JP2006040151A - 顔認証装置、顔認証方法および通行制御装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】外光などによる設置環境や設置条件の影響を受けずに、写真等の平面画像を利用しての他人の成り済ましをより高精度に防止することが可能となる顔認証装置を提供する。
【解決手段】被認証者の顔画像をカメラで撮影し、得られた顔画像を辞書情報と照合することにより当該被認証者が本人であるか否かを判定する顔認証装置において、カメラのレンズ中心点(視野角中心点)を被認証者の顔の特徴点と相対向させた後、カメラから被認証者の顔の特徴点までの距離を測定し、この測定した距離が適性値である場合、カメラから被認証者の顔の特徴点までの距離を測定する距離測定用センサの向きを移動させることにより、被認証者の顔の特徴点周辺の凹凸を検出し、凹凸が検出できた場合に顔照合処理を実行する。
【選択図】 図1
【解決手段】被認証者の顔画像をカメラで撮影し、得られた顔画像を辞書情報と照合することにより当該被認証者が本人であるか否かを判定する顔認証装置において、カメラのレンズ中心点(視野角中心点)を被認証者の顔の特徴点と相対向させた後、カメラから被認証者の顔の特徴点までの距離を測定し、この測定した距離が適性値である場合、カメラから被認証者の顔の特徴点までの距離を測定する距離測定用センサの向きを移動させることにより、被認証者の顔の特徴点周辺の凹凸を検出し、凹凸が検出できた場合に顔照合処理を実行する。
【選択図】 図1
Description
本発明は、たとえば、被認証者の顔画像を基に被認証者が本人であるか否かを認証する顔認証装置および顔認証方法に関する。
また、本発明は、たとえば、上記顔認証装置を用いて通行者の通行(たとえば、重要施設の入退室など)を制御する通行制御装置に関する。
また、本発明は、たとえば、上記顔認証装置を用いて通行者の通行(たとえば、重要施設の入退室など)を制御する通行制御装置に関する。
最近、たとえば、セキュリティ管理などにおいて、被認証者の顔画像を基に被認証者が本人であるか否かを認証する顔認証装置が開発されている。
一般に、この種の顔認証装置は、顔画像を入力するためのカメラやカラー液晶表示部などを備えた操作部と、認証処理などを行なうための認証エンジンやカメラ制御部などを備えた制御部とによって構成されていて、操作部のカメラからの入力画像を液晶表示部に表示しながら、被認証者の顔画像を取得して、顔の特徴点を抽出し、この抽出した特徴点を辞書情報として登録する。
一般に、この種の顔認証装置は、顔画像を入力するためのカメラやカラー液晶表示部などを備えた操作部と、認証処理などを行なうための認証エンジンやカメラ制御部などを備えた制御部とによって構成されていて、操作部のカメラからの入力画像を液晶表示部に表示しながら、被認証者の顔画像を取得して、顔の特徴点を抽出し、この抽出した特徴点を辞書情報として登録する。
その後は、カメラからの入力画像を液晶表示部に表示しながら、被認証者の顔画像を取得する度に、顔の特徴点を抽出して、この抽出した特徴点をあらかじめ登録された辞書情報と照合することにより、被認証者が本人であるか否かを認証するようになっている。
このような顔認証装置において、照明装置を用いて被認証者の顔部分に光を照射し、この光照射により顔部品の凹凸によって生じる陰影により、被認証者が人間であるか否かを判定する方法が知られている(たとえば、特許文献1参照)。
特開平11−339048号公報
しかし、従来の複数の照明装置を必要とする顔認証装置では以下のような問題がある。
(1)顔部品の凹凸を検出するために、照明装置で被認証者の顔部分に光を照射しているが、たとえば、太陽光や室内照明光などの外部光の影響を受けてしまうので、設置環境や設置場所が限定される。
(2)顔部品の凹凸を検出するために、照明装置で被認証者の顔部分に光を照射しているが、たとえば、太陽光や室内照明光などの外部光の影響を受ける場所に設置した場合、顔部品の凹凸を正しく検出ができない。
(3)照明装置を設置するために広範囲の設置スペースが必要となる。
(4)被認証者の顔部分に照明光を照射した画像と照明光を照射していない画像を撮影するため、顔照合の処理に時間がかかる。
そこで、本発明は、外光などによる設置環境や設置条件の影響を受けずに、写真等の平面画像を利用しての他人の成り済ましをより高精度に防止することが可能となる顔認証装置、顔認証方法および通行制御装置を提供することを目的とする。
本発明の顔認証装置は、被認証者の少なくとも顔画像を撮影して入力する画像入力手段と、この画像入力手段の角度を可変する角度可変手段と、前記画像入力手段から得られる顔画像から顔の特徴点を検出し、この検出した顔の特徴点の位置情報と前記画像入力手段の初期位置情報とから前記画像入力手段を駆動すべき角度と方向を算出する制御量算出手段と、この制御量算出手段により算出された角度と方向に基づき前記角度可変手段を制御することにより前記画像入力手段の視野角の中心点を前記顔の特徴点と相対向させる角度制御手段と、この角度制御手段により前記画像入力手段の視野角の中心点を前記顔の特徴点と相対向させた後、前記画像入力手段から前記被認証者の顔の特徴点までの距離を測定する距離測定手段と、この距離測定手段により測定された前記画像入力手段から前記被認証者の顔の特徴点までの距離が適性値であるか否かを判定する判定手段と、この判定手段による判定の結果、前記画像入力手段から前記被認証者の顔の特徴点までの距離が適性値である場合、前記画像入力手段から得られる顔画像とあらかじめ登録された辞書情報とを照合することにより当該被認証者が本人であるか否かを判定する照合手段とを具備している。
