JP2006052826A - ダブルダンパー及びダンパーの製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 ダブルダンパーの直動性を確保することを課題とする。
【解決手段】 Φダンパー11の平板部16同士を連結して、第1湾曲部12の開放部が向かい合うようなダブルダンパー10を構成する。ダブルダンパー10の間には、互いに係合して摺動するケーシング26、34が設けられており、平板部16にそれぞれ固定されている。このため、ダブルダンパー10を板厚方向へ曲げようとする力が作用しても、ケーシング26、34によって両端部の平板部16が同一平面上を直動するため、ダブルダンパー10の直動性を確保でき、設計通りの減衰力を発揮できる。また、ケーシング26、34は摺動自在とされているため、ダブルダンパー10の伸縮動作を妨げない。
【選択図】 図1
【解決手段】 Φダンパー11の平板部16同士を連結して、第1湾曲部12の開放部が向かい合うようなダブルダンパー10を構成する。ダブルダンパー10の間には、互いに係合して摺動するケーシング26、34が設けられており、平板部16にそれぞれ固定されている。このため、ダブルダンパー10を板厚方向へ曲げようとする力が作用しても、ケーシング26、34によって両端部の平板部16が同一平面上を直動するため、ダブルダンパー10の直動性を確保でき、設計通りの減衰力を発揮できる。また、ケーシング26、34は摺動自在とされているため、ダブルダンパー10の伸縮動作を妨げない。
【選択図】 図1
Description
本発明は、入力された振動を弾性・塑性変形して減衰するダブルダンパー及びこのダブルダンパーを構成するダンパーの製造方法に関する。
図10(A)に示すように、長方形の鋼板の中央部を半径Rの半円形状に湾曲させて第1湾曲板部12を形成し、この第1湾曲板部12の両端部に1/4円形状の第2湾曲板部14を形成し、さらに第2湾曲板部14の端部に直状の平板部16を形成したダンパー11(通称:Φダンパー)を本出願人は提案している(特許文献1)。
そして、このΦダンパー11の第1湾曲部12の開放部が向かい合うように平板部16同士を連結してダブルダンパー10とし、平板部16を構造物が地震等により相対変位する部位に固定した。これにより、第1湾曲板部12及び第2湾曲板部14が弾性・塑性変形して曲率を変えることで、構造物の振動が減衰される。
ところが、構造物の変位形態によっては曲げモーメントが作用し、図10(B)に示すように、ダブルダンパー10が板厚方向へ曲がって、一方のΦダンパー11に引張力が作用し、他方のΦダンパー11に圧縮力が作用することがある。これでは、ダブルダンパー10の直動性(矢印A方向)が確保できず、設計通りの減衰力を発揮できなくなる。
また、Φダンパー11は、鋼板を曲げ加工して製造するため、変曲点M1、M2が剛部となる。このため、こじれがないように加工し、剛部の回りに応力が集中しないようにする必要がある。
特開2001−207679
本発明は係る事実を考慮し、ダブルダンパーの直動性を確保し、また、ダブルダンパーを構成するΦダンパーの加工時のこじれをなくすことを課題とする。
請求項1に記載の発明は、鋼板を加工することで、両端部に直線状の平板部が形成され、前記平板部の間に少なくとも1つ板厚方向へ湾曲した湾曲部が形成され、前記湾曲部の終端部と前記平板部を滑らかにすりつける緩和曲線部が形成されたダンパーを1組、前記湾曲部の開放部が向かい合うように前記平板部同士を連結したダブルダンパーにおいて、両端部の前記平板部がそれぞれ同一平面上を直動するようにガイドするガイド手段を設けたことを特徴としている。
請求項1に記載の発明では、ダンパーの平板部同士を連結して、湾曲部の開放部が向かい合うようなダブルダンパーを構成している。ダブルダンパーには、ガイド手段が設けられており、両端部の平板部がそれぞれ同一平面上を直動するようにガイドする。
この構成では、平板部に振動を入力すると(引張力或いは圧縮力を作用させると)、湾曲部と緩和曲線部に主として曲げ応力が発生し、曲げ応力により降伏して塑性領域で変形を続けダブルダンパーに作用した振動エネルギーを吸収する。
