JP2006044113A - ライン式インクジェットプリンタ - Google Patents

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Abstract

【課題】 インク吐出量のばらつきを簡単に補正する。
【解決手段】 ノズル及び圧力室を含む個別インク流路が複数形成された流路ユニット、及び圧力室に関連して設けられた個別電極を有するヘッド本体を備えている。ヘッド本体には複数のノズルを含むブロックが複数設定されている。3階調印刷において4種類の吐出波形を生成するパルス生成部148と、ブロックにおけるノズル1つ当たりのインク吐出量の差が、全てのブロックにおいて各階調の波形パターンが同じ場合よりも小さくなるような波形パターンの組み合わせを、各ブロックについて記憶する波形記憶部146と、波形記憶部146に基づいて波形パターンを選択し、選択された波形パターンを個別電極に出力する選択部147とを備えている。
【選択図】 図6

Description

本発明は、ノズルからインクを吐出して画像を形成するライン式インクジェットプリンタに関する。
インクジェットヘッドは、インクが吐出される多数のノズルと各ノズルに連通するインク流路とを備えている。インク流路には、インクを吐出するための圧力を発生させる圧力室が含まれている。ノズルから印刷媒体に対して所望の量のインクを吐出することにより、印刷媒体に画像を形成することができる(階調印刷)。このようなインクジェットヘッドにおいては、流路ユニットの寸法精度及び組み立て精度のばらつき等により、ノズル毎のインク吐出量にばらつきが生じることがある。特に、印刷媒体に対してシングルパスで画像を形成するライン式インクジェットプリンタのインクジェットヘッドにおいては、インク吐出面が一方向に長く延在しているため、流路ユニットの寸法精度及び組み立て精度のばらつきが大きくなりやすい。このインク吐出量のばらつきは、印刷媒体に形成される画像において濃度ムラとなって表れることがある。そこで、ノズル毎のインク吐出量を検出して補正テーブルを作成し、印刷時に補正テーブルを用いてノズル毎にインク吐出量の補正を個別に行う技術が知られている。(特許文献1参照)。これにより、ノズル間のインク吐出量のばらつきを確実に抑制し、印刷媒体に形成された画像の濃度ムラを効率よく低減することができる。
特開平5−69545号公報(図1)
上述した技術によると、全てのノズルにおけるインク吐出量のばらつきに対応するため、全てのノズルに個別の補正を行うことになる。ライン式インクジェットプリンタはシリアル式インクジェットプリンタと比較してノズルの数が多くなるため、補正するための計算量が膨大になり、印刷時のスループットが低下する。
本発明の主たる目的は、ノズルのインク吐出量のばらつきを簡単に補正することができるライン式インクジェットプリンタを提供することである。
課題を解決するための手段及び発明の効果
本発明のライン式インクジェットプリンタは、それぞれがノズルに連通した複数の圧力室が形成された流路ユニット、及び、それぞれが前記圧力室に関連して設けられた複数の個別電極を有するインクジェットヘッドと、前記ノズルから互いに異なる量のインクを吐出させるためのn種類(n:3以上の自然数)の吐出波形を生成する吐出波形発生手段と、前記n種類の吐出波形の中のm種類(m:2以上n−1以下の自然数)の前記吐出波形を用いて前記ノズルからインクを吐出する階調印刷が行われたときに、それぞれが一又は複数のノズルを含むように前記インクジェットヘッドに設けられた複数のブロック同士におけるノズル1つ当たりのインク吐出量の差が、すべての前記ブロックについてm種類の前記吐出波形の組み合わせが同じ場合よりも小さくなるように、前記複数のブロックの各々についてm種類の前記吐出波形の組み合わせを記憶する吐出波形記憶手段と、前記n種類の吐出波形の中から前記吐出波形記憶手段に記憶された組み合わせに係るm種類の前記吐出波形を前記複数のブロックの各々について選択し、選択された吐出波形を前記個別電極に出力する選択手段とを備えている。
本発明によると、ブロック単位で吐出波形の組み合わせを変えることにより、階調印刷が行われたときのブロック同士におけるノズル1つ当たりのインク吐出量のばらつきを簡単に補正することができる。これにより、印刷時のスループットを維持しつつ濃度ムラの少ない高画質画像を印刷することが可能となる。
