JP2006059895A - 半導体装置の検査用teg及びその検査方法、並びに半導体検査装置 - Google Patents

半導体装置の検査用teg及びその検査方法、並びに半導体検査装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 コンタクトプラグまたはビアプラグでの導通不良発生箇所を特定することができる半導体装置検査用TEG、半導体装置の検査方法、半導体装置の検査装置を提供する。
【解決手段】コンタクトプラグ5またはビアプラグ5の導通不良を検出する半導体装置検査用TEG1において、電気配線3の両端に備えられた測定用電極パッド2の他に、電気配線3と電気的に接続され、かつ測定用電極パッド2との間に備えられた解析用電極パッド4を有する。解析用電極パッド4を用いて電気測定を行うことにより、電気測定が行われる電気配線3の範囲を限定していき、最終的に導通不良範囲を特定する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、半導体装置を検査するためのTEG及び半導体装置の検査方法に関し、特に半導体装置のコンタクトプラグまたはビアプラグの導通不良を検出するTEG及び半導体装置の検査方法に関する。
コンタクトプラグまたはビアプラグの導通不良を検出するために、従来は図9(a)に示すのような半導体装置検出用TEG11(Test Element Group)を用いている。図9(b)はTEG11の電気配線13の模式断面図を示している。層間絶縁膜15の下部に形成されている電気配線13bと、上部に形成されている電気配線13aと、層間絶縁膜15の中に形成されたコンタクトプラグまたはビアプラグ(以下プラグと称する)14とが電気的に接続されている。そのプラグ14の上部に形成されている電気配線13の両端に測定用電極パッド12が形成されている。測定用電極パッド12を用いて半導体装置検出用TEG11の電気測定を行うことで、プラグ14の導通不良を検出できる。
従来の半導体検出用TEGを用いて、コンタクトプラグまたはビアプラグ等の導通不良を効率的に検出する一例として、例えば特許文献1等がある。
特開平11−312720号公報
コンタクトプラグまたはビアプラグの導通不良が発生を確認した場合には、その導通不良範囲について、例えば走査型電子顕微鏡を用いて実際に観察する等の詳細な検査をしなければならない場合がある。
しかし、コンタクトプラグまたはビアプラグの径は、微細化の要求により小さくなってきている。したがって、従来のTEGまたは特許文献1のようなTEGでは、TEG内に導通不良のプラグが存在することを把握できても、実際にTEGの電気配線のどの部分で不良が発生しているのか、その詳細な導通不良発生範囲を特定することができなかった。
本発明の目的は、コンタクトプラグまたはビアプラグでの導通不良発生範囲を特定することができる半導体装置検査用TEG、半導体装置の検査方法、半導体装置の検査装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明は、半導体基板上の層間絶縁膜の中に形成されたコンタクトプラグまたはビアプラグと、前記層間絶縁膜の下に形成された下層電気配線であって、前記コンタクトプラグまたは前記ビアプラグと電気的に接続された前記下層電気配線と、前記層間絶縁膜の上に形成された上層電気配線であって、前記コンタクトプラグまたは前記ビアプラグと電気的に接続された前記上層電気配線とによって形成された電気配線と、前記上層電気配線の両端に備えられた測定用電極パッドであって、前記コンタクトプラグまたは前記ビアプラグの導通状態を測定するための2つの前記測定用電極パッドと、前記上層電気配線と電気的に接続され、かつ2つの前記測定用電極パッドとの間に備えられた、前記測定用電極パッドで前記コンタクトプラグまたは前記ビアプラグの導通状態を測定した場合に導通不良があると判定した場合には、前記導通不良範囲を段階的に限定して測定するための複数の解析用電極パッドとを有する半導体装置の検査用TEGであることを要旨とする。
この構成によれば、コンタクトプラグまたはビアプラグの導通不良を検出するTEGにおいて、上層電気配線の両端に備えられた測定用電極パッドの他に、上層電気配線と電気的に接続され、かつ測定用電極パッドとの間に備えられた解析用電極パッドを有する。また、コンタクトプラグまたはビアプラグと電気的に接続されている下層電気配線を有する。このTEG内でコンタクトプラグまたはビアプラグの導通不良が発生している場合には、解析用電極パッドを用いて電気測定を行うことにより、電気測定が行われる電気配線の範囲を限定する。限定された電気配線の電気測定にて、コンタクトプラグまたはビアプラグの導通不良が発生していることを確認することにより、導通不良を起こしているコンタクトプラグまたはビアプラグの範囲を特定することできる。また、測定用電極パッドを用いて電気配線の電気測定範囲を限定して電気測定をすることにより、導通不良を起こしているコンタクトプラグまたはビアプラグをさらに特定することができる。
また、本発明は、上記発明における複数の半導体装置の検査用TEGと、前記複数の半導体装置の検査用TEGを略一筆書きに電気的に接続する接続用電気配線とを有する半導体装置の検査用TEGであることを要旨とする。
この構成によれば、略一筆書きに直線状の電気配線と電気的に接続する接続用電気配線を有していることにより、測定用電極パッドにてこの半導体装置検査用TEGの電気測定を行うことができる。この電気測定の結果、このTEG内でのコンタクトプラグまたはビアプラグの導通不良の発生が確認された場合、各直線状の電気配線の両端に形成されている測定用電極パッドまたは解析用電極パッドを用いて電気測定を行う。直線状の電気配線の両端に、測定用電極パッドと解析用電極パッド、または解析用電極パッドを有することにより、プラグ導通不良が発生している領域を、直線状の電気配線として特定できる。プラグ導通不良が発生している直線状の電気配線における解析用電極パッドにて電気測定を行うことにより、さらなるプラグ導通不良が発生している領域の特定ができる。
また、本発明は、上記発明に加え、前記複数の解析用電極パッドは、前記電気配線上に等間隔に配置されている半導体装置検査用TEGであることを要旨とする。
この構成によれば、解析用電極パッドが電気配線上に等間隔に配置されていることにより、プローブガード等を用いて電気測定を効率的に行うことができる。
また、本発明は、上記発明の半導体装置検査用TEGを用いた半導体装置の検査方法であって、前記一対の測定用電極パッド間で電気測定を行うことにより、当該一対の測定電極パッド間でのコンタクトプラグまたはビアプラグの導通不良の有無を判定する第1の判定工程と、前記第1の判定工程で前記一対の測定用電極パッド間にコンタクトプラグまたはビアプラグの導通不良があると判定された場合には、当該一対の測定用電極パッド間に存在する複数の解析用測定パッドのうち2つのパッドを選択する第1の選択工程と、前記2つの解析用測定パッド間で電気測定を行うことにより、当該2つの解析用測定パッド間でのコンタクトプラグまたはビアプラグの電気不良があると判定された場合には、前記2つの解析用測定パッド間に存在する解析用測定パッドのうち2つの解析用測定パッドを選択する第2の選択工程の繰返しにより、前記導通不良を有するコンタクトプラグまたはビアプラグを検出する検出工程とを含む半導体装置の検査方法であることを要旨とする。
この方法によれば、解析用電極パッドを有する半導体装置検査用TEGにおける測定用電極パッド間を測定することを決定し、測定電極パッド間の電気測定を行う。この電気測定により当該TEG内にコンタクトプラグまたはビアプラグの導通不良の有無を判定する。導通不良がある場合には、当該TEGが有する複数の解析用電極パッドのうち2つの解析用電極パッドを選択し、電気測定を行う。ここで、コンタクトプラグまたはビアプラグに導通不良が発生している場合には、解析用電極パッド間の電気配線の長さよりも小さくなるような解析用電極パッドを2つ選択して電気測定を行う。この繰返しにより、導通不良が生じているコンタクトプラグまたはビアプラグの導通不良を検出することができる。
