JP2006040737A - マイクロコネクタのソケットとプラグ、及びそのマイクロコネクタ用ソケットの製造方法 - Google Patents

マイクロコネクタのソケットとプラグ、及びそのマイクロコネクタ用ソケットの製造方法 Download PDF

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博之 藤田
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Abstract

【課題】 弾接力の向上を図った精度の良い実用的なマイクロコネクタを得る。
【解決手段】 単結晶シリコンからなるソケット基板3に形成された先端が自由端12である片持ち梁状の端子台8を設け、端子台8の自由端12の近傍上面に、突起の形状がプラグの進入方向に対し徐々に高くなり突起部頂上に達する斜面部を有する受圧部10を形成したソケット本体1と、ソケット基板3と協同してプラグを受け入れ可能で、且つ受圧部10を覆うソケット基板3上に搭載されたソケットハウジング2と、を備える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、電気コネクタに関するものであり、特にその隣接する接触端子間のピッチが、わずか数百μm(マイクロメータ)から数十μmのオーダーと言う微細なサイズのコネクタ、即ちマイクロコネクタのソケットとプラグとそのソケットの製造方法に関するものである。
従来から、普通サイズの電気コネクタを相似形状に微細化し、隣接する接触端子間のピッチを数百μmのオーダーにしたマイクロコネクタが知られている。即ち、ソケットの基板には複数の音叉型接触端子が用意されおり、一方、プラグの基板には複数の棒状接触端子が設けてあり、音叉型接触端子の間に棒状接触端子が進入し、音叉型接触子のバネ力・弾接力で棒状接触子を挟持することによって両者の電気的接続を達成しているもの(例えば特許文献1参照)がある。
特開2002−246117号公報(段落「0016」乃至段落「0025」図1、図2)
しかしながら、隣り合う接触端子間のピッチが数百から数十μmと微細になると、当然、接触端子そのものも細く、そして薄くなり、一般に広く用いられているリン青銅などの金属から成る接触端子では、ソケットおよびプラグ両接触端子間の弾接力が不足してその電気的接続が危ういものとなってくる。
また、微細になることで、僅かなソケットとプラグの位置のズレで通電しなくなる場合が出てくる。
本発明はこの点に鑑みてなされたものであって、その解決しようとする課題は、弾接力の向上を図った精度の良い実用的なマイクロコネクタのソケットとプラグ、及びそのマイクロコネクタ用ソケットの製造方法を提供することにある。
上記課題を解決するため、請求項1の発明では、ソケットとプラグを有するマイクロコネクタにおいて、単結晶シリコンからなるソケット基板に形成された先端が自由端である片持ち梁状の端子台を設け、該端子台の前記自由端の近傍上面に、プラグの進入方向に対し徐々に高くなり頂上に達する斜面部を有する受圧部を形成したソケット本体と、前記ソケット本体と協同してプラグを受け入れ可能で、且つ前記受圧部を覆う如く前記基板上に搭載されたソケットハウジングと、を有するマイクロコネクタのソケットとする。このように片持ち梁状の端子台を設けたことによって単結晶シリコンの弾接力を利用し、ソケット、プラグ両接触端子の電気的接続が確実なコネクタとできるとともに、受圧部にプラグ導線をなめらかに連結し得るよう、受圧部に斜面部を設計したので、プラグ挿入時の引っかかり等の余分なストレスが軽減され、信頼性の向上を図ることができる。
請求項2の発明では、前記受圧部の前記斜面部が、異方性エッチングで形成されているマイクロコネクタのソケットとする。これによって、受圧部にプラグ導線をなめらかに連結し得るように、受圧部を製作する際に前記シリコン基板のオリフラに対して適切な角度に加工面をセットして異方性エッチングを施こしたので、斜面部が正確に形成できる。その為挿入時にプラグ導線が受圧部になめらかに乗り上げ、引っかかり等の余分なストレスが軽減され、信頼性の向上につながる。
請求項3の発明では、ソケットとプラグを有するマイクロコネクタにおいて、単結晶シリコンからなるソケット基板に形成された先端が自由端である片持ち梁状の端子台の前記自由端の近傍上面に受圧部を設け下面に逃げ部分を設けたソケット本体と、前記ソケット本体と協同してプラグを受け入れ可能で、且つ前記前記受圧部を覆う如く前記基板上に搭載されたソケットハウジングと、を有するマイクロコネクタのソケットとする。これによって、端子台のたわみを該逃げ部分で吸収できるので、ソケットからはみ出すことがなく、ソケットの実装処理がきわめて容易となる。
