JP2006050228A - 無線ネットワークシステム - Google Patents

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Abstract

【課題】 ルーティングプロトコルの種類に関係なく、リンクの切断または新たなリンクの接続に応じて、TCP通信を適切に制御可能な無線ネットワークシステムを提供する。
【解決手段】 送信元の無線装置1において、IPモジュール19は、TCPモジュール21からデータを受けると、その受けたデータを送信するための経路が正常であるか否かをルーティングテーブル20を参照して判定する。そして、IPモジュール19は、データを送信するための経路が異常であるときフリーズ信号ELENを生成してTCPモジュール21へ出力する。これにより、TCPモジュール21は、フリーズする。TCPモジュール21は、フリーズ後、プローブパケットを送信先の無線装置へ送信し、プローブパケットに対する確認応答を送信先の無線装置から受信すると、フリーズを解除する。
【選択図】 図2

Description

この発明は、複数の無線装置を備える無線ネットワークシステムに関し、特に、複数の無線装置によって、自律的、かつ、即時的に構築されるアドホックネットワークシステムに関するものである。
アドホックネットワークは、複数の無線装置が相互に通信を行なうことによって自律的、かつ、即時的に構築されるネットワークである。アドホックネットワークでは、通信する2つの無線装置が互いの通信エリアに存在しない場合、2つの無線装置の中間に位置する無線装置がルータとして機能し、データパケットを中継するので、広範囲のマルチホップネットワークを形成することができる。
アドホックネットワークでは、中継する無線装置の移動などにより、リンクの切断が頻繁に生じる。そのため、迅速にルートを再構築することが必要となり、そのためのルーティングプロトコルが種々提案されている。
現在までに提案されているアドホックネットワークのルーティングプロトコルは、2つのグループに分けられる。
第1のグループは、オンデマンド型のルーティングプロトコルである。このグループのルーティングプロトコルは、通信要求が発生するたびに(オンデマンド)、宛先までのルートを探索する。代表的なプロトコルとして、Dynamic Source Routing(DSR)プロトコルがある。
第2のグループは、テーブル駆動型のルーティングプロトコルである。このグループのルーティングプロトコルは、各宛先へのルートを予めテーブルのエントリとして作成しておく。代表的なプロトコルとして、Destination−Sequenced−Distance−Vector(DSDV)プロトコルがある(例えば、非特許文献1参照)。
ところで、有線ネットワーク上で運用されているアプリケーションの多くは、トランスポート層のプロトコルとしてTCP(Transmission Control Protocol)を用いている。従って、アドホックネットワーク上でも既存のアプリケーションを動作させるためには、トランスポート層のプロトコルとしてTCPを用いることが必要となる。
TCP通信では、コネクションを確立したTCP通信の無線装置の間のどこかでリンクが切断されていても、TCP通信が続行され、無駄なパケットの送信が行なわれるとともに、TCP通信のスループットが低下する。
この問題に対処する方法として、非特許文献2では、オンデマンド型ルーティングプロトコルであるDSRを対象に、リンクが切断されたときにTCP通信をフリーズし、新たにリンクが接続されたときにTCP通信のフリーズを解除するといったTCP通信の制御方式が記載されている。
C.E.Perkins and P.Bhagwat, "Destination sequenced distance-vector rooting (DSDV) for mobile computers", Proc.ACM/IEEE SIGCOM94, pp234-244,Aug.1994 G.Holland and N.H.Vaidya, "Analysis of TCP performance over middle ad hoc networks", Proc.ACM/IEEE MOBICOM'99, pp219-230, Aug.1999
しかし、上述の非特許文献2に記載されている方式は、オンデマンド型のルーティングプロトコルに特有の方式であり、テーブル駆動型のルーティングテーブルには、このような方式を用いることができない。
そこで、この発明は、かかる問題を解決するためになされたものであり、その目的は、ルーティングプロトコルの種類に関係なく、リンクの切断または新たなリンクの接続に応じて、TCP通信を適切に制御可能な無線ネットワークシステムを提供することである。
この発明によれば、無線ネットワークシステムは、送信元の無線装置と、送信先の無線装置と、送信元の無線装置と送信先の無線装置との間で無線通信を中継する複数の無線装置とを備え、自律的に構築される無線ネットワークシステムである。そして、送信元の無線装置は、TCPモジュールと、IPモジュールとを備える。TCPモジュールは、TCP通信を行なう。IPモジュールは、送信先の無線装置までの経路情報を所定のプロトコルに従って検索し、その検索した経路情報に基づいてTCPモジュールからのデータを送信先の無線装置へ送信する。そして、IPモジュールは、TCPモジュールからデータを受けると、その受けたデータを送信先の無線装置へ送信するための経路が正常であるか否かを経路情報に基づいて判定し、データを送信するための経路が異常であるとき、TCPモジュールをフリーズするためのフリーズ信号を生成してTCPモジュールへ出力する。また、TCPモジュールは、フリーズ信号に応じてフリーズする。