また、本発明は、上記発明の半導体装置検査用TEGを用いた半導体装置の検査方法であって、第1測定範囲決定手段により、測定用電極パッド間の電気測定を行う範囲と決定する手順と、第1電気測定手段により前記第1測定範囲決定手段で決定された範囲の電気測定を行う手順と、第1電気測定データ取得手段により前記第1電気測定手段により取得された第1電気測定データを取得する手順と、第1電気測定データ判定手段により前記第1電気測定データを基にして前記半導体装置検査用TEG内での前記コンタクトプラグまたは前記ビアプラグの不良の有無を判定する手順と、第1不良範囲特定手段により前記コンタクトプラグまたは前記ビアプラグに不良がある電気配線を特定する手順と、前記第1測定範囲決定手段により前記半導体装置検査用TEG内でのコンタクトプラグまたはビアプラグに不良があると判定された場合には、第n(nは2以上の自然数)測定範囲決定手段により前記測定用電極パッドまたは前記解析用電極パッドを用いて前記第(n−1)測定範囲決定手段で決定された測定範囲よりも狭い範囲で電気的測定を行うことを決定する手順と、第n電気測定手段により前記第n測定範囲決定手段で決定された範囲の電気測定を行う手順と、第n電気測定データ取得手段により前記第n電気測定手段により取得された第n電気測定データを取得する手順と、第n電気測定データ判定手段により前記第n電気測定データを基にして前記半導体検査用TEG内での前記コンタクトプラグまたは前記ビアプラグの不良の有無を判定する手順と、第n不良範囲特定手段により前記コンタクトプラグまたは前記ビアプラグに不良がある電気配線を特定する手順とを有する半導体装置の検査方法であることを要旨とする。
この方法によれば、第1測定範囲決定手段により、解析用電極パッドを有する半導体装置検査用TEGにおける測定用電極パッド間を測定することを決定する。次に、第1電気測定手段により測定電極パッド間の電気測定を行う。第1電気測定データ取得手段により電気測定データを取得し、第1電気測定データ判定手段により、このTEG内においてコンタクトプラグまたはビアプラグの導通不良があるかどうかを判定する。このTEG内にプラグの導通不良があると判定された場合には、第2測定範囲決定手段により、第1測定範囲決定手段によって決定された測定範囲よりも狭い範囲で電気測定を行う範囲を決定し、第2電気測定手段から第2電気測定データ判定手段による各手順を、第1電気測定から第1電気測定データ判定手段による手順と同様に行う。このように各手順をn回(nは2以上の自然数)繰り返すことにより、コンタクトプラグまたはビアプラグの導通不良範囲を特定することができる。
また、本発明は、上記発明の半導体装置検査用TEGを用いた半導体装置の検査方法であって、第1測定範囲決定手段により、前記半導体装置検査用TEGが有する直線状の複数の各々の前記電気配線の両端に形成されている前記測定用電極パッド間の電気的測定を行う範囲と決定する手順と、第1電気測定手段により前記第1測定範囲決定手段で決定された範囲の電気測定を行う手順と、第1電気測定データ取得手段により前記第1電気測定手段により取得された第1電気測定データを取得する手順と、第1電気測定データ判定手段により前記第1電気測定データを基にして前記半導体装置検査用TEG内での前記コンタクトプラグまたは前記ビアプラグの不良の有無を判定する手順と、第2測定範囲決定手段により、前記第1電気測定データ判定手段により前記半導体装置検査用TEG内でのコンタクトプラグまたはビアプラグに不良があると判定された前記電気配線に対して、隣り合う前記測定用電極パッドと前記解析用電極パッドとの間または前記解析用電極パッド間の範囲について全て電気測定を行う範囲と決定する手順と、第2電気測定手段により前記第2測定範囲決定手段で決定された範囲の電気測定を全て行う手順と、第2電気測定データ取得手段により前記第2電気測定手段により取得された第2電気測定データを取得する手順と、第2電気測定データ判定手段により前記第2電気測定データを基にして前記半導体検査用TEG内での前記コンタクトプラグまたは前記ビアプラグの不良の有無を判定する手順と、不良範囲特定手段により前記コンタクトプラグまたは前記ビアプラグに不良がある電気配線を特定する手順とを有する半導体装置の検査方法であることを要旨とする。
この方法によれば、直線状の電気配線を有する半導体検査装置用のTEGにおいて、直線状に配列された電気配線の1本づつについて、測定用電極パッドと解析用電極パッド、または解析用電極パッド同士を電気測定するように、第1測定範囲決定手段により電気測定範囲を決定する。次に、直線状の電気配線について、第1電気測定手段により電気測定を行う。第1電気測定手段で取得された第1電気測定データを第1電気測定データ取得手段により取得する。第1電気測定データ取得手段による取得結果を基にして、半導体装置検査用TEG内の各直線状の電気配線におけるコンタクトプラグまたはビアプラグの導通不良の有無を第1電気測定データ判定手段により判定する。導通不良が発生していると判定された直線状の電気配線に対して、全ての解析用電極パッド間または、解析用電極パッドと測定用電極パッド間の電気測定を行うことを第2測定範囲決定手段により決定する。解析用電極パッド間、または解析用電極パッドと測定用電極パッド間を第2電気測定手段により電気測定する。第2電気測定手段による電気測定によって取得された第2電気測定データを、第2電気測定データ取得手段により取得する。第2電気測定データ取得手段による取得結果を基にして、半導体装置検査用TEG内の各直線状の電気配線におけるコンタクトプラグまたはビアプラグの導通不良の有無を第2電気測定データ判定手段により判定する。第2電気測定データ判定手段による判定結果を基にして、半導体装置検査用TEG内に発生している電気配線の不良箇所を不良範囲特定手段により特定する。半導体装置検査用TEG内の電気配線を、解析用電極パッドを有することにより直線状の電気配線に分割して測定することができる。したがって、直線状の電気配線毎にコンタクトプラグまたはビアプラグの導通不良箇所を特定することができる。また、導通不良が発生している直線状の電気配線について、さらに解析用電極パッドや測定用電極パッドを用いることによって、さらに導通不良が発生している電気配線箇所を特定することができる。
また、本発明は、上記発明の半導体装置検査用TEGを用いた半導体装置の検査方法であって、ブロック分割手段により、前記半導体装置検査用TEGをn(nは自然数)個の測定ブロックに分割する手順と、第n測定範囲決定手段により、第nの前記測定ブロックが有する全ての電気配線間の電気測定を行う範囲と決定する手順と、第n電気測定手段により前記第n測定ブロックが有する全ての電気配線間の電気測定を行う手順と、第n電気測定データ取得手段により前記第n測定範囲決定手段で決定された範囲の電気測定データの取得を行う手順と、第n電気測定データ判定手段により、前記第1電気測定データを基にして前記第n測定ブロック内での前記コンタクトプラグまたは前記ビアプラグの不良の有無を判定する手順と、繰返手段により前記第n測定範囲決定手段から前記第n電気測定データ判定手段を全ての前記測定ブロックについて行う手順と、不良範囲特定手段によりn個の前記測定ブロックにおける前記コンタクトプラグまたは前記ビアプラグに不良がある電気配線を特定する手順とを有する半導体装置の検査方法であることを要旨とする。
この方法によれば、半導体装置検査用TEGをn個(nは自然数)のブロックにブロック分割手段により分割する。次にブロック内の全ての電気配線間の電気測定を行うことを第1測定範囲決定手段により決定する。第1測定範囲決定手段により決定されたブロック内の電気配線全てを測定用電極パッド及び解析用電極パッド等を用いて、第1電気配線測定手段により電気測定を行う。第1電気測定手段により取得された電気測定データの取得を第1電気測定データ取得手段により取得を行う。第1電気測定データ取得手段の結果を基にして、ブロック内での前記コンタクトプラグまたはビアプラグの導通不良の有無を第1電気測定データ判定手段により判定する。これらを分割したn個のブロックについて繰り返す。これにより、半導体装置検査用TEG内の電気配線を全て検査したことになり、これらn個のブロックの判定データを基にして、不良範囲特定手段により不良箇所の特定を特定する。これにより、半導体装置検出用TEG内の全ての電気配線についてのコンタクトプラグまたはビアプラグの導通不良が検出できる。したがって、プラグの導通不良箇所をさらに詳細に特定できる。
