JP2006041919A - 撮像装置 - Google Patents

撮像装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2006041919A
JP2006041919A JP2004218825A JP2004218825A JP2006041919A JP 2006041919 A JP2006041919 A JP 2006041919A JP 2004218825 A JP2004218825 A JP 2004218825A JP 2004218825 A JP2004218825 A JP 2004218825A JP 2006041919 A JP2006041919 A JP 2006041919A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
dome
tilt
pan
camera
angle
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2004218825A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4423128B2 (ja
Inventor
Noboru Takada
登 高田
Kazunari Tamura
一成 田村
Tetsuo Kajino
哲郎 梶野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP2004218825A priority Critical patent/JP4423128B2/ja
Publication of JP2006041919A publication Critical patent/JP2006041919A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4423128B2 publication Critical patent/JP4423128B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Studio Devices (AREA)

Abstract

【課題】 画質を保ちつつ、撮影範囲を広げることのできるドームカメラ装置を提供する。
【解決手段】
カメラ部12は、チルト方向に回動可能に設けられている。ドームカバー16は、カメラ部12を覆い、パン方向に回動可能に設けられ、パン軸Yに対してドーム中心軸Lが傾斜している。チルト駆動部24は、カメラ部12をチルトさせる。ドーム駆動部18は、ドームカバー16を回動させる。ドーム駆動制御部は、カメラ部12のチルト角に応じてドーム駆動部18を制御する。ドーム駆動制御部は、パン軸Yに垂直な方向を超える所定の超過チルト領域にて、ドームカバー16の傾斜側部分80がカメラ部12の撮影方向に位置するようにドームカバー16の回動角を制御するように構成されている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、ドームカバーを備えたドームカメラ装置に関するものである。
従来のドームカメラ装置としては、例えば監視カメラ装置が知られている。この種の監視カメラ装置は、ドームカバーに収容されたカメラ部と、カメラ部を回動する回動機構とを備えている。
従来の監視カメラ装置において、ドームカバーは一般に樹脂製であり、射出成形または圧空成型により製造されており、製造上の制約により、ドームカバーは半球形状である。したがって、監視カメラ装置の監視範囲は、ドームの半球の範囲内であった(例えば特許文献1参照)。
また、一部の監視カメラ装置では、ドームのサイズを大きくして、カメラの回転中心をドームの中心から天頂方向にずらしており、これにより監視範囲が広がり、半球の範囲より大きくなる。
特開2000−155366号公報(第6−7ページ、図27)
しかしながら、従来のドームカメラ装置は、上述のように撮影範囲がドームの半球の範囲に限られているために、より広い範囲を撮影したいといった要求に応えられないという問題があった。また、カメラの回転中心をドームの中心からずらすと、撮影範囲が広がるものの、カメラの光軸とドームの入射面の角度が垂直でなくなるために、画質が劣化するという問題があった。
本発明は上記課題を解決するためになされたものであり、その目的は、画質を良好に保ちつつ、撮影範囲を広げることができるドームカメラ装置を提供することにある。
本発明のドームカメラ装置は、チルト方向に回動可能に設けられたカメラ部と、前記カメラ部を覆い、パン方向に回動可能に設けられ、パン軸に対してドーム中心軸が傾斜したドームカバーと、前記カメラ部をチルトさせるチルト駆動手段と、前記ドームカバーを回動させるドーム駆動手段と、前記カメラ部のチルト角に応じて前記ドーム駆動手段を制御するドーム駆動制御手段とを備え、前記ドーム駆動制御手段は、前記パン軸に垂直な方向を超える所定の超過チルト領域にて、前記ドームカバーの傾斜側部分が前記カメラ部の撮影方向に位置するように前記ドームカバーの回動角を制御するように構成されている。
