JP2006049128A - 燃料電池システム - Google Patents

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Abstract

【課題】 ポーラスプレートを活用した内部加湿型の燃料電池システムにおいて、必要な時にのみ純水循環を行うことによって、補機負荷を低減し、燃料電池システムの効率を向上させる。
【解決手段】 燃料電池出力Wおよび燃料電池温度TFCを呼び込み(ステップ11,12)、要求水移動量Fを算出する(ステップ13)。要求水移動量Fが最大の水移動量FMAX以上となる条件(F≧FMAX)においては、純水循環ポンプを駆動する(ステップ14,15)。一方、要求水移動量Fが最大の水移動量FMAX未満となる条件においては、純水循環ポンプの駆動を停止する(ステップ14,16)。
【選択図】 図7

Description

本発明は、固体高分子型燃料電池を使用した燃料電池システムに関し、特に膜・電極接合体の両面に配置されたポーラスプレート(セパレータ)を使用する燃料電池内の水マネージメントを実施し、補機負荷低減によりシステム効率を向上した燃料電池システムに関する。
燃料電池システムは、燃料が有する化学エネルギを直接電気エネルギに変換する装置であり、固体高分子膜を挟んで設けられた一対の電極のうち一方の電極である陽極(アノード)に水素を含有する燃料ガスを供給するとともに、他方の電極である陰極(カソード)に酸素を含有する酸素剤ガスを供給し、これら一対の電極の電解質膜側の表面で生じる下記の電気化学反応を利用して電極から電気エネルギを取り出すものである。(特許文献1,2参照)。
アノード反応:H2 → 2H+ + 2e- ・・・(1)
カソード反応:2H+ + 2e- + (1/2)O2 → H2O ・・・(2)
ここで、アノードに供給する燃料ガスを水素貯蔵装置から直接供給する方法または水素を含有する燃料を改質して改質した水素含有ガスを供給する方法が知られている。水素貯蔵装置としては、高圧ガスタンク、液化水素タンク、水素吸蔵合金タンク等がある。水素を含有する燃料としては、天然ガス、メタノール、ガソリン等が考えられる。カソードに供給する酸素剤ガスとしては、一般的に空気が利用されている。
こうした燃料電池システムにおいて、電解質膜の性能を引き出し、発電効率を向上するためには、電解質膜の水分状態を最適に保つ必要がある。このため通常、燃料電池に導入する燃料ガス、空気を加湿することが行われる。そして、電解質膜の水分状態を最適に保つための水には純水を用いる必要がある。これは不純物が混入した水を燃料電池に供給した場合には膜に不純物が蓄積し、燃料電池の性能が低下するためである。
燃料電池に導入するガスを加湿するためには、燃料電池に流れるガスの上流側に加湿器を設け、更に燃料電池の下流側に水回収装置を設けることが必要となり、システムが複雑化するという問題があった。
そして、燃料電池の性能を向上させるためには、セル内の水分状態を均一に保つ必要があるが、燃料電池稼動状態においては、カソード反応によって水が生成され、酸素剤ガスが燃料電池の中を上流から下流に向かって流れるにつれ水分量が増加するため、燃料電池出口付近ではフラッディング(水詰まり)が起き易い。この結果、酸素剤ガスの供給が妨げられ、セルの性能が低下する。
そこで、特許文献2では、燃料電池内の温度分布を制御し、フラッディングを防止することが開示されている。これでは、ガスの入口から出口に向かって温度を上昇させて、発生した水を水蒸気としてガスに取り込むことで、フラッディングを防止している。
また特許文献3では、燃料電池を構成するバイポーラプレートをポーラスプレートで構成し、ポーラスプレート内に純水流路を形成し、燃料電池内に純水を循環させて燃料電池を内部加湿することが開示されている。これでは、燃料電池内で加湿が行われるため、加湿器、水回収装置が不要となり、システムが簡素な構成となっている。
特開平8−106914号公報 特表平9−511356号公報 米国特許第6,248,462号明細書
しかしながら、特許文献2においては、酸素剤ガスの温度を昇温させているため、燃料電池から排出されるガス温度が高温化する。このため、燃料電池から外部に排出される水量が増加し、燃料電池内の水バランスが成立し難い。従って、燃料電池の下流側の水回収装置が必要となり、システムが複雑化するという問題があった。
また、特許文献3では、燃料電池の使用環境によらず、常に燃料電池内に純水を循環させるため、ポンプの稼働による補機負荷増加によりシステム効率が低下するという問題があった。
本発明は、上記問題に鑑みなされたものであり、ポーラスプレートを活用した内部加湿型の燃料電池システムにおいて、必要な時にのみ純水循環を行うことによって、補機負荷を低減し、燃料電池システムの効率を向上することを目的とする。
そのため本発明では、燃料電池内の温度に基づいて純水流路に純水を循環する純水循環運転モードと純水を循環しない純水なし運転モードとのいずれか一方の運転モードを選択する。
また本発明では、燃料電池内のガス圧力に基づいて純水循環運転モードと純水なし運転モードとのいずれか一方の運転モードを選択する。
また本発明では、ポーラスタイプのセパレータにおけるドライアウト状態に基づいて純水循環運転モードと純水なし運転モードとのいずれか一方の運転モードを選択する。
本発明によれば、純水循環運転モードと純水なし運転モードとを適切に選択するため、純水循環ポンプの稼働による補機負荷増加が適切に抑制され、燃料電池システムの効率を向上できるという効果がある。
以下、図面を用いて本発明の実施形態について説明する。
図1は、本発明に係る燃料電池システム1を示す図である。
本実施形態においては、燃料電池システム1の起動時における燃料電池2の状態(温度、ガス圧力、負荷など)に基づいて、純水を循環する運転モードと純水を循環しない運転モードとを最適に選択することを主とした狙いとしている。
燃料電池システム1は、燃料電池(本体)2と、これを運転するための補機類(純水循環装置、冷却水循環装置)とを含んで構成される。
燃料電池2には、この状態を検出するための温度センサ3及びセル電圧センサ4が設けられている。温度センサ3は、燃料電池2内の温度TFCを検出する。セル電圧センサ4は、燃料電池2の発電効率を算出するためのセル電圧を検出する。
