JP2006058686A - フラッシュ装置及び撮像装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 従来のフラッシュ装置では、ガラス管に設けたネサ膜によって光の透過性が悪くなり、光の放射効率が低下するという課題があった。
【解決手段】 ネサ膜が被覆されていないガラス管37a内にキセノンガスを封入したキセノン発光管37と、そのキセノン発光管37から放射される光を被写体に向けて照射するリフレクタ38と、を備えたフラッシュ装置に関する。リフレクタ38を導電性の材料で形成すると共にキセノン発光管37に密着又は接近させて配置し、リフレクタ38に電圧を掛けてガラス管37a内のキセノンガスをイオン化させる。
【選択図】 図4
【解決手段】 ネサ膜が被覆されていないガラス管37a内にキセノンガスを封入したキセノン発光管37と、そのキセノン発光管37から放射される光を被写体に向けて照射するリフレクタ38と、を備えたフラッシュ装置に関する。リフレクタ38を導電性の材料で形成すると共にキセノン発光管37に密着又は接近させて配置し、リフレクタ38に電圧を掛けてガラス管37a内のキセノンガスをイオン化させる。
【選択図】 図4
Description
本発明は、キセノン発光管から放射された光を被写体に照射するフラッシュ装置及び当該フラッシュ装置を備えた撮像装置に関するものである。
従来の、この種のフラッシュ装置としては、例えば、特許文献1に記載されているようなものがある。特許文献1には、銀反射板を使用した閃光発光装置の発光部に関するものが記載されている。この閃光発光装置は、「光を反射させる為の銀反射膜と、それを貼り合わせて剛体となす為の地板と前記銀反射膜を貼り合わせる為の接着剤層を構成する銀反射板と、閃光発光管を有する閃光発光装置において、前記銀反射板の地板と前記閃光発光管を直接接触させた構成とする」ことを特徴としている。
このような構成を有する閃光発光装置によれば、「閃光発光時の銀反射板で構成された反射笠の焼けや、透明導電性フィルムの剥がれなどが防止できる。また、銀反射板の特徴である発光効率を変えることなく、且つ安定したトリガーを閃光発光管であるXe管に与えることができる」という効果が期待される。
従来の他のフラッシュ装置としては、例えば、特許文献2に記載されているようなものもある。特許文献2には、カメラのストロボ装置に用いられる反射リフレクタの形状に関するものが記載されている。このカメラのストロボ装置は、「閃光発光管からの光を被写体に向けて照射する反射リフレクタを有するカメラのストロボ装置において、上記閃光発光管の発光軸を原点とし、上記反射リフレクタの深さ方向をx軸、上記x軸と垂直な開口方向をy軸とした際に、上記発光軸に垂直な平面によって得られる上記反射リフレクタの断面形状は、上記閃光発光管の外周部に形成された円弧状部と、上記原点又は原点近傍の任意の点を第1の楕円焦点とし、上記第1の楕円焦点と上記第1の楕円焦点からx軸に対して、所望の開口幅によって決定される角度以下の範囲で所定角度だけ傾いた直線上に設けられた第2の楕円焦点とによって決まる楕円の一部によって形成される楕円状部と、によって規定される」ことを特徴としている。
このような構成を有するカメラのストロボ装置によれば、「フレネルレンズ等の集光用光学部材を使用することなく、反射リフレクタが簡単な形状で形成し、理想的な配光特性が得られ、更に、小型で反射効率のよいストロボ装置を提供することができる」という効果が期待される。
更に、従来の他のフラッシュ装置としては、例えば、特許文献3に記載されているようなものもある。特許文献3には、オートストロボ撮影時に重要な発光特性の立上り部を改善したストロボ閃光管に関するものが記載されている。このストロボ閃光管は、「閃光管の表面に、この閃光管のカソードとアノードとの間に閃光管の長さ方向に延び、一端をトリガ電極に接触された少なくとも表面が導電性の帯体を設けた」ことを特徴としている。
このような構成を有するストロボ閃光管によれば、「閃光管の表面にトリガ電極と一端が接触し、他端がアノードに向かって延びる導電性帯体を設けて立上り部の発光特性の不安定領域を除去し時間に比例して光束が漸増する滑らかな曲線としたので、至近距離のオートストロボ撮影に際しても閃光管からの発光は時間に光束が比例して漸増するものとなり、したがって測光回路は測光誤差を生じることなく露光量を適性に制御し、常に一定した像面光量を得ることができる」という効果が期待される。
特開2002−250962号公報(第4頁、図4)
特開昭62−121428号公報(第3頁、第2A図,第2B図)
特願2003−151190号
しかしながら、上述した先行技術に係る特許文献1〜3に開示された何れのフラッシュ装置においても、使用しているキセノン発光管のガラス管には、その外周面に導電性の膜(ネサ膜)が設けられている。このネサ膜は、酸化スズをスパッタリング等することによって設けられており、ガラス管の両端に固定された電極間の略全長に渡って、しかも周方向の全周を被覆するように形成されている。
