JP2006054541A - 通信方法および通信装置 - Google Patents

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章彦 押之見
Kenichi Osaki
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Abstract

【課題】ノイズレベルや信号減衰量が変化する環境に柔軟に対応できるFH-MFSKを用いた通信技術を提供する。
【解決手段】受信部20は、FH-MFSK信号の周波数ホッピングに使用する送信用変換パターンを含む受信フレームを通信相手から受信する。送信部10は、FH-MFSK信号の周波数ホッピングに使用する受信用変換パターンを含む送信フレームを送信する。受信部20は、受信フレームに格納されているFH-MMFSK信号から前記送信用変換パターンを復元する。また、前記受信用変換パターンを用いて受信フレームに格納されているFH-MFSK信号を復元する。送信部10は、FH-MMFSK信号に変換された前記受信用変換パターンおよび前記送信用変換パターンを用いてFH-MFSK信号に変換された送信データを、送信フレームに格納する。
【選択図】図1

Description

本発明は、FH-MMFSK(Frequency Hopping - M-ary Multilevel FSK)あるいはFH-MFSK(Frequency Hopping - M-ary Multilevel Multitone FSK)を用いた通信技術に関する。
近年、周波数ホッピング(FH:Frequency Hopping)を用いた無線通信技術として、FH-MMFSKおよびFH-MFSKが提案されている(例えば、特許文献1、非特許文献1参照)。これらの技術では、周波数ホッピングのパターン自体に情報を持たせることで、ユーザ(アドレス)毎に周波数ホッピングのパターンを固定的に割当てる場合に比べ、より多くの情報を送信できるようにしている。
特開2000-91957号公報 Akihiko OSHINOMI, Gen MARUBAYASHI, Shinich TACHIKAWA, and Masanori HAMAMURA, "Trial Model of The M-ray Multilavel FSK Power-line Transmission Modem", ISPL2003, Proceedings of the 7th International Symposium on Power-Line Communications and Its Applications, March 26-28, 2003, Kyoto, Japan
ところで、従来のFH-MFSKでは、情報毎に使用する周波数の組合せ(レベル-周波数の変換テーブル)を固定にしている。このため、ノイズレベルや信号減衰量が変化する環境に柔軟に対応できないという問題がある。例えば、単一周波数成分が連続するノイズの妨害を受けた場合、誤り率が上昇して通信断を起こす可能性が高まる。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、ノイズレベルや信号減衰量が変化する環境に柔軟に対応できるFH-MFSKを用いた通信技術を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明では、通信装置間でネゴシエーションを行なって、送受するFH-MFSK信号の周波数ホッピングに使用するレベル-周波数の変換テーブルを決定する。
例えば、通信装置間におけるFH-MFSK(Frequency Hopping - M-ary Multilevel Multitone FSK)を用いた通信方法であって、相手装置へ送信するFH-MFSK信号の周波数ホッピングに使用するレベル-周波数の変換テーブル(送信用変換テーブルと呼ぶ)を示す情報を含む受信フレームを、前記相手装置から受信するステップと、自装置が受信するFH-MFSK信号の周波数ホッピングに使用するレベル-周波数の変換テーブル(受信用変換テーブルと呼ぶ)を示す情報を含む送信フレームを、前記相手装置へ送信する送信ステップと、を有する。
ここで、前記受信ステップは、前記受信フレームに格納されているFH-MMFSK(Frequency Hopping - M-ary Multilevel FSK)信号から前記送信用変換テーブルを示す情報を復元するステップと、前記受信用変換テーブルを用いて前記受信フレームに格納されているFH-MFSK信号から受信データを復元するステップと、を有する。一方、前記送信ステップは、FH-MMFSK信号に変換された前記受信用変換テーブルを示す情報および前記送信用変換テーブルを用いてFH-MFSK信号に変換された送信データを、前記送信フレームに格納するステップを有する。
本発明によれば、通信装置間のネゴシエーションにより、周波数ホッピングに使用するレベル-周波数の変換パターンを変更することができるので、ノイズレベルや信号減衰量が変化する環境に柔軟に対応できるFH-MFSKを用いた通信技術を提供できる。
以下、本発明の実施の形態について説明する。
図1は本発明の一実施形態が適用されたモデム装置間でやり取りされる通信フレームを模式的に表した図である。図示するように、本実施形態で用いる通信フレームは、AGC(Auto Gain Control)用プリアンブル501と、同期信号502と、属性データ503と、送信データ504と、を備えて構成される。
AGC用プリアンブル501は、AGCの過渡応答の影響を回避するためのものである。同期信号502は、通信フレームを識別するためのものであり、本実施形態では、図示するように、時間軸方向に左右対称の波形を有する信号(但し、属性データ503および送信データ504の変調信号に使用されていない周波数とする)を用いている。
属性データ503は、モデム装置間のネゴシエーションに用いられるデータであり、FH-MMFSK信号に変換されている。図示するように、全波合成信号5031と、無信号5032と、受信用変換テーブルID5033と、送信用変換テーブルID5034と、送信元アドレス5035と、送信先アドレス5036と、を有する。全波合成信号5031は、送信データ504の変調信号(FH-MFSKによる周波数ホッピング)に用いられ得る全ての周波数を合成することで得られる信号である。無信号5032は、信号無しの区間である。受信用変換テーブルID5033は、自装置が通信相手から受信するFH-MFSK信号の周波数ホッピングに使用するレベル-周波数の変換テーブル(受信用変換テーブルと呼ぶ)の識別情報である。送信用変換テーブルID5043は、自装置が通信相手へ送信するFH-MFSK信号の周波数ホッピングに使用するレベル-周波数の変換テーブル(送信用変換テーブルと呼ぶ)の識別情報である。送信元アドレス5035は、送信元(自装置)の宛先情報である。そして、送信先アドレス5035は、送信先(通信相手)の宛先情報である。
