JP2006042794A - 細胞培養用樹脂ビーズ - Google Patents
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Abstract
【課題】細胞増殖性に優れる細胞培養用樹脂ビーズを提供することである。
【解決手段】ベースポリマー(a)と、(a)の真比重より小さい見掛け比重を持つ微粒子(b)とを含有してなることを特徴とする細胞培養用樹脂ビーズを用いる。(a)の真比重(Da)は1.050〜1.60が好ましい。(b)の見掛け比重(Db)は0.03〜0.98が好ましい。(Da)と(Db)との差(Da−Db)は0.01〜1.58が好ましい。樹脂ビーズ中の(b)の含有量は樹脂ビーズの重量に基づいて0.01〜50重量%が好ましい。樹脂ビーズの見掛け比重は1.01〜1.05が好ましい。(a)は架橋ウレタン樹脂、架橋エポキシ樹脂、架橋ビニル樹脂及び架橋エステル樹脂からなる群より選ばれる少なくとも1種が好ましい。細胞接着性最小アミノ酸配列(X)を1分子中に少なくとも1個有するポリペプチド(P)を樹脂ビーズの表面に含有してなることが好ましい。
【選択図】なし
【解決手段】ベースポリマー(a)と、(a)の真比重より小さい見掛け比重を持つ微粒子(b)とを含有してなることを特徴とする細胞培養用樹脂ビーズを用いる。(a)の真比重(Da)は1.050〜1.60が好ましい。(b)の見掛け比重(Db)は0.03〜0.98が好ましい。(Da)と(Db)との差(Da−Db)は0.01〜1.58が好ましい。樹脂ビーズ中の(b)の含有量は樹脂ビーズの重量に基づいて0.01〜50重量%が好ましい。樹脂ビーズの見掛け比重は1.01〜1.05が好ましい。(a)は架橋ウレタン樹脂、架橋エポキシ樹脂、架橋ビニル樹脂及び架橋エステル樹脂からなる群より選ばれる少なくとも1種が好ましい。細胞接着性最小アミノ酸配列(X)を1分子中に少なくとも1個有するポリペプチド(P)を樹脂ビーズの表面に含有してなることが好ましい。
【選択図】なし
Description
本発明は細胞培養用樹脂ビーズに関する。
細胞培養用ビーズとしては、吸水することにより膨潤するデキストランビーズ(特許文献1、非特許文献1)や、懸濁重合法により得られるスチレン樹脂ビーズが知られている(特許文献2)。
しかし、従来のデキストランビーズでは、細胞増殖性が不十分であり、かつビーズの内部に細胞が入り込むので細胞の回収が困難な場合が多いという問題がある。一方、細胞培養用樹脂ビーズでは、スチレン樹脂の比重がそのまま樹脂ビーズの比重となってしまうため、樹脂ビーズが培養用培地の下方に偏ってしまい、細胞増殖性が不十分になる場合があるという問題がある。すなわち、本発明の目的は、細胞増殖性に優れる細胞培養用樹脂ビーズを提供することである。
本発明の細胞培養用樹脂ビーズの特徴は、ベースポリマー(a)と、(a)の真比重より小さい見掛け比重を持つ微粒子(b)とを含有してなる点を要旨とする。
本発明の細胞培養用樹脂ビーズは、ビーズ自身の見掛け比重を容易に調整することができるため、培地や培養条件が変更になっても、培地内で偏在することがない。このため、本発明の樹脂ビーズは細胞増殖性に優れる。また、ビーズの内部に細胞が入り込むということもないため、細胞の回収が容易である。したがって、本発明の細胞培養用樹脂ビーズを用いると、効率よく細胞を培養することができる。
ベースポリマー(a)の真比重(Da)は、1.050〜1.60が好ましく、さらに好ましくは1.052〜1.40、特に好ましくは1.055〜1.20である。この範囲であると、樹脂ビーズ自身の見掛け比重の調整がさらに容易となる。
ここで、真比重とは試料に含まれている液体及び気体を除いた部分の比重を意味する。
なお、真比重はJIS K0061:2001「化学製品の密度及び比重測定方法」の8.2.1ルシャテリエ比重瓶法に準拠して測定される。
なお、真比重はJIS K0061:2001「化学製品の密度及び比重測定方法」の8.2.1ルシャテリエ比重瓶法に準拠して測定される。
ベースポリマー(a)としては特に制限されず、公知の樹脂(たとえば、特開2002−284881号、特開2003−189848号、特開昭57−195701号各公報)等が使用でき、熱可塑性樹脂及び熱架橋性樹脂等が用いられる。
熱可塑性樹脂としては、ビニル樹脂、ウレタン樹脂、エステル樹脂、アミド樹脂、イミド樹脂、シリコーン樹脂、アイオノマー樹脂及びカーボネート樹脂等が含まれる。
熱架橋性樹脂としては、架橋ビニル樹脂、架橋ウレタン樹脂、架橋エポキシ樹脂、架橋エステル樹脂、架橋イミド樹脂、架橋シリコーン樹脂、架橋フェノール樹脂、架橋ユリア樹脂、架橋アイオノマー樹脂及び架橋アニリン樹脂等が含まれる。
これらの樹脂は2種以上を混合して用いてもよい。
これらのうち、樹脂ビーズの耐熱性の観点等から、熱架橋性樹脂が好ましく、樹脂ビーズの調製しやすさの観点等から、さらに好ましくは架橋ビニル樹脂、架橋ウレタン樹脂、架橋エポキシ樹脂及び架橋エステル樹脂、特に好ましくは架橋ビニル樹脂及び架橋ポリウレタン樹脂、最も好ましくは架橋ビニル樹脂である。
べースポリマー(a)は、公知の方法(たとえば、特開2002−284881号、特開2003−189848号、特開昭57−195701号各公報)等により製造することができる。
熱可塑性樹脂としては、ビニル樹脂、ウレタン樹脂、エステル樹脂、アミド樹脂、イミド樹脂、シリコーン樹脂、アイオノマー樹脂及びカーボネート樹脂等が含まれる。
熱架橋性樹脂としては、架橋ビニル樹脂、架橋ウレタン樹脂、架橋エポキシ樹脂、架橋エステル樹脂、架橋イミド樹脂、架橋シリコーン樹脂、架橋フェノール樹脂、架橋ユリア樹脂、架橋アイオノマー樹脂及び架橋アニリン樹脂等が含まれる。
これらの樹脂は2種以上を混合して用いてもよい。
これらのうち、樹脂ビーズの耐熱性の観点等から、熱架橋性樹脂が好ましく、樹脂ビーズの調製しやすさの観点等から、さらに好ましくは架橋ビニル樹脂、架橋ウレタン樹脂、架橋エポキシ樹脂及び架橋エステル樹脂、特に好ましくは架橋ビニル樹脂及び架橋ポリウレタン樹脂、最も好ましくは架橋ビニル樹脂である。
べースポリマー(a)は、公知の方法(たとえば、特開2002−284881号、特開2003−189848号、特開昭57−195701号各公報)等により製造することができる。
微粒子(b)は、ベースポリマー(a)の真比重より小さい見掛けを持っていれば制限がないが、ベースポリマー(a)の真比重(Da)と微粒子(b)の見掛け比重(Db)との差(Da−Db)は、0.01〜1.58が好ましく、さらに好ましくは0.01〜1.40、特に好ましくは0.01〜1.20である。この範囲であると、樹脂ビーズ自身の見掛け比重の調整がさらに容易となる。
微粒子(b)の見掛け比重(Db)は、0.03〜0.98が好ましく、さらに好ましくは0.06〜0.97、特に好ましくは0.15〜0.94である。この範囲であると、樹脂ビーズ自身の見掛け比重の調整がさらに容易となる。
ここで、見掛け比重とは、実質以外の空間を含む比重(中空部を含んだ比重)を意味する。
なお、見掛け比重はK0061:2001「化学製品の密度及び比重測定方法」の8.2.1ルシャテリエ比重瓶法に準拠して測定される。
ここで、見掛け比重とは、実質以外の空間を含む比重(中空部を含んだ比重)を意味する。
なお、見掛け比重はK0061:2001「化学製品の密度及び比重測定方法」の8.2.1ルシャテリエ比重瓶法に準拠して測定される。
微粒子(b)としては、微粒子状であれば特に限定されない。また、微粒子(b)は、微粒子全体が均一に構成されている均一微粒子でもよく、微粒子の一部に空隙を有していてもよい。
また、微粒子の一部に空隙を有している場合、空隙がほぼ均一に分布してなる多孔質微粒子や微粒子の中心に中空部分を含んでなる中空微粒子等のいずれでもよいが、中空微粒子が好ましい。
微粒子(b)の外形状は、球状、針状、扁平(楕円)状、薄片状、不定形破砕状及び繊維状のいずれでもよいが、樹脂ビーズの表面平滑性の観点等から、球状、扁平(楕円)状及び薄片状が好ましく、さらに好ましくは球状及び扁平(楕円)状、特に好ましくは球状である。
また、微粒子の一部に空隙を有している場合、空隙がほぼ均一に分布してなる多孔質微粒子や微粒子の中心に中空部分を含んでなる中空微粒子等のいずれでもよいが、中空微粒子が好ましい。
微粒子(b)の外形状は、球状、針状、扁平(楕円)状、薄片状、不定形破砕状及び繊維状のいずれでもよいが、樹脂ビーズの表面平滑性の観点等から、球状、扁平(楕円)状及び薄片状が好ましく、さらに好ましくは球状及び扁平(楕円)状、特に好ましくは球状である。
微粒子(b)の大きさは、微粒子(b)の体積平均粒子径(rb)と樹脂ビーズの体積平均粒子径(ra)の比(rb/ra)が0.0015〜0.3となる大きさが好ましく、さらに好ましくは0.01〜0.25、特に好ましくは0.015〜0.2となる大きさである。
一方、樹脂ビーズの体積平均粒子径(μm:ra)は、細胞培養の効率の観点等から、20〜1000が好ましく、さらに好ましくは40〜500、特に好ましくは50〜250である。
なお、体積平均粒子径は、JIS Z8825−1:2001に準拠して、レーザー式粒度分布測定装置、たとえば、堀場製作所製LA−920(分散媒:メタノール、測定温度:25℃)等により測定される。
一方、樹脂ビーズの体積平均粒子径(μm:ra)は、細胞培養の効率の観点等から、20〜1000が好ましく、さらに好ましくは40〜500、特に好ましくは50〜250である。
なお、体積平均粒子径は、JIS Z8825−1:2001に準拠して、レーザー式粒度分布測定装置、たとえば、堀場製作所製LA−920(分散媒:メタノール、測定温度:25℃)等により測定される。
微粒子(b)の材質としては特に限定されないが、有機物及び無機物等が含まれる。
有機物としては、公知の樹脂(たとえば、特開2002−284881号公報及びWO99/43758パンフレット)等が使用でき、熱可塑性樹脂及び熱硬化性樹脂等が用いられる。
熱硬化性樹脂としては、架橋ビニル樹脂、架橋ウレタン樹脂、架橋エポキシ樹脂、架橋エステル樹脂、架橋フェノール樹脂及び架橋ウレア樹脂等が含まれる。
熱可塑性樹脂としては、ビニル樹脂、アミド樹脂、オレフィン樹脂及びカーボネート樹脂等が含まれる。
これらの樹脂は2種以上を混合して用いてもよい。
有機物としては、公知の樹脂(たとえば、特開2002−284881号公報及びWO99/43758パンフレット)等が使用でき、熱可塑性樹脂及び熱硬化性樹脂等が用いられる。
熱硬化性樹脂としては、架橋ビニル樹脂、架橋ウレタン樹脂、架橋エポキシ樹脂、架橋エステル樹脂、架橋フェノール樹脂及び架橋ウレア樹脂等が含まれる。
熱可塑性樹脂としては、ビニル樹脂、アミド樹脂、オレフィン樹脂及びカーボネート樹脂等が含まれる。
これらの樹脂は2種以上を混合して用いてもよい。
無機物としては、ガラス、シラス、アルミナ及びカーボン等が含まれる。
これらのうち、樹脂ビーズの調製のしやすさの観点等から、架橋ビニル樹脂、ビニル樹脂、オレフィン樹脂及びガラスが好ましく、さらに好ましくは架橋ビニル樹脂、オレフィン樹脂及びガラス、特に好ましくはオレフィン樹脂である。
これらのうち、樹脂ビーズの調製のしやすさの観点等から、架橋ビニル樹脂、ビニル樹脂、オレフィン樹脂及びガラスが好ましく、さらに好ましくは架橋ビニル樹脂、オレフィン樹脂及びガラス、特に好ましくはオレフィン樹脂である。
微粒子(b)は、公知の方法(たとえば、特開2002−284881号公報やWO99/43758パンフレットに記載された製造方法等)により製造することができる。また、微粒子(b)は、市場から容易に入手でき、たとえば、以下の商品が好ましく例示できる。なお、かっこ内は順に見掛け比重及び体積平均粒子径である。
<均一有機微粒子>
住友精化(株)製「フロービーズCLシリーズ」(0.94、1〜40μm)、「フロービーズLEシリーズ」(0.91〜0.93、1〜40μm)、「フロービーズHEシリーズ」(0.94〜0.96、1〜40μm)、「フローセンUFシリーズ」(0.94、25μm);三井化学(株)製「ミペロンXM221U」(0.94、25μm)、「ミペロンXM220」(0.94、30μm);東レ・ダウコーニング・シリコーン(株)製「トレフィルE−500」(0.97、3μm)、「トレフィルE−505C」(0.97、3μm)、「トレフィルE−506C」(0.97、3μm)、「トレフィルE−600」(0.98、2μm)、「トレフィルE−601」(0.98、2μm)、「トレフィルE−604」(0.98、2μm)、「トレフィルE−850」(0.98、70μm)
住友精化(株)製「フロービーズCLシリーズ」(0.94、1〜40μm)、「フロービーズLEシリーズ」(0.91〜0.93、1〜40μm)、「フロービーズHEシリーズ」(0.94〜0.96、1〜40μm)、「フローセンUFシリーズ」(0.94、25μm);三井化学(株)製「ミペロンXM221U」(0.94、25μm)、「ミペロンXM220」(0.94、30μm);東レ・ダウコーニング・シリコーン(株)製「トレフィルE−500」(0.97、3μm)、「トレフィルE−505C」(0.97、3μm)、「トレフィルE−506C」(0.97、3μm)、「トレフィルE−600」(0.98、2μm)、「トレフィルE−601」(0.98、2μm)、「トレフィルE−604」(0.98、2μm)、「トレフィルE−850」(0.98、70μm)
<中空有機微粒子>
松本油脂製薬(株)製「マツモトマイクロスフェアMFL80GCA」(0.20、20μm)、「マツモトマイクロスフェアMFL80GTA」(0.20、20μm)、「マツモトマイクロスフェアMFL30STI」(0.15、20μm);エクスパンセル(株)製「エクスパンセル551DE40d42」(0.04、40μm)、「エクスパンセル551DE20d60」(0.06、20μm)、「エクスパンセル461DE40d60」(0.06、30μm)、「エクスパンセル461DE20d70」(0.07、20μm);巴工業(株)製「APM PHENOSET BJO−0840」(0.30、70μ);JSR(株)製「SX866(a)」(0.76、0.3μm)
松本油脂製薬(株)製「マツモトマイクロスフェアMFL80GCA」(0.20、20μm)、「マツモトマイクロスフェアMFL80GTA」(0.20、20μm)、「マツモトマイクロスフェアMFL30STI」(0.15、20μm);エクスパンセル(株)製「エクスパンセル551DE40d42」(0.04、40μm)、「エクスパンセル551DE20d60」(0.06、20μm)、「エクスパンセル461DE40d60」(0.06、30μm)、「エクスパンセル461DE20d70」(0.07、20μm);巴工業(株)製「APM PHENOSET BJO−0840」(0.30、70μ);JSR(株)製「SX866(a)」(0.76、0.3μm)
<中空無機微粒子>
住友スリーエム(株)製「スコッチライトグラスバブルズS60HS」(0.60、27μm)、「スコッチライトグラスバブルズK37」(0.37、40μm)、スコッチライトグラスバブルズK46」(0.46、40μm);巴工業(株)製「Ceramics BALOON AR−190」(0.60、43μm)
住友スリーエム(株)製「スコッチライトグラスバブルズS60HS」(0.60、27μm)、「スコッチライトグラスバブルズK37」(0.37、40μm)、スコッチライトグラスバブルズK46」(0.46、40μm);巴工業(株)製「Ceramics BALOON AR−190」(0.60、43μm)
<多孔質無機微粒子>
旭硝子(株)製「サンスフィアH−31」(2.2、3μm)、「サンスフィアH−51」(2.2、5μm)、「サンスフィアH−121」(2.2、12μm)、「サンスフィアH−201」(2.2、20μm)、「サンスフィアH−32」(2.2、3μm)、「サンスフィアH−52」(2.2、5μm)、「サンスフィアH−122」(2.2、12μm)、「サンスフィアH−33」(2.2、3μm)、「サンスフィアH−53」(2.2、5μm)、「サンスフィアL−31」(2.2、3μm)、「サンスフィアL−51」(2.2、5μm)、「サンスフィアL−121」(2.2、12μm)、林化成(株)製「エスカロンシリーズ」(2.5、1.2〜3.9μm)、「SCPシリーズ」(2.5、1.4〜3.9μm)、「カルシーFシリーズ」(2.5、3.5〜6.0μm)
旭硝子(株)製「サンスフィアH−31」(2.2、3μm)、「サンスフィアH−51」(2.2、5μm)、「サンスフィアH−121」(2.2、12μm)、「サンスフィアH−201」(2.2、20μm)、「サンスフィアH−32」(2.2、3μm)、「サンスフィアH−52」(2.2、5μm)、「サンスフィアH−122」(2.2、12μm)、「サンスフィアH−33」(2.2、3μm)、「サンスフィアH−53」(2.2、5μm)、「サンスフィアL−31」(2.2、3μm)、「サンスフィアL−51」(2.2、5μm)、「サンスフィアL−121」(2.2、12μm)、林化成(株)製「エスカロンシリーズ」(2.5、1.2〜3.9μm)、「SCPシリーズ」(2.5、1.4〜3.9μm)、「カルシーFシリーズ」(2.5、3.5〜6.0μm)
これらの微粒子は2種以上を混合して使用してもよい。
これらのうち、三井化学(株)製「ミペロンXM221U」、松本油脂製薬(株)製「マツモトマイクロスフェアMFL80GCA」、エクスパンセル(株)製「エクスパンセル551DE40d42」及び住友スリーエム(株)製「スコッチライトグラスバブルズS60HS」が好ましく、さらに好ましくは三井化学(株)製「ミペロンXM221U」、松本油脂製薬(株)製「マツモトマイクロスフェアMFL80GCA」及び住友スリーエム(株)製「スコッチライトグラスバブルズS60HS」、特に好ましくは三井化学(株)製「ミペロンXM221U」である。
これらのうち、三井化学(株)製「ミペロンXM221U」、松本油脂製薬(株)製「マツモトマイクロスフェアMFL80GCA」、エクスパンセル(株)製「エクスパンセル551DE40d42」及び住友スリーエム(株)製「スコッチライトグラスバブルズS60HS」が好ましく、さらに好ましくは三井化学(株)製「ミペロンXM221U」、松本油脂製薬(株)製「マツモトマイクロスフェアMFL80GCA」及び住友スリーエム(株)製「スコッチライトグラスバブルズS60HS」、特に好ましくは三井化学(株)製「ミペロンXM221U」である。
樹脂ビーズ中の微粒子(b)の含有量(重量%)は、ベースポリマー(a)及び微粒子(b)の重量に基づいて、0.01〜50が好ましく、さらに好ましくは0.05〜45、特に好ましくは0.10〜40である。この範囲であると、樹脂ビーズの見掛け比重の調整がさらに容易となる。
樹脂ビーズの見掛け比重は、1.000〜1.050が好ましく、さらに好ましくは1.005〜1.045、特に好ましくは1.010〜1.040である。
樹脂ビーズの形状としては、紡錘状、球状、板状、直方体状及び針状等が挙げられるが、細胞が接着できる表面積が大きくなるという点で、紡錘状、球状及び板状が好ましく、さらに好ましくは紡錘状及び球状、特に好ましくは球状である。
樹脂ビーズの形状としては、紡錘状、球状、板状、直方体状及び針状等が挙げられるが、細胞が接着できる表面積が大きくなるという点で、紡錘状、球状及び板状が好ましく、さらに好ましくは紡錘状及び球状、特に好ましくは球状である。
樹脂ビーズを製造するための方法として、以下の方法が挙げられる。
(1)ベースポリマー(a)と微粒子(b)との液状混合物を水性媒体に乳化分散する方法。
(2)ベースポリマー(a)と微粒子(b)との液状混合物を噴霧する方法。
(3)ベースポリマー(a)と微粒子(b)との固状混合物を破砕又は粉砕する方法。
(4)ベースポリマー(a)の前駆体と微粒子(b)との液状混合物を乳化分散しながら、または乳化分散してから重合する方法。
(1)ベースポリマー(a)と微粒子(b)との液状混合物を水性媒体に乳化分散する方法。
(2)ベースポリマー(a)と微粒子(b)との液状混合物を噴霧する方法。
(3)ベースポリマー(a)と微粒子(b)との固状混合物を破砕又は粉砕する方法。
