JP2006055277A - 弾球遊技機 - Google Patents
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Abstract
【課題】 遊技球発射装置から発射された遊技球を遊技領域の上部で受けて、遊技者が所望の位置で遊技領域に対して遊技球の落下を開始させることができる弾球遊技機を提供する。
【解決手段】 遊技領域の上部に沿って水平に並んだ2本のレール部材、このレール部材に沿って移動可能で、一端に対向する部分においてレール部材を一端の幅方向間隔と略同一大きさになるように保持し、他端に対向する部分においてレール部材を他端の幅方向間隔と略同一大きさになるように保持する遊技球受け部材、および、この遊技球受け部材をレール部部材に沿って左右方向に移動させる移動機構部(螺旋棒およびモータ)からなり、発射通路の上端部から打ち出された遊技球がレール部材に沿って転がり移動する落下位置調整装置と、遊技者が操作可能な位置に配設され、操作量に応じて移動機構部を作動させて遊技球受け部材を左右方向に移動させる操作ハンドルとを有するように構成する。
【選択図】 図1
【解決手段】 遊技領域の上部に沿って水平に並んだ2本のレール部材、このレール部材に沿って移動可能で、一端に対向する部分においてレール部材を一端の幅方向間隔と略同一大きさになるように保持し、他端に対向する部分においてレール部材を他端の幅方向間隔と略同一大きさになるように保持する遊技球受け部材、および、この遊技球受け部材をレール部部材に沿って左右方向に移動させる移動機構部(螺旋棒およびモータ)からなり、発射通路の上端部から打ち出された遊技球がレール部材に沿って転がり移動する落下位置調整装置と、遊技者が操作可能な位置に配設され、操作量に応じて移動機構部を作動させて遊技球受け部材を左右方向に移動させる操作ハンドルとを有するように構成する。
【選択図】 図1
Description
本発明は、立設保持された遊技盤の前面遊技領域内に遊技球発射装置から遊技球を打ち出し、この遊技球を遊技領域内で落下移動させて遊技を行うように構成される弾球遊技機に関し、特に詳細には、下方から発射された遊技球を上部で受けて、遊技者が所望の位置から遊技領域内に落下させることが可能な弾球遊技機に関する。
このような遊技機として、パチンコ機、アレンジボール機、雀球遊技機等が一般的に知られているが、この種の遊技機の代表としてパチンコ機を例に挙げて説明する。パチンコ機は、前面側にガラス扉が開閉自在に装着される前枠、この前枠が開閉着脱可能に取り付けられる方形枠状の外枠、前枠(若しくは前枠と一体に構成された収容枠)に着脱自在に取り付けられるとともに閉止状態のガラス扉に近接して対向する遊技盤、前枠の後面側に取り付けられる裏機構盤等から構成される。このようなパチンコ機において、遊技盤は前枠(若しくは収容枠)に立設状態で保持され、遊技盤の下方に位置して前枠内に配設された遊技球発射装置から発射された遊技球を遊技盤前面の遊技領域の周縁に設けられた案内レール(発射通路)に沿って上方に移動させて上部から遊技領域内に導き、ガラス扉との間における遊技領域内で落下移動する遊技球を遊技領域内の入賞具(遊技構成部品)に入賞させる遊技を行うように構成されている。
ところで、このような種類の遊技球発射装置では、打球杵(ハンマ)の駆動力の調整により発射位置が決定される形態のために、案内レール近傍に打球を発射すること(いわゆる弱打ち)が難しいという問題がある。さらに、打球杵の駆動力により位置調整する結果、案内レールや遊技球発射装置に遊技球を供給する球送り機構等の組み付け整合条件によって打球強度に大きなばらつきが生じ、遊技者が同一の強度調整をしているにもかかわらず、遊技球の落下位置(最初に遊技領域の障害物に衝突する位置)が大きく変化するという問題がある。
