例えば、一番左の列の上から順番に静止膜電位が正常値を示す細胞802を5つずつ含むように選ぶことも可能である。
なお、一番左の列の下から順番に5つずつ、あるいは、一番右の列の上から順番に5つずつ、さらには、一番右の列の下から順番に5つずつ含むように選ぶこともできる。また、列に着目するのではなく、行に着目して判断することもできる。
さらに、細胞収納領域501に番号をつけて出力記録及び結果表示装置602に記憶させておき、番号の若い順から順番に、静止膜電位が正常値を示す細胞802を5つずつ含むように、同じ化合物の添加を行うHEK293細胞302の組み合わせを選ぶこともできる。
そして、静止膜電位が正常値を示す細胞802を5つずつ含んでいる、組み合わせ806、807などの14の組み合わせに、それぞれ同じ化合物を同時に添加し、組に当てはまらなかった細胞808には、化合物の添加を行わない。
そして、静止膜電位が正常値を示す細胞802を5つずつ含むように組み合わせを作ることができなくなった段階で、使用済み電極チップとして廃棄する。
なお、この例では、5つのHEK293細胞302から得られたデータを算術平均することを考えているが、測定精度を向上させることができれば、必ずしも算術平均するデータは5つでなくてもよい。
また、この例では、静止膜電位が異常値を示す細胞803にも、化合物の添加を行っているが、添加する化合物が希少である場合や高価である場合には、静止膜電位が正常値を示す細胞802のみに、同じ化合物の添加を行うこともできる。
また、HEK293細胞が付着したポリスチレンビーズ104の代わりに、卵母細胞または卵細胞を測定対象とし、微小電極503、504を卵母細胞および卵細胞用とした、上記の細胞アッセイシステムを用いることで、卵母細胞または卵細胞の細胞アッセイを行うことができる。
なお、動作制御部は、図示しない手段として備えても良いが、細胞及び電極チップ搬送装置105内に備えるようにしてもよい。
図9は、本発明の第2の実施形態であるハイスループット細胞アッセイ装置の概略構成断面図であり、図10は、図9に示したハイスループット細胞アッセイ装置における、HEK293細胞が付着したマイラーシートと電極チップの合体機構を示す図である。
図9〜図11において、HEK293細胞302を培養する際に、例えば、後述する電極チップ901と同じ大きさのマイラーシート1001を用意し、微小電極内蔵針407の先端に対応する位置に、チオール基1002を導入して、HEK293細胞302を培養させると、チオール基1002が導入された場所に、HEK293細胞302が選択的に付着する。
このように培養することにより、図10に示すように、HEK293細胞302単体に比べ、見かけのサイズが大きくなり、細胞のハンドリングを良くすることができる。この例では、マイラーシート1001を用いているが、必ずしもマイラーシート1001に限定するものではなく、シート状であり、HEK293細胞302が付着できるものであればよい。
また、この例では、マイラーシート1001にチオール基1002を導入しているが、チオール基1002を導入するのは、特定の位置へのHEK293細胞302の付着を促進させるためであり、HEK293細胞302の付着が促進されるのであれば、必ずしもチオール基1002である必要はなく、別の化学物質を導入してもよい。
さらに、この例では、チオール基1002が4箇所に導入されたマイラーシート1001を示しているが、必ずしもチオール基1002の導入箇所は4つに限定されるものではない。
HEK293細胞が付着したマイラーシート902と電極チップ901には、互いに着脱可能な合体機構をもたせる。このような合体機構をもたせることで、微小電極内蔵針407をHEK293細胞302に効率よく挿入することができる。なお、電極チップ901には、図10に示すように、微小電極503、504、微小電極取り出し口505、506が形成されている。
また、図10に示すように、HEK293細胞が付着したマイラーシート902と電極チップ901との合体における位置合わせには、HEK293細胞が付着したマイラーシート902と電極チップ901のそれぞれの4辺の中心に、予め同じ大きさの切り込み1003および1004を作製しておき、切り込み1003、1004を互いに合わせることで行なうことができる。
この例では、HEK293細胞が付着したマイラーシート902と電極チップ901の位置合わせ機構として、それぞれの4辺の中心に三角形の切り込みを用いるが、必ずしも三角形の形状に限定されるものではなく、位置合わせができるのであれば、半円状、長方形の切り込みなどでもよい。