また、本発明は、上記発明の半導体装置検査用TEGを用いた半導体検査装置であって、測定用電極パッド間の電気測定を行う範囲と決定する第1測定範囲決定手段と、前記第1測定範囲決定手段で決定された範囲の電気的測定を行う第1電気測定手段と、前記第1電気測定手段により取得された第1電気測定データを取得する第1電気測定データ取得手段と、前記第1電気測定データを基にして前記半導体装置検査用TEG内での前記コンタクトプラグまたは前記ビアプラグの不良の有無を判定する第1電気測定データ判定手段と、前記コンタクトプラグまたは前記ビアプラグに不良がある電気配線を特定する第1不良範囲特定手段と、前記半導体装置検査用TEG内でのコンタクトプラグまたはビアプラグに不良があると判定された場合には、前記測定用電極パッドまたは前記解析用電極パッドを用いて前記第(n−1)測定範囲決定手段(nは2以上の自然数)で決定された測定範囲よりも狭い範囲で電気的測定を行うことを決定する第n測定範囲決定手段と、前記第n測定範囲決定手段で決定された範囲の電気測定を行う第n電気測定手段と、第n電気測定データ取得手段により前記第n電気測定手段により取得された第n電気測定データを取得する手段と、前記第n電気測定データを基にして前記半導体検査用TEG内での前記コンタクトプラグまたは前記ビアプラグの不良の有無を判定する第n電気測定データ判定手段と、前記コンタクトプラグまたは前記ビアプラグに不良がある電気配線を特定する第n不良範囲特定手段とを有する半導体検査装置であることを要旨とする。
この装置によれば、第1測定範囲決定手段により、解析用電極パッドを有する半導体装置検査用TEGにおける測定用電極パッド間を測定することを決定する。次に、第1電気測定手段により測定電極パッド間の電気測定を行う。第1電気測定データ取得手段により電気測定データを取得し、第1電気測定データ判定手段により、このTEG内においてコンタクトプラグまたはビアプラグの導通不良があるかどうかを判定する。このTEG内にプラグの導通不良があると判定された場合には、第2測定範囲決定手段により、第1測定範囲決定手段によって決定された測定範囲よりも狭い範囲で電気測定を行う範囲を決定し、第2電気測定手段から第2電気測定データ判定手段による各手順を、第1電気測定から第1電気測定データ判定手段による手順と同様に行う。このように各手順をn回(nは2以上の自然数)繰り返すことにより、コンタクトプラグまたはビアプラグの導通不良範囲をより詳細に特定することができる。
また、本発明は、上記発明の半導体装置検査用TEGを用いた半導体検査装置であって、前記半導体装置検査用TEGが有する直線状の複数の各々の前記電気配線の両端に形成されている前記測定用電極パッド間の電気的測定を行う範囲と決定する第1測定範囲決定手段と、前記第1測定範囲決定手段で決定された範囲の電気測定を行う第1電気的測定手段と、前記第1電気測定手段により取得された第1電気測定データを取得する第1電気測定データ取得手段と、前記第1電気測定データを基にして前記半導体装置検査用TEG内での前記コンタクトプラグまたは前記ビアプラグの不良の有無を判定する第1電気測定データ判定手段と、前記第1電気測定データ判定手段により前記半導体装置検査用TEG内でのコンタクトプラグまたはビアプラグに不良があると判定された前記電気配線に対して、隣り合う前記測定用電極パッドと前記解析用電極パッドとの間または前記解析用電極パッド間の範囲について全て電気測定を行う範囲と決定する第2測定範囲決定手段と、前記第2測定範囲決定手段で決定された範囲の電気測定を全て行う第2電気測定手段と、前記第2電気測定手段により取得された第2電気測定データを取得する第2電気測定データ取得手段と、前記第2電気測定データを基にして前記半導体検査用TEG内での前記コンタクトプラグまたは前記ビアプラグの不良の有無を判定する第2電気測定データ判定手段と、前記コンタクトプラグまたは前記ビアプラグに不良がある電気配線を特定する不良範囲特定手段とを有する半導体検査装置であることを要旨とする。
この装置によれば、直線状の電気配線を有する半導体検査装置用のTEGにおいて、直線状に配列された電気配線の1本づつについて、測定用電極パッドと解析用電極パッド、または解析用電極パッド同士を電気測定するように、第1測定範囲決定手段により電気測定範囲を決定する。次に、直線状の電気配線について、第1電気測定手段により電気測定を行う。第1電気測定手段で取得された第1電気測定データを第1電気測定データ取得手段により取得する。第1電気測定データ取得手段による取得結果を基にして、半導体装置検査用TEG内の各直線状の電気配線におけるコンタクトプラグまたはビアプラグの導通不良の有無を第1電気測定データ判定手段により判定する。導通不良が発生していると判定された直線状の電気配線に対して、全ての解析用電極パッド間または、解析用電極パッドと測定用電極パッド間の電気測定を行うことを第2測定範囲決定手段により決定する。解析用電極パッド間、または解析用電極パッドと測定用電極パッド間を第2電気測定手段により電気測定する。第2電気測定手段による電気測定によって取得された第2電気測定データを、第2電気測定データ取得手段により取得する。第2電気測定データ取得手段による取得結果を基にして、半導体装置検査用TEG内の各直線状の電気配線におけるコンタクトプラグまたはビアプラグの導通不良の有無を第2電気測定データ判定手段により判定する。第2電気測定データ判定手段による判定結果を基にして、半導体装置検査用TEG内に発生している電気配線の不良箇所を不良範囲特定手段により特定する。半導体装置検査用TEG内の電気配線を、解析用電極パッドを有することにより直線状の電気配線に分割して測定することができる。したがって、直線状の電気配線毎にコンタクトプラグまたはビアプラグの導通不良箇所を特定することができる。また、導通不良が発生している直線状の電気配線について、さらに解析用電極パッドや測定用電極パッドを用いることによって、さらに導通不良が発生している電気配線箇所を特定することができる。
また、本発明は、上記発明の半導体装置検査用TEGを用いた半導体検査装置であって、前記半導体装置検査用TEGをn(nは自然数)個の測定ブロックに分割するブロック分割手段と、第nの前記測定ブロックが有する全ての電気配線間の電気測定を行う範囲と決定する第n測定範囲決定手段と、前記第n測定ブロックが有する全ての電気配線間の電気測定を行う第n電気測定手段と、前記第n測定範囲決定手段で決定された範囲の電気測定データの取得を行う第n電気測定データ取得手段と、前記第1電気測定データを基にして前記第n測定ブロック内での前記コンタクトプラグまたは前記ビアプラグの不良の有無を判定する第n電気測定データ判定手段と、前記第n測定範囲決定手段から前記第n電気測定データ判定手段を全ての前記測定ブロックについて行う繰返手段と、n個の前記測定ブロックにおける前記コンタクトプラグまたは前記ビアプラグに不良がある電気配線を特定する不良範囲特定手段とを有する半導体検査装置であることを要旨とする。
この装置によれば、半導体装置検査用TEGをn個(nは自然数)のブロックにブロック分割手段により分割する。次にブロック内の全ての電気配線間の電気測定を行うことを第1測定範囲決定手段により決定する。第1測定範囲決定手段により決定されたブロック内の電気配線全てを測定用電極パッド及び解析用電極パッド等を用いて、第1電気配線測定手段により電気測定を行う。第1電気測定手段により取得された電気測定データの取得を第1電気測定データ取得手段により取得を行う。第1電気測定データ取得手段の結果を基にして、ブロック内での前記コンタクトプラグまたはビアプラグの導通不良の有無を第1電気測定データ判定手段により判定する。これらを分割したn個のブロックについて繰り返す。これにより、半導体装置検査用TEG内の電気配線を全て検査したことになり、これらn個のブロックの判定データを基にして、不良範囲特定手段により不良箇所の特定を特定する。これにより、半導体装置検出用TEG内の全ての電気配線についてのコンタクトプラグまたはビアプラグの導通不良が検出できる。したがって、プラグの導通不良箇所をさらに詳細に特定できる。