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであり、遊技球発射装置から発射された遊技球を遊技領域の上部で受けて、遊技者が所望の位置で遊技領域に対して遊技球の落下を開始させることができる弾球遊技機を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、本発明に係る弾球遊技機(例えば、実施形態におけるパチンコ機PM)は、前面に所要の遊技領域が形成された遊技盤、遊技球を発射する発射機構部(例えば、実施形態における遊技球発射装置21)、および、発射された遊技球を遊技領域の上部に導く発射通路を備えるものであり、可撓性を有し、一端の幅方向間隔が遊技球の直径よりも小さくなるように固定保持されて発射通路の上端部に繋がるとともに、他端の幅方向間隔が遊技球の直径よりも大きくなるように固定保持されて遊技領域の上部に沿って水平に並んだ2本のレール部材、このレール部材に沿って移動可能で、一端に対向する部分においてレール部材を一端の幅方向間隔と略同一大きさになるように保持し、他端に対向する部分においてレール部材を他端の幅方向間隔と略同一大きさになるように保持する遊技球受け部材、および、この遊技球受け部材をレール部材に沿って左右方向に移動させる移動機構部(例えば、実施形態における螺旋棒45およびモータ46)からなり、発射通路の上端部から打ち出された遊技球がレール部材に沿って一端側から他端側に転がり移動される落下位置調整手段(例えば、実施形態における落下位置調整装置40)と、遊技者が操作可能な位置に配設され、操作量に応じて移動機構部を作動させて遊技球受け部材を左右方向に移動させる操作ハンドルとを有して構成される。
なお、本発明に係る弾球遊技機において、操作ハンドルの操作量が所定の大きさを超えると、発射機構部が遊技球を発射するように構成されることが好ましい。
あるいは、操作ハンドルが、遊技者が操作していることを検出するタッチ部(例えば、実施形態におけるグリップ部8a)を有し、このタッチ部により操作ハンドルが遊技者により操作されていると検出されているときに、発射機構部が遊技球を発射するように構成されることが好ましい。
本発明に係る弾球遊技機を以上のように構成すると、落下位置調整手段により、発射機構部から発射された遊技球の遊技領域への落下開始位置を遊技者の操作により調整することができ、遊技球の落下開始位置が発射機構部の組み付け整合条件等に左右されない。また、この落下位置調整手段により、遊技領域の左右の縁部近傍にも遊技球を落下させて遊技を行うことが可能となるため、遊技領域全体を有効活用可能であり、例えば、遊技領域内に配設される図柄表示装置の大型化(大画面化)等が可能となる。
さらに、発射機構部から遊技球を発射させる操作手段として、操作ハンドルが所定の大きさ以上に操作されたことにより遊技球を発射するように構成するか、若しくは、操作ハンドルにタッチセンサを設けて、操作されていることを検知して発射するように構成することにより、この操作ハンドルにより遊技球の発射と落下位置調整手段の操作を行うことができ、従来からある弾球遊技機の操作ハンドルをそのまま利用することができる。
以下、本発明の好ましい実施形態について図面を参照して説明する。なお、実施例では、前枠の正面奥部に遊技盤が収容保持された形態のパチンコ機に本発明を適用した場合について説明する。
まず、パチンコ機PMの概要構成を図1〜図3の各図を参照して説明する。ここで、図1はパチンコ機PMのガラス扉5および球皿6を開放した場合の正面図、図2は球皿6の正面図および背面図、図3はパチンコ機PMの背面図である。
パチンコ機PMは外郭方形枠サイズに構成されて縦向きの固定保持枠をなす外枠1の開口前面に、これに合わせて方形枠サイズに構成されて開閉搭載用の前枠2が互いの正面左側上下に配設されたヒンジ機構3a,3bで横開き開閉および着脱が可能に取り付けられ、正面右側に設けられたダブル錠と称される施錠装置4を利用して常には外枠1と係合された閉鎖状態に保持される。
前枠2の前面側には、前枠2の前面域に合わせた方形状のガラス扉5および球皿6が正面左側に設けられたヒンジ機構7a,7b,7cで横開き開閉および着脱が可能に取り付けられ、正面右側に設けられた施錠装置4および球皿施錠装置9を利用して前枠2の前面を覆う閉鎖状態に保持される。球皿6の右側下部には遊技球の発射操作を行う操作ハンドル8が取り付けられている。また、前枠2には遊技盤10が着脱可能に立設保持されている。
遊技盤10は所定板厚の積層合板を切断およびルータ加工して、表面にセルを貼り付けた化粧板(「ベニヤ」とも称される)11を基板として構成される。化粧板11の前面には上レール飾り12および下レール飾り13がビス止めされてその内側に略U字状の遊技領域PAが区画形成され、この遊技領域PAに多数本の遊技釘とともに風車や各種入賞具14、遊技の進行状況に応じて所定の図柄を表示させる図柄表示装置15などの遊技構成部品が取り付けられている。また、遊技領域PAの下端部には入賞具14に入賞せず落下した遊技球を遊技盤10の裏面側に排出させるアウト口16が設けられている。
