JP2006040472A - 磁気記録媒体 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 非磁性支持体上に、放射線硬化性化合物含有層を放射線照射により硬化させた放射線硬化層及び強磁性微粉末を結合剤中に分散した磁性層を、この順に有する磁気記録媒体であって、前記放射線硬化性化合物は分子内に脂環式骨格を有し、2〜3個の放射線硬化官能基をもつポリエステル(メタ)アクリレート化合物を含むことを特徴とする磁気記録媒体。放射線硬化層と磁性層との間に、非磁性粉末を結合剤中に分散した非磁性層を有していてもよい。
Description
(1)非磁性支持体上に、放射線硬化性化合物含有層を放射線照射により硬化させた放射線硬化層及び強磁性微粉末を結合剤中に分散した磁性層を、この順に有する磁気記録媒体であって、前記放射線硬化性化合物は分子内に脂環式骨格を有し、2〜3個の放射線硬化官能基をもつポリエステル(メタ)アクリレート化合物を含むことを特徴とする磁気記録媒体、
(2)非磁性支持体上に、放射線硬化性化合物含有層を放射線照射により硬化させた放射線硬化層、非磁性粉末を結合剤中に分散した非磁性層及び強磁性微粉末を結合剤中に分散した磁性層を、この順に有する磁気記録媒体であって、前記放射線硬化性化合物は分子内に脂環式骨格を有し、2〜3個の放射線硬化官能基をもつポリエステル(メタ)アクリレート化合物を含むことを特徴とする磁気記録媒体。
さらに脂環式骨格が環状構造なので高い力学強度の放射線硬化層が得ることができ、塗布工程でのパスロールへの粘着による貼りつき故障も起きにくくすることもできる。
また本発明に使用する放射線硬化性化合物はエステル結合を有しているのでPET、PEN、ポリアミド支持体との密着性に優れ、塗膜の脱落がしにくいために繰り返し走行での故障もしにくくなる作用もある。
本発明に使用するポリエステル(メタ)アクリレート硬化層を支持体上に設けることで支持体の突起を埋めることもでき、平滑性に優れた磁気記録媒体が得られ高い電磁変換特性も得ることができる。
I.放射線硬化層
本発明の磁気記録媒体は、非磁性支持体上に、放射線硬化性化合物含有層を放射線照射により硬化させた放射線硬化層を有する。
本発明に使用するポリエステル(メタ)アクリレートは分子内に脂環式骨格を有し、2〜3個の放射線硬化官能基を有するものである。脂環式骨格とは、単環又は多環の炭化水素構造を意味し、シクロ骨格、ビシクロ骨格、トリシクロ骨格、水添ナフタレン骨格、ノルボルナン骨格等が含まれる。炭化水素環状構造は、不飽和結合を含んでも良いが、不飽和結合を含まない飽和結合のみが好ましい。
(1)ジカルボン酸化合物1モルに対して分子内に1個の放射線硬化性官能基と1個のOH基をもつ化合物を2モルを脱水縮合反応させたもの。
(2)両末端カルボン酸のポリエステル化.合物に放射線硬化性官能基とOH基をもつ化合物を脱水縮合反応させたもの。
(3)末端OH基をもつポリエステルポリオールに放射線硬化官能基とカルボン酸をもつ化合物を反応させたもの。
水添ダイマー酸の構造を以下に示す。
ジカルボン酸成分としては、トリシクロデカンジカルボン酸、水添ナフタレンジカルボン酸、水添ダイマー酸等の脂環式骨格をもつジカルボン酸を使用できる。中でも好ましいものは水添ダイマー酸である。
グリコール成分としてはシクロヘキサンジオール、シクロヘキサンジメタノール、水素化ビスフェノールA、水素化ビスフェノールAのエチレンオキサイド付加物、水素化ビスフェノールAのプロピレンオキサイド付加物、トリシクロデカンジメタノール、水添ダイマージオール等を使用できる。中でも好ましいものは水素化ビスフェノールA及び水添ダイマージオールである。
水添ダイマージオールの構造を以下に示す。
(3)に用いることのできる放射線硬化官能基とカルボン酸をもつ化合物としてはアクリル酸、メタクリル酸、2−メタクリロイロキシエチルコハク酸、2−メタクリロイロキシエチルヘキサヒドロフタル酸が挙げられる。これらの中でもアクリル酸が好ましい。
(2)及び(3)のグリコール成分として脂環式骨格を持たない公知の化合物を必要により用いてもよい。脂環式骨格を持たないグリコール成分としてはポリカプロラクトンポリオール、ポリカーボネートポリオール等が好ましい。
ポリエステル(メタ)アクリレート中の脂環式骨格部分の含有量は5〜50重量%であることが好ましい。含有量が上記範囲であると硬化性が良好となり、十分な塗膜強度を得ることができる。