好ましくは、TCPモジュールは、フリーズ後、プローブパケットをIPモジュールへ定期的に出力し、送信先の無線装置から確認応答を受信するとフリーズを解除する。IPモジュールは、TCPモジュールからプローブパケットを受けると、フリーズした経路が復帰したか否かを経路情報に基づいて判定し、フリーズした経路が復帰しているとき、プローブパケットを送信先の無線装置へ送信する。
好ましくは、所定のプロトコルは、テーブル駆動型のルーティングプロトコルである。
好ましくは、IPモジュールは、送信先アドレスと、隣接する無線装置のアドレスと、送信先の無線装置までの経路状態を示す経路指標とを相互に対応付けたルーティングテーブルを経路情報として保持しており、TCPモジュールからデータを受けると、その受けたデータのヘッダに含まれる送信先アドレスに基づいてルーティングテーブルを検索してTCPモジュールから受けたデータを送信するための経路が正常であるか否かを判定する。
好ましくは、所定のプロトコルは、オンデマンド型のルーティングプロトコルである。
好ましくは、IPモジュールは、TCPモジュールからデータを受けると、その受けたデータのソケット情報に基づいて送信先の無線装置までの経路を探索し、その探索した経路の状態を示す経路情報に基づいて、TCPモジュールから受けたデータを送信するための経路が正常であるか否かを判定する。
好ましくは、IPモジュールは、暗号化プロトコルに従ってTCPモジュールからのデータを自動的に暗号化して送信先の無線装置と通信する。
この発明による無線ネットワークシステムにおいては、送信元の無線装置においてTCP通信のフリーズおよびフリーズの解除が行なわれる。即ち、送信元の無線装置において、IPモジュールは、TCPモジュールからのデータを送信するための経路が異常であるときフリーズ信号を生成してTCPモジュールへ出力し、TCPモジュールは、フリーズ信号に応じてフリーズする。そして、TCPモジュールは、フリーズ後、プローブパケットに対する確認応答を送信先の無線装置から受信するとフリーズを解除する。
従って、この発明によれば、データを送信するための経路を探索するプロトコルの種類に関係なく、TCPモジュールをフリーズし、そのフリーズを解除できる。また、無線通信を中継する無線装置において経路を探索するためのプロトコルを変える必要がない。更に、IPモジュールがデータを自動的に暗号化して送信先と送受信する場合にもフリーズおよびフリーズの解除を行なうことができる。
本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰返さない。
図1は、この発明の実施の形態による無線ネットワークシステムの概略図である。無線ネットワークシステム10は、無線装置1〜9を備える。無線装置1〜9は、無線通信空間に配置され、自律的にネットワークを構成している。そして、無線装置1から無線装置3へデータを送信する場合、無線装置2、無線装置9および無線装置6は、無線装置1からのデータを中継して無線装置3へ届ける。
以下においては、図1に示す無線ネットワークシステム10において、リンクの切断または新たなリンクの接続が生じた場合にTCP通信を適切に制御する点について説明する。
[実施の形態1]
図2は、図1に示す無線装置1の実施の形態1における構成を示す概略ブロック図である。無線装置1は、アンテナ11と、入力部12と、表示部13と、電子メールアプリケーション14と、通信制御部15とを含む。
アンテナ11は、無線通信空間を介して他の無線装置からデータを受信し、その受信したデータを通信制御部15へ出力するとともに、通信制御部15からのデータを無線通信空間を介して他の無線装置へ送信する。
入力部12は、無線装置1の操作者が入力したメッセージおよびデータの宛先を受付け、その受付けたメッセージおよび宛先を電子メールアプリケーション14へ出力する。表示部13は、電子メールアプリケーション14からの制御に従ってメッセージを表示する。
電子メールアプリケーション14は、入力部12からのメッセージおよび宛先に基づいてデータを生成して通信制御部15へ出力する。
通信制御部15は、ARPA(Advanced Research Projects Agency)インターネット階層構造に従って、通信制御を行なう複数のモジュールからなる。即ち、通信制御部15は、無線インターフェースモジュール16と、MAC(Media Access Control)モジュール17と、LLC(Logical Link Control)モジュール18と、IP(Internet Protocol)モジュール19と、ルーティングテーブル20と、TCPモジュール21と、UDP(User Datagram Protocol)モジュール22と、SMTP(Simple Mail Transfer Protocol)モジュール23と、ルーティングデーモン24とからなる。
無線インターフェースモジュール16は、物理層に属し、所定の規定に従って送信信号または受信信号の変復調および周波数変換等を行なう。
MACモジュール17は、データリンク層の下位層に属し、MACプロトコルを実行してデータ(パケット)の再送制御等を行なう。そして、MACモジュール17は、データ(パケット)の再送回数が所定値を超えるとリンクが切断されたことを検知し、リンクが切断されたことをルーティングデーモン24に通知する。
