JP2006053853A - 認証システム - Google Patents

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Abstract

【課題】 人物の顔画像を用いた認証の精度を向上させる。
【解決手段】 認証部100は、認証対象の人物の認証時の顔画像D0と、該人物の所定の年齢時に登録された登録顔画像Dgとに対して夫々シワ成分を抑制する処理を行って第1の認証用画像D1と第2の認証用画像D2を取得し、この2つの認証用画像を照合して認証を行う。
【選択図】 図2

Description

本発明は認証、具体的には、認証対象の人物の認証時における顔画像と、該人物の所定の年齢時に登録した顔画像とを用いて認証を行う認証方法および装置並びにプログラムに関するものである。
従来、人物の認証時の顔画像(以下現齢顔画像という)と、この人物の所定の年齢時に登録された顔画像(以下登録顔画像という)とをパターンマッチングなどの照合をして認証を実現することが行われている(例えば非特許文献1参照)。しかし、人間の顔は、加齢に伴ってシワシミ成分の多少、強弱などの肌状態が異なるものであるため、非特許文献1記載のような対象人物の現齢顔画像と、予め登録されたその人物の顔画像とパターンマッチングすることによって認証を行うシステムにおいては、認証時は顔画像の登録時から年数が経った場合には、認証の精度が欠如してしまうという問題がある。そのため、時期を見計らって顔画像の登録更新を行うことが考えられるが、登録人数が多くなると登録更新作業は膨大な負荷になると共に、システムが犯罪者を見付け出すことを目的とするものである場合においては登録更新作業が不可能な場合も多いため、非現実である。
そこで、特許文献1には、認証時の顔画像の入力空間を異なる空間へ射影し、認証に不必要なパターン変化を打ち消すことによって経時による変化や、顔画像を撮像時の照明条件の変化などによる影響を軽減し、認証精度を図るシステムが提案されている。
そのうち、シワ成分などの経時変化を打ち消す方法としては、例えば認証時の顔画像入力空間を周波数空間に射影し、高周波数帯域においてシワ成分を抑制する処理を適用することが考えられ、例えば非特許文献2記載の方法を用いることができる。
特許文献2記載の方法は、シワや、シミなどの成分(以下概してシワ成分という)の多くが、画像の高周波数成分に小振幅の信号として存在することを利用して、画像中の小振幅の高周波ノイズ成分を分離し抑制するために考案されたε−フィルタ(ε−分離非線形デジタルフィルタ)をシワ、シミなどの除去に適用したものである。ε−フィルタは、画像信号中の小振幅のレベル変化のみを平坦化する特性を有しているため、ε―フィルタを用いて処理した画像は、急峻なレベル変化を有するエッジが保存され、全体のキレが殆ど損なわれない。
ε−フィルタは、基本的に、振幅のレベルの変化量に対して非線形関数を適用して得た値を元の画像信号から減算するように作用するものである。この非線形関数は、信号の振幅が所定の閾値より大きいとき、出力を0とする関数である。この非線形関数の出力は、画像中のシワシミ成分に相当すると考えられ、すなわち、ε−フィルタを適用した場合、画像中の、振幅が前述閾値より大きい部位では、非線形関数の出力が0であり、処理後の画像においては、その部位の元の信号が保持される一方、振幅が前述閾値以下の部位では、処理後の画像においては、その部位の信号値が元の信号値から非線形関数の出力(その絶対値が0より大きい)を引いた値になる。こうすることによって、いわゆるノイズではないが、小振幅の明暗変化を呈するシワや、シミなどの部位において、明暗変化が平滑され、シワ、シミなどを目立たなくさせることができると共に、振幅の大きいエッジ部分を保持することができる。
非特許文献2記載のシワ成分を抑制する処理を特許文献1の認証システムに適用し、認証時の顔画像に対してシワ成分の抑制を行って得た画像と、登録顔画像とを照合して認証を行うようにすることによって経時に起因するシワ成分の増加の影響を軽減することができ、精度の良い認証を行うことができる。
特開2000−30065号公報 「顔画像を用いた顔認識システム」,信学技報PRMU97−50,1997年6月,山口ら著 荒川ほか、「ベクトルε−フィルタによるカラー顔画像処理−皺成分の除去」1998年3月電子情報通信学会総合大会予稿集、D−11−43、PP143−
しかしながら、所定の年齢、例えば25歳以降に登録した登録顔画像の場合には、登録顔画像にもシワ成分乃至ノイズ成分などが存在する。一方、認証時の現齢顔画像に対してシワ成分の抑制など不要なパターンを打ち消す処理を行って登録顔画像と照合を行うような特許文献1記載の方法では、現齢顔画像のシワ成分の態様を、丁度登録時のシワの態様になるように抑制することが難しいため、抑制の強度が強過ぎたり弱過ぎたりすると認証の精度を保つことができないという問題がある。
また、シワ成分は、高周波数帯域に多く存在するものの、高い周波数帯域から低い周波数帯域までの各々の周波数帯域に亘って存在するものである。上述したε−フィルタを利用したシワ抑制の処理方法は、1つの周波数帯域のみにおいてシワ、シミなどの成分を抽出して原画像から抽出された成分を減算するようにしているため、シワ、シミなどの成分の抽出漏れが生じてしまうという問題がある。そのため、1つの周波数帯域において抽出されたシワ成分を用いてシワ抑制処理を行っても、そのまま残留してしまうシワ成分があり、このようなシワ抑制処理方法を特許文献1記載の認証システムに適用しても、認証の精度を上げるのに限度がある。また、1つの周波数帯域でシワなどの成分を抽出する前述の方法は、シワ、シミなどを抑制する効果を高めるためには、この1つの周波数帯域でフィルタリングを強める、すなわち前述したシワ、シミなどを抽出するための閾値を大きくするしかないため、アーチファクトが発生し易い。シワ抑制処理の効果を高めるためにシワ抑制処理を強くした結果、処理後の画素にアーチファクトが発生すると、認証の精度を返って下げてしまうという問題がある。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、認証対象の人物の認証時の顔画像と、この人物の登録顔画像とを用いて認証を行う際に、認証時が登録時から時間が経っても、認証の精度の低下を防ぐことができる認証方法および装置並びにそのためのプログラムを提供することを目的とするものである。
