JP2006046973A - 制御棒駆動水圧システム - Google Patents

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Abstract

【課題】HCUアキュムレータ充填専用またはブースタ用のポンプで負担することにより、制御棒駆動水ポンプの長期性能維持および高揚程仕様の緩和等を図る。
【解決手段】制御棒駆動機構を水圧により制御する複数の水圧制御ユニット10、および各水圧ユニットに設けられ高圧ガスにより水を加圧状態で収容するHCUアキュムレータ15を備え、充填水ライン11に、単独でHCUアキュムレータ15への必要圧力を充填し得る充填水ポンプ24を設置する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、改良型沸騰水型原子炉(ABWR)の制御棒駆動機構を水圧により緊急挿入(スクラム)するための制御棒駆動水圧システムに係り、特に制御棒駆動水の加圧源となるポンプ設備系統の構成を改良した制御棒駆動水圧システムに関するものである。
ABWRにおいては、原子炉出力制御や運転・停止等の動作を、電動・水圧駆動式改良型制御棒駆動機構(FMCRD:以下、単に「制御棒駆動機構」という。)による制御棒の炉心出入れ制御により行っている。
この制御棒駆動機構は、通常運転時の出力制御を電動モータの駆動により行ない、またスクラム時の緊急駆動は水圧制御により行う構成とされている。すなわち、制御棒駆動機構の駆動源としては、通常運転時の出力制御用駆動源として電動モータが備えられ、スクラム時の制御棒緊急挿入用駆動源としては、制御棒駆動水の加圧源となるアキュムレータ(HCUアキュムレータ)および制御棒駆動水ポンプ(CRDポンプ)等からなる制御棒駆動水圧システム(CRD水圧駆動系)が備えられている。
この制御棒駆動水圧システムでは、制御棒駆動水ポンプの吐出側に圧力計を備えた充填水ラインを備えており、この充填水ラインは、充填水ヘッダを介して複数の水圧制御ユニット(HCU)に接続されている。水圧制御ユニットは、高圧ガスにより水を加圧状態で収容するHCUアキュムレータを備え、このHCUアキュムレータはスクラム弁を介して制御棒駆動機構に接続されている。そして、緊急時には、HCUアキュムレータから加圧水が制御棒駆動機構に供給され、数秒以下でスクラム動作が行われるようになっている。
そして、スクラムリセット後においては、HCUアキュムレータへ加圧水の再充填が行われる。従来では、このスクラムリセット後のHCUアキュムレータに必要圧力を再充填するための手段として高揚程、高圧の制御棒駆動水ポンプ(制御棒駆動水ポンプ)が設けられている(例えば、特許文献1,2参照)。
この制御棒駆動水ポンプは、充填水ラインを介してHCUアキュムレータへ加圧水を再充填するHCUアキュムレータ充填機能のほか、CRDパージラインを介して制御棒駆動機構に冷却水を供給する機能(FMCRD冷却水供給機能)や、原子炉冷却材浄化設備(RIP/CUW)ポンプへのパージ水を供給する機能等(RIP/CUWポンプパージ水機能)等の各種機能を有している。これらの各機能毎に従来の制御棒駆動水ポンプのポンプ揚程の例を掲げると、下記の通りである。
FMCRD冷却水供給:8MPa程度
HCUアキュムレータ充填:約15MPa
RIP/CUWポンプパージ水:約8MPa
特開平8−62366号公報 特開平10−31088号公報
上述したように、HCUアキュムレータ充填機能を満足するためには、約15MPaという極めて高い揚程要求があるうえに、FMCRD冷却水供給およびRIP/CUWポンプパージ水機能等も果す必要から、従来の制御棒駆動水圧システムにおいては、制御棒駆動水ポンプが、非常に高揚程、高圧の常時運転ポンプとなり、このため既設ABWRプラントにおいて運転後長期間を経た場合には、性能劣化が問題となる。
