JP2006054542A - 通信装置および通信方法 - Google Patents

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Akihiko Oshinomi
章彦 押之見
Yusuke Kaneda
裕介 金田
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Abstract

【課題】伝送路の変化による誤検出を低減できるFH-MFSKを用いた通信技術を提供する。
【解決手段】送信部10において、レベル-周波数変換部107は、レベルがとり得る値毎に、所定のm個の周波数のうちの任意のn個(n=1〜m)の周波数の組合せが対応付けられたレベル-周波数変換テーブルを用いて、送信パターンを送信スペクトルに変換する。そして、受信部20において、周波数特定部206は受信スペクトルを構成するチップ毎に、所定のしきい値以上の信号レベルを有する周波数を全て検出することにより、当該チップの周波数の組合せを特定する。そして、周波数-レベル変換部207が通信相手のレベル-周波数変換部107が保持するレベル-周波数変換テーブルと同じ内容を持つテーブル用いて、受信スペクトルを受信パターンに変換する。受信部20は、レベル-周波数変換テーブルに登録されている周波数各々について、当該周波数の検出に用いるしきい値を決定するしきい値決定部205を有する。
【選択図】図2

Description

本発明は、FH-MFSK(Frequency Hopping - M-ary Multilevel Multitone FSK)を用いた通信技術に関する。
近年、周波数ホッピング(FH:Frequency Hopping)を用いた無線通信技術として、FH-MFSKが提案されている(例えば、非特許文献1参照)。この技術において、送信側装置は、送信データを、1つのホッピングを構成するチップ数分のレベルで構成された送信パターンに変換する。次に、レベルがとり得る値毎に、所定のm個の周波数のうちの所定のn個の周波数の組合せが対応付けられたレベル-周波数変換テーブルを用いて、送信パターンを構成する各チップのレベル値をn個の周波数の組合せに変換して、送信パターンを、1つのホッピングを構成するチップ数分のn個の周波数の組合せで構成された送信スペクトルに変換する。そして、送信スペクトルにIFFT(Inverse Fast Fourier Transform)処理を施してFH-MFSK信号を生成し、送信する。
一方、受信側装置は、受信したFH-MFSK信号にFFT(Fast Fourier Transform)処理を施して受信スペクトルを取得し、当該受信スペクトルを構成する各チップから信号レベルの高いものから周波数成分をn個検出する。次に、送信側装置が持つレベル-周波数変換テーブルと同じ内容を持つテーブル用いて、受信スペクトルを構成するチップ各々の当該検出されたn個の周波数の組合せをレベル値に変換し、当該受信スペクトルを、1つのホッピングを構成するチップ数分のレベルで構成された受信パターンに変換する。それから、受信パターンを受信データに変換する。
Akihiko OSHINOMI, Gen MARUBAYASHI, Shinich TACHIKAWA, and Masanori HAMAMURA, "Trial Model of The M-ray Multilavel FSK Power-line Transmission Modem", ISPL2003, Proceedings of the 7th International Symposium on Power-Line Communications and Its Applications, March 26-28, 2003, Kyoto, Japan
m個の周波数のうちの任意のn個(1〜m)を使用するFH-MFSKの場合、固定のn個を選ぶFH-MFSKの周波数検出方式(スペクトルのレベル上位からn個抽出する方式)は使用できない。しきい値を決めて、しきい値以上の周波数を検出する方式も考えられるが、伝送路の状態(信号減衰量、ノイズレベル)変化に対応するためには、十分余裕を持ったしきい値を選ぶ必要があり、FH-MFSKの持つ性能を十分に生かし切れない。