JP2006043198A - ズレ止め機構を有する吸収性物品 - Google Patents

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Abstract

【課題】 ズレ止め機構を有する紙オムツ及び生理用ナプキン等の吸収性物品を提供する。
【解決手段】 液透過性表面シートと、液不透過性裏面シートと、該液透過性表面シートと液不透過性裏面シートの間に配置された吸収体とを有する吸収性物品であって、該液不透過性裏面シートの外面に発泡樹脂層及び/又は発泡インキ印刷層から成るズレ止め層が形成されていることを特徴とするズレ止め機能を有する吸収性物品。
【選択図】 図1

Description

本発明は、紙オムツ、生理用ナプキン及び尿パッド等の吸収性物品の着用時におけるズレ止め機能を改善した吸収性物品に関する。
紙オムツ、生理用ナプキン及び尿パッド等の吸収性物品は、液透過性の表面シートと、液不透過性シートの裏面シート、これら両シートの間に設けられた、紙、パルプ、吸水性ポリマーなどからなる吸収体を備えており、着用時におけるズレの発生を防止する機能が液不透過性シートの裏面シート外面に付与されているのが一般的である。
市販のズレ止め機能付き生理用ナプキン、尿パッド製品には、その液不透過性裏面シートの外面(おむつカバーや衣類と対面する側)に粘着剤層と該粘着剤面を覆う剥離テープが設けられており、使用時に剥離テープを剥がし、粘着剤層を対面するカバーシートや衣類等に接着させることによってズレを防止している(非特許文献1)。
しかし、このような粘着剤層型のものの場合、着用時に剥離テープを剥がす手間がかかること、剥離テープは着用後は不用品であるためゴミとして廃棄しなければならないこと、粘着剤層は一旦カバーシートや衣類に接着した後に剥すと、再度接着しようとしても接着力が低下してしまい、ズレ止め機能が不十分となる、粘着剤はベタつきが避けられず、カバーシートや衣服へ転移して汚れが生じる等の問題点があり改良が要望されていた。
また、吸収性物品に発泡樹脂層を形成した例としては、着用時の排尿による湿り感を改善し、着用感の優れた吸収性物品を得ることを目的として、液透過性の表面シート上面に発泡樹脂層を設けた吸収性物品が開示されており(特許文献1)、さらに、スポンジ状に発泡するインキにより、表面シートに網点状、格子状あるいは線状の印刷層を設けた吸収性物品も知られている(特許文献2)。しかしながら、吸収性物品にズレ止め機能を付与する目的で、裏面シート外面に発泡樹脂層あるいは発泡印刷層からなるズレ止め層を形成する技術については何等開示されていない。
最新 紙加工便覧 (昭和63年8月20日発行)、第898〜903ページ、3.13生理用品の項、特に第900頁、図3.1−10、生理ナプキンの構造 特開平3−241079号公報 特開平6−245954号公報
本発明は、従来の粘着剤層からなるズレ止め機構を備えた吸収性物品の問題点を改善し、着用が容易であり、衣服を汚すことがなく、優れたズレ止め機構を有する紙オムツ及び生理用ナプキン等の吸収性物品を提供することを目的とする。
本発明者は、ズレ防止機構が粘着剤層であることに起因する前記問題点を解決すべく多角的に検討した結果、従来、表面シートの湿り感の改良に採用されていた発泡樹脂層又は発泡インキ印刷層を設けるという構成を、裏面シートのズレ防止機構として応用することにより上記問題点を解決できることを知得し、本発明を完成した。本発明は以下の各発明を包含する。
(1)透過性表面シートと、液不透過性裏面シートと、該液透過性表面シートと液不透過性裏面シートの間に配置された吸収体とを有する吸収性物品であって、該液不透過性裏面シートの外面に発泡樹脂層及び/又は発泡インキ印刷層から成るズレ止め層が形成されていることを特徴とするズレ止め機能を有する吸収性物品。
(2)前記発泡樹脂層は、発泡性熱可塑性樹脂含有塗布液を塗布乾燥し、発泡させて形成されている層であることを特徴とする前項(1)に記載のズレ止め機能を有する吸収性物品。
(3)前記発泡インキ印刷層は、発泡性インキを印刷して形成された印刷層を発泡させて形成されている層であることを特徴とする前項(1)に記載のズレ止め機能を有する吸収性物品。
