JP2006051069A - 液状食品加熱用容器 - Google Patents

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誠 相村
Takaaki Suga
隆明 須賀
Katsuhiko Kusakabe
勝彦 日下部
Hikari Yamashita
光 山下
Takayuki Akusawa
孝行 阿久沢
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Abstract

【課題】 蒸気噴出ノズルを常に清潔に保つことが可能で、また、複数の液状食品を連続的に加熱する場合であっても、蒸気噴出ノズルの洗浄が不要な分、短時間且つ容易に加熱可能な液状食品加熱用容器を提供する。
【解決手段】 液状食品加熱用容器1の蓋3に蒸気吐出部6を設けることによって、液状食品10内に蒸気噴出ノズル8を直接挿入しなくても液状食品10は加熱される。したがって、蒸気噴出ノズル8に液状食品10が付着しないので蒸気噴出ノズル8の洗浄が不要となり、蒸気噴出ノズル8を常に清潔に保つことができる。そして、複数の液状食品10を連続的に加熱する場合でも、蒸気噴出ノズル8の洗浄が不要な分、短時間且つ容易に液状食品10を加熱できる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、ミルク、コーヒー、具入りスープなどの液状食品を収容する液状食品加熱用容器に関する。
従来より、液状食品中に直接挿入した蒸気噴出ノズルから噴出する蒸気によって、液状食品を加熱する液状食品加熱装置が知られている(例えば、特許文献1)。この液状食品加熱装置は、図19に示すように、液状食品(例えばスープ62)に一端側を直接挿入し蒸気を噴出する蒸気噴出ノズル63と、スープ62に直接挿入する温度センサー64とを備えている。また、蒸気噴出ノズル63の他端側には、容器本体65の上面開口を閉塞する定形の蓋66が備えられている。
しかしながら、この液状食品加熱装置は、蒸気噴出ノズル63をスープ62に直接挿入するので、スープ62が蒸気噴出ノズル63に付着する。そして、この蒸気噴出ノズル63に付着したスープ62は、蒸気噴出ノズル63の余熱で乾燥してこびり付いたり、外気との接触によって腐敗する等の時間経過と共に変質するおそれがある。この変質したスープ62が付着した蒸気噴出ノズル63を用いて新しいスープ62を加熱すると、新しいスープ62の味を損ねてしまうだけでなく、衛生面に悪影響を及ぼすおそれがある。
そこで上記問題を解決するために、液状食品(例えばスープ)に直接挿入した蒸気噴出ノズルを洗浄する液状食品加熱装置が知られている(例えば、特許文献2)。この液状食品加熱装置は、蒸気噴出ノズルを洗浄するノズル洗浄手段を備えている。このノズル洗浄手段は、蒸気噴出ノズルをスープから引き抜く毎に、蒸気噴出ノズルの外表面に沿って洗浄液(水)を流下するものである。これにより、蒸気噴出ノズルの外表面を洗浄することができる。
特開2003−70644号公報 特開平7−100063号公報
しかしながら、特許文献2記載のノズル洗浄手段によって蒸気噴出ノズルの外表面を完全に洗浄できるとは限らない。例えば、スープ中に含まれる固形物(具)が蒸気噴出ノズルの噴出口等に引っ掛かっている場合は、洗浄液の流下のみでは固形物が流れ落ちないために、蒸気噴出ノズルを完全に洗浄することができないおそれがある。また、油分を含むスープを蒸気で加熱したときは蒸気噴出ノズルの外表面に油が付着してしまうため、油で水が撥ねてしまい、蒸気噴出ノズルを完全に洗浄できない。このため、蒸気噴出ノズルを清潔に保つことが困難である。
また、特許文献2記載の液状食品加熱装置は、蒸気噴出ノズルをスープ中から引き抜く毎に蒸気噴出ノズルを洗浄する必要がある。したがって、複数のスープを連続的に加熱する場合には多くの手間と時間を要してしまう。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、蒸気噴出ノズルを常に清潔に保つことが可能で、また、複数の液状食品を連続的に加熱する場合であっても、短時間且つ容易に加熱可能な液状食品加熱用容器を提供することにある。
上記目的を達成するために、請求項1では、液状食品加熱装置で生成された蒸気により加熱されるミルク、コーヒー、具入りスープなどの液状食品が収容された液状食品加熱用容器において、液状食品を収容する上面開口の容器本体と、容器本体の上面開口を閉塞する蓋とを有し、蓋は、生成された蒸気が流通する蒸気噴出ノズルの少なくとも噴出口が挿脱可能な蒸気噴出ノズル挿入口と、蒸気噴出ノズル挿入口から下方に向かって延び、少なくとも下部に蒸気吐出口を備えた蒸気吐出部と、容器本体内の圧力を調整可能な蒸気抜き口と、を有する構成となっている。
請求項1のように構成された液状食品加熱用容器は、まず、蒸気噴出ノズル挿入口に蒸気噴出ノズルの少なくとも噴出口を挿入する。次に、蒸気噴出ノズルの噴出口から蒸気が噴出し、その蒸気が蒸気吐出部内を伝わる。そして、蒸気吐出部内を伝わった蒸気は、蒸気吐出部の少なくとも下部に備えた蒸気吐出口から液状食品内に吐出されて液状食品を加熱する。その後、容器本体内に充満した蒸気は、蓋に設けた蒸気抜き口を通じて外部へと蒸気抜きされる。