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、伝送路の変化による誤検出を低減できるFH-MFSKを用いた通信技術を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明では、送信側装置において、レベルがとり得る値毎に、所定のm個の周波数のうちの任意のn個(n=1〜m)の周波数の組合せが対応付けられたレベル-周波数変換テーブルを用いて、送信パターンを送信スペクトルに変換する。そして、受信側装置において、受信スペクトルを構成するチップ毎に、所定のしきい値以上の信号レベルを有する周波数を全て検出することにより、当該チップの周波数の組合せを特定し、前記レベル-周波数変換テーブルと同じ内容を持つテーブルを用いて、受信スペクトルを受信パターンに変換する。また、前記レベル-周波数変換テーブルに登録されている周波数各々について、当該周波数の検出に用いるしきい値を決定する。
例えば、FH-MFSKを用いた通信装置であって、送信データを無線信号に変換して送信する送信部と、無線信号を受信して受信データに変換する受信部と、を有する。
前記送信部は、送信データを、1つのホッピングを構成するチップ数分のレベルで構成された送信パターンに変換する送信パターン変換手段と、前記レベルがとり得る値毎に、m個の周波数のうちの少なくとも1つの周波数の組合せが対応付けられたレベル-周波数変換テーブルを用いて、前記送信パターンを構成する各チップのレベル値を少なくとも1つの周波数の組合せに変換して、前記送信パターンを、1つのホッピングを構成するチップ数分の少なくとも1つの周波数の組合せで構成された送信スペクトルに変換する送信スペクトル変換手段と、前記送信スペクトルから無線信号を生成して送信する送信手段と、を有する。
前記受信部は、無線信号を受信して受信スペクトルを取得する受信手段と、前記受信スペクトルを構成するチップ毎に、しきい値以上の信号レベルを有する周波数を全て検出する周波数検出手段と、前記レベル-周波数変換テーブルと同じ内容を持つテーブル用いて、前記受信スペクトルを構成する各チップの前記検出された周波数の組合せをレベル値に変換して、前記受信スペクトルを、1つのホッピングを構成するチップ数分のレベルで構成された受信パターンに変換する受信パターン変換手段と、前記受信パターンを受信データに変換する受信データ変換手段と、を有する。また、前記受信部は、前記レベル-周波数変換テーブルに登録されている周波数各々について、当該周波数の検出に用いるしきい値を決定するしきい値決定手段をさらに有する。
本発明によれば、m個の周波数のうちの任意のn個(1〜m)を使用するFH-MFSKにおいて、伝送路の状態変化に対してもFH-MFSKの性能を下げることなく伝送を可能にする。
以下、本発明の実施の形態について説明する。
図1は本発明の一実施形態が適用されたモデム装置間でやり取りされる通信フレームを模式的に表した図である。図示するように、本実施形態で用いる通信フレームは、AGC(Auto Gain Control)用プリアンブル501と、同期信号502と、全波合成信号503と、無信号504と、送信データ505と、を備えて構成される。
AGC用プリアンブル501は、AGCの過渡応答の影響を回避するためのものである。同期信号502は、通信フレームを識別するためのものであり、本実施形態では、図示するように、時間軸方向に左右対称の波形(この波形の周波数は送信データ505の変調信号に用いられ得るいずれかの周波数とする)を有する信号を偶数(図1では4つ)に分割し、各分割点5021で位相反転する(位相を180度回転する)ことにより得られる波形5022を用いている。このような波形を用いて自己相関演算により同期信号を検出することにより、同期信号の周波数に、送信データ505の変調信号に用いられ得る周波数を利用でき、周波数の利用効率が向上する。全波合成信号503は、送信データ505の変調信号、つまりFH-MFSKによる周波数ホッピングに用いられ得る全ての周波数を合成することで得られる信号である。無信号504は、信号無しの区間である。そして、送信データ505は、自装置に接続されたホストが通信相手に接続されたホストへ送信するデータであり、FH-MFSK信号に変換されている。
図2は本発明の一実施形態が適用されたモデム装置の概略構成図である。
図示するように、本実施形態のモデム装置1は、通信相手へ通信フレームを送信する送信部10と、通信相手から通信フレームを受信する受信部20と、を有する。
