JP2006043638A - ディスポーザ用排気弁付き吐出配管 - Google Patents

Abstract

【課題】 ディスポーザ内及びトラップ内の空気を排気することにより、排水を速やかに行う。
【解決手段】 流し台シンクの排水口に取り付けられ、厨芥ごみ等の生ごみをモータにより回転される破砕歯がある破砕室で粉砕して排出するディスポーザにおいて、該ディスポーザ本体と排水トラップを接続する吐出配管の途中に、ディスポーザ内及びトラップ内の空気を排気する排気弁を設けるようにした。また、排気弁付き吐出配管の排気弁の空気排気口を、口径１０mm以下の小口径とすることにより、従来品の騒音値と同等またはそれ以下とする。さらに、排気弁付き吐出配管をディスポーザ配管専用に設けられる掃除口の専用キャップと一体化して、使用しやすいようにしている。
【選択図】 図１

Description

流し台シンクの下に取り付けられるディスポーザは、一定量の給水により厨芥を破砕し、トラップを経て専用の排水配管に流下する。排水配管用の掃除口は、トラップの前後に設けられており、ドレン兼用掃除口はあるが、この箇所に排気弁を取り付け，又はこれと一体形にした掃除口は存在しない。

従来型のディスポーザにより厨芥を破砕する際、シンクの排水口はディスポーザの蓋により水膜を張ることで、ディスポーザの運転音を遮音している。そのため、空気の抜けるところがなくディスポーザ内の空気がトラップに押し込められ、この空気が厨芥破砕物及び排水の流下の抵抗となり、スムーズな排水を妨げていた。また、ディスポーザ運転時に排水性能が悪化するため、シンク表面に水があふれ、ディスポーザ使用の際の正しい給水量が守られない。さらに、ディスポーザ運転時に排水がスムーズに行われないと、厨芥破砕物の搬送に必要な流速を得ることができない等の課題があった。

このような課題を解決するために、次のような手段が用いられたが、別の問題が生じた。
（ア）制的にディスポーザ内の空気を抜くために、ディスポーザに使用される安全蓋の開口を大きくすると、ディスポーザ運転時の破砕音が大きくなる。
（イ）ディスポーザ本体及びそれに接続するトラップに排気弁を取り付けると、容易に取り外す事が難しく、メンテナンスを行うことが難しい。

そこでこの発明は、流し台シンクの排水口に取り付けられ、厨芥ごみ等の生ごみをモータにより回転される破砕歯がある破砕室で粉砕して排出するディスポーザにおいて、該ディスポーザ本体と排水トラップを接続する吐出配管の途中に、ディスポーザ内及びトラップ内の空気を排気する排気弁を設けるようにしたものである。このように構成されたディスポーザ用排気弁付き吐出配管は、ディスポーザ内及びトラップ内の空気を排気することにより、排水を速やかに行うことが可能となる。

またこの発明は、上記のディスポーザ用排気弁付き吐出配管の排気弁開口径を１０mm以下の小口径とすることにより、周囲へディスポーザ運転音の漏れを極力遮断するようにしている。さらにこの発明のディスポーザ用排気弁付き吐出配管は、ディスポーザ配管専用に設けられている掃除口の専用キャップと排気弁を一体化することにより、メンテナンスを容易に行うことができる。

この発明は以上のように構成したので、次のような効果を奏する。
（１）ディスポーザに必要量、水を供給する事ができる。
（２）シンク内の水を速やかに排水することができる。
（３）排気弁のメンテナンスを容易に実施する事が可能である。

図１に、この発明の排気弁付き吐出配管を設けたディスポーザの側面を示す。流し台シンク１の底面に取り付けられたディスポーザ２は、破砕室３内の回転歯をモータ４により駆動し、流し台１の排水口から送られる厨芥ごみ等の生ごみを破砕し、吐出配管５、トラップ６を通し、排水本管へ流下させる。この発明の吐出配管５はトラップ６へ向かう方向と逆の垂直上方向に枝管を設け、その上端部に排気弁を取り付けたキャップ７を被せてある。

キャップ７はディスポーザの排水配管を洗浄するための掃除口を兼用している。キャップ７に設けられている排気弁は、周囲へディスポーザ運転音の漏れを極力遮断するために、小口径のものが求められる。騒音試験の結果、口径が１０ｍｍを越えるものについては、騒音値が排気口が無い従来品より上昇し、１０ｍｍ以下では従来品の騒音値と同等またはそれ以下となった。そこでこの発明では、吐出配管及びキャップ７の排気弁開口径を１０mm以下の小口径とすることにしている。

図２に、この発明の排気弁付き吐出配管の一例を示す。排気弁８内には弁体として水の比重より軽いボール９またはフロート１０が挿入される。通常は排気弁が開口されているが、水位の上昇に伴い、弁体により排気弁を閉口し漏水を防ぐ。この発明のディスポーザ用排気弁付き吐出配管と比較するため、従来のディスポーザ用吐出配管の実施一例を、図３に示す。

この発明は、台所の流し台等において、厨芥処理を行うためのディスポーザに関する。

この発明の排気弁付き吐出配管を設けたディスポーザの側面を示す。 この発明の排気弁付き吐出配管の一例を示す。 従来のディスポーザ用吐出配管の実施一例を示す

符号の説明

１ 流し台シンク
２ ディスポーザ
３ 破砕室
４ モータ
５ 吐出配管
６ トラップ
７ キャップ
８ 排気弁
９ ボール
10 フロート
11 吐出配管
12 掃除口

Claims (4)

1. 流し台シンクの排水口に取り付けられ、厨芥ごみ等の生ごみをモータにより回転される破砕歯がある破砕室で粉砕して排出するディスポーザにおいて、該ディスポーザ本体と排水トラップを接続する吐出配管中に、ディスポーザ内及びトラップ内の空気を排気する排気弁を設けたことを特徴とするディスポーザ用排気弁付き吐出配管。
2. 前記排気弁付き吐出配管の排気弁の空気排気口を、口径１０mm以下の小口径とすることを特徴とする、請求項１に記載のディスポーザ用排気弁付き吐出配管。
3. 前記排気弁付き吐出配管をディスポーザ配管専用に設けられる掃除口の専用キャップと一体化したことを特徴とする、請求項１に記載のディスポーザ用排気弁付き吐出配管。
4. 前記排気弁内には弁体として水の比重より軽いフロートまたはボールを挿入し、通常は排気弁が開口され、水位の上昇に伴い、弁体により排気弁を閉口し漏水を防ぐことを特徴とする、請求項１に記載のディスポーザ用排気弁付き吐出配管。

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