(第1実施形態)
本発明に係る半導体装置検査用TEG及び半導体装置の検査方法について、図1及び図2を用いて説明する。
図1は、本実施形態で使用する半導体装置検査用TEG(以下「TEG」という)の模式平面図を示している。図1(a)では、TEG1は、直線状の電気配線3の両端に測定用電極パッド2a及び2bを有している。測定用電極パッド2a及び2bの間には、電気配線3と電気的に接続された複数の解析用電極パッド4a〜4fを有している。ここで、測定用電極パッド2と解析用電極パッド4とは、このTEG1を用いて電気測定を行う際に区別が必要であるが、基本的には同じ電極パッドとみなすことができる場合もある。したがって、今後の説明において、特に測定用電極パッド2と解析用電極パッド4を区別しなくてもよい場合には電極パッド(2、4)と称する。
図1(b)では、TEG1の電気配線3での電極パッド(2、4)間の断面を示している。本実施形態の一例としてビアプラグ5の場合を表している。まず、最下層には下層層間絶縁膜8が形成されている。その上には、下層電気配線7が形成されている。その上には、層間絶縁膜6が形成されている。層間絶縁膜6の上には電極パッド(2、4)または上層電気配線9が形成されている。また、下層電気配線7及び上層電気配線9は、ビアプラグ5と電気的に接続されている。同図に示すように、TEG1の電気配線3は、上層電気配線9、ビアプラグ5及び下層電気配線7で構成されている。
図1(c)では、図1(a)のTEG1を基本的な構成要素とした、TEG1を示す。すなわち、2つの測定用電極パッド2a及び2bと、複数の解析用電極パッド4を有し、また、直線状電気配線3a〜3hまで平行に複数本配置されている。この電極パッド(2、4)を有する直線状の複数の電気配線3を略一筆書きのように、接続用電気配線3Bで電気的に接続している。
図2は、図1に示した半導体装置検査用TEGを用いた検査方法を示すフローチャートである。ここでは、特に図1(c)のTEG1を用いた測定方法について説明する。
ステップS110では、第1測定範囲決定手段により電気測定範囲を決定する。すなわち、この第1測定範囲決定手段で決定される電気測定範囲は、測定用電極パッド2a及び2bの間の電気配線3、すなわち、このTEG1の全ての電気配線3を電気測定範囲である。
ステップS120では、第1電気測定手段として、第1測定範囲決定手段により測定用電極パッド2aと2b間の電気測定を行う。電気測定は、例えば、電気測定条件を設定及び制御するテスタと、半導体装置の電気測定を行うために、プローブ針等を用いて電気的接触させるプローバとを有する電気測定装置を用いる。
ステップS130では、第1電気測定データ取得手段として、電気測定データを取得する。電気測定データの取得は、電気測定装置と電気的に接続されているコンピュータ等に格納してもよいし、電気測定装置が有するテスタに一時的に格納しておいてもよい。取得される電気測定データは、主に直線状電気配線3a及び接続用電気配線3Bの電気抵抗値である。
ステップS140では、第1電気測定データ解析手段により、第1電気測定データ取得手段で取得した電気測定データの判定を行う。電気測定データの判定は、取得された電気測定データ、ここでは、直線状電気配線3a及び接続用電気配線3Bの電気抵抗値を基にして行う。すなわち、電気測定範囲において、直線状電気配線3a及び接続用電気配線3Bと電気的に接続されているプラグ5等において、導通不良が発生している場合には、そのプラグ5等が導通不良を起こしていない場合と比較して、電気抵抗が高くなるか、または断線する。したがって、例えば、プラグ5等に導通不良が発生していない場合の電気抵抗値を考慮した基準値を予め設定し、その基準値よりも電気抵抗値が高い場合には導通不良が発生していると判定する。電気測定データの判定結果でプラグ5等に導通不良が発生していないと判定されれば、TEG1の検査は終了する。一方、電気測定データの判定結果でプラグ5等に導通不良が発生していると判定された場合には、ステップS150に進む。
ステップS150では、プラグ5等の導通不良が発生している不良範囲の特定を行う。不良範囲の特定がされていると判断した場合には、TEG1の検査は終了する。そして、プラグ5等の導通不良範囲について、実際の不良箇所のさらに詳細な調査を行う。例えば、プラグ5導通不良箇所を走査型電子顕微鏡で詳細に観察する。不良範囲が特定されていないと判断した場合には、再びステップS110に戻る。
プラグ5等の導通不良が発生している範囲をさらに特定するために、ステップS110で第2電気測定範囲決定手段により、電気測定範囲を再決定する。一例として、図1(c)における直線状電気配線3aを電気測定範囲とした場合について説明する。直線状電気配線3aが有する測定用電極パッド2aと解析用電極パッド4g間を電気測定範囲として決定する。次にステップS120では、第2電気測定手段により、直線状電気配線3aの両端の電極パッド、すなわち測定用電極パッド2aと解析用電極パッド4gとを用いて電気測定を行う。ステップS130で電気測定データを取得し、ステップS140で電気測定データを判定する。ここで、導通不良を起こしている導通不良箇所10が解析用電極パッド4bと4c間に存在しているとする。測定用電極パッド2aと解析用電極パッド4g間の電気測定により、この電極パッド間の電気配線3にプラグ5等に導通不良が発生していると判定される。したがって、再びS110に戻り、電気測定範囲を解析用測定パッド4aと4f間に決定する。このように、ステップS110からステップS150までを繰返し、ステップS110にて電気測定範囲が4bと4c間となった場合、導通不良箇所10を含む電気配線が特定されるので、S150で不良範囲の特定がされたと判断され、TEG1の測定は終了する。これを、直線状電気配線3b〜3hまで繰り返して行う。
このように、TEG1に測定用電極パッド2だけでなく、解析用電極パッド4を有することにより、プラグ5等の導通不良が発生している範囲を順次に特定することができる。また、第2電気測定範囲決定手段において、電気測定範囲から外れていた接続用電気配線3Bについては、上記の直線状電気配線3aについて、プラグ5等の導通不良が発生しているか否かを判定した後に、例えば、第n(nは自然数)電気測定範囲決定手段で測定範囲として決定すればよい。
したがって、導通不良が発生しているプラグ5等を実際に、走査型電子顕微鏡等で観察する等の解析を行う際に、プラグ5等の導通不良発生箇所を早期に見つけ出すことができる。
なお、本実施形態のように最初にTEG1全体で電気測定を行い、順次その電気測定範囲を限定していく理由は、検査時間を短縮するためである。そのために、本実施形態のTEG1では、直線状電気配線3aに対して略一筆書きに全体が電気的に接続するように接続用電気配線3Bを有している。したがって、導通不良が発生していない電気配線3についてまで、解析用電極パッド4を用いて検査する必要がなくなる。ただし、TEG1内の電気配線3について、初めから詳細に検査したい場合には、解析用電極パッド4を用いて、所望の電気測定範囲を決めて電気測定を行っていってもよい。
第1実施形態の効果を以下に記載する。