以上により、請求項1の液状食品加熱用容器は、蓋に蒸気吐出部を設けることによって、蒸気噴出ノズルを液状食品内に直接挿入しなくても液状食品は加熱される。したがって、蒸気噴出ノズルに液状食品が付着しないので蒸気噴出ノズルの洗浄が不要となり、蒸気噴出ノズルを常に清潔に保つことができる。そして、複数の液状食品を連続的に加熱する場合であっても、蒸気噴出ノズルの洗浄が不要な分、短時間且つ容易に液状食品を加熱することができる。
また、蒸気吐出部の少なくとも下部には蒸気吐出口が備えられている。この蒸気吐出口から容器本体の底部近傍に吐出された蒸気は、一旦容器本体の底部近傍に移動する。そして、この蒸気は液状食品との比重差により液状食品の液面に向かって上昇する。この蒸気の流動に起因して、液状食品全体が容器本体内で上下に対流する。したがって、均一にかつ効率良く液状食品を加熱できる上に、液状食品に含まれる固形物(具)への熱伝導を考慮することが可能となる。
さらに、蓋が蒸気抜き口を有することにより、容器本体内の蒸気抜きを確実に行える。したがって、液状食品加熱用容器内の圧力を調整することが可能となり、容器本体の膨張による破裂や液状食品の飛散を防止できる。
尚、請求項1記載の液状食品加熱用容器において、容器本体周縁の少なくとも一部には、注ぎ口が設けられていることが好ましい(請求項2)。これにより、請求項1の作用に加え、加熱調理後の液状食品をカップ等の食器類に容易に移し替えることができる。
また、請求項2記載の液状食品加熱用容器において、注ぎ口は、その出口に向かうに従って深さ寸法が小さくなるように形成しても良い(請求項3)。これにより、請求項2の作用に加え、液状食品加熱用容器を少し傾けるだけで容易に液状食品をカップ等の食器類に移し替えることができる。また、注ぎ口がその出口に向かうに従って深さ寸法が小さくなるように形成されていることにより、注ぎ口が先細くなっているので、液状食品を注いだ後のキレが良く、液状食品の後ダレを防止することができる。
また、請求項1乃至請求項3の何れか一項記載の液状食品加熱用容器において、容器本体は肉薄に形成されていても良い(請求項4)。これにより、請求項1乃至請求項3の何れか一項の作用に加え、液状食品加熱用容器の容器本体の厚みが薄いので、容器本体自体の断熱効果が低くなり外部と熱交換がされ易い。したがって、液状食品加熱用容器に収納された液状食品を急速に冷蔵、冷凍することができる。
また、請求項1乃至請求項4の何れか一項記載の液状食品加熱用容器において、容器本体の底部には上方に向かって膨出した中空の凸状部を有していても良い(請求項5)。これにより、請求項1乃至請求項4の何れか一項の作用に加え、容器本体の底部の熱変換面積が拡大されるので、液状食品加熱用容器に収容された液状食品と外部との熱の交換が一層促進される。したがって、液状食品加熱用容器に収容された液状食品を急速に冷蔵、冷凍することができる。
また、請求項1乃至請求項5の何れか一項記載の液状食品加熱用容器において、容器本体は底部から上部開口に向かうに従って少なくとも周縁の一部が外方向に広がるように形成しても良い(請求項6)。これにより、請求項1乃至請求項5の何れか一項の作用に加え、容器本体を底部から上部開口に向かうに従って少なくとも周縁の一部が外方向に広がるように形成することにより、蒸気吐出口から吐出された蒸気が容器本体全体に行き渡りやすくなる。この蒸気は液状食品との比重差により容器本体全体を流動する。この蒸気の流動に起因して、液状食品が容器本体全体を対流するようになる。したがって、液状食品全体を満遍なく隅々まで加熱できるので、液状食品にスープと固形物(具)とが含まれる場合でも、スープのみならず具も均一に加熱できる。
また、請求項6記載の液状食品加熱用容器において、蒸気噴出ノズル挿入口は、蓋の中心から偏倚した位置に設けられ、各蒸気吐出口は、容器本体の一方の側面方向に向かって設けられ、蒸気抜き口は、蒸気噴出ノズル挿入口と蓋の周縁のうち間隔の狭い側に設けられても良い(請求項7)。これにより、請求項6の作用に加え、蒸気の気泡の上昇による液状食品の突沸が発生した場合、蒸気抜き口が設けられた場所と液状食品の突沸が生じ易い場所とは異なるため、蒸気抜き口から液状食品が容器本体外へ飛散することを防止できる。
また、請求項6記載の液状食品加熱用容器において、蒸気噴出ノズル挿入口は、蓋の中心から偏倚した位置に設けられ、各蒸気吐出口を容器本体の中央方向に向かって設けられ、蒸気抜き口は蒸気噴出ノズル挿入口と蓋の周縁のうち間隔の狭い側に設けられても良い(請求項8)。これにより、請求項6の作用に加え、蒸気の気泡の上昇による液状食品の突沸が発生した場合、蒸気抜き口が設けられた場所と液状食品の突沸が生じ易い場所とは異なるため、蒸気抜き口から液状食品が容器本体外へ飛散することを防止できる。