また、別の観点から見て本発明のライン式インクジェットプリンタは、それぞれがノズルに連通した複数の圧力室が形成された流路ユニット、及び、それぞれが前記圧力室に関連して設けられた複数の個別電極を有するインクジェットヘッドと、前記ノズルから互いに異なる量のインクを吐出させるためのn種類(n:3以上の自然数)の吐出波形を生成する吐出波形発生手段と、それぞれが一又は複数のノズルを含むように前記インクジェットヘッドに設けられた複数のブロックを、各ブロックにおけるノズル1つ当たりのインク吐出量に応じてランク分けしたテーブルを記憶するテーブル記憶手段と、前記テーブル記憶手段に記憶された前記テーブルに基づいて、前記n種類の吐出波形の中のm種類(m:2以上n−1以下の自然数)の前記吐出波形を用いて前記ノズルからインクを吐出する階調印刷が行われたときに、前記ブロック同士におけるノズル1つ当たりのインク吐出量の差が、すべての前記ブロックについてm種類の前記吐出波形の組み合わせが同じ場合よりも小さくなるような吐出波形の組み合わせを前記複数のブロックの各々について決定する吐出波形決定手段と、前記吐出波形決定手段によって決定された吐出波形の組み合わせを、前記複数のブロックの各々について記憶する吐出波形記憶手段と、前記n種類の吐出波形の中から前記吐出波形記憶手段に記憶された組み合わせに係るm種類の前記吐出波形を前記複数のブロックの各々について選択し、選択された吐出波形を前記個別電極に出力する選択手段とを備えている。
本発明によると、印刷環境の変化に応じて、吐出波形の組み合わせを適宜変更することにより、ブロック単位で吐出波形の組み合わせを変えることができる。これにより、階調印刷が行われたときのブロック同士におけるノズル1つ当たりのインク吐出量のばらつきを簡単に補正することができる。
本発明においては、前記インクジェットヘッドが、印刷媒体の搬送方向に延びたN−1本(N:2以上の自然数)の仮想線によってN個の前記ブロックに区分されていることが好ましい。これによると、画質に大きな悪影響を与えるインクジェットヘッドの長手方向に関するインク吐出量のばらつきを抑制することができる。
このとき、前記仮想線が、前記搬送方向と直交する方向に沿った前記インクジェットヘッドの構造上の変化点を通過していることがより好ましい。一例として、前記複数の圧力室に跨るように延在した圧電シートと、前記複数の個別電極と共に前記圧電シートを挟む共通電極とをさらに備えており、前記複数の個別電極のそれぞれが、前記圧電シート上において各圧力室に対向する位置に配置されており、前記インクジェットヘッドが、前記圧電シート、前記共通電極及び前記個別電極を含んでおり且つそれぞれが台形形状を有する複数のアクチュエータユニットが隣接する前記アクチュエータユニットと斜辺同士が前記搬送方向に関して重なり合うように前記流路ユニット上に配置されたものであるときに、前記仮想線が、各アクチュエータユニットを画定する斜辺と短辺とを接続する頂点を通過していることが好ましい。これによると、インクジェットヘッドの構造を考慮した、より適切な補正を行うことが可能となる。
以下、図面を参照しつつ、本発明の好適な実施の形態について説明する。
まず、図1を参照して、本発明に係る実施の形態のインクジェットプリンタについて説明する。図1に示すプリンタ1は、平面視において図1紙面と直交する方向に細長い矩形である4つの固定されたインクジェットヘッド2を有するラインヘッド型カラーインクジェットプリンタである。プリンタ1には、図中下方に給紙装置14が、図中上方に紙受け部16が、図中中央部に搬送ユニット20がそれぞれ設けられている。さらに、プリンタ1には、これらの動作を制御する制御部100(図6参照)が備えられている。
給紙装置14は、積層された複数の矩形印刷用紙Pを収容可能な用紙収容部15と、用紙収容部15内において最も上にある印刷用紙Pを1枚ずつ搬送ユニット20に向けて送り出す給紙ローラ45とを有している。用紙収容部15内には、印刷用紙Pがその長辺と平行な方向に給紙されるように収容されている。用紙収容部15と搬送ユニット20との間には、搬送経路に沿って、二対の送りローラ18a、18b、19a、19bが配置されている。給紙装置14から排出された印刷用紙Pは、その一方の短辺を先端として、送りローラ18a、18bによって図1中上方へ送られ、その後送りローラ19a、19bによって搬送ユニット20に向けて左方へと送られる。
給紙ローラ45の回転軸は、用紙収容部15の内側壁(図示せず)と直交する方向に対して、内側壁から遠いほど搬送ユニットに近づくように3°傾いている。そのため、給紙ローラ45によってピックアップされた印刷用紙Pは、印刷用紙Pの一方の長辺が用紙収容部15の内側壁に強制的に近づけられるように、用紙収容部15の内側壁からやや傾いた方向に進行する。用紙収容部15の内側壁は、搬送ユニット20による印刷用紙Pの搬送方向と平行である。そして、印刷用紙Pの一方の短辺が送りローラ18a、18bに達する前に、印刷用紙Pの一方の長辺が用紙収容部15の内側壁と当接する。その後、印刷用紙Pは、印刷用紙Pの一方の長辺と用紙収容部15の内側壁とが当接した状態のまま、用紙収容部15の内側壁に沿って送りローラ18a、18bに向けて進行する。このように給紙ローラ45を用紙収容部15の内側壁に対して傾けるという簡単な構成によって、印刷用紙Pの連続供給を確保しつつ、印刷用紙Pの斜行を補正することができるようになっている。そして、送りローラ18a、18bによって狭持された印刷用紙Pは、送りローラ19a、19bを経て搬送ユニット20に向けて送り出される。
