JP2006049196A - タインプレート付きコネクタ及び基板実装構造 - Google Patents

タインプレート付きコネクタ及び基板実装構造 Download PDF

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Abstract

【課題】 タインプレートの表面を有効に利用するとともに、振動に弱い電子部品を衝撃から保護することのできるタインプレート付きコネクタ、及びタインプレートと基板との間の領域を有効に利用でき、振動に弱い電子部品を衝撃から保護することのできる基板実装構造を提供する。
【解決手段】 本発明のタインプレート付きコネクタは、コンタクト5先端のタイン部を挿通して整列させるための複数の貫通孔をタインプレート30に備えており、このタインプレート30の表面にはコンタクト5と電気的に接続される配線パターンが設けられ、タインプレート30とPCB23との間には緩衝部材42が設けられ、タインプレート30上に振動に弱い電子部品40、41を実装することを特徴とする。
【選択図】 図11

Description

本発明は、基板に接続するためのコンタクト先端部を整列させる際に用いるタインプレートを備えた、タインプレート付きコネクタ、及び基板実装構造に関する。
従来からプリント配線基板(以下、PCBという)に実装され、PCBと他の電気回路とを接続する電気コネクタが広く使用されている。この電気コネクタは、基板のスルーホールに挿入される、或いは基板のランド(電極パッド)に表面実装されるタイン部、及び互いに嵌合する相手コネクタのコンタクトに接触する接触部を有するコンタクトと、そのコンタクトが配列されたハウジングを備えている。
コンタクトは、通常、薄い金属板で形成され、タイン部はハウジングから突出している。このため、電気コネクタを輸送中や取り扱い中にタイン部が曲がるおそれがある。タイン部が曲がると、タイン部を基板のスルーホールに正確に挿入させることや、ランド上に正確に配置することが困難となる。
そこで、タイン部が貫通する貫通孔が形成されたタインプレートを用い、この貫通孔にタイン部を貫通させて曲がりを防止するとともに整列させ、タイン部を基板のスルーホールに正確に挿入させる、またはランド上に正確に配置させる技術が知られている。
このような貫通孔が形成されたタインプレートの従来例として、特開平9−35829号公報(特許文献1)が開示されている。
また、PCBに実装される部品の中に振動に弱い電子部品がある場合、振動による部品脱落、端子の破損、特性変化などの機械的ダメージを防止するために、接着剤などによる部品の固定や、部品を寝かせて平面実装化、耐震性のある高価な部品への代替などの対策が必要であった。
このような振動に弱い電子部品をPCBに実装し、振動から保護するための従来例として、特開2000−252606号公報が開示されている。
特開平9−35829号公報 特開2000−252606号公報
しかしながら、上述したタインプレートは、輸送中や取り扱い中にタイン部が曲がることを防止することはできるものの、このタインプレートは他の目的に使用されることはなく、デッドスペースとなってしまうという問題が発生していた。
また、振動に弱い電子部品をPCBに実装する場合にはPCB面積の増大、加工費や部品費が高くなるなど電子ユニットのコストアップを招くという問題も発生していた。
本発明はこのような従来の課題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、タインプレートを有効に利用することができ、振動に弱い電子部品を安価に保護することのできるタインプレート付きコネクタ、及び基板とタインプレートとの間の領域を有効に利用することができ、振動に弱い電子部品を安価に保護することのできる基板実装構造を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明に係るタインプレート付きコネクタは、コンタクト先端のタイン部を挿通して整列させるための複数の貫通孔をタインプレートに備えており、このタインプレートの表面にはコンタクトと電気的に接続される配線パターンが設けられ、タインプレートと当該タインプレート付きコネクタを接続する基板との間には緩衝部材が設けられ、タインプレート上に電子素子を実装することを特徴とする。
