JP2006047393A - 定着装置 - Google Patents

定着装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2006047393A
JP2006047393A JP2004224507A JP2004224507A JP2006047393A JP 2006047393 A JP2006047393 A JP 2006047393A JP 2004224507 A JP2004224507 A JP 2004224507A JP 2004224507 A JP2004224507 A JP 2004224507A JP 2006047393 A JP2006047393 A JP 2006047393A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
temperature
heat roller
contact
temperature sensor
fixing device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2004224507A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshiyuki Hamada
敏行 浜田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyocera Document Solutions Inc
Original Assignee
Kyocera Mita Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kyocera Mita Corp filed Critical Kyocera Mita Corp
Priority to JP2004224507A priority Critical patent/JP2006047393A/ja
Publication of JP2006047393A publication Critical patent/JP2006047393A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】耐久性が高くて、熱ローラの通紙域を高精度に且つ確実に温度制御できる定着装置を提供する。
【解決手段】本定着装置1では、用紙に転写されたトナーを定着させるために熱ローラ3と、圧ローラ4とを備える。用紙が接触しない熱ローラ3の端部3bの非通紙域11に配置され熱ローラ3の温度を測定するための接触型温度センサ9が設けられる。熱ローラ3の軸方向中央部3cに対向して配置され非接触状態で熱ローラ3の温度を測定するための非接触型温度センサ8が設けられる。制御部6により、熱ローラ3の温度が第1の所定温度未満のときは、接触型温度センサ9の検知温度に基づいて熱ローラ3の温度を制御し、それ以外のときは、非接触型温度センサ8の検知温度に基づいて熱ローラ3の温度を制御する。
【選択図】 図3