搬送ユニット20は、エンドレスの搬送ベルト11と、搬送ベルト11が巻き掛けられた2つのベルトローラ6、7とを備えている。搬送ベルト11の長さは、2つのベルトローラ6、7間に巻き掛けられた搬送ベルト11に所定の張力が発生するような長さに調整されている。2つのベルトローラ6、7に巻き掛けられることによって、搬送ベルト11には、ベルトローラ6、7の共通接線をそれぞれ含む互いに平行な2つの平面が形成されている。これら2つの平面のうちインクジェットヘッド2と対向する方が印刷用紙Pの搬送面27となる。給紙装置14から送り出された印刷用紙Pは、その上面(印刷面)にインクジェットヘッド2によって印刷が施されつつ搬送ベルト11によって形成された搬送面27上を搬送されて、紙受け部16に到達する。紙受け部16では、印刷が施された複数の印刷用紙Pが重なり合うように載置される。
4つのインクジェットヘッド2は、それぞれ、その下端にヘッド本体13を有している。ヘッド本体13は、後述するように、ノズル8に連通した圧力室を10含む個別インク流路32が多数形成された流路ユニット4(図4参照)と、多数の圧力室10のうち、所望の圧力室10内のインクに圧力を与えることができるアクチュエータユニット21とが貼り合わされたものである。
ヘッド本体13は、平面視において図1紙面と直交する方向に細長い直方体形状を有している。4つのヘッド本体13は、図1紙面における左右方向に沿って互いに近接配置されている。4つのヘッド本体13の各底面(インク吐出面)には、微小径を有する多数のノズル8が設けられている(図2参照)。ノズル8から吐出されるインク色は、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、シアン(C)、ブラック(K)のいずれかであって、1つのヘッド本体13に属する多数のノズル8から吐出されるインク色は同じである。なおかつ、4つのヘッド本体13に属する多数のインク吐出口からは、マゼンタ、イエロー、シアン、ブラックの4色から選択された互いに異なる色のインクが吐出される。
ヘッド本体13の底面と搬送ベルト11の搬送面27との間には、僅かな隙間が形成されている。印刷用紙Pは、この隙間を貫通する搬送経路に沿って図1中右から左へと搬送される。4つのヘッド本体13の下方を印刷用紙Pが順次通過する際、印刷用紙Pの上面に向けてノズル8からインクが画像データに応じて吐出されることで、印刷用紙P上に所望のカラー画像が形成される。
搬送ベルト11の外周面11aには、粘着性のシリコンゴムによる処理が施されている。したがって、搬送ユニット20は、一方のベルトローラ6が図中反時計回り(図1中の矢印A方向)に回転することによって、送りローラ18a、18b、19a、19bによって搬送されてくる印刷用紙Pを、搬送ベルト11の外周面11aにその粘着力によって保持しながら紙受け部16に向けて搬送できる。
2つのベルトローラ6、7は、搬送ベルト11の内周面11bと接している。搬送ユニット20の2つのベルトローラ6、7のうち、搬送経路の下流側に位置するベルトローラ6は、搬送モータ74と接続されている。搬送モータ74は、制御部100の制御に基づいて回転駆動される。他方のベルトローラ7は、ベルトローラ6の回転に伴って搬送ベルト11から付与される回転力によって回転する従動ローラである。
ベルトローラ7の近傍にはニップローラ38とニップ受けローラ39とが、搬送ベルト11を挟むように配置されている。ニップローラ38及びニップ受けローラ39は、ベルトローラ7の軸方向の長さと略同等の長さを有する回転自在の筒体を備えている。ニップローラ38は、搬送ユニット20に供給された印刷用紙Pを搬送面27に押し付けることができるように、図示しないばねによって下方に付勢されている。そしてニップローラ38とニップ受けローラ39とが、搬送ベルト11と共に印刷用紙Pを挟み込むため、印刷用紙Pは搬送面27に確実に粘着させられる。
搬送ユニット20の図1中左方には剥離プレート40が設けられている。剥離プレート40は、その右端が印刷用紙Pと搬送ベルト11との間に入り込むことによって、搬送ベルト11の搬送面27に粘着させられているカット紙を搬送面27から剥離する。
搬送ユニット20と紙受け部16との間には、二対の送りローラ21a、21b、22a、22bが配置されている。搬送ユニット20から排出された印刷用紙Pは、その一方の短辺を先端として、送りローラ21a、21bによって図1中上方へ送られ、送りローラ22a、22bによって紙受け部16へ送られる。
図1に示すように、ニップローラ38と最も上流側にあるインクジェットヘッド2との間には、発光素子と受光素子とから構成される光学センサである紙面センサ33が配置されている。紙面センサ33は、搬送経路上の検出位置に向けて発光素子から光を照射し、受光素子で反射光を受光する。紙面センサ33からの出力信号レベルは、検出位置上における印刷用紙Pの有無による反射光の強さの違いを反映している。つまり、出力信号レベルが急激に増加した時刻に、印刷用紙Pの先端が検出位置に到達したことになる。紙面センサ33からの出力信号によって印刷用紙Pの先端が検出位置に到達したことが分かるので、それに合わせて印刷信号がインクジェットヘッド2に供給される。
