JP2006050349A - 撮像装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 撮像装置において、プレビューにて画素の加算合成を行い圧縮画像を生成すると、静止画撮影での標準画像の撮影時に比べて撮像素子の感度が見かけ上、向上し、プレビュー中に静止画撮影を行うと標準画像が暗くなる。
【解決手段】 水平、垂直各2画素の4画素を加算合成して圧縮画像を生成するプレビューから静止画撮影へのモード切換時に、Hカウンタ40は、水平転送する情報電荷数に対応して水平走査期間Hを2倍にする。自動露光制御回路26はHを単位とした露光制御値を定める。Vカウンタ42には、プレビュー時には自動露光制御回路26が出力する基準露光制御値Ioがそのまま設定され、静止画撮影では乗算器58で垂直方向の画素合成数に応じてIoを2倍した露光制御値Iを設定する。モード切換時に、Hの長さ及び露光制御値Iをそれぞれ2倍することにより、露光時間Eを画素合成数に応じた4倍とする。
【選択図】 図2
【解決手段】 水平、垂直各2画素の4画素を加算合成して圧縮画像を生成するプレビューから静止画撮影へのモード切換時に、Hカウンタ40は、水平転送する情報電荷数に対応して水平走査期間Hを2倍にする。自動露光制御回路26はHを単位とした露光制御値を定める。Vカウンタ42には、プレビュー時には自動露光制御回路26が出力する基準露光制御値Ioがそのまま設定され、静止画撮影では乗算器58で垂直方向の画素合成数に応じてIoを2倍した露光制御値Iを設定する。モード切換時に、Hの長さ及び露光制御値Iをそれぞれ2倍することにより、露光時間Eを画素合成数に応じた4倍とする。
【選択図】 図2
Description
本発明は、標準画像と当該標準画像の複数画素を加算合成した圧縮画像とを撮影可能な撮像装置に関する。
カメラ機能付き携帯電話、デジタルカメラ等には、数百万画素という高解像度の固体撮像素子が搭載されている。それら機器は、撮像しようとする画像をプレビューする表示部を備えている。
プレビュー動作においては、フレームレートの確保が必要である。しかし、固体撮像素子から画素毎の信号電荷を読み出すための時間や読み出した信号を処理するための時間は固体撮像素子の画素数に応じて増大し、これが、現在の高画素数の固体撮像素子においてフレームレートの確保を困難としている。すなわち、読み出し速度や信号処理速度の向上が図られているものの、現状はまだ十分とはいえない。特に、CCD(Charge Coupled Device)イメージセンサは、画素毎の信号電荷を水平シフトレジスタを介してシーケンシャルに読み出すため、水平シフトレジスタを画素数とフレームレートとの積に比例した周波数のクロックで駆動する必要があり、これが転送効率の低下、消費電力の増加、発熱といった問題を生じる。
さて、プレビュー画像は、画面が小型であり、またもっぱら被写体の確認等の目的に用いられるものである。そのため、シャッタ動作に応じて取得され、例えば記録媒体に記録される静止画像ほどの解像度は必要とされない。
そこで、現状、プレビュー動作では、フレームレートを確保するために、読み出す画素数を間引いて削減する技術が採用されている。ユーザは、プレビューで撮影される画像を確認した上で、シャッタボタンを操作して静止画を撮影する。この静止画撮影では固体撮像素子の全画素を読み出し、高品質の画像を取得する。
読み出し画素数の削減に関しては、従来、撮像素子に画素毎に蓄積される情報電荷を単純に間引いて読み出す方法と、互いに近くに配置される複数画素の情報電荷を加算合成して水平シフトレジスタから読み出す方法とがあった。
例えば、ベイヤー配列のカラーフィルタ配列を有するCCDイメージセンサにおいて、垂直方向に関しては第(3k−1)行(k=1,2,…)の情報電荷は間引き、第(3k−2)行及び第3k行の2行を加算合成し、さらに水平方向に関しては、1列置きの2画素を加算合成して互いに同じ色に対応する4画素から1画素を生成する圧縮が行われる。これにより、垂直方向に関しては1/3に圧縮され、水平方向に関しては1/2に圧縮された圧縮画像が得られる。
上述のように加算合成を行ってプレビュー時の圧縮画像を生成すると、圧縮画像と静止画撮影における標準画像とが実質的に互いに感度が異なるイメージセンサで撮影したのと等しくなり、両画像の画像信号レベルに違いが生じる。例えば、N画素を加算合成した圧縮画像の各画素での信号レベルは、単純には標準画像のN倍となる。
そのため、プレビューで適当な明るさでの撮影が行われるように露光制御がなされている状態で、そのまま、静止画撮影を行うと暗い画像となってしまうという問題があった。ここで、画像信号処理回路に設けられるAGC(Auto Gain Control:自動利得制御)回路やDGC(Digital Gain Control:デジタルゲイン制御)回路により標準画像に対する増幅ゲインを上げることにより、両画像信号の信号レベル差を調整すると、標準画像の画像信号に含まれるノイズまで増幅されるという不都合がある。また、被写体が暗い場合には、プレビュー撮影において既にゲインが増加されており、静止画撮影においてさらにゲインを上げることが困難な場合もある。
なお、自動露光制御においては、先行して撮影された画像の信号レベルに基づくフィードバック制御が行われ、新たな撮影における露光時間が決定される。これにより、被写体の明るさの変化に追随することが可能である。しかし、ここで問題となっているような不連続かつ大幅な感度変化に対して速やかに追随できるようにフィードバック制御を設定することは困難である。そのため、プレビュー動作中にユーザがシャッタボタンを押下して静止画撮影を指示した時点で得られる静止画は上述のように暗くなってしまう。また、静止画撮影は上述したようにプレビューに比べて低いフレームレートでしか繰り返すことができず、その分、自動露光制御により適正な露光が達成されるまでに比較的長時間を要することとなる。そのため、適正露光での静止画を得るようにすると、ユーザの望んだシャッタタイミングを逸してしまう。
本発明は上記問題点を解消するためになされたもので、撮像装置において、画素の加算合成を行うプレビュー撮影と加算合成を行わない静止画撮影との切り換え時に、好適な露光状態の画像が直ちに得られることを目的とする。
本発明に係る撮像装置は、行列配置された複数の受光画素毎に情報電荷を読み出して標準画像を出力する動作、及び所定の位置関係にあるN画素(Nは2以上の整数である)の前記受光画素毎に前記情報電荷を加算合成して圧縮画像を出力する動作を選択的に行うことができる撮像素子と、前記圧縮画像を取得する圧縮撮影から前記標準画像を取得する標準撮影へ切り換えて前記撮像素子を駆動する駆動部と、撮影する画像の露光時間を先行画像の信号レベルに基づいてフィードバック制御する露光制御部と、を有するものにおいて、前記駆動部が、前記標準撮影での前記撮像素子の前記露光時間を、前記圧縮撮影での前記露光時間のN倍に設定する。
本発明によれば、圧縮撮影から標準撮影への切り換えに連動して、露光時間が直前の圧縮画像に基づいて定められる露光時間のN倍に設定される。
他の本発明に係る撮像装置においては、前記圧縮画像が、水平方向にα画素、垂直方向にβ画素(α、βはα・β=Nを満たす自然数である)の加算合成により生成され、前記露光制御部が、前記先行画像の前記信号レベルと目標信号レベルとの比較に基づいて基準露光制御値を増減し、前記駆動部が、基準クロックをカウントし、所定の水平カウント数毎に、水平走査期間に同期した水平同期パルスを生成する水平同期パルス生成回路と、前記標準撮影では前記水平カウント数を前記圧縮撮影のα倍に設定する水平カウント値設定回路と、予め設定された露光制御値だけ前記水平同期パルスをカウントし、そのカウント期間に同期して前記撮像素子の露光を行う露光動作回路と、前記圧縮撮影では前記露光制御値に前記基準露光制御値を設定し、前記標準撮影では前記露光制御値に前記基準露光制御値のβ倍を設定する露光制御値設定回路と、を有する。
水平方向の圧縮の有無に応じて、1水平走査期間に読み出す情報電荷パケットの数は水平方向の圧縮比αだけ相違する。本発明によれば、これに対応して、標準撮影における水平走査期間に含まれる基準クロック数を圧縮撮影における数のα倍とする。よって、標準撮影における水平走査期間は圧縮撮影でのα倍となる。露光制御値は、このように標準撮影か圧縮撮影かで長さが切り替わる水平走査期間を単位とした露光時間に相当する。すなわち、圧縮撮影から標準撮影に切り換える際には、露光制御値をβ倍すれば、水平走査期間がα倍となることと併せて、N倍の露光時間が実現される。