このダブルダンパーを、例えば、四辺形に組まれた架構へ対角線状に入れたブレースに取付け、パッシブ型エネルギー吸収用ダンパーとして使用することで、地震時に生じる建物の層間変位や応答速度差等を利用して建物に減衰を与え、振動エネルギーを吸収することができる。なお、鋼板としては、PC鋼、鉄、ステンレス等が好ましい。
また、ダブルダンパーを板厚方向へ曲げようとする力が作用しても、両端部の平板部が同一平面上を直動するように、ガイド手段がガイドしダブルダンパーの直動性を確保するため、設計通りの減衰力を発揮できる。
請求項2に記載の発明は、前記ガイド手段が、一方の前記平板部の間へ平板部の直動方向に沿って配置された筒状部と、他方の前記平板部の間に配置され前記筒状部へ摺動自在に係合する摺動部材と、を有することを特徴としている。
請求項2に記載の発明では、前記ガイド手段を構成する筒状部が、一方の平板部の間に配置され平板部の直動方向に沿っている。また、他方の平板部の間には、摺動部材が配置され筒状部と摺動自在に係合している。
この構成により、ダブルダンパーを板厚方向へ曲げようとする力に筒状部と摺動部材が対抗して、ダブルダンパーの直動性を確保する。また、筒状部と摺動部材は、摺動自在となっているためダブルダンパーの伸縮動作の障害となることもない。
請求項3に記載の発明は、前記ガイド手段が、前記筒状部をシリンダーとし、前記摺動部材をピストンシャフトとする油圧ダンパーであることを特徴としている。
請求項3に記載の発明では、油圧ダンパーがダブルダンパーの直動性を確保すると共に、ダブルダンパーが伸縮することで、ピストンシャフトが直動し油液の粘性抵抗により振動を減衰することができる。
請求項4に記載の発明は、前記ガイド手段が、前記筒状部と前記摺動部材との間に摩擦を発生させる摩擦ダンパーであることを特徴としている。
請求項4に記載の発明では、摩擦ダンパーがダブルダンパーの直動性を確保すると共に、ダブルダンパーが伸縮することで、摺動部材が直動し筒状部との摩擦抵抗により振動を減衰することができる。
請求項5に記載の発明は、鋼板を加工することで、両端部に直線状の平板部が形成され、前記平板部の間に少なくとも1つ板厚方向へ湾曲した湾曲部が形成され、前記湾曲部の終端部と前記平板部を滑らかにすりつける緩和曲線部が形成されたダンパーの製造方法であって、所定の間隔をおいて回転自在に軸支された2つのローラの間に前記鋼板を掛け渡す第1工程と、先端部が半円形状の押圧棒が突設されたプレス盤により、前記ローラの間にある板材を押圧棒でプレスして、前記平板部を保持しながら前記湾曲部と緩和曲線部を加工する第2工程と、を有することを特徴としている。
請求項5に記載の発明では、第1工程において、鋼板を2つのローラの間に掛け渡し、第2工程において、先端部が半円形状の押圧棒が突設されたプレス盤でローラの間にある鋼板を押圧棒でプレスして、平板部を保持しながら湾曲部と緩和曲線部を加工する。
鋼板をプレスすると、2つのローラの間に鋼板が沈み込み、引きつられてローラが回転する。このため、湾曲部と緩和曲線部を形成するとき、こじるような跡が残らないので、ひずみ応力を低減させることができる。
請求項6に記載の発明は、前記第2工程において、前記プレス盤のプレス速度に応じて前記ローラの回転速度を調整することを特徴としている。
請求項6に記載の発明では、プレス盤のプレス速度に応じて、ローラの回転速度が調整されるので、請求項5の第2工程に比べて、さらにこりじが発生しない。
請求項7に記載の発明は、前記第2工程において、鋼板を再結晶温度まで加熱してプレスし、常温まで自然放熱した後、焼鈍し処理することを特徴としている。
請求項7に記載の発明では、一連の工程を経ることで、加工時にダンパーに発生する潜在応力を解除することができる。
請求項8に記載の発明は、前記鋼板の幅が前記ダンパーを複数個取りできる大きさであり、この大きさの鋼板を曲げ加工後、カットすることで所定サイズのダンパーを製造することを特徴としている。
