JP2006058858A - 導波路型熱光学位相シフタおよびその光回路 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 基板1上に配置されるクラッド層2およびコア層3によって形成される埋め込み型光導波路32,33と、その上面に形成される薄膜ヒータ35,36及び光導波路32,33の側面に断熱溝37を形成して構成される導波路型熱光学位相シフタにおいて、前記断熱溝37の光導波方向の長さが前記薄膜ヒータ35,36の長さよりも長いことを特徴とする。
【選択図】 図1
Description
近年、光通信技術はこれらの要求に応え得る重要な役割を果たしてきた。
これまでの光ネットワークでは、光−電気、電気−光変換によって信号処理を行う方式が主流となってきたが、今後はさらにアクセス網を含む全てのネットワーク上で電気信号に変換する事なく光信号のままで結ぶ通信システムに発展させ、各ユーザにおけるより多彩な通信利用形態を実現していくことが重要となる。
光の干渉原理を応用することにより光信号の分岐結合器、波長合分波器、フィルタ、スイッチなどさまざまな機能を実現しており、導波路型であることから回路設計に柔軟性があり、大規模化、高集積化が容易であるばかりでなく、LSIなどの半導体部品製造プロセスを流用しているため、量産性に優れたデバイスとして大きく期待されている。
導波路部分の材料としては半導体、高分子材料などさまざまなものが実用化されている中、特にシリコン基板上に作製される石英系光導波路は、低損失であり安定性及び光ファイバとの整合性に優れるといった特徴を有し、実用化が最も進んだ導波路型光デバイスの一つである。
例えば、導波路部分に薄膜ヒータ等により熱を加えると熱光学効果によって導波路の屈折率が変化し、導波路内を伝搬する光の位相を制御できる。
この現象の応用例として、光分岐結合器と位相制御を組み合わせた熱光学デバイスについて以下説明する(特許文献1参照)。
入力導波路1aから入射した光信号は方向性結合器11によって分岐され、アーム導波路12および13をそれぞれ伝搬し、方向性結合器14によって再び合流する。
その際、薄膜ヒータ15,16のいずれかに電極パッド18より給電するとアーム導波路12,13の間に位相差が生じ、方向性結合器14における位相関係によって出力導波路1cあるいは1dから出射する光信号の強度が変化する。
位相差が0のとき、光信号は100%出力導波路1dから出射し、位相差がπのとき出力導波路1cから100%出射する。
あるいは、薄膜ヒータヘの給電をアナログ的に制御することによって、位相差を調整すれば、可変光減衰器として使用することもできる。
ここで、図8のA−A’線に沿った断面図を図8(b)に示す。
図8(b)に示すように、2本のアーム導波路12および13は、基板1上に形成されたクラッド層2に埋め込まれた二つのコア部3によって構成され、光導波路の両側には、2本のアーム導波路12および13に沿ってクラッドガラス(クラッド層)2をエッチングによって除去した断熱溝17が形成されており、スイッチングあるいは減衰に必要な電力を低減できる。
さらに同じ回路を多数アレイ化して集積する際に、隣接する回路との熱干渉を抑制しつつ近接して配置することができ、デバイスの小型化が可能となる。
断熱溝17を形成することにより、薄膜ヒータ15,16から発生する熱は効率よくコア部3を暖めるばかりでなく、基板水平方向の熱拡散を遮断するため、隣接するアーム導波路12,13への熱干渉を抑制し、より高密度に回路を配置することが可能となる。
しかしながら、従来の断熱溝17を含む光導波路の構造では、熱干渉の抑制が十分でなく、断熱溝17の効果が十分でないという問題がある。
図9(a)に示した断面図では、断熱溝17により薄膜ヒータ15,16から発生する熱がヒートシンクとなる基板方向に効率よく流れる構造とも言えるが、図9(b)に示した平面図では、断熱溝17と薄膜ヒータ15,16が同じ長さとなっていることから、薄膜ヒータ15,16の両端で発生した熱が基板水平方向に拡散してしまい、熱効率を下げている上、隣接するアーム導波路12,13への熱干渉が発生してしまう。
これにより、位相制御に必要となる消費電力を十分に低減できない、あるいは隣接する光導波路との距離を近づけて回路の密度を向上できないという問題が生じていた。
また熱光学位相シフタを形成する材料によらず同様の効果を得ることができる。
ここで、光導波路のコア層側面が露出されるまでクラッド層が除去されていること、あるいは任意の厚さのクラッド層を残すようにしても良い。
