JP2006048658A - 広告システム、広告制御方法、及び、広告評価方法 - Google Patents

広告システム、広告制御方法、及び、広告評価方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 番組の視聴率や広告の露出回数といった従来の尺度とは異なる新たな基準に基づいて、広告効果を的確に評価することにより、効果的に広告を行うことができるようにする。
【解決手段】 広告データを受信して広告を表示するユーザ端末13と、アドサーバー20とが通信回線を介して接続された広告システム1において、ユーザの視聴質を基準とした広告表示を行う。すなわち、アドサーバー20は、ユーザ端末13を操作するユーザの視聴質ランクを取得し、この視聴質ランクに基づいて、予め広告主から依頼された広告の広告データをユーザ端末13へ送信させる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、通信回線を介して広告を提供する広告システム、この広告システムにおける広告制御方法、及び、広告評価方法に関する。
一般に、例えばテレビ放送を媒体とする広告ビジネスにおいては、番組の視聴率に基づいて広告効果を予測し、広告費用が算出される。視聴率の影響力は極めて大きく、最近では、視聴率を予測する手法が提案されるまでになっている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2004−129245号公報
特許文献1に開示された受信装置は視聴者の自宅に設置される機器であって、視聴者がテレビ放送の番組について予約録画を行うと、当該受信装置は、予約状況に係る情報を、通信回線を介してホストコンピュータに送信する。そして、ホストコンピュータにおいては、多数の受信装置から送信される情報に基づいて、まだ放送されていない番組の視聴率を予測する。
ところで、テレビ放送以外の広告については、広告の露出数や、資料請求等のユーザの反応数が広告効果の尺度となっている。例えば、インターネットのウェブサイトにおいてウェブページ中に表示される広告については、主に広告が露出した回数や広告に対するユーザの直接的な行動(バナークリック等)をもとに広告効果を評価していた。
しかしながら、このような方法は、ウェブページ上で表示されるバナー広告など、一定の要件を満たす広告形態については有効であるかもしれないが、コンテンツをインターネット放送する場合や、テレビ放送される番組と連動したウェブサイト等、新しい形態のコンテンツについては、有効性が疑問視される。
その一方で、広告効果は広告費用の算出の根拠となるものであるから、如何なる形態の広告であっても、的確に広告効果を評価することが非常に重要である。このため、新しい形態のコンテンツについて、的確に広告効果を評価するための手法が望まれていた。
そこで、本発明は、番組の視聴率や広告の露出回数といった従来の尺度とは異なる新たな基準に基づいて、広告効果を的確に評価することにより、効果的に広告を行うことができるようにすることを目的とする。
上記の目的を達成するため、請求項1記載の発明は、ユーザが操作するユーザ端末に対して広告データを送信し、前記ユーザ端末において広告を出力させる広告システムであって、前記ユーザ端末に広告を出力させる条件を示す制御情報を広告毎に記憶する広告制御情報記憶手段と、前記ユーザ端末を操作するユーザの視聴質を取得するユーザ視聴質取得手段と、前記広告制御情報記憶手段に記憶された制御情報と、前記ユーザ視聴質取得手段により取得された視聴質に基づいて、前記ユーザ端末に対する広告データの送信を制御する広告制御手段とを備えることを特徴とする。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の広告システムにおいて、前記ユーザ視聴質取得手段は、前記ユーザ端末を操作するユーザの視聴質を数値化した視聴質ランクを取得するものであり、前記広告制御手段は、前記広告制御情報記憶手段に記憶された制御情報と、前記ユーザ視聴質取得手段により取得された視聴質ランクに基づいて、前記ユーザ端末に対する広告データの送信を制御することを特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項2記載の広告システムにおいて、前記ユーザ視聴質取得手段は、視聴質ランク取得用のアンケートに対して前記ユーザ端末の操作により入力される回答に基づいて、前記ユーザ端末を操作するユーザの視聴質ランクを取得することを特徴とする。
請求項4記載の発明は、請求項2記載の広告システムにおいて、前記広告システムは、前記ユーザ端末からの要求に応じてコンテンツを前記ユーザ端末に提供するものであって、前記ユーザ端末に対して提供されるコンテンツ毎にユーザの視聴質ランクに係る情報を記憶するコンテンツ毎視聴質ランク実績記憶手段をさらに備え、前記ユーザ視聴質取得手段は、前記ユーザ端末によりコンテンツが要求された場合に、要求されたコンテンツに対応して前記コンテンツ毎視聴質ランク実績記憶手段に記憶された情報に基づいて前記ユーザ端末を操作するユーザの視聴質ランクを取得することを特徴とする。
請求項5記載の発明は、請求項4記載の広告システムにおいて、前記ユーザ視聴質取得手段は、視聴質ランク取得用のアンケートに対して前記ユーザ端末の操作により入力される回答に基づいて、前記ユーザ端末を操作するユーザの視聴質ランクを取得し、取得した視聴質ランクに基づいて前記コンテンツ毎視聴質ランク実績記憶手段に記憶された情報を更新することを特徴とする。
請求項6記載の発明は、請求項2記載の広告システムにおいて、前記広告システムは、前記ユーザ端末からの要求に応じて、有線又は無線により放送される番組、劇場公開される映画、演劇、演奏その他のイベントに関連するコンテンツを前記ユーザ端末に提供するものであって、前記ユーザ端末に提供されるコンテンツに対応づけて、当該コンテンツが関連する放送番組、映画、演劇、演奏その他のイベントの提供に係る日又は日時又は時刻を示す情報を記憶する主題情報記憶手段と、前記ユーザ端末によりコンテンツが要求された日又は日時又は時刻と、当該コンテンツが関連する放送番組、映画、演劇、演奏その他のイベントの提供に係る日又は日時又は時刻との前後関係に対応づけて、ユーザの視聴質ランクに係る情報を記憶する提供時間視聴質ランク実績記憶手段とをさらに備え、前記ユーザ視聴質取得手段は、前記ユーザ端末によってコンテンツが要求された場合に、前記主題情報記憶手段に記憶された情報に基づいて、コンテンツが要求された日又は日時又は時刻と当該コンテンツが関連する番組の提供に係る日又は日時又は時刻との前後関係を求め、求めた前後関係と前記提供時間視聴質ランク実績記憶手段に記憶された情報とに基づいて、前記ユーザ端末を操作するユーザの視聴質ランクを取得することを特徴とする。
請求項7記載の発明は、請求項6記載の広告システムにおいて、前記ユーザ視聴質取得手段は、視聴質ランク取得用のアンケートに対して前記ユーザ端末の操作により入力される回答に基づいて、前記ユーザ端末を操作するユーザの視聴質ランクを取得し、取得した視聴質ランクに基づいて前記提供時間視聴質ランク実績記憶手段に記憶された情報を更新することを特徴とする。
請求項8記載の発明は、請求項2記載の広告システムにおいて、前記広告システムは、前記ユーザ端末からの要求に応じて、有線又は無線により放送される番組、劇場公開される映画、演劇、演奏その他のイベントに関連するコンテンツを前記ユーザ端末に提供するものであって、前記ユーザが前記コンテンツに到達するために用いた手段又は契機を示す情報に対応づけて、ユーザの視聴質ランクに係る情報を記憶する到達方法視聴質ランク実績記憶手段をさらに備え、前記ユーザ視聴質取得手段は、前記ユーザ端末によってコンテンツが要求された場合に、当該コンテンツ要求情報に含まれる、前記ユーザが前記コンテンツに到達するために用いた手段又は契機を示す情報を取得し、取得した前記ユーザが前記コンテンツに到達するために用いた手段又は契機を示す情報と前記到達方法視聴質ランク実績記憶手段に記憶された情報とに基づいて、前記ユーザ端末を操作するユーザの視聴質ランクを取得することを特徴とする。
請求項9記載の発明は、請求項8記載の広告システムにおいて、前記ユーザ視聴質取得手段は、視聴質ランク取得用のアンケートに対して前記ユーザ端末の操作により入力される回答に基づいて、前記ユーザ端末を操作するユーザの視聴質ランクを取得し、取得した視聴質ランクに基づいて前記到達方法視聴質ランク実績記憶手段に記憶された情報を更新することを特徴とする。
請求項10記載の発明は、請求項2記載の広告システムにおいて、前記広告システムは、前記ユーザ端末からの要求に応じて、有線又は無線により放送される番組、劇場公開される映画、演劇、演奏その他のイベントに関連するコンテンツを前記ユーザ端末に提供するものであって、前記コンテンツを全て閲覧又は聴取又は視聴するのに要する時間と前記ユーザが前記コンテンツを閲覧又は聴取又は視聴した実時間との関係に関する情報に対応づけて、ユーザの視聴質ランクに係る情報を記憶する閲覧度合視聴質ランク実績記憶手段をさらに備え、前記ユーザ視聴質取得手段は、前記ユーザ端末によってコンテンツが要求された場合に、前記ユーザが前記コンテンツを閲覧又は聴取又は視聴した実時間を取得し、前記コンテンツを全て閲覧又は聴取又は視聴するのに要する時間と取得した実時間との関係を求め、求めた関係と前記閲覧度合視聴質ランク実績記憶手段に記憶された情報とに基づいて、前記ユーザ端末を操作するユーザの視聴質ランクを取得することを特徴とする。
請求項11記載の発明は、請求項10記載の広告システムにおいて、前記ユーザ視聴質取得手段は、視聴質ランク取得用のアンケートに対して前記ユーザ端末の操作により入力される回答に基づいて、前記ユーザ端末を操作するユーザの視聴質ランクを取得し、取得した視聴質ランクに基づいて前記閲覧度合視聴質ランク実績記憶手段に記憶された情報を更新することを特徴とする。
請求項12記載の発明は、請求項2記載の広告システムにおいて、前記広告システムは、前記ユーザ端末からの要求に応じてコンテンツを前記ユーザ端末に提供するものであって、前記コンテンツの提供に係る日又は日時又は時刻を示す情報を記憶する主題情報記憶手段と、前記コンテンツの提供に係る日又は日時又は時刻と前記ユーザ端末をユーザが操作して前記コンテンツに到達した日又は日時又は時刻との差分に対応づけて、ユーザの視聴質ランクに係る情報を記憶する到達時間視聴質ランク実績記憶手段とをさらに備え、前記ユーザ視聴質取得手段は、前記ユーザ端末によってコンテンツが要求された場合に、前記主題情報記憶手段に記憶された情報に基づいて、前記コンテンツの提供に係る日又は日時又は時刻と前記コンテンツに到達した日又は日時又は時刻との差分を到達時間として求め、求めた到達時間と前記到達時間視聴質ランク実績記憶手段に記憶された情報とに基づいて、前記ユーザ端末を操作するユーザの視聴質ランクを取得することを特徴とする。
請求項13記載の発明は、請求項12記載の広告システムにおいて、前記ユーザ視聴質取得手段は、視聴質ランク取得用のアンケートに対して前記ユーザ端末の操作により入力される回答に基づいて、前記ユーザ端末を操作するユーザの視聴質ランクを取得し、取得した視聴質ランクに基づいて前記到達時間視聴質ランク実績記憶手段に記憶された情報を更新することを特徴とする。
請求項14記載の発明は、請求項2記載の広告システムにおいて、前記広告システムは、前記ユーザ端末からの要求に応じてコンテンツを前記ユーザ端末に提供するものであって、前記ユーザが前記コンテンツに到達するために用いた手段又は契機を示す情報に対応づけて、ユーザの視聴質ランクに係る情報を記憶する到達方法視聴質ランク実績記憶手段をさらに備え、前記ユーザ視聴質取得手段は、前記ユーザ端末によってコンテンツが要求された場合に、当該コンテンツ要求情報に含まれる、前記ユーザが前記コンテンツに到達するために用いた手段又は契機を示す情報を取得し、取得した前記ユーザが前記コンテンツに到達するために用いた手段又は契機を示す情報と前記到達方法視聴質ランク実績記憶手段に記憶された情報とに基づいて、前記ユーザ端末を操作するユーザの視聴質ランクを取得することを特徴とする。
請求項15記載の発明は、請求項14記載の広告システムにおいて、前記ユーザ視聴質取得手段は、視聴質ランク取得用のアンケートに対して前記ユーザ端末の操作により入力される回答に基づいて、前記ユーザ端末を操作するユーザの視聴質ランクを取得し、取得した視聴質ランクに基づいて前記到達方法視聴質ランク実績記憶手段に記憶された情報を更新することを特徴とする。
請求項16記載の発明は、請求項2記載の広告システムにおいて、前記広告システムは、前記ユーザ端末からの要求に応じてコンテンツを前記ユーザ端末に提供するものであって、前記コンテンツを全て閲覧又は聴取又は視聴するのに要する時間と前記ユーザが前記コンテンツを閲覧又は聴取又は視聴した実時間との関係に関する情報に対応づけて、ユーザの視聴質ランクに係る情報を記憶する閲覧度合視聴質ランク実績記憶手段をさらに備え、前記ユーザ視聴質取得手段は、前記ユーザ端末によってコンテンツが要求された場合に、前記ユーザが前記コンテンツを閲覧又は聴取又は視聴した実時間を取得し、前記コンテンツを全て閲覧又は聴取又は視聴するのに要する時間と取得した実時間との関係を求め、求めた関係と前記閲覧度合視聴質ランク実績記憶手段に記憶された情報とに基づいて、前記ユーザ端末を操作するユーザの視聴質ランクを取得することを特徴とする。
請求項17記載の発明は、請求項16記載の広告システムにおいて、前記ユーザ視聴質取得手段は、視聴質ランク取得用のアンケートに対して前記ユーザ端末の操作により入力される回答に基づいて、前記ユーザ端末を操作するユーザの視聴質ランクを取得し、取得した視聴質ランクに基づいて前記閲覧度合視聴質ランク実績記憶手段に記憶された情報を更新することを特徴とする。
請求項18記載の発明は、請求項2から17のいずれかに記載の広告システムにおいて、ユーザの視聴質ランク毎に視聴質ポイント値を記憶する視聴質ポイント記憶手段をさらに備え、前記広告制御情報記憶手段は、前記制御情報として、広告毎ののべ視聴質ポイント値を記憶するものであって、前記広告制御手段は、前記広告制御情報記憶手段にのべ視聴質ポイント値が記憶された広告の広告データを前記ユーザ端末へ送信する場合に、前記ユーザ視聴質取得手段により取得された視聴質ランクに基づいて前記視聴質ポイント記憶手段に記憶された視聴質ポイント値を取得し、取得した視聴質ポイント値の累積値が前記広告制御情報記憶手段に記憶されたのべ視聴質ポイント値に達するまで、当該広告の広告データを前記ユーザ端末に送信させることを特徴とする。
請求項19記載の発明は、請求項2から17のいずれかに記載の広告システムにおいて、ユーザの視聴質ランク毎に広告単価を記憶する視聴質単価記憶手段をさらに備え、前記広告制御情報記憶手段は、前記制御情報として、広告毎の合計広告金額を記憶するものであって、前記広告制御手段は、前記広告制御情報記憶手段に合計広告金額が記憶された広告の広告データを前記ユーザ端末へ送信する場合に、前記ユーザ視聴質取得手段により取得された視聴質ランクに基づいて前記視聴質単価記憶手段に記憶された単価を取得し、取得した単価の累積値が前記広告制御情報記憶手段に記憶された合計広告金額に達するまで当該広告の広告データを前記ユーザ端末に送信させることを特徴とする。
請求項20記載の発明は、請求項2から19のいずれかに記載の広告システムにおいて、ユーザの視聴質ランク毎に視聴質度合を記憶する視聴質度合記憶手段をさらに備え、前記広告制御情報記憶手段は、前記制御情報として、広告毎の平均視聴質度合を記憶するものであって、前記広告制御手段は、前記広告制御情報記憶手段に平均視聴質度合が記憶された広告の広告データを前記ユーザ端末へ送信する場合に、前記ユーザ視聴質取得手段により取得された視聴質ランクに基づいて前記視聴質度合記憶手段に記憶された視聴質度合を取得し、当該広告について取得した視聴質の平均値が前記広告制御情報記憶手段に記憶された平均視聴質度合に一致するように当該広告の広告データを前記ユーザ端末に送信させることを特徴とする。
また、請求項21記載の発明は、ユーザが操作するユーザ端末に対して広告データを送信し、前記ユーザ端末において広告を出力させる広告システムにおける広告制御方法であって、前記広告システムは、前記ユーザ端末に広告を出力させる条件を示す制御情報を広告毎に記憶する広告制御情報記憶手段を備え、前記ユーザ端末を操作するユーザの視聴質ランクを取得し、取得した視聴質ランクと、前記広告制御情報記憶手段に記憶された制御情報とに基づいて、前記ユーザ端末に対する広告データの送信を制御することを特徴とする。
請求項22記載の発明は、ユーザが操作するユーザ端末に対して広告データを送信し、前記ユーザ端末において広告を出力させる広告システムにおける広告評価方法であって、前記広告システムは、前記ユーザ端末に対して前記広告データを送信して広告を出力させる広告出力ステップと、前記広告出力ステップの前または後において、前記ユーザ端末を操作するユーザの視聴質を取得する視聴質取得ステップと、前記広告出力ステップ及び前記視聴質取得ステップの後に、前記視聴質取得ステップで取得した視聴質を、前記広告に対応づけて記録する記録ステップとを含むことを特徴とする。
請求項23記載の発明は、請求項22記載の広告評価方法において、前記広告システムは、前記視聴質取得ステップにおいて、前記ユーザ端末を操作するユーザの視聴質を数値化した視聴質ランクを取得し、前記記録ステップにおいて、前記視聴質取得ステップで取得した視聴質ランクを、前記広告に対応づけて記録することを特徴とする。
請求項1及び21記載の発明によれば、ユーザが操作するユーザ端末に対して広告データを送信し、ユーザ端末において広告を出力させる広告システムにおいて、ユーザ端末に広告を出力させる条件を示す制御情報を広告毎に広告制御情報記憶手段に記憶し、ユーザ端末を操作するユーザの視聴質ランクをユーザ視聴質取得手段によって取得し、広告制御手段により、広告制御情報記憶手段に記憶された制御情報と、ユーザ視聴質取得手段により取得された視聴質ランクに基づいて、ユーザ端末に対する広告データの送信を制御する。
ここで、視聴質とは、広告または広告が関連する事柄に対するユーザの関心を示し、例えばテレビ放送される番組を媒体として広告を行う場合、当該番組自体、当該番組に関連するウェブページ、或いは当該広告自体に対するユーザの関心を示す。視聴質ランクとは、視聴質を複数の段階に分けて示す尺度である。視聴質が高いユーザとは、高い関心を抱いているユーザのことを指す。
従って、本発明によれば、ユーザ端末を操作するユーザの関心度に応じて広告を出力させることができるので、例えば、高い関心を持つユーザに限って広告を出力する等の処理を行うことができ、効率よく高い広告効果を得ることができる。