別の本発明に係る撮像装置は、行列配置された複数の受光画素毎に情報電荷を読み出して標準画像を出力する動作、及び所定の位置関係にあるN画素(Nは2以上の整数である)の前記受光画素毎に前記情報電荷を加算合成して圧縮画像を出力する動作を選択的に行うことができる撮像素子と、前記標準画像を取得する標準撮影から前記圧縮画像を取得する圧縮撮影へ切り換えて前記撮像素子を駆動する駆動部と、撮影する画像の露光時間を先行画像の信号レベルに基づいてフィードバック制御する露光制御部と、を有するものにおいて、前記駆動部が、前記圧縮撮影での前記撮像素子の前記露光時間を、前記標準撮影での前記露光時間の1/N倍に設定する。
本発明によれば、標準撮影から圧縮撮影への切り換えに連動して、露光時間が直前の標準画像に基づいて定められる露光時間の1/N倍に設定される。
また別の本発明に係る撮像装置においては、前記圧縮画像が、水平方向にα画素、垂直方向にβ画素(α、βはα・β=Nを満たす自然数である)の加算合成により生成され、前記露光制御部が、前記先行画像の前記信号レベルと目標信号レベルとの比較に基づいて基準露光制御値を増減し、前記駆動部が、基準クロックをカウントし、所定の水平カウント数毎に、水平走査期間に同期した水平同期パルスを生成する水平同期パルス生成回路と、前記圧縮撮影では前記水平カウント数を前記標準撮影の1/α倍に設定する水平カウント値設定回路と、予め設定された露光制御値だけ前記水平同期パルスをカウントし、そのカウント期間に同期して前記撮像素子の露光を行う露光動作回路と、前記標準撮影では前記露光制御値に前記基準露光制御値を設定し、前記圧縮撮影では前記露光制御値に前記基準露光制御値の1/β倍を設定する露光制御値設定回路と、を有する。
本発明によれば、圧縮撮影における水平走査期間に含まれる基準クロック数を標準撮影における数の1/α倍とする。よって、圧縮撮影における水平走査期間は標準撮影での1/α倍となる。露光制御値は、このように標準撮影か圧縮撮影かで長さが切り替わる水平走査期間を単位とした露光時間に相当する。すなわち、標準撮影から圧縮撮影に切り換える際には、露光制御値を1/β倍すれば、水平走査期間が1/α倍となることと併せて、1/N倍の露光時間が実現される。
本発明によれば、圧縮画像の撮影と標準画像の撮影との切り換えに連動して、画素の加算合成の比率に応じて露光時間が不連続に変えられ、撮影モードの切り換え直後において好適な露光状態が実現される。
以下、本発明の実施の形態(以下実施形態という)について、図面に基づいて説明する。
本発明の実施形態に係る撮像装置は、プレビューでは比較的高いフレームレートでの撮影を行って、プレビュー用モニタに被写体の変化に滑らかに追随する動画を表示し、ユーザのシャッタボタン操作に連動して高い解像度での静止画を撮影し、例えば、記録媒体に当該静止画を保存する。
図1は、本撮像装置の概略の構成を示すブロック図である。この撮像装置は、CCDイメージセンサ2、クロック発生回路4、タイミング制御回路6、アナログ信号処理回路8、A/D変換回路10及びデジタル信号処理回路12を備えている。
CCDイメージセンサ2は、例えば、フレーム転送型のものである。その撮像部2iは複数の受光画素を備えて構成され、入射される光に応答して発生した情報電荷を各受光画素に蓄積する。例えば、撮像部2iにはベイヤー配列のカラーフィルタが配列される。
このCCDイメージセンサ2は、従来技術で述べたものと同様、垂直方向に関しては第(3k−1)行(k=1,2,…)の情報電荷を間引き、第(3k−2)行及び第3k行の2行を加算合成し、さらに水平方向に関しては、1列置きの2画素を加算合成して、互いに同じ色に対応する4画素から1画素を生成する圧縮を行うことができる構造を有する。その構造により、静止画撮影では、圧縮を行わずに標準画像を出力し、一方、プレビュー動作では、垂直方向に関して1/3、水平方向に関しては1/2にそれぞれ圧縮された圧縮画像を出力することができる。ここで、標準画像の垂直画素数をJv、水平画素数をJhとし、圧縮画像の垂直画素数をJv’、水平画素数をJh’と表すと、基本的にJv=3Jv’、Jh=2Jh’となる。