請求項4の発明では、前記端子台の少なくとも前記受圧部から、ソケットの接続端子までの間に、ソケット導線を配設するマイクロコネクタのソケットとする。これによって、導電体を受圧部から接続端子まで配設し、ソケットの裏面に接続端子を設けることを可能とし、ソケットが接続されるマザー基板への実装の利便性のためソケット裏面にソケット導線を引き回しできる。
請求項5の発明では、前記ソケット本体のプラグを受け入れる部分にプラグを案内するガイドを設けたマイクロコネクタのソケットとする。これによって、ソケット導線とプラグ導線の精度良い結合が達成できる。また、受圧台製造工程と同一のフォトリソグラフィーによりまたはそれに加え同一時期にエッチングを施すことによって該ガイドをソケット基板に形成することを可能とできる。
請求項6の発明では、複数の前記端子台が千鳥状に配列されているマイクロコネクタのソケットとする。これによって、千鳥状に受圧部を設けたので、更に端子密度を高めることができる。
請求項7の発明では、ソケットとプラグを有するマイクロコネクタにおいて、単結晶シリコンからなるソケット基板に形成された先端が自由端である片持ち梁状の端子台を設けたソケット本体と該ソケット本体と協同してプラグを受け入れ可能な基板上に搭載されたソケットハウジングとを備える前記ソケットに対し挿入される、プラグ基板上に先端が斜め直線状の斜面であるプラグ導線を前記端子台に対応して設けたことを特徴とするマイクロコネクタのプラグとする。これによって、プラグ導線を前記端子台になめらかに挿入接合でき、この場合、前述の端子台の受圧台に傾斜部を設けるのを省略することもできる。
請求項8の発明では、ソケットの前記ガイドに対応してプラグ基板にガイドピンを設けたマイクロコネクタのプラグとする。これによって、ソケット導線とプラグ導線の精度良い結合が達成できる。
請求項9の発明では、単結晶シリコンのソケット基板上に受圧部を備える端子台を形成するマイクロコネクタ用ソケットの製造方法であって、前記ソケット基板を熱酸化する工程と、前記ソケット基板に対しレジストを塗布する工程と、前記ソケット基板の一方の面に前記受圧部作成用の受圧部頂点のパターンと、受圧部頂点および斜面部の側面に沿いかつ斜面部より長い斜面部のパターンをパターニングするフォトリソグラフィー工程と、前記受圧部として斜め直線に徐々に高くなる斜面部を形成する異方性エッチング工程と、前記シリコン基板を再び熱酸化する工程と、前記ソケット基板に対しレジストを塗布する工程と、前記ソケット基板の他方の面に前記複数の端子台のパターニングを行うフォトリソグラフィー工程と、前記端子台を形成する異方性エッチング工程と、を有するマイクロコネクタ用ソケットの製造方法とする。
これによって、単結晶シリコンの弾接力を利用しソケット、プラグ両接触端子の電気的接続が確実なコネクタとできるとともに、受圧部とソケット導線をなめらかに連結するように受圧部を製作する際にオリフラに対して適切な角度に加工面をセットして異方性エッチングを使用するので、斜面部が正確に形成できる。その為挿入時にプラグ導線が受圧部になめらかに乗り上げられ引っかかり等余分なストレスが軽減される。このため挿入時の故障が少なくなり信頼性の向上につながる。
請求項10の発明では、前記一方の面に受圧部作成用の受圧部と受圧部・斜面部の側面に沿い、かつ斜面部より長いパターンをパターニングする工程において更にガイドをパターニングし、前記受圧部として斜め直線に徐々に高くなる斜面部を有する突起部を形成する異方性エッチング工程と同時期にガイドを形成する異方性エッチング工程を、備えるマイクロコネクタ用ソケットの製造方法とする。
これによって、片持ち梁状の端子台の受圧部を作る工程とプラグ挿入のガイドを作る工程を同じフォトリソグラフィー工程とし、同一時期にエッチングを施すことによってソケット導線とプラグ導線を正確に結合するためのガイドを精度良くソケット基板に形成することができる。また、プラグの挿入ガイドは穴をあけるなど基板の強度を下げる構造を取らなかったので、全体の強度を保持できる。
請求項11の発明では、単結晶シリコンのソケット基板上に受圧部分を有する端子台を形成するマイクロコネクタ用ソケットの製造方法であって、前記ソケット基板を熱酸化する工程と、前記ソケット基板に対しレジストを塗布する工程と、前記ソケット基板の他方の面に前記複数の端子台のパターニングを行うフォトリソグラフィー工程と、前記端子台を形成する異方性エッチング工程と、前記ソケット基板を熱酸化する工程と、前記ソケット基板の他方の面に対しレジストを塗布する工程と、前記ソケット基板の前記他方の面に端子台の受圧部の裏面の逃げ部分のパターニングを行うフォトリソグラフィー工程と、前記逃げ部分と前記ソケット基板の他方の面と前記逃げ部分との間に傾斜面を形成する異方性エッチング工程を、有するマイクロコネクタ用ソケットの製造方法とする。
これによって、片持ち梁状の端子台の受圧部の裏面に逃げ部分を作る際に同じ異方性エッチングを使用しシリコン基板の裏面と受圧部の裏面の逃げ部分との間が斜めに形成できる。このため、シリコン基板の裏面から片持ち梁状の端子台へ導体をメタライゼーションする際に好適である。また、端子台のたわみを逃げ部分で吸収することでき、ソケットの裏面の接続端子に接続できるので、回路基板など他の基板への実装が容易となる。
