JP2006049137A - 燃料電池システム - Google Patents

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Abstract

【課題】 燃料電池システムの起動時間を短縮し、起動用バッテリの容量を削減する。
【解決手段】 通常運転時は、水素タンク4から調圧弁5,6を介して外部加湿型燃料電池2,内部加湿型燃料電池3へ水素を供給する。外部加湿型燃料電池2のアノードオフガスは、エゼクタ14により内部加湿型燃料電池3のアノードオフガスと混合され、エゼクタ15の吸込口へ供給される。エゼクタ15は、新規水素ガスを駆動流として、吸込口からアノードオフガスを吸い込んで、両者の混合ガスを内部加湿型燃料電池3のアノードに供給する。燃料電池システム1の起動時には、電気ヒータ32で加熱された冷却水を循環させ、水保有量の少ない外部加湿型燃料電池2を先に解凍して外部加湿型燃料電池2の発電を開始させる。外部加湿型燃料電池2の廃熱で冷却水を加熱するとともに、その発電電力でバッテリ31を充電する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、内部加湿型燃料電池と外部加湿型燃料電池とを備えた燃料電池システムに関する。
燃料電池は、水素ガスなどの燃料ガスと酸素を有する酸化ガスとを電解質を介して電気化学的に反応させ、電解質両面に設けた電極間から電気エネルギを直接取り出すものである。特に固体高分子電解質を用いた固体高分子型燃料電池は、動作温度が低く、取り扱いが容易なことから電動車両用の電源として注目されている。すなわち、燃料電池車両は、水素貯蔵装置や燃料改質装置を車両に搭載し、そこから供給される水素と、酸素を含む空気とを燃料電池に送り込んで反応させ、燃料電池から取り出した電気エネルギで駆動輪につながるモータを駆動するものであり、大気汚染物質の排出がなく究極のクリーン車両である。
ところで、固体高分子型燃料電池に用いられる固体高分子電解質膜は、湿潤状態を維持しないと良好な水素イオン導電性を発揮しない。固体高分子膜を湿潤状態に維持する為には、燃料電池の外部に設けた加湿装置で燃料ガスや酸化剤ガスを加湿する外部加湿方法や、燃料電池内部に加湿用の純水通路を設け、この純水通路と多孔質性の水透過板を介して燃料ガスや酸化剤ガスを加湿する内部加湿方法がある。前者の加湿方法によるものは外部加湿型燃料電池、後者のものは内部加湿型燃料電池とそれぞれ呼ばれている。
外部加湿型燃料電池としては、ガス送給ライン上に噴霧チャンバを設け、噴霧チャンバ内へ加熱された水を噴霧することにより、反応ガスを加湿する技術が公知である(例えば、特許文献1)。また、多孔質の水透過膜による水蒸気交換装置を加湿装置として使用した外部加湿型燃料電池がある。これは、水蒸気透過膜や中空糸膜を介して燃料電池へ供給する反応ガスと燃料電池から排出される排ガスとの水蒸気交換により反応ガスを加湿している(例えば、特許文献2、3)。
内部加湿型燃料電池としては、ガス拡散層に設けた水路から直接電極膜接合体(MEA)を加湿する技術(例えば、特許文献4)や、燃料ガス流路と冷却水流路とを隔てるセパレータの冷却水路側から多孔質材を介して燃料ガス流路側へ水を染み出させ、燃料ガスを加湿する技術が知られている(例えば、特許文献5)。
また、燃料電池車両等の屋外用途では、燃料電池内部の液水が凍結することがある。この解凍のために、燃焼器で加熱した冷却液を燃料電池に循環させる燃料電池システムがある(例えば、特許文献6)。
特開2002−033111号公報(第3頁、図1) 特開2002−170584号公報(第3頁、図1) 特開2002−216814号公報(第4頁、図2) 特開平8−306375号公報(第5頁、図1) 特開平11−073979号公報(第3頁、図1) 特開2003−243012号公報(第5頁、図1)