送信部10は、S/P(Serial/Parallel)変換部101と、レベル変換部102と、パターン選択部103と、ホッピングパターン記憶部104と、加算部105と、剰余演算部106と、レベル-周波数演算部107と、合成信号付加部108と、IFFT(Inverse Fast Fourier Transform)部109と、同期信号付加部110と、DA(Digital Analog)変換部111と、AFE(Analog Front End)部112と、を有する。
自装置に接続されたホストから送られてきたKビットのシリアルデータ(送信データ)は、S/P変換部101でパラレルデータに変換され、その上位(または下位)Kビットがレベル変換部102に入力され、残りのKビットがパターン選択部103に入力される。レベル変換部102は、S/P変換部101から入力されたKビットのパラレルデータを、当該パラレルデータが示す値に応じたレベルに変換する。そして、変換されたレベルが1ホッピングを構成するチップ(シンボル)数分(1チップの時間幅をτとする)連続して構成されたレベルパターンを加算部105に出力する。
図3(a)は、レベル変換部102が出力するレベルパターン1021を模試的に表した図である。この例では、1ホッピングのチップ数=5、Kビットのビット数=3、そして、Kビットのパラレルデータが「011」の場合を示している。レベル数=8の場合、ビットデータがとり得る値は8通りであり、ビット数=3となる。
パターン選択部103は、S/P変換部101から入力されたKビットのパラレルデータが示す値に対応付けられたホッピングパターンをホッピングパターン記憶部104から読み出して加算部105に出力する。ここで、ホッピングパターン記憶部104には、Kビットのパラデータがとり得る値毎にホッピングパターンが記憶されている。なお、ホッピングパターンのチップ数、レベル数は、レベル変換部102が出力するレベルパターンのチップ数、レベル数と同じである。図3(b)は、ホッピングパターン記憶部104に記憶されているホッピングパターン1041を模試的に表した図である。Kビットのパラデータがとり得る値各々に対応付けるホッピングパターンは、チップ数×レベル数のマトリックスがとり得るパターンのうち、ホッピングパターンとして使える組合せ(他のホッピングパターンと識別可能な程度にバラツキがある組合せ)の中から選択される。
加算部105は、レベル変換部102から入力されたレベルパターンのレベルとパターン選択部103から入力されたホッピングパターンのレベルとをチップ毎に加算する。そして、加算結果を剰余演算部106に出力する。剰余演算部106は、加算部105から入力される各チップの加算結果に対して、レベルパターンおよびホッピングパターンのレベル数の剰余を演算する。つまり、加算結果をx、レベルパターンおよびホッピングパターンのレベル数をyとした場合、x(mod y)を計算する。そして、各チップの計算結果(送信パターン)をレベル-周波数変換部107に出力する。但し、計算結果が0の場合、レベル数yを計算結果として出力する。
レベル-周波数変換部107は、予め登録されたレベル-周波数変換テーブルを用いて、剰余演算部106から入力される各チップの計算結果を、少なくとも1つの周波数の組合せ(周波数スペクトル)に変換し、合成信号付加部108に出力する。図3(c)は、レベル-周波数変換部107に登録されているレベル-周波数変換テーブル1071を模式的に表した図である。図示するように、剰余演算部106の計算結果がとり得る値毎、つまり、レベルパターンおよびホッピングパターンのレベル毎に、予め定められたm個の周波数のうちの任意のn(=1〜m)個の周波数の組合せが対応付けられている。この例では、4個の周波数のうち、1〜3個の周波数の組合せが対応付けられている。なお、利用される周波数は、チップの周波数(1/τ)の整数倍である。図3(d)は、レベル-周波数変換部107から出力される1ホッピング分(レベルパターンおよびホッピングパターンのチップ数分)の送信スペクトル1072を模式的に表した図である。この例では、加算部105に入力されたレベルパターン、ホッピングパターンが図3(a)、図3(b)に示すパターンであり、レベル-周波数変換部107に登録されたレベル-周波数変換テーブルが図3(c)に示すテーブルである場合に、レベル-周波数変換部107から出力される送信スペクトルを示している。
合成信号付加部108は、レベル-周波数変換部107から出力された、少なくとも1ホッピング分の送信スペクトルの先頭に、全波合成信号および無信号を付加する。ここで、全波合成信号は、レベル-周波数変換テーブル1071で使用されている全ての周波数の合成信号である。合成信号および無信号各々の信号継続時間は、チップの整数倍(例えば1チップ分)とする。