燃料電池2には、燃料としての水素(燃料ガス)を供給する燃料供給手段5から供給された燃料が通過する燃料供給流路6と、空気供給手段7から供給された空気(酸素剤ガス)が通過する空気供給流路8とを接続している。燃料供給流路6には、燃料電池2に供給される燃料の圧力(燃料電池2内のガス圧力)を検出する燃圧センサ9が設けられている。空気供給流路8には、燃料電池2内に供給される空気の圧力(燃料電池2内のガス圧力)を検出する圧力センサ11とが設けられている。
燃料電池2に供給された燃料及び空気(反応ガス)は、燃料電池2内で発電に使用された後の反応生成物が燃料側排出流路12及び空気側排出流路13を介してそれぞれ排出される。
そして、燃料電池2を最適な温度に保つため、燃料電池2内には不凍液であるロングライフクーラント(以下「LLC」と称する)を、LLC循環流路15を介して供給する。LLCとしては、例えば、エチレングライコールと水との混合液がある。
LLC循環流路15(LLCの循環系)には、冷却水循環装置を構成するラジエータ16、バイパスバルブ17、LLCタンク18、LLC循環ポンプ19及びLLC温度センサ20がそれぞれ配設している。バイパスバルブ17は、LLCの温度の応じて、ラジエータ18をバイパスする流量を調整し、燃料電池2を最適な温度に保つ。LLC循環ポンプ19は、その駆動(ONまたはOFFの制御)により、LLCタンク18内のLLCを燃料電池2内に循環可能とする。ラジエータ16は、燃料電池2を冷却するためのLLCを風により熱を奪い冷却する。
更に、燃料電池2内の水分状態を最適に保つため、燃料電池2内の膜を加湿するための純水を、純水循環流路22を介して供給する。
純水循環流路22(純水の循環系)には、純水循環装置を構成する純水タンク23、純水循環ポンプ24、流量センサ25がそれぞれ配設している。純水タンク23には、純水の温度を検出する温度センサ26と、タンク23内の純水量を算出するための水量(水位)センサ27と、余剰の水をタンク23から排出する排水バルブ28とをそれぞれ配設している。純水循環ポンプ24は、その駆動(ONまたはOFFの制御)により、純水タンク23内の水を燃料電池2内に循環可能とする。排水バルブ28は、純水タンク23内の水量に応じた開閉をする。
なお凍結対策として、燃料電池システム1が0℃未満の状態で曝される場合には、純水を純水タンク23内に回収する。純水タンク23は、純水凍結時の体積膨張を許容できる構成(例えば体積膨張分の弾性変形をする構成)となっている。更に、純水タンク23(タンク23の外壁)内をLLCが循環しており、タンク23内の純水が凍結した場合には、LLCの熱によって氷を解凍可能になっている。
上述した燃料電池システム1の各状態を検出して制御するため、図2に示す通り、各種センサからの出力信号が制御ユニット30に入力される。ここでは、燃料電池負荷信号(後述する燃料電池出力W)、ガス露点信号、燃料電池温度信号、LLC温度信号、純水タンク温度信号、セル電圧および純水タンク水量信号が入力される。なお、燃料電池負荷信号は、アクセル開度等となる。
制御ユニット30は、温度検出手段31、ドライアウト状態検出手段32、純水循環判断手段33および純水循環ポンプ制御手段34を含んで構成される。
温度検出手段31は、燃料電池2内の温度及び純水タンク23内の純水の温度を検出する。燃料電池2内の温度は、温度センサ3の出力信号に基づいて検出する。純水タンク23内の純水の凍結状態は、温度センサ26の出力信号に基づいて検出する。なお、温度検出手段の検出結果により凍結状態を検出するようにしてもよい。
ドライアウト状態検出手段32は、燃料電池2の膜・電極接合体のドライアウト状態、すなわち膜・電極接合体の加湿状態を検出する。
純水循環判断手段33は、温度検出手段31およびドライアウト状態検出手段32の検出結果に基づいて、燃料電池2内に純水を循環させるかどうかを判断する。例えば、ドライアウト状態であれば純水循環ポンプ24に駆動信号を発して、膜・電極接合体の加湿を図る。
純水循環ポンプ制御手段34は、純水循環判断手段33が純水の循環が必要と判断したときに、純水循環ポンプ24を駆動して純水を循環する。これにより燃料電池2の膜・電極接合体を加湿する。純水循環ポンプ24の駆動は、ON若しくはOFFの切り換え制御のみならず、ONにしたときの純水の循環量(循環速度)を変化させるものであってもよい。
なお制御ユニット30は、各種状態に基づいて燃料供給手段5および空気供給手段7の供給量制御、LLC循環ポンプ19の駆動制御や、バイパスバルブ17および排水バルブ28の開閉制御等の制御を行う。
ここで図3を用いて燃料電池2内のセル構成について説明する。なお図には、3つのセル40が積層された状態を示している。
1つのセル40(単セル)は、膜・電極接合体(MEA)41、ガス拡散層(GDL)42(42a,42b)、アノード側プレート(セパレータ)43、カソード側プレート(セパレータ)44及びLLCプレート45から構成される。
MEA41は、固体高分子膜の電解質層の両面に電極層を接合してなり、一方の面がアノードで、他方の面がカソードとなるように形成している。GDL42は、MEA41の両面に形成され、アノード側に形成されるアノード側GDL42aと、カソード側に形成されるカソード側GDL42bとからなる。GDL42は、燃料電池2の電極を構成する基幹部分であり、燃料ガスの透過性と電気伝導性が要求されるため、可撓性のカーボンペーパで構成している。
アノード側GDL42aにはセパレータとしてのアノード側プレート43が配置され、カソード側GDL42bにはセパレータとしてのカソード側プレート44が配置されている。
アノード側プレート43におけるMEA41の反対側の面(図の左側)には、LLCプレート45が配置されている一方、カソード側プレート44におけるMEA41の反対側の面(図の右側)には、隣接するセル40のLLCプレート45が配置されている。
ここでは、カソード側プレート44のみポーラスタイプ(浸透型)となっている。そして、アノード側プレート43およびLLCプレート45は、ソリッドタイプのプレートとしている。すなわち、ポーラスタイプとなっているカソード側プレート44からは液体(純水)を浸透させることが可能である一方、ソリッドタイプとなっているアノード側プレート43およびLLCプレート45からは液体の浸透を防止している。
カソード側プレート44の両面には流路が形成されており、MEA41側(図の左側)には空気が流れる空気流路(酸素剤ガス流路)46が形成される一方、LLCプレート45側(図の右側)には純水が流れる純水流路47がそれぞれ形成されている。カソード側プレート44の純水流路47には純水が流れているため、カソード側プレート44の空間部(ポーラス部)は純水で満たされている。これにより、MEA41の適度な加湿状態を保つと共に、MEA41を加湿するための加湿器および加湿用に水を回収する水回収装置が不要となり簡素な構成となる。