一般に、この種のキセノン発光管を使用したフラッシュ装置においては、リフレクタにキセノン発光管を挿通し、両者を点状若しくは線状に接触させると共に、トリガとなる高電圧をリフレクタに加える構成となっている。このキセノン発光管は、ガラス管両端の電極間に電圧を加えることにより放電するが、リフレクタを介してキセノン発光管のネサ膜に高電圧を伝えることにより、ガラス管内のキセノンガスをイオン化させて前記放電による発光を促進させるようにしている。このキセノン発光管の発光性を安定させるために、前述したように、ネサ膜がガラス管両端の電極間の略全長に渡って、しかも周方向の全周を被覆するように形成されている。
ところが、ガラス管に設けたネサ膜によって光の透過性が悪くなり、光の放射効率が低下するという課題があった。通常、ネサ膜を有するガラス管の光の透過率は、ガラス管のみの場合に比べて10%程も低下していた。
また、前述したネサ膜を用いる以外の方法としては、例えば、ネサ膜の無いガラス管の表面にスパイラル状に電線を巻き付け、そのコイルに直接トリガとなる高電圧を加える方法もある。しかしながら、この方法では、ガラス管に電線を巻き付けてコイルを作る作業に手間が掛かるために作業性が悪いばかりでなく、その加工の安定性にも問題があった。そのため、小型のフラッシュ装置においては、このコイルを用いる方法は使われてはおらず、専ら導電膜を用いる方法が主流となっている。
解決しようとする問題点は、従来のフラッシュ装置では、キセノン発光管のガラス管にはネサ膜が設けられていたため、そのネサ膜によって光の透過性が悪くなり、光の放射効率が低下することにある。
本出願の請求項1記載のフラッシュ装置は、ネサ膜が被覆されていないガラス管内にキセノンガスを封入したキセノン発光管と、そのキセノン発光管から放射される光を被写体に向けて照射するリフレクタと、を備え、リフレクタを導電性の材料で形成すると共にキセノン発光管に密着又は接近させて配置し、リフレクタに電圧を掛けてガラス管内のキセノンガスをイオン化させることを最も主要な特徴としている。
本出願の請求項2記載のフラッシュ装置は、請求項1記載のフラッシュ装置において、ガラス管を筒状に形成すると共に、そのガラス管の軸方向に沿わせてリフレクタを密着又は接近させ、ガラス管の周面にリフレクタを沿わせるようにしたことを特徴としている。
本出願の請求項3記載のフラッシュ装置は、請求項2記載のフラッシュ装置において、リフレクタをガラス管に沿わせる範囲は、キセノン発光管の後方においてガラス管の周方向に150度以上としたことを特徴としている。
本出願の請求項4記載のフラッシュ装置は、請求項2記載のフラッシュ装置において、リフレクタをガラス管に沿わせる範囲は、キセノン発光管の後方においてガラス管の周方向に180度以上としたことを特徴としている。
本出願の請求項5記載のフラッシュ装置は、請求項2記載のフラッシュ装置において、リフレクタとガラス管とが接触する部分を2箇所以上に設けたことを特徴としている。
また、本出願の請求項6記載の撮像装置は、ネサ膜が被覆されていないガラス管内にキセノンガスを封入したキセノン発光管と、そのキセノン発光管から放射される光を被写体に向けて照射するリフレクタと、を有するフラッシュ装置と、被写体からの光に基づいて画像を形成するレンズ装置と、を備えた撮像装置において、リフレクタを導電性の材料で形成すると共にキセノン発光管に密着又は接近させて配置し、そのリフレクタに電圧を掛けてガラス管内のキセノンガスをイオン化させることを主要な特徴としている。
本出願の請求項1記載のフラッシュ装置によれば、導電性の材料で形成されたリフレクタにトリガとなる所定の高電圧を掛けると、そのリフレクタの一部がキセノン発光管のガラス管に密着又は接近して配置されているため、ネサ膜の被覆されていないガラス管であっても、リフレクタを介してガラス管内のキセノンガスに高電圧を作用させてイオン化し、発光性を安定化させることができる。しかも、キセノンガスが封入されるガラス管にはネサ膜が設けられていないため、ガラス管を透過する光の透過率を向上させ、発光効率を高めることができると共に、ネサ膜を製造するための作業工程を無くすことができ、作業工程の簡略化とコストダウンを図ることができる。
本出願の請求項2記載のフラッシュ装置によれば、筒状に形成されたガラス管の外周面にリフレクタを密着又は接近させると共に、ガラス管の軸方向にリフレクタを沿わせる構成とすることにより、ガラス管の軸方向の略全範囲においてキセノンガスのイオン化を図ることができ、ガラス管の略全範囲でキセノンガスのイオン化を促進させて、キセノン発光管の発光効率を高めることができる。
本出願の請求項3記載のフラッシュ装置によれば、ガラス管に沿わせるリフレクタの範囲を、キセノン発光管の後方150度以上とすることにより、ネサ膜の被覆されていないガラス管であっても、高電圧をガラス管内のキセノンガスに作用させてイオン化を促進し、発光性を安定化させることができる。
本出願の請求項4記載のフラッシュ装置によれば、ガラス管に沿わせるリフレクタの範囲を、キセノン発光管の後方180度以上とすることにより、ネサ膜の被覆されていないガラス管であっても、高電圧をガラス管内のキセノンガスに万遍なく作用させて、ガラス管の略全範囲でキセノンガスのイオン化を促進し、発光性を安定化させることができる。
本出願の請求項5記載のフラッシュ装置によれば、リフレクタとガラス管が接触する部分を2箇所以上に設けることにより、1箇所だけでは所定の接触範囲を確保できない形状を有するリフレクタであっても、所定の高電圧をガラス管内のキセノンガスに作用させてイオン化を促進し、発光性を安定化させることができる。
