JP2006049767A - 半導体レーザ装置及び光ピックアップ装置 - Google Patents

半導体レーザ装置及び光ピックアップ装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 本発明は、ノイズ等が抑えられた高性能の半導体レーザ装置を比較的低い製造コストで、提供することを目的とする。
【解決手段】 段差を設けたサブマウント体20aの上に、複数の半導体レーザチップ21a、21bを搭載することにより、発光点26,27を結ぶ直線とベース面とに角度θをもたせ、ビープスポットを斜めにして光ディスクのピット列に照射可能な構造とする。
【選択図】 図2

Description

本発明は、半導体レーザ装置及び光ピックアップ装置に関する。
近年、DVD(Digital Versatile Disk)とCD(Compact Disk)の両方を読み取り、かつ、書き込むことが可能な光ピックアップ装置が用いられ、また、そのピックアップ用光源として、650nm帯と780nm帯の2つの異なる波長を単一のレーザから出力する2波長半導体レーザ装置が普及しつつある。
読み取り専用のDVDプレーヤやCDプレーヤでは、同一基板上に、異なる2波長を出すことが可能となるように結晶成長させた、モノリシック構造の2波長半導体レーザ装置を有する光ピックアップ装置が用いられる。
一方、書き込み可能な光ピックアップ装置では、DVDの場合は80mW以上、CDの場合は160mW以上の高出力半導体レーザ装置が必要である。高出力半導体レーザ装置は、読み取り専用の半導体レーザ装置と比べ、半導体基板上への薄膜成長プロセスが複雑である。
特にモノリシック構造でDVD、CDとも高出力にすることは、発光効率を上げるために必要な高反射膜の設計が困難であることも加わり、低コストで量産することが難しい。そこで、一方の波長帯だけが高出力で他方は低出力のモノリシック構造、或いは異なる波長帯をそれぞれ別々の半導体レーザ素子によって構成し、同一パッケージにマウントするハイブリッド構造の2波長半導体レーザ装置が使われている。
光ピックアップ装置では、半導体レーザの射出ビームの垂直方向への広がりを対物レンズによって絞り込む。これによって対物レンズから出たビームスポットはDVD或いはCDのピット列に対し垂直な方向に絞りこむ形状となる。この場合、DVD用のビームスポットとCD用のビームスポットを対物レンズのトラッキング方向と平行方向に並置する必要がある。
しかし、上述のように、書き込み用には高出力半導体レーザを用いる。そこで、DVD或いはCDのピット列に対し書き込み用のレーザ照射を行っている際に、隣接するピット列からの反射によりサーボ信号にノイズが載り、その性能が落ちるという問題がある。従って、それを避けるため、ピット列に対してビームスポットを30°乃至60°程度斜めに絞り込む方法が取られている。
その一例として、モノリシック構造の2波長半導体レーザ装置を有する光ピックアップ装置において、それぞれの半導体レーザ素子の発光点が、サブマウント体から異なる距離になるような半導体レーザチップの構造が示されている(例えば、特許文献1参照。)。
しかし、先に述べたように、レーザを形成する半導体基板上への薄膜成長プロセスがこれまで以上に複雑化し、また、製造コストも高くなるという問題があった。
特開2001−236671号公報(第7ページ、第4図)
本発明は、ノイズ等が抑えられた高性能の半導体レーザ装置を比較的低い製造コストで、提供する。
本発明の第1の態様は、互いに異なる波長の光を発光する複数の半導体レーザチップと、前記半導体レーザチップが相互に離れて搭載されたサブマウント体を有する半導体レーザ装置であって、前記半導体レーザチップの発光点が、前記サブマウント体のベース面から前記半導体レーザチップが搭載された方向に向けて、それぞれ異なる距離にあるように、前記サブマウント体が段差を有することを特徴とする。