Description

この発明は、複写機、プリンタ、ファクシミリ等の画像形成装置に用いられる定着装置に関する。
従来の定着装置には、熱ローラの軸方向中央の通紙域の温度を測定できるように、通紙域に対向して温度センサを設けたものがある(例えば、特許文献1,2および3参照)。また、特許文献1,2および3の定着装置では、熱ローラの軸方向端部にある非通紙域の温度も測定できるようにされている。
いずれの定着装置でも、熱ローラの温度制御は、基本的に通紙域の測定温度に基づいて行われる。また、非通紙域の測定温度は、例えば、特許文献1では過熱検知用に用いられ、また、特許文献2では通紙域の温度センサの出力信号の補正用に利用される。
特開平6−11995号公報 特開平11−212393号公報 特開2003−66761号公報
ところで、例えば複写機に用いられる定着装置では、コピースピード、紙サイズ等の条件が変化しても定着不良の発生を防止することが要請されている。特に、このことは、薄肉の熱ローラを有する定着装置の場合に、強く要請されている。この要請に応えるには、定着装置の熱ローラをきめ細かく温度制御することが必要とされ、このために、通紙域の温度を精度良く測定できるように、上述の特許文献1〜3のような熱ローラの通紙域の温度を測定できる温度センサを設けることが考えられている。
また、通紙域に対応する温度センサには、熱ローラの耐久性の低下を防止するために、非接触型の温度センサの利用が考えられる。
しかし、非接触型の温度センサを熱ローラの通紙域に対向して配置しても、温度を高精度に測定できない場合があることが判明した。例えば、複写機の電源を投入した直後には、通例、非接触型の温度センサの周囲の温度が低く、非接触型の温度センサの感度が低いことがある。その結果、出力信号が不安定になり、温度が高精度に測定されず、ひいては、熱ローラの温度制御が不安定になり、例えば定着不良が発生する虞がある。
そこで、この発明の目的は、耐久性が高くて、熱ローラの通紙域を高精度に且つ確実に温度制御できる定着装置を提供することである。
本発明は、用紙に転写されたトナーを定着させるために、トナーおよび用紙を加熱する熱ローラを備えた定着装置であって、用紙が接触しない熱ローラの端部の非通紙域に配置され、熱ローラに接して、熱ローラの温度を測定するための接触型温度センサと、熱ローラの軸方向中央部に対向し、熱ローラの表面と所定の間隔をあけた非接触状態で配置され、熱ローラの温度を測定するための非接触型温度センサと、熱ローラの温度が所定温度未満のときは、上記接触型温度センサの検知温度に基づいて熱ローラの温度を制御し、熱ローラの温度が所定温度以上のときは、上記非接触型温度センサの検知温度に基づいて熱ローラの温度を制御する制御手段とを含むことを特徴とする。
本発明によれば、熱ローラの温度が所定温度未満のときには、非接触型の温度センサよりも出力信号が安定する傾向にある接触型温度センサを用い、非接触型温度センサを用いる場合に比べて、通紙域の温度を高精度に測定することができる。また、熱ローラの温度が所定温度以上のときには、出力信号が安定した非接触型温度センサを用いることにより、熱ローラの通紙域の温度を非接触で精度良く測定でき、熱ローラの通紙域の温度制御を精度良く実現できる。その結果、非接触型温度センサを常時用いる場合に比べて、熱ローラの通紙域の温度を高精度に且つ確実に制御できる。しかも、熱ローラの通紙域の耐久性を高めることができる。
また、本発明において、上記熱ローラの温度が所定温度未満のときは、定着装置が定着動作を行っていない待機状態のときを含み、上記熱ローラの温度が所定温度以上のときは、定着装置が定着処理を行っている状態を含む場合がある。
この場合、定着処理を行うときには、出力信号が安定した状態にある非接触型温度センサを用いて、通紙域の温度を高精度に測定できる。一方、待機状態のときは、熱ローラの温度が低く、非接触型温度センサの出力信号が不安定になることが想定されるので、出力信号が安定化した接触型温度センサによる非通紙域の温度測定を通じて、通紙域の温度を高精度に測定できるようにしている。
以下では、この発明の実施の形態を、添付図面を参照して詳細に説明する。本実施形態では、定着装置を画像形成装置としての複写機に適用する場合に則して説明するが、画像形成装置としてのファクシミリ、プリンタ等に適用することもできる。
図1は、本発明の一実施形態の定着装置の概略構成の正面視での模式図である。図2は、定着装置の概略構成の側方視での模式図である。先ず図1を参照する。
定着装置1は、画像形成装置Aに内蔵されている。画像形成装置Aは、画像形成装置本体2と定着装置1とを有する。画像形成装置本体2からトナーが転写された用紙Pが定着装置1に搬送される。
定着装置1は、搬送された用紙および用紙上にあるトナーを加熱する熱ローラ3と、この熱ローラ3と対向し接触する圧ローラ4と、熱ローラ3の内部に配置される加熱手段としてのヒータランプ5とを備えている。
熱ローラ3および圧ローラ4は、互いに対向して平行に配置され、相対向する外周面3a,4aのニップ部3d,4d同士で接触している。圧ローラ4は、熱ローラ3の外周面3aを押圧している。熱ローラ3は、駆動源としての電動モータ(図示せず)により所定の回転方向に駆動される。熱ローラ3の回転に連動して、圧ローラ4が逆向きに回転する。
未定着のトナーを転写された転写材としての用紙を、熱ローラ3と圧ローラ4とのニップ部3d,4d同士の間に通紙して、用紙上のトナーを加熱と加圧とにより用紙に溶着する。
圧ローラ4は、金属筒の表面に耐熱性を有する弾性体層が比較的に厚く形成されている。
熱ローラ3は、金属等、例えば肉厚0.35mmの鉄製の薄肉筒部材の表面にフッ素樹脂をコートした中空形状をなす。なお、熱ローラ3の筒部材は、鉄製の他、ステンレス鋼、ニッケル、アルミニウム合金等により形成することもできる。また、熱ローラ3の筒部材の肉厚は、0.25mm〜1mmの範囲内で設定してもよい。
ヒータランプ5は、熱ローラ3の内部に収納されている。ヒータランプ5に通電することにより、熱ローラ3を内部から加熱して、熱ローラ3の表面としての外周面3aを所定の温度に上昇させるようになっている。ヒータランプ5には、ハロゲンランプ、キセノンランプ等を利用できる。
また、定着装置1は、熱ローラ3の温度を制御するための制御部6と、制御部6により制御されてヒータランプ5へ通電するための通電回路7と、熱ローラ3の温度を測定するための非接触型温度センサ8および接触型温度センサ9とを有している。
図2を参照して、熱ローラ3の外周面3aには、軸方向Xの中間部に設けられて定着処理するときに用紙と接する通紙域10と、軸方向Xの両端部3bに設けられ定着処理するときに用紙と接することがない一対の非通紙域11とを有する。一対の非通紙域11は、通紙域10以外の外周面3aの残りの部分である。