請求項8に記載の発明では、ダンパーの幅サイズの鋼板を曲げ加工するのではなく、ダンパーが複数個取りできる板幅の鋼板を曲げ加工し、加工された鋼板をカットして、ダンパーを製造する。このため、曲げ加工の手間が省かれ、湾曲部と緩和曲線部の曲率が均一な所定サイズのダンパーを低コストで製造することができる。
本発明は上記構成としたので、ダブルダンパーの直動性を確保できる。また、ダブルダンパーを構成するダンパーの加工時のこじれをなくすことができる。
図1〜3には、第1実施形態に係るダブルダンパー10が示されている。このダブルダンパー10は、Φダンパー11を組み合わせることで構成される。
Φダンパー11は、長方形状の鋼板(SS400)を曲げ加工して製造されている。鋼板の中央部には、半円形状に湾曲された第1湾曲板部12が形成されており、第1湾曲板部12の曲率は、内周面の曲率半径Rで規定される。
また、第1湾曲板部12の両端部には、1/4円形状の第2湾曲板部14が形成され、第1湾曲板部12の曲率と同一となるように内周面の曲率半径Rで規定されている。この第1湾曲板部12の終端部は、緩和曲線部としての第2湾曲板部14と連続しており、第2湾曲板部14は、直線状の平板部16と滑らかにすりつけられている。すなわち、変曲点M2において平板部16が第2湾曲板部14の曲率半径無限大の点ですりつけられ、変曲点M1が第1湾曲板部12と第2湾曲板部14の接線上にくる形状とされている。
したがって、両側の平板部16は同一平面上にあり、平板部16の端部間の距離が(Φダンパー長)となっている。
別の見方をすれば、第1湾曲板部12の両端部の接線が第2湾曲板部14の接線と等しく、第2湾曲板部14の接線と平板部16の面が一致することで、右側の平板部16から左側の平板部16に掛けて連続した円でつながることになる。これによって、Φダンパー11には、部分的に応力が集中しない形状となっている。
なお、図1に示すRは必ず同一である必要はなく、第1湾曲板部12をR1,一方の第2湾曲板部14をR2、他方の第2湾曲板部14をR3としてもよく、同じ径とする必要はない。
そして、ダブルダンパー10は、上記のΦダンパー11の湾曲部としての第1湾曲板部12の開放部が向かい合わされた状態で、平板部16同士を連結することで構成される。
この平板部16の間には、例えば、四辺形に組まれた架構へ対角線状に入れたブレース等に連結される連結部材18、20が固定されている。
連結部材18には、ピン孔24が形成されたブラケット22が突設されており、図示しないピンシャフトでブレースと連結される。
また、連結部材18にはボックス形状のケーシング25が設けられている。このケーシング25には、ボックス形状のケーシング26が挿入され、ボルト28とナット30でΦダンパー11の平板部16に固定されている。
ケーシング26には、ダブルダンパー10の直動方向(矢印A方向)と平行に長孔32が4面に列形成されている。
一方、連結部材20にもピン孔24が形成されたブラケット22が突設されている。また、連結部材20には、ボックス形状のケーシング34が設けられている。このケーシング34には、ダブルダンパー10の直動方向(矢印A方向)と平行に長孔36が4面に形成されている。
長孔36には、平板部16に形成された取付孔38を貫通するボルト28が差込まれている。ボルト28の頭部とケーシング34の内壁の間には長孔46が形成されたテフロン(登録商標)板40が挟まれている。長孔36を貫通したボルト28は平板部16側からナット30で固定され、ケーシング34を平板部16に固定している。
また、ケーシング34には、ケーシング26が挿入され、長孔32と対面する位置には、長孔44が形成されている。長孔32,44には、ボルト28が挿入され抜け落ちないようにナット30が螺合している。このケーシング34とケーシング26の間には、長孔46が形成されたテフロン(登録商標)板40が挟まれている。
以上の構成により、長孔32と長孔46の長さを限度としてケーシング34がケーシング26に沿って軸芯方向へ移動可能となり、また、長孔32と長孔46の終端にボルト28が当ったとき、今度は、長孔36の長さを限度としてテフロン(登録商標)板で摩擦を発生させながら、ダブルダンパーが弾性・塑性変形する。