(4)ベースポリマー(a)の前駆体と微粒子(b)との液状混合物を乳化分散しながら、または乳化分散してから重合する方法。
上記の方法(1)について、さらに詳細に説明する。
ベースポリマー(a)と微粒子(b)との液状混合物は、ベースポリマー(a)を(a)の融点以上に加熱すること(加熱溶融)、ベースポリマー(a)を有機溶剤(V)に溶解すること(溶解)、または、ベースポリマー(a)を加熱した後有機溶剤(V)に溶解すること(加熱溶解)により、ベースポリマーを液状化した後、この液状ベースポリマーと微粒子(b)とを均一混合すること等により得られる。
また、ベースポリマー(a)の前駆体と微粒子(b)とを均一混合した後、この前駆体を反応させることにより、ベースポリマー(a)と微粒子(b)との混合物としてもよい。この場合、この混合物が固状の場合、上記の方法と同様にして(加熱溶融、溶解又は加熱溶解)液状混合物とする。
ベースポリマー(a)と微粒子(b)との液状混合物は、ベースポリマー(a)を(a)の融点以上に加熱すること(加熱溶融)、ベースポリマー(a)を有機溶剤(V)に溶解すること(溶解)、または、ベースポリマー(a)を加熱した後有機溶剤(V)に溶解すること(加熱溶解)により、ベースポリマーを液状化した後、この液状ベースポリマーと微粒子(b)とを均一混合すること等により得られる。
また、ベースポリマー(a)の前駆体と微粒子(b)とを均一混合した後、この前駆体を反応させることにより、ベースポリマー(a)と微粒子(b)との混合物としてもよい。この場合、この混合物が固状の場合、上記の方法と同様にして(加熱溶融、溶解又は加熱溶解)液状混合物とする。
有機溶剤(V)としては、公知の溶剤(例えば、特開2002−284881号公報に記載の芳香族炭化水素系溶剤、脂肪族又は脂環式の炭化水素系溶剤、ハロゲン系溶剤、エステル系又はエステルエーテル系溶剤、エーテル系溶剤、ケトン系溶剤、アルコール系溶剤、アミド系溶剤、スルホキシド系溶剤及び複素環式化合物系溶剤)等を用いることが出来る。これらのうち、樹脂ビーズの調製しやすさの観点等から、芳香族炭化水素系溶剤、エステル系溶剤及びケトン系溶剤が好ましく、さらに好ましくは酢酸エチル、酢酸ブチル、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン及びトルエン、特に好ましくは酢酸エチル及びメチルエチルケトン、最も好ましくは酢酸エチルである
液状混合物の粘度は(mPa・s)、1〜100000が好ましく、さらに好ましくは10〜80000、特に好ましく20〜50000である。この範囲であると、樹脂ビーズをさらに容易に調整できる。
ここで、粘度はJIS K7117−1:1999「プラスチック−液状,乳濁状又は分散状の樹脂−ブルックフィールド形回転粘度計による見掛け粘度の測定方法」に準拠して温度25℃、B型粘度計を用いて、測定される。
ここで、粘度はJIS K7117−1:1999「プラスチック−液状,乳濁状又は分散状の樹脂−ブルックフィールド形回転粘度計による見掛け粘度の測定方法」に準拠して温度25℃、B型粘度計を用いて、測定される。
有機溶剤(V)を用いる場合、ベースポリマー(a)及び微粒子(b)の混合物の濃度(重量%)は、液状混合物の粘度が上記の適切な範囲になるように設定すればよいが、液状混合物の重量に基づいて、好ましくは5〜95、さらに好ましくは10〜90、特に好ましくは20〜80である。
前駆体としては、反応によりベースポリマー(a)となるものであれば、特に制限されず、公知の前駆体{特開2002−284881号公報、、特開2002−285017号公報、特開平09−031200号公報、高分子合成の化学(大津隆行著、1979年1月10日、(株)化学同人発行)等に記載)等が使用でき、たとえば、以下の前駆体(モノマー及びプレポリマー等)挙げられる。
ベースポリマー(a)がビニル樹脂又は架橋ビニル樹脂の場合、重合によりビニル樹脂又は架橋ビニル樹脂となるビニルモノマー(スチレン、ジビニルベンゼン、メタクリル酸、ジメチルアクリルアミド及びジビニルベンゼン等)、
ベースポリマー(a)がウレタン樹脂又は架橋ウレタン樹脂の場合、反応によりウレタン樹脂又は架橋ウレタン樹脂となる反応性プレポリマー{ポリオール(ポリエチレングリコール及びジメチロールプロピオン酸等)及び/又はポリアミン(イソホロンジアミン及びエチレンジアミン等)と、ポリイソシアネート(イソホロンジイソシアネート及びヘキサメチレンジイソシアヌレート等)との組合せからなるプレポリマー等}、
ベースポリマー(a)がエステル樹脂又は架橋エステル樹脂の場合、反応によりエステル樹脂又は架橋エステル樹脂となる反応性プレポリマー{ポリオール(ポリエチレングリコール及びジメチロールプロピオン酸等)とポリカルボン酸(テレフタル酸及びイソフタル酸等)との組合せからなるプレポリマー等}
ベースポリマー(a)がアミド樹脂の場合、反応によりアミド樹脂又は架橋アミド樹脂となるモノマー(ラクタム(ε−カプロラクタム、アゼチジノン及びピロリドン等)等);反応性プレポリマー{ポリカルボン酸(テレフタル酸及びイソフタル酸等)とポリアミン(エチレンジアミン及びプロピレンジアミン等)との組合せからなるプレポリマー等}
ベースポリマー(a)がイミド樹脂又は架橋イミド樹脂の場合、反応によりイミド樹脂となる反応性プレポリマー(ピロメリット酸無水物とポリアミン(イソホロンジアミン及びエチレンジアミン等)との組み合わせからなるプレポリマー等)
ベースポリマー(a)がシリコーン樹脂又は架橋シリコーン樹脂の場合、反応によりシリコーン樹脂又は架橋シリコーン樹脂となるモノマー(クロロアルキルシラン(トリクロロメチルシラン及びジクロロメチルシラン等)等)
ベースポリマー(a)がカーボネート樹脂の場合、反応によりカーボネート樹脂となるモノマー(ジカルボン酸(ビスフェノールA等)等)
ベースポリマー(a)が架橋エポキシ樹脂の場合、反応により架橋エポキシ樹脂となる反応性プレポリマー(芳香族ポリカルボン酸のグリシジルエステル(フタル酸ジグリシジルエステル、イソフタル酸ジグリシジルエステル及びテレフタル酸ジグリシジルエステル等)等)
ベースポリマー(a)が架橋フェノール樹脂の場合、反応により架橋フェノール樹脂となる反応性プレポリマー(フェノールとホルムアルデヒドの組み合わせからなるプレポリマー)等
ベースポリマー(a)が架橋ユリア樹脂の場合、反応により架橋ユリア樹脂となる反応性プレポリマー(尿素とホルムアルデヒドの組み合わせからなるプレポリマー)等
ベースポリマー(a)が架橋メラミン樹脂の場合、反応により架橋メラミン樹脂となる反応性プレポリマー(メラミンとホルムアルデヒドの組み合わせからなるプレポリマー)等)
ベースポリマー(a)がビニル樹脂又は架橋ビニル樹脂の場合、重合によりビニル樹脂又は架橋ビニル樹脂となるビニルモノマー(スチレン、ジビニルベンゼン、メタクリル酸、ジメチルアクリルアミド及びジビニルベンゼン等)、
ベースポリマー(a)がウレタン樹脂又は架橋ウレタン樹脂の場合、反応によりウレタン樹脂又は架橋ウレタン樹脂となる反応性プレポリマー{ポリオール(ポリエチレングリコール及びジメチロールプロピオン酸等)及び/又はポリアミン(イソホロンジアミン及びエチレンジアミン等)と、ポリイソシアネート(イソホロンジイソシアネート及びヘキサメチレンジイソシアヌレート等)との組合せからなるプレポリマー等}、
ベースポリマー(a)がエステル樹脂又は架橋エステル樹脂の場合、反応によりエステル樹脂又は架橋エステル樹脂となる反応性プレポリマー{ポリオール(ポリエチレングリコール及びジメチロールプロピオン酸等)とポリカルボン酸(テレフタル酸及びイソフタル酸等)との組合せからなるプレポリマー等}
ベースポリマー(a)がアミド樹脂の場合、反応によりアミド樹脂又は架橋アミド樹脂となるモノマー(ラクタム(ε−カプロラクタム、アゼチジノン及びピロリドン等)等);反応性プレポリマー{ポリカルボン酸(テレフタル酸及びイソフタル酸等)とポリアミン(エチレンジアミン及びプロピレンジアミン等)との組合せからなるプレポリマー等}
ベースポリマー(a)がイミド樹脂又は架橋イミド樹脂の場合、反応によりイミド樹脂となる反応性プレポリマー(ピロメリット酸無水物とポリアミン(イソホロンジアミン及びエチレンジアミン等)との組み合わせからなるプレポリマー等)
ベースポリマー(a)がシリコーン樹脂又は架橋シリコーン樹脂の場合、反応によりシリコーン樹脂又は架橋シリコーン樹脂となるモノマー(クロロアルキルシラン(トリクロロメチルシラン及びジクロロメチルシラン等)等)
ベースポリマー(a)がカーボネート樹脂の場合、反応によりカーボネート樹脂となるモノマー(ジカルボン酸(ビスフェノールA等)等)
ベースポリマー(a)が架橋エポキシ樹脂の場合、反応により架橋エポキシ樹脂となる反応性プレポリマー(芳香族ポリカルボン酸のグリシジルエステル(フタル酸ジグリシジルエステル、イソフタル酸ジグリシジルエステル及びテレフタル酸ジグリシジルエステル等)等)
ベースポリマー(a)が架橋フェノール樹脂の場合、反応により架橋フェノール樹脂となる反応性プレポリマー(フェノールとホルムアルデヒドの組み合わせからなるプレポリマー)等
ベースポリマー(a)が架橋ユリア樹脂の場合、反応により架橋ユリア樹脂となる反応性プレポリマー(尿素とホルムアルデヒドの組み合わせからなるプレポリマー)等
ベースポリマー(a)が架橋メラミン樹脂の場合、反応により架橋メラミン樹脂となる反応性プレポリマー(メラミンとホルムアルデヒドの組み合わせからなるプレポリマー)等)
前駆体の反応方法としては、特に制限されず、公知の反応等が適用できる{たとえば、特開2002−284881号公報、特開2002−285017号公報、特開平09−031200号公報、高分子合成の化学(大津隆行著、1979年1月10日、(株)化学同人発行)等}。
また、水性媒体としては、水を必須構成成分とする液体であれば制限なく使用でき、水、並びに水溶性有機溶剤(U)及び/又は界面活性剤(S)を含む水溶液等を用いることができる。
水溶性有機溶剤(U)としては、公知の溶剤(例えば、特開2002−284881号公報に記載の溶剤)等を用いることが出来る。樹脂ビーズの調製しやすさの観点等から、エステル溶剤、エステルエーテル溶剤、エーテル溶剤、ケトン溶剤、アルコール溶剤、アミド溶剤、スルホキシド溶剤及びこれらの2種以上の混合溶剤等が好ましく、さらに好ましくはエステル溶剤、特に好ましくは酢酸エチルである。
水溶性有機溶剤(U)を含有する場合、この(U)の含有量(重量%)は、水性媒体の重量に基づいて、1〜80が好ましく、更に好ましくは2〜70、特に好ましくは3〜30である。この範囲であると、樹脂ビーズをさらに容易に調整できる。
水溶性有機溶剤(U)としては、公知の溶剤(例えば、特開2002−284881号公報に記載の溶剤)等を用いることが出来る。樹脂ビーズの調製しやすさの観点等から、エステル溶剤、エステルエーテル溶剤、エーテル溶剤、ケトン溶剤、アルコール溶剤、アミド溶剤、スルホキシド溶剤及びこれらの2種以上の混合溶剤等が好ましく、さらに好ましくはエステル溶剤、特に好ましくは酢酸エチルである。
水溶性有機溶剤(U)を含有する場合、この(U)の含有量(重量%)は、水性媒体の重量に基づいて、1〜80が好ましく、更に好ましくは2〜70、特に好ましくは3〜30である。この範囲であると、樹脂ビーズをさらに容易に調整できる。
界面活性剤(S)としては、公知の界面活性剤(たとえば、特開2004−124059号公報に記載の界面活性剤)等を使用することができる。樹脂ビーズの調製しやすさの観点等から、ポリビニルアルコール、ポリカルボン酸塩及びポリオキシアルキレンアルキルフェニルエーテルが好ましく、さらに好ましくはポリビニルアルコール及びポリカルボン酸塩、特に好ましくはポリビニルアルコールである。
界面活性剤(S)を使用する場合、この含有量(重量%)は、水性媒体の重量に基づいて、0.001〜10が好ましく、更に好ましくは0.005〜5、特に好ましくは0.01〜3である。この範囲であると、樹脂ビーズをさらに容易に調整できる。
界面活性剤(S)を使用する場合、この含有量(重量%)は、水性媒体の重量に基づいて、0.001〜10が好ましく、更に好ましくは0.005〜5、特に好ましくは0.01〜3である。この範囲であると、樹脂ビーズをさらに容易に調整できる。
水性媒体の使用量(重量%)としては、液状混合物及び水性媒体の合計重量に基づいて、30〜99が好ましく、さらに好ましくは35〜95、特に好ましくは40〜90である。
乳化分散に用いられる分散装置としては、一般に乳化機、分散機として使用されているものであれば特に限定されず、公知の分散装置(例えば、特開2002−284881号公報に記載の分散装置)等を使用することができる。
乳化分散方法としては、(1)水性媒体と液状混合物とを一括投入し、乳化分散する方法、(2)水性媒体中に液状混合物を滴下投入しながら乳化分散する方法、(3)液状混合物中に水性媒体を滴下投入しながら乳化分散し、転相させる方法等のいずれでもよいが、(1)の方法が好ましい。
乳化分散時の温度(℃)としては制限がないが、0〜150℃(密閉下)が好ましく、さらに好ましくは5〜98、特に好ましくは10〜90、最も好ましくは15〜80である。
水溶性有機溶剤(U)及び/又は界面活性剤(S)を使用した場合、これらが細胞増殖性に悪影響を与える恐れがあるため、これらを除去することが好ましい。水溶性有機溶剤(U)及び/又は界面活性剤(S)を除去する方法としては、固液分離法(遠心分離器、スパクラフィルター及び/又はフィルタープレス等)により樹脂ビーズを分離した後、水洗する方法等が適用できる。
得られる樹脂ビーズは、必要により乾燥することができる。乾燥としては、樹脂ビーズの軟化温度未満で行うことが好ましく、必要により減圧下で行う。
乾燥機としては、公知の乾燥装置(例えば、流動層式乾燥機、減圧乾燥機及び循風乾燥機)が用いられる。
乾燥機としては、公知の乾燥装置(例えば、流動層式乾燥機、減圧乾燥機及び循風乾燥機)が用いられる。
次に上記の方法(2)について、さらに詳細に説明する。
液状混合物の調整方法、粘度、有機溶剤(V)、前駆体、水性媒体、これらの使用量、前駆体の反応方法、有機溶剤及び/又は界面活性剤の除去方法、乾燥方法及びこれらの好ましい範囲等は、方法(1)と同じである。
液状混合物の調整方法、粘度、有機溶剤(V)、前駆体、水性媒体、これらの使用量、前駆体の反応方法、有機溶剤及び/又は界面活性剤の除去方法、乾燥方法及びこれらの好ましい範囲等は、方法(1)と同じである。
噴霧温度(℃)としては、0〜200が好ましく、さらに好ましくは10〜150、特に好ましくは15〜100である。この範囲であると、樹脂ビーズをさらに容易に調整できる。
噴霧するための装置としては、公知のスプレードライヤ{例えば、液体の微粒化・乾燥・粒子づくりのスプレー&ドライ(大川原化工機(株)製商品カタログ)10頁}等が使用できる。
噴霧するための装置としては、公知のスプレードライヤ{例えば、液体の微粒化・乾燥・粒子づくりのスプレー&ドライ(大川原化工機(株)製商品カタログ)10頁}等が使用できる。
次に上記の方法(3)について、さらに説明する。
ベースポリマー(a)と微粒子(b)との固状混合物とは、(a)の中に(b)が均一に分散して存在する混合物であることが好ましい。
このような固状混合物は、溶融したベースポリマー(a)と微粒子(b)とを均一混合した後冷却固化すること(溶融混合)、有機溶剤に溶解したベースポリマー(a)と微粒子(b)とを均一混合した後有機溶剤を留去すること(溶解混合)等により得られる。
また、ベースポリマー(a)の前駆体と微粒子(b)とを均一混合した後、この前駆体を反応させることにより、ベースポリマー(a)と微粒子(b)との混合物としてもよい。
破砕又は粉砕に用いることができる破砕機としては、公知の破砕機{例えば、乳化分散の理論と実際(特殊機化(株)製、1997年4月17日発行)の80〜86頁}等が使用できる。
破砕又は粉砕の温度(℃)としては、−20〜150が好ましく、さらに好ましくは−10〜130、特に好ましくは−5〜80である。この範囲であると、樹脂ビーズをさらに容易に調整できる。
ベースポリマー(a)と微粒子(b)との固状混合物とは、(a)の中に(b)が均一に分散して存在する混合物であることが好ましい。
このような固状混合物は、溶融したベースポリマー(a)と微粒子(b)とを均一混合した後冷却固化すること(溶融混合)、有機溶剤に溶解したベースポリマー(a)と微粒子(b)とを均一混合した後有機溶剤を留去すること(溶解混合)等により得られる。
また、ベースポリマー(a)の前駆体と微粒子(b)とを均一混合した後、この前駆体を反応させることにより、ベースポリマー(a)と微粒子(b)との混合物としてもよい。
破砕又は粉砕に用いることができる破砕機としては、公知の破砕機{例えば、乳化分散の理論と実際(特殊機化(株)製、1997年4月17日発行)の80〜86頁}等が使用できる。
破砕又は粉砕の温度(℃)としては、−20〜150が好ましく、さらに好ましくは−10〜130、特に好ましくは−5〜80である。この範囲であると、樹脂ビーズをさらに容易に調整できる。
次に上記の方法(4)について、さらに説明する。
液状混合物の調整方法、液状混合物の粘度、有機溶剤(V)、前駆体、水性媒体、界面活性剤(S)、これらの使用量、前駆体の反応方法、分散装置、有機溶剤及び/又は界面活性剤の除去方法、乾燥方法及びこれらの好ましい範囲等は、方法(1)と同じである。
このようにして得られた樹脂ビーズは、必要に応じて、風力分級器又はふるい等を用いて分級し、所定の体積平均粒子径とすることができる。
液状混合物の調整方法、液状混合物の粘度、有機溶剤(V)、前駆体、水性媒体、界面活性剤(S)、これらの使用量、前駆体の反応方法、分散装置、有機溶剤及び/又は界面活性剤の除去方法、乾燥方法及びこれらの好ましい範囲等は、方法(1)と同じである。
このようにして得られた樹脂ビーズは、必要に応じて、風力分級器又はふるい等を用いて分級し、所定の体積平均粒子径とすることができる。
本発明の細胞培養用樹脂ビーズには、細胞接着性最小アミノ酸配列(X)を1分子中に少なくとも1個有するポリペプチド(P)を含有することが好ましい。ポリペプチド(P)を含有すると、細胞がさらに接着しやすくなり、さらに効率の高い細胞培養が実現できる。
ここで、「細胞接着性最小アミノ酸配列」とは、細胞のインテグリンレセプターに認識され細胞が基材に接着しやすくなる性質を有する最小アミノ酸配列を意味する。
ポリペプチド(P)中の細胞接着性最小アミノ酸配列(X)の含有個数(個)は、細胞接着性の観点等から、(P)1分子中、1〜50が好ましく、さらに好ましくは3〜30、特に好ましくは4〜20である。
ここで、「細胞接着性最小アミノ酸配列」とは、細胞のインテグリンレセプターに認識され細胞が基材に接着しやすくなる性質を有する最小アミノ酸配列を意味する。
ポリペプチド(P)中の細胞接着性最小アミノ酸配列(X)の含有個数(個)は、細胞接着性の観点等から、(P)1分子中、1〜50が好ましく、さらに好ましくは3〜30、特に好ましくは4〜20である。
細胞接着性最小アミノ酸配列(X)としては、接着シグナルとして働くものであればいずれも使用でき、例えば、株式会社永井出版発行「病態生理」Vol.9、No.7、1990年、527頁に記載されているもの等が使用できる。これらのうち、接着しやすい細胞の種類が多いという観点等から、Arg Gly Asp配列、Leu Asp Val配列、Arg Glu Asp Val配列(1)、Tyr Ile Gly Ser Arg配列(2)、Pro Asp Ser Gly Arg配列(3)、Arg Tyr Val Val Leu Pro Arg配列(4)、Leu Gly Thr Ile Pro Gly配列(5)、Arg Asn Ile Ala Glu Ile Ile Lys Asp Ile配列(6)、Ile Lys Val Ala Val配列(7)、Leu Arg Glu配列、Asp Gly Glu Ala配列(8)及びHis Ala Val配列が好ましく、さらに好ましくはArg Gly Asp配列、Ile Lys Val Ala Val配列(7)及びHis Ala Val配列であり、特に好ましくはArg Gly Asp配列である。
