JP2006040549A - 温度ヒューズの取り付け構造を有する回路基板 - Google Patents

温度ヒューズの取り付け構造を有する回路基板 Download PDF

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Abstract

【課題】 半田付け時の可溶体への熱伝導を抑制することができる温度ヒューズの取り付け構造を有する回路基板を提供すること。
【解決手段】 温度ヒューズ(4)の可溶体を収容したケース(5)の一部を回路基板表面の下部に収容することができる貫通孔(2)を回路基板(1)の表面に備え、温度ヒューズ(4)が搭載された場合、リード(6)のほぼ全長が回路基板(1)の表面に接触することを特徴としており、リード(6)の端部が金属部(3)に半田付けされるときに、半田(8)からリード(6)に伝達する熱を回路基板(1)表面に逃がすことができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、温度ヒューズの可溶体の溶融を抑制しつつ温度ヒューズを半田付けすることを可能とする回路基板に関する。
種々の電気製品において電気配線がプリントされた回路基板が使用されている。その回路基板の安全性を確保する一つの手段として、温度ヒューズが使用されている。温度ヒューズには種々の形状、構造のものがある。図5は、一般的な温度ヒューズの構造を示す断面図である。
図5に示したように、温度ヒューズ4は、可溶体7の両端に金属製のリード6が接続され、可溶体7全体がケース5に収容されて形成されている。可溶体7は、温度ヒューズ4が使用される用途などに応じて種々の溶融温度の電気伝導性材料が使用される。
通常、温度ヒューズ4を介して電気的な閉回路が構成された状態で、目的の回路への電力が供給され、温度ヒューズ4の可溶体7が溶融すると電力の供給が停止されるように回路が構成される。例えば、温度ヒューズ4が、高温になる可能性がある回路部品に接触して配置されており、その回路部品が高温になり、熱が温度ヒューズ4に伝達されて可溶体7が溶融すれば、温度ヒューズ4を介した閉回路が開になる。
図6は、温度ヒューズ4が従来の回路基板1aに取り付けられた状態を示す側面図である。温度ヒューズ4の回路基板1aへの取り付けは、図6の(a)に示したように、温度ヒューズ4が平坦な回路基板1a上の所定の場所に載置され、リード6が回路基板上の所定の金属部3aに半田付けされる。また、温度ヒューズ4の回路基板1aへの取り付けを容易にするために、(b)に示したように、温度ヒューズ4のリード6を半田付けする金属部3aに対応させて、回路基板1aにスルーホール3bを形成し、折り曲げたリード6を、スルーホール3bを貫通させて回路基板1aの裏側で、金属部3aに半田付けする場合もある。
半田付け作業において、錫鉛を使用した共晶半田を使用する場合、その溶融温度が約180℃であるので、半田こて先の温度は、非常に短時間ではあるが約350℃の高温で使用される場合がある。
一方、温度ヒューズの可溶体の溶融温度は用途に応じて異なるが、通常約120〜130℃のものが使用される。また、通常、図5に示したように、温度ヒューズ4のケース5の外径D1がリード6の外径D2よりも大きいので、回路基板1a上に温度ヒューズ4を載置すると、図6の(a)及び(b)に示したように、リード6の大部分が回路基板1aの表面から離れた状態となる。
従って、回路基板1aへの温度ヒューズ4の半田付け作業において、半田こてによって加熱された半田の熱がリード6を介して可溶体7に伝達され、可溶体7が、溶融温度以上になって溶融し、切断されてしまう問題がある。その対策としては、半田付け作業の時間を短かくすることや、半田こて先の温度を低く抑えることが考えられる。しかし、その場合には、半田付けが不十分になる別の問題が発生し得る。
この問題を改善するために、下記特許文献1には、温度ヒューズの可溶体に近い側のリードをラジオペンチなどの金属工具で挟んで放熱効果を持たせ、可溶体に熱が伝達されるのを回避して半田付けする方法や、リードを長くして半田付けする方法が開示されている。
また、下記特許文献2には、温度ヒューズを回路基板に実装する場合に、半田付けの熱によって温度ヒューズが溶断しないように、シリコン樹脂、フッ素樹脂、塩化ビニル樹脂などで形成された放熱用チューブをリードにかぶせて半田付けすることや、温度ヒューズの長いリードを折り曲げて半田付けすることが開示されている。
また、下記特許文献3には、抵抗と温度ヒューズの複合体において、温度ヒューズのリードを長くすることで、半田付けの熱による損傷を軽減することが開示されている。
また、下記特許文献4には、温度ヒューズのリードに、溶断温度よりも低い温度で色が変化するサーモペイントを塗着することが開示されている。
特開昭55−102139号公報 特開2001−23492号公報 実開平3−122510号公報 実開昭59−191759号公報