以下本発明の実施の形態例につき図を参照しつつ説明する。まず、図1乃至図6において本発明による第1の実施例の構成を説明する。ここでのマイクロコネクタは、ソケットとプラグを基本構成としている。
ソケット1は、ここではソケット本体3とハウジング2とで構成され、そのソケット基板は結晶がオリエンテーションフラット(以下オリフラ)およびウエハ面が110面の単結晶シリコンからなり、図1ではピン数(端子台の数)を省略して示している(以下も同様)が、例えば60ピンのコネクタで、その全長L×全幅W×全高Hは各々、例えば9.0mm×4.8mm×0.55mm(ソケット基板の高さhsは0.25mm)と極めて小さいものである。因みに、隣接する端子台8間のピッチは40μmと言った微細なものである。ソケット基板3には、1)ソケット基板3の中央部分に片持ち梁状に形成された複数の端子台8が自由端12をソケット基板3の内方向に、固定端11をソケット基板3の外方向に連なり形成されている。2)プラグ挿入部分23の左右にガイド6が形成されている。3)プラグ16が挿入される反対側のソケット基板3の外壁に沿って、後述の空隙部4を形成するための段部5が成形される。受圧部10、ガイド6、段部5は、ソケット基板3の基板高hsの高さであり、プラグ挿入のための空隙部4は、高さUである。端子台8は、基板をくりぬいて形成されている。また、ここでのハウジング2はシリコン製であって、図3にて示す、プラグ16をソケット基板3の段部5と協同して受け入れ、且つプラグ16の挿入を許容する空隙部4を形成すると共に、前記端子台8の受圧部10を覆うことができる様な大きさで、ソケット基板3の上に搭載される。なお、図1中の矢印Qは、プラグ16の挿入方向を示しており、また、図1から明らかな様に、この実施例では、プラグ16の挿入側のソケット基板3に固定端11を連ねた端子台8と、その反対側ソケット基板3に固定端11を連ねた端子台8とを備え、それらの自由端12の近傍に設けられた受圧部10を千鳥状に配置して端子のピッチを倍加している。勿論、必要な接続端子数に応じて、プラグ16の挿入側のソケット基板3に固定端11を連ねた端子台8のみ、または、反対側ソケット基板3に固定端11を連ねた端子台8のみとして千鳥状としない実施も可能である。また、挿入側もしくは反対側の片側に梁の長さの異なる端子台8を連ね、千鳥状としても構わない。
次に図2に基づいて端子台8を詳細に説明する。その先端の自由端12はソケット基板3の内方向にあり、固定端11はソケット基板3に連なっている。この端子台8の自由端12の近傍上面には受圧部10、その裏面は、逃げ部分13が形成されている。この受圧部10はプラグ16の進入方向に対し徐々に高くなる斜面部10aを有する。この実施例では斜面部10aと対称に斜面部10bを設けた台形状としているが、少なくとも片側の斜面部10aのみを備えれば、受圧部10は斜面部10aと反対側は、垂直面であってもよいし、受圧部10が自由端12まで伸びていてもよい。すなわち、後述のプラグ導線17がソケット導線7上を滑って行ってこの受圧部10に乗り上げる動作が円滑に出来ることが重要である。ソケット導線7は、この端子台8の表面に、端子台8の受圧部10の近辺上面及び端子台8の先端を回って裏面に至り、端子台8の下面の逃げ部13、裏面配線部27を通り、固定端11側に延びて、半田用のバンプである接続端子14まで配設されている。すなわち、ソケット導線7は、プラグ導線17と接続端子14までの間を電気的に接続するためのものである。従ってソケット導線7は、端子台8の全体に配し接続端子14に至らせたり、端子台8上面から側面を通り接続端子14に至る部分に配したり、又は端子台8上面から固定端11を通り端子台8を形成するにあたり基板をくりぬいた部分を通り接続端子14に至らせるなど、少なくとも端子台8の上面から接続端子14までの間に配設すればよい。
次に図3によりプラグについて説明する。前記ソケット導線7、或いは受圧部10に対応する複数のプラグ導線17と、ソケットのガイド6に対応するガイドピン15が、プラグ基板18に形成されている。この実施例では、前記受圧部10が千鳥状に配置形成されていることに対応させて該プラグ導線17のピッチpは、プラグ16の挿入側のソケット基板3に固定端11を連ねた端子台8上の前記ソケット導線7のピッチPのほぼ2分の1とされる。そしてこのプラグ基板18の厚さとガイドピン15の高さを加えた厚さhpは、前記空隙部4の高さUに適合させてある。