一方、MEA41を挟んで反対側に配置されたアノード側プレート43におけるMEA41側(図の右側)には、反応ガスとしての燃料が通流する燃料流路(燃料ガス流路)48が形成されている。
LLCプレート45には、これに隣接するアノード側プレート43側(図の右側)にLLCが通流するLLC流路49が形成されている。
尚、これまではカソード側プレート44のみポーラスタイプとしていたが、これに限定されるものではない。すなわち、アノード側プレート43のみポーラスタイプとしてもよく、あるいはアノード側プレート43およびカソード側プレート44の両方をポーラスタイプとしてもよい。これによりMEA41の加湿状態を適切に保つことを可能とする。
図4は、ポーラスタイプであるカソード側プレート44の流路形状を示す図であり、(イ)はMEA41面側、(ロ)はLLCプレート45面側を示している。燃料電池2には図1で説明したように、燃料ガス、空気、純水及びLLCの4つの流体が流れる。よって、これらの流体を流すため、プレート内には出入口(入口46a〜49a及び出口46b〜49b)を全部で8つ形成した内部マニホルドとしている。
図4(イ)に示す通り、エアマニホルドは、複数の列として形成される往路(図の右側)及び復路(図の左側)から空気流路46が構成されており、空気の流れは、入口側と出口側とが同じ面となるリターンタイプのフローパターンとなっている。空気は空気流路46の往路を、エアマニホルド入口46a側からLLCマニホルド出口49b側(図の上側)に向かって流れ、復路にて折返した後に入口側(図の下側)に戻り、エアマニホルド出口46bから排出される。
図3および図4(ロ)に示す通り、カソード側プレート44のLLCプレート45側には純水流路47が形成されており、純水マニホルド入口47aから供給された純水を純水マニホルド出口47bに排出する。純水流路47は、前述の空気流路46に対して直交する方向に形成されており、空気流路46の往路と復路とを結ぶように形成されている。
燃料電池2に導入されたドライな空気は、空気流路46の往路の前半部分に主に加湿される。一方、空気流路46の復路では、反応による生成水で水分過剰になった空気の凝縮が起こる。よって、凝縮水を加湿部に運ぶ形で、純水は空気流路46の復路側から往路側に向かって流れる。
図5は、ポーラスタイプのカソード側プレート44内の水移動を示す図であり、(イ)は空気流路46の復路断面、(ロ)は往路断面を示す図である。
カソード側プレート44は、ポーラスタイプであり空間が存在するため、プレート44内を水が移動できる。水が移動するドライビングフォースは毛細管力であるため、水は余剰部分から不足部分へと自然に移動していく。空気流路46の復路側では、凝縮によってプレート44の表面に形成された液相の水が純水流路47側に向かって移動する((イ)参照)。一方、往路側では空気が加湿され、空気流路46表面で水が気化するため、プレートが乾き、純水流路47から表面に向かって水が移動する((ロ)参照)。
なお、ここでは毛細管力によるドライビングフォースにより水を移動させているが、移動速度を大きくするため、空気と純水との間に圧力差を設けてもよい。このようにしてポーラスプレート内には常に充分な水が存在する結果、膜の水分が最適に保たれる。
ここで、燃料電池2内の純水流路47に純水を循環する運転モード(純水循環運転モード)が実施できれば、確実に燃料電池2内の水分状態を最適に保つことができる一方、要求される水移動量が少ない場合においても、毛細管力による水移動だけで充分な水移動量を達成することができる。純水を循環させるためには、純水循環ポンプ24を稼動する必要があり、その場合にはポンプ駆動エネルギを消費する。よって、純水循環が必要ない場合に、純水循環ポンプ24を停止することによって、燃料電池システム1の効率を改善することができる。
図6は、燃料電池2の負荷(出力W)および温度に対するカソード側プレート44内の要求水移動量Fを示す図である。燃料電池2の出力Wが高いほど、または温度が高いほど、要求される水移動量Fが大きくなる。なお図6には、ポーラスの物性値すなわちポア径、ポロシティおよび接触角等で決まる最大の水移動量FMAXを点線にて示している。よって、要求水移動量FがFMAX以上となる条件においては、水の移動速度を大きくして純水流路47内の圧力を上昇させるために、純水循環ポンプ24を駆動する運転を行う。
図7は、本実施形態の制御フローである。
ステップ11(図では「S11」と示す。以下同様)では、燃料電池2の出力(負荷)Wを呼び込む。燃料電池2の出力Wは、セル総電圧と電流値から算出する。
ステップ12では、燃料電池2内の温度TFCを呼び込む。燃料電池温度TFCは温度センサ3の出力信号により算出した値を用いる。
ステップ13では、燃料電池出力Wおよび燃料電池温度TFCに基づいて、図6に示すプレート内要求水移動量算出マップから現在の要求水移動量Fを算出する。
ステップ14では、燃料電池2内の温度TFCが所定の閾値未満であるか否かを判定するため、現在の要求水移動量Fを最大水移動量FMAXと比較する。最大水移動量FMAXとしては、燃料電池2の出力Wまたは温度TFCが所定値(例えば、FMAX=1L/min)となる値を用いる。これにより純水流路47に純水を循環する純水循環運転モードと純水を循環しない運転モードとのいずれか一方の運転モードを選択する。これが運転モード選択手段に相当する。
図6に示す通り、所定の閾値は、読み込んだ燃料電池2の出力(負荷)Wおよびプレート内最大水移動量FMAXに応じた燃料電池2内の温度TF0を用いる。これによりステップ11および12にて呼び込んだ燃料電池出力Wおよび燃料電池温度TFCから算出した要求水移動量Fと、ステップ11にて呼び込んだ燃料電池出力Wから求めた最大要求水移動量FMAXとを比較することで燃料電池温度TFCが所定の閾値以上(TFC≧TF0)であるか若しくは所定の閾値未満(TFC<TF0)であるかが判断可能となる。
要求水移動量Fが最大水移動量FMAX以上(F≧FMAX)の時、すなわち燃料電池2内の温度TFCが所定の閾値以上である場合にはステップ15へ進み、純水循環ポンプ24をONとして、純水を循環する運転モードを実施する(純水循環運転モード)。
この運転は純水循環ポンプ制御手段34により行い、純水循環ポンプ24を駆動して純水を循環することで燃料電池2(セル40)のMEA41を加湿する。純水循環ポンプ24の駆動は、純水の循環量(循環速度)を変化させるものであってもよい。