次に、IFFT部109は、合成信号付加部108から出力された、合成信号および無信号が付加された送信スペクトルにIFFT処理を施してチップ毎の波形データに変換し、同期信号付加部110に出力する。
さて、同期信号付加部110は、IFFT部109から入力される各チップの波形データにサイクリックプリフィックス(cyclicprefix)を付加する。サイクリックプリフィックスは、FH-MFSK信号の同期ずれによるシンボル(チップ)間干渉を回避するためのものである。チップ毎に、波形データの後部データをコピーして、これをサイクリックプリフィックスとして、当該波形データの前方へ付加する。また、同期信号付加部110は、全波合成信号および無信号を表す波形データの先頭に、AGC用プリアンブルと同期信号とを付加する。図1に示したように、同期信号は、時間軸方向に左右対称の波形を有する信号を偶数(図1では4つ)に分割し、各分割点で位相反転することにより得られる波形を用いている。以上のようにしてFH-MFSK信号の通信フレームが作成され、同期信号付加部110からDA変換部111へ出力される。
DA変換部111は、同期信号付加部110より出力されたFH-MFSK信号の通信フレームをアナログ信号に変換する。このアナログ信号は、AFE部112を介してアンテナから送信される。
一方、受信部20は、AFE部201と、AD(Analog Digital)変換部202と、同期部203と、FFT(Fast Fourier Transform)部204と、しきい値決定部205と、周波数特定部206と、周波数-レベル変換部207と、ホッピングパターン記憶部208と、複数の減算部209〜209と、複数の剰余演算部210〜210と、多数決判定部211と、P/S(Parallel/Serial)変換部212と、を有する。
AFE部201を介してアンテナから受信されたFH-MFSK信号は、AD変換部202でデジタル信号に変換されて、同期部203に入力される。同期部203は、入力されたFH-MFSK信号から同期信号を検出し、検出した同期信号に基づいてFH-MFSK信号の通信フレームを認識し、その出力を制御することで通信フレームの同期を図る。具体的には、次のようにして同期信号を検出する。
先ず、AD変換部202から逐次入力されるFH-MFSK信号を、同期信号の分割区間(図1において分割ポイント5021から次の分割ポイント5021までの間)と同じ時間幅で分割する。次に、同期信号と同じ分割数の連続する区間において、偶数番目の区間の信号各々の極性を反転させる。それから、当該連続する区間の前半に位置する区間を順番に接続することで得られる波形と、後半に位置する区間を順番に接続することで得られる波形との自己相関演算を行う。図1に示す例の場合、つまり、同期信号の分割数が4の場合は、連続する4つの区間において、1番目の波形データおよび2番目の波形を反転させたデータと、3番目の波形データおよび4番目の波形を反転させたデータとの自己相関演算を行う。さらに、1番目の波形データおよび3番目の波形データと、2番目の波形データおよび4番目の波形データとの自己相関演算を行ってもよい。それぞれの自己相関演算結果の積が予め定められたしきい値以上であるならば、この同期信号と同じ分割数の連続する区間に格納されている波形は、同期信号の波形であると判断して同期信号を検出する。同期信号を検出できなかった場合、対象区間を1つシフトして、上記の処理を続ける。
次に、FFT部204は、同期部203から入力される通信フレームの各チップの波形データにFFT処理を施してチップ毎の周波数スペクトルに変換する。そして、通信フレーム中の位置により特定される全波合成信号および無信号の周波数スペクトルをしきい値決定部205に出力すると共に、同様に通信フレーム中の位置により特定される送信データの周波数スペクトルを周波数特定部206に出力する。