次に、図2及び図3を参照して、ヘッド本体13の詳細について説明する。図2は、図1に示したヘッド本体13の平面図である。図3は、図2の一点鎖線で囲まれたブロックの拡大平面図である。図2及び図3に示すように、ヘッド本体13は、圧力室群9を構成する多数の圧力室10やノズル8が形成された流路ユニット4を有している。流路ユニット4の上面には、千鳥状になって2列に配列された複数の台形のアクチュエータユニット21が接着されている。より詳細には、各アクチュエータユニット21は、その平行対向辺(上辺及び下辺)が流路ユニット4の長手方向に沿うように配置されている。また、隣接するアクチュエータユニット21の斜辺同士が、流路ユニット4の幅方向にオーバーラップしている。
アクチュエータユニット21の接着領域に対向した流路ユニット4の下面は、インク吐出領域となっている。図3に示すように、インク吐出領域の表面には、多数のノズル8がマトリクス状に多数配列されている。1つのノズル8に連通された圧力室10もマトリクス状に配列されており、1つのアクチュエータユニット21の接着領域に対向した流路ユニット4の下面に存在する複数の圧力室10が、1つの圧力室群9を構成している。
また、各ノズル8は、先細形状のノズルとなっており、平面形状が略菱形の圧力室10、及びアパーチャ12を介してマニホールド5の分岐流路である副マニホールド5aと連通している。流路ユニット4の上面に設けられているマニホールド5の開口部5bは、図示しないインク流出流路と接合されている。そして、図示しないインクタンクからインク流出流路を介して流路ユニット4にインクが供給されるようになっている。尚、図2及び図3において、図面を分かりやすくするために、アクチュエータユニット21の下方にあって破線で描くべき圧力室10(圧力室群9)、開口部5b、アパーチャ12を実線で描いている。
次に、図4を参照して、ヘッド本体13の断面構造について詳細に説明する。図4は、図3のIV−IV線における断面図である。図4に示すように、ヘッド本体13は、流路ユニット4とアクチュエータユニット21とが貼り合わされたものである(図2参照)。そして、流路ユニット4は、上から、キャビティプレート22、ベースプレート23、アパーチャプレート24、サプライプレート25、マニホールドプレート26、27、28、カバープレート29及びノズルプレート30が積層された積層構造を有している。
キャビティプレート22は、圧力室10となるほぼ菱形の孔が多数形成された金属プレートである。ベースプレート23は、各圧力室10とこれに対応するアパーチャ12とを連通させるための連通孔及び各圧力室10とこれに対応するノズル8とを連通させるための連通孔が多数形成された金属プレートである。アパーチャプレート24は、各アパーチャ12となる孔及び各圧力室10とこれに対応するノズル8とを連通させるための連通孔が多数形成された金属プレートである。サプライプレート25は、各アパーチャ12と副マニホールド5aとを連通させるための連通孔及び各圧力室10とこれに対応するノズル8とを連通させるための連通孔が多数形成された金属プレートである。マニホールドプレート26、27、28は、副マニホールド5aとなる孔、及び各圧力室10とこれに対応するノズル8とを連通させるための多数の連通孔が形成された金属プレートである。カバープレート29は、各圧力室10とこれに対応するノズル8とを連通させるための連通孔が多数形成された金属プレートである。ノズルプレート30は、ノズル8が多数形成された金属プレートである。これら9枚の金属プレートは、個別インク流路32が形成されるように、互いに位置合わせして積層される。
次に、図5を参照して、アクチュエータユニット21の構成について説明する。図5(a)はアクチュエータユニット21と圧力室10との部分拡大断面図であり、図5(b)はアクチュエータユニット21の表面に形成された個別電極の形状を示す平面図である。
図5(a)に示すように、アクチュエータユニット21は、4枚の圧電シート41、42、43、44が積層された積層構造を有している。これら圧電シート41〜44は、それぞれ厚みが15μm程度で同じになるように形成されている。いずれの圧電シート41〜44も、ヘッド本体13内の1つのインク吐出領域内に形成された多数の圧力室10に跨って配置されるように連続した層状の平板(連続平板層)となっている。圧電シート41〜44は、強誘電性を有するチタン酸ジルコン酸鉛(PZT)系のセラミックス材料からなるものである。
最上層の圧電シート41上には、各圧力室10に対向する個別電極35が形成されている。最上層の圧電シート41とその下側の圧電シート42との間には、シート全面に形成された略2μmの厚みの共通電極34が介在している。なお、圧電シート42と圧電シート43の間に、電極は配置されていない。これら個別電極35及び共通電極34は共に、例えばAg−Pd系などの金属材料からなる。