例えば、選択的に或る行の情報電荷を排出する技術として、撮像部2iや蓄積部2sを構成する垂直CCDシフトレジスタの当該行に対応するビットを独立に制御可能とする構成が知られている。その構成では、例えば、読み出しが不要な行に対応するビットの転送電極をオフ状態として、電位井戸を消滅させることにより、そこに蓄積されていた情報電荷を半導体基板の深さ方向に排出する縦型オーバーフロードレインが用いられる。このような構成により、蓄積部2sにフレーム転送された情報電荷のうち、第(3k−1)行の情報電荷を排出して間引くことができる。
残った第(3k−2)行及び第3k行の2行の加算合成は、水平転送部2hを水平転送駆動せずに、空の第(3k−1)行を含む第(3k−2)〜3k行を水平転送部2hにライン転送することにより可能である。
また、水平方向に1列置きの2画素を加算合成する技術に関して、蓄積部2sの垂直シフトレジスタの出力側と水平転送部2hとの間に1列置きの情報電荷を選択的に読み出すトランスファゲートを設ける構成が知られている。また、このように1列置きに水平転送部2hに読み出された情報電荷を水平転送部2h上にて2画素ずつ加算する構成、又は出力部2dのリセットを水平転送部2hでの転送の2ビット周期として容量に2画素分の情報電荷を順次転送して合成し、その加算合成された情報電荷量を相関二重サンプリング等で読み出す構成が従来より知られている。
クロック発生回路4は、撮像部2iの垂直シフトレジスタを駆動するクロックφi、蓄積部2sの垂直シフトレジスタを駆動するクロックφs、水平転送部2hを駆動するクロックφh、出力部2dのリセットゲートを駆動するクロックφr、基板裏面側に印加される電子シャッタパルスφshを生成してCCDイメージセンサ2を駆動する。その駆動は、静止画撮影モードでは、各画素毎の情報電荷を読み出して、標準画像を生成し、一方、プレビュー動作モードでは、上述の画素の加算合成の構成を機能させて、圧縮画像を生成する。なお、クロック発生回路4は、タイミング制御回路6から供給されるタイミング信号に基づいて生成される。
タイミング制御回路6は、一定周期の基準クロックCKをカウントする複数のカウンタを含んで構成され、基準クロックCKを分周してタイミング信号、例えば水平同期信号HD及び垂直同期信号VDを生成する。タイミング制御回路6のより詳細な構成は後述する。
アナログ信号処理回路8は、可変制御されるゲイン(アナログゲイン)で画像信号を増幅するAGC回路20を備え、自動利得制御を行う。また、アナログ信号処理回路8は、サンプルホールド等の処理を画像信号に施す。A/D変換回路10はアナログ信号処理回路8から出力される画像信号をデジタルデータに変換して、画像データを出力する。
デジタル信号処理回路12はA/D変換回路10から画像データを取り込み、各種の処理を行う。ここでは、デジタル信号処理回路12は、DGC回路22を備え、画像データにデジタルゲインを乗じて増幅する処理を行う。また、デジタル信号処理回路12は画像データに対して所定の処理を施して輝度データや色データを生成し、生成したデータに対して輪郭補正やガンマ補正等の処理を施す。
積分回路24は、DGC回路22が出力する標準画像又は圧縮画像の画像データを1画面単位で積分し、各画像に応じた画素数で除した1画面の平均信号レベルを算出する。自動露光制御回路26は、その平均信号レベルに基づいて露光時間Eを伸縮制御する。ここで自動露光制御回路26は1カウントが1水平走査期間(1H)を意味する基準露光制御値Ioを介して露光時間Eを制御する。自動露光制御回路26は平均信号レベルが目標信号レベルより下回っている場合には、露光時間Eを延ばすために、例えば、基準露光制御値Ioを1だけ増加させる。一方、平均信号レベルが目標信号レベルを上回っている場合には、露光時間Eを短縮するために、例えば、基準露光制御値Ioを1だけ減少させる。