請求項2記載の発明によれば、ユーザ視聴質取得手段は、ユーザ端末を操作するユーザの視聴質を数値化した視聴質ランクを取得するものであり、広告制御手段は、広告制御情報記憶手段に記憶された制御情報と、ユーザ視聴質取得手段により取得された視聴質ランクに基づいて、ユーザ端末に対する広告データの送信を制御するので、ユーザの視聴質すなわち関心の度合を、数値化された視聴質ランクとして取得及び処理することにより、処理の高速化及び効率化を図ることができる。また、ユーザの視聴質を数値化することで定量的な分析が可能となり、広告効果等の統計的考察等が可能となる。このため、極めて高精度の広告効果の予測等が可能となる。
請求項3記載の発明によれば、ユーザ視聴質取得手段は、視聴質ランク取得用のアンケートに対してユーザ端末の操作により入力される回答に基づいて、ユーザ端末を操作するユーザの視聴質ランクを取得するので、ユーザ端末を操作するユーザに直接的な意思表示を行わせることにより、ユーザの正確な視聴質ランクを取得できる。
請求項4記載の発明によれば、広告システムが、ユーザ端末からの要求に応じてコンテンツをユーザ端末に提供するものであり、ユーザ端末に対して提供されるコンテンツ毎にユーザの視聴質ランクに係る情報をコンテンツ毎視聴質ランク実績記憶手段に記憶し、ユーザ視聴質取得手段が、ユーザ端末によりコンテンツが要求された場合に、要求されたコンテンツに対応してコンテンツ毎視聴質ランク実績記憶手段に記憶された情報に基づいてユーザ端末を操作するユーザの視聴質ランクを取得するので、ユーザがユーザ端末を操作してコンテンツを要求するだけで、ユーザの視聴質ランクを取得できる。従って、視聴質ランクを取得するためのユーザの操作を省くことにより、ユーザの利便性を向上させ、さらには広告に対するユーザの関心を低下させないという効果が得られる。
請求項5記載の発明によれば、ユーザ視聴質取得手段が、視聴質ランク取得用のアンケートに対してユーザ端末の操作により入力される回答に基づいて、ユーザ端末を操作するユーザの視聴質ランクを取得し、取得した視聴質ランクに基づいてコンテンツ毎視聴質ランク実績記憶手段に記憶された情報を更新するので、アンケートの回答によってより正確な視聴質ランクを取得できた場合に、より正確な視聴質ランクに基づいてコンテンツ毎視聴質ランク実績記憶手段の情報を更新することで、コンテンツ毎視聴質ランク実績記憶手段に記憶される情報の質を高めることができる。これにより、コンテンツ毎視聴質ランク実績記憶手段に記憶された情報に基づいてユーザの視聴質ランクを取得する場合の確度を、より一層向上させることができる。
請求項6記載の発明によれば、広告システムが、ユーザ端末からの要求に応じて、有線又は無線により放送される番組、劇場公開される映画、演劇、演奏その他のイベントに関連するコンテンツをユーザ端末に提供するものであり、ユーザ端末に提供されるコンテンツに対応づけて、当該コンテンツが関連する放送番組、映画、演劇、演奏その他のイベントの提供に係る日又は日時又は時刻を示す情報を主題情報記憶手段に記憶し、ユーザ端末によりコンテンツが要求された日又は日時又は時刻と、当該コンテンツが関連する放送番組、映画、演劇、演奏その他のイベントの提供に係る日又は日時又は時刻との前後関係に対応づけて、ユーザの視聴質ランクに係る情報を提供時間視聴質ランク実績記憶手段に記憶しており、ユーザ視聴質取得手段が、ユーザ端末によってコンテンツが要求された場合に、主題情報記憶手段に記憶された情報に基づいて、コンテンツが要求された日又は日時又は時刻と当該コンテンツが関連する放送番組、映画、演劇、演奏その他のイベントの提供に係る日又は日時又は時刻との前後関係を求め、求めた前後関係と提供時間視聴質ランク実績記憶手段に記憶された情報とに基づいて、ユーザ端末を操作するユーザの視聴質ランクを取得する。ここで、放送番組、映画、演劇、演奏その他のイベントの提供に係る日又は日時又は時刻とは、例えば、放送番組の場合、番組の放送日時、番組の放送開始日時、番組を記録した記録媒体または番組の映像データ自体の発売日時、ペイパービュー(pay per view)方式等における番組の発売日時、オンデマンド放送等における番組の視聴開始日時、番組の予告映像等の放送日時や視聴開始日時若しくは配布日等を指す。また、映画の場合、劇場公開日時、映画を記録した記録媒体または映画の映像データ自体の発売日時、ペイパービュー(pay per view)方式等における映画の発売日時、オンデマンド放送等における映画の視聴開始日時、映画の予告映像等の放送日時や視聴開始日時若しくは配布日等をいう。さらに、演劇、演奏その他のイベントの場合、イベントの上演日時等をいう。これにより、ユーザがユーザ端末を操作してコンテンツを要求するだけで、ユーザの視聴質ランクを取得できる。従って、視聴質ランクを取得するためのユーザの操作を省くことにより、ユーザの利便性を向上させ、さらには広告に対するユーザの関心を低下させないという効果が得られる。また、放送番組、映画、演劇、演奏その他のイベントに関連するコンテンツを要求するユーザについては、そのコンテンツを要求するタイミングと、上記放送番組等及びコンテンツに関する関心度すなわち視聴質とが、一定の関連を有する場合が多いので、ユーザの視聴質を簡単かつ確実に取得することができる。
請求項7記載の発明によれば、ユーザ視聴質取得手段が、視聴質ランク取得用のアンケートに対してユーザ端末の操作により入力される回答に基づいて、ユーザ端末を操作するユーザの視聴質ランクを取得し、取得した視聴質ランクに基づいて提供時間視聴質ランク実績記憶手段に記憶された情報を更新するので、アンケートの回答によってより正確な視聴質ランクを取得できた場合に、より正確な視聴質ランクに基づいて提供時間視聴質ランク実績記憶手段の情報を更新することで、提供時間視聴質ランク実績記憶手段に記憶される情報の質を高めることができる。これにより、提供時間視聴質ランク実績記憶手段に記憶された情報に基づいてユーザの視聴質ランクを取得する場合の確度を、より一層向上させることができる。
請求項8記載の発明によれば、広告システムが、ユーザ端末からの要求に応じて、有線又は無線により放送される番組、劇場公開される映画、演劇、演奏その他のイベントに関連するコンテンツをユーザ端末に提供するものであり、ユーザがコンテンツに到達するために用いた手段又は契機を示す情報に対応づけて、ユーザの視聴質ランクに係る情報を到達方法視聴質ランク実績記憶手段に記憶し、ユーザ視聴質取得手段が、ユーザ端末によってコンテンツが要求された場合に、コンテンツ要求情報に含まれる、ユーザがコンテンツに到達するために用いた手段又は契機を示す情報を取得し、取得した到達の手段又は契機を示す情報と到達方法視聴質ランク実績記憶手段に記憶された情報とに基づいて、ユーザ端末を操作するユーザの視聴質ランクを取得する。ここで、ユーザがコンテンツに到達するために用いた手段又は契機を示す情報としては、例えば、ユーザサイトのブックマークからアクセスしたとき、ユーザがRSS(RDF Site Summary)リーダからアクセスしたとき、印刷物、例えばポスターの二次元バーコードからアクセスしたときの、URL(Uniform Resource Locator)リクエストに含まれるパラメータ識別子、ユーザがサーチエンジンからアクセスしたときのリクエスト元URL、別のウェブサイトのウェブページ上に設けられた関連リンクからアクセスしたときのリクエスト元URLの関連タグ(記述)等が挙げられるが、これらに限定されるものではない。請求項8記載の発明においても、ユーザがユーザ端末を操作してコンテンツを要求するだけで、ユーザの視聴質ランクを取得できる。また、コンテンツに到達するために用いた手段又は契機と、上記放送番組等及びコンテンツに関する関心度すなわち視聴質とが、一定の関連を有する場合が多いので、ユーザの視聴質を簡単かつ確実に取得するのに役立つ。
請求項9記載の発明によれば、ユーザ視聴質取得手段が、視聴質ランク取得用のアンケートに対してユーザ端末の操作により入力される回答に基づいて、ユーザ端末を操作するユーザの視聴質ランクを取得し、取得した視聴質ランクに基づいて到達方法視聴質ランク実績記憶手段に記憶された情報を更新するので、アンケートの回答によってより正確な視聴質ランクを取得できた場合に、より正確な視聴質ランクに基づいて到達方法視聴質ランク実績記憶手段の情報を更新することで、到達方法視聴質ランク実績記憶手段に記憶される情報の質を高めることができる。これにより、到達方法視聴質ランク実績記憶手段に記憶された情報に基づいてユーザの視聴質ランクを取得する場合の確度を、より一層向上させることができる。
請求項10記載の発明によれば、広告システムが、ユーザ端末からの要求に応じて、有線又は無線により放送される番組、劇場公開される映画、演劇、演奏その他のイベントに関連するコンテンツをユーザ端末に提供するものであって、コンテンツを全て閲覧又は聴取又は視聴するのに要する時間とユーザがコンテンツを閲覧又は聴取又は視聴した実時間との関係に関する情報に対応づけて、ユーザの視聴質ランクに係る情報を閲覧度合視聴質ランク実績記憶手段に記憶し、ユーザ視聴質取得手段が、ユーザ端末によってコンテンツが要求された場合に、ユーザがコンテンツを閲覧又は聴取又は視聴した実時間を取得し、コンテンツを全て閲覧又は聴取又は視聴するのに要する時間と取得した実時間との関係を求め、求めた関係と閲覧度合視聴質ランク実績記憶手段に記憶された情報とに基づいて、ユーザ端末を操作するユーザの視聴質ランクを取得する。コンテンツの閲覧に通常要する時間とコンテンツを実際に閲覧等した時間との関係と、上記放送番組等及びコンテンツに関する関心度すなわち視聴質とが、一定の関連を有する場合が多いので、ユーザの視聴質を簡単かつ確実に取得するのに役立つ。
請求項11記載の発明によれば、ユーザ視聴質取得手段が、視聴質ランク取得用のアンケートに対してユーザ端末の操作により入力される回答に基づいて、ユーザ端末を操作するユーザの視聴質ランクを取得し、取得した視聴質ランクに基づいて閲覧度合視聴質ランク実績記憶手段に記憶された情報を更新するので、アンケートの回答によってより正確な視聴質ランクを取得できた場合に、より正確な視聴質ランクに基づいて閲覧度合視聴質ランク実績記憶手段の情報を更新することで、閲覧度合視聴質ランク実績記憶手段に記憶される情報の質を高めることができる。これにより、閲覧度合視聴質ランク実績記憶手段に記憶された情報に基づいてユーザの視聴質ランクを取得する場合の確度を、より一層向上させることができる。
請求項12記載の発明によれば、広告システムが、前記ユーザ端末からの要求に応じてコンテンツを前記ユーザ端末に提供するものであって、主題情報記憶手段がコンテンツの提供に係る日又は日時又は時刻を示す情報を記憶し、到達時間視聴質ランク実績記憶手段が、コンテンツの提供に係る日又は日時又は時刻とユーザ端末をユーザが操作してコンテンツに到達した日又は日時又は時刻との差分に対応づけて、ユーザの視聴質ランクに係る情報を記憶しており、ユーザ視聴質取得手段が、ユーザ端末によってコンテンツが要求された場合に、主題情報記憶手段に記憶された情報に基づいて、コンテンツの提供に係る日又は日時又は時刻と前記コンテンツに到達した日又は日時又は時刻との差分を到達時間として求め、求めた到達時間と到達時間視聴質ランク実績記憶手段に記憶された情報とに基づいて、ユーザ端末を操作するユーザの視聴質ランクを取得する。コンテンツを要求するタイミングと、コンテンツに関する関心度すなわち視聴質とが、一定の関連を有する場合が多いので、ユーザの視聴質を簡単かつ確実に取得することができる。
請求項13記載の発明によれば、ユーザ視聴質取得手段は、視聴質ランク取得用のアンケートに対してユーザ端末の操作により入力される回答に基づいて、ユーザ端末を操作するユーザの視聴質ランクを取得し、取得した視聴質ランクに基づいて到達時間視聴質ランク実績記憶手段に記憶された情報を更新するので、アンケートの回答によってより正確な視聴質ランクを取得できた場合に、より正確な視聴質ランクに基づいて到達時間視聴質ランク実績記憶手段の情報を更新することで、到達時間視聴質ランク実績記憶手段に記憶される情報の質を高めることができる。これにより、到達時間視聴質ランク実績記憶手段に記憶された情報に基づいてユーザの視聴質ランクを取得する場合の確度を、より一層向上させることができる。
請求項14記載の発明によれば、広告システムが、ユーザ端末からの要求に応じてコンテンツを前記ユーザ端末に提供するものであって、到達方法視聴質ランク実績記憶手段が、ユーザが前記コンテンツに到達するために用いた手段又は契機を示す情報に対応づけて、ユーザの視聴質ランクに係る情報を記憶しており、ユーザ視聴質取得手段が、前記ユーザ端末によってコンテンツが要求された場合に、当該コンテンツ要求情報に含まれる、ユーザがコンテンツに到達するために用いた手段又は契機を示す情報を取得し、取得した到達の手段又は契機を示す情報と到達方法視聴質ランク実績記憶手段に記憶された情報とに基づいて、ユーザ端末を操作するユーザの視聴質ランクを取得する。従って、広告システムが、ユーザ端末からの要求に応じて視聴質対象のコンテンツをユーザ端末に提供する場合に、請求項8記載の発明と同様の効果が得られる。
請求項15記載の発明によれば、ユーザ視聴質取得手段が、視聴質ランク取得用のアンケートに対してユーザ端末の操作により入力される回答に基づいて、ユーザ端末を操作するユーザの視聴質ランクを取得し、取得した視聴質ランクに基づいて到達方法視聴質ランク実績記憶手段に記憶された情報を更新する。従って、広告システムが、ユーザ端末からの要求に応じて視聴質対象のコンテンツをユーザ端末に提供する場合に、請求項9記載の発明と同様の効果が得られる。
請求項16記載の発明によれば、広告システムが、ユーザ端末からの要求に応じてコンテンツを前記ユーザ端末に提供するものであって、閲覧度合視聴質ランク実績記憶手段が、コンテンツを全て閲覧又は聴取又は視聴するのに要する時間とユーザがコンテンツを閲覧又は聴取又は視聴した実時間との関係に関する情報に対応づけて、ユーザの視聴質ランクに係る情報を記憶しており、ユーザ視聴質取得手段が、ユーザ端末によってコンテンツが要求された場合に、ユーザがコンテンツを閲覧又は聴取又は視聴した実時間を取得し、コンテンツを全て閲覧又は聴取又は視聴するのに要する時間と取得した時間との関係を求め、求めた関係と閲覧度合視聴質ランク実績記憶手段に記憶された情報とに基づいて、ユーザ端末を操作するユーザの視聴質ランクを取得する。従って、広告システムが、ユーザ端末からの要求に応じて視聴質対象のコンテンツをユーザ端末に提供する場合に、請求項10記載の発明と同様の効果が得られる。
請求項17記載の発明によれば、ユーザ視聴質取得手段が、視聴質ランク取得用のアンケートに対してユーザ端末の操作により入力される回答に基づいて、ユーザ端末を操作するユーザの視聴質ランクを取得し、取得した視聴質ランクに基づいて閲覧度合視聴質ランク実績記憶手段に記憶された情報を更新する。従って、広告システムが、ユーザ端末からの要求に応じて視聴質対象のコンテンツをユーザ端末に提供する場合に、請求項11記載の発明と同様の効果が得られる。
請求項18記載の発明によれば、ユーザの視聴質ランク毎に視聴質ポイント記憶手段に視聴質ポイント値を記憶し、広告制御情報記憶手段が、制御情報として広告毎ののべ視聴質ポイント値を記憶するものであって、広告制御手段が、広告制御情報記憶手段にのべ視聴質ポイント値が記憶された広告の広告データをユーザ端末へ送信する場合に、ユーザ視聴質取得手段により取得された視聴質ランクに基づいて視聴質ポイント記憶手段に記憶された視聴質ポイント値を取得し、取得した視聴質ポイント値の累積値が広告制御情報記憶手段に記憶されたのべ視聴質ポイント値に達するまで、当該広告の広告データをユーザ端末に送信させる。ここで、視聴質ポイントとは、ユーザの視聴質ランクの演算処理が容易になるよう視聴質ランクに割り当てたポイントである。本発明によれば、広告システムは、視聴質ポイントの累積値が、予め記憶されたのべ視聴質ポイント値に達するまで広告を出力させ、のべ視聴質ポイントに達した後は広告が出力されなくなる。視聴質ポイントの累積値は、ユーザ端末に広告データが送信されて広告が出力された回数とユーザの視聴質ランクとに対応する。
つまり、本発明によれば、広告を出力する期間を、ユーザの視聴質ランクと広告の出力回数との両方に基づいて決めることができるので、実際の広告効果に合った尺度に基づいて広告を行うことができる。これにより、効率よく広告を行うことができる上、的確な広告効果が期待できる。
請求項19記載の発明によれば、ユーザの視聴質ランク毎に広告単価を視聴質単価記憶手段に記憶し、広告制御情報記憶手段が、制御情報として広告毎の合計広告金額を記憶するものであって、広告制御手段が、広告制御情報記憶手段に合計広告金額が記憶された広告の広告データをユーザ端末へ送信する場合に、ユーザ視聴質取得手段により取得された視聴質ランクに基づいて視聴質単価記憶手段に記憶された単価を取得し、取得した単価の累積値が広告制御情報記憶手段に記憶された合計広告金額に達するまで当該広告の広告データをユーザ端末に送信させるので、単価の累積値が予め記憶された合計広告金額に達するまで広告を出力させ、合計広告金額に達した後は広告が出力されなくなる。単価の累積値は、ユーザ端末に広告データが送信されて広告が出力された回数とユーザの視聴質ランクとに対応する。つまり、本発明によれば、広告を出力する期間を、ユーザの視聴質ランクと広告の出力回数との両方に基づいて決めることができるので、実際の広告効果に合った尺度に基づいて広告を行うことができる。これにより、効率よく広告を行うことができる上、的確な広告効果が期待できる。
請求項20記載の発明によれば、ユーザの視聴質ランク毎に視聴質度合を視聴質度合記憶手段に記憶し、広告制御情報記憶手段が、制御情報として広告毎の平均視聴質度合を記憶するものであって、広告制御手段が、広告制御情報記憶手段に平均視聴質度合が記憶された広告の広告データをユーザ端末へ送信する場合に、ユーザ視聴質取得手段により取得された視聴質ランクに基づいて視聴質度合記憶手段に記憶された視聴質度合を取得し、当該広告について取得した視聴質の平均値が広告制御情報記憶手段に記憶された平均視聴質度合に一致するように当該広告の広告データをユーザ端末に送信させることを特徴とする。ここで、視聴質度合とは、ユーザの視聴質ランクの演算処理が容易になるように、段階的な尺度である視聴質ランクを数値化したものである。本発明によれば、広告システムは、視聴質度合の平均値が、予め記憶された平均視聴質度合に一致するように広告を出力させる。すなわち、広告を出力する対象のユーザの視聴質ランクが一定のレベルに保たれるので、例えば、関心の低いユーザに対して多数の広告を出力してしまい、広告料金がかさむといった事態を確実に防止し、広告主が望む広告効果を的確に得ることができる。