個別電極35は、略1μmの厚みで、図5(b)に示すように、図3に示した圧力室10とほぼ相似である略菱形の平面形状を有している。略菱形の個別電極35における鋭角部の一方は延出され、その先端に、個別電極35と電気的に接続された、略160μmの径を有する円形のランド部36が設けられている。ランド部36は、例えばガラスフリットを含む金からなり、図5(a)に示すように、個別電極35における延出部表面上に接着されている。
共通電極34は、図示しない領域において接地されている。これにより、共通電極34は、すべての圧力室10に対応する領域において等しくグランド電位に保たれている。また、個別電極35は、各圧力室10に対応して選択的に電位を制御することができるように、各個別電極35ごとに、制御部100の一部である図示しないドライバICに電気的に接続されている。
次に、アクチュエータユニット21の駆動方法について述べる。アクチュエータユニット21における圧電シート41の分極方向はその厚み方向である。つまり、アクチュエータユニット21は、上側(つまり、圧力室10とは離れた)1枚の圧電シート41を活性部が存在する層とし且つ下側(つまり、圧力室10に近い)3枚の圧電シート42〜44を非活性部とした、いわゆるユニモルフタイプの構成となっている。従って、個別電極35を正又は負の所定電位とすると、例えば電界と分極とが同方向であれば圧電シート41中の電極に挟まれた電界印加部分が活性部として働き、圧電横効果により分極方向と直角方向に縮む。一方、圧電シート42〜44は、電界の影響を受けないため自発的には縮まない。そのため、上層の圧電シート41と下層の圧電シート42〜44との間で、分極方向と垂直な方向への歪みに差を生じることとなり、圧電シート41〜44全体が非活性側に凸となるように変形しようとする(ユニモルフ変形)。このとき、図5(a)に示したように、圧電シート41〜44の下面は圧力室を区画するキャビティプレート22の上面に固定されているので、結果的に圧電シート41〜44は圧力室側へ凸になるように変形する。さらに、圧力室10の容積が低下して、インクの圧力が上昇し、ノズル8からインクが吐出される。その後、個別電極35を共通電極34と同じ電位に戻すと、圧電シート41〜44は元の形状になって圧力室10の容積が元の容積に戻るので、インクをマニホールド5側から吸い込む。
実際の駆動手順は、予め個別電極35を共通電極34より高い電位(以下高電位と称す)にしておき、吐出要求があるごとに個別電極35を共通電極34と一旦同じ電位(以下低電位と称す)とし、その後所定のタイミングにて再び高電位とする。これにより、個別電極35が低電位になるタイミングで、圧電シート41〜44が元の形状に戻り、圧力室10の容積が初期状態(両電極の電位が異なる状態)と比較して増加する。このとき、圧力室10内に負圧が与えられ、インクがマニホールド5側から圧力室10内に吸い込まれる。その後再び個別電極35を高電位にしたタイミングで、圧電シート41〜44が圧力室10側へ凸となるように変形し、圧力室10の容積低下により圧力室10内の圧力が正圧となりインクへの圧力が上昇し、インク滴が吐出される。つまり、インク滴を吐出させるため、高電位を基準とするパルスを個別電極35に供給することになる。このパルス幅は、圧力室10内において圧力波がマニホールド5からノズル8まで伝播する時間長さであるAL(Acoustic Length)が理想的である。これによると、圧力室10内部が負圧状態から正圧状態に反転するときに両者の圧力が合わさり、より強い圧力でインク滴を吐出させることができる。
また、階調印刷においては、ノズル8から吐出されるインク滴の数、つまりインク吐出回数で調整されるインク量(体積)で階調表現が行われる。このため、指定された階調表現に対応する回数のインク吐出を、指定されたドット領域に対応するノズル8から連続して行う。一般に、インク吐出を連続して行う場合は、インク滴を吐出させるために供給するパルスとパルスとの間隔をALとすることが好ましい。これにより、先に吐出されたインク滴を吐出させるときに発生した圧力の残余圧力波と、後に吐出させるインク滴を吐出させるときに発生する圧力の圧力波との周期が一致し、これらが重畳してインク滴を吐出するため圧力を増幅させることができる。
次に、図6を参照して、制御部100の詳細について説明する。図6は、制御部100の機能ブロック図である。制御部100は、演算処理装置であるCPU(Central Processing Unit)と、CPUが実行するプログラム及びプログラムに使用されるデータが記憶されているROM(Read Only Memory)と、プログラム実行時にデータを一時記憶するためのRAM(Random Access Memory)と、アクチュエータユニット21を駆動するためのドライバICとを備えており、これらが一体となって機能することにより以下に説明する機能部を機能させる。
制御部100は、PC200からの指示に基づいて動作するものであり、図6に示すように、通信部141と、動作制御部142と、印刷制御部143とを備えている。尚、これら各機能部はASIC(Application Specific Integrated Circuit)等で構成されているハードウェアであるが、機能部の全て、又は一部がソフトウェアで構成されていてもよい。