一方、ステップ13にて要求水移動量Fが最大水移動量FMAX未満(F<FMAX)の時、すなわち燃料電池2内の温度TFCが所定の閾値未満(TFC<TF0)である場合にはステップ16へ進み、純水循環ポンプ24をOFFとして、純水を循環しない運転モードを実施する(純水なし運転モード)。
なお、運転モードの選択は、燃料電池2の負荷Wが所定の閾値未満の時に、燃料電池2内の温度TFCに関わらず、純水循環ポンプ24をOFFにしてもよい(純水なし運転モード)。
本実施形態によれば、固体高分子膜の電解質層の両面に電極層を配置してなる膜・電極接合体(MEA)41およびその両面に配置されたセパレータ(アノード側プレート43およびカソード側プレート44)を有する単セル40を積層して形成し、この単セル40の各セパレータ43,44の少なくとも一方をポーラスタイプとして形成し、各セパレータの膜・電極接合体41側の面に形成したガス流路(燃料流路48および空気流路46)に反応ガス(燃料ガス、酸素剤ガス)を通流させて発電を行い、ポーラスタイプとしたセパレータの膜・電極接合体41と反対側の面に形成した純水流路47に純水を流通させる燃料電池2と、この燃料電池2を加湿するための純水循環ポンプ24及び純水タンク23を含んで構成される純水循環装置と、燃料電池2内の温度TFCを検出する温度検出手段(温度センサ3、ステップ12)とを有する燃料電池システム1において、燃料電池出力Wと燃料電池2内の温度TFCに基づいて算出した要求水移動速度Fに基づいて純水流路47に純水を循環する純水循環運転モード(ステップ15)と純水を循環しない純水なし運転モード(ステップ16)とのいずれか一方の運転モードを選択する運転モード選択手段(ステップ14)と、を備える。このため、純水循環運転モードと純水なし運転モードとを適切に選択するため、純水循環ポンプの稼働による補機負荷増加が抑制され、システム効率を向上できる。
また本実施形態によれば、運転モード選択手段は、要求水移動速度Fが所定の閾値未満(F<FMAX)の時に、純水なし運転モードを選択する(ステップ14,16)。このため、要求水移動速度Fが所定の閾値未満の時には純水循環ポンプ24を駆動することはなく、必要な時にのみ純水循環を行うことによって、補機負荷を低減し、燃料電池システム1の効率を向上することができる。
また本実施形態によれば、燃料電池2の負荷(出力W)を検出する負荷検出手段(ステップ11)を備え、所定の閾値は、燃料電池2の負荷に応じて変化する。このため、図6に示すように燃料電池の負荷が所定の閾値未満の時においては純水循環ポンプ24を駆動することはなく、必要な時にのみ純水循環を行うことによって、燃料電池システムの効率を向上することができる。
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。なお本実施形態における構成図は図1と同じである。
本実施形態では、燃料電池2内のガス(空気または/および水素)の圧力によって、純水を循環しない運転モードと純水を循環する運転モードとを適切に選択することを狙いとしている。
ここで、前述の図5にて説明したように、カソード側プレート44はポーラスタイプであり、この内部の空間には水が満たされているため、この水のシール機能によって、MEA41側の空気流路46を流れる空気が純水流路47に漏れないようになっている。
しかしながら、空気流路46内の圧力が純水流路47内の圧力より十分に大きくなると、水の毛細管圧力による水シールが機能しなくなり、空気が純水流路47側に漏れてしまう。空気が漏れ始めると、移動する空気によってプレート44内の水が排水され、カソード側プレート44(特にMEA41側)がドライアウトしてしまう。これによりMEA41が加湿されない状態となり、発電効率が低下してしまう。
なお、純水流路47に純水を循環している場合には、純水循環ポンプ24の駆動を制御することで、空気流路46内の圧力と純水流路47内の圧力との差を小さくすることができる。
一方、純水を循環しない運転モードの場合には、純水流路47内の圧力は大気圧となるため、空気流路46内の圧力の上昇と共に、純水流路47内の圧力と差圧が大きくなってしまう(空気流路46内の圧力>純水流路47内の圧力)。よって、空気流路46内の圧力が大きくなった場合には、純水を循環する運転モードを実施することが必要となる。
図8は、本実施形態における制御フローである。
ステップ21では、空気流路46内の圧力P(燃料電池2内のガス圧力)を呼び込む。この圧力Pは、空気供給流路8に設けられた圧力センサ11の出力信号に基づいて算出した値を用いる。また、これから推定した値を用いてもよい。
ステップ22では、空気流路46内の圧力Pを限界圧力PCと比較する。限界圧力PCは、例えば140kPaとする。圧力Pが限界圧力PC未満(P<PC)の場合には、ステップ23へ進み、純水循環ポンプ24をONとして純水を循環する運転モードを選択する。一方、圧力Pが限界圧力PC以上(P≧PC)の場合には、ステップ24へ進む。
ステップ24では、純水循環ポンプ24をOFFとして、純水循環なし運転モードを選択する。
なお、本実施形態では、ポーラスタイプのカソード側プレート44のみについて説明したが、これに限定されるものではない。すなわち、アノード側プレート43をポーラスタイプのプレートとした場合には、このプレート43の燃料流路48に流入する燃料ガスの圧力(燃料電池2内のガス圧力)をステップ21と同じく検出し、同様の処理を行ってもよい。この場合の燃料ガスの圧力は、燃圧センサ9の出力信号に基づいて算出した値を用いる、またはこの値から推定する。なお、燃料電池2内の燃圧を直接検出し、この値を用いるようにしてもよい。
本実施形態によれば、燃料電池2のガス圧力P(空気流路内46内の圧力または/および燃料流路48内の圧力)を検出するガス圧力検出手段(ステップ21)と、燃料電池2のガス圧力Pに基づいて純水流路47に純水を循環する純水循環運転モード(ステップ23)と純水を循環しない純水なし運転モード(ステップ24)とのいずれか一方の運転モードを選択する運転モード選択手段と、を備える。このため、純水循環ポンプ24の駆動を抑制でき、システム効率を向上できる。
また本実施形態によれば、運転モード選択手段は、燃料電池2のガス圧力Pが所定値未満(P<PC)の時に純水なし運転モード(ステップ24)を選択する。このため、より的確に純水循環ポンプ24の駆動を抑制でき、システム効率を向上できる。