上記特許文献1、2に開示されている方法では、金属工具を使用したり、放熱用チューブをリードにかぶせることが必要であり、作業が複雑になる。また、金属工具を使用する場合、可溶体への熱伝導は軽減されるが、金属工具への熱伝導のために、より高温、若しくはより長い時間での半田付け作業が必要となる。また、リードが長ければ、回路基板の占有面積や、回路基板からの突出が大きくなる。
また、上記特許文献3に開示されている方法においても、リードが長いので、回路基板の占有面積や、回路基板からの突出が大きくなる。
また、上記特許文献4に開示されている方法では、半田付け作業において溶断された不良ヒューズを容易に判別できるが、可溶体の溶断自体を抑制できない。
また、近年、有害な鉛を使用しない鉛フリー半田が使用される機会が増えており、今後、環境問題対策の一つとして、鉛フリー半田が普及すると予想される。現在最も一般的な錫銀銅系の鉛フリー半田は、その融点が、広く普及している共晶半田(錫鉛系)よりも約34℃以上高く、約200〜240℃にもなる。従って、鉛フリー半田を使用する場合、半田付け作業による温度ヒューズの溶断が発生する頻度がより高くなると考えられる。
本発明の目的は、回路基板と温度ヒューズのリードとを接触させ、半田付け時の可溶体への熱伝導を回避することができる温度ヒューズの取り付け構造を有する回路基板を提供することにある。
本発明の目的は、以下の手段によって達成される。
即ち、本発明に係る温度ヒューズの取り付け構造を有する回路基板(1)は、温度ヒューズの可溶体を収容したケースの一部を回路基板表面の下部に収容する収容手段を備え、前記温度ヒューズが搭載された場合、リードのほぼ全長が前記回路基板表面に接触することを特徴としている。
また、本発明に係る温度ヒューズの取り付け構造を有する回路基板(2)は、上記の回路基板(1)において、前記収容手段が、貫通孔、前記回路基板の周辺部に形成された切り欠き、若しくは前記回路基板表面に形成された凹部であることを特徴としている。
本発明に係る温度ヒューズの取り付け構造を有する回路基板によれば、回路基板とリードのほぼ全長とを接触せることができるので、半田付け作業時に半田からの熱が可溶体に伝達されるのを抑制することができる。従って、半田付け作業時に可溶体が溶断することを回避することができる。
特に、鉛フリー半田を使用する場合には、従来の共晶半田よりも高温で半田付けすることが必要であるが、その場合にも半田付け作業時に可溶体が溶断することを回避することができる。
また、温度ヒューズの回路基板上への載置が容易であり、リード端部を半田付けする金属部に容易にセットすることができる。
また、リードが回路基板表面に接触しているので、リードが回路基板表面から離れている場合と比較して、より少ない量の半田で半田付けすることができ、より短時間で半田付けを行うことができる。
以上のことから、回路基板への温度ヒューズの取り付け作業効率が改善され、信頼性を向上することができる。
以下、本発明に係る実施の形態を、添付した図面に基づいて説明する。図1は、本発明の実施の形態に係る温度ヒューズの取り付け構造を有する回路基板に温度ヒューズが取り付けられた状態を示す図であり、(a)は平面図、(b)は側面図である。
本実施の形態に係る回路基板1は、温度ヒューズ4のケース5の一部を回路基板表面の下部に収容する貫通孔2を備えている。貫通孔2は、長さがケース5の長さL以上、幅がケース5の幅W以上の長方形状に回路基板を貫通する孔である。
貫通孔2によって、ケース5の一部が貫通孔2に収容されるように温度ヒューズ4が載置された場合、2本のリード6のほぼ全長を回路基板1の表面に接触させることができる。リード6が、切断などによって、その長さが予め貫通孔2の端部から回路基板1上の金属部3までの距離に相当する長さに設定されていれば、貫通孔2にケース5が位置するように温度ヒューズ4を回路基板1上に載置すれば、リード6の端部は自然と金属部3に接触することになる。
この回路基板1に対して、温度ヒューズ4を取り付けるには、ケース5が貫通孔2に位置するように温度ヒューズ4を回路基板1上に載置し、リード6を金属部3に半田付けすることによって行うことができる。このとき、リード6のほぼ全長が回路基板1の表面に接触し、かつリード6の端部が金属部3の上に乗る。従って、例えば半田こてによって加熱され、溶融した所定量の半田8を金属部3に搭載し、その後、溶融した半田8が冷却して固化すれば、リード6の端部と金属部3とが電気的に導通にされた状態で固定される。
この溶融した半田8を金属部3に載置すると、熱がリード6に伝導する。リード6に伝導した熱は、一部が空気中に放射され、一部が可溶体7に向かって伝達し、一部が、回路基板1の表面との接触部分を介して回路基板1に伝達する。従って、リード6が回路基板の表面から離れる従来の回路基板と比較して、回路基板1に熱が伝達されるので、可溶体7に伝達される熱が少なくなる。従って、溶融した半田からの熱によって可溶体7が溶融することを軽減することができる。
