JP2006044892A - ベルトコンベヤ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 コンベヤフレームにおける機長方向の両側のローラと駆動プーリ、叉は両側のローラ及びそれらの間に配置した駆動プーリとに亘ってベルトが巻回されているベルトコンベヤにおいて、前記コンベヤフレーム1の少なくとも一方の端部に、テールローラブラケット5を取り付けたテールプレート4を機長方向に沿ってスライド可能に装着し、そのテールプレート4は前記コンベヤフレーム1側に取り付けた出没切換手段Aで突出/没入が切換自在とし、更にテールプレートを機長方向に突出させた状態では該テールプレートがベルト張力に抗して機長方向外方に向けて弾発付勢されている。
【選択図】 図1
Description
叉、センタードライブ方式のベルトコンベヤ(コンベヤフレームにおける機長方向の両側にテールローラが取り付けられ、機長方向の中程位置に駆動プーリが配置され、テールローラと駆動プーリとに亘ってベルトが巻回されているベルトコンベヤ)において、少なくとも一方のテールローラをコンベヤフレームに対して跳ね上げ回動するようにしたベルトコンベヤが存在する(例えば、特許文献2参照)
このテールローラの跳ね上げは、コンベヤフレームの端部に補助フレームを跳ね上げ回動自在に取り付け、その補助フレームにテールローラを横架したもので、補助フレームを跳ね上げることでベルトの取り外しがワンタッチで行うことができるものである。
叉、ベルトは常に形態変形を生じている為、定期的に上記した調整をする必要がある。
しかし、ベルトを取り外した時、或いは使用中に定期的にテールローラの位置調整を行うことは面倒で、ベルト走行が不規則、ベルトの蛇行等、搬送状態に変化が生じた時にはじめて調整をするといったのが実情である。
上記ベルトコンベヤの駆動方式はヘッドドライブ方式、センタードライブ方式の何れでもよく、ヘッドドライブ方式における駆動プーリは、モータの回転がチェーンやタイミングベルト等の回転力伝達手段で伝達されて駆動する方式、或いは駆動源を一体に備えたモータプーリを駆動プーリとして使用する方式等、何れでもよい。
叉、テールローラを軸架したテールプレートをコンベヤフレームに対して弾発スライド自在に支持する構成としては、テールプレートを機長方向にスライドする出没切換手段の弾発手段等が挙げられる。
そして、出没切換手段を操作してテールプレートをコンベヤフレームに対して没入させると、テールローラが受けているベルト張力は徐々に開放され、張力は解除される。ベルト張力がテールローラに作用しなくなる為、前記コンベヤベルトの取り外しを簡単に行うことができる。
上記手段によれば、操作レバーの回動は弾機を介して揺動カムに伝達され、その揺動カムを介してテールプレートが機長方向にスライドされる為、テールプレートが機長方向外方に突出セットされた状態では、ベルト張力に対し弾機の弾発力が前記揺動カムを介してテールプレートに作用し、常に適正なベルト張力が維持される。
上記手段によれば、操作レバーの回動で使用状態及びベルト緩め状態に切換えることができる。そして、操作レバーを更に回動して揺動カムの2個の係合凹部を、テールプレートの2本の係合軸から外せばコンベヤフレームとテールプレートとの係合が解除され、テールプレートを機長方向外方に引き抜くことで取り外すことが出来る。
叉、請求項2、3、4記載の構成により、操作レバーの回動による揺動カムとテールプレート側の係合軸との係合切換を簡単な構成で確実に行うことができる。そして、前記操作レバーを回動して揺動カムと係合軸の係合を外すことで、テールプレートはコンベヤフレームから分離できる。従って、テールプレートの交換も簡単に行なうことが出来る。
図1は、駆動プーリ側に張力調整機構(オートテンション機構)を備えていないヘッドドライブ方式のベルトコンベヤを示し、図中、1はベルト幅方向に所定の間隔をおいて対峙する前後一対のサイドフレーム1a,1bとそのサイドフレーム1a,1bの上端を連結するトッププレート1cとからなるコンベヤフレームで、そのコンベヤフレーム1の機長方向の一側(図面では左側)に駆動プーリ2が回転自在に取り付けられ、他側(図面では右側)にテールローラ3がテールプレート4およびテールローラブラケット5を介して取り付けられ、前記駆動プーリ2とテールローラ3とに亘ってベルト6が巻回装着されている。
叉、前記コンベヤフレーム1における一方のサイドフレーム1bには機長方向に間隔を置いて支持脚7が取り付けられており、それにより、前記ベルト6は支持脚7が取り付けられていないサイドフレーム1aの方向(図面では手前方向)に引き抜くことが可能となる。
更に、コンベヤフレーム1における駆動プーリ2を取り付けた箇所の側方には減速機付きモータ8が取り付けられ、その減速機の出力がチェーンやタイミングベルト等の動力伝達手段を介して前記駆動プーリ2に伝達され、駆動回転するように構成されている。