ポリエステル(メタ)アクリレートの粘度は10〜4,000cpsであることが好ましい。粘度が上記範囲であると平滑性が良好となる。
併用する好ましい化合物としては、5−エチル−2−(2−ヒドロキシ−1,1’−ジメチルエチル)−5−(ヒドロキシメチル)−1,3−ジオキサンジアクリレート、テトラヒドロフランジメタノールジアクリレート、3,9−ビス(1,1−ジメチル−2−ヒドロキシエチル)−2,4,8,10−テトラオキサスピロ(5,5)ウンデカンジアクリレート等の環状構造を有するものや、ジペンタエリスリトールテトラアクリレート、ジペンタエリスリトールペンタアクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート、ジトリメチロールプロパンテトラアクリレート等の4官能以上のアクリロイル基を有するものが挙げられる。
放射線硬化層の硬化後のガラス転移温度(Tg)は80〜150℃であることが好ましく、80〜130℃であることがより好ましい。ガラス転移温度が上記範囲であると塗布工程で粘着故障を生じることがなく、また、好適な塗膜強度が得られるので好ましい。
放射線硬化層の表面粗さ(Ra)は、カットオフ値0.25nmにおいて、1〜3nmであることが好ましい。上記範囲内にあると、塗布工程でのパスロールへの貼りつき故障を起こすことがなく、また、十分な磁性層の平滑性が得られるので好ましい。
電子線加速器としてはスキャニング方式、ダブルスキャニング方式あるいはカーテンビーム方式が採用できるが、好ましいのは比較的安価で大出力が得られるカーテンビーム方式である。電子線特性としては、好ましくは加速電圧が30〜1,000kV、より好ましくは50〜300kVであり、好ましくは吸収線量が0.5〜20Mrad、より好ましくは2〜10Mradである。加速電圧が上記範囲内であると、十分なエネルギー透過量と、良好なエネルギー効率が得られるので好ましい。電子線を照射する雰囲気は窒素パージにより酸素濃度を200ppm以下にすることが好ましい。酸素濃度が低いと、表面近傍の架橋、硬化反応が阻害されないので好ましい。
紫外線硬化に用いる光重合開始剤として光ラジカル重合開始剤が用いられる。詳細は例えば「新高分子実験学第2巻 第6章 光・放射線重合」(共立出版1995発行、高分子学会編)記載されているものを使用できる。具体例としては、アセトフェノン、ベンゾフェノン、アントラキノン、ベンゾインエチルエーテル、ベンジルメチルケタール、ベンジルエチルケタール、ベンゾインイソブチルケトン、ヒドロキシジメチルフェニルケトン、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン、2−2ジエトキシアセトフェノン、などがある。芳香族ケトンなどの光重合開始剤の混合比率は、放射線硬化性化合物100重量部に対し好ましくは0.5〜20重量部、より好ましくは2〜15重量部、さらに好ましくは3〜10重量部である。
本発明の磁気記録媒体は、非磁性支持体上に強磁性微粉末を結合在中に分散した磁性層を有する。
<強磁性粉末>
本発明における磁性層に含まれる強磁性粉末は、針状及び平板状の強磁性粉末のいずれも用いることができる。針状強磁性粉末として、強磁性金属粉末を用いることが好ましく、平板状強磁性金属粉末として強磁性六方晶フェライト粉末を用いることが好ましい。
本発明の磁気記録媒体に使用される強磁性金属粉末は、針状でありコバルト含有強磁性酸化鉄又は強磁性合金粉末が好ましい。SBET(BET法による比表面積)は好ましくは40〜80m2/gであり、より好ましくは50〜70m2/gである。結晶子サイズは好ましくは12〜25nmであり、より好ましくは13〜22nmであり、特に好ましくは14〜20nmである。長軸長は好ましくは20〜70nmであり、より好ましくは30〜50nmである。
第一鉄塩とアルカリを混合した水性懸濁液に、酸化性気体を吹き込むことによって得られるオキシ水酸化鉄を出発原料とする例を挙げることができる。