また、本出願の請求項6記載の撮像装置によれば、ネサ膜の被覆されていないガラス管を有するキセノン発光管を使用した比較的構造の簡単なフラッシュ装置を用いて撮像装置を構成することができ、発光性が安定していて発光効率の高いフラッシュ装置を有する撮像装置を提供することができる。
ネサ膜の被覆されていないガラス管であっても、リフレクタを介してガラス管内のキセノンガスに高電圧を作用させてイオン化を促進し、発光性を安定化させることができると共に、ガラス管を透過する光の透過率を向上させて発光効率を高めることができるフラッシュ装置、及びそのフラッシュ装置を備えた撮像装置を、簡単な構成によって実現した。
以下、本発明の実施の形態の例を、添付図面を参照して説明する。図1〜図9は、本発明の実施の例を示すものである。即ち、図1は本発明のフラッシュ装置を用いた撮像装置の一実施例を正面側から見た斜視図、図2はフラッシュ装置の斜視図、図3は同じくフラッシュ装置の分解斜視図、図4はキセノン発光管とリフレクタとの関係を示す説明図、図5はフラッシュ装置のリフレクタの第1実施例を示す断面図、図6はリフレクタの第2実施例を示す断面図、図7はリフレクタの第3実施例を示す断面図、図8はフラッシュ装置の回路構成図、図9はリフレクタがキセノン発光管を覆う角度と最低発光電圧との関係を示すグラフである。
まず、本発明のフラッシュ装置が用いられる撮像装置について説明する。図1に示す本発明の撮像装置の一実施例は、カメラ一体型VTRに適用したものである。このカメラ一体型VTR20は、略四角形の筐体からなる中空の外装ケース21と、この外装ケース21の一方の側面に着脱可能に装着されるバッテリー電源22と、外装ケース21の正面に配置される撮影レンズ24を有するレンズ装置23と、ファインダやタッチ操作パネルの機能をも兼ねる液晶ディスプレイ25等を備えて構成されている。
外装ケース21は、撮影レンズ24とフォーカスリング26が露出された正面部21aと、正面から見て右側の側面を形成する右側面部21bと、左側の側面を形成する左側面部21cと、図に現れない背面を形成する背面部及び底面を形成する底面部とから構成されている。レンズ装置23は外装ケース21の上部に配設されていて、その後方にファインダが配置され、その周縁を囲むようにアイカップ29が取り付けられている。
外装ケース21の右側面部21bの下部には電源収納部が設けられており、この電源収納部にバッテリー電源22が着脱可能に装着されている。この右側面部21bの上部には液晶ディスプレイ25が収納される凹部が設けられており、その凹部を形成する正面側の凸部に液晶ディスプレイ25がヒンジ手段31によって回動自在に支持されている。これにより、液晶ディスプレイ25は、図1に示す閉じた状態と、図示しない開いた状態を取ることが可能となっている。
外装ケース21の上部には、右側面部21bの上部と左側面部21cの上部とで挟まれるように空間部が設けられている。この外装ケース21の空間部内には、フォーカスリング26に近い側から順にフラッシュ装置33とマイクロホン装置34とアクセサリーシュー35とが配設されている。アクセサリーシュー35の一端は背面側に開口されていて、外部のストロボ装置等のアクセサリーが着脱自在とされている。
フラッシュ装置33は、カメラ一体型VTR20の撮像操作に連動して連続的に或いは間欠的に発光して被写体を照らし出すものである。このフラッシュ装置33は、常時は外装ケース21内に格納されていて、使用時にポップアップされて主に発光部が露出されるようになっている。フラッシュ装置33は、図2及び図3に示すように、プロテクタ36と、光源としてのキセノン発光管37と、リフレクタ(反射鏡)38と、ホルダ39と、シールドゴム40と、フレキシブルプリント配線板(以下「フレキ板」という。)41とを備えて構成されている。
リフレクタ38は、図3に示すように、上下に対向された略円筒状をなす一対の上面部38a及び下面部38bと、左右に対向された一対の側面部38c,38dと、これらの背面側に連続された光源収納部43とから構成されている。上下面部38a,38bと左右側面部38c,38dは、背面側を狭めることによって開口部44側が広げられた略ラッパのような断面形状をなしており、その背面側を閉じるように光源収納部43が一体に設けられている。
図5に示すように、リフレクタ38の上下面部38a,38b及び光源収納部43は、中心面Lを基準として上下方向に対称となる形状とされている。この上下面部38a,38bの各内面が上下方向に対向された対をなす第1の反射面45a,45bを構成し、光源収納部43の内面が第2の反射面46を構成している。これら第1の反射面45a,45b、第2の反射面46及び左右側面部38c,38dの内面である第3の反射面47は、光を良く反射できるように、例えば、鏡面加工等を施すことによって形成されている。
更に、第1の反射面45a,45bは、それぞれ全体として略円筒状をなす円筒曲面の一部によって形成されている。この第1の反射面45a,45bの曲面の断面形状としては、例えば、円形、楕円形、放物線、二次曲線、三次曲線その他の曲線を適用することができる。また、左右の側面部38c,38dは、適当な大きさの曲率半径を有する曲面であってもよく、また、適当な角度に傾斜された平面であってもよい。