本発明の認証方法は、認証対象の人物の認証時における顔画像である現齢顔画像と、前記人物の所定の年齢時に登録された登録顔画像とを用いて認証を行う認証方法において、
前記現齢顔画像と前記登録顔画像とに対して夫々シワ成分抑制処理を施して夫々に対応する認証用画像を作成し、
2つの前記認証用画像を照合することによって前記認証を行うことを特徴とするものである。
また、前記登録顔画像に対する前記シワ成分抑制処理の抑制強度よりも強い抑制強度で前記現齢顔画像に対して前記シワ成分抑制処理を施すことが好ましい。
本発明の認証方法において、前記シワ成分抑制処理は、前記現齢顔画像または前記登録顔画像となる対象画像に基づいて、該対象画像の複数の周波数帯域ごとの成分を表す複数の帯域制限画像を作成し、
出力値の絶対値を入力値の絶対値以下にする処理であって、かつ絶対値が所定の閾値以下である入力値に対しては、該入力値の絶対値が大きいほど出力値の絶対値が大きくなる一方、絶対値が前記所定の閾値より大きい入力値に対しては、出力値の絶対値が前記所定の閾値に対応する出力値の絶対値以下となる非線形変換処理を各前記帯域制限画像の夫々の画素値に対して施して複数の変換画像の画素値を得、
所定の調整係数を前記複数の変換画像の画素値に乗算して調整成分画像の画素値を得、
該調整成分画像の画素値を、前記対象画像の画素値から減算する処理であることが好ましい。
この場合、前記調整係数としては、前記変換画像の各画素に対して同じ値を用いてもよいが、前記変換画像を作成する際に用いられた前記対象画像(現齢顔画像または登録顔画像)の画素値に応じて決められたものを用いることが好ましい。
本発明の認証装置は、認証対象の人物の認証時における顔画像である現齢顔画像と、前記人物の所定の年齢時に登録された登録顔画像とを用いて認証を行う認証装置であって、
前記現齢顔画像と前記登録顔画像とに対して夫々シワ成分抑制処理を施して夫々に対応する認証用画像を作成するシワ成分抑制手段と、
該シワ成分抑制手段により得られた2つの前記認証用画像を照合することによって前記認証を行う照合手段とを備えてなることを特徴とするものである。
前記シワ成分抑制手段は、前記登録顔画像に対する前記シワ成分抑制処理の抑制強度よりも強い抑制強度で前記現齢顔画像に対して前記シワ成分抑制処理を施すものであることが好ましい。
また、前記シワ成分抑制手段は、前記現齢顔画像または前記登録顔画像となる対象画像に基づいて、該対象画像の複数の周波数帯域ごとの成分を表す複数の帯域制限画像を作成し、
出力値の絶対値を入力値の絶対値以下にする処理であって、かつ絶対値が所定の閾値以下である入力値に対しては、該入力値の絶対値が大きいほど出力値の絶対値が大きくなる一方、絶対値が前記所定の閾値より大きい入力値に対しては、出力値の絶対値が前記所定の閾値に対応する出力値の絶対値以下となる非線形変換処理を各前記帯域制限画像の夫々の画素値に対して施して複数の変換画像の画素値を得、
所定の調整係数を前記複数の変換画像の画素値に乗算して調整成分画像の画素値を得、
該調整成分画像の画素値を、前記対象画像の画素値から減算する処理を行うものであることがさらに好ましい。
前記調整係数は、前記対象画像の画素値に応じて決められたものであることがより好ましい。
また、本発明の認証方法を、本発明の認証方法の処理をコンピュータに実行させるためのプログラムとして提供してもよい。
本発明の認証方法および装置によれば、認証対象の人物の認証時の現齢顔画像と、該人物の登録顔画像との両方に対して夫々シワ成分抑制処理を行い、シワ成分が抑制された現齢顔画像とシワ成分が抑制された登録顔画像とを認証用画像とし、2つの認証用画像を照合することによって認証を行っているので、認証用画像は、シワ成分が抑制乃至除去されるので、シワ成分による認証精度への影響を防ぐことができ、認証精度を保つことができる。
また、顔画像におけるシワの出方は、照明条件によっても異なるので、本発明の認証方法および装置によれば、シワ成分を抑制乃至除去するように働くため、現齢顔画像と登録顔画像の撮像時の照明条件の違いによる影響も軽減することができる。
また、認証時の年齢は、登録時の年齢より上になるため、現齢顔画像におけるシワ成分が、登録顔画像におけるシワ成分より多いため、登録顔画像に対するシワ成分抑制処理の抑制強度よりも強い抑制強度で現齢顔画像に対してシワ成分抑制処理を施すようにすると、より認証の精度を上げることができる。
また、シワ成分抑制処理としては、まず、対象画像(現齢顔画像または登録顔画像)に基づいて作成されたこの現齢顔画像の複数の異なる周波数帯域ごとの成分を表す複数の帯域制限画像に対して非線形変換処理を施して複数の変換画像を得る。この非線形変換処理は、出力値の絶対値を入力値の絶対値以下にする処理であって、かつ絶対値が所定の閾値以下の入力値に対しては、入力値の絶対値が大きいほど出力値の絶対値が大きくなる一方、絶対値が所定の閾値より大きい入力値に対しては、出力値の絶対値がこの所定の閾値に対応する出力値の絶対値以下となる処理である。この非線形変換処理により得られた変換画像が、当該変換画像が対応する周波数帯域におけるシワ、シミ乃至ノイズなどの振幅の小さい成分を表すものである。本発明は、この複数の変換画像の画素値に所定の調整係数を乗算して得た夫々の調整成分画像の画素値を、元の対象画像の画素値から減算することによってシワ成分を抑制した認証用画像の画素値を得るようにしているので、対象画像の複数の周波数帯域におけるシワ、シミ乃至ノイズなどの成分を効果的に抑制することができ、ひいてはより認証の精度を保つことができる。