この構成により、ドームカバーが傾斜して設けられ、そして、カメラ部のチルト角に応じてドームカバーがパン方向に回動する。カメラ部のチルト角が大きくなったときにも、ドームカバーの傾斜側部分がカメラの撮影方向を向き、これにより、カメラ部の視野が確保される。ドームカバーの傾斜側部分でカメラ視野を確保しているので、画質の劣化を招かずにすむ。したがって、画質を保ちつつ、撮影範囲を広げることができる。
また、本発明のドームカメラ装置において、前記ドーム駆動制御手段は、前記パン軸に対して一方の側の超過チルト領域から他方の側の超過チルト領域までチルト角が変化する間に、前記ドームカバーの傾斜側部分を前記一方の側から前記他方の側まで回動させるように構成されている。
この構成により、一方の側の超過チルト領域から反対側の超過チルト領域までカメラがチルト方向に首を振ったとき、ドームカバーがパン方向に回動して、首を振った後のカメラ部の撮影方向へとドームカバーの傾斜側部分が回り込み、これにより視界が確保される。したがって、撮影範囲を好適に広げることができる。
また、本発明のドームカメラ装置では、前記カメラ部がパン方向に回動可能に設けられており、前記ドーム駆動制御手段は、前記カメラ部がパン方向に回動するとき、前記カメラ部の回動に追従して前記ドームカバーを回動させるように構成されている。この構成により、パン動作時にも好適にカメラ部の視野を確保できる。
また、本発明のドームカメラ装置では、前記ドーム駆動手段が、前記カメラ部をパン方向に回動させるパン駆動手段と独立して設けられている。この構成により、カメラ駆動部を小型に構成でき、カメラの回動速度を大きくでき、カメラ全体を小型化できる。
本発明は、ドームカバーを傾斜して設け、カメラ部のチルト角に応じてドームカバーの回動を制御することで、チルト角が大きいときでもカメラ部の視野を確保でき、これにより、画質を保ちつつ、撮影範囲を広げることができるという効果を有するドームカメラ装置を提供することができるものである。
以下、本発明の実施の形態のドームカメラ装置について、図面を用いて説明する。本実施の形態では、ドームカメラ装置が監視カメラ装置である。
本発明の実施の形態の監視カメラ装置を図1および図2に示す。図において、監視カメラ装置10は天井に下向きに設置されている。監視カメラ装置10は、カメラ部12と、カメラ部12を駆動するカメラ駆動部14と、カメラ部12を覆うドームカバー16と、ドームカバー16を駆動するドーム駆動部18と、これらの構成を支持するベース部20とを備えている。
カメラ部12は鏡筒を備え、鏡筒にレンズおよび撮像素子が保持されている。カメラ駆動部14は、カメラ部12をパン方向およびチルト方向にそれぞれ駆動するパン駆動部22およびチルト駆動部24で構成されている。
パン駆動部22では、回転シャーシ30が、スリップリング60の軸に支持され、ベース部20に対してパン軸Yを中心に回動可能に設けられている。本実施の形態では、パン軸Yは、天井面に垂直な方向である。回転シャーシ30にはパンモータ32が取り付けられている。一方、ベース部20にはパン固定ギア34が固定されている。そして、パンモータ32とパン固定ギア34の間にパンギア列36が設けられており、パンギア列36が減速機構を構成している。図の例では、パンギア列36は、パンモータ32の回転軸に取り付けられた駆動ギアと、駆動ギアと噛み合う中間ギアで構成され、中間ギアがパン固定ギア34と噛み合っている。中間ギアは回転シャーシ30に回転可能に設けられている。パンモータ32が回転すると、パンモータ32の回転力がパンギア列36を介してパン固定ギア34に伝達される。そして、パン固定ギア34の反力で、モータ32が回転シャーシ30と共にパン軸Yを中心として回動する。
チルト駆動部24では、支持壁40が回転シャーシ30上に設けられており、支持壁40に、チルトシャフト42が回動可能に支持されていて、チルトシャフト42にカメラ部12が取り付けられている。チルトシャフト42は、チルト軸X上に設けられており、これによりカメラ部12はチルト軸Xを中心にチルト方向に回動可能である。チルト軸Xは、パン軸Yに垂直であり、本実施の形態では水平方向に設けられている。
支持壁40には、チルトモータ44が設けられており、チルトモータ44とチルトシャフト42の間にチルトギア列46が設けられており、チルトギア列46が減速機構を構成している。図の例では、チルトギア列46は、チルトモータ44の回転軸に取り付けられた駆動ギアと、駆動ギアと噛み合う中間ギアと、中間ギアと噛み合う被駆動ギアで構成され、被駆動ギアがチルトシャフト42に取り付けられている。チルトモータ44が回転すると、回転力がチルトギア列46を介してチルトシャフト42に伝達され、カメラ部12がチルト軸Xを中心に回動する。
ドームカバー16は、樹脂製であり、半球形状を有している。ドームカバー16は、円筒形のカバー保持部材50に保持されている。カバー保持部材50は、図示しない支持機構により、ベース部20にパン軸Yを中心にパン方向に回動可能に支持されており、これによりドームカバー16もパン方向に回動可能である。本実施の形態では、ドームカバー16のパン軸は、カメラ部12のパン軸と一致している。