図4は、ガイドピン15の詳細な形状を示している。ガイドピン15の先端の両側は、切欠先端19としてありソケット1とプラグ16の嵌合時にガイド6と段部5の間にガイドピン15がスムーズに嵌合できる。ガイドピン15はプラグ基板18の嵌合精度出し部分20の内側面(プラグ導線が配設されている側の側面)とプラグ導線17の関係位置が正確に形成され、同じくソケット基板3のガイド6の外側面(ソケット基板の外側方向の側面)とソケット導線7の位置が正確に形成され、ガイドピン15の嵌合精度出し部分20の内側面とソケット基板3のガイド6の外側が嵌合することで、プラグ導線17とソケット導線7が精度良く接触する。
なお、プラグ基板18は、ソケット基板3と同様に単結晶シリコン製であっても良いが、この実施例ではプラグ基板18にエッチングを施す必要のない構造としたので、ガラス、ガラスエポキシなどを採用することが出来る。
また、両基板3,18の表面は、酸化シリコン(SiO2)などで絶縁してあり、その上に両導線7,17が配され、不測のショートなどに備えてある。
次に、コネクタとしてソケット1とプラグ16とを連結する状況を説明する。先ずはじめに図3に示すプラグ16の上下面を裏返して図5のように、ガイドピン15の先端を図1に示すソケット1のガイド6と段差5の間に遊嵌させて大まかな位置合わせを行い、続いて図1の矢印Qで示す方向にプラグ16を押し進めてガイド6とガイドピン15の嵌合精度出し部分20とが嵌合しプラグ16の大半がソケットの空隙部4に入り込み、微細な位置決めを伴ったソケット1・プラグ16の結合が達成される。これに伴い、プラグ導線17が対応する所定の受圧部10に乗り上げ、両導線7,17の電気的接続が完結することになる。
この時、図6に示す様に、プラグ導線17が受圧部10に乗り上げて押圧するので、受圧部10はプラグ導線17の厚み分、図6の下方に変位させられ、端子台8の自由端12が歪むことになるが、該端子台8が片持ち梁状で、しかもソケット基板3がシリコンで出来ていて優れたバネ力を端子台8が発揮するため、プラグ導線17と受圧部10の弾接を確かなものにすることができる。また、プラグ導線17が受圧部10に乗り上げる際、受圧部10は、プラグ16の進入方向に徐々に高くなる斜面部10aを有する台形状になっているため、プラグ16の先端形状に関係なく、引っかかりなどのない円滑な挿入ができる。また前記端子台8には逃げ部分13が作製されているので、ソケット1にプラグ16が挿入されている時にも端子台の裏面が、ソケット1の裏面にはみ出すことがなく、これによって、ソケット1を平らな基板に実装することが可能となる。
プラグ基板18にプラグ導線17やガイドピン15を形成する手段としては、公知の電気メッキ或いは無電解メッキによる金属の堆積、即ち電鋳技術が適しているが、それ以外の技術の採用を妨げるものではない。
次に上記の実施例に適用される本発明に基づくマイクロコネクタの製造方法の一例を説明する。
まず異方性エッチングの原理について図7乃至図9に基づき説明する。図7は、シリコンウエハ33における異方性エッチングのエッチング方向の説明図である。マスク37は斜め直線状の斜面を形成するためのパターンの例である。H状のパターンの横線40の部分が受圧部10の頂上のパターン、縦線41の2本と横線40で囲まれた部分が斜面部10a,10bのパターンになる。縦線41の端の部分は、エッチングにより削られていくため縦線41のパターンは斜面部の長さ以上にしておく必要がある。図8は、異方性エッチングを施した場合の図7のX−X線断面図、図9は、異方性エッチングを施した場合の図7のZ−Z線断面図を示す。この例では、オリフラ34が110面の単結晶シリコンウエハ33であって、オリフラ34に対して35.3度(符号36で示す)の方向が111面35の方向であるウエハを用いる。この場合、KOH(水酸化カリウム水溶液等)の湿式アルカリ異方性エッチングを施すと、第1に、111面35に平行方向39であるマスク37の場合、マスク37に対して図8に示すように垂直にエッチングがおこるので、前記端子台8や段部5、ガイド6の形成に利用できる。第2に、同オリフラ34に垂直方向38であるマスク37であれば、直角のマスク部分は図9に示すように斜めにエッチングされるので、前記受圧部10の斜面部10a,10bあるいは裏面配線部が傾いている斜面部26の形成に利用できる。
図10乃至図20は、ソケット本体の製造方法における工程を説明する説明斜視図で、各図の左側に上面側から観た斜視図を、右側に下面側から観た斜視図を説明の便宜上配置して示す。
図10に示すように、単結晶シリコン製のソケット基板3に、熱酸化によってシリコン酸化膜21を上下面と側面に生成する(熱酸化工程)。
次に、その一方の酸化膜21上(上面)にレジストを塗布し、更にマスク37を介し、そこに紫外線露光し、以って端子台8の受圧部10、斜面部10a,10b、ガイド6、段部5のパターニングを行い(公知のフォトリソグラフィー工程)、更に、このパターンに倣い、レジストによるマスキング以外の部分のシリコン酸化膜21をエッチングして除去し、図11に示す如き酸化膜21でパターニングのマスクを形成する(酸化膜エッチング工程)。