また、1つの周波数帯域におけるシワ、シミなどの成分を抽出する従来の技術では、シワ成分を効果的に抽出するために、この1つの周波数帯域における非線形処理を強める(すなわち、シワ、シミなどの成分を抽出するための閾値を大きくする)必要があり、シワ成分を抑制した処理済み画像(本発明においては、認証用画像)にはアーチファクトが発生し、画質低下乃至認証精度の低下を招くという問題があった。それに対して、本発明においては、複数の周波数帯域からシワ、シミ乃至ノイズなどの成分を抽出して抑制するようにし、個々の周波数帯域における非線形処理をそれほど強めなくても良いシワ成分抑制効果を得ることができるので、アーチファクトの発生を防ぎ、画質の良い認証用画像を得ることができる。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。
図1は、本発明の認証方法および装置並びにそのためのプログラムの実施形態となる認証装置の構成を示すブロック図である。なお、本実施形態の認証装置は、補助記憶装置に読み込まれた認証処理プログラムをコンピュータ(たとえばパーソナルコンピュータ等)上で実行することにより実現される。また、この認証処理プログラムは、CD−ROM等の情報記憶媒体に記憶され、もしくはインターネット等のネットワークを介して配布され、コンピュータにインストールされることになる。
また、画像データは画像を表すものであるため、以下、特に画像と画像データの区別をせずに説明を行う。
図1に示すように、本実施形態の認証装置は、撮像部1と、認証部100と、第1のデータベース120と、第2のデータベース140とを有してなり、撮像部1は、認証対象の人物を撮像して顔画像D0を得るものであり、第1のデータベース120は、各々の人物の登録顔画像Dgを、登録時の年齢と対応付けて記憶してなるものであり、第2のデータベース140は、認証部100に供する各種パラメータを記憶してなるものであり、認証部100は、顔画像D0、および第1のデータベース120に記憶された登録顔画像Dg、および第2のデータベース140に記憶されたパラメータを用いて認証を行うものである。
図2は、図1に示す認証装置における認証部100の構成を示すブロック図であり、図示のように、認証部100は、入力部2と、画像生成部60と、照合部70とを有してなり、入力部2は、認証対象の人物に該人物を特定することが可能な情報(例えば該人物に与えられたパスワードP)を入力させるためのものであり、画像生成部60は、撮像部1により得られた顔画像D0に対してシワシミ乃至ノイズ成分(以下概してシワ成分という)を抑制する処理を行って第1の認証用画像D1を生成すると共に、第1のデータベース120に記憶された登録顔画像Dgに対してシワ成分を抑制する処理を行って第2の認証用画像D2を生成するものであり、照合部70は、画像生成部60により生成された第1の認証用画像D1と第2の認証用画像D2とを照合するものである。
図3は、図2に示す認証部100における画像生成部60の構成を示すブロック図であり、図示のように、画像生成部60は、対象特定手段3と、YCC変換手段5と、ボケ画像作成手段10と、帯域制限画像作成手段20と、シワを抽出するシワ成分抽出手段30と、認証用画像作成手段40と、合成手段50とを備えてなるものである。
ボケ画像作成手段10は、原画像S0の互いに周波数応答特性が異なる複数のボケ画像S1、S2、・・・Sn(n:2以上の整数)を作成するものであり、帯域制限画像作成手段20は、原画像S0およびボケ画像S1、S2、・・・Snを用いて複数の帯域制限画像T1、T2、・・・Tnを作成するものであり、シワ成分抽出手段30は、帯域制限画像T1、T2、・・・Tnに対して非線形変換処理を夫々施して各帯域制限画像が対応する周波数帯域におけるシワ成分Q1、Q2、・・・Qnを抽出するものであり、認証用画像作成手段40は、原画像S0およびシワ成分Q1、Q2、・・・Qnを用いて原画像S0におけるシワ成分を抑制して原画像S0の認証用画像を作成するものである。これらの手段が輝度空間において処理を行うものであるため、YCC変換手段5は、撮像部1により得られた顔画像D0(R0,G0,B0)に対してYCC変換を行って顔画像D0の輝度Y0(これらの輝度成分Y0により顔画像D0に対応する前述した原画像S0が構成される)、色差Cb0、Cr0を得ると共に、第1のデータベース120に記憶された登録顔画像Dg(Rg,Gg,Bg)に対してYCC変換を行って登録顔画像Dgの輝度Y0(これらの輝度成分Y0により登録顔画像Dgに対応する前述した原画像S0が構成される)、色差Cbg、Crgを得るものであり、合成手段50は、認証用画像作成手段40により得られた、顔画像D0に対応する第1の認証用画像S´1の画素値Y1、およびYCC変換手段5により得られた色差Cb0、Cr0とから構成される画像を合成して第1の認証用画像D1(Y1,Cb0,Cr0)を得ると共に、認証用画像作成手段40により得られた、登録顔画像Dgに対応する第2の認証用画像S´2の画素値Y1、およびYCC変換手段5により得られた色差Cbg、Crgとから構成される画像を合成して第2の認証用画像D2(Y1,Cbg,Crg)を得るものである。ここで、画像生成部60の各構成の詳細について説明する。
YCC変換手段5は、下記の式(1)に従って、顔画像D0および登録顔画像Dgの夫々のR、G、B値を輝度値Y、色差値Cb、Crに変換する。