前枠2の下部領域には遊技補助盤と称される補助機構部が形成されており、この遊技補助盤20の各部に、遊技盤10に向けて遊技球を打ち出す遊技球発射装置21、所定容積の収容空間を有して球皿6の充満時に排出しきれない遊技球を一時貯留する貯留ケース22、貯留ケース22の出口開口に設けられ球皿6の開閉操作に連動して出口開口を開閉する枠側シャッタ23、遊技の展開状態に応じて効果音を発生させる音響装置24等が設けられている。また、遊技補助盤20の上部には、遊技盤10のアウト口16と位置整合してアウト球受容口37aが設けられており、アウト口16から遊技盤10の裏面側に排出された遊技球(「アウト球」という)を後方のアウト球通路37に導くようになっている。
また、常には遊技補助盤20の前面を覆って閉鎖状態に保持される球皿6の背面側には、遊技補助盤20に設けられた各機器に対応した機構装置が装備されている。すなわち、遊技球発射装置21に対応してこの遊技球発射装置21に遊技球を送り出す球送りカセット25が、貯留ケース22に対応してこの貯留ケース22内部の状態をパチンコ機PMの正面側から視認可能な貯留ケース透視窓26が、枠側シャッタ23に対応して球皿6の開閉に連動昇降する皿側シャッタ27が、それぞれの対応位置に設けられている。
前枠2の裏面側には、中央に前後に連通する窓口を有して前枠2よりもやや小型の方形枠状に形成された裏セット盤30が、この前枠2の裏側に着脱可能にセット保持される。裏セット盤30の各部には、遊技球を貯留する球貯留タンク31、球貯留タンク31から供給された遊技球を流下させる過程で前後2列に整列させるタンクレール32、所定数量の遊技球を整列状態で待機させる待機通路33、遊技盤10における入賞状態等に基づいて遊技球を払い出す球払出装置34、球払出装置34から払い出された遊技球を貯留ケース22に導く球払出通路35等の賞球装置が装備されている。また、裏セット盤30には、遊技補助盤20に設けられたアウト球受容口37aから受容したアウト球を裏セット盤30の下端のアウト球排出口37bに導くアウト球通路37等が形成されている。
パチンコ機PMは、前枠2、ガラス扉5および球皿6がともに閉止され施錠された状態で遊技に供され、球皿6に遊技球を貯留させて操作ハンドル8を回動操作することにより遊技が開始される。操作ハンドル8が回動操作されると、球皿6に貯留された遊技球が球送りカセット25により1球ずつ遊技球発射装置21に送り出されて発射ホルダ21aにセットされ、遊技球発射装置21のハンマ21cを背面側に配設されたロータリーソレノイド21dにより駆動して遊技球を打ち出し、打ち出された遊技球が発射ガイド21bを通過して遊技盤10の遊技領域PAに入り、以降パチンコゲームが展開される。
ところで、上述のように遊技領域PAは、化粧盤11の前面にビス止めされる上レール飾り12および下レール飾り13により区画形成されており、これらの上下レール飾り12,13は、遊技領域PAを取り囲む内周壁面を略U字状に成形することにより、遊技球の移動範囲を設定するガイドレール面61,62を形成している。さらに、下レール飾り13には、遊技領域PA内で入賞具14に入らずに下部に落下移動してきた遊技球を導入して遊技盤10の後面側に排出させるアウト口16が形成されている。
化粧盤11の上部に取り付けられた上レール飾り12には、遊技盤10の正面左下部から左斜め上方に延び、その後滑らかに円弧状に湾曲して遊技盤10の上部に至る内周壁面61が形成されており、この内周壁面61は、遊技球発射装置21から打ち出された遊技球を滑らかに遊技領域PAに導く「外ガイドレール」若しくは「飛送レール」と称されるガイドレールのレール面の形状に成形されており、このレール面(以下、便宜的に「外レール面」という)61に沿ってレール面の摩滅を防止する帯板状のレール面保護部材65が嵌着されている。
一方、化粧盤11の下部に取り付けられた下レール飾り13は、外郭方形で内周が上向き凹状の半円形に成形されている。この下レール飾り13の左側部には、外レール面61に沿って左上方に延びる上腕部63の外側壁面を有し、この外側壁面は外レール面61との間に下部で広く上部で略平行に延びる先細状の発射通路64を形成している。