図2は、タイミング制御回路6の概略の構成を示すブロック図である。タイミング制御回路6は、Hカウンタ40及びVカウンタ42を含んで構成される。Hカウンタ40は、基準クロックCKのクロック数を0から1つずつカウントアップし、上限値Chに達すると水平同期信号HDとして水平同期パルスを1つ発生して、カウント値をリセットする。Hカウンタ40のカウント上限値Chは、レジスタ44、乗算器46及びセレクタ48により設定される。レジスタ44は、圧縮画像の水平画素数Jh’を予め格納される。乗算器46は、レジスタ44の値に水平方向の圧縮率αh(≡Jh/Jh’)を乗算して標準画像の水平画素数Jhを算出する。ここでは乗算器46での乗算係数αhは2である。セレクタ48は、プレビュー動作モードか静止画撮影モードかを表す撮影モード信号Mを入力され、プレビュー動作モードである場合にはレジスタ44から読み出される値Jh’をHカウンタ40に上限値Chとして与える。一方、静止画撮影モードである場合には乗算器46から出力される値JhをHカウンタ40に上限値Chとして与える。この上限値Chの設定により、各撮影モードでの水平走査期間(H)を周期として水平同期パルスが生成される。
Vカウンタ42は、Hカウンタ40が出力する水平同期パルスを0から1つずつカウントアップし、上限値Cvに達するとカウント値をリセットすると共に、例えば通常、Highレベルに維持される垂直同期信号VDの信号レベルを例えば1H幅だけLowレベルに遷移させる。なお、このLowレベルの期間に垂直ブランキング期間が設定される。Vカウンタ42のカウント上限値Cvは、レジスタ50、乗算器52及びセレクタ54により設定される。レジスタ50は、圧縮画像の垂直画素数Jv’を予め格納される。乗算器52は、レジスタ50の値に垂直方向の圧縮率αv(≡Jv/Jv’)を乗算して標準画像の垂直画素数Jvを算出する。ここでは乗算器52での乗算係数αvは3である。セレクタ54は、撮影モード信号Mを入力され、プレビュー動作モードである場合にはレジスタ50から読み出される値Jv’をVカウンタ42に上限値Cvとして与える。一方、静止画撮影モードである場合には乗算器52から出力される値JvをVカウンタ42に上限値Cvとして与える。
またVカウンタ42は、自動露光制御回路26が出力する基準露光制御値Ioを用いて電子シャッタのタイミング信号SHを生成する。自動露光制御回路26が出力する基準露光制御値Ioはセレクタ56に入力される一方、乗算器58に入力される。乗算器58は、圧縮画像の生成における垂直方向の合成率βを乗算する。ここでは、圧縮画像の各画素は垂直方向に関しては2画素の合成により生成されるので、βは2である。セレクタ56は、撮影モード信号Mを入力され、プレビュー動作モードである場合には基準露光制御値Ioを露光制御値IとしてVカウンタ42に入力する。一方、静止画撮影モードである場合には乗算器58から出力される値βIoを露光制御値IとしてVカウンタ42に入力する。撮像部2iでの各受光画素の露光時間Eの終了タイミングは、撮像部2iから蓄積部2sへのフレーム転送の開始によって規定され、露光時間Eはフレーム転送の開始タイミングまでの長さIHの期間である。Vカウンタ42はこの露光時間Eの開始タイミングにてタイミング信号SHとしてトリガパルスを生成する。具体的には、Vカウンタ42はそのカウント値のリセットから時間として(Cv−I)Hが経過した時点にてパルスを生成してタイミング信号SHとして出力する。
図3は、本撮像装置の露光時間の制御を説明する概略のタイミング図である。図3(a)〜(d)はそれぞれプレビュー動作モードにおける水平同期信号HD、垂直同期信号VD、フレームシフトの垂直転送クロック、及び電子シャッタのタイミング信号SHを表している。同様に、図3(e)〜(h)はそれぞれ静止画撮影モードにおけるHD、VD、フレームシフトの垂直転送クロック、及びSHを表している。ここでは、図を簡略にして理解を容易とするために、静止画の1フレームが18行で構成される例を示している。プレビュー動作では、上述のように垂直方向に1/3とする圧縮動作が行われるので、圧縮画像は6行で構成されることになる。また、上述したように水平方向に関して、プレビュー動作では静止画撮影における1/2の画素数に圧縮が行われる。
プレビュー動作及び静止画撮影それぞれにおける1Hは、HDの水平同期パルスの間隔に対応する(図3(a)、(e))。図に示すように、静止画撮影の1Hはプレビュー動作の1Hの2倍となる。これは、上述したようにHカウンタ40が、プレビュー動作モードでは、レジスタ44に格納されたJh’だけ基準クロックCKをカウントして1Hを定め、静止画動作モードでは、乗算器46から出力される2Jh’をカウントして1Hを定めるように構成されているからである。