通信部141は、PC200との通信を行うものである。PC200から送信される動作に関する指示は動作制御部142に出力され、印刷に関する指示は印刷制御部143に出力される。動作制御部142は、PC200及び印刷制御部143からの指示に基づいて、搬送モータ74等を制御するものである。印刷制御部143は、PC200からの印刷に関する指示に基づいて印刷を実行するものであり、補正係数記憶部144と、波形決定部145と、波形記憶部146と、波形選択部147と、パルス生成部148とを備えている。
補正係数記憶部144は、ヘッド本体13のインク吐出面において、複数のノズル8を含むように画定されたブロック毎に設定された補正係数をテーブルとして記憶するものである。補正係数は、ブロックにおける1つのノズル8当たりのインク吐出量に応じてランク分けするためのものであり、1つのノズル8から吐出される理想的なインク吐出量に対する各ブロックにおける1つのノズル8当たりのインク吐出量の比に基づいて決定される。補正係数は、例えば、ヘッド本体13の製造工程においてブロック毎にインク吐出量を測定して決定される構成でもよいし、プリンタ1にインク吐出量を測定するセンサを設けて、適宜ブロック毎にインク吐出量を測定して決定される構成でもよい。後述するように、補正係数に基づいて、ブロック単位でノズル8のインク吐出量を補正することにより、ブロック間の1つのノズル8当たりのインク吐出量の差を小さくすることができる。
ブロックの設定の一例を図7に示す。図7は、ヘッド本体13のインク吐出領域を示す平面図である。アクチュエータユニット21に対向する範囲を破線で示している。この範囲は、圧力室群9を画定する範囲であり台形状を有している。圧力室群9を画定する範囲内にはノズル8が多数形成されている(図2及び図3参照)。図7に示すように、インク吐出面が、印刷用紙Pの搬送方向に沿って延びた8本の仮想線によって9個のブロックA〜Iに区分されている。この仮想線は、圧力室群9を画定する台形の斜辺と短辺とを接続する頂点を通過している。つまり、仮想線は、印刷用紙Pの搬送方向と直交する方向に沿ったヘッド本体13の構造上の変化点を通過するように設定されている。図7に示すブロックA〜Iに対応する補正係数の一例を表1に示す。
Figure 2006044113
表1に示すように、ヘッド本体13のインク吐出領域における各ブロックが、1つのノズル8当たりのインク吐出量が標準的であることを示す補正係数「0」と、1つのノズル8当たりのインク吐出量が標準よりも少ないことを示す補正係数「1」とにランク分けされている。尚、補正係数は任意のランク数で設定されていてもよい。
波形決定部145は、補正係数記憶部144に記憶された補正係数のテーブルに基づいて、階調印刷が行われたときにブロック同士における1つのノズル8当たりのインク吐出量の差が、すべてのブロックについて各階調のパルスの波形パターン(吐出波形)の組み合わせが同じ場合よりも小さくなるように、パルスの波形パターンの組み合わせを各ブロックについて決定するものである。決定される対象となる波形パターンの種類の数nは、階調印刷における階調の数mよりも多くなっている。例えば、階調の数mが3のとき(未吐出を含まず)は、波形パターンの種類の数nは4以上となる。これらの波形パターンはノズルからのインク吐出量が互いに異なるように決定されている。
階調の数mが3の場合で、波形パターンの種類の数nが4のときの波形パターンの一例を図8に示す。尚、縦軸は個別電極35への印加電圧を、横軸は時間をそれぞれ示している。前述したように、本実施の形態においては、インク滴を吐出するために高電位を基準とするパルスが個別電極35に供給される。図8に示すように、波形パターンi〜ivは、吐出パルスとキャンセルパルスとから構成されている。吐出パルスはノズル8からインク滴を吐出するためのものであり、1つのパルスで1つのインク滴を吐出することができる。波形パターンiには1つの吐出パルスが、波形パターンiiには2つの吐出パルスが、波形パターンiiiには3つの吐出パルスが、波形パターンivには4つの吐出パルスがそれぞれ含まれている。つまり、波形パターンi〜ivの順にインク吐出量が多くなるようになっている。キャンセルパルスは、インク吐出後に個別インク流路32内に残留する残留圧力を除去するためのものである。キャンセルパルスは、残留圧力の周期に対して反転した周期のタイミングで、個別インク流路32に新たな圧力を発生させる。これにより残留圧力がキャンセルパルスにより生成された圧力により相殺される。また、表2に示すように、波形パターンi〜ivには、波形パターンを特定するための3ビットの符号(001〜100)が付されている。
Figure 2006044113
波形記憶部146は、波形決定部145によって決定された波形パターンの組み合わせを、各ブロックについて記憶するものである。表1及び表2のデータに基づいて波形決定部145により決定された波形パターンの組み合わせを表3に示す。尚、階調印刷において使用される3種類の階調データを、印刷用紙Pに着弾するインク滴の大きさである小滴、中滴、大滴で表している。