光源収納部43の両側面には、第2の反射面46と同様の形状を有する穴43aが開口されている。この穴43aからキセノン発光管37を出し入れすることにより、光源収納部43の中央部に設けられ且つその内面が第2の反射面を構成する中央穴48にキセノン発光管37が着脱自在に装着される。中央穴48の内径はキセノン発光管37の外径と略同一に設定されており、ほとんどガタのない状態でキセノン発光管37が中央穴に嵌り合うようにされている。これにより、光源であるキセノン発光管37は、第2の反射面46によって周囲が180度を超えて囲まれるように構成されている。
更に、リフレクタ38の第1の反射面45a,45bと第2の反射面46とが交わる部分の間に、第2の反射面46を形成する曲率半径の2倍の長さよりも短い隙間を設定するクビレ部49,49がそれぞれ形成されている。
光源収納部43の中央穴48の内面である第2の反射面46は、第1の反射面45a,45bとは異なって、中央穴48の中心Oを曲率半径Rの中心とすることによって得られる円筒状の円筒面部の一部に平面部が設けられた非円筒状に形成されている。そのため、光源収納部43にキセノン発光管37を挿入するだけで位置決めを行うことができ、キセノン発光管37の位置を反射面の所定位置に精度良く確実に配置することができる。
即ち、第2の反射面46は、中央穴48の中心Oを中心点とすると共にキセノン発光管37の直径の1/2を曲率半径Rとすることによって得られる円弧が軸方向に連続された円筒状の円筒面部からなる上下一対の前側円筒面50a,50b及び後側円筒面51と、一対の前側円筒面50a,50bの後方に連続されると共に中心面Lと平行に延在された上下一対の平行平面52a,52bと、後側円筒面51の前方に連続されると共に中心面Lに対して所定角度傾斜され且つ前端部が一対の平行平面52a,52bに連続される一対の傾斜平面53a,53bとから構成されている。
一対の平行平面52a,52bは、中央穴48の中心Oを通り且つ中心面Lと直交する方向に展開される基準面(X軸と直交する方向であるY軸上の面)54と前側円筒面50a,50bとが交差する点C1及びC2を一端として接線方向に延在され且つ一対の傾斜平面53a,53bと交差する点E1及びE2を他端とする平面である。この点C1及びC2は、基準面54上の点であることが最も好ましいが、これに限定されるものではない。
即ち、平行平面52a,52bとは、厳密な意味で中心面Lと平行であることを意味するものではない。例えば、基準面54から開口部44側に変位した位置に点C1及びC2を設定しても良く、この場合の平行平面は、開口部44側よりも背面側が広くなる。また、これとは逆に、基準面54から背面側に変位した位置に点C1及びC2を設定しても良く、この場合の平行平面は、背面側よりも開口部44側が広くなる。
一対の傾斜平面53a,53bは、一対の第1の反射面45a,45bと一対の前側円筒面50a,50bとが交差する点B1及びB2と中央穴48の中心Oを結んだ線の延長線と後側円筒面51とが交差する点D1及びD2を一端として接線方向に延在され且つ一対の傾斜平面53a,53bと交差する点E1及びE2を他端とする平面である。この点E1及びE2も点C1及びC2と同様に、図5に示した位置に限定されるものではなく、点C1及びC2の位置に対応して前後方向へ適当に変位可能なものである。
このような構成を有するリフレクタ38の材質としては、例えば、ドイツ国、アノラッド社製の「MIRO(商標名)」を適用することができる。この「MIRO(商標名)」は、アルミニウムの基材表面に高純度アルミニウムの真空蒸着を施し、更に透明な酸化膜を蒸着して増反射処理を行ったものである。しかしながら、リフレクタ38の材質は、これに限定されるものではなく、光に対する全反射率の高いものであれば、各種の材料を用いることができるものである。
光源としてのキセノン発光管37は、高圧のキセノンガスが封入された円筒状のガラス管37aと、このガラス管37aの両端を閉じる2つの電極端子37b,37cとを有している。ガラス管37aは、従来のネサ膜が外周面にコーティングされたガラス管とは異なって、外周面及び内周面のいずれにもネサ膜が被覆されていないものである。このガラス管37aは、ネサ膜がコーティングされていないために光の透過率が従来のものよりも優れているという特徴がある。このキセノン発光管37をリフレクタ38の中央穴48に挿入すると、ガラス管37aの両端部と2つの電極端子37b,37bとが光源収納部43の両側部から側方に突出される。
キセノン発光管37のガラス管37aとリフレクタ38の光源収納部43とは、カバー領域θにおいて互いに密着させることが好ましい。しかしながら、後述する高電圧をリフレクタ38に掛けることにより、そのリフレクタ38を介して所定の高電圧をガラス管37a内のキセノンガスに作用させることができる場合には、図4に示すように、互いに密着せずともある程度接近させて対向させる構成としてもよい。このリフレクタ38でキセノン発光管37を覆うカバー領域θは、キセノン発光管37の後方においてガラス管37aの周方向に少なくとも150度以上となるようにする。より好ましくは、ガラス管37aの周方向に180度以上覆うようにすると良い。