(1)コンタクトプラグ5またはビアプラグ5の導通不良を検出するTEG1において、電気配線3の両端に備えられた測定用電極パッド2の他に、電気配線3と電気的に接続され、かつ測定用電極パッド2の間に備えられた解析用電極パッド4を有する。このTEG1内でコンタクトプラグ5またはビアプラグ5の導通不良が発生している場合には、解析用電極パッド4を用いて電気測定を行うことにより、電気測定が行われる電気配線3の範囲を限定できる。限定された電気配線3の電気測定にて、コンタクトプラグ5またはビアプラグ5の導通不良が発生していることを確認することにより、導通不良を起こしているコンタクトプラグ5またはビアプラグ5の範囲を特定できる。したがって、コンタクトプラグ5またはビアプラグ5の導通不良をさらに詳細に解析するために、走査型電子顕微鏡等による断面観察を行う場合に、その測定箇所を把握することができる。
(2)略一筆書きに直線状電気配線3aと電気的に接続する接続用電気配線3Bを有していることにより、測定用電極パッド2にてこのTEG1の電気測定を行うことができる。この電気測定の結果、TEG1内でのコンタクトプラグ5またはビアプラグ5の導通不良の発生が確認された場合、各直線状の電気配線の両端に形成されている測定用電極パッド2または解析用電極パッド4を用いて電気測定を行う。直線状の電気配線の3aの両端に、測定用電極パッド2と解析用電極パッド4、または解析用電極パッド4を有することにより、プラグ5等の導通不良が発生している領域を、直線状電気配線3aとして特定できる。プラグ5等の導通不良が発生している直線状電気配線3aにおける解析用電極パッド4にて電気測定を行うことにより、さらなるプラグ5等の導通不良が発生している範囲の特定ができる。
(3)第1測定範囲決定手段により、解析用電極パッド4を有するTEG1における測定用電極パッド2の間を測定することを決定する。次に、第1電気測定手段により測定用電極パッド2の間の電気測定を行う。第1電気測定データ取得手段により電気測定データを取得し、第1電気測定データ判定手段により、TEG1内においてコンタクトプラグ5またはビアプラグ5の導通不良があるかどうかを判定する。TEG1内にプラグ5等の導通不良があると判定された場合には、第2測定範囲決定手段により、第1測定範囲決定手段によって決定された測定範囲よりも狭い範囲で電気測定を行う範囲を決定し、第2電気測定手段から第2電気測定データ判定手段による各手順を、第1電気測定から第1電気測定データ判定手段による手順と同様に行う。このように各手順をn回(nは2以上の自然数)繰り返すことにより、コンタクトプラグ5またはビアプラグ5の導通不良の発生している範囲をより詳細に特定できる。
(第2実施形態)
本発明に係る半導体装置検査用TEG及び半導体装置の検査方法について、図3〜図5を用いて説明する。
図3は、本実施形態の半導体検査装置の電気的構成を示すブロック図である。
半導体検査装置101は、コンピュータ102、電気測定装置110、入力部113及び表示部114を備えている。コンピュータ102には、CPU103、ROM104、RAM105、バス106、外部装置インタフェイス部107、入力インタフェイス部108、出力インタフェイス部109を備えている。外部装置インタフェイス部107は、電気測定装置110と電気的に接続されている。電気測定装置110は、テスタ111及びプローバ112を備えている。出力インタフェイス部109は、表示部114と電気的に接続されている。表示部114は、例えば、ディスプレイや印刷装置等を用いている。
図4は、半導体検査装置の機能的構成を示すブロック図である。
半導体検査装置101の機能は、主にコンピュータ102が有しており、電気測定範囲決定手段115、電気測定手段116、電気測定データ取得手段117、電気測定データ判定手段118及び不良範囲特定手段119の機能を有している。
電気測定範囲決定手段115では、コンピュータ102のROM104、RAM105または外部記憶装置等(図示せず)から取得される、図1(a)または(b)に示すようなTEG1の測定用電極パッド2及び解析用電極パッド4の位置情報等のTEG1のデータを読み出す。TEG1のデータに基づき、ROM104、RAM105または外部記録装置等に格納されている電気測定範囲決定プログラムを読み出し、CPU103で演算処理し、その電気測定範囲決定データをRAM105に一時的に記憶する。また、ユーザからの情報を入力部113が受け付け、そのデータと電気測定範囲決定プログラムを用いて、CPU103にて演算処理し、電気測定範囲決定データをRAM105に一時的に記憶してもよい。
電気測定手段116では、電気測定範囲決定データ及び電気測定命令データをコンピュータ102のRAM105、バス106、外部装置インタフェイス部107を介して、電気測定装置110に送信する。これらのデータを電気測定装置110のテスタ111が受け付け、そのデータを基にして、プローバ112を用いて半導体基板に形成された半導体装置の電気測定を行う。
電気測定データ取得手段117では、電気測定装置110によって取得された電気測定データを受信し、その電気測定データは、コンピュータ102の外部装置インタフェイス部107、バス106を介してRAM105に一時的に記憶される。取得する方法としては、コンピュータ102のROM104、RAM105または外部記録装置等に格納されている自動電気測定データ取得プログラムで取得する。
電気測定データ判定手段118では、電気測定データをRAM105から読み出す。また、ROM104、RAM105または外部記録装置等(図示せず)のいずれかから得られる電気測定データ判定プログラムを用いて、電気測定データ及び電気測定データ判定プログラムを用いて、CPU103で演算処理を行う。得られた電気測定データの判定結果データは、RAM105に一時的に記憶される。また、判定結果のデータをRAM105から読み出して、バス106、出力インタフェイス部109を介して表示部114に表示することができる。
不良範囲特定手段119では、RAM105から判定結果データを読み出す。また、ROM104、RAM105または外部記録装置等(図示せず)のいずれかから得られる不良範囲特定プログラムを用いて、判定結果データ及び不良範囲特的判定プログラムを用いて、CPU103で演算処理を行う。不良範囲特定結果のデータは、RAM105に一時的に記憶される。また、不良範囲特定結果のデータをRAM105から読み出して、バス106、出力インタフェイス部109を介して表示部114に表示することができる。
次に、本実施形態における半導体装置の測定方法について説明する。
半導体検査装置101を用いてTEG1が形成されている半導体基板を検査する。ここで、TEG1は、図1(b)に示すようなTEGであるが、接続用電気配線3Bを有していないものを用いる。また、このTEG1が有する解析用電極パッド4は等間隔で形成されている。解析用電極パッド4が等間隔で形成されている方が、半導体検査装置101が有する電気測定装置のプローバ112において、測定が効率的になるためである。すなわち、プローバ112のプローブ針は、プローブガード(図示せず)が有しており、プローブ針は通常、そのプローブガードに固定されているからである。
図5は、本実施形態における半導体装置の検査方法を示すフローチャートである。
ステップS210では、第1電気測定範囲を決定する。本実施形態での第1電気測定範囲は、TEG1が有する直線状電気配線3aを1つの測定単位として、TEG1が有する全ての直線状電気配線3aを電気測定するように決定する。
ステップS220では、第1電気測定を行う。TEG1の直線状電気配線3aが有する両端の測定用電極パッド2または解析用電極パッド4に、プローバ112を用いて、電気測定を行う。このとき、プローバ112において、複数の直線状電気配線3aを同時に測定できるようにプローブ針の間隔等を固定しておく。プローブ針をこのように固定することにより、TEG1の電気測定を行う時間を短縮することができる。ここでの電気測定においては、1本の直線状電気配線3aとして電気測定できるようにテスタ111が制御する。すなわち、各々のプローブ針に対する電流または電圧の印加を、例えば時分割で行っていくようにする。このようにすれば、1本毎の直線状電気配線3aの電気測定ができる。
ステップS230では、第1電気測定データの取得を行う。すなわち、電気測定装置からコンピュータ102へデータを移行する。