また、ABWR用の制御棒駆動水ポンプは特別仕様のポンプとなっていることから、調達コストが従来のBWRプラントの制御棒駆動水ポンプに比べて2倍程度の価格となり、電力消費も大きくなり、経済上の問題も生じる。
さらに、従来では、制御棒駆動水ポンプによる最高仕様圧力がCRD系流量制御弁、RIP/CUWポンプパージラインのフローレビュータ/オリフィス、制御棒駆動水ポンプミニフローラインオリフィスあるいは制御棒駆動水ポンプミニフローライン手動ニードル弁等に対し、大きい差圧を生じさせ、エロージョンの発生原因となる可能性もある。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、水圧制御ユニットのHCUアキュムレータへの充填水機能の全部または一部を低圧のHCUアキュムレータ充填専用またはブースタ用のポンプで負担することにより、制御棒駆動水ポンプの長期性能維持および高揚程仕様の緩和等を図り、また従来のBWRプラント並みの制御棒駆動水ポンプ仕様で済むようにして対劣化信頼性の向上、コスト削減、電力消費低減等が図れ、しかも制御棒駆動水ポンプの最高仕様圧力での常用を回避可能として各種弁およびオリフィス等のエロージョン発生回避が図れ、さらにスクラムリセット後のHCUアキュムレータへの制御棒駆動水の充填を確実に行える制御棒駆動水圧システムを提供することを目的とする。
前記の目的を達成するために、請求項1に係る発明では、制御棒駆動水ポンプの吐出側に圧力計を備えた充填水ラインを設け、この充填水ラインを充填水ヘッダを介して複数の水圧制御ユニットに接続し、この水圧制御ユニットは高圧ガスにより水を加圧状態で収容するHCUアキュムレータを備え、このHCUアキュムレータをスクラム弁を介して制御棒駆動機構に接続した制御棒駆動水圧システムにおいて、前記充填水ラインに、単独で前記HCUアキュムレータへの必要圧力を充填し得る充填水ポンプを設置したことを特徴とする制御棒駆動水圧システムを提供する。
なお、本発明において望ましくは、充填水ポンプをHCUアキュムレータ充填専用のポンプとし、揚程を15MPa以上とする。
請求項2に係る発明では、制御棒駆動水ポンプの吐出側に圧力計を備えた充填水ラインを設け、この充填水ラインを充填水ヘッダを介して複数の水圧制御ユニットに接続し、この水圧制御ユニットは高圧ガスにより水を加圧状態で収容するHCUアキュムレータを備え、このHCUアキュムレータをスクラム弁を介して制御棒駆動機構に接続した制御棒駆動水圧システムにおいて、前記制御棒駆動水ポンプと同時に運転することにより前記HCUアキュムレータへの必要圧力を充填し得る充填水ポンプを設置したことを特徴とする制御棒駆動水圧システムを提供する。
この請求項2に係る発明において望ましくは、HCUアキュムレータ充填用のブースタポンプとし、揚程を5〜7MPa以上とする。
請求項3に係る発明では、前記充填水ラインに前記充填水ポンプをバイパスするバイパスラインを設け、前記制御棒駆動水ポンプで充填可能な圧力までは前記バイパスラインを介して前記制御棒駆動水ポンプによる圧力充填を行うようにした制御棒駆動水圧システムを提供する。
請求項4に係る発明では、制御棒駆動水ポンプを設置した冷却水ラインと、スクラム用の充填水ラインとを設け、この充填水ラインを充填水ヘッダを介して複数の水圧制御ユニットに接続し、この水圧制御ユニットは高圧ガスにより水を加圧状態で収容するHCUアキュムレータを備え、このHCUアキュムレータをスクラム弁を介して制御棒駆動機構に接続した制御棒駆動水圧システムにおいて、前記HCUアキュムレータへの必要圧力を単独で充填し得る充填水ポンプを前記充填水ラインに設置し、この充填水ポンプを設置した前記充填水ラインを、前記制御棒駆動水ポンプを設置した冷却水ラインから独立させたことを特徴とする制御棒駆動水圧システムを提供する。