また、本発明に係る基板実装構造は、コンタクト先端のタイン部を挿通して整列させるための複数の貫通孔が設けられたタインプレートを備え、このタインプレート付きコネクタを基板に実装する基板実装構造であって、タインプレートの表面にはコンタクトと電気的に接続される配線パターンを設けて電子素子を実装し、タインプレートと基板との間には緩衝部材を備えて所定寸法の間隔が設けられ、基板上には所定寸法未満の高さを有する電子素子が実装されていることを特徴とする。
本発明に係るタインプレート付きコネクタでは、従来使用していなかったタインプレートの表面部分を、配線領域として使用することにより、空きスペースの有効利用を図って電子ユニット全体の小型化を図ることができ、さらにタインプレートとPCBとの間に緩衝部材を設置するので、ユニット落下や振動などに弱い電子部品を機械的衝撃から保護することができ、これによって個別に固定するなどの対策を必要としないので安価に電子ユニットの信頼性を向上させることができる。
また、本発明に係る基板実装構造では、基板とタインプレートとの間に所定寸法の間隔を設けて電子素子を実装するので、空きスペースの有効利用を図って電子ユニット全体の小型化を図ることができ、さらにタインプレートとPCBとの間に緩衝部材を設置するので、ユニット落下や振動などに弱い電子部品を機械的衝撃から保護することができ、これによって個別に固定するなどの対策を必要としないので安価に電子ユニットの信頼性を向上させることができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。図1は、本発明の実施形態に係るタインプレート付きコネクタの構成を示す側面図である。同図に示すように、このタインプレート付きコネクタ(以下、単に「コネクタ」という)は、プリント配線基板23(以下、「PCB」という)に接続するものであり、ハウジング19と、PCB23が有する配線パターンと接続するための導通性材料で形成されたコンタクト5と、該コンタクト5の先端のタイン部34を整列させるためのタインプレート1と、コンタクト5とハウジング19との間の接続部33を備えている。
そして、図1(a)に示すように、タイン部34をPCB23が有する貫通孔に挿通させるか、或いは同図(b)に示すように、PCB23が有するランド(電極パッド)に表面実装することにより、コネクタとPCB23とを連結し、且つ、電気的に接続させることができる。
図2は、本発明の第1の実施形態に係るコネクタに用いられるタインプレート1の構成を示す平面図である。図示のように、このタインプレート1は、略等間隔で配列された複数の貫通孔2を有しており、貫通孔2aと貫通孔2bとの間には、配線パターン4が形成されている。つまり、タインプレート1上で、2つの貫通孔2a,2bは、電気的に導通された状態となっている。
また、タインプレート1の材質は、配線パターン4を形成することができるものであれば良く、例えば、紙フェノール、ガラスエポキシ、金属等の、PCBで使用されている材質を用いることができる。また、配線パターン4の層数は、1層のみならず、2層、4層、或いはそれ以上の多層とすることも可能である。
図3は、貫通孔2a内にコンタクト5が挿通された状態を示す説明図であり、同図に示すように、コネクタが有するコンタクト5は、タインプレート1の貫通孔2aに挿通され、その後半田6によりタインプレート1と連結される。従って、コンタクト5は、配線パターン4と電気的に接続されることになる。ただし、ここでは半田6を例示して説明したが、半田6の他にプレスフィットなど従来のコネクタのタイン部とPCBの配線パターンとを接続するための方法であれば、その他の方法で接続してもよい。
このように、本実施形態に係るタインプレート付きコネクタは、上記のような構成とすることにより、コネクタが有する複数のコンタクト5どうしを、タインプレート1に設けられた配線パターン4を用いて連結することができるので、PCB23を介すことなく、コンタクト5どうしの連結が可能となる。