上記従来の内部加湿型燃料電池にあっては、外部加湿型燃料電池に比べて水保有量が多く従って解凍すべき氷の量が膨大となり、その解凍を電気的に行うとすれば、大容量のバッテリを必要としたり、外部電源が利用可能な場所である必要があった。
しかしながら解凍の為に大容量のバッテリを備えるとすれば、燃料電池システムの容積及び重量が嵩み、特に燃料電池車両の用途では、車両搭載性及び燃費性能が著しく低下するという問題点があった。また解凍のために外部電源を使用するとすれば、冬季の燃料電池車両の駐車場所が外部電源が得られる場所に限定されるという問題点があった。
上記問題点を解決するために、本発明は、燃料電池内部で反応ガスに加湿可能な内部加湿型燃料電池と、燃料電池内部で反応ガスに加湿しない外部加湿型燃料電池と、前記内部加湿型燃料電池及び前記外部加湿型燃料電池にそれぞれ燃料ガスを供給する燃料ガス供給手段と、前記内部加湿型燃料電池及び前記外部加湿型燃料電池にそれぞれ酸化剤ガスを供給する酸化剤ガス供給手段と、前記内部加湿型燃料電池及び前記外部加湿型燃料電池を冷却水で冷却する冷却装置と、前記外部加湿型燃料電池の発電電力で充電されるバッテリと、該バッテリの電力で前記冷却水を加熱する電気ヒータと、を備えたことを要旨とする燃料電池システムである。
本発明によれば、電気ヒータで加熱された冷却水により、まず水保有量が少ない外部加湿型燃料電池が解凍されて発電可能になる。そして外部加湿型燃料電池の発電開始後は、電気ヒータの加熱と外部加湿型燃料電池の廃熱により、内部加湿型燃料電池を解凍することができるので、電気ヒータに電力を供給するバッテリを大容量化しなくても済み、燃料電池システムの容積及び重量を減少させ、燃料電池システムの車両搭載性及び燃費性能を向上させることができるという効果がある。
また本発明によれば、燃料電池システムの解凍完了までの時間を短縮し、氷点下の起動から定格出力可能な状態となるまでの起動時間を短縮することができるという効果がある。
さらに本発明のよれば、解凍のための外部電源を必要としないので、屋外での燃料電池システムの使用場所や、燃料電池車両の駐車場所が限定されないという効果がある。
次に、図面を参照して、本発明の実施の形態を詳細に説明する。尚、以下に説明する各実施例は、特に限定されないが燃料電池車両用に好適な燃料電池システムである。
図1は、本発明に係る燃料電池システムの実施例1の構成を説明するシステム構成図である。図1において、燃料電池システム1は、燃料電池内部で反応ガスに加湿可能な内部加湿型燃料電池スタック(以下、内部加湿型燃料電池と略す)3と、燃料電池内部で反応ガスに加湿しない外部加湿型燃料電池スタック(以下、外部加湿型燃料電池と略す)2と、内部加湿型燃料電池3及び外部加湿型燃料電池2にそれぞれ燃料ガスを供給する燃料ガス供給手段である水素タンク4と、外部加湿型燃料電池2に酸化剤ガスを供給する酸化剤ガス供給手段であるコンプレッサ8と、内部加湿型燃料電池3に酸化剤ガスを供給する酸化剤ガス供給手段であるコンプレッサ9と、内部加湿型燃料電池3及び外部加湿型燃料電池2を冷却水で冷却する冷却装置である冷却水ポンプ33及び冷却水循環路34と、外部加湿型燃料電池2の発電電力で充電されるバッテリ31と、バッテリ31の電力で冷却水を加熱する電気ヒータ32とを備えている。
尚、本実施例では、内部加湿型燃料電池3が主燃料電池であり、車両駆動モータ(或いはそのインバータ)等の主負荷装置39に電力を供給する。外部加湿型燃料電池2は、副燃料電池であり、バッテリ31、電気ヒータ32,コンプレッサ8,9、冷却水ポンプ33等の燃料電池補機37、及び空気調和機等の車両補機38に電力を供給する。
図5(a)は、内部加湿型燃料電池の一例を示す模式断面図、図5(b)は外部加湿型燃料電池の一例を示す模式断面図である。