LLCモジュール18は、データリンク層の上位層に属し、LLCプロトコルを実行することによってインターネット層からのネットワーク媒体を意識せずに同じ手順で処理を行なう。
IPモジュール19は、インターネット層に属し、IPパケットを生成する。IPパケットは、IPヘッダと、上位のプロトコルのパケットを格納するためのIPデータ部とからなる。また、IPモジュール19は、TCPモジュール21からデータを受けると、その受けたデータをIPデータ部に格納してIPパケットを生成する。そして、IPモジュール19は、テーブル駆動型のルーティングプロトコルであるDSDVプロトコルに従ってルーティングテーブル20を検索し、生成したIPパケットを送信するための経路が正常であるか否かを判定する。IPモジュール19は、データを送信するための経路が正常であるとき、生成したIPパケットを相手先へ送信する。
IPモジュール19は、IPSec(IP Security Protocol)を備えており、生成したIPパケットをIPSecによって自動的に暗号化して送信先の無線装置へ送信する。
IPSecは、IKE(Internet Key Exchange)、ESP(Encapsulating Security Payload)およびAH(Authentication Header)からなる。IKEは、暗号鍵の交換に使用されるプロトコルであり、ESPは、データの転送に利用されるプロトコルであり、AHは、完全性の保証と認証のためのプロトコルである。ここで、完全性の保証とは、送信したデータが元のままであることを保証することを言う。
IPSecは、これら3つのプロトコル(IKE、ESPおよびAH)によって自動的にパケットを暗号化し、その暗号化したパケットを送信先の無線装置と送受信する。
このように、IPモジュール19は、パケットを暗号化して送信先の無線装置と送受信する機能を有する。
一方、IPモジュール19は、データを送信するための経路が異常であるとき、TCPモジュール21をフリーズするためのフリーズ信号ELFN(Explicit Link Failure Notification)を生成してTCPモジュール21へ出力する。そして、IPモジュール19は、フリーズ信号ELFNをTCPモジュール21へ出力した後、TCPモジュール21からプローブパケットを受けると、そのプローブパケットをIPデータ部に含むIPパケットを生成するとともに、異常であると判定した経路が再構築されたか否かをルーティングテーブル20を参照して判定し、異常であると判定した経路が再構築されていないとき、プローブパケットをIPデータ部に含むIPパケットを送信せず、異常であると判定した経路が再構築されているとき、プローブパケットをIPデータ部に含むIPパケットを送信先へ送信する。
ルーティングテーブル20は、インターネット層に属し、後述するように、各送信先アドレスに対応付けて経路情報を格納する。
TCPモジュール21は、トランスポート層に属し、TCPパケットを生成する。TCPパケットは、TCPヘッダと、上位のプロトコルのデータを格納するためのTCPデータ部とからなる。
また、TCPモジュール21は、IPモジュール19からフリーズ信号ELFNを受けると、フリーズし、そのフリーズ後、プローブパケットを定期的に生成してIPモジュール19へ出力する。そして、TCPモジュール21は、プローブパケットをIPモジュール19へ出力後、送信先の無線装置から確認応答ACKを受信すると、フリーズを解除する。
UDPモジュール22は、トランスポート層に属し、ルーティングデーモン24によって作成されたUpdateパケットをブロードキャストし、他の無線装置からブロードキャストされたUpdateパケットを受信してルーティングデーモン24へ出力する。
SMTPモジュール23は、プロセス/アプリケーション層に属し、電子メールアプリケーション14から受け取ったデータに基づいて、全二重通信チャネルの確保およびメッセージの交換等を行なう。
ルーティングデーモン24は、プロセス/アプリケーション層に属し、他の通信制御モジュールの実行状態を監視するとともに、他の通信制御モジュールからのリクエストを処理する。また、ルーティングデーモン24は、DSDVプロトコルに従って他の無線装置と経路情報を定期的に交換し合い、取得した経路情報に基づいて最適な経路を算出してインターネット層にルーティングテーブル20を動的に作成する。
なお、図1に示す無線装置2〜9の各々も、図2に示す無線装置1の構成と同じ構成からなる。
図3は、IPヘッダの構成図である。IPヘッダは、バージョン、ヘッダ長、サービスタイプ、パケット長、識別番号、フラグ、フラグメントオフセット、生存時間、プロトコル、ヘッダチェックサム、送信元IPアドレス、送信先IPアドレス、およびオプションからなる。
図4は、TCPヘッダの構成図である。TCPヘッダは、送信元ポート番号、送信先ポート番号、シーケンス番号、確認応答(ACK)番号、データオフセット、予約、フラグ、ウィンドサイズ、ヘッダチェックサムおよびアージェントポインタからなる。
送信元ポート番号は、送信元の無線装置で複数のアプリケーションが動作しているときに、このTCPパケットを出力したアプリケーションを特定する番号である。また、送信先ポート番号は、送信先の無線装置で複数のアプリケーションが動作しているときに、このTCPパケットを届けるアプリケーションを特定する番号である。