ポリペプチド(P)は、細胞接着性最小アミノ酸配列(X)以外に、(P)の熱安定性向上の観点等から、補助アミノ酸配列(Y)を有することが好ましい。
補助アミノ酸配列(Y)としては、最小アミノ酸配列(X)以外のアミノ酸配列が使用でき、ポリペプチド(P)の耐熱性向上の観点等から、Gly 及び/またはAlaを有する配列が好ましい。
補助アミノ酸配列(Y)としては、(Gly Ala)a 配列、(Gly Ala Gly Ala Gly Ser)b配列、(Gly Ala Gly Ala Gly Tyr)c配列、(Gly Ala Gly Val Gly Tyr)d配列、(Gly Ala Gly Tyr Gly Val)e配列、{Asp Gly Gly (Ala)f Gly Gly Ala}g配列、(Gly Val Pro Gly Val)h配列、(Gly)i配列、(Ala)j配列、(Gly Gly Ala)k配列、(Gly Val Gly Val Pro)m配列、(Gly Pro Pro)n配列、(Gly Ala Gln Gly Pro Ala Gly Pro Gly)o配列、(Gly Ala Pro Gly Ala Pro Gly Ser Gln Gly Ala Pro Gly Leu Gln)p配列及び/又は(Gly Ala Pro Gly Thr Pro Gly Pro Gln Gly Leu Pro Gly Ser Pro)q配列を有する配列等が含まれる。これらのうち、(Gly Ala)a配列、(Gly Ala Gly Ala Gly Ser)b配列、(Gly Ala Gly Ala Gly Tyr)c配列、(Gly Ala Gly Val Gly Tyr)d配列、(Gly Ala Gly Tyr Gly Val)e、{Asp Gly Gly (Ala)f Gly Gly Ala}g配列、(Gly Val Pro Gly Val)h配列、(Gly Val Gly Val Pro)m配列及び/又は(Gly Pro Pro)n配列を有するものが好ましく、さらに好ましくは(Gly Ala Gly Ala Gly Ser)b配列、(Gly Val Pro Gly Val)h配列、(Gly Val Gly Val Pro)m配列及び/又は(Gly Pro Pro)n配列を有するもの、特に好ましくは(Gly Ala Gly Ala Gly Ser)b配列を有するものである。
なお、aは5〜100の整数、b、c、d及びeは2〜33の整数、fは1〜194の整数、gは{1}〜{200/(6+f)}の小数点以下を切り捨てした整数、hは2〜40の整数、i及びjは10〜200の整数、kは3〜66の整数、mは2〜40の整数、nは3〜66の整数、oは1〜22の整数、p及びqは1〜13の整数である。
補助アミノ酸配列(Y)としては、(Gly Ala)a 配列、(Gly Ala Gly Ala Gly Ser)b配列、(Gly Ala Gly Ala Gly Tyr)c配列、(Gly Ala Gly Val Gly Tyr)d配列、(Gly Ala Gly Tyr Gly Val)e配列、{Asp Gly Gly (Ala)f Gly Gly Ala}g配列、(Gly Val Pro Gly Val)h配列、(Gly)i配列、(Ala)j配列、(Gly Gly Ala)k配列、(Gly Val Gly Val Pro)m配列、(Gly Pro Pro)n配列、(Gly Ala Gln Gly Pro Ala Gly Pro Gly)o配列、(Gly Ala Pro Gly Ala Pro Gly Ser Gln Gly Ala Pro Gly Leu Gln)p配列及び/又は(Gly Ala Pro Gly Thr Pro Gly Pro Gln Gly Leu Pro Gly Ser Pro)q配列を有する配列等が含まれる。これらのうち、(Gly Ala)a配列、(Gly Ala Gly Ala Gly Ser)b配列、(Gly Ala Gly Ala Gly Tyr)c配列、(Gly Ala Gly Val Gly Tyr)d配列、(Gly Ala Gly Tyr Gly Val)e、{Asp Gly Gly (Ala)f Gly Gly Ala}g配列、(Gly Val Pro Gly Val)h配列、(Gly Val Gly Val Pro)m配列及び/又は(Gly Pro Pro)n配列を有するものが好ましく、さらに好ましくは(Gly Ala Gly Ala Gly Ser)b配列、(Gly Val Pro Gly Val)h配列、(Gly Val Gly Val Pro)m配列及び/又は(Gly Pro Pro)n配列を有するもの、特に好ましくは(Gly Ala Gly Ala Gly Ser)b配列を有するものである。
なお、aは5〜100の整数、b、c、d及びeは2〜33の整数、fは1〜194の整数、gは{1}〜{200/(6+f)}の小数点以下を切り捨てした整数、hは2〜40の整数、i及びjは10〜200の整数、kは3〜66の整数、mは2〜40の整数、nは3〜66の整数、oは1〜22の整数、p及びqは1〜13の整数である。
補助アミノ酸配列(Y)は、グリシン(Gly)及び/又はアラニン(Ala)を含むことが好ましい。グリシン(Gly)及びアラニン(Ala)を含む場合、これらの合計含有割合(%)は、補助アミノ酸配列(Y)の全アミノ酸個数に基づいて、10〜100が好ましく、さらに好ましくは20〜95、特に好ましくは30〜90、最も好ましくは40〜85である。この範囲であると、耐熱性がさらに良好となる。
グリシン(Gly)及びアラニン(Ala)の両方を含む場合、これらの含有個数割合(Gly/Ala)は、0.03〜40が好ましく、さらに好ましくは0.08〜13、特に好ましくは0.2〜5である。この範囲であると、耐熱性がさらに良好となる。
グリシン(Gly)及びアラニン(Ala)の両方を含む場合、これらの含有個数割合(Gly/Ala)は、0.03〜40が好ましく、さらに好ましくは0.08〜13、特に好ましくは0.2〜5である。この範囲であると、耐熱性がさらに良好となる。
ポリペプチド(P)中の補助アミノ酸配列(Y)の含有個数は、耐熱性向上の観点等から、(P)1分子中、2〜51が好ましく、さらに好ましくは3〜35、特に好ましくは4〜20である。また、ポリペプチド(P)は、2種以上の補助アミノ酸配列(Y)を含んでもよい。
(Gly Ala)a配列を有する補助与アミノ酸配列としては、配列番号(9)〜(11)で表されるアミノ酸配列等が挙げられる。
(Gly Ala Gly Ala Gly Ser)b配列を有する補助アミノ酸配列としては、配列番号(12)〜(14)で表されるアミノ酸配列等が挙げられる。
(Gly Ala Gly Ala Gly Tyr)c配列を有する補助アミノ酸配列としては、配列番号(15)〜(17)で表されるアミノ酸配列等が挙げられる。
(Gly Ala Gly Val Gly Tyr)d配列を有する補助アミノ酸配列としては、配列番号(18)〜(20)で表されるアミノ酸配列等が挙げられる。
(Gly Ala Gly Tyr Gly Val)e配列を有する補助アミノ酸配列としては、配列番号(21)〜(23)で表されるアミノ酸配列等が挙げられる。
{Asp Gly Gly (Ala)f Gly Gly Ala}g配列を有する補助アミノ酸配列としては、配列番号(24)〜(26)で表されるアミノ酸配列等が挙げられる。
(Gly Val Pro Gly Val)h配列を有する補助アミノ酸配列としては、配列番号(27)〜(30)で表されるアミノ酸配列等が挙げられる。
(Gly)i配列を有する補助アミノ酸配列としては、配列番号(31)〜(33)で表されるアミノ酸配列等が挙げられる。
(Ala)j配列を有する補助アミノ酸配列としては、配列番号(34)〜(36)で表されるアミノ酸配列等が挙げられる。
(Gly Gly Ala)k配列を有する補助アミノ酸配列としては、配列番号(37)〜(39)で表されるアミノ酸配列等が挙げられる。
(Gly Val Gly Val Pro)m配列を有する補助アミノ酸配列としては、配列番号(40)〜(42)で表されるアミノ酸配列等が挙げられる。
(Gly Pro Pro)n配列を有する補助アミノ酸配列としては、配列番号(43)〜(45)で表されるアミノ酸配列等が挙げられる。
(Gly Ala Gln Gly Pro Ala Gly Pro Gly)o配列を有する補助アミノ酸配列としては、配列番号(46)〜(48)で表されるアミノ酸配列等が挙げられる。
(Gly Ala Pro Gly Ala Pro Gly Ser Gln Gly Ala Pro Gly Leu Gln)p配列を有する補助アミノ酸配列としては、配列番号(49)〜(51)で表されるアミノ酸配列等が挙げられる。
(Gly Ala Pro Gly Thr Pro Gly Pro Gln Gly Leu Pro Gly Ser Pro)q配列を有する補助アミノ酸配列としては、配列番号(52)〜(54)で表されるアミノ酸配列等が挙げられる。
(Gly Ala Gly Ala Gly Ser)b配列を有する補助アミノ酸配列としては、配列番号(12)〜(14)で表されるアミノ酸配列等が挙げられる。
(Gly Ala Gly Ala Gly Tyr)c配列を有する補助アミノ酸配列としては、配列番号(15)〜(17)で表されるアミノ酸配列等が挙げられる。
(Gly Ala Gly Val Gly Tyr)d配列を有する補助アミノ酸配列としては、配列番号(18)〜(20)で表されるアミノ酸配列等が挙げられる。
(Gly Ala Gly Tyr Gly Val)e配列を有する補助アミノ酸配列としては、配列番号(21)〜(23)で表されるアミノ酸配列等が挙げられる。
{Asp Gly Gly (Ala)f Gly Gly Ala}g配列を有する補助アミノ酸配列としては、配列番号(24)〜(26)で表されるアミノ酸配列等が挙げられる。
(Gly Val Pro Gly Val)h配列を有する補助アミノ酸配列としては、配列番号(27)〜(30)で表されるアミノ酸配列等が挙げられる。
(Gly)i配列を有する補助アミノ酸配列としては、配列番号(31)〜(33)で表されるアミノ酸配列等が挙げられる。
(Ala)j配列を有する補助アミノ酸配列としては、配列番号(34)〜(36)で表されるアミノ酸配列等が挙げられる。
(Gly Gly Ala)k配列を有する補助アミノ酸配列としては、配列番号(37)〜(39)で表されるアミノ酸配列等が挙げられる。
(Gly Val Gly Val Pro)m配列を有する補助アミノ酸配列としては、配列番号(40)〜(42)で表されるアミノ酸配列等が挙げられる。
(Gly Pro Pro)n配列を有する補助アミノ酸配列としては、配列番号(43)〜(45)で表されるアミノ酸配列等が挙げられる。
(Gly Ala Gln Gly Pro Ala Gly Pro Gly)o配列を有する補助アミノ酸配列としては、配列番号(46)〜(48)で表されるアミノ酸配列等が挙げられる。
(Gly Ala Pro Gly Ala Pro Gly Ser Gln Gly Ala Pro Gly Leu Gln)p配列を有する補助アミノ酸配列としては、配列番号(49)〜(51)で表されるアミノ酸配列等が挙げられる。
(Gly Ala Pro Gly Thr Pro Gly Pro Gln Gly Leu Pro Gly Ser Pro)q配列を有する補助アミノ酸配列としては、配列番号(52)〜(54)で表されるアミノ酸配列等が挙げられる。
これらのアミノ酸配列のうち、配列番号(9)、(10)、(12)、(13)、(14)、(15)、(16)、(18)、(19)、(21)、(22)、(24)、(25)、(26)、(27)、(28)、(30)、(31)、(32)、(34)、(35)、(37)、(38)、(40)、(41)、(43)、(44)、(46)、(47)、(49)、(50)、(52)又は(53)で表されるアミノ酸配列が好ましく、さらに好ましくは配列番号(10)、(12)、(13)、(14)、(16)、(19)、(22)、(26)、(27)、(28)、(29)、(30)、(32)、(35)、(38)、(41)、(44)、(47)、(50)又は(53)で表されるアミノ酸配列、特に好ましくは配列番号(12)、(13)又は(30)で表されるアミノ酸配列である。
ポリペプチド(P)は、分岐鎖を含んでいてもよく、一部が架橋されていてもよく、環状構造を含んでいてもよい。しかし、ポリペプチド(P)は、架橋されていないことが好ましく、さらに好ましくは架橋されていない直鎖構造、特に好ましくは環状構造を持たず架橋されていない直鎖構造である。なお、直鎖構造には、β構造(直鎖状ペプチドが折れ曲がってこの部分同士が平行に並び、その間に水素結合が作られる二次構造)も含まれる。
ポリペプチド(P)は、細胞接着性及び耐熱性の観点等から、最小アミノ酸配列(X)と補助アミノ酸配列(Y)とが交互に化学結合してなる構造であることが好ましい。この場合、最小アミノ酸配列(X)と補助アミノ酸配列(Y)との繰り返し単位(X−Y)の数(個)は、細胞接着性の観点等から、1〜50が好ましく、さらに好ましくは2〜40、特に好ましくは3〜30、最も好ましくは4〜20である。
また、最小アミノ酸配列(X)と補助アミノ酸配列(Y)との含有個数は同じでも異なっていてもよい。異なっている場合は、いずれかの含有個数が他方の含有個数より1個少ないことが好ましい{この場合、補助アミノ酸配列(Y)が少ないことが好ましい}。ポリペプチド(P)中の最小アミノ酸配列(X)と補助アミノ酸配列(Y)との含有個数割合(X/Y)は、0.66〜1.5が好ましく、さらに好ましくは0.9〜1.4、特に好ましくは1〜1.3である。
また、細胞接着性ポリペプチド(P)の末端部分(最小アミノ酸配列(X)又は補助アミノ酸配列(Y)からペプチド末端まで)に他のアミノ酸を含んでもよい。他のアミノ酸を含む場合、その含有量は、細胞接着性ポリペプチド1個当たり、1〜1000個が好ましく、さらに好ましくは3〜300、特に好ましくは10〜100である。
また、最小アミノ酸配列(X)と補助アミノ酸配列(Y)との含有個数は同じでも異なっていてもよい。異なっている場合は、いずれかの含有個数が他方の含有個数より1個少ないことが好ましい{この場合、補助アミノ酸配列(Y)が少ないことが好ましい}。ポリペプチド(P)中の最小アミノ酸配列(X)と補助アミノ酸配列(Y)との含有個数割合(X/Y)は、0.66〜1.5が好ましく、さらに好ましくは0.9〜1.4、特に好ましくは1〜1.3である。
また、細胞接着性ポリペプチド(P)の末端部分(最小アミノ酸配列(X)又は補助アミノ酸配列(Y)からペプチド末端まで)に他のアミノ酸を含んでもよい。他のアミノ酸を含む場合、その含有量は、細胞接着性ポリペプチド1個当たり、1〜1000個が好ましく、さらに好ましくは3〜300、特に好ましくは10〜100である。
ポリペプチド(P)の数平均分子量(Mn)は、1,000〜1,000,000が好ましく、さらに好ましくは2,000〜700,000、特に好ましくは3,000〜400,000、最も好ましくは4,000〜200,000である。
なお、ポリペプチドの数平均分子量(Mn)は、SDS−PAGE(SDSポリアクリルアミドゲル電気泳動)法により、測定サンプル{ポリペプチド等}を分離し、泳動距離を標準物質と比較する方法等の公知の方法によって求められる(以下、同じ)。
なお、ポリペプチドの数平均分子量(Mn)は、SDS−PAGE(SDSポリアクリルアミドゲル電気泳動)法により、測定サンプル{ポリペプチド等}を分離し、泳動距離を標準物質と比較する方法等の公知の方法によって求められる(以下、同じ)。
好ましい細胞接着性ポリペプチド(P)の一部を以下に例示する。
(1)最小アミノ酸配列(X)がArg Gly Asp配列(x1)の場合
(x1)の13個と(Gly Ala Gly Ala Gly Ser)9配列(13)(y1)の13個とを有し、これらが交互に化学結合してなる構造を有するMn約11万のポリペプチド(「プロネクチンF」、プロネクチン:登録商標(日本及び米国)、三洋化成工業(株)製<以下同じ>);
(x1)の5個と(Gly Ala Gly Ala Gly Ser)3配列(12)(y2)の5個とを有しこれらが交互に化学結合してなる構造を有するMn約2万のポリペプチド(「プロネクチンF2」);
(x1)の3個と(Gly Val Pro Gly Val)2 Gly Gly (Gly Ala Gly Ala Gly Ser)3配列(54)(y3)の3個とを有しこれらが交互に化学結合してなる構造を有するMn約1万のポリペプチド(「プロネクチンF3」)等。
(1)最小アミノ酸配列(X)がArg Gly Asp配列(x1)の場合
(x1)の13個と(Gly Ala Gly Ala Gly Ser)9配列(13)(y1)の13個とを有し、これらが交互に化学結合してなる構造を有するMn約11万のポリペプチド(「プロネクチンF」、プロネクチン:登録商標(日本及び米国)、三洋化成工業(株)製<以下同じ>);
(x1)の5個と(Gly Ala Gly Ala Gly Ser)3配列(12)(y2)の5個とを有しこれらが交互に化学結合してなる構造を有するMn約2万のポリペプチド(「プロネクチンF2」);
(x1)の3個と(Gly Val Pro Gly Val)2 Gly Gly (Gly Ala Gly Ala Gly Ser)3配列(54)(y3)の3個とを有しこれらが交互に化学結合してなる構造を有するMn約1万のポリペプチド(「プロネクチンF3」)等。
(2)最小アミノ酸配列(X)がIle Lys Val Ala Val配列(x2)の場合
プロネクチンF、プロネクチンF2又はプロネクチンF3のArg Gly Asp配列(x1)をIle Lys Val Ala Val配列(7)(x2)に変更した「プロネクチンL」、「プロネクチンL2」、又は「プロネクチンL3」等。
プロネクチンF、プロネクチンF2又はプロネクチンF3のArg Gly Asp配列(x1)をIle Lys Val Ala Val配列(7)(x2)に変更した「プロネクチンL」、「プロネクチンL2」、又は「プロネクチンL3」等。
(3)最小アミノ酸配列(X)がTyr Ile Gly Ser Arg配列(x3)の場合
プロネクチンF、プロネクチンF2又はプロネクチンF3のArg Gly Asp配列(x1)をTyr Ile Gly Ser Arg配列(x3)に変更した「プロネクチンY」、「プロネクチンY2」、又は「プロネクチンY3」等。
プロネクチンF、プロネクチンF2又はプロネクチンF3のArg Gly Asp配列(x1)をTyr Ile Gly Ser Arg配列(x3)に変更した「プロネクチンY」、「プロネクチンY2」、又は「プロネクチンY3」等。
また、(1)〜(3)のポリペプチドの他、宝酒造(株)製RetroNectin(リコンビナントヒトフィブロネクチンCH−296){最小アミノ酸配列(X)としてArg Gly Asp配列(x1)及びLeu Asp Val配列を含有するMn約6万のポリペプチド}、同RGDS−Protein A{最小アミノ酸配列(X)としてArg Gly Asp配列(x1)を含有するMn約3万のポリペプチド}も好ましく使用できる{ただし、これらのポリペプチドは天然に由来し、補助アミノ酸配列(Y)が含まれていない。よって、耐熱性等が上記の(1)〜(3)よりも劣る。また、これらのポリペプチドのアミノ酸配列は特開平2−311498号に開示されている。}。
ポリペプチド(P)の製造方法は特に制限されず、ペプチドを合成する従来既知の方法と同様にして製造することができ、例えば、有機合成法(固相合成法、液相合成法等)及び生化学的合成法[遺伝子組換微生物(酵母、細菌、大腸菌等)]等によって合成することができる。有機合成法に関しては、例えば、日本生化学学会編「続生化学実験講座2、タンパク質の化学(下)」第641〜694頁(昭和62年5月20日;株式会社東京化学同人発行)に記載されている方法等が用いられる。生化学的合成法に関しては、例えば、特表平3−502935号公報に記載されている方法等が用いられる。高分子量のポリペプチド(P)を容易に合成できる点で、遺伝子組換微生物による生化学的合成法が好ましく、特に好ましくは遺伝子組換大腸菌を用いて合成する方法である。