図5(a)に示すように、内部加湿型燃料電池の単位であるセルは、固体高分子型電解質膜を用いた電解質膜52の両面にアノード電極触媒層53及びカソード電極触媒層54をそれぞれ形成した膜電極接合体(MEA)51と、MEA51の両面に配置されたアノードガス拡散層55,カソードガス拡散層56と、水透過板57,58と、セパレータ59,60を備えている。
水透過板57,58は、例えば、主として機械的強度を担う板状のフレーム材61に設けた多数の貫通孔に、加湿機能を担う多孔質材62を埋め込んで形成されている。セパレータ59と水透過板57,セパレータ60と水透過板58との間には、それぞれ純水流路73,74が設けられ、純水が供給される。純水は、水透過板57,58の純水流路73,74に接する一方の面から多孔質材62を介して他方の面に浸透する。水透過板57,58の他方の面にはそれぞれ水素流路71,空気流路72が設けられ、純水流路から浸透した純水がそれぞれ水素、空気を加湿するようになっている。
図5(b)に示すように、外部加湿型燃料電池の単位であるセルは、固体高分子型電解質膜を用いた電解質膜52の両面にアノード電極触媒層53及びカソード電極触媒層54をそれぞれ形成した膜電極接合体(MEA)51と、MEA51の両面に配置されたアノードガス拡散層55,カソードガス拡散層56と、セパレータ59,60を備えている。
セパレータ59とアノードガス拡散層55との間には、水素流路71が設けられ、燃料電池の外部で加湿された水素が供給される。同様に、セパレータ60とカソードガス拡散層56との間には、空気流路72が設けられ、燃料電池の外部で加湿された空気が供給される。
本実施例では、内部加湿型燃料電池3及び外部加湿型燃料電池2は、固体高分子型燃料電池とする。これらの燃料電池のアノード(燃料極)及びカソード(酸化剤極)における電気化学反応及び燃料電池全体としての反応は、以下に示す式(1)〜(3)による。
〔化1〕
〔アノード〕 H2 → 2H+ +2e- …(1)
〔カソード〕 1/2 O2 +2H+ +2e- → H2O …(2)
〔全体〕 H2 +1/2 O2 → H2O …(3)
図1に戻って、次に、燃料電池システム1の燃料ガス系を説明する。燃料電池システム1は、燃料ガス供給手段として、水素吸蔵材料タンクや高圧ガスタンクを用いた水素タンク4を備えている。水素タンク4から放出される水素は、それぞれ調圧弁5、6により圧力調整されて、燃料ガス供給路17,18を介して外部加湿型燃料電池2、内部加湿型燃料電池3の各アノードに供給される。
ここで、調圧弁5を介して外部加湿型燃料電池2へ供給する水素ガス圧力は、調圧弁6を介して内部加湿型燃料電池3へ供給する水素ガス圧力より高い圧力とする。言い換えれば、外部加湿型燃料電池2は、内部加湿型燃料電池3より高い運転圧力で運転されるものとする。
外部加湿型燃料電池2のアノードからは、未反応の水素ガスを含むアノードオフガスが排出され、この外部加湿型燃料電池2のアノードオフガスは、燃料ガス排出路19を介してエゼクタ14の入口へ導入される。エゼクタ14は、外部加湿型燃料電池2のアノードオフガスを駆動流として、吸込口から内部加湿型燃料電池3のアノードオフガスを吸い込み、両アノードオフガスの混合ガスを出口から排出する。
エゼクタ15は、調圧弁6を介して供給される新規水素ガスがその入口に供給され、吸込口から水素循環路20を介して、エゼクタ14が排出する混合ガスを吸い込む。そしてエゼクタ15の出口からは、新規水素ガスとアノードオフガスとの混合ガスが内部加湿型燃料電池3のアノードに供給される。ここで、水素循環路20と、エゼクタ15とは、第1の燃料ガス循環手段を構成している。
このように、本実施例では、外部加湿型燃料電池2のアノードオフガスを内部加湿型燃料電池3で利用する結合運転が可能である。