次に、本発明の第3の実施形態について説明する。なお本実施形態における構成図は図1と同じである。
本実施形態では、ポーラスタイプのカソード側プレート44(または/およびアノード側プレート43)のドライアウト状態を検出してドライアウトが発生するおそれのある場合にのみ純水を循環する運転を行うことを狙いとしている。
ここで、前述の第1の実施形態では、燃料電池2の出力(負圧)Wと温度TFCとから水の移動量(速度)を予測して、純水循環の有無の判断を行い、プレート内要求水移動量Fが実際の水移動量よりも大きくなった時に純水の循環を行っている。これはカソード側プレート44内に水が充分に満たされている場合を想定した定常的な予測である。
これに対して、本実施形態では、カソード側プレート44内の水の充填状態を考慮した判断を行うことを特徴としている。
図4(イ)および図5(ロ)に示したように、空気流路46の往路側では加湿が行われる。水が充分に供給されれば、カソード側プレート44は常に水で満たされているが、実際の水移動量が要求水移動量Fよりも小さくなった場合には、プレート44はMEA41側の表面から乾き始める。この状態がしばらく続くと、プレート44が厚さ方向に渡って純水流路47まで乾いて、純水流路47に空気が漏れることによりドライアウトが発生する。
一度ドライアウトが発生すると空気が空気流路46から純水流路47に流れこむため、再びプレート44を水で満たすことが難しくなる。よって、ドライアウトが発生するおそれがある状態になった場合には、純水を循環してドライアウトを未然に防ぐ必要がある。
図9には、各燃料電池温度TFCについて、燃料電池出力Wに対するドライアウトまでの運転時間τを示している。燃料電池2の温度TFCが高いほど、且つ燃料電池出力Wが大きいほど、ドライアウトまでの時間τは短くなる。なお、この結果は、燃料電池システム1(燃料電池2)が一定条件、すなわち一定出力、一定温度で運転し続けた場合におけるものである。運転条件が変わっていく場合においても、ドライアウトの進行はリニアに積算されていくので、ドライアウトの発生は以下の式で予測できる。
Figure 2006049128
この式は、各運転条件でのドライアウト時間τの逆数である1/τを積算していき、その値が1.0になった時にドライアウトが発生すると予測できることを示している。
図10には、燃料電池温度TFCと燃料電池出力Wとに対するドライアウト発生までの時間τの逆数(ここでは逆数をα(=1/τ)とする)を示している。逆数αは、燃料電池温度TFCが高いほど、燃料電池出力Wが大きいほど、大きくなる。
なお、図中には燃料電池温度TFCおよび燃料電池出力Wが所定の条件の時にα=0とすることを示している。この条件よりも燃料電池温度TFCが低い場合あるいは燃料電池出力Wが小さい場合には、逆数αは負の値(α<0)を設定しており、ポーラスプレート44内の水分が増加し、ドライアウトが改善されていく様子を模擬している。
図11には、純水を循環する運転モードと純水を循環しない運転モードとを選択する制御フローを示している。
ステップ31では、カソード側プレート44のドライフラグFDを呼び込む。
ステップ32では、ドライフラグFDの状態を判断する。ドライフラグFDが立っている場合(FD=1)には、ドライアウトの懸念があると判断してステップ33へ進み、純水循環ポンプ24をONにして純水流路47に純水を循環する純水循環運転モードとする。一方、ドライフラグFDが立っていない場合(FD=0)には、ドライアウトの懸念がないと判断してステップ34へ進み、純水循環ポンプ24をOFFにして純水なし運転モードとする。
図12には、ドライアウト状態検出を含む運転モード選択制御フローを示している。なお、このフローは所定時間毎(例えば1秒毎)に繰り返し行われる。
ステップ41では、前回のドライ指標Σ1/τdtを呼び込む。なお、燃料電池システム1の起動後には、ドライ指標Σ1/τdtの初期値を0とする。
ステップ42では、燃料電池温度TFCおよび燃料電池出力Wを呼び込む。
ステップ43では、燃料電池温度TFCおよび燃料電池出力Wに基づいて、前述の図10に示すドライアウト発生までの時間τの逆数1/τを算出するマップから現在の逆数1/τを呼び込む。
ステップ44では、次式に示す通り、前回のドライ指標Σ1/τdtに今回呼び込んだ逆数1/τを付加することで現在のドライ指標Σ1/τdtを算出する。
Σ1/τdt=Σ1/τdt+1/τ ・・・(4)
なお現在のドライ指標Σ1/τdtは、次回のドライ指標Σ1/τdtを算出する際における前回値となる。
ステップ45では、現在のドライ指標Σ1/τdtに基づいて、ドライアウトの懸念がないか判断する。尚、ドライアウト懸念の判断はヒステリシスを持たせている。ドライ指標Σ1/τdtが所定の判断値β1(ヒステリシスの下限値であり、例えば0.7とする)未満である(Σ1/τdt<β1)場合には、ドライアウトの懸念がないと判断して、ステップ46へ進む。一方、ドライ指標Σ1/τdtが所定の判断値β1以上である(Σ1/τdt≧β1)場合には、ドライアウトの懸念があると判断して、後述するステップ48へ進む。
ステップ46ではドライフラグFDを0にセットし、ステップ47では純水循環ポンプ24をOFFにして純水を循環しない運転とする(純水なし運転モード)。
なお、前回のドライ指標Σ1/τdtにおいて、既に純水循環ポンプ24をOFFにしている場合にはこの状態を維持する。
またステップ48では、現在のドライ指標Σ1/τdtが所定の判断値β2(ヒステリシスの上限値であり、例えば0.8とする)未満である(Σ1/τdt<β2)場合には、ドライアウトの懸念がないと判断してステップ49へ進む。一方、ドライ指標Σ1/τdtが所定の判断値β2以上である(Σ1/τdt≧β2)場合には、ドライアウトの懸念があると判断して、ステップ50にてドライフラグFDを1にし、ステップ51にて純水循環ポンプ24をONにして純水を循環する運転とする(純水循環運転モード)。
なお、前回のドライ指標Σ1/τdtにおいて、既に純水循環ポンプ24をONにしている場合にはこの状態を維持する。
ここで、純水循環ポンプ24をONにして純水を循環させると、図10に示すドライアウト発生までの時間の逆数1/τはマイナス値(αは例えば、−0.001)となる。このようにマイナス値を持ったαによって、次回のドライ指標Σ1/τdtの算出値が減少することとなる。そしてステップ45およびステップ48にて、ドライ指標Σ1/τdtに応じて純水循環ポンプ24の駆動(ON若しくはOFF)を制御可能となる。