また、基板が露出される深さまでクラッド層が除去されていること、あるいは基板が露出されることなく任意の深さまでクラッド層が除去されていても良い。
また本発明の光回路は前記熱光学位相シフタおよび導波路型光結合器によって構成される干渉型光回路およびこれらを複数集積して構成すると良い。
またヒータ端部の熱は断熱溝37によってシリコン基板1に対する深さ方向に閉じ込められる形となり、熱光学効果の効率も向上する。
これらの効果によって、図1の光スイッチは同じ回路をアレイ化して配置する際に、回路同士を従来よりも近接させることが可能となり、スイッチングに必要な消費電力が低減されることになる。
したがって、図1に示した光スイッチの構成に限らず、光結合器がマルチモード干渉計である場合やY分岐導波路である場合にも適用できるものであり、なおかつデバイスとして光スイッチのみならず、光信号の位相を制御するあらゆるデバイスに適用可能である。
更に、断熱溝構造においても前述のとおりコア側面が露出したもの、シリコン基板が露出していないものなど、用途に応じてあらゆる構造が考えられ、それら構造によって本発明による効果の程度は決定されるが、いずれの場合も従来の構成と比較して顕著な効果が得られるものである。
図1(a)は光スイッチの回路構成平面図、図1(b)は図1(a)のB−B’線に沿った断面図である。
本実施例に係る導波路型光スイッチは、シリコン基板1上に作製され、石英系ガラスクラッド(クラッド層)2に埋め込まれたコア部3によって構成される2本の光導波路1a−1cと1b−1dが2箇所で間隔数μmにまで近接して2個の方向性結合器31および34を形成し、方向性結合器31および34間の光導波路である2本のアーム導波路32,33間でマッハ・ツェンダー干渉計回路をなす。
マッハ・ツェンダー干渉計回路のアーム部分となる光導波路は、アーム導波路33側の実効光路長が他方のアーム導波路32側に対して信号光波長(実施例1においては1.55μm)の2分の1、すなわち0.775μm相当だけ長くなるように光路長が設計されている。
また図1(b)に示すように、アーム導波路32,33上のクラッド層表面には熱光学効果を利用する光位相シフタとして薄膜ヒータ35,36が装荷され、アーム導波路32,33に沿ってクラッド層2を除去することにより断熱溝37を形成している。
ここで薄膜ヒータ35がオン(通電)状態となって適切な電力(スイッチング電力)が加えられた場合には、アーム導波路の実効光路長差は熱光学効果によってゼロとなり、出力導波路1cから出力されていた光は出力導波路1dに切り替わる。
以上の原理により、実施例1における光スイッチは出力先の経路を変更する経路切り替えスイッチとして動作する。
すなわち、薄膜ヒータ35,36の両端で発生した熱は水平方向にも拡散するが、隣接する光導波路への熱の伝搬は断熱溝37によって抑制され、位相を制御しているアーム導波路32又は33における熱光学効果の効率を向上させる働きを持つ。
そしてその効果の程度は薄膜ヒータ35,36と断熱溝37の長さの差によって決まる。
厚さ1mm、直径4インチのシリコン基板1上に石英系ガラスによって形成されるクラッド層2および埋め込み型コア部3を有する単一モード光導波路を、SiC14やGeC14などの原料ガスの火炎加水分解反応を利用した石英系ガラス膜の堆積技術と反応性イオンエッチング技術の組み合わせにより作製し、薄膜ヒータ35,36および給電のための電極38をクラッド層2表面上に真空蒸着およびパターン化によって作製した。
作製した光導波路のコア寸法は7μm×7μmであり、クラッド層2との比屈折率差Δは0.75%とした。
またマッハ・ツェンダー干渉計回路はアーム導波路32,33の実効光路長差が信号光波長1.55μmの2分の1である0.775μmとなるように設定した。
石英系ガラスの屈折率が1.45であることを考慮すれば、実際のアーム導波路長の差は0.775μm/1.45=0.534μmである。
熱光学効果による位相シフタとしてクラッド層2の表面上に形成した薄膜ヒータ35,36は厚さ0.1μm、幅20μm、長さ2mmとした。
また光導波路のコア側面はクラッド層2によって覆われる構造となっている。
マッハ・ツェンダー干渉計回路によって構成される実施例1の光スイッチは全長5mmであった。
この光スイッチの同じ構成のものを合計26個作製し、それぞれの断熱溝37の長さを薄膜ヒータ35,36と同じ2mmから2.3mmまで変化させてそれぞれのスイッチング動作特性を比較できるようにした。