TCP通信は、エンド・ツー・エンドのコネクション型通信プロトコルである。TCP通信のコネクション接続を要求する無線装置(以下、「TCP通信接続要求装置」という。)のTCPモジュール21は、コネクションの確立時に、TCPヘッダ内のCode BitにSYN(Synchronize Flag)を設定したコネクションの接続要求を示す第1パケットをTCP通信のコネクション接続を受理する端末(以下、「TCP通信接続受理装置」という。)のTCPモジュール21へ送信する。これを受けて、TCP通信接続受理装置のTCPモジュール21は、TCPヘッダ内のCode BitにSYNおよびACK(確認応答)を設定したコネクションの接続要求受理および接続完了を示す第2パケットをTCP通信接続要求装置のTCPモジュール21へ送信する。更に、これを受けて、TCP通信接続要求装置のTCPモジュール21は、TCPヘッダ内のCode BitをACK(確認応答)に設定したコネクションの接続完了を示す第3パケットをTCP通信接続受理装置のTCPモジュール21へ送信する。
コネクションの切断要求は、TCP通信要求装置およびTCP通信受理装置のいずれの側からでも行なうことができる。TCP通信のコネクション切断を要求する無線装置(以下、「TCP通信切断要求装置」という。)のTCPモジュール21は、コネクションの切断時に、TCPヘッダ内のCode BitをFIN(Finish Flag)に設定したコネクションの切断要求を示す第1パケットをTCP通信のコネクション切断を受理する無線装置(以下、「TCP通信切断受理装置」という。)へ送信する。これを受けて、TCP通信切断受理装置のTCPモジュール21は、TCPヘッダ内のCode BitをACK(確認応答)に設定したコネクションの切断要求受理を示す第2パケットと、TCPヘッダ内のCode BitをFINに設定したコネクションの切断完了を示す第3パケットをTCP通信切断要求装置のTCPモジュール21へ送信する。更に、これを受けて、TCP通信切断要求装置のTCPモジュール21は、TCPヘッダ内のCode BitをACK(確認応答)に設定したコネクションの切断完了を示す第4パケットをTCP通信切断受理装置のTCPモジュール21へ送信する。
図5は、図2に示すルーティングテーブル20の例を示す図である。ルーティングテーブル20は、送信先アドレスと、隣接する無線装置のアドレス(NextHopアドレス)と、メトリック(Metric)と、シーケンス番号(SeqNum)とからなる。そして、送信先アドレス、NextHopアドレス、Metric、およびSeqNumは、相互に対応付けられている。
送信先アドレスは、送信先の無線装置のIPアドレスを表す。NextHopアドレスは、次にホップする無線装置のIPアドレスを表す。Metricは、送信元の無線装置と送信先の無線装置との間の経路状態を示す経路指標を表す。そして、Metricは、送信元の無線装置と送信先の無線装置との間の経路が正常であるとき、送信元の無線装置から送信先の無線装置までのホップ数が格納され、送信元の無線装置と送信先の無線装置との間の経路が異常であるとき、無限大(∞)が格納される。SeqNumは、経路情報が生成された順番を表す。
図5に示すルーティングテーブル20の例では、第1の経路は、送信元の無線装置を無線装置1とし、送信先の無線装置を無線装置3とする経路であり、無線装置1が送信したパケットを最初に中継する端末が無線装置2であり、無線装置1が送信したパケットは、Metricが4であるので、3つの無線装置によって中継されて無線装置3に届くことを示している。
また、第2の経路は、送信元の無線装置を無線装置1とし、送信先の無線装置を無線装置7とする経路であり、無線装置1が送信したパケットを最初に中継する無線装置が無線装置5であり、無線装置1が送信したパケットは、Metricが2であるので、1つの無線装置によって中継されて無線装置7に届くことを示している。
更に、第3の経路は、送信元の無線装置を無線装置1とし、送信先の無線装置を無線装置4とする経路であり、無線装置1が送信したパケットを最初に中継する無線装置が無線装置2であり、無線装置1が送信したパケットは、Metricが2であるので、1つの無線装置によって中継されて無線装置4に届くことを示している。
IPモジュール19は、TCPモジュール21からデータ(TCPパケット)を受けると、TCPパケットをIPパケットのIPデータ部に格納し、IPヘッダを作成する。そして、IPモジュール19は、その作成したIPヘッダに含まれる送信先IPアドレスと同じ送信先アドレスに対応するMetricに無限大(∞)が格納されているか否かをルーティングテーブル20を参照して検索する。
IPモジュール19は、そのMetricに無限大(∞)が格納されているとき、TCPモジュール21から受けたTCPパケットを送信するための経路が異常であると判定し、フリーズ信号ELFNを生成する。そして、IPモジュール19は、TCPヘッドに含まれる送信元ポート番号を取得し、その取得した送信元ポート番号によって指定されるTCPモジュール21へフリーズ信号ELFNを出力する。
また、IPモジュール19は、そのMetricに無限大(∞)以外の数値が格納されているとき、TCPモジュール21から受けたTCPパケットを送信するための経路が正常であると判定し、作成したIPパケットをLLCモジュール18へ出力し、送信先の無線装置へ送信する。
フリーズ信号ELFNをTCPモジュール21へ出力した場合、IPモジュール19は、TCPモジュール21からプローブパケットを受けると、プローブパケットをIPパケットのIPデータ部に格納し、IPヘッダを作成する。そして、IPモジュール19は、その作成したIPヘッダに含まれる送信先IPアドレスと同じ送信先アドレスに対応するMetricに無限大(∞)が格納されているか否かをルーティングテーブル20を参照して検索する。