ステップ49では、ドライフラグFDが0にセットされているか否かを判断する。この状態は、現在のドライ指標Σ1/τdtが所定範囲(β1≦Σ1/τdt<β2)内にあり、前回の処理までに純水循環ポンプ24がON若しくはOFFのいずれかを保ったままであるため、フラグが0である(FD=0)場合には、前述のステップ47にて純水循環ポンプ24のOFF状態を維持する一方、フラグが1である(FD=1)場合には、ステップ51にて純水循環ポンプ24のON状態を維持する。
なお、本制御フローでは、燃料電池システム1の起動後には初期値を0にしていたが、これに限定されるものではなく、停止した状態から起動した直後の状態(例えばMEA41の乾燥状態)に応じてステップ41におけるドライ指標Σ1/τdtに補正を加えてもよい。
本実施形態によれば、ポーラスタイプのセパレータ44におけるドライアウト状態を判断するドライアウト状態判断手段(ステップ45,48)と、ドライアウト状態に基づいて純水流路47に純水を循環する純水循環運転モード(ステップ51)と純水を循環しない純水なし運転モード(ステップ47)とのいずれか一方の運転モードを選択する運転モード選択手段と、を備える。このため、ポーラスタイプのセパレータ44におけるドライアウト状態に応じて純水循環ポンプ24の駆動を適切に選択することで、システム効率を向上できる。
また本実施形態によれば、運転モード選択手段は、ドライアウト状態判断手段がドライアウトであると判断した時に、純水循環運転モードを選択する。このため、ドライアウトする条件においては純水を循環させてドライアウトを防止する一方、ドライアウトしない条件においては純水を循環させないことによって、システム効率を向上できる。
また本実施形態によれば、ドライアウト状態判断手段は、燃料電池システム1が一定条件で定常運転した場合にポーラスタイプのセパレータ44がドライアウトするまでの時間τを保有し、ドライアウトするまでの時間τから燃料電池システム1の過渡運転時におけるドライアウト状態を判断する。このため、ドライアウトの発生を精度良く予測することができる。
次に、本発明の第4の実施形態について説明する。なお、本実施形態における構成は図1と同じである。
本実施形態では、燃料電池2のセル電圧低下に基づいてポーラスタイプのカソード側プレート44(および/またはアノード側プレート43)のドライアウトを検出することを特徴としている。
図13には、燃料電池2の電流密度Iに対するセル電圧Vの関係を示している。カソード側プレート44がドライになってくると、燃料電池2内部の加湿状態が不充分となる。このため、固体高分子膜が乾燥してくる。
高分子膜が乾燥してくるとプロトンのコンダクティビティが低下するため、膜の抵抗値が増大する。結果として、ノーマルの状態に対して、セル電圧Vすなわち燃料電池2の発電効率が低下する。よって、セル電圧Vをモニタすることによって、プレート44のドライアウトを検出可能となる。
図14には、ドライアウト検出の制御フローを示している。
ステップ61では、燃料電池電流密度Iおよび燃料電池セル電圧Vを呼び込む。
ステップ62では、ステップ61にて呼び込んだ燃料電池電流密度Iに基づいて、図13から基準となる燃料電池セル電圧VSを呼び込む。
ステップ63では、燃料電池セル電圧Vの変化代を所定の基準値(ここでは|V−VS|/Vが5%とする)と比較して、カソード側プレート44のドライアウトを判断する。これが燃料電池2の発電効率を予測する効率予測手段に相当する。
|V−VS|/V<5%の時、すなわち変化代が5%未満の場合には、ドライアウトの懸念がないと判断してステップ64に進み、ドライフラグFDを0にセットして、ステップ65にて純水循環ポンプ24をOFFにする(純水なし運転モード)。一方、ステップ63にて|V−VS|/V≧5%の場合には、ステップ66に進む。
ステップ66では、燃料電池セル電圧Vの変化代を所定の基準値(ここでは|V−VS|/Vが10%とする)と比較して、カソード側プレート44のドライアウトの懸念を判断する。|V−VS|/V<10%の時、すなわち変化代が10%未満の場合には、ドライアウトの懸念がないと判断してステップ67へ進む。
一方、|V−VS|/V≧10%の時、すなわち変化代が10%以上の場合には、ドライアウトの懸念があると判断してステップ68へ進み、ドライフラグFDを1にセットし、ステップ69にて純水循環ポンプ24をONにして純水を循環する運転とする(純水循環運転モード)。
なお、前回の処理において、既に純水循環ポンプ24をONにしている場合にはこの状態を維持する。
ステップ67では、ドライフラグFDが0にセットされているか否かを判断する。これは前述のステップ49と同様に、前回の処理までに純水循環ポンプ24がON若しくはOFFのいずれかを保ったままであるため、フラグが0である(FD=0)場合には、前述のステップ65にて純水循環ポンプ24のOFF状態を維持する一方、フラグが1である(FD=1)場合には、ステップ69にて純水循環ポンプ24のON状態を維持する。
本実施形態によれば、ドライアウト状態判断手段は、燃料電池2の発電効率を予測する効率予測手段(ステップ63,66)を有し、この効率予測手段の予測結果に基づいてポーラスタイプのセパレータにおけるドライアウト状態を判断する。このため、ドライアウトの発生を精度良く予測することができる。
次に、本発明の第5の実施形態について説明する。なお、本実施形態における構成は図1と同じである。
本実施形態では、純水流路47への空気のもれ量Fairからポーラスタイプのカソード側プレート44(および/またはアノード側プレート43)のドライアウトを検出することを特徴としている。
カソード側プレート43はポーラスタイプであるため、純水流路47内の純水の流量がない若しくは非常に小さい場合には、プレート43内が水で満たされなくなり、空気が流れるパスができ、空気流路46内を流れる空気が純水流路47内に漏れる。よってポーラスプレート43がドライアウトし始めると、純水循環流路22(純水流路47)内の水に混ざった状態で空気が流れるようになる。
図15には、燃料電池温度TFCに対する純水流量FWを示している。
純水循環ポンプ24のヘッドを一定と考えると、燃料電池温度TFCが低下した場合には純水の粘性が増加するため、純水系を流れる流量は低下する。これに対して、ポーラスプレート43がドライアウトしてくると、空気流路46内を流れる空気が純水流路47に漏れるため、ノーマル時の運転状態と比べて純水流量FWが低下する。
図16には、純水流量低下代ΔFWに対するもれ量Fairを示している。
図16のグラフから純水温度に応じた目標の純水流量と、現状の純水流量とを比較することによって、純水流量低下代ΔFWを算出できる。更に、純水流量低下代ΔFWが大きいほど、もれ量Fairは大きくなるので、図16の関係から量Fairを算出でき、プレートのドライアウトを判定できる。
図17には、ドライアウト検出を含む運転モード選択制御フローを示している。
ステップ71では、燃料電池温度TFCを呼び込む。
ステップ72では、図15のグラフから燃料電池温度TFCに対して、基準純水流量FW0を算出する。ここでは基準純水流量FW0を目標の純水流量(図15の実線)とする。
ステップ73では、純水流量FWを呼び込む。純水流量FWは、流量センサ25の出力信号に基づいて算出した値とする。
ステップ74では、基準純水流量FW0と純水流量FWとから純水流量低下代ΔFWを算出する。
ステップ75では、もれ量Fairを算出する。もれ量Fairは、図16のグラフに基づいて純水流量低下代ΔFWから算出する。
ステップ76では、もれ量Fairを所定の判断値と比較して、ドライアウトの発生を判断する。判断値を例えば、γ=0.1L/minとし、ヒステリシスを考えて、0.9*γと比較する。
もれ量Fairが判断値未満である(Fair<0.9*γ)場合には、ドライアウトは発生していないと判断し、ステップ77にてドライアウトフラグFD=0のままとして、ステップ78にて純水循環ポンプ24をOFFにする(純水なし運転モード)。
一方、ステップ76にて、もれ量Fairが判断値以上である(Fair≧0.9*γ)場合には、ドライアウトが発生していると判断し、ステップ79へ進む。
ステップ79では、もれ量Fairを所定の判断値γと比較して、ドライアウトの発生を判断する。このもれ量Fairの判断値は、γ=0.1L/minとする。もれ量Fairが判断値γ未満である(Fair<γ)場合には、ステップ80へ進む。一方、判断値γ以上である(Fair≧γ)場合には、ステップ81にてドライアウトフラグを1にセットして(FD=1)、ステップ82にて純水循環ポンプ24をONにする(純水循環運転モード)。
またステップ80では、ドライアウトフラグFD=0であるか否かを判定する。フラグがFD=0である場合には、ステップ78にて純水循環ポンプ24をOFFにする。一方、フラグがFD=1である場合には、ステップ純水循環ポンプ24をONにする(純水循環運転モード)。
本実施形態によれば、ドライアウト状態判断手段は、燃料電池2の純水流路47へのガスもれ量Fairを予測するガスもれ量予測手段(ステップ76,79)を有し、ガスもれ量予測手段の予測結果に基づいてポーラスタイプのセパレータにおけるドライアウト状態を判断する。このため、ポーラスタイプのプレート44のドライアウトの発生を精度良く予測することができる。
次に、本発明の第6の実施形態について説明する。図18には、本実施形態の構成図を示している。
本実施形態では、前述の実施形態(図1の構成)に対して、純水タンク23内の氷を解凍するためのヒータ29を追加して設けることで、燃料電池システム1が氷点下の状態に曝された場合において起動を行い、純水タンク23の氷が溶けていない状態でドライアウトが発生しそうな場合には、燃料電池2で発生する電気エネルギを使って、タンク23内の氷を解凍し、純水を循環する運転モードの移行することを特徴としている。
燃料電池システム1が氷点下の環境に曝されるとタンク23内の純水が凍結する。タンク23内の純水が凍結した状態で燃料電池2を起動した時には、燃料電池システム1は純水を循環しない運転モード(純水なし運転モード)になる。
ここで、燃料電池システム1の出力要求が小さい場合には、ドライアウトが起こらないため、純水循環のない運転を継続し、燃料電池2(LLC循環流路15)内を循環するLLCの熱により純水タンク23内の氷を解凍できる。この場合には、燃料である水素を消費することもなく、氷を解凍できるので、非常に効率的な起動となる。
一方、燃料電池システム1の出力要求が大きくなった場合には、ドライアウトが発生する懸念がある。
しかしながら、純水が解凍できていない状態では純水を循環する運転モードに移行できないため、ドライアウトを防止することができない。そこで、ドライアウトの発生が予測された場合には、燃料電池2のエネルギを使い、ヒータ29で発熱して、純水タンク23内の氷を解凍し、純水を循環する運転モードへ移行可能とする。
図19には、本実施形態の制御フローを示している。
ステップ81では、純水タンク23内の温度TWを呼び込む。
ステップ82では、凍結判断温度T0を例えば1℃とすると純水タンク温度TWと凍結判断温度T0とを比較する。純水タンク温度TWが凍結判断温度T0未満である(TW<T0)場合には、ステップ83へ進む。一方、凍結判断温度T0以上である(TW≧T0)場合には、純水タンク23は凍結していないので、ステップ86にてヒータ29をOFFとする。
ステップ83では、ドライアウトフラグFDを呼び込む。
ステップ84では、ドライフラグFDが1であるか否かを判定する。FD=0である場合には、ドライアウトが発生する可能性があると判断して、ヒータ29をONにする。一方、FD=0である場合には、ドライアウトは起こらないと判断して、ステップ86にてヒータ29をOFFにする。
なお、本実施形態におけるドライアウトの判定は、前述の第3〜第5の実施形態における方法で実施できる。ただし、氷を解凍するまでの必要な時間を考えて、ドライアウト判定の基準をドライアウトが発し難いように、安全側に設定しても良い。
本実施形態によれば、純水タンク23をヒータ29で暖機する解凍システムを備え、ドライアウト状態判断手段は、純水タンク23が凍結している状態でポーラスタイプのセパレータ44におけるドライアウトが発生することを予測し、解凍システムは、ドライアウトが発生することが予測された場合に、ヒータ29にて純水タンク23内の氷を解凍する。このため、純水タンク23が凍結している状態においても、ドライアウトが予想された場合には、燃料電池2の発電量を増やし、ヒータ29の熱によって純水タンク23内の氷の解凍を行うことができ、水分管理に必要な水が供給されずに、ポーラスタイプのプレート44がドライアウトするのを防止できる。