すなわち、図10に示すような曲げ力に対して、ケーシング34とケーシング26が抵抗して、平板部16が同一平面上を直動することでダブルダンパー10の直動性を確保でき、また、ダブルダンパー10の伸縮動作を妨げない。このように、ダブルダンパーの直動性を確保することで、設計通りの減衰力を発揮させることができる。
なお、本実施形態では、半円形状の湾曲部と1/4円形状の緩和曲線部を備えたΦダンパーを例に採って説明したが、中央部分がS字カーブを描くように湾曲し両端部に平板部が形成されたダンパーを組み合わせたダブルダンパーであっても、本発明を適用することで、板厚方向へ曲げようとする応力に対してダブルダンパーの直動性を確保することができる。
次に、第2形態に係るダブルダンパーを説明する。
図4に示すように、第2形態に係るダブルダンパー50は、第1形態に係るダブルダンパー10と基本構造は同一であるが、ダブルダンパー50の直動性を確保するために、Φダンパー11の間に油圧ダンパー52が配置されている。
油圧ダンパー52のシリンダー54は、平板部16にボルトとナットで固定された連結ブロック56に取付けられている。一方、ピストンシャフト58は、平板部16にボルトとナットで固定された連結ブロック60に取付けられている。
この構成より、油圧ダンパー52がダブルダンパー50の直動性を確保すると共に、ダブルダンパー50が伸縮することで、ピストンシャフト58が直動し油液の粘性抵抗により振動を減衰することができる。
次に、第3形態に係るダブルダンパーを説明する。
図5に示すように、第3形態に係るダブルダンパー62は、第2形態に係るダブルダンパー50と基本構造は同一であるが、ダブルダンパー62の直動性を確保するために、Φダンパー11の間に摩擦を発生させるシャフト68が設けられている。
シャフト68は、平板部16にボルト28とナット30で固定された連結ブロック64に取付けられている。一方、平板部16にボルト28とナット30で固定された連結ブロック66には、円形孔70が形成されており、この円形孔70にシャフト68が挿入されている。
この構成より、シャフト68がダブルダンパー62の直動性を確保すると共に、シャフト68と円形孔70との間で発生する摩擦抵抗により振動を減衰する。
次に、第4形態に係るダブルダンパーを説明する。
図6及び図7に示すように、第4形態に係るダブルダンパー62は、第3形態に係るダブルダンパー62と基本構造は同一であるが、摩擦を発生させるシリンダー部72と、このシリンダー部72へ挿入されるシャフト74が平べったい板形状をしている点に特徴がある。
このように、直動性を確保する部材の高さを低くすることで、Φダンパー11の間隔が狭くなり、狭い場所でも設置できるようになる。なお、図7では、固定方法としてのボルトとナットの図示を省略している。また、溶接にてシャフトとシリンダーを平板部に固定してもよいことは無論である。
さらに、シリンダー部72とシャフト74は横長になっているが、90°回転させて、縦長としてΦダンパー11に取付けてもよい。
ここで、Φダンパーの製造方法に使用されるプレス装置を説明する。
図8に示すように、プレス台78には、外径がRのローラ80が芯芯で約4Rの距離を置いて配置され、図示しない軸受けに回転自在に支持されている。また、プレス台78の上方には、プレス盤82が配置されている。プレス盤82には、先端部84Bが半円形状の押圧棒84が突設されている。
この押圧棒84はローラ80の間に位置しており、プレス台78には押圧棒84が係合可能な円形状の凹部86が形成されている。また、押圧棒84の基部には、ローラ80と係合可能なようになだらかな曲面部84Aが形成されている。
次に、Φダンパーの曲げ加工方法を説明する。
鋼板80を2つのローラ80の間に掛け渡し、プレス盤82を下降させて押圧棒84の先端部84Bでローラ80の間にある鋼板80をプレスする。
鋼板をプレスすると、2つのローラ80の間に鋼板88が沈み込み、これに引きつられてローラ80が矢印方向へ回転する。このため、先端部84Bと凹部86で形成される第1湾曲板部12(図7参照)と、ローラ80と曲面部84Aで形成される第2湾曲部14にこじるような跡が残らないので、ひずみ応力を低減させることができる。
