JP2006049428A - 光素子およびその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 発光部と受光部とを含む光素子およびその製造方法を提供する。
【解決手段】 本発明に係る光素子100は,基板101の上方に、基板101側から配置された、第1半導体層102と、活性層103と、第2半導体層104と、を含む発光部140と、発光部140の上方に、発光部140側から配置された、第1コンタクト層111と、光吸収層112と、第2コンタクト層113と、を含む受光部120と、を含み、光吸収層112の上面の面積は、光吸収層112の下面の面積以上であり、第2コンタクト層113の上面の面積は、光吸収層112の上面の面積以上である。
【選択図】 図1
【解決手段】 本発明に係る光素子100は,基板101の上方に、基板101側から配置された、第1半導体層102と、活性層103と、第2半導体層104と、を含む発光部140と、発光部140の上方に、発光部140側から配置された、第1コンタクト層111と、光吸収層112と、第2コンタクト層113と、を含む受光部120と、を含み、光吸収層112の上面の面積は、光吸収層112の下面の面積以上であり、第2コンタクト層113の上面の面積は、光吸収層112の上面の面積以上である。
【選択図】 図1
Description
本発明は、光素子およびその製造方法に関する。
面発光型半導体レーザは、環境温度により光出力が変動するという特性を有する。このため、面発光型半導体レーザを用いた光モジュールにおいては、面発光型半導体レーザから出射されるレーザ光の一部を検出して光出力値をモニタするための光検出機能が備えられている場合がある。例えば、面発光型半導体レーザ上にフォトダイオード等の光検出素子を設けることにより、面発光型半導体レーザから出射されるレーザ光の一部を同一素子内でモニタすることができる(例えば、特許文献1参照)。
また、面発光型半導体レーザ上にフォトダイオードを積層させた同様の構造を用いて、1本の光ファイバで双方向通信を行うための送受信フォトニックICの開発が行われている(例えば、特許文献2参照)。
特開2000−114658号公報
特開平11−4046号公報
本発明の目的は、発光部と受光部とを含む光素子およびその製造方法を提供することにある。
本発明に係る光素子は、
基板の上方に、該基板側から配置された、第1半導体層と、活性層と、第2半導体層と、を含む発光部と、
前記発光部の上方に、該発光部側から配置された、第1コンタクト層と、光吸収層と、第2コンタクト層と、を含む受光部と、を含み、
前記光吸収層の上面の面積は、前記光吸収層の下面の面積以上であり、
前記第2コンタクト層の上面の面積は、前記光吸収層の上面の面積以上である。
基板の上方に、該基板側から配置された、第1半導体層と、活性層と、第2半導体層と、を含む発光部と、
前記発光部の上方に、該発光部側から配置された、第1コンタクト層と、光吸収層と、第2コンタクト層と、を含む受光部と、を含み、
前記光吸収層の上面の面積は、前記光吸収層の下面の面積以上であり、
前記第2コンタクト層の上面の面積は、前記光吸収層の上面の面積以上である。
本発明に係る光素子において、特定のもの(以下、「A」という)の「上方」の他の特定のもの(以下、「B」という)とは、A上に直接形成されたBと、A上に、A上の他のものを介して形成されたBと、を含む。この「上方」の定義については、本発明に係る光素子の製造方法においても同様である。
この光素子によれば、前記光吸収層の上面の面積が、該光吸収層の下面の面積より小さい場合に比べ、水平方向に拡がっていく光を、より多く該光吸収層に取り込むことができる。その結果、前記発光部で生じた光の出力を、より正確にモニタすることができる。
本発明に係る光素子において、
前記光吸収層における前記基板の主表面に平行な断面の面積は、該断面の位置が上になるにつれて大きくなることができる。
前記光吸収層における前記基板の主表面に平行な断面の面積は、該断面の位置が上になるにつれて大きくなることができる。
本発明に係る光素子において、
前記基板は、(100)面を主表面とし、
前記第2コンタクト層および前記光吸収層の平面形状は多角形であり、
前記第2コンタクト層および前記光吸収層の平面形状の各辺は、[011]方向、[010]方向、または、[001]方向のいずれかに平行であることができる。
前記基板は、(100)面を主表面とし、
前記第2コンタクト層および前記光吸収層の平面形状は多角形であり、
前記第2コンタクト層および前記光吸収層の平面形状の各辺は、[011]方向、[010]方向、または、[001]方向のいずれかに平行であることができる。
本発明に係る光素子において、
前記第2コンタクト層は、前記光吸収層に対してオーバーハングしていることができる。
前記第2コンタクト層は、前記光吸収層に対してオーバーハングしていることができる。
本発明に係る光素子において、
前記第2コンタクト層の上方に、該第2コンタクト層と電気的に接続された電極を有し、
前記第2コンタクト層の上面のうちの前記電極に覆われていない部分の面積は、前記光吸収層の上面の面積以上であることができる。
前記第2コンタクト層の上方に、該第2コンタクト層と電気的に接続された電極を有し、
前記第2コンタクト層の上面のうちの前記電極に覆われていない部分の面積は、前記光吸収層の上面の面積以上であることができる。
本発明に係る光素子において、
前記発光部は、面発光型半導体レーザとして機能し、
前記第1半導体層は、第1ミラーであり、
前記第2半導体層は、第2ミラーであることができる。
前記発光部は、面発光型半導体レーザとして機能し、
前記第1半導体層は、第1ミラーであり、
前記第2半導体層は、第2ミラーであることができる。
本発明に係る光素子において、
前記発光部は、発光ダイオードとして機能し、
前記第1半導体層は、第1導電型であり、
前記第2半導体層は、第2導電型であることができる。
前記発光部は、発光ダイオードとして機能し、
前記第1半導体層は、第1導電型であり、
前記第2半導体層は、第2導電型であることができる。
本発明に係る光素子の製造方法は、
発光部および受光部を含む光素子の製造方法であって、
基板の上方に、少なくとも、第1半導体層、活性層、第2半導体層、第1コンタクト層、光吸収層、および第2コンタクト層を構成するための半導体層を積層する工程と、
前記半導体層をエッチングすることにより、前記第2コンタクト層を形成する工程と、
前記半導体層をエッチングすることにより、前記光吸収層を形成する工程と、
前記半導体層をエッチングすることにより、前記第1コンタクト層を形成する工程と、
前記半導体層をエッチングすることにより、少なくとも前記第2半導体層の一部を含む柱状部を形成する工程と、を含み、
前記光吸収層の上面の面積が、該光吸収層の下面の面積以上となり、
前記第2コンタクト層の上面の面積が、前記光吸収層の上面の面積以上となるように形成する。
発光部および受光部を含む光素子の製造方法であって、
基板の上方に、少なくとも、第1半導体層、活性層、第2半導体層、第1コンタクト層、光吸収層、および第2コンタクト層を構成するための半導体層を積層する工程と、
前記半導体層をエッチングすることにより、前記第2コンタクト層を形成する工程と、
前記半導体層をエッチングすることにより、前記光吸収層を形成する工程と、
前記半導体層をエッチングすることにより、前記第1コンタクト層を形成する工程と、
前記半導体層をエッチングすることにより、少なくとも前記第2半導体層の一部を含む柱状部を形成する工程と、を含み、
前記光吸収層の上面の面積が、該光吸収層の下面の面積以上となり、
前記第2コンタクト層の上面の面積が、前記光吸収層の上面の面積以上となるように形成する。
本発明に係る光素子の製造方法において、
前記基板は、(100)面を主表面とするものを用い、
前記第2コンタクト層を形成する工程において、マスク層をマスクとして用いて、前記半導体層をエッチングし、
前記マスク層の平面形状は多角形であり、
前記マスク層の平面形状の各辺は、[011]方向、[010]方向、または、[001]方向のいずれかに平行であることができる。
前記基板は、(100)面を主表面とするものを用い、
前記第2コンタクト層を形成する工程において、マスク層をマスクとして用いて、前記半導体層をエッチングし、
前記マスク層の平面形状は多角形であり、
前記マスク層の平面形状の各辺は、[011]方向、[010]方向、または、[001]方向のいずれかに平行であることができる。
この光素子の製造方法によれば、前記光吸収層の上面の面積が、該光吸収層の下面の面積以上であり、前記第2コンタクト層の上面の面積が、前記光吸収層の上面の面積以上である光素子を提供することができる。
本発明に係る光素子の製造方法において、
前記光吸収層を形成する工程において、少なくとも前記第2コンタクト層をマスクとして用いて、前記半導体層をサイドエッチングすることができる。
前記光吸収層を形成する工程において、少なくとも前記第2コンタクト層をマスクとして用いて、前記半導体層をサイドエッチングすることができる。
この光素子の製造方法によれば、前記第2コンタクト層が前記光吸収層に対してオーバーハングしている光素子を提供することができる。
以下、本発明の好適な実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
1.第1の実施の形態
1−1.光素子100の構造
図1および図2は、本発明を適用した実施の形態に係る光素子100を模式的に示す断面図である。また、図3は、図1および図2に示す光素子100を模式的に示す平面図である。なお、図1は、図3のA−A線における断面を示す図であり、図2は、図3のB−B線における断面を示す図である。
1−1.光素子100の構造