Y=0.2990×R+0.5870×G+0.1140×B
Cb=−0.1687×R−0.3313×G+0.5000×B+128 (1)
Cr=0.5000×R−0.4187×G−0.0813×B+128

ボケ画像作成手段10は、YCC変換手段5により得られた輝度値Y0を用いて、複数のボケ画像を作成する。図4は、ボケ画像作成手段10の構成を示すブロック図である。図示のように、ボケ画像作成手段10は、フィルタリング処理を行ってフィルタリング画像B1、B2、・・・Bnを得るフィルタリング手段12と、各フィルタリング画像に対して補間処理を行う補間手段14と、フィルタリング手段12および補間手段14を制御する制御手段16とを有してなるものである。フィルタリング手段12は、ローパスフィルタを用いてフィルタリング処理を行うものであり、このローパスフィルタとしては、例えば図5に示すような5×1のグリッド状の1次元ガウス分布に略対応したフィルタFを用いることができる。このフィルタFは下記の式(2)において、σ=1としたものである。

Figure 2006053853
フィルタリング手段12は、このようなフィルタFを用いて処理対象となる画像に対して画素のx方向およびy方向に対してフィルタリング処理を施すことにより処理対象の画像の全体のフィルタリング処理を行う。
図6は、ボケ画像作成手段10の制御手段16が、フィルタリング手段12と補間手段14に行わせる処理の詳細を示している。図示のように、フィルタリング手段12は、まず、原画像S0(Y0)に対して、図5に示すフィルタFを用いて1画素おきにフィルタリング処理を行う。このフィルタリング処理によってフィルタリング画像B1(Y1)が得られる。フィルタリング画像B1のサイズは、原画像S0のサイズの1/4(x方向、y方向に夫々1/2)となっている。次いで、フィルタリング手段12は、フィルタリング画像B1(Y1)に対しても1画素おきにフィルタFによるフィルタリング処理を施し、フィルタリング画像B2(Y2)を得る。フィルタリング手段12は、このようなフィルタFによるフィルタリング処理を繰り返し、n個のフィルタリング画像Bk(k=1〜n)を得る。フィルタリング画像Bkのサイズは、原画像S0のサイズの1/22Kとなっている。図7は、例としてn=3としたときに、フィルタリング手段12により得られた各フィルタリング画像Bkの周波数特性を示している。図示のように、フィルタリング画像Bkのレスポンスはkが大きいほど高周波成分が除去されたものとなっている。
なお、本実施形態の認証装置において、フィルタリング手段12は、図5に示すフィルタFにより画像のx方向およびy方向に対してフィルタリング処理を施すようにしているが、図8に示すような5×5の2次元フィルタにより原画像S0およびフィルタリング画像Bkに対して一度にフィルタリング処理を施すようにしてもよい。
補間手段14は、フィルタリング手段12により得られた各フィルタリング画像Bkに対して補間処理を行って、夫々のフィルタリング画像Bkのサイズを原画像S0と同じようにする。補間処理の方法は、Bスプラインによる方法など種々挙げられるが、本第1の実施形態においては、フィルタリング手段12は、ローパスフィルタとしてガウス信号に基づくフィルタFを用いているため、補間手段14は、補間処理の補間演算を行うための補間係数としてもガウス信号を用いるものであり、この補間係数は、下記の式(3)において、σ=2K−1と近似したものである。

Figure 2006053853

フィルタリング画像B1を補間する際に、k=1であるため、σ=1となる。上記式(3)においてσ=1としたときの補間を行うためのフィルタは、図9に示すような5×1の1次元フィルタF1となる。補間手段14は、まず、フィルタリング画像B1に対して1画素おきに値が0の画素を1ずつ補間することによりフィルタリング画像B1を原画像S0と同じサイズに拡大し、次いで拡大された画像に対して図9に示すフィルタF1によりフィルタリング処理を施してボケ画像S1を得る。このボケ画像S1は、原画像S0と同じ画素数、すなわち原画像S0と同じサイズを有する。
ここで、図9に示すフィルタF1は5×1のフィルタであるが、フィルタF1を適用する前にフィルタリング画像B1に対して1画素おきに値が0である画素を補間しているので、補間手段14による補間処理は、実質的には2×1のフィルタ(0.5,0.5)および3×1のフィルタ(0.1,0.8,0.1)の2種類のフィルタによるフィルタ処理と等価である。
補間手段14は、フィルタリング画像B2に対して補間を行う際に、k=2であるため、σ=2である。上記の式(3)において、σ=2に対応するフィルタは、図10に示す11×1の1次元フィルタF2となる。補間手段14は、まず、フィルタリング画像B2に対して1画素おきに値が0である画素を3つずつ補間することによりフィルタリング画像B2を原画像S0と同じサイズに拡大し、次いで拡大された画像に対して図10に示すフィルタF2によりフィルタリング処理を施してボケ画像S2を得る。ボケ画像S2は、原画像S0と同じ画素数、すなわち原画像S0と同じサイズを有する。
同じように、図10に示すフィルタF2は11×1のフィルタであるが、フィルタF2を適用する前にフィルタリング画像B2に対して1画素おきに値が0である画素を3つずつ補間しているので、補間手段14による補間処理は、実質的には2×1のフィルタ(0.5,0.5)および3×1のフィルタ(0.3,0.65,0.05)、(0.3,0.74,0.13)、(0.05,0.65,0.3)の4種類のフィルタによるフィルタ処理と等価である。
補間手段14は、このように各フィルタリング画像Bkに対して夫々、1画素おきに値が0である画素を(2−1)個ずつ補間することにより、フィルタリング画像Bkを原画像S0と同じサイズに拡大し、そして値が0である画素が補間されたフィルタリング画像Bkに対して、上記の式(3)に基づいて作成された長さが(3×2−1)であるフィルタによるフィルタリング処理を施してボケ画像Skを得る。
図11は、例としてn=3としたときに、ボケ画像作成手段10により得られた各ボケ画像Skの周波数特性を示している。図示のように、ボケ画像Skは、kが大きいほど、原画像S0の高周波成分が除去されたものとなっている。
帯域制限画像作成手段20は、ボケ画像作成手段10により得られた各ボケ画像S1,S2,・・・Snを用いて、下記の式(4)に従って原画像S0の複数の周波数帯域毎の成分を表す帯域制限画像T1,T2,・・・Tnを作成する。