請求項22記載の発明によれば、ユーザが操作するユーザ端末に対して広告データを送信し、ユーザ端末において広告を出力させる広告システムにおける広告評価方法において、広告システムは、広告出力ステップにおいて、ユーザ端末に対して広告データを送信して広告を出力させ、広告出力ステップの前または後に実行する視聴質取得ステップにおいて、ユーザ端末を操作するユーザの視聴質を取得し、広告出力ステップ及び視聴質取得ステップの後に記録ステップを実行して、視聴質取得ステップで取得した視聴質を広告に対応づけて記録する。ここで、視聴質とは、広告または広告が関連する事柄に対するユーザの関心を示し、例えばテレビ放送される番組を媒体として広告を行う場合、当該番組自体、当該番組に関連するウェブページ、或いは当該広告自体に対するユーザの関心を示す。視聴質ランクとは、視聴質を複数の段階に分けて示す尺度である。視聴質が高いユーザとは、高い関心を抱いているユーザのことを指す。従って、本発明によれば、広告出力後に記録された視聴質をもとに、ユーザ端末を操作するユーザの関心度に基づいて広告効果を正確に評価することが可能となる。そして、広告を依頼する広告主にとっては、広告に係る費用対効果を的確に判断することができ、広告を受注する事業者にとっては、適正な広告料金を設定することができる等の利点があり、広告に関わるいずれの立場においても、効率よく適正な広告が行えるようになる。
請求項23記載の発明によれば、広告システムが、視聴質取得ステップにおいて、ユーザ端末を操作するユーザの視聴質を数値化した視聴質ランクを取得し、記録ステップにおいて、視聴質取得ステップで取得した視聴質ランクを広告に対応づけて記録するので、ユーザの視聴質すなわち関心の度合を、数値化された視聴質ランクとして取得・処理し、記録することにより、処理の高速化及び効率化を図ることができる。また、視聴質を数値化することで定量的な分析が可能となり、広告効果を統計的に処理し、分析することが可能となる。このため、極めて高い精度で広告効果を評価できる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき説明する。
図1は、本発明を適用した実施の形態における広告システム1の概略構成を示す図である。図1に示すように、広告システム1は、ネットワーク11を介して互いに接続されたユーザ端末13、広告主端末15及びアドサーバー20により構成される。
ユーザ端末13は、各種コンテンツを視聴するユーザの自宅等に設置される端末装置であって、具体的にはパーソナルコンピュータ、PDA、携帯電話機、通信機能(双方向通信機能)を備えたテレビ受像器及びテレビ放送受信機等の各種機器である。ユーザ端末13は、ウェブページを閲覧可能なウェブブラウザを搭載しており、当該ウェブブラウザの機能によって動画像のストリーミング配信を受信できる構成としても良い。
広告主端末15は、アドサーバー20による広告配信を依頼する広告主が使用する端末装置であって、パーソナルコンピュータ等であって、ウェブページを閲覧可能なウェブブラウザを搭載する。なお、広告主端末15を操作する者は、広告を発注する広告主自身に限定されず、広告製作業務、広告代理業務、広告に係る各種仲介業務を行う業者または個人が、広告主に代わって広告主端末15を操作することも勿論可能である。
アドサーバー20は、ユーザ端末13からのアクセスに応じて、所定の広告を出力するためのサーバ装置である。
なお、アドサーバー20は、広告を含むウェブページのデータ等を直接ユーザ端末13へ配信する処理の他、最初にユーザ端末13が、他のサーバ装置(図示略)から送信されたアドサーバー20が広告を読み出しに行くためのタグ(記述)を含んだウェブページを受信し、次いでユーザ端末13から当該他のサーバ装置(図示略)へのリクエストがアドサーバー20へリダイレクトされた場合に、アドサーバー20がユーザ端末13へ広告を送信する処理をも行うことが可能である。
図2は、アドサーバー20の機能的構成を示すブロック図である。図2に示すように、アドサーバー20は、広告制御情報入力処理部211、ユーザ視聴質ランク取得処理部212、広告制御処理部213、広告出力結果保存処理部214、及び広告出力結果確認処理部215の各処理部と、契約情報記憶部221、ユーザ視聴質ランク記憶部222、視聴質ランク実績記憶部223、ページ情報記憶部224、視聴質テーブル225、広告制御情報記憶部226及び広告出力結果記憶部227の各記憶部とを含む複数の機能部により構成され、これらの各機能部はバス228に接続される。
広告制御情報入力処理部211は、アドサーバー20により広告を配信するための基本的な情報の入力を受け付ける処理を実行する。広告制御情報入力処理部211は、広告主が操作する広告主端末15がネットワーク11を介してアドサーバー20にアクセスした場合に、後述する広告制御情報入力画面301(図6)又は広告制御情報入力画面302(図7)を用いて広告主端末15において入力され、広告主端末15からアドサーバー20に送信される情報を取得し、契約情報記憶部221に記憶させる。
ユーザ視聴質ランク取得処理部212は、後述するユーザ視聴質ランク取得処理(図20)を実行することにより、ユーザ端末13を操作してアドサーバー20にアクセスしたユーザの視聴質ランクを取得し、ユーザ視聴質ランク記憶部222に記憶させる。また、ユーザ視聴質ランク取得処理部212は、ページ情報記憶部224に記憶された情報に基づいて、当該ユーザの視聴質ランク実績値を求め、視聴質ランク実績記憶部223に記憶させる。
広告制御処理部213は、後述する広告制御処理(図21)を実行することにより、ユーザ視聴質ランク記憶部222、視聴質テーブル225及び広告制御情報記憶部226に記憶された情報に基づいて、出力する広告を決定し、当該広告をユーザ端末13によって出力させる。例えばユーザ端末13がディスプレイを有する場合、当該ディスプレイ上に広告の画像を表示させる。
広告出力結果保存処理部214は、後述する広告出力結果保存処理(図23)を実行することにより、視聴質テーブル225に記憶された情報に基づいて、広告出力結果記憶部227に広告出力結果を示す情報を記憶させ、或いは、広告出力結果記憶部227に記憶されている情報を更新する。
広告出力結果確認処理部215は、アドサーバー20による広告配信を依頼した広告主が、広告主端末15を用いてアドサーバー20にアクセスし、広告出力結果を確認するための広告出力結果確認処理を実行する。広告出力結果確認処理においては、広告主端末15によりアクセスした広告主が依頼した広告について、広告出力結果記憶部227に記憶された情報が読み出され、当該情報を所定のレイアウトで表示するためのデータが作成され、広告主端末15へ送信される。
以上のように構成される広告システム1について、本実施の形態では、一例として、テレビ放送される番組に関連したウェブサイトを用意し、このウェブサイトにアクセスしたユーザに対して、当該ウェブサイトにおいて、番組の次回予告編等のコンテンツを視聴させるとともに、コンテンツ視聴に合わせて広告をユーザ端末に表示させる場合を例に挙げて説明する。なお、テレビ放送とは、地上波による放送、放送・通信衛星による放送、CATV(ケーブルテレビ)による放送、ストリーミング配信技術等を利用して通信回線を介して行われる放送(いわゆるインターネット放送、ブロードバンド放送)のいずれをも含み、放送方式はデジタル方式であってもアナログ方式であっても良く、さらに、特定の日時に番組を放送する形態であっても良いし、視聴者の求めに応じて要求された番組を放送するオンデマンド放送であっても良い。
ここで、本発明を適用した広告システム1における視聴質について説明する。
広告システム1においては、視聴質を広告効果の尺度とする。視聴質とは、広告対象、広告媒体若しくは広告自体に対する個々のユーザの関心の度合を示すものである。例えば、テレビ放送される番組を媒体として広告を行う場合、当該番組自体、当該番組に関連するウェブページ、或いは当該広告自体に対するユーザの関心の度合が視聴質となる。換言すれば、視聴質は、番組の提供前にあっては番組に対する期待度、番組の提供後にあっては番組への満足度、番組がユーザに与えた影響度を示す度合となり得る。従って、視聴質が低いユーザが広告を閲覧した場合よりも、視聴質が高いユーザが広告を閲覧した場合の方が、より広告効果が高いといえる。
そこで、広告システム1においては、広告主から依頼された広告をユーザの閲覧に供する場合に、下記式(1)に示す演算によって、視聴質と広告表示回数を乗じてGQP(Gross
Quality Point:のべ視聴質)を算出し、GQPを広告効果の尺度として用いる。
GQP=視聴質ポイント(QP:Quality Point)×広告表示回数 ・・・(1)
上記式において、視聴質ポイントとは各ユーザの視聴質を示す値である。広告システム1においては、一例として、ユーザの視聴質を5段階にランク付け(A,B,C,D,E)する。
上記式(1)に示す演算を行う場合は、上記5段階のランクに応じた数値を視聴質ポイントとして設定する。
例えば、ランクAの視聴質ポイントを1.5QPとし、ランクBの視聴質ポイントを1.25QPとし、ランクCの視聴質ポイントを1.0QPとし、ランクDの視聴質ポイントを0.75QPとし、ランクEの視聴質ポイントを0.5QPとする。この例では、ランクAのユーザに広告を表示した場合の広告効果は、ランクEのユーザに広告を表示した場合の3倍であると評価されることになる。
そして、広告主がある広告の表示を依頼する場合、所望の広告効果を得るために必要なだけのGQPを指定する。広告システム1においては、ユーザ端末13を操作するユーザに対して、広告主が指定したGQPに達するまでその広告を表示する。また、広告主が支払う広告料金は、基本的に、広告主が指定したGQPに応じて決定される。
図3のGQP−表示回数関連図351に一例として示すように、3GQP分の広告を行うためには、ランクA(QP=1.5)のユーザが対象であれば2回表示し、ランクC(QP=1.0)のユーザが対象であれば3回表示し、ランクE(QP=0.5)のユーザが対象であれば6回表示することになる。
ここで、GQPの値が指定された場合の広告表示回数について、図4及び図5を参照して説明する。
図4には、GQPの値と広告表示回数の相関を示す図表として、特定のランクのユーザに対してのみ広告を表示する場合のGQP−表示回数関連表352を示す。
また、図5には、GQPの値と広告表示回数の相関を示す図表として、同図(a)に広告を表示するユーザのランクが特定のランクに限定されない場合のGQP−表示回数関連表353を示し、同図(b)に、(a)と同様にユーザのランクが特定のランクに限定されないが、表示結果平均視聴質が指定された場合のGQP−表示回数関連表354を示す。
図4に示すGQP−表示回数関連表352、及び、図5に示すGQP−表示回数関連表353,354には、広告表示設定区分、広告表示設定値、広告表示結果の各項目が配され、このうち広告表示結果は、視聴質ランクごと表示結果回数、表示結果回数(回)の合計、表示結果(GQP)の合計、表示結果金額(円)の合計、表示結果平均視聴質度合(%)からなる。
広告表示設定区分は、広告を表示する場合に、広告の表示回数等を決定する基準を示す。例えば、図4のGQP−表示回数関連表352及び図5(a)のGQP−表示回数関連表353では、GQPを基準とするものと設定され、図5(b)のGQP−表示回数関連表354では広告の表示回数を基準とするものと設定される。
広告表示設定値は、広告表示設定区分に設定された基準の具体的な数値を示す。例えば、図4のGQP−表示回数関連表352では、基準となるGQPの値が15,000に設定されている。
広告表示結果は、ユーザに対して広告を表示した結果を示すものである。
このうち、視聴質ランクごと表示結果回数は、ユーザに広告を表示した回数(表示結果回数)を、ユーザのランク毎に示す。
表示結果回数(回)の合計は、ユーザに広告を表示した回数の合計を示す。
表示結果(GQP)の合計は、ユーザに広告を表示したことによるGQPの合計を示し、ユーザのランク毎の表示結果回数に各ランクの視聴質ポイント(QP)を乗じて合計することにより求められる。
表示結果金額(円)の合計は、広告主が支払う広告料金を示す。
表示結果平均視聴質度合(%)は、視聴質ランクごと表示結果回数に基づいて求められた視聴質度合の平均値である。具体的には、視聴質ランクごと表示結果回数に各視聴質ランクに対応する視聴質度合を乗じて、全表示結果回数で除算することで求められる。
上述のように、この例では、ランクAの視聴質ポイントを1.5QPとし、ランクBの視聴質ポイントを1.25QPとし、ランクCの視聴質ポイントを1.0QPとし、ランクDの視聴質ポイントを0.75QPとし、ランクEの視聴質ポイントを0.5QPとしている。ここでランクCの視聴質ポイントを100%として各ランクの視聴質ポイントを百分率で表せば、ランクAは150%、ランクBは125%、ランクDは75%、ランクEは50%となる。ここでは一例として、この百分率表現された値を視聴質度合と呼ぶ。
視聴質度合を用いることにより、広告を表示した対象ユーザの視聴質ランクの高低が分かり易いという利点がある。従って、表示結果平均視聴質度合(%)の値により、広告を表示した対象ユーザが高ランク側に偏っているか、低ランク側に偏っているか等を容易に把握できる。
図4のGQP−表示回数関連表352に示すように、15,000GQPの広告を、ランクAのユーザに対してのみ表示するのであれば、表示回数は10,000回となる。また、ランクBのユーザに対してのみ表示するのであれば、表示回数は12,000回となり、ランクCのユーザに対してのみ表示するならば表示回数は15,000回となる。ランクDのユーザにのみ広告を表示するならば表示回数は20,000回となり、ランクEのユーザにのみ広告を表示するならば表示回数は30,000回となる。
また、広告料金は、GQPを単位として設定されるので、広告を表示する対象のユーザのランクに関係なく、広告料金(表示結果金額)は同額である。
図5(a)に示すGQP−表示回数関連表353には、10,000GQP分の広告を、複数のランクのユーザに対して表示する例を挙げる。GQP−表示回数関連表353の2つのケースのうち、一つのケースでは、ランクAのユーザに500回、ランクBのユーザに2,500回、ランクCのユーザに4,000回、ランクDのユーザに2,500回、ランクEのユーザに500回広告を表示して、10,000GQP分の広告とする。
また、もう一方のケースでは、ランクAのユーザに1,000回、ランクBのユーザに3,000回、ランクCのユーザに4,000回、ランクDのユーザに1,000回広告を表示して、ランクEのユーザには広告を表示せず(0回)、10,000GQP分の広告とする。
これら2通りのケースでは、GQPはいずれも10,000であるものの、表示結果平均視聴質度合は、前者が60%であるのに対し、後者は69%である。このため、前者のケースの方が、よりランクの高いユーザに対して多く広告が表示されたことがわかる。
また、広告システム1においては、広告主が広告表示結果を回数で指定することができる。この場合、ユーザの視聴質ランクが制限されなければ広告効果にバラつきが生じてしまうが、表示結果平均視聴質度合の値を指定することにより、広告を表示する対象のユーザの視聴質ランクをある程度制限することが可能となり、広告主が期待する広告効果を得やすい。
図5(b)のGQP−表示回数関連表354には、広告表示設定区分を回数とし、その回数を10,000回に指定した場合の2つのケースを示す。一方のケースにおいては、ランクA〜Eの各ランクのユーザに対し、均等に2,000回ずつ広告が表示される。もう一方のケースでは、ランクAのユーザに500回、ランクBのユーザに2,500回、ランクCのユーザに4,000回、ランクDのユーザに2,500回、ランクEのユーザに500回、広告が表示される。
GQP−表示回数関連表354における前者のケースでは、表示結果平均視聴質度合は60%と求められる。一方、後者のケースでも、表示結果平均視聴質度合は60%と求められる。
図4及び図5に示すように、広告システム1においては、広告主が所望の広告効果を得るために、様々な方法で広告の表示回数等の条件を指定できるので、広告主のニーズに合った広告を行うことができる。また、広告システム1を運営する広告事業者においては、広告主が指定した条件を遵守し、広告主が望む広告効果を確保できるようにしながら、ユーザの視聴質ランクごとの表示回数等、表示方法を任意に決定できる。これにより、広告媒体を有効に、効率良く利用しながら、広告主のニーズに応えることができる。
図6は、広告システム1において、広告制御情報入力処理部211(図2)による処理が行われる際に、広告主端末15の表示画面(図示略)上に表示される広告制御情報入力画面301の一構成例を示す図である。
広告制御情報入力画面301は、広告主が広告主端末15を操作して、広告を依頼する際に必要な各種情報を入力するための画面である。
広告制御情報入力画面301には、利用者IDや広告アドレス等の情報を入力するための入力エリアと、広告の表示回数等を指定するための広告表示設定エリアが配される。
ここで、利用者IDは、広告主端末15を操作して広告を依頼する広告主に割り当てられた固有のIDであり、利用者IDによって広告主を特定できるようになっている。また、広告アドレスは、広告に用いる画像等のデータの格納場所を示すURL(Uniform
Resource Locator)である。
広告制御情報入力画面301の広告表示設定エリアにおいては、図4及び図5を参照して説明した広告表示設定区分(GQP、回数、金額、期間、番組)を選択入力することができ、さらに、選択した広告表示設定区分について設定値(GQP値、広告表示回数、広告表示予算、広告表示掲載期間、番組ページID、番組名)を入力できる。
なお、広告主端末15を操作する広告主が、広告を表示する対象のユーザの視聴質ランク等についても指定したい場合は、広告制御情報入力画面301の下部に配された、広告表示条件入力エリアを用いれば良い。広告制御情報入力画面301の広告表示条件入力エリアには、広告を表示する対象ユーザの視聴質ランクを指定するためのチェックボックスが設けられ、ここでチェックが付された視聴質ランクのユーザに対してのみ、広告を表示させることができる。なお、図6に示すように、広告表示条件入力エリアにおける入力は、あくまでオプションである。従って、広告主端末15の操作により広告表示条件入力エリアにおける入力が行われなかったとしても、広告表示設定エリアにおける入力内容のみに基づいて広告を依頼することが可能である。