カバー保持部材50のカバー保持面52は、水平面に対して傾斜しており、このカバー保持面52にドームカバー16が載せられている。これにより、ドームカバー16のドーム中心軸Lが、パン軸Yに対して傾斜している。ドーム中心軸Lは、半球の中心と天頂を結ぶ線である。そして、本実施の形態では、傾斜角は約20度である。
また、カメラ部12の回動中心は、ドームカバー16の半球の中心から少し天頂方向にずれている。カメラ部12の回動中心は、パン軸Yとチルト軸Xの交点である。ただし、回動中心のオフセット量は、撮影画像の画質が劣化しない程度の小さな値に設定されている。カメラ部12およびドームカバー16を適当に配置して回動中心のオフセット量を0に設定することも好適である。
ドーム駆動部18は、カバー保持部材50を駆動することで、ドームカバー16を回動させる。ドーム駆動部18では、ドーム駆動モータ54がベース部20に設けられている。また、カバー保持部材50には、パン軸Yを中心とする内歯ギア56が設けられている。そして、ドーム駆動モータ54と内歯ギア56の間に、ドーム駆動ギア列58が設けられており、ドーム駆動ギア列58が減速機構を構成している。本実施の形態では、ドーム駆動ギア列58は、ドーム駆動モータ54に取り付けられた駆動ギアと、駆動ギアと噛み合う中間ギアで構成され、中間ギアが内歯ギア56と噛み合っている。ドーム駆動モータ54が回転すると、回転力がドーム駆動ギア列58を介して内歯ギア56に伝達され、カバー保持部材50がドームカバー16と共に回動する。
その他、ベース部20にはスリップリング60が設けられている。スリップリング60は、回転シャーシ30上の電気部品への配線のために設けられている。例えば、スリップリング60を介してカメラ部12に電力が供給され、制御信号が供給される。また、カメラ部12の撮影画像がスリップリング60を介して取り込まれる。また、パンモータ32およびチルトモータ44へもスリップリング60を介して電力が供給される。
図3は、カメラ部12およびドームカバー16の駆動を制御するための構成を示している。図3において、制御部70はコンピュータで構成されている。制御部70は、パン駆動制御部72、チルト駆動制御部74およびドーム駆動制御部76で構成されている。パン駆動制御部72はパンモータ32を制御し、チルト駆動制御部74はチルトモータ44を制御し、ドーム駆動制御部76はドーム駆動モータ54を制御する。例えば、各モータがステッピングモータであり、制御部からモータドライバに制御信号が供給され、モータドライバが制御信号に従ってモータを動作させる。また、モータの回転角がセンサによって検出され、センサの信号に基づいてモータが制御されてもよい。
制御部70は、例えば、外部のコントローラ78からのカメラ駆動の指示に従って制御処理を行う。カメラ駆動の指示は、パン成分およびチルト成分を含んでいる。パン成分は、カメラ部12のパン方向の回動角を示し、チルト成分は、カメラ部12のチルト方向の回動角を示す。パン駆動制御部72およびチルト駆動制御部74は、それぞれ、駆動指示のパン成分およびチルト成分を実現するようにパンモータ32およびチルトモータ44を制御する。ドーム駆動制御部76も、下記のように、カメラ駆動のパン成分およびチルト成分に応じて制御処理を行う。
図4は、カメラ駆動にパン成分が含まれるときのドームカバー16の回動角の制御を示している。図4の制御は、カメラ駆動がパン成分のみを含むときと、パン成分およびチルト成分の両方を含むときに行われる。
図4では、横軸がカメラパン角であり、縦軸がドームパン角である。カメラパン角は、パン回転面上での基準方向からのカメラ撮影方向の角度である。そして、ドームパン角は、同じくパン回転面上での基準方向からのドーム傾斜方向の回動角であり、ドームパン角の基準方向はカメラパン角の基準方向と同じである。また、ドーム傾斜方向は、パン軸Yに対してドーム中心軸Lが傾斜している方向である。
図4に示すように、カメラ駆動がパン成分を含むときは、カメラパン角とドームパン角が同じになるように、ドーム駆動モータ54が制御される。これにより、ドームカバー16のパン動作がカメラ部12のパン動作と連動し、カメラ部12の向いた方向にドームカバー16の傾斜方向が合う。
図5は、カメラ駆動がチルト成分のみを含むときのドームカバー16の回動角の制御を示している。図5では、横軸がチルト角であり、縦軸がドームパン相対角である。チルト角は、パン軸Yを基準としたカメラ部12のチルト方向の角度である。ドームパン相対角の基準方向はチルト開始時のカメラ撮影方向である。そして、ドームパン相対角は、パン回転面上での、チルト開始時のカメラ撮影方向を基準としたドーム傾斜方向の角度であり、すなわち、パン回転面上でのチルト開始時カメラ撮影方向からのドーム傾斜方向の角度である。
図5に示すように、チルト角は、(90+α)度から(−90−α)度の範囲で回動する。チルト角が90度以上の領域を、本実施の形態では、超過チルト領域という。超過チルト領域では、ドームパン相対角が0度であり、カメラ撮影方向とドーム傾斜方向とが一致し、これにより、ドームカバー16の傾斜側部分80(図1および図2参照)が、カメラ撮影方向に位置する。
傾斜側部分80は、ドームカバー16のうちで、パン回転面を超えている部分であり、ドームカバー16を傾斜させたことで生じている。傾斜側部分80がカメラ撮影方向に位置することで、超過チルト領域でもカメラ部12の視野が確保され、撮影ができる。
