JP2005121131A - 弁ハウジングに管を接合する方法及びそのための接続部材 - Google Patents

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紀幸 森田
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健太郎 渡辺
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Abstract

【課題】 異なる材料からなる弁ハウジングと細管とを確実に接合し、接合部における漏れや管の詰まりのおそれを低減させる。
【解決手段】 弁ハウジング22にこの弁ハウジング22の材料と異なる材料の細管52、54を接合する際に、細管52、54と同じ材料からなる筒状の接続部材58を作製し、ろう付け炉内において、接続部材58の一端部を弁ハウジング22にろう付けした後、ろう付け炉の外部において、弁ハウジング22にろう付けされた接続部材58の他端部に細管52、54をろう付けする。
【選択図】 図2

Description

本発明は、弁ハウジングに管を接合する方法及びそのための接続部材に関する。
流体回路では、流体の流路の切り換えを行うために、四方切換弁などの切換弁を用いることがある。切換弁は、一般に、流体回路に接続され且つ流体回路において流路を切り換えるための主弁と、主弁を操作するためのパイロット弁とを備え、主弁とパイロット弁とは細管を通して流体的に接続されている。そして、このような主弁のハウジング及び細管は、加工や変形の容易性から銅から作製されることが多く、主弁のハウジングと細管との接合は、一般に、主弁のハウジングにバーリング加工部を設けて、このバーリング加工部に細管をろう付けすることによって行われていた。
こうした細管を主弁のハウジングにろう付けする際には、ろう材が細管を詰まらせることがあるため、細管の端部を主弁のハウジング内に突出させて、細管の端部をろう付け部から離す必要がある。ところが、主弁ハウジング内にピストンを収容しているタイプの切換弁では、シールのためにピストンが主弁ハウジングの内周壁に密着している必要があり、細管の端部が主弁ハウジング内に突出していると、細管が邪魔となり、主弁ハウジング内にピストンを挿入することができなくなる。このため、ピストンを弁ハウジング内に挿入した後に主弁のハウジングに細管をろう付けする必要があり、組み立て手順に制約が生じていた。
近年、高圧の流体回路に切換弁を使用する要求が高まり、切換弁の主弁にも耐圧性が求められるようになってきた。このため、主弁のハウジングをステンレス鋼で作製する試みがなされてきた。この場合、主弁はステンレス鋼から作製される一方で、細管は変形性を保つために銅から作製される。このように異なる材料同士をろう付けする場合には、高温のろう付け炉を用いてろう付けを行うことが好ましい。しかしながら、切換弁にはシール性を高めるためにピストンにおける弁ハウジングと接触する部分に樹脂材料が使用されているので、主弁ハウジング内にピストンを挿入した状態で、高温のろう付け炉内に主弁ハウジングを入れることはできない。このため、細管と主弁ハウジングとの接合は、ろう付け炉を用いるのではなく、バーナーを用いたトーチろう付けで行わざるを得ない。
ところが、酸化環境下におけるトーチろう付けでは、異なる材料からなる部材を確実にろう付けすることは困難であり、銅製の細管とステンレス鋼製の主弁ハウジングとの接合部においてろう付け不良が発生しやすいという問題が発生していた。
また、トーチろう付けは大気中で行われるため、ろう付け部の酸化を防止するために、ろう材と共にフラックスを使用する必要があり、主弁ハウジング内がフラックスで汚染されるのでろう付け後にフラックスの洗浄工程が必要となっていた。
さらに、主弁ハウジングと細管とをろう付け炉を用いてろう付けする場合、主弁ハウジングに細管及びパイロット弁を仮留めした組立体を炉内に送る必要があり、組立体が大きなスペースを占有すると共に取り扱いが困難となる問題があった。
よって、本発明の目的は、上記従来技術に存する問題を解消して、異なる材料からなる弁ハウジングと管とを確実に接合し、接合部における漏れや管の詰まりのおそれを低減させることにある。
また、本発明の他の目的は、弁ハウジング内に配置する必要がある部品の組み立て手順に制約を与えずに、弁ハウジングと管とを接合することを可能にすることにある。