IPモジュール19は、そのMetricに無線大(∞)が格納されているとき、異常であると判定した経路が再構築されていないと判定し、プローブパケットの送信を中止する。また、IPモジュール19は、そのMetricに無限大(∞)以外の数値が格納されているとき、異常であると判定した経路が再構築されたと判定し、プローブパケットをIPデータ部に含むIPパケットをLLCモジュール18へ出力し、送信先の無線装置へ送信する。
以下、(1)無線ネットワークシステム10におけるルーティング、(2)リンクの切断および通知、(3)フリーズ移行制御、および(4)フリーズ解除制御について説明する。
(1)無線ネットワークシステムにおけるルーティング
無線装置1のルーティングデーモン24は、次の方法によって、経路探索を定期的に行なう。ルーティングデーモン24は、自己の経路情報のSeqNumをインクリメントする。これによって、この経路情報は、他の無線装置(無線装置2〜9)が持つルーティングテーブル20内の経路情報よりも新しいことを表す。
ルーティングデーモン24は、Updateパケットに最新のルーティングテーブル20内の経路情報の全てを登録し、UpdateパケットをUDPモジュール22によってブロードキャストする。
他の無線装置、例えば、無線装置2が無線装置1から送信されたUpdateパケットを受信すると、無線装置2のルーティングデーモン24は、その受信したUpdateパケット内の経路情報に基づいて、無線装置2のルーティングテーブル20内の経路情報を更新するとともに、必要に応じて、無線装置2のルーティングテーブル20内の経路情報の全てを登録したUpdateパケットをUDPモジュール22によってブロードキャストする。
無線装置1のルーティングデーモン24は、無線装置2からのUpdateパケットを受信すると、その受信したUpdateパケットに含まれる経路情報に基づいて、無線装置1のルーティングテーブル20内の経路情報を更新するとともに、必要に応じて、無線装置1のルーティングテーブル20内の経路情報の全てを登録したUpdateパケットをUDPモジュール22によってブロードキャストする。
このように、各無線装置1〜9のルーティングデーモン24は、DSDVプロトコルに従って、自己のルーティングテーブル20内の経路情報をUpdateパケットに登録してブロードキャストし、経路情報を相互に送受信することによってパケットを送信する経路を定期的に探索する。
(2)リンク切断の検知および通知
ルーティングデーモン24は、MACモジュール17からリンクが切断された旨の通知を受けたとき、または他の無線装置からリンクが切断された旨の通知を受けたとき、上述した定期的な経路の探索処理によらずに、自己の無線装置のルーティングテーブル20を更新するとともに、即座にUDPモジュール22によってUpdateパケットをブロードキャストして、リンクが切断されたことを他の無線装置へ通知する。
図6は、リンク切断の検知および通知処理の動作を説明するためのフローチャートである。一連の動作が開始されると、いずれかの無線装置のMACモジュール17が、キャリアセンスによって、パケットの再送回数が所定回数を越えたことを検知することによって、リンクが切断されていることを検知して、リンクが切断されたことをルーティングデーモン24に通知する(ステップS1)。
ルーティングデーモン24は、転送されなかったパケットのIPヘッダの送信先アドレスがルーティングテーブル20内に存在するか否かを判定する(ステップS2)。そして、送信先アドレスがルーティングテーブル20内に存在していない場合、一連の動作は終了する。一方、ルーティングデーモン24は、送信先アドレスがルーティングテーブル20内に存在している場合には、ルーティングテーブル20内のその送信先アドレスが含まれる経路情報のMetricを無限大(∞)に更新する(ステップS3)。
ルーティングデーモン24は、変更した経路情報を含むUpdateパケットを作成して、そのUpdateパケットをUDPモジュール22に送り、ブロードキャストさせる(ステップS4)。
他の無線装置のルーティングデーモン24は、UDPモジュール22が受信したUpdateパケットを受信する(ステップS5)。
他の無線装置のルーティングデーモン24は、Updateパケットに含まれる経路情報の送信先アドレスが自己のルーティングテーブル20内に存在し、かつ、そのMetricが無限大(∞)でないか否かを判定する(ステップS6)。そして、Updateパケットに含まれる経路情報の送信先アドレスが自己のルーティングテーブル20内に存在しないか、または、Updateパケットに含まれる経路情報の送信先アドレスが自己のルーティングテーブル20内に存在するが、そのMetricが無限大(∞)である場合には、一連の動作は終了する。
一方、Updateパケットに含まれる経路情報の送信先アドレスが自己のルーティングテーブル20内に存在し、かつ、そのMetricが無限大(∞)でない場合には、ルーティングテーブル20内のその送信先アドレスが含まれる経路情報のMetricを無限大(∞)に更新する(ステップS7)。
他の無線装置のルーティングデーモン24は、変更した経路情報を含むUpdateパケットを作成して、そのUpdateパケットをUDPモジュール22に送り、ブロードキャストさせる(ステップS8)。
そして、ステップS2おいて”NO”である場合、ステップS6において”NO”である場合、およびステップS8のいずれかの後、一連の動作は終了する。
(3)フリーズ移行制御
図7は、TCP通信のフリーズ移行制御の動作を説明するためのフローチャートである。一連の動作が開始されると、IPモジュール19は、TCPモジュール21から受けたTCPパケットの送信先アドレスの経路が異常であるか否かをルーティングテーブル20を参照して判定する(ステップS11)。