Vカウンタ42は、水平同期パルスのカウント数が0にリセットされたタイミングにて1H幅だけLowレベルを出力する(図3(b)、(f))。このLowレベルの期間に垂直ブランキング期間が設定され、撮像部2i及び蓄積部2sに対する垂直転送クロックφi、φsが同期して高速に駆動され(パルス列70,72)、撮像部2iから蓄積部2sへの情報電荷のフレームシフトが行われる(図3(c)、(g))。
Vカウンタ42は0にリセットされた後、水平同期パルスをカウントアップする。そして、プレビュー動作では1フレームが6行であることに対応して6回カウントアップする毎に0にリセットされ、一方、静止画撮影では、1フレームが18行であることに対応して18回カウントアップする毎に0にリセットされる。
フレームシフトが行われると、撮像部2iでは入射する光に応じて新たに情報電荷の蓄積が開始されるが、Vカウンタ42が生成するタイミング信号SH(パルス74,76)に応じてクロック発生回路4が基板裏面に所定の正電圧パルスφshを印加し、かつφiを全てオフ電圧とすることにより、それまで撮像部2iに蓄積された情報電荷は縦型オーバーフロードレインにより排出される。そして、この排出後、撮像部2iに改めて蓄積される情報電荷がフレームシフトされ、CCDイメージセンサ2から読み出される。すなわち、電子シャッタからフレームシフトの開始までの期間が露光時間Eとなる。
ここで、プレビュー動作において、自動露光制御回路26は例えばプレビューの各フレーム(又は所定フレーム数)毎に圧縮画像の信号レベルに基づいてフィードバックを行い、次に撮影されるであろう圧縮画像にて適正露光を与える基準露光制御値Ioを求める。例えばIo=3である場合、プレビュー動作が継続されるのであれば、その圧縮画像の撮影においては露光時間Eが3Hに設定される。
一方、このタイミングにてユーザがシャッタボタンの操作を行い静止画動作モードに移行した場合には、プレビュー動作は中断される。その場合には、セレクタ56が乗算器58が出力するβIo(ここでは2Io)をVカウンタ42に設定するので、露光時間EがβIoH(ここでは6H)に設定される。ここで、単位となるHは静止画動作に対応する水平走査期間であり、上述のようにプレビュー動作の水平走査期間のαh倍(ここでは2倍)の長さを有する。そのため、当該露光時間Eは、プレビュー動作が継続された場合に設定される露光時間Eのαh・β倍(ここでは4倍)の長さに設定される。
このように、本撮像装置では、プレビュー動作ではαh・β画素の加算合成して圧縮画像が生成されるのに対応して、静止画動作では露光時間Eがαh・β倍に設定され標準画像が取得される。よって、自動露光制御回路26に入力される信号レベルが圧縮画像と標準画像とで連続的となり、自動露光制御回路26においてプレビュー動作と静止画動作とを基本的に区別することなく連続的な露光制御が実現される。その結果、プレビュー動作と静止画動作とが相互に切り替わっても、直ちに適正露光での画像を取得することが可能となる。
2 CCDイメージセンサ、4 クロック発生回路、6 タイミング制御回路、8 アナログ信号処理回路、10 A/D変換回路、12 デジタル信号処理回路、20 AGC回路、22 DGC回路、24 積分回路、26 自動露光制御回路、40 Hカウンタ、42 Vカウンタ、44,50 レジスタ、46,52,58 乗算器、48,54,56 セレクタ。
Claims (4)
- 行列配置された複数の受光画素毎に情報電荷を読み出して標準画像を出力する動作、及び所定の位置関係にあるN画素(Nは2以上の整数である)の前記受光画素毎に前記情報電荷を加算合成して圧縮画像を出力する動作を選択的に行うことができる撮像素子と、前記圧縮画像を取得する圧縮撮影から前記標準画像を取得する標準撮影へ切り換えて前記撮像素子を駆動する駆動部と、撮影する画像の露光時間を先行画像の信号レベルに基づいてフィードバック制御する露光制御部と、を有する撮像装置において、
前記駆動部は、前記標準撮影での前記撮像素子の前記露光時間を、前記圧縮撮影での前記露光時間のN倍に設定すること、
を特徴とする撮像装置。 - 請求項1に記載の撮像装置において、
前記圧縮画像は、水平方向にα画素、垂直方向にβ画素(α、βはα・β=Nを満たす自然数である)の加算合成により生成され、