また、本発明の第2の態様は、光ピックアップ装置として、互いに異なる波長の光を発光する複数の半導体レーザチップと、前記半導体レーザチップが相互に離れて搭載されたサブマウント体を有し、前記半導体レーザチップの発光点が、前記サブマウント体のベース面から前記半導体レーザチップが搭載された方向に向けて、それぞれ異なる距離にあるように、前記サブマウント体が段差を有する半導体レーザ装置を含んだことを特徴とする。
本発明によれば、段差を設けたサブマウント体の上に、複数の半導体レーザチップを搭載することにより、ノイズ等が抑えられた高性能の半導体レーザ装置を比較的低い製造コストで、提供することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施例を説明する。
本発明の第1の実施例を図1乃至図3に基づいて詳細に説明する。図1(a)に、本実施例における光ピックアップ装置の光学系を示す。光ピックアップ装置は、例えば波長が異なる2種類のレーザビームを発する半導体レーザ装置11を有する。
光ピックアップ装置光学系10においては、半導体レーザ装置11から発せられたレーザビームは、グレーティング(図示せず)を介してビームスプリッタの役割を果たすハーフミラー12に到達する。なお、グレーティングはレーザビームを複数の光束(0次光、±1次光)に分離させるために備えられている。0次光は読取信号検出用と共にフォーカスサーボ用であり、±1次光はトラッキングサーボ用である。
ハーフミラー12はレーザビームの入射に対してほぼ90度の角度で反射する。この反射レーザビームの方向は記録媒体である光ディスク30へ向かう方向であり、ハーフミラー13と光ディスク30との間には、コリメータレンズ15、立ち上げミラー16及び対物レンズ17とが配置される。
コリメータレンズ15はハーフミラー12からのレーザビームを平行光にして対物レンズ17へ送る。この時、レーザビームの方向を変えるため、立ち上げミラー16を光路に挿入しておく。対物レンズ17は、例えば2焦点レンズであり、平行光のレーザビームを光ディスク30の記録面に収束させる。光ディスク30の記録面で反射したレーザビームは対物レンズ17、そしてコリメータレンズ15で平行レーザビームにされた後、ハーフミラー12を直行するように通過する。ハーフミラー12を通過する光軸方向には、例えば凸レンズ13と光検出器14と配置されている。凸レンズ13は非点収差を作り出すための非点収差発生の機能を有するシリンドリカルレンズであっても良い。
なお、光ディスク30として、例えばDVDを用いた場合は、半導体レーザ装置11から波長650nm帯の第1レーザビームを発光させる。一方、光ディスク30としてCDを用いた場合は、半導体レーザ装置11から波長780nm帯の第2レーザビームを発光させる。
図1(b)にパッケージされた半導体レーザ装置11の断面の模式図を示す。レーザ光24を発光する半導体チップ21は、窒化アルミニウム或いはシリコンを材料とするサブマウント体20上に搭載され、例えば金と錫との合金半田(図示せず)によって固定されている。更に、サブマウント体20は、放熱を容易にするため、金属であるヒートシンク19に接着されている。ヒートシンク19はリードピン25を有するステム18にロウ付け或いは一体化して配置され、半導体レーザチップ21はリードピン25を通して外部と電気的に接続する。ステム18はメタルキャップ22で覆われ、レーザ光が外部に放出される部分には、ウィンドガラス23がはめ込まれている。
図2(a)に半導体レーザチップの断面の模式図を示す。半導体レーザチップとして、異なる波長を発光する2つの半導体レーザチップ21a、21bがサブマウント体20aの上に搭載されている。例えば、第1の半導体レーザチップ21aはDVD用の650nm帯の発光素子であり、第2の半導体レーザチップ21bはCD用の780nm帯の発光素子である。
即ち、半導体レーザチップ21aはN型GaAs基板の一方の主面に、例えばN型AlGalnPクラッド層、歪量子井戸活性層、P型AlGalnPクラッド層、P型GaAs層等を形成したものである。