このような範囲のカバー領域θを設定してリフレクタ38でキセノン発光管37を覆う理由は、次のようなことである。従来のキセノン発光管には、前述したように、ガラス管の外周面に酸化スズをスパッタリングした導電膜(ネサ膜)が設けられており、そのキセノン発光管とリフレクタを点状又は線状に接触させていた。そして、リフレクタにトリガとなる高電圧を加えることによってネサ膜に高電圧を伝え、これにより、2つの端子電極間に起こる放電と協働するようにキセノンガスをイオン化させて、放電による発光性を安定化させるようにしていた。
このネサ膜は、ガラス管内のキセノンガスを全体的にイオン化させるためのもので、このネサ膜を無くしてしまうと、キセノンガスのリフレクタに近い部分だけがイオン化されるために発光性が悪くなる。しかも、ガラス管にネサ膜をコーティングすることは、前述したように加工工程が多くなり、不経済であるという問題点があった。
そこで、本願発明の発明者が、ネサ膜の無いガラス管を用いて各種の実験を行ったところ、次のような条件の下で、良い結果が得られた。それは、キセノン発光管37をある程度以上の領域(面積)で覆い、その状態でリフレクタに高電圧を負荷することにより、ネサ膜が被覆されていないガラス管37aであっても、ネサ膜が被覆されているガラス管を用いた場合と同様に、ガラス管37a内のキセノンガスの全体をイオン化させて放電による発光性の安定化を図ることができたことである。
このようにリフレクタ38でキセノン発光管37を覆うカバー領域θを、キセノン発光管37の後方においてガラス管37aの周方向に少なくとも150度以上とし、より好ましくは180度以上とするとの理由は、図9に示す実験結果に基づくものである。図9は、カバー領域θと最低発光電圧Vsとの関係を示すグラフであり、横軸にカバー領域θの角度を取り、縦軸には、発光性を確認する指標となる最低発光電圧Vsを取っている。
図9によれば、カバー領域θを略180度以上に設定すると、最低発光電圧Vsが略200V(ボルト)において発光を安定して行うことができた。一方、カバー領域θを略180度以下にすると、その領域の減少に比例するように最低発光電圧Vsが上昇することが確認された。この図9から明らかなように、カバー領域θは180度以上とすることが好ましく、その場合には最低発光電圧Vsが略200Vの状態において、ネサ膜のあるガラス管を用いた場合と同様の効果を得ることができた。
また、カバー領域θを150度程度にすると、最低発光電圧Vsが略220Vになるが、この程度の電圧であれば使用が可能であるため、カバー領域θを略150度以上に設定することによっても、ある程度の効果が得られることが確認された。従って、カバー領域θは、少なくとも150度あれば良く、より好ましくは180度以上に設定すると良い。
キセノン発光管37が装着されたリフレクタ38は、その背面に配置されるホルダ39に装着されている。ホルダ39は、断面形状が略コ字状をなす樋状の部材からなり、背面部39aとその両端に連続された上面部39b及び下面部39cとで囲まれた凹部55内にリフレクタ38の光源収納部43が挿入されて嵌合される。このホルダ39の上面部39b及び下面部39cには、プロテクタ36を係合保持するための係合爪56aと、プロテクタ36を所定深さに位置決めするための複数の位置決め突部56bがそれぞれ設けられている。ホルダ39の材質としては、例えば、ABS樹脂(アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン樹脂)が好適であるが、これに限定されるものではなく、他のプラスチックは勿論のこと、プラスチック以外の金属等を用いることもできる。
このホルダ39とリフレクタ38が、シールドゴム40により締め付けられて一体的に固定されている。シールドゴム40は、キセノン発光管37の両端を支持する一対の支持部40a,40aと、両支持部40a,40aを連結する連結部40bとからなり、弾性を有する材料によって一体に構成されている。一対の支持部40a,40aには、キセノン発光管37の各端部が挿入される支持穴40cがそれぞれ設けられている。このシールドゴム40の材質としては、例えば、シリコンゴムが好適であるが、他のゴム状弾性部材を用いることができることは勿論である。
シールドゴム40の背面には、キセノン発光管37に電力を供給する電源との間を電気的に接続するためのフレキ板41が配設されている。フレキ板41は、キセノン発光管37の軸方向両端に突出された電極端子37b,37cに接続される電極端子部41a,41aと、リフレクタ38に接続されるアース端子部41bを有している。これらの端子部41a,41a及び41bを電極端子37b,37c及びリフレクタ38に接続することにより、電気的な接続が行われる。
このリフレクタ38の前部には、透明な材料で形成されたプロテクタ36が着脱自在に装着される。プロテクタ36は、リフレクタ38の光源収納部43の中途部から前側を覆う一面にのみ開口された本体部36aと、光源収納部43に収納されたキセノン発光管37の電極端子37b,37cの外側を覆うカバー部36b,36bとからなり、正面にはフレネルレンズ部57が設けられている。そして、本体部36aの上面と下面には、ホルダ39の上下の係合爪56aにそれぞれ係合される係合穴58が設けられている。
図8は、フラッシュ装置33の電気回路の構成を示す図である。キセノン発光管37の両端の電極端子37b,37cには、300V程度の電圧を印加する電気回路が接続されている。この電気回路に通電することによって両端の電極端子37b,37c間に放電が起こり、キセノン発光管37が発光して光を放射する。また、リフレクタ38にはトリガ用コイル60が接続されており、この電気回路を介してリフレクタ38には、4kV程度の高電圧のトリガ電圧が印加される。
このような構成を有するフラッシュ装置33は、例えば、次のようにして簡単に組み立てることができる。まず、リフレクタ38の光源収納部43に光源であるキセノン発光管37を装着する。これは、光源収納部43の穴43aにキセノン発光管37を側方から挿入し、両端部から電極端子37b,37cをそれぞれ突出させる。
次に、ホルダ39の凹部55にリフレクタ38の光源収納部43を嵌め込み、ホルダ39でリフレクタ38を支持する。次いで、シールドゴム40の両端の支持穴40c,40cに電極端子37b,37cをそれぞれ差し込み、各支持部40aで光源収納部43及びホルダ39の側面を覆うようにする。この際、予めフレキ板41のアース端子部41bをホルダ39に対して電気的に接続させておくようにする。
次に、シールドゴム40を装着した後、フレキ板41の両端の電極端子部41a,41aをキセノン発光管37の電極端子37b,37cの外側にそれぞれ重ね合わせる。そして、ハンダ付けによって電極端子37b,37cと電極端子部41a,41aを電気的に接続する。その後、リフレクタ38の前部にプロテクタ36を取り付ける。これにより、組立作業が完了し、図2に示すように組み立てられたフラッシュ装置33が得られる。
このように組み立てられたフラッシュ装置33の作用について、簡単に説明する。図5に示す実施例は、最大配光角αを45度(上配光角αuが22.5度であって、下配光角αdも22.5度)に設定すると共に、キセノン発光管37の中心Oを後側円筒面51の焦点としたものである。キセノン発光管37の中心Oから出た光のうち、開口部44に直接向かう光であって、上配光角αuの範囲内の光S1及び下配光角αdの範囲内の光S2の光路を示している。
この場合、光S1及び光S2は、一対の第1の反射面45a,45bの開口部44側先端の点A1から点A2までの範囲、即ち、最大配光角α(α=αu+αd)内において、そのまま直線的に進行して前方に放射される。このとき、キセノン発光管37の中心Oから出た光のうち、最大配光角αの角度範囲内において背面側に向かう光は、後側円筒面51の点D1から点D2の間に照射される。この点D1〜D2間は、後側円筒面51の焦点である中心Oを中心点として曲率半径R(キセノン発光管37の半径)によって得られる円弧であるため、後側円筒面51に入射されたその光は、通ってきた光路をそのまま戻って開口部44側に向かう反射光となる。
キセノン発光管37の中心Oから出た光であって、第2の反射面46側に向かう光のうち、点C1から点E1までの間の上平行平面52aに照射される光(点C2から点E2までの間の下平行平面52bに照射される光は、上下対称形状となるため同様である。)は、上平行平面52aに対して背面側に傾斜して入射されるため、その反射光は、更に背面側に傾斜して後側円筒面51に入射される。この後側円筒面51に入射された光は、その入射角度に応じて開口部44側に向きを変えて反射され、下配光角αdの範囲内で開口部44側に進行し、その開口部44から前方に放射される。
キセノン発光管37の中心Oから出た光であって、開口部44側に向かう光のうち、点B1から点C1までの間の上前側円筒面50aに照射される光(点B2から点C2までの間の下前側円筒面50bに照射される光は、上下対称形状となるため同様である。)は、上前側円筒面50aに対して垂直に照射されるため、その反射光は、通ってきた光路をそのまま戻って反対側に向かい、下平行平面52bに入射される。この下平行平面52bに入射された光は、更に背面側に反射されて後側円筒面51に入射される。この後側円筒面51に入射された光は、その入射角度に応じて開口部44側に向きを変えて反射され、下配光角αdの範囲内で開口部44側に進行し、その開口部44から前方に放射される。
キセノン発光管37の中心Oから出た光であって、開口部44側に向かう光のうち、点A1から点B1までの間の上第1の反射面45aに照射される光(点A2から点B2までの間の下第1の反射面45bに照射される光は、上下対称形状となるため同様である。)は、上第1の反射面45aに対して開口部44側に傾斜して入射される。このとき、上第1の反射面45aで反射された反射光は、その焦点に向かうように進行する。これにより、上第1の反射面45aである点A1〜B1のエリア内に入った光は、すべて上配光角αu内の反射光となって開口部44から前方に放射される。
このとき、キセノン発光管37の中心Oから出た光のうち、点A1から点B1までの範囲(点A2から点B2までの範囲の場合も同様である。)内において背面側に向かう光は、後側円筒面51の点D1から点D2の間に照射される。従って、後側円筒面51の点D1〜D2間に入射された光は、通ってきた光路をそのまま戻り、上第1の反射面45a(下第1の反射面45bの場合も同様である。)で反射されて、開口部44から前方に放射される。