送信データ504は、自装置に接続されたホストが通信相手に接続されたホストへ送信するデータであり、FH-MFSK信号に変換されている。
図2は本発明の一実施形態が適用されたモデム装置の概略構成図である。図示するように、本実施形態のモデム装置1は、通信相手へ通信フレームを送信する送信部10と、通信相手から通信フレームを受信する受信部20と、受信用変換テーブルを決定する要求テーブル決定部30と、属性データ503を生成する属性データ生成部40と、を有する。
図3は送信部10の概略構成図である。図示するように、属性データ変調部11と、送信データ変調部12と、セレクタ部13と、IFFT(Inverse Fast Fourier Transform)部14と、信号付加部15と、DA(Digital Analog)変換部16と、AFE(Analog Front End)部17と、を有する。
属性データ変調部11は、属性データ生成部40が生成した属性データ503をFH-MMFSKに従った送信スペクトルに変換する。図示するように、S/P(Serial/Parallel)変換部1101と、レベル変換部1102と、パターン選択部1103と、ホッピングパターン記憶部1104と、加算部1105と、剰余演算部1106と、レベル-周波数演算部1107と、バッファ部1108と、を有する。
属性データ変調部11に入力されたKビットのシリアルデータ(属性データ)は、S/P変換部1101でパラレルデータに変換され、その上位(または下位)Kビットがレベル変換部1102に入力され、残りのKビットがパターン選択部1103に入力される。
レベル変換部1102は、S/P変換部1101から入力されたKビットのパラレルデータを、当該パラレルデータが示す値に応じたレベルに変換する。そして、変換されたレベルが1ホッピングを構成するチップ(シンボル)数分(1チップの時間幅をτとする)連続して構成されたレベルパターンを加算部1105に出力する。図4(a)は、レベル変換部1102が出力するレベルパターン1021を模試的に表した図である。この例では、1ホッピングのチップ数=5、Kビットのビット数=3、そして、Kビットのパラレルデータが「011」の場合を示している。レベル数=8の場合、ビットデータがとり得る値は8通りであり、ビット数=3となる。
パターン選択部1103は、S/P変換部1101から入力されたKビットのパラレルデータが示す値に対応付けられたホッピングパターンをホッピングパターン記憶部1104から読み出して加算部1105に出力する。ここで、ホッピングパターン記憶部1104には、Kビットのデータがとり得る値毎にホッピングパターンが登録されている。なお、ホッピングパターンのチップ数、レベル数は、レベル変換部1102が出力するレベルパターンのチップ数、レベル数と同じである。図4(b)はホッピングパターン記憶部1104に記憶されているホッピングパターン1041を模試的に表した図である。Kビットのパラレルデータがとり得る値各々に対応付けるホッピングパターンは、チップ数×レベル数のマトリックスがとり得るパターンのうち、ホッピングパターンとして使える組合せ(他のホッピングパターンと識別可能な程度にバラツキがある組合せ)の中から選択される。
加算部1105は、レベル変換部1102から入力されたレベルパターンのレベルとパターン選択部1103から入力されたホッピングパターンのレベルとをチップ毎に加算する。そして、加算結果を剰余演算部1106に出力する。剰余演算部1106は、加算部1105から入力される各チップの加算結果に対して、レベルパターンおよびホッピングパターンのレベル数の剰余を演算する。つまり、加算結果をx、レベルパターンおよびホッピングパターンのレベル数をnとした場合、x(mod n)を計算する。そして、各チップの計算結果(送信パターン)をレベル-周波数変換部1108に出力する。但し、計算結果が0の場合、レベル数nを計算結果として出力する。
レベル-周波数変換部1107は、剰余演算部1106から出力された送信パターンが示す各チップの計算結果(レベル)を、当該結果が示す値に応じて予め定められた周波数に変換する。これにより、FH-MMFSKに従った属性データ503の送信スペクトルを生成する。なお、利用される周波数は、チップの周波数(1/τ)の整数倍である。図4(c)は、レベル-周波数変換部1108から出力される1ホッピング分(レベルパターンおよびホッピングパターンのチップ数分)の送信スペクトル1071を模式的に表した図である。この例では、加算部1105に入力されたレベルパターン、ホッピングパターンが図4(a)、図4(b)に示すパターンである場合に、レベル-周波数変換部1108から出力される送信スペクトルを示している。
さて、バッファ部1108は、レベル-周波数変換部1107から出力された送信スペクトルのデータを格納する。そして、セレクタ部13からの指示に従い、格納した送信スペクトルのデータをセレクタ部13に出力する。
送信データ変調部12は、自装置に接続されたホストから送られてきたデジタル信号をFH-MFSKに従った送信スペクトルに変換する。図示するように、S/P変換部1201と、レベル変換部1202と、パターン選択部1203と、ホッピングパターン記憶部1204と、加算部1205と、剰余演算部1206と、レベル-周波数演算部1207と、レベル-周波数テーブル記憶部1208と、バッファ部1209と、相手アドレス-テーブルID記憶部1200と、を有する。
送信データ変調部12に入力されたKビットのシリアルデータ(送信データ)は、S/P変換部1201でパラレルデータに変換され、その上位(または下位)Kビットがレベル変換部1202に入力され、残りのKビットがパターン選択部1203に入力される。ここで、KビットおよびKビット各々のビット数は、後述するレベル-周波数変換部1207から通知されたレベル数nを表すのに必要なビット数に決定される。