また、請求項1乃至請求項8の何れか一項記載の液状食品加熱用容器において、各蒸気吐出口は前記蒸気吐出部の内側から外側に向かって貫通した複数の小径孔で形成しても良い(請求項9)。これにより、請求項1乃至請求項8の何れか一項の作用に加え、各蒸気吐出口から噴出される蒸気の気泡サイズが小さいので、液状食品内で凝縮し易くなる。したがって、蒸気の全てが液状食品の液面に達するまでに凝縮放熱するので、効率の良い加熱を行うことができる。
さらに、請求項7または請求項9記載の液状食品加熱用容器において、蒸気噴出ノズルの下部の少なくとも一部分は、斜め下方向に向かって開口した開口部を有しても良い(請求項10)。これにより、斜め下方向に向かって開口している開口部から吐出される蒸気は、まず容器本体の下部に向かう。そして、容器本体の下部に向かった蒸気は、一旦容器本体の底部近傍に移動し、容器本体の側面へ向かって対流しながら、液状食品との比重差により液状食品の液面に向かって上昇する。この液状食品の液面に向かって上昇する蒸気の流動に起因して、液状食品全体が容器本体内で上下方向に流動するので、液状食品が容器本体全体を対流するようになる。
以上説明したように、請求項1の液状食品加熱用容器によれば、液状食品加熱用容器の蓋に蒸気吐出部を設けることによって、蒸気噴出ノズルを液状食品内に直接挿入しなくても液状食品の加熱が可能となる。したがって、蒸気噴出ノズルに液状食品が付着しないので蒸気噴出ノズルの洗浄が不要となり、蒸気噴出ノズルを常に清潔に保つことができる。そして、複数の液状食品を連続的に加熱する場合であっても、蒸気噴出ノズルの洗浄が不要な分、短時間且つ容易に液状食品を加熱することができる。
また、請求項2の液状食品加熱用容器によれば、容器本体周縁の少なくとも一部には注ぎ口が設けられているので、加熱調理後の液状食品をカップ等の食器類に容易に移し替えることができる。
また、請求項3の液状食品加熱用容器によれば、液状食品加熱用容器を少し傾けるだけで容易に液状食品をカップ等の食器類に移し替えることができる。また、注ぎ口がその出口に向かうに従って深さ寸法が小さくなるように形成されていることにより、注ぎ口が先細くなっているので、液状食品を注いだ後のキレが良く、液状食品の後ダレを防止することができる。
また、請求項4の液状食品加熱用容器によれば、液状食品加熱用容器の容器本体の厚みが薄いので、容器本体自体の断熱効果が低くなり外部と熱交換がされ易い。したがって、液状食品加熱用容器に収納された液状食品を急速に冷蔵、冷凍することができる。
また、請求項5の液状食品加熱用容器によれば、容器本体の底部の熱変換面積が拡大されるので、液状食品加熱用容器に収容された液状食品と外部との熱の交換が一層促進される。したがって、液状食品加熱用容器に収容された液状食品を急速に冷蔵、冷凍することができる。
また、請求項6の液状食品加熱用容器によれば、蒸気吐出口から吐出された蒸気の流動に起因して、液状食品が容器本体全体を対流するようになり、液状食品全体を満遍なく隅々まで加熱できる。したがって、液状食品にスープと固形物(具)とが含まれる場合でも、スープのみならず具も均一に加熱できる。
また、請求項7の液状食品加熱用容器によれば、蒸気の気泡の上昇による液状食品の突沸が発生した場合、蒸気抜き口が設けられた場所と液状食品の突沸が生じ易い場所とは異なるため、蒸気抜き口から液状食品が容器本体外へ飛散することを防止できる。
また、請求項8の液状食品加熱用容器によれば、蒸気の気泡の上昇による液状食品の突沸が発生した場合、蒸気抜き口が設けられた場所と液状食品の突沸が生じ易い場所とは異なるため、蒸気抜き口から液状食品が容器本体外へ飛散することを防止できる。
さらに、請求項9の液状食品加熱用容器によれば、各蒸気吐出口から噴出される蒸気の気泡サイズが小さいので、液状食品内で凝縮し易くなる。したがって、蒸気の全てが液状食品の液面に達するまでに凝縮放熱するので、効率の良い加熱を行うことができる。
さらにその上、請求項10の液状食品加熱用容器によれば、蒸気噴出ノズルの下部の少なくとも一部分が斜め下方向に向かって開口した開口部から蒸気が吐出する。これにより、液状食品が容器本体全体を対流するようになり、液状食品全体を満遍なく隅々まで加熱できる。したがって、液状食品にスープと固形物(具)とが含まれる場合でも、スープのみならず具も均一に加熱できる。
図1乃至図5は本発明の第1実施形態を示すもので、図1は第1実施形態に係る液状食品加熱用容器を示す斜視図、図2は第1実施形態に係る液状食品加熱用容器を示す概略断面図、図3は第1実施形態に係る蒸気吐出部の斜視図、図4は第1実施形態に係る液状食品加熱用容器を示す斜視図、図5は第1実施形態に係る液状食品加熱用容器のA−A’方向の断面図である。
尚、以下の実施形態の説明にあたって、同一の構成要件については同一符号を付し、その説明は省略もしくは簡略化する。
本発明の液状食品加熱用容器1は、例えばミルク、コーヒー、具入りスープ等の液状食品10を収容するものであって、液状食品加熱装置で生成された蒸気で加熱する際に用いられる。この液状食品加熱用容器1は、図1及び図2に示すように、液状食品10を収容する上面開口の容器本体2と、容器本体2の口頸部に嵌合させて容器本体2の上面開口を閉塞する蓋3と、から主に構成されている。