なお、請求項4に係る発明において望ましくは、充填水ポンプをHCUアキュムレータ充填専用のポンプとし、揚程を15MPa以上とする。
請求項5に係る発明では、前記充填水ポンプの下流側に圧力計を設置し、この圧力計にてHCUアキュムレータ充填圧力を監視し、充填圧力低下を検出した時に前記充填水ポンプを起動し、充填完了時にその充填水ポンプを停止する制御棒駆動水圧システムを提供する。
請求項6に係る発明では、前記充填水ポンプの下流側に止め弁を設置し、前記HCUアキュムレータへ充填した圧力が前記制御棒駆動水ポンプ側へリークすることを防止する制御棒駆動水圧システムを提供する。
請求項7に係る発明では、前記充填水ポンプの下流側に遠隔操作弁を設置し、この遠隔操作弁の下流側に設置した圧力計によってHCUアキュムレータ充填圧力を監視し、充填圧力低時に遠隔操作弁を自動的に開弁するとともに前記充填水ポンプを起動して、前記HCUアキュムレータへの圧力充填を実施する一方、圧力充填完了時に前記遠隔操作弁を自動的に閉弁し、かつ前記充填水ポンプを自動停止する制御棒駆動水圧システムを提供する。
本発明によれば、HCUアキュムレータ充填機能を制御棒駆動水ポンプから分離させ、別ポンプを設置するなどのシステム変更を実施することにより、水圧制御ユニットのHCUアキュムレータへの充填水機能の全部または一部を低圧のHCUアキュムレータ充填専用またはブースタ用のポンプで負担することにより、制御棒駆動水ポンプの長期性能維持および高揚程仕様を緩和し、BWRプラントで採用している制御棒駆動水ポンプの適用を可能とすることができ、対劣化信頼性向上、コスト削減および電力消費低減等等を図ることができる。
また、本発明によれば、制御棒駆動水ポンプの最高仕様圧力での常用を回避することが可能となり、制御棒駆動水ポンプの健全性向上および制御棒駆動水ポンプコスト削減のほか、充填水ライン以外の最高仕様圧力の低減によるコスト削減、CRD系流量制御弁の差圧条件緩和(エロージョン防止)、RIP/CUWポンプパージラインのフローレビュータ/オリフィスの差圧条件緩和、制御棒駆動水ポンプミニフローラインオリフィスの差圧条件緩和および制御棒駆動水ポンプミニフローライン手動ニードル弁差圧条件緩和(エロージョン防止)、制御棒駆動機構の動力低減による低コスト化なども図れる。
また、HCUアキュムレータ充填に関しては時間的な要求がないことから、小容量、高揚程のポンプで何ら問題を生じることなく、確実に制御棒駆動水の充填を行える。
以下、本発明に係る制御棒駆動水圧システムの実施形態について、図面を参照して説明する。
[第1実施形態](図1)
図1は、本発明の第1実施形態による制御棒駆動水圧システム構成を示す系統図である。
この図1に示すように、本実施形態による制御棒駆動機構水圧駆動システム1では、制御棒駆動水ポンプ2の配管吐出側が、制御棒駆動機構に冷却水を供給するパージ水配管3と、HCUアキュムレータに充填水を供給する充填水配管4とに分岐されている。充填水配管4は途中にオリフィス5、逆支弁6、アキュムレータ7および圧力計8を順次設けて充填水ヘッダ9に接続されている。
充填水ヘッダ9には複数の充填水分岐管4a,4b‥4nが接続されており、これらの分岐管4a,4b‥4nは水圧制御ユニット(HCU)10にそれぞれ接続され、これにより充填水ライン11が構成されている。
水圧制御ユニット10は、充填水ライン11の充填水分岐管4a,4b‥4nに接続された駆動水配管12を有し、この駆動水配管12には充填水止め弁13および充填水チェック弁14が設けられている。
また、駆動水配管12にはHCUアキュムレータ15が設けられ、HCUアキュムレータ15には接続配管16を介して窒素容器17が接続されている。
さらに、駆動水配管12にはHCUアキュムレータ15の下流側にスクラム弁18が設けられ、このスクラム弁18の下流側で駆動水配管12が駆動水分岐管12a,12bとして分岐している。