これらの光スイッチチップをダイシングソーによって切り出し、入出力導波路端1a〜1dにそれぞれシングルモード光ファイバを接続し、光スイッチチップの給電端子38に電気コネクタを設置した外部電気配線板を接続した。
作製した光スイッチのスイッチングに必要な電力、スイッチング電力を全て測定し、薄膜ヒータ35,36と断熱溝37の長さの差による変化をプロットした結果を図2に示す。
図2は、長さの差が0mmの場合のスイッチング電力を1とした場合の規格化した値を縦軸、長さの差を横軸としたグラフである。
図2に示すように、薄膜ヒータ35,36と断熱溝37の長さの差が大きくなるほど、スイッチング電力は低減され、実施例1における結果では差が0.3mmの場合に8.5%程度低減された。
特に実施例1で用いた石英系ガラス材料のみならず、温度に対する屈折率変化の係数である熱光学係数が大きい高分子系材料などを用いた場合には、消費電力の低減効果がより顕著となることも本発明の有用性を示している。
本実施例における回路構成は、実施例1の光スイッチと同様に、2つの方向性結合器41,44およびアーム導波路と薄膜ヒータ45,46によって構成されたマッハ・ツェンダー干渉計回路からなり、実施例2において2本のアーム導波路間に設定された光路長差は信号光波長1.55μmの2分の1となる0.775μmとした。
薄膜ヒータ45,46に給電する電力を連続的(アナログ)に制御することにより、入力導波路1aから入射した光信号が出力導波路1dから出射する際の光パワーを連続的に制御でき、スイッチング電力に相当する電力を印加した時に光パワーが最大となる。
この可変光減衰器を多数配置してアレイ化することで複数チャネルの光信号レベルを調整する光デバイスが実現できる。
実施例2において使用した光導波路の仕様やチップ、光ファイバや電気コネクタの実装方法は実施例1における光スイッチと同様である。
なお、薄膜ヒータ45,46に給電する電気配線は図3において省略している。
図3に示したような可変光減衰器について、例えば、求められる設定減衰量の精度が最大透過パワーに対する減衰量20dBにおいて±0.5dB以内を要求された場合、位相制御の精度は半波長に相当するπに対する割合で±0.4%以内を必要とする。
つまりスイッチング電力のわずか±0.4%を超えて熱干渉が隣接するチャネルに発生する場合には要求される仕様を満たせないことになる。
本発明は前述の要件を満たす上で非常に有効な手段であり、実施例2において本発明を採用する主な目的である。
図3に示した8チャネル可変光減衰器について実施例1と同様に、同じ構成のものを合計26個作製し、それぞれの断熱溝55の長さを薄膜ヒータ45,46と同じ2mmから2.3mmまで変化させてそれぞれの減衰動作特性を比較できるようにした。
その結果を図4に示す。
図3のチャネル51において透過する光信号レベルの減衰量を20dBに設定した後、隣接するチャネル52において透過する光信号レベルを最大(減衰量0dB)に設定した場合のチャネル51の減衰量変動を図4にプロットした。
例えば、前述のように20dB減衰時の減衰量変動を±0.5dB以内と規定した場合、薄膜ヒータ45,46と断熱溝55の長さの差を0.25mm以上とすることで要求を満たすことができる。
他の隣接するチャネル同士においても結果は同様であった。
従来は各チャネルの減衰量をモニタし、ヒータの電力を状態の変化に応じて制御するなどの対策を必要としていたのに対し、本発明の構成によれば、能動的な制御を必要とせず、熱干渉を抑制しつつ隣接する回路を近接して配置することが可能となり、デバイスの小型化、低コスト化に大きく寄与することとなる。
本実施例は、実施例2で作製した8チャネル可変光減衰器において、断熱溝71を含む断面構造を変更し、より低消費電力を実現しながら、隣接するチャネルヘの熱干渉も抑制することを目的とする新しい形態の導波路型可変光減衰器アレイである。
なお、この場合のコア部3は放射損失を可能な限り抑制するために、通常使用されるコアよりも幅を若干広く設計している。
図5に示した構造の可変光減衰器を並列して配置し、8チャネル可変光減衰器を作製した。
その他の回路構成、作製、実装に関する部分は実施例2と同様である。
挿入損失の増加は実施例2と比較しても0.5dB以下であったため、若干の損失増加を許容すれば、十分に低消費電力を実現することが可能である。