図1および図2は、本発明を適用した実施の形態に係る光素子100を模式的に示す断面図である。また、図3は、図1および図2に示す光素子100を模式的に示す平面図である。なお、図1は、図3のA−A線における断面を示す図であり、図2は、図3のB−B線における断面を示す図である。
本実施の形態に係る光素子100は、図1および図2に示すように、発光部140と、受光部120と、を含む。本実施の形態においては、発光部140が面発光型半導体レーザとして機能し、受光部120がpin型フォトダイオードとして機能する場合について説明する。以下、発光部140、受光部120、および全体の構成について説明する。
1−1−1.発光部140
発光部140は、(100)面を主表面とする半導体基板(本実施形態ではn型GaAs基板)101上に設けられている。発光部140は垂直共振器を有する。また、発光部140は、柱状の半導体堆積体(以下、「第1柱状部」という)130を含むことができる。
発光部140は、(100)面を主表面とする半導体基板(本実施形態ではn型GaAs基板)101上に設けられている。発光部140は垂直共振器を有する。また、発光部140は、柱状の半導体堆積体(以下、「第1柱状部」という)130を含むことができる。
発光部140は、例えば、n型Al0.9Ga0.1As層とn型Al0.1Ga0.9As層とを交互に積層した38.5ペアの分布反射型多層膜ミラー(以下、「第1ミラー」という)102と、GaAsウェル層とAl0.3Ga0.7Asバリア層からなり、ウェル層が3層で構成される量子井戸構造を含む活性層103と、p型Al0.9Ga0.1As層とp型Al0.1Ga0.9As層とを交互に積層した24ペアの分布反射型多層膜ミラー(以下、「第2ミラー」という)104と、が順次積層されて構成されている。なお、第1ミラー102、活性層103、および第2ミラー104を構成する各層の組成および層数は特に限定されるわけではない。
第2ミラー104は、例えば炭素(C)がドーピングされることによりp型にされ、第1ミラー102は、例えばケイ素(Si)がドーピングされることによりn型にされている。従って、p型の第2ミラー104、不純物がドーピングされていない活性層103、およびn型の第1ミラー102により、pinダイオードが形成される。
また、発光部140のうち、第2ミラー104から第1ミラー102の途中にかけての部分が、第2ミラー104の上面104aからみて円形の形状にエッチングされて第1柱状部130が形成されている。第1柱状部130の平面形状である円形の直径は適宜設定されるが、例えば50μm程度とすることができる。なお、本実施の形態では、第1柱状部130の平面形状を円形としたが、この形状は任意の形状をとることができる。
さらに、第2ミラー104を構成する層のうち活性層103に近い領域に、AlGaAs層を側面から酸化することにより得られる電流狭窄層105が形成されている。この電流狭窄層105はリング状に形成されている。すなわち、この電流狭窄層105は、図1および図2に示す半導体基板101の表面101aと平行な面で切断した場合における断面形状が、第1柱状部130の平面形状の円形と同心の円のリング状である。
また、発光部140には第1電極107および第2電極109が設けられている。この第1電極107および第2電極109は、発光部140を駆動するために使用される。具体的には、図1および図2に示すように、第1電極107は、半導体基板101の裏面101b上に設けられている。第2電極109は、第2ミラー104の上面104a上に設けられている。第2電極109は、図3に示すように、リング状の平面形状を有する。すなわち、第2電極109は、後述する第1コンタクト層111を取り囲むように設けられている。言い換えれば、第1コンタクト層111は第2電極109の内側に設けられている。第2電極109と、後述する第3電極116とは、接続電極117を用いて接続されている。具体的には、接続電極117は、第2電極109の上面と接しており、かつ第3電極116の上面および側面と接している。
なお、本実施の形態では、第1電極107が半導体基板101の裏面101b上に設けられている場合について示したが、第1電極107を第1ミラー102の上面102a上に設けてもよい。
第1電極107は、例えば金(Au)とゲルマニウム(Ge)の合金と、ニッケル(Ni)と、金(Au)との積層膜からなる。また、第2電極109は、例えば金(Au)と亜鉛(Zn)との合金と、金(Au)との積層膜からなる。第1電極107と第2電極109とによって活性層103に電流が注入される。なお、第1電極107および第2電極109を形成するための材料は、前述したものに限定されるわけではなく、例えば白金(Pt)、チタン(Ti)、白金(Pt)、および金(Au)の積層膜などが利用可能である。接続電極117としては、例えばクロム(Cr)および金(Au)の積層膜などを用いることができるが、特に限定されず、公知の金属、合金、あるいはそれらの積層膜を用いることができる。
1−1−2.受光部120
受光部120は発光部140上に設けられている。具体的には、受光部120は、第2ミラー104上に設けられている。本実施の形態に係る光素子100においては、受光部120の上面はレーザ光の出入射面108を含んでいる。また、受光部120は、柱状の半導体堆積体(以下、「第2柱状部」という)132を含むことができる。
受光部120は発光部140上に設けられている。具体的には、受光部120は、第2ミラー104上に設けられている。本実施の形態に係る光素子100においては、受光部120の上面はレーザ光の出入射面108を含んでいる。また、受光部120は、柱状の半導体堆積体(以下、「第2柱状部」という)132を含むことができる。
また、受光部120は、第1コンタクト層111と、光吸収層112と、第2コンタクト層113と、を含む。第1コンタクト層111は第2ミラー104上に設けられ、光吸収層112は第1コンタクト層111上に設けられ、第2コンタクト層113は光吸収層112上に設けられている。第2コンタクト層113および光吸収層112は、第2柱状部132を構成する。第1コンタクト層111の平面形状は、円形とすることができる。第1コンタクト層111の平面形状である円形の直径は適宜設定されるが、例えば、40μm程度とすることができる。
第2コンタクト層113および光吸収層112の平面形状、即ち、第2柱状部132の平面形状は、多角形であることができる。そして、第2コンタクト層113および光吸収層112の平面形状の各辺が、[01−1]方向に平行とならないようにすることができる。具体的には、第2コンタクト層113および光吸収層112の平面形状の各辺は、例えば、[011]方向、[010]方向、または、[001]方向のいずれかに平行であることができる。具体的には、以下の通りである。
図4および図5は、第2コンタクト層113および光吸収層112の平面形状を模式的に示した図である。第2コンタクト層113および光吸収層112の平面形状は、例えば、図4に示すように、[011]方向の2辺、[010]方向の2辺、および、[001]方向の2辺から構成される六角形であることができる。あるいは、第2コンタクト層113および光吸収層112の平面形状は、例えば、図5に示すように、[010]方向の2辺、および、[001]方向の2辺から構成される四角形であることができる。なお、図1〜図3に示す例は、第2コンタクト層113および光吸収層112の平面形状が、六角形である場合(図4の場合)の例である。
光吸収層112の上面の面積は、図1に示すように、光吸収層112の下面の面積以上である。より具体的には、光吸収層112における半導体基板101の主表面101aに平行な断面、すなわちx−y断面の面積は、該断面の位置が上になるにつれて大きくなることができる。例えば、光吸収層112の側面のうち、[011]方向に平行な2つの面(図1に示されている面)は、{111}面となることができる。図1に示すように、光吸収層112の露出している側面({111}面)と、第1コンタクト層111の露出している上面((100)面)との成す角θは、例えば約54.7度となることができる。また、例えば、光吸収層112の側面のうち、[001]方向に平行な2つの面、および、[010]方向に平行な2つの面(図2に示されている面)は、{001}面となることができる。図2に示すように、光吸収層112の露出している側面({001}面)と、第1コンタクト層111の露出している上面((100)面)との成す角θは、例えば90度となることができる。
また、第2コンタクト層113および光吸収層112の平面形状が、例えば図5に示すような四角形である場合、光吸収層112の側面のうち、[010]方向に平行な2つの面、および、[001]方向に平行な2つの面は、{001}面となることができる。
第2コンタクト層113の上面の面積は、光吸収層112の上面の面積以上である。より具体的には、上述した光吸収層112と同様に、第2コンタクト層113におけるx−y断面の面積は、該断面の位置が上になるにつれて大きくなる。
第1コンタクト層111は例えばn型GaAs層からなり、光吸収層112は例えば不純物が導入されていないGaAs層からなり、第2コンタクト層113は例えばp型GaAs層からなることができる。具体的には、第1コンタクト層111は、例えばケイ素(Si)がドーピングされることによりn型にされ、第2コンタクト層113は、例えば炭素(C)がドーピングされることによりp型にされている。従って、p型の第2コンタクト層113、不純物がドーピングされていない光吸収層112、およびn型の第1コンタクト層111により、pin構造が形成される。
受光部120には、第3電極116および第4電極110が設けられている。この第3電極116および第4電極110は受光部120を駆動させるために使用される。第3電極116は、図1および図2に示すように、第1コンタクト層111上に形成されている。第3電極116は、図3に示すように、リング状の平面形状を有する。すなわち、第3電極116は、光吸収層112を取り囲むように設けられている。言い換えれば、光吸収層112は、第3電極116の内側に設けられている。上述したように、第3電極116と、第2電極109とは、接続電極117を用いて接続されている。