図12に示すように、続いてこれにKOH等の湿式アルカリ異方性エッチングを施し(異方性エッチング工程)、段部5、受圧部10、ガイド6の高さまで、言い換えると基板3の高さhsから前記厚さTを引いた分(hs−T)の深さまでエッチングして図12の如きものを得る。勿論、前述の如く基板のオリフラに対する前記酸化膜21のマスクの方向を正確に調整しているので、受圧部10には斜面部10a,10bが、また、垂直に立脚する段部5、ガイド6が同時に作られる。
次に図13に示すように、続いてシリコン基板の全面に、再び熱酸化によってシリコン酸化膜21を生成する(熱酸化工程)。
次に基板3を反転させて未加工の面(ここでは、下側面)を出し、シリコン酸化膜21の上にレジストを塗布し、マスクを介してそこに紫外線露光し、以って端子台8のパターニングを行い(公知のフォトリソグラフィー工程)、更にパターンに倣い、レジストによるマスキング以外の部分のシリコン酸化膜21をエッチングして除去し、図14のように、シリコン酸化膜21でパターニングのマスクを形成する(酸化膜エッチング工程)。
続いてここで上記マスクを形成した基板3に、DeepRIEなどの乾式異方性エッチング、或いはKOH等の湿式アルカリ異方性エッチングを施し(異方性エッチング工程)、図15に示すように、ソケット基板3を貫通させる。
図16に示すように、続いてシリコン基板の全面に、再び熱酸化によってシリコン酸化膜21を生成する(熱酸化工程)。
図17に示すように、次に前記下側面を出し、シリコン酸化膜の上にドライフィルムレジスト(または電着レジストやレジストスプレーコート等でも良い)を塗布し、端子台8のパターニングを行う(フォトリソグラフィー工程)。図17の引き出し丸内の拡大図に示すように、固定端11から自由端12に向かって前記H状のパターンの縦線41の部分を形成する。横線40のパターンは、固定端11の酸化膜21と兼用する。ここでは、斜面が片側のみなので、コ字を縦にした形状になる。このパターンに倣い、レジストによるマスキング以外の部分のシリコン酸化膜21をエッチングして除去し、酸化膜でパターニングのマスクを形成する(酸化膜エッチング工程)。
図18に示すように、ここでKOH等の湿式アルカリ異方性エッチングを施し(異方性エッチング工程)、端子台8の逃げ部分13の高さまでエッチングする。これにより、固定端11は斜めにエッチングされる。
図19に示すように、続いてシリコン基板の全面に再び熱酸化によってシリコン酸化膜21を生成し、絶縁する(熱酸化工程)。
図20に示すように、次に、ソケット導線7を各端子台8の上面、裏面に形成する。この形成工程について図21、図22を用いて説明する。
端子台8並びに受圧部10の上面、自由端12の先端、端子台8の裏面配線部27、基板裏面のハンダバンプ接続端子部14にソケット導線7を配設する。まず、該導線7を端子台8並びに受圧部10の上面、自由端12の先端部に配設するために、図21に示す如くソケット基板3の一方の面(上側面)に該導線のパターンを切り抜いたシャドーマスク24を基板に搭載・密着させ、スパッタリングを施して導線パターンの金属膜を生成させる(スパッタリング工程)。シャドーマスク24の窓24Aは、端子台8の先端より僅かに長く形成し、隙間32を設けることで、端子台8並びに受圧部10の上面のみならず、自由端12の先端部(縦壁)までスパッタリングされる。次に端子台8の裏面、基板裏面の半田バンプ接続端子部14にソケット導線7を配設すべく、ソケット基板3の他方の面に該導線のパターンを切り抜いたシャドーマスク25を基板に搭載・密着させ、スパッタリングを施して導線パターンの金属膜を生成させる(スパッタリング工程)。シャドーマスク25の窓25Aは、前記同様、端子の先端より僅かに長く形成し、隙間32をもうけることで、自由端12の先端部までスパッタリングされる。即ち、自由端の先端部は、2度のスパッタリングによって的確な厚さの金属膜を生成される。更にその上にメッキを施す(メッキ工程)。一例として、スパッタリングはCr,Cuの2層、メッキはCu,Ni,Auを3層に施す。以上の工程で、図20のように表面から裏面までソケット導線7が形成される。図22は、スパッタリング工程後の端子台8のソケット導線7の配設を示す膜型的断面である。30と31は、前記金属膜が、ここでは、別途に形成されたことを示す。27は裏面配線部、26は裏面配線部が傾いている斜め部を示す。なお、自由端を経ずに端子台8の側面にショートカットでソケット導線7を配せんとする場合は、その部位に前記隙間32と同等な隙間をシャドーマスク24,25の間に設け、前記同様の工程を施すことにより、これを得ることができる。
次に、図23乃至図25は、ハウジングの製造方法の工程を説明する説明斜視図で、左側に下面側から観た斜視図を、右側に上面側から観た斜視図を説明の便宜上配置して示す。
図23に示すように、まずはじめに、単結晶シリコン製のハウジング2の基板に対し、前記と同様、その表面に熱酸化によって酸化膜21を生成する(熱酸化工程)。