レベル変換部1202は、S/P変換部1201から入力されたKビットのパラレルデータを、当該パラレルデータが示す値に応じたレベルに変換する。なお、Kビットのビット数、つまり、Kビットのデータがとり得るレベル数nは後述するレベル-周波数変換部1207から通知されるものとする。それから、レベル変換部1202は、変換されたレベルが1ホッピングを構成するチップ数分連続して構成されたレベルパターンを加算部1105に出力する。
パターン選択部1203は、S/P変換部1201から入力されたKビットのビット数、つまり、Kビットのデータがとり得るレベル数に対応付けられたホッピングパターンテーブルをホッピングパターン記憶部1204から特定し、さらに、Kビットのパラレルデータが示す値に対応付けられたホッピングパターンを、該特定したホッピングパターンテーブルから読み出して加算部1105に出力する。なお、Kビットのビット数、つまり、Kビットのデータがとり得るレベル数nは、後述するレベル-周波数変換部1207から通知されるものとする。
ここで、ホッピングパターン記憶部1204には、Kビットのデータがとり得るレベル数毎に、ホッピングパターンテーブルが記憶されている。また、ホッピングパターンテーブルには、対応するレベル数がとり得るレベル毎にホッピングパターンが登録されている。なお、ホッピングパターンのチップ数、レベル数は、レベル変換部1202が出力するレベルパターンのチップ数、レベル数と同じである。Kビットのデータがとり得るレベル数のレベル各々に対応付けるホッピングパターンは、チップ数×レベル数のマトリックスがとり得るパターンのうち、ホッピングパターンとして使える組合せ(他のホッピングパターンと識別可能な程度にバラツキがある組合せ)の中から選択される。
加算部1205は、レベル変換部1202から入力されたレベルパターンのレベルとパターン選択部1203から入力されたホッピングパターンのレベルとをチップ毎に加算する。そして、加算結果を剰余演算部1206に出力する。剰余演算部1206は、加算部1205から入力される各チップの加算結果に対して、レベルパターンおよびホッピングパターンのレベル数nの剰余を演算する。つまり、加算結果をxとした場合、x(mod n)を計算する。なお、レベルパターンおよびホッピングパターンのレベル数nは、後述するレベル-周波数変換部1207から通知されるものとする。それから、加算部1205は、各チップの計算結果(送信パターン)をレベル-周波数変換部1208に出力する。但し、計算結果が0の場合、レベル数nを計算結果として出力する。
相手アドレス-テーブルID記憶部1200は、属性データ生成部40から受け付けた通信相手のアドレスおよびテーブルID(受信用変換テーブルID)を、互いに対応付けて記憶する。
レベル-周波数テーブル記憶部1208には、レベルを周波数スペクトル(周波数の組合せ)に変換するためのレベル-周波数変換テーブルが、識別情報(テーブルID)に対応付けられて、複数登録されている。図5(a)は、レベル-周波数テーブル記憶部1208に登録されているレベル-周波数変換テーブル1072を模式的に表した図である。図示するように、剰余演算部1206の計算結果がとり得る値毎、つまり、レベルパターンおよびホッピングパターンのレベル毎に、予め定められたn個の周波数のうちのm個の周波数の組合せが対応付けられている。この例では、5個の周波数のうち、2個の周波数の組合せが対応付けられている。なお、利用される周波数は、チップの周波数(1/τ)の整数倍である。このようなテーブル1072が、テーブルIDに対応付けられてレベル-周波数テーブル記憶部1208に登録されている。
レベル-周波数変換部1207は、送信部10が送信する送信データの送信先アドレスに対応付けられて相手アドレス-テーブルID記憶部1200に記憶されているテーブルIDを特定し、さらにこのテーブルIDに対応するレベル-周波数変換テーブルをレベル-周波数テーブル記憶部1208から読み出して、自身が保持するレベル-周波数変換テーブルをこの新たに読み出したテーブルに更新する。また、更新したテーブルに記述されているレベル数nを、S/P変換部1201、レベル変換部1202、パターン選択部1203、および、剰余演算部1206に通知する。また、レベル-周波数変換部1207は、剰余演算部1206から出力された送信パターンが示す各チップの計算結果(レベル)を、自身が保持しているレベル-周波数変換テーブルを用いて、当該結果が示す値に応じた周波数の組合せに変換する。これにより、FH-MFSKに従った送信データ504の送信スペクトルを生成する。図5(b)は、レベル-周波数変換部1208から出力される1ホッピング分の送信スペクトル1073を模式的に表した図である。この例では、加算部1205に入力されたレベルパターン、ホッピングパターンが図4(a)、図4(b)に示すパターンであり、レベル-周波数変換部1207が保持しているレベル-周波数変換テーブルが図5(a)に示すテーブルである場合に、レベル-周波数変換部1207から出力される送信スペクトルを示している。
さて、バッファ部1209は、レベル-周波数変換部1207から出力された送信スペクトルのデータを格納する。そして、セレクタ部13からの指示に従い、格納した送信スペクトルのデータをセレクタ部13に出力する。
セレクタ部13は、先ず、属性データ変調部11のバッファ部1108からFH-MMFSKに従った属性データ503の送信スペクトルを読み出して、IFFT部14に出力する。それから、送信データ変調部12のバッファ部1209からFH-MFSKに従った送信データ504の送信スペクトルを読み出して、IFFT部14に出力する。
IFFT部14は、セレクタ部13から入力される属性データ503の送信スペクトルおよび送信データ504の送信スペクトルに対してIFFT処理を施してチップ毎の波形データに変換し、信号付加部15に出力する。
信号付加部15は、IFFT部14から入力される、属性データ503および送信データ504を表す各チップの波形データに、サイクリックプリフィックス(cyclic prefix)を付加する。サイクリックプリフィックス5042は、FH-MMFSK信号およびFH-MFSK信号の同期ずれによるシンボル(チップ)間干渉を回避するためのものである。チップ毎に、波形データの後部データをコピーし、これをサイクリックプリフィックスとして、当該波形データの前方へ付加する。また、信号付加部109は、IFFT部14から入力される属性データ503の前方に、AGC用プリアンブル501と同期信号502とを付加する。以上のようにして、信号付加部109は、AGC用プリアンブル501と、同期信号502と、属性データ503を示すFH-MMFSK信号と、送信データ504を示すFH-MFSK信号とを含む通信フレームを作成し、これをDA変換部16に出力する。