第4電極110は、図1および図2に示すように、受光部120の上面上(第2コンタクト層113上)に設けられている。第4電極110は、図1および図2に示すように、第2コンタクト層113の上面113aの周縁に形成されている。第4電極110には開口部114が設けられており、この開口部114によって第2コンタクト層113の上面の一部が露出する。この露出した面が、レーザ光の出入射面108である。従って、開口部114の平面形状および大きさを適宜設定することにより、出入射面108の形状および大きさを適宜設定することができる。本実施の形態においては、図3に示すように、出入射面108が六角形である場合を示す。
また、本実施の形態に係る光素子100においては、第3電極116は第1電極107と同じ材質にて形成することができ、第4電極110は第2電極109と同じ材質にて形成することができる。
1−1−3.全体の構成
本実施の形態に係る光素子100においては、発光部140のn型第1ミラー102およびp型第2ミラー104、ならびに受光部120のn型第1コンタクト層111およびp型第2コンタクト層113から、全体としてnpnp構造が構成される。
本実施の形態に係る光素子100においては、発光部140のn型第1ミラー102およびp型第2ミラー104、ならびに受光部120のn型第1コンタクト層111およびp型第2コンタクト層113から、全体としてnpnp構造が構成される。
なお、本実施の形態においては、発光部140が面発光型半導体レーザとして機能する場合について説明したが、本発明は、面発光型半導体レーザ以外の発光素子にも適用可能である。なお、本発明を適用できる発光素子としては、例えば、発光ダイオードなどが挙げられる。このことは、後述する第2〜第4の実施の形態の発光部でも同様に適用される。
また、本実施の形態においては、受光部120がpin型フォトダイオードとして機能する場合について説明したが、本発明は、pin型フォトダイオード以外の受光素子にも適用可能である。なお、本発明を適用できる受光素子としては、例えば、アバランシェ型フォトダイオード、または、MSM型フォトダイオードなどが挙げられる。このことは、後述する第2〜第4の実施の形態の受光部でも同様に適用される。
1−2.光素子100の動作
本実施の形態の光素子100の一般的な動作を以下に示す。なお、下記の光素子100の駆動方法は一例であり、本発明の趣旨を逸脱しない限り、種々の変更が可能である。
本実施の形態の光素子100の一般的な動作を以下に示す。なお、下記の光素子100の駆動方法は一例であり、本発明の趣旨を逸脱しない限り、種々の変更が可能である。
受光部120は、発光部140で生じた光の出力をモニタする機能を有する。具体的には、受光部120は、発光部140で生じた光を電流に変換する。この電流の値によって、発光部140で生じた光の出力が検知される。より具体的には、以下の通りである。
まず、第1電極107と第2電極109とで、pinダイオードに順方向の電圧を印加すると、発光部140の活性層103において、電子と正孔との再結合が起こり、該再結合による発光が生じる。そこで生じた光が第2ミラー104と第1ミラー102との間を往復する際に誘導放出が起こり、光の強度が増幅される。光利得が光損失を上まわると、レーザ発振が起こり、第2ミラー104の上面104aからレーザ光が出射し、受光部120の第1コンタクト層111へと入射する。
次に、受光部120において、第1コンタクト層111に入射した光は、次に光吸収層112に入射する。この入射光の一部が光吸収層112にて吸収される結果、光吸収層112において光励起が生じ、電子および正孔が生じる。そして、素子外部から印加された電界により、電子は第3電極116に、正孔は第4電極110にそれぞれ移動する。その結果、受光部120において、第1コンタクト層111から第2コンタクト層113の方向に電流(光電流)が生じる。この電流の値を測定することにより、発光部140の光出力を検知することができる。
また、発光部140の光出力は、主として発光部140に印加するバイアス電圧によって決定される。特に、発光部140の光出力は、発光部140の周囲温度や発光部140の寿命によって大きく変化する。このため、発光部140において所定の光出力を維持することが必要である。
本実施の形態に係る光素子100では、発光部140の光出力をモニタし、受光部120にて発生した電流の値に基づいて発光部140に印加する電圧値を調整することによって、発光部140内を流れる電流の値を調整することができる。従って、発光部140において所定の光出力を維持することができる。発光部140の光出力を発光部140に印加する電圧値にフィードバックする制御は、外部電子回路(駆動回路;図示せず)を用いて実施することができる。
また、受光部120は、光素子100の外部から出入射面108に入射する光を電流に変換する機能を有する。この電流信号によって、光素子100の外部からの光信号が検知される。この場合の具体的な動作については、第4の実施の形態の項にて説明する。
1−3.光素子の製造方法
次に、本発明を適用した実施の形態に係る光素子100の製造方法の一例について、図6〜図8を用いて説明する。図6〜図8は、図1〜図3に示す光素子100の一製造工程を模式的に示す断面図であり、それぞれ図1に示す断面図に対応している。
次に、本発明を適用した実施の形態に係る光素子100の製造方法の一例について、図6〜図8を用いて説明する。図6〜図8は、図1〜図3に示す光素子100の一製造工程を模式的に示す断面図であり、それぞれ図1に示す断面図に対応している。
(1)まず、(100)面を主表面とするn型GaAs層からなる半導体基板101の表面101aに、組成を変調させながらエピタキシャル成長させることにより、図6に示すように、半導体多層膜150が形成される。ここで、半導体多層膜150は例えば、n型Al0.9Ga0.1As層とn型Al0.1Ga0.9As層とを交互に積層した38.5ペアの第1ミラー102、GaAsウェル層とAl0.3Ga0.7Asバリア層からなり、ウェル層が3層で構成される量子井戸構造を含む活性層103、p型Al0.9Ga0.1As層とp型Al0.1Ga0.9As層とを交互に積層した24ペアの第2ミラー104、n型GaAs層からなる第1コンタクト層111、不純物がドーピングされていないGaAs層からなる光吸収層112、およびp型GaAs層からなる第2コンタクト層113からなる。これらの層を順に半導体基板101上に積層させることにより、半導体多層膜150が形成される。
なお、第2ミラー104を成長させる際に、活性層103近傍の少なくとも1層を、後に酸化されて電極狭窄層105となるAlAs層またはAlGaAs層に形成することができる。この電流狭窄層105となるAlGaAs層のAl組成は、例えば0.95以上である。本実施の形態において、AlGaAs層のAl組成とは、3族元素に対するアルミニウム(Al)の組成である。AlGaAs層のAl組成は、0から1までである。すなわち、AlGaAs層は、GaAs層(Al組成が0の場合)およびAlAs層(Al組成が1の場合)を含む。また、第2ミラー104の最表面の層は、キャリア密度を高くし、電極(第2電極109)とのオーミック接触をとりやすくしておくのが望ましい。
エピタキシャル成長を行う際の温度は、成長方法や原料、半導体基板101の種類、あるいは形成する半導体多層膜150の種類、厚さ、およびキャリア密度によって適宜決定されるが、一般に、450℃〜800℃であるのが好ましい。また、エピタキシャル成長を行う際の所要時間も、温度と同様に適宜決定される。また、エピタキシャル成長させる方法としては、有機金属気相成長(MOVPE:Metal−Organic Vapor Phase Epitaxy)法や、MBE法(Molecular Beam Epitaxy)法、あるいはLPE法(Liquid Phase Epitaxy)を用いることができる。
(2)次に、図7に示すように、第2コンタクト層113および光吸収層112から構成される第2柱状部132を形成する。まず、半導体多層膜150上にレジスト(図示せず)を塗布した後、リソグラフィ法により該レジストをパターニングすることにより、所定のパターンのマスク層122が形成される。マスク層122の平面形状は、後述する光吸収層112のエッチング工程において、光吸収層112の上面の面積を光吸収層112の下面の面積以上とすることができ、かつ、第2コンタクト層113の上面の面積を、光吸収層112の上面の面積以上とすることができるようなものとする。具体的には、例えば、以下の通りである。
マスク層122の平面形状は、多角形であることができる。そして、マスク層122の平面形状の各辺が、[01−1]方向に平行とならないようにすることができる。具体的には、マスク層122の平面形状の各辺は、例えば、[011]方向、[010]方向、または、[001]方向のいずれかに平行であることができる。具体的には、上述した第2コンタクト層113および光吸収層112の平面形状と同様である。マスク層122の平面形状は、例えば、図4に示すように、[011]方向の2辺、[010]方向の2辺、および、[001]方向の2辺から構成される六角形であることができる。あるいは、マスク層122の平面形状は、例えば、図5に示すように、[010]方向の2辺、および、[001]方向の2辺から構成される四角形であることができる。
次いで、マスク層122をマスクとして、ウェットエッチング法により、第2コンタクト層113、および光吸収層112をエッチングする。これにより、マスク層122と同じ平面形状を有する第2コンタクト層113と、第2コンタクト層113と同じ平面形状を有する光吸収層112とが形成される。