通紙域10は、定着処理可能な最大幅(熱ローラ3の軸方向寸法)の用紙P1を定着処理するときに当該最大幅の用紙P1と接する領域と一致する。また、通紙域10には、熱ローラ3の軸方向中央部3cに、定着処理可能な最小幅の用紙P2を定着処理するときに、当該最小幅の用紙P2と接する領域である最小通紙域12を有している。
また、熱ローラ3の外周面3aには、ヒータランプ5の通電時に軸方向Xについて均等に加熱される加熱領域13が設定されている。加熱領域13は、少なくとも通紙域10を含み、具体的には、通紙域10よりも軸方向Xの両側に所定長さ長く設定されている。
ヒータランプ5で加熱されているときは、加熱領域13内や通紙域10内の任意の位置の温度は等しい値になり、また、加熱領域13外の温度は、加熱領域13から遠ざかるほどに加熱領域13の温度から低くなる。なお、熱ローラ3の外周面3a上の通紙域10の温度を、単に熱ローラ3の温度ともいう。
非接触型温度センサ8は、熱ローラ3の外周面3aの通紙域10、例えば最小通紙域12の中央部に対向して、この外周面3aの通紙域10に所定量(例えば1mm)の隙間を開けた非接触状態で、外周面3aに近接して配置され、図示しない支持部材により支持され、この外周面3aの通紙域10の温度を測定できるようにされている。非接触型温度センサ8は、具体的にはサーミスタからなり、少なくとも最小通紙域12に少なくとも一つを設けられていればよい。
接触型温度センサ9は、熱ローラ3の外周面3aの非通紙域11、好ましくは加熱領域13に重なり合う部分に、より好ましくは通紙域10に隣接する部分に対向して配置され、外周面3aに接触して、図示しない支持部材により支持され、この外周面3aの非通紙域11の温度を、ひいては通紙域10の温度を測定できるようにされている。具体的には、接触型温度センサ9はサーミスタからなる。接触型温度センサ9は、少なくとも一つを設けられていればよい。
図1に戻って、定着装置1の制御部6は、マイクロコンピュータ、記憶手段としてのメモリ等を含み、予め記憶されたプログラムに基づいて以下のように制御を実行する。
また、制御部6には、非接触型温度センサ8が接続されている。制御部6は、非接触型温度センサ8からの出力信号に基づいて、熱ローラ3の外周面3aの通紙域10に対向して近接した位置の温度を検知でき、この検知温度を通じて、熱ローラ3の外周面3a上の通紙域10の温度を測定することができる。
また、制御部6には、接触型温度センサ9が接続されている。制御部6は、接触型温度センサ9からの出力信号に基づいて、熱ローラ3の外周面3a上の非通紙域11の温度を検知でき、この検知温度を通じて、熱ローラ3の外周面3a上の通紙域10の温度を測定することができる。
制御部6は、通電回路7に接続され、通電回路7を介してヒータランプ5への通電量を自在に制御できる。
制御部6は、非接触型温度センサ8からの出力信号を所定時間ごとに入力され、非接触型温度センサ8の検知温度に基づいて、ヒータランプ5への通電量を制御することにより、熱ローラ3の温度を所望の温度に自在に制御することができる。例えば、検知温度が目標温度よりも低い場合には、ヒータランプ5へ所定電力を通電し、熱ローラ3の温度を上昇させる。検知温度が目標温度よりも高い場合には、ヒータランプ5への通電を遮断し、熱ローラ3を放熱させて、熱ローラ3の温度を低下させる。
制御部6は、非接触型温度センサ8と同様に、接触型温度センサ9からの出力信号を所定時間ごとに入力され、接触型温度センサ9の検知温度に基づいて、ヒータランプ5への通電量を制御することにより、熱ローラ3の温度を所望の温度に自在に制御することができる。なお、上述の目標温度は、温度センサ8,9ごとに予め定められている。
定着装置1の制御部6は、画像形成装置本体2の制御部2aと接続されている。画像形成装置本体2の制御部2aは、定着装置1を動作させるための指令信号を定着装置1に与えるための指令手段として機能する。
図3は、制御部6の制御内容のフローチャートである。
定着装置1の制御部6は、所定のタイミングで、例えば指令信号に応答するときや、予め定める時間が経過するごとに、熱ローラ3の温度が第1の所定温度T1以上であるか、第1の所定温度T1未満であるかを判断する(ステップS1,2)。判断結果に基づいて、非接触型温度センサ8および接触型温度センサ9のいずれか一方を択一的に選択する。選択された一方の温度センサを用いて、熱ローラ3を待機状態および定着処理可能な状態の何れかの状態にするための熱ローラ3の温度制御を行う(ステップS4,5,6)。
熱ローラ3の温度が第1の所定温度T1、例えば60℃以上のときには(ステップS2でYES)、定着処理可能な状態にするための温度制御(ステップS3でYES,ステップS4)または待機状態にするための温度制御が行われる(ステップS3でNO,ステップS5)。ステップS4,5の熱ローラ3の温度制御には、非接触型温度センサ8が用いられる。
熱ローラ3の温度が第1の所定温度T1未満のときには(ステップS2でNO)、接触型温度センサ9が用いられ、待機状態にするための温度制御が行われる(ステップS6)。
具体的に説明する。画像形成装置Aの電源スイッチ(図示せず)がON操作されるときには、画像形成装置本体2の制御部2aから、待機状態にするための指令信号が定着装置1に与えられる。指令信号に応答して、定着装置1の制御部6は、熱ローラ3の温度が、第1の所定温度T1以上であるか否かを判断する(ステップS1,2)。
第1の所定温度T1は、例えば非接触型温度センサ8の出力信号が安定に得られるときの熱ローラ3の温度の下限値以上の値に設定される。また、第1の所定温度T1は、常温よりも高い値で、定着処理を行っている状態にあるときの熱ローラ3の温度(定着温度)未満の値で、待機状態にあるときの熱ローラ3の温度(待機温度)未満の値に設定される。
具体的には、熱ローラ3の温度は、非接触型温度センサ8により測定される。制御部6は、非接触型温度センサ8の出力信号に基づいて検知温度を求める。この検知温度は、厳密には、熱ローラ3の温度と異なるが、検知温度と熱ローラ3の温度とは、所定の対応関係に基づいて対応づけられている。また、第1の所定温度T1から、検知温度と熱ローラ3の温度との上述の対応関係に基づいて比較用の値が準備されている。この比較用の値と検知温度とを比較して、第1の所定温度T1と熱ローラ3の温度とを比較する。
熱ローラ3の温度が第1の所定温度T1以上の値の場合、非接触型温度センサ8が用いられる。非接触型温度センサ8の検知温度に基づいて、熱ローラ3の温度が所定の待機温度、例えば150℃に制御されて、待機状態が達成される(ステップS5)。
熱ローラ3の温度が第1の所定温度T1未満の値の場合、接触型温度センサ9が用いられる。接触型温度センサ9の検知温度に基づいて、熱ローラ3の温度が所定の待機温度、例えば150℃に制御されて、待機状態が達成される(ステップS6)。