さらに、本発明の別の目的は、フラックスを使用することなく、異なる材料からなる弁ハウジングと管とをろう付けすることを可能にすることにある。
上記目的を達成するために、本発明は、第1の態様として、弁ハウジングに該弁ハウジングの材料と異なる材料の管を接合する方法であって、管と同じ材料からなる筒状の接続部材を作製するステップと、ろう付け炉内において、前記接続部材の一端部を前記弁ハウジングにろう付けするステップと、前記ろう付け炉の外部において、前記弁ハウジングにろう付けされた前記接続部材の他端部に前記管をろう付けするステップとを含む弁ハウジングに管を接合する方法を提供する。
上記方法では、弁ハウジングと管との接合を接続部材と弁ハウジングとのろう付けと接続部材と管とのろう付けとの二つのステップに分けて行い、ろう付けが困難な異なる材料の部材同士の接合、すなわち接続部材と弁ハウジングとのろう付けは、高温且つ良好な雰囲気とし得るろう付け炉内で行われるので、ろう材が弁ハウジングと接続部材との間にむらなく広がり、漏れが発生しない確実且つ均一なろう付けがなされ得る。また、ろう付け炉内には弁ハウジングと接続部材とを仮留めした組立体が送られ、この組立体には細長い管が接続されていないので、ろう付け炉内における組立体の占有面積は小さく、その取り扱いも容易となる。一方で、ろう付けが容易な同じ材料の部材同士の接合、すなわち接続部材と管とのろう付けは、ろう付け炉の外部で行われるので、空間的な制約が少なく、長い管の取り扱いも容易となる。
上記方法の好ましい実施形態では、前記ろう付け炉内においてろう付けするステップと、前記ろう付け炉の外部においてろう付けするステップとの間に、前記弁ハウジング内に内部部品を挿入するステップを含む。内部部品がピストンがろう付け炉内で高温に晒されないので、この好ましい実施形態は、例えば内部部品として熱に弱い樹脂材料からなるピストンを使用している場合に有効である。
また、他の好ましい実施形態では、前記ろう付け炉内においてろう付けするステップに先立って、前記弁ハウジングの外周壁に筒状のバーリング加工部を形成し、前記接続部材の前記一端部を前記バーリング加工部の外側に挿入するステップをさらに含む。弁ハウジングにバーリング加工部を設け、その外側に接続部材を挿入するので、接続部材が弁ハウジング内に突出することがなくなり、ろう付け炉内におけるろう付けの後に、弁ハウジング内に内部部品を挿入することができるようになる。
この好ましい実施形態では、前記ろう付け炉の外部においてろう付けするステップに先立って、前記接続部材の前記他端部の内側に前記管を挿入するステップをさらに含むことがさらに好ましい。特に、前記バーリング加工部の内径が前記管の外径よりも小さい場合、管がバーリング加工部を通過して弁ハウジング内に突出することが確実に回避されるので、ピストンなど弁ハウジング内に挿入、配置される内部部品の組み込み時期の制約がなくなり、製造工程や構造設計上の自由度が高くなる。
他の好ましい実施形態では、前記接続部材と前記管とをろう付けする温度が前記接続部材と前記弁ハウジングとをろう付けする温度よりも低くなる。この場合、接続部材と管とのろう付けが比較的低温で行われるので、弁ハウジング内にピストンなど軟化しやすい樹脂材料を使用した内部部品を設置した後でも、接続部材と管とのろう付けを行うことが可能になる。
例えば、前記接続部材と前記管とのろう付けは還元ろう付けであり、前記接続部材と前記弁ハウジングとのろう付けはトーチろう付けである。また、例えば、前記管及び前記接続部材は銅からなり、前記弁ハウジングはステンレス鋼からなる。ろう付け炉を用いたろう付けでは、不活性ガス雰囲気又は還元ガス雰囲気で還元ろう付けを行うことができるので、フラックスを用いる必要がなくなる。また、銅同士のろう付けは容易であり、フラックスを用いずにろう付けを行うことができる。したがって、フラックスを用いないろう付けが可能であり、フラックスの洗浄工程の省略が可能となる。
このような本発明による方法は、前記管は、主弁とこれを操作するためのパイロット弁とを流体的に結合する細管である場合にも有効である。
本発明は、第2の態様として、弁ハウジングに該弁ハウジングの材料と異なる材料からなる管を接続するための接続部材であって、該接続部材は前記管と同じ材料からなり且つ筒状形状をなし、前記接続部材の一端部に前記弁ハウジングがろう付けされ、前記接続部材の他端部に前記管がろう付けされるようになっている接続部材を提供する。