さらに、広告主端末15においては、図7に示す広告制御情報入力画面302を利用することも可能である。広告制御情報入力画面302には、広告制御情報入力画面301と同様に、利用者ID、広告データの格納場所を示すURL等を入力するための入力エリアと、広告表示設定エリアと、広告表示条件入力エリアとが配される。
広告制御情報入力画面302の広告表示設定エリアにおいては、広告表示設定区分(GQP、回数、金額)を選択できるようになっている。また、広告制御情報入力画面302の広告表示条件エリアには、対象ユーザの視聴質ランクを指定するためのチェックボックスが設けられる。さらに、広告制御情報入力画面302の広告表示設定エリアには、図4及び図5を参照して説明した平均視聴質度合を入力するための入力ボックスが配され、後述する広告制御処理(図21,図22)では、入力された平均視聴質度合に従って広告が表示される。
なお、図6の広告制御情報入力画面301と同様、広告表示条件入力エリアにおける入力は、あくまでオプションである。
そして、広告制御情報入力画面301(図6)又は広告制御情報入力画面302(図7)において入力された情報は、広告主端末15からアドサーバー20(図1)に送信され、アドサーバー20の契約情報記憶部221(図2)に記憶される。
図8は、契約情報記憶部221(図2)のレコードフォーマットの一例を示す図である。
図8に示すように、契約情報記憶部221には、広告主の利用者ID及び契約No.に対応づけて、広告表示設定区分、広告表示設定値、広告表示条件区分、広告表示条件値、広告アドレス、契約日時等が記憶される。契約No.は、一つの広告依頼に対して付与される番号である。例えば一人の広告主が3つの広告を依頼した場合、依頼ごとに個別の契約No.が付される。従って、契約情報記憶部221においては、一つの広告依頼につき一つのレコードが作成され、情報が記憶される。
広告システム1は、契約情報記憶部221に記憶されたレコードに基づいて、ユーザ端末13を操作するユーザに対して広告を表示する。
例えば、図8に示す契約No.0001の例では、広告表示設定区分がGQPに設定され、広告表示設定値が「10,000GQP」に設定され、広告表示条件値はA〜Eの全ての視聴質ランクに設定されている。従って、契約No.0001の広告は、ユーザの視聴質ポイントの合計値が「10,000GQP」に達するまで、視聴質ランクを問わず全てのユーザに表示される。
また、図8に示す契約No.0012の例では、広告表示設定区分が番組ページID及び期間に設定されている。広告表示設定値は、番組ページIDが「PRG0001」に設定され、期間が2004年4月1日から2004年4月7日に設定されている。従って、契約No.0012の広告は、設定された期間内に、番組ページID「PRG0001」のウェブページにアクセスしたユーザに対して表示される。
図9は、ユーザ視聴質ランク記憶部222(図2)のレコードフォーマットの一例を示す図である。
図9に示すユーザ視聴質ランク記憶部222は、後述するユーザ視聴質ランク取得処理(図20)によって取得されたユーザの視聴質ランクを記憶する。
ユーザ視聴質ランク記憶部222には、ユニークユーザ識別子、番組ページID、視聴質収集日時、ユーザ視聴質ランクが対応づけて記憶される。
ユニークユーザ識別子は、ユーザ端末13を操作してアドサーバー20にアクセスするユーザに対して割り当てられた固有の識別情報である。各ユーザは、ユーザ端末13又は他の装置(図示略)によってアドサーバー20にアクセスする際、同一のユニークユーザ識別子を用いるので、ユニークユーザIDによりユーザを特定できる。
番組ページIDは、ユーザ端末13に対して送信される、番組に関するウェブページ(番組ページ)に、各々付与された固有の識別情報であり、番組ページIDによってそのウェブページを特定できる。
視聴質収集日時は、ユーザ視聴質ランク取得処理(図20)によってユーザの視聴質ランクが取得された日時を示す。
ユーザ視聴質ランクは、ユーザ視聴質ランク取得処理(図20)によって取得されたユーザの視聴質ランクである。
このように、ユーザ視聴質ランク記憶部222には、あるユーザがある日時に番組ページの閲覧を要求した場合の視聴質ランクが、ユーザを特定する情報、番組ページを特定する情報及び日時に対応づけて記憶される。
次に、視聴質ランク実績記憶部223におけるレコードフォーマットについて説明する。視聴質ランク実績記憶部223は、ユーザが選択・要求したコンテンツの分類、又は、ユーザがコンテンツを要求した日時と放送時間との前後に基づいて、ユーザの視聴質ランクを決定するための情報を記憶しており、ユーザ視聴質ランク取得処理(図20)において参照される。
図10は、視聴質ランク実績記憶部223(図2)のレコードフォーマットの一例を示す図である。図10に示す例は、特に、コンテンツ分類に基づいて視聴質ランクを決定するための情報を記憶する場合を示す。
図10に示す例においては、ユーザ端末13の操作により選択されるコンテンツの分類と、各分類に対する視聴質ランクの実績値とが対応づけて記憶される。視聴質ランクの実績値とは、当該分類のコンテンツを選択・要求したユーザの数(アクセス数)を、視聴質ランク毎に集計した値である。
例えば、図10中、「予告」の分類に対応する実績は、視聴質ランクAが20,343回、視聴質ランクBが7,838回、視聴質ランクCが3,236回、視聴質ランクDが263回、視聴質ランクEが201回となっている。つまり、「予告」の分類に属するコンテンツを選択したアクセスが全部で31,881回あり、そのうち20,343回が視聴質ランクAのユーザによるアクセスであったことになる。従って、今後、「予告」の分類に属するコンテンツを選択したユーザがいた場合、そのユーザの視聴質ランクは、高い確率でAであると予想される。このことから、選択されたコンテンツの分類に基づいて、ユーザの視聴質ランクを高い的中率で予測することができる。
図11は、視聴質ランク実績記憶部223(図2)レコードフォーマットの別の例を示す図である。図11に示す例も、図10に示す例と同様、コンテンツ分類に基づいて視聴質ランクを決定するための情報を記憶する場合の例である。
図11に示す例においては、ユーザ自らが感想・意見または自己主張を投稿することのできる2つのコンテンツの分類(BBS,Weblog)と、番組ページを閲覧したユーザを対象とする利得情報を含むコンテンツが分類されている。ユーザ自らが投稿するコンテンツとは、電子掲示板(BBS(Bulletin Board System))、ブログ(Weblog)等であって、ユーザ自らが番組についての感想・意見や自己主張を特定のあるいは不特定の第三者に向けて発信することを可能とする番組ページ上のコンテンツをいう。また、利得情報を含むコンテンツとは、番組に関連する商品(例えば番組内で使われた音楽、挿入歌のCD、催し物の参加チケット等)の懸賞応募、予約・購入の申込を受け付ける番組ページ上のコンテンツをいう。番組がユーザに与えた影響度が高ければ高いほど、ユーザによってこれらのコンテンツが選択・要求される確率が高いと考えられるため、選択されたコンテンツの分類に基づいて、ユーザの視聴質ランクを高い的中率で予測することに役立つ。
この例においても、図10に示す例と同様、ユーザ端末13の操作により選択されるこれらのコンテンツの分類と、各分類に対する視聴質ランクの実績値とが対応づけて記憶される。
なお、図10、図11中に示すコンテンツの各分類はあくまで例示であり、限定的なものではなく、番組内容、番組ページの構成、視聴質ランク実績値を取りたいコンテンツの範囲等に応じて適宜変更が可能である。
図12は、視聴質ランク実績記憶部223(図2)のレコードフォーマットのさらに別の例を示す図である。図12に示す例は、特に、放送時間の前後に基づいて視聴質ランクを決定するための情報を記憶する場合を示す。
図12に示す例においては、放送前後時間の区分と、各区分に対する視聴質ランクの実績値とが対応づけて記憶される。視聴質ランクの実績値とは、当該区分においてコンテンツを選択・要求したユーザの数(アクセス数)を、視聴質ランク毎に集計した値である。
例えば、図12中、「2日前」の区分に対応する実績は、視聴質ランクAが525回、視聴質ランクBが1,023回、視聴質ランクCが10,981回、視聴質ランクDが25回、視聴質ランクEが32回となっている。一方、「放送日」の区分に対応する実績は、視聴質ランクAが16,776回、視聴質ランクBが3,082回、視聴質ランクCが2,992回、視聴質ランクDが73回、視聴質ランクEが14回となっている。
従って、番組の放送時間とアクセスのタイミングとの関係については、放送2日前にアクセスしたユーザの多くが視聴質ランクCのユーザであるのに対し、放送当日にアクセスしたユーザは、多くが視聴質ランクAのユーザであることがわかる。このことから、番組の放送時間とユーザがアクセスしたタイミングとに基づいて、ユーザの視聴質ランクを高い的中率で予測することができる。
なお、図12に示す例においては、番組の放送日時とユーザのアクセス日時とを比較し、「2日前」、「1日前」、「放送日」等に区分して視聴質ランクに対応づける構成としたが、これはあくまで一例である。例えば、番組の放送日時に代えて、番組を記録した記録媒体または番組の映像データ自体の発売日時、ペイパービュー方式等における番組の発売日時、オンデマンド放送等における番組の視聴開始日時、番組の予告映像等の放送日時や視聴開始日時若しくは配布日等と、ユーザのアクセス日時とを比較するようにしても良いし、1日単位ではなく、1乃至数時間単位で、或いは分を単位として比較を行い、視聴質ランクと対応づける構成としても良い。
また、図10、図11及び図12に示す視聴質ランク実績記憶部223に記憶される視聴質ランク実績値は、アドサーバー20においてユーザ視聴質ランク取得処理(図20)が実行され、ユーザに対するアンケートに基づいて視聴質ランクが取得されるごとに、当該アンケートの結果に基づいて更新される。
図13は、ページ情報記憶部224(図2)のレコードフォーマットの一例を示す図である。
ページ情報記憶部224には、ユーザ端末13へ送信される番組ページに関する情報が記憶される。図13に示す例では、番組ページID、番組名、当該番組ページの有効期間を示すページ有効期間、番組放送日、当該番組ページにおいて選択可能な各コンテンツのコンテンツID、コンテンツ名、及びコンテンツ分類が、それぞれ対応づけて記憶される。
図14は、視聴質テーブル225(図2)の構成例を示し、同図(a)は視聴質テーブル225に含まれる視聴質ポイントテーブル225aのレコードフォーマットの一例を示し、(b)は視聴質テーブル225に含まれる視聴質単価テーブル225bのレコードフォーマットの一例を示し、(c)は視聴質テーブル225に含まれる視聴質度合テーブル225cのレコードフォーマットの一例を示す。
図14(a)に示す視聴質ポイントテーブル225aは、視聴質ランクと、視聴質ポイント(QP)の値とが対応づけられたテーブルである。視聴質ポイントテーブル225aは、視聴質ランクに基づいて、視聴質ポイント(QP)やGQPを演算処理する場合等に参照される。
図14(b)に示す視聴質単価テーブル225bは、視聴質ランクと、単価(円)とが対応付けられたテーブルであり、視聴質ランクに基づいて広告料金を演算処理する場合等に参照される。
図14(c)に示す視聴質度合テーブル225cは、視聴質ランクと視聴質度合(%)とが対応づけられたテーブルである。
なお、図14(a)〜(c)に示す視聴質ポイントテーブル225a、視聴質単価テーブル225b、及び視聴質度合テーブル225cにおける具体的な設定値はあくまで一例であって、広告システム1の用途や目的、運用形態、ビジネス上の都合等により適宜変更可能である。
図15は、広告制御情報記憶部226(図2)のレコードフォーマットの一例を示す図である。
図14に示すように、広告制御情報記憶部226は、広告の依頼毎に、契約No.、広告アドレス、広告表示設定区分、広告表示可能視聴質ランク、広告表示値、表示残を対応づけて記憶する。このうち、契約No.、広告アドレス、広告表示設定区分は、契約情報記憶部221(図8)に記憶された情報に基づいて得られる情報である。また、広告表示可能視聴質ランクは、契約情報記憶部221に記憶される広告表示条件値に基づき設定され、広告表示値は、契約情報記憶部221に記憶される広告表示設定値に基づき設定される。さらに、表示残は、広告表示設定区分及び広告表示値に基づいて算出される表示回数、GQP又は金額から、既に表示された回数、GQP又は金額を減じた値である。
なお、図15の契約No.0009〜0011の例では、契約情報記憶部221において広告表示設定区分として平均視聴質度合が設定されているため(図8)、広告表示回数を視聴質ランク毎に設定及び記録している。この例のように、広告表示設定区分として平均視聴質度合が設定された場合、平均視聴質度合が設定された値になるよう、広告を表示する毎に、視聴質ランクを加味した演算処理等を行う必要がある。そこで、広告システム1においては、広告表示設定区分として平均視聴質度合が設定された場合に、設定された平均視聴質度合に基づいて各視聴質ランクの表示回数を算出し、算出した回数を各視聴質ランクの広告表示値として広告制御情報記憶部226に設定し、その後は単なる減算処理により広告表示を制御できるようにしている。この処理については、図17を参照して後述する。
図16は、広告出力結果記憶部227(図2)のレコードフォーマットの一例を示す図である。
図16に示すように、広告出力結果記憶部227は、広告の依頼毎に、契約No.、表示結果視聴質ランク毎の表示結果回数、表示結果GQP、表示結果金額、表示結果平均視聴質度合の各情報を記憶する。
従って、広告出力結果記憶部227を参照することにより、依頼された広告について、ユーザの視聴質ランク別の表示回数や、広告の表示に係るGQPの合計、広告料金の基礎となる金額の合計、平均視聴質度合等の情報が得られる。
図17は、アドサーバー20において実行される広告表示回数配分処理を示すフローチャートである。
図17に示す広告表示回数配分処理は、広告主端末15を操作する広告主により指定された平均視聴質度合に従って広告を表示するため、広告制御情報入力画面302(図7)において入力された平均視聴質度合に沿うように、視聴質ランク毎の広告表示回数を決定する処理である。広告表示条件区分として平均視聴質度合が指定された場合、アドサーバー20は、指定された平均視聴質度合を満たしながら、指定されたGQPに達するまで広告を表示する。ここで、ユーザの視聴質ランクによって視聴質ポイントが異なることから、指定されたGQPと平均視聴質度合の両方を満たすように広告を表示するためには、予め、視聴質ランクごとに、広告を表示する回数を求めておく方法が、最も効率が良い。これは、広告表示設定区分として金額が指定された場合にも同様である。
そこで、アドサーバー20は、図17に示す広告表示回数配分処理を実行し、指定された条件に基づいて、視聴質ランク毎の表示回数を定め、ここで定めた回数に従って広告を表示する。
図17に示す広告表示回数配分処理を実行する時には、契約情報記憶部221(図8)に記憶された広告表示設定区分、広告表示設定値、及び、平均視聴質度合に関する広告表示条件値が入力される。
まず、ステップS101において、広告表示設定区分が判別される。
広告表示設定区分が回数である場合、アドサーバー20は、ステップS102に移行して、総度合を示すパラメータcを設定し、広告表示設定値に広告表示条件値を乗じた値をパラメータcの値とする。
続いて、アドサーバー20は、ステップS103に移行して、総回数を示すパラメータdを設定し、広告表示設定値の値をパラメータdの値として、後述するステップS110に移行する。
また、ステップS101において、広告表示設定区分がGQPであった場合、アドサーバー20はステップS104に移行して、視聴質度合テーブル225c(図14(c))の基準度合を視聴質ポイントテーブル225a(図14(a))の基準QP値で除算した商を、1QP当りの度合として設定する。なお、基準度合とは中間の視聴質ランク(ここではランクC)に対応する度合であり、基準QP値とは中間の視聴質ランクに対応する視聴質ポイント(QP)の値である。なお、基準度合及び基準QP値は、必ずしも中間の視聴質ランクに対応していなくても良く、例えば最も多くのユーザが属する視聴質ランクに対応する度合と視聴質ポイントを、それぞれ基準度合と基準QP値としても良い。
続いて、アドサーバー20はステップS105に移行し、総度合を示すパラメータcを設定し、広告表示設定値に1QP当りの度合を乗じた値をパラメータcの値とする。
さらに、アドサーバー20はステップS106に移行して、総回数を示すパラメータdを設定し、ステップS105で設定した総度合の値を広告表示条件値で除算した商を、パラメータdの値として、後述するステップS110に移行する。
また、ステップS101において、広告表示設定区分が金額であった場合、アドサーバー20はステップS107に移行して、視聴質度合テーブル225c(図14(c))の基準度合を視聴質単価テーブル225b(図14(b))の基準単価で除算した商を、1円当りの度合として設定する。なお、基準単価とは中間の視聴質ランク(ここではランクC)に対応する単価である。
続いて、アドサーバー20はステップS108に移行し、総度合を示すパラメータcを設定し、広告表示設定値に1円当りの度合を乗じた値をパラメータcの値とする。
さらに、アドサーバー20はステップS109に移行して、総回数を示すパラメータdを設定し、ステップS108で設定した総度合の値を広告表示条件値で除算した商を、パラメータdの値として、後述するステップS110に移行する。
ステップS110において、アドサーバー20は、広告表示条件値として設定された平均視聴質度合と一致する度合が、視聴質度合テーブル225cにあるか否かを判別する。
そして、一致する度合が視聴質度合テーブル225cにある場合、アドサーバー20はステップS111に移行して、総度合を示すパラメータcの値を一致した度合で除算し、その商を、視聴質度合テーブル225cにおいて一致した視聴質ランクの広告表示値として、広告制御情報記憶部226(図15)に設定する。例えば、広告表示条件値として設定された平均視聴質度合が100%であった場合、この度合は、視聴質度合テーブル225cにおける視聴質ランクCの度合と一致するので、視聴質ランクCのユーザに対する広告表示回数として、パラメータcの値を100%で除算した商を設定する。
続いて、アドサーバー20は、ステップS112に移行して、総度合を示すパラメータcの値を一致した度合で除算し、その商を、視聴質度合テーブル225cにおいて一致した視聴質ランクの表示残として、広告制御情報記憶部226に設定する。
その後、アドサーバー20は、ステップS113に移行して、広告制御情報記憶部226の広告表示設定区分を回数に設定し、本処理を終了する。