一方、半導体レーザチップ21bはN型GaAs基板の一方の主面に、例えばn型AlGalnPクラッド層、バルク又は歪量子井戸活性層、P型AlGalnPクラッド層、P型GaAs層等を形成したものである。
第1の半導体レーザチップ21aと第2の半導体レーザチップ21bは同時に発光することはない。レーザ駆動部(図示せず)からの制御信号に応じて選択的に発光する。
第1の半導体レーザチップ21aは第1の発光点26を有し、第2の半導体レーザチップ21bは第2の発光点27を有する。第1の発光点26の中心と第2の発光点27の中心を通る直線と、サブマウント体20aのベース面20bとに角度θを付けることにより、後述する光ディスクにおける隣接するビット列からの反射によるノイズを少なくする効果が得られる。
本実施例では、サブマウント体20aに段差20cを付けることによって角度θを得る。サブマウント体20aは、窒化アルミニウム或いはシリコンを材料とするため、比較的容易に加工することが可能である。第1の発光点26と第2の発光点27との間隔は、例えば100μm程度であり、角度θを例えば30乃至60度程度にすると、段差20cは60乃至140μm程度になる。
図2(a)に示した第1の発光点26の中心と第2の発光点27の中心を通る直線が、例えば光ディスクのトラッキング方向と平行になるように回転した場合における、半導体レーザチップの断面の模式図を図2(b)に示す。光ピックアップ装置(図示せず)に、図2(b)に示したように、第1の発光点26と第2の発光点27が平行になるように半導体レーザ装置を配置することにより、トラッキング方向から一方のレーザビームがずれることを防止する。
図3に本発明による半導体レーザ装置の第1の実施例及び従来例におけるレーザビームスポットと光ディスクにおけるトラッキング方向との関係を模式図で示す。図2(b)に示した半導体レーザ装置の配置の場合、図3(a)に示すようなレーザビームスポットと光ディスクにおけるトラッキング方向との関係になる。例えば、第1のビームスポット41がDVD用であり、第2のビームスポット42がCD用である。この場合、両者の位置関係が、トラッキング方向と平行になり、ずれは生じない。また、第1のビームスポット41の端部と隣接ビットとの距離L1は、ビームがビットの流れに対して斜めになっている分だけ、より離れる。従って、隣接するビット列からの反射によるノイズが少なくなり、光ピックアップ装置の特性劣化は生じない。このような効果から、図2(a)に示した角度θは30乃至60度が適切である。
一方、図3(b)に示すように、図2(a)に示した半導体レーザ装置の配置の場合、第1のビームスポット41aと第2のビームスポット42aの位置関係が、トラッキング方向と平行にならず、光ピックアップ装置の特性劣化が生ずる可能性がある。
更に、図3(c)に示すように、従来例では、第1のビームスポット41bと第2のビームスポット42bの位置関係が、トラッキング方向と平行になりずれは生じない。しかし、この場合、第1のビームスポット41bの端部と隣接ビットとの距離L2は、ビームがビットの流れに対して垂直になっているため、より近接する。従って、隣接するビット列からの反射によるノイズが多くなり、光ピックアップ装置の特性劣化が生ずる可能性がある。
以上、述べたように、二つの異なる波長の光を発光する半導体レーザ装置において、サブマウント体に段差を付けることにより、二つの発光点を結ぶ直線とサブマウント体のベース面に角度を持たせる。これにより、光ディスクにおける隣接するビット列からの反射によるノイズが少なくなり、特性の良好な光ピックアップ装置が得られる。
本発明の第2の実施例を図4に基づいて詳細に説明する。本実施例はサブマウント体に段差を設けた2波長の半導体レーザ装置であり、基本構造は第1の実施例と同様である。異なる点は、半導体レーザチップとして、一方は高精細DVD用の400nm帯の半導体レーザ素子、もう一方は650nm帯或いは780nm帯の半導体レーザ素子を用いたものである。
本実施例における光ピックアップ装置の光学系、及びパッケージされた半導体レーザ装置は、第1の実施例で示した図1の光学系及び半導体レーザ装置と基本的に同じ構造であり、ここでは説明は省略する。