図24に示すように、その上にレジストを塗布し、更にそこにマスクを介して紫外光を照射し、段部5に相当する部位にパターニングを行う(フォトリソグラフィー工程)。
このパターンに倣い、レジストによるマスキング以外の部分のシリコン酸化膜21をエッチングして除去し、酸化膜で段部5に相当するマスクを成形する(酸化膜エッチング工程)。
図25に示すように、ここでDeepRIEなどの乾式異方性エッチング、或いはKOH等の湿式アルカリ異方性エッチングを施し、基板を垂直方向に浸食し、段部5に相当する部位を成形し、ハウジング2を完成させる(異方性エッチング工程)。
上記例では基板として単結晶シリコンのケースを説明したが、その他、ハウジング2はガラス(パイレックス(登録商標))材でも製作可能である。その場合、加工には等方性エッチングやサンドブラストが適している。
次に、図26乃至図28は、ハウジング2とソケット基板3の一体化および半田ボール29の製造工程を説明する説明斜視図であり、左側に上面側から観た斜視図を、右側に下面側から観た斜視図を説明の便宜上配置して示す。
図26に示すように、ハウジング2の下側面を下にしてこれを前記ソケット基板3に搭載、両者を接着或いは他の手段、例えば、シリコン基板同士の場合は接着剤、シリコン基板−ガラス基板の場合には陽極接合などを用いて両者を結合し、ソケット1が完成する(結合工程)。
図27に示すように、次に、前記ソケット基板3の裏面に、半田ボール接続端子部14以外の部分にソルダレジスト28を塗布する(スクリーン印刷工程)。
図28に示すように、最後に、半田ボール接続端子14に半田ボール29を形成する(半田ボール形成工程)。残ったレジストを除去する。
第2の実施例
次に第2の実施例について、図29に基づき説明する。これは、第1の実施例におけるソケットのガイド6とプラグのガイドピン15の関係を変えた例である。図29は、ソケット1にプラグ16を挿入し終えて接合した場合の断面図で、第1の実施例の図6に相当する。
段部5の側面をそのままプラグ挿入時のガイド6の役割に兼用した場合の例である。段部5は該ハウジング側の段部5Aより、ソケット基板の内側にはみ出して形成されている。本実施例では、図4に示すプラグ16のガイドピン15はプラグ基板18の嵌合精度出し部分20の外側面(プラグ導線が配設されていない側の側面)とプラグ導線17の位置が正確に形成され、同じくソケット基板のはみ出し部分6Aとソケット導線7の位置が正確に形成され、ガイドピン15の嵌合精度出し部分20の外側面とソケット基板3のはみ出し部分6Aが嵌合することで、プラグ導線17とソケット導線7が精度良く接触するようになっている。プラグ16のガイドピン15の先端の外側は切欠先端19してあり嵌合時にスムーズに遊嵌できるようになっていること、コネクタとしてソケット1とプラグ16を連結する動作は、嵌合精度出しの部位と遊嵌する際の部位が違う以外は図5の場合と同様である。こうすることによってソケット基板3に前記ガイド6を形成しなくて済み、コネクタの更なる小型化に寄与することができる。
第3の実施例
次に第1の実施例におけるプラグのプラグ導線17の形状を変えた第3の実施例について、図30と図31に基づき説明する。プラグ基板18のプラグ導線17の挿入方向先端に研磨などの方法で斜め部22を形成した点が特徴で、これは受圧部10の斜面部10aと協同して、または、該斜面部10aがなくてもプラグを円滑に挿入できる。この斜め部までの研磨は、特開2002−224938に示される装置又はムサシノ電子(株)、BUEHLER(登録商標)等の研磨装置を用いて容易に作製できる。さらに、プラグ16を単結晶シリコンで作製すれば前記受圧台を作成する方法(異方性エッチングの技術)でプラグ導線の先端を斜めに加工できる。
第4の実施例
次に第4の実施例について、図32と図33とに基づき説明する。これは、第1の実施例におけるソケットの端子台8の千鳥状配置をなくし、プラグの挿入進行奥側のソケット基板3から、端子台8が挿入方向と対抗して伸びている。また、端子台8は、第1の実施例における受圧部10の突起をなくしたものであり、ソケット基板3に形成された端子台8は、下面に逃げ部分13を持ち、少なくとも該端子台8の上面及び自由端12の先端、自由端12の下面の逃げ部分13、裏面配線部27を通り、接続端子14まで配設されたソケット導線を形成している。この様なソケットに図30、31に示した如き斜め部22を形成したプラグ導線17を有するプラグを用いれば、他の実施例と同様、ソケットへのプラグの挿入接続は円滑に行える。
他の一実施例
上記のとおり、第1乃至4の実施例で説明したように、ここでは110面のシリコンウエハの例について説明したが、100面等のシリコンウエハを用いて異方性エッチング、ドライエッチングの技術を施しても良い。