一方、ステップS110において、一致する度合が視聴質度合テーブル225cに無い場合、アドサーバー20はステップS114に移行して、直近度合上を示すパラメータaを設定し、広告表示条件値より大きい度合のうち、広告表示条件値に最も近い度合をパラメータaの値とする。
続いて、アドサーバー20はステップS115に移行して、直近度合下を示すパラメータbを設定し、広告表示条件値より小さい度合のうち、広告表示条件値に最も近い度合をパラメータbの値とする。
そして、アドサーバー20はステップS116に移行し、下記式(2)に示す連立方程式の解(x,y)を求める演算処理を行う。
なお、下記式(2)において、a,b,c,dは、いずれも本広告表示回数配分処理において設定されたパラメータである。
ax+by=c
x+y=d ・・・(2)
その後、アドサーバー20はステップS117に移行して、ステップS116で求めた解x,yが整数であるか否かを判別する。ここで、解x,yが整数であった場合、アドサーバー20は後述するステップS119に移行する。
また、ステップS117において解x,yが整数でなかった場合、アドサーバー20はステップS118に移行して、解xについては小数点以下を切り上げる処理を行い、解yについては小数点以下を切り捨てる処理を行い、整数の解x,yを得て、ステップS119に移行する。
ステップS119において、アドサーバー20は、広告制御情報記憶部226において直近度合上(パラメータa)に該当する視聴質ランクについて、広告表示値をxとする。
次に、アドサーバー20はステップS120に移行して、広告制御情報記憶部226において直近度合上(パラメータa)に該当する視聴質ランクの表示残をxとする。
続いて、アドサーバー20はステップS121に移行し、広告制御情報記憶部226において直近度合下(パラメータb)に該当する視聴質ランクについて、広告表示値をyとする。
さらに、アドサーバー20はステップS122に移行して、広告制御情報記憶部226において直近度合下(パラメータb)に該当する視聴質ランクについて、表示残をyとして、ステップS113に移行する。
以上の広告表示回数配分処理によって、広告表示条件区分が平均視聴質度合によって指定された場合であっても、その条件が視聴質ランク毎の回数の条件に変換され、広告制御情報記憶部226において視聴質ランク毎の広告表示値として設定される。これにより、後述する広告制御処理(図21,図22)等において、複雑な演算を行うことなく、高速かつ効率よく処理できるという利点がある。
図18は、図1に示す広告システム1の動作を示すフローチャートであり、特に、広告主から依頼された広告を表示する動作を示す。
図18に示すように、まず、ユーザがユーザ端末13を操作してテレビ(例えば、地上波アナログ放送)の番組のウェブサイトにアクセスすると、アドサーバー20又は他のサーバ装置(図示略)から番組ページデータ331がユーザ端末13へ送信され、ユーザ端末13には、番組のウェブページが表示される(ステップS11)。
続いて、ユーザがユーザ端末13を操作して、表示中のウェブページに配されたリンクを選択することにより、コンテンツ(例えば、予告編の映像ストリーミング)を選択すると(ステップS12)、当該コンテンツの受信要求とともに、ユニークユーザ識別子、番組ページID、及び選択されたコンテンツのコンテンツIDがアドサーバー20に送信され、アドサーバー20においては、ユーザ視聴質ランク取得処理(ステップS21)が開始される。
ユーザ視聴質ランク取得処理は、ユーザ端末13を操作するユーザの視聴質ランクを決定するための処理であって、ユーザ視聴質ランク取得処理部212(図2)により実行される。ユーザ視聴質ランク取得処理において、ユーザ視聴質ランク取得処理部212は、ユーザ端末13に対して視聴質アンケートを行うためのデータを送信し、ユーザ端末13の画面(図示略)上に表示させる(ステップS13)。そして、ユーザがアンケートの回答を入力すると(ステップS14)、入力された回答が視聴質アンケート結果としてアドサーバー20に送信される。ユーザ視聴質ランク取得処理部212は、視聴質アンケート結果をもとにユーザの視聴質ランクを決定し、決定したユーザ視聴質ランク記憶部222に記憶させる。
その後、アドサーバー20は、広告制御処理部213(図2)によって広告制御処理(ステップS22)を実行する。広告制御処理において、広告制御処理部213は、ユーザ視聴質ランク記憶部222に記憶されたユーザの視聴質ランク及び広告制御情報記憶部226(図2)に記憶された情報等に基づいて、ユーザ端末13を操作するユーザに対して表示させる広告を決定し、当該広告の広告アドレスをユーザ端末13に送信し、ユーザ端末13のアクセスをリダイレクトする。
これにより、ユーザ端末13は、アドサーバー20又は他のサーバ装置(図示略)に記憶された広告データ332を受信して広告を表示し(ステップS15)、その後、アドサーバー20又は他のサーバ装置(図示略)からコンテンツデータ333を受信して、コンテンツを表示する(ステップS16)。
一方、アドサーバー20においては、広告制御処理部213による広告制御処理の後、広告出力結果保存処理部214によって、広告出力結果保存処理(ステップS23)が実行される。この広告出力結果保存処理は、広告制御処理により広告が表示された結果に基づいて、広告出力結果記憶部227に記憶された広告表示結果に関する情報を更新する処理である。
また、広告システム1は、図18のステップS21に示すユーザ視聴質取得処理において、アンケートを用いない方法を用いることもできる。
図19は、広告システム1の動作の別の例を示す図である。図19に示す動作は、ユーザ視聴質ランク取得処理部212が実行するユーザ視聴質ランク取得処理(ステップS21)において、アンケートを送受信することなく、ユーザ視聴質ランク記憶部222及び視聴質ランク実績記憶部223を参照してユーザ視聴質ランクを取得する点で、図18の処理と異なる。
すなわち、ステップS12において、ユーザ端末13の操作によりコンテンツが選択され、ユーザ端末13からアドサーバー20に対して、ユニークユーザ識別子、番組ページID、コンテンツIDが送信されると、ユーザ視聴質ランク取得処理部212は、ステップS21において、視聴質ランク実績記憶部223及びページ情報記憶部224に記憶された情報をもとに、ステップS12において選択されたコンテンツの分類、或いは、番組の放送時間とコンテンツが要求されたタイミング(時刻)の前後に基づいて、ユーザ視聴質ランクを取得し、ユーザ視聴質ランク記憶部222に記憶する。
図20は、図18及び図19のステップS21においてアドサーバー20により実行されるユーザ視聴質ランク取得処理を、より詳細に示すフローチャートである。
このユーザ視聴質ランク取得処理の実行に際して、ユーザ視聴質ランク取得処理部212(図2)には、図18及び図19に示したように、ユーザ端末13を操作してアクセスしたユーザのユニークユーザ識別子、ユーザ端末13により表示される番組ページを示す番組ページID、及び、ユーザ端末13の操作により選択されたコンテンツのコンテンツIDが入力される。
ユーザ視聴質ランク取得処理において、ユーザ視聴質ランク取得処理部212は、視聴質ランクの取得方法を判別する(ステップS31)。広告システム1においては、ユーザの視聴質ランクを取得する方法として、アンケートにおけるユーザの回答に基づいて決定する方法(図18)と、ユーザがユーザ端末13を操作して要求したコンテンツの分類によって決定する方法(図19)と、番組の放送時間及びユーザがコンテンツを要求したタイミング(時刻)の前後に基づいて決定する方法(図19)とを用いることができる。
ユーザの視聴質ランクを取得する方法としてアンケートを用いる場合、ユーザ視聴質ランク取得処理部212は、ユーザ端末13からのアクセスが、当該ユーザ端末13を操作するユーザの初回アクセスであるか否かを判別する(ステップS32)。
当該ユーザの初回アクセスであった場合(ステップS32;Yes)、ユーザ視聴質ランク取得処理部212は、ユーザ端末13に対して視聴質アンケートを行うためのデータを送信する(ステップS33)。そして、ユーザがユーザ端末13においてアンケートの回答を入力し、入力された回答が視聴質アンケート結果としてアドサーバー20に送信されると、ユーザ視聴質ランク取得処理部212は、送信された視聴質アンケート結果を受信して(ステップS34)、後述するステップS40へ移行する。
一方、ステップS32において、ユーザ端末13からのアクセスが当該ユーザの初回アクセスでないと判別した場合、ユーザ視聴質ランク取得処理部212はステップS40へ移行する。
また、ステップS31において、視聴質ランクを取得する方法としてコンテンツの分類に基づく方法を用いる場合、ユーザ視聴質ランク取得処理部212は、番組のウェブページが表示された状態でユーザ端末13の操作により選択され、受信要求されたコンテンツについて、コンテンツの分類を示す情報を、ページ情報記憶部224(図13)から読み出して取得する(ステップS35)。続いて、ユーザ視聴質ランク取得処理部212は、取得した分類に対応する視聴質ランクを、視聴質ランク実績記憶部223(図10、図11)から読み出して取得し(ステップS36)、ステップS40へ移行する。
さらに、ステップS31において、視聴質ランクを取得する方法として放送時間の前後を用いる場合、ユーザ視聴質ランク取得処理部212は、番組のウェブページが表示された状態でユーザ端末13の操作により選択され、受信要求されたコンテンツに関連する番組のテレビ放送日(又は日時)を、ページ情報記憶部224(図13)から取得する(ステップS37)。
そして、ユーザ視聴質ランク取得処理部212は、取得した放送日(又は日時)と、ユーザがコンテンツを要求した日、時刻又は日時とを比較することにより、コンテンツの要求と放送時間との前後関係(時間の前後及び時間差)を算出し(ステップS38)、算出した前後関係に従って視聴質ランク実績記憶部223(図12)に記憶された情報を参照し、視聴質ランクを取得して(ステップS39)、ステップS40に移行する。
ステップS40において、ユーザ視聴質ランク取得処理部212は、取得したユーザ視聴質ランクを保存が必要か否かを判別し、保存の必要がない場合は後述するステップS45へ移行する。また、ユーザ視聴質ランクの保存が必要な場合、ユーザ視聴質ランク取得処理部212は、ステップS41に移行して、再び視聴質ランクの取得方法を判別する。
ここで、視聴質ランクの取得方法がアンケート以外の方法であった場合(ステップS41;No)、ユーザ視聴質ランク取得処理部212は、取得した視聴質ランクをユーザ視聴質ランク記憶部222に記憶させ(ステップS42)、後述するステップS45へ移行する。
また、視聴質ランクの取得方法としてアンケートを用いた場合(ステップS41;Yes)、ユーザ視聴質ランク取得処理部212は、ユーザ端末13からのアクセスが当該ユーザの初回アクセスであったか否かを判別し(ステップS43)、初回アクセスであった場合は、取得した視聴質ランクをユーザ視聴質ランク記憶部222(図9)へ記憶させ(ステップS44)、ステップS45へ移行する。一方、ユーザ端末13からのアクセスが当該ユーザの初回アクセスでなかった場合(ステップS43;No)、ステップS45へ移行する。
ステップS45において、ユーザ視聴質ランク取得処理部212は、視聴質ランク実績の保存が必要か否かを判別し、保存の必要がない場合は、そのまま本処理を終了する。
視聴質ランク実績の保存が必要な場合、ユーザ視聴質ランク取得処理部212は、視聴質ランクを取得するために用いた方法がアンケートであるか否かを判別し(ステップS46)、アンケート以外の方法を用いた場合は、本処理を終了する。
視聴質ランクを取得するためにアンケートを用いた場合(ステップS46;Yes)、ユーザ視聴質ランク取得処理部212は、視聴質ランク実績の保存方法を決定する(ステップS47)。
コンテンツ分類について視聴質ランク実績を保存する場合、ユーザ視聴質ランク取得処理部212は、ページ情報記憶部224を参照して、ユーザ端末13の操作により選択されたコンテンツのコンテンツ分類を取得し(ステップS48)、視聴質ランク実績記憶部223(図10)において、取得したコンテンツ分類と取得したユーザ視聴質ランクとに該当する視聴質ランク実績値をカウントアップして(ステップS49)、本処理を終了する。
また、放送時間の前後について視聴質ランク実績を保存する場合、ユーザ視聴質ランク取得処理部212は、ページ情報記憶部224を参照して、ユーザ端末13の操作により選択・要求されたコンテンツに関連する番組のテレビ放送日(又は日時)を、ページ情報記憶部224(図13)から取得し(ステップS50)、取得した放送日(又は日時)と、ユーザがコンテンツを要求した日、時刻又は日時とを比較することにより、コンテンツの要求と放送時間との前後関係を算出し(ステップS51)、視聴質ランク実績記憶部223(図12)において、算出した前後関係と取得したユーザ視聴質ランクに該当する視聴質ランク実績値をカウントアップし(ステップS52)、本処理を終了する。
ステップS47〜S52の処理は、コンテンツ分類による視聴質ランクの決定方法、及び、放送時間とアクセス時間の前後による視聴質ランクの決定方法を用いる場合に参照される視聴質ランク実績記憶部223の情報を、アンケートにより得られたユーザ視聴質ランクをもとに、更新する処理である。
ユーザの視聴質は、ユーザ自身の関心度等の個人的な状態に影響されるので、アンケートのようにユーザに直接問いかけを行う方法によって、より的確な視聴質ランクを判定することができる。そして、ステップS47〜S52の処理により、アンケートにより得られた結果を、コンテンツ分類や放送時間の前後により視聴質ランクを判定する場合の基準に反映させることができるので、アンケートの結果を効率よく利用できるという利点がある。
図21は、図18のステップS22においてアドサーバー20により実行される広告制御処理を、より詳細に示すフローチャートである。
アドサーバー20の広告制御処理部213(図2)は、ユーザ視聴質ランク記憶部222(図9)に記憶されたユーザ視聴質を取得し(ステップS61)、取得したユーザ視聴質ランクに対応するレコードを広告制御情報記憶部226(図15)から取得する(ステップS62)。
広告制御情報記憶部226に該当するレコードが存在し、当該レコードを取得できた場合(ステップS63;Yes)、広告制御処理部213は、取得したレコードに従ってユーザ端末13に広告を表示させ(ステップS64)、ステップS65に移行する。
また、広告制御情報記憶部226に該当するレコードが存在しない場合(ステップS63;No)、広告制御処理部213は本処理を終了する。
なお、ステップS63において取得可能なレコードが複数存在した場合には、契約No.の順序や予め定められた優先順位等に従って、いずれかのレコードを優先して取得するようにしても良い。
ステップS65において、広告制御処理部213は、ステップS62で取得したレコードにおける広告表示設定区分を判定し、広告表示設定区分が回数であった場合は、広告制御情報記憶部226の該当するレコードにおいて、当該ユーザ視聴質ランクの表示残に、1を減じた値を設定し(ステップS66)、本処理を終了する。
また、ステップS65において、広告表示設定区分がGQPであった場合、視聴質テーブル225(図2)内の視聴質ポイントテーブル225a(図14(a))を参照して、ステップS61で取得したユーザ視聴質ランクに該当する視聴質ポイントの値を取得する(ステップS67)。そして、広告制御処理部213は、広告制御情報記憶部226の該当するレコードにおいて、当該ユーザ視聴質ランクの表示残に、現在のGQP値からステップS67で取得した視聴質ポイントを減じた値を設定し(ステップS68)、本処理を終了する。
ステップS65において、広告表示設定区分が金額であった場合、視聴質テーブル225(図2)内の視聴質単価テーブル225b(図14(b))を参照して、ステップS61で取得したユーザ視聴質ランクに該当する単価を取得する(ステップS69)。そして、広告制御処理部213は、広告制御情報記憶部226の該当するレコードにおいて、当該ユーザ視聴質ランクの表示残に、現在の金額からステップS69で取得した金額を減じた値を設定し(ステップS70)、本処理を終了する。
以上の広告表示制御処理によって、広告システム1は、広告制御情報記憶部226に記憶された複数の広告を、各広告の制御情報に沿うように、ユーザ端末13の画面(図示略)上に表示させる。
なお、広告制御情報記憶部226における広告表示設定区分が期間または番組ページIDに設定されている場合は、図21に示す処理に代えて、図22に示す広告制御処理を実行する。
図22の広告制御処理においては、広告制御情報記憶部226(図15)における表示残に係る減算を行わない。すなわち、アドサーバー20の広告制御処理部213(図2)は、ユーザ視聴質ランク記憶部222(図9)に記憶されたユーザ視聴質を取得し(ステップS71)、取得したユーザ視聴質ランクに対応するレコードを広告制御情報記憶部226から取得する(ステップS72)。
ここで、広告制御情報記憶部226に該当するレコードが存在し、当該レコードを取得できた場合(ステップS73;Yes)、広告制御処理部213は、取得したレコードに従ってユーザ端末13に広告を表示させ(ステップS74)、本処理を終了する。
広告表示設定区分として期間又は番組ページIDが設定されている場合、広告表示の回数については制限されないため、広告表示値を設定したり、減算したりする必要がない。そこで、図22に示すように、単に広告を表示させる処理を行って、後述する広告表示結果保存処理(図23)において結果を保存することが、より重要となる。
そして、図21,図22に示す広告制御処理が終了すると、広告制御処理部213により、ステップS61で取得したユーザ視聴質ランク、及び、ステップS62で取得したレコードの契約No.が出力される。
図23は、図18のステップS23においてアドサーバー20により実行される広告出力結果保存処理を、より詳細に示すフローチャートである。
広告出力結果保存処理の実行に際して、広告出力結果保存処理部214(図2)には、広告制御処理(図21,図22)の終了時に出力されたユーザ視聴質ランク及び契約No.が入力される。
広告出力結果保存処理部214は、広告出力結果記憶部227において、入力されたユーザ視聴質ランク及び契約No.に該当する表示結果回数を検出し、カウントアップする(ステップS81)。
その後、広告出力結果保存処理部214は、パラメータwk_QPを設定し、視聴質ポイントテーブル225a(図14(a))において、入力されたユーザ視聴質ランクに該当する視聴質ポイントの値を、パラメータwk_QPの値とする(ステップS82)。