従って、従来使用していなかったタインプレート1の表面部分を配線領域として使用することにより、空きスペースの有効利用を図ることができ、電子ユニット全体の小型化を図ることができる。
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。第2の実施形態に係るタインプレート付きコネクタの全体構成は、図1に示したものと同様であり、タインプレートの構成のみが相違するので、この相違する部分のみを説明する。
図4は、第2の実施形態に係るタインプレート付きコネクタに設けられるタインプレート7の構成を示す平面図である。図示のように、このタインプレート7は、貫通孔8a,8bを連結するように配線パターン4aを設け、更に、貫通孔8c,8dを連結するように配線パターン4bを設けている。
また、前述した第1の実施形態と同様に、タインプレート7の材質は、配線パターン4a,4bを形成することができるものであれば良く、例えば、紙フェノール、ガラスエポキシ、金属等の、PCB23で使用されている材質を用いることができる。更に、配線パターン4a,4bの層数は、1層のみならず、2層、4層、或いはそれ以上の多層とすることも可能である。
そして、貫通孔8b近傍の配線パターン4a上には、電子部品(電子素子)12が実装され、更に、貫通孔8cと貫通孔8dを連結する配線パターン4b上には、電子部品13が実装されている。
電子部品12の例としては、図5(a)に示すノイズ吸収用のコンデンサC1、同図(b)に示すサージ吸収用のダイオードD1、同図(c)に示すプルダウン抵抗R1を設けることができる。同図(a)〜(c)における信号端子14は、図4に示す貫通孔8bと連結される。また、信号端子15は、図4に示す貫通孔8aと連結されて、グランドに接続される。
また、電子部品13の例としては、図5(d)に示すプルアップ抵抗R2を設けることができる。そして、信号端子16は、図4に示す貫通孔8cと連結され、信号端子17は、貫通孔8dと連結されて、電源端子(VDD)に接続される。
電子部品12,13の、タインプレート7への実装方法は、PCB23の場合と同様に、タインプレート7上にランドを設ける等により、部品実装領域を形成し、半田付けにより、取り付けることができる。また、タインプレート7に実装する電子部品は、リード付き部品であっても良く、更に、部品の実装面は、片面のみならず、両面とすることも可能である。
そして、このように構成された第2の実施形態に係るタインプレート付きコネクタによれば、PCB23の貫通孔周辺に配置される入出力端子用ノイズ吸収用コンデンサや、サージ吸収用ダイオード、プルダウン/プルアップ用抵抗等の入出力端子(電源、グランド、信号等)間の回路を、タインプレート7上に形成することができるので、タインプレート7を有効に利用することができ、その分PCB23に実装する部品数を低減させることができる。
次に、本発明の第3の実施形態について説明する。図6は、第3の実施形態に係るタインプレート付きコネクタをPCB23に連結した状態を示す側面図、図7は、タインプレート18の平面図である。図7に示すように、タインプレート18には、前述した第1,第2の実施形態と同様に、複数の貫通孔24が形成されている。また、1つの貫通孔24と連結されて、配線パターン4が形成され、更に、配線パターン4上には、電子部品25が実装されている。
また、タインプレート18には、配線パターン4と連結されたコネクタ21が実装されており、該コネクタ21のコンタクトは実装部品と同様に、配線パターン4と接続されている。
また、ハウジング19と連結されるPCB23上には、配線パターン26が設けられ、且つ、コネクタ22が実装され、コネクタ22のコンタクトと、配線パターン26は電気的に接続されている。そして、両端にコネクタ20a、及び20bを有するケーブル20を用いて、コネクタ21とコネクタ22とがそれぞれ嵌合され、コネクタ21のコンタクトとコネクタ22のコンタクトが電気的に接続される。