ステップS240では、第1電気測定データを判定する。すなわち、1本ごとの直線状電気配線3aの電気測定データ、特に電気抵抗値により、プラグ5等の導通不良が発生しているか否かを判定する。電気測定データの判定方法は、第1実施形態で説明したのとほぼ同様に行う。なお、第1電気測定データの判定結果は、表示部114に表示することができる。第1電気測定データ判定結果により、プラグ5等の導通不良が発生していないと判定された場合には、TEG1の測定は終了し、そうでない場合には、ステップS250に進む。
ステップS250では、第2電気測定範囲を決定する。第2電気測定範囲は、第1電気測定データ判定の結果により、プラグ5等の導通不良が発生している直線状電気配線3aを選択する。次に、その直線状電気配線3aが有する測定用電極パッド2または解析用電極パッド4間の最小間隔、すなわち隣り合う電極パッド間の電気測定を行うように範囲が設定される。
ステップS260では、決定された第2電気測定範囲に従って、第2電気測定を行う。
ステップS270では、第2電気測定データの取得を行う。ステップS230と同様である。
ステップS280では、第2電気測定データの判定を行う。判定方法は、ステップS240での第1電気測定データの判定と同様である。
ステップS290では、不良範囲を特定する。すなわち、第2電気測定データの判定により、プラグ5等の導通不良が発生している直線状電気配線3aについて、測定用電極パッド2及び解析用電極パッド4間の最小間隔単位で導通不良範囲を特定することができる。
なお、ステップS210及びステップS250を実行するコンピュータ102により、電気測定範囲決定手段115が構成されている。また、ステップS220及びステップS260を実行するコンピュータ102及び電気測定装置110により電気測定手段116が構成されている。また、ステップS230及びステップS270を実行するコンピュータ102及び電気測定装置110により、電気測定データ取得手段117が構成されている。また、ステップS240及びステップS280を実行するコンピュータ102により、電気測定データ判定手段118が構成されている。また、ステップS290を実行するコンピュータ102により、不良範囲特定手段119が構成されている。
また、本実施形態で使用したTEG1は、接続用電気配線3Bのない図1(a)のようなTEGを用いていたが、接続用電気配線3Bを有していても、少し電気測定範囲の決定方法が複雑になるが、同様に検査することができる。
第2実施形態の効果を以下の効果が得られる。
(4)直線状電気配線3aを有するTEG1おいて、直線状電気配線3aの1本づつについて、測定用電極パッド2と解析用電極パッド4、または解析用電極パッド4同士を電気測定するように、電気測定範囲を決定する。次に、直線状電気配線3aについて、第1電気測定手段116により電気測定を行う。第1電気測定手段116で取得された第1電気測定データを第1電気測定データ取得手段117により取得する。第1電気測定データ取得手段117による取得結果を基にして、TEG1内の各直線状電気配線3aにおけるコンタクトプラグ5またはビアプラグ5の導通不良の有無を第1電気測定データ判定手段118により判定する。導通不良が発生していると判定された直線状電気配線3aに対して、全ての解析用電極パッド4の間または、解析用電極パッド4と測定用電極パッド2の間の電気測定を行うことを第2電気測定範囲決定手段115により決定する。解析用電極パッド4の間、または解析用電極パッド4と測定用電極パッド2の間を第2電気測定手段により電気測定する。第2電気測定手段による電気測定によって取得された第2電気測定データを、第2電気測定データ取得手段117により取得する。第2電気測定データ取得手段117による取得結果を基にして、TEG1内の各直線状電気配線3aにおけるコンタクトプラグ5またはビアプラグ5の導通不良の有無を第2電気測定データ判定手段118により判定する。第2電気測定データ判定手段118による判定結果を基にして、TEG1内に発生している電気配線3の不良箇所を不良範囲特定手段119により特定する。TEG1内の直線状電気配線3aを、解析用電極パッドを有することにより直線状電気配線3aに分割して測定することができる。したがって、直線状の電気配線毎にコンタクトプラグ5またはビアプラグ5の導通不良箇所を特定することができる。また、導通不良が発生している直線状電気配線3aについて、さらに解析用電極パッド4や測定用電極パッド2を用いることによって、さらに導通不良が発生している直線状電気配線3aを特定することができる。
(5)解析用電極パッド4が直線状電気配線3a上に等間隔に配置されていることにより、プローブガード等を用いて電気測定を効率的に行うことができる。
(第3実施形態)
本発明に係る半導体装置検査用TEG及び半導体装置の検査方法について、図6及び図7を用いて説明する。
まず、第3実施形態で使用する半導体検査装置101の電気的な構成は、第2実施形態と同様である。また、使用するTEG1も第2実施形態と同様である。
図6は、本実施形態で使用する半導体検査装置101の機能的構成を示すブロック図である。第2実施形態での半導体検査装置101と機能的に異なるところは、ブロック分割手段120が、本実施形態で付加されているところである。その他の機能的構成は同じなので、ここでは、ブロック分割手段120について説明する。
ブロック分割手段120では、コンピュータ102のROM104、RAM105または外部記録装置等(図示せず)から取得されるTEG1の測定用電極パッド2及び解析用電極パッド4の位置情報等のデータを読み出す。また、プローバ112で使用するプローブガードが有するプローブ針の位置情報等のデータを読み出す。これらのデータと、コンピュータ102のROM104、RAM105または外部記録装置等が有する測定ブロック分割プログラムとを用いてTEG1を複数の測定ブロックに分割する。
次に、本実施形態における半導体装置の検査方法について説明する。
図7は、本実施形態における半導体装置の検査方法を示すフローチャートである。本実施形態の検査方法の概要を以下に述べる。
ステップS310では、TEG1を最適な測定ブロックに分割する。
図8は、図1(c)で示すようなTEG1をブロック分割した一例を示す。同図では、TEG1を4つのブロックに分割している。すなわち、ブロック分割数nは4である。このようなブロックに分割した場合、プローブガードに固定されたプローブ針の配置が、このTEG1の縦及び横方向の測定用電極パッド2及び解析用電極パッド4の間隔と一致した配置のプローブガードを用意する。例えば、このTEG1は、縦方向及び横方向とも8個の電極パッド(2、4)を有している。したがって、プローブガードは縦軸4本、横軸は5本のプローブ針を有し、そのプローブ針の間隔は使用するTEG1の電極パッド(2,4)の間隔と一致した間隔とする。横軸に5本のプローブ針を有するのは、ブロック分割した部分の電気配線3、例えば同図では、解析用電極パッド4cと4d間の測定を行うためである。この重複した部分についての電気測定データについては、半導体検査装置101のコンピュータ102で調整する。
ステップS320では、第1電気測定範囲を決定する。ここでは、図1(b)のようなTEG1を4つに分割しており、例えば、TEG1の左上隅の測定ブロックを第1測定ブロックとする。このとき、第1測定ブロックを第1電気測定範囲とする。
ステップS330では、第1電気測定を行う。ステップS320で決定した第1測定ブロック全体を電気測定する。
ステップS340では、第1電気測定データを取得する。すなわち、電気測定装置からコンピュータ102へデータを移行する。
ステップS350では、第1電気測定データを判定する。すなわち、第1測定ブロックの各直線状電気配線3a等の電気抵抗値のデータを基にして、プラグ5等の導通不良が発生しているか否かを判定する。