(4)剥離性プラスチックフィルム面に発泡剤を添加した発泡性樹脂を含有する塗布液を塗布乾燥して発泡性樹脂含有層を形成し、このプラスチックフィルム上の発泡性樹脂含有層と吸収性物品の液不透過性裏面シートの外面とを密着させた状態で、該発泡性樹脂含有塗布層を加熱発泡させ、次いでプラスチックフィルムを剥離することにより液不透過性裏面シート面に発泡樹脂層を転写形成することを特徴とする前項(1)〜前項(3)いずれか1項に記載のズレ止め機能を有する吸収性物品の製造方法。
(5)剥離性プラスチックフィルム面に発泡剤を添加した発泡性樹脂を含有する発泡性インキを印刷して形成された発泡性樹脂含有印刷層を形成し、このプラスチックフィルム上の発泡性樹脂含有層と吸収性物品の液不透過性裏面シートの外面とを密着させた状態で、該発泡性樹脂含有印刷層を加熱発泡させ、次いでプラスチックフィルムを剥離することにより液不透過性裏面シート面に発泡インキ印刷層を転写形成することを特徴とする前項(1)〜前項(3)いずれか1項に記載のズレ止め機能を有する吸収性物品の製造方法。
本発明のズレ止め機能を有する吸収性物品は、着用者の衣類等と接する側に設けられているズレ止め機構が吸収性物品の液不透過性裏面シートの外面に密着して配置されており、かつ、着用者の衣類等に転移することがないため、粘着剤を使用した場合のようなベタツキがなく、衣類等を汚染するおそれのないものである。また、着用時剥離テープを剥がす手間がかかる、着用後剥離テープは不用でありゴミとして廃棄されなければならない、粘着剤層は一度接着し剥離するとズレ止め機能が低下する、粘着剤の衣服への移転による汚れが生じる等の問題は解決される。
以下、本発明において使用される材料について説明するが、本発明は、これらによって何等制限されるものではない。
<吸収性物品>
本発明の吸収性物品は、着用者の肌に当接された状態でズレを生じることなく保持される形式の吸収性物品であり、例えば、尿パッド、生理用ナプキン、おむつ等が包含される。
<液透過性の表面シート>
本発明の吸収性物品において、液透過性表面シートとしては、通常、不織布が使用される。特に、繊度が6デニール以下の短繊維からなる不織布が用いられることが多く、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエステル繊維の合成繊維製の不織布が好ましく使用される。また、ポリエステル、ポリプロピレン、ポリエチレン等の2成分以上の複合繊維からなる不織布を用いても良く、低融点ポリエステル/ポリエステル、ポリエステル/ポリエチレン、ポリプロピレン/ポリエチレン等の複合繊維が強度の面から好ましいが、特に制限を受けるものではない。
また、液透過性表面シートとしては、上記の短繊維不織布を少なくとも2枚積層したものを熱エンボス圧着処理して形成されているものも使用できる。この場合、各々の熱エンボス圧着部の面積は0.03〜16mm2 であることが好ましく、また、不織布の面積に占める熱エンボス圧着部の面積は6〜26%であることが好ましい。各熱エンボス圧着部の面積が0.03mm2 未満になると、積層不織布間の接着強度が弱くなり、16mm2 を超えて広くなると、圧着部が硬くなり着用感が劣るようになる。また、不織布の面積に占める熱エンボス圧着部の面積が6%未満になると、不織布間の接着強度が低下するし、26%を超えて広くなると、不織布間の強度は強くなるが、風合いが硬くなり、着用感が劣るようになる。
上記のような積層不織布の熱エンボス圧着処理は、凹凸を有するエンボスロールと、これと対を成す滑らかな面を有するスムースロールからなる加熱圧着ロール、あるいは、一対の凹凸を有するエンボスロールからなる加熱圧着ロールにより行なうことができる。また、エンボスロールの凸部の形状は様々な形状に彫刻されたものを使用することができ、例えば、凸部先端面の平面形状が、円形、楕円形、正方形、長方形、平行四辺形、菱形、三角形、六角形、等様々な形状のものが使用可能であるが、中でも凸部先端面の側面形状がフラットなものが好ましく使用できる。
液透過性表面シートは、積層した不織布の目付けが12〜49g/m2 であることが好ましく、20〜30g/m2 であることがより好ましい。目付けが12g/m2 未満になると表面シートの強度が弱くなり、さらに吸収体中に使用されているSAPが脱落し易くなる。一方、目付けが49g/m2 を超えて大きくなると、厚くなり過ぎるため、着用感が劣ると共に通液性が低下するので好ましくない。