蓋3は、液状食品加熱装置で生成された蒸気が流通する蒸気噴出ノズルを挿脱可能な蒸気噴出ノズル挿入口4と、容器本体2内の圧力を調整可能な蒸気抜き口5と、蒸気噴出ノズル挿入口4から下方に向かって延び、少なくとも下部に蒸気吐出口7を設けた蒸気吐出部6と、を有している。
蒸気噴出ノズル挿入口4は、図1及び図2に示すように、蓋3の中央部に挿通して設けている。この蒸気噴出ノズル挿入口4から下方には蒸気吐出部6が延びている。
また、蒸気抜き口5は、図1及び図2に示すように、蓋3の周縁と蒸気噴出ノズル挿入口4との間に設けられ、蓋3に貫通している。
また、蒸気吐出部6は、図2に示すように、蒸気噴出ノズル挿入口4から下方に向かって延び、少なくとも下部に蒸気吐出口7が設けられている。また、蒸気吐出部6の内径yは、図2に示すように、例えば、蒸気噴出ノズル挿入口4の内径xより小さくなるように設定している。そして、蒸気吐出部6の下部に設けられた蒸気吐出口7は、図3に示すように、蒸気吐出部6の内側から外側に向かって貫通した複数の小径孔で形成されている。
さらに、蓋3に設けた蒸気噴出ノズル挿入口4と蒸気抜き口5は、蒸気噴出ノズルを挿脱する前は別部材によって覆われている。そして、蒸気噴出ノズルを挿脱する時にその別部材を剥離することにより、蒸気噴出ノズル挿入口4及び蒸気抜き口5が蓋3の上面に現れるようになっている。
以下、本実施形態の液状食品加熱用容器1の作用を説明する。まず、図4に示すように、液状食品加熱装置に備えられた蒸気噴出ノズル8の先端を蒸気噴出ノズル挿入口4に挿入する。このとき、蒸気噴出ノズル挿入口4の内径xは、蒸気噴出ノズル8の外径x1と略同一の大きさになるように設定している。また、蒸気吐出部6の内径yは、蒸気噴出ノズル8の外径x1より小さくなるように設定している。これにより、蒸気噴出ノズル8の先端は、蒸気噴出ノズル挿入口4と蒸気吐出部6との境界で留まる。次に、蒸気噴出ノズル8の先端開口9から蒸気が噴出し、噴出した蒸気は蒸気吐出部6内に伝わる。そして、蒸気吐出部6内を伝わった蒸気は、図5に示すように、蒸気吐出部6の下部に備えた各蒸気吐出口7から液状食品10内に向かって放射状(図5に示す矢印の方向)に吐出して液状食品10を加熱する。その後、容器本体2内に充満した蒸気は、蓋3に設けた蒸気抜き口5を通じて外部へと蒸気抜きされる。
本実施形態によれば、液状食品加熱用容器1の蓋3に蒸気吐出部6を設けることによって、蒸気噴出ノズル8を液状食品10内に直接挿入しなくても液状食品10は加熱される。したがって、蒸気噴出ノズル8に液状食品10が付着しないので蒸気噴出ノズル8の洗浄が不要となり、蒸気噴出ノズル8を常に清潔に保つことができる。そして、複数の液状食品10を連続的に加熱する場合であっても、蒸気噴出ノズル8の洗浄が不要な分、短時間且つ容易に液状食品10を加熱することができる。
また、蒸気吐出部6の少なくとも下部には蒸気吐出口7が備えられている。この蒸気吐出口7から容器本体2の底部近傍に吐出された蒸気は、一旦容器本体2の底部近傍に移動する。そして、この蒸気は液状食品10との比重差により液状食品10の液面に向かって上昇する。この蒸気の流動に起因して、液状食品10全体が容器本体2内で上下に対流する。したがって、均一にかつ効率良く液状食品10を加熱できる上に、液状食品10に含まれる固形物(具)への熱伝導を考慮することが可能となる。
また、蓋3が蒸気抜き口5を有することにより、容器本体2内の蒸気抜きを確実に行える。したがって、液状食品加熱用容器1内の圧力を調整することが可能となり、容器本体2の膨張による破裂や液状食品10の飛散を防止できる。
また、蒸気を吐出する蒸気吐出部6に設けられた蒸気吐出口7が小径なので、吐出する蒸気の気泡体積が小さく、液状食品10内で凝縮し易くなる。このため、蒸気の全てが液面に達するまでに凝縮放熱し、効率の良い液状食品10の加熱が可能となり、液状食品10の突沸を防止できる。したがって、液状食品加熱用容器1から液状食品10が吹きこぼれることを防止できる。
また、蒸気が各蒸気吐出口7から液状食品10内に向かって放射状に吐出されることにより、液状食品10全体を満遍なく隅々まで加熱できる。これにより、液状食品10にスープと固形物(具)とが含まれる場合でも、スープのみならず具も均一に加熱できる。
さらに、本実施形態の液状食品加熱用容器1は、容器本体2の上面開口を閉塞する蓋3を有している。ここで、従来の容器本体の上面開口を閉塞する蓋は、図19に示すように、定形であり、蒸気噴出ノズル63の一箇所に備えられていた。しかしながら、蓋66と異なる形状からなる上面開口の容器本体の場合、従来のような定形の蓋66では閉塞することは不可能である。したがって、蓋66と異なる形状の上面開口を有する容器本体の場合、この容器本体に収容された液状食品を加熱するためには、蓋66の形状に適合する容器本体65に液状食品を移し替える必要がある。このため、余計な手間と時間とを要する。