Tm=S(m−1)−Sm (4)
但し,m:1以上n以下の整数

図12は、例としてn=3としたときに、帯域制限画像作成手段20により得られた各帯域制限画像Tmの周波数特性を示している。図示のように、帯域制限画像Tmは、mが大きいほど、原画像S0の低周波数領域における成分を表すものとなっている。
シワ成分抽出手段30は、帯域制限画像作成手段20により得られた各帯域制限画像Tm(m=1〜n)に対して非線形変換を行って夫々の帯域制限画像Tmが対応する周波数帯域におけるシワ、シミ、ノイズなどの成分(以下総してシワ成分という)Q1,Q2,・・・,Qnを抽出するものである。この非線形変換は、出力値を入力値以下にする処理であって、かつ所定の閾値以下の入力値に対しては、該入力値が大きいほど出力値が大きくなる一方、前記所定の閾値より大きい入力値に対しては、出力値が前記所定の閾値に対応する出力値以下となる処理であって、本実施形態の認証装置においては、図13に示すような関数fにより行われるものである。なお、図中破線は、出力値=入力値、すなわち傾きが1となる関数を示すものである。図示のように、シワ成分抽出手段30に用いられる非線形変換の関数fは、入力値の絶対値が第1の閾値Th1より小さいときは傾きが1であり、入力値の絶対値が第1の閾値以上かつ第2の閾値Th2以下であるときは傾きが1より小さくなり、入力値の絶対値が第2の閾値Th2より大きいときは、出力値がその絶対値が入力値の絶対値より小さい一定の値Mとなる関数である。なお、この関数fは、各帯域制限画像に対して同じものであってもよいが、各帯域制限画像に対して異なるものであってもよい。
シワ成分抽出手段30は、各帯域制限画像の輝度値を入力値とし、図13に示す非線形変換の関数fを用いて各帯域制限画像に対して非線形変換を行って、出力値の輝度値により構成された、各帯域制限画像が対応する周波数帯域におけるシワ成分Qm(m=1〜n)を抽出して認証用画像作成手段40に出力する。
このように、認証用画像作成手段40には、顔画像D0から抽出されたシワ成分Qmと登録顔画像Dgから抽出されたシワ成分Qmが夫々入力される。
一方、対象特定手段3は、認証部100の入力部2を介して入力されたパスワードPに基づいて第1のデータベース120(第1のデータベース120の詳細については後述する)から、該パスワードPに対応して記憶された登録顔画像Dgおよび該登録顔画像Dgが対応する人物の登録時の年齢、登録日、該人物の性別を読み出すと共に、登録顔画像Dgを認証部100の照合部70に出力する一方、該登録顔画像Dgが対応する人物の登録時の年齢(登録年齢という)、該人物の性別、登録日を示す情報を認証用画像作成手段40に出力する。
図15は、第1のデータベース120におけるデータの内容を示している、図示のように、第1のデータベース120において、人物の氏名、パスワードP、性別、登録顔画像Dg、登録時の年齢、登録日は対応付けて記憶されている。対象特定手段3は、入力部2を介して入力された認証対象の人物のパスワードPに基づいて、登録顔画像Dgおよび他のデータを読み出すようになっている。
認証用画像作成手段40は、顔画像D0の輝度成分となる原画像S0と、シワ成分抽出手段30により得られたこの原画像S0におけるシワ成分Q1,Q2,・・・,Qnと、第2のデータベース140に記憶された各種パラメータとを用いて第1の認証用画像S’1(Y1)を作成すると共に、登録顔画像Dgの輝度成分となる原画像S0と、シワ成分抽出手段30により得られたこの原画像S0におけるシワ成分Q1,Q2,・・・,Qnと、第2のデータベース140に記憶された各種パラメータとを用いて第2の認証用画像S’2(Y1)を作成するものであり、図14は、その構成を示している。図示のように、認証用画像作成手段40は、現年齢算出部42と、第1のパラメータ設定部43と、第2のパラメータ設定部44と、第1の作成実行部45と、第2の作成実行部46とを有してなるものである。現年齢算出部42は、対象特定手段3から出力されてきた登録年齢と、認証時の日付とに基づいて認証対象の人物の現在の年齢(以下現年齢という)を算出して第1のパラメータ設定部43に出力するものである。なお、本実施形態の認証装置において、認証用画像作成手段40は、顔画像D0から、認証対象の人物の年齢を現年齢から顔にシワが殆ど無い例えば20歳までに減齢させた場合の減齢画像、すなわちシワ成分を抑制した画像を作成すると共に、登録顔画像Dgから、認証対象の人物の年齢を登録年齢から同じく20歳までに減齢させた場合の減齢画像、すなわちシワ成分を抑制した画像を作成するものである。
ここで、まず、顔画像D0に対応する第1の認証用画像S’1を作成する処理、すなわち第1のパラメータ設定部43および第1の作成実行部45による処理について説明する。
第1のパラメータ設定部43は、現年齢算出部42により算出された現年齢と、第2のデータベース140に記憶された各種パラメータとを用いて、現年齢の顔画像D0に対応する第1の認証用画像S’1(Y1)を作成するためのパラメータW1を設定するものである。ここで、図16に示す第2のデータベース140を参照しながら、第1のパラメータ設定部43による処理について説明する。
図16に示すように、第2のデータベース140は、さらに3種類のデータベースA、データベースB、データベースCから構成されている。
データベースAは、現年齢と20歳との差、すなわち現年齢から20歳までの減齢年数N1と、この減齢年数N1に応じた係数αとを対応付けて記憶してなるものであり、係数αは、減齢年数N1が長いほど大きくなるものであり、図示の例では、5年以下、5年より長く10年以下、10年より長く15年以下、15より長く20年以下、・・・の減齢年数N1に対して、夫々0.1、0.2、0.5、0.6、・・・となっている。第1のパラメータ設定部43は、まず、現年齢算出部42により算出された現年齢と、減齢の目標となる20歳までの減齢年数N1を算出し、算出された減齢年数N1に対応する係数αをデータベースAから読み出す。
データベースBは、減齢する期間の年齢層(減齢年齢層)の各段階(以下減齢段階という)N2と、この減齢段階N2に応じた調整率γ0とを対応付けて記憶してなるものである。人物のシワの変化態様は、加齢の期間または減齢の期間の年齢層によって異なるものである。本実施形態における第2のデータベース140のデータベースBは、このようなことを考慮し、減齢の期間を複数の減齢段階N2に分け、各減齢段階N2毎に調整率γ0を作成したものである。図示の例では、データベースBには、45歳から40歳、40歳から35歳、35歳から30歳、30歳から25歳の減齢段階、25歳から20歳の各減齢段階N2と、調整率γ0が夫々対応して記憶されている。第1のパラメータ設定部43は、まず、登録年齢および例としての20歳という目標の年齢に基づいて、該当する加齢年齢層の各段階N2の調整率γ0(1)、γ(2)、・・・を読み出す。具体的には、例えば、現年齢が25歳である場合、図16に示されるデータベースBの例では、減齢期間の年齢層が25歳〜20歳の減齢段階N2のみに該当するため、該当する減齢段階N2に対応した調整率γ0(1)として「1」のみが読み出される。一方、現年齢が44歳である場合には、減齢期間の年齢層が45歳〜40歳、40歳〜35歳、35歳〜30、35歳〜30歳、30歳〜25歳、25歳〜20歳の5つの減齢段階N2に該当するため、該当する夫々の減齢段階N2に対応した調整率γ0(1)、調整率γ0(2)、調整率γ0(3)、調整率γ0(4)、調整率γ0(5)として「1.1」、「1.2」、「1.15」、「1.15」、「1」の5つが読み出される。
第1のパラメータ設定部43は、下記の式(5)に従って、読み出した各々の調整率γ0を用いて最終的な調整率γを算出する。