より具体的には、IPモジュール19は、TCPモジュール21から受けたTCPパケットの送信先アドレスと同じ送信先アドレスがルーティングテーブル20に存在するか否かを検索することによって経路が異常であるか否かを判定する。そして、IPモジュール19は、送信先アドレスがルーティングテーブル20に存在しないとき、経路が異常であると判定する。
また、IPモジュール19は、TCPモジュール21から受けたTCPパケットの送信先アドレスと同じ送信先アドレスが存在する場合、その送信先アドレスに対応するMetricが無限大(∞)であるか否かを検索することによって経路が異常であるか否かを判定する。そして、IPモジュール19は、Metricが無限大(∞)である場合、経路が異常であると判定し、Metricが無限大(∞)でない場合、経路が正常であると判定する。
ステップS11において、経路が異常であると判定されると、一連の動作は終了する。一方、ステップS11において、経路が異常であると判定されると、IPモジュール19は、TCPヘッダから送信元ポート番号を取得する(ステップS12)。そして、IPモジュール19は、フリーズ信号ELFNを生成し、その生成したフリーズ信号ELFNをステップS12において取得した送信元ポート番号によって特定されるTCPモジュール21へ出力する。即ち、送信元ポート番号によって指定されたTCPモジュール21へフリーズが要求される(ステップS13)。
そして、フリーズを要求されたTCPモジュール21がフリーズしているか否かが判定され(ステップS14)、TCPモジュール21がフリーズしているとき、一連の動作は終了する。
一方、ステップS14において、TCPモジュール21がフリーズしていないと判定されたとき、複数のTCPモジュール21のうち、ステップS12において取得された送信元ポート番号によって特定されるTCPモジュール21は、フリーズ信号ELFNに応じてフリーズする(ステップS15)。
これによって、フリーズ移行制御の動作が終了する。
このように、この発明においては、IPモジュール19は、TCPモジュール21からTCPパケットを受け取るごとに、即ち、TCPモジュール21からデータを受け取るごとに、その受け取ったデータを送信するための経路が正常であるか否かを判定し(ステップS11参照)、その経路が異常であるとき、フリーズ要求が送信元ポート番号によって特定されるTCPモジュールへ出力され(ステップS13参照)、送信元ポート番号によって特定されるTCPモジュールの状態が判定される(ステップS14参照)。そして、そのTCPモジュールがフリーズしているとき(ステップS14において“Yes”の場合)、一連の動作は終了し、そのTCPモジュールがフリーズしていないとき(ステップS14において“No”の場合)、複数のTCPモジュール21のうち、そのデータを送信先の無線装置へ送信しようとするTCPモジュール21をフリーズする(ステップS15参照)。
従って、この発明によれば、データを送信しようとする経路が異常であると判定されるごとにTCPモジュール21の状態を判定できる。
そして、TCPモジュール21がフリーズしていないときにデータごとにTCPモジュール21をフリーズできる。
(4)フリーズ解除制御
図8は、TCP通信フリーズ解除制御の動作を説明するためのフローチャートである。一連の動作が開始されると、フリーズ移行制御によってフリーズされたTCPモジュール21は、プローブパケットを定期的にIPモジュール19へ出力する。そして、IPモジュール19は、TCPモジュール21からプローブパケットを受けると、その受けたプローブパケットをIPデータ部に格納してIPパケットを作成するとともに、その作成したIPパケットを送信する経路が再構築されたか否かをルーティングテーブル20を参照して判定する。
TCPパケットを送信先へ送信するための経路が存在しないことに起因してフリーズが生じている場合には、IPモジュール19は、プローブパケットを送信先へ送信するための経路が存在するか否かをルーティングテーブル20を参照して判定する。そして、プローブパケットを送信するための経路が存在するとき、IPモジュール19は、経路が再構築されたと判定し、プローブパケットをIPデータ部に含むIPパケットを送信先の無線装置へ送信する。また、プローブパケットを送信するための経路が存在しないとき、IPモジュール19は、経路が再構築されていないと判定し、そのプローブパケットを送信先の無線装置へ送信しない。
また、TCPパケットを送信先へ送信するための経路のMetricが無限大(∞)であることに起因してフリーズが生じている場合には、IPモジュール19は、プローブパケットを送信するための経路のMetricが無限大(∞)であるか否かをルーティングテーブル20を参照して判定する。そして、Metricが無限大(∞)以外の値であるとき、IPモジュール19は、経路が再構築されたと判定し、プローブパケットをIPデータ部に含むIPパケットを送信先の無線装置へ送信する。また、プローブパケットを送信するための経路のMetricが無限大(∞)であるとき、IPモジュール19は、経路が再構築されていないと判定し、プローブパケットをIPデータ部に含むIPパケットを送信先の無線装置へ送信しない。
IPモジュール19がプローブパケットをIPデータ部に含むIPパケットを送信先の無線装置へ送信した後、TCPモジュール21は、送信先の無線装置から確認応答ACKを受信したか否かを判定する(ステップS21)。そして、送信先の無線装置からACKを受信していないとき、TCPモジュール21のフリーズを解除する動作は終了する。