図4(a)に本実施例における半導体レーザチップの断面の模式図を示す。半導体レーザチップとして、異なる波長を発光する2つの半導体レーザチップ51、52がサブマウント体50の上に搭載されている。例えば、第1の半導体レーザチップ51は高精細DVD用の400nm帯の半導体レーザ素子であり、第2の半導体レーザチップ52はCD用の780nm帯の半導体レーザ素子である。
即ち、半導体レーザチップ51はN型GaN基板の一方の主面に、例えばN型AlGaNクラッド層、歪量子井戸活性層、P型AlGaNクラッド層、P型GaN層等を形成したものである。
一方、半導体レーザチップ21bはN型GaAs基板の一方の主面に、例えばn型AlGalnPクラッド層、歪量子井戸活性層、P型AlGalnPクラッド層、P型GaAs層等を形成したものである。
第1の半導体レーザチップ51と第2の半導体レーザチップ52は同時に発光することはない。レーザ駆動部(図示せず)からの制御信号に応じて選択的に発光する。
第1の半導体レーザチップ51は第1の発光点53を有し、第2の半導体レーザチップ52は第2の発光点54を有する。第1の発光点53の中心と第2の発光点54の中心を通る直線と、サブマウント体50のベース面50aとに角度θを付けることにより、後述する光ディスクにおける隣接するビット列からの反射によるノイズを少なくする効果が得られる。
本実施例では、サブマウント体50に段差50bを付けることによって角度θを得る。サブマウント体50は窒化アルミニウム或いはシリコンを材料とするため、比較的容易に加工することが可能である。第1の発光点53と第2の発光点54との間隔は、例えば100μm程度であり、角度θを例えば30乃至60度程度にする場合、第1の半導体レーザチップ51は第2の半導体レーザチップ52よりもチップとして厚いため、サブマウント体50の段差50bを比較的大きくして調整する。
図4(a)に示した第1の発光点53の中心と第2の発光点54の中心を通る直線が、例えば光ディスクのトラッキング方向と平行になるように回転した場合における、半導体レーザチップの断面の模式図を図4(b)に示す。光ピックアップ装置(図示せず)に、図4(b)に示したように、第1の発光点53と第2の発光点54が平行になるように半導体レーザ装置を配置することにより、トラッキング方向から一方のレーザビームがずれることを防止する。具体的なレーザビームスポットと光ディスクにおけるトラッキング方向との関係は実施例の図3(a)と同様であり、ここでは説明を省略する。
以上、述べたように、二つの異なる波長の光を発光する半導体レーザ装置において、サブマウント体に段差を付けることにより、二つの発光点を結ぶ直線とサブマウント体のベース面に角度を持たせる。これにより、光ディスクにおける隣接するビット列からの反射によるノイズが少なくなり、特性の良好な光ピックアップ装置が得られる。
また、半導体レーザチップの厚さが異なる場合においても、サブマウント体の段差を調整することによって、比較的容易に上記の角度を持たせることが出来る。
本発明の第3の実施例を図5に基づいて詳細に説明する。本実施例はサブマウント体に段差を設けた複数の波長を発光する半導体レーザ装置であり、半導体レーザチップとして2個のチップを設置する点で、基本構造は第1の実施例と同様である。異なる点は、第1の実施例が2波長の半導体レーザ装置であるのに対し、本実施例は3波長の半導体レーザ装置であることである。本実施例は2個の半導体レーザチップのうち、一方は高精細DVD用の400nm帯の半導体レーザ素子を搭載し、もう一方は650nm帯の半導体レーザ素子及び780nm帯の半導体レーザ素子を搭載したものである。
本実施例における光ピックアップ装置の光学系、及びパッケージされた半導体レーザ装置は、第1の実施例で示した図1の光学系及び半導体レーザ装置と基本的に同じ構造であり、ここでは説明は省略する。