ここで、タインプレート18の配線パターン4と、PCB23の配線パターン26との接続方法は、上述した方法以外にも、図8に示すようにジャンパ線27を用いる方法や、図9に示すように、タインプレート18のランド29と、PCB23のランド28とを、直接半田付けする方法など、従来より採用されているPCB23の入出力端子の接続方法を用いることができる。
そして、このような構成により、本実施形態に係るタインプレート付きコネクタでは、第2の実施形態に示した電源、グランド、信号等の入出力端子間の回路だけでなく、入出力端子から抵抗を介して内部回路に接続される回路等についても使用することができる。
また、入出力端子の周辺回路に限らず、内部回路にも使用することができ、PCBのレイアウトの幅を広げることができる。
次に、本発明の第4の実施形態について説明する。図10は、第4の実施形態に係るタインプレート付きコネクタの構成を示す側面図である。同図に示すように、本実施形態では、該コネクタをPCB23上に実装した場合に、タインプレート30と、PCB23との間に小型実装部品31がPCB23上に実装できる程度の間隔(所定寸法)が開くように、ハウジング19に対するタインプレート30の取り付け位置を設定している。
そして、このような構成により、タインプレート30とPCB23との間の部分にも、部品31を実装することができるので、より一層高密度な実装が可能となる。
次に、本発明の第5の実施形態について説明する。図11は、第5の実施形態に係るタインプレート付きコネクタの構成を示す側面図である。同図に示すように、本実施形態では、PCB23上にハウジング19、コンタクト5、タインプレート30が実装され、タインプレート30には振動に弱い電子部品(電子素子)40、41を含む実装部品が上部または下部に形成されている。そして、タインプレート30とPCB23の間隙には緩衝部材42が配置され、PCB23上には部品(電子素子)31が実装されている。
ここで、緩衝部材42は、衝撃を吸収するのに十分であれば、材質はゴムなどの弾性体やシリコーンなどのゲル状素材、金属や樹脂などで形成されたバネ状材などどのようなものであってもよい。また、緩衝部材42の配置位置、個数、面積、高さなども衝撃を吸収するのに十分であれば、どのようなものであってもよい。タインプレート30の下部に形成された部品31に接触した構造であっても問題はない。ただし、タインプレート30の動きを制限することが無いように、タインプレート30とコンタクト5との間隙を確保しておく必要はある。
また、電子部品40、41のタインプレート上への実装方法は、従来から行われているPCB実装と同じ方法によって実現できるため、何ら特別な実装技術を必要とするものではない。
次に、本実施形態のタインプレート付きコネクタの製造工程を図12に基づいて説明する。図12は、本実施形態のタインプレート付きコネクタの製造工程を説明するための図で、図12(a)に示しように、まずPCB23上に実装部品31が一般的な電子ユニットの製造工程に従って実装される。
次に、図12(b)に示すように、PCB23上のタインプレート30が形成される位置に緩衝部材42を配置して固定する。緩衝部材42の固定方法については、接着剤、粘着テープ、ピンなどによる機械的な固定手段でも良いし、あるいは緩衝部材42自体に接着特性があればそれを利用して固定しても良い。また、緩衝部材42はPCB23上部に固定させる以外に、タインプレート30の裏面に固定しておいても良い。更にはPCB23上への緩衝部材42の形成方法として、吐出成型や充填による方法でも形成することができる。
そして、図12(c)に示すように、タインプレート30上に振動に弱い電子部品40、41を含む実装部品を一般的な電子ユニットの製造工程を使って形成した後、コネクタハウジング19、コンタクト5を含むタインプレート30をPCB23上に配置する。
こうして配置されると、次に図12(d)に示すように、コンタクト5をPCB23に接続固定するとともに、緩衝部材42上にタインプレート30を固着させて、本実施形態のタインプレート付きコネクタが完成する。
次に、本実施形態のタインプレート付きコネクタの作用を説明する。