これに対して本実施形態の液状食品加熱用容器1は、多種多様な形状からなる容器本体2の上面開口に蓋3を適合させて閉塞している。これにより、他の容器本体に移し替えるための手間と時間が不要なので、短時間且つ容易に液状食品10を加熱することができる。また、蓋3が容器本体2の上面開口を閉塞することにより、密閉された空間の中で液状食品10が常温、冷蔵又は冷凍保存される。これにより、液状食品10を長期保存したり、その状態のまま流通させることができる。さらに、容器本体2の形状は限定されないので、一食分のみを収容する形状の容器本体2に液状食品10を収容することが可能である。これにより、必要な量の液状食品10のみを加熱できるので、余った液状食品10を廃棄してしまう等の無駄を低減することが可能である。
尚、本実施形態では、容器本体2は肉薄に形成されていても良い。これにより、容器本体2自体の断熱効果が低くなり外部と熱交換がされ易い。したがって、液状食品加熱用容器1に収納された液状食品10を急速に冷蔵、冷凍することができる。このとき、容器本体2を構成する材料としては、広範囲な温度に適応可能で、軽量且つ成形容易なものが好ましい。このような材料として、例えば、ポリプロピレン、紙、アルミラミネートフィルム等が挙げられる。
図6乃至図8は本発明の第2実施形態を示すもので、図6は本発明の第2実施形態に係る液状食品加熱用容器を示す斜視図、図7は本発明の第2実施形態に係る液状食品加熱用容器を示す概略断面図、図8は本発明の第2実施形態に係る液状食品加熱用容器のB−B’方向の断面図である。尚、前記第1実施形態と同一構成部分は同一符号をもって表し、その説明を省略する。
第1実施形態の液状食品加熱用容器1の容器本体2は、底部から上部開口に向かうに従って、図に向かって左右均等に容器本体2の周縁が広がるように形成しているが、第2実施形態である液状食品加熱用容器11の容器本体12は、図6及び図7に示すように、底部から上部開口に向かうに従って、図に向かって左側に容器本体12の周縁の一部が広がるように形成している点で異なる。
また、第1実施形態の蒸気噴出ノズル挿入口4は、蓋3の中央部に挿通して設けられているが、第2実施形態である蒸気噴出ノズル挿入口14は、図6及び図7に示すように、蓋13の中心から偏倚した位置に設けた点で異なる。
また、第1実施形態の蒸気抜き口5の設置場所は特に限定されていないが、第2実施形態である蒸気抜き口15は、図6及び図7に示すように、蒸気噴出ノズル挿入口14と蓋13の周縁のうち間隔の狭い側に設けた点で異なる。
さらに、第1実施形態の各蒸気吐出口7は蒸気を放射状に吐出できるように形成されているが、第2実施形態である各蒸気吐出口17は、図8に示すように、容器本体12の一方の側面方向に向かって設けている点で異なる。
以下、本実施形態の液状食品加熱用容器11の作用を説明する。まず、蒸気噴出ノズル8の先端開口9から噴出された蒸気は、図8に示すように、蒸気吐出部16の下部に備えられた各蒸気吐出口17から容器本体12の一方の側面方向に向かって吐出される(図8に示す矢印の方向)。次に、吐出された蒸気は、注ぎ口18が形成されている容器本体12の一端側へ向かって、容器本体12の一方の側面に沿って対流する。そして、容器本体12の一端側に到達した蒸気は、容器本体12の他方の側面に沿って対流し、容器本体12の他端側へと向かう。その後、容器本体12内に充満した蒸気は、容器本体12の他端側に位置する蓋13に設けられた蒸気抜き口15に向かって対流し、蒸気抜き口15を通じて外部へと蒸気抜きされる。
本実施形態に係る液状食品加熱用容器11によれば、容器本体12の一部に注ぎ口18が設けられているので、加熱調理後の液状食品10をカップ等の食器類に容易に移し替えることができる。
また、容器本体12の一部に設けられた注ぎ口18は、その出口に向かうに従って深さ寸法が小さくなるように形成されているので、液状食品加熱用容器11を少し傾けるだけで容易に液状食品10をカップ等の食器類に移し替えることができる。また、注ぎ口18が先細くなっているので、液状食品10を注いだ後のキレが良く、液状食品10の後ダレを防止しながらカップ等の食器類に移し替えることができる。
また、容器本体12は底部から上部開口に向かうに従って、図に向かって左側に容器本体12の周縁の一部が広がるように形成されているので、各蒸気吐出口17から吐出された蒸気が容器本体12全体に行き渡りやすくなる。その上、容器本体12の一方の側面に向かって吐出された蒸気は、蒸気抜き口15に向かって容器本体12全体を流動する。この蒸気の流動に起因して、液状食品10が容器本体12全体を対流するようになる。したがって、液状食品10全体を満遍なく隅々まで加熱できるので、液状食品10にスープと固形物(具)とが含まれる場合でも、スープのみならず具も均一に加熱できる。
さらに、蒸気の気泡の上昇による液状食品10の突沸が発生した場合、蒸気抜き口15が設けられた場所と液状食品10の突沸が生じ易い場所とが異なるため、蒸気抜き口15から液状食品10が容器本体2の外へ飛散することを防止できる。なお、その他の構成、作用は、前記第1実施形態と同様である。
図9乃至図11は本発明の第3実施形態を示すもので、図9は本発明の第3実施形態に係る液状食品加熱用容器を示す斜視図、図10は本発明の第3実施形態に係る液状食品加熱用容器を示す概略断面図、図11は本発明の第3実施形態に係る液状食品加熱用容器のC−C’方向の断面図である。尚、前記第2実施形態と同一構成部分は同一符号をもって表し、その説明を省略する。