しきい値決定部205は、FFT部204より入力された全波合成信号の周波数スペクトルに基づいて、FH-MFSKによる周波数ホッピングに利用可能な周波数各々の信号レベルを検出する。また、FFT部204より入力された無信号の周波数スペクトルに基づいて、FH-MFSKによる周波数ホッピングに利用可能な周波数各々のノイズレベルを検出する。そして、FH-MFSKによる周波数ホッピングに利用可能な周波数各々の信号レベルおよびノイズレベルに基づいて、FH-MFSKによる周波数ホッピングに利用可能な周波数各々の信号検出のためのしきい値を算出し、その算出結果を周波数特定部206に出力する。ここで、しきい値はノイズ成分を信号成分であると誤検出しない信号レベルに決定する。例えば、図4に示すように、ある周波数iの信号レベルをS、ノイズレベルをNとした場合、当該周波数のしきい値Tiを(S-(2×N))/2+Nにする。しきい値の算出には、複数フレームの信号レベル、ノイズレベルの統計値(平均値、最大値、最小値)を用いてもよい。
周波数特定部206は、FFT部204から出力される送信データの周波数スペクトルをバッファリングする。また、バッファリングした送信データの周波数スペクトルをチップ毎に順番に読み出す。そして、チップ毎に、周波数スペクトルから、FH-MFSKによる周波数ホッピングに利用可能な周波数のうち、しきい値決定部205より出力された、周波数各々に対応するしきい値以上の信号レベルを有する周波数を全て検出する。それから、チップ毎に、検出した全ての周波数の組合せを、周波数-レベル変換部207に出力する。
図5は周波数特定部206の動作を説明するためのフロー図である。先ず、周波数特定部206は、バッファリングした送信データの周波数スペクトルの中から、バッファリング順に従い1チップ分の周波数スペクトルを読み出す(S101)。次に、カウンタiを1に設定する(S102)。それから、FH-MFSKによる周波数ホッピングに利用可能なm個の周波数のうちi番目の周波数成分の信号Fを、読み出した1チップ分の周波数スペクトルから抽出し(S103)、この信号レベルがしきい値決定部205より受け取ったi番目の周波数に対応するしきい値T以上であるか否かを調べる(S104)。しきい値T未満ならばS106に進む。一方、しきい値T以上ならば、この周波数成分の信号Fを検出信号に含め(S105)、それからS106に進む。
次に、S106において、周波数特定部206は、FH-MFSKによる周波数ホッピングに利用可能なm個の周波数各々について、上述のS103〜S105を行ったか否かを調べる。行っていないならば、カウンタiを1つインクリメントし(S107)、その後、S103に戻る。一方、行っているならば、S105で検出信号に含めた全ての周波数を、1チップ分の周波数の組合せとして、周波数-レベル変換部207に出力し(S108)、それから、S101に戻る。
さて、周波数-レベル変換部207には、通信相手のレベル-周波数変換部107に登録されているレベル-周波数変換テーブルと同じテーブルが登録されている。そして、このテーブルを用いて、周波数特定部206から入力される各チップの周波数の組合せをレベルに変換し、減算部209〜209に出力する。
ホッピングパターン記憶部208には、Kビットのパラレルデータがとり得る値毎に、当該値に対応付けられて通信相手のホッピングパターン記憶部104に記憶されているホッピングパターンと同じパターンが記憶されている。減算部209〜209および剰余演算部210〜210は、ホッピングパターン記憶部208に記憶されているホッピングパターン毎に設けられている。減算部208〜208は、対応するホッピングパターンのレベルと周波数-レベル変換部207から出力される1ホッピング分のチップのレベルとをチップ毎に減算し、その減算結果を対応する剰余演算部210〜210に出力する。剰余演算部210〜210は、対応する減算部208〜208から入力された減算結果に対して、通信相手が使用するレベルパターンおよびホッピングパターンのレベル数の剰余を演算する。つまり、減算結果をx、通信相手が使用するレベルパターンおよびホッピングパターンのレベル数をyとした場合、x(mod y)を計算する。そして、その計算結果を多数決判定部211に出力する。
多数決判定部211には、剰余演算部210〜210各々に対応付けられて、当該剰余演算部210〜210が対応付けられているホッピングパターンに対応するKビットのパラレルデータのデータ値が登録されている。さて、多数決判定部211は、剰余演算部210〜210各々から入力された1ホッピング分のチップの計算結果に対して多数決判定を行い、同じ計算結果を持つチップを最も多く含む1ホッピング分のチップの計算結果を出力した剰余演算部210〜210を特定する。そして、特定した剰余演算部210〜210が最も多く出力したチップの計算結果(レベル)に応じた値のKビットのパラレルデータを出力すると共に、特定した剰余演算部210〜210に対応付けられて登録されているKビットのパラレルデータを出力する。