DA変換部16は、信号付加部15より出力された通信フレームをアナログ信号に変換する。このアナログ信号は、AFE部17を介してアンテナから送信される。
図6は受信部20の概略構成図である。図示するように、AFE部21と、AD(Analog Digital)変換部22と、同期部23と、FFT(Fast Fourier Transform)部24と、セレクタ部25と、属性データ復調部26と、送信データ復調部27と、を有する。
AFE部21を介してアンテナから受信された受信信号は、AD変換部22でデジタル信号に変換されて、同期部23に入力される。同期部23は、受信信号から同期信号を検出し、検出した同期信号に基づいて通信フレームを認識する。そして、認識した通信フレームに格納されている属性データ503のFH-MMFSK信号および送信データ504のFH-MFSK信号をFFT部24に出力する。
図7は同期部23の一例を示す図である。図示するように、同期部23は、相互相関演算部231と、自己相関演算部232と、同期信号検出部233と、同期制御部234と、バッファ部235とを有する。
相互相関演算部231は、AD変換部22から入力されたデジタル信号に対して、予め記憶された同期信号の波形データとの相関を検出する相互相関演算を行う。具体的には、同期信号の波形データのA/D変換によるサンプルデータをY〜Yとし(サンプル数m)、AD変換部22から逐次出力されるデジタル信号のサンプルデータをXとした場合、((ΣX・Y)/m)/(√(ΣX ・ΣY )/m)、あるいは、簡易的に、(ΣX・Y)/(ΣX ・ΣY )を計算する。但し、Σはi=1〜mの総和である。そして、相互相関演算部231は、計算結果を相互相関値として同期信号検出部233に出力する。
自己相関演算部232は、AD変換部22から逐次出力されるデジタル信号のmサンプル分(ここで、mは同期信号の波形データのサンプル数である)に対して、前方m/2サンプル分のサンプルデータと後方m/2サンプル分のサンプルデータとの相関、つまり、時間軸方向の左右対称性を検出する自己相関演算を行う。具体的には、((ΣX・Xi+m/2)/m)/(√(ΣX ・ΣXi+m/2 )/m)、あるいは、簡易的に、(ΣX・Xi+m/2)/(ΣX ・ΣXi+m/2 )を計算する。但し、Σはi=1〜m/2の総和である。そして、自己相関演算部232は、計算結果を自己相関値として同期信号検出部233に出力する。
バッファ部235は、AD変換部22から逐次出力されるデジタル信号のサンプルデータをバッファリングする。同期信号検出部233は、相互相関演算部231から出力される相互相関値および自己相関演算部233から出力される自己相関値に基づいて、AD変換部22から逐次出力されるデジタル信号から同期信号を検出する。具体的には、相互相関値が予め定められたしきい値以上となってから、一定時間(例えば1チップ時間)の中で自己相関値が最も高くなる、同期信号と同じサンプル数のサンプルデータのかたまりを検出し、これを同期信号に特定する。そして、同期制御部234は、同期信号検出部233により検出された同期信号に基づいて通信フレームを認識し、バッファ部235に格納されたデジタル信号のサンプルデータの読み出しを制御することで、通信フレームの同期を図る。
FFT部24は、同期部203から入力される通信フレーム(チップ毎の波形データ)に対してFFT処理を施して周波数スペクトルに変換し、セレクタ部25に出力する。この際、FFT部24は、属性データ503の全波合成信号5031に対するFFT処理により得られた周波数スペクトルおよび無信号5032に対するFFT処理により得られた周波数スペクトルを、要求テーブル決定部30に出力する。
セレクタ部25は、FFT部24より出力された各チップの周波数スペクトルのうち、属性データ503の周波数スペクトルを属性データ復調部26に出力し、送信データ504の周波数スペクトルを送信データ復調部27に出力する。
属性データ復調部26は、バッファ部261と、周波数-レベル変換部262と、ホッピングパターン記憶部263と、複数の減算部264〜264と、複数の剰余演算部265〜265と、多数決判定部266と、P/S(Parallel/Serial)変換部267と、を有する。
バッファ部261は、セレクタ部25から出力された属性データ503を構成する各チップの周波数スペクトルを格納する。周波数-レベル変換部262は、バッファ部261に属性データ503を構成する各チップの周波数スペクトルが格納されると、これらを読み出す。そして、読み出した各チップの周波数スペクトルを、当該周波数スペクトルに応じて予め定められたレベルに変換して、減算部264〜264に出力する。ここで、周波数とレベルとの対応関係は、通信相手の属性データ変調部11のレベル-周波数変換部1107における周波数とレベルとの対応関係と同じである。
ホッピングパターン記憶部263には、Kビットのパラレルデータがとり得る値毎に、当該値に対応付けられて通信相手の属性データ変調部11のホッピングパターン記憶部1104に記憶されているホッピングパターンと同じパターンが記憶されている。減算部264〜264および剰余演算部265〜265は、ホッピングパターン記憶部263に記憶されているホッピングパターン毎に設けられている。減算部264〜264は、対応するホッピングパターンのレベルと周波数-レベル変換部262から出力される1ホッピング分のチップのレベルとをチップ毎に減算し、その減算結果を対応する剰余演算部265〜265に出力する。剰余演算部265〜265は、対応する減算部264〜264から入力された減算結果に対して、通信相手の属性データ変調部11が使用するレベルパターンおよびホッピングパターンのレベル数の剰余を演算する。つまり、減算結果をy、通信相手の属性データ変調部11が使用するレベルパターンおよびホッピングパターンのレベル数をnとした場合、y(mod n)を計算する。そして、その計算結果を多数決判定部266に出力する。
多数決判定部266には、剰余演算部265〜265各々に対応付けられて、当該剰余演算部265〜265が対応付けられているホッピングパターンに対応するKビットのパラレルデータのデータ値が登録されている。さて、多数決判定部266は、剰余演算部265〜265各々から入力された1ホッピング分のチップの計算結果に対して多数決判定を行い、同じ計算結果を持つチップを最も多く含む1ホッピング分のチップの計算結果を出力した剰余演算部265〜265を特定する。そして、特定した剰余演算部265〜265が最も多く出力したチップの計算結果(レベル)に応じた値のKビットのパラレルデータを出力すると共に、特定した剰余演算部265〜265に対応付けられて登録されているKビットのパラレルデータを出力する。
P/S変換部210は、多数決判定部266から出力されたKビット、Kビットのパラレルデータを、Kビットを上位(あるいは下位)ビットデータとし、Kビットを残りのビットデータとするKビットのシリアルデータに変換し、これを属性データ503として属性データ生成部40に出力する。
送信データ復調部27は、周波数抽出部270と、バッファ部271と、周波数-レベル変換部272と、ホッピングパターン記憶部273と、複数の減算部274〜274と、複数の剰余演算部275〜275と、多数決判定部276と、P/S変換部277と、レベル-周波数テーブル記憶部278と、相手アドレス-テーブルID記憶部279と、を有する。
周波数抽出部270は、セレクタ部25から送信された送信データ504を構成する各チップの周波数スペクトルから、後述する周波数-レベル変換部272より通知された周波数の個数m分の周波数を、信号レベルの大きいものより順番に抽出し、この抽出したm個の周波数の組合せをバッファ部271に格納する。
相手アドレス-テーブルID記憶部279は、属性データ生成部40から受け付けた通信相手のアドレスおよびテーブルID(送信用変換テーブルID)を、互いに対応付けて記憶する。
レベル-周波数テーブル記憶部278には、周波数スペクトルをレベルに変換するためのレベル-周波数変換テーブルが、テーブルIDに対応付けられて、複数登録されている。ここで、レベル-周波数テーブル記憶部278に登録されているレベル-周波数変換テーブルおよびテーブルIDは、通信相手の送信データ変調部12のレベル-周波数テーブル記憶部1208に登録されているレベル-周波数変換テーブルおよびテーブルIDと同じである。
さて、周波数-レベル変換部272は、受信部20が受信した送信データの送信元アドレスに対応付けられて相手アドレス-テーブルID記憶部279に記憶されているテーブルIDを特定し、さらにこのテーブルIDに対応するレベル-周波数変換テーブルをレベル-周波数テーブル記憶部278から読み出して、自身が保持するレベル-周波数変換テーブルをこの新たに読み出したテーブルに更新する。また、更新したテーブルに記述されている周波数の組合せを構成する周波数の個数mを周波数抽出部270に通知すると共に、更新したテーブルに記述されているレベル数nを、減算部274〜274、剰余演算部275〜275、および、多数決判定部276に通知する。また、周波数-レベル変換部272は、バッファ部271から送信データ504を構成する各チップの周波数スペクトル(m個の周波数の組合せ)を読み出す。そして、自身が保持しているレベル-周波数変換テーブルを用いて、読み出した各チップの周波数スペクトルをレベルに変換し、減算部274〜274に出力する。
ホッピングパターン記憶部273には、Kビットのパラレルデータがとり得るレベル数毎に、ホッピングパターンテーブルが記憶されている。また、ホッピングパターンテーブルには、対応するレベル数がとり得るレベル毎にホッピングパターンが登録されている。ホッピングパターン記憶部273の内容は、通信相手の送信データ変調部12のホッピングパターン記憶部1204に記憶されている内容と基本的に同じである。減算部274〜274および剰余演算部275〜275は、ホッピングパターン記憶部273に記憶されているホッピングパターンテーブルがとり得るホッピングパターンの最大数分、つまり、レベル数nがとり得る最大値と同じ数だけ設けられている。ここで、減算部274〜274および剰余演算部275〜275は、レベル値に対応付けられている。
さて、減算部274〜274は、周波数-レベル変換部272から通知されたレベル数nに対応付けらたホッピングパターンテーブルをホッピングパターンテーブル記憶部273から特定し、さらに、自減算部に対応付けられたレベル値に対応するホッピングパターンを、該ホッピングパターンテーブルから読み出す。そして、読み出したホッピングパターンのレベルと周波数-レベル変換部262から出力される1ホッピング分のチップのレベルとをチップ毎に減算し、その減算結果を対応する剰余演算部265〜265に出力する。なお、自減算部に対応付けられたレベル値に対応するホッピングパターンが存在しない場合は減算処理を行わない。
次に、剰余演算部275〜275は、対応する減算部264〜264から入力された減算結果に対して、周波数-レベル変換部272から通知されたレベル数nの剰余を演算する。つまり、減算結果をyとした場合、y(mod n)を計算する。そして、その計算結果を多数決判定部276に出力する。なお、自剰余演算部に対応付けられた減算部が減算処理を行わない場合は剰余演算処理を行わない。
多数決判定部276には、剰余演算部275〜275各々に対応付けられいるレベル値が登録されている。さて、多数決判定部276は、剰余演算部275〜275のうち、周波数-レベル変換部272から通知されたレベル数nにより表現可能なレベル値に対応付けられている剰余演算部各々から入力された1ホッピング分のチップの計算結果に対して多数決判定を行い、同じ計算結果を持つチップを最も多く含む1ホッピング分のチップの計算結果を出力した剰余演算部を特定する。そして、特定した剰余演算部が最も多く出力したチップの計算結果(レベル)に応じた値のKビットのパラレルデータを出力すると共に、特定した剰余演算部に対応付けられているレベル値を表すKビットのパラレルデータを出力する。ここで、Kビット、Kビットのビット数は、周波数-レベル変換部272から通知されたレベル数nを表すのに必要なビット数である。
P/S変換部210は、多数決判定部266から出力されたKビット、Kビットのパラレルデータを、Kビットを上位(あるいは下位)ビットデータとし、Kビットを残りのビットデータとするKビットのシリアルデータに変換し、これを送信データ504として、自装置に接続されたホストへ送信する。
図8は要求テーブル決定部30の概略構成図である。図示するように、合成波信号周波数別信号レベル検出部301と、無信号周波数別信号レベル検出部302と、周波数別SN比算出部303と、受信用変換テーブル決定部304と、使用周波数-テーブルID記憶部305と、を有する。
合成波信号周波数別信号レベル検出部301は、受信部20の同期部のFFT部24から出力された全波合成信号の周波数スペクトルを受信する。そして、受信した全波合成信号の周波数スペクトルに基づいて、FH-MFSKによる周波数ホッピングに利用可能な周波数各々の信号レベルを検出する。
無信号周波数別信号レベル検出部302は、受信部20の同期部のFFT部24から出力された無信号の周波数スペクトルを受信する。そして、受信した無信号の周波数スペクトルに基づいて、FH-MFSKによる周波数ホッピングに利用可能な周波数各々のノイズレベルを検出する。
周波数別SN比算出部303は、合成波信号周波数別信号レベル検出部301で検出されたFH-MFSKによる周波数ホッピングに利用可能な周波数各々の信号レベルと、無信号周波数別信号レベル検出部302で検出されたFH-MFSKによる周波数ホッピングに利用可能な周波数各々のノイズレベルとに基づいて、FH-MFSKによる周波数ホッピングに利用可能な周波数各々のSN比を算出する。
使用周波数-テーブルID記憶部305には、通信相手の送信データ変調部12のレベル-周波数テーブル記憶部1208に記憶されているレベル-周波数変換テーブルのテーブルID毎に、当該テーブルを使用するための、FH-MFSKによる周波数ホッピングに利用可能な周波数各々のSN比の条件(しきい値)が登録されている。受信用変換テーブル決定部304は、使用周波数-テーブルID記憶部305を参照し、周波数別SN比算出部303で算出されたFH-MFSKによる周波数ホッピングに利用可能な周波数各々のSN比が満足する条件に対応付けられているテーブルIDを特定する。そして、特定したテーブルID(複数ある場合はその中の任意の1つ)を属性データ生成部40に出力する。
図9は属性データ生成部40の概略構成図である。図示するように、アドレス確認部41と、属性データ組立部42と、を有する。
アドレス確認部41は、属性データ復調部26から出力された属性データ503の送信先アドレス5036が自モデム装置1のアドレスである場合に、当該属性データ503の受信用変換テーブルID5033および送信元アドレス5035を送信データ変調部12の相手アドレス-テーブルID記憶部1200に記憶すると共に、当該属性データ503の送信用変換テーブルID5034および送信元アドレス5035を送信データ復調部27の相手アドレス-テーブルID記憶部279に記憶し、さらに、当該属性データ503を属性データ組立部42に出力する。
属性データ組立部42は、アドレス確認部41から受信した属性データ(通信相手が送信した属性データ)503と、要求テーブル決定部30から受信したテーブルIDとに基づいて、通信相手に送信する属性データ503を生成する。具体的には、要求テーブル決定部30から受信したテーブルIDを受信用変換テーブルID5033に決定し、アドレス確認部41から受信した属性データ503に含まれている受信用変換テーブルIDを送信用テーブルID5034に決定する。そして、予め登録されている全波合成信号5031、無信号5032と、決定した受信用変換テーブルID5033、送信用変換テーブルID5034と、自モデム装置1のアドレスである送信元アドレス5035と、通信相手のアドレスである送信先アドレス5036と、を有する属性データ503を組み立てて、属性データ変調部11に出力する。
図10は要求テーブル決定部30および属性データ生成部40の動作を説明するためのフロー図である。
先ず、要求テーブル決定部30は、FFT部24から合成信号の周波数スペクトルおよび無信号の周波数スペクトルを受信すると(S101)、合成波信号周波数別信号レベル検出部301が、当該受信した全波合成信号の周波数スペクトルに基づいて、FH-MFSKによる周波数ホッピングに利用可能な周波数各々の信号レベルを検出する。また、無信号周波数別信号レベル検出部302が、当該受信した無信号の周波数スペクトルに基づいて、FH-MFSKによる周波数ホッピングに利用可能な周波数各々のノイズレベルを検出する。そして、周波数別SN比算出部303が、合成波信号周波数別信号レベル検出部301で検出されたFH-MFSKによる周波数ホッピングに利用可能な周波数各々の信号レベルと、無信号周波数別信号レベル検出部302で検出されたFH-MFSKによる周波数ホッピングに利用可能な周波数各々のノイズレベルとに基づいて、FH-MFSKによる周波数ホッピングに利用可能な周波数各々のSN比を算出する(S102)。それから、受信用変換テーブル決定部304が、使用周波数-テーブルID記憶部305を参照し、周波数別SN比算出部303で算出されたFH-MFSKによる周波数ホッピングに利用可能な周波数各々のSN比が満足する条件に対応付けられているテーブルIDを特定し、属性データ生成部40に出力する(S103)。
次に、属性データ生成部40は、属性データ復調部26から属性データ503を受信するのを待つ(S104)。そして、属性データ503を受信したならば、アドレス確認部41が、当該属性データ503に含まれている送信先アドレス5036が自モデム装置1であるか否かを確認する(S105)。そして、送信先アドレス5036が自モデム装置1であるならば、アドレス確認部41は、当該属性データ503から受信用変換テーブルID5033を抽出し、これを送信元アドレス5035と共に送信データ変調部12の相手アドレス-テーブルID記憶部1200に記憶する(S106)。また、当該属性データ503から送信用変換テーブルID5034を抽出し、これを送信元アドレス5035と共に送信データ復調部27の相手アドレス-テーブルID記憶部279に記憶する(S107)。それから、属性データ組立部42が、当該属性データ503と、要求テーブル決定部30から受信したテーブルIDとに基づいて、通信相手に送信する属性データ503を生成し、これを属性データ変調部11に出力する(S107)。その後、S101に戻る。
以上、本発明の一実施形態について説明した。
本実施形態によれば、属性データ503を用いたモデム装置1間のネゴシエーションにより、周波数ホッピングに使用するレベル-周波数の変換テーブルを変更する。具体的には、受信した属性データ503に含まれている全波合成信号の周波数スペクトルおよび無信号の周波数スペクトルを用いて、FH-MFSKによる周波数ホッピングに利用可能な周波数各々のSN比を算出し、その結果に基づいて、通信相手から受信するFH-MFSK信号に用いるレベル-周波数の変換テーブルを決定する。そして、決定した変換テーブルのテーブルID(受信用変換テーブルID)を属性データ503に格納して通信相手に送信し、通信相手に、FH-MFSK信号の送信にこの変換テーブルを使用させる。これにより、ノイズレベルや信号減衰量が変化する環境に柔軟に対応できるFH-MFSKを用いた通信を行うことができる。
また、本実施形態では、属性データ503の変調にFH-MMFSKを用いている。H-MMFSKは、FH-MFSKに比べて低速であるが、信頼性に優れており、これにより属性データ503をより確実に伝送することができる。
なお、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、その要旨の範囲内で数々の変形が可能である。
例えば、上記の実施形態では、属性データ変調部11を送信データ変調部12とは別に設けているが、送信データ変調部12に属性データ変調部11としての機能を持たせることも可能である。この場合、レベル-周波数変換部1207は、剰余演算部1206から入力された計算結果が属性データ503に関するものである場合に、この計算結果を、レベル-周波数テーブル記憶部1208に記憶されているテーブルにより定める周波数スペクトルに代えて、当該計算結果が示す値に応じて予め定められた周波数に変換するようにすればよい。なお、計算結果が属性データ503に関するものであるか、それとも、送信データ504に関するものであるかの判断は、S/P変換部1201への入力データの送信元により判断できる。
また、上記の実施形態では、属性データ復調部26を送信データ変調部27とは別に設けているが、送信データ復調部27に属性データ復調部26としての機能を持たせることも可能である。この場合、周波数-レベル変換部272は、バッファ部271から入力された周波数スペクトルが属性データ503に関するものである場合に、この周波数スペクトルを、レベル-周波数テーブル記憶部278に記憶されているテーブルにより定めるレベルに代えて、当該周波数スペクトルに応じて予め定められたレベルに変換するようにすればよい。なお、周波数スペクトルが属性データ503に関するものであるか、それとも、送信データ504に関するものであるかの判断は、同期部23で判断できる。
また、上記の実施形態において、属性データ503の受信用変換テーブルID5032および送信用変換テーブルID5033に、テーブルIDに代えてFH-MMFSKによる通信を指示するメッセージを格納するようにしてもよい。
例えば、受信した通信フレームの受信用変換テーブルID5032に当該メッセージが格納されている場合、属性データ生成部40を介して当該メッセージを受信した送信データ変調部12のレベル-周波数変換部1207に、剰余演算部1206から入力された計算結果を、レベル-周波数テーブル記憶部1208に記憶されているテーブルにより定める周波数スペクトルに代えて、当該計算結果が示す値に応じて予め定められた周波数に変換させる。これにより、FH-MMFSK信号に変調する。
また、例えば、受信した通信フレームの送信用変換テーブルID5033に当該メッセージが格納されている場合、属性データ生成部40を介して当該メッセージを受信した送信データ復調部27の周波数-レベル変換部272に、バッファ部271から入力された周波数スペクトルを、レベル-周波数テーブル記憶部278に記憶されているテーブルにより定めるレベルに代えて、当該周波数スペクトルに応じて予め定められたレベルに変換させる。これにより、FH-MMFSK信号を復調する。
また、例えば、要求テーブル決定部30の要求テーブル決定部304は、周波数別SN比算出部303で算出されたFH-MFSKによる周波数ホッピングに利用可能な周波数各々のSN比が満足する条件に対応付けられているテーブルIDが、使用周波数-テーブルID記憶部305に記憶されていない場合、テーブルIDの代わりに、FH-MMFSKによる通信を指示するメッセージを、属性データ生成部40に出力する。そして、属性データ生成部40が、受信用変換テーブルID5032に当該メッセージが格納された属性データ503を生成し、属性データ変調部11に出力する。
なお、上述の実施形態において、モデム装置1の各構成は、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field Programmable Gate Array)などの集積ロジックICによりハード的に実行されるものでもよいし、あるいは、DSP(Digital Signal Processor)など計算機によりソフトウエア的に実行されるものでもよい。
図1は本発明の一実施形態が適用されたモデム装置間でやり取りされる通信フレームを模式的に表した図である。 図2は本発明の一実施形態が適用されたモデム装置の概略構成図である。 図3は送信部10の概略構成図である。 図4(a)はレベル変換部1102が出力するレベルパターン1021を模試的に表した図、図4(b)は図4(b)はホッピングパターンテーブルに登録されているホッピングパターン1041を模試的に表した図、そして、図4(c)はレベル-周波数変換部1108から出力される1ホッピング分(レベルパターンおよびホッピングパターンのチップ数分)の送信スペクトル1071を模式的に表した図である。 図5(a)はレベル-周波数テーブル記憶部1208に登録されているレベル-周波数変換テーブル1072を模式的に表した図、そして、図5(b)はレベル-周波数変換部1208から出力される1ホッピング分の送信スペクトル1073を模式的に表した図である。 図6は受信部20の概略構成図である。 図7は同期部23の一例を示す図である。 図8は要求テーブル決定部30の概略構成図である。 図9は属性データ生成部40の概略構成図である。 図10は要求テーブル決定部30および属性データ生成部40の動作を説明するためのフロー図である。
符号の説明