このオキシ水酸化鉄の種類としては、α−FeOOHが好ましく、その製法としては、第一鉄塩を水酸化アルカリで中和してFe(OH)2の水性懸濁液とし、この懸濁液に酸化性ガスを吹き込んで針状のα−FeOOHとする第一の製法がある。一方、第一鉄塩を炭酸アルカリで中和してFeCO3の水性懸濁液とし、この懸濁液に酸化性気体を吹き込んで紡錘状のα−FeOOHとする第二の製法がある。このようなオキシ水酸化鉄は第一鉄塩水溶液とアルカリ水溶液とを反応させて水酸化第一鉄を含有する水溶液を得て、これを空気酸化等により酸化して得られたものであることが好ましい。この際、第一鉄塩水溶液にNi塩や、Ca塩、Ba塩、Sr塩等のアルカリ土類元素の塩、Cr塩、Zn塩などを共存させても良く、このような塩を適宜選択して用いることによって粒子形状(軸比)などを調製することができる。
本発明において、平板状強磁性粉末として、強磁性六方晶フェライト粉末を用いることが好ましい。
強磁性六方晶フェライト粉末としてバリウムフェライト、ストロンチウムフェライト、鉛フェライト、カルシウムフェライトの各置換体、Co置換体等がある。具体的にはマグネトプランバイト型のバリウムフェライト及びストロンチウムフェライト、スピネルで粒子表面を被覆したマグネトプランバイト型フェライト、更に一部スピネル相を含有したマグネトプランバイト型のバリウムフェライト及びストロンチウムフェライト等が挙げられ、その他所定の原子以外にAl、Si、S、Sc、Ti、V、Cr、Cu、Y、Mo、Rh、Pd、Ag、Sn、Sb、Te、Ba、Ta、W、Re、Au、Hg、Pb、Bi、La、Ce、Pr、Nd、P、Co、Mn、Zn、Ni、Sr、B、Ge、Nb、Zrなどの原子を含んでもかまわない。一般にはCo−Ti、Co−Ti−Zr、Co−Ti−Zn、Ni−Ti−Zn、Nb−Zn−Co、Sb−Zn−Co、Nb−Zn等の元素を添加した物を使用することができる。原料・製法によっては特有の不純物を含有するものもある。
磁気抵抗ヘッドで再生する場合は、低ノイズにする必要があり、板径は10〜40nmが好ましい。上記範囲内にあると、熱揺らぎの影響を受けず安定な磁化が望めるとともに、ノイズが低いため、高密度磁気記録に好適であり、好ましい。
この粒子サイズ範囲のSBET(BET法による比表面積)は10〜200m2/gを示す。比表面積は概ね粒子板径と板厚からの算術計算値と符号する。結晶子サイズは好ましくは50〜450Å、より好ましくは100〜350Åである。
磁性層に用いる結合剤としてはポリウレタン樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂、塩化ビニル系樹脂、スチレン、アクリロニトリル、メチルメタクリレートなどを共重合したアクリル系樹脂、ニトロセルロースなどのセルロース系樹脂、エポキシ樹脂、フェノキシ樹脂、ポリビニルアセタール、ポリビニルブチラールなどのポリビニルアルキラール樹脂などから単独あるいは複数の樹脂を混合して用いることができる。これらの中で好ましいのはポリウレタン樹脂、アクリル系樹脂、セルロース系樹脂、塩化ビニル系樹脂である。
結合剤の分子量は重量平均分子量で10,000〜200,000が好ましく、20,000〜100,000が更に好ましい。この範囲内にあると、塗膜強度が十分であり、耐久性が良好であり、また分散性が向上するので好ましい。
ポリエステルジオールは耐加水分解性の観点で分岐側鎖をもつもの、芳香族、脂環族の原料から得られるものが好ましい。
これらの長鎖ジオールは複数の種類のものを併用、混合して用いることもできる。
ポリウレタン樹脂のウレタン基濃度は1〜5meq/gが好ましく、1.5〜4.5が更に好ましい。この範囲より少ないと力学強度が小さく、多すぎると溶液粘度が高く分散性が低下する。
ポリウレタン樹脂のガラス転移温度は0〜200℃が好ましく、更には40〜160℃である。この範囲より低いと耐久性が低下し、高すぎるとカレンダー成形性が低下し電磁変換特性が低下する。
共重合モノマーとしては酢酸ビニル、プロピオン酸ビニルなどの脂肪酸ビニルエステル類、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、イソプロピル(メタ)アクリレート、ブチル(メタ)アクリレート、ベンジル(メタ)アクリレートなどのアクリレート、メタクリレート類、アリルメチルエーテル、アリルエチルエーテル、アリルプロピルエーテル、アリルブチルエーテルなどのアルキルアリルエーテル類、その他スチレン、α−メチルスチレン、塩化ビニリデン、アクリロニトリル、エチレン、ブタジエン、アクリルアミド、更に官能基をもつ共重合モノマーとしてビニルアルコール、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコール(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、3−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、ポリプロピレングリコール(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシエチルアリルエーテル、2−ヒドロキシプロピルアリルエーテル、3−ヒドロキシプロピルアリルエーテル、p−ビニルフェノール、マレイン酸、無水マレイン酸、アクリル酸、メタクリル酸、グリシジル(メタ)アクリレート、アリルグリシジルエーテル、ホスホエチル(メタ)アクリレート、スルホエチル(メタ)アクリレート、p−スチレンスルホン酸、及びこれらのNa塩、K塩などが用いられる。
塩化ビニル系樹脂中の塩化ビニルモノマーの組成は60〜95重量%が好ましい。上記範囲内にあると、良好な力学強度が得られると共に、溶剤溶解性が良好で、好適な溶液粘度のために良好な分散性が得られるので好ましい。
好ましい重合度は200〜600、更に好ましくは240〜450である。この範囲内にあると、良好な力学強度が得られると共に、好適な溶液粘度のために良好な分散性が得られるので好ましい。
具体的にはトリメチロールプロパン(TMP)にTDI(トリレンジイソシアネート)を3モル付加した化合物、TMPにHDI(ヘキサメチレンジイソシアネート)を3モル付加した化合物、TMPにIPDI(イソホロンジイソシアネート)を3モル付加した化合物、TMPにXDI(キシリレンジイソシアネート)を3モル付加した化合物、などアダクト型ポリイソシアネート化合物。TDIの縮合イソシアヌレート型3量体、TDIの縮合イソシアヌレート5量体、TDIの縮合イソシアヌレート7量体、及びこれらの混合物。HDIのイソシアヌレート型縮合物、IPDIのイソシアヌレート型縮合物。さらにクルードMDIなどがある。
これらの中で好ましいのはTMPにTDIを3モル付加した化合物、TDIのイソシアヌレート型3量体などである。
硬化剤は結合剤100重量部に対して0〜80重量部添加するのが好ましい。上記範囲内にあると分散性が良好であるので好ましい。
これら添加剤としては、例えば、二硫化モリブデン、二硫化タングステン、グラファイト、窒化ホウ素、フッ化黒鉛、シリコーンオイル、極性基を持つシリコーン、脂肪酸変性シリコーン、フッ素含有シリコーン、フッ素含有アルコール、フッ素含有エステル、ポリオレフィン、ポリグリコール、ポリフェニルエーテル、フェニルホスホン酸、ベンジルホスホン酸基、フェネチルホスホン酸、α−メチルベンジルホスホン酸、1−メチル−1−フェネチルホスホン酸、ジフェニルメチルホスホン酸、ビフェニルホスホン酸、ベンジルフェニルホスホン酸、α−クミルホスホン酸、トルイルホスホン酸、キシリルホスホン酸、エチルフェニルホスホン酸、クメニルホスホン酸、プロピルフェニルホスホン酸、ブチルフェニルホスホン酸、ヘプチルフェニルホスホン酸、オクチルフェニルホスホン酸、ノニルフェニルホスホン酸等の芳香族環含有有機ホスホン酸およびそのアルカリ金属塩、オクチルホスホン酸、2−エチルヘキシルホスホン酸、イソオクチルホスホン酸、イソノニルホスホン酸、イソデシルホスホン酸、イソウンデシルホスホン酸、イソドデシルホスホン酸、イソヘキサデシルホスホン酸、イソオクタデシルホスホン酸、イソエイコシルホスホン酸等のアルキルホスホン酸およびそのアルカリ金属塩、リン酸フェニル、リン酸ベンジル、リン酸フェネチル、リン酸α−メチルベンジル、リン酸1−メチル−1−フェネチル、リン酸ジフェニルメチル、リン酸ビフェニル、リン酸ベンジルフェニル、リン酸α−クミル、リン酸トルイル、リン酸キシリル、リン酸エチルフェニル、リン酸クメニル、リン酸プロピルフェニル、リン酸ブチルフェニル、リン酸ヘプチルフェニル、リン酸オクチルフェニル、リン酸ノニルフェニル等の芳香族リン酸エステルおよびそのアルカリ金属塩、リン酸オクチル、リン酸2−エチルヘキシル、リン酸イソオクチル、リン酸イソノニル、リン酸イソデシル、リン酸イソウンデシル、リン酸イソドデシル、リン酸イソヘキサデシル、リン酸イソオクタデシル、リン酸イソエイコシル等のリン酸アルキルエステルおよびそのアルカリ金属塩、アルキルスルホン酸エステルおよびそのアルカリ金属塩、フッ素含有アルキル硫酸エステルおよびそのアルカリ金属塩、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘン酸、ステアリン酸ブチル、オレイン酸、リノール酸、リノレン酸、エライジン酸、エルカ酸等の炭素数10〜24の不飽和結合を含んでも分岐していてもよい一塩基性脂肪酸およびこれらの金属塩、またはステアリン酸ブチル、ステアリン酸オクチル、ステアリン酸アミル、ステアリン酸イソオクチル、ミリスチン酸オクチル、ラウリル酸ブチル、ステアリン酸ブトキシエチル、アンヒドロソルビタンモノステアレート、アンヒドロソルビタンジステアレート、アンヒドロソルビタントリステアレート等の炭素数10〜24の不飽和結合を含んでも分岐していてもよい一塩基性脂肪酸と炭素数2〜22の不飽和結合を含んでも分岐していてもよい1〜6価アルコール、炭素数12〜22の不飽和結合を含んでも分岐していてもよいアルコキシアルコールまたはアルキレンオキサイド重合物のモノアルキルエーテルのいずれか一つとからなるモノ脂肪酸エステル、ジ脂肪酸エステルまたは多価脂肪酸エステル、炭素数2〜22の脂肪酸アミド、炭素数8〜22の脂肪族アミンなどが使用できる。また、上記炭化水素基以外にもニトロ基およびF、Cl、Br、CF3、CCl3、CBr3等の含ハロゲン炭化水素等炭化水素基以外の基が置換したアルキル基、アリール基、アラルキル基を持つものでもよい。
これらの添加物の具体例としては、例えば、日本油脂社製:NAA−102、ヒマシ油硬化脂肪酸、NAA−42、カチオンSA、ナイミーンL−201、ノニオンE−208、アノンBF、アノンLG、竹本油脂社製:FAL−205、FAL−123、新日本理化社製:エヌジエルブOL、信越化学社製:TA−3、ライオンアーマー社製:アーマイドP、ライオン社製:デュオミンTDO、日清製油社製:BA−41G、三洋化成社製:プロフアン2012E、ニューポールPE61、イオネットMS−400等が挙げられる。
カーボンブラックの種類はゴム用ファーネス、ゴム用サーマル、カラー用ブラック、アセチレンブラック等を用いることができる。放射線硬化層のカーボンブラックは所望する効果によって、以下のような特性を最適化すべきであり、併用することでより効果が得られることがある。
本発明の磁気記録媒体は、放射線硬化層と磁性層との間に結合剤および非磁性粉末を含む非磁性層を有していてもよい。非磁性層に使用できる非磁性粉末は、無機物質でも有機物質でもよい。また、非磁性層には非磁性粉末と共に、必要に応じてカーボンブラックを混合してもよい。
次に非磁性層に関する詳細な内容について説明する。
本発明の磁気記録媒体は、平滑化層を設けた非磁性支持体上に結合剤及び非磁性粉末を含む非磁性層(下層)を有していてもよい。
非磁性層には、下層が実質的に非磁性である範囲で磁性粉末を使用してもよいが、非磁性粉末を用いることが好ましい。
非磁性層に使用できる非磁性粉末は、無機物質でも有機物質でもよい。また、カーボンブラック等も使用できる。無機物質としては、例えば金属、金属酸化物、金属炭酸塩、金属硫酸塩、金属窒化物、金属炭化物、金属硫化物などが挙げられる。
非磁性粉末の結晶子サイズは、4nm〜1μmが好ましく、40〜100nmがさらに好ましい。結晶子サイズが4nm〜1μmの範囲であれば、分散が困難になることもなく、また好適な表面粗さを有するため好ましい。
これら非磁性粉末の平均粒径は、5nm〜2μmが好ましいが、必要に応じて平均粒径の異なる非磁性粉末を組み合わせたり、単独の非磁性粉末でも粒径分布を広くしたりして同様の効果をもたせることもできる。とりわけ好ましい非磁性粉末の平均粒径は、10〜200nmである。5nm〜2μmの範囲であれば、分散も良好で、かつ好適な表面粗さを有するため好ましい。
ジブチルフタレート(DBP)を用いた吸油量は、好ましくは5〜100ml/100g、より好ましくは10〜80ml/100g、さらに好ましくは20〜60ml/100gである。
比重は好ましくは1〜12、より好ましくは3〜6である。タップ密度は好ましくは0.05〜2g/ml、より好ましくは0.2〜1.5g/mlである。タップ密度が0.05〜2g/mlの範囲であれば、飛散する粒子が少なく操作が容易であり、また装置にも固着しにくくなる傾向がある。