待機状態が達成された後、画像形成装置本体2の操作部としての操作スイッチ(図示せず)が操作されて複写動作等の画像形成処理が開始されるときには、画像形成装置本体2の制御部2aから、定着処理可能な状態にするための指令信号が定着装置1に与えられる。指令信号に応答して、定着装置1の制御部6は、熱ローラ3の温度が、第1の所定温度T1以上であるか否かを判断する(ステップS1,2)。
通例、待機状態にある熱ローラ3の温度は、上記第1の所定温度T1よりも高いので、温度制御には非接触型温度センサ8が用いられる。非接触型温度センサ8の検知温度に基づいて、熱ローラ3の温度が定着温度、例えば170℃に制御されて、定着処理可能な状態が達成される(ステップS4)。
また、定着処理可能な状態にあるときに、待機状態にするための指令信号を受けると、ステップS1,2で説明したように、熱ローラ3の温度に基づいて、両温度センサ8,9の何れか一方が選択されるが、通例、定着処理で熱ローラ3の温度は、第1の所定温度よりも高いので、非接触型温度センサ8が選択され、これを用いて熱ローラ3の温度が制御され、待機状態が達成される(ステップS5)。
また、ステップS6で接触型温度センサ9を用いて熱ローラ3を待機状態に温度制御しているときに、所定時間が経過するごとに、上述したように、熱ローラ3の温度が、第1の所定温度T1以上であるか未満であるかが判断される(ステップS1,2)。熱ローラ3の温度が第1の所定温度T1以上の場合には、それまで温度制御に用いられていた接触型温度センサ9に代えて、非接触型温度センサ8が用いられて、以後の熱ローラ3の温度制御が行われる。熱ローラ3の温度が第1の所定温度T1未満の場合には、接触型温度センサ9が引き続き用いられる。
また、ステップS6で熱ローラ3の温度制御を開始して後に、ある程度の時間が経過すると、熱ローラ3の温度も上昇するから、接触型温度センサ9から非接触型温度センサ8への上述した切換えを、接触型温度センサ9を用いた温度制御を開始した時点から予め定める所定時間の経過後に、熱ローラ3の温度に基づかずに行うようにしてもよい。
また、ステップS6で接触型温度センサ9を用いて熱ローラ3を待機状態に温度制御しているときに、熱ローラ3の温度が上昇して第1の所定温度T1以上になっても、例えば定着処理のための指令信号が与えられるまで、接触型温度センサ9がそのまま継続して用いられてもよい。この場合、両温度センサ8,9を切り換えずに済むので、温度制御の安定性を高めることができる。
ところで、熱ローラ3の温度が待機温度に達した状態で、接触型温度センサ9がそのまま継続して用いられて待機状態に熱ローラ3を温度制御している場合に、熱ローラ3の軸方向に温度勾配が生じ、時間の経過とともに、熱ローラ3の軸方向中央部3cの温度が、端部3bの温度よりも徐々に高くなることがある。このような場合、端部3bにある接触型温度センサ9を用いて、熱ローラ3を待機状態に温度制御していると、中央部3cの温度が過度に上昇してしまう。
そこで、接触型温度センサ9を用いて温度制御しているときに、以下のようにするのが好ましい。すなわち、非接触型温度センサ8により熱ローラ3の温度を測定する。測定した熱ローラ3の温度が第2の所定温度以上であるか否かを判断する。熱ローラ3の温度が第2の所定温度未満である場合には、接触型温度センサ9を継続して用いる。熱ローラ3の温度が第2の所定温度以上である場合には、接触型温度センサ9から非接触型温度センサ8へ切換える。これにより、熱ローラ3の中央部3bが過度に温度上昇することを防止できる。ここで、第2の所定温度は、例えば、定着温度未満の値で且つ待機温度よりも所定の温度差で高い値に設定される。
このように本実施の形態によれば、熱ローラ3の温度が第1の所定温度T1未満のときには、非接触型温度センサ8よりも出力信号が安定する傾向にある接触型温度センサ9を用いて、非接触型温度センサ8を用いる場合に比べて、通紙域10の温度を高精度に測定することができる。また、熱ローラ3の温度が第1の所定温度以上のときには、出力信号が安定した非接触型温度センサ8を用いることにより、熱ローラ3の通紙域10の温度を非接触で精度良く測定でき、熱ローラ3の通紙域10の温度制御を精度良く実現できる。その結果、非接触型温度センサ8を常時用いる場合に比べて、熱ローラ3の通紙域10の温度を高精度に且つ確実に制御できる。
これにより、例えば、電源投入時等の低温度でのウォームアップ状態の立ち上がり時間を短くすることができる。また、低温度のときに低感度な傾向にある安価な、例えばサーミスタ等の非接触型温度センサ8の利用が可能となる。
また、非接触型温度センサ8であれば、熱ローラ3の通紙域10の耐久性を高めることができ、画像汚れの発生を抑制することもできる。
また、ステップS2で熱ローラ3の温度が第1の所定温度T1以上になるときには、ステップS4の定着処理を行っている状態が含まれ、この状態が、出力信号が安定した状態にある非接触型温度センサ8を用いて達成されるようにしている。これにより、通紙域10の温度を高精度に測定でき、熱ローラ3の温度を高精度に制御でき、定着不良の発生を防止できる。
また、本実施形態では、ステップS2で熱ローラ3の温度が第1の所定温度T1未満であるときには、ステップS5のように接触型温度センサ9を用いて待機状態を達成させている。これは、待機状態のときは、熱ローラ3の温度が低く、非接触型温度センサ8の出力信号が不安定になることが想定されるので、出力信号が安定化した接触型温度センサ9による非通紙域11の温度測定を通じて、通紙域10の温度を高精度に測定できるようにしている。その結果、待機状態での熱ローラ3の温度を高精度に制御でき、ひいては定着処理を行っている状態で熱ローラ3の温度を容易に高精度に制御できる。
なお、第1の所定温度T1は、上述の値に限定されず、例えば上述の第2の所定温度に等しい値にしてもよい。この場合、待機状態にするための温度制御には、常に接触型温度センサ9を用いることになる。
上述の実施形態では、ステップS1での熱ローラ3の温度と第1の所定温度T1との比較では、非接触型温度センサ8の検知温度を用いていたが、これには限定されず、例えば、接触型温度センサ9の検知温度や、両温度センサ8,9の検知温度をともに用いることも考えられる。その他、特許請求の範囲に記載された事項の範囲で種々の設計変更を施すことが可能である。
本発明の一実施形態の定着装置の概略構成の正面視の模式図である。 図1の定着装置の側面視での模式図である。 図1の定着装置の制御部の制御内容のフローチャートである。
符号の説明
1 定着装置
3 熱ローラ
3a 外周面(表面)
3b 端部
3c 中央部
6 制御部(制御手段)
8 非接触型温度センサ
9 接触型温度センサ
11 非通紙域
P 用紙