第2実施形態である液状食品加熱用容器11の注ぎ口18は緩やかな曲線で形成しているが、第3実施形態である液状食品加熱用容器21の注ぎ口28は、図9に示すように、尖鋭になるように形成している点で異なる。
また、第2実施形態の各蒸気吐出口17は、容器本体12の一方の側面方向に向けて設けているが、第3実施形態である各蒸気吐出口27は、図10及び図11に示すように、容器本体22の中央方向に向けて設けている点で異なる。
以下、本実施形態の液状食品加熱用容器21の作用を説明する。まず、蒸気噴出ノズル8の先端開口9から噴出された蒸気は、図11に示すように、蒸気吐出部26の下部に設けられた各蒸気吐出口27から容器本体22の中央方向に向かって吐出される(図11に示す矢印の方向)。次に、容器本体22の中央方向に向かって吐出された蒸気は、注ぎ口28が形成されている容器本体22の一端側へ向かって対流する。そして、容器本体22の一端側に到達した蒸気は、容器本体22の両側面に沿って対流し、容器本体22の他端側へと向かう。その後、容器本体22内に充満した蒸気は、蓋23に設けられ且つ容器本体22の他端側に位置する蒸気抜き口15に向かって対流し、蒸気抜き口15を通じて外部へと蒸気抜きされる。
本実施形態に係る液状食品加熱用容器21によれば、注ぎ口28を尖鋭になるように形成したので、注ぎ口を緩やかな曲線で形成した場合と比較して、液状食品10を注いだ後の注ぎ口28に貯まる液状食品10の量が少ない。これにより、液状食品10を注いだ後のキレが良く、液状食品10の後ダレを一層防止することができる。
また、蒸気吐出部26の下部に設けられた各蒸気吐出口27から吐出される蒸気が、容器本体22の中央方向に向かって吐出する。これにより、各蒸気吐出口27から吐出された蒸気が容器本体22全体に行き渡りやすくなるので、液状食品10全体が満遍なく隅々まで加熱される。したがって、液状食品10にスープと固形物(具)とが含まれる場合でも、スープのみならず具も均一に加熱できる。なお、その他の構成、作用は、前記第2実施形態と同様である。
図12及び図13は本発明の第4実施形態を示すもので、図12は本発明の第4実施形態に係る液状食品加熱用容器を示す概略断面図、図13は本発明の第4実施形態に係る液状食品加熱用容器のD−D’方向の概略断面図である。尚、前記第3実施形態と同一構成部分は同一符号をもって表し、その説明を省略する。
第3実施形態である液状食品加熱用容器21は、底部から上部開口に向かうに従って、図に向かって左側に容器本体22の周縁の一部が広がるように形成しているが、第4実施形態である液状食品加熱用容器31は、図12に示すように、底部から上部開口に向かうに従って、容器本体32の周縁が図に向かって左右均等に広がるように形成している点で異なる。
また、第3実施形態の蒸気噴出ノズル挿入口24は、蓋23の中心から偏倚した位置に設けられているが、第4実施形態である蒸気噴出ノズル挿入口34は、図12及び図13に示すように、蓋33の中央部に挿通して設けた点で異なる。
以下、本実施形態の液状食品加熱用容器31の作用を説明する。まず、蒸気噴出ノズル8の先端開口9から噴出された蒸気は、図13に示すように、蒸気吐出部36の下部に設けられた各蒸気吐出口37から容器本体32の左右方向に向かって吐出される(図13に示す矢印の方向)。次に、容器本体32の左右方向に向かって吐出された各蒸気は、それぞれ容器本体32の一端側へ向かって対流する。そして、容器本体32の一端側に到達した各蒸気は、容器本体32の両側面に沿って対流し、容器本体32の他端側へと向かう。この他端側へと向かう各蒸気は、液状食品10との比重差により液状食品10の液面に向かって上昇する(図12に示す矢印の方向)。この蒸気の流動に起因して、液状食品10全体が容器本体32内で上下に対流する。
本実施形態に係る液状食品加熱用容器31によれば、容器本体32の左右方向だけでなく、容器本体32の上下方向にも対流が起きる。これにより、液状食品が容器全体を対流するようになり、均一にかつ効率良く液状食品10を加熱できる上に、液状食品10に含まれる固形物(具)への熱伝導を考慮することが可能となる。その他の構成、作用は、前記第3実施形態と同様である。
尚、本実施形態では、図13に示すように、各蒸気吐出口37を蒸気吐出部36下部の左右に設けたが、これに限られず、各蒸気吐出口37は、蒸気吐出部36下部の前後に設けても良い。このとき、前後又は左右に設けた蒸気吐出口37と容器本体32の側面との間隔が異なるので、前後に設けた蒸気吐出口37から吐出される蒸気の量と、左右に設けた蒸気吐出口37から吐出される蒸気の量を調節することが好ましい。例えば、各蒸気吐出口37の径の大きさ又は密度を適宜調節することで、各蒸気吐出口37と容器本体32の側面との間隔に応じた蒸気を吐出させることができる。これにより、液状食品10を均一にかつ効率の良く加熱することができる。
また、容器本体の左右方向だけでなく、容器本体の上下方向に対流が起きることは、本実施形態のような容器本体の周縁が左右均等に広がるように形成した液状食品加熱用容器のみで生じるのではなく、第2実施形態及び第3実施形態のような容器本体の周縁の一部が外方向に広がるように形成した液状食品加熱用容器においても生じることはいうまでもない。