非磁性粉末の含水率は、好ましくは0.1〜5重量%、より好ましくは0.2〜3重量%、さらに好ましくは0.3〜1.5重量%である。含水量が0.1〜5重量%の範囲であれば、分散も良好で、分散後の塗料粘度も安定するため好ましい。
強熱減量は、20重量%以下であることが好ましく、強熱減量が小さいものが好ましい。
非磁性粉末の25℃での水への湿潤熱は、20〜60μJ/cm2(200〜600erg/cm2)の範囲にあることが好ましい。また、この湿潤熱の範囲にある溶媒を使用することができる。
100〜400℃での表面の水分子の量は1〜10個/100Åが適当である。水中での等電点のpHは、3〜9の間にあることが好ましい。
本発明に用いることのできる非磁性支持体としては、二軸延伸を行ったポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリアミド、ポリアミドイミド、芳香族ポリアミド等の公知のものが挙げられる。これらの中でもポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリアミドが好ましい。
これらの支持体はあらかじめコロナ放電、プラズマ処理、易接着処理、熱処理などを行ってもよい。また、本発明に用いることのできる非磁性支持体の表面粗さはカットオフ値0.25mmにおいて中心平均粗さRa3〜10nmが好ましい。
一般に、コンピュータデータ記録用の磁気テープは、ビデオテープ、オーディオテープに比較して繰り返し走行性が強く要求される。このような高い保存安定性を維持させるために、非磁性支持体の非磁性層および磁性層が設けられた面とは反対の面にバックコート層を設けることもできる。バックコート層用塗料は、研磨剤、帯電防止剤などの粒子成分と結合剤とを有機溶媒に分散させる。粒状成分として各種の無機顔料やカーボンブラックを使用することができる。また、結合剤としては、例えば、ニトロセルロース、フェノキシ樹脂、塩化ビニル系樹脂、ポリウレタン等の樹脂を単独またはこれらを混合して使用することができる。
本発明で用いられる磁気記録媒体の構成において、放射線硬化層の厚さは、上述のとおり0.1〜1.0μmの範囲が好ましく、0.3〜0.7μmが更に好ましい。
非磁性支持体の好ましい厚さは、3〜80μmである。
非磁性支持体の非磁性層および磁性層が設けられた面とは反対側の面に設けられたバックコート層の厚さは、好ましくは0.1〜1.0μm、より好ましくは0.2〜0.8μmである。
本発明で用いられる磁気記録媒体の磁性層塗布液を製造する工程は、少なくとも混練工程、分散工程、およびこれらの工程の前後に必要に応じて設けた混合工程からなる。個々の工程はそれぞれ2段階以上に分かれていてもかまわない。本発明で用いられる強磁性六方晶フェライト粉末または強磁性金属粉末、非磁性粉末、結合剤、カーボンブラック、研磨材、帯電防止剤、潤滑剤、溶剤などすべての原料はどの工程の最初または途中で添加してもかまわない。また、個々の原料を2つ以上の工程で分割して添加してもかまわない。例えば、ポリウレタンを混練工程、分散工程、分散後の粘度調整のための混合工程で分割して投入してもよい。本発明の目的を達成するためには、従来の公知の製造技術を一部の工程として用いることができる。混練工程ではオープンニーダ、連続ニーダ、加圧ニーダ、エクストルーダなど強い混練力をもつものを使用することが好ましい。ニーダを用いる場合は磁性粉末または非磁性粉末と結合剤のすべてまたはその一部(但し、全結合剤の30%以上が好ましい)および強磁性粉末100重量部に対し15〜500重量部の範囲で混練処理される。これらの混練処理の詳細については特開平1−106338号公報、特開平1−79274号公報に記載されている。また、磁性層用液および非磁性層用液を分散させるには、ガラスビーズを用いることができる。このようなガラスビーズは、高比重の分散メディアであるジルコニアビーズ、チタニアビーズ、スチールビーズが好適である。これら分散メディアの粒径と充填率は最適化して用いられる。分散機は公知のものを使用することができる。
乾燥風の温度、風量、塗布速度を制御することで塗膜の乾燥位置を制御できるようにすることが好ましく、塗布速度は20〜1,000m/分、乾燥風の温度は60℃以上が好ましい。また磁石ゾーンに入る前に適度の予備乾燥を行うこともできる。
本発明の磁気記録媒体は、全ての面内方向で湿度膨張係数が−15ppm〜15ppm/%RHであることが好ましく、0〜15ppm/%RHであることがより好ましく、0〜10ppm/%RHであることがさらに好ましい。
磁性層中に含まれる残留溶媒は好ましくは100mg/m2以下、さらに好ましくは10mg/m2以下である。塗布層が有する空隙率は非磁性層、磁性層とも好ましくは30容量%以下、さらに好ましくは20容量%以下である。空隙率は高出力を果たすためには小さい方が好ましいが、目的によってはある値を確保した方が良い場合がある。例えば、繰り返し用途が重視されるディスク媒体では空隙率が大きい方が保存安定性は好ましいことが多い。
本発明の磁気記録媒体は、磁気記録媒体に磁気記録された信号を再生するヘッドについては特に制限はないが、MRヘッドのために用いることが好ましい。本発明の磁気記録媒体の再生にMRヘッドを用いる場合、MRヘッドには特に制限はなく、例えばGMRヘッドやTMRヘッドを用いることもできる。また、磁気記録に用いるヘッドは特に制限されないが、飽和磁化量が好ましくは1.0T以上であり、1.5T以上であることがより好ましい。
なお、実施例中の「部」は、断らない限り「重量部」の意味である。
[ポリエステルアクリレートの合成]
表1に示した原料及び酢酸亜鉛0.001モル、メトキシハイドロキノン0.002モルを還流式冷却器、撹拌機を具備した容器にトルエン50重量%溶液で110℃で5時間加熱し、脱水縮合反応を行った。得られた反応物は酸価及びH−NMRで解析し、未反応カルボン酸が3モル%以下であることを確認した。
得られたポリエステルアクリレートA〜Mの組成及び放射線硬化官能基数を表1に示す。
針状強磁性合金粉末(Fe89atm%、Co5atm%、Y6atm%、Hc;175kA/m(2,200Oe)、BET比表面積;70m2/g、長軸長;20nm、針状比;3、σs;125A・m2/kg(emu/g))100部をオープンニーダーで10分間粉砕し、次いでSO3Na含有ポリウレタン溶液(固形分30%、SO3Na含量70μeq/g、重量平均分子量8万)を10部(固形分)加え、更にシクロヘキサノン30部を加えで60分間混練した。
次いで、
研磨剤(Al2O3 粒子サイズ0.15μm) 2部
カーボンブラック (粒子サイズ 20nm) 2部
メチルエチルケトン/トルエン=1/1 200部
を加えてサンドミルで120分間分散した。これに
ブチルステアレート 2部
ステアリン酸 1部
メチルエチルケトン 50部
を加え、さらに20分間撹拌混合したあと、1μmの平均孔径を有するフィルターを用いて濾過し、磁性塗料を調製した。
その後、放射線硬化層の上に磁性塗料を乾燥後の厚みがそれぞれ0.5μmになるように、リバースロールを用いて塗布した。磁性塗料が未乾燥の状態で5,000ガウスのCo磁石と4,000ガウスのソレノイド磁石で磁場配向を行ない、溶剤を乾燥したものを金属ロール−金属ロール−金属ロール−金属ロール−金属ロール−金属ロール−金属ロールの組み合せによるカレンダー処理を(速度100m/min、線圧300kg/cm、温度90℃)で行なった後1/2インチ幅にスリットして磁気テープを得た。
磁性体として針状強磁性合金粉末の代わりに下記の強磁性板状六方晶フェライト粉末を用いた以外は実施例1と同様に磁気テープを作成した。
強磁性板状六方晶フェライト粉末((Ba/Fe/Co/Zn=1/9.1/0.2/0.8 モル比)、Hc;195kA/m(2450Oe)、板径;10nm、BET比表面積;58m2/g、σs;50A・m2/kg(emu/g)
ポリエステルアクリレートとして、ポリエステルアクリレートAの代わりにを表2に示したものを用いた以外は実施例1と同様にして磁気テープを作成した。
磁性体として表2に記載した長軸長の針状強磁性合金粉末を用いた以外は実施例1と同様の方法で磁気テープを作成した。
(実施例10、12)
磁性体として表2に記載した板径の強磁性板状六方晶フェライト粉末を用いた以外は実施例2と同様の方法で磁気テープを作成した。
磁性体及びポリエステルアクリレートを表2に記載したものを用いた以外は実施例1と同様の方法で磁気テープを作成した。
実施例1〜12、比較例1〜11で使用したポリエステルアクリレート及び磁性体並びに作製した磁気テープの評価結果を表2に示す。
[磁性層塗布液の調製]
実施例1と同様の方法で作成した。
[非磁性塗布液の調製]
