JP2006046538A - 冷媒配管構造 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】冷媒回路(10)の冷媒配管で形成された逆止弁の本体管(20)と、該本体管(20)内を摺動する逆止弁の弁体(25)とを備えている。上記本体管(20)には、弁体(25)が着座する細径部(22)が形成されている。この細径部(22)は、基部(21)の一部において全周を内側に向かって突出させ、内面が弁体(25)側から先細となるテーパ状に形成されている。
【選択図】 図2
Description
本実施形態の逆止弁(CV)は、図1に示すように、空調機の冷媒回路(10)に設けられている。この冷媒回路(10)は、冷媒が充填され、その冷媒が循環して蒸気圧縮式冷凍サイクルを行う閉回路に形成されている。
以上説明したように、本実施形態によれば、弁体(25)が着座するシート部を冷媒配管の一部を絞り加工した細径部(22)で形成するようにしたので、別途弁座を加工して組み付ける必要がなくなり、また他の冷媒配管との取り合いも容易となるので、冷媒回路(10)における冷媒配管構造を簡素化することができる。これにより、冷媒回路(10)の製作コストを低減することができる。
本変形例1の逆止弁(CV)は、上記実施形態1の細径部(22)および弁体(25)の形状を変形したものである。具体的に、図6に示すように、上記細径部(22)のテーパ面(22a)は、段付き形状に形成されている。つまり、上記テーパ面(22a)は、内側に向かって山折りされ、角部(エッジ)が形成されている。一方、上記弁体(25)は、突起部(26)が細径部(22)に向かって先細となる縦断面視台形状、すなわちテーパ形状に形成されている。
本変形例2の逆止弁(CV)は、上記実施形態1の細径部(22)および弁体(25)の形状を変形したものである。具体的に、図7に示すように、上記細径部(22)は、内面(22a)が内側に向かって突出する球面状に形成されている。一方、上記弁体(20)は、上記変形例1と同様に、テーパ形状に形成されている。そして、この逆止弁(CV)においても、細径部(22)の内面(22a)と突起部(26)の側面とが線接触することにより、冷媒の流れが遮断される。なお、本変形例は、弁体(25)の突起部(26)の形状が上記実施形態1と同様の球面状であっても、細径部(22)に対して線接触させることができる。その他の構成、作用および効果は実施形態1と同様である。
本変形例3の逆止弁(CV)は、上記実施形態1の弁体(25)の形状を変形したものである。具体的に、図8に示すように、上記弁体(25)の突起部(26)は、半球面状ではなく、側面が段付き形状に形成されている。つまり、上記突起部(26)の側面は、外側に向かって山折りされ、角部(エッジ)が形成されている。この場合においても、細径部(22)のテーパ面(22a)と突起部(26)の側面の角部(エッジ)とが線接触することにより、冷媒の流れが遮断される。なお、本変形例は、細径部(22)の形状が上記変形例2と同様の半球面状であっても、線接触させることができる。その他の構成、作用および効果は実施形態1と同様である。
本実施形態2の逆止弁(CV)は、上記実施形態1の本体管(20)の形状を変更したものである。具体的に、図9に示すように、上記本体管(20)は、2つの細径部(22)を有し、それぞれが基部(21)の両端部に形成されている。なお、本図は、弁体(25)を省略して示す。この上流側の細径部(22)は、基部(21)の上流端から先細となるテーパ面(22a)と、該テーパ面(22a)に連続して本体管(20)の上流端まで流路と平行に延びる平行面(22b)とで形成されている。一方、下流側の細径部(22)は、上流側の細径部(22)の反対称形状となっている。そして、上記弁体(25)は、両細径部(22)の間に配設され、突起部(26)が上流側の細径部(22)のテーパ面(22a)と線接触して冷媒の流れを遮断する。つまり、下流側の細径部(22)のテーパ面(22a)は、上記実施形態1におけるストッパ部(23)の代わりとして機能している。このように、弁体(25)の摺動空間の両端が直管で形成されるので、流路形状や流路面積が殆ど変化のない本体管(20)を形成することができる。したがって、本体管(20)を簡素化することができると共に、冷媒の流れを安定させることができる。
本発明は、上記各実施形態について、以下のような構成としてもよい。
10 冷媒回路
21 本体管
22 細径部
25 弁体
26 突起部
27 胴部
28 スライド片
R 流通路
n ノッチ(切欠き溝)
Claims (10)
- 逆止弁を備えた冷媒配管構造であって、
冷媒回路(10)の冷媒配管で形成された逆止弁の本体管(20)と、該本体管(20)内を摺動する逆止弁の弁体(25)とを備え、
上記本体管(20)には、全周を内側に向かって突出させた細径部(22)が形成され、
上記弁体(25)は、上記細径部(22)の内面に着座するように構成されている
ことを特徴とする冷媒配管構造。 - 請求項1において、
上記細径部(22)は、本体管(20)の肉厚と同じ肉厚に形成されている
ことを特徴とする冷媒配管構造。 - 請求項1において、
上記本体管(20)の外径Dに対する細径部(22)の最小外径dの比d/Dが0.6である
ことを特徴とする冷媒配管構造。 - 請求項2または3において、
上記細径部(22)は、弁体(25)が着座する内面が弁体(25)側から先細となるテーパ状に形成されている
ことを特徴とする冷媒配管構造。 - 請求項2または3において、
上記細径部(22)は、弁体(25)が着座する内面が内側に向かって突出する球面状に形成されている
ことを特徴とする冷媒配管構造。 - 請求項2または3において、
上記細径部(22)は、本体管(20)の両端部に形成され、
上記弁体(25)は、上記細径部(22)同士の間で摺動する
ことを特徴とする冷媒配管構造。 - 請求項2または3において、
上記弁体(25)は、細径部(22)の内面に着座する突起部(26)と本体管(20)を摺動する胴部(27)とを備え、全体が樹脂材料により一体形成されている
ことを特徴とする冷媒配管構造。 - 請求項7において、
上記弁体(25)の突起部(26)は、細径部(22)に向かって突出する球面状に形成されている
ことを特徴とする冷媒配管構造。 - 請求項7において、
上記弁体(25)の胴部(27)は、外側に向かって突出し且つ冷媒の流れ方向に延びて本体管(20)を摺動する複数のスライド片(28)を備え、
上記スライド片(28)同士と本体管(20)との間の隙間が流体の流通路(R)を形成している
ことを特徴とする冷媒配管構造。 - 請求項7において、
上記本体管(20)は、弁体(25)の摺動空間よりも両端側に全周に亘って切欠き溝(n)が形成されている
ことを特徴とする冷媒配管構造。
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