本発明によれば、接続部材を用いることにより、弁ハウジングと管との接合を二つのステップに分けて行い、容易なろう付けである同じ材料の接続部材と管とのろう付けを空間的制約の少ないろう付け炉の外部で行うことにより、ろう付け炉内に弁ハウジングに接続部材を仮留めした組立体を送ればよくし、組立体をコンパクトにして取り扱いを容易にさせている。これにより、困難なろう付けである異なる材料の弁ハウジングと接続部材とのろう付けは良好な環境とし得るろう付け炉内で行うことができるようになる。この結果、弁ハウジングと接続部材との間に漏れが発生しない確実且つ均一なろう付け部が得られる。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態を説明する。
図1は本発明を用いて弁ハウジングに細管を接合した四方切換弁10を示している。
四方切換弁10は、主弁12と、細管54、56、70、78を介して主弁12と流体的に接続されたパイロット弁14とを備え、主弁12が圧縮機16、コンデンサ18、エバポレータ20によって構成される冷媒回路に接続されている。主弁12は、その動作をパイロット弁14によって制御されて、冷媒回路を流れる冷媒の流路を切り換え、冷房回路と暖房回路との切換を行う。
主弁12は、円筒状の主弁ハウジング22と、主弁ハウジング22内の中間部に配設された弁座24と、弁座24上を主弁ハウジング22の軸線方向26に摺動する弁体28とを備える。弁座24は、主弁ハウジング22の軸線方向26に並んで形成された三つの流体ポート30a、30b、30cを有している。弁座24の中央の流体ポート30aには圧縮機16の入口に連通する低圧管32が接続され、中央の流体ポート30aの両側すなわち両極端位置の流体ポート30b、30cには、それぞれ、コンデンサ18に連通する導管34と、エバポレータ20に連通する導管36とが接続されている。また、主弁ハウジング22の中間部の弁座24と対向する位置には、圧縮機16の出口に連通する高圧管38が接続されている。
主弁ハウジング22における高圧管38との接続部分には、バーリング加工により主弁ハウジング22の外周壁から外方に延びる円筒形の立ち上がり部(以下、バーリング加工部40と呼ぶ)が形成されており、主弁ハウジング22と高圧管38との接合の際には、このバーリング加工部40の内側に高圧管38を挿入し、高圧管38の端部を末広がりに拡開させた後に高圧管38の端部とバーリング加工部40とをろう付けしている。このように高圧管38の端部を末広がりに拡開させることにより、バーリング加工部40に高圧管38を仮留めすることができるので、仮留めのために高圧管38をバーリング加工部40に圧入する必要がなくなる。したがって、高圧管38の端部とバーリング加工部40との間にろう材が十分に拡散できる程度の隙間を確保することができ、高圧管38の端部とバーリング加工部40との間にろう材が十分に拡散する確実なろう付けが可能となる。同時に、高圧管38の末広がりの端部がバーリング加工部40に沿った形状となるので、高圧管38の端部がストレート形状である場合と比較して、ろう付け代を多く確保できる。これにより、ろう付け部を強化して、主弁12の耐圧性を高めることができる。
主弁ハウジング22内において、軸線方向26における弁座24の両側には、ブラケット42で連結された一対のピストン44、46が配設されており、主弁ハウジング22の軸線方向26に沿って一体的に移動する。また、ブラケット42の中央には弁体28が保持されており、弁体28は、両ピストン44、46の移動に応じて弁座24上を摺動し、予め定められた左右の極端位置で停止するようになっている。弁体28の摺動面には凹部48が形成されており、弁体28は、左右の両極端位置において三つの流体ポート30a、30b、30cのうちの隣接する二つを凹部48で覆って、高圧管38を二つの導管34、36のうちの一方に且つ低圧管32を二つの導管34、36のうちの他方に選択的に連通させる。
また、円筒状の主弁ハウジング22の両端部にはエンドカバー50が取り付けられている。従来の主弁12では、略円板状のエンドカバーの外周縁部を主弁ハウジング22の端部に突き合わせた状態で溶接を行っていたが、接触面積が小さく十分な溶接代を取ることができなかった。そこで、図1に示されている実施形態では、エンドカバー50の外周縁部から軸線方向26に延びる円環状のリップ50aを設け、このリップ50aを主弁ハウジング22の端部に圧入し、リップ50aを主弁ハウジング22に溶接するようにしている。このようにリップ50aを設けることにより、大きな溶接代が確保されてエンドカバー50の溶接部が強化され、主弁12をより高圧で使用することが可能となる。