燃料電池システムの構成図 制御ユニットの構成図 燃料電池のセルを示す構成図 カソード側プレートの流路形状を示す図 カソード側プレート内の水移動を示す図 プレート内要求水移動量を示す図 燃料電池システムの制御フロー 燃料電池システムの制御フロー ドライアウトまでの運転時間を示す図 ドライアウト発生までの時間の逆数を示す図 運転モードの選択制御フロー 運転モードの選択制御フロー 電流密度に対するセル電圧の関係を示す図 運転モードの選択制御フロー 燃料電池温度に対する純水流量を示す図 純水流量低下代に対するもれ量を示す図 運転モードの選択制御フロー 燃料電池システムの構成図 ヒータ制御フロー
符号の説明
1…燃料電池システム、2…燃料電池(本体)、3…温度センサ、4…セル電圧センサ、5…燃料供給手段、7…空気供給手段、9…燃圧センサ、11…圧力センサ、15…LLC循環流路、16…ラジエータ、17…バイパスバルブ、18…LLCタンク、19…LLC循環ポンプ、22…純水循環流路、24…純水循環ポンプ、26…温度センサ、29…ヒータ、30…制御ユニット、31…温度検出手段、32…ドライアウト状態検出手段、33…純水循環判断手段、34…純水ポンプ制御手段、40…セル、41…MEA、42…GDL、43…アノード側プレート、44…カソード側プレート、45…LLCプレート、46…空気流路、47…純水流路、48…燃料流路、49…LLC流路

Claims (12)

  1. 固体高分子膜の電解質層の両面に電極層を配置してなる膜・電極接合体およびその両面に配置されたセパレータを有する単セルを積層して形成し、前記単セルの各セパレータの少なくとも一方をポーラスタイプとして形成し、前記各セパレータの前記膜・電極接合体側の面に形成したガス流路に反応ガスを通流させて発電を行い、前記ポーラスタイプとしたセパレータの前記膜・電極接合体と反対側の面に形成した純水流路に純水を流通させる燃料電池と、前記燃料電池を加湿するための純水循環ポンプ及び純水タンクを含んで構成される純水循環装置と、を有する燃料電池システムにおいて、
    燃料電池内の温度を検出する温度検出手段と、
    前記燃料電池内の温度に基づいて純水流路に純水を循環する純水循環運転モードと純水を循環しない純水なし運転モードとのいずれか一方の運転モードを選択する運転モード選択手段と、
    を備えることを特徴とする燃料電池システム。
  2. 運転モード選択手段は、前記燃料電池内の温度が所定の閾値未満の時に、純水なし運転モードを選択することを特徴とする請求項1記載の燃料電池システム。
  3. 燃料電池の負荷を検出する負荷検出手段を備え、
    前記所定の閾値は、前記燃料電池の負荷に応じて変化することを特徴とする請求項2記載の燃料電池システム。
  4. 前記運転モード選択手段は、燃料電池の負荷が所定の閾値未満の時に、前記燃料電池内の温度に関わらず、純水なし運転モードを選択することを特徴とする請求項3記載の燃料電池システム。
  5. 固体高分子膜の電解質層の両面に電極層を配置してなる膜・電極接合体およびその両面に配置されたセパレータを有する単セルを積層して形成し、前記単セルの各セパレータの少なくとも一方をポーラスタイプとして形成し、前記各セパレータの前記膜・電極接合体側の面に形成したガス流路に反応ガスを通流させて発電を行い、前記ポーラスタイプとしたセパレータの前記膜・電極接合体と反対側の面に形成した純水流路に純水を流通させる燃料電池と、前記燃料電池を加湿するための純水循環ポンプ及び純水タンクを含んで構成される純水循環装置と、を有する燃料電池システムにおいて、
    燃料電池内のガス圧力を検出するガス圧力検出手段と、
    前記燃料電池のガス圧力に基づいて純水流路に純水を循環する純水循環運転モードと純水を循環しない純水なし運転モードとのいずれか一方の運転モードを選択する運転モード選択手段と、
    を備えることを特徴とする燃料電池システム。
  6. 前記運転モード選択手段は、前記燃料電池のガス圧力が所定値未満の時に純水流路に純水を循環しない純水なし運転モードを選択することを特徴とする請求項5記載の燃料電池システム。
  7. 固体高分子膜の電解質層の両面に電極層を配置してなる膜・電極接合体およびその両面に配置されたセパレータを有する単セルを積層して形成し、前記単セルの各セパレータの少なくとも一方をポーラスタイプとして形成し、前記各セパレータの前記膜・電極接合体側の面に形成したガス流路に反応ガスを通流させて発電を行い、前記ポーラスタイプとしたセパレータの前記膜・電極接合体と反対側の面に形成した純水流路に純水を流通させる燃料電池と、前記燃料電池を加湿するための純水循環ポンプ及び純水タンクを含んで構成される純水循環装置と、を有する燃料電池システムにおいて、
    ポーラスタイプのセパレータにおけるドライアウト状態を判断するドライアウト状態判断手段と、
    前記ドライアウト状態に基づいて純水流路に純水を循環する純水循環運転モードと純水を循環しない純水なし運転モードとのいずれか一方の運転モードを選択する運転モード選択手段と、
    を備えることを特徴とする燃料電池システム。
  8. 前記運転モード選択手段は、前記ドライアウト状態判断手段がドライアウトであると判断した時に、純水循環運転モードを選択することを特徴とする請求項7記載の燃料電池システム。
  9. 前記ドライアウト状態判断手段は、前記燃料電池システムが一定条件で定常運転した場合にポーラスタイプのセパレータがドライアウトするまでの時間を保有し、前記ドライアウトするまでの時間から前記燃料電池システムの過渡運転時におけるドライアウト状態を判断することを特徴とする請求項7または請求項8記載の燃料電池システム。
  10. 前記ドライアウト状態判断手段は、燃料電池の発電効率を予測する効率予測手段を有し、前記効率予測手段の予測結果に基づいてポーラスタイプのセパレータにおけるドライアウト状態を判断することを特徴とする請求項7または請求項8記載の燃料電池システム。
  11. 前記ドライアウト状態判断手段は、燃料電池の純水流路へのガスもれ量を予測するガスもれ量予測手段を有し、前記ガスもれ量予測手段の予測結果に基づいてポーラスタイプのセパレータにおけるドライアウト状態を判断することを特徴とする請求項7または請求項8記載の燃料電池システム。
  12. 純水タンクをヒータで暖機する解凍システムを備え、
    前記ドライアウト状態判断手段は、前記純水タンクが凍結している状態でポーラスタイプのセパレータにおけるドライアウトが発生することを予測し、
    前記解凍システムは、ドライアウトが発生することが予測された場合に、前記ヒータにて純水タンク内の氷を解凍することを特徴とする請求項7または請求項8記載の燃料電池システム。
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