図5(a)に本実施例における半導体レーザチップの断面の模式図を示す。半導体レーザチップとして、異なる波長を発光する2つの半導体レーザチップ61、62がサブマウント体60の上に搭載されている。例えば、第1の半導体レーザチップ61は高精細DVD用の400nm帯の半導体レーザ素子であり、他方、第2の半導体レーザチップ62にはDVD用の650nm帯及びCD用の780nm帯の2種類の半導体レーザ素子が形成されている。
即ち、半導体レーザチップ61はN型GaN基板の一方の主面に、例えばN型AlGaNクラッド層、歪量子井戸活性層、P型AlGaNクラッド層、P型GaN層等を形成したものである。
一方、半導体レーザチップ62には、N型GaAs基板の一方の主面に、例えばN型AlGalnPクラッド層、歪量子井戸活性層、P型AlGalnPクラッド層、P型GaAs層等を形成している650nm帯の半導体レーザ素子と、例えばn型AlGalnPクラッド層、バルク又は歪量子井戸活性層、P型AlGalnPクラッド層、P型GaAs層等を形成している780nm帯の半導体レーザ素子とが存在する。
第1の半導体レーザチップ61の半導体レーザ素子と、第2の半導体レーザチップ62の2個の半導体レーザ素子は、それぞれ同時に発光することはない。レーザ駆動部(図示せず)からの制御信号に応じて選択的に発光する。
第1の半導体レーザチップ61は第1の発光点63を有し、第2の半導体レーザチップ62は第2の発光点64及び第3の発光点65を有する。第1の発光点63の中心、第2の発光点64の中心、及び第3の発光点65の中心を通る直線と、サブマウント体60のベース面60aとに角度θを付けることにより、後述する光ディスクにおける隣接するビット列からの反射によるノイズを少なくする効果が得られる。
本実施例では、第1の実施例及び第2の実施例と同様、サブマウント体60に段差60bを付けることによって角度θを得る。サブマウント体60は窒化アルミニウム或いはシリコンを材料とするため、比較的容易に加工することが可能である。第1の発光点63と第3の発光点65との間隔は、例えば100μm程度であり、角度θを例えば30乃至60度程度にする場合、第1の半導体レーザチップ61は第2の半導体レーザチップ62よりもチップとして厚いため、サブマウント体60の段差を比較的大きくして調整する。
図5(a)に示した第1の発光点63の中心、第2の発光点64の中心、及び第3の発光点65の中心を通る直線が、例えば光ディスクのトラッキング方向と平行になるように回転した場合における、半導体レーザチップの断面の模式図を図5(b)に示す。光ピックアップ装置(図示せず)に、図5(b)に示したように、第1の発光点63の中心、第2の発光点64の中心、及び第3の発光点65が平行になるように半導体レーザ装置を配置することにより、トラッキング方向から一方のレーザビームがずれることを防止する。具体的なレーザビームスポットと光ディスクにおけるトラッキング方向との関係は実施例の図3(a)と同様であり、ここでは説明を省略する。
以上、述べたように、三つの異なる波長を発光する半導体レーザ装置において、サブマウント体に段差を付けることにより、三つの発光点を結ぶ直線とサブマウント体のベース面に角度を持たせる。このため、光ディスクにおける隣接するビット列からの反射によるノイズが少なくなり、特性の良好な光ピックアップ装置が得られる。
また、半導体レーザチップの厚さが異なる場合においても、サブマウント体の段差を調整することによって、比較的容易に上記の角度を持たせることが出来る。
なお、本発明は上述した実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
発光点として、2点及び3点について実施例を示したが、発光点が4点以上あっても良いことは勿論である。また、半導体レーザチップとしてそれぞれ1個の半導体レーザ素子を有するものを集積して、発光点が複数のハイブリッド型半導体レーザ装置を構成しても良い。
光ピックアップ装置の構成として、実施例以外に、種々の異なるレンズを組み合わせた光学系を用いても良い。
また、半導体レーザ素子の構成、材料等は波長帯に合わせて、適切なものを選択すれば良い。