ステップS350までの処理が終了したら、ステップS320に戻り、第2電気測定範囲の決定を行い、ステップS350までの処理を行う。本実施形態では、TEG1を4つの測定ブロックに分割したので、ステップS320からステップS350までの処理を4回繰り返す。ステップS310でTEG1をn個の測定ブロックに分割した場合には、ステップS320からステップS350までの処理をn回繰り返す。n回の処理により、TEG1内の電気配線3については、ほぼ全て電気測定が行われることになる。n個の測定ブロックについての処理が終わると、次のステップS360に進む。
ステップS360では、プラグ5等の導通不良が発生している範囲の特定を行う。すなわち、TEG1内の全ての電気配線3の中で、電気抵抗値が他の電気配線3よりも高い値の電気配線3を選択する。
このように、予めプローバ112のプローブ針の位置と、TEG1を分割した測定ブロックとの測定用電極パッド2または解析用電極パッド4の位置とをあわせておくことにより。効率的に漏れのない電気測定ができる。したがって、より確実にプラグ5等の導通不良箇所を特定することができる。
なお、ステップS310を実行するコンピュータ102により、ブロック分割手段120が構成されている。また、ステップS320を実行するコンピュータ102により、電気測定範囲決定手段115が構成されている。また、ステップS330を実行するコンピュータ102及び電気測定装置110により、電気測定手段116が構成されている。また、ステップS340を実行するコンピュータ102により、電気測定データ取得手段117が構成されている。また、ステップS350を実行するコンピュータ102により、電気測定データ判定手段118が構成されている。また、ステップS360を実行するコンピュータ102により、不良範囲特定手段119が構成されている。
第3実施形態の効果を以下に記載する。
(6)TEG1をn個(nは自然数)の測定ブロックにブロック分割手段120により分割する。次にブロック内の全ての電気配線3の間の電気測定を行うことを第1電気測定範囲決定手段115により決定する。第1電気測定範囲決定手段115により決定されたブロック内の電気配線3の全てを測定用電極パッド2及び解析用電極パッド4等を用いて、第1電気測定手段116により電気測定を行う。第1電気測定手段116により取得された電気測定データの取得を第1電気測定データ取得手段117により取得を行う。第1電気測定データ取得手段117の結果を基にして、ブロック内での前記コンタクトプラグ5またはビアプラグ5の導通不良の有無を第1電気測定データ判定手段118により判定する。これらを分割したn個のブロックについて繰り返す。これにより、TEG1内の電気配線3を全て検査したことになり、これらn個のブロックの判定データを基にして、不良範囲特定手段119により不良箇所の特定を特定する。これにより、TEG1内の全ての電気配線3についてのコンタクトプラグ5またはビアプラグ5の導通不良が検出できる。したがって、プラグ5等の導通不良箇所をさらに詳細に特定できる。
(a)、(c)は、本発明の第1実施形態における半導体装置の検査用TEGの模式平面図、(b)は半導体装置の検査用TEGの模式断面図。 第1実施形態における半導体装置の検査方法を説明するフローチャート。 第2実施形態における半導体検査装置の電気的構成を示すブロック図。 第2実施形態における半導体検査装置の機能的構成を示すブロック図。 第2実施形態における半導体装置の検査方法を説明するフローチャート。 第3実施形態における半導体検査装置の機能的構成を示すブロック図。 第3実施形態における半導体装置の検査方法を説明するフローチャート。 第3実施形態におけるTEGのブロック分割の一例を示す模式平面図。 (a)は、従来の半導体装置検査用TEGの模式平面図、(b)は半導体装置の検査用TEGの模式断面図。
符号の説明
1…半導体装置検査用TEG、2…測定用電極パッド、3…上層電気配線、3a〜3h…直線状電気配線、3B…接続用電気配線、4…解析用電極パッド、5…コンタクトプラグまたはビアプラグ、6…層間絶縁膜、7…下層電気配線、8…下層層間絶縁膜、9…上層電気配線、101…半導体検査用装置、102…コンピュータ、103…CPU、104…ROM、105…RAM、106…バス、107…外部装置インタフェイス部、108…入力インタフェイス部、109…出力インタフェイス部、110…電気測定装置、111…テスタ、112…プローバ、113…入力部、114…表示部、115…電気測定範囲決定手段、116…電気測定手段、117…電気測定データ取得手段、118…電気測定データ判定手段、119…不良範囲測定手段、120…ブロック分割手段。

Claims (10)

  1. 半導体基板上の層間絶縁膜の中に形成されたコンタクトプラグまたはビアプラグと、
    前記層間絶縁膜の下に形成された下層電気配線であって、前記コンタクトプラグまたは前記ビアプラグと電気的に接続された前記下層電気配線と、
    前記層間絶縁膜の上に形成された上層電気配線であって、前記コンタクトプラグまたは前記ビアプラグと電気的に接続された前記上層電気配線と、
    によって形成された電気配線と、
    前記上層電気配線の両端に備えられた測定用電極パッドであって、前記コンタクトプラグまたは前記ビアプラグの導通状態を測定するための2つの前記測定用電極パッドと、
    前記上層電気配線と電気的に接続され、かつ2つの前記測定用電極パッドとの間に備えられた、前記測定用電極パッドで前記コンタクトプラグまたは前記ビアプラグの導通状態を測定した場合に導通不良があると判定した場合には、前記導通不良範囲を段階的に限定して測定するための複数の解析用電極パッドと、
    を有する半導体装置の検査用TEG。
  2. 請求項1に記載の直線状の前記電気配線を有する半導体装置の検査用TEGであって、
    前記複数の半導体装置の検査用TEGを略一筆書きに電気的に接続する接続用電気配線と、
    を有する半導体装置の検査用TEG。
  3. 請求項1または2に記載の半導体装置の検査用TEGであって、
    前記複数の解析用電極パッドは、前記電気配線上に等間隔に配置されている半導体装置の検査用TEG。
  4. 請求項1乃至3のいずれか一項に記載の半導体装置検査用TEGを用いた半導体装置の検査方法であって、
    前記一対の測定用電極パッド間で電気測定を行うことにより、当該一対の測定電極パッド間でのコンタクトプラグまたはビアプラグの導通不良の有無を判定する第1の判定工程と、
    前記第1の判定工程で前記一対の測定用電極パッド間にコンタクトプラグまたはビアプラグの導通不良があると判定された場合には、当該一対の測定用電極パッド間に存在する複数の解析用測定パッドのうち2つのパッドを選択する第1の選択工程と、
    前記2つの解析用測定パッド間で電気測定を行うことにより、当該2つの解析用測定パッド間でのコンタクトプラグまたはビアプラグの電気不良があると判定された場合には、前記2つの解析用測定パッド間に存在する解析用測定パッドのうち2つの解析用測定パッドを選択する第2の選択工程の繰返しにより、前記導通不良を有するコンタクトプラグまたはビアプラグを検出する検出工程と、
    を含む半導体装置の検査方法。
  5. 請求項1乃至3のいずれか一項に記載の半導体装置検査用TEGを用いた半導体装置の検査方法であって、
    第1測定範囲決定手段により、測定用電極パッド間の電気測定を行う範囲と決定する手順と、
    第1電気測定手段により前記第1測定範囲決定手段で決定された範囲の電気測定を行う手順と、
    第1電気測定データ取得手段により前記第1電気測定手段により取得された第1電気測定データを取得する手順と、
    第1電気測定データ判定手段により前記第1電気測定データを基にして前記半導体装置検査用TEG内での前記コンタクトプラグまたは前記ビアプラグの不良の有無を判定する手順と、
    第1不良範囲特定手段により前記コンタクトプラグまたは前記ビアプラグに不良がある電気配線を特定する手順と、
    前記第1測定範囲決定手段により前記半導体装置検査用TEG内でのコンタクトプラグまたはビアプラグに不良があると判定された場合には、第n(nは2以上の自然数)測定範囲決定手段により前記測定用電極パッドまたは前記解析用電極パッドを用いて前記第(n−1)測定範囲決定手段で決定された測定範囲よりも狭い範囲で電気的測定を行うことを決定する手順と、