Claims (2)

  1. 用紙に転写されたトナーを定着させるために、トナーおよび用紙を加熱する熱ローラを備えた定着装置であって、
    用紙が接触しない熱ローラの端部の非通紙域に配置され、熱ローラに接して、熱ローラの温度を測定するための接触型温度センサと、
    熱ローラの軸方向中央部に対向し、熱ローラの表面と所定の間隔をあけた非接触状態で配置され、熱ローラの温度を測定するための非接触型温度センサと、
    熱ローラの温度が所定温度未満のときは、上記接触型温度センサの検知温度に基づいて熱ローラの温度を制御し、熱ローラの温度が所定温度以上のときは、上記非接触型温度センサの検知温度に基づいて熱ローラの温度を制御する制御手段とを含むことを特徴とする定着装置。
  2. 請求項1に記載の定着装置において、
    上記熱ローラの温度が所定温度未満のときは、定着装置が定着動作を行っていない待機状態のときを含み、
    上記熱ローラの温度が所定温度以上のときは、定着装置が定着処理を行っている状態を含むことを特徴とする定着装置。
JP2004224507A 2004-07-30 2004-07-30 定着装置 Pending JP2006047393A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004224507A JP2006047393A (ja) 2004-07-30 2004-07-30 定着装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004224507A JP2006047393A (ja) 2004-07-30 2004-07-30 定着装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2006047393A true JP2006047393A (ja) 2006-02-16