本発明の細胞培養用樹脂ビーズにポリペプチド(P)を含有する場合、(P)は、樹脂ビーズの表面に含有していればよく、(P)は化学結合(イオン結合、水素結合及び/又は共有結合等)及び/又は物理吸着(ファンデルワールス力による吸着)によって、樹脂ビーズの表面に結合されている。これらのうち、化学結合が好ましく、さらに好ましくは共有結合である。
ポリペプチド(P)を共有結合させる方法としては、(1)ポリペプチドのうち1級アミノ基又は2級アミノ基を有するもの{アルギニン、ヒスチジン、イソロイシン、ロイシン、メチオニン、フェニルアラニン、スレオニン、トリプトファン、チロシン、バリン、アラニン、アスパラギン、アスパラギン酸、グルタミン、グルタミン酸、プロリン、システイン、リシン、セリン、グリシン、オルニチン、ヒスチジン、3−アミノプロピオン酸、8−アミノオクタン酸及び/又は20−アミノエイコサン酸等を構成単位として含むポリペプチド}と、ポリペプチド(P)を化学結合及び/又は物理吸着させる前の樹脂ビーズ(以下、P未含有樹脂ビーズと略す)のうちカルボキシル基を有するものとを反応させる方法;(2)ポリペプチドのうち1級アミノ基又は2級アミノ基を有するものと、P未含有樹脂ビーズのうちヒドロキシル基を有するものとを反応させる方法;(3)ポリペプチドのうち1級アミノ基又は2級アミノ基を有するものと、P未含有樹脂ビーズのうちイソシアネート基を有するものとを反応させる方法;(4)ポリペプチドのうち1級アミノ基又は2級アミノ基を有するものと、P未含有樹脂ビーズのうちエポキシ基を有するものとを反応させる方法;(5)ポリペプチドのうちヒドロキシル基を有するもの{アスパラギン酸、グルタミン酸、セリン、トレオニン、チロシン、チロニン及び/又はヒドロキシプリン等を構成単位として含むポリペプチド}と、P未含有樹脂ビーズのうちカルボキシル基を有するものとを反応させる方法;(6)ポリペプチドのうちヒドロキシル基を有するものと、P未含有樹脂ビーズのうちイソシアネート基を有するものとを反応させる方法;(7)ポリペプチドのうちヒドロキシル基を有するものと、P未含有樹脂ビーズのうちエポキシ基を有するものとを反応させる方法等が挙げられる。
これらのうち好ましいのは、(1)、(2)及び(3)であり、さらに好ましくは、(1)及び(2)、特に好ましくは(1)の方法である。
これらのうち好ましいのは、(1)、(2)及び(3)であり、さらに好ましくは、(1)及び(2)、特に好ましくは(1)の方法である。
これらの反応は公知の方法で行うことができる。例えば、「ペプチド合成の基礎と実験、平成9年10月5日、丸善株式会社発行」に記載の方法等が挙げられ、具体的には、以下の(1)〜(3)の通りである。
(1)ポリペプチドのうち1級アミノ基又は2級アミノ基を有するものとP未含有樹脂ビーズのうちカルボキシル基を有するものとを反応させる場合、P未含有樹脂ビーズのカルボキシル基を予めカルボジイミド化合物と反応させ、アシルイソ尿素{R’−N=C(OCOR)−NH−R’(−OCORが樹脂ビーズに由来する部分)}を得た後、ポリペプチドのうち1級アミノ基又は2級アミノ基を有するものをこのアシルイソ尿素に加えることによって、P未含有樹脂ビーズとポリペプチドとをアミド結合できる。
カルボジイミド化合物としては、N,N’−ジシクロヘキシルカルボジイミド及び1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩等が挙げられる。
(1)ポリペプチドのうち1級アミノ基又は2級アミノ基を有するものとP未含有樹脂ビーズのうちカルボキシル基を有するものとを反応させる場合、P未含有樹脂ビーズのカルボキシル基を予めカルボジイミド化合物と反応させ、アシルイソ尿素{R’−N=C(OCOR)−NH−R’(−OCORが樹脂ビーズに由来する部分)}を得た後、ポリペプチドのうち1級アミノ基又は2級アミノ基を有するものをこのアシルイソ尿素に加えることによって、P未含有樹脂ビーズとポリペプチドとをアミド結合できる。
カルボジイミド化合物としては、N,N’−ジシクロヘキシルカルボジイミド及び1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩等が挙げられる。
(2)ポリペプチドのうち1級アミノ基又は2級アミノ基を有するものとP未含有樹脂ビーズのうちヒドロキシル基を有するものとを反応させる場合、P未含有樹脂ビーズのヒドロキシル基を予めカルボニルジイミダゾール化合物と反応させ、イミダゾール誘導体{R−Im、Imはイミダゾリン環、Rが樹脂ビーズに由来}を得た後、ポリペプチドのうち1級アミノ基又は2級アミノ基を有するものをこのイミダゾール誘導体に加えることによって、P未含有樹脂ビーズとポリペプチドとをN−C結合できる。
カルボニルジイミダゾール化合物としては、N,N’−カルボニルジイミダゾール等が挙げられる。
カルボニルジイミダゾール化合物としては、N,N’−カルボニルジイミダゾール等が挙げられる。
(3)ポリペプチドのうちヒドロキシル基を有するものとP未含有樹脂ビーズのうちカルボキシル基を有するものとを反応させる場合、P未含有樹脂ビーズのカルボキシル基を予めカルボジイミド化合物と反応させ、アシルイソ尿素を得た後、ポリペプチドのうちヒドロキシル基を有するものをこのアシルイソ尿素に加えることによって、P未含有樹脂ビーズとポリペプチドとをエステル結合できる。
ポリペプチドをP未含有樹脂ビーズに、物理吸着、イオン結合及び/又は水素結合させる方法としては、溶媒等にポリペプチドとP未含有樹脂ビーズとを投入し、混合して作製する方法等が挙げられる。溶媒としては特に制限はないが、無機塩、有機酸塩、酸及び/又は塩基を0.001〜50重量%(好ましくは0.005〜30重量%、さらに好ましくは0.01〜10重量%)含有する水溶液等が使用できる。
無機塩としては、ハロゲン化金属塩、硫酸金属塩、リン酸金属塩、硝酸金属塩、炭酸金属塩及び過ハロゲン酸金属(例えば、塩化ナトリウム、硫酸ナトリウム、リン酸ナトリウム、塩化カルシウム、硝酸鉄、塩化カリウム、硫酸マグネシウム、炭酸ナトリウム、リン酸水素ナトリウム、リン酸カリウム、リン酸水素カリウム、硫酸銅、硫酸鉄、塩化リチウム、臭化ナトリウム、臭化リチウム、過塩素酸ナトリウム及び過塩素酸リチウム)等が含まれる。
有機酸塩としては、蟻酸ナトリウム、酢酸ナトリウム、酢酸リチウム及び酒石酸ナトリウム等が挙げられる。
有機酸塩としては、蟻酸ナトリウム、酢酸ナトリウム、酢酸リチウム及び酒石酸ナトリウム等が挙げられる。
酸としては、無機酸及び炭素数1〜6の有機酸(例えば、塩酸、燐酸、酢酸、蟻酸、フェノール及び硫酸)等が含まれる。
塩基としては、無機塩基及び炭素数2〜6の有機塩基(例えば、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、アンモニア及びトリエチルアミン)等が含まれる。
水としては、蒸留水、イオン交換水、水道水及びイオン交換蒸留水等が挙げられる。
これらの溶媒の中で、無機塩、酸及び/又は塩基を含有する水溶液、並びに水が好ましく、さらに好ましくは無機塩、酸及び/又は塩基を含有する水溶液、並びにイオン交換蒸留水、特に好ましくは無機塩、酸及び/又は塩基を含有する水溶液である。
塩基としては、無機塩基及び炭素数2〜6の有機塩基(例えば、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、アンモニア及びトリエチルアミン)等が含まれる。
水としては、蒸留水、イオン交換水、水道水及びイオン交換蒸留水等が挙げられる。
これらの溶媒の中で、無機塩、酸及び/又は塩基を含有する水溶液、並びに水が好ましく、さらに好ましくは無機塩、酸及び/又は塩基を含有する水溶液、並びにイオン交換蒸留水、特に好ましくは無機塩、酸及び/又は塩基を含有する水溶液である。
本発明の細胞培養用樹脂ビーズにポリペプチド(P)を含有する場合、ポリペプチド(P)の含有量(μg/cm2)は、本発明の樹脂ビーズの平均表面積1cm2当り、0.0001〜100000が好ましく、さらに好ましくは0.001〜10000、特に好ましくは0.01〜1000である。この範囲であると、細胞培養の効率がさらに高くなる。
ポリペプチド(P)の含有量は、次のようにして求められる。
(1)本発明の樹脂ビーズの単位重量当たりのポリペプチド(P)の含有量(μg/g)を、免疫学的測定法により定量する。
具体的には、樹脂ビーズと、ポリペプチド(P)と結合する抗体に酵素を標識したもの(以下、酵素標識抗体1)とを反応させ、この反応した酵素標識抗体1の酵素量を測定することにより、樹脂ビーズの単位重量あたりのポリペプチド(P)の含有量を測定することができる。
(1)本発明の樹脂ビーズの単位重量当たりのポリペプチド(P)の含有量(μg/g)を、免疫学的測定法により定量する。
具体的には、樹脂ビーズと、ポリペプチド(P)と結合する抗体に酵素を標識したもの(以下、酵素標識抗体1)とを反応させ、この反応した酵素標識抗体1の酵素量を測定することにより、樹脂ビーズの単位重量あたりのポリペプチド(P)の含有量を測定することができる。
酵素標識抗体1は通常、酵素と特異抗体とを化学結合させたものであり、公知の方法により調製できる。例えば、酵素(ペルオキシダーゼ、β−D−ガラクトシダーゼ、アルカリホスファターゼ及びグルコース−6−リン酸脱水素酵素等)と特異抗体とをグルタルアルデヒド法、過ヨウ素酸法、マレイミド法及びピリジルジスルフィド法等によって化学結合させる方法等(超高感度酵素免疫測定法、石川榮治著、株式会社学会出版センター、1993年;エンザイムイムノアッセイ、石川榮治訳、株式会社東京化学同人、1989年;及び酵素抗体法、渡辺慶一ら編、学際企画株式会社、1992年)等が適用できる。
また、特異抗体はポリペプチド(P)と特異的に結合する抗体であり、公知の方法で作製できる。例えば、ポリクローナル抗体作製法及びモノクローナル抗体作製法(エンザイムイムノアッセイ、石川榮治訳、株式会社東京化学同人、1989年;及び酵素抗体法、渡辺慶一ら編、学際企画株式会社、1992年)等が適用できる。尚、特異抗体の交差反応性抗原に対する親和定数は小さいほど好ましく、例えば、特異抗体のポリペプチド(P)への親和定数を1とした場合、交差反応性抗原に対する親和定数は、1以下が好ましく、さらに好ましくは0.1以下、特に好ましくは0.01以下である。これらの親和定数はエンザイムイムノアッセイ(石川榮治訳、株式会社東京化学同人、1989年)に記載の方法で得ることが出来る。
また、特異抗体はポリペプチド(P)と特異的に結合する抗体であり、公知の方法で作製できる。例えば、ポリクローナル抗体作製法及びモノクローナル抗体作製法(エンザイムイムノアッセイ、石川榮治訳、株式会社東京化学同人、1989年;及び酵素抗体法、渡辺慶一ら編、学際企画株式会社、1992年)等が適用できる。尚、特異抗体の交差反応性抗原に対する親和定数は小さいほど好ましく、例えば、特異抗体のポリペプチド(P)への親和定数を1とした場合、交差反応性抗原に対する親和定数は、1以下が好ましく、さらに好ましくは0.1以下、特に好ましくは0.01以下である。これらの親和定数はエンザイムイムノアッセイ(石川榮治訳、株式会社東京化学同人、1989年)に記載の方法で得ることが出来る。
(2)次に、JIS Z8825−1:2001に準拠して測定した体積平均粒子径[ra(μm)]と見掛け比重(d)とから、本発明の樹脂ビーズの単位重量当たりの平均表面積を、式{単位重量当たりの平均表面積(cm2/g)=[4×π×(ra/2/10000)2]/[4/3×π×(ra/2/10000)3×d]}から算出する。そして、本発明の樹脂ビーズの単位重量当たりのポリペプチド(P)の含有量(μg/g)を単位重量当たりの平均表面積(cm2/g)で除して、本発明の樹脂ビーズの平均表面積1cm2当たりの含有量(μg/cm2)を算出する。
なお、樹脂ビーズの表面積は、樹脂ビーズの表面のうち、培養される細胞が接着し得る表面の表面積を意味し、細胞が入り込まないような細孔(直径1μm未満)は平坦な表面として取扱うが、表面積を高める目的でリブ(畝)等が設けてあるものについてはそのリブ(畝)等の表面積を樹脂ビーズの表面積に含める。
リブ(畝)等を有する樹脂ビーズの場合、次のように単位重量当たりの平均表面積を求める。
表面形状測定顕微鏡{共焦点原理を利用した3D形状測定顕微鏡、たとえばキーエンス(株)製VK−9500}を用いて、樹脂ビーズをスライドガラスに接着剤等で固定化したもの(以下、固定化樹脂ビーズ)の上部の表面(例えば、20μm×20μm)について、表面形状の3次元データ得る。そして、この3次元データから細孔(直径1μm未満)部分を一律に除外して(平坦な表面として補正して)、リブ(畝)等を有する樹脂ビーズの部分表面積(A)を求める。また、表面形状の3次元データから、細孔(直径1μm未満)及びリブ(畝)等を一律に除外して(平坦な表面として補正して)、表面がフラットな部分表面積(B)を求める。さらに樹脂ビーズの9個について3次元データを同様にして測定し、部分表面積(A)及び部分表面積(B)を求める。そして、樹脂ビーズ10個についての平均部分表面積(HA)及び平均部分表面積(HB)を算出した後、式{単位重量当たりの平均表面積(cm2/g)=[4×π×(ra/2/10000)2]/[4/3×π×(ra/2/10000)3×d]×[(HA)/(HB)]}から、樹脂ビーズの単位重量当たりの平均表面積を算出する。
リブ(畝)等を有する樹脂ビーズの場合、次のように単位重量当たりの平均表面積を求める。
表面形状測定顕微鏡{共焦点原理を利用した3D形状測定顕微鏡、たとえばキーエンス(株)製VK−9500}を用いて、樹脂ビーズをスライドガラスに接着剤等で固定化したもの(以下、固定化樹脂ビーズ)の上部の表面(例えば、20μm×20μm)について、表面形状の3次元データ得る。そして、この3次元データから細孔(直径1μm未満)部分を一律に除外して(平坦な表面として補正して)、リブ(畝)等を有する樹脂ビーズの部分表面積(A)を求める。また、表面形状の3次元データから、細孔(直径1μm未満)及びリブ(畝)等を一律に除外して(平坦な表面として補正して)、表面がフラットな部分表面積(B)を求める。さらに樹脂ビーズの9個について3次元データを同様にして測定し、部分表面積(A)及び部分表面積(B)を求める。そして、樹脂ビーズ10個についての平均部分表面積(HA)及び平均部分表面積(HB)を算出した後、式{単位重量当たりの平均表面積(cm2/g)=[4×π×(ra/2/10000)2]/[4/3×π×(ra/2/10000)3×d]×[(HA)/(HB)]}から、樹脂ビーズの単位重量当たりの平均表面積を算出する。
また、樹脂ビーズに(P)を細胞培養に使用する前に必要に応じて滅菌処理を施してもよい。滅菌方法は特に制限は無く、例えば、放射線滅菌、エチレンオキサイドガス滅菌、オートクレーブ滅菌及び乾熱滅菌等が挙げられる。
本発明の樹脂ビーズに接着できる細胞(CE)としては細胞であれば制限がないが、細胞接着性ポリペプチドが生体組織に接触しても細胞接着性ポリペプチドの免疫原性が著しく低いため、医薬品等の有用物質生産や治療等に用いられる哺乳動物由来の正常細胞、哺乳動物由来の株化細胞及び昆虫細胞が適している。
哺乳動物由来の正常細胞としては、皮膚に関与する細胞(上皮細胞、線維芽細胞、血管内皮細胞及び平滑筋細胞等)、血管に関与する細胞(血管内皮細胞、平滑筋細胞及び線維芽細胞等)、筋肉に関与する細胞(筋肉細胞等)、脂肪に関与する細胞(脂肪細胞等)、神経に関与する細胞(神経細胞等)、肝臓に関与する細胞(肝実質細胞等)、膵臓に関与する細胞(膵ラ島細胞等)、腎臓に関与する細胞(腎上皮細胞、近位尿細管上皮細胞及びメサンギウム細胞等)、肺・気管支に関与する細胞(上皮細胞、線維芽細胞、血管内皮細胞及び平滑筋細胞等)、目に関与する細胞(視細胞、角膜上皮細胞及び角膜内皮細胞等)、前立腺に関与する細胞(上皮細胞、間質細胞及び平滑筋細胞等)、骨に関与する細胞(骨芽細胞、骨細胞及び破骨細胞等)、軟骨に関与する細胞(軟骨芽細胞及び軟骨細胞等)、歯に関与する細胞(歯根膜細胞及び骨芽細胞等)、血液に関与する細胞(白血球及び赤血球等)、及び幹細胞{例えば、骨髄未分化間葉系幹細胞、骨格筋幹細胞、造血系幹細胞、神経幹細胞、肝幹細胞(oval cell、small hepatocyte等)、脂肪組織幹細胞、胚性幹(ES)細胞、表皮幹細胞、腸管幹細胞、精子幹細胞、胚生殖幹(EG)細胞、膵臓幹細胞(膵管上皮幹細胞等)、白血球系幹細胞、リンパ球系幹細胞、角膜系幹細胞、前駆細胞(脂肪前駆細胞、血管内皮前駆細胞、軟骨前駆細胞、リンパ球系前駆細胞、NK前駆細胞等)等}等が挙げられる。
哺乳動物由来の正常細胞としては、皮膚に関与する細胞(上皮細胞、線維芽細胞、血管内皮細胞及び平滑筋細胞等)、血管に関与する細胞(血管内皮細胞、平滑筋細胞及び線維芽細胞等)、筋肉に関与する細胞(筋肉細胞等)、脂肪に関与する細胞(脂肪細胞等)、神経に関与する細胞(神経細胞等)、肝臓に関与する細胞(肝実質細胞等)、膵臓に関与する細胞(膵ラ島細胞等)、腎臓に関与する細胞(腎上皮細胞、近位尿細管上皮細胞及びメサンギウム細胞等)、肺・気管支に関与する細胞(上皮細胞、線維芽細胞、血管内皮細胞及び平滑筋細胞等)、目に関与する細胞(視細胞、角膜上皮細胞及び角膜内皮細胞等)、前立腺に関与する細胞(上皮細胞、間質細胞及び平滑筋細胞等)、骨に関与する細胞(骨芽細胞、骨細胞及び破骨細胞等)、軟骨に関与する細胞(軟骨芽細胞及び軟骨細胞等)、歯に関与する細胞(歯根膜細胞及び骨芽細胞等)、血液に関与する細胞(白血球及び赤血球等)、及び幹細胞{例えば、骨髄未分化間葉系幹細胞、骨格筋幹細胞、造血系幹細胞、神経幹細胞、肝幹細胞(oval cell、small hepatocyte等)、脂肪組織幹細胞、胚性幹(ES)細胞、表皮幹細胞、腸管幹細胞、精子幹細胞、胚生殖幹(EG)細胞、膵臓幹細胞(膵管上皮幹細胞等)、白血球系幹細胞、リンパ球系幹細胞、角膜系幹細胞、前駆細胞(脂肪前駆細胞、血管内皮前駆細胞、軟骨前駆細胞、リンパ球系前駆細胞、NK前駆細胞等)等}等が挙げられる。
哺乳動物由来の株化細胞としては、3T3細胞、A549細胞、AH130細胞、B95−8細胞、BHK細胞、BOSC23細胞、BS−C−1細胞、C3H10T1/2細胞、C−6細胞、CHO細胞、COS細胞、CV−1細胞、F9細胞、FL細胞、FL5−1細胞、FM3A細胞、G−361細胞、GP+E−86細胞、GP+envAm12細胞、H4−II−E細胞、HEK293細胞、HeLa細胞、HEp−2細胞、HL−60細胞、HmLu−1細胞、HTC細胞、HUVEC細胞、IMR−32細胞、IMR−90細胞、K562細胞、KB細胞、L細胞、L5178Y細胞、L−929細胞、MA104細胞、MDBK細胞、MDCK細胞、MIA PaCa−2細胞、N18細胞、Namalwa細胞、NG108−15細胞、NRK細胞、OC10細胞、OTT6050細胞、P388細胞、PA12細胞、PA317細胞、PC−12細胞、PG13細胞、QGH細胞、Raji細胞、RPMI−1788細胞、SGE1細胞、Sp2/O−Ag14細胞、ST2細胞、THP−1細胞、U−937細胞、V79細胞、VERO細胞、WI−38細胞、ψ2細胞、及びψCRE細胞等が挙げられる{細胞培養の技術(日本組織培養学会編集、株式会社朝倉書店発行、1999年)}。
昆虫細胞としては、カイコ細胞(BmN細胞及びBoMo細胞等)、クワコ細胞、サクサン細胞、シンジュサン細胞、ヨトウガ細胞(Sf9細胞及びSf21細胞等)、クワゴマダラヒトリ細胞、ハマキムシ細胞、ショウジョウバエ細胞、センチニクバエ細胞、ヒトスジシマカ細胞、アゲハチョウ細胞、ワモンゴキブリ細胞及びイラクサキンウワバ細胞(Tn−5細胞、HIGH FIVE細胞及びMG1細胞等)等が挙げられる{昆虫バイオ工場(木村滋 編著、株式会社工業調査会 発行、2000年)。