また隣接するチャネルヘの影響を調べたところ、20dB減衰時の減衰量変動を±0.5dB以内と規定した場合、実施例2と同様に薄膜ヒータ75,76と断熱溝71の長さの差を0.25mm以上とすることで要求を満たすことができた。
本実施例は、実施例2で作製した8チャネル可変光減衰器において、断熱溝81を含む断面構造を変更し、作製にかかる時間を低減しながら、隣接するチャネルヘの熱干渉も抑制することを目的とする新しい形態の導波路型可変光減衰器アレイである。
なお、この場合コア下部のクラッドガラス(アンダークラッド)は可能な限り厚く形成されており、ある程度の消費電力低減を図った上で、加工コストの削減を実現している。
その他の回路構成、作製、実装に関する部分は実施例2と同様である。
作製したサンプルを信号光波長1.55μmで測定したところ、スイッチング電力は実施例2で作製した可変光減衰器と比較して20%程増加したものの、加工時間の削減によりデバイスの低コスト化を実現した。
また隣接するチャネルヘの影響を調べたところ、20dB減衰時の減衰量変動を±0.5dB以内と規定した場合、実施例2と同様に薄膜ヒータ85,86と断熱溝81の長さの差を0.25mm以上とすることで要求を満たすことができた。
例えば、可変光減衰器などの構成によって発生する偏波依存損失の原因は、光導波路を形成するシリコン基板及びクラッド層、光導波路コアがそれぞれ異なった熱膨張係数を有することによって、光導波路コア付近に異方性を持った応力が発生することにある。
すなわち、基板水平方向に光導波路コアを圧縮する応力がかかり、垂直方向にはほとんど応力がかかっていない状態(以下、応力異方性という)となることで、コアを伝搬する光信号の偏光方向によって位相の変化量が異なってしまい、結果的に偏光方向によって干渉条件が変わることから偏波依存損失が発生するのである。
上述した本発明の実施例1〜4において示したような断熱溝構造は、この応力異方性を低減するのに有効な手段である。
その他の回路構成、導波路構成、作製、実装に関する部分は実施例2と同様である。
作製した可変光減衰器のうち、断熱溝が無いサンプルにおいては、応力異方性が大きいことが原因となり、偏波依存損失が約4dBであった。
熱光学位相シフタ部におけるTE偏波のπ位相シフト電力(以下、TE偏波π電力という)をPTE、TM偏波のπ位相シフト電力をPTMとしたときに、両者の差│PTE−PTM│のTE偏波π電力PTEに対する割合(│PTE−PTM│/PTE×100)を偏波依存π電力と定義すると、断熱溝が無いサンプルにおける偏波依存π電力は5.5%程度であると算出される。
図10に偏波依存π電力と偏波依存性の関係を表すグラフを示す。
ここで、断熱溝55を形成することによる応力異方性の低減によって、偏波依存損失を1dB以上改善し、偏波依存損失3dB以下を実現するためには、偏波依存π電力は4%以下であることが必要となる。
また、断熱溝55の間隔56を50μm以下とすることで、偏波依存π電力を4%以下とすることが可能となり、偏波依存損失を3dB以下に抑制できることがわかった。
このように、8チャネル可変光減衰器アレイを断熱溝構造とすることによって基板水平方向の応力が開放され、断熱溝の間隔を狭めることによって応力異方性がより解消され、偏波依存損失が低減していく効果を確認することができた。
したがって本実施例によれば、基板及びクラッド層、光導波路コアの熱膨張係数の違いによって発生する光導波路コア付近の応力の値を制御して、導波路型熱光学位相シフタによる位相のシフト量の偏波依存損失を抑制することが可能である。
なお、本実施例において作製した可変光減衰器アレイのいずれのチャネルにおいても同様の結果であった。
しかし、例えば光信号処理回路における遅延線の微調整を行う熱光学位相シフタアレイの場合には、位相制御を行う直線導波路が並列して配置されているため、薄膜ヒータよりも断熱溝の長さを大きくすることが容易であり、本発明の構成によって隣接するチャネルの位相に影響することなく個々の位相制御が可能となるうえ、消費電力もより低減することが可能となる。
また実施例1〜5ではシリコン基板上の石英系ガラスを基本とする熱光学位相シフタについて説明したが、導波路型光デバイスを構成する他の材料、例えば高分子光導波路やイオン拡散型光導波路などを用いた熱光学位相シフタすべてにおいて、本発明が適用可能である。
また図1あるいは図3に示したように、実施例1〜5における断熱溝の形状長方形となっているが、光導波方向の長さが薄膜ヒータよりも長いことが本発明における本質であり、したがって、断熱溝の形状は長方形に限らず、例えば図7(a)に示したように回路形状に沿って湾曲した断熱溝91であっても同様の効果が得られる。
図7(a)においても、断熱溝91の光信号の伝播する方向の長さが薄膜ヒータ95,96よりも長いため、薄膜ヒータ95,96の端部で発生した熱が断熱溝91によってさえぎられ、隣接する光導波路を伝搬する光信号の位相に影響を及ぼすことなく制御可能となる等上述した実施例と同様な作用効果を奏する。
例えば、図7(b)はマッハ・ツェンダー干渉計回路97,98を直列に接続した例を示すものであり、図中、1a,1b,2a及び2bは入力導波路、1c、1d、2c及び2dは出力導波路、101及び201は断熱溝、103,104,203及び204は方向性結合器、105,106,205及び206は薄膜ヒータであり、上述した実施例と類似する部分は説明を省略する。
図7(b)に示すように、入力光導波路1aに入射され、出力光導波路2dに出射される光信号は、本発明の構造を持つ断熱溝を形成したマッハ・ツェンダー干渉計回路97,98を直列に接続することによって、図1あるいは図3に示したマッハ・ツェンダー干渉計回路が一段である場合に比べて、光スイッチとしてはより高い消光比、可変光減衰器としてはより高い光減衰量を実現することができ、なおかつ断熱溝101,201の光導波方向の長さがそれぞれ薄膜ヒータ105及び106,205及び206よりも長いことによって実施例1〜5と同様の効果が得られる。
2 クラッド層
3 コア部
1a 入力導波路
1b 入力導波路
1c 出力導波路
1d 出力導波路
11 方向性結合器
12 アーム導波路
13 アーム導波路
14 方向性結合器
15 薄膜ヒータ
16 薄膜ヒータ
17 断熱溝
18 電極パッド
31 方向性結合器
32 アーム導波路
33 アーム導波路
34 方向性結合器
35 薄膜ヒータ
36 薄膜ヒータ
37 断熱溝
38 電極パッド
39 薄膜ヒータと断熱溝の長さの差
51 減衰量20dB設定チャネル
52 減衰量0dB設定チャネル
53 可変光減衰器アレイのチャネル間隔
54 薄膜ヒータと断熱溝の長さの差
55 アーム導波路間の断熱溝
56 アーム導波路における断熱溝間隔
71 断熱溝
81 断熱溝
82 任意の厚さに残されたクラッドガラス
91 断熱溝
97 直列接続の前段光回路
98 直列接続の後段光回路
Claims (9)
- 基板上に配置されるクラッド層およびコア層によって形成される埋め込み型光導波路と、その上面に形成される薄膜ヒータおよび前記光導波路の側面に形成された断熱溝によって構成される導波路型熱光学位相シフタにおいて、前記断熱溝の光導波方向の長さが前記薄膜ヒータの長さよりも長いことを特徴とする導波路型熱光学位相シフタ。
- 請求項1に記載の導波路型熱光学位相シフタにおいて、前記断熱溝では、前記光導波路のコア層側面が露出することを特徴とする導波路型熱光学位相シフタ。
- 請求項1に記載の導波路型熱光学位相シフタにおいて、前記断熱溝では、前記光導波路のコア層側面が前記クラッド層で覆われていることを特徴とする導波路型熱光学位相シフタ。
- 請求項2又は3に記載の導波路型熱光学位相シフタにおいて、前記断熱溝では、前記基板が露出することを特徴とする導波路型熱光学位相シフタ。
- 請求項2又は3に記載の導波路型熱光学位相シフタにおいて、前記断熱溝では、前記基板が前記クラッド層で覆われていることを特徴とする導波路型熱光学位相シフタ。
- 請求項1〜5のいずれかに記載の導波路型熱光学位相シフタにおいて、互いに隣接する前記断熱溝間の幅が50μm以下であり、TE偏波のπ位相シフト電力をPTE、TM偏波のπ位相シフト電力をPTMとしたときに、前記π位相シフト電力PTEおよびPTMの差|PTE−PTM|の前記π位相シフト電力PTEに対する割合(|PTE−PTM|/PTE)が0.04以下であることを特徴とする導波路型熱光学位相シフタ。
- 請求項1〜6のいずれかに記載の導波路型熱光学位相シフタにおいて、前記基板がシリコン基板であり、前記光導波路がSiO2を主成分とする石英系ガラスから成ることを特徴とする導波路型熱光学位相シフタ。
- 請求項1〜6のいずれかに記載の導波路型熱光学位相シフタおよび導波路型光結合器によって構成されることを特徴とする干渉型光回路。
- 請求項8記載の干渉型光回路を1個あるいは複数集積していることを特徴とする干渉型光回路。
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