前記露光制御部は、前記先行画像の前記信号レベルと目標信号レベルとの比較に基づいて基準露光制御値を増減し、
前記駆動部は、
基準クロックをカウントし、所定の水平カウント数毎に、水平走査期間に同期した水平同期パルスを生成する水平同期パルス生成回路と、
前記標準撮影では前記水平カウント数を前記圧縮撮影のα倍に設定する水平カウント値設定回路と、
予め設定された露光制御値だけ前記水平同期パルスをカウントし、そのカウント期間に同期して前記撮像素子の露光を行う露光動作回路と、
前記圧縮撮影では前記露光制御値に前記基準露光制御値を設定し、前記標準撮影では前記露光制御値に前記基準露光制御値のβ倍を設定する露光制御値設定回路と、
を有することを特徴とする撮像装置。 - 行列配置された複数の受光画素毎に情報電荷を読み出して標準画像を出力する動作、及び所定の位置関係にあるN画素(Nは2以上の整数である)の前記受光画素毎に前記情報電荷を加算合成して圧縮画像を出力する動作を選択的に行うことができる撮像素子と、前記標準画像を取得する標準撮影から前記圧縮画像を取得する圧縮撮影へ切り換えて前記撮像素子を駆動する駆動部と、撮影する画像の露光時間を先行画像の信号レベルに基づいてフィードバック制御する露光制御部と、を有する撮像装置において、
前記駆動部は、前記圧縮撮影での前記撮像素子の前記露光時間を、前記標準撮影での前記露光時間の1/N倍に設定すること、
を特徴とする撮像装置。 - 請求項3に記載の撮像装置において、
前記圧縮画像は、水平方向にα画素、垂直方向にβ画素(α、βはα・β=Nを満たす自然数である)の加算合成により生成され、
前記露光制御部は、前記先行画像の前記信号レベルと目標信号レベルとの比較に基づいて基準露光制御値を増減し、
前記駆動部は、
基準クロックをカウントし、所定の水平カウント数毎に、水平走査期間に同期した水平同期パルスを生成する水平同期パルス生成回路と、
前記圧縮撮影では前記水平カウント数を前記標準撮影の1/α倍に設定する水平カウント値設定回路と、
予め設定された露光制御値だけ前記水平同期パルスをカウントし、そのカウント期間に同期して前記撮像素子の露光を行う露光動作回路と、
前記標準撮影では前記露光制御値に前記基準露光制御値を設定し、前記圧縮撮影では前記露光制御値に前記基準露光制御値の1/β倍を設定する露光制御値設定回路と、
を有することを特徴とする撮像装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004229868A JP2006050349A (ja) | 2004-08-05 | 2004-08-05 | 撮像装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2004229868A JP2006050349A (ja) | 2004-08-05 | 2004-08-05 | 撮像装置 |
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JP2006050349A true JP2006050349A (ja) | 2006-02-16 |
Family
ID=36028367
Family Applications (1)
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JP2004229868A Withdrawn JP2006050349A (ja) | 2004-08-05 | 2004-08-05 | 撮像装置 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2006050349A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011044902A (ja) * | 2009-08-21 | 2011-03-03 | Nec Corp | 撮影装置、撮影方法及び撮影プログラム |
-
2004
- 2004-08-05 JP JP2004229868A patent/JP2006050349A/ja not_active Withdrawn
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