図5に示すように、チルト角が90度から0度の範囲では、ドームパン相対角が、0度から90度まで増大する。さらに、チルト角が0度から−90度の範囲では、ドームパン相対角が90度から180度まで増大する。チルト角が−90度を超える領域では、ドームパン相対角が180度で一定である。この領域は、前述の超過チルト領域の反対側にあるもう一つの超過チルト領域である。この反対側の超過チルト領域へのカメラ部12のチルトに伴い、ドームカバー16がパン方向に180度回動しており、これにより、ドーム傾斜方向とカメラ撮影方向が再度一致する。したがって、この領域でも、カメラ撮影方向にドームカバー16の傾斜側部分が位置することになる。
以上に、図4および図5を参照して、ドームカバー16の回動角制御について説明した。ドーム駆動制御部76は、図4および図5の制御に相当するテーブルまたはマップなどのデータを記憶している。そして、ドーム駆動制御部76は、カメラ駆動のパン成分およびチルト成分の情報を取得し、図4および図5の制御が実現されるようにドーム駆動モータ54を制御する。
次に、本実施の形態の監視カメラ装置10の動作を説明する。まず、監視カメラ装置10がパン方向にのみ回動するときの動作を説明する。この場合、制御部70のパン駆動制御部72がパンモータ32を制御して、回転させる。パンモータ32が回転すると、パンモータ32の回転力がパンギア列36を介してパン固定ギア34に伝達される。パン固定ギア34が固定されているので、パンモータ32がパン固定ギア34の反力を受け、これにより、パンモータ32が回転シャーシ30と共に、パン軸Yを中心として回動する。そして、回転シャーシ30に搭載されたカメラ部12もパン軸Yを中心として回動する。
制御部70において、ドーム駆動制御部76は、カメラパン角度を示す情報を取得する。カメラパン角度の情報は例えばパン駆動制御部72から取得される。ドーム駆動制御部76は、カメラパン角度の情報を取得すると、図4の制御特性に従い、ドーム駆動モータ54を制御して、ドームカバー32を回動させる。ドーム駆動モータ54が回転し、この回転力がドーム駆動ギア列58を介してドーム保持部材50の内歯歯車56に伝達され、カバー保持部材50と共にドームカバー16がパン軸Yを中心として回動する。このとき、図4に示すように、カメラパン角とドームパン角が一致するように、すなわち、パン回転面上でのカメラ撮影方向とドーム傾斜方向が一致するように、ドームカバー16の回動が制御される。
次に、監視カメラ装置10がパン方向およびチルト方向に回動するときの動作を説明する。この場合、カメラ部12のパン方向の回動動作は、上述と同様である。チルト方向に関しては、制御部70のチルト駆動制御部74がチルトモータ44を制御して、回転させる。チルトモータ44が回転すると、チルトモータ44の回転力がチルトギア列46を介してチルトシャフト42に伝達され、チルトシャフト42がカメラ部12とともにチルト軸Yを中心として回動する。
制御部70において、ドーム駆動制御部76は、カメラパン角度を示す情報と、チルト角を示す情報とを取得する。カメラパン角度の情報は例えば上述のようにパン駆動制御部72から取得され、チルト角の情報は例えばチルト駆動制御部74から取得される。
カメラパン角度とチルト角の両方の情報を取得したときは、ドーム駆動制御部76は、上述のパン方向のみのカメラ駆動時と同様に、ドームカバー16の回動を制御する。すなわち、ドーム駆動制御部76は、カメラパン角度を示す情報に基づいて、図4の制御特性に従ってドーム駆動モータ54を制御し、パン回転面上でカメラ撮影方向とドーム傾斜方向を一致させる。
次に、監視カメラ装置10がチルト方向のみに回動するときの動作を説明する。この場合、カメラ部12のチルト方向の回動動作は、上述と同様である。すなわち、制御部70のチルト駆動制御部74がチルトモータ44を制御して、チルト軸Xを中心としてカメラ部12を回動させる。
制御部70において、ドーム駆動制御部76は、チルト角を示す情報を取得する。チルト角の情報は上述と同様にチルト駆動制御部74から取得されてよい。ドーム駆動制御部76は、チルト角の情報のみを取得したときは、図5の制御特性に従い、ドーム駆動モータ54を制御して、ドームカバー32を回動させる。ドーム駆動モータ54が回転し、この回転力がドーム駆動ギア列58を介してドーム保持部材50の内歯歯車56に伝達され、カバー保持部材50と共にドームカバー16がパン軸Yを中心として回動する。このとき、図5に示すように、ドームカバー16の回動はチルト角に応じて制御される。そして、チルト角が90度以上の超過チルト領域では、パン回転面上でのカメラ撮影方向とドーム傾斜方向とが一致する。また、チルト角が90度から0度までの領域では、チルト角が小さくなるに従ってカメラ撮影方向からドーム傾斜方向が離れていく。
図6は、チルト角が可動範囲の一端(90+α)から他端(−90−α)まで変化するときのカメラ部12およびドームカバー16の動きを示している。図6の上段は、カメラ部12のチルト動作を示しており、図6の下段は、ドームカバー16の回動動作を示している。図中のドームパン相対角は、前述したように、パン回転面上での、チルト開始時のカメラ撮影方向を基準としたドーム傾斜方向の角度(チルト開始時カメラ撮影方向からのドーム傾斜方向の角度)である。