γ=γ0(1)×γ0(2)×・・・γ0(k) (5)
γ0:調整率
γ:最終的な調整率
k:読み出した調整率γ0の個数

データベースCは、減齢段階N3と、該減齢段階N3に応じて、顔の部位毎の調整率δ0とを対応付けて記憶してなるものである。人間の顔は、目尻や、額、顎などの部位によって加齢に伴うシワ成分の増加程度が異なり、例えば、30歳〜40歳の期間において額部位におけるシワ成分が大きく増加する傾向があり、40歳以降は顎、目尻部位におけるシワ成分が大きく増加する傾向がある。データベースCは、このような傾向を反映させるべく、部位および減齢段階N3に応じて、係数αを調整するための調整率δ0を顔の部位毎に提供するものである。第1のパラメータ設定部43は、現年齢と、20歳という目標年齢との間となる減齢期間の年齢層が、データベースCに示す減齢段階N3に該当するか否かを確認し、該当するのがあれば、該当する全ての減齢段階N3に対応する調整率δ0を夫々読み出して、それらを乗算することによって最終的な調整率δを得る一方、該当するのがなければ調整率δを1として取得する処理を各部位に対して決定する。例えば、現年齢が30歳である場合、減齢年齢層が図16に示すデータベースCの減齢段階N3のいずれの減齢段階N3にも該当しないため、各部位の調整率δが1とされる。一方、現年齢が45歳である場合には、減齢期間の年齢層が、〜40歳、40歳〜30歳の2つの減齢段階N3に該当するため、額部位に対しては夫々の減齢段階N3に対応する調整率δ0:「1」、「1.2」が読み出され、額部位の最終的な調整率δとして1×1.2の「1.2」が取得される。また、顎部位に対しては夫々の減齢段階N3に対応する調整率δ0:「1.2」、「1」が読み出され、顎部位の最終的な調整率δとして1.2×1の「1.2」が取得される。さらに、目尻部位に対しても夫々の減齢段階N3に対応する調整率δ0:「1.2」、「1」読み出され、目尻部位の最終的な調整率δとして1.2×1の「1.2」が取得される。他の各部位に対しては、最終的な調整率δとして「1」が設定される。
なお、図16に示す第2のデータベース140は女性の場合の例であり、本実施形態において、第2のデータベース140は、男性、女性の性別別のデータベースA、データベースB、データベースCを有しており、第1のパラメータ設定部43は、認証対象の人物の性別に応じて該当するデータベースから夫々のパラメータを読み出すものである。
第1のパラメータ設定部43は、このようにして、第2のデータベース140のデータベースAから読み出した係数α、データベースBから読み出した調整率γ0を乗算して得た調整率γ、データベースCから読み出して得た調整率δ0を乗算して得た部位毎の調整率δを取得すると共に、調整率γと調整率δを係数αに乗算してパラメータW1を得て第1の作成実行部45に出力する。
第1の作成実行部45は、シワ成分抽出手段30により、顔画像D0の輝度成分から抽出された各シワ成分Qmに対して調整係数ρ1を乗算し、調整係数ρ1をシワ成分Qmに乗算して得た成分(調整成分)を原画像S0(顔画像D0の輝度成分)から減算して減齢画像(すなわちシワ成分が抑制された画像)S´1を得る。下記の式(6)、(7)は、認証用画像作成手段40の第1のパラメータ設定部43と第1の作成実行部45により行われる処理を示している。

Figure 2006053853

ρ1=β(S0)×W1 (7)
W1=α×γ×δ
但し、ρ1:調整係数
β:画素値依存係数
W1:第1のパラメータ設定部43により得られたパラメータ
α:データベースAから読み出した係数
γ:データベースBから読み出した調整率γ0を乗算して得た調整率
δ:データベースCから読み出した調整率δ0を乗算して得た調整率

前述したように、係数α、調整率γは原画像S0全体に対して同じであり、調整率δは原画像S0により表される顔の部位毎に設定されたものであるため、パラメータW1も顔の部位毎に異なるものとなっている。
また、画素値依存係数βは、β(S0)となっており、原画像S0(ここでは顔画像D0の輝度成分)の画素の輝度値Y0に応じて決められたものである。具体的には、輝度値Y0が大きい画素ほど、この画素の画素値Y1を求める際に用いられる係数βの値が大きくなるものである。シワ成分抽出手段30により抽出されたシワ成分Qmには、髪の毛などの成分が含まれている場合があり、減齢画像を作成する際には、髪の毛の成分を真のシワ成分などと同じ程度に抑制(すなわち減算)することを避けることが望ましい。本実施形態においては、一般的にシワなどが生じる肌部分が明るく(すなわち輝度値が大きく)、髪の毛の部分が暗い(すなわち輝度値が小さい)ことに着目し、輝度値が大きい画素ほど値が大きくなる(逆に輝度値が小さい画素ほど値が小さくなる)係数βを用い、髪の毛の部分の減算の程度を弱く、肌部分の減算の程度を大きくすることによって、真のシワ、シミ乃至ノイズなどの成分を減算することによって抑制することができると共に、髪の毛を表す成分の抑制を弱めることを実現する。
次に、認証用画像作成手段40において、登録顔画像Dgに対応する第2の認証用画像S’2を作成する処理、すなわち第2のパラメータ設定部44および第2の作成実行部46による処理について説明する。
第2のパラメータ設定部44は、対象特定手段3から出力されてきた登録年齢と、第2のデータベース140に記憶された各種パラメータとを用いて、登録顔画像Dgに対応する第2の認証用画像S’2(Y1)を作成するためのパラメータW2を設定するものである。具体的には、第1のパラメータ設定部43と同じように、登録年齢から20歳という目標の年齢まで減齢させるべく、図16に示す第2のデータベース140から、登録年齢から20歳までの減齢年数N1、年齢する期間の年齢層が該当する減齢段階N2、該当する減齢段階N3に基づいて、係数α、調整率γ、調整率δを得、調整率γと調整率δとを係数αに乗算してパラメータW2を得て第2の作成実行部46に出力する。
第2の作成実行部46は、シワ成分抽出手段30により、登録顔画像Dgの輝度成分から抽出された各シワ成分Qmに対して調整係数ρ2を乗算し、調整係数ρ2をシワ成分Qmに乗算して得た成分(調整成分)を原画像S0(登録顔画像Dgの輝度成分)から減算して減齢画像(すなわちシワ成分が抑制された画像)S´2を得る。下記の式(8)、(9)は、認証用画像作成手段40の第2のパラメータ設定部44と第2の作成実行部46により行われる処理を示している。

Figure 2006053853

ρ2=β(S0)×W2 (9)
W2=α×γ×δ
但し、ρ2:調整係数
β:画素値依存係数
W2:第2のパラメータ設定部44により得られたパラメータ
α:データベースAから読み出した係数
γ:データベースBから読み出した調整率γ0を乗算して得た調整率
δ:データベースCから読み出した調整率δ0を乗算して得た調整率

合成手段50は、認証用画像作成手段40により顔画像D0の輝度成分から得られた第1の認証用画像S’1の画素値Y1と、YCC変換手段5により得られた顔画像D0の色差値Cb0、Cr0とを合成して顔画像D0に対応する第1の認証用画像D1を得る共に、認証用画像作成手段40により登録顔画像Dgの輝度成分から得られた第2の認証用画像S’2の画素値Y1と、YCC変換手段5により得られた登録顔画像Dgの色差値Cbg、Crgとを合成して登録顔画像Dgに対応する第2の認証用画像D2を得、この2つの認証用画像を照合部70に出力する。
認証部100の照合部70は、画像生成部60から(具体的には画像生成部60の合成手段50から)出力されてきた第1の認証用画像D1と第2の認証用画像D2とに対してパターンマッチング処理を行って照合し、照合結果を出力することをもって処理を終了する。
図17は、図1に示す実施形態の認証装置において行われる処理を示すフローチャートである。図示のように、本実施形態の認証装置は、撮像部1により得られた認証対象の人物の顔画像D0が取得する(S10)と、認証部100は、第1のデータベース120からこの認証対象の人物に該当する登録顔画像Dg、該登録顔画像Dgが対応する人物の登録時の年齢、登録日、該人物の性別を読み出す(S12)。そして、認証部100は、顔画像D0に対してシワ成分を抑制して第1の認証用画像D1を得ると共に、登録顔画像Dgに対してシワ成分を抑制して第2の認証用画像D2を得る(S14)。認証部100は、この2つの認証用画像に対して照合を行うことによって認証を行う(S36)。
以上、本発明の望ましい実施形態について説明したが、本発明の認証方法および装置並びにそのためのプログラムは、上述した実施形態に限られることがなく、本発明の主旨を逸脱しない限り、様々な増減、変化を加えることができる。
例えば、前述した実施形態の認証装置において、シワ成分の抑制を行う際に、減齢の期間の長さ、その期間の年齢層、顔における部位などに応じて抑制の強度を決めており、より適切な認証画像を取得し、認証の精度をより高めるようにしているが、特に減齢の期間など考慮せず、単純に登録顔画像と認証時の顔画像の両方に対してシワ成分を抑制してから照合を行うようにしてもよい。
また、シワ成分の抽出方法、シワ成分を抑制する処理の方法も、本実施形態の認証装置に用いられた方法に限らず、シワ成分を抽出するができ、シワ成分を抑制することができるいかなる方法を用いてもよい。
また、帯域制限画像の作成方法も、前述した実施形態における帯域制限画像作成手段20の手法に限られるものではない。
また、前述した実施形態の認証装置において、シワ成分が主に輝度成分に存在することに着目し、シワ成分を抑制する処理を、認証時の顔画像と登録顔画像の輝度成分にのみ対して行っているが、輝度成分に加え、色差成分に対しても行うようにしてもよい。色差成分に対して行うシワ成分抑制処理が、色差成分におけるノイズ成分も抑制乃至除去することができるので、より認証の精度を高めることができる。
本発明の実施形態となる認証装置の構成を示すブロック図 図1に示す実施形態の認証装置における認証部100の構成を示すブロック図 図2に示す認証部100における画像生成部60の構成を示すブロック図 図3に示す画像生成部60におけるボケ画像作成手段10の構成を示すブロック図 図4に示すボケ画像作成手段10におけるフィルタリング手段12が用いる1次元フィルタFの例を示す図 図4に示すボケ画像作成手段10において行われる処理を示す図 図4に示すボケ画像作成手段10におけるフィルタリング手段12により作成されたフィルタリング画像Bkの周波数特性を示す図 図4に示すボケ画像作成手段10におけるフィルタリング手段12が用いる2次元フィルタの例を示す図 図4に示すボケ画像作成手段10における補間手段14がフィルタリング画像B1の補間に用いるフィルタF1の例を示す図 図4に示すボケ画像作成手段10における補間手段14がフィルタリング画像B2の補間に用いるフィルタF2の例を示す図 図4に示すボケ画像作成手段10により作成されたボケ画像Skの周波数特性を示す図 図3に示す画像生成部60における帯域制限画像作成手段20により作成された帯域制限画像Tkの周波数特性を示す図 図3に示す画像生成部60におけるシワ成分抽出手段30が用いる非線形関数fの例を示す図 図3に示す画像生成部60における認証用画像作成手段40の構成を示すブロック図 第1のデータベース120の内容を示す図 第2のデータベース140の内容を示す図 図1に示す認証装置における処理を示すフローチャート
符号の説明
Dg 登録顔画像
D1,D2 認証用画像
Y 輝度値
Cb,Cr 色差値
α 係数
γ0 調整率
γ 最終的な調整率
δ0 部位毎の調整率
δ 最終的な部位毎の調整率
β 画素値依存係数
ρ1,ρ2 調整係数