このため、遊技球発射装置21から打ち出された遊技球が発射通路64に進入し、一定程度上昇したところでレール面保護部材65に滑らかに接触し、上方で湾曲する外レール面61に沿って遊技領域PAに向かう。そして、遊技球は、発射通路64の上端部において、パチンコ機PAの上部に設けられた落下位置調整装置40に進入する。
それでは、落下位置調整装置40について説明する。図4はこの落下位置調整装置を示す図であり、(a)は平面図であり、(b)は左側面図であり、(c)は正面図であり、(d)は右側面図である。落下位置調整装置40は、左右方向に延びて水平に並んだ2本のレール部材41,41、パチンコ機PMの上部左端であって上腕部63の上端部(発射通路64の上端部)においてレール部材41,41の左端を固定支持する左端固定部42、パチンコ機PMの上部右端においてレール部材41,41の右端を固定支持する右端固定部43、レール部材41,41上に取り付けられた遊技球受け部材44、遊技球受け部材44をレール部材41,41に沿って左右に移動させる螺旋棒45、および、この螺旋棒45を回転させるモータ46から構成される。
左端固定部42は、レール部材41,41の幅方向間隔が遊技球PBの直径よりも狭くなるようにこのレール部材41,41を上腕部43の上端部に固定するように構成されており、一方、右端固定部43は、レール部材41,41の幅方向間隔が遊技球PBの直径よりも広くなるようにこのレール部材41,41を上レール飾り12に固定するように構成されている。すなわち、レール部材41,41は、遊技領域PAの上部(左端から右端)に張り渡されている。なお、レール部材41,41はワイヤー等の可撓性を有する材料で構成されており、後述する遊技球受け部材44の左右でその幅方向間隔が変わるように構成されている。また、このレール部部材41,41は所定の張力を有して張り渡されている。このため、遊技球発射装置21から発射されて発射通路64に導かれた遊技球PBは、レール部材41,41上に打ち出され、このレール部材41,41の間を左端から右方向に向かって転がり移動される。
遊技球受け部材44は、断面矩形状の受け部本体44aの下部に左右に2個を一対として配設された左右ホイール44b,44cを有して構成されている。一対の左ホイール44b,44bの内側同士の幅方向間隔L1は上述の左端固定部42に保持されたレール部材41,41の幅方向間隔と略同一大きさ、つまり、遊技球PBの直径よりも狭い間隔になるように構成されており、一対の右ホイール44c,44cの外側同士の幅方向間隔L2は上述の右端固定部44に保持されたレール部材41,41の幅方向間隔と略同一大きさ、つまり、遊技球PBの直径よりも広い間隔になるように構成されている。そのため、レール部材41,41を、左ホイール44b,44bの間を通り、且つ、右ホイール44c,44cの外側を通るように掛け回すことにより、この遊技球受け部材44の左右でレール部材41,41の幅方向間隔を変えることができる。
この受け部本体44aの左側面には、トンネル状に開口した遊技球ガイド部44dが形成されており、この遊技球ガイド部44dの形状は、その左右方向断面において右側に向かって放物線状に下方に向かい、受け部本体44aの下面において開口している。また、受け部本体44aの右側面の下端部には、下方に延びるフランジ部44fが形成されている。このため、レール部材41,41を転がり移動した遊技球PBは、遊技球ガイド部44dに入ってこの遊技球ガイド部44dおよびフランジ部44fによりその移動方向が下方に向けられ、この遊技球ガイド部44d内で、左右ホイール44b,44cにより広げられたレール部材41,41の間から下方の遊技領域PA内に落下する。すなわち、この遊技球受け部材44をレール部材41,41に沿って左右に移動させることにより、発射通路64から打ち出されてレール部材41,41上を転がり移動する遊技球PBを遊技球受け部材44の位置で遊技領域PAに向けて落下開始をさせることができる。
それでは、この遊技球受け部材44の移動機構について説明する。受け部本体44aの上部には左右に貫通して内部にネジ溝を有する雌ネジ部44eが形成されており、この雌ネジ部44eに、外周面に螺旋上のネジ溝(雄ネジ部)が形成されて遊技盤10の上部に左右に延びる螺旋棒45が螺挿されてネジ送り機構が構成されている。この螺旋棒45の左端は、螺旋棒保持部47により、左右に延びる回転軸に対してこの螺旋棒45が回転可能に保持され、右端は、モータ46に連結されている。そのため、このモータ46により螺旋棒45を回転させることにより、この螺旋棒45の一回転に対してネジ溝の1ピッチ分だけ、遊技球受け部材44を左右方向に移動させることができる。なお、このネジ送り機構において雄ネジと雌ネジの間に鋼球を入れて摩擦を小さくしたボールネジを用いることもできる。