一方、送信先の無線装置からACKを受信しているとき、TCPモジュール21がフリーズしているか否かが更に判定され(ステップS22)、TCPモジュール21がフリーズしていないとき、TCPモジュール21のフリーズを解除する動作は終了する。
一方、ステップS22において、TCPモジュール21がフリーズしていると判定されたとき、TCPモジュール21は、送信先の無線装置からの確認応答ACKに応じて、TCP通信のフリーズを解除する(ステップS23)。これによって、フリーズ解除制御の動作が終了する。
このように、TCPモジュール21は、フリーズした後、プローブパケットをIPモジュール19へ出力し、プローブパケットに対する確認応答ACKを送信先の無線装置から受信すると、TCPモジュール21の状態が判定され(ステップS22参照)、TCPモジュール21がフリーズしている場合にフリーズが解除される(ステップS23参照)。従って、この発明においては、TCPモジュール21は、フリーズを解除するための手段を備えることを特徴とする。
そして、上述したようにフリーズはデータごとに生じ、TCPモジュール21は、フリーズが生じたことに起因して、フリーズを解除するためのプローブパケットをIPモジュール19へ出力し、プローブパケットに対する確認応答ACKを送信先の無線装置から受信すると、TCPモジュール21がフリーズしているか否かを判定するとともに、TCPモジュール21がフリーズしている場合にフリーズを解除する(ステップS21〜S23参照)ので、送信先の無線装置から確認応答ACKを受けるごとにTCPモジュール21の状態を判定できるとともに、データごとに生じたフリーズをデータごとに解除できる。
[実施の形態2]
図9は、図1に示す無線装置1〜9の実施の形態2における構成を示す概略ブロック図である。実施の形態2においては、無線装置1〜9の各々は、図9に示す無線装置1Aからなる。無線装置1Aは、図2に示す無線装置1の通信制御部15を通信制御部15Aに代えたものであり、その他は、無線装置1と同じである。
通信制御部15Aは、通信制御部15のルーティングテーブル20を削除し、IPモジュール19をIPモジュール19Aに代えたものであり、その他は、通信制御部15と同じである。
IPモジュール19Aは、データ(TCPパケット)を送信するための経路をオンデマンド型のルーティングプロトコルであるDSRプロトコルに従ってパケットの送信時に探索し、その探索した経路に関する経路情報を保持する。そして、IPモジュール19Aは、TCPモジュール21からデータ(TCPパケット)を受けると、その受けたデータ(TCPパケット)をIPデータ部に含むIPパケットを作成するとともに、その作成したIPパケットを送信するための経路が存在するか否かを、保持している経路情報に基づいて判定する。
TCPモジュール21から受けたデータを送信するための経路が存在しないとき、IPモジュール19Aは、フリーズ信号ELFNを生成して送信元ポート番号によって特定されるTCPモジュール21へ出力する。また、IPモジュール19Aは、TCPモジュール21から受けたデータを送信するための経路が存在しているとき、作成したIPパケットを送信先の無線装置へ送信する。
IPモジュール19Aは、フリーズ信号ELFNをTCPモジュール21へ出力した後、TCPモジュール21からプローブパケットを受けると、その受けたプローブパケットをIPデータ部に含むIPパケットを作成する。そして、IPモジュール19Aは、プローブパケットをIPデータ部に含むIPパケットを送信するための経路が再構築されたか否かを、保持している経路情報に基づいて判定する。
プローブパケットを送信する経路が再構築されたと判定されたとき、IPモジュール19Aは、プローブパケットをIPデータ部に含むIPパケットを送信先の無線装置へ送信し、プローブパケットを送信する経路が再構築されていないと判定したとき、プローブパケットをIPデータ部に含むIPパケットの送信を停止する。
IPモジュール19Aは、その他、IPモジュール19と同じ機能を果たす。
このように、実施の形態2においては、無線装置1〜9は、オンデマンド型のルーティングプロトコルに従ってデータを送信するための経路を探索するIPモジュール19Aを備える無線装置1Aからなり、実施の形態1において説明したフリーズ移行制御(図7参照)およびフリーズ解除制御(図8参照)と同じ制御に従ってフリーズ移行制御およびフリーズ解除制御を行なう。
従って、実施の形態2においても、データごとにフリーズでき、データごとにフリーズを解除できる。
その他は、実施の形態1と同じである。
上述した実施の形態1,2におけるフリーズ移行制御およびフリーズ解除制御は、無線ネットワークシステム10における送信元の無線装置において実行される。
実施の形態1,2において説明したように、この発明においては、データを送信するための経路がテーブル駆動型のルーティングプロトコル(DSDVプロトコル)に従って探索される場合(実施の形態1)、およびデータを送信するための経路がオンデマンド型のルーティングプロトコル(DSRプロトコル)に従って探索される場合(実施の形態2)の両方において、データごとにTCPモジュール21をフリーズし、データごとにTCPモジュール21のフリーズを解除できる。