また、位置合わせの切り込みを入れる場所は、必ずしもHEK293細胞が付着したマイラーシート902および電極チップ901の4辺の中心に限定するものではなく、位置合わせができるのであれば、向かい合う2辺の中心でもよく、1辺の中心でもよく、さらに、辺の中心でなくてもよい。
図9に示すように、HEK293細胞が付着したマイラーシート902を予め細胞保管庫101に用意しておく。そして、マイラーシート及び電極チップ搬送装置904を用いて、HEK293細胞が付着したマイラーシート902を鈎413で細胞保管庫101から取り出し、測定部102に搬送して配置する。
続いて、マイラーシート及び電極チップ搬送装置904は、電極チップ901を交換用電極チップ保管庫109から取り出し、測定部102に搬送して、図10に示すように、HEK293細胞が付着したマイラーシート902と電極チップ901とを合体させる。
図11は、図9のハイスループット細胞アッセイ装置における、マイラーシート及び電極チップ搬送装置904の下部904a、マイラーシート902及び電極チップ901の概略断面図である。
図11に示すように、電極チップ901に備えられた微小電極内蔵針407の先端を、HEK293細胞が付着したマイラーシート902上のHEK293細胞302に挿入するには、下部904aの押棒1102に接合された支持棒1101を、押棒1102と共に下方に移動させる。
これにより、微小電極内蔵針407が支持棒1101により押されて下方に移動し、微小電極内蔵針407はHEK293細胞302に挿入する。なお、支持棒1101を誤って必要以上に動かすと、微小電極内蔵針407がHEK293細胞302を突き破り、HEK293細胞が付着したマイラーシート902の表面に達してしまい、微小電極内蔵針407を破損する危険性がある。このため、押棒1102及び支持棒1101の長さは、微小電極内蔵針407がHEK293細胞302を突き破らない程度であることが望ましい。
押棒1102を下方へ押す手段は、電動モータ、磁気、空気圧、手動等を用いて実現することができる。
測定部102で測定を終了した後は、マイラーシートおよび電極チップ搬送装置904は、細胞及び電極チップ廃棄部108に移動し、HEK293細胞が付着したマイラーシート902を廃棄する。
ここで、本発明の第1の実施形態と同様な判断基準により、電極チップ901を廃棄するか否かを決定し、廃棄する場合は、細胞及び電極チップ廃棄部108に電極チップ901を廃棄する。そして、上述と同様にして、新たなHEK293細胞が付着したマイラーシート902を細胞保管庫101から測定部102に移動させた後、新たな電極チップ903(交換用電極チップ)を交換用電極チップ保管庫109より取り出す。
電極チップ901を廃棄しない場合は、電極チップ901を取り付けた状態で細胞保管庫101からHEK293細胞が付着したマイラーシート902を電極チップ901に合体させ、測定部102で測定を行なう。
つまり、図9に示した細胞アッセイ装置においても、図7と同様の制御アルゴリズムにより、細胞アッセイを行うことができる。
なお、第2の実施形態では、HEK293細胞が付着したマイラーシート902の上に電極チップ901を合体させる機構になっているが、これらの上下を逆にし、電極チップ901の上にHEK293細胞が付着したマイラーシート902を合体させる機構にし、細胞アッセイを行うこともできる。
また、第2の実施形態においても、第1の実施形態と同様に、図6に示したアンプ601や表示装置602を備えるものである。
本発明の第1の実施形態であるハイスループット細胞アッセイ装置の概略構成断面図である。 図1のハイスループット細胞アッセイ装置の外観斜視図である。 HEK293細胞を付着させたポリスチレンビーズを示す図である。 図1のハイスループット細胞アッセイ装置における細胞及び電極チップ搬送装置を示す図である。 図1のハイスループット細胞アッセイ装置における、電極チップの模式図である。 図1のハイスループット細胞アッセイ装置における、微小電極と外部との電気的接続関係を示す模式図である。 図1のハイスループット細胞アッセイ装置の動作フローチャートである。 図1のハイスループット細胞アッセイ装置における、統計処理するデータ選択方法の一例を説明するための模式図である。 本発明の第2の実施形態であるハイスループット細胞アッセイ装置の概略構成断面図である。 図9のハイスループット細胞アッセイ装置における、HEK293細胞が付着したマイラーシートと電極チップとの合体機構を示す図である。 図9のハイスループット細胞アッセイ装置における、マイラーシート及び電極チップ搬送装置の下部、マイラーシート及び電極チップの概略断面図である。