電子ユニット筺体(図示せず)に機械的な衝撃が印加されると、PCB23に振動が伝わる。PCB23は通常筺体に直接固定されているため、振動はPCB23に直に伝播し、これによってPCB23上に形成された部品31にも直接振動が印加される。従来のように、PCB23上に振動に弱い電子部品が形成されていると、部品脱落、端子の破損、特性変化などの機械的ダメージを受けやすかった。しかし、緩衝部材42を介して固定されているタインプレート30には、緩衝部材42で衝撃が緩和され減衰した振動が伝播するため、振動に弱い電子部品40、41には強い振動は伝わらない。更に、タインプレート30と緩衝部材43が一体で動くため、衝撃がどの方向から印加されても吸収できる構造となっている。
したがって、本実施形態のタインプレート付きコネクタによれば、特別な技術や構造を必要とせずに、安価で確実に部品脱落や端子破損などの機械的ダメージを受けにくい構造が実現でき、電子ユニット全体の機械的な信頼性を向上させることができる。
このように、本実施形態のタインプレート付きコネクタでは、従来では使用していなかったタインプレート30の表面部分を、配線領域として使用することによって、空きスペースの有効利用を図って電子ユニット全体の小型化を図ることができるとともに、タインプレート30とPCB23との間に緩衝部材42を設置して振動がタインプレート30に伝播しないようにしたので、振動に弱い電子部品を機械的衝撃から保護することができ、これによって個別に固定するなどの対策を必要とせずに安価に電子ユニットの信頼性を向上させることが可能になる。
即ち、タインプレートの表面にコンタクトと電気的に接続される配線パターンを設けたので、空きスペースの有効利用を図ることができるとともに、緩衝部材を設置して基板からの振動がタインプレートに伝播しないようにしたので、振動に弱い電子部品を機械的衝撃から保護することができる。
次に、本発明の第6の実施形態について説明する。図13は、第6の実施形態に係るタインプレート付きコネクタの構成を示す側面図である。同図に示すように、本実施形態のタインプレート付きコネクタでは、緩衝部材43をゴムなどの弾性部材で形成し、タインプレート30の沿面外周の一部または全周を挟み込む形状としている。
このように本実施形態のタインプレート付きコネクタでは、緩衝部材43がタインプレート30を挟み込む形状としたので、固定のために接着剤などの材料を必要としなくなり、これによってより安価に緩衝部材43を形成することができる。
即ち、緩衝部材を設置して基板からの振動がタインプレートに伝播しないようにするとともに、緩衝部材を弾性部材で形成してタインプレートの外周を挟み込む形状にしたので、より安価に振動に弱い電子部品を機械的衝撃から保護することができる。
次に、本発明の第7の実施形態について説明する。図14は、第7の実施形態に係るタインプレート付きコネクタの構成を示す側面図である。同図に示すように、本実施形態では、第5、6の実施形態で示したようなゴムなどの弾性部材で形成された緩衝部材42、43に替わって、金属や樹脂で形成された板状バネ44を緩衝部材に使用した構造であり、PCB23上に形成されたタインプレート30、その上に実装された振動に弱い電子部品40、41の構成は同一である。
ここで、板状バネ44の実装は、PCB23上に実装部品31を実装する工程(素子配置や半田付けなど)と同じ工程で実装することができる。また、タインプレート30と板状バネ44の固定は、凹凸部を設けた嵌合方式(図示せず)や、タインプレート30の沿面部を挟むような形状を板状バネ44に設けて嵌合する方式(図示せず)とすることで、特別な工程を必要とせずに安価に製造することができる。
さらに、別の効果として、電気導電性素材で板状バネ44を形成することにより、タインプレート30とPCB23との間の電気的な接続コネクタとしても使用できるため、専用の電機的接続ターミナルを設ける必要がなく、安価な電子ユニットを実現することができる。
このように本実施形態のタインプレート付きコネクタでは、緩衝部材44を板状バネとしたので、実装部品31と同一の工程でPCB23上に実装することができ、これによって特別な工程を必要とせずに安価に製造することができる。
即ち、緩衝部材を設置して基板からの振動がタインプレートに伝播しないようにするとともに、緩衝部材を板状バネで形成したので、より安価に振動に弱い電子部品を機械的衝撃から保護することができる。