Claims (12)

  1. 認証対象の人物の認証時における顔画像である現齢顔画像と、前記人物の所定の年齢時に登録された登録顔画像とを用いて認証を行う認証方法において、
    前記現齢顔画像と前記登録顔画像とに対して夫々シワ成分抑制処理を施して夫々に対応する認証用画像を作成し、
    2つの前記認証用画像を照合することによって前記認証を行うことを特徴とする認証方法。
  2. 前記登録顔画像に対する前記シワ成分抑制処理の抑制強度よりも強い抑制強度で前記現齢顔画像に対して前記シワ成分抑制処理を施すことを特徴とする請求項1記載の認証方法。
  3. 前記シワ成分抑制処理が、前記現齢顔画像または前記登録顔画像となる対象画像に基づいて、該対象画像の複数の周波数帯域ごとの成分を表す複数の帯域制限画像を作成し、
    出力値の絶対値を入力値の絶対値以下にする処理であって、かつ絶対値が所定の閾値以下である入力値に対しては、該入力値の絶対値が大きいほど出力値の絶対値が大きくなる一方、絶対値が前記所定の閾値より大きい入力値に対しては、出力値の絶対値が前記所定の閾値に対応する出力値の絶対値以下となる非線形変換処理を各前記帯域制限画像の夫々の画素値に対して施して複数の変換画像の画素値を得、
    所定の調整係数を前記複数の変換画像の画素値に乗算して調整成分画像の画素値を得、
    該調整成分画像の画素値を、前記対象画像の画素値から減算する処理であることを特徴とする請求項1または2記載の認証方法。
  4. 前記調整係数が、前記対象画像の画素値に応じて決められたものであることを特徴とする請求項3記載の認証方法。
  5. 認証対象の人物の認証時における顔画像である現齢顔画像と、前記人物の所定の年齢時に登録された登録顔画像とを用いて認証を行う認証装置であって、
    前記現齢顔画像と前記登録顔画像とに対して夫々シワ成分抑制処理を施して夫々に対応する認証用画像を作成するシワ成分抑制手段と、
    該シワ成分抑制手段により得られた2つの前記認証用画像を照合することによって前記認証を行う照合手段とを備えてなることを特徴とする認証装置。
  6. 前記シワ成分抑制手段が、前記登録顔画像に対する前記シワ成分抑制処理の抑制強度よりも強い抑制強度で前記現齢顔画像に対して前記シワ成分抑制処理を施すものであることを特徴とする請求項5記載の認証装置。
  7. 前記シワ成分抑制手段が、前記現齢顔画像または前記登録顔画像となる対象画像に基づいて、該対象画像の複数の周波数帯域ごとの成分を表す複数の帯域制限画像を作成し、
    出力値の絶対値を入力値の絶対値以下にする処理であって、かつ絶対値が所定の閾値以下である入力値に対しては、該入力値の絶対値が大きいほど出力値の絶対値が大きくなる一方、絶対値が前記所定の閾値より大きい入力値に対しては、出力値の絶対値が前記所定の閾値に対応する出力値の絶対値以下となる非線形変換処理を各前記帯域制限画像の夫々の画素値に対して施して複数の変換画像の画素値を得、
    所定の調整係数を前記複数の変換画像の画素値に乗算して調整成分画像の画素値を得、
    該調整成分画像の画素値を、前記対象画像の画素値から減算する処理を行うものであることを特徴とする請求項5または6記載の認証装置。
  8. 前記調整係数が、前記対象画像の画素値に応じて決められたものであることを特徴とする請求項7記載の認証装置。
  9. 認証対象の人物の認証時における顔画像である現齢顔画像と、前記人物の所定の年齢時に登録された登録顔画像とを用いて認証を行う認証処理をコンピュータに実行させるプログラムであって、
    前記認証処理が、前記現齢顔画像と前記登録顔画像とに対して夫々シワ成分抑制処理を施して夫々に対応する認証用画像を作成する処理と、
    2つの前記認証用画像を照合する処理とからなることを特徴とするプログラム。
  10. 前記現齢顔画像に対する前記シワ成分抑制処理の抑制強度が、前記登録顔画像に対する前記シワ成分抑制処理の抑制強度よりも強いことを特徴とする請求項9記載のプログラム。
  11. 前記シワ成分抑制処理が、前記現齢顔画像または前記登録顔画像となる対象画像に基づいて、該対象画像の複数の周波数帯域ごとの成分を表す複数の帯域制限画像を作成し、
    出力値の絶対値を入力値の絶対値以下にする処理であって、かつ絶対値が所定の閾値以下である入力値に対しては、該入力値の絶対値が大きいほど出力値の絶対値が大きくなる一方、絶対値が前記所定の閾値より大きい入力値に対しては、出力値の絶対値が前記所定の閾値に対応する出力値の絶対値以下となる非線形変換処理を各前記帯域制限画像の夫々の画素値に対して施して複数の変換画像の画素値を得、
    所定の調整係数を前記複数の変換画像の画素値に乗算して調整成分画像の画素値を得、
    該調整成分画像の画素値を、前記対象画像の画素値から減算する処理であることを特徴とする請求項9または10記載のプログラム。
  12. 前記調整係数が、前記対象画像の画素値に応じて決められたものであることを特徴とする請求項11記載のプログラム。
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