特に、鉛フリー半田を使用する場合には、その融点が従来の共晶半田よりも高いので、本発明に係る回路基板が特に有効である。
このとき、温度ヒューズ4のリード6が長いまま、金属部3上で半田付けを行い、接続後に余分なリード部分を切断して除去してもよい。
以上では、回路基板1に長方形の貫通孔2を設けた場合を説明したが、形状は長方形に限定されない。使用する温度ヒューズのリードのほぼ全長が回路基板の表面に接触するように、ケースの一部を回路基板表面の下部に収容できれば、別の形状の貫通孔であってもよい。また、回路基板の周辺領域に温度ヒューズを配置する場合には、回路基板の端部に切り込みを設けてもよい。図2は、周辺領域に切り欠き9を備えた回路基板1に温度ヒューズが半田付けされた状態を示す平面図である。この切り欠き9の形状も、使用する温度ヒューズのリードのほぼ全長が回路基板の表面に接触するように、ケースの一部を回路基板表面の下部に収容できれば、任意の形状であってよい。
また、貫通孔でなくても、温度ヒューズを設置した場合にリードのほぼ全長が回路基板の表面に接触さえすれば、回路基板の表面に凹部を形成してもよい。例えば、図3に示した側面図のように、温度ヒューズ4のケース5の高さ((D1−D2)/2)以上の深さd及びケース5の長さL以上の凹部を形成すればよい。この場合にも、温度ヒューズ4を回路基板上に配置した場合に、リード6のほぼ全長を回路基板表面に接触させることができる。
以下に実施例を示し、本発明の特徴をより一層明確にする。
本発明に係る回路基板と従来の回路基板のそれぞれに対して温度ヒューズの半田付け作業を行い、そのときのリードの温度を測定した。
温度ヒューズは、リードの長さを6mmとしたM47(内橋エステック株式会社製)を使用した。従来の回路基板には、ガラスエポキシ両面基板(0.65mm厚)を使用した。本発明に係る回路基板は、従来の回路基板と同じ組成の基板を使用し、温度ヒューズのケースの一部を回路基板表面の下部に収容するために、回路基板に1.5mm×8mmの貫通孔を形成した。
温度の測定には、熱伝対を使用し、温度ヒューズのリードの付け根部分(ケース付近)の温度を測定した。
半田付け作業は、各々の回路基板上に温度ヒューズを載置し、半田こてでリード端部を金属部に半田付けした。使用した半田、半田こて先温度、及び半田こて先を半田に接触させた時間(以下、半田付け時間と記す)は、次の通りである。
(1)従来の回路基板
半田:共晶半田(SPARKLE(RMA98SUPER)Sn60,Pb40 φ1.2、千住金属工業株式会社製)
こて先温度:400℃
半田付け時間:0.4秒
(2)本発明に係る回路基板
半田:鉛フリー半田(M705 φ1.2、千住金属工業株式会社製)
こて先温度:520℃
半田付け時間:0.4秒
鉛フリー半田は、従来の共晶半田よりも融点が高いので、半田こて先温度を高くすることが必要であった。
測定結果を図4に示す。図4に示したグラフは、熱伝対の出力信号をペンレコーダで連続的に記録したものであり、縦軸、横軸はそれぞれ温度、時間を表す。図4から分かるように、本発明の回路基板を使用した場合、リードの最大温度は約167℃であり、これは従来の回路基板を使用した場合と比較して約33℃低い。本発明の回路基板を使用した場合の半田のこて先温度が、従来の回路基板を使用した場合よりも約120℃高いことを考慮すれば、この結果は、本発明に係る回路基板が、温度ヒューズの半田付け時における可溶体の溶融防止に非常に有効であると言える。
本発明の実施の形態に係る温度ヒューズの取り付け構造を有する回路基板に温度ヒューズが取り付けられた状態を示す図であり、(a)は平面図、(b)は側面図である。 切り欠きを備えている、温度ヒューズの取り付け構造を有する回路基板に温度ヒューズが取り付けられた状態を示す平面図である。 凹部を備えている、温度ヒューズの取り付け構造を有する回路基板に温度ヒューズが取り付けられた状態を示す側面図である。 本発明に係る回路基板及び従来の回路基板への温度ヒューズの半田付け時の温度測定の結果を示す図である。 温度ヒューズの構造を示す断面図である。 温度ヒューズが取り付けられた従来の回路基板を示す側面図である。
符号の説明
1 回路基板
2 貫通孔
3 金属部
4 温度ヒューズ
5 ケース
6 リード
7 可溶体
8 半田
9 切り込み

Claims (2)

  1. 温度ヒューズの可溶体を収容したケースの一部を回路基板表面の下部に収容する収容手段を備え、
    前記温度ヒューズが搭載された場合、リードのほぼ全長が前記回路基板表面に接触することを特徴とする温度ヒューズの取り付け構造を有する回路基板。
  2. 前記収容手段が、貫通孔、前記回路基板の周辺部に形成された切り欠き、若しくは前記回路基板表面に形成された凹部であることを特徴とする温度ヒューズの取り付け構造を有する回路基板。
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