なお、本実施例では、ローラ80と鋼板88の摩擦によって、ブレス盤82の下降量に応じてローラ80を従動回転させたが、ブレス盤82の下降速度に合わせてローラ80の回転速度を調整するようにしてもよい。
このように、プレス盤のプレス速度に応じて、ローラの回転速度を調整することで、Φダンパーにさらにこりじが発生しない。
また、鋼板88を再結晶温度まで加熱してプレスし、常温まで自然放熱した後、焼鈍し処理することで、加工時にΦダンパーに発生する潜在応力を解除することができる。
次に、複数個取りできるダンパーの製造方法を説明する。
図9に示すように、Φダンパー11を複数個取りできる大きさの鋼板90を図8に示す加工装置で曲げ加工した後、カットすることで所定サイズのΦダンパー11を製造することが可能となる。このため、曲げ加工の手間が省かれ、第1湾曲板部12と第2湾曲部14の曲率が均一な所定サイズのダンパーを低コストで製造することができる。
10 ダブルダンパー
11 Φダンパー(ダンパー)
26 ケーシング(ガイド手段、摺動部材)
34 ケーシング(ガイド手段、筒状部)
54 シリンダー(筒状部)
58 ピストンシャフト(摺動部材)
68 シャフト(摺動部材)
70 円形孔(筒状部)
80 ローラ
82 プレス盤
84 押圧棒
90 鋼板
11 Φダンパー(ダンパー)
26 ケーシング(ガイド手段、摺動部材)
34 ケーシング(ガイド手段、筒状部)
54 シリンダー(筒状部)
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68 シャフト(摺動部材)
70 円形孔(筒状部)
80 ローラ
82 プレス盤
84 押圧棒
90 鋼板
Claims (8)
- 鋼板を加工することで、両端部に直線状の平板部が形成され、前記平板部の間に少なくとも1つ板厚方向へ湾曲した湾曲部が形成され、前記湾曲部の終端部と前記平板部を滑らかにすりつける緩和曲線部が形成されたダンパーを1組、前記湾曲部の開放部が向かい合うように前記平板部同士を連結したダブルダンパーにおいて、
両端部の前記平板部がそれぞれ同一平面上を直動するようにガイドするガイド手段を設けたことを特徴とするダブルダンパー。 - 前記ガイド手段が、一方の前記平板部の間へ平板部の直動方向に沿って配置された筒状部と、他方の前記平板部の間に配置され前記筒状部へ摺動自在に係合する摺動部材と、を有することを特徴とする請求項1に記載のダブルダンパー。
- 前記ガイド手段が、前記筒状部をシリンダーとし、前記摺動部材をピストンシャフトとする油圧ダンパーであることを特徴とする請求項2に記載のダブルダンパー。
- 前記ガイド手段が、前記筒状部と前記摺動部材との間に摩擦を発生させる摩擦ダンパーであることを特徴とする請求項2に記載のダブルダンパー。
- 鋼板を加工することで、両端部に直線状の平板部が形成され、前記平板部の間に少なくとも1つ板厚方向へ湾曲した湾曲部が形成され、前記湾曲部の終端部と前記平板部を滑らかにすりつける緩和曲線部が形成されたダンパーの製造方法であって、
所定の間隔をおいて回転自在に軸支された2つのローラの間に前記鋼板を掛け渡す第1工程と、
先端部が半円形状の押圧棒が突設されたプレス盤により、前記ローラの間にある板材を押圧棒でプレスして、前記平板部を保持しながら前記湾曲部と緩和曲線部を加工する第2工程と、を有することを特徴とするダンパーの製造方法。 - 前記第2工程において、前記プレス盤のプレス速度に応じて前記ローラの回転速度を調整することを特徴とする請求項5に記載のダンパーの製造方法。
- 前記第2工程において、鋼板を再結晶温度まで加熱してプレスし、常温まで自然放熱した後、焼鈍し処理することを特徴とする請求項5又は請求項6に記載のダンパーの製造方法。
- 前記鋼板の幅が前記ダンパーを複数個取りできる大きさであり、この大きさの鋼板を曲げ加工した後、カットすることで所定サイズのダンパーを製造することを特徴とする請求項5〜請求項7の何れか1項に記載のダンパーの製造方法。
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