上述したように、マスク層122の平面形状を多角形とし、かつ、マスク層122の平面形状の各辺を、[01−1]方向に平行とならないようにすることができる。これにより、光吸収層112の上面の面積を、図7に示すように、光吸収層112の下面の面積以上とすることができる。より具体的には、光吸収層112におけるx−y断面の面積を、該断面の位置が上になるにつれて大きくすることができる。また、第2コンタクト層113の上面の面積を、光吸収層112の上面の面積以上とすることができる。より具体的には、第2コンタクト層113におけるx−y断面の面積を、該断面の位置が上になるにつれて大きくすることができる。
例えば、マスク層122の平面形状が、図4に示すように、[011]方向の2辺、[010]方向の2辺、および、[001]方向の2辺から構成される六角形である場合には、光吸収層112の側面のうち、[011]方向に平行な2つの面は、{111}A面となることができる。この理由は、以下の通りである。
{111}A面は、安定な面であるためにエッチングレートが遅い。従って、{111}A面のエッチングは進行しにくいが、半導体基板101の主表面101aに垂直な方向(図7に示す−z方向)のエッチングは進行しやすい。その結果、光吸収層112の側面のうち、[011]方向に平行な2つの面は、{111}A面となる。なお、図7に示すように、光吸収層112の露出している側面({111}面)と、第1コンタクト層111の露出している上面((100)面)との成す角θは、例えば約54.7度となることができる。
また、例えば、マスク層122の平面形状が、図4に示すような六角形である場合には、光吸収層112の側面のうち、[001]方向に平行な2つの面、および、[010]方向に平行な2つの面は、{001}面となることができる。この理由は、以下の通りである。
[001]方向、および、[010]方向に平行な面の中では、{001}面が安定な面であり、他の面方位よりエッチングレートが遅い。従って、エッチングが進行するにつれて、光吸収層112の側面には、{001}面が現れてくる。なお、光吸収層112の露出している側面({001}面)と、第1コンタクト層111の露出している上面((100)面)との成す角θは、例えば90度となることができる。
同様に、例えば、マスク層122の平面形状が、図5に示すように、[010]方向の2辺、および、[001]方向の2辺から構成される四角形である場合には、光吸収層112の側面のうち、[010]方向に平行な2つの面、および、[001]方向に平行な2つの面は、{001}面となることができる。
ウェットエッチング法に用いられるエッチャントとしては、例えば、硫酸、過酸化水素、および、水の混合液などを用いることができる。この場合にエッチャントの比率は、例えば、硫酸:過酸化水素:水=3〜8:1:1である。エッチング温度は、例えば30〜70℃である。次いで、マスク層122を除去する。
(3)次いで、図8に示すように、公知のリソグラフィ技術を用いて第1コンタクト層111をパターニングすることにより、所望の形状を有する第1コンタクト層111を形成する。パターニングの際に用いられるエッチング方法としては、例えばドライエッチング法などを用いることができる。これにより受光部120が形成される。この受光部120は、第2コンタクト層113、光吸収層112および第1コンタクト層111を含む。
次いで、公知のリソグラフィ技術を用いて第2ミラー104、活性層103、および第1ミラー102の一部をパターニングすることにより、所望の形状を有する第1柱状部130を形成する。パターニングの際に用いられるエッチング方法としては、例えばドライエッチング法などを用いることができる。これにより、図8に示すように、半導体基板101上に、第1柱状部130を含む発光部140が形成される。
以上の工程により、発光部140と、受光部120との積層体が形成される。なお、本実施の形態においては前述したように、受光部120をまず形成した後に発光部140を形成する場合について説明したが、発光部140を形成した後に受光部120を形成してもよい。
(4)次いで、例えば400℃程度の水蒸気雰囲気中に、上記工程によって受光部120および発光部140が形成された半導体基板101を投入することにより、前述の第2ミラー104中のAl組成が高い層を側面から酸化して、電流狭窄層105が形成される(図8参照)。
酸化レートは、炉の温度、水蒸気の供給量、酸化すべき層のAl組成および膜厚に依存する。酸化により形成される電流狭窄層105を備えた発光部140では、駆動する際に、電流狭窄層105が形成されていない部分(酸化されていない部分)のみに電流が流れる。従って、酸化によって電流狭窄層105を形成する工程において、形成する電流狭窄層105の範囲を制御することにより、電流密度の制御が可能となる。
また、発光部140から出射する光の大部分が第1コンタクト層111に入射するように、電流狭窄層105が形成されていない部分(酸化されていない部分)の円形の直径を調整することが望ましい。この直径は、適宜設定することができるが、例えば8μm程度とすることができる。
(5)次いで、図1〜図3に示すように、第2ミラー104の上面104a上に第2電極109が形成され、受光部120の上面(第2コンタクト層113の上面113a)上に第4電極110が形成される。まず、第2電極109および第4電極110を形成する前に、必要に応じて、プラズマ処理法等を用いて、第2ミラー104の上面104aおよび第2コンタクト層113の上面113aを洗浄する。これにより、より安定した特性の素子を形成することができる。
次いで、例えば真空蒸着法により、例えば金(Au)と亜鉛(Zn)の合金、および金(Au)の積層膜(図示せず)を形成する。次いで、リフトオフ法により、所定の位置以外の積層膜を除去することにより、第2電極109および第4電極110が形成される。この際、第2コンタクト層113の上面113aに、前記積層膜が形成されていない部分が形成される。この部分が開口部114となり、開口部114によって、第2コンタクト層113の上面113aの一部が露出する。この露出した面がレーザ光の出入射面108となる。
次いで、図1〜図3に示すように、第1コンタクト層111の上面111a上に第3電極116が形成される。まず、第3電極116を形成する前に、必要に応じて、プラズマ処理法等を用いて、第1コンタクト層111の上面111aを洗浄する。これにより、より安定した特性の素子を形成することができる。
次いで、例えば真空蒸着法により、例えば金(Au)とゲルマニウム(Ge)の合金、ニッケル(Ni)、および金(Au)の積層膜(図示せず)を形成する。次に、公知のリフトオフ技術を用いて、所定の位置以外の積層膜を除去することで、受光部120の第1コンタクト層111上に第3電極116が形成される。
次いで、図1および図2に示すように、半導体基板101の裏面101b上に第1電極107が形成される。まず、第1電極107を形成する前に、必要に応じて、プラズマ処理法等を用いて、半導体基板101の裏面101bを洗浄する。これにより、より安定した特性の素子を形成することができる。
次いで、例えば真空蒸着法により、例えば金(Au)とゲルマニウム(Ge)の合金、ニッケル(Ni)、および金(Au)の積層膜(図示せず)を形成する。
次いで、例えば窒素雰囲気中において、アニール処理を行う。アニール処理の温度は、例えば400℃前後で行う。アニール処理の時間は、例えば3分程度行う。
次いで、図1〜図3に示すように、第2電極109の上面、並びに、第3電極116の上面および側面の上に接続電極117が形成される。まず、例えば真空蒸着法により、例えばクロム(Cr)および金(Au)の積層膜(図示せず)を形成する。次に、公知のリフトオフ技術を用いて、所定の位置以外の積層膜を除去することで、第2電極109と第3電極116とを電気的に接続する接続電極117が形成される。以上の工程により、図1〜図3に示すように、第1電極107、第2電極109、第3電極116、第4電極110、および接続電極117が形成される。
なお、上記工程において、リフトオフ法のかわりにドライエッチング法またはウェットエッチング法を用いることもできる。また、上記工程において、真空蒸着法のかわりにスパッタ法を用いることもできる。また、前記工程においては、第2電極109および第4電極110を同時にパターニングしているが、第2電極109および第4電極110を個々に形成することもできる。また、第1電極107、第2電極109、第3電極116、および、第4電極110を形成する順番は、特に限定されない。
以上の工程により、図1〜図3に示すように、本実施の形態の光素子100が得られる。
1−4.作用・効果
本実施の形態に係る光素子100の製造方法によれば、マスク層122をマスクとして、ウェットエッチング法により、第2コンタクト層113、および光吸収層112をエッチングする。マスク層122の平面形状は多角形であり、マスク層122の平面形状の各辺は、[011]方向、[010]方向、または、[001]方向のいずれかに平行であることができる。
本実施の形態に係る光素子100の製造方法によれば、マスク層122をマスクとして、ウェットエッチング法により、第2コンタクト層113、および光吸収層112をエッチングする。マスク層122の平面形状は多角形であり、マスク層122の平面形状の各辺は、[011]方向、[010]方向、または、[001]方向のいずれかに平行であることができる。
例えば、マスク層122の平面形状が円形であり、ドライエッチング法を用いる場合には、結晶の面方位に関係なくエッチングが進行する。そのため、エッチング開始時には、ほぼ垂直にエッチングできるが、マスクとなるレジスト層の外周の裾部分もエッチングされる。その結果、ドライエッチングが進むにつれて、レジスト層が後退する。すなわち、ドライエッチングのマスクが次第に小さくなる。そのため、第2柱状部132のx−y断面の面積は、該断面の位置が上になるにつれて小さくなる。また、半導体基板101の主表面101aに垂直な方向(−z方向)に加え、水平な方向(x−y方向)のエッチング成分も存在するので、エッチングは水平方向にも進行する。そのため、第2柱状部132のx−y断面の面積は、該断面の位置が上になるにつれて小さくなる。具体的には、光吸収層112の露出している側面と、第1コンタクト層111の露出している上面との成す角θは、例えば100度程度となる。
また、例えば、マスク層122の平面形状が円形であり、ウェットエッチング法を用いる場合には、第2コンタクト層113および光吸収層112の特定の結晶面が出現しない。すなわち、エッチングは、垂直方向(−z方向)にも、水平方向(x−y方向)にも進行する。その結果、出入射面108に近い側では、より水平方向のエッチングが進む。従って、第2柱状部132のx−y断面の面積は、該断面の位置が上になるにつれて小さくなる。具体的には、光吸収層112の露出している側面と、第1コンタクト層111の露出している上面との成す角θは、例えば140度程度となる。
これらに対し、本実施の形態に係る光素子100の製造方法によれば、マスク層122をマスクとして、ウェットエッチング法により、第2コンタクト層113、および光吸収層112をエッチングする。マスク層122の平面形状は多角形であり、マスク層122の平面形状の各辺は、[011]方向、[010]方向、または、[001]方向のいずれかに平行であることができる。これにより、光吸収層112の上面の面積が、光吸収層112の下面の面積以上であり、第2コンタクト層113の上面の面積が、光吸収層112の上面の面積以上である光素子100を提供することができる。
本実施の形態に係る光素子100によれば、光吸収層112の上面の面積は、光吸収層112の下面の面積以上である。より具体的には、光吸収層112における半導体基板101の主表面101aに平行な断面、すなわち、x−y断面(図1参照)の面積は、該断面の位置が上になるにつれて大きくなることができる。発光部140で生じた光は、第2ミラー104の上面104aから上方向に出射され、水平方向(x−y方向)に拡がっていく。本実施の形態に係る光素子100によれば、光吸収層112の上面の面積が、光吸収層112の下面の面積より小さい場合に比べ、水平方向に拡がっていく光を、より多く光吸収層112に取り込むことができる。その結果、発光部140で生じた光の出力を、より正確にモニタすることができる。
また、上述したように、例えば、第2コンタクト層113および光吸収層112をエッチングする際に用いるマスク層122の平面形状が円形である場合、光吸収層112におけるx−y断面の面積が、該断面の位置が上になるにつれて小さくなる。この場合、発光部140で生じた光の出力をより正確にモニタするためには、この光の入射面となる光吸収層112の下面の面積を大きくする必要がある。そして、光吸収層112の下面の面積を大きくするためには、発光部140、より具体的には第1柱状部130におけるx−y断面の面積を大きくする必要がある。本実施の形態に係る光素子100によれば、光吸収層112におけるx−y断面の面積が、該断面の位置が上になるにつれて大きくなるので、光吸収層112の下面の面積を大きくすることなく、発光部140で生じた光の出力を、より正確にモニタすることができる。すなわち、第1柱状部130におけるx−y断面の面積を大きくする必要がない。従って、本実施の形態に係る光素子100によれば、発光部140の特性を低下させることなく、かつ、発光部140の良品率を低下させることなく、発光部140で生じた光の出力を、より正確にモニタすることができる。
また、本実施の形態に係る光素子100を光導波路(例えば光ファイバなど)と接続する際(例えば、第4の実施の形態の項を参照)に、光素子100の外部からの光信号を、より効率的に検知するためには、光吸収層112の上面の面積を大きくする必要がある。例えば、上述したように、第2コンタクト層113および光吸収層112をエッチングする際に用いるマスク層122の平面形状が円形である場合、光吸収層112におけるx−y断面の面積が、該断面の位置が上になるにつれて小さくなる。この場合、光吸収層112の上面の面積を大きくするには、光吸収層112の下面の面積を大きくする必要がある。そして、光吸収層112の下面の面積を大きくするためには、発光部140、より具体的には第1柱状部130におけるx−y断面の面積を大きくする必要がある。本実施の形態に係る光素子100によれば、光吸収層112におけるx−y断面の面積が、該断面の位置が上になるにつれて大きくなるので、光吸収層112の下面を大きくすることなく、光素子100の外部からの光信号を、より効率的に検知することができる。すなわち、第1柱状部130におけるx−y断面の面積を大きくする必要がない。従って、本実施の形態に係る光素子100によれば、発光部140の特性を低下させることなく、かつ、発光部140の良品率を低下させることなく、光素子100の外部からの光信号を、より効率的に検知することができる。
また、本実施の形態に係る光素子100によれば、光吸収層112の上面の面積は、光吸収層112の下面の面積以上であり、第2コンタクト層113の上面の面積は、光吸収層112の上面の面積以上である。より具体的には、第2柱状部132におけるx−y断面の面積は、該断面の位置が上になるにつれて大きくなる。これにより、本実施の形態に係る光素子100を光導波路と接続する際に、第2柱状部132におけるx−y断面の位置が上になるにつれて、該断面の面積が小さくなる場合に比べ、光導波路との結合効率を向上させることができる。そして、光素子100と光導波路との位置合わせを容易に行うことができる。
2.第2の実施の形態
2−1.光素子の構造
図9は、本発明を適用した第2の実施の形態に係る光素子200を模式的に示す断面図である。また、図10は、図9に示す光素子200を模式的に示す平面図である。なお、図9は、図10のA−A線における断面を示す図である。
2−1.光素子の構造
図9は、本発明を適用した第2の実施の形態に係る光素子200を模式的に示す断面図である。また、図10は、図9に示す光素子200を模式的に示す平面図である。なお、図9は、図10のA−A線における断面を示す図である。
本実施の形態に係る光素子200は、受光部220の形状が、第1の実施の形態に係る光素子100の場合と異なる。また、本実施の形態に係る光素子200では、基板201として、半導体基板(具体的には、n型GaAs基板)201を用いることができる。基板201の主表面の面指数は、特に限定されない。なお、本実施の形態に係る光素子200において、第1の実施の形態に係る光素子100の構成要素「1XX」と類似する構成要素を「2XX」と示す。すなわち、「2XX」は、第1の実施の形態に係る光素子100の「1XX」と同様の構成要素を表しており、基本的に同様の材質からなるため、その詳細な説明については省略する。
本実施の形態に係る光素子200は、図9に示すように、発光部240と、受光部220と、を含む。本実施の形態においては、発光部240が面発光型半導体レーザとして機能し、受光部220がpin型フォトダイオードとして機能する場合について説明する。以下、受光部220について、第1の実施の形態と異なる点を中心に説明する。なお、発光部240および全体の構成については、第1の実施の形態と同様であるので、説明を省略する。
受光部220は、第1コンタクト層211と、光吸収層212と、第2コンタクト層213と、を含む。第1コンタクト層211は第2ミラー204上に設けられ、光吸収層212は第1コンタクト層211上に設けられ、第2コンタクト層213は光吸収層212上に設けられている。第1コンタクト層211の平面形状は、円形とすることができる。第1コンタクト層211の平面形状である円形の直径は適宜設定されるが、例えば、40μm程度とすることができる。
光吸収層212および第2コンタクト層213の平面形状は、円形とすることができる。第2コンタクト層213の上面の面積は、光吸収層212の上面の面積以上である。より具体的には、第2コンタクト層213は、図9に示すように、光吸収層212に対してオーバーハングしていることができる。すなわち、円柱状の第2コンタクト層213のx−y断面積は、円柱状の光吸収層212のx−y断面積より大きいことができる。また、第2コンタクト層213の上面213aのうちの、後述する第4電極210に覆われていない部分、すなわち、後述する出入射面208の面積を、光吸収層212の上面の面積以上とすることができる。例えば、図9および図10に示す例は、出入射面208の面積が光吸収層212の上面の面積と同じ場合である。光吸収層212の平面形状である円形の直径は、例えば25μm程度とすることができる。第2コンタクト層213の平面形状である円形の直径は、例えば31μm程度とすることができる。
第1コンタクト層211は、例えばn型GaAs層、n型InGaP層、または、n型AlGaAs層からなり、光吸収層212は、例えば不純物が導入されていないGaAs層からなり、第2コンタクト層213は、例えばp型InGaP層またはp型AlGaAs層からなることができる。第2コンタクト層213は、p型InGaP層またはp型AlGaAs層の上に、p型GaAs層を積層した積層膜を用いることもできる。これにより、コンタクト抵抗をより小さくすることができる。
第2コンタクト層213の膜厚は、機械的強度が確保できる程度に厚く形成されていることができる。上述したように、第2コンタクト層213は、例えばp型InGaP層またはp型AlGaAs層からなることができる。これらの材料は、例えばGaAs層からなる光吸収層212において吸収される光を吸収しない。従って、第2コンタクト層213の膜厚が厚く形成されていても、光吸収層212における光吸収効率を低下させないことができる。
第1コンタクト層211は、例えばケイ素(Si)がドーピングされることによりn型にされ、第2コンタクト層213は、例えば炭素(C)がドーピングされることによりp型にされている。従って、p型の第2コンタクト層213、不純物がドーピングされていない光吸収層212、およびn型の第1コンタクト層211により、pin構造が形成される。
第4電極210は、図9に示すように、受光部220の上面上(第2コンタクト層213上)に設けられている。第4電極210は、図9および図10に示すように、第2コンタクト層213の上面213aの周縁に形成されている。第4電極210には開口部214が設けられており、この開口部214によって第2コンタクト層213の上面の一部が露出する。この露出した面が、レーザ光の出入射面208である。従って、開口部214の平面形状および大きさを適宜設定することにより、出入射面208の形状および大きさを適宜設定することができる。本実施の形態においては、図10に示すように、出入射面208が円形である場合を示す。
2−2.光素子の動作
本実施の形態に係る光素子200の基本的な動作は、第1の実施の形態に係る光素子100と同様であるため、説明は省略する。
本実施の形態に係る光素子200の基本的な動作は、第1の実施の形態に係る光素子100と同様であるため、説明は省略する。
2−3.光素子の製造方法
次に、本発明を適用した実施の形態に係る光素子200の製造方法の一例について、図11〜図13を用いて説明する。図11〜図13は、図9および図10に示す光素子200の一製造工程を模式的に示す断面図であり、それぞれ図9に示す断面図に対応している。なお、第1の実施の形態と同様の点については、詳細な説明を省略する。
次に、本発明を適用した実施の形態に係る光素子200の製造方法の一例について、図11〜図13を用いて説明する。図11〜図13は、図9および図10に示す光素子200の一製造工程を模式的に示す断面図であり、それぞれ図9に示す断面図に対応している。なお、第1の実施の形態と同様の点については、詳細な説明を省略する。
(1)まず、n型GaAs層からなる半導体基板201の表面201aに、組成を変調させながらエピタキシャル成長させることにより、図11に示すように、半導体多層膜250が形成される。ここで、半導体多層膜250は例えば、n型Al0.9Ga0.1As層とn型Al0.1Ga0.9As層とを交互に積層した38.5ペアの第1ミラー202、GaAsウェル層とAl0.3Ga0.7Asバリア層からなり、ウェル層が3層で構成される量子井戸構造を含む活性層203、p型Al0.9Ga0.1As層とp型Al0.1Ga0.9As層とを交互に積層した24ペアの第2ミラー204、n型GaAs層、n型InGaP層、または、n型AlGaAs層からなる第1コンタクト層211、不純物がドーピングされていないGaAs層からなる光吸収層212、およびp型InGaP層またはp型AlGaAs層からなる第2コンタクト層213からなる。これらの層を順に半導体基板201上に積層させることにより、半導体多層膜250が形成される。
なお、p型InGaP層またはp型AlGaAs層の上に、p型GaAs層を積層し、第2コンタクト層213を、p型InGaP層またはp型AlGaAs層の上に、p型GaAs層が積層した積層膜とすることもできる。これにより、コンタクト抵抗をより小さくすることができる。
エピタキシャル成長を行う際の温度は、成長方法や原料、半導体基板201の種類、あるいは形成する半導体多層膜250の種類、厚さ、およびキャリア密度によって適宜決定されるが、一般に、450℃〜800℃であるのが好ましい。また、エピタキシャル成長を行う際の所要時間も、温度と同様に適宜決定される。また、エピタキシャル成長させる方法としては、MOVPE法、MBE法、あるいはLPE法などを用いることができる。
(2)次に、図12に示すように、第2コンタクト層213を形成する。まず、半導体多層膜250上にレジスト(図示せず)を塗布した後、リソグラフィ法により該レジストをパターニングすることにより、所定のパターンのマスク層222が形成される。
次いで、マスク層222をマスクとして、ウェットエッチング法により、第2コンタクト層213をエッチングする。これにより、第2コンタクト層213が形成される。ウェットエッチング法に用いられるエッチャントとしては、例えば、第2コンタクト層213がInGaPからなる場合には、HClと水との混合液、および、塩化水素(HCl)とリン酸(H3PO4)と水との混合液などを用いることができる。また、例えば、第2コンタクト層213がAlGaAs層からなる場合には、リン酸(H3PO4)と過酸化水素(H2O2)と水との混合液などを用いることができる。
次に、図12に示すように、マスク層222および第2コンタクト層213をマスクとして、ウェットエッチング法により、光吸収層212をエッチングする。これにより、光吸収層212が形成される。ウェットエッチング法に用いられるエッチャントとしては、光吸収層212がエッチングされやすく、第2コンタクト層213がエッチングされにくいものを用いることができる。具体的には、例えば、第2コンタクト層213がInGaPからなる場合には、リン酸(H3PO4)と過酸化水素(H2O2)と水との混合液などを用いることができる。また、例えば、第2コンタクト層213がAlGaAs層からなる場合には、クエン酸と過酸化水素と水との混合液、および、アンモニア水(NH4OH)と過酸化水素と水との混合液などを用いることができる。
このエッチング工程では、水平方向(x−y方向)にもエッチングが進行するため、図12に示すように、光吸収層212はサイドエッチングされる。その結果、第2コンタクト層213を、光吸収層212に対してオーバーハングさせることができる。
このエッチング工程において、例えば、第1コンタクト層211を第2コンタクト層213と同じ材料にすることにより、垂直方向(−z方向)のエッチング量に影響されずに、水平方向(x−y方向)のエッチング量を決定することができる。次いで、マスク層222を除去する。
(3)次いで、図13に示すように、公知のリソグラフィ技術を用いて第1コンタクト層211をパターニングすることにより、所望の形状を有する第1コンタクト層211を形成する。これにより受光部220が形成される。この受光部220は、第2コンタクト層213、光吸収層212および第1コンタクト層211を含む。
次いで、図13に示すように、公知のリソグラフィ技術を用いて第2ミラー204、活性層203、および第1ミラー202の一部をパターニングすることにより、所望の形状を有する第1柱状部230を形成する。これにより半導体基板201上に、第1柱状部230を含む発光部240が形成される。
以上の工程により、発光部240と、受光部220との積層体が形成される。なお、本実施の形態においては前述したように、受光部220をまず形成した後に発光部240を形成する場合について説明したが、発光部240を形成した後に受光部220を形成してもよい。
(4)次いで、例えば400℃程度の水蒸気雰囲気中に、上記工程によって受光部220および発光部240が形成された半導体基板201を投入することにより、第2ミラー204中のAl組成が高い層を側面から酸化して、電流狭窄層205が形成される(図13参照)。
(5)次いで、図9および図10に示すように、第2ミラー204の上面204a上に第2電極209が形成され、受光部220の上面(第2コンタクト層213の上面213a)上に第4電極210が形成される。次いで、図9および図10に示すように、第1コンタクト層211の上面211a上に第3電極216が形成される。次いで、図9に示すように、半導体基板201の裏面201b上に第1電極207が形成される。
次いで、例えば窒素雰囲気中において、アニール処理を行う。次いで、図9および図10に示すように、第2電極209の上面、並びに、第3電極216の上面および側面の上に接続電極217が形成される。以上の工程により、図9および図10に示すように、第1電極207、第2電極209、第3電極216、第4電極210、および接続電極217が形成される。
以上の工程により、図9および図10に示すように、本実施の形態に係る光素子200が得られる。
2−4.作用・効果
本実施の形態に係る光素子200によれば、第2コンタクト層213の上面の面積は、光吸収層212の上面の面積以上である。より具体的には、第2コンタクト層213は、図9に示すように、光吸収層212に対してオーバーハングしている。発光部240で生じた光は、第2ミラー204の上面204aから上方向に出射され、水平方向(x−y方向)に拡がっていく。本実施の形態に係る光素子200によれば、第2コンタクト層213が光吸収層212に対してオーバーハングしていない場合に比べ、発光部から出射される光は、第4電極210によって遮られることがない。これにより、発光部から出射される光を、より多く出入斜面208から出射させることができる。その結果、出入射面208から出射される光の出力を、より正確にモニタすることができる。
本実施の形態に係る光素子200によれば、第2コンタクト層213の上面の面積は、光吸収層212の上面の面積以上である。より具体的には、第2コンタクト層213は、図9に示すように、光吸収層212に対してオーバーハングしている。発光部240で生じた光は、第2ミラー204の上面204aから上方向に出射され、水平方向(x−y方向)に拡がっていく。本実施の形態に係る光素子200によれば、第2コンタクト層213が光吸収層212に対してオーバーハングしていない場合に比べ、発光部から出射される光は、第4電極210によって遮られることがない。これにより、発光部から出射される光を、より多く出入斜面208から出射させることができる。その結果、出入射面208から出射される光の出力を、より正確にモニタすることができる。
また、本実施の形態に係る光素子200を光導波路(例えば光ファイバなど)と接続する際(例えば、第4の実施の形態の項を参照)に、光素子200の外部からの光信号を、より効率的に検知するためには、出入射面208の面積を大きくする必要がある。例えば、第2コンタクト層213が光吸収層212に対してオーバーハングしていない場合、出入射面208の面積を大きくするには、光吸収層212の下面の面積を大きくする必要がある。そして、光吸収層212の下面の面積を大きくするためには、発光部240、より具体的には第1柱状部230におけるx−y断面の面積を大きくする必要がある。本実施の形態に係る光素子200によれば、第2コンタクト層213が光吸収層212に対してオーバーハングしているので、光吸収層212の下面を大きくすることなく、出入射面208の面積を大きくすることができる。すなわち、第1柱状部230におけるx−y断面の面積を大きくする必要がない。従って、本実施の形態に係る光素子200によれば、発光部240の特性を低下させることなく、かつ、発光部240の良品率を低下させることなく、光素子200の外部からの光信号を、より効率的に検知することができる。
また、本実施の形態に係る光素子200によれば、第2コンタクト層213が光吸収層212に対してオーバーハングしている。これにより、第2コンタクト層213が光吸収層212に対してオーバーハングしていない場合に比べ、出入射面208の面積を大きくすることができる。その結果、本実施の形態に係る光素子200を光導波路と接続する際に、第2コンタクト層213が光吸収層212に対してオーバーハングしていない場合に比べ、光導波路との結合効率を向上させることができる。そして、光素子200と光導波路との位置合わせを容易に行うことができる。
本実施の形態に係る光素子200の製造方法によれば、少なくとも第2コンタクト層213をマスクとして用いて、光吸収層212をサイドエッチングすることができる。これにより、第2コンタクト層213が光吸収層212に対してオーバーハングしている光素子200を提供することができる。
3.第3の実施の形態
図14は、本発明を適用した第3の実施の形態に係る光素子600を模式的に示す断面図である。本実施の形態に係る光素子600は、第1の実施の形態と第2の実施の形態とを組み合わせたものである。図14は、第1の実施の形態における図1に示す断面図、および、第2の実施の形態における図9に示す断面図に対応している。なお、本実施の形態に係る光素子600において、第1および第2の実施の形態に係る光素子100、200の構成要素「1XX」、「2XX」と類似する構成要素を「6XX」と示す。すなわち、「6XX」は、第1および第2の実施の形態に係る光素子100、200の「1XX」、「2XX」と同様の構成要素を表しており、基本的に同様の材質からなるため、その説明については省略する。
図14は、本発明を適用した第3の実施の形態に係る光素子600を模式的に示す断面図である。本実施の形態に係る光素子600は、第1の実施の形態と第2の実施の形態とを組み合わせたものである。図14は、第1の実施の形態における図1に示す断面図、および、第2の実施の形態における図9に示す断面図に対応している。なお、本実施の形態に係る光素子600において、第1および第2の実施の形態に係る光素子100、200の構成要素「1XX」、「2XX」と類似する構成要素を「6XX」と示す。すなわち、「6XX」は、第1および第2の実施の形態に係る光素子100、200の「1XX」、「2XX」と同様の構成要素を表しており、基本的に同様の材質からなるため、その説明については省略する。
本実施の形態に係る光素子600の製造方法は、まず、第2の実施の形態に係る光素子200の製造方法と同様に、半導体多層膜を形成する(図11参照)。次に、第1の実施の形態に係る光素子100の製造方法と同様に、マスク層を形成する(図7参照)。次に、第2の実施の形態に係る光素子200の製造方法と同様に、第2コンタクト層および光吸収層をエッチングする(図12参照)。その後の工程については、第1および第2の実施の形態に係る光素子100、200の製造方法と同様である。
本実施の形態に係る光素子600によれば、第1の実施の形態における作用・効果の項で述べた作用・効果と、実質的に同じ作用および効果を有し、さらに、第2の実施の形態における作用・効果の項で述べた作用・効果と、実質的に同じ作用および効果を有する。
4.第4の実施の形態
図15は、本発明を適用した第4の実施の形態に係る光モジュール500を模式的に示す図である。この光モジュール500は、光素子400(第1光素子400a,第2光素子400b)と、半導体チップ32と、光導波路(光ファイバ30)とを含む。光素子400は、受光部320が、発光部340から出射する光を電流に変換する機能と、出入射面308から受光部320へと入射する光を電流に変換する機能とを有する。以下、第1光素子400aおよび第2光素子400bの共通の構造または機能に関する記載については、「400」として説明する。
図15は、本発明を適用した第4の実施の形態に係る光モジュール500を模式的に示す図である。この光モジュール500は、光素子400(第1光素子400a,第2光素子400b)と、半導体チップ32と、光導波路(光ファイバ30)とを含む。光素子400は、受光部320が、発光部340から出射する光を電流に変換する機能と、出入射面308から受光部320へと入射する光を電流に変換する機能とを有する。以下、第1光素子400aおよび第2光素子400bの共通の構造または機能に関する記載については、「400」として説明する。
4−1.光モジュールの構造
光モジュール500においては、図15に示すように、光ファイバ30の端面30a,30bにそれぞれ第1および第2光素子400a,400bが設けられている。この第1および第2光素子400a,400bは同じ構造を有する。第1および第2光素子400はそれぞれ、発光部340および受光部320を含む。発光部340および受光部320を構成する各層は、電極の設置位置を除いて、図1〜図3に示す光素子100の発光部140および受光部120とほぼ同様の構成を有する。なお、図15においては、発光部340および受光部320を構成する各層の表示が省略されており、また、受光部320の形状が簡略化して記載されている。
光モジュール500においては、図15に示すように、光ファイバ30の端面30a,30bにそれぞれ第1および第2光素子400a,400bが設けられている。この第1および第2光素子400a,400bは同じ構造を有する。第1および第2光素子400はそれぞれ、発光部340および受光部320を含む。発光部340および受光部320を構成する各層は、電極の設置位置を除いて、図1〜図3に示す光素子100の発光部140および受光部120とほぼ同様の構成を有する。なお、図15においては、発光部340および受光部320を構成する各層の表示が省略されており、また、受光部320の形状が簡略化して記載されている。
図15に示す光素子400においては、第1電極307および接続電極317が発光部340を駆動させるために機能し、接続電極317および第4電極310が受光部320を駆動させるために機能する。また、第4電極310のうち受光部320上に位置する領域の一部に開口部314が設けられている。この開口部314によって露出した受光部120の上面が出入射面308である。
第1電極307、第4電極310、および、接続電極317はそれぞれ、一部が絶縁層306上に設けられている。絶縁層306は例えば、ポリイミド樹脂、フッ素系樹脂、アクリル樹脂、またはエポキシ樹脂等の樹脂、あるいは窒化シリコン、酸化シリコン、酸化窒化シリコン等の絶縁材料であることが望ましい。
第1および第2光素子400a,400bはそれぞれ、受光素子または発光素子として機能する。この光モジュール500では双方向通信が可能である。第1光素子400aが発光素子として機能し、第2光素子400bが受光素子として機能する場合、第1光素子400aの発光部340にて生じた光が出入射面308を出射する。その後、出入射面308から出射した前記光は、光ファイバ30の端面30aに入射する。この入射光は光ファイバ30内を伝搬して端面30bから出射し、第2光素子400bの出入射面308に入射した後、第2光素子400bの受光部320にて吸収される。
あるいは、第1光素子400aが受光素子として機能し、第2光素子400bが発光素子として機能する場合、第2光素子400bの発光部340にて生じた光が出入射面308を出射する。その後、出入射面308から出射した前記光は、光ファイバ30の端面30bに入射する。この入射光は光ファイバ30内を伝搬して端面30aから出射し、第1光素子400aの出入射面308に入射した後、第1光素子400aの受光部320にて吸収される。
第1光素子400aは、光ファイバ30の端面30aとの相対的な位置が固定された状態となっており、第2光素子400bは、光ファイバ30の端面30bとの相対的な位置が固定された状態となっている。また、第1光素子400aの出入射面308は光ファイバ30の端面30aと対向しており、第2光素子400bの出入射面308は光ファイバ30の端面30bと対向している。
半導体チップ32は、光素子400を駆動するために設置されている。すなわち、半導体チップ32には、光素子400を駆動するための回路が内蔵されている。半導体チップ32上には、内部の回路に電気的に接続された複数の配線パターン24,34,64が設けられている。
半導体チップ32と光素子400とは電気的に接続されている。例えば、第1電極307と配線パターン24とがハンダ26を介して電気的に接続されている。また、接続電極317と配線パターン64とがハンダ26を介して電気的に接続されている。さらに、第4電極310と配線パターン34とがハンダ26を介して電気的に接続されている。
光素子400は、半導体チップ32に対してフェースダウン実装させることができる。こうすることで、ハンダ26によって電気的な接続を行えるのみならず、光素子400と半導体チップ32とを固定することができる。なお、上記各電極と配線パターンとの接続に、ハンダ26を用いるかわりに、ワイヤを使用したり、あるいは導電ペーストを用いたりしてもよい。
また、図15に示すように、光素子400と半導体チップ32との間を、樹脂56を用いて固定することができる。すなわち、樹脂56は光素子400と半導体チップ32との接合状態を保持する機能を有する。
半導体チップ32には、穴(例えば貫通穴)28が設けられている。光ファイバ30はこの穴28に挿入されている。この穴28は、内部の回路を避けて、半導体チップ32の配線パターン24,34,64が設置されている面からその反対側の面に至るまで設けられている。なお、穴28の少なくとも一方の開口端部に、テーパ(図示せず)を設けてもよい。テーパを形成することで、穴28に光ファイバ30を挿入しやすくなる。
なお、本実施の形態においては、光素子400として第1の実施の形態に係る光素子100を適用した例について説明したが、光素子400として、第2の実施の形態に係る光素子200および第3の実施の形態に係る光素子300のうちの少なくとも一方を適用することもできる。
4−2.光モジュールの駆動方法
次に、図15に示す光モジュール500の駆動方法について、図16を参照して説明する。図16は、図15に示す光素子400の駆動回路(要部)の一例を模式的に示す図である。
次に、図15に示す光モジュール500の駆動方法について、図16を参照して説明する。図16は、図15に示す光素子400の駆動回路(要部)の一例を模式的に示す図である。
図15に示す光モジュール500では、第1光素子400aと第2光素子400bとの間において、時分割によって光送信と光受信とを切り替えるように制御が行なわれる。前述したように、第1光素子400aが発光素子として機能するときは、第1光素子400aで発生した光を第2光素子400bが受光するように制御が行なわれ、第2光素子400bが発光素子として機能するときは、第2光素子400bで発生した光を第1光素子400aが受光するように制御が行なわれる。また、時分割は、ドライバIC40およびスイッチング回路42にそれぞれ入力されるクロック54,55によって制御される。
光素子400の駆動回路は、図16に示すように、ドライバIC40と、スイッチング回路42と、トランスインピーダンスアンプ(TIA)44とを含む。図16に示す駆動回路は1つの光素子400毎に設置される。また、光素子400においては、発光部340に順バイアスを、受光部320に逆バイアスを印加することができる。
ドライバIC40は光素子400の発光部340の一方の電極と電気的に接続され、スイッチング回路42は光素子400の受光部320の一方の電極と電気的に接続されている。一方、図16に示すように、発光部340の他方の電極および受光部320の他方の電極は接地されている。さらに、受光部320の一方の電極に逆バイアスが印加される。TIA44はスイッチング回路42に電気的に接続されている。
ドライバIC40は、光素子400の発光部340を駆動させるために設けられている。具体的には、送信信号58がドライバIC40に入力されている間は、発光部340で生じた光が出射する。また、発光部340が駆動している間、受光部320は、発光部340で生じた光の出力をモニタすることができる。以下、図16を参照しながら、発光部340の駆動時における回路の動作をより具体的に説明する。まず、送信信号58がドライバIC40に入力されると、ドライバIC40は発光部340の駆動を開始する。そして、送信信号58がドライバIC40に入力されている間、受光部320によって、発光部340で生じた光の出力が検知される。検知された光出力は、スイッチング回路42により、APC入力52としてドライバIC40へと入力される。
一方、送信信号58がドライバIC40に入力されていない間は、光ファイバ30の端面30aから出射された光が、光素子400の出入射面308に入射する。具体的には、光素子400に送信信号58が入力されていない間は、スイッチング回路42はTIA44側に切り替わる(図16参照)。このTIA44は受信信号50を増幅する機能を有する。
以上に説明したように、本実施の形態の光モジュール500においては、第1光素子400aが発光状態であるときに第2光素子400bが受光状態となり、第1光素子400aが受光状態であるときに第2光素子400bが発光状態となるように、第1および第2光素子400a,400bを時分割により制御することができる。
以上、本発明の好適な実施の形態について述べたが、本発明はこれらに限定されず、各種の態様を取りうる。例えば、上記実施の形態では、発光部がAlGaAs系のものについて説明したが、発振波長に応じてその他の材料系、例えば、AlGaP系、GaInP系、ZnSSe系、InGaN系、AlGaN系、InGaAs系、GaInNAs系、GaAsSb系などの半導体材料を用いることも可能である。
また、上述の実施の形態では、基板にn型GaAs基板を用いる例について述べたが、例えば、基板に絶縁性または半絶縁性の基板を用いることもできる。これにより、寄生容量が低減され、より高速に光素子を動作させることができる。絶縁性の基板としては、例えば、サファイアなどを用いることができる。半絶縁性の基板としては、例えば、アンドープのGaAsなどを用いることができる。
24 配線パターン、26 ハンダ、30 光ファイバ、32 半導体チップ、34 配線パターン、42 スイッチング回路、50 受信信号、52 入力、56 樹脂、58 送信信号、64 配線パターン、100 光素子、101 基板、102 第1ミラー、103 活性層、104 第2ミラー、105 電流狭窄層、107 第1電極、108 出入射面、109 第2電極、110 第4電極、111 第1コンタクト層、112 光吸収層、113 第2コンタクト層、114 開口部、116 第3電極、117 接続電極、120 受光部、122 マスク層、130 第1柱状部、132 第2柱状部、140 発光部、150 半導体多層膜、200 光素子、201 基板、202 第1ミラー、204 第2ミラー、205 電流狭窄層、207 第1電極、208 出入射面、209 第2電極、210 第4電極、211 第1コンタクト層、212 光吸収層、213 第2コンタクト層、214 開口部、216 第3電極、217 接続電極、220 受光部、222 マスク層、230 第1柱状部、240 発光部、250 半導体多層膜、306 絶縁層、307 第1電極、308 出入射面、310 第3電極、314 開口部、317 接続電極、320 受光部、340 発光部、400 光素子、500 光モジュール、600 光素子
Claims (10)
- 基板の上方に、該基板側から配置された、第1半導体層と、活性層と、第2半導体層と、を含む発光部と、
前記発光部の上方に、該発光部側から配置された、第1コンタクト層と、光吸収層と、第2コンタクト層と、を含む受光部と、を含み、
前記光吸収層の上面の面積は、該光吸収層の下面の面積以上であり、
前記第2コンタクト層の上面の面積は、前記光吸収層の上面の面積以上である、光素子。 - 請求項1において、
前記光吸収層における前記基板の主表面に平行な断面の面積は、該断面の位置が上になるにつれて大きくなる、光素子。 - 請求項1または2において、
前記基板は、(100)面を主表面とし、
前記第2コンタクト層および前記光吸収層の平面形状は多角形であり、
前記第2コンタクト層および前記光吸収層の平面形状の各辺は、[011]方向、[010]方向、または、[001]方向のいずれかに平行である、光素子。 - 請求項1〜3のいずれかにおいて、
前記第2コンタクト層は、前記光吸収層に対してオーバーハングしている、光素子。 - 請求項4において、
前記第2コンタクト層の上方に、該第2コンタクト層と電気的に接続された電極を有し、
前記第2コンタクト層の上面のうちの前記電極に覆われていない部分の面積は、前記光吸収層の上面の面積以上である、光素子。 - 請求項1〜5のいずれかにおいて、
前記発光部は、面発光型半導体レーザとして機能し、
前記第1半導体層は、第1ミラーであり、
前記第2半導体層は、第2ミラーである、光素子。 - 請求項1〜5のいずれかにおいて、
前記発光部は、発光ダイオードとして機能し、
前記第1半導体層は、第1導電型であり、
前記第2半導体層は、第2導電型である、光素子。 - 発光部および受光部を含む光素子の製造方法であって、
基板の上方に、少なくとも、第1半導体層、活性層、第2半導体層、第1コンタクト層、光吸収層、および第2コンタクト層を構成するための半導体層を積層する工程と、
前記半導体層をエッチングすることにより、前記第2コンタクト層を形成する工程と、
前記半導体層をエッチングすることにより、前記光吸収層を形成する工程と、
前記半導体層をエッチングすることにより、前記第1コンタクト層を形成する工程と、
前記半導体層をエッチングすることにより、少なくとも前記第2半導体層の一部を含む柱状部を形成する工程と、を含み、
前記光吸収層の上面の面積が、該光吸収層の下面の面積以上となり、
前記第2コンタクト層の上面の面積が、前記光吸収層の上面の面積以上となるように形成する、光素子の製造方法。 - 請求項8において、
前記基板は、(100)面を主表面とするものを用い、
前記第2コンタクト層を形成する工程において、マスク層をマスクとして用いて、前記半導体層をエッチングし、
前記マスク層の平面形状は多角形であり、
前記マスク層の平面形状の各辺は、[011]方向、[010]方向、または、[001]方向のいずれかに平行である、光素子の製造方法。 - 請求項8または9において、
前記光吸収層を形成する工程において、少なくとも前記第2コンタクト層をマスクとして用いて、前記半導体層をサイドエッチングする、光素子の製造方法。
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WO2007097110A1 (ja) * | 2006-02-24 | 2007-08-30 | Nec Corporation | 光通信システムおよび光送信機 |
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