コンベヤフレーム1における駆動プーリ2を取り付けた側と反対側のサイドフレーム1a,1bの端部間に支軸13を横架し、その支軸13にテールプレート4と係合してテールプレート4を機長方向にスライド出没させる出没切換手段Aが装備され、更に前記サイドフレーム1a,1bにおける出没切換手段Aより機長方向内側位置の内側面には夫々テールプレート4の幅方向の下部をスライド可能に支持して水平に保持する水平支持板10がボルト止め固定されている。
叉、テールプレート4における前後のサイドフレーム4a,4b間には機長方向に所定の間隔をおいて2本の係合軸11,12が平行に横架固定されており、その係合軸11,12が前記出没切換手段Aで動作されることでテールプレート4がコンベヤフレーム1に対して機長方向にスライドされる。図1(a)におけるテールプレート4の実線状態(突出)と二点鎖線状態(没入)との間隔Lが前記出没切換手段Aの操作で移動する寸法である。
また、前記出没切換手段Aの操作レバー16と対応するコンベヤフレーム1におけるサイドフレーム1bの外側面には、テールローラ3が機長方向外方に突出する使用状態にセットした時、操作レバー16を所定位置に掛け止め保持する掛け止め具26が取り付けられている。
先ず、図6(a)に示す使用状態は図1に示したと同じ状態で、テールプレート4は出没切換手段Aの揺動カム15,15’の係合凹部21に該テールプレート4の係合軸11が嵌入係合して機長方向外方に突出され、操作レバー16は掛け止め具26に係止されている。従って、テールプレート4は出没切換手段Aのトーションバネ17,17’のねじりの反力で機長方向外方に弾発付勢され、ベルト張力とバランスして適正な張力に保持され、安定したベルト走行が維持される。よって、ベルト6の形態変化により弛みが生じた場合は、テールプレート4が前記弾発力で該弛みをなくす方向に移動され、適正なベルト張力に復帰する。
そして、図6(c)に示すように前記操作レバー16の回動を続けると、前記揺動カム15,15’の係合凹部21がテールプレート4の係合軸11から外れる前にもう一方の係合凹部22が係合軸12と噛み合う状態になる。そして、操作レバー16の回動が続けられると、図6(d)に示すように係合凹部21と係合軸11との係合は完全に切り離れ、係合凹部22と係合軸12との係合状態が確立し、揺動カム15,15’の回動でテールプレート4はコンベヤフレーム1内にスライド没入される。それにより、駆動プーリ2とテールローラ3間の機長は短くなり、ベルト張力は解除され、ベルトは緩んだ状態になり、コンベヤフレーム1から取り外しできる状態となる。尚、上記動作はトーションバネ17,17’がフリー状態のため、ベルト緩めをスムーズに行うことができる。
また、出没切換手段を揺動カムによって行ったが、ラックとピニオン歯車を用いて構成してもよく、上記手段にとらわれるものでもない。
更に、出没切換手段の操作レバーはコンベヤフレームの前後どちらの側にも配置でき、ベルトの着脱方向もそれによって決定される。
3…テールローラ 4…テールプレート
5…テールローラブラケット 6…ベルト
11、12…係合軸 15,15’…揺動カム
16…操作レバー 17,17’…トーションバネ
21,22…係合凹部 A…出没切換手段
Claims (4)
- コンベヤフレームにおける機長方向の両側のローラと駆動プーリ、叉は両側のローラ及びそれらの間に配置した駆動プーリとに亘ってベルトが巻回されているベルトコンベヤにおいて、
前記コンベヤフレームの少なくとも一方の端部に、テールローラブラケットを取り付けたテールプレートを機長方向に沿ってスライド可能に装着し、そのテールプレートは前記コンベヤフレーム側に取り付けた出没切換手段で突出/没入が切換自在とし、更にテールプレートを機長方向に突出させた状態では該テールプレートがベルト張力に抗して機長方向外方に向けて弾発付勢されていることを特徴とするベルトコンベヤ。 - 上記テールプレートを機長方向に出没させる出没切換手段は、前記コンベヤフレーム間に横架した軸に回動可能に取り付けた揺動カムと、該揺動カムに形成したテールプレートとの係合手段と、揺動カムを機長方向外方向に回動付勢する弾機と、前記揺動カムを回動する操作レバーとで構成されていることを特徴とする請求項1記載のベルトコンベヤ。
- 上記出没切換手段における弾機がトーションバネであることを特徴とする請求項2記載のベルトコンベヤ。
- 上記出没切換手段における係合手段は、前記揺動カムの外周面に所定の間隔をおいて切欠き形成した2個の係合凹部と、テールプレートの裏側に機長方向に沿って所定の間隔をおいて架設した2本の係合軸とで構成され、操作レバーの回動による揺動カムの回動で係合凹部と係合軸の噛み合い係合が切り換わってテールプレートをコンベヤフレームに対して機長方向にスライドさせ、テールプレートの突出量を可変することを特徴とする請求項2記載のベルトコンベヤ。
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