キセノン発光管37の中心Oから出た光であって、第2の反射面46側に向かう光のうち、点E1から点D1までの間の上傾斜平面53aに照射される光(点E2から点D2までの間の下平行平面53bに照射される光は、上下対称形状となるため同様である。)は、上傾斜平面53aに対して傾斜して入射されるため、その反射光は、その入射角度に応じて開口部44側に向きを変えて反射される。そして、前方の下第1の反射面45bで反射されて上方に向きを変え、配光角αの範囲内で開口部44から前方に放射される。
更に、キセノン発光管37の中心Oから出た光は、上傾斜平面53aに対して垂直に入射されるため、その反射光は、通ってきた光路をそのまま戻って反対側に向かう。その反射光は、前方の下第1の反射面45bで反射されて上方に向きを変える。そして、焦点に向かうように進行し、その開口部44から前方に放射される。
また、キセノン発光管37の中心Oから出た光であって、第2の反射面46側に向かう光のうち、点C1から点E1までの間の上平行平面52aに照射される光(点C2から点E2までの間の下平行平面52bに照射される光は、上下対称形状となるため同様である。)は、上平行平面52aに対して傾斜して入射されるため、その反射光は、その入射角度に応じて背面側に向きを変えて反射される。その反射光は後側円筒面51に入射され、その入射角度に応じて開口部44側に向きを変えて反射される。そして、開口部44側に進行し、配光角αの範囲内で開口部44から前方に放射される。
一方、キセノン発光管37の中心Oから出た光であって、開口部44側に向かう光のうち、点B2から点C2までの間の下前側円筒面50bに照射される光(点B1から点C1までの間の上前側円筒面50aに照射される光は、上下対称形状となるため同様である。)は、下前側円筒面50bに対して垂直に入射されるため、その反射光は、通ってきた光路をそのまま戻って反対側に向かう。そして、上平行平面52aに入射された後、上平行平面52a及び後側円筒面51を介して、進行方向を前方に変え、開口部44から前方に放射される。
このように、本実施例のフラッシュ装置33によれば、光源であるキセノン発光管37から直接前方に放射される光は、直接又は第1の反射面45a,45bで反射されて従来と同様に前方に放射されるため変化はないが、キセノン発光管37から後方に放射される光については、第2の反射面46によって大きく反射効率が高められている。
即ち、第2の反射面46の反射光を考えた場合に、点D1から点D2までの後側円筒面51では、0度から±22.5度までの範囲で反射される。また、点C1から点E1までの上平行平面52a及び点C2から点E2までの下平行平面52bに入射される光は、後側円筒面51で1次反射された後、そのまま直に或いは第1の反射面45a,45bで2次反射されて前方に放射される。また、点E1から点D1までの上傾斜平面53a及び点E2から点D2までの下傾斜平面53bに入射される光は、その平面で開口部44a側に反射され、そのまま直に或いは第1の反射面45a,45bで2次反射されて前方に放射される。
また、点B1から点C1までの上前側円筒面50a及び点B2から点C2までの下前側円筒面50bに入射される光は、上下の平行平面52a,52b又は傾斜平面53a,53bで1次反射された後、後側円筒面51又は第1の反射面45a,45bで2次反射され、されに場合により3次反射或いはそれ以上の反射を繰り返して、前方の開口部44aからすべて外部に放射される。これにより、反射鏡38内部における反射吸収による熱変換を極力抑えて外部に出力し、多くの光を有効光として利用することができる。従って、本実施例によれば、直射光と反射光とが所定の配光角内においてすべて効率良く放射することが可能となる。
本実施例によれば、キセノン発光管37のガラス管37aにネサ膜をコーティングすることなくネサ膜の無いガラス管を用いているため、光の透過率を良くすることができ、発光効率の向上を図ることができた。しかも、ガラス管37aにネサ膜をコーティングする工程が不要となるため、生産効率を高めることができると共に、フラッシュ装置33のコストダウンを図ることができる。
図6及び図7は、本願発明のフラッシュ装置33に係るリフレクタの他の実施例を示すものである。図6に示す第2実施例に係るリフレクタ65は、カバー領域θを180度に設定したものである。リフレクタ65は、半円形に形成された上面部65a及び下面部65bと、同じく半円形に形成された光源収納部65cと、左右の側面部とからなり、上面部65a、下面部65b及び左右側面部の内面が第1の反射面とされ、光源収納部65cの内面が第2の反射面とされている。
リフレクタ65の光源収納部65cの中心は、これに挿入されるキセノン発光管37の中心と一致している。この実施例に係るカバー領域θは、ガラス管37aの背面側と接触する点C1からC2に至る部分であり、略180度に設定されている。また、ガラス管37aの外周面の背面側半分が、軸方向の略全長に渡ってリフレクタ65の光源収納部65cと接触するように構成されている。
図7に示す第3実施例に係るリフレクタ68は、ガラス管37aと接触する部分を3箇所に設け、カバー領域(3箇所合計の接触角度)θ(=θ1+θ2×2)を170度に設定している。即ち、リフレクタ68は、円弧状に形成された上面部68a及び下面部68bと、半円形に形成された光源収納部68cと、左右の側面部とからなり、上面部68a、下面部68b及び左右側面部の内面が第1の反射面とされ、光源収納部68cの内面が第2の反射面とされている。