また、上記の第1乃至4の実施例では、プラグ16の挿入の空隙部4を設けるためにソケット1およびハウジング2の双方に段部5を設けたが、ソケット1又はハウジング2のいずれか一方のみに段部5を設けても構わない。図34は、ハウジング2のみに段部5を形成した例で、段落0034の工程でソケット1の段部5の部分のパターニングは行わない(製作しない)。後の工程は同じである。また図35は逆に、ソケット1のみに段部5を設けた例で、最初の工程で、段部5の部分を残し、他部をエッチングで窪ませておく。図34の場合、接着の工程は、シリコンの鏡面が出ていないため、接着剤を用いることになる。
以上のように、本発明にかかるマイクロコネクタ、そのソケットとプラグ及びそのマイクロコネクタ用ソケットの製造方法は、ますます高密度小型化薄型化を要求される電子機器におけるコネクタ、ソケットとプラグとしてまたその製造方法として有用である。特に、実装の制約がある携帯電話などの携帯機器に好適である。また、温度変動にも強いので、温度条件の厳しい車載機器や屋外で使用されるCATVの架空設置の装置内などでの使用にも好適である。
本発明による第1の実施例のマイクロコネクタのソケットを上面側から見た概観斜視図である。 第1の実施例の端子台8の1つを単体で切出した拡大斜視図である。 第1の実施例のプラグ16を下面側から見た概観斜視図である。 第1の実施例のプラグ16を下面側から見た平面図である。 第1の実施例のソケット1にプラグ16を挿入する状況を示す上面側からの斜視図である。 第1の実施例のソケット1にプラグ16を挿入し終えて接合した場合の断面図である。 図7は、シリコン基板33における異方性エッチングのエッチング方向の説明図である。 異方性エッチングを施した場合の図7のX−X線断面図である。 異方性エッチングを施した場合の図7のZ−Z線断面図である。 第1の実施例のソケット本体の製造方法における工程を説明する説明斜視図である。 第1の実施例のソケット本体の製造方法における工程を説明する説明斜視図である。 第1の実施例のソケット本体の製造方法における工程を説明する説明斜視図である。 第1の実施例のソケット本体の製造方法における工程を説明する説明斜視図である。 第1の実施例のソケット本体の製造方法における工程を説明する説明斜視図である。 第1の実施例のソケット本体の製造方法における工程を説明する説明斜視図である。 第1の実施例のソケット本体の製造方法における工程を説明する説明斜視図である。 第1の実施例のソケット本体の製造方法における工程を説明する説明斜視図である。 第1の実施例のソケット本体の製造方法における工程を説明する説明斜視図である。 第1の実施例のソケット本体の製造方法における工程を説明する説明斜視図である。 第1の実施例のソケット本体の製造方法における工程を説明する説明斜視図である。 第1の実施例のソケット導線7の形成に用いるシャドーマスクの詳細説明図である。 第1の実施例のスパッタ工程後の端子台8の断面を示す 第1の実施例のソケットにおけるハウジングの製造方法の工程を説明する説明斜視図である。 第1の実施例のソケットにおけるハウジングの製造方法の工程を説明する説明斜視図である。 第1の実施例のソケットにおけるハウジングの製造方法の工程を説明する説明斜視図である。 第1の実施例のハウジング2とソケット基板の一体化および半田ボール29の製造方法を説明する説明斜視図である。 第1の実施例のハウジング2とソケット基板の一体化および半田ボール29の製造方法を説明する説明斜視図である。 第1の実施例のハウジング2とソケット基板の一体化および半田ボール29の製造方法を説明する説明斜視図である。 第2の実施例のソケット1にプラグ16を挿入し終えて接合した場合の断面図で、第1の実施例の図6に相当する。 第3の実施例のプラグ16を下面側から見た概観斜視図である。 図30のプラグ16を左側面から見た左側面図である。 第4の実施例における、第1の実施例の図1に相当するソケットの概観斜視図である。 図32の端子台8の1つを単体で切出した拡大斜視図である ハウジング2のみくぼませた場合のソケット1にプラグ16を挿入し終えて接合した断面図である。 ソケット1のみをくぼませた場合のソケット1にプラグ16を挿入し終えて接合した断面図である。
符号の説明
1 ソケット、2 ハウジング、3 ソケット本体(基板)、4 空隙部、5 段部、6 ガイド、7 ソケット導線、8 端子台、10 受圧部、10a,10b 斜面部、11 固定端、12 自由端、13 逃げ部、14 接続端子、15 ガイドピン、16 プラグ、17 プラグ導線、18 プラグ基板、19 切欠先端、20 嵌合精度出し部分、21 シリコン酸化膜、22 斜め部、23 プラグ挿入部分、24,25 シャドーマスク、24A,25A 窓、26 裏面配線部が傾いている斜め部、27 裏面配線部、28 ソルダレジスト、29 半田ボール、30,31 メタライズ、32 隙間、33 シリコンウエハ、34 オリフラ、35 111面、36 35.3度、37 マスク、38 オリフラに垂直方向、39 111面に平行方向、40 横線、41 縦線。