球皿6に配設された操作ハンドル8は、内部に可変抵抗器(ポテンショメータ)が設けられており、回動操作の操作量を検出可能に構成されている。この操作ハンドル8は、常には捻りバネにより基準角度位置に付勢するように構成され、遊技者が回動操作をすると回動し、遊技者が操作ハンドル8から手を離すと基準角度位置に戻るように構成されている。
そして、落下位置調整装置40のモータ46はステッピングモータ等で構成されており、操作ハンドル8の操作量に応じて螺旋棒45を回転させて、遊技球受け部材44を左右に移動させて遊技球PBの落下位置を調整可能に構成されている。具体的には操作ハンドル8が回動操作されていないときは、遊技球受け部材44はレール部材41,41の最も左端側に位置して、発射された遊技球がレール部材41,41の最も左側で遊技領域PA内に落下するように構成され、操作ハンドル8が右方向(時計回り)に回動操作されるとそれに応じて遊技球受け部材44が右方向に移動して遊技球PBを遊技領域PA内に落下させる位置を右方向に変えるように構成されている。
あるいは、操作ハンドル8が回動操作されていないときは、遊技球受け部材44はレール部材41,41の略中央部に位置して、発射された遊技球PBがレール部材41,41の略中央部で遊技領域PA内に落下するように構成され、操作ハンドル8が左右いずれかの方向に回動操作されるとそれに応じて遊技球受け部材44を左右方向に移動させて遊技球PBを遊技領域PA内に落下させる位置を左右方向に変えるように構成することもできる。このような構成により、操作ハンドル8の基準位置から左右方向に移動する距離が短くなるため、遊技者の所望の位置に素早く遊技球受け部材44を移動させることができ、応答性が向上する。
本実施例では、遊技球受け部材44の位置、すなわち、操作ハンドル8の操作量に応じて、遊技球発射装置21から発射される遊技球PBの発射強度を相対的に変化させるように構成されている。このように構成することにより、遊技球PBがレール部材41,41上を転がり移動して遊技球受け部材44に到達したときの速度を調整して、この遊技球受け部材44の遊技球PBとの接触による摩耗等を防止することができる。
このように、操作ハンドル8の回動操作に応じて遊技球受け部材44の位置を左右方向に移動させることにより、遊技盤10の上部から遊技領域PAに落下する遊技球の落下開始位置を遊技者が決定することができる。また、このように遊技球の落下開始位置を調整可能とすることにより、遊技領域PAの左右端近傍領域にも遊技球を落下させることができるため、遊技領域PA全体を広く利用することができ、例えば、図柄表示装置15の大型化(大画面化)が可能となる。
なお、遊技球発射装置21は、操作ハンドル8が所定の大きさ以上回動操作されたときに所定の間隔で発射されるように構成される。若しくは、操作ハンドル8のグリップ部(遊技者により握られる部分)8aにタッチセンサを設け、このタッチセンサが握られたときに遊技球発射装置21から遊技球が発射されるように構成することも可能である。このように、操作ハンドル8の操作量か若しくはタッチセンサにより遊技球を発射するように構成することにより、従来からあるパチンコ機等の弾球遊技機の操作ハンドルをそのまま利用することができる。
また、以上の実施例においては、パチンコ機PAの下部に配設された遊技球発射装置21から上方に向かって打ち出して上部の遊技球落下装置40に遊技球を発射した場合について説明したが、本発明がこの構成に限定されることはなく、例えば、上下に延びた回転軸に沿って螺旋状に形成された溝を有する螺旋送出機構により、下方に位置する遊技球をこの螺旋状の溝に沿って上方に運んで上部から遊技球落下装置40に送り出すように構成することも可能である。あるいは、上下に延びた一対のベルトコンベヤを設け、この一対のベルトコンベアの間に遊技球を挿入して上方に送出するように構成することも可能である。
以上説明した本発明の実施形態において、達成される主要な効果を整理すれば下記のようになる。
第1に、落下位置調整装置40により、遊技球発射装置21から発射された遊技球の遊技領域PAへの落下開始位置を遊技者の操作により調整することができ、遊技球の落下開始位置が遊技球発射装置21等の組み付け整合条件等に左右されない。
第2に、この落下位置調整装置40により、遊技領域PAの左右の縁部近傍にも遊技球を落下させて遊技を行うことが可能となるため、遊技領域PA全体を有効活用可能であり、例えば、図柄表示装置15の大型化(大画面化)が可能となる。
第3に、遊技球発射装置21から遊技球を発射させる操作手段として、操作ハンドル8が所定の大きさ以上操作されたことにより遊技球を発射するように構成するか、若しくは、操作ハンドル8にタッチセンサを設けて、操作されていることを検知して発射するように構成することにより、この操作ハンドル8により遊技球の発射と落下位置調整装置40の操作を行うことができ、従来からある弾球遊技機の操作ハンドルをそのまま利用することができる。
PM パチンコ機(弾球遊技機)
PA 遊技領域
8 操作ハンドル
8a グリップ部(タッチ部)
10 遊技盤
21 遊技球発射装置(発射機構部)
40 落下位置調整装置(落下位置調整手段)
41 レール部材
44 遊技球受け部材
45 螺旋棒(移動機構部)
46 モータ(移動機構部)
64 発射通路
PA 遊技領域
8 操作ハンドル
8a グリップ部(タッチ部)
10 遊技盤
21 遊技球発射装置(発射機構部)
40 落下位置調整装置(落下位置調整手段)
41 レール部材
44 遊技球受け部材
45 螺旋棒(移動機構部)
46 モータ(移動機構部)
64 発射通路
Claims (3)
- 前面に所要の遊技領域が形成された遊技盤、遊技球を発射する発射機構部、および、発射された前記遊技球を前記遊技領域の上部に導く発射通路を備える弾球遊技機において、
可撓性を有し、一端の幅方向間隔が前記遊技球の直径よりも小さくなるように固定保持されて前記発射通路の上端部に繋がるとともに、他端の幅方向間隔が前記遊技球の直径よりも大きくなるように固定保持されて前記遊技領域の上部に沿って水平に並んだ2本のレール部材、前記レール部材に沿って移動可能で、前記一端に対向する部分において前記レール部材を前記一端の幅方向間隔と略同一大きさになるように保持し、前記他端に対向する部分において前記レール部材を前記他端の幅方向間隔と略同一大きさになるように保持する遊技球受け部材、および、前記遊技球受け部材を前記レール部材に沿って左右方向に移動させる移動機構部からなり、前記発射通路の前記上端部から打ち出された前記遊技球が前記レール部材に沿って前記一端側から前記他端側に転がり移動される落下位置調整手段と、
遊技者が操作可能な位置に配設され、操作量に応じて前記移動機構部を作動させて前記遊技球受け部材を左右方向に移動させる操作ハンドルとを有して構成されたことを特徴とする弾球遊技機。 - 前記操作ハンドルの前記操作量が所定の大きさを超えると、前記発射機構部が前記遊技球を発射するように構成されたことを特徴とする請求項1に記載の弾球遊技機。
- 前記操作ハンドルが、遊技者が操作していることを検出するタッチ部を有し、
前記タッチ部により前記操作ハンドルが前記遊技者により操作されていると検出されているときに、前記発射機構部が前記遊技球を発射するように構成されたことを特徴とする請求項1に記載の弾球遊技機。
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Cited By (1)
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-
2004
- 2004-08-18 JP JP2004238549A patent/JP2006055277A/ja not_active Withdrawn
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006325841A (ja) * | 2005-05-25 | 2006-12-07 | Mrd:Kk | 遊技機の球供給構造 |
JP4649656B2 (ja) * | 2005-05-25 | 2011-03-16 | 株式会社Mrd | 遊技機の球供給構造 |
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