リフレクタ68の全カバー領域θは、ガラス管37aの背面側と接触する第1カバー領域θ1と、ガラス管37aの開口側と接触する上下2つの第2カバー領域θ2とからなっている。第1カバー領域θ1は、点D1からD2に至る部分であり、略140度に設定されている。また、第2カバー領域θ2は、点C1から点B1に至る部分と点C2から点B2に至る部分との2箇所であり、それぞれが略15度に設定されている。
このカバー領域θとリフレクタ68とが軸方向に接触する範囲は、前記実施例と同様にガラス管37aの軸方向の長さの略全長に渡る部分である。なお、点C1から点D1に至る部分と点C2から点D2に至る部分との2箇所には、適当な大きさの隙間が設定されている。この実施例では、各点C1,D1及び点C2,D2における接線が互いに交差することによってできる空間を上記隙間としている。
この第2及び第3実施例に示すリフレクタ65,68のような形状とすることによっても、前記第1実施例と同様の効果を得ることができ、キセノン発光管37のガラス管37aにネサ膜をコーティングすることなくネサ膜の無いガラス管を用いて、光の透過率を向上させて発光効率の向上を図ることができると共に、ガラス管37aにネサ膜をコーティングする工程を不要として生産効率を高め、コストダウンを図ることができる。
本発明は、前述しかつ図面に示した実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲内で種々の変形実施が可能である。例えば、前記実施例では、カメラ一体型VTRに適用した例について説明したが、スチルカメラ、デジタルスチルカメラその他の撮像装置に適用できるものである。
20…カメラ一体型VTR(撮像装置)、 33…フラッシュ装置、 36…プロテクタ、 37…キセノン発光管、 37a…ガラス管、 37b,37c…電極端子、 38…リフレクタ(反射鏡)、 38a,65a,68a…上面部、 38b,65b、68b…下面部、 43,65c,68c…光源収納部、 50a,50b…前側円筒面、 51…後側円筒面、 60…トリガ用コイル、 L…中心面、 θ,θ1,θ2…カバー領域
Claims (6)
- ネサ膜が被覆されていないガラス管内にキセノンガスを封入したキセノン発光管と、
前記キセノン発光管から放射される光を被写体に向けて照射するリフレクタと、を備え、
前記リフレクタを導電性の材料で形成すると共に前記キセノン発光管に密着又は接近させて配置し、当該リフレクタに電圧を掛けて前記ガラス管内のキセノンガスをイオン化させることを特徴とするフラッシュ装置。 - 請求項1記載のフラッシュ装置において、
前記ガラス管を筒状に形成すると共に、当該ガラス管の軸方向に沿わせて前記リフレクタを密着又は接近させ、ガラス管の周面にリフレクタを沿わせるようにしたことを特徴とするフラッシュ装置。 - 請求項2記載のフラッシュ装置において、
前記リフレクタを前記ガラス管に沿わせる範囲は、前記キセノン発光管の後方においてガラス管の周方向に150度以上としたことを特徴とするフラッシュ装置。 - 請求項2記載のフラッシュ装置において、
前記リフレクタを前記ガラス管に沿わせる範囲は、前記キセノン発光管の後方においてガラス管の周方向に180度以上としたことを特徴とするフラッシュ装置。 - 請求項2記載のフラッシュ装置において、
前記リフレクタと前記ガラス管とが接触する部分を2箇所以上に設けたことを特徴とするフラッシュ装置。 - ネサ膜が被覆されていないガラス管内にキセノンガスを封入したキセノン発光管と、当該キセノン発光管から放射される光を被写体に向けて照射するリフレクタと、を有するフラッシュ装置と、
前記被写体からの光に基づいて画像を形成するレンズ装置と、を備えた撮像装置において、
前記リフレクタを導電性の材料で形成すると共に前記キセノン発光管に密着又は接近させて配置し、当該リフレクタに電圧を掛けて前記ガラス管内のキセノンガスをイオン化させることを特徴とする撮像装置。
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JP2004241488A JP2006058686A (ja) | 2004-08-20 | 2004-08-20 | フラッシュ装置及び撮像装置 |
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JP4824832B2 (ja) * | 2008-12-17 | 2011-11-30 | 新東ホールディングス株式会社 | 発光装置及び放電管 |
WO2023082753A1 (zh) * | 2021-11-15 | 2023-05-19 | 深圳由莱智能电子有限公司 | 脱毛仪 |
US11937875B2 (en) | 2021-11-15 | 2024-03-26 | Shenzhen Ulike Smart Electronics Co., Ltd. | Hair removing device |
-
2004
- 2004-08-20 JP JP2004241488A patent/JP2006058686A/ja active Pending
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