広告出力結果保存処理部214は、広告出力結果記憶部227において、入力された契約No.に該当する表示結果GQPを検出し、パラメータwk_QPの値だけカウントアップする(ステップS83)。
さらに、広告出力結果保存処理部214は、パラメータwk_VALを設定し、視聴質単価テーブル225b(図14(b))において、入力されたユーザ視聴質ランクに該当する単価を、パラメータwk_VALの値とする(ステップS84)。
そして、広告出力結果保存処理部214は、広告出力結果記憶部227において、入力された契約No.に該当する表示結果金額を検出し、パラメータwk_VALの値だけカウントアップする(ステップS85)。
次に、広告出力結果保存処理部214は、パラメータwk_DEG[A〜E]を設定し、視聴質度合テーブル225c(図14(c))から、設定されている全視聴質ランクの度合を取得する(ステップS86)。
さらに、広告出力結果保存処理部214は、パラメータwk_CNT[A〜E]を設定し、広告出力結果記憶部227において、当該契約No.に該当する表示結果視聴質ランクの表示結果回数を取得する(ステップS87)。
そして、広告出力結果保存処理部214は、視聴質ランク毎に、度合×回数(wk_DEG×wk_CNT)の演算処理を実行し、視聴質ランク毎の度合の合計を求める。さらに、パラメータwk_CNT[A〜E]を加算することによって全視聴質ランクの表示結果回数の合計を求める。そして、求めた表示結果回数の合計によって、視聴質ランク毎の度合の合計を除算し、その商を広告出力結果記憶部227において当該契約No.に対応する表示結果平均視聴質度合として設定し(ステップS88)、本処理を終了する。
図24は、本実施の形態において広告主端末15(図1)の画面(図示略)上に表示される広告出力結果画面303の構成例を示す図である。図24に示す広告出力結果画面303は、広告を依頼した広告主が広告の表示状況を参照するための画面である。広告出力結果画面303を表示する場合は、アドサーバー20が画面データを生成し、当該画面データを広告主端末15へ送信し、当該画面データに基づいて広告主端末15が表示処理を行う。
図24に示すように、広告出力結果画面303には、契約情報記憶部221(図8)、広告制御情報記憶部226(図15)及び広告出力結果記憶部227(図16)において、広告主端末15を操作する広告主の利用者IDに対応づけて記憶された情報が、契約No.毎に表示される。
すなわち、契約No.に対応づけて、広告表示設定区分、広告表示設定値、視聴質ランク毎の表示結果回数、表示結果回数の合計、表示結果GQPの合計、表示結果金額の合計、表示結果平均視聴質度合の各情報が表示される。
なお、図17に示す広告表示回数配分処理を実行した場合、広告制御情報記憶部226における広告表示設定区分は回数に変更される。この場合、広告出力結果画面303には、契約情報記憶部221に記憶された広告表示設定区分が表示される。
広告を依頼した広告主は、広告主端末15を操作して広告表示結果画面303を参照することにより、依頼した広告の状況を容易に確認できる。
図25は、図1に示すユーザ端末13の表示画面上に表示されるアンケート表示フォーマット304の構成例を示す図である。
図18のステップS13においては、アンケート表示フォーマット304のようなアンケートが表示される。なお、図25のアンケート表示フォーマット304には、視聴質ポイントとなる数値が表示されているが、この数値が表示されない構成としても良い。
図26は、図1に示すユーザ端末13の表示画面上に表示される広告表示イメージの構成例を示す図であり、番組ページ表示イメージ305、広告表示イメージ306、コンテンツ表示イメージ307、及び提供者ページ表示イメージ308の各図の構成例を示す。
図18のステップS11において、ユーザ端末13の画面(図示略)上には、番組ページ表示イメージ305が表示される。番組ページ表示イメージ305は、テレビ放送番組「サムライ・ロード」のウェブページであり、「次回予告」、「前回までのあらすじ」、「キャスト」、「用語集」等の各種コンテンツを選択するためのリンクボタンが配置されている。
番組ページ表示イメージ305の表示中に、ユーザがユーザ端末13を操作して、「次回予告」のリンクボタンをクリックすると、ユーザ端末13は、アドサーバー20に対して「次回予告」の送信を要求する。
この要求に応じて、アドサーバー20又は他のサーバ装置(図示略)から広告主端末15へ広告データ332(図18)が送信され、ステップS15(図18)においてユーザ端末13の画面上に広告表示イメージ306が表示される。
広告表示イメージ306には、「○○○株式会社」の広告が略中央に配置される。
そして、広告表示イメージ306が所定の時間表示された後、ユーザ端末13に対して送信されたコンテンツデータ333(図18)に基づいて、ユーザ端末13は、コンテンツ表示イメージ307を画面上に表示する。
コンテンツ表示イメージ307は、番組ページ表示イメージ305において選択されたコンテンツ「次回予告」である。
なお、コンテンツ表示イメージ307の表示中において、画面左端には、「○○○株式会社」の広告へのリンクボタンが配される。このリンクボタンがクリックされると、ユーザ端末13の画面上には、さらなる広告として提供者ページ表示イメージ308が表示され、ユーザに対して広告が表示される。なお、提供者ページ表示イメージ308には、コンテンツ表示イメージ307の表示に復帰するためのリンクボタン「戻る」が配される。
以上のように、本発明の実施の形態における広告システム1によれば、ユーザ端末13を操作するユーザの視聴質ランクすなわちユーザの関心度に応じて、ユーザ端末13に広告を表示させるので、効率よく高い広告効果を得ることができる。
また、ユーザの視聴質ランクを取得する方法として、アンケートを用いた場合は、ユーザ端末を操作するユーザに直接的な意思表示を行わせることにより、ユーザの正確な視聴質ランクを取得できる。一方、ユーザの視聴質ランクを取得する際に視聴質ランク実績記憶部223(図10,図11,図12)を用いれば、ユーザがユーザ端末13を操作してコンテンツを要求するだけで、ユーザの視聴質ランクを取得できる。従って、視聴質ランクを取得するためのユーザの操作を省くことにより、ユーザの利便性を向上させ、さらには広告に対するユーザの関心を低下させないという効果が得られる。
さらに、ユーザの視聴質ランクを取得する方法としてアンケートを用いた場合に、アンケートの結果に基づいて取得した視聴質ランクをもとに、視聴質ランク実績記憶部223の情報を更新するので、視聴質ランク実績記憶部223に記憶される情報の質を高めユーザの視聴質ランクを取得する場合の確度を、より一層向上させることができる。
また、視聴質ランク実績記憶部223(図12)に基づいて、ユーザ端末13からコンテンツが要求されたタイミングと番組の放送時間との前後関係から視聴質ランクを取得する場合は、上述した効果に加え、ユーザの視聴質を簡単かつ確実に取得することができる。これは、放送される番組に関連するコンテンツを要求するユーザについては、コンテンツを要求するタイミングと番組及びコンテンツに関する関心度すなわち視聴質とが、一定の関連を有する場合が多いからである。
さらに、広告システム1においては、広告表示設定区分として、広告表示回数だけでなく、GQPや金額を用いることができる。これにより、GQPや金額は広告の表示回数とユーザの視聴質ランクとに対応する。このため、広告システム1においては、広告を表示する期間を、ユーザの視聴質ランクと広告の表示回数との両方に基づいて決めることができるので、実際の広告効果に合った尺度に基づいて広告を行うことができる。これにより、効率よく広告を行うことができる上、的確な広告効果が期待できる。
また、広告システム1においては、広告主端末15を操作する広告主によって表示結果平均視聴質度合が指定された場合に、指定された表示結果平均視聴質度合を維持するように、ユーザ端末13に広告が表示される。このため、広告を表示する対象のユーザの視聴質ランクが一定のレベルに保たれるので、例えば、関心の低いユーザに対して多数の広告を表示してしまい、広告料金がかさむといった事態を確実に防止し、広告主が望む広告効果を的確に得ることができる。
さらに、広告システム1においては、広告表示設定区分としてGQPや金額が指定された場合に、これらGQPや金額に基づいて、広告表示回数配分処理(図17)を実行して、広告表示設定区分を視聴質ランク毎の表示回数に変換することも可能である。これにより、多数のユーザ端末13からのアクセスに対して、高速かつ的確な処理を行える。
また、例えば広告表示設定区分として期間及び番組ページIDが指定された場合、該当する期間内に当該番組ページにアクセスした全てのユーザに広告が表示されるが、広告を表示したユーザの視聴質ランクは、広告出力結果記憶部227に記録される。これにより、広告を表示した後に、視聴質ランクに基づいて広告効果を正確に分析し、評価することができる。これにより、広告を依頼する広告主にとっては、広告に係る費用対効果を的確に判断することができ、広告を受注する事業者にとっては、適正な広告料金を設定することができる等の利点があり、広告に関わるいずれの立場においても、効率よく適正な広告が行えるようになる。
上記の実施の形態では、テレビ放送される番組を媒体として広告を行う場合に、番組に関連したウェブページを用意する例を説明したが、本発明の広告方法は、広告をテレビ番組に関連付ける場合に限定されるものではなく、ラジオ放送される番組、劇場公開される映画、演劇、演奏その他のイベント、情報提供サイト(例えばニュースサイト)で提供される最新情報や特集情報のコンテンツ、その他のユーザの関心度に応じて広告を表示させることによる高い広告効果が期待される様々な放送番組、イベント、コンテンツに広告を関連付ける場合にも、適用することが可能である。従って、本発明において視聴質は、ユーザがラジオ番組を聴取する、映画や演劇を観る、演奏を聴く、情報提供サイトのコンテンツを閲覧する等の場合に、当該ラジオ番組等に対するユーザの関心の度合も含む。
また、上記の実施の形態では、ユーザのコンテンツ視聴に合わせて広告データ332を送信し、ユーザ端末13に広告を表示させる場合を説明したが、広告データはユーザ端末13に表示させる画像データに限定されるものではなく、アドサーバー20又は他のサーバ装置(図示せず)に音声データを記憶させ、ユーザ端末13において音声データを受信し、スピーカ等を通じて音声を出力させても良い。
次に、広告システム1のさらに別の例について説明する。以下の広告システム1の例では、視聴質の対象が、あるウェブサイト上で提供される一つ又は複数のコンテンツそのものであり、かつ、ユーザの視聴質ランクを取得する方法として、アンケートにおけるユーザの回答に基づいて決定する方法、ユーザがユーザ端末13を操作して要求したコンテンツの分類によって決定する方法に加えて、(a)後述する到達時間に基づいて決定する方法と、(b)後述する到達方法に基づいて決定する方法と、(c)後述するユーザの閲覧度合に基づいて決定する方法とを用いている点で、図18、図19に示す動作と相違する。ここでは、一例として、ニュースサイトにおいて最新経済ニュースをコンテンツとして提供し、ニュースサイトにアクセスしたユーザに当該コンテンツを閲覧させるとともに、そのコンテンツ閲覧に合わせて広告を表示する場合を説明する。
到達時間とは、ウェブサイト上に視聴質対象のコンテンツが提供(アップロード)された日又は日時又は時刻と、ユーザが当該ウェブサイト上のコンテンツに到達(アクセス)した日又は日時又は時刻との差分をいう。例えば、コンテンツをウェブサイト上にアップロードした時刻をt1、ユーザが当該コンテンツにアクセスした時刻t2とすると、両時刻を比較したときの差分(t2−t1)に従い、到達時間が「30分以内」、「1時間以内」、「6時間以内」、「24時間以内」、「48時間以内」等に区分される。そして、到達時間の区分と、各区分に対する視聴質ランクの実績値とが対応づけられて、視聴質ランク実績記憶部223(図2)に記憶される。到達時間は、到達時間が短いときは当該コンテンツに対するユーザの関心度が高く、逆に到達時間が長いときはユーザの関心度が低いと仮定できるため、ユーザの視聴質ランクを取得するうえで有用な情報となりうるものである。
なお、ページ情報記憶部224には、ニュースサイトのページに関する情報が記憶されている。すなわち、ページ情報記憶部224には、ニュースサイドのページID、コンテンツ名(最新経済ニュース)、コンテンツの有効期間、コンテンツのアップロード時刻、並びに、当該ニュースの関連ニュース記事や用語、読者が自ら投稿する感想・意見または自己主張等についてのコンテンツID、コンテンツ名、及びコンテンツ分類等が、それぞれ対応づけて記憶されている。
到達方法とは、ユーザがウェブサイト上のコンテンツに到達(アクセス)するために用いた手段又は契機をいう。目的とするウェブサイト或いはウェブサイト上のコンテンツに対するユーザのアクセスを容易にするための様々な技術的工夫がなされ、現に利用されている。例えば、ユーザが加入するインターネット接続サービスのプロバイダーによってユーザサイトが提供され、当該ユーザサイト上で特定のウェブサイトをブックマーク(Bookmark)として登録することができるサービスがある。また、RSS(RDF Site Summary。ウェブサイトの見出しや要約等のメタデータを構造化して記述するXMLベースのフォーマット。Rich Site Summary、Really Simple Syndicationとも呼ばれる。)で記述された情報を、RSSリーダによって、ウェブサイトの更新情報として取得することができる。さらに、周知のとおり、いわゆるサーチエンジンと呼ばれるポータルサイトにアクセスし、目的とするウェブサイトやコンテンツのURLをヒットさせることも、別のウェブサイトのウェブページ上に設けられた関連リンクから、目的のウェブサイトにアクセスさせることもできる。また、読者のアクセスを促進するために、印刷物(雑誌、書籍、ポスター等)に、目的とするウェブサイトのURLが印刷され、或いは当該URL情報を含む二次元バーコードが印刷されている場合がある。例えばブックマークへの登録や、RSSへの登録は、そのウェブサイトやコンテンツに対するユーザの期待度、関心度が高いほど利用される傾向にあると考えられる。従って、これらのアクセス容易化、促進のためのサービスないしツールは、当該ウェブサイト上のコンテンツに対するユーザの関心度に応じて適宜選択的に又はこれらを組み合わせて利用され、或いはウェブサイト上のコンテンツにユーザの関心を惹きつける契機となると仮定できるので、到達方法はユーザの視聴質ランクを取得するうえで有用な情報となりうるものである。
図27は、視聴質ランク実績記憶部223(図2)のレコードフォーマットのさらに別の例を示す図であり、特に、到達方法に基づいて視聴質ランクを決定するための情報を記憶する場合を示す。図27に示すように、到達方法の区分と、各到達方法に対する視聴質ランクの実績値とが対応づけられて、視聴質ランク実績記憶部223(図2)に記憶される。
ユーザ端末13から目的とするウェブサイト上のコンテンツにアクセスしたときの到達方法は、ユーザ端末13から当該ウェブサイトに送信されるURLリクエストパラメータ、又はリクエスト元URL、又はリクエスト元URLの関連タグ(記述)に基づいて、識別することができる。例えば、ユーザサイトのブックマークからアクセスしたときには、当該ユーザサイトから、ブックマークからのアクセスであることを示すパラメータを含むURLリクエストが送信されるようにする。
いま、目的とするウェブサイトのURLをhttp://aaa.comとすると、ユーザがユーザサイトのブックマークからアクセスしたときは、URLリクエスト「http://aaa.com?trigger=BMK」が送信される。ここで、「trigger=」はパラメータ識別子、「BMK」はブックマークからのアクセスを示す値である。
また、ユーザがRSSリーダからアクセスしたときは、パラメータ識別子の値としてRSSリーダからのアクセスを示す値「RSS」を含むURLリクエスト「http://aaa.com?trigger=RSS」が送信される。同様に、印刷物、例えばポスターの二次元バーコードからアクセスしたときは、パラメータ識別子の値としてポスターからのアクセスを示すパラメータ値「POSTER」を含むURLリクエスト「http://aaa.com?trigger=POSTER」が送信され、雑誌に掲載されたURLからアクセスしたときは、パラメータ識別子の値として雑誌からのアクセスを示す値「MAGAZINE」を含むURLリクエスト「http://aaa.com?trigger=
MAGAZINE」が送信される。
従って、アドサーバー20では、受信したパラメータ識別子の値を用いて到達方法を識別することができる。
また、ユーザがサーチエンジン(そのURLをhttp://bbb.comとする)からアクセスしたときは、当該サーチエンジンのURL「http://bbb.com」がリクエスト元URLとして通知されるので、アドサーバー20では、受信したリクエスト元URLに基づいて到達方法を識別することができる。さらに、ユーザが、別のウェブサイト(http://ccc.com)のウェブページ上に設けられた関連リンクからアクセスしたときは、リクエスト元URL(http://ccc.com)の関連タグによって、到達方法を識別することができる。
次に、ユーザの視聴質ランクを取得する方法として、ユーザの閲覧度合に基づいて決定する方法を説明する。ここで、閲覧度合とは、コンテンツを全て閲覧又は聴取又は視聴するのに要する時間とユーザがコンテンツを閲覧又は聴取又は視聴した実時間との関係に関する情報であり、ここでは一例として閲覧度合を以下のとおり定義する。
閲覧度合=(ユーザ閲覧時間)/(100%閲覧所要時間) ・・・(3)
但し、視聴質対象のコンテンツがテキスト又は静止画像の場合
閲覧度合=(ユーザ再生時間)/(100%再生所要時間) ・・・(4)
但し、視聴質対象のコンテンツが音声又は動画の場合
(3)式の閲覧度合は、視聴質対象のコンテンツ(テキスト又は静止画像)の100%閲覧に要するであろう時間と、ユーザが当該コンテンツを実際に閲覧した時間との比率を求めるものである。100%閲覧所要時間は、例えばウェブサイトのコンテンツページに対応するHTMLファイルに含まれる文字数と画像数とをカウントすることにより、通常のユーザがコンテンツ全てを閲覧するのに要するであろう時間を算出することができる。また、ユーザ閲覧時間は、コンテンツへのアクセス時間(ユーザがアクセスを開始した時刻から終了した時刻まで)を計測することにより求めることができる。