Claims (11)

  1. ソケットとプラグを有するマイクロコネクタにおいて、単結晶シリコンからなるソケット基板に形成された先端が自由端である片持ち梁状の端子台を設け、該端子台の前記自由端の近傍上面に、プラグの進入方向に対し徐々に高くなり頂上に達する斜面部を有する受圧部を形成したソケット本体と、
    前記ソケット本体と協同してプラグを受け入れ可能で、且つ前記受圧部を覆う如く前記基板上に搭載されたソケットハウジングと、
    を有することを特徴とするマイクロコネクタのソケット。
  2. 前記受圧部の前記斜面部が、異方性エッチングで形成されていることを特徴とする請求項1記載のマイクロコネクタのソケット。
  3. ソケットとプラグを有するマイクロコネクタにおいて、単結晶シリコンからなるソケット基板に形成された先端が自由端である片持ち梁状の端子台の前記自由端の近傍上面に受圧部を設け下面に逃げ部分を設けたソケット本体と、
    前記ソケット本体と協同してプラグを受け入れ可能で、且つ前記受圧部を覆う如く前記基板上に搭載されたソケットハウジングと、
    を有することを特徴とするマイクロコネクタのソケット。
  4. 前記端子台の少なくとも前記受圧部から、ソケットの接続端子までの間に、ソケット導線を配設することを特徴とする請求項3に記載のマイクロコネクタのソケット。
  5. 前記ソケット本体のプラグを受け入れる部分にプラグを案内するガイドを設けたことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載のマイクロコネクタのソケット。
  6. 複数の前記端子台が千鳥状に配列されていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載のマイクロコネクタのソケット。
  7. ソケットとプラグを有するマイクロコネクタにおいて、単結晶シリコンからなるソケット基板に形成された先端が自由端である片持ち梁状の端子台を設けたソケット本体と該ソケット本体と協同してプラグを受け入れ可能な基板上に搭載されたソケットハウジングとを備える前記ソケットに対し挿入される、プラグ基板上に先端が斜め直線状の斜面であるプラグ導線を前記端子台に対応して設けたことを特徴とするマイクロコネクタのプラグ。
  8. 請求項5記載のソケットの前記ガイドに対応してプラグ基板にガイドピンを設けたことを特徴とする請求項7記載のマイクロコネクタのプラグ。
  9. 単結晶シリコンのソケット基板上に受圧部を備える端子台を形成するマイクロコネクタ用ソケットの製造方法であって、
    前記ソケット基板を熱酸化する工程と、
    前記ソケット基板に対しレジストを塗布する工程と、
    前記ソケット基板の一方の面に前記受圧部作成用の受圧部頂上のパターンと、受圧部頂上および斜面部の側面に沿いかつ斜面部より長い斜面部のパターンをパターニングするフォトリソグラフィー工程と、
    前記受圧部として斜め直線に徐々に高くなる斜面部を形成する異方性エッチング工程と、
    前記シリコン基板を再び熱酸化する工程と、
    前記ソケット基板に対しレジストを塗布する工程と、
    前記ソケット基板の他方の面に前記複数の端子台のパターニングを行うフォトリソグラフィー工程と、
    前記端子台を形成する異方性エッチング工程と、
    を有するマイクロコネクタ用ソケットの製造方法。
  10. 前記一方の面に受圧部作成用の受圧部と受圧部・斜面部の側面に沿い、かつ斜面部より長いパターンをパターニングする工程において更にガイドをパターニングし、前記受圧部として斜め直線に徐々に高くなる斜面部を有する突起部を形成する異方性エッチング工程と同時期にガイドを形成する異方性エッチング工程を、
    備えることを特徴とする請求項9に記載のマイクロコネクタ用ソケットの製造方法。
  11. 単結晶シリコンのソケット基板上に受圧部を有する端子台を形成するマイクロコネクタ用ソケットの製造方法であって、
    前記ソケット基板を熱酸化する工程と、
    前記ソケット基板に対しレジストを塗布する工程と、
    前記ソケット基板の他方の面に前記複数の端子台のパターニングを行うフォトリソグラフィー工程と、
    前記端子台を形成する異方性エッチング工程と、
    前記ソケット基板を熱酸化する工程と、
    前記ソケット基板の他方の面に対しレジストを塗布する工程と、
    前記ソケット基板の前記他方の面に端子台の受圧部の裏面の逃げ部分のパターニングを行うフォトリソグラフィー工程と、
    前記逃げ部分と前記ソケット基板の他方の面と前記逃げ部分との間に傾斜面を形成する異方性エッチング工程を、
    有するマイクロコネクタ用ソケットの製造方法。
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