これらの細胞のうち、哺乳動物由来の正常細胞及び哺乳動物由来の株化細胞が好ましく、さらに好ましくは皮膚に関与する細胞、血管に関与する細胞、肝臓に関与する細胞、腎臓に関与する細胞、目に関与する細胞、骨に関与する細胞、軟骨に関与する細胞、歯に関与する細胞、幹細胞、BHK細胞、CHO細胞、COS細胞、HEK293細胞、HEp−2細胞、HmLu−1細胞、HUVEC細胞、MDCK細胞及びVERO細胞、特に好ましくは幹細胞、CHO細胞、HEK293細胞、HEp−2細胞、HmLu−1細胞、HUVEC細胞、MDCK細胞及びVERO細胞、細胞の増殖速度の観点等から最も好ましくは幹細胞である。
幹細胞のうち、骨髄未分化間葉系幹細胞、骨格筋幹細胞、造血系幹細胞、神経幹細胞、肝幹細胞、脂肪組織幹細胞、前駆細胞(脂肪前駆細胞、血管内皮前駆細胞、軟骨前駆細胞、リンパ球系前駆細胞、NK前駆細胞等)及び胚性幹細胞が好ましく、さらに好ましくは骨髄未分化間葉系幹細胞、骨格筋幹細胞、造血系幹細胞、神経幹細胞、肝幹細胞及び脂肪組織幹細胞である。
幹細胞のうち、骨髄未分化間葉系幹細胞、骨格筋幹細胞、造血系幹細胞、神経幹細胞、肝幹細胞、脂肪組織幹細胞、前駆細胞(脂肪前駆細胞、血管内皮前駆細胞、軟骨前駆細胞、リンパ球系前駆細胞、NK前駆細胞等)及び胚性幹細胞が好ましく、さらに好ましくは骨髄未分化間葉系幹細胞、骨格筋幹細胞、造血系幹細胞、神経幹細胞、肝幹細胞及び脂肪組織幹細胞である。
本発明の樹脂ビーズを用いる細胞培養方法に用いる培地(ME)としては、無血清培地(Grace培地、IPL−41培地、Schneider’s培地、OPTIPROTMSFM培地、VP−SFM培地、CD293培地、293SFMII培地、CD−CHO培地、CHO−S−SFMII培地、FreeStyleTM293培地、CD−CHO ATGTM培地及びこれらの混合培地等);一般の培地(RPMI培地、MEM培地、BME培地、DME培地、αMEM培地、IMEM培地、ES培地、DM−160培地、Fisher培地、F12培地、WE培地、ASF103培地、ASF104培地、ASF301培地、TC−100培地、Sf−900II培地、Ex−cell405培地、Express−Five培地、Drosophila培地及びこれらの混合培地);及びこれらの混合培地が挙げられる。
これらのうち、ヒトへの感染の可能性がある物質(血清に由来するウイルス等)の混入防止の観点等から、無血清培地が好ましく、さらに好ましくはOPTIPROTMSFM培地、VP−SFM培地、CD293培地、293SFMII培地、CD−CHO培地、CHO−S−SFMII培地、FreeStyleTM293培地、CD−CHO ATGTM培地及びこれらの混合培地、特に好ましくはOPTIPROTMSFM培地、VP−SFM培地、CD293培地、293SFMII培地、FreeStyleTM293培地及びこれらの混合培地である。
これらのうち、ヒトへの感染の可能性がある物質(血清に由来するウイルス等)の混入防止の観点等から、無血清培地が好ましく、さらに好ましくはOPTIPROTMSFM培地、VP−SFM培地、CD293培地、293SFMII培地、CD−CHO培地、CHO−S−SFMII培地、FreeStyleTM293培地、CD−CHO ATGTM培地及びこれらの混合培地、特に好ましくはOPTIPROTMSFM培地、VP−SFM培地、CD293培地、293SFMII培地、FreeStyleTM293培地及びこれらの混合培地である。
また、これらの培地には、血清を添加することができるが、ヒトへの感染の可能性がある物質(血清に由来するウイルス等)の混入防止の観点等から、血清を添加しないことが好ましい。
血清としては、ヒト血清、及び動物血清(ウシ血清、ウマ血清、ヤギ血清、ヒツジ血清、ブタ血清、ウサギ血清、ニワトリ血清、ラット血清、及びマウス血清等)が含まれる。血清を添加する場合、これらのうち、ヒト血清、ウシ血清、及びウマ血清が好ましい。また、動物血清の由来は、成体由来の血清、仔由来の血清、新生由来の血清、及び胎児由来の血清等が挙げられる。血清を添加する場合、これらのうち、仔由来の血清、新生由来の血清、及び胎児由来の血清が好ましく、さらに好ましくは新生由来の血清、及び胎児由来の血清、特に好ましくは胎児由来の血清である。血清を添加する場合、さらに血清は、非働化処理や、抗体の除去処理等を行ってもよい。
血清を使用する場合、血清の使用量(重量%)は、培地の重量に基づいて、0.1〜50が好ましく、さらに好ましくは0.3〜30、特に好ましくは1〜20である。
血清としては、ヒト血清、及び動物血清(ウシ血清、ウマ血清、ヤギ血清、ヒツジ血清、ブタ血清、ウサギ血清、ニワトリ血清、ラット血清、及びマウス血清等)が含まれる。血清を添加する場合、これらのうち、ヒト血清、ウシ血清、及びウマ血清が好ましい。また、動物血清の由来は、成体由来の血清、仔由来の血清、新生由来の血清、及び胎児由来の血清等が挙げられる。血清を添加する場合、これらのうち、仔由来の血清、新生由来の血清、及び胎児由来の血清が好ましく、さらに好ましくは新生由来の血清、及び胎児由来の血清、特に好ましくは胎児由来の血清である。血清を添加する場合、さらに血清は、非働化処理や、抗体の除去処理等を行ってもよい。
血清を使用する場合、血清の使用量(重量%)は、培地の重量に基づいて、0.1〜50が好ましく、さらに好ましくは0.3〜30、特に好ましくは1〜20である。
培地中には、必要に応じて、細胞増殖因子を含有させることができる。細胞増殖因子を含有させることにより、細胞の増殖速度を高めたり、細胞活性を高めたりすることができる。
細胞増殖因子としては、線維芽細胞増殖因子、トランスフォーミング増殖因子、上皮細胞増殖因子、肝細胞増殖因子、血小板由来増殖因子、インスリン様増殖因子、血管内皮増殖因子、神経成長因子、幹細胞因子、白血病阻害因子、骨形成因子、ヘパリン結合上皮細胞増殖因子、神経栄養因子、結合組織成長因子、アンジオポエチン、サイトカイン、インターロイキン、アドレナモジュリン及びナトリウム利尿ペプチド等の生理活性ペプチドが含まれる。これらのうち、適用できる細胞の範囲が広く、治癒期間がより短縮できるという観点から、線維芽細胞増殖因子、トランスフォーミング増殖因子、インシュリン様増殖因子及び骨形成因子が好ましく、さらに好ましくは線維芽細胞増殖因子、トランスフォーミング増殖因子及びインシュリン様増殖因子である。
細胞増殖因子を使用する場合、細胞増殖因子の含有量(重量%)は細胞増殖因子の種類によって異なるが、培地の重量に基づいて、10-16〜10-3が好ましく、さらに好ましくは10-14〜10-5、特に好ましくは10-12〜10-7である。
細胞増殖因子としては、線維芽細胞増殖因子、トランスフォーミング増殖因子、上皮細胞増殖因子、肝細胞増殖因子、血小板由来増殖因子、インスリン様増殖因子、血管内皮増殖因子、神経成長因子、幹細胞因子、白血病阻害因子、骨形成因子、ヘパリン結合上皮細胞増殖因子、神経栄養因子、結合組織成長因子、アンジオポエチン、サイトカイン、インターロイキン、アドレナモジュリン及びナトリウム利尿ペプチド等の生理活性ペプチドが含まれる。これらのうち、適用できる細胞の範囲が広く、治癒期間がより短縮できるという観点から、線維芽細胞増殖因子、トランスフォーミング増殖因子、インシュリン様増殖因子及び骨形成因子が好ましく、さらに好ましくは線維芽細胞増殖因子、トランスフォーミング増殖因子及びインシュリン様増殖因子である。
細胞増殖因子を使用する場合、細胞増殖因子の含有量(重量%)は細胞増殖因子の種類によって異なるが、培地の重量に基づいて、10-16〜10-3が好ましく、さらに好ましくは10-14〜10-5、特に好ましくは10-12〜10-7である。
これらの培地には、さらに抗菌剤(アンホテリシンB、ゲンタマイシン、ペニシリン及びストレプトマイシン等)を含有させることができる。抗菌剤を含有させる場合、この含有量(重量%)は抗菌剤の種類によって異なるが、培地の重量に基づいて、10-4〜10が好ましく、さらに好ましくは10-5〜1、特に好ましくは10-6〜0.1である。
細胞の播取量(個/cm2)は、使用する細胞の種類等によって異なるが、本発明の樹脂ビーズの平均表面積1cm2当り、10〜1000万が好ましく、さらに好ましくは100〜100万、特に好ましくは1000〜10万である。
細胞の播取量は、細胞核数をウィーゼル(Wezel)によるクリスタルバイオレットを用いた細胞核計数法で計数することのより測定することができる。
また、培地に分散させる細胞の濃度(個/mL)としては特に制限はないが、培地1mL当たり、100〜1億が好ましく、さらに好ましくは1000〜1千万、特に好ましくは1万〜100万である。
また、本発明の細胞培養用樹脂ビーズの使用量(g)は、培養する細胞の種類等によって適宜決定できるが、培地1mL当たり、0.0001〜1が好ましく、さらに好ましくは0.001〜0.8、特に好ましくは0.005〜0.5である。
細胞の播取量は、細胞核数をウィーゼル(Wezel)によるクリスタルバイオレットを用いた細胞核計数法で計数することのより測定することができる。
また、培地に分散させる細胞の濃度(個/mL)としては特に制限はないが、培地1mL当たり、100〜1億が好ましく、さらに好ましくは1000〜1千万、特に好ましくは1万〜100万である。
また、本発明の細胞培養用樹脂ビーズの使用量(g)は、培養する細胞の種類等によって適宜決定できるが、培地1mL当たり、0.0001〜1が好ましく、さらに好ましくは0.001〜0.8、特に好ましくは0.005〜0.5である。
培養条件としては、特に制限は無く、二酸化炭素(CO2)濃度1〜20体積%、5〜45℃で1時間〜100日間、必要に応じて1〜10日毎に培地交換しなら培養する条件等が適用できる。好ましい条件としては、CO2濃度3〜10体積%、30〜40℃、1〜20日間、2〜3日毎に培地交換しなら培養する条件である。
培養後に細胞を本発明の樹脂ビーズから剥離して回収する場合、以下の方法等が適用できる。
(1)キレート剤(EDTA等)及び/又は非動物由来の蛋白質分解酵素{植物由来の蛋白質分解酵素(パパイン等)}で処理して回収する方法。
(2)キレート剤(EDTA等)及び/又は遺伝子組み換えによる合成酵素(商品名:TrypLE Select、インビトロジェン(株)製等)で処理して回収する方法。
(3)キレート剤(EDTA等)及び動物由来の蛋白質分解酵素(トリプシンやコラゲナーゼ等)で処理して回収する方法。
(4)動物由来の蛋白質分解酵素で処理して回収する方法。
(5)スクレーパー等で掻きとることによって回収する方法、
(6)樹脂ビーズ及び/又は培地の温度を培養条件の温度より下げることによって回収する方法。
これらの回収方法のうち、細胞への損傷が少ないという観点や動物由来の成分(ヒトへの感染の可能性がある物質)の混入防止の観点等から、(1)、(2)又は(6)の方法が好ましく、さらに好ましくは(1)又は(2)の方法である。
(1)キレート剤(EDTA等)及び/又は非動物由来の蛋白質分解酵素{植物由来の蛋白質分解酵素(パパイン等)}で処理して回収する方法。
(2)キレート剤(EDTA等)及び/又は遺伝子組み換えによる合成酵素(商品名:TrypLE Select、インビトロジェン(株)製等)で処理して回収する方法。
(3)キレート剤(EDTA等)及び動物由来の蛋白質分解酵素(トリプシンやコラゲナーゼ等)で処理して回収する方法。
(4)動物由来の蛋白質分解酵素で処理して回収する方法。
(5)スクレーパー等で掻きとることによって回収する方法、
(6)樹脂ビーズ及び/又は培地の温度を培養条件の温度より下げることによって回収する方法。
これらの回収方法のうち、細胞への損傷が少ないという観点や動物由来の成分(ヒトへの感染の可能性がある物質)の混入防止の観点等から、(1)、(2)又は(6)の方法が好ましく、さらに好ましくは(1)又は(2)の方法である。
本発明の樹脂ビーズを用いる細胞培養で得られる細胞(CE2)としては、本発明の樹脂ビーズに接着できる細胞(CE)と同じものが挙げられる。なお、細胞(CE)が分化して、元の細胞(CE)とは異なる細胞(CE2)が得られる場合がある。例えば、元の細胞(CE)が骨髄未分化間葉系幹細胞であって、細胞(CE2)が骨芽細胞、軟骨細胞又は脂肪細胞等の場合である(ティッシュ・エンジニアリング、上田実 編、財団法人名古屋大学出版会、1999年10月10日)。
また、ワクチン生産や遺伝子導入等の目的のために、細胞(CE)や細胞(CE2)に接種されるウイルスとしては特に制限はないが、フラビウイルス科(デングウイルス、黄熱ウイルス、日本脳炎ウイルス、ウエストナイルウイルス及びC型肝炎ウイルス等)、オルソミクソウイルス科(インフルエンザウイルスA型、同B型及び同C型等)、アデノウイルス科(ヒトアデノウイルス及びアビアデノウイルス等)、ヘルペスウイルス科(単純ヘルペスウイルス、サイトメガロウイルス及びEBウイルス等)、ピコルナウイルス科(ポリオウイルス、コクサッキーウイルス及びA型肝炎ウイルス等)、パラミクソウイルス科(パラインフルエンザウイルス、ムンプスウイルス、麻疹ウイルス及びRSウイルス等)、トガウイルス科(風疹ウイルス及び東部ウマ脳脊髄炎ウイルス等)及びポックスウイルス科(痘瘡ウイルス及び種痘ウイルス等)等が挙げられる。
次に本発明を実施例によって具体的に説明するが、本発明の主旨を逸脱しない限り本発明は実施例に限定されるものではない。なお、特記しない限り部は重量部、%は重量%を意味する。
<実施例1>
攪拌機、滴下ロート、窒素ガス導入管、温度計、還流冷却器を備えた反応容器に界面活性剤(PVA235、クラレ(株)製:鹸化度87〜89mol%、重合度3500)4部、イオン交換水200部、重合開始剤(ナイパーBW、日本油脂(株)製)0.3部、重合開始剤(カヤエステルHTP−65W、化薬アクゾ(株)製)0.1部、連鎖移動剤(ドデシルメルカプタン)0.18部、及び塩化ナトリウム20部を仕込み、撹拌下、系内を窒素ガスで置換し、30℃に昇温した。
次いで、この反応容器内に、ベースポリマー(a1)の前駆体1{メタクリル酸9部、ジビニルベンゼン2部、スチレン50部、ジメチルアクリルアミド9部}と微粒子(b1)(ポリエチレン微粒子、ミペロンXM221U:三井化学(株)、見掛け比重0.94、体積平均粒子径20μm)30部との混合物を30℃を保ちながら1時間かけて滴下した後、82℃に昇温し82℃でさらに5時間反応させた。次いで、92℃に昇温し、92℃でさらに1時間反応させた後、ろ過により水性媒体(イオン交換水等)を除去し、80℃の減圧乾燥機(圧力100Pa)中で12時間乾燥して粗樹脂ビーズを得た。次いで、目開き250μm及び150μmのふるい(JIS Z8801−1:2000)を用いて、粗樹脂ビーズを分級することにより、体積平均粒子径200μm、見掛け比重1.02を有する本発明の樹脂ビーズ(1)を得た。
また、微粒子(b1)を使用しないこと以外は上記と同様の方法でベースポリマ−(a1)を別途作成し、その真比重を測定したところ、1.06であった。
<実施例1>
攪拌機、滴下ロート、窒素ガス導入管、温度計、還流冷却器を備えた反応容器に界面活性剤(PVA235、クラレ(株)製:鹸化度87〜89mol%、重合度3500)4部、イオン交換水200部、重合開始剤(ナイパーBW、日本油脂(株)製)0.3部、重合開始剤(カヤエステルHTP−65W、化薬アクゾ(株)製)0.1部、連鎖移動剤(ドデシルメルカプタン)0.18部、及び塩化ナトリウム20部を仕込み、撹拌下、系内を窒素ガスで置換し、30℃に昇温した。
次いで、この反応容器内に、ベースポリマー(a1)の前駆体1{メタクリル酸9部、ジビニルベンゼン2部、スチレン50部、ジメチルアクリルアミド9部}と微粒子(b1)(ポリエチレン微粒子、ミペロンXM221U:三井化学(株)、見掛け比重0.94、体積平均粒子径20μm)30部との混合物を30℃を保ちながら1時間かけて滴下した後、82℃に昇温し82℃でさらに5時間反応させた。次いで、92℃に昇温し、92℃でさらに1時間反応させた後、ろ過により水性媒体(イオン交換水等)を除去し、80℃の減圧乾燥機(圧力100Pa)中で12時間乾燥して粗樹脂ビーズを得た。次いで、目開き250μm及び150μmのふるい(JIS Z8801−1:2000)を用いて、粗樹脂ビーズを分級することにより、体積平均粒子径200μm、見掛け比重1.02を有する本発明の樹脂ビーズ(1)を得た。
また、微粒子(b1)を使用しないこと以外は上記と同様の方法でベースポリマ−(a1)を別途作成し、その真比重を測定したところ、1.06であった。
<実施例2>
実施例1と同様の反応容器に、有機溶剤(テトラヒドロフラン)300部、ヒドロキシル価が837のジメチロールプロピオン酸(2,2−ジヒドロキシメチル−1−プロピオン酸)200部(1.49モル)を投入し、続いてイソホロンジイソシアネート596部(26.9モル)を投入し、110℃で10時間反応を行い末端にイソシアナト基を有するベースポリマー(a2)の前駆体2(ウレタンプレポリマー)を得た。
別の反応容器に、イソホロンジアミン50部とメチルエチルケトン34部を仕込み、50℃で5時間反応を行いベースポリマー(a3)の前駆体3(ケチミン化合物:N,N−ビス(1−メチルプロピリデン)イソホロンジアミン)を得た。
さらに別の容器中で、イオン交換水200部、界面活性剤(商品名:キャリボンB、三洋化成工業(株))10部、塩化ナトリウム2部を混合し、分散液1を得た。
さらに別の容器で、前駆体2(ウレタンプレポリマー)145部、前駆体3(ケチミン化合物)33部、前駆体4(ヘキサメチレンジイソシアヌレート)5部、及び微粒子(b2)(中空微粒子、商品名:マツモトマイクロスフェアMFL80GCA、松本油脂(株)、見掛け比重0.2、体積平均粒子径20μm)8部を混合しておき、この混合物に、210部の分散液1を添加した後、分散機(TKホモミキサーMARKII20:特殊機化(株))を使用し、回転数5000rpmで3分間混合した。その後、撹拌棒及び温度計をセットした別の反応容器に混合液を投入し、60℃で10時間反応させた後、ろ過により水性媒体(有機溶剤及び分散液1等)を除去した後、50℃の乾燥機中で12時間乾燥して粗樹脂ビーズを得た。次いで、目開き250μm及び150μmのふるいを用いて、粗樹脂ビーズを分級することにより、体積平均粒子径212μm、見掛け比重1.02を有する本発明の樹脂ビーズ(2)を得た。
また、微粒子(b2)を使用しないこと以外は上記と同様の方法でベースポリマ−(a2)を別途作成し、その真比重を測定したところ、1.20であった。
実施例1と同様の反応容器に、有機溶剤(テトラヒドロフラン)300部、ヒドロキシル価が837のジメチロールプロピオン酸(2,2−ジヒドロキシメチル−1−プロピオン酸)200部(1.49モル)を投入し、続いてイソホロンジイソシアネート596部(26.9モル)を投入し、110℃で10時間反応を行い末端にイソシアナト基を有するベースポリマー(a2)の前駆体2(ウレタンプレポリマー)を得た。
別の反応容器に、イソホロンジアミン50部とメチルエチルケトン34部を仕込み、50℃で5時間反応を行いベースポリマー(a3)の前駆体3(ケチミン化合物:N,N−ビス(1−メチルプロピリデン)イソホロンジアミン)を得た。
さらに別の容器中で、イオン交換水200部、界面活性剤(商品名:キャリボンB、三洋化成工業(株))10部、塩化ナトリウム2部を混合し、分散液1を得た。
さらに別の容器で、前駆体2(ウレタンプレポリマー)145部、前駆体3(ケチミン化合物)33部、前駆体4(ヘキサメチレンジイソシアヌレート)5部、及び微粒子(b2)(中空微粒子、商品名:マツモトマイクロスフェアMFL80GCA、松本油脂(株)、見掛け比重0.2、体積平均粒子径20μm)8部を混合しておき、この混合物に、210部の分散液1を添加した後、分散機(TKホモミキサーMARKII20:特殊機化(株))を使用し、回転数5000rpmで3分間混合した。その後、撹拌棒及び温度計をセットした別の反応容器に混合液を投入し、60℃で10時間反応させた後、ろ過により水性媒体(有機溶剤及び分散液1等)を除去した後、50℃の乾燥機中で12時間乾燥して粗樹脂ビーズを得た。次いで、目開き250μm及び150μmのふるいを用いて、粗樹脂ビーズを分級することにより、体積平均粒子径212μm、見掛け比重1.02を有する本発明の樹脂ビーズ(2)を得た。
また、微粒子(b2)を使用しないこと以外は上記と同様の方法でベースポリマ−(a2)を別途作成し、その真比重を測定したところ、1.20であった。
<実施例3>
微粒子(b1)(ポリエチレン微粒子、ミペロンXM221U:三井化学(株))の使用量を30部から10部に変更する以外は実施例1と同様にして、体積平均粒子径180μm、見掛け比重1.04を有する本発明の樹脂ビーズ(3)を得た。
微粒子(b1)(ポリエチレン微粒子、ミペロンXM221U:三井化学(株))の使用量を30部から10部に変更する以外は実施例1と同様にして、体積平均粒子径180μm、見掛け比重1.04を有する本発明の樹脂ビーズ(3)を得た。
<実施例4>
特表平3−502935号公報中の実施例記載の方法に準じて、(Gly Ala Gly Ala Gly Ser)9配列とArg Gly Asp配列とを各13個含むMn約11万のポリペプチド(プロネクチンF)を得た。次いで、プロネクチンFの4.5規定の過塩素酸リチウム水溶液(プロネクチンFの濃度;1mg/ml)をリン酸バッファー液(PBS)でプロネクチンFの濃度が300μg/mlとなるように希釈し、プロネクチンF溶液を作製した。
水溶性カルボジイミド溶液{1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド ハイドロクロリド、ドジンド(株)製、300mM水溶液)10mlに、実施例1と同様にして得た樹脂ビーズ(1)5gを加え、ポリフッ化エチレン樹脂(テフロン(登録商標))製撹拌子で2時間撹拌した後、これにリン酸緩衝液(PH=7.2)10mlを添加し溶液を吸引除去する操作を5回行うことにより(洗浄)カルボジイミド結合ビーズ(1)を得た。
引き続きこのカルボジイミド結合ビーズ(1)をプロネクチンF溶液10mlに浸積して2時間撹拌し、リン酸緩衝液(PH=7.2)10mlを添加し溶液を吸引除去する操作を3回行った(洗浄)後、アンモニア水溶液(300mM、10ml)中で2時間撹拌した。その後、イオン交換水10mlを添加し溶液を吸引除去する操作を3回行い(洗浄)、次いで振盪器上にセットしたステンレス製バットに移し、100℃の熱風を吹きつけながら、30分間振盪乾燥して乾燥ビーズ(1)を得た。
この乾燥ビーズ(1)をPBS50mlで2回洗浄し、PBS中で121℃で20分間オートクレーブ滅菌後、UV照射下に乾燥することにより、体積平均粒子径200μm、見掛け比重1.02を有する本発明の樹脂ビーズ(4)を得た。
特表平3−502935号公報中の実施例記載の方法に準じて、(Gly Ala Gly Ala Gly Ser)9配列とArg Gly Asp配列とを各13個含むMn約11万のポリペプチド(プロネクチンF)を得た。次いで、プロネクチンFの4.5規定の過塩素酸リチウム水溶液(プロネクチンFの濃度;1mg/ml)をリン酸バッファー液(PBS)でプロネクチンFの濃度が300μg/mlとなるように希釈し、プロネクチンF溶液を作製した。
水溶性カルボジイミド溶液{1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド ハイドロクロリド、ドジンド(株)製、300mM水溶液)10mlに、実施例1と同様にして得た樹脂ビーズ(1)5gを加え、ポリフッ化エチレン樹脂(テフロン(登録商標))製撹拌子で2時間撹拌した後、これにリン酸緩衝液(PH=7.2)10mlを添加し溶液を吸引除去する操作を5回行うことにより(洗浄)カルボジイミド結合ビーズ(1)を得た。
引き続きこのカルボジイミド結合ビーズ(1)をプロネクチンF溶液10mlに浸積して2時間撹拌し、リン酸緩衝液(PH=7.2)10mlを添加し溶液を吸引除去する操作を3回行った(洗浄)後、アンモニア水溶液(300mM、10ml)中で2時間撹拌した。その後、イオン交換水10mlを添加し溶液を吸引除去する操作を3回行い(洗浄)、次いで振盪器上にセットしたステンレス製バットに移し、100℃の熱風を吹きつけながら、30分間振盪乾燥して乾燥ビーズ(1)を得た。
この乾燥ビーズ(1)をPBS50mlで2回洗浄し、PBS中で121℃で20分間オートクレーブ滅菌後、UV照射下に乾燥することにより、体積平均粒子径200μm、見掛け比重1.02を有する本発明の樹脂ビーズ(4)を得た。
得られた樹脂ビーズ(4)について、プロネクチンFの含有量を、以下の手順で測定した。
(1)樹脂ビーズ(4)0.1gに、牛血清アルブミンを1重量%で含有するPBS(PH7.4)10mlを加え、室温(25℃)で2時間静置した。その後、アスピレーターを用いて溶液を除去して、牛血清アルブミン処理樹脂ビーズを得た。
(2)次いで牛血清アルブミン処理樹脂ビーズに、ペルオキシダーゼ標識抗プロネクチンF抗体を0.001重量%、牛血清アルブミンを1重量%及びTween20を0.2重量%で含有するPBS(PH7.4)10mlを加え、37℃で2時間反応した。反応後、Tween20を0.2重量%で含有するPBS(PH7.4)10mlで、3回洗浄して溶液を除去して、反応樹脂ビーズを得た。
尚、ペルオキシダーゼ標識抗プロネクチンF抗体の調製は、ポリクローナル抗体作製法(エンザイムイムノアッセイ、石川榮治訳、株式会社東京化学同人、1989年)にしたがってウサギにプロネクチンFを免役して抗プロネクチンF抗体を得て、その抗プロネクチンF抗体とペルオキシダーゼ(東洋紡績(株)製)とをマレイミド法(エンザイムイムノアッセイ、石川榮治訳、株式会社東京化学同人、1989年)によって結合させることにより、ペルオキシダーゼ標識抗プロネクチンF抗体を得た。
(3)次いで得られた反応樹脂ビーズに、OLYDAS専用発色液セット(三洋化成工業(株)製)を20重量%で及びイオン交換水を80重量%で含有する混合液10mlをそれぞれ加え、37℃で1時間反応した。反応後、380nmの波長で吸光度を測定した。
(4)樹脂ビーズ(4)の調製と同様にして、標準樹脂ビーズ1〜5を調製した。標準樹脂ビーズ1〜5のプロネクチンFの含有量1〜5は、プロネクチンF付着処理後のプロネクチンF溶液を透析(透析膜商品名:Spectra/Por131204(Spectrum(株)製)、分画分子量5,000、イオン交換水使用、4回実施))し、凍結乾燥(−20℃、130Pa、24時間)して、未付着のプロネクチンFの重量を求め、付着前のプロネクチンFの重量から未付着のプロネクチンFの重量を差し引くことにより求めた。
標準樹脂ビーズ1〜5について、上記と同様にして吸光度1〜5を測定し、得られた吸光度1〜5とプロネクチンFの含有量1〜5とを用いて検量線を作成した。
この検量線と樹脂ビーズ(4)についての吸光度とから、樹脂ビーズ(4)の単位重量当たりのプロネクチンFの含有量(118μg/g)を得た。
この含有量(118μg/g)と単位重量当たりの平均表面積(294cm2/g)とから、樹脂ビーズ(4)の平均表面積1cm2当たりのプロネクチンFの含有量(μg/cm2)は0.4μg/cm2と算出された。
(1)樹脂ビーズ(4)0.1gに、牛血清アルブミンを1重量%で含有するPBS(PH7.4)10mlを加え、室温(25℃)で2時間静置した。その後、アスピレーターを用いて溶液を除去して、牛血清アルブミン処理樹脂ビーズを得た。
(2)次いで牛血清アルブミン処理樹脂ビーズに、ペルオキシダーゼ標識抗プロネクチンF抗体を0.001重量%、牛血清アルブミンを1重量%及びTween20を0.2重量%で含有するPBS(PH7.4)10mlを加え、37℃で2時間反応した。反応後、Tween20を0.2重量%で含有するPBS(PH7.4)10mlで、3回洗浄して溶液を除去して、反応樹脂ビーズを得た。
尚、ペルオキシダーゼ標識抗プロネクチンF抗体の調製は、ポリクローナル抗体作製法(エンザイムイムノアッセイ、石川榮治訳、株式会社東京化学同人、1989年)にしたがってウサギにプロネクチンFを免役して抗プロネクチンF抗体を得て、その抗プロネクチンF抗体とペルオキシダーゼ(東洋紡績(株)製)とをマレイミド法(エンザイムイムノアッセイ、石川榮治訳、株式会社東京化学同人、1989年)によって結合させることにより、ペルオキシダーゼ標識抗プロネクチンF抗体を得た。
(3)次いで得られた反応樹脂ビーズに、OLYDAS専用発色液セット(三洋化成工業(株)製)を20重量%で及びイオン交換水を80重量%で含有する混合液10mlをそれぞれ加え、37℃で1時間反応した。反応後、380nmの波長で吸光度を測定した。
(4)樹脂ビーズ(4)の調製と同様にして、標準樹脂ビーズ1〜5を調製した。標準樹脂ビーズ1〜5のプロネクチンFの含有量1〜5は、プロネクチンF付着処理後のプロネクチンF溶液を透析(透析膜商品名:Spectra/Por131204(Spectrum(株)製)、分画分子量5,000、イオン交換水使用、4回実施))し、凍結乾燥(−20℃、130Pa、24時間)して、未付着のプロネクチンFの重量を求め、付着前のプロネクチンFの重量から未付着のプロネクチンFの重量を差し引くことにより求めた。
標準樹脂ビーズ1〜5について、上記と同様にして吸光度1〜5を測定し、得られた吸光度1〜5とプロネクチンFの含有量1〜5とを用いて検量線を作成した。
この検量線と樹脂ビーズ(4)についての吸光度とから、樹脂ビーズ(4)の単位重量当たりのプロネクチンFの含有量(118μg/g)を得た。
この含有量(118μg/g)と単位重量当たりの平均表面積(294cm2/g)とから、樹脂ビーズ(4)の平均表面積1cm2当たりのプロネクチンFの含有量(μg/cm2)は0.4μg/cm2と算出された。
<実施例5>
樹脂ビーズ(1)の代わりに、実施例2と同様にして得た樹脂ビーズ(2)を用いること以外は実施例4と同様にして、体積平均粒子径212μm、見掛け比重1.02を有する本発明の樹脂ビーズ(5)を得た。また、実施例4と同様にして求めた樹脂ビーズ(5)の平均表面積1cm2当たりのプロネクチンFの含有量(μg/cm2)は0.4μg/cm2であった。
樹脂ビーズ(1)の代わりに、実施例2と同様にして得た樹脂ビーズ(2)を用いること以外は実施例4と同様にして、体積平均粒子径212μm、見掛け比重1.02を有する本発明の樹脂ビーズ(5)を得た。また、実施例4と同様にして求めた樹脂ビーズ(5)の平均表面積1cm2当たりのプロネクチンFの含有量(μg/cm2)は0.4μg/cm2であった。
<実施例6>
樹脂ビーズ(1)の代わりに、実施例3と同様にして得た樹脂ビーズ(3)を用いること以外は実施例4と同様にして、体積平均粒子径180μm、見掛け比重1.04を有する本発明の樹脂ビーズ(6)を得た。また、実施例4と同様にして求めた樹脂ビーズ(6)の平均表面積1cm2当たりのプロネクチンFの含有量(μg/cm2)は0.4μg/cm2であった。
樹脂ビーズ(1)の代わりに、実施例3と同様にして得た樹脂ビーズ(3)を用いること以外は実施例4と同様にして、体積平均粒子径180μm、見掛け比重1.04を有する本発明の樹脂ビーズ(6)を得た。また、実施例4と同様にして求めた樹脂ビーズ(6)の平均表面積1cm2当たりのプロネクチンFの含有量(μg/cm2)は0.4μg/cm2であった。
<実施例7>
特表平3−502935号公報中の実施例記載の方法に準じて、Arg Gly Asp配列5個と(Gly Ala Gly Ala Gly Ser)3配列5個とを含むMn約2万のポリペプチド(プロネクチンF2)を得た。次いで、プロネクチンF2の4.5規定の過塩素酸リチウム水溶液(プロネクチンF2の濃度;1mg/ml)をリン酸バッファー液(PBS)でプロネクチンF2の濃度が300μg/mlとなるように希釈し、プロネクチンF2溶液を作製した。
プロネクチンFの代わりにプロネクチンF2を用いること以外は実施例4と同様にして、体積平均粒子径200μm、見掛け比重1.02を有する本発明の樹脂ビーズ(7)を得た。また、実施例4と同様にして求めた樹脂ビーズ(7)の平均表面積1cm2当たりのプロネクチンF2の含有量(μg/cm2)は0.4μg/cm2であった。
特表平3−502935号公報中の実施例記載の方法に準じて、Arg Gly Asp配列5個と(Gly Ala Gly Ala Gly Ser)3配列5個とを含むMn約2万のポリペプチド(プロネクチンF2)を得た。次いで、プロネクチンF2の4.5規定の過塩素酸リチウム水溶液(プロネクチンF2の濃度;1mg/ml)をリン酸バッファー液(PBS)でプロネクチンF2の濃度が300μg/mlとなるように希釈し、プロネクチンF2溶液を作製した。
プロネクチンFの代わりにプロネクチンF2を用いること以外は実施例4と同様にして、体積平均粒子径200μm、見掛け比重1.02を有する本発明の樹脂ビーズ(7)を得た。また、実施例4と同様にして求めた樹脂ビーズ(7)の平均表面積1cm2当たりのプロネクチンF2の含有量(μg/cm2)は0.4μg/cm2であった。
<実施例8>
樹脂ビーズ(1)の代わりに、実施例2と同様にして得た樹脂ビーズ(2)を用いること及びプロネクチンFの代わりに実施例7と同様にして得たプロネクチンF2を用いること以外は実施例4と同様にして、体積平均粒子径212μm、見掛け比重1.02を有する本発明の樹脂ビーズ(8)を得た。また、実施例4と同様にして求めた樹脂ビーズ(8)の平均表面積1cm2当たりのプロネクチンF2の含有量(μg/cm2)は0.4μg/cm2であった。
樹脂ビーズ(1)の代わりに、実施例2と同様にして得た樹脂ビーズ(2)を用いること及びプロネクチンFの代わりに実施例7と同様にして得たプロネクチンF2を用いること以外は実施例4と同様にして、体積平均粒子径212μm、見掛け比重1.02を有する本発明の樹脂ビーズ(8)を得た。また、実施例4と同様にして求めた樹脂ビーズ(8)の平均表面積1cm2当たりのプロネクチンF2の含有量(μg/cm2)は0.4μg/cm2であった。
<実施例9>
樹脂ビーズ(1)の代わりに、実施例3と同様にして得た樹脂ビーズ(3)を用いること以外は実施例4と同様にして、体積平均粒子径180μm、見掛け比重1.04を有する本発明の樹脂ビーズ(9)を得た。また、実施例4と同様にして求めた樹脂ビーズ(9)の平均表面積1cm2当たりのプロネクチンFの含有量(μg/cm2)は0.4μg/cm2であった。
樹脂ビーズ(1)の代わりに、実施例3と同様にして得た樹脂ビーズ(3)を用いること以外は実施例4と同様にして、体積平均粒子径180μm、見掛け比重1.04を有する本発明の樹脂ビーズ(9)を得た。また、実施例4と同様にして求めた樹脂ビーズ(9)の平均表面積1cm2当たりのプロネクチンFの含有量(μg/cm2)は0.4μg/cm2であった。
<実施例10>
メタクリル酸9部を4.5部に、ジメチルアクリルアミド9部を4.5部に、微粒子(b1)30部を27部に変更する以外は実施例1と同様にして体積平均粒子径200μm、見掛け比重1.02を有する本発明の樹脂ビーズ(10)を得た。また、微粒子(b1)を使用しないこと以外は上記と同様の方法でベースポリマ−を別途作成し、その真比重を測定したところ、1.055であった。
メタクリル酸9部を4.5部に、ジメチルアクリルアミド9部を4.5部に、微粒子(b1)30部を27部に変更する以外は実施例1と同様にして体積平均粒子径200μm、見掛け比重1.02を有する本発明の樹脂ビーズ(10)を得た。また、微粒子(b1)を使用しないこと以外は上記と同様の方法でベースポリマ−を別途作成し、その真比重を測定したところ、1.055であった。
<実施例11>
メタクリル酸9部を2部に、ジメチルアクリルアミド9部を2部に、微粒子(b1)30部を25部に変更する以外は実施例1と同様にして体積平均粒子径200μm、見掛け比重1.02を有する本発明の樹脂ビーズ(11)を得た。また、微粒子(b1)を使用しないこと以外は上記と同様の方法でベースポリマ−(a3)を別途作成し、その真比重を測定したところ、1.052であった。
メタクリル酸9部を2部に、ジメチルアクリルアミド9部を2部に、微粒子(b1)30部を25部に変更する以外は実施例1と同様にして体積平均粒子径200μm、見掛け比重1.02を有する本発明の樹脂ビーズ(11)を得た。また、微粒子(b1)を使用しないこと以外は上記と同様の方法でベースポリマ−(a3)を別途作成し、その真比重を測定したところ、1.052であった。
<実施例12>
メタクリル酸9部を0.5部に、ジメチルアクリルアミド9部を0.5部に、微粒子(b1)30部を23部に変更する以外は実施例1と同様にして体積平均粒子径200μm、見掛け比重1.02を有する本発明の樹脂ビーズ(12)を得た。また、微粒子(b1)を使用しないこと以外は上記と同様の方法でベースポリマ−(a4)を別途作成し、その真比重を測定したところ、1.05であった。
メタクリル酸9部を0.5部に、ジメチルアクリルアミド9部を0.5部に、微粒子(b1)30部を23部に変更する以外は実施例1と同様にして体積平均粒子径200μm、見掛け比重1.02を有する本発明の樹脂ビーズ(12)を得た。また、微粒子(b1)を使用しないこと以外は上記と同様の方法でベースポリマ−(a4)を別途作成し、その真比重を測定したところ、1.05であった。
<実施例13>
反応容器中で前駆体5(ノボラック型フェノール樹脂(数平均分子量800)、昭和高分子(株)製BRG555)100部と微粒子(b3)(ガラス中空微粒子、スコッチライトグラスバブルズS60HS(住友スリーエム(株)製)、見掛け比重0.60、体積平均粒子径27μm)27部を180℃にて溶融混練し、硬化剤(ヘキサメチレンテトラミン)8部を加え、180℃で30分反応させ、硬化体を得た。この硬化体を20℃まで冷却した後、チョッパーコロイドミルS型(特殊機化工業(株)製)を用いて粉砕して粗樹脂ビーズを得た。次いで、目開き250μm(70メッシュ)と150μm(100メッシュ)のふるいを用いて、粗樹脂ビーズを分級することにより、体積平均粒子径200μm、見掛け比重1.02を有する本発明のの樹脂ビーズ(13)を得た。また、微粒子(b3)を使用しないこと以外は上記と同様の方法でベースポリマ−(a5)を別途作成し、その真比重を測定したところ、1.60であった。
反応容器中で前駆体5(ノボラック型フェノール樹脂(数平均分子量800)、昭和高分子(株)製BRG555)100部と微粒子(b3)(ガラス中空微粒子、スコッチライトグラスバブルズS60HS(住友スリーエム(株)製)、見掛け比重0.60、体積平均粒子径27μm)27部を180℃にて溶融混練し、硬化剤(ヘキサメチレンテトラミン)8部を加え、180℃で30分反応させ、硬化体を得た。この硬化体を20℃まで冷却した後、チョッパーコロイドミルS型(特殊機化工業(株)製)を用いて粉砕して粗樹脂ビーズを得た。次いで、目開き250μm(70メッシュ)と150μm(100メッシュ)のふるいを用いて、粗樹脂ビーズを分級することにより、体積平均粒子径200μm、見掛け比重1.02を有する本発明のの樹脂ビーズ(13)を得た。また、微粒子(b3)を使用しないこと以外は上記と同様の方法でベースポリマ−(a5)を別途作成し、その真比重を測定したところ、1.60であった。
<実施例14>
スチレン50部の代わりに塩化ビニル50部を用いること、微粒子(b1)30部の代わりに微粒子(b2)4.6部を用いること以外は実施例1と同様にして体積平均粒子径200μm、見掛け比重1.02を有する本発明のの樹脂ビーズ(14)を得た。また、微粒子(b2)を使用しないこと以外は上記と同様の方法でベースポリマ−(a6)を別途作成し、その真比重を測定したところ、1.40であった。
スチレン50部の代わりに塩化ビニル50部を用いること、微粒子(b1)30部の代わりに微粒子(b2)4.6部を用いること以外は実施例1と同様にして体積平均粒子径200μm、見掛け比重1.02を有する本発明のの樹脂ビーズ(14)を得た。また、微粒子(b2)を使用しないこと以外は上記と同様の方法でベースポリマ−(a6)を別途作成し、その真比重を測定したところ、1.40であった。
<実施例15>