図示のように、チルト角が90+α度から90度の超過チルト領域では、ドームパン相対角が0度であり、カメラ撮影方向とドーム傾斜方向が一致している。チルト角が45度のとき、ドームパン相対角も45度である。そして、チルト角が0度になり、撮影方向が真下になったとき、ドームパン相対角が90度になる。さらにチルト角が変化し、−45度に達すると、ドームパン相対角が135度になる。そして、チルト角が−90度に達すると、ドームパン相対角が180度になり、これにより、カメラ撮影方向とドーム傾斜方向が再度一致することになる。そして、チルト角が−90度を超えた超過チルト領域では、ドームパン相対角が180度に維持され、カメラ撮影方向とドーム傾斜方向が一致する。
上記において、両側の超過チルト領域では、カメラ撮影方向とカバー撮影方向が一致しており、したがって、ドームカバー16の傾斜側部分80が、カメラ撮影方向に位置する。これにより、カメラ部12が大きくチルトした超過チルト領域でも、カメラ撮影方向にドームカバー16が存在するので、カメラ部12の視野が確保される。
また、図6に示すように、カメラ部12が一方の超過チルト領域から反対側の超過チルト領域までチルトするとき、このチルト動作に伴って、ドームカバー16が180度回動し、傾斜側部分80が反対側まで移動する。これにより、カメラ部12が反対側の超過チルト領域に移動したときも、カメラ部12の視野が確保される。
図7および図8は、図5の制御特性の変形例を示している。図7では、チルト角が90度から0度の範囲でも、ドームパン相対角が0度に保たれる。そして、チルト角が0度になると、ドームパン相対角が0度から180度に短期間で変化する。
また、図8では、チルト角が90度から画像切替角βまでは、ドームパン相対角が0度に保たれる。画像切替角βは、チルト時にカメラ画像の上下を反転するときの角度である。この反転処理により、画像の被写体が逆さまな状態から正しい向きに復帰する。図8では、チルト角が画像切替角βに達すると、ドームパン相対角が0度から180度に短期間で変化する。
図7および図8に示す制御によっても、撮影方向が一方の超過チルト範囲から反対側の超過チルト範囲に移る間に、ドームカバー16の傾斜側部分80を好適に反対側まで回動することができる。
以上に本実施の形態に係る監視カメラ装置10について説明した。本実施の形態の監視カメラ装置10によれば、ドームカバー16が傾斜して設けられ、そして、カメラ部12のチルト角に応じてドームカバー16がパン方向に回動する。カメラ部12のチルト角が大きくなったときにも、ドームカバー16の傾斜側部分80がカメラ部12の撮影方向に位置し、これにより、カメラ部12の視野が確保される。ドームカバー16の傾斜側部分80でカメラ視野を確保しているので、画質の劣化を招かずにすむ。したがって、画質を保ちつつ、撮影範囲を広げることができる。
また、本実施の形態のドームカメラ装置10によれば、一方の側の超過チルト領域から反対側の超過チルト領域までカメラ部12がチルト方向に首を振ったとき、ドームカバー16がパン方向に回動して、首を振った後のカメラ部12の撮影方向へとドームカバー16の傾斜側部分80が回り込み、これにより視界が確保される。したがって、撮影範囲を好適に広げることができる。
また、本実施の形態のドームカメラ装置10によれば、カメラ部12がパン方向に回動するとき、カメラ部12の回動に追従してドームカバー16も回動し、これにより、パン動作時にも好適にカメラ部12の視野を確保できる。
また、本実施の形態のドームカメラ装置10によれば、ドーム駆動部18が、カメラ部12をパン方向に回動させるパン駆動部22と独立して設けられている。パン駆動部22がドームカバー16を駆動しなくてよいので、駆動部を小型に構成でき、カメラの回動速度を大きくでき、カメラ全体を小型化できる。
なお、上記の実施の形態では、カメラのパン軸とドームカバーのパン軸が一致していたが、本発明の範囲内で両者が一致せず、適当な範囲でずれていてもよく、この場合も同様の利点が得られる。その他、本発明は上述の実施の形態に限定されず、当業者が本発明の範囲内で上述の実施の形態を変形可能なことはもちろんである。
以上のように、本発明にかかるドームカメラ装置は、画質を保ちつつ、撮影範囲を広げることができるという効果を有し、監視カメラ装置等として有用である。
本発明の実施の形態における監視カメラ装置を示す図 本発明の実施の形態における監視カメラ装置を示す図 監視カメラ装置の制御のための構成を示すブロック図 ドームカバーの回動制御特性を示す図 ドームカバーの回動制御特性を示す図 チルト時の監視カメラ装置の動作を示す図 ドームカバーの回動制御特性の変形例を示す図 ドームカバーの回動制御特性の変形例を示す図
符号の説明
10 監視カメラ装置
12 カメラ部
14 カメラ駆動部
16 ドームカバー
18 ドーム駆動部
20 ベース部
22 パン駆動部
24 チルト駆動部
32 パンモータ
44 チルトモータ
54 ドーム駆動モータ
70 制御部
72 パン駆動制御部
74 チルト駆動制御部
76 ドーム駆動制御部
80 傾斜側部分
L ドーム中心軸
X チルト軸
Y パン軸