一方、(4)式の閲覧度合は、視聴質対象のコンテンツ(音声又は動画)の100%再生に要するであろう時間と、ユーザが当該コンテンツを実際に再生した時間との比率を求めるものである。100%再生時間は、例えばMPEG−2(Moving Picture Experts Group Phase 2)、MPEG−4(Moving Picture Experts Group Phase 4)、MP3(MPEG-1 Audio Layer 3)等のフォーマットの動画又は音声ファイルに含まれる情報フレームから、100%再生に要する時間を取得することができる。また、ユーザ再生時間は、例えば、ユーザ端末13が動画又は音声データを再生可能なプレイヤーを搭載しているときに、ウェブサイトから動画又は音声ファイルをダウンロードし、プレイヤーによって再生するときには、当該プレイヤーの再生動作が行われた時間であり、その実時間をユーザ端末13において一時的に記録し、後でアドサーバー20に送信することができる。なお、ウェブサイトから動画又は音声データがストリーミングされ、プレイヤーによって再生するときには、サーバ側でストリーミングのセッション開始時刻と終了時刻とがわかるので、そのセッション時間を利用しても良い。
コンテンツがユーザの要求や好奇心を満たす内容であればあるほど、そのユーザはコンテンツの内容をすべて閲覧、視聴又は閲読する傾向にあると考えられる。従って、閲覧度合は、閲覧度合が高いときは当該コンテンツに対するユーザの関心度が高く、逆に閲覧度合が低いときはユーザの関心度が低いと仮定できるため、ユーザの視聴質ランクを取得するうえで有用な情報となりうるものである。
なお、閲覧度合について、上記(3)式又は(4)式によって求めた比率は例示であってこれに限定されるものではなく、視聴質対象のコンテンツの100%閲覧に要するであろう時間とユーザが当該コンテンツを実際に閲覧した時間とから求められる、差分の値、大小関係その他の関係によって閲覧度合を定めても良い。
図28は、視聴質ランク実績記憶部223(図2)のレコードフォーマットのさらに別の例を示す図であり、特に、閲覧度合に基づいて視聴質ランクを決定するための情報を記憶する場合を示す。図28に示すように、閲覧度合の区分と、各閲覧度合に対する視聴質ランクの実績値とが対応づけられて、視聴質ランク実績記憶部223(図2)に記憶される。
図29は、上記の例における、図1に示す広告システム1の動作を示すフローチャートである。図18に示す広告システム1の動作と相違する点について説明する。
まず、ユーザがユーザ端末13を操作してニュースサイトにアクセスすると、アドサーバー20又は他のサーバ装置(図示略)から視聴質対象のコンテンツ(最新経済ニュースの動画)へのリンク含むページデータ341がユーザ端末13へ送信され、ユーザ端末13には、ニュースサイトのウェブページ(ニュースページ)が表示される(ステップS11)。
続いて、ユーザがユーザ端末13を操作して、表示中のニュースページに配されたリンクを選択することにより、視聴質対象のコンテンツ(最新経済ニュースの動画)を選択すると(ステップS12)、当該コンテンツの受信要求とともに、ユニークユーザ識別子、ニュースページのページID、到達方法識別子の値がアドサーバー20に送信される。
また、ユーザがユーザ端末13を操作して、表示中のニュースページに配された別のリンクを選択することにより、関連ニュース等のコンテンツを選択したときには(ステップS12)、当該コンテンツの受信要求とともに、ユニークユーザ識別子、ニュースページのページID、選択されたコンテンツのコンテンツIDがアドサーバー20に送信される。
アドサーバー20において実行されるユーザ視聴質ランク取得処理(ステップS21)において、ユーザ視聴質ランク取得処理部212(図2)は、受信したユニークユーザ識別子、ニュースページのページID、及び到達方法識別子或いは選択されたコンテンツのコンテンツIDを、所定の記憶部(不図示)に一時保存する。到達方法識別子或いはコンテンツIDは、後述するユーザ視聴質ランク取得処理(図31、図32、図33)において、到達方法に基づいて視聴質ランクを決定する際に利用される。
なお、図29に示す例のその後の処理は、図18に示す広告システム1の動作と同様なのでここでの詳しい説明は省略する。
図30は、広告システム1の動作のさらに別の例を示す図である。図30に示す動作は、ユーザ視聴質ランク取得処理部212が実行するユーザ視聴質ランク取得処理(ステップS21)において、アンケートを送受信することなく、ユーザ視聴質ランク記憶部222及び視聴質ランク実績記憶部223を参照してユーザ視聴質ランクを取得する点で、図29の処理と異なる。
すなわち、ステップS12において、ユーザ端末13の操作によりコンテンツが選択され、ユーザ端末13からアドサーバー20に対して、ユニークユーザ識別子、ニュースページのページID、及び到達方法識別子或いはコンテンツIDが送信されると、ユーザ視聴質ランク取得処理部212は、ステップS21において、視聴質ランク実績記憶部223及びページ情報記憶部224に記憶された情報をもとに、ステップS12において選択されたコンテンツの分類、到達時間、到達方法、或いは、閲覧度合に基づいて、ユーザ視聴質ランクを取得し、ユーザ視聴質ランク記憶部222に記憶する。
なお、本例では、ユーザの閲覧度合に基づいてユーザ視聴質ランクを取得するために、ユーザ端末13においてコンテンツデータ333を受信してコンテンツが表示された後(ステップS14)、ユーザが、ユーザ端末13を操作して次のコンテンツを選択する(ステップS12)或いは他のウェブサイトへ接続するまでの時間が、アドサーバー20によって計測され、計測された時間情報が所定の記憶部(不図示)に記憶されるようにしている。
図31、図32、図33は、図29及び図30のステップS21においてアドサーバー20により実行されるユーザ視聴質ランク取得処理を、より詳細に示すフローチャートである。図31は、図1のアドサーバー20により実行されるユーザ視聴質ランク取得処理の別の例を示す全体のフローチャート、図32は、図31のユーザ視聴質ランク取得処理における視聴質ランクの取得(ステップS300)での処理の詳細を示すフローチャート、図33は、図31のユーザ視聴質ランク取得処理における視聴質ランク実績保存(ステップS500)での処理の詳細を示すフローチャートをそれぞれ示す。
本例のユーザ視聴質ランク取得処理の実行に際して、ユーザ視聴質ランク取得処理部212(図2)には、図29及び図30に示したように、ユーザ端末13を操作してアクセスしたユーザのユニークユーザ識別子、ユーザ端末13により表示されるニュースページを示すページID、及び、URLリクエスト等に含まれる到達方法識別子或いはユーザ端末13の操作により選択されたコンテンツのコンテンツIDが入力される。
そして、視聴質ランクの取得(ステップS300)を実行する
図32を参照して、ユーザ視聴質ランク取得処理において、ユーザ視聴質ランク取得処理部212は、視聴質ランクの取得方法を判別する(ステップS311)。本例の広告システム1においては、ユーザの視聴質ランクを取得する方法として、アンケートにおけるユーザの回答に基づいて決定する方法と、ユーザがユーザ端末13を操作して要求したコンテンツの分類によって決定する方法と、到達時間、すなわちウェブサイト上に視聴質対象のコンテンツが提供(アップロード)された日又は日時又は時刻と、ユーザが当該ウェブサイト上のコンテンツに到達(アクセス)した日又は日時又は時刻との差分に基づいて決定する方法と、到達方法、すなわちユーザがウェブサイト上のコンテンツに到達(アクセス)するために用いた手段又は契機に基づいて決定する方法と、閲覧度合、すなわちコンテンツを全て閲覧又は聴取又は視聴するのに要する時間とユーザがコンテンツを閲覧又は聴取又は視聴した実時間との関係に関する情報に基づいて決定する方法とを用いることができる。
ユーザの視聴質ランクを取得する方法としてアンケートを用いる場合の処理(ステップS32〜S34)、コンテンツの分類に基づく方法を用いる場合の処理(ステップS35,S36)は、図20に示す処理の場合と同様であるので、ここでの説明は省略する。
視聴質ランクを取得する方法として、到達時間、すなわちウェブサイト上に視聴質対象のコンテンツが提供(アップロード)された日又は日時又は時刻と、ユーザが当該ウェブサイト上のコンテンツに到達(アクセス)した日又は日時又は時刻との差分に基づいて決定する方法を用いる場合、ユーザ視聴質ランク取得処理部212は、ニュースページが表示された状態でユーザ端末13の操作により選択され、受信要求されたコンテンツ(最新経済ニュース)について、コンテンツのアップロード日時を示す情報を、ページ情報記憶部224(図13に示すレコードに類似のレコード)から読み出して取得する(ステップS371)。続いて、ユーザ視聴質ランク取得処理部212は、取得したアップロード日時と、現在日時とを比較し、その差分を求めて到達時間を算出する(ステップS372)。そして、算出した到達時間に対応する視聴質ランクを、視聴質ランク実績記憶部223(図11に示すレコードに類似のレコード)から読み出して取得し(ステップS373)、ステップS40(図31)へ移行する。
また、視聴質ランクを取得する方法として、到達方法、すなわちユーザがウェブサイト上のコンテンツに到達(アクセス)するために用いた手段又は契機に基づいて決定する方法を用いる場合、ユーザ視聴質ランク取得処理部212は、ユーザ端末13の操作により受信要求されたコンテンツ(最新経済ニュース)のURLリクエストパラメータ又はリクエスト元URLをチェックし、到達方法を示す情報を取得する(ステップS381)。続いて、ユーザ視聴質ランク取得処理部212は、取得した到達方法に対応する視聴質ランクを、視聴質ランク実績記憶部223(図27)から読み出して取得し(ステップS382)、ステップS40(図31)へ移行する。
さらに、視聴質ランクを取得する方法として、閲覧度合、すなわちコンテンツを全て閲覧又は聴取又は視聴するのに要する時間とユーザがコンテンツを閲覧又は聴取又は視聴した実時間との関係に関する情報に基づいて決定する方法を用いる場合、ユーザ視聴質ランク取得処理部212は、ユーザ端末13の操作により受信要求されたコンテンツ(最新経済ニュース)に対して、100%閲覧に要する時間を求めるとともに、求めた100%閲覧時間とユーザがコンテンツを実際に閲覧した時間との比から閲覧度合を算出する(ステップS391)。続いて、ユーザ視聴質ランク取得処理部212は、算出した閲覧度合に従って視聴質ランク実績記憶部223(図28)に記憶された情報を参照し、視聴質ランクを取得して(ステップS392)、ステップS40(図31)へ移行する。なお、100%閲覧に要する時間は、受信要求があった毎に求めても良いし、あらかじめコンテンツ毎にその時間を求めて所定の記憶部(不図示)に記憶させておき、受信要求があったときにその時間の情報を読み出すようにしても良い。
図31に示すステップS40〜S46の処理は、図20に示す場合と同様であるので、ここでの詳しい説明を省略する。
視聴質ランクを取得するためにアンケートを用いた場合(ステップS46;Yes)、視聴質ランク実績保存の処理に移行し(ステップS500)、ユーザ視聴質ランク取得処理部212は、視聴質ランク実績の保存方法を決定する(図33のステップS511)。
コンテンツ分類について視聴質ランク実績を保存する場合の処理(ステップS512,S513)は、図20に示す場合のステップS48、S49の処理と同様である。
一方、到達時間について視聴質ランク実績を保存する場合、ユーザ視聴質ランク取得処理部212は、ページ情報記憶部224を参照して、ニュースページが表示された状態でユーザ端末13の操作により選択され、受信要求されたコンテンツ(最新経済ニュース)のアップロード日時を示す情報を、ページ情報記憶部224から取得し(ステップS521)、取得したアップロード日時と、現在日時とを比較し、その差分を求めて到達時間を算出し(ステップS522)、視聴質ランク実績記憶部223において、算出した到達時間と取得したユーザ視聴質ランクに該当する視聴質ランク実績値をカウントアップし(ステップS523)、本処理を終了する。
また、到達時間について視聴質ランク実績を保存する場合、ユーザ視聴質ランク取得処理部212は、ユーザ端末13の操作により受信要求されたコンテンツ(最新経済ニュース)のURLリクエストパラメータ又はリクエスト元URLをチェックし、到達方法を示す情報(到達方法識別子)を取得し(ステップS531)、視聴質ランク実績記憶部223において、取得した到達方法と取得したユーザ視聴質ランクに該当する視聴質ランク実績値をカウントアップし(ステップS532)、本処理を終了する。
さらに、閲覧度合について視聴質ランク実績を保存する場合、ユーザ視聴質ランク取得処理部212は、ユーザ端末13の操作により受信要求されたコンテンツ(最新経済ニュース)に対して、100%閲覧に要する時間を求めるとともに、求めた100%閲覧時間とユーザがコンテンツを実際に閲覧した時間との比から閲覧度合を算出し(ステップS541)、視聴質ランク実績記憶部223において、算出した閲覧度合と取得したユーザ視聴質ランクに該当する視聴質ランク実績値をカウントアップし(ステップS542)、本処理を終了する。
視聴質ランク実績保存の処理(ステップS500)は、コンテンツ分類による視聴質ランクの決定方法、到達時間による視聴質ランクの決定方法、到達方法による視聴質ランクの決定方法、或いは閲覧度合による視聴質ランクの決定方法を用いる場合に参照される視聴質ランク実績記憶部223の情報を、アンケートにより得られたユーザ視聴質ランクをもとに、更新する処理であり、アンケートにより得られた結果を、コンテンツ分類、到達時間、到達方法、或いは閲覧度合により視聴質ランクを判定する場合の基準に反映させて、アンケートの結果を効率よく利用できるので、有利である。
なお、アンケートにより得られたユーザ視聴質ランクによらずに、視聴質ランク実績記憶部223の情報を更新するようにしても良い。例えば、ユーザの視聴質ランク実績が最初に保存されるとき又は実績の更新回数が少ないときは、アンケートにより得られた結果を判定基準に反映させ、その後、情報の更新が所定の回数行われた後には、ユーザの視聴質ランクを取得する方法としてアンケートを用いる方法を省略し、コンテンツ分類、到達時間、到達方法、或いは閲覧度合に基づいて決定する方法により視聴質ランクを取得しても良い。
本実施の形態においては、視聴質ランク取得処理(図20、図31、図32、図33)において、ユーザの視聴質ランクを取得する方法として、アンケートにおけるユーザの回答に基づいて決定する方法と、ユーザがユーザ端末13を操作して要求したコンテンツの分類によって決定する方法と、到達時間に基づいて決定する方法と、到達方法に基づいて決定する方法と、ユーザの閲覧度合に基づいて決定する方法とを用いる例を説明したが、これらの決定方法を用いた処理を単独で実行してユーザの視聴率ランクを取得することも、複数の決定方法毎の処理の結果をもとに、その結果の相関関係を公知の統計的技法により分析し、その分析結果からユーザの視聴率ランクを取得するようにしても良い。
なお、本実施の形態においては、図2に示す広告制御情報入力処理部211、ユーザ視聴質ランク取得処理部212、広告制御処理部213、広告出力結果保存処理部214、及び広告出力結果確認処理部215の各処理部、及び、契約情報記憶部221、ユーザ視聴質ランク記憶部222、視聴質ランク実績記憶部223、ページ情報記憶部224、視聴質テーブル225、広告制御情報記憶部226及び広告出力結果記憶部227の各記憶部のいずれも、アドサーバー20が備えるものとして説明した。この構成によれば、アドサーバー20において多くの情報及びその処理を管理できるという利点があるが、本発明はこれに限定されるものではなく、その一部または全部を、ユーザ端末13自身が備える構成としても良いし、他のサーバ装置(図示略)が備える構成としても良い。
ここで、ユーザ端末13が、図2に示すアドサーバー20の機能部の一部を備える例について、図34及び図35を参照して説明する。
図34は、ユーザ端末13及びアドサーバー20の機能的構成について、別の例を示すブロック図である。
図34に示す例では、ユーザ端末13が、ユーザ視聴質ランク取得処理部212、ユーザ視聴質ランク記憶部222、視聴質ランク実績記憶部223、及びページ情報記憶部224を備えている。また、アドサーバー20は、広告制御情報入力処理部211、広告制御処理部213、広告出力結果保存処理部214及び広告出力結果確認処理部215の各処理部と、契約情報記憶部221、ページ情報記憶部224、視聴質テーブル225、広告制御情報記憶部226及び広告出力結果記憶部227の各記憶部とを備える構成である。
なお、ユーザ端末13が有するページ情報記憶部224と、アドサーバー20が有するページ情報記憶部224とは互いに同期され、同じ内容の情報を記憶する。
このように、図2に示すアドサーバー20が備える各機能部の一部を、ユーザ端末13が備える構成とすることで、ユーザ端末13を操作するユーザ固有の視聴質ランク実績をユーザ端末13において記憶することができる。これにより、ユーザ端末13においてユーザの視聴質ランクを求めてアドサーバー20に通知することができ、アドサーバー20においては、ユーザ端末13から通知される視聴質ランクに基づいて迅速な処理を行うことができるという利点がある。
また、図35は、ユーザ端末13及びアドサーバー20の機能的構成について、さらに別の例を示すブロック図である。
図35に示す例では、ユーザ端末13が、ユーザ視聴質ランク取得処理部212、広告制御処理部213、ユーザ視聴質ランク記憶部222、視聴質ランク実績記憶部223、ページ情報記憶部224、視聴質テーブル225及び広告制御情報記憶部226を備えている。また、アドサーバー20は、広告制御情報入力処理部211、広告出力結果保存処理部214及び広告出力結果確認処理部215の各処理部と、契約情報記憶部221、ページ情報記憶部224、視聴質テーブル225及び広告出力結果記憶部227の各記憶部とを備える構成である。
なお、ユーザ端末13が有するページ情報記憶部224及び視聴質テーブル225と、アドサーバー20が有するページ情報記憶部224及び視聴質テーブル225とは互いに同期され、同じ内容の情報を記憶する。
このように、図2に示すアドサーバー20が備える各機能部の一部を、ユーザ端末13が備える構成とすることで、ユーザ端末13を操作するユーザの属性に応じた広告制御情報のみを、ユーザ端末13の広告制御情報記憶部226に格納することができる。これによって、より効率の良い広告を行うことができるという利点がある。