次に、本発明の第8の実施形態について説明する。図15は、第8の実施形態に係るタインプレート付きコネクタの構成を示す側面図である。同図に示すように、本実施形態では、第5、6の実施形態で示したようなゴムなどの弾性部材で形成された緩衝部材42、43に替わって、金属や樹脂で形成されたらせん状バネ45を緩衝部材に使用した構造であり、PCB23上に形成されたタインプレート30、その上に実装された振動に弱い電子部品40、41の構成は同一である。
ここで、らせん状バネ45の実装は、PCB23上に実装部品31を実装する工程時に、PCB23に挿入固定し、その後にタインプレート30に固定することで、特別な工程を必要とせずに安価に製造することができる。
なお、第7の実施形態と同様に、電気導電性素材でらせん状バネ45を形成することにより、タインプレート30とPCB23との間の電気的な接続コネクタとしても使用できるので、専用の電機的接続ターミナルを設ける必要がなく、安価な電子ユニットを実現することができる。
このように本実施形態のタインプレート付きコネクタでは、緩衝部材45をらせん状バネとしたので、実装部品31と同一の工程でPCB23上に実装することができ、これによって特別な工程を必要とせずに安価に製造することができる。
即ち、緩衝部材を設置して基板からの振動がタインプレートに伝播しないようにするとともに、緩衝部材をらせん状バネで形成したので、より安価に振動に弱い電子部品を機械的衝撃から保護することができる。
また、上述した第5〜第8の実施形態では、図11〜図15に示すように、タインプレート30とPCB23との間に小型実装部品31が実装できる程度の間隔(所定寸法)が開くように、ハウジング19に対するタインプレート30の取り付け位置が設定されている。
このように上述した第5〜第8の実施形態の基板実装構造では、タインプレート30とPCB23との間の部分にも、部品31を実装することができるので、より一層高密度な実装が可能となる。
即ち、タインプレートと基板との間には緩衝部材を備えるとともに、所定寸法の間隔が設けられ、タインプレートと基板との間には所定寸法未満の高さを有する電子素子が実装されるので、振動に弱い電子部品を機械的衝撃から保護することができるとともに、より一層高密度な実装を可能にすることができる。
また、上述した第1〜第8の実施形態において、PCBとタインプレート樹脂とが異なる材質で形成された場合には、熱膨張率が相違してしまう。従って、タイン部に半田付けする際に、PCBやタインプレートが加熱されたり、タインプレート付きコネクタが実装されたPCBの置かれた環境の温度が上昇することにより、PCBとタインプレートが膨張すると、両者の膨張の程度が異なったものとなる。
この場合には、コンタクトのPCBに固定された部分と、タインプレートの貫通孔に位置する部分とに互いに異なる方向に外力が作用し、その結果、タイン部の半田強度を超える外力がこの半田に作用して半田に割れが発生することがある。
そこで、上述した第1〜第8の実施形態では、PCBとタインプレートとを同一の材質、例えばガラスエポキシにすることにより、タイン部の半田に割れが発生するという問題を解消し、タイン部とPCBとの電気的接続の信頼性を向上させている。
このように上述した第1〜第8の実施形態では、ダインプレートとPCBとを同一の材質にしたので、タインプレートとPCBとの熱膨張率が同一になり、これによって熱膨張率の違いに起因する半田割れ等のトラブル防止することができる。
即ち、タインプレートは、タインプレート付きコネクタを接続する基板と同一の材質で形成されるので、半田割れ等のトラブル防止することが可能になる。
以上、本発明のタインプレート付きコネクタ及び基板実装構造について、図示した実施形態に基づいて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、各部の構成は同様の機能を有する任意の構成のものに置き換えることができる。
タインプレート付きコネクタに関し、タインプレートの表面を有効に利用するとともに、振動に弱い電子部品を衝撃から保護するための技術として極めて有用である。