図14乃至図16は本発明の第5実施形態を示すもので、図14は本発明の第5実施形態に係る液状食品加熱用容器の概略断面図、図15は本発明の第5実施形態に係る蒸気吐出部の斜視図、図16は本発明の第5実施形態に係る液状食品加熱用容器のE−E’方向の断面図である。尚、前記第4実施形態と同一構成部分は同一符号をもって表し、その説明を省略する。
第4実施形態である液状食品加熱用容器31は、蒸気噴出ノズル挿入口34を蓋33の中央部に挿通して設けたが、第5実施形態である液状食品加熱用容器41は、図14に示すように、蒸気噴出ノズル挿入口44は蓋43の中心から偏倚した位置に設けた点で異なる。
また、第4実施形態である液状食品加熱用容器31の蒸気吐出部36の下部は円柱形状であったが、第5実施形態である液状食品加熱用容器41の蒸気吐出部46の下部は、図15に示すように、斜め下方向に向かって開口した開口部48を有している点で異なる。
以下、本実施形態の液状食品加熱用容器41の作用を説明する。まず、蒸気噴出ノズル8の先端開口9から噴出された蒸気は、図16に示すように、蒸気吐出部46の下部に備えられた各蒸気吐出口47から容器本体42の一方の側面方向に向かって吐出される(図16に示す側面方向に向かう矢印の方向)。容器本体42の一方の側面方向に向かって吐出された蒸気は、容器本体42の一端側へ向かって、容器本体42の一方の側面に沿って対流する。そして、容器本体42の一端に到達した蒸気は、容器本体42の他方の側面に沿って対流し、容器本体42の他端側へと向かう。その後、容器本体42内に充満した蒸気は、容器本体42の他端側に位置する蓋43に設けられた蒸気抜き口15に向かって対流し、蒸気抜き口15を通じて外部へと蒸気抜きされる。
また、蒸気噴出ノズル8の先端開口9から噴出された蒸気は、上述したように各蒸気吐出口47から吐出される以外に、図14に示すように、蒸気吐出部46下部の斜め下方向に向かって開口した開口部48から容器本体42の下部に向かって吐出される(図14に示す容器本体42の下部に向かう矢印の方向)。容器本体42の下部に向かって吐出された蒸気は、一旦容器本体42の底部近傍に移動する。そして、容器本体42の一端側へ向かって対流しながら、液状食品10との比重差により液状食品10の液面に向かって上昇する。この液状食品10の液面に向かって上昇する蒸気の流動に起因して、液状食品10全体が容器本体32内で上下に対流する。さらに、容器本体42の一端側に到達した蒸気は、前述した容器本体42の他端側へと向かう対流と合流し、容器本体42の他端側へと向かう。その後、容器本体42内に充満した蒸気は、蓋43に設けられ且つ容器本体42の他端側に位置する蒸気抜き口15に向かって対流し、蒸気抜き口15を通じて外部へと蒸気抜きされる。
本実施形態に係る液状食品加熱用容器41によれば、容器本体42の下部並びに容器本体42の側面方向に対流が起きるので、液状食品が容器本体42全体を対流するようになり、均一にかつ効率良く液状食品10を加熱できる上に、液状食品10に含まれる固形物(具)への熱伝導を考慮することが可能となる。その他の構成、作用は、前記第4実施形態と同様である。
尚、本実施形態の蒸気吐出部46下部に設けられた開口部48は斜め下方向に向かって開口しているが、複数の小径孔で構成されていても良い。
図17及び図18は本発明の第6実施形態を示すもので、図17は本発明の第6実施形態に係る液状食品加熱用容器を示す概略断面図、図18は本発明の第6実施形態に係る液状食品加熱用容器を示す平面図である。尚、前記第5実施形態と同一構成部分は同一符号をもって表し、その説明を省略する。
第5実施形態の容器本体42は、底部から上部開口に向かうに従って、図に向かって左右均等に容器本体42の周縁が広がるように形成したが、第6実施形態である液状食品加熱用容器51は、図17及び図18に示すように、容器本体52と蓋53の周縁は曲線で構成されている。また、容器本体52の底部には上方に向かって膨出した中空の凸状部58を有している点で異なる。
また、第5実施形態の蒸気噴出ノズル挿入口44は、蒸気噴出ノズル8を挿入する前は別部材によって覆われている。このため、第5実施形態の蒸気噴出ノズル挿入口44は、蒸気噴出ノズル8を挿入する時にその別部材を剥離することにより蓋43上面に現れるが、第6実施形態の蒸気噴出ノズル挿入口54は、図17に示すように、蒸気噴出ノズル8を挿入する前は別部材55によって覆われ、蒸気噴出ノズル8を挿入する時にその別部材55を突き破ることにより蓋53上面に現れる点で異なる。
さらに、第5実施形態の蓋43は、容器本体42の口頸部と嵌合させて容器本体42の上面開口を閉塞しているが、第6実施形態の蓋53は、図17に示すように、容器本体52の上面開口の周縁を覆うようにシールして上面開口を閉塞している点で異なる。
以下、本実施形態の液状食品加熱用容器51の作用を説明する。液状食品加熱用容器51の容器本体52の底部には、上方に向かって膨出した中空の凸状部58を有している。これにより、液状食品10は底面積の小さい凹状部59に主に収容される。