P/S変換部210は、多数決判定部211から出力されたKビット、Kビットのパラレルデータを、Kビットを上位(あるいは下位)ビットデータとし、Kビットを残りのビットデータとするKビットのシリアルデータ(受信データ)に変換し出力する。
なお、上述したFH-MFSK用モデム装置の各構成は、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field Programmable Gate Array)などの集積ロジックICによりハード的に実行されるものでもよいし、あるいは、DSP(Digital Signal Processor)など計算機によりソフトウエア的に実行されるものでもよい。
以上、本発明の一実施形態について説明した。
本実施形態によれば、レベル-周波数変換部107および周波数-レベル変換部207で用いるレベル-周波数変換テーブルにおいて、レベルがとり得る値各々に対応付ける周波数の数nを固定せずに変化させている。例えば、図3(c)では1〜3としている。このため、従来に比べ、レベルのとり得る値の数を増加させることでき、周波数帯域を有効に利用して、伝送速度を向上させることができる。
また、本実施形態では、通信フレームに全波合成信号503および無信号504を含めている。そして、FH-MFSKによる周波数ホッピングに利用可能なm個の周波数各々について、全波合成信号503に含まれる当該周波数の信号成分と、無信号504に含まれる当該周波数のノイズ成分とを用いて、当該周波数成分が送信スペクトルに含まれているか否かを判断するためのしきい値を設定している。つまり、FH-MFSKによる周波数ホッピングに利用可能な周波数毎に、伝送区間における当該周波数の減衰やノイズを考慮してしきい値を決定している。このようにすることで、受信側での周波数成分の検出誤りを低減することができる。
また、本実施形態では、通信フレームを識別するための同期信号として、時間軸方向に左右対称の波形を有する信号を偶数に分割し、各分割点で位相反転することにより得られる波形を用い、自己相関演算により同期信号を検出している。このようにすることで、同期信号の周波数に送信データの変調信号に用いられ得る周波数を利用でき、したがって、周波数の利用効率が向上する。
図1は本発明の一実施形態が適用されたモデム装置間でやり取りされる通信フレームを模式的に表した図である。 図2は本発明の一実施形態が適用されたモデム装置の概略構成図である。 図3(a)はレベル変換部102が出力するレベルパターン1021を模試的に表した図であり、図3(b)はホッピングパターン記憶部104に記憶されているホッピングパターン1041を模試的に表した図であり、図3(c)はレベル-周波数変換部107に登録されているレベル-周波数変換テーブル1071を模式的に表した図であり、図3(d)はレベル-周波数変換部107から出力される1ホッピング分(レベルパターンおよびホッピングパターンのチップ数分)の送信スペクトル1072を模式的に表した図である。 図4は周波数検出のためのしきい値を説明するための図である。 図5は周波数特定部206の動作を説明するためのフロー図である。
符号の説明
10…送信部、20…受信部、101…S/P変換部、102…レベル変換部、103…パターン選択部、104…ホッピングパターン記憶部、105…加算部、106…剰余演算部、107…レベル-周波数変換部、108…合成信号付加部、109…IFFT部、110…同期信号付加部、111…DA変換部、112…AFE部、201…AFE部、202…AD変換部、203…同期部、204…FFT部、205…しきい値決定部、206…周波数特定部、207…周波数-レベル変換部、208…ホッピングパターン記憶部、209…減算部、210…剰余演算部、211…多数決判定部、212…P/S変換部

Claims (4)

  1. FH-MFSK(Frequency Hopping - M-ary Multilevel Multitone FSK)を用いた通信装置であって、
    送信データを無線信号に変換して送信する送信部と、無線信号を受信して受信データに変換する受信部と、を有し、
    前記送信部は、
    送信データを、1つのホッピングを構成するチップ数分のレベルで構成された送信パターンに変換する送信パターン変換手段と、