また水素循環路20には、カソードからアノードへリークした空気中の不活性ガスや液水等の不純物を含むアノードオフガスを系外に排出する排出弁16が設けられている。
酸化剤ガスとしての空気は、エアフィルタ7で塵埃や燃料電池に有害な物質が濾過された後に、コンプレッサ8,9へそれぞれ供給されて圧縮される。
コンプレッサ8で圧縮された空気は、加湿器10で外部加湿型燃料電池2のカソード排気と水蒸気透過膜を介して水蒸気交換により加湿される。加湿器10で加湿された空気は、外部加湿型燃料電池2のカソードへ供給される。外部加湿型燃料電池2のカソードからの排気は、発電反応による生成水を水蒸気として含んでいる。このカソードからの排気は、加湿器10でコンプレッサ8からの空気と水蒸気交換した後に、調圧弁12により圧力調整されて系外へ排出される。
コンプレッサ9で圧縮された空気は、加湿器11で内部加湿型燃料電池3のカソード排気と水蒸気透過膜を介して水蒸気交換により加湿される。加湿器11で加湿された空気は、内部加湿型燃料電池3のカソードへ供給される。内部加湿型燃料電池3のカソードからの排気は、発電反応による生成水を水蒸気として含んでいる。このカソードからの排気は、加湿器11でコンプレッサ9からの空気と水蒸気交換した後に、調圧弁13により圧力調整されて系外へ排出される。
また外部加湿型燃料電池2及び内部加湿型燃料電池の冷却装置として、外部加湿型燃料電池2と内部加湿型燃料電池3とを循環する冷却水循環路34と、この冷却水循環路34に冷却水を循環させる冷却水ポンプ33、及び図示しないラジエータが設けられている。
冷却水は、内部加湿型燃料電池3の加湿用水を兼ねるもので、純水でもよいが、凍結温度を低下させるために、水にエチレングリコール等の凍結温度低下剤を混合した不凍液が好ましい。
冷却水循環路34には、低温起動時に冷却水を加熱する電気ヒータ32が設けられている。電気ヒータ32は、バッテリ31から電力供給され、バッテリ31は、外部加湿型燃料電池2から充電されるように接続されている。
次に、本実施例における燃料電池システム1の起動時の制御を説明する。
燃料電池システム1を運転停止状態で零度以下の低温環境に放置した場合、冷却水に不凍液を用いても外部加湿型燃料電池2及び内部加湿型燃料電池3の内部に残留する水分が凍結する。このため、燃料電池システム1の起動時に、まず電気ヒータ32により冷却水を加熱しながら冷却水ポンプ33を運転して、温度上昇させた冷却水を外部加湿型燃料電池2及び内部加湿型燃料電池3に循環させる。この加熱冷却水の循環により、まず内部に水保有量の少ない外部加湿型燃料電池2が解凍完了して発電可能となる。
次いで、外部加湿型燃料電池2に水素ガス及び空気を供給して発電を開始させ、発電電力でバッテリ31に電力を供給すると共に、外部加湿型燃料電池2の発電による廃熱で冷却水を加熱することができる。これにより、冷却水加熱の熱源として、電気ヒータ32に加えて外部加湿型燃料電池2の廃熱が利用できるようになり、内部加湿型燃料電池3の解凍が促進されるという効果がある。
また、外部加湿型燃料電池2の解凍後は、外部加湿型燃料電池2を起動してバッテリ32が充電可能となるので、バッテリ32が外部加湿型燃料電池2及び内部加湿型燃料電池3ともに解凍するだけの大電力を貯蔵する必要がなく、バッテリ32を小型軽量化することができるという効果がある。
図2は、本発明に係る燃料電池システムの実施例2の構成を説明するシステム構成図である。本実施例は、図1に示した実施例1の構成に、冷却水の経路に内部加湿型燃料電池3をバイパスする冷却水バイパス路35と、内部加湿型燃料電池3を流れる経路と冷却水バイパス路35とを切り換える切り換え手段として3方弁を用いた流路切換弁36とを追加した構成である。その他の構成要素は、実施例1と同様であるので、同じ構成要素には、同じ符号を付与して重複する説明を省略する。