本実施形態に係る液状食品加熱用容器51によれば、容器本体52の底部の熱変換面積が拡大されるので、液状食品加熱用容器51に収容された液状食品10と液状食品加熱用容器51の周囲との熱の交換が一層促進される。したがって、液状食品加熱用容器51に収容された液状食品10を急速に冷蔵、冷凍することができる。なお、その他の構成、作用は、前記第5実施形態と同様である。
本発明の第1実施形態に係る液状食品加熱用容器を示す斜視図 第1実施形態に係る液状食品加熱用容器を示す概略断面図 第1実施形態に係る蒸気吐出部の斜視図 第1実施形態に係る液状食品加熱用容器を示す斜視図 第1実施形態に係る液状食品加熱用容器のA−A’方向の断面図 本発明の第2実施形態に係る液状食品加熱用容器を示す斜視図 第2実施形態に係る液状食品加熱用容器を示す概略断面図 第2実施形態に係る液状食品加熱用容器のB−B’方向の断面図 本発明の第3実施形態に係る液状食品加熱用容器を示す斜視図 第3実施形態に係る液状食品加熱用容器を示す概略断面図 第3実施形態に係る液状食品加熱用容器のC−C’方向の断面図 本発明の第4実施形態に係る液状食品加熱用容器を示す概略断面図 第4実施形態に係る液状食品加熱用容器のD−D’方向の概略断面図 本発明の第5実施形態に係る液状食品加熱用容器の概略断面図 第5実施形態に係る蒸気吐出部の斜視図 第5実施形態に係る液状食品加熱用容器のE−E’方向の断面図 本発明の第6実施形態に係る液状食品加熱用容器を示す概略断面図 第6実施形態に係る液状食品加熱用容器を示す平面図 本発明の従来例に係る液状食品加熱用容器を示す概略断面図
符号の説明
1,11,21,31,41,51…液状食品加熱用容器、2,12,22,32,42,52…容器本体、3,13,23,33,43,53…蓋、4,14,24,34,44,54…蒸気噴出ノズル挿入口、5,15…蒸気抜き口、6,16,26,36,46,56…蒸気吐出部、7,17,27,37,47,57…蒸気吐出口。

Claims (10)

  1. 液状食品加熱装置で生成された蒸気により加熱されるミルク、コーヒー、具入りスープなどの液状食品が収容された液状食品加熱用容器において、
    前記液状食品を収容する上面開口の容器本体と、
    前記容器本体の上面開口を閉塞する蓋とを有し、
    前記蓋は、生成された蒸気が流通する蒸気噴出ノズルの少なくとも噴出口が挿脱可能な蒸気噴出ノズル挿入口と、前記蒸気噴出ノズル挿入口から下方に向かって延び、少なくとも下部に蒸気吐出口を備えた蒸気吐出部と、前記容器本体内の圧力を調整可能な蒸気抜き口と、を有する
    ことを特徴とする液状食品加熱用容器。
  2. 前記容器本体周縁の少なくとも一部には注ぎ口が設けられている
    ことを特徴とする請求項1記載の液状食品加熱用容器。
  3. 前記注ぎ口は、その出口に向かうに従って深さ寸法が小さくなるように形成されている
    ことを特徴とする請求項2記載の記載の液状食品加熱用容器。
  4. 前記容器本体は肉薄に形成されている
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか一項記載の液状食品加熱用容器。
  5. 前記容器本体の底部は、上方に向かって膨出した中空の凸状部を有する
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れか一項記載の液状食品加熱用容器。
  6. 前記容器本体は底部から上部開口に向かうに従って少なくとも周縁の一部が外方向に広がるように形成した
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項5の何れか一項記載の液状食品加熱用容器。
  7. 前記蒸気噴出ノズル挿入口は、前記蓋の中心から偏倚した位置に設けられ、
    前記各蒸気吐出口は、前記容器本体の一方の側面方向に向かって設けられ、
    前記蒸気抜き口は、該蒸気噴出ノズル挿入口と該蓋の周縁のうち間隔の狭い側に設けられた
    ことを特徴とする請求項6記載の液状食品加熱用容器。
  8. 前記蒸気噴出ノズル挿入口は、前記蓋の中心から偏倚した位置に設けられ、
    前記各蒸気吐出口は、前記容器本体の中央方向に向かって設けられ、
    前記蒸気抜き口は、該蒸気噴出ノズル挿入口と該蓋の周縁のうち間隔の狭い側に設けられた
    ことを特徴とする請求項6記載の液状食品加熱用容器。
  9. 前記各蒸気吐出口は前記蒸気吐出部の内側から外側に向かって貫通した複数の小径孔で形成した
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項8の何れか一項記載の液状食品加熱用容器。
  10. 前記蒸気噴出ノズルの下部の少なくとも一部分は、斜め下方向に向かって開口した開口部を有する
    ことを特徴とする請求項7または請求項9記載の液状食品加熱用容器。

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