また、本発明は、以下の付記に記載されるような構成が考えられる。
付記1として、発光点が少なくとも3点あることを特徴とする請求項1に記載の半導体レーザ装置を有する請求項5に記載の光ピックアップ装置。
付記2として、少なくとも3点ある発光点において、少なくとも1点は単一の半導体レーザチップで構成されていることを特徴とする請求項2に記載の半導体レーザ装置を有する請求項5に記載の光ピックアップ装置。
付記3として、発光点を結ぶ線とサブマウント体のベース面と平行の面との角度が30度乃至60度であることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の半導体レーザ装置を有する光ピックアップ装置。
本発明による半導体レーザ装置の第1の実施例における(a)光ピックアップ装置の光学系の模式図及び(b)半導体レーザ装置の断面の模式図。 本発明による半導体レーザ装置の第1の実施例における半導体レーザチップの断面の模式図。 本発明による半導体レーザ装置の第1の実施例及び従来例におけるレーザビームスポットとトラッキング方向との関係を示す模式図。 本発明による半導体レーザ装置の第2の実施例における半導体レーザチップの断面の模式図。 本発明による半導体レーザ装置の第3の実施例における半導体レーザチップの断面の模式図。
符号の説明
10 光ピックアップ装置光学系
11 半導体レーザ装置
12 ハーフミラー
13 凸レンズ
14 光検出器
15 コリメータレンズ
16 立ち上げミラー
17 対物レンズ
18 ステム
19 ヒートシンク
20、20a、50、60 サブマウント体
20b、50a、60a ベース面
20c、50b、60b 段差
21 半導体レーザチップ
21a、51、61 第1の半導体レーザチップ
21b、52、62 第2の半導体レーザチップ
22 メタルキャップ
23 ウィンドガラス
24 レーザ光
25 リードピン
26、53、63 第1の発光点
27、54、64 第2の発光点
30 光ディスク(CD、DVD)
41、41a、41b 第1のビームスポット
42、42a、42b 第2のビームスポット

Claims (5)

  1. 互いに異なる波長の光を発光する複数の半導体レーザチップと、前記半導体レーザチップが相互に離れて搭載されたサブマウント体を有する半導体レーザ装置であって、
    前記半導体レーザチップの発光点が、前記サブマウント体のベース面から前記半導体レーザチップが搭載された方向に向けて、それぞれ異なる距離にあるように、前記サブマウント体が段差を有することを特徴とする半導体レーザ装置。
  2. 前記発光点が少なくとも3点あることを特徴とする請求項1に記載の半導体レーザ装置。
  3. 前記少なくとも3点ある発光点において、少なくとも1点は単一の半導体レーザチップで構成されていることを特徴とする請求項2に記載の半導体レーザ装置。
  4. 前記発光点を結ぶ線と前記サブマウント体のベース面と平行の面との角度が30度乃至60度であることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の半導体レーザ装置。
  5. 互いに異なる波長の光を発光する複数の半導体レーザチップと、
    前記半導体レーザチップが相互に離れて搭載されたサブマウント体を有し、
    前記半導体レーザチップの発光点が、前記サブマウント体のベース面から前記半導体レーザチップが搭載された方向に向けて、それぞれ異なる距離にあるように、前記サブマウント体が段差を有する半導体レーザ装置を含んだことを特徴とする光ピックアップ装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2010047021A1 (ja) * 2008-10-24 2010-04-29 パナソニック株式会社 光学ユニットとそれを用いた電子機器

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