また、ユーザ端末13とアドサーバー20との間におけるネットワーク11の具体的態様は任意であり、ユーザ端末13及び広告主端末15としては、パーソナルコンピュータ、PDA、携帯電話機、通信機能(双方向通信機能)を備えたテレビ受像器及びテレビ放送受信機等の他、各種電子機器を用いることが可能であり、その具体的な構成は限定されない。その他の細部構成についても、本発明の趣旨を損なうことのない範囲において適宜変更可能である。
本発明を適用した実施の形態における広告システム1の概略構成を示す図である。 図1に示すアドサーバー20の機能的構成を示すブロック図である。 図1に示す広告システム1における広告効果の基準を説明するための図である。 図1に示す広告システム1におけるGQPの値と広告表示回数の相関を示す図表である。 図1に示す広告システム1におけるGQPの値と広告表示回数の相関を示す図表であり、(a)は広告を表示するユーザのランクが特定のランクに限定されない場合を示し、(b)は、(a)と同様にユーザのランクが特定のランクに限定されないが、表示結果平均視聴質が指定された場合を示す。 図1に示す広告主端末15の表示画面上に表示される広告制御情報入力画面301の構成例を示す図である。 図1に示す広告主端末15の表示画面上に表示される広告制御情報入力画面302の構成例を示す図である。 図2に示す契約情報記憶部221のレコードフォーマットの一例を示す図である。 図2に示すユーザ視聴質ランク記憶部222のレコードフォーマットの一例を示す図である。 図2に示す視聴質ランク実績記憶部223のレコードフォーマットの一例を示す図である。 図2に示す視聴質ランク実績記憶部223のレコードフォーマットの別の例を示す図である。 図2に示す視聴質ランク実績記憶部223のレコードフォーマットのさらに別の例を示す図である。 図2に示すページ情報記憶部224のレコードフォーマットの一例を示す図である。 図2に示す視聴質テーブル225の構成例を示す図であり、(a)は視聴質テーブル225に含まれる視聴質ポイントテーブル225aのレコードフォーマットの一例を示し、(b)は視聴質テーブル225に含まれる視聴質単価テーブル225bのレコードフォーマットの一例を示し、(c)は視聴質テーブル225に含まれる視聴質度合テーブル225cのレコードフォーマットの一例を示す。 図2に示す広告制御情報記憶部226のレコードフォーマットの一例を示す図である。 図2に示す広告表示結果記憶部227のレコードフォーマットの一例を示す図である。 図1のアドサーバー20により実行される広告表示回数配分処理を示すフローチャートである。 図1に示す広告システム1の動作を示すフローチャートである。 図1に示す広告システム1の動作の別の例を示すフローチャートである。 図1のアドサーバー20により実行されるユーザ視聴質ランク取得処理を示すフローチャートである。 図1のアドサーバー20により実行される広告制御処理を示すフローチャートである。 図1のアドサーバー20により実行される広告制御処理の別の例を示すフローチャートである。 図1のアドサーバー20により実行される広告表示結果保存処理を示すフローチャートである。 図1に示す広告主端末15の表示画面上に表示される広告表示結果画面303の構成例を示す図である。 図1に示すユーザ端末13の表示画面上に表示されるアンケート表示フォーマット304の構成例を示す図である。 図1に示すユーザ端末13の表示画面上に表示される広告表示イメージの構成例を示す図である。 図2に示す視聴質ランク実績記憶部223のレコードフォーマットのさらに別の例を示す図である。 図2に示す視聴質ランク実績記憶部223のレコードフォーマットのさらに別の例を示す図である。 図1に示す広告システム1の動作のさらに別の例を示すフローチャートである。 図1に示す広告システム1の動作のさらに別の例を示すフローチャートである。 図1のアドサーバー20により実行されるユーザ視聴質ランク取得処理の別の例を示す全体のフローチャートである。 図31のユーザ視聴質ランク取得処理における視聴質ランクの取得(ステップS300)での処理の詳細を示すフローチャートである。 図31のユーザ視聴質ランク取得処理における視聴質ランク実績保存(ステップS500)での処理の詳細を示すフローチャートである。 図1に示すユーザ端末13及びアドサーバー20の機能的構成について、別の例を示すブロック図である。 図1に示すユーザ端末13及びアドサーバー20の機能的構成について、さらに別の例を示すブロック図である。
符号の説明
1 広告システム
11 ネットワーク
13 ユーザ端末
15 広告主端末
20 アドサーバー

Claims (23)

  1. ユーザが操作するユーザ端末に対して広告データを送信し、前記ユーザ端末において広告を出力させる広告システムであって、
    前記ユーザ端末に広告を出力させる条件を示す制御情報を広告毎に記憶する広告制御情報記憶手段と、
    前記ユーザ端末を操作するユーザの視聴質を取得するユーザ視聴質取得手段と、
    前記広告制御情報記憶手段に記憶された制御情報と、前記ユーザ視聴質取得手段により取得された視聴質に基づいて、前記ユーザ端末に対する広告データの送信を制御する広告制御手段と、
    を備えることを特徴とする広告システム。
  2. 前記ユーザ視聴質取得手段は、前記ユーザ端末を操作するユーザの視聴質を数値化した視聴質ランクを取得するものであり、
    前記広告制御手段は、前記広告制御情報記憶手段に記憶された制御情報と、前記ユーザ視聴質取得手段により取得された視聴質ランクに基づいて、前記ユーザ端末に対する広告データの送信を制御することを特徴とする請求項1記載の広告システム。
  3. 前記ユーザ視聴質取得手段は、視聴質ランク取得用のアンケートに対して前記ユーザ端末の操作により入力される回答に基づいて、前記ユーザ端末を操作するユーザの視聴質ランクを取得することを特徴とする請求項2記載の広告システム。
  4. 前記広告システムは、前記ユーザ端末からの要求に応じてコンテンツを前記ユーザ端末に提供するものであって、
    前記ユーザ端末に対して提供されるコンテンツ毎にユーザの視聴質ランクに係る情報を記憶するコンテンツ毎視聴質ランク実績記憶手段をさらに備え、
    前記ユーザ視聴質取得手段は、前記ユーザ端末によりコンテンツが要求された場合に、要求されたコンテンツに対応して前記コンテンツ毎視聴質ランク実績記憶手段に記憶された情報に基づいて前記ユーザ端末を操作するユーザの視聴質ランクを取得すること、
    を特徴とする請求項2記載の広告システム。
  5. 前記ユーザ視聴質取得手段は、視聴質ランク取得用のアンケートに対して前記ユーザ端末の操作により入力される回答に基づいて、前記ユーザ端末を操作するユーザの視聴質ランクを取得し、取得した視聴質ランクに基づいて前記コンテンツ毎視聴質ランク実績記憶手段に記憶された情報を更新することを特徴とする請求項4記載の広告システム。
  6. 前記広告システムは、前記ユーザ端末からの要求に応じて、有線又は無線により放送される番組、劇場公開される映画、演劇、演奏その他のイベントに関連するコンテンツを前記ユーザ端末に提供するものであって、
    前記ユーザ端末に提供されるコンテンツに対応づけて、当該コンテンツが関連する放送番組、映画、演劇、演奏その他のイベントの提供に係る日又は日時又は時刻を示す情報を記憶する主題情報記憶手段と、
    前記ユーザ端末によりコンテンツが要求された日又は日時又は時刻と、当該コンテンツが関連する放送番組、映画、演劇、演奏その他のイベントの提供に係る日又は日時又は時刻との前後関係に対応づけて、ユーザの視聴質ランクに係る情報を記憶する提供時間視聴質ランク実績記憶手段とをさらに備え、
    前記ユーザ視聴質取得手段は、前記ユーザ端末によってコンテンツが要求された場合に、前記主題情報記憶手段に記憶された情報に基づいて、コンテンツが要求された日又は日時又は時刻と当該コンテンツが関連する放送番組、映画、演劇、演奏その他のイベントの提供に係る日又は日時又は時刻との前後関係を求め、求めた前後関係と前記提供時間視聴質ランク実績記憶手段に記憶された情報とに基づいて、前記ユーザ端末を操作するユーザの視聴質ランクを取得することを特徴とする請求項2記載の広告システム。
  7. 前記ユーザ視聴質取得手段は、視聴質ランク取得用のアンケートに対して前記ユーザ端末の操作により入力される回答に基づいて、前記ユーザ端末を操作するユーザの視聴質ランクを取得し、取得した視聴質ランクに基づいて前記提供時間視聴質ランク実績記憶手段に記憶された情報を更新することを特徴とする請求項6記載の広告システム。
  8. 前記広告システムは、前記ユーザ端末からの要求に応じて、有線又は無線により放送される番組、劇場公開される映画、演劇、演奏その他のイベントに関連するコンテンツを前記ユーザ端末に提供するものであって、
    前記ユーザが前記コンテンツに到達するために用いた手段又は契機を示す情報に対応づけて、ユーザの視聴質ランクに係る情報を記憶する到達方法視聴質ランク実績記憶手段をさらに備え、
    前記ユーザ視聴質取得手段は、前記ユーザ端末によってコンテンツが要求された場合に、当該コンテンツ要求情報に含まれる、前記ユーザが前記コンテンツに到達するために用いた手段又は契機を示す情報を取得し、取得した到達の手段又は契機を示す情報と前記到達方法視聴質ランク実績記憶手段に記憶された情報とに基づいて、前記ユーザ端末を操作するユーザの視聴質ランクを取得することを特徴とする請求項2記載の広告システム。
  9. 前記ユーザ視聴質取得手段は、視聴質ランク取得用のアンケートに対して前記ユーザ端末の操作により入力される回答に基づいて、前記ユーザ端末を操作するユーザの視聴質ランクを取得し、取得した視聴質ランクに基づいて前記到達方法視聴質ランク実績記憶手段に記憶された情報を更新することを特徴とする請求項8記載の広告システム。
  10. 前記広告システムは、前記ユーザ端末からの要求に応じて、有線又は無線により放送される番組、劇場公開される映画、演劇、演奏その他のイベントに関連するコンテンツを前記ユーザ端末に提供するものであって、
    前記コンテンツを全て閲覧又は聴取又は視聴するのに要する時間と前記ユーザが前記コンテンツを閲覧又は聴取又は視聴した実時間との関係に関する情報に対応づけて、ユーザの視聴質ランクに係る情報を記憶する閲覧度合視聴質ランク実績記憶手段をさらに備え、
    前記ユーザ視聴質取得手段は、前記ユーザ端末によってコンテンツが要求された場合に、前記ユーザが前記コンテンツを閲覧又は聴取又は視聴した実時間を取得し、前記コンテンツを全て閲覧又は聴取又は視聴するのに要する時間と取得した実時間との関係を求め、求めた関係と前記閲覧度合視聴質ランク実績記憶手段に記憶された情報とに基づいて、前記ユーザ端末を操作するユーザの視聴質ランクを取得することを特徴とする請求項2記載の広告システム。
  11. 前記ユーザ視聴質取得手段は、視聴質ランク取得用のアンケートに対して前記ユーザ端末の操作により入力される回答に基づいて、前記ユーザ端末を操作するユーザの視聴質ランクを取得し、取得した視聴質ランクに基づいて前記閲覧度合視聴質ランク実績記憶手段に記憶された情報を更新することを特徴とする請求項10記載の広告システム。
  12. 前記広告システムは、前記ユーザ端末からの要求に応じてコンテンツを前記ユーザ端末に提供するものであって、
    前記コンテンツの提供に係る日又は日時又は時刻を示す情報を記憶する主題情報記憶手段と、
    前記コンテンツの提供に係る日又は日時又は時刻と前記ユーザ端末をユーザが操作して前記コンテンツに到達した日又は日時又は時刻との差分に対応づけて、ユーザの視聴質ランクに係る情報を記憶する到達時間視聴質ランク実績記憶手段とをさらに備え、
    前記ユーザ視聴質取得手段は、前記ユーザ端末によってコンテンツが要求された場合に、前記主題情報記憶手段に記憶された情報に基づいて、前記コンテンツの提供に係る日又は日時又は時刻と前記コンテンツに到達した日又は日時又は時刻との差分を到達時間として求め、求めた到達時間と前記到達時間視聴質ランク実績記憶手段に記憶された情報とに基づいて、前記ユーザ端末を操作するユーザの視聴質ランクを取得することを特徴とする請求項2記載の広告システム。
  13. 前記ユーザ視聴質取得手段は、視聴質ランク取得用のアンケートに対して前記ユーザ端末の操作により入力される回答に基づいて、前記ユーザ端末を操作するユーザの視聴質ランクを取得し、取得した視聴質ランクに基づいて前記到達時間視聴質ランク実績記憶手段に記憶された情報を更新することを特徴とする請求項12記載の広告システム。
  14. 前記広告システムは、前記ユーザ端末からの要求に応じてコンテンツを前記ユーザ端末に提供するものであって、
    前記ユーザが前記コンテンツに到達するために用いた手段又は契機を示す情報に対応づけて、ユーザの視聴質ランクに係る情報を記憶する到達方法視聴質ランク実績記憶手段をさらに備え、
    前記ユーザ視聴質取得手段は、前記ユーザ端末によってコンテンツが要求された場合に、当該コンテンツ要求情報に含まれる、前記ユーザが前記コンテンツに到達するために用いた手段又は契機を示す情報を取得し、取得した前記到達の手段又は契機を示す情報と前記到達方法視聴質ランク実績記憶手段に記憶された情報とに基づいて、前記ユーザ端末を操作するユーザの視聴質ランクを取得することを特徴とする請求項2記載の広告システム。
  15. 前記ユーザ視聴質取得手段は、視聴質ランク取得用のアンケートに対して前記ユーザ端末の操作により入力される回答に基づいて、前記ユーザ端末を操作するユーザの視聴質ランクを取得し、取得した視聴質ランクに基づいて前記到達方法視聴質ランク実績記憶手段に記憶された情報を更新することを特徴とする請求項14記載の広告システム。
  16. 前記広告システムは、前記ユーザ端末からの要求に応じてコンテンツを前記ユーザ端末に提供するものであって、
    前記コンテンツを全て閲覧又は聴取又は視聴するのに要する時間と前記ユーザが前記コンテンツを閲覧又は聴取又は視聴した実時間との関係に関する情報に対応づけて、ユーザの視聴質ランクに係る情報を記憶する閲覧度合視聴質ランク実績記憶手段をさらに備え、
    前記ユーザ視聴質取得手段は、前記ユーザ端末によってコンテンツが要求された場合に、前記ユーザが前記コンテンツを閲覧又は聴取又は視聴した実時間を取得し、前記コンテンツを全て閲覧又は聴取又は視聴するのに要する時間と取得した実時間との関係を求め、求めた関係と前記閲覧度合視聴質ランク実績記憶手段に記憶された情報とに基づいて、前記ユーザ端末を操作するユーザの視聴質ランクを取得することを特徴とする請求項2記載の広告システム。
  17. 前記ユーザ視聴質取得手段は、視聴質ランク取得用のアンケートに対して前記ユーザ端末の操作により入力される回答に基づいて、前記ユーザ端末を操作するユーザの視聴質ランクを取得し、取得した視聴質ランクに基づいて前記閲覧度合視聴質ランク実績記憶手段に記憶された情報を更新することを特徴とする請求項16記載の広告システム。
  18. ユーザの視聴質ランク毎に視聴質ポイント値を記憶する視聴質ポイント記憶手段をさらに備え、
    前記広告制御情報記憶手段は、前記制御情報として、広告毎ののべ視聴質ポイント値を記憶するものであって、
    前記広告制御手段は、前記広告制御情報記憶手段にのべ視聴質ポイント値が記憶された広告の広告データを前記ユーザ端末へ送信する場合に、前記ユーザ視聴質取得手段により取得された視聴質ランクに基づいて前記視聴質ポイント記憶手段に記憶された視聴質ポイント値を取得し、取得した視聴質ポイント値の累積値が前記広告制御情報記憶手段に記憶されたのべ視聴質ポイント値に達するまで、当該広告の広告データを前記ユーザ端末に送信させることを特徴とする請求項2から17のいずれかに記載の広告システム。
  19. ユーザの視聴質ランク毎に広告単価を記憶する視聴質単価記憶手段をさらに備え、
    前記広告制御情報記憶手段は、前記制御情報として、広告毎の合計広告金額を記憶するものであって、
    前記広告制御手段は、前記広告制御情報記憶手段に合計広告金額が記憶された広告の広告データを前記ユーザ端末へ送信する場合に、前記ユーザ視聴質取得手段により取得された視聴質ランクに基づいて前記視聴質単価記憶手段に記憶された単価を取得し、取得した単価の累積値が前記広告制御情報記憶手段に記憶された合計広告金額に達するまで当該広告の広告データを前記ユーザ端末に送信させることを特徴とする請求項2から17のいずれかに記載の広告システム。
  20. ユーザの視聴質ランク毎に視聴質度合を記憶する視聴質度合記憶手段をさらに備え、
    前記広告制御情報記憶手段は、前記制御情報として、広告毎の平均視聴質度合を記憶するものであって、
    前記広告制御手段は、前記広告制御情報記憶手段に平均視聴質度合が記憶された広告の広告データを前記ユーザ端末へ送信する場合に、前記ユーザ視聴質取得手段により取得された視聴質ランクに基づいて前記視聴質度合記憶手段に記憶された視聴質度合を取得し、当該広告について取得した視聴質の平均値が前記広告制御情報記憶手段に記憶された平均視聴質度合に一致するように当該広告の広告データを前記ユーザ端末に送信させることを特徴とする請求項2から19のいずれかに記載の広告システム。
  21. ユーザが操作するユーザ端末に対して広告データを送信し、前記ユーザ端末において広告を出力させる広告システムにおける広告制御方法であって、
    前記広告システムは、前記ユーザ端末に広告を出力させる条件を示す制御情報を広告毎に記憶する広告制御情報記憶手段を備え、
    前記ユーザ端末を操作するユーザの視聴質を取得し、
    取得した視聴質と、前記広告制御情報記憶手段に記憶された制御情報とに基づいて、前記ユーザ端末に対する広告データの送信を制御すること、
    を特徴とする広告制御方法。
  22. ユーザが操作するユーザ端末に対して広告データを送信し、前記ユーザ端末において広告を出力させる広告システムにおける広告評価方法であって、
    前記広告システムは、前記ユーザ端末に対して前記広告データを送信して広告を出力させる広告出力ステップと、
    前記広告出力ステップの前または後において、前記ユーザ端末を操作するユーザの視聴質を取得する視聴質取得ステップと、
    前記広告出力ステップ及び前記視聴質取得ステップの後に、前記視聴質取得ステップで取得した視聴質を、前記広告に対応づけて記録する記録ステップと、
    を含むことを特徴とする広告評価方法。
  23. 前記広告システムは、前記視聴質取得ステップにおいて、前記ユーザ端末を操作するユーザの視聴質を数値化した視聴質ランクを取得し、
    前記記録ステップにおいて、前記視聴質取得ステップで取得した視聴質ランクを、前記広告に対応づけて記録することを特徴とする請求項22記載の広告評価方法。
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