液透過性表面シートを形成する合成繊維製の不織布は、通常、疎水性であるため、少なくとも着用者の肌に接する層である最上層に親水化処理が施されていることが好ましい。親水化処理方法としては、不織布形成用の樹脂に親水性樹脂や親水化剤を混合あるいは共重合して親水化する方法、不織布を形成する際に墳出ガスにパルプ等の親水性微細繊維を含有し、極細繊維中に親水性繊維が混在した状態とし親水化する方法、あるいは、不織布形成後に親水化剤を付与あるいは共重合させて親水化する方法等が例示される。
また、表面シートに使用される不織布は、最上層と共に他の層も親水化処理を施すことも可能であるが、最上層のみに親水化処理を施して、他の層を疎水性の状態にすることにより、尿等の液体の透過性に優れると共に、一旦透過した液体の逆戻りを防止した表面シートを形成することができるため好ましい。
なお、親水性樹脂としては、アルキルベンゼンスルホン酸ソーダ等を練り込んだポリアルキレングリコールを共重合させたポリエチレンテレフタレート、親水性ポリエチレン等を用いることができ、また、親水化処理剤としては、ジアルキルスルホサクシネート系親水化剤等を用いることができる。
<液不透過性裏面シート>
本発明の吸収性物品において、液不透過性裏面シートとしては、液不透過性のプラスチックフィルムが用いられる。例えばポリエチレン、ポリプロピレン、ポリビニルクロライド、又はこれらと同様の材料や、ポリビニルアルコールをベースとするフィルム又はシートなどの材料から形成することができる。裏面シート材料は透明でも不透明でも良く、また裏面にエンボス加工を施したものであっても良い。さらに、前記液不透過性のプラスチックフィルムは、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル等の熱可塑性樹脂からなる不織布、織布、伸縮性不織布等を裏面シートの外側層となるように貼合せたものを用いることもできる。
<吸収体>
本発明の吸収性物品において、吸収体は、綿状パルプや高吸収性ポリマー(SAP)を主体として形成されている層よりなる。また、綿状パルプに対して3〜60質量%の熱融着性物質を混合し熱圧着して形成されている層であってもよい。前記吸収体の構成は、特に制限されるものではないが、例えば、綿状パルプを主成分とする単独層でも良く、綿状パルプにSAPを均一に混合した層状のものでも良く、或いは綿状パルプを主成分とする2つの層の間にSAPからなる均一な層を挟み込んだ構成であっても良い。
綿状パルプとしては、化学パルプシートもしくは、機械パルプシートを粉砕機で解繊することにより得られる繊維長5mm以下のものが好ましく用いられる。パルプ原料としては、針葉樹の他に、広葉樹、わら、竹及びケフナ等を用いることができる。また、パルプの使用量は、目的とする吸収体により、例えば、単独で用いるか、複数積層して用いるか、他の吸収材を併用するかなどにより異なるが、一般的には、50〜400g/m2 である。
吸収体に使用できる高吸収性ポリマーとしては、デンプン系、セルロース系、合成ポリマー系のもの等が挙げられる。すなわち、デンプンーアクリル酸(塩)グラフト共重合体、デンプンーアクリル酸エチルグラフト共重合体のケン化物、デンプンーメタクル酸メチルグラフト共重合体のケン化物、デンプンーアクリロニトリルグラフト共重合体のケン化物、デンプンーアクリルアミドグラフト共重合体のケン化物、アクリル酸(塩)重合体、アクリル酸で架橋されたポリエチレンオキシド、ナトリウムカルボキシメチルセルローズの架橋物、ポリビニールアルコールー無水マレイン酸反応物の架橋物などが使用できるが、この中で自重の20倍以上の尿、体液及び水を吸収するもので、ポリアクリル酸ナトリウム系のものが吸収性能の点から最も適当である。
高吸収性ポリマーの配合量は、綿状パルプ量に対して10〜500質量%、好ましくは15〜300質量%であり、かかる量の高吸収性ポリマーが綿状パルプ中に実質的に均一に分布していると、高吸収性ポリマーが液体を吸収して膨潤したとき、その粒子は相互の干渉が最小にとどめられ、連続的に接触して透過障壁を形成することが少なく、尿や体液を3次元方向に良好に透過、吸収することができる。