10…送信部、11…属性データ変調部、12…送信データ変調部、13…セレクタ部、14…IFFT部、15…信号付加部、16…DA変換部、17…AFE部、20…受信部、21…AFE部、22…AD変換部、23…同期部、24…FFT部、25…セレクタ部、26…属性データ復調部、27…送信データ復調部、30…要求テーブル決定部、40…属性データ生成部、41…アドレス確認部、42…属性データ組立部、231…相互相関演算部、232…自己相関演算部、233…同期信号検出部、234…同期制御部、235…バッファ部、261…バッファ部、262…周波数-レベル変換部、263…ホッピングパターン記憶部、264…減算部、265…剰余演算部、266…多数決判定部、267…P/S変換部、271…バッファ部、272…周波数-レベル変換部、273…ホッピングパターン記憶部、274…減算部、275…剰余演算部、276…多数決判定部、277…P/S変換部、278…レベル-周波数テーブル記憶部、301…合成信号周波数別レベル検出部、302…無信号周波数別レベル検出部、303…周波数別SN比算出部、304…要求テーブル決定部、305…使用周波数-テーブルID記憶部、1101…S/P変換部、1102…レベル変換部、1103…パターン選択部、1104…ホッピングパターン記憶部、1105…加算部、1106…剰余演算部、1107…レベル-周波数変換部、1108…バッファ部、1201…S/P変換部、1202…レベル変換部、1203…パターン選択部、1204…ホッピングパターン記憶部、1205…加算部、1206…剰余演算部、1207…レベル-周波数変換部、1208…レベル-周波数テーブル記憶部、1209…バッファ部

Claims (5)

  1. 通信装置間におけるFH-MFSK(Frequency Hopping - M-ary Multilevel Multitone FSK)を用いた通信方法であって、
    相手装置へ送信するFH-MFSK信号の周波数ホッピングに使用するレベル-周波数の変換テーブル(送信用変換テーブルと呼ぶ)を示す情報を含む受信フレームを、前記相手装置から受信するステップと、
    自装置が受信するFH-MFSK信号の周波数ホッピングに使用するレベル-周波数の変換テーブル(受信用変換テーブルと呼ぶ)を示す情報を含む送信フレームを、前記相手装置へ送信する送信ステップと、を有し、
    前記受信ステップは、
    前記受信フレームに格納されているFH-MMFSK(Frequency Hopping - M-ary Multilevel FSK)信号から前記送信用変換テーブルを示す情報を復元するステップと、
    前記受信用変換テーブルを用いて前記受信フレームに格納されているFH-MFSK信号から受信データを復元するステップと、を有し、
    前記送信ステップは、
    FH-MMFSK信号に変換された前記受信用変換テーブルを示す情報および前記送信用変換テーブルを用いてFH-MFSK信号に変換された送信データを、前記送信フレームに格納するステップを有すること
    を特徴とするFH-MFSKを用いた通信方法。
  2. 請求項1に記載のFH-MFSKを用いた通信装置間の通信方法であって、
    前記受信ステップは、
    前記受信フレームに格納されている複数の周波数の合成信号から、前記複数の周波数各々の信号レベルを検出すると共に、前記受信フレームに格納されている無信号部分から前記複数の周波数各々のノイズレベルを検出するステップをさらに有し、
    前記送信ステップは、
    前記検出した複数の周波数各々の信号レベルおよびノイズレベルに応じて予め定められた前記受信用変換テーブルのFH-MMFSK信号を、前記送信フレームに格納すること
    を特徴とするFH-MFSKを用いた通信方法。
  3. 請求項2に記載のFH-MFSKを用いた通信方法であって、
    前記送信ステップは、
    前記検出した複数の周波数各々の信号レベルおよびノイズレベルに応じて予め定められた前記受信用変換テーブルがない場合、当該受信用変換テーブルのFH-MMFSK信号に代えて、FH-MMFSK信号により送信データを自装置へ送信する旨の指示を示すFH-MMFSK信号を、前記送信フレームに格納し、
    前記受信ステップは、
    前記送信ステップにより、FH-MMFSK信号により送信データを自装置へ送信する旨の指示を示すFH-MMFSK信号が前記送信フレームに格納された場合、前記受信フレームに格納されているFH-MMFSK信号から受信データを復元すること
    を特徴とするFH-MFSKを用いた通信方法。
  4. 請求項1乃至3のいずれか一項に記載のFH-MFSKを用いた通信方法であって、
    前記受信フレームには、前記送信用変換テーブルあるいはFH-MMFSK信号により送信データを前記相手装置へ送信する旨の指示を示すFH-MMFSK信号が格納されており、
    前記受信ステップにより、前記受信フレームに格納されているFH-MMFSK信号からFH-MMFSK信号により送信データを前記相手装置へ送信する旨の指示が復元された場合、前記送信ステップは、前記送信用変換パターンを用いてFH-MFSK信号に変換された送信データに代えて、FH-MMFSK信号に変換された送信データを前記送信フレームに格納すること
    を特徴とするFH-MFSKを用いた通信方法。
  5. 通信装置間におけるFH-MFSK(Frequency Hopping - M-ary Multilevel Multitone FSK)を用いた通信装置であって、
    相手装置へ送信するFH-MFSK信号の周波数ホッピングに使用するレベル-周波数の変換テーブル(送信用変換テーブルと呼ぶ)を示す情報を含む受信フレームを、前記相手装置から受信する受信手段と、
    自装置が受信するFH-MFSK信号の周波数ホッピングに使用するレベル-周波数の変換テーブル(受信用変換テーブルと呼ぶ)を示す情報を含む送信フレームを、前記相手装置へ送信する送信手段と、を有し、
    前記受信手段は、
    前記受信フレームに格納されているFH-MMFSK(Frequency Hopping - M-ary Multilevel FSK)信号から前記送信用変換テーブルを示す情報を復元する手段と、
    前記受信用変換テーブルを用いて前記受信フレームに格納されているFH-MFSK信号から受信データを復元する手段と、を有し、
    前記送信手段は、
    FH-MMFSK信号に変換された前記受信用変換テーブルを示す情報および前記送信用変換テーブルを用いてFH-MFSK信号に変換された送信データを、前記送信フレームに格納する手段を有すること
    を特徴とするFH-MFSKを用いた通信装置。
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