Claims (4)

  1. チルト方向に回動可能に設けられたカメラ部と、
    前記カメラ部を覆い、パン方向に回動可能に設けられ、パン軸に対してドーム中心軸が傾斜したドームカバーと、
    前記カメラ部をチルトさせるチルト駆動手段と、
    前記ドームカバーを回動させるドーム駆動手段と、
    前記カメラ部のチルト角に応じて前記ドーム駆動手段を制御するドーム駆動制御手段と、
    を備え、前記ドーム駆動制御手段は、前記パン軸に垂直な方向を超える所定の超過チルト領域にて、前記ドームカバーの傾斜側部分が前記カメラ部の撮影方向に位置するように前記ドームカバーの回動角を制御することを特徴とするドームカメラ装置。
  2. 前記ドーム駆動制御手段は、前記パン軸に対して一方の側の超過チルト領域から他方の側の超過チルト領域までチルト角が変化する間に、前記ドームカバーの傾斜側部分を前記一方の側から前記他方の側まで回動させることを特徴とする請求項1に記載のドームカメラ装置。
  3. 前記カメラ部がパン方向に回動可能に設けられており、前記ドーム駆動制御手段は、前記カメラ部がパン方向に回動するとき、前記カメラ部の回動に追従して前記ドームカバーを回動させることを特徴とする請求項1または2に記載のドームカメラ装置。
  4. 前記ドーム駆動手段が、前記カメラ部をパン方向に回動させるパン駆動手段と独立して設けられていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載のドームカメラ装置。
JP2004218825A 2004-07-27 2004-07-27 ドームカメラ装置 Expired - Fee Related JP4423128B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004218825A JP4423128B2 (ja) 2004-07-27 2004-07-27 ドームカメラ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004218825A JP4423128B2 (ja) 2004-07-27 2004-07-27 ドームカメラ装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006041919A true JP2006041919A (ja) 2006-02-09
JP4423128B2 JP4423128B2 (ja) 2010-03-03