スチレン50部の代わりにメチルメタクリレート50部を用いること、微粒子(b1)30部の代わりに微粒子(b2)2.5部を用いること以外は実施例1と同様にして体積平均粒子径200μm、見掛け比重1.02を有する本発明の樹脂ビーズ(15)を得た。また、微粒子(b2)を使用しないこと以外は上記と同様の方法でベースポリマ−(a7)を別途作成し、その真比重を測定したところ、1.20であった。
スチレン50部の代わりにメチルメタクリレート50部を用いること、微粒子(b1)30部の代わりに微粒子(b2)2.5部を用いること以外は実施例1と同様にして体積平均粒子径200μm、見掛け比重1.02を有する本発明の樹脂ビーズ(15)を得た。また、微粒子(b2)を使用しないこと以外は上記と同様の方法でベースポリマ−(a7)を別途作成し、その真比重を測定したところ、1.20であった。
<実施例16>
微粒子(b1)30部の代わりに微粒子(b4)(シリコーン微粒子、トレフィルE−600:東レ・ダウコーニング・シリコーン(株)製、見掛け比重0.98、体積平均粒子径2μm)35部を用いること以外は実施例1と同様にして体積平均粒子径200μm、見掛け比重1.03を有する本発明の樹脂ビーズ(16)を得た。
微粒子(b1)30部の代わりに微粒子(b4)(シリコーン微粒子、トレフィルE−600:東レ・ダウコーニング・シリコーン(株)製、見掛け比重0.98、体積平均粒子径2μm)35部を用いること以外は実施例1と同様にして体積平均粒子径200μm、見掛け比重1.03を有する本発明の樹脂ビーズ(16)を得た。
<実施例17>
微粒子(b1)30部の代わりに微粒子(b5)(シリコーン微粒子、トレフィルE−500、東レ・ダウコーニング・シリコーン(株)製、見掛け比重0.97、体積平均粒子径3μm)30部を用いること以外は実施例1と同様にして体積平均粒子径200μm、見掛け比重1.03を有する本発明の樹脂ビーズ(17)を得た。
微粒子(b1)30部の代わりに微粒子(b5)(シリコーン微粒子、トレフィルE−500、東レ・ダウコーニング・シリコーン(株)製、見掛け比重0.97、体積平均粒子径3μm)30部を用いること以外は実施例1と同様にして体積平均粒子径200μm、見掛け比重1.03を有する本発明の樹脂ビーズ(17)を得た。
<実施例18>
微粒子(b1)30部の代わりに微粒子(b6)(ビニル微粒子、エクスパンセル551DE40d42:エクスパンセル(株)製、見掛け比重0.04、体積平均粒子径40μm)0.1部を用いること以外は実施例1と同様にして体積平均粒子径200μm、見掛け比重1.02を有する本発明の樹脂ビーズ(18)を得た。
微粒子(b1)30部の代わりに微粒子(b6)(ビニル微粒子、エクスパンセル551DE40d42:エクスパンセル(株)製、見掛け比重0.04、体積平均粒子径40μm)0.1部を用いること以外は実施例1と同様にして体積平均粒子径200μm、見掛け比重1.02を有する本発明の樹脂ビーズ(18)を得た。
<実施例19>
微粒子(b1)30部の代わりに微粒子(b7)(ビニル微粒子、エクスパンセル551DE20d60:エクスパンセル(株)製、見掛け比重0.06、体積平均粒子径20μm)0.15部を用いること以外は実施例1と同様にして体積平均粒子径200μm、見掛け比重1.02を有する本発明の樹脂ビーズ(19)を得た。
微粒子(b1)30部の代わりに微粒子(b7)(ビニル微粒子、エクスパンセル551DE20d60:エクスパンセル(株)製、見掛け比重0.06、体積平均粒子径20μm)0.15部を用いること以外は実施例1と同様にして体積平均粒子径200μm、見掛け比重1.02を有する本発明の樹脂ビーズ(19)を得た。
<実施例20>
微粒子(b1)30部の代わりに微粒子(b8)(ビニル微粒子、SX866(a):JSR(株)製、見掛け比重0.76、体積平均粒子径0.3μm)7部を用いること以外は実施例1と同様にして体積平均粒子径200μm、見掛け比重1.02を有する本発明の樹脂ビーズ(20)を得た。
微粒子(b1)30部の代わりに微粒子(b8)(ビニル微粒子、SX866(a):JSR(株)製、見掛け比重0.76、体積平均粒子径0.3μm)7部を用いること以外は実施例1と同様にして体積平均粒子径200μm、見掛け比重1.02を有する本発明の樹脂ビーズ(20)を得た。
<実施例21>
微粒子(b1)30部の代わりに微粒子(b9)(シリコーン微粒子、トレフィルE−601:東レダウコーニングシリコーン(株)製、見掛け比重1.03、体積平均粒子径2μm)35部を用いること以外は実施例1と同様にして体積平均粒子径200μm、見掛け比重1.03を有する本発明の樹脂ビーズ(21)を得た。
微粒子(b1)30部の代わりに微粒子(b9)(シリコーン微粒子、トレフィルE−601:東レダウコーニングシリコーン(株)製、見掛け比重1.03、体積平均粒子径2μm)35部を用いること以外は実施例1と同様にして体積平均粒子径200μm、見掛け比重1.03を有する本発明の樹脂ビーズ(21)を得た。
<実施例22>
微粒子(b1)30部の代わりに微粒子(b10)(シリコーン微粒子、トレフィルE−505C:東レダウコーニングシリコーン(株)製、見掛け比重0.97、体積平均粒子径3μm)30部を用いること以外は実施例1と同様にして体積平均粒子径200μm、見掛け比重1.03を有する本発明の樹脂ビーズ(22)を得た。
微粒子(b1)30部の代わりに微粒子(b10)(シリコーン微粒子、トレフィルE−505C:東レダウコーニングシリコーン(株)製、見掛け比重0.97、体積平均粒子径3μm)30部を用いること以外は実施例1と同様にして体積平均粒子径200μm、見掛け比重1.03を有する本発明の樹脂ビーズ(22)を得た。
<実施例23>
微粒子(b1)30部の代わりに微粒子(b11)(フェノール中空微粒子、APM PHENOSET BJO−0840:巴工業(株)製、見掛け比重0.30、体積平均粒子径70μm)1部を用いること以外は実施例1と同様にして体積平均粒子径200μm、見掛け比重1.02を有する本発明の樹脂ビーズ(23)を得た。
微粒子(b1)30部の代わりに微粒子(b11)(フェノール中空微粒子、APM PHENOSET BJO−0840:巴工業(株)製、見掛け比重0.30、体積平均粒子径70μm)1部を用いること以外は実施例1と同様にして体積平均粒子径200μm、見掛け比重1.02を有する本発明の樹脂ビーズ(23)を得た。
<実施例24>
微粒子(b1)30部の代わりに微粒子(b11)(ガラス中空微粒子、スコッチライトグラスバブルズK37:住友スリーエム(株)製、見掛け比重0.37、体積平均粒子径40μm)1.5部を用いること以外は実施例1と同様にして体積平均粒子径200μm、見掛け比重1.02を有する本発明の樹脂ビーズ(24)を得た。
微粒子(b1)30部の代わりに微粒子(b11)(ガラス中空微粒子、スコッチライトグラスバブルズK37:住友スリーエム(株)製、見掛け比重0.37、体積平均粒子径40μm)1.5部を用いること以外は実施例1と同様にして体積平均粒子径200μm、見掛け比重1.02を有する本発明の樹脂ビーズ(24)を得た。
<実施例25>
特表平3−502935号公報中の実施例記載の方法に準じて、Arg Gly Asp配列2個と(Gly Val Pro Gly Val)2 Gly Gly (Gly Ala Gly Ala Gly Ser)3配列2個とを含むMn約7,000のポリペプチド(プロネクチンF3)を得た。次いで、プロネクチンF3の4.5規定の過塩素酸リチウム水溶液(プロネクチンF3の濃度;1mg/ml)をリン酸バッファー液(PBS)でプロネクチンF3の濃度が300μg/mlとなるように希釈し、プロネクチンF3溶液を作製した。
プロネクチンFの代わりにプロネクチンF3を用いること以外は実施例4と同様にして、体積平均粒子径200μm、見掛け比重1.02を有する本発明の樹脂ビーズ(25)を得た。また、実施例4と同様にして求めた樹脂ビーズ(25)の平均表面積1cm2当たりのプロネクチンF3の含有量(μg/cm2)は0.4μg/cm2であった。
特表平3−502935号公報中の実施例記載の方法に準じて、Arg Gly Asp配列2個と(Gly Val Pro Gly Val)2 Gly Gly (Gly Ala Gly Ala Gly Ser)3配列2個とを含むMn約7,000のポリペプチド(プロネクチンF3)を得た。次いで、プロネクチンF3の4.5規定の過塩素酸リチウム水溶液(プロネクチンF3の濃度;1mg/ml)をリン酸バッファー液(PBS)でプロネクチンF3の濃度が300μg/mlとなるように希釈し、プロネクチンF3溶液を作製した。
プロネクチンFの代わりにプロネクチンF3を用いること以外は実施例4と同様にして、体積平均粒子径200μm、見掛け比重1.02を有する本発明の樹脂ビーズ(25)を得た。また、実施例4と同様にして求めた樹脂ビーズ(25)の平均表面積1cm2当たりのプロネクチンF3の含有量(μg/cm2)は0.4μg/cm2であった。
<実施例26>
特表平3−502935号公報中の実施例記載の方法に準じて、Ile Lys Val Ala Val配列13個と(Gly Ala Gly Ala Gly Ser)9配列13個とを含むMn約11万のポリペプチド(プロネクチンL)を得た。次いで、プロネクチンLの4.5規定の過塩素酸リチウム水溶液(プロネクチンLの濃度;1mg/ml)をリン酸バッファー液(PBS)でプロネクチンLの濃度が300μg/mlとなるように希釈し、プロネクチンL溶液を作製した。
プロネクチンFの代わりにプロネクチンLを用いること以外は実施例4と同様にして、体積平均粒子径200μm、見掛け比重1.02を有する本発明の樹脂ビーズ(26)を得た。また、実施例4と同様にして求めた樹脂ビーズ(26)の平均表面積1cm2当たりのプロネクチンLの含有量(μg/cm2)は0.4μg/cm2であった。
特表平3−502935号公報中の実施例記載の方法に準じて、Ile Lys Val Ala Val配列13個と(Gly Ala Gly Ala Gly Ser)9配列13個とを含むMn約11万のポリペプチド(プロネクチンL)を得た。次いで、プロネクチンLの4.5規定の過塩素酸リチウム水溶液(プロネクチンLの濃度;1mg/ml)をリン酸バッファー液(PBS)でプロネクチンLの濃度が300μg/mlとなるように希釈し、プロネクチンL溶液を作製した。
プロネクチンFの代わりにプロネクチンLを用いること以外は実施例4と同様にして、体積平均粒子径200μm、見掛け比重1.02を有する本発明の樹脂ビーズ(26)を得た。また、実施例4と同様にして求めた樹脂ビーズ(26)の平均表面積1cm2当たりのプロネクチンLの含有量(μg/cm2)は0.4μg/cm2であった。
<実施例27>
特表平3−502935号公報中の実施例記載の方法に準じて、Ile Lys Val Ala Val配列5個と(Gly Ala Gly Ala Gly Ser)9配列5個とを含むMn約2万のポリペプチド(プロネクチンL2)を得た。次いで、プロネクチンL2の4.5規定の過塩素酸リチウム水溶液(プロネクチンL2の濃度;1mg/ml)をリン酸バッファー液(PBS)でプロネクチンL2の濃度が300μg/mlとなるように希釈し、プロネクチンL2溶液を作製した。
プロネクチンFの代わりにプロネクチンL2を用いること以外は実施例4と同様にして、体積平均粒子径200μm、見掛け比重1.02を有する本発明の樹脂ビーズ(27)を得た。また、実施例4と同様にして求めた樹脂ビーズ(27)の平均表面積1cm2当たりのプロネクチンL2の含有量(μg/cm2)は0.4μg/cm2であった。
特表平3−502935号公報中の実施例記載の方法に準じて、Ile Lys Val Ala Val配列5個と(Gly Ala Gly Ala Gly Ser)9配列5個とを含むMn約2万のポリペプチド(プロネクチンL2)を得た。次いで、プロネクチンL2の4.5規定の過塩素酸リチウム水溶液(プロネクチンL2の濃度;1mg/ml)をリン酸バッファー液(PBS)でプロネクチンL2の濃度が300μg/mlとなるように希釈し、プロネクチンL2溶液を作製した。
プロネクチンFの代わりにプロネクチンL2を用いること以外は実施例4と同様にして、体積平均粒子径200μm、見掛け比重1.02を有する本発明の樹脂ビーズ(27)を得た。また、実施例4と同様にして求めた樹脂ビーズ(27)の平均表面積1cm2当たりのプロネクチンL2の含有量(μg/cm2)は0.4μg/cm2であった。
<実施例28>
特表平3−502935号公報中の実施例記載の方法に準じて、Ile Lys Val Ala Val配列2個と(Gly Val Pro Gly Val)2 Gly Gly (Gly Ala Gly Ala Gly Ser)3配列2個とを含むMn約7,000のポリペプチド(プロネクチンL3)を得た。次いで、プロネクチンL3の4.5規定の過塩素酸リチウム水溶液(プロネクチンL3の濃度;1mg/ml)をリン酸バッファー液(PBS)でプロネクチンL3の濃度が300μg/mlとなるように希釈し、プロネクチンL3溶液を作製した。
プロネクチンFの代わりにプロネクチンL3を用いること以外は実施例4と同様にして、体積平均粒子径200μm、見掛け比重1.02を有する本発明の樹脂ビーズ(28)を得た。また、実施例4と同様にして求めた樹脂ビーズ(28)の平均表面積1cm2当たりのプロネクチンL3の含有量(μg/cm2)は0.4μg/cm2であった。
特表平3−502935号公報中の実施例記載の方法に準じて、Ile Lys Val Ala Val配列2個と(Gly Val Pro Gly Val)2 Gly Gly (Gly Ala Gly Ala Gly Ser)3配列2個とを含むMn約7,000のポリペプチド(プロネクチンL3)を得た。次いで、プロネクチンL3の4.5規定の過塩素酸リチウム水溶液(プロネクチンL3の濃度;1mg/ml)をリン酸バッファー液(PBS)でプロネクチンL3の濃度が300μg/mlとなるように希釈し、プロネクチンL3溶液を作製した。
プロネクチンFの代わりにプロネクチンL3を用いること以外は実施例4と同様にして、体積平均粒子径200μm、見掛け比重1.02を有する本発明の樹脂ビーズ(28)を得た。また、実施例4と同様にして求めた樹脂ビーズ(28)の平均表面積1cm2当たりのプロネクチンL3の含有量(μg/cm2)は0.4μg/cm2であった。
<実施例29>
特表平3−502935号公報中の実施例記載の方法に準じて、Tyr Ile Gly Ser Arg配列13個と(Gly Ala Gly Ala Gly Ser)9配列13個とを含むMn約11万のポリペプチド(プロネクチンY)を得た次いで、プロネクチンYの4.5規定の過塩素酸リチウム水溶液(プロネクチンYの濃度;1mg/ml)をリン酸バッファー液(PBS)でプロネクチンLの濃度が300μg/mlとなるように希釈し、プロネクチンL溶液を作製した。
プロネクチンFの代わりにプロネクチンYを用いること以外は実施例4と同様にして、体積平均粒子径200μm、見掛け比重1.02を有する本発明の樹脂ビーズ(29)を得た。また、実施例4と同様にして求めた樹脂ビーズ(29)の平均表面積1cm2当たりのプロネクチンYの含有量(μg/cm2)は0.4μg/cm2であった。
特表平3−502935号公報中の実施例記載の方法に準じて、Tyr Ile Gly Ser Arg配列13個と(Gly Ala Gly Ala Gly Ser)9配列13個とを含むMn約11万のポリペプチド(プロネクチンY)を得た次いで、プロネクチンYの4.5規定の過塩素酸リチウム水溶液(プロネクチンYの濃度;1mg/ml)をリン酸バッファー液(PBS)でプロネクチンLの濃度が300μg/mlとなるように希釈し、プロネクチンL溶液を作製した。
プロネクチンFの代わりにプロネクチンYを用いること以外は実施例4と同様にして、体積平均粒子径200μm、見掛け比重1.02を有する本発明の樹脂ビーズ(29)を得た。また、実施例4と同様にして求めた樹脂ビーズ(29)の平均表面積1cm2当たりのプロネクチンYの含有量(μg/cm2)は0.4μg/cm2であった。
<実施例30>
特表平3−502935号公報中の実施例記載の方法に準じて、Tyr Ile Gly Ser Arg配列5個と(Gly Ala Gly Ala Gly Ser)9配列5個とを含むMn約2万のポリペプチド(プロネクチンY2)を得た。次いで、プロネクチンY2の4.5規定の過塩素酸リチウム水溶液(プロネクチンY2の濃度;1mg/ml)をリン酸バッファー液(PBS)でプロネクチンY2の濃度が300μg/mlとなるように希釈し、プロネクチンY2溶液を作製した。
プロネクチンFの代わりにプロネクチンY2を用いること以外は実施例4と同様にして、体積平均粒子径200μm、見掛け比重1.02を有する本発明の樹脂ビーズ(30)を得た。また、実施例4と同様にして求めた樹脂ビーズ(30)の平均表面積1cm2当たりのプロネクチンY2の含有量(μg/cm2)は0.4μg/cm2であった。
特表平3−502935号公報中の実施例記載の方法に準じて、Tyr Ile Gly Ser Arg配列5個と(Gly Ala Gly Ala Gly Ser)9配列5個とを含むMn約2万のポリペプチド(プロネクチンY2)を得た。次いで、プロネクチンY2の4.5規定の過塩素酸リチウム水溶液(プロネクチンY2の濃度;1mg/ml)をリン酸バッファー液(PBS)でプロネクチンY2の濃度が300μg/mlとなるように希釈し、プロネクチンY2溶液を作製した。
プロネクチンFの代わりにプロネクチンY2を用いること以外は実施例4と同様にして、体積平均粒子径200μm、見掛け比重1.02を有する本発明の樹脂ビーズ(30)を得た。また、実施例4と同様にして求めた樹脂ビーズ(30)の平均表面積1cm2当たりのプロネクチンY2の含有量(μg/cm2)は0.4μg/cm2であった。
<実施例31>
特表平3−502935号公報中の実施例記載の方法に準じて、Tyr Ile Gly Ser Arg配列2個と(Gly Val Pro Gly Val)2 Gly Gly (Gly Ala Gly Ala Gly Ser)3配列2個とを含むMn約7,000のポリペプチド(プロネクチンY3)を得た。次いで、プロネクチンY3の4.5規定の過塩素酸リチウム水溶液(プロネクチンY3の濃度;1mg/ml)をリン酸バッファー液(PBS)でプロネクチンY3の濃度が300μg/mlとなるように希釈し、プロネクチンY3溶液を作製した。
プロネクチンFの代わりにプロネクチンY3を用いること以外は実施例4と同様にして、体積平均粒子径200μm、見掛け比重1.02を有する本発明の樹脂ビーズ(31)を得た。また、実施例4と同様にして求めた樹脂ビーズ(31)の平均表面積1cm2当たりのプロネクチンY3の含有量(μg/cm2)は0.4μg/cm2であった。
特表平3−502935号公報中の実施例記載の方法に準じて、Tyr Ile Gly Ser Arg配列2個と(Gly Val Pro Gly Val)2 Gly Gly (Gly Ala Gly Ala Gly Ser)3配列2個とを含むMn約7,000のポリペプチド(プロネクチンY3)を得た。次いで、プロネクチンY3の4.5規定の過塩素酸リチウム水溶液(プロネクチンY3の濃度;1mg/ml)をリン酸バッファー液(PBS)でプロネクチンY3の濃度が300μg/mlとなるように希釈し、プロネクチンY3溶液を作製した。
プロネクチンFの代わりにプロネクチンY3を用いること以外は実施例4と同様にして、体積平均粒子径200μm、見掛け比重1.02を有する本発明の樹脂ビーズ(31)を得た。また、実施例4と同様にして求めた樹脂ビーズ(31)の平均表面積1cm2当たりのプロネクチンY3の含有量(μg/cm2)は0.4μg/cm2であった。
<実施例32>
界面活性剤(PVA235)の使用量を4部から3部にしたことと、目開き250μm及び150μmのふるいの代わりに目開き710μm及び425μmのふるいを用いたこと以外は実施例1と同様にして、体積平均粒子径600μmの樹脂ビーズを得た。
樹脂ビーズ(1)の代わりに、上記樹脂ビーズを用いること以外は実施例4と同様にして、体積平均粒子径600μm、見かけ比重1.02を有する本発明の樹脂ビーズ(32)を得た。また、実施例4と同様にして求めた樹脂ビーズ(32)の平均表面積1cm2当たりのプロネクチンFの含有量(μg/cm2)は1μg/cm2であった。