Figure 2006044113
表3に示すように、1つのノズル8当たりのインク吐出量が標準的な(補正係数「0」:表1参照)、ブロックA〜C及びブロックG〜Cにおいては、小滴から大滴にかけて波形パターンi〜iiiが順に割り当てられている。1つのノズル8当たりのインク吐出量が少ない(補正係数「1」:表1参照)ブロックD〜Fにおいては、1つのノズル8当たりのインク吐出量を多くするため、小滴から大滴にかけて波形パターンii〜ivが順に割り当てられている。これにより、ブロックA〜Iにおいて、1つのノズル8当たりのインク吐出量の差を、すべてのブロックA〜Iについて各階調の波形パターンii〜ivの組み合わせが同じ場合よりも小さくすることができる。
波形選択部147は、印刷用紙P上におけるドットの階調データ(小滴、中滴、及び大滴)に基づいて、波形パターンii〜ivの中から波形記憶部146に記憶された組み合わせに係る波形パターンをブロックA〜Iの各々について選択し、選択された波形パターンを有するパルスをパルス生成部148に生成させると共に、生成させたパルスをアクチュエータ21の対応する個別電極35に供給させる。これにより、アクチュエータユニット21が駆動され、対応するノズル8から波形パターンに応じてインク滴が吐出され、印刷用紙P上に所望の階調のドットが形成される。
パルス生成部148は、波形選択部147に選択された波形パターンi〜ivを有するパルスを生成するものである。生成したパルスは波形選択部147によりアクチュエータ21の対応する個別電極35に供給される。
以上説明した実施の形態によると、ブロックA〜I単位で波形パターンi〜ivの組み合わせを変更することでノズル8のインク吐出量を補正するため、階調印刷が行われたときのブロックA〜I同士における1つのノズル8当たりのインク吐出量のばらつきを簡単に補正することができる。これにより、印刷時のスループットを維持しつつ濃度ムラの少ない高画質画像を印刷することが可能となる。
また、環境の変化に応じて、補正係数記憶部144に記憶されている補正係数を適宜変更することにより、確実にブロックA〜I同士における1つのノズル8当たりのインク吐出量のばらつきを抑制することができる。
さらに、ブロックを印刷用紙Pの搬送方向に沿って延びた仮想線により画定しているため、画質に大きな悪影響を与えるヘッド本体13の長手方向に関するインク吐出量のばらつきを抑制することができる。
加えて、仮想線が、ヘッド本体13の構造上の変化点であるアクチュエータユニット21を画定する台形領域の斜辺と短辺とを接続する頂点を通過しているため、ヘッド本体13の構造を考慮した、より適切な補正を行うことが可能となる。
次に、図9を参照して、本実施の形態の変形例について説明する。本実施の形態においては、制御部100の印刷制御部143が、補正係数記憶部144、及び波形決定部145を備え、波形記憶部146に記憶する内容を補正係数記憶部144の記憶内容に基づいて波形決定部145が決定する構成であるが、このような構成に限定されるものはではなく、図9に示すように、補正係数記憶部144、及び波形決定部145を備えず、波形記憶部146に予め定められた内容を記憶する構成でもよい。
以上、本発明の好適な一実施の形態について説明したが、本発明は上述の実施の形態に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載した限りにおいて様々な設計変更が可能なものである。例えば、上述の実施の形態においては、仮想線を印刷用紙Pの搬送方向に直交する方向に延びるように設定しているが、仮想線は任意の方向に延びるように設定してもよい。また、仮想線が1つの直線で構成されているが、複数の直線で構成されてもよいし、曲線を含むように構成されもよい。
また、上述した実施の形態においては、仮想線がヘッド本体13の構造上の変化点を通過するように構成されているが、このような構成に限定されず、仮想線が構造上の変化点を通過しない構成でもよい。このとき、仮想線の配置が印刷用紙Pの搬送方向に直交する方向の距離に基づいて決定されるのが好ましい。
さらに、上述した実施の形態においては、ブロックA〜Iのすべてに複数のノズル8が含まれる構成であるが、ノズル8が1つのみ含まれるブロックを設定してもよい。
加えて、上述した実施の形態においては、階調の数mが3で波形パターンの種類の数nが4となっているが、このような構成に限定されるものではない。波形パターンの種類の数nが3以上であり、階調の数mが2以上且つ波形パターンの種類の数nよりも小さければ、階調の数m及び波形パターンの種類の数nは任意の数であってよい。例えば、階調の数mが4で波形パターンの種類の数nが6であってもよいし、階調の数mが3で波形パターンの種類の数nが5であってもよい。このとき、補正係数によるインク吐出量のランク分けの数を3とすることができる。