本発明の第1の実施形態に係るタインプレート付きコネクタの構成を示す説明図である。 第1の実施形態に係るタインプレート付きコネクタの、タインプレートの構成を示す説明図である。 図2に示したタインプレートの貫通孔に、コンタクトを挿通して半田付けしたときの様子を示す説明図である。 本発明の第2の実施形態に係るタインプレート付きコネクタの、タインプレートの構成を示す説明図である。 電子部品の例を示す説明図であり(a)はノイズ吸収用のコンデンサ、(b)はサージ吸収用のダイオード、(c)はプルダウン抵抗、(d)はプルアップ抵抗を示す。 本発明の第3の実施形態に係るタインプレート付きコネクタの構成を示す説明図である。 本発明の第3の実施形態に係るタインプレート付きコネクタの、タインプレートの構成を示す説明図である。 タインプレートとPCBとをジャンパ線を用いて連結する例を示す説明図である。 タインプレートとPCBとを半田付けで連結する例を示す説明図である。 本発明の第4の実施形態に係るタインプレート付きコネクタの構成を示す説明図である。 本発明の第5の実施形態に係るタインプレート付きコネクタの構成を示す説明図である。 本発明の第5の実施形態に係るタインプレート付きコネクタの製造工程を説明するための図である。 本発明の第6の実施形態に係るタインプレート付きコネクタの構成を示す説明図である。 本発明の第7の実施形態に係るタインプレート付きコネクタの構成を示す説明図である。 本発明の第8の実施形態に係るタインプレート付きコネクタの構成を示す説明図である。
符号の説明
1,7,18,30 タインプレート
2a,2b,8a〜8d,24 貫通孔
4,26 配線パターン
5 コンタクト
6 半田
12,13,25 電子部品(電子素子)
14,15,16,17 信号端子
19 ハウジング
20 ケーブル
20a コネクタ
20b コネクタ
21 コネクタ
22 コネクタ
23 プリント配線基板(PCB)
27 ジャンパ線
28,29 ランド
31 小型実装部品
33 接続部
34 タイン部
40、41 電子部品(電子素子)
42、43、44、45 緩衝部材

Claims (6)

  1. 複数の貫通孔を備え、該貫通孔にコンタクト先端のタイン部を挿通して前記タイン部を整列させるためのタインプレートを備えたコネクタにおいて、
    前記タインプレートの表面に、前記貫通孔に挿通するコンタクトと電気的に接続される配線パターンを設け、
    前記タインプレートと当該タインプレート付きコネクタを接続する基板との間に緩衝部材を設け、前記タインプレート上に電子素子を実装することを特徴とするタインプレート付きコネクタ。
  2. 前記緩衝部材は、前記基板上に設けられた弾性部材であり、前記タインプレートの外周を挟み込む形状であることを特徴とする請求項1に記載のタインプレート付きコネクタ。
  3. 前記緩衝部材は、板状バネであることを特徴とする請求項1に記載のタインプレート付きコネクタ。
  4. 前記緩衝部材は、らせん状バネであることを特徴とする請求項1に記載のタインプレート付きコネクタ。
  5. 前記タインプレートは、当該タインプレート付きコネクタを接続する基板と同一の材質で形成されることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載のタインプレート付きコネクタ。
  6. 複数の貫通孔を備え、該貫通孔にコンタクト先端のタイン部を挿通して前記タイン部を整列させるためのタインプレートを備えたタインプレート付きコネクタを基板に実装する基板実装構造において、
    前記タインプレートの表面に前記コンタクトと電気的に接続される配線パターンを設けて電子素子を実装し、
    前記タインプレートと前記基板との間には緩衝部材を備えるとともに、所定寸法の間隔が設けられ、前記タインプレートと前記基板との間の、前記基板上には前記所定寸法未満の高さを有する電子素子が実装されていることを特徴とする基板実装構造。
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