つまり、この発明においては、IPモジュール19,19AがTCPモジュール21からデータを受けるとごとに、その受けたデータを送信する経路が正常であるか否かを経路情報に基づいて判定し、データを送信する経路が異常であるとき、フリーズ信号ELFNを生成してTCPモジュール21へ出力し、TCPモジュール21は、フリーズ信号ELFNに応じてフリーズすることを特徴とするので、データを送信するための経路を探索するプロトコルの種類に関係なく、TCPモジュール21のフリーズおよびフリーズの解除を行なうことができる。
また、上述したフリーズ移行制御およびフリーズ解除制御は、無線ネットワークシステム10における送信元の無線装置において実行されるので、送信元の無線装置と送信先の無線装置との間で無線通信を中継する無線装置のルーティングプロトコルを変更しなくてもよい。
更に、IPモジュール19,19AがIPSecに従ってネットワークのセキュリティを確保しながら送信先の無線装置と無線通信する場合にもフリーズ移行制御およびフリーズ解除制御を容易に行なうことができる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施の形態の説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
この発明は、ルーティングプロトコルの種類に関係なく、リンクの切断または新たなリンクの接続に応じて、TCP通信を適切に制御可能な無線ネットワークシステムに適用される。
この発明の実施の形態による無線ネットワークシステムの概略図である。 図1に示す無線装置の実施の形態1における構成を示す概略ブロック図である。 IPヘッダの構成図である。 TCPヘッダの構成図である。 図2に示すルーティングテーブルの例を示す図である。 リンク切断の検知および通知処理の動作を説明するためのフローチャートである。 TCP通信のフリーズ移行制御の動作を説明するためのフローチャートである。 TCP通信フリーズ解除制御の動作を説明するためのフローチャートである。 図1に示す無線装置の実施の形態2における構成を示す概略ブロック図である。
符号の説明
1〜9,1A 無線装置、10 無線ネットワークシステム、11 アンテナ、12 入力部、13 表示部、14 電子メールアプリケーション、15,15A 通信制御部、16 無線インターフェースモジュール、17 MACモジュール、18 LLCモジュール、19,19A IPモジュール、20 ルーティングテーブル、21 TCPモジュール、22 UDPモジュール、23 SMTPモジュール、24 ルーティングデーモン。

Claims (7)

  1. 送信元の無線装置と、送信先の無線装置と、前記送信元の無線装置と前記送信先の無線装置との間で無線通信を中継する複数の無線装置とを備え、自律的に構築される無線ネットワークシステムであって、
    前記送信元の無線装置は、
    TCP通信を行なうTCPモジュールと、
    前記送信先の無線装置までの経路情報を所定のプロトコルに従って検索し、その検索した経路情報に基づいて前記TCPモジュールからのデータを前記送信先の無線装置へ送信するIPモジュールとを備え、
    前記IPモジュールは、前記TCPモジュールからデータを受けると、その受けたデータを前記送信先の無線装置へ送信するための経路が正常であるか否かを前記経路情報に基づいて判定し、前記データを送信するための経路が異常であるとき、前記TCPモジュールをフリーズするためのフリーズ信号を生成して前記TCPモジュールへ出力し、
    前記TCPモジュールは、前記フリーズ信号に応じてフリーズする、無線ネットワークシステム。
  2. 前記TCPモジュールは、前記フリーズ後、プローブパケットを前記IPモジュールへ定期的に出力し、前記送信先の無線装置から確認応答を受信するとフリーズを解除し、
    前記IPモジュールは、前記TCPモジュールから前記プローブパケットを受けると、前記フリーズした経路が復帰したか否かを前記経路情報に基づいて判定し、前記フリーズした経路が復帰しているとき、前記プローブパケットを前記送信先の無線装置へ送信する、請求項1に記載の無線ネットワークシステム。
  3. 前記所定のプロトコルは、テーブル駆動型のルーティングプロトコルである、請求項1または請求項2に記載の無線ネットワークシステム。
  4. 前記IPモジュールは、送信先アドレスと、隣接する無線装置のアドレスと、前記送信先の無線装置までの経路状態を示す経路指標とを相互に対応付けたルーティングテーブルを前記経路情報として保持しており、前記TCPモジュールからデータを受けると、その受けたデータのヘッダに含まれる送信先アドレスに基づいて前記ルーティングテーブルを検索して前記TCPモジュールから受けたデータを送信するための経路が正常であるか否かを判定する、請求項3に記載の無線ネットワークシステム。
  5. 前記所定のプロトコルは、オンデマンド型のルーティングプロトコルである、請求項1または請求項2に記載の無線ネットワークシステム。
  6. 前記IPモジュールは、前記TCPモジュールからデータを受けると、その受けたデータのソケット情報に基づいて前記送信先の無線装置までの経路を探索し、その探索した経路の状態を示す経路情報に基づいて、前記TCPモジュールから受けたデータを送信するための経路が正常であるか否かを判定する、請求項5に記載の無線ネットワークシステム。
  7. 前記IPモジュールは、暗号化プロトコルに従って前記TCPモジュールからのデータを自動的に暗号化して送信先の無線装置と通信する、請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の無線ネットワークシステム。
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