各エンドキャップ50の中央部は、主弁ハウジング22の内側に向かって突出しており、ピストン44が右極端位置に移動したとき又はピストン46が左極端位置(図1に示されているピストン46の位置)に移動したときに、それぞれ、ピストン44の右側又はピストン46の左側に空間が残されるようになっている。この残存空間における各エンドキャップ50の近傍には、それぞれ、バーリング加工によって主弁ハウジング22の外周壁から外方に突出する円筒状の立ち上がり部すなわちバーリング加工部52が形成されており、このバーリング加工部52にそれぞれパイロット弁14に連通する細管54、56が接続部材58を用いて接合されている。これにより、ピストン44が右極端位置にあるとき又はピストン46が左極端位置にあるときでも、ピストン44の右側又はピストン46の左側に残る空間とパイロット弁14との間で流体の供給排出を行えるようにしている。この接続部材58を用いてバーリング加工部52に細管54、56を接合する方法については後で詳しく説明する。
パイロット弁14は、中心軸線62に沿って延びる円筒状のソレノイドチューブ60と、中空ボビン66の外周に巻線を巻回して形成されたソレノイドコイル64とを備える。ソレノイドチューブ60の一端部はソレノイドコイル64の中空ボビン66の中心孔に挿入して固定されている一方、ソレノイドチューブ60の他端部は漏斗形状に一体成形され、残余の部分よりも小さい直径の管部分68で終端している。この管部分68には高圧管38に連通する高圧細管70が銀ろうやりん銅ろうなどをろう材として用いてろう付けにより接合されている。
また、ソレノイドチューブ60の他端部側(管部分68側)の部分の内部には弁室72が形成されており、弁室72内には弁座74が配設されている。この弁座74には、ソレノイドチューブ60の中心軸線62の方向に並んで三つの流体ポート76が形成されており、中央の流体ポート76には低圧管32に連通する低圧細管78が接続され、中央の流体ポート76の両側すなわち両極端位置の流体ポート76には、それぞれ、主弁ハウジング22の両端部に連通する細管54、56が接続されている。
ソレノイドチューブ60のソレノイドコイル64側の部分の内部には、固定鉄心80と、可動鉄心82と、固定鉄心80と可動鉄心82との間に配置された付勢バネ84とが収容されている。固定鉄心80はボルトなどでソレノイドチューブ60のソレノイドコイル64側の端部に固定されている一方、可動鉄心82は付勢バネ84によって固定鉄心80から引き離される方向の力を受けながらソレノイドチューブ60内を中心軸線62の方向に移動できるようになっている。
中心軸線62の方向における可動鉄心82の弁座74側の端部には、弁体ホルダ86を介して弁体88が連結されており、可動鉄心82の移動に伴って弁体88が弁座74上を摺動するようになっている。また、弁体88の摺動面には凹部90が形成されており、弁体88はそのストロークにおける左右の両極端位置においてそれぞれ三つの流体ポート76のうちの隣接する二つを凹部90で覆って、高圧細管70を一対の細管54、56のうちの一方に且つ低圧細管78を一対の細管54、56のうちの他方に選択的に連通させるようになっている。
図1に示されてる実施形態では、主弁ハウジング22が耐圧性を高める目的でステンレス鋼を用いて作製され、細管54、56が変形容易性を確保する目的で銅を用いて作製されている。ところが、ステンレス鋼と銅とをろう付けにより接合することは困難であり、主弁ハウジング22と細管54、56とをトーチろう付けにより接合すると、接合部において漏れが発生することがある。この問題を解決するために、本実施形態の四方切換弁10では、主弁ハウジング22のバーリング加工部52と細管54、56とが、細管54、56と同じ材料からなる円筒状の接続部材58を用いて接合されている。主弁ハウジング22のバーリング加工部52と細管54、56とを接合する手順は以下のようになる。
最初に、バーリング加工により、主弁ハウジング22の外周壁から外方に延びる円筒状のバーリング加工部52を形成する。このとき、バーリング加工部52の内径は細管54、56の外径よりも小さくなっていることが好ましい。これにより、細管54、56がバーリング加工部52を通って主弁ハウジング22の内部に突出することが防止される。