そして、駆動水分岐管12a,12bは仕切弁19a,19bを介して制御棒駆動機構(CRD)20a,20bに接続されている。また、制御棒駆動機構20a,20bに冷却水を供給するパージ水配管3は、駆動水配管12下流側のスクラム弁18に接続されてCRDパージライン21を形成している。なお、CRDパージライン21の制御棒駆動水ポンプ2吐出側に、流量計22および遠隔操作弁23としての吐出弁が設けられている。
このような構成のもとで、本実施形態では、充填水ライン11における充填水配管4の圧力計8上流側にポンプ配管4aが接続されており、ポンプ配管4aに、単独でHCUアキュムレータ15への必要圧力を充填し得る充填水ポンプ24が設置されている。
この充填水ポンプ24は、例えばプランジャポンプ等からなる高揚程・低圧ポンプであり、HCUアキュムレータ充填専用のポンプとして、揚程を15MPa以上としたものである。
そして、充填水ポンプ24の下流側に設置されている圧力計8にてHCUアキュムレータ15の充填圧力を監視し、充填圧力低下を検出した時に充填水ポンプ24を起動し、充填完了時には充填水ポンプ24を停止するようになっている。
また、充填水ポンプ24の下流側には、遠隔操作弁25としての吐出弁が設置され、この遠隔操作弁25の下流側に設置した圧力計8によってHCUアキュムレータ15の充填圧力を監視し、充填圧力低時にこの遠隔操作弁25を自動的に開弁するとともに、充填水ポンプ24を起動して、HCUアキュムレータ15への圧力充填を実施する一方、圧力充填完了時には遠隔操作弁25としての吐出弁を自動的に閉弁し、かつ充填水ポンプ24を自動停止するようになっている。
充填水配管4には、制御棒駆動水ポンプ2と充填水ポンプ24との間の流路を開閉することができる流路切換え弁26が設けられ、制御棒駆動水ポンプ2と充填水ポンプ24とのいずれかの選択による単独ポンプ運転による圧力充填が行えるようになっている。
このような構成によると、HCUアキュムレータ15への充填水供給機能を、充填水ポンプ24によって制御棒駆動水ポンプ2から分離させるシステムにより、水圧制御ユニット10のHCUアキュムレータ15への充填水機能の全部をHCUアキュムレータ充填専用の充填水ポンプ24で負担することができる。
したがって、スクラムリセット後に、制御棒駆動水ポンプ2に代えて充填水ポンプ24を単独で運転することでHCUアキュムレータ15への必要圧力充填を行うことにより、制御棒駆動水ポンプ2の長期性能維持および高揚程仕様を緩和することができ、従来のBWRプラントで採用している制御棒駆動水ポンプの適用を可能とすることができ、対劣化信頼性向上、コスト削減および電力消費低減等等を図ることができる。
また、本実施形態によれば、制御棒駆動水ポンプ2の最高仕様圧力での常用を回避することが可能となり、制御棒駆動水ポンプの健全性向上および制御棒駆動水ポンプ2のコスト削減が図れる。
さらに、充填水ライン11以外の最高仕様圧力を低減することができるためコスト削減が図れるほか、CRD系流量制御弁の差圧条件緩和(エロージョン防止)、RIP/CUWポンプパージラインのフローレビュータ/オリフィスの差圧条件緩和、制御棒駆動水ポンプミニフローラインオリフィスの差圧条件緩和および制御棒駆動水ポンプミニフローライン手動ニードル弁差圧条件緩和(エロージョン防止)、制御棒駆動機構の動力低減による低コスト化なども併せて図れるようになる。
また、HCUアキュムレータ15の充填作用に関しては時間的な要求がないことから、本実施形態の充填水ポンプ24としては、小容量、高揚程のポンプの適用により何ら問題を生じることなく、確実に制御棒駆動水の充填を行うことができる。
[第2実施形態](図2)
図2は、本発明の第2実施形態による制御棒駆動水圧システム構成を示す系統図である。
この図2に示すように、本実施形態による制御棒駆動機構水圧駆動システム1では、充填水ライン11に、制御棒駆動水ポンプ2と同時に運転することによりHCUアキュムレータ15への必要圧力を充填し得る充填水ポンプ24が設置されている。
すなわち、この充填水ポンプ24は、HCUアキュムレータ充填用のブースタポンプとして充填水ライン11に制御棒駆動水ポンプ2と直列に配設されている。この充填水ポンプ24の揚程は、例えば5〜7MPa以上とされている。
また、充填水ライン11には、充填水ポンプ24をバイパスするバイパスライン27が設けられ、このバイパス27aを開として、制御棒駆動水ポンプ2で充填可能な圧力まではバイパスライン27を介して制御棒駆動水ポンプ2による圧力充填を行うことができるようになっている。
したがって、本実施形態では、例えば所定充填圧力まで制御棒駆動水ポンプ2を使用し、その後ブースタポンプとしての充填水ポンプ24を追加起動して最終必要圧力まで充填作用を行う等の運用を行うことができる。
なお、充填水ポンプ24の下流側には、止め弁28が設置され、HCUアキュムレータ15へ充填した圧力が制御棒駆動水ポンプ2側へリークすることを防止するようになっている。
また、本実施形態でも充填水ポンプの下流側に圧力計8が設置され、この圧力計8にてHCUアキュムレータ充填圧力を監視し、充填圧力低下を検出した時に充填水ポンプ24を起動し、充填完了時にその充填水ポンプ24を停止する制御機構が組み込まれている。
また、充填水ポンプ24の下流側には、遠隔操作弁28としての吐出弁が設置され、この遠隔操作弁28の下流側に設置した圧力計8によってHCUアキュムレータ15の充填圧力を監視し、充填圧力低時にこの遠隔操作弁28を自動的に開弁するとともに、充填水ポンプ24を起動して、HCUアキュムレータ15への圧力充填を実施する一方、圧力充填完了時には遠隔操作弁28を自動的に閉弁し、かつ充填水ポンプ24を自動停止するようになっている。
その他の構成については、第1実施形態と略同様であるから、図2の対応部分に図1と同一の符号を付して説明を省略する。
以上の第2実施形態によれば、スクラムリセット後に制御棒駆動水ポンプ2と充填水ポンプ22とを順に起動して、その後同時運転し、あるいは同時起動することで、HCUアキュムレータ15への必要圧力再充填を行うことができる。
したがって、水圧制御ユニット10のHCUアキュムレータ15への充填水機能の一部をHCUアキュムレータ充填専用の充填水ポンプ24で負担することにより、HCUアキュムレータ15への必要圧力充填を行ない、制御棒駆動水ポンプ2の長期性能維持および高揚程仕様を緩和することができる。また、従来のBWRプラントで採用している制御棒駆動水ポンプの適用を可能とすることができ、対劣化信頼性向上、コスト削減および電力消費低減等等を図ることができる。
また、本実施形態によっても、制御棒駆動水ポンプ2の最高仕様圧力での常用を回避することが可能となり、制御棒駆動水ポンプの健全性向上および制御棒駆動水ポンプ2のコスト削減が図れる。
さらに、充填水ライン11以外の最高仕様圧力を低減することができるためコスト削減が図れるほか、CRD系流量制御弁の差圧条件緩和(エロージョン防止)、RIP/CUWポンプパージラインのフローレビュータ/オリフィスの差圧条件緩和、制御棒駆動水ポンプミニフローラインオリフィスの差圧条件緩和および制御棒駆動水ポンプミニフローライン手動ニードル弁差圧条件緩和(エロージョン防止)、制御棒駆動機構の動力低減による低コスト化なども併せて図れるようになる。
また、HCUアキュムレータ15の充填作用に関しては時間的な要求がないことから、本実施形態の充填水ポンプ24としては、小容量、高揚程のポンプの適用により何ら問題を生じることなく、確実に制御棒駆動水の充填を行うことができる。
なお、充填水ラインの圧力を監視しつつ、圧力低となった場合に、追加した充填水ポンプを起動させて、所定の加圧を行うことができる。
[第3実施形態](図3)
図3は、本発明の第3実施形態による制御棒駆動水圧システム構成を示す系統図である。
この図3に示すように、本実施形態による制御棒駆動機構水圧駆動システム1では、制御棒駆動水ポンプ2を設置した冷却水ライン21と、スクラム用の充填水ポンプ24を設置した充填水ライン11とが互いに独立したラインとして設けられている。
すなわち、HCUアキュムレータ15への必要圧力を単独で充填し得る充填水ポンプ24が充填水ライン11に設置され、この充填水ポンプ24を設置した充填水ラインが、制御棒駆動水ポンプ2を設置した冷却水ライン21から独立している。
充填水ライン11には、本実施形態でも充填水ポンプの下流側に圧力計8が設置され、この圧力計8にてHCUアキュムレータ充填圧力を監視し、充填圧力低下を検出した時に充填水ポンプ24を起動し、充填完了時にその充填水ポンプ24を停止する制御機構が組み込まれている。
また、充填水ポンプ24の下流側には、遠隔操作弁29としての吐出弁が設置され、この遠隔操作弁29の下流側に設置した圧力計8によってHCUアキュムレータ15の充填圧力を監視し、充填圧力低時にこの遠隔操作弁29を自動的に開弁するとともに、充填水ポンプ24を起動して、HCUアキュムレータ15への圧力充填を実施する一方、圧力充填完了時には遠隔操作弁29を自動的に閉弁し、かつ充填水ポンプ24を自動停止するようになっている。
一方、冷却水ライン21側においては、制御棒駆動水ポンプ2の駆動により、制御棒駆動機構12a,12bにパージ水が供給される。
その他の構成については、第1実施形態と略同様であるから、図3の対応部分に図1と同一の符号を付して説明を省略する。
以上の第3実施形態によれば、HCUアキュムレータ15への充填水供給機能を、充填水ポンプ24によって制御棒駆動水ポンプ2から分離させるシステムとし、水圧制御ユニット10のHCUアキュムレータ15への充填水機能の全部をHCUアキュムレータ充填専用の充填水ポンプ24で負担するようになっている。
したがって、スクラムリセット後に、制御棒駆動水ポンプ2に代えて充填水ポンプ24を単独で運転することでHCUアキュムレータ15への必要圧力充填を行うことにより、制御棒駆動水ポンプ2の長期性能維持および高揚程仕様を緩和することができ、従来のBWRプラントで採用している制御棒駆動水ポンプの適用を可能とすることができ、対劣化信頼性向上、コスト削減および電力消費低減等等を図ることができる。
また、本実施形態によっても、制御棒駆動水ポンプ2の最高仕様圧力での常用を回避することが可能となり、制御棒駆動水ポンプの健全性向上および制御棒駆動水ポンプ2のコスト削減が図れる。
さらに、充填水ライン11以外の最高仕様圧力を低減することができるためコスト削減が図れるほか、CRD系流量制御弁の差圧条件緩和(エロージョン防止)、RIP/CUWポンプパージラインのフローレビュータ/オリフィスの差圧条件緩和、制御棒駆動水ポンプミニフローラインオリフィスの差圧条件緩和および制御棒駆動水ポンプミニフローライン手動ニードル弁差圧条件緩和(エロージョン防止)、制御棒駆動機構の動力低減による低コスト化なども併せて図れるようになる。
また、HCUアキュムレータ15の充填作用に関しては時間的な要求がないことから、本実施形態の充填水ポンプ24としては、小容量、高揚程のポンプの適用により何ら問題を生じることなく、確実に制御棒駆動水の充填を行うことができる。
本発明に係る制御棒駆動水圧システムの第1実施形態を示す系統構成図。 本発明に係る制御棒駆動水圧システムの第2実施形態を示す系統構成図。 本発明に係る制御棒駆動水圧システムの第3実施形態を示す系統構成図。
符号の説明
1 制御棒駆動機構水圧駆動システム
2 制御棒駆動水ポンプ
3 パージ水配管
4 充填水配管
4a ポンプ配管
5 オリフィス
6 逆支弁
7 アキュムレータ
8 圧力計
9 充填水ヘッダ
4a,4b‥4n 充填水分岐管
10 水圧制御ユニット(HCU)
11 充填水ライン
12 駆動水配管
12a,12b 駆動水分岐管
13 充填水止め弁
14 充填水チェック弁
15 HCUアキュムレータ
16 接続配管
17 窒素容器
18 スクラム弁
19a,19b 仕切弁
20a,20b 制御棒駆動機構(CRD)
21 CRDパージライン
22 流量計
23 遠隔操作弁
24 充填水ポンプ
25 遠隔操作弁
26 流路切換え弁
27 バイパスライン
27a バイパス
28 遠隔操作弁
29 遠隔操作弁

Claims (7)

  1. 制御棒駆動水ポンプの吐出側に圧力計を備えた充填水ラインを設け、この充填水ラインを充填水ヘッダを介して複数の水圧制御ユニットに接続し、この水圧制御ユニットは高圧ガスにより水を加圧状態で収容するアキュムレータを備え、このアキュムレータをスクラム弁を介して制御棒駆動機構に接続した制御棒駆動水圧システムにおいて、前記充填水ラインに、単独で前記アキュムレータへの必要圧力を充填し得る充填水ポンプを設置したことを特徴とする制御棒駆動水圧システム。
  2. 制御棒駆動水ポンプの吐出側に圧力計を備えた充填水ラインを設け、この充填水ラインを充填水ヘッダを介して複数の水圧制御ユニットに接続し、この水圧制御ユニットは高圧ガスにより水を加圧状態で収容するアキュムレータを備え、このアキュムレータをスクラム弁を介して制御棒駆動機構に接続した制御棒駆動水圧システムにおいて、前記制御棒駆動水ポンプと同時に運転することにより前記アキュムレータへの必要圧力を充填し得る充填水ポンプを設置したことを特徴とする制御棒駆動水圧システム。
  3. 前記充填水ラインに前記充填水ポンプをバイパスするバイパスラインを設け、前記制御棒駆動水ポンプで充填可能な圧力までは前記バイパスラインを介して前記制御棒駆動水ポンプによる圧力充填を行うようにした請求項2記載の制御棒駆動水圧システム。
  4. 制御棒駆動水ポンプを設置した冷却水ラインと、スクラム用の充填水ラインとを設け、この充填水ラインを充填水ヘッダを介して複数の水圧制御ユニットに接続し、この水圧制御ユニットは高圧ガスにより水を加圧状態で収容するアキュムレータを備え、このアキュムレータをスクラム弁を介して制御棒駆動機構に接続した制御棒駆動水圧システムにおいて、前記アキュムレータへの必要圧力を単独で充填し得る充填水ポンプを前記充填水ラインに設置し、この充填水ポンプを設置した前記充填水ラインを、前記制御棒駆動水ポンプを設置した冷却水ラインから独立させたことを特徴とする制御棒駆動水圧システム。
  5. 前記充填水ポンプの下流側に圧力計を設置し、この圧力計にてアキュムレータ充填圧力を監視し、充填圧力低下を検出した時に前記充填水ポンプを起動し、充填完了時にその充填水ポンプを停止する請求項1乃至4のいずれかに記載の制御棒駆動水圧システム。
  6. 前記充填水ポンプの下流側に止め弁を設置し、前記アキュムレータへ充填した圧力が前記制御棒駆動水ポンプ側へリークすることを防止する請求項2記載の制御棒駆動水圧システム。
  7. 前記充填水ポンプの下流側に遠隔操作弁を設置し、この遠隔操作弁の下流側に設置した圧力計によってアキュムレータ充填圧力を監視し、充填圧力低時に遠隔操作弁を自動的に開弁するとともに前記充填水ポンプを起動して、前記アキュムレータへの圧力充填を実施する一方、圧力充填完了時に前記遠隔操作弁を自動的に閉弁し、かつ前記充填水ポンプを自動停止する請求項1記載の制御棒駆動水圧システム。
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