次に、本実施例における燃料電池システム1の起動時の制御を説明する。
燃料電池システム1を運転停止状態で零度以下の低温環境に放置した場合、冷却水に不凍液を用いても外部加湿型燃料電池2及び内部加湿型燃料電池3の内部に残留する水分が凍結する。このため、燃料電池システム1の起動時に、流路切換弁36により冷却水通路として冷却水バイパス路35を選択し、電気ヒータ32により冷却水を加熱しながら冷却水ポンプ33を運転する。
電気ヒータ32で加熱された冷却水は、流路切換弁36,冷却水バイパス路35,冷却水ポンプ33、外部加湿型燃料電池2の経路で循環する。本実施例においては、水保有量が多く従って解凍に要する熱量が外部加湿型燃料電池2に比べて多い内部加湿型燃料電池3をバイパスして、外部加湿型燃料電池2だけを先に加熱する。これにより、外部加湿型燃料電池2の解凍は、実施例1に比べて短時間に終了する。この解凍が終わると、外部加湿型燃料電池2に水素ガス及び空気を供給して、発電を開始させ、発電電力でバッテリ31に電力を供給すると共に、外部加湿型燃料電池2の発電による廃熱で冷却水を加熱することができる。これにより、実施例1に比べてバッテリ31の放電時間が短時間で済み、実施例1に比べて、バッテリ32をより小型軽量化することができるという効果がある。
また、外部加湿型燃料電池2を発電開始させるとき、流路切換弁36を冷却水バイパス流路35から内部加湿型燃料電池3側へ切り換える。これにより、冷却水は、電気ヒータ32,流路切換弁36、内部加湿型燃料電池3,冷却水ポンプ33,外部加湿型燃料電池2という循環経路で循環し、冷却水加熱の熱源として、電気ヒータ32に加えて外部加湿型燃料電池2の廃熱が利用できるようになり、電気ヒータ32のみの場合より内部加湿型燃料電池3の解凍が促進される。
図3は、本発明に係る燃料電池システムの実施例3の構成を説明するシステム構成図である。本実施例は、図1に示した実施例1の構成に、外部加湿型燃料電池2のアノードオフガスを外部加湿型燃料電池2のアノード入口側へ循環させる第2燃料ガス循環手段として、エゼクタ25と燃料ガス循環路22とを追加した構成である。エゼクタ25は、外部加湿型燃料電池2へ新規に供給する水素ガスを駆動流として、外部加湿型燃料電池2のアノードオフガスを循環させる流体ポンプである。
また、本実施例では、外部加湿型燃料電池2を独立に運転可能とするため、遮断弁21と、燃料ガス排出路23と、排出弁24を設けている。その他の構成要素は、実施例1と同様であるので、同じ構成要素には、同じ符号を付与して重複する説明を省略する。
本実施例においては、燃料電池システムの起動時、及び主負荷装置39から電力要求がない場合に、外部加湿型燃料電池2を単独運転して、燃料電池補機37や車両補機38に電力供給が可能となる。
この単独運転時には、遮断弁21を閉じて、外部加湿型燃料電池のアノードオフガスを燃料ガス排出路19,燃料ガス循環路22、エゼクタ25、燃料ガス供給路17b、外部加湿型燃料電池2のアノード入口という経路で循環させる。また、調圧弁6を閉じて内部加湿型燃料電池3への水素供給を停止するとともに、コンプレッサ9の駆動を停止して、コンプレッサ9の電力消費を削減することができる。
また上記循環経路に、カソードからアノードでリークした空気中の不活性ガスや液水等の不純物が蓄積すると、排出弁24を開いて、燃料ガス排出路19,23,排出弁24の経路でアノードオフガスを系外へ排出することができる。
本実施例においては、主負荷装置39が電力を必要としない場合、例えば燃料電池車両のアクセルオフ等のアイドル時に内部加湿型燃料電池3の発電を停止することができるので、アイドル時の燃費性能を向上させることができるという効果がある。
遮断弁21を開いて運転すれば、実施例1と同様に、外部加湿型燃料電池2のアノードオフガスを内部加湿型燃料電池3が利用する結合運転となる。この結合運転の詳細は、実施例1で詳述したので、重複する説明は省略する。
図4は、本発明に係る燃料電池システムの実施例4の構成を説明するシステム構成図である。本実施例は、図3に示した実施例3の構成におけるエゼクタ15,エゼクタ25に代えて、それぞれ外部動力により駆動される水素循環ポンプ27,26を配置した構成である。エゼクタ15,25に代えて、水素循環ポンプ27,26を用いると、水素循環ポンプ駆動用動力の損失があるが、エゼクタでは実現できない広い流量範囲における所望の循環流量を得ることができる。
本発明に係る燃料電池システムの実施例1の構成を説明するシステム構成図である。 本発明に係る燃料電池システムの実施例2の構成を説明するシステム構成図である。 本発明に係る燃料電池システムの実施例3の構成を説明するシステム構成図である。 本発明に係る燃料電池システムの実施例4の構成を説明するシステム構成図である。 (a)内部加湿型燃料電池の一例を示す模式断面図、(b)外部加湿型燃料電池の一例を示す模式断面図である。
符号の説明
1…燃料電池システム
2…外部加湿型燃料電池
3…内部加湿型燃料電池
4…水素タンク
5,6…調圧弁
7…エアフィルタ
8、9…コンプレッサ
10,11…加湿器
12、13…調圧弁
14…エゼクタ
15…エゼクタ
16…排出弁
17,18…燃料ガス供給路
19…燃料ガス排出路
20…燃料ガス循環路
31…バッテリ
32…電気ヒータ
33…冷却水ポンプ
34…冷却水循環路
37…燃料電池補機
38…車両補機
39…主負荷装置

Claims (5)

  1. 燃料電池内部で反応ガスに加湿可能な内部加湿型燃料電池と、
    燃料電池内部で反応ガスに加湿しない外部加湿型燃料電池と、
    前記内部加湿型燃料電池及び前記外部加湿型燃料電池にそれぞれ燃料ガスを供給する燃料ガス供給手段と、
    前記内部加湿型燃料電池及び前記外部加湿型燃料電池にそれぞれ酸化剤ガスを供給する酸化剤ガス供給手段と、
    前記内部加湿型燃料電池及び前記外部加湿型燃料電池を冷却水で冷却する冷却装置と、
    前記外部加湿型燃料電池の発電電力で充電されるバッテリと、
    該バッテリの電力で前記冷却水を加熱する電気ヒータと、
    を備えたことを特徴とする燃料電池システム。
  2. 前記冷却水の経路内に、前記内部加湿型燃料電池をバイパスするバイパス経路と、
    前記内部加湿型燃料電池側を流れる冷却水経路と前記バイパス経路とを切り換える切換手段と、
    を備えたことを特徴とする請求項1記載の燃料電池システム。
  3. 前記外部加湿型燃料電池のアノードオフガスが駆動流として入口に供給され、前記内部加湿型燃料電池のアノードオフガスを吸込口から吸い込み、両アノードオフガスの混合流を出口から排出するエゼクタと、
    該エゼクタの出口から排出される混合流を前記内部加湿型燃料電池のアノード入口側に循環させる第1燃料ガス循環手段と、を備え、
    前記外部加湿型燃料電池の運転圧力を前記内部加湿型燃料電池の運転圧力より高めて運転することを特徴とする請求項1に記載の燃料電池システム。
  4. 前記外部加湿型燃料電池のアノードオフガスを該外部加湿型燃料電池のアノードの入口側へ循環させる第2燃料ガス循環手段を備えたことを特徴とする請求項3に記載の燃料電池システム。
  5. 前記外部加湿型燃料電池の負荷装置と、前記内部加湿型燃料電池の負荷装置とは、互いに独立にそれぞれの燃料電池に接続され、前記内部加湿型燃料電池に対する出力要求がない場合には、前記内部加湿型燃料電池の運転を停止し、前記外部加湿型燃料電池のみ運転を行うことを特徴とする請求項4に記載の燃料電池システム。
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