    前記レベルがとり得る値毎に、m個の周波数のうちの少なくとも1つの周波数の組合せが対応付けられたレベル-周波数変換テーブルを用いて、前記送信パターンを構成する各チップのレベル値を少なくとも1つの周波数の組合せに変換して、前記送信パターンを、1つのホッピングを構成するチップ数分の少なくとも1つの周波数の組合せで構成された送信スペクトルに変換する送信スペクトル変換手段と、
    前記送信スペクトルから無線信号を生成して送信する送信手段と、を有し、
    前記受信部は、
    無線信号を受信して受信スペクトルを取得する受信手段と、
    前記受信スペクトルを構成するチップ毎に、しきい値以上の信号レベルを有する周波数を全て検出する周波数検出手段と、
    前記レベル-周波数変換テーブルと同じ内容を持つテーブル用いて、前記受信スペクトルを構成する各チップの前記検出された周波数の組合せをレベル値に変換して、前記受信スペクトルを、1つのホッピングを構成するチップ数分のレベルで構成された受信パターンに変換する受信パターン変換手段と、
    前記受信パターンを受信データに変換する受信データ変換手段と、を有し、
    前記受信部は、前記レベル-周波数変換テーブルに登録されている周波数各々について、当該周波数の検出に用いるしきい値を決定するしきい値決定手段をさらに有すること
    を特徴とするFH-MFSKを用いた通信装置。
  2. 請求項1に記載のFH-MFSKを用いた通信装置であって、
    前記送信手段は、前記無線信号に、前記レベル-周波数変換テーブルに登録されている全ての周波数の合成信号および無信号を付加して送信し、
    前記しきい値決定手段は、前記レベル-周波数変換テーブルに登録されている周波数各々について、前記受信手段が受信した無線信号に付加されている合成信号から当該周波数の信号レベルを検出すると共に、前記無線信号に付加されている無信号から当該周波数のノイズレベルを検出し、検出した信号レベルおよびノイズレベルを用いて当該周波数の検出に用いるしきい値を決定すること
    を特徴とするFH-MFSKを用いた通信装置。
  3. 請求項1又は2に記載のFH-MFSKを用いた通信装置であって、
    前記送信手段は、前記無線信号に、時間軸方向に左右対称の信号波形を有する信号を少なくとも1回位相を反転させることで得られる同期信号を付加して送信し、
    前記受信手段は、前記無線信号に対して、前記少なくとも1回位相を反転させて時間軸方向の左右対称性を計算する自己相関演算を行って、前記無線信号から同期信号を検出し、検出した同期信号に基づいて前記無線信号の同期を図ること
    を特徴とするFH-MFSKを用いた通信装置。
  4. FH-MFSK(Frequency Hopping - M-ary Multilevel Multitone FSK)を用いた通信方法であって、
    送信側装置が、
    送信データを、1つのホッピングを構成するチップ数分のレベルで構成された送信パターンに変換する送信パターン変換ステップと、
    前記レベルがとり得る値毎に、m個の周波数のうちの少なくとも1つの周波数の組合せが対応付けられたレベル-周波数変換テーブルを用いて、前記送信パターンを構成する各チップのレベル値を少なくとも1つの周波数の組合せに変換して、前記送信パターンを、1つのホッピングを構成するチップ数分の少なくとも1つの周波数の組合せで構成された送信スペクトルに変換する送信スペクトル変換ステップと、
    前記送信スペクトルから無線信号を生成して送信する送信ステップと、を行い、
    受信側装置が、
    前記無線信号を受信して受信スペクトルを取得する受信ステップと、
    前記受信スペクトルを構成するチップ毎に、しきい値以上の信号レベルを有する周波数を全て検出する周波数検出ステップと、
    前記レベル-周波数変換テーブルと同じ内容を持つテーブル用いて、前記受信スペクトルを構成する各チップの前記検出された周波数の組合せをレベル値に変換して、前記受信スペクトルを、1つのホッピングを構成するチップ数分のレベルで構成された受信パターンに変換する受信パターン変換ステップと、
    前記受信パターンを受信データに変換する受信データ変換ステップと、を行い、
    前記周波数検出ステップは、前記レベル-周波数変換テーブルに登録されている周波数各々について、当該周波数の検出に用いるしきい値を決定すること
    を特徴とするFH-MFSKを用いた通信方法。
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