界面活性剤(PVA235)の使用量を4部から3部にしたことと、目開き250μm及び150μmのふるいの代わりに目開き710μm及び425μmのふるいを用いたこと以外は実施例1と同様にして、体積平均粒子径600μmの樹脂ビーズを得た。
樹脂ビーズ(1)の代わりに、上記樹脂ビーズを用いること以外は実施例4と同様にして、体積平均粒子径600μm、見かけ比重1.02を有する本発明の樹脂ビーズ(32)を得た。また、実施例4と同様にして求めた樹脂ビーズ(32)の平均表面積1cm2当たりのプロネクチンFの含有量(μg/cm2)は1μg/cm2であった。
<比較例1>
微粒子(b1)を使用しないこと以外は実施例1と同様にして、体積平均粒子径200μm、見掛け比重1.06を有する比較用の樹脂ビーズ(33)を得た。
微粒子(b1)を使用しないこと以外は実施例1と同様にして、体積平均粒子径200μm、見掛け比重1.06を有する比較用の樹脂ビーズ(33)を得た。
<比較例2>
微粒子(b2)を使用しないこと以外は実施例2と同様にして、体積平均粒子径207μm、見掛け比重1.15を有する比較用の樹脂ビーズ(34)を得た。
微粒子(b2)を使用しないこと以外は実施例2と同様にして、体積平均粒子径207μm、見掛け比重1.15を有する比較用の樹脂ビーズ(34)を得た。
<比較例3>
樹脂ビーズ(1)の代わりに、比較例1と同様にして得た樹脂ビーズ(33)を用いること以外は実施例4と同様にして、体積平均粒子径200μm、見掛け比重1.06を有する比較用の樹脂ビーズ(35)を得た。また、実施例4と同様にして求めた樹脂ビーズ(35)の平均表面積1cm2当たりのプロネクチンFの含有量(μg/cm2)は0.4μg/cm2であった。
樹脂ビーズ(1)の代わりに、比較例1と同様にして得た樹脂ビーズ(33)を用いること以外は実施例4と同様にして、体積平均粒子径200μm、見掛け比重1.06を有する比較用の樹脂ビーズ(35)を得た。また、実施例4と同様にして求めた樹脂ビーズ(35)の平均表面積1cm2当たりのプロネクチンFの含有量(μg/cm2)は0.4μg/cm2であった。
<比較例4>
樹脂ビーズ(1)の代わりに、比較例2と同様にして得た樹脂ビーズ(34)を用いること以外は実施例4と同様にして、体積平均粒子径207μm、見掛け比重1.15を有する比較用の樹脂ビーズ(36)を得た。また、実施例4と同様にして求めた樹脂ビーズ(36)の平均表面積1cm2当たりのプロネクチンFの含有量(μg/cm2)は0.4μg/cm2であった。
樹脂ビーズ(1)の代わりに、比較例2と同様にして得た樹脂ビーズ(34)を用いること以外は実施例4と同様にして、体積平均粒子径207μm、見掛け比重1.15を有する比較用の樹脂ビーズ(36)を得た。また、実施例4と同様にして求めた樹脂ビーズ(36)の平均表面積1cm2当たりのプロネクチンFの含有量(μg/cm2)は0.4μg/cm2であった。
<比較例5>
樹脂ビーズ(1)の代わりに、比較例1と同様にして得た樹脂ビーズ(33)を用いること、プロネクチンFの代わりにプロネクチンF2を用いること以外は実施例4と同様にして、体積平均粒子径200μm、見掛け比重1.06を有する比較用の樹脂ビーズ(36)を得た。また、実施例4と同様にして求めた樹脂ビーズ(37)の平均表面積1cm2当たりのプロネクチンF2の含有量(μg/cm2)は0.4μg/cm2であった。
樹脂ビーズ(1)の代わりに、比較例1と同様にして得た樹脂ビーズ(33)を用いること、プロネクチンFの代わりにプロネクチンF2を用いること以外は実施例4と同様にして、体積平均粒子径200μm、見掛け比重1.06を有する比較用の樹脂ビーズ(36)を得た。また、実施例4と同様にして求めた樹脂ビーズ(37)の平均表面積1cm2当たりのプロネクチンF2の含有量(μg/cm2)は0.4μg/cm2であった。
<比較例6>
市販されている細胞培養用ビーズ(CytodexIII:ファルマシアバイオテク(株)製(コラーゲン結合デキストランビーズ))をそのまま比較用の樹脂ビーズ(38)とした。
市販されている細胞培養用ビーズ(CytodexIII:ファルマシアバイオテク(株)製(コラーゲン結合デキストランビーズ))をそのまま比較用の樹脂ビーズ(38)とした。
<比較例7>
攪拌機、滴下ロート、窒素ガス導入管、温度計、還流冷却器を備えた反応容器に界面活性剤(PVA235、クラレ(株)製:鹸化度87〜89mol%、重合度3500)4部、イオン交換水200部、重合開始剤(ナイパーBW、日本油脂(株)製)0.45部、重合開始剤(カヤエステルHTP−65W、化薬アクゾ(株)製)0.15部、連鎖移動剤(ドデシルメルカプタン)0.26部、及び塩化ナトリウム20部を仕込み、撹拌下、系内を窒素ガスで置換し、30℃に昇温した。
次いで、この反応容器内に、ジビニルベンゼン3部及びスチレン97部の混合物を30℃を保ちながら1時間かけて滴下した後、82℃に昇温し82℃でさらに5時間反応させた。次いで、92℃に昇温し、92℃でさらに1時間反応させた後、ろ過により水性媒体(イオン交換水等)を除去し、80℃の減圧乾燥機(圧力100Pa)中で12時間乾燥して粗樹脂ビーズを得た。次いで、目開き250μm及び150μmのふるい(JIS Z8801−1:2000)を用いて、粗樹脂ビーズを分級することにより、体積平均粒子径200μm、見掛け比重1.055の樹脂ビーズ(39)(ポリスチレンビーズ)を得た。
攪拌機、滴下ロート、窒素ガス導入管、温度計、還流冷却器を備えた反応容器に界面活性剤(PVA235、クラレ(株)製:鹸化度87〜89mol%、重合度3500)4部、イオン交換水200部、重合開始剤(ナイパーBW、日本油脂(株)製)0.45部、重合開始剤(カヤエステルHTP−65W、化薬アクゾ(株)製)0.15部、連鎖移動剤(ドデシルメルカプタン)0.26部、及び塩化ナトリウム20部を仕込み、撹拌下、系内を窒素ガスで置換し、30℃に昇温した。
次いで、この反応容器内に、ジビニルベンゼン3部及びスチレン97部の混合物を30℃を保ちながら1時間かけて滴下した後、82℃に昇温し82℃でさらに5時間反応させた。次いで、92℃に昇温し、92℃でさらに1時間反応させた後、ろ過により水性媒体(イオン交換水等)を除去し、80℃の減圧乾燥機(圧力100Pa)中で12時間乾燥して粗樹脂ビーズを得た。次いで、目開き250μm及び150μmのふるい(JIS Z8801−1:2000)を用いて、粗樹脂ビーズを分級することにより、体積平均粒子径200μm、見掛け比重1.055の樹脂ビーズ(39)(ポリスチレンビーズ)を得た。
<比較例8>
樹脂ビーズ(1)の代わりに得られた樹脂ビーズ(39)を使用すること以外は実施例4と同様にして、体積平均粒子径200μm、見掛け比重1.055の樹脂ビーズ(40)(ポリスチレンビーズ)を得た。また、実施例4と同様にして求めた樹脂ビーズ(40)の平均表面積1cm2当たりのプロネクチンFの含有量(μg/cm2)は0.4μg/cm2であった。
樹脂ビーズ(1)の代わりに得られた樹脂ビーズ(39)を使用すること以外は実施例4と同様にして、体積平均粒子径200μm、見掛け比重1.055の樹脂ビーズ(40)(ポリスチレンビーズ)を得た。また、実施例4と同様にして求めた樹脂ビーズ(40)の平均表面積1cm2当たりのプロネクチンFの含有量(μg/cm2)は0.4μg/cm2であった。
<細胞培養評価1:VERO細胞>
20ml容量スピナーフラスコ40個に、それぞれ、樹脂ビーズ(樹脂ビーズ1〜37、39及び40については0.6g/フラスコ、樹脂ビーズ38については0.06g/フラスコ(なお、樹脂ビーズ32は粒径が大きいため、細胞培養する表面積を同程度にするため1.8gとした。また、樹脂ビーズ38は水を吸収膨張して体積が約10倍になるため、細胞培養する表面積を同程度にするため1/10とした)及びVP−SFM(インビトロジェン(株)製の無血清培地)を10mL/フラスコで加え、37℃に温度調整した後、Vero細胞[大日本製薬(株)製]を細胞濃度:2.0×106個/mLで上記培地に分散したものの1mlを加え、撹拌(60rpm、和研薬(株)製、4-POSITION MAGNETIC STIRRER MODEL1104)しながら、二酸化炭素と空気の混合物(二酸化炭素/空気=5/95体積比)中、37℃で6日間培養 を行なった。尚、培養3日目、4日目および5日目に培地交換した。6日目に撹拌を停止することなくビーズ懸濁液からサンプリングし、単位体積当たりの細胞核数をウィーゼル(Wezel)によるクリスタルバイオレットを用いた細胞核計数法により計数した。また、同時にサンプリング直前の樹脂ビーズの偏りを以下の基準により目視評価した。結果を表1に示した。
20ml容量スピナーフラスコ40個に、それぞれ、樹脂ビーズ(樹脂ビーズ1〜37、39及び40については0.6g/フラスコ、樹脂ビーズ38については0.06g/フラスコ(なお、樹脂ビーズ32は粒径が大きいため、細胞培養する表面積を同程度にするため1.8gとした。また、樹脂ビーズ38は水を吸収膨張して体積が約10倍になるため、細胞培養する表面積を同程度にするため1/10とした)及びVP−SFM(インビトロジェン(株)製の無血清培地)を10mL/フラスコで加え、37℃に温度調整した後、Vero細胞[大日本製薬(株)製]を細胞濃度:2.0×106個/mLで上記培地に分散したものの1mlを加え、撹拌(60rpm、和研薬(株)製、4-POSITION MAGNETIC STIRRER MODEL1104)しながら、二酸化炭素と空気の混合物(二酸化炭素/空気=5/95体積比)中、37℃で6日間培養 を行なった。尚、培養3日目、4日目および5日目に培地交換した。6日目に撹拌を停止することなくビーズ懸濁液からサンプリングし、単位体積当たりの細胞核数をウィーゼル(Wezel)によるクリスタルバイオレットを用いた細胞核計数法により計数した。また、同時にサンプリング直前の樹脂ビーズの偏りを以下の基準により目視評価した。結果を表1に示した。
(樹脂ビーズの偏り)
○:樹脂ビーズに偏りがなく培地全体に均一分散している
△:樹脂ビーズに偏りがあるが培地の2/3程度の高さに渡って均一分散している
×:樹脂ビーズの偏りが大きく、上下動のない樹脂ビーズが多数存在する
○:樹脂ビーズに偏りがなく培地全体に均一分散している
△:樹脂ビーズに偏りがあるが培地の2/3程度の高さに渡って均一分散している
×:樹脂ビーズの偏りが大きく、上下動のない樹脂ビーズが多数存在する
<細胞剥離評価:VERO細胞>
細胞培養評価1の後、20ml容量スピナーフラスコから培地を除去し、0.025%トリプシン、0.01%EDTA溶液(クラボウCat#HK−3120)を10ml加え、37℃で5分間、100rpm(和研薬(株)製、4-POSITION MAGNETIC STIRRER MODEL1104)で撹拌した。次いで、スピナーフラスコにトリプシンインヒビター(Gibco BRL Cat#1707ー029、0.25mg/ml)を10ml加えて、撹拌(100rpm、和研薬(株)製、4-POSITION MAGNETIC STIRRER MODEL1104)し、細胞懸濁液(SK1)を得た。
トリプシンを加えてからトリプシンインヒビターを加えるまでの撹拌時間を5分から30分に変更する以外は上記と同様の操作を実施し、細胞懸濁液(SK2)を得た。
細胞懸濁液(SK1)及び(SK2)をそれぞれサンプリングし、単位体積当たりの細胞核数をウィーゼル(Wezel)によるクリスタルバイオレットを用いた細胞核計数法で計数し、次式から細胞剥離率を算出した。
sk1:細胞懸濁液(SK1)に含まれる細胞核数(個/g)
sk2:細胞懸濁液(SK2)に含まれる細胞核数(個/g)
細胞培養評価1の後、20ml容量スピナーフラスコから培地を除去し、0.025%トリプシン、0.01%EDTA溶液(クラボウCat#HK−3120)を10ml加え、37℃で5分間、100rpm(和研薬(株)製、4-POSITION MAGNETIC STIRRER MODEL1104)で撹拌した。次いで、スピナーフラスコにトリプシンインヒビター(Gibco BRL Cat#1707ー029、0.25mg/ml)を10ml加えて、撹拌(100rpm、和研薬(株)製、4-POSITION MAGNETIC STIRRER MODEL1104)し、細胞懸濁液(SK1)を得た。
トリプシンを加えてからトリプシンインヒビターを加えるまでの撹拌時間を5分から30分に変更する以外は上記と同様の操作を実施し、細胞懸濁液(SK2)を得た。
細胞懸濁液(SK1)及び(SK2)をそれぞれサンプリングし、単位体積当たりの細胞核数をウィーゼル(Wezel)によるクリスタルバイオレットを用いた細胞核計数法で計数し、次式から細胞剥離率を算出した。
sk1:細胞懸濁液(SK1)に含まれる細胞核数(個/g)
sk2:細胞懸濁液(SK2)に含まれる細胞核数(個/g)
次に、VP−SFMの代わりに、血清培地(FBS1%含有DMEM)を用いたこと以外、上記の細胞培養と同様にして細胞培養を行い同様に評価した。これらの結果を表2に示した。
<細胞培養評価2:ヒト骨髄間葉系幹細胞>
20ml容量スピナーフラスコ40個に、それぞれ、樹脂ビーズ(樹脂ビーズ1〜37、39及び40については0.6g/フラスコ、樹脂ビーズ32については1.8g/フラスコは、樹脂ビーズ38については0.06g/フラスコ(なお、樹脂ビーズ32は粒径が大きいため、細胞培養する表面積を同程度にするため1.8gとした。また、樹脂ビーズ38は水を吸収膨張して体積が約10倍になるため、細胞培養する表面積を同程度にするため1/10とした))と、MSC培地(比率:GIBCO BRL製MEMアルファ培地4ml,BioWhittaker製FBS0.4ml,ナカライテスク製硫酸カナマイシン0.00024g,炭酸水素ナトリウム0.0088g)の適量(樹脂ビーズとMSC培地との合計重量が10g/フラスコになる量)とを加え、37℃に温度調整した後、ヒト骨髄間葉系幹細胞[三光純薬(株)製]を細胞濃度:2.2×106個/mLでMSC培地に分散したものの1mlを加え、撹拌(60rpm、和研薬(株)製、4-POSITION MAGNETIC STIRRER MODEL1104)しながら、二酸化炭素と空気の混合物(二酸化炭素/空気=5/95体積比)中、37℃で10日間培養を行なった。尚、培養4日目および7日目に培地交換した。10日目に撹拌を停止することなくビーズ懸濁液からサンプリングし、単位体積当たりの細胞核数をウィーゼル(Wezel)によるクリスタルバイオレットを用いた細胞核計数法により計数した。また、同時にサンプリング直前の樹脂ビーズの偏りを上記と同じ基準により目視評価した。結果を表3に示した。
20ml容量スピナーフラスコ40個に、それぞれ、樹脂ビーズ(樹脂ビーズ1〜37、39及び40については0.6g/フラスコ、樹脂ビーズ32については1.8g/フラスコは、樹脂ビーズ38については0.06g/フラスコ(なお、樹脂ビーズ32は粒径が大きいため、細胞培養する表面積を同程度にするため1.8gとした。また、樹脂ビーズ38は水を吸収膨張して体積が約10倍になるため、細胞培養する表面積を同程度にするため1/10とした))と、MSC培地(比率:GIBCO BRL製MEMアルファ培地4ml,BioWhittaker製FBS0.4ml,ナカライテスク製硫酸カナマイシン0.00024g,炭酸水素ナトリウム0.0088g)の適量(樹脂ビーズとMSC培地との合計重量が10g/フラスコになる量)とを加え、37℃に温度調整した後、ヒト骨髄間葉系幹細胞[三光純薬(株)製]を細胞濃度:2.2×106個/mLでMSC培地に分散したものの1mlを加え、撹拌(60rpm、和研薬(株)製、4-POSITION MAGNETIC STIRRER MODEL1104)しながら、二酸化炭素と空気の混合物(二酸化炭素/空気=5/95体積比)中、37℃で10日間培養を行なった。尚、培養4日目および7日目に培地交換した。10日目に撹拌を停止することなくビーズ懸濁液からサンプリングし、単位体積当たりの細胞核数をウィーゼル(Wezel)によるクリスタルバイオレットを用いた細胞核計数法により計数した。また、同時にサンプリング直前の樹脂ビーズの偏りを上記と同じ基準により目視評価した。結果を表3に示した。
以上の評価結果から、無血清培地による細胞培養及び血清培地による細胞培養のいずれにおいても、本発明の樹脂ビースは、比較用の樹脂ビーズ(33)〜(37)及び(39)、(40)に比較して、大量の細胞を生産することができた。そして、細胞剥離性にも問題はなかった。なお、比較用の樹脂ビーズ(38)は、VERO細胞の培養において、本発明の樹脂ビーズとほぼ同等の数の細胞が培養できたが、細胞剥離性が著しく悪く、結果として細胞増殖性が著しく低い結果となった。さらに、ポリペプチド(P)(プロネクチンF、F2、F3、L、L2、L3)を用いた本発明の樹脂ビーズは無血清培地による細胞培養において、ポリペプチドを用いていないものに比較して細胞増殖性に優れていた。また、ヒト骨髄間葉系幹細胞の培養において、本発明の樹脂ビーズは、比較用の樹脂ビーズに比較して大量の細胞を生産することが出来た。
本発明の細胞培養用ビーズは、細胞増殖性、細胞剥離性に優れるため、細胞が関係する、研究開発、有用物質生産及び治療等に極めて有用である。
研究開発用としては、動物実験(毒性試験、刺激性試験及び代謝機能試験等)の代替用細胞の培養、遺伝子導入用細胞の培養等に利用できる。
有用物質生産用としては、サイトカイン、血栓溶解剤、血液凝固因子製剤、ワクチン、ホルモン、抗生物質、抗体及び増殖因子等の生産用細胞の培養に利用できる。
治療用としては、皮膚、頭蓋骨、筋肉、皮膚組織、骨、軟骨、血管、神経、腱、靭帯、毛胞組織、粘膜組織、歯周組織、象牙質、骨髄、網膜、漿膜、胃腸管及び脂肪等の組織、並びに肺、肝、膵及び腎等の臓器の細胞培養に利用できる。
研究開発用としては、動物実験(毒性試験、刺激性試験及び代謝機能試験等)の代替用細胞の培養、遺伝子導入用細胞の培養等に利用できる。
有用物質生産用としては、サイトカイン、血栓溶解剤、血液凝固因子製剤、ワクチン、ホルモン、抗生物質、抗体及び増殖因子等の生産用細胞の培養に利用できる。
治療用としては、皮膚、頭蓋骨、筋肉、皮膚組織、骨、軟骨、血管、神経、腱、靭帯、毛胞組織、粘膜組織、歯周組織、象牙質、骨髄、網膜、漿膜、胃腸管及び脂肪等の組織、並びに肺、肝、膵及び腎等の臓器の細胞培養に利用できる。
Claims (10)
- ベースポリマー(a)と、(a)の真比重より小さい見掛け比重を持つ微粒子(b)とを含有してなることを特徴とする細胞培養用樹脂ビーズ。
- ベースポリマー(a)の真比重(Da)が1.050〜1.60である請求項1に記載の樹脂ビーズ。
- 微粒子(b)の見掛け比重(Db)が0.03〜0.98である請求項1又は2に記載の樹脂ビーズ。
- ベースポリマー(a)の真比重(Da)と微粒子(b)の見掛け比重(Db)との差(Da−Db)が0.01〜1.58である請求項1〜3のいずれかに記載の樹脂ビーズ。
- 樹脂ビーズ中の微粒子(b)の含有量が樹脂ビーズの重量に基づいて0.01〜50重量%である請求項1〜4のいずれかに記載の樹脂ビーズ。
- 見掛け比重が1.01〜1.05である請求項1〜5のいずれかに記載の樹脂ビーズ。
- ベースポリマー(a)が架橋ウレタン樹脂、架橋エポキシ樹脂、架橋ビニル樹脂及び架橋エステル樹脂からなる群より選ばれる少なくとも1種である請求項1〜6のいずれかに記載の樹脂ビーズ。
- 細胞接着性最小アミノ酸配列(X)を1分子中に少なくとも1個有するポリペプチド(P)を樹脂ビーズの表面に含有してなる請求項1〜7のいずれかに記載の樹脂ビーズ。
- 請求項1〜8のいずれかに記載の樹脂ビーズ及び無血清培地を用いて、細胞培養する工程を含むことを特徴とする細胞の生産方法。
- 請求項1〜8のいずれかに記載の樹脂ビーズを用いて、幹細胞を細胞培養する工程を含むことを特徴とする細胞の生産方法。
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