次に、主弁ハウジング22のバーリング加工部52の外側に接続部材58の一端部を挿入した状態で、還元ガス雰囲気又は不活性ガス雰囲気の高温の還元ろう付け炉内で、ろう材として銀ろうを用いてステンレス鋼からなるバーリング加工部52と銅からなる接続部材58とのろう付けを行う。還元ろう付け炉内では、主弁ハウジング22、接続部材58が酸化する恐れはないので、ろう付けの際にフラックスは使用しない。
このように高温の還元ろう付け炉を用いて、ステンレス鋼からなる主弁ハウジング22と接続部材58とをろう付けすることにより、ろう材が主弁ハウジング22と接続部材58との間にむらなく拡散し、異種材料間でも堅固なろう付け部が形成される。また、バーリング加工部52は主弁ハウジング22の外周壁から外方に向かって延びており、接続部材58もバーリング加工部52の外側に挿入されているので、バーリング加工部52や接続部材58は主弁ハウジング22内に突出しておらず、主弁ハウジング22の内周壁に密着して移動するピストン44、46の挿入を妨げるものはない。したがって、還元ろう付け炉に入れる前に主弁ハウジング22内にピストン44、46などの内部部品を主弁ハウジング22内に組み付ける必要はなく、還元ろう付けを行った後に内部部品を主弁ハウジング22に組み付けることができるので、ピストン44、46において弁ハウジング22の内周壁と接触する部分など内部部品に熱可塑性の樹脂材料を使用する場合でも、還元ろう付け炉を使用することが可能となる。
次に、主弁ハウジング22のバーリング加工部52に接続部材58をろう付けしたものを還元ろう付け炉から外部に取り出し、主弁ハウジング22内に、弁座24、弁体28、ブラケット42、ピストン44、46などの内部部品を挿入、配置する。その後、接続部材58の他端部の内側に細管54、56を挿入し、ろう材として銀ろう又はりん銅ろうを用いて、バーナーで同じ銅からなる接続部材58と細管とをトーチろう付けする。
トーチろう付けは還元ろう付けと比較して低温で行われるので、主弁ハウジング22内に樹脂製の内部部品が配置された状態であっても、これら内部部品に悪影響を与えることなくろう付けを行うことが可能である。また、銅同士のろう付けは容易であるので、比較的低温のトーチろう付けであっても漏れ等が発生しない良好な接合部を形成することができる。さらに、銅同士のろう付けは、フラックスを用いることなく行うことも可能である。したがって、還元ろう付け及びトーチろう付けの両方でフラックスを用いる必要がなくなり、ろう付け工程の後にフラックスを落とすための洗浄工程を行う必要がなくなる。
なお、上記手順では、還元ろう付け工程とトーチろう付け工程との間で、主弁ハウジング22内に内部部品を挿入、配置しているが、主弁ハウジング22に上記のようなバーリング加工部52を形成し且つ上記のような接続部材58を用いる場合、主弁ハウジング22の内周壁から内方に突出するものはないので、主弁ハウジング22内に内部部品を挿入、配置する工程の順序は制約を受けることがなく、製造工程の自由度は高くなる。例えば、トーチろう付け工程の後に主弁ハウジング22内に内部部品を挿入、配置することも可能である。
次に、図1の四方切換弁10の動作を説明する。
パイロット弁14のソレノイドコイル64をオフにしているときには、パイロット弁14の可動鉄心82が付勢バネ84によって付勢されて図1中の左方向に移動し、可動鉄心82が弁座74に当接して停止する。このように可動鉄心82が弁座74に当接して停止したとき、パイロット弁14の弁体88は左極端位置で停止し、左側二つの流体ポート68を凹部90で覆う。弁体88は、この左極端位置にあるとき、左極端位置の流体ポート76に接続する細管56と低圧細管78とを連通させると共に右極端位置の流体ポート76に接続する細管54と高圧細管70とを連通させる。
この状態では、主弁ハウジング22内において左側のエンドキャップ50と左側ピストン46との間に形成される空間に低圧管32が連通し、主弁ハウジング22内において右側のエンドキャップ50と右側ピストン44との間に形成される空間に高圧管38が連通する。この結果、両ピストン44、46が左方向に移動するのに伴って主弁12の弁体28が左方向に移動して、予め定められた左極端位置に停止し、主弁12の弁座24の左側二つの流体ポート30a、30cを凹部48で覆う。この状態になったとき、左極端位置の流体ポート30cに接続する導管36と低圧管32とが連通すると共に右極端位置の流体ポート30bに接続する導管34と高圧管38とが連通し、冷房回路が形成される。