また、吸収体に使用できる熱融着性物質としては、綿状パルプと混合することを考えると繊維状のものが好ましい。熱融着性物質は、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエステル、ポリビニリデン、アクリル樹脂、ナイロン樹脂等があげられる。又は、ポリエステル、ポリプロピレン、ポリエチレン等の2成分以上からなる複合繊維等でも良く、特には、ポリエステル/ポリエステル、ポリエステル/ポリエチレン、ポリプロピレン/ポリエチレンの複合繊維が強度の面から好ましい。繊度は1〜5デニール程度が好ましく、繊維長は3〜30mmのものが綿状パルプと混合するのに好適であるが、特に制限を受けるものではない。
これらを綿状パルプと混合し、一定の圧力で熱圧着することによって、熱融着性物質による骨格構造が形成され、湿潤時においても綿状パルプ層自体の強度を持つことが可能となる。熱圧着の方法は、熱プレスロール、熱風乾燥機、マイクロ波加熱機、赤外線ヒーター等により行うことができるが、特に制限されるものではなく、マット層に均一に熱が伝わり、熱融着性物質が融けて骨格構造を形成することが出来るものであれば良い。
前記綿状パルプ等を圧縮して吸収体を製造する方法としては、周面が平滑なロールなどにより吸収体の密度がその全体にわたり実質的に均等になるように連続する面状を形成するような圧縮方法であるから、又は周面が凹凸状であるロールなどにより吸収体の密度が部分的に異なり、尿や体液を縦方向及び斜め方向に導く模様配列のエンボスが形成されるような圧縮方法であってもよい。エンボスの場合、圧縮部、非圧縮部は、連続、非連続のいずれであってもよい。
吸収体は、その少なくとも一部が吸水紙で覆われていてもよい。吸水紙は、広葉樹及び針葉樹からなる木材チップ等のリグノセルロース材料を蒸解後に元素状塩素を使用しないで漂白処理して得られる化学パルプからなるセルロースパルプを主体として形成され、スラリー状態のままのスラッシュパルプ、あるいは、このスラッシュパルプを脱水、乾燥して得られるドライパルプが用いられる。また、吸水紙を形成するセルロースパルプは、針葉樹パルプを80〜97質量%及び広葉樹パルプを20〜3質量%の割合で含有することが好ましく、必要に応じて古紙を脱墨処理して得られる脱墨古紙パルプ等を使用することができる。
また、吸水紙は、その坪量が10〜25g/m2 であり、厚さが0.05〜0.13mmであることが好ましい。吸水紙の坪量及び厚さをこの範囲にすることにより、前述の特性を有する吸収性物品を容易に得ることが可能となる。
<発泡樹脂層、発泡インキ印刷層>
液透過性表面シートと、液不透過性シート裏面シートと、これら両シートの間に設けられた吸収体層とからなる本発明の吸収性物品は、液不透過性シートの裏面シート表面の少なくとも一部に、発泡樹脂層又は発泡インキ印刷層からなるズレ止め層を形成したことを特徴とする。
発泡樹脂層は、ポリエチレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−アクリル酸共重合体、エチレン−エチルアクリレート無水マレイン酸共重合体、アクリル系樹脂、ポリウレタン、ポリエステル、ポリアミド、塩化ビニル系樹脂、ポリプロピレン、などの熱可塑性樹脂(発泡性樹脂)を発泡させて形成される層である。発泡剤としてはブタンが最適であり、その他炭酸水素ナトリウム、炭酸アンモニウム、酢酸アミル、酢酸ブチル、ジアゾアミノベンゼンなどがある。気泡は独立でも連続でも良い。
発泡インキ印刷層に使用する発泡性インクは市販の発泡性インキで良く、その一例としては、ゼオライト5質量部、酸化重合物5質量部、アルキッド樹脂ワニス90質量部からなるオフセットインキに発泡剤としての重炭酸アンモンニウム5質量部を配合したインキが好適に使用される。
発泡印刷層を形成する印刷方法としては、グラビア印刷、フレキソ印刷、シルクスクリーン印刷等の各方式が採用でき、又、塗布方法としてもグラビアコート、ロールコート等の各方式が採用できる。
ズレ止め層の裏面シートに占める面積については特に制限はなく、面積が大きいほどズレ止め効果は大きいがコスト高となることや、意匠的な効果を付与するためには特定の塗布パターンであることが望ましいことを総合勘案すると、塗布面積は前表面積の50%以下、特に10〜30%の範囲に設定することが実際的である。