α−Fe2O3(平均粒径0.15μm、SBET52m2/g、表面処理Al2O3、SiO2、pH6.5〜8.0)100部をオープンニーダーで10分間粉砕し、次いでSO3Na含有ポリウレタン溶液(固形分30%、SO3Na含量70μeq/g、重量平均分子量8万)15部(固形分)を加え、更にシクロヘキサノンを30部を加えて60分間混練した。
次いで
メチルエチルケトン/シクロヘキサノン=6/4 200部
を加えてサンドミルで120分間分散した。これに
ブチルステアレート 2部
ステアリン酸 1部
メチルエチルケトン 50部
を加え、さらに20分間撹拌混合したあと、1μmの平均孔径を有するフィルターを用いて濾過し、下層用塗料を調製した。
その後、放射線硬化層の上に非磁性塗料を、さらにその上に磁性塗料を乾燥後の厚みがそれぞれ1.0μm、0.1μmになるように、リバースロールを用いて同時重層塗布した。磁性塗料が未乾燥の状態で5,000ガウスのCo磁石と4,000ガウスのソレノイド磁石で磁場配向を行ない、溶剤を乾燥したものを金属ロール−金属ロール−金属ロール−金属ロール−金属ロール−金属ロール−金属ロールの組み合せによるカレンダー処理を(速度100m/min、線圧300kg/cm、温度90℃)で行なった後1/2インチ幅にスリットして磁気テープを作成した。
磁性塗料を実施例2と同様のものを用いた以外は実施例13と同様の方法で磁気テープを作成した。
ポリエステルアクリレートAをポリエステルアクリレートHとした以外は実施例13と同様の方法で磁気テープを作成した。
(比較例13)
ポリエステルアクリレートAをポリエステルアクリレートHとした以外は実施例14と同様の方法で作成した。
実施例13〜14、比較例12〜13で使用したポリエステルアクリレート及び磁性体並びに作製した磁気テープの評価結果を表3に示す。
(1)保存後耐久性
テープをリールに巻きつけた状態で60℃90%RH環境に30日間保存し、磁性層表面を以下の条件で摺動させ、摺動後の磁性層表面ダメージを観察し、以下のランクで評価した。
[摺動条件]
40℃80%RH環境にて磁性層面をSUS420部材に接触させて荷重50gをかけ、14mm/secで繰り返し100パス摺動させた。
[摺動後の磁性層表面ダメージ]
摺動後の磁性層表面を微分干渉顕微鏡(倍率50)で目視観察した。
[評価ランク]
優秀:摺動後の磁性層表面にダメージがなく摺動前と同等
良好:摺動後の磁性層表面に削れが見られるが100パス摺動できたもの
不良:100パス未満でSUS部材にはりつき停止したもの
テープをその幅方向に30mm、長手方向に5mm切り出したサンプルをTMA装置にセットして30℃30%RHで24時間エージングした。エージング後湿度30%〜80%RHにおける寸法変化をMD方向とTD方向で測定し湿度膨張係数を以下の式により求めた。
湿度膨張係数の単位はppm/%RHで示した。
ここで、MD方向とは磁気記録媒体の長手方向であり、TDとは磁気記録媒体の幅方向である。
デジタルオプチカルプロフィメーター(WYKO製HD2000)を用いてカットオフ0.25mmの条件で中心線粗さRaを調べた。
Claims (4)
- 非磁性支持体上に、放射線硬化性化合物含有層を放射線照射により硬化させた放射線硬化層及び強磁性微粉末を結合剤中に分散した磁性層を、この順に有する磁気記録媒体であって、
前記放射線硬化性化合物は分子内に脂環式骨格を有し、2〜3個の放射線硬化官能基をもつポリエステル(メタ)アクリレート化合物を含むことを特徴とする
磁気記録媒体。 - 非磁性支持体上に、放射線硬化性化合物含有層を放射線照射により硬化させた放射線硬化層、非磁性粉末を結合剤中に分散した非磁性層及び強磁性微粉末を結合剤中に分散した磁性層を、この順に有する磁気記録媒体であって、
前記放射線硬化性化合物は分子内に脂環式骨格を有し、2〜3個の放射線硬化官能基をもつポリエステル(メタ)アクリレート化合物を含むことを特徴とする
磁気記録媒体。 - 磁気記録媒体の全ての面内方向で湿度膨張係数が−15ppm〜15ppm/%RHである請求項1又は2記載の磁気記録媒体。
- 強磁性微粉末が長軸長20〜70nmの針状強磁性体又は板径10〜50nmの平板状磁性体である請求項1〜3いずれか1つに記載の磁気記録媒体。
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