Family

ID=35906434

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004218825A Expired - Fee Related JP4423128B2 (ja) 2004-07-27 2004-07-27 ドームカメラ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4423128B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2008001624A1 (en) * 2006-06-27 2008-01-03 Panasonic Corporation Dome camera and housing for dome camera
JP2008199389A (ja) * 2007-02-14 2008-08-28 Matsushita Electric Ind Co Ltd 監視カメラ及び監視カメラ制御方法
EP3451057A1 (en) 2017-08-31 2019-03-06 Canon Kabushiki Kaisha Image pickup apparatus

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2008001624A1 (en) * 2006-06-27 2008-01-03 Panasonic Corporation Dome camera and housing for dome camera
JP2008010942A (ja) * 2006-06-27 2008-01-17 Matsushita Electric Ind Co Ltd ドーム型カメラおよびドーム型カメラの筐体
JP4643506B2 (ja) * 2006-06-27 2011-03-02 パナソニック株式会社 ドーム型カメラおよびドーム型カメラの筐体
US8817175B2 (en) 2006-06-27 2014-08-26 Panasonic Corporation Dome camera and housing for dome camera
JP2008199389A (ja) * 2007-02-14 2008-08-28 Matsushita Electric Ind Co Ltd 監視カメラ及び監視カメラ制御方法
EP3451057A1 (en) 2017-08-31 2019-03-06 Canon Kabushiki Kaisha Image pickup apparatus
EP3451056A1 (en) 2017-08-31 2019-03-06 Canon Kabushiki Kaisha Pant tilt image pickup apparatus
US10536616B2 (en) 2017-08-31 2020-01-14 Canon Kabushiki Kaisha Image pickup apparatus
US10645265B2 (en) 2017-08-31 2020-05-05 Canon Kabushiki Kaisha Image pickup apparatus

Also Published As

Publication number Publication date
JP4423128B2 (ja) 2010-03-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4515106B2 (ja) ドーム型カメラ
US7777810B2 (en) Rotatable camera controlled by a single motor that moves a camera lens in a panning or tilting motion
JP2001051323A (ja) ファン/チルトカメラ及びその構造
JPH08135889A (ja) 電動雲台、撮像装置および画像入力装置
JP2004048107A (ja) 監視カメラ装置
JP2007096493A (ja) 撮影装置
JP2541924B2 (ja) 撮像光学装置
JP4461433B2 (ja) 監視カメラシステム及び監視カメラ装置のチルト動作制御方法
JP2010074477A (ja) 電子機器
US6200042B1 (en) Parts-mounted member and method of mounting parts
JP2000209575A (ja) 監視カメラ装置
JP4423128B2 (ja) ドームカメラ装置
JPH09261524A (ja) ビデオカメラの手振れ補正装置及び手振れ補正方法
JP2004193916A (ja) 撮像装置
JP2006033704A (ja) 監視カメラ装置
JP2002344774A (ja) 撮像装置
JPH0630327A (ja) ビデオカメラ装置
JP2002281350A (ja) カメラ制御装置
JP2006090377A (ja) 撮像装置のパンチルト機構
JP2594208B2 (ja) カメラの姿勢制御装置
JP2005070296A (ja) 撮影装置
KR101576920B1 (ko) 렌즈의 화면 가림을 방지한 감시용 카메라
JPH11289483A (ja) Cctv装置
JP2002359770A (ja) 電動旋回雲台付きテレビジョンカメラ
JP2003241298A (ja) 撮像装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070309

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090630

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090807

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090908

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20091019

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20091110

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20091207

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121211

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4423128

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121211

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131211

Year of fee payment: 4

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees