JP5349140B2 - 送受信システム、送信機、および受信機 - Google Patents
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Description
本発明は、送信機と受信機との間で通信を行う送受信システム、送信機、および受信機に関し、特に、雑音や不要波の電力が大きい場合や移動受信環境のような通信状態が悪い送受信環境下であっても正確に受信信号を確立する技術に関する。
一般に通信を行う際において、送受信間で使用する信号形式や変調方式、変調方法、多重方式、使用送受信周波数などを相互に認識する必要がある。受信側では、送信側から信号が送信されたタイミングを認識していないと正確に信号を受信できない場合があるため、送信側は受信側に上記の認識のために必要な情報を正確に伝え、受信側はその情報に基づいて受信信号を正確に同定できるようにするための仕組みが必須となる。
このような仕組みを実現するために、上記のような情報を制御信号として送信データに定期的に多重して送信する方法がある。このような制御信号は、一般的にプリアンブルまたはポストアンブルと呼ばれ、送信機から情報信号を送信する際に、情報信号とは区別して時間的または周波数的に多重して送信する方法が通常用いられている。
この方法は、受信側が通信相手を認識するための認証、通信を行う際に用いられる変調方式や多重方式などの通信手段の判別、制御信号の開始時刻や情報信号の開始時刻の特定だけでなく、受信信号の電力が非常に弱くなって雑音に埋もれてしまった場合などに、受信を希望する信号のみを検出するような場合にも有効に活用できるため様々な通信規約として既に用いられている(例えば、非特許文献1および非特許文献2参照)。
上記のようなシステムの構築を行うための制御信号の1つとして既知信号系列があり、当該系列を用いて信号の同定を行う手段としてパターンマッチング方式が一般的に用いられている。パターンマッチング方式とは、既知信号系列を送信信号系列に予め多重しておき、受信機にて受信された送信信号系列を既知信号系列と照合させて、完全に一致または一致度が所定の閾値を超える場合に受信希望信号と特定する方法のことである。
既知信号系列は、例えば2つ以上の符号を時間に応じて定期的に変化させるディジタル信号であり、通信の対象となるシステムによって様々な使用方法がある。
例えば、複数の利用者が1つの中心局に対して接続する通信システムにおいて、各利用者が固有の既知信号系列を用いて通信を行うことによって、中心局は通信中の利用者を把握することが可能となる。また、例えば、通信方式や通信速度などを記述した識別信号と送信を希望する情報信号とが多重された信号を送受信する通信システムにおいて、送信者が識別信号の中に既知信号系列を挿入しておくことにより受信者は識別信号と情報信号とを区別することが可能となる。
さらに、同じ周波数帯を用いる複数の通信システムが混在している伝送路にて通信を行う場合において、上記と同様に識別信号の中に既知信号系列を挿入しておくことによって、受信側は使用する通信システムの信号だけを検出して受信することが可能となる。この方法は、受信を希望する信号の電力が受信を希望しない信号(妨害波や干渉波)の電力に対して十分に大きいときはもちろん、受信を希望する信号の電力が小さいような伝送路環境でも効果があるため、弱電界環境における通信形態として有効であるといえる(例えば、非特許文献3参照)。
しかし、弱電界環境では、一般的に受信した信号の電界レベルが非常に小さいため、希望波の信号電力は雑音電力と同程度または雑音電力よりも小さい電力しか有しない。このような場合に既知信号系列を挿入しても受信信号が雑音信号に埋もれてしまうため、正確に照合が行えない場合が多くなる。従って、弱電界環境のような通信状態が悪い環境であっても受信信号を正確に再生するための仕組みが必要となる。
上記の対策として、例えば、受信信号が同期していないときに既知信号系列の変化の情報を用いて同期信号パターンを検出し、同期完了後は当該同期信号パターンを用いて同期信号を継続して検出することによって、受信信号電力対雑音電力比(CN比)が悪い場合であっても安定した同期が行える方法が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
また、例えば、同期バーストフレームに含まれるプリアンブルの電力が小さくて同期が確保できない場合において、同期バーストフレームと別のチャネルである通信チャネルに含まれる同期ワード信号を用いて同期を確保することによって同期確保の確率を向上させる方法が開示されている(例えば、特許文献2参照)。
また、例えば、正弦波を用いて表現された信号系列を圧縮処理した信号を検出することによって、受信環境が悪くても同期を確立できる方法が開示されている(例えば、特許文献3参照)。
松江英明等著、「高速ワイヤレスアクセス技術」、社団法人電子情報通信学会、平成16年3月、p.211−218
坂田史郎著、「ワイヤレス・ユビキタス」、秀和システム、2004年8月、p.62−68
三瓶政一著、「デジタルワイヤレス伝送技術」、ピアソン・エデュケーション、2002年9月、p.296−304
特許文献1では、非同期状態における同期信号パターンの検出を誤ってしまうと、その後の同期の検出が継続して誤ってしまうことになる。また、弱電界環境のような通信状態が悪い伝送路環境下では、同期の検出を誤る可能性が高くなるという問題がある。
また、特許文献2では、受信電力が極めて小さい状態が継続するような通信状態が悪い環境の場合は、同期が確保できない状態が続いてしまうという問題がある。
また、特許文献3では、電力の大きな遅延波が存在する通信状態が悪い伝送路や、ドップラー周波数シフトが生じる移動受信環境下では、包絡線変動や位相回転などによる歪みを受け、受信信号の性質が予期せぬ変化をして同期位置がずれたり同期がとれなくなったりする問題がある。
本発明は、これらの問題を解決するためになされたものであり、通信状態が悪い伝送路環境であっても信号を正確に再生することが可能な送受信システムを提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明による送受信システムは、送信機と受信機との間で通信を行うものであって、送信機は、第1正弦波および第2正弦波を発生する正弦波発生部と、送信信号を2系統に分配し、一方の系統の信号に第1正弦波を挿入して第1原信号を出力し、他方の系統の信号に第2正弦波を挿入して第2原信号を出力する信号挿入部とを備え、受信機は、第1原信号を受信して得られた第1受信信号と、第2原信号を受信して得られた第2受信信号とから受信電力を算出して出力する受信電力算出部と、第1受信信号と当該第1受信信号を所定時間推移させた第1推移受信信号とに基づいて第1補助信号を算出し、第2受信信号と当該第2受信信号を所定時間推移させた第2推移受信信号とに基づいて第2補助信号を算出して出力する第1変換信号算出部と、第1補助信号と第2補助信号とから補助電力を算出して出力する補助電力算出部と、受信電力と補助電力とから第1受信信号および第2受信信号を決定する受信決定信号を算出して出力する第1信号再生部と、受信決定信号に基づいて第1受信信号および第2受信信号を制御して出力する信号制御部とを備え、第1推移受信信号は、複数の第1推移受信素信号から構成され、第1推移受信素信号の各々は、第1受信信号を互いに異なる時間だけ推移させた信号であり、第1補助信号は、第1受信信号と第1推移受信素信号とに基づいて生成される複数の第1補助素信号から構成されることを特徴とし、第2推移受信信号は、複数の第2推移受信素信号から構成され、第2推移受信素信号の各々は、第2受信信号を互いに異なる時間だけ推移させた信号であり、第2補助信号は、第2受信信号と第2推移受信素信号とに基づいて生成される複数の第2補助素信号から構成されることを特徴とする。
本発明によると、第1受信信号と当該第1受信信号を所定時間推移させた第1推移受信信号とに基づいて第1補助信号を算出し、第2受信信号と当該第2受信信号を所定時間推移させた第2推移受信信号とに基づいて第2補助信号を算出して出力する第1変換信号算出部と、第1補助信号と第2補助信号とから補助電力を算出して出力する補助電力算出部と、受信電力と補助電力とから第1受信信号および第2受信信号を決定する受信決定信号を算出して出力する第1信号再生部とを備え、第1推移受信信号は、複数の第1推移受信素信号から構成され、第1推移受信素信号の各々は、第1受信信号を互いに異なる時間だけ推移させた信号であり、第1補助信号は、第1受信信号と第1推移受信素信号とに基づいて生成される複数の第1補助素信号から構成されることを特徴とし、第2推移受信信号は、複数の第2推移受信素信号から構成され、第2推移受信素信号の各々は、第2受信信号を互いに異なる時間だけ推移させた信号であり、第2補助信号は、第2受信信号と第2推移受信素信号とに基づいて生成される複数の第2補助素信号から構成されるため、通信状態が悪い伝送路環境であっても信号を正確に再生することが可能となる。
本発明の実施形態について、図面を用いて以下に説明する。
〈実施形態1〉
図1は、本発明の実施形態1による送受信システムのブロック図であり、入力信号に対して正弦波を多重した情報信号を送信する送信機と、情報信号を受信する受信機とを備え、送信機と受信機との間で無線信号によって通信を行う。
図1は、本発明の実施形態1による送受信システムのブロック図であり、入力信号に対して正弦波を多重した情報信号を送信する送信機と、情報信号を受信する受信機とを備え、送信機と受信機との間で無線信号によって通信を行う。
図1に示すように、本実施形態1による送受信システムは、送信機100と受信機110との間で通信を行う送受信システムであって、送信機100は、第1正弦波S(t)および第2正弦波C(t)を発生する正弦波発生部101と、送信信号I(t)を2系統に分配し、一方の系統の信号I1(t)に第1正弦波S(t)を挿入して第1原信号B1(t)を出力し、他方の系統の信号I2(t)に第2正弦波C(t)を挿入して第2原信号B2(t)を出力する信号挿入部102とを備える。
また、受信機110は、第1原信号B1(t)を受信して得られた第1受信信号J1(t)と、第2原信号B2(t)を受信して得られた第2受信信号J2(t)とから受信電力P(t)を算出して出力する受信電力算出部113と、第1受信信号J1(t)と当該第1受信信号J1(t)を所定時間推移させた第1推移受信信号J1(t−t1)とに基づいて第1補助信号M1(t)を算出し、第2受信信号J2(t)と当該第2受信信号J2(t)を所定時間推移させた第2推移受信信号J2(t−t2)とに基づいて第2補助信号M2(t)を算出して出力する第1変換信号算出部114と、第1補助信号M1(t)と第2補助信号M2(t)とから補助電力A(t)を算出して出力する補助電力算出部115と、受信電力P(t)と補助電力A(t)とから第1受信信号J1(t)および第2受信信号J2(t)を決定する受信決定信号G(t)を算出して出力する第1信号再生部116と、受信決定信号G(t)に基づいて第1受信信号J1(t)および第2受信信号J2(t)を制御して出力する信号制御部117とを備える。
送信機100において、信号挿入部102には、入力信号I(t)と正弦波発生部101にて発生して出力された信号S(t)およびC(t)が入力される。ここで、(t)は時刻tにおける信号値を示す。
正弦波発生部101にて発生して出力された信号S(t)およびC(t)は、互いに直交する正弦波であり、信号S(t)およびC(t)は、例えば、それぞれ式(1)および式(2)の組み合わせがある。ここで、両式中のfsは所定の周波数である。
S(t)=sin(2πfst)・・・(1)
C(t)=cos(2πfst)・・・(2)
信号挿入部102では、入力された入力信号I(t)に対して正弦波S(t)およびC(t)を多重する。正弦波S(t)およびC(t)の多重方法としては時分割多重を用い、その構成例を図4に示す。図4は、本発明の実施形態1による信号挿入部102の一例を示すブロック図である。図4に示すように、信号挿入部102では、入力信号I(t)が信号挿入部102にて2系統の信号I1(t)およびI2(t)に分配され、I1(t)にはS(t)が時間スイッチ401によって多重されて第1原信号B1(t)として出力され、I2(t)にはC(t)が時間スイッチ401によって多重されて第2原信号B2(t)として出力される。時間スイッチ401では、正弦波S(t)およびC(t)ともに同時刻から所定時間区間だけ入力信号I(t)に挿入されるように動作する。図5は、本発明の実施形態1による信号挿入部102の出力の一例を示す図である。信号挿入部102から出力される第1原信号B1(t)および第2原信号B2(t)は、図5に示す信号としてそれぞれ出力される。
C(t)=cos(2πfst)・・・(2)
信号挿入部102では、入力された入力信号I(t)に対して正弦波S(t)およびC(t)を多重する。正弦波S(t)およびC(t)の多重方法としては時分割多重を用い、その構成例を図4に示す。図4は、本発明の実施形態1による信号挿入部102の一例を示すブロック図である。図4に示すように、信号挿入部102では、入力信号I(t)が信号挿入部102にて2系統の信号I1(t)およびI2(t)に分配され、I1(t)にはS(t)が時間スイッチ401によって多重されて第1原信号B1(t)として出力され、I2(t)にはC(t)が時間スイッチ401によって多重されて第2原信号B2(t)として出力される。時間スイッチ401では、正弦波S(t)およびC(t)ともに同時刻から所定時間区間だけ入力信号I(t)に挿入されるように動作する。図5は、本発明の実施形態1による信号挿入部102の出力の一例を示す図である。信号挿入部102から出力される第1原信号B1(t)および第2原信号B2(t)は、図5に示す信号としてそれぞれ出力される。
送信制御部103では、入力された第1原信号B1(t)および第2原信号B2(t)に対して送信信号制御を行い送信可能な状態として送信変調信号T(t)を出力する。そして、送信変調信号T(t)は、送信機100に接続される送信空中線104から送信される。なお、送信制御部103にて行われる送信信号制御としては、例えば符号化処理、変調処理、周波数変換、信号帯域制限処理などがあるが、これらの一部の処理のみを行ってもよく、また、これら以外の処理が含まれていてもよい。
一方、送信機100から送信された送信変調信号T(t)は、受信機110に接続された受信空中線111によって受信変調信号R(t)として受信される。
受信機110では、受信した受信変調信号R(t)が受信制御部112に入力され、受信信号制御を行い所定の信号処理が可能な状態として第1受信信号J1(t)および第2受信信号J2(t)として出力する。なお、受信制御部112にて行われる受信信号制御としては、例えば信号帯域制限処理、周波数変換、復調処理、復号化処理、などがあるが、これらの一部の処理のみを行ってもよく、また、これら以外の処理が含まれていてもよい。
受信制御部112から出力された第1受信信号J1(t)および第2受信信号J2(t)は、信号制御部117、受信電力算出部113、および第1変換信号算出部114に入力される。
信号制御部117では、第1信号再生部116の出力である信号G(t)に基づいて第1受信信号J1(t)および第2受信信号J2(t)を制御し、情報信号O(t)として出力する。信号G(t)および第1信号再生部116については、後に詳細に説明する。
受信電力算出部113では、入力された第1受信信号J1(t)および第2受信信号J2(t)から電力値を算出し、受信電力P(t)として出力する。図6は、本発明の実施形態1による受信電力算出部113の一例を示すブロック図である。図6に示すように、第1べき乗演算部601では入力された第1受信信号J1(t)の二乗が演算され、第2べき乗演算部602では第2受信信号J2(t)の二乗が演算される。そして、第1加算部603にて第1べき乗演算部601および第2べき乗演算部602のそれぞれの出力を加算し、受信電力P(t)として出力する。
第1変換信号算出部114では、入力された第1受信信号J1(t)をm種類の方法によって変換してm種類の信号を出力する。また、第2受信信号J2(t)もm種類の方法によって変換されてm種類の信号を出力する。図1では簡単のため、これらのm種類の信号をそれぞれ第1補助信号M1(t)、第2補助信号M2(t)と表現している。ここで、mは正の整数である。
図7は、本発明の実施形態1による第1変換信号算出部114の一例を示すブロック図である。図7に示すように、第1変換信号算出部114に入力された第1受信信号J1(t)の一方は、第1推移回路701に入力されてm種類の時間推移回路(第1時間推移回路〜第m時間推移回路)にて信号処理が行われた後に信号変換部702に入力され、他方は、第1推移回路701を経ずに信号変換部702に直接入力される。また、第2受信信号J2(t)も同様に、一方は第1推移回路701に入力されてm種類の時間推移回路(第1時間推移回路〜第m時間推移回路)にて信号処理が行われた後に信号変換部702に入力され、他方は、第1推移回路701を経ずに信号変換部702に直接入力される。
第1推移回路701の第1時間推移回路では、第1受信信号J1(t)または第2受信信号J2(t)をそれぞれ時間t1だけ推移させた信号J1(t−t1)またはJ2(t−t1)を出力し、信号変換部702の第1信号変換部に入力される。ここで、t1は0以外の実数である。また、第2時間推移回路では、第1受信信号J1(t)または第2受信信号J2(t)をそれぞれ時間t2だけ推移させた信号J1(t−t2)またはJ2(t−t2)を出力し、第2信号変換部に入力される。ここで、t2は0以外の実数である。同様に、第m時間推移回路では、第1受信信号J1(t)または第2受信信号J2(t)をそれぞれ時間tmだけ推移させた信号J1(t−tm)またはJ2(t−tm)を出力し、第m信号変換部に入力される。ここで、t1〜tmはそれぞれ異なる数値であることが望ましく、時間に応じて変化する値であってもよい。
信号変換部702は、例えば、m種類の信号変換部(第1信号変換部〜第m信号変換部)から構成される。信号変換部702の第1信号変換部では、第1受信信号J1(t)および第1時間推移回路から出力された信号J1(t−t1)の値に基づいて第1補助信号M1(t)を構成する信号を出力し、第2受信信号J2(t)および第1時間推移回路から出力された信号J2(t−t1)の値に基づいて第2補助信号M2(t)を構成する信号を出力する。同様に、第m信号変換部では、第1受信信号J1(t)および第m時間推移回路から出力された信号J1(t−tm)の値に基づいて第1補助信号M1(t)を構成する信号を出力し、第2受信信号J2(t)および第m時間推移回路から出力された信号J2(t−tm)の値に基づいて第2補助信号M2(t)を構成する信号を出力する。
図9は、本発明の実施形態1による信号変換部702の一例を示すブロック図である。第1信号変換部〜第m信号変換部は、各信号変換部に入力される信号および各信号変換部から出力される信号が異なる以外は同一の構成とすることができるため、図9では、第m信号変換部702mの構成および動作について説明する。
図9に示すように、第1加減算器901(第1補助信号算出部)では、2つの入力信号の和または差を出力する。例えば、第1加減算器901が信号J1(t)と信号J1(t−tm)との差を出力するとき、式(3)で表される演算を行う。
M1m(t)=J1(t)−J1(t−tm)・・・(3)
また、第2加減算器902(第2補助信号算出部)は第1加減算器901と同一の構成および動作であり、2つの入力信号の和または差を出力する。例えば、第2加減算器902が信号J2(t)と信号J2(t−tm)との差を出力するとき、式(4)で表される演算を行う。
また、第2加減算器902(第2補助信号算出部)は第1加減算器901と同一の構成および動作であり、2つの入力信号の和または差を出力する。例えば、第2加減算器902が信号J2(t)と信号J2(t−tm)との差を出力するとき、式(4)で表される演算を行う。
M2m(t)=J2(t)−J2(t−tm)・・・(4)
一方、信号変換部702は、例えば図20に示すように、FIR(Finite Impulse Response)フィルタで構成することもできる。図20に示すように、第1受信信号J1(t)および第2受信信号J2(t)と、第1推移回路701(第1時間推移回路〜第m時間推移回路)の出力の全部または一部とをm種類のフィルタ(第1フィルタ〜第mフィルタ)にそれぞれ入力し、各フィルタから第1補助信号M1(t)および第1補助信号M2(t)を出力することができる。なお、信号変換部702で用いるm種類のFIRフィルタは、入力信号の直交成分を出力するヒルベルト変換フィルタであることが望ましいが、これに限られるものではない。また、信号変換部702は上記構成例に限られるものではない。
一方、信号変換部702は、例えば図20に示すように、FIR(Finite Impulse Response)フィルタで構成することもできる。図20に示すように、第1受信信号J1(t)および第2受信信号J2(t)と、第1推移回路701(第1時間推移回路〜第m時間推移回路)の出力の全部または一部とをm種類のフィルタ(第1フィルタ〜第mフィルタ)にそれぞれ入力し、各フィルタから第1補助信号M1(t)および第1補助信号M2(t)を出力することができる。なお、信号変換部702で用いるm種類のFIRフィルタは、入力信号の直交成分を出力するヒルベルト変換フィルタであることが望ましいが、これに限られるものではない。また、信号変換部702は上記構成例に限られるものではない。
式(3)および式(4)にて表される時間tmは任意の大きさにすることができるが、時間tmが非常に小さい微小時間である場合は、第1補助信号を構成する信号M1m(t)を時間tmで除算した値はJ1(t)を微分した値となり、第2補助信号を構成する信号M2m(t)を時間tmで除算した値はJ2(t)を微分した値となる。これらを数式で表現すると式(5)および式(6)のようになる。ただし、df(t)/dtは関数f(t)の微分値を表す。
M1m(t)={dJ1(t)/dt}×tm ・・・ (5)
M2m(t)={dJ2(t)/dt}×tm ・・・ (6)
上記のことから、第1変換信号算出部114は図8に示すような構成とすることもできる。図8に示すように、例えば、第1変換信号算出部114は微分部801を備え、微分部801はm種類の微分器(第1微分器〜第m微分器)を備えている。
M2m(t)={dJ2(t)/dt}×tm ・・・ (6)
上記のことから、第1変換信号算出部114は図8に示すような構成とすることもできる。図8に示すように、例えば、第1変換信号算出部114は微分部801を備え、微分部801はm種類の微分器(第1微分器〜第m微分器)を備えている。
第1微分器〜第m微分器は、各微分器に入力される信号および各微分器から出力される信号が異なる以外は同一の構成をとすることができるため、図8では、第m微分器801mの構成および動作について説明する。第m微分器801mは、J1(t)の微分値を演算する機能と、J2(t)の微分値を演算する機能と、係数tmを乗算する機能とを有しており、式(5)および式(6)で表されるような演算を行えば、第1補助信号を構成する信号M1m(t)および第2補助信号を構成する信号M2m(t)を出力することができる。
補助電力算出部115では、第1補助信号M1(t)および第1補助信号M2(t)に基づいて、m種類の補助電力A1(t)〜Am(t)を出力することを特徴とする。
図10は、本発明の実施形態1による補助電力算出部115の一例を示すブロック図である。図10に示すように、補助電力算出部115は補助部1001を有しており、補助部1001はm種類の信号補助部(第1信号補助部〜第m信号補助部)を備えている。
第1信号補助部〜第m信号補助部は、各信号補助部に入力される信号および各信号補助部から出力される信号が異なる以外は同一の構成をとすることができるため、図10では、第m信号補助部1001mの構成および動作について説明する。
図11は、本発明の実施形態1による第m信号補助部1001mの一例を示すブロック図である。第m信号補助部1001mでは、第1補助信号M1(t)を構成する信号M1m(t)と第2補助信号M2(t)を構成する信号M2m(t)とから算出される電力値を、補助電力A(t)を構成する電力Am(t)として出力する。図11に示すように、第3べき乗演算部1101で信号M1m(t)の二乗が演算され、第4べき乗演算部1102で信号M2m(t)の二乗が演算される。そして、第2加算部1103で第3べき乗演算部1101および第4べき乗演算部1102の出力を加算し、電力Am(t)として出力する。図1では、簡単のため、A1(t)〜Am(t)をまとめて補助電力A(t)と表現している。
第1信号再生部116では、受信電力P(t)および補助電力A(t)の一部または全部を用いて受信した信号の判定を行い、判定結果に相当する受信決定信号G(t)を出力することを特徴とする。
図12は、本発明の実施形態1による第1信号再生部116のブロック図である。図12に示すように、本実施形態1による第1信号再生部116は、受信電力P(t)と判定用所定値1203との比較結果を出力する電力判定部1201と、補助電力(A1(t)〜Am(t))とm種類の判定用補助所定値1204(第1判定用補助所定値〜第m判定用補助所定値)との比較結果を出力するm種類の補助電力判定部1202(第1補助電力判定部〜第m補助電力判定部)と、電力判定部1201による比較結果と補助電力判定部1202による比較結果とから受信決定信号G(t)を決定して出力する第1電力信号決定部1205とを備える。
なお、第1補助電力判定部〜第m補助電力判定部は、各補助電力判定部に入力される信号および各補助電力判定部から出力される信号が異なる以外は同一の構成とすることができる。また、第1判定用補助所定値〜第m判定用補助所定値は、各判定用補助所定値から出力される信号が異なる以外は同一の構成とすることができる。
電力判定部1201では、入力される受信電力P(t)と判定用所定値1203の出力とを比較し、比較結果を第1電力信号決定部1205に出力する。比較結果の出力値は、例えば、P(t)の値が判定用所定値1203の出力以上の場合に1(第1電力判定信号)とし、P(t)の値が判定用所定値1203の出力よりも小さい場合に0(第2電力判定信号)とするような方法がある。同様に、第m補助電力判定部1202mでは、入力される補助電力Am(t)と第m判定用補助所定値1204mの出力とを比較し、比較結果を第1電力信号決定部1205に出力する。比較結果の出力値は、例えば、Am(t)の値が第m判定用補助所定値1204mの出力以上の場合を1(第1補助電力判定信号)とし、Am(t)の値が第m判定用補助所定値1204mの出力よりも小さい場合を0(第2補助電力判定信号)とするような方法がある。
第1電力信号決定部1205は、電力判定部1201の出力および補助電力判定部1202の出力の多数決をとり、その結果をG(t)として出力することができる。すなわち、第1電力信号決定部1205は、電力判定部1201および補助電力判定部1202から出力される結果の全部または一部のうち半数を超える結果が等しい場合に当該結果を受信決定信号G(t)として出力する。一例として、n=6とした場合、電力判定部1201の出力および補助電力判定部1202の出力が順に1、1、1、1、0、1、0であったとすれば、その多数決をとって受信信号G(t)はG(t)=1と決定することができる。
信号制御部117では、第1信号再生部116から入力された受信決定信号G(t)に基づいて第1受信信号J1(t)および第2受信信号J2(t)を制御して、所望の出力信号O(t)を得て出力する。
雑音が加わったマークとスペースとの2値で表現される信号系列を2値のデータに再生する場合において、一般的には所定時間区間における電力値を算出して閾値と比較する方法が用いられている。当該方法を用いると、受信信号電力が雑音電力に比べて十分大きな場合は誤りなくデータを再生することができるが、受信信号電力が雑音電力と同程度または小さい場合は誤ったデータとして再生されてしまうことが頻繁に発生する。
上記の従来の方法に対して、本発明の実施形態では、受信した信号を変換することによって異なった雑音特性を有する複数の補助信号を生成することができる。そして、生成した各補助信号の電力を求めることによって異なった雑音特性を有する信号系列が再生される。
また、本発明の実施形態では、生成された複数の信号系列の多数決による結果を最終的な受信決定信号としている。このことは、異なる雑音特性を有する信号系列のアンサンブル平均をとることと等価であるため、雑音が平滑化されて信号が正しく再生される可能性が向上する。さらに、一般にアンサンブル平均は平均化処理に要する時間遅延が発生しないため、本実施の形態は時間平均を用いて雑音を平滑化する方法に対してリアルタイム性が向上するという効果がある。
また、本発明の実施形態では、sinθとcosθが互いに微分の関係(式(7)および式(8))であることを利用し、受信信号と当該受信信号を所定時間だけ推移させた信号との差分を補助信号として生成する特徴を有している。式(7)および式(8)において、θは任意の角度である。
(d/dt)sinθ=cosθ ・・・ (7)
(d/dt)cosθ=−sinθ ・・・ (8)
また、sinθとcosθとの間には式(9)で表される恒等式が成立する。
(d/dt)cosθ=−sinθ ・・・ (8)
また、sinθとcosθとの間には式(9)で表される恒等式が成立する。
sin2θ+cos2θ=1 ・・・ (9)
従って、本発明の実施形態では、マーク部分における受信電力および補助電力は理想的には一定値となるため、閾値と比較する際に好都合となる。
従って、本発明の実施形態では、マーク部分における受信電力および補助電力は理想的には一定値となるため、閾値と比較する際に好都合となる。
上記の効果を図13にて説明する。図13は、本発明の実施形態1による受信電力算出部113および補助電力算出部115の出力の一例を示す図である。図13に示すように、送信信号系列は“1、0、0”であり、これを受信電力のみを用いて信号の判定を行った場合は、“1、1、0”と誤った判定をしてしまう。しかし、第1補助電力を用いて判定を行った場合は“1、0、0”と判定され、第2補助電力を用いて判定を行った場合も“1、0、0”と判定される。従って、これらの多数決をとれば最終的に受信を決定する信号は“1、0、0”となるため誤りを回避することができる。
一方、受信信号を正しく再生できない場合が新たに生じてしまう場合があり得る。図14は、本発明の実施形態1による受信電力算出部113および補助電力算出部115の出力の他の一例を示す図である。図14に示すように、例えば、受信電力のみを用いて判定を行った場合に受信信号が正しく再生されているが、第1補助電力および第2補助電力を用いて判定を行った場合では受信信号がともに誤って判定され、これらの多数決をとることで最終的に受信信号の判定を誤ってしまう場合がある。
上述のように、複数の補助電力を用いて多数決をとることは雑音の平滑化を行うことと等価であるため、本発明の実施形態による補助電力の種類を増やせば増やすほど雑音はより小さい値に平滑化される性質を有する。従って、図13に示すように、受信電力のみを用いて判定を行った場合に受信信号が誤って再生され、かつ、受信電力および補助電力の両方を用いて多数決判定を行った場合に受信信号を正しく再生できる条件付確率をPcとし、図14に示すように、受信電力のみを用いて判定を行った場合に受信信号が正しく再生され、かつ、受信電力および補助電力の両方を用いて多数決判定を行った場合に受信信号が誤って再生される条件付確率をPeとすると、条件付確率Pcと条件付確率Peとの関係は式(10)のようになる。
Pc>Pe ・・・ (10)
このことを数値計算により証明した結果の一例を図15に示す。図15において、送信符号系列ビット長を13とし、当該送信符号系列を送信機100から100回送信したときに受信機110にて正確に受信した回数を測定した結果である。ここで、受信機110における受信決定信号が13ビット中12ビット以上等しい場合に、正しく受信できたものとみなしている。
このことを数値計算により証明した結果の一例を図15に示す。図15において、送信符号系列ビット長を13とし、当該送信符号系列を送信機100から100回送信したときに受信機110にて正確に受信した回数を測定した結果である。ここで、受信機110における受信決定信号が13ビット中12ビット以上等しい場合に、正しく受信できたものとみなしている。
図15に示すように、補助電力の種類を増加させるに従って雑音に対する耐性が強くなる(正確に受信できる確率が上がる)ことが分かる。一例として、受信信号の信号対雑音電力比(受信CNR)が1dBのとき、受信電力のみを用いて判定を行った場合は100回中8回しか受信信号が正確に再生できなかったが、受信電力と6種類の補助電力の全てを用いて多数決判定を行った場合は100回中60回が正確に再生されており、雑音電力の大きい送受信環境下でも信号を正確に再生できる確率が大きくなるという効果がある。
以上のことから、通信状態が悪い伝送路環境であっても信号を正確に再生することが可能となる。また、本発明の実施形態による受信電力算出部113および補助電力算出部115のそれぞれは、入出力信号が異なる以外は全く同一の構成でよいため、回路を共用することができる。従って、受信電力のみを用いて受信信号を再生する従来の方法に対して、第1変換信号算出部114、補助電力算出部115、および第1信号再生部116を追加するだけで受信性能を向上することができる。また、第1変換信号算出部114は、第1受信信号および第2受信信号を時間推移させるメモリおよび加減算回路などの信号変換部から構成されるため、従来の方法に対して回路規模をほとんど大きくすることなく受信性能を向上できるという効果がある。
〈実施形態2〉
図2は、本発明の実施形態2による送受信システムのブロック図である。本実施形態2では、第2変換信号算出部201および第2信号再生部202を備えていることを特徴としている。その他の構成および動作は実施形態1と同様であるため、ここでは説明を省略する。なお、本実施形態2において、実施形態1と同様の構成要素に対しては同じ符号を付している。
図2は、本発明の実施形態2による送受信システムのブロック図である。本実施形態2では、第2変換信号算出部201および第2信号再生部202を備えていることを特徴としている。その他の構成および動作は実施形態1と同様であるため、ここでは説明を省略する。なお、本実施形態2において、実施形態1と同様の構成要素に対しては同じ符号を付している。
第2信号再生部202では、受信電力P(t)および補助電力A(t)の一部または全部を用いて受信した信号の判定を行い、判定結果である受信決定信号G(t)および誤差信号E(t)を出力することを特徴とする。すなわち、受信電力と補助電力とから第1受信信号および第2受信信号を決定する受信決定信号を算出して出力するとともに、受信決定信号と補助電力とから誤差を算出し誤差信号として出力することを特徴とする。
図16は、本発明の実施形態2による第2信号再生部202のブロック図である。図16に示すように、本実施形態2による第2信号再生部202は、受信電力P(t)と判定用所定値1203との比較結果を出力する電力判定部1201と、補助電力(A1(t)〜Am(t))と判定用補助所定値1204(第1判定用補助所定値〜第m判定用補助所定値)との比較結果を出力する補助電力判定部1202(第1補助電力判定部〜第m補助電力判定部)と、電力判定部1201による比較結果と補助電力判定部1202による比較結果とから受信決定信号G(t)を決定して出力するとともに、補助電力判定部1202の出力と受信決定信号G(t)との誤差を誤差信号E(t)として出力する第2電力信号決定部1601とを備える。なお、第2電力信号決定部1601以外は実施形態1(図12)と同様であるため、ここでは説明を省略する。
第2電力信号決定部1601は、電力判定部1201の出力および補助電力判定部1202の出力の一部または全部を用いて多数決をとって受信決定信号G(t)を出力する。一例として、n=6とした場合において、電力判定部1201の出力および補助電力判定部1202の出力が順に1、1、1、1、0、1、0であるとすれば、その多数決をとって受信決定信号G(t)はG(t)=1と決定することができる。
また、第2電力信号決定部1601は、受信決定信号G(t)を算出して出力するとともに、補助電力判定部1202の出力と受信決定信号G(t)とのハミング距離を補助電力誤差信号として出力することができる。図16に示すように、m種類の補助電力誤差信号をまとめて誤差信号E(t)と表現している。誤差信号E(t)の値は、上記のハミング距離が大きいほど大きな値となる。
第2変換信号算出部201では、第1受信信号J1(t)および第2受信信号J2(t)に基づいて算出した信号を出力することを特徴とする。すなわち、第1受信信号と当該第1受信信号を所定時間推移させた第1推移受信信号とに基づいて第1補助信号を算出し、第2受信信号と当該第2受信信号を所定時間推移させた第2推移受信信号とに基づいて第2補助信号を算出し、第1補助信号および第2補助信号の出力を誤差信号に基づいて選択することを特徴としている。
図17は、本発明の実施形態2による第2変換信号算出部201の一例を示すブロック図である。図17において、第1推移回路701および信号変換部702の構成および動作は、実施形態1(図7)と同様であるため、ここでは説明を省略する。
図17に示すように、信号変換部702から出力された信号は最適化部1701に入力される。最適化部1701はm種類の最適化部(第1最適化部〜第m最適化部)で構成され、各最適化部では信号変換部702から入力された信号および誤差信号E(t)を用いて信号の最適化が行われ、第1補助信号M1(t)および第2補助信号M2(t)を出力する。
第1最適化部〜第m最適化部は、各最適化部に入力される信号および各最適化部から出力される信号が異なる以外は同一の構成とすることができるため、一例として第m最適化部1701mの動作について説明する。
第m最適化部1701mでは、第m信号変換部702mから出力された信号がそのまま入力される。第m最適化部1701mは誤り許容値を有しており、第m最適化部1701mに入力される誤差信号Em(t)が誤り許容値以下(誤り許容値の範囲内)である場合は、第1補助信号M1(t)を構成する信号M1m(t)および第2補助信号M2(t)を構成する信号M2m(t)として出力する。
一方、誤差信号Em(t)が誤り許容値よりも大きい(誤り許容値の範囲外)場合は、信号M1m(t)および信号M2m(t)の出力を一時的または恒常的に停止することができる。
なお、誤差信号Em(t)と誤り許容値との比較は、上述の方法に限られるものではない。例えば、誤差信号Em(t)を所定の時間区間で平均化した値と誤り許容値とを比較してもよく、所定の時間区間における誤差信号Em(t)の最大値と誤り許容値とを比較してもよい。また、所定の時間区間に受信した誤差信号Em(t)の値とその回数を保持し、所定の回数に達したときにEm(t)の値を確定するような前方保護機能を有していてもよい。
実施形態1では、受信電力および補助電力のマーク信号とスペース信号の振幅差分は、第1変換信号算出部114における第1推移回路701の推移時間の値に応じて変化する。例えば、正弦波C(t)および正弦波S(t)がそれぞれ式(11)および式(12)である場合について考察する。
C(t)=cos(2πfct) ・・・ (11)
S(t)=sin(2πfct) ・・・ (12)
このとき、雑音のない理想的な通信状態での受信電力におけるマーク信号の振幅は1となりスペース信号の振幅は0となる。一方、補助電力では、例えば推移時間が1/(4fc)である場合はマーク信号の振幅は1となりスペース信号の振幅は0となるが、例えば、第1推移回路701における推移時間が1/(12fc)である場合はマーク信号の振幅は1/2となりスペース信号の振幅は0となる。また、第1推移回路701における推移時間が1/(2fc)である場合はマーク信号の振幅とスペース振幅の信号がともに0となってしまい、受信信号を正確に再生できなくなる。このように、マーク信号とスペース信号の振幅差分が小さくなると、補助電力判定部1202において判定用補助所定値1204(閾値)との比較を行った場合に判定を誤る確率が大きくなることは明らかである。
S(t)=sin(2πfct) ・・・ (12)
このとき、雑音のない理想的な通信状態での受信電力におけるマーク信号の振幅は1となりスペース信号の振幅は0となる。一方、補助電力では、例えば推移時間が1/(4fc)である場合はマーク信号の振幅は1となりスペース信号の振幅は0となるが、例えば、第1推移回路701における推移時間が1/(12fc)である場合はマーク信号の振幅は1/2となりスペース信号の振幅は0となる。また、第1推移回路701における推移時間が1/(2fc)である場合はマーク信号の振幅とスペース振幅の信号がともに0となってしまい、受信信号を正確に再生できなくなる。このように、マーク信号とスペース信号の振幅差分が小さくなると、補助電力判定部1202において判定用補助所定値1204(閾値)との比較を行った場合に判定を誤る確率が大きくなることは明らかである。
これに対して本実施形態2では、上記の問題を解消することができる。例えば、第2変換信号算出部における第m時間推移回路の推移時間tmが、補助電力におけるマーク信号とスペース信号の振幅差分が非常に小さくなるような推移時間であるとする。このとき、補助電力算出部115から出力される信号Am(t)は判定誤りを多く含む信号となるため、受信決定信号G(t)とのハミング距離が大きくなる。従って、誤差信号Em(t)も大きくなるため、第m最適化部1701mにおいて誤差信号Em(t)が誤り許容値を超え、第m最適化部1701mは信号M1m(t)および信号M2m(t)の出力を一時的または恒常的に停止することができる。
以上のことから、実施形態1の効果に加えて、第2変換信号算出部210において品質の悪い(誤り許容値を超える)補助電力信号を自動的に検出して除去することができるため、第2信号再生部202の第2電力信号決定部における多数決判定の精度をさらに向上できるという効果がある。
〈実施形態3〉
図3は、本発明の実施形態3による送受信システムのブロック図である。本実施形態3では、第3変換信号算出部301および第3信号再生部302を備えていることを特徴としている。その他の構成および動作は実施形態1および実施形態2と同様であるため、ここでは説明を省略する。なお、本実施形態3において、実施形態1および実施形態2と同様の構成要素に対しては同じ符号を付している。
図3は、本発明の実施形態3による送受信システムのブロック図である。本実施形態3では、第3変換信号算出部301および第3信号再生部302を備えていることを特徴としている。その他の構成および動作は実施形態1および実施形態2と同様であるため、ここでは説明を省略する。なお、本実施形態3において、実施形態1および実施形態2と同様の構成要素に対しては同じ符号を付している。
第3変換信号算出部301では、第1受信信号J1(t)および第2受信信号J2(t)に基づいて算出した信号と、第1時間推移信号〜第m時間推移信号を生成するために用いた第1推移時間値F1(t)〜第m推移時間値Fm(t)を出力することを特徴とする。すなわち、第1受信信号と当該第1受信信号を所定時間推移させた第1推移受信信号とに基づいて第1補助信号を算出して出力し、第2受信信号と当該第2受信信号を所定時間推移させた第2推移受信信号とに基づいて第2補助信号を算出して出力するとともに、第1推移受信信号および第2推移受信信号の生成に用いられた所定時間推移を推移時間値として出力することを特徴としている。ただし、図3では第1推移時間値F1(t)〜第m推移時間値Fm(t)をまとめて推移時間値F(t)と表現している。
図18は、本発明の実施形態3による第3変換信号算出部301の一例を示すブロック図である。図18において、信号変換部702の構成および動作は実施形態1および実施形態2と同様であるため、ここでは説明を省略する。
図18に示すように、第2推移制御回路1801を構成するm種類の時間推移制御回路(第1時間推移制御回路〜第m時間推移制御回路)では、各時間推移制御回路に入力される信号および各時間推移制御回路から出力される信号が異なる以外は同一の構成とすることができるため、一例として第m時間推移制御回路1801mの動作について説明する。
第m時間推移制御回路1801mでは、第1受信信号J1(t)または第2受信信号J2(t)を時間tmだけ推移させた信号J1(t−tm)またはJ2(t−tm)を第m信号変換部702mに対して出力する。ここで、tmは0以外の実数である。また、第m時間推移制御回路1801mでは、第1受信信号J1(t)または第2受信信号J2(t)を推移させた時間tmを、推移時間値F(t)を構成する第m推移時間値Fm(t)として出力する。
第3信号再生部302では、推移時間値F(t)と、受信電力P(t)および補助電力A(t)の一部または全部とを用いて受信した信号の判定を行い、判定結果である受信決定信号G(t)を出力することを特徴とする。
図19は、本発明の実施形態3による第3信号再生部302のブロック図である。図19に示すように、本実施形態3による第3信号再生部302は、受信電力P(t)と判定用所定値1203との比較結果を出力する電力判定部1201と、推移時間値(F1(t)〜Fm(t))に基づいて判定用補助所定値を選択して出力する閾値選択部1901(第1電力閾値選択部〜第m電力閾値選択部)と、補助電力(A1(t)〜Am(t))と判定用補助所定値との比較結果を出力する補助電力判定部1202(第1補助電力判定部〜第m補助電力判定部)と、電力判定部1201による比較結果と補助電力判定部1202による比較結果とから受信決定信号G(t)を決定して出力する第1電力信号決定部1205とを備える。なお、閾値選択部1901以外は実施形態1(図12)と同様であるため、ここでは説明を省略する。
閾値選択部1901は、m種類の閾値選択部(第1電力閾値選択部〜第n電力閾値選択部)で構成され、各閾値選択部は入出力される信号が異なる以外は同一の構成とすることができる。第m電力閾値選択部1901mでは、推移時間値Fm(t)の値に基づいて第m判定用補助所定値を算出または選択することができる。
本実施形態3によれば、補助電力の生成に必要となるマーク信号とスペース信号の判定に用いる判定閾値(判定法補助所定値)を閾値選択部1901にて自動的に生成することができる。
例えば、推移時間がt1であり、正弦波C(t)および正弦波S(t)がそれぞれ式(11)および式(12)で表される場合について考察する。このとき、補助電力信号におけるマーク信号の振幅は式(13)によって表される。
4×sin2(2πfct1) ・・・ (13)
式(13)によって算出された値(振幅値)は、推移時間t1と正弦波C(t)および正弦波S(t)の周波数fcが分かっていれば一意に決まる。従って、例えば、マーク信号とスペース信号の振幅の中間値を判定閾値とし、スペース信号が0である場合において、式(13)の半分の値を判定用補助所定値とすればよい。
式(13)によって算出された値(振幅値)は、推移時間t1と正弦波C(t)および正弦波S(t)の周波数fcが分かっていれば一意に決まる。従って、例えば、マーク信号とスペース信号の振幅の中間値を判定閾値とし、スペース信号が0である場合において、式(13)の半分の値を判定用補助所定値とすればよい。
以上のことから、例えば、第m時間推移制御回路1801mの推移時間値tmが時間に応じて任意に変化する場合において、推移時間値tmの変化に応じて判定用補助所定値が自動的に変化するため、実施形態1および実施形態2において固定の判定用補助所定値を用いる場合に比べて受信信号を正確に決定する確率が向上するという効果がある。
本発明の実施形態では、本発明の適用可能な態様を例示したものであり、本発明はこれに限られるものではない。
100 送信機、101 正弦波発生部、102 信号挿入部、103 送信制御部、104 送信空中線、110 受信機、111 受信空中線、112 受信制御部、113 受信電力算出部、114 第1変換信号算出部、115 補助電力算出部、116。
第1信号再生部、117 信号制御部、201 第2変換信号算出部、202 第2信号再生部、301 第3変換信号算出部、302 第3信号再生部、401 時間スイッチ、601 第1べき乗演算部、602 第2べき乗演算部、603 第1加算部、701 第1推移回路、702 信号変換部、702m 第m信号変換部、801 微分部、801m 第m微分部、901 第1加減算器、902 第2加減算器、1001 信号補助部、1001m 第m信号補助部、1101 第3べき乗演算部、1102 第4べき乗演算部、1103 第2加算部、1201 電力判定部、1202 補助電力判定部、1202m 第m補助電力判定部、1203 判定用所定値、1204 判定用補助所定値、1204m 第m判定用補助所定値、1205 第1電力信号決定部、1601 第2電力信号決定部、1701 最適化部、1701m 第m最適化部、1801 第2推移制御回路、1801m 第m時間推移制御回路、1901 閾値選択部、1901m 第m閾値選択部。
第1信号再生部、117 信号制御部、201 第2変換信号算出部、202 第2信号再生部、301 第3変換信号算出部、302 第3信号再生部、401 時間スイッチ、601 第1べき乗演算部、602 第2べき乗演算部、603 第1加算部、701 第1推移回路、702 信号変換部、702m 第m信号変換部、801 微分部、801m 第m微分部、901 第1加減算器、902 第2加減算器、1001 信号補助部、1001m 第m信号補助部、1101 第3べき乗演算部、1102 第4べき乗演算部、1103 第2加算部、1201 電力判定部、1202 補助電力判定部、1202m 第m補助電力判定部、1203 判定用所定値、1204 判定用補助所定値、1204m 第m判定用補助所定値、1205 第1電力信号決定部、1601 第2電力信号決定部、1701 最適化部、1701m 第m最適化部、1801 第2推移制御回路、1801m 第m時間推移制御回路、1901 閾値選択部、1901m 第m閾値選択部。
Claims (11)
- 送信機と受信機との間で通信を行う送受信システムであって、
前記送信機は、
第1正弦波および第2正弦波を発生する正弦波発生部と、
送信信号を2系統に分配し、一方の系統の信号に前記第1正弦波を挿入して第1原信号を出力し、他方の系統の信号に前記第2正弦波を挿入して第2原信号を出力する信号挿入部と、
を備え、
前記受信機は、
前記第1原信号を受信して得られた第1受信信号と、前記第2原信号を受信して得られた第2受信信号とから受信電力を算出して出力する受信電力算出部と、
前記第1受信信号と当該第1受信信号を所定時間推移させた第1推移受信信号とに基づいて第1補助信号を算出し、前記第2受信信号と当該第2受信信号を所定時間推移させた第2推移受信信号とに基づいて第2補助信号を算出して出力する第1変換信号算出部と、
前記第1補助信号と前記第2補助信号とから補助電力を算出して出力する補助電力算出部と、
前記受信電力と前記補助電力とから前記第1受信信号および前記第2受信信号を決定する受信決定信号を算出して出力する第1信号再生部と、
前記受信決定信号に基づいて前記第1受信信号および前記第2受信信号を制御して出力する信号制御部と、
を備え、
前記第1推移受信信号は、複数の第1推移受信素信号から構成され、前記第1推移受信素信号の各々は、前記第1受信信号を互いに異なる時間だけ推移させた信号であり、
前記第1補助信号は、前記第1受信信号と前記第1推移受信素信号とに基づいて生成される複数の第1補助素信号から構成されること、を特徴とし、
前記第2推移受信信号は、複数の第2推移受信素信号から構成され、前記第2推移受信素信号の各々は、前記第2受信信号を互いに異なる時間だけ推移させた信号であり、
前記第2補助信号は、前記第2受信信号と前記第2推移受信素信号とに基づいて生成される複数の第2補助素信号から構成されること、を特徴とする、送受信システム。 - 第1正弦波および第2正弦波を発生する正弦波発生部と、
送信信号を2系統に分配し、一方の系統の信号に前記第1正弦波を挿入して第1原信号を出力し、他方の系統の信号に前記第2正弦波を挿入して第2原信号を出力する信号挿入部と、
を備え、
前記正弦波発生部は、前記第1正弦波と前記第2正弦波とが互いに直交して出力し、
前記信号挿入部は、前記第1正弦波は所定時間ごとに所定時間長となるように前記一方の系統の信号に挿入し、前記第2正弦波は所定時間ごとに所定時間長となるように前記他方の系統の信号に挿入することを特徴とする、送信機。 - 第1受信信号と第2受信信号とから受信電力を算出して出力する受信電力算出部と、
前記第1受信信号と当該第1受信信号を所定時間推移させた第1推移受信信号とに基づいて第1補助信号を算出し、前記第2受信信号と当該第2受信信号を所定時間推移させた第2推移受信信号とに基づいて第2補助信号を算出して出力する第1変換信号算出部と、
前記第1補助信号と前記第2補助信号とから補助電力を算出して出力する補助電力算出部と、
前記受信電力と前記補助電力とから前記第1受信信号および前記第2受信信号を決定する受信決定信号を算出して出力する第1信号再生部と、
前記受信決定信号に基づいて前記第1受信信号および前記第2受信信号を制御して出力する信号制御部と、
を備え、
前記第1推移受信信号は、複数の第1推移受信素信号から構成され、前記第1推移受信素信号の各々は、前記第1受信信号を互いに異なる時間だけ推移させた信号であり、
前記第1補助信号は、前記第1受信信号と前記第1推移受信素信号とに基づいて生成される複数の第1補助素信号から構成されること、を特徴とし、
前記第2推移受信信号は、複数の第2推移受信素信号から構成され、前記第2推移受信素信号の各々は、前記第2受信信号を互いに異なる時間だけ推移させた信号であり、
前記第2補助信号は、前記第2受信信号と前記第2推移受信素信号とに基づいて生成される複数の第2補助素信号から構成されること、を特徴とする、受信機。
- 前記第1変換信号算出部に替えて、
前記第1受信信号と当該第1受信信号を所定時間推移させた第1推移受信信号とに基づいて第1補助信号を算出し、前記第2受信信号と当該第2受信信号を所定時間推移させた第2推移受信信号とに基づいて第2補助信号を算出し、前記第1補助信号および前記第2補助信号の出力を誤差信号に基づいて選択する第2変換信号算出部と、
前記第1信号再生部に替えて、
前記受信電力と前記補助電力とから前記第1受信信号および前記第2受信信号を決定する受信決定信号を算出して出力するとともに、前記受信決定信号と前記補助電力とから誤差を算出し前記誤差信号として出力する第2信号再生部と、
を備えることを特徴とする、請求項3に記載の受信機。 - 前記第1変換信号算出部に替えて、
前記第1受信信号と当該第1受信信号を所定時間推移させた第1推移受信信号とに基づいて第1補助信号を算出して出力し、前記第2受信信号と当該第2受信信号を所定時間推移させた第2推移受信信号とに基づいて第2補助信号を算出して出力するとともに、前記第1推移受信信号および前記第2推移受信信号の生成に用いられた前記所定時間推移を推移時間値として出力する第3変換信号算出部と、
前記第1信号再生部に替えて、
前記受信電力、前記補助電力、および前記推移時間値から前記受信決定信号を算出して出力する第3信号再生部と、
を備えることを特徴とする、請求項3に記載の受信機。 - 前記第1変換信号算出部は、
前記第1推移受信信号および前記第2推移受信信号を出力する推移回路と、
前記第1受信信号と前記第1推移受信信号とから前記第1補助信号を算出する第1補助信号算出部、
前記第2受信信号と前記第2推移受信信号とから前記第2補助信号を算出する第2補助信号算出部、
を備える信号変換部と、
を備えることを特徴とする、請求項3に記載の受信機。 - 前記第2変換信号算出部は、
前記第1推移受信信号および前記第2推移受信信号を出力する推移回路と、
前記第1受信信号と前記第1推移受信信号とから前記第1補助信号を算出する第1補助信号算出部、
前記第2受信信号と前記第2推移受信信号とから前記第2補助信号を算出する第2補助信号算出部、
を備える信号変換部と、
前記第1補助信号および前記第2補助信号の出力を前記誤差信号に基づいて選択する最適化部と、
を備えることを特徴とする、請求項4に記載の受信機。 - 前記第3変換信号算出部は、
前記第1推移受信信号および前記第2推移受信信号を出力するとともに、前記推移時間値を出力する推移制御回路と、
前記第1受信信号と前記第1推移受信信号とから前記第1補助信号を算出する第1補助信号算出部、
前記第2受信信号と前記第2推移受信信号とから前記第2補助信号を算出する第2補助信号算出部、
を備える信号変換部と、
を備えることを特徴とする、請求項5に記載の受信機。 - 前記第1信号再生部は、
前記受信電力と判定用所定値との比較結果を出力する電力判定部と、
前記補助電力と判定用補助所定値との比較結果を出力する補助電力判定部と、
前記電力判定部による比較結果と前記補助電力判定部による比較結果とから前記受信決定信号を決定して出力する第1電力信号決定部と、
を備える、請求項3に記載の受信機。 - 前記第2信号再生部は、
前記受信電力と判定用所定値との比較結果を出力する電力判定部と、
前記補助電力と判定用補助所定値との比較結果を出力する補助電力判定部と、
前記電力判定部による比較結果と前記補助電力判定部による比較結果とから前記受信決定信号を決定して出力するとともに、前記補助電力判定部の出力と前記受信決定信号との誤差を前記誤差信号として出力する第2電力信号決定部と、
を備える、請求項4に記載の受信機。 - 前記第3信号再生部は、
前記受信電力と判定用所定値との比較結果を出力する電力判定部と、
前記推移時間値に基づいて判定用補助所定値を選択して出力する閾値選択部と、
前記補助電力と前記判定用補助所定値との比較結果を出力する補助電力判定部と、
前記電力判定部による比較結果と前記補助電力判定部による比較結果とから前記受信決定信号を決定して出力する第1電力信号決定部と、
を備える、請求項5に記載の受信機。
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