JPH0735574U - 厨芥処理装置の排水管構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【構成】 厨芥の粉砕物が流水とともに流入するケース
部１ｃを、排水管３を介して排水系４に接続する厨芥処
理装置１において、排水管３の曲部Ｒの管壁に閉塞物除
去穴６を形成するとともに、閉塞物除去穴６にプラグ７
を着脱自在に装着した。 【効果】 閉塞時に閉塞物除去穴６から圧送する圧力水
によって閉塞物を洗い流し、閉塞物を速やかに除去する
ことができる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、厨房の生ゴミなどを粉砕する厨芥処理装置の排水管構造に関するも のである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、この種の厨芥処理装置としては、ケーシング内部に設けられた厨芥を受 け止める回転板と、この回転板の上部に取り付けられ厨芥を粉砕するためのスイ ングハンマー（粉砕具）と、前記回転板を取り囲み内壁に縦溝が形成された円筒 状の固定刃とを備え、前記スイングハンマーの取り付けられた回転板を電動機で 回転し、スイングハンマーと固定刃との衝撃力により厨芥を粉砕するタイプの厨 芥処理装置が存在する。この厨芥処理装置は、投入口から投入された厨芥を回転 板の遠心力によって固定刃にたたきつけ、さらにスイングハンマーと固定刃とに より粉砕し、排水管から汚水などとともに排出する。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

上記した従来の構成において、厨芥処理装置で粉砕した厨芥が排水管へ流入す るに際し、厨芥処理装置のケース排出口つまり排水管の入口において流路が狭ま るために厨芥が引っ掛かり、厨芥処理装置の排出口を閉塞する原因となる問題が あった。また、厨芥処理装置の排水管はトラップ部を有しており、厨芥処理装置 から排出する粉砕した厨芥がトラップ部の曲部に付着し、長期の使用に伴って成 長する付着物の層が排水管を閉塞する問題があった。

【０００４】 本考案は上記した課題を解決するもので、厨芥処理装置および排水管において 閉塞状態が発生した場合、速やかに流路の閉塞物を除去することができる厨芥処 理装置の排水管構造を提供することを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】 上記した課題を解決するために、本考案の厨芥処理装置の排水管構造は、厨芥 の粉砕物が流水とともに流入するケース部を、排水管を介して排水系に接続する 厨芥処理装置において、排水管の曲部管壁に閉塞物除去穴を形成するとともに、 閉塞物除去穴にプラグを着脱自在に装着した構成としたものである。

【０００６】

【作用】

上記した構成により、排水管および厨芥処理装置の排水路が閉塞した場合には 、プラグを取り外して閉塞物除去穴を開放し、閉塞物除去穴から圧力水を管路内 に圧送して閉塞物を洗い流すことにより閉塞物を除去するか、除去機等によって 閉塞物を取り除く。

【０００７】 したがって、管路や装置の解体を伴うことなく、速やかに閉塞物を除去するこ とができる。

【０００８】

【実施例】

以下、本考案の一実施例を図面に基づいて説明する。図１〜図３において、厨 芥処理装置１は流し台の水槽２の底部に取り付けたもので、上部の投入口から水 道水とともに流入する厨芥を粉砕し、粉砕した厨芥の粉砕物を排水管３を通して 下水管路等の排水系４に排出するものである。

【０００９】 厨芥処理装置１は、水槽２に接続する取付部１ａと、取付部１ａに続くフード 部１ｂと、フード部１ｂに続くケース部１ｃと、ケース部１ｃに続く本体部１ｄ とからなり、投入口から投入した厨芥を受け止める回転板をフード部１ｂとケー ス部１ｃの境の位置に内装している。回転板には厨芥を粉砕するためのスイング ハンマーを設けており、本体部１ｄには回転板を回転駆動するためのモータを内 装している。

【００１０】 排水管３はケース部１ｃにおいて厨芥処理装置１に連通し、途中にトラップ部 ５を有しており、複数箇所の曲部Ｒを有している。排水管３の曲部Ｒの管壁には 閉塞物除去穴６を形成しており、閉塞物除去穴６にはプラグ７を着脱自在に装着 している。

【００１１】 以下、上記構成における作用を説明する。厨芥処理装置１は水槽２から流入し た厨芥を内部で粉砕し、粉砕した厨芥の粉砕物をケース部１ｃから排水管３およ びトラップ部５を通して排水系４に排出する。

【００１２】 排水管３および厨芥処理装置１のケース部１ｃにおける排水管３の開口部付近 路が閉塞した場合には、プラグ７を取り外して閉塞物除去穴６を開放するととも に、圧力水供給管を接続し、閉塞物除去穴６から圧力水を排水管３および厨芥処 理装置１内に圧送して閉塞物を洗い流し、閉塞物を除去する。

【００１３】 したがって、厨芥処理装置１と排水管３の接続の解体や、排水管３におけるト ラップ部５の解体を伴うことなく、速やかに閉塞物を除去することができる。管 路が閉塞していない場合にも、圧力水で管路内を清掃することができ、衛生面で も効果がある。

【００１４】

【考案の効果】

以上述べたように本考案によれば、排水管の曲部にプラグで閉栓した閉塞物除 去穴を形成することにより、閉塞時に閉塞物除去穴から圧送する圧力水によって 閉塞物を洗い流すことにより閉塞物を除去するか、除去機等によって閉塞物を速 やかに除去することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例における厨芥処理装置の全体
構成図である。

【図２】同実施例における排水管の曲部の断面図であ
る。

【図３】図１のＡ−Ａ矢視断面図である。

【符号の説明】

１ 厨芥処理装置 １ｃ ケース部 ３ 排水管 ４ 排水系 ５ トラップ部 ６ 閉塞物除去穴 ７ プラグ Ｒ 曲部

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 厨芥の粉砕物が流水とともに流入するケ
   ース部を、排水管を介して排水系に接続する厨芥処理装
   置において、排水管の曲部管壁に閉塞物除去穴を形成す
   るとともに、閉塞物除去穴にプラグを着脱自在に装着し
   たことを特徴とする厨芥処理装置の排水管構造。