以下、図面を参照して、尿パッドを例にして本発明の吸収性品を詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例によって何等制限されるものではない。
図1は、本発明の尿パッドの一部切り欠き平面図であり、図2は、図1に示す尿パッドをX−X線に沿って切断した状態を示す断面図である。
図1及び図2において、尿パッド1は、液透過性表面シート2と、液不透過性裏面シート3と、これら表面シート2と裏面シート3の間に配置された吸収体4とからなり、裏面シート3の外面には発泡樹脂層及び/又は発泡インキ印刷層からなる、尿パッド1の長手方向に長い矩形のズレ止め層5が形成されている。また、尿パッド1の長手方向両側縁部には脚周り弾性部材6が配置されている。
図3〜図7は、本発明の尿パッドの裏面シートの外面に形成された各種のズレ止め層の例を示す平面図である。
図3〜図7において、ズレ止め層5は、矩形、線状、円形、格子模様等に形成されているが、着用者の衣類との間で吸収性物品のズレを防止できるものであれば、図3〜図7以外のパターンのものも採用可能であり、特に制限されるものではない。
本発明によれば、裏面シートの外面の少なくとも一部に発泡樹脂層又は発泡インキ印刷層からなるズレ止め層を設けたことにより、ズレ止め機能を著しく改善した吸収性物品を得ることが可能となった。また発明においては、吸収性物品の裏面シートに、発泡樹脂層、又は発泡インキ印刷層を設け、加熱発泡を行うという非常に簡略的な方式で充分な効果を得ることが可能であり、さらには発泡樹脂層又は、発泡インキ印刷層に、着色剤、消臭剤、香料等を配合することも可能であり、また形成されたズレ止め層に商品名を表示することも可能である利点を有する。
本発明の吸収性物品を示す一部切り欠き平面図である。 図1に示す吸収性物品をX−X線に沿って切断した状態を示す断面図である。 本発明の吸収性物品の裏面シートに形成されたズレ止め層の一例(第1の例)を示す平面図である。 本発明の吸収性物品の裏面シートに形成されたズレ止め層の一例(第2の例)を示す平面図である。 本発明の吸収性物品の裏面シートに形成されたズレ止め層の一例(第3の例)を示す平面図である。 本発明の吸収性物品の裏面シートに形成されたズレ止め層の一例(第4の例)を示す平面図である。 本発明の吸収性物品の裏面シートに形成されたズレ止め層の一例(第5の例)を示す平面図である。
符号の説明
1:吸収性物品(尿パッド)
2:液透過性の表面シート
3:液不透過性の裏面シート
4:吸収体
5:ズレ止め層
6:脚周り弾性部材

Claims (4)

  1. 液透過性表面シートと、液不透過性裏面シートと、該液透過性表面シートと液不透過性裏面シートの間に配置された吸収体とを有する吸収性物品であって、該液不透過性裏面シートの外面に発泡樹脂層及び/又は発泡インキ印刷層から成るズレ止め層が形成されていることを特徴とするズレ止め機能を有する吸収性物品。
  2. 前記発泡樹脂層は、発泡性熱可塑性樹脂含有塗布液を塗布乾燥し、発泡させて形成されている層であることを特徴とする請求項1に記載のズレ止め機能を有する吸収性物品。
  3. 前記発泡インキ印刷層は、発泡性インキを印刷して形成した印刷層を発泡させて形成されている層であることを特徴とする請求項1に記載のズレ止め機能を有する吸収性物品。
  4. 請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載のズレ止め機能を有する吸収性物品の製造方法であって、剥離性プラスチックフィルム面に発泡剤を添加した発泡性樹脂を含有する塗布液又はインキを塗布乾燥して発泡性樹脂含有層を形成し、このプラスチックフィルムの発泡性樹脂含有層と吸収性物品の液不透過性裏面シートの外面とを密着させた状態で、該発泡性樹脂含有塗布層を加熱発泡させ、次いでプラスチックフィルムを剥離することにより液不透過性裏面シート面に発泡樹脂層を転写形成することを特徴とするズレ止め機能を有する吸収性物品の製造方法。
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