符号の説明
101 細胞保管庫
102 測定部
103 培地
104 HEK293細胞が付着したポリスチレンビーズ
105 細胞及び電極チップ搬送装置
105a 細胞及び電極チップ搬送装置の下部
105b 細胞及び電極チップ搬送装置の上部
106、801、901 電極チップ
107 細胞及び担体吸引口
108 細胞及び電極チップ廃棄部
109 交換用電極チップ保管庫
110、903 交換用電極チップ
301 コラーゲンでコーティングされたポリスチレンビーズ
302 HEK293細胞
401 ポンプ
402、404 チューブ
403 細胞及び担体保持部
405 継手
406 細胞及び担体吸引穴
407 微小電極内蔵針
408 歯付きのローター
409 歯車
410 押棒
411 カム
412 細胞収納領域の仕切り壁
413 鈎
501 細胞収納領域
502 シリコン−シリコン直接接合基板
503、504 微小電極
505、506 微小電極取り出し口
601 アンプ
602 出力記録及び結果表示装置
902 HEK293細胞が付着したマイラーシート
904 マイラーシート及び電極チップ搬送装置
904a マイラーシート及び電極チップ搬送装置の下部
904b マイラーシート及び電極チップ搬送装置の上部
1001 マイラーシート
1002 チオール基
1003、1004 切り込み
1101 支持棒
1102 押棒

Claims (8)

  1. 任意の受容体を表面に発現させた細胞に化合物を投与し、上記細胞に接触させた電極により計測される電気信号の値に基づき、化合物と受容体との結合をアッセイするハイスループット細胞アッセイ装置であって、
    細胞を収納する領域と、細胞収納領域に収納された細胞に接触させる電極とが、一体化された電極チップと、
    上記電極により計測される電気信号を計測する計測部と、
    上記電極チップを装着及び取り外し可能で、上記電極を上記計測部に接続させる細胞及び電極チップ搬送手段と、
    を備え、上記搬送手段に装着された電極チップを、新たな電極チップに交換できることを特徴とするハイスループット細胞アッセイ装置。
  2. 請求項1記載のハイスループット細胞アッセイ装置において、電極チップを交換する条件は、測定する細胞の種類に応じて設定されることを特徴とするハイスループット細胞アッセイ装置。
  3. 請求項1記載のハイスループット細胞アッセイ装置において、細胞及び電極チップ搬送手段は、電極チップ内の電極を細胞に挿入するための駆動機構を備えることを特徴とするハイスループット細胞アッセイ装置。
  4. 請求項1記載のハイスループット細胞アッセイ装置において、複数の細胞に同じ化合物を同時に添加し、それらの細胞から得られた電気信号のうち、複数の正常な細胞からの電気信号を判別し、それらの電気信号を統計処理する演算処理部を備えることを特徴とするハイスループット細胞アッセイ装置。
  5. 請求項1記載のハイスループット細胞アッセイ装置において、上記細胞を担体に付着させ、細胞が付着しているその担体を、上記搬送手段を用いて、上記電極チップの細胞収納領域に収納することを特徴とするハイスループット細胞アッセイ装置。
  6. 請求項1記載のハイスループット細胞アッセイ装置において、細胞を担体の特定の位置に付着させ、その細胞が付着している担体を搬送する、もしくは、細胞を特定の位置に付着させた担体と電極チップ間に、着脱可能な合体機構を有することを特徴とするハイスループット細胞アッセイ装置。
  7. 請求項1〜6のうちのいずれか一項記載のハイスループット細胞アッセイ装置において、上記細胞の複数個を収納可能な細胞保管庫と、細胞をその位置で測定する測定部と、複数の電極チップが配置された交換用電極チップ保管庫と、細胞及び電極チップ廃棄部と、上記細胞及び電極チップ搬送手段を、上記細胞保管庫、上記測定部、上記交換用電極チップ保管庫、上記細胞及び電極チップ廃棄部に移動させる移動機構と、をさらに備えることを特徴とするハイスループット細胞アッセイ装置。
  8. 請求項7記載のハイスループット細胞アッセイ装置において、上記細胞及び電極チップ搬送手段は、上記細胞保管庫から複数の細胞を採取する手段と、採取した細胞を上記電極チップ内に移動させる手段と、上記電極チップ内に移動させた細胞を取り出し、上記細胞及び電極チップ廃棄部に廃棄する手段とを備えることを特徴とするハイスループット細胞アッセイ装置。
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