    第n電気測定手段により前記第n測定範囲決定手段で決定された範囲の電気測定を行う手順と、
    第n電気測定データ取得手段により前記第n電気測定手段により取得された第n電気測定データを取得する手順と、
    第n電気測定データ判定手段により前記第n電気測定データを基にして前記半導体検査用TEG内での前記コンタクトプラグまたは前記ビアプラグの不良の有無を判定する手順と、
    第n不良範囲特定手段により前記コンタクトプラグまたは前記ビアプラグに不良がある電気配線を特定する手順と、
    を有する半導体装置の検査方法。
  6. 請求項2または3に記載の半導体装置検査用TEGを用いた半導体装置の検査方法であって、
    第1測定範囲決定手段により、前記半導体装置検査用TEGが有する直線状の複数の各々の前記電気配線の両端に形成されている前記測定用電極パッド間の電気的測定を行う範囲とを決定する手順と、
    第1電気測定手段により前記第1測定範囲決定手段で決定された範囲の電気測定を行う手順と、
    第1電気測定データ取得手段により前記第1電気測定手段により取得された第1電気測定データを取得する手順と、
    第1電気測定データ判定手段により前記第1電気測定データを基にして前記半導体装置検査用TEG内での前記コンタクトプラグまたは前記ビアプラグの不良の有無を判定する手順と、
    第2測定範囲決定手段により、前記第1電気測定データ判定手段により前記半導体装置検査用TEG内でのコンタクトプラグまたはビアプラグに不良があると判定された前記電気配線に対して、隣り合う前記測定用電極パッドと前記解析用電極パッドとの間または前記解析用電極パッド間の範囲について全て電気測定を行う範囲と決定する手順と、
    第2電気測定手段により前記第2測定範囲決定手段で決定された範囲の電気測定を全て行う手順と、
    第2電気測定データ取得手段により前記第2電気測定手段により取得された第2電気測定データを取得する手順と、
    第2電気測定データ判定手段により前記第2電気測定データを基にして前記半導体検査用TEG内での前記コンタクトプラグまたは前記ビアプラグの不良の有無を判定する手順と、
    不良範囲特定手段により前記コンタクトプラグまたは前記ビアプラグに不良がある電気配線を特定する手順と、
    を有する半導体装置の検査方法。
  7. 請求項1乃至3のいずれか一項に記載の半導体装置検査用TEGを用いた半導体装置の検査方法であって、
    ブロック分割手段により、前記半導体装置検査用TEGをn(nは自然数)個の測定ブロックに分割する手順と、
    第n測定範囲決定手段により、第nの前記測定ブロックが有する全ての電気配線間の電気測定を行う範囲と決定する手順と、
    第n電気測定手段により前記第n測定ブロックが有する全ての電気配線間の電気測定を行う手順と、
    第n電気測定データ取得手段により前記第n測定範囲決定手段で決定された範囲の電気測定データの取得を行う手順と、
    第n電気測定データ判定手段により、前記第1電気測定データを基にして前記第n測定ブロック内での前記コンタクトプラグまたは前記ビアプラグの不良の有無を判定する手順と、
    繰返手段により前記第n測定範囲決定手段から前記第n電気測定データ判定手段を全ての前記測定ブロックについて行う手順と、
    不良範囲特定手段によりn個の前記測定ブロックにおける前記コンタクトプラグまたは前記ビアプラグに不良がある電気配線を特定する手順と、
    を有する半導体装置の検査方法。
  8. 請求項1乃至3のいずれか一項に記載の半導体装置検査用TEGを用いた半導体検査装置であって、
    測定用電極パッド間の電気測定を行う範囲と決定する第1測定範囲決定手段と、
    前記第1測定範囲決定手段で決定された範囲の電気的測定を行う第1電気測定手段と、
    前記第1電気測定手段により取得された第1電気測定データを取得する第1電気測定データ取得手段と、
    前記第1電気測定データを基にして前記半導体装置検査用TEG内での前記コンタクトプラグまたは前記ビアプラグの不良の有無を判定する第1電気測定データ判定手段と、
    前記コンタクトプラグまたは前記ビアプラグに不良がある電気配線を特定する第1不良範囲特定手段と、
    前記半導体装置検査用TEG内でのコンタクトプラグまたはビアプラグに不良があると判定された場合には、前記測定用電極パッドまたは前記解析用電極パッドを用いて前記第(n−1)測定範囲決定手段(nは2以上の自然数)で決定された測定範囲よりも狭い範囲で電気的測定を行うことを決定する第n測定範囲決定手段と、
    前記第n測定範囲決定手段で決定された範囲の電気測定を行う第n電気測定手段と、
    第n電気測定データ取得手段により前記第n電気測定手段により取得された第n電気測定データを取得する手段と、
    前記第n電気測定データを基にして前記半導体検査用TEG内での前記コンタクトプラグまたは前記ビアプラグの不良の有無を判定する第n電気測定データ判定手段と、
    前記コンタクトプラグまたは前記ビアプラグに不良がある電気配線を特定する第n不良範囲特定手段と、
    を有する半導体検査装置。
  9. 請求項2または3に記載の半導体装置検査用TEGを用いた半導体検査装置であって、
    前記半導体装置検査用TEGが有する直線状の複数の各々の前記電気配線の両端に形成されている前記測定用電極パッド間の電気的測定を行う範囲と決定する第1測定範囲決定手段と、
    前記第1測定範囲決定手段で決定された範囲の電気測定を行う第1電気的測定手段と、
    前記第1電気測定手段により取得された第1電気測定データを取得する第1電気測定データ取得手段と、
    前記第1電気測定データを基にして前記半導体装置検査用TEG内での前記コンタクトプラグまたは前記ビアプラグの不良の有無を判定する第1電気測定データ判定手段と、
    前記第1電気測定データ判定手段により前記半導体装置検査用TEG内でのコンタクトプラグまたはビアプラグに不良があると判定された前記電気配線に対して、隣り合う前記測定用電極パッドと前記解析用電極パッドとの間または前記解析用電極パッド間の範囲について全て電気測定を行う範囲と決定する第2測定範囲決定手段と、
    前記第2測定範囲決定手段で決定された範囲の電気測定を全て行う第2電気測定手段と、
    前記第2電気測定手段により取得された第2電気測定データを取得する第2電気測定データ取得手段と、
    前記第2電気測定データを基にして前記半導体検査用TEG内での前記コンタクトプラグまたは前記ビアプラグの不良の有無を判定する第2電気測定データ判定手段と、
    前記コンタクトプラグまたは前記ビアプラグに不良がある電気配線を特定する不良範囲特定手段と、
    を有する半導体検査装置。
  10. 請求項2または3に記載の半導体装置検査用TEGを用いた半導体検査装置であって、
    前記半導体装置検査用TEGをn(nは自然数)個の測定ブロックに分割するブロック分割手段と、
    第nの前記測定ブロックが有する全ての電気配線間の電気測定を行う範囲と決定する第n測定範囲決定手段と、
    前記第n測定ブロックが有する全ての電気配線間の電気測定を行う第n電気測定手段と、
    前記第n測定範囲決定手段で決定された範囲の電気測定データの取得を行う第n電気測定データ取得手段と、
    前記第1電気測定データを基にして前記第n測定ブロック内での前記コンタクトプラグまたは前記ビアプラグの不良の有無を判定する第n電気測定データ判定手段と、
    前記第n測定範囲決定手段から前記第n電気測定データ判定手段を全ての前記測定ブロックについて行う繰返手段と、
    n個の前記測定ブロックにおける前記コンタクトプラグまたは前記ビアプラグに不良がある電気配線を特定する不良範囲特定手段と、
    を有する半導体検査装置。
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