一方、ソレノイドコイル64をオンにすると、可動鉄心82が固定鉄心80に吸引されて付勢バネ84の付勢力に抗して図1中の右方向に移動して固定鉄心80に当接し、パイロット弁14の弁体88が右極端位置で停止せしめられて右側二つの流体ポート76を凹部90で覆う。弁体88は、この右極端位置にあるとき、右極端位置の流体ポート76に接続する細管54と低圧細管78とを連通させると共に左極端位置の流体ポート76に接続する細管56と高圧細管70と連通させる。
この状態では、主弁ハウジング22内において左側のエンドキャップ50と左側ピストン46との間に形成される空間に高圧管38が連通し、主弁ハウジング22内において右側のエンドキャップ50と右側ピストン44との間に形成される空間に低圧管32が連通する。この結果、両ピストン44、46が右方向に移動するのに伴って主弁12の弁体28が右方向に移動して、予め定められた右極端位置に停止し、主弁12の弁座24の右側二つの流体ポート30a、30bを凹部48で覆う。この状態になったとき、右極端位置の流体ポート30bに接続する導管34と低圧管32とが連通すると共に左極端位置の流体ポート30cに接続する導管36と高圧管38とが連通し、暖房回路が形成される。
以上、本発明を添付図面に示されている実施形態について説明したが、この実施形態はもっぱら説明上のものであり、制約的なものではない。また、本発明の範囲は、請求の範囲によって限定されるものであるから、請求の範囲から逸脱することのない上記実施形態の改変及び変更が可能である。
本発明の弁ハウジングに管を接合する方法を用いて製造された四方切換弁の全体構成図である。 図1の四方切換弁の主弁ハウジングと細管との接合部の拡大図である。
符号の説明
10…四方切換弁
12…主弁
14…パイロット弁
22…主弁ハウジング
52…バーリング加工部
54…細管
56…細管
58…接続部材

Claims (10)

  1. 弁ハウジングに該弁ハウジングの材料と異なる材料の管を接合する方法であって、
    管と同じ材料からなる筒状の接続部材を作製するステップと、
    ろう付け炉内において、前記接続部材の一端部を前記弁ハウジングにろう付けするステップと、
    前記ろう付け炉の外部において、前記弁ハウジングにろう付けされた前記接続部材の他端部に前記管をろう付けするステップと、
    を含む弁ハウジングに管を接合する方法。
  2. 前記ろう付け炉内においてろう付けするステップと、前記ろう付け炉の外部においてろう付けするステップとの間に、前記弁ハウジング内に内部部品を挿入するステップを含む、請求項1に記載の方法。
  3. 前記ろう付け炉内においてろう付けするステップに先立って、前記弁ハウジングの外周壁に筒状のバーリング加工部を形成し、前記接続部材の前記一端部を前記バーリング加工部の外側に挿入するステップをさらに含む、請求項1に記載の方法。
  4. 前記ろう付け炉の外部においてろう付けするステップに先立って、前記接続部材の前記他端部の内側に前記管を挿入するステップをさらに含む、請求項3に記載の方法。
  5. 前記バーリング加工部の内径は前記管の外径よりも小さい、請求項4に記載の方法。
  6. 前記接続部材と前記管とをろう付けする温度は前記接続部材と前記弁ハウジングとをろう付けする温度よりも低い、請求項1に記載の方法。
  7. 前記接続部材と前記管とのろう付けは還元ろう付けであり、前記接続部材と前記弁ハウジングとのろう付けはトーチろう付けである、請求項1に記載の方法。
  8. 前記管及び前記接続部材は銅からなり、前記弁ハウジングはステンレス鋼からなる、請求項1に記載の方法。
  9. 前記管は、主弁とこれを操作するためのパイロット弁とを流体的に結合する細管である、請求項1に記載の方法。
  10. 弁ハウジングに該弁ハウジングの材料と異なる材料からなる管を接続するための接続部材であって、該接続部材は前記管と同じ材料からなり且つ筒状形状をなし、前記接続部材の一端部に前記弁ハウジングがろう付けされ、前記接続部材の他端部に前記管がろう付けされるようになっていることを特徴とする接続部材。
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