本発明に係る一実施の形態であるプリンタの概略構成図である。 図1に示すヘッド本体の平面図である。 図2に描かれた一点鎖線で囲まれた領域の拡大図である。 図3のIV−IV線に沿った断面図である。 図2に描かれたアクチュエータユニットの拡大図である。 図1に示す制御部の機能ブロック図である。 図1に示すヘッド本体のインク吐出領域を示す平面図である。 図6に示すパルス生成部が生成するパルスの波形パターンを示す図である。 図1に示す制御部の変形例である制御部の機能ブロック図である。
符号の説明
1 プリンタ
4 流路ユニット
5 マニホールド
5a 副マニホールド
10 圧力室
13 ヘッド本体
100 制御部
141 通信部
142 動作制御部
143 印刷制御部
144 補正係数記憶部
145 波形決定部
146 波形記憶部
147 波形選択部
148 パルス生成部

Claims (5)

  1. それぞれがノズルに連通した複数の圧力室が形成された流路ユニット、及び、それぞれが前記圧力室に関連して設けられた複数の個別電極を有するインクジェットヘッドと、
    前記ノズルから互いに異なる量のインクを吐出させるためのn種類(n:3以上の自然数)の吐出波形を生成する吐出波形発生手段と、
    前記n種類の吐出波形の中のm種類(m:2以上n−1以下の自然数)の前記吐出波形を用いて前記ノズルからインクを吐出する階調印刷が行われたときに、それぞれが一又は複数のノズルを含むように前記インクジェットヘッドに設けられた複数のブロック同士におけるノズル1つ当たりのインク吐出量の差が、すべての前記ブロックについてm種類の前記吐出波形の組み合わせが同じ場合よりも小さくなるように、前記複数のブロックの各々についてm種類の前記吐出波形の組み合わせを記憶する吐出波形記憶手段と、
    前記n種類の吐出波形の中から前記吐出波形記憶手段に記憶された組み合わせに係るm種類の前記吐出波形を前記複数のブロックの各々について選択し、選択された吐出波形を前記個別電極に出力する選択手段とを備えていることを特徴とするライン式インクジェットプリンタ。
  2. それぞれがノズルに連通した複数の圧力室が形成された流路ユニット、及び、それぞれが前記圧力室に関連して設けられた複数の個別電極を有するインクジェットヘッドと、
    前記ノズルから互いに異なる量のインクを吐出させるためのn種類(n:3以上の自然数)の吐出波形を生成する吐出波形発生手段と、
    それぞれが一又は複数のノズルを含むように前記インクジェットヘッドに設けられた複数のブロックを、各ブロックにおけるノズル1つ当たりのインク吐出量に応じてランク分けしたテーブルを記憶するテーブル記憶手段と、
    前記テーブル記憶手段に記憶された前記テーブルに基づいて、前記n種類の吐出波形の中のm種類(m:2以上n−1以下の自然数)の前記吐出波形を用いて前記ノズルからインクを吐出する階調印刷が行われたときに、前記ブロック同士におけるノズル1つ当たりのインク吐出量の差が、すべての前記ブロックについてm種類の前記吐出波形の組み合わせが同じ場合よりも小さくなるような吐出波形の組み合わせを前記複数のブロックの各々について決定する吐出波形決定手段と、
    前記吐出波形決定手段によって決定された吐出波形の組み合わせを、前記複数のブロックの各々について記憶する吐出波形記憶手段と、
    前記n種類の吐出波形の中から前記吐出波形記憶手段に記憶された組み合わせに係るm種類の前記吐出波形を前記複数のブロックの各々について選択し、選択された吐出波形を前記個別電極に出力する選択手段とを備えていることを特徴とするライン式インクジェットプリンタ。
  3. 前記インクジェットヘッドが、印刷媒体の搬送方向に延びたN−1本(N:2以上の自然数)の仮想線によってN個の前記ブロックに区分されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のライン式インクジェットプリンタ。
  4. 前記仮想線が、前記搬送方向と直交する方向に沿った前記インクジェットヘッドの構造上の変化点を通過していることを特徴とする請求項3に記載のライン式インクジェットプリンタ。
  5. 前記複数の圧力室に跨るように延在した圧電シートと、
    前記複数の個別電極と共に前記圧電シートを挟む共通電極とをさらに備えており、
    前記複数の個別電極のそれぞれが、前記圧電シート上において各圧力室に対向する位置に配置されており、
    前記インクジェットヘッドが、前記圧電シート、前記共通電極及び前記個別電極を含んでおり且つそれぞれが台形形状を有する複数のアクチュエータユニットが隣接する前記アクチュエータユニットと斜辺同士が前記搬送方向に関して重なり合うように前記流路ユニット上に配置されたものであるときに、
    前記仮想線が、各アクチュエータユニットを画定する斜辺と短辺とを接続する頂点を通過していることを特徴とする請求項4に記載のライン式インクジェットプリンタ。
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