Family

ID=36026056

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004224507A Pending JP2006047393A (ja) 2004-07-30 2004-07-30 定着装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2006047393A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012048139A (ja) * 2010-08-30 2012-03-08 Ricoh Co Ltd 定着装置及び画像形成装置
US20130259508A1 (en) * 2012-03-29 2013-10-03 Kyocera Document Solutions Inc. Fixing device and image forming apparatus

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012048139A (ja) * 2010-08-30 2012-03-08 Ricoh Co Ltd 定着装置及び画像形成装置
US8953960B2 (en) 2010-08-30 2015-02-10 Ricoh Company, Ltd. Fixing device and image forming apparatus
US20130259508A1 (en) * 2012-03-29 2013-10-03 Kyocera Document Solutions Inc. Fixing device and image forming apparatus
US9229380B2 (en) * 2012-03-29 2016-01-05 Kyocera Document Solutions Inc. Fixing device and image forming apparatus

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4829700B2 (ja) 定着装置およびこれを用いた画像形成装置ならびに異常判定方法
JP6759024B2 (ja) 定着装置
JPH06337614A (ja) 定着装置
JP2015064548A (ja) 定着装置及び画像形成装置
KR102383348B1 (ko) 화상 가열 장치 및 화상 형성 장치
US9639039B2 (en) Image forming apparatus
JP5945515B2 (ja) 画像形成装置
JP2006047393A (ja) 定着装置
JP4262010B2 (ja) 定着装置
JP2006235477A (ja) 画像形成装置の定着装置
JP2006047394A (ja) 定着装置
JPH07104608A (ja) 画像形成装置
JP4362995B2 (ja) 画像形成装置
JP4769592B2 (ja) 定着装置
JP3363797B2 (ja) 定着装置
JP2000194228A (ja) 定着装置
JP2006039049A (ja) 定着器及び前記定着器を用いた画像形成装置とのその制御方法
JP2545390B2 (ja) 定着温度制御装置
JP2011033998A (ja) 像加熱装置
JP2018014163A (ja) ヒータ、定着装置及び画像形成装置
JP2006235478A (ja) 画像形成装置の定着装置
JP2006276564A (ja) 定着装置
JP2545392B2 (ja) 定着温度制御装置
JP2553067B2 (ja) 複写機の定着制御方法
JP2009237183A (ja) 定着装置および画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070627

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20091112

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20100304