また、本発明の顔認証方法は、撮像手段を用いて被認証者の少なくとも顔画像を撮影して入力する画像入力ステップと、この画像入力ステップにより得られる顔画像から顔の特徴点を検出し、この検出した顔の特徴点の位置情報と前記撮像手段の初期位置情報とから前記撮像手段を駆動すべき角度と方向を算出する制御量算出ステップと、この制御量算出ステップにより算出された角度と方向に基づき前記撮像手段の角度を可変する角度可変手段を制御することにより前記撮像手段の視野角の中心点を前記顔の特徴点と相対向させる角度制御ステップと、この角度制御ステップにより前記撮像手段の視野角の中心点を前記顔の特徴点と相対向させた後、前記撮像手段から前記被認証者の顔の特徴点までの距離を測定する距離測定ステップと、この距離測定ステップにより測定された前記撮像手段から前記被認証者の顔の特徴点までの距離が適性値であるか否かを判定する判定ステップと、この判定ステップによる判定の結果、前記撮像手段から前記被認証者の顔の特徴点までの距離が適性値である場合、前記画像入力ステップにより得られる顔画像とあらかじめ登録された辞書情報とを照合することにより当該被認証者が本人であるか否かを判定する照合ステップとを具備している。
さらに、本発明の通行制御装置は、通行者の少なくとも顔画像を撮影して入力する画像入力手段と、この画像入力手段の角度を可変する角度可変手段と、前記画像入力手段から得られる顔画像から顔の特徴点を検出し、この検出した顔の特徴点の位置情報と前記画像入力手段の初期位置情報とから前記画像入力手段を駆動すべき角度と方向を算出する制御量算出手段と、この制御量算出手段により算出された角度と方向に基づき前記角度可変手段を制御することにより前記画像入力手段の視野角の中心点を前記顔の特徴点と相対向させる角度制御手段と、この角度制御手段により前記画像入力手段の視野角の中心点を前記顔の特徴点と相対向させた後、前記画像入力手段から前記通行者の顔の特徴点までの距離を測定する距離測定手段と、この距離測定手段により測定された前記画像入力手段から前記通行者の顔の特徴点までの距離が適性値であるか否かを判定する判定手段と、この判定手段による判定の結果、前記画像入力手段から前記通行者の顔の特徴点までの距離が適性値である場合、前記画像入力手段から得られる顔画像とあらかじめ登録された辞書情報とを照合することにより当該通行者が本人であるか否かを判定する照合手段と、この照合手段の判定結果に応じて当該通行者の通行を制御する通行制御手段とを具備している。
本発明によれば、画像入力手段の中心点を顔の特徴点と相対向させた後、画像入力手段から顔の特徴点までの距離を測定し、この測定した距離が適性値である場合に顔照合処理を実行することにより、外光などによる設置環境や設置条件の影響を受けずに、写真等の平面画像を利用しての他人の成り済ましをより高精度に防止することが可能となる顔認証装置、顔認証方法および通行制御装置を提供できる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1は、本実施の形態に係る顔認証装置を用いた通行制御装置の構成を概略的に示すものである。図1において、操作部1は、この例では、被認証者の顔画像(少なくとも顔を含んでいる画像)を撮影して入力する画像入力手段としてのビデオカメラ(以降、単にカメラと略称する)2、カメラ2の角度を可変する角度可変手段としてのカメラ駆動部3、カメラ2から被認証者の顔の特徴点までの距離を測定する距離測定手段としての距離測定用センサ4、距離測定用センサ4の角度を可変する第2の角度可変手段としてのセンサ駆動部5、カメラ2で入力された被認証者の顔画像や各種操作案内などを表示する案内手段としての表示部(たとえば、カラー液晶表示器)6、被認証者が自己固有の識別情報としてのID番号やパスワードなどを入力する入力手段としてのキーボード7、および、被認証者に対して各種音声案内などを行なう音声案内手段としてのスピーカ8を備えていて、被認証者の顔部分と相対向する部分に設置される。
図1は、本実施の形態に係る顔認証装置を用いた通行制御装置の構成を概略的に示すものである。図1において、操作部1は、この例では、被認証者の顔画像(少なくとも顔を含んでいる画像)を撮影して入力する画像入力手段としてのビデオカメラ(以降、単にカメラと略称する)2、カメラ2の角度を可変する角度可変手段としてのカメラ駆動部3、カメラ2から被認証者の顔の特徴点までの距離を測定する距離測定手段としての距離測定用センサ4、距離測定用センサ4の角度を可変する第2の角度可変手段としてのセンサ駆動部5、カメラ2で入力された被認証者の顔画像や各種操作案内などを表示する案内手段としての表示部(たとえば、カラー液晶表示器)6、被認証者が自己固有の識別情報としてのID番号やパスワードなどを入力する入力手段としてのキーボード7、および、被認証者に対して各種音声案内などを行なう音声案内手段としてのスピーカ8を備えていて、被認証者の顔部分と相対向する部分に設置される。
距離測定用センサ4は、たとえば、超音波を対象物(被認証者)に対し照射し、その反射波を拾うことによって起こるドップラー効果を利用し、当該センサ4(カメラ2)から被認証者の顔の特徴点(たとえば、鼻等)までの距離を求めるもので、後述するようにカメラ2のセンタライン上に設置される。
操作部1は制御部23に接続されている。すなわち、操作部1のカメラ2、カメラ駆動部3、距離測定用センサ4、センサ駆動部5、表示部6、キーボード7、スピーカ8は、それぞれカメラ制御部9、センサ制御部10、表示制御部11、キー入力制御部12、音声制御部13を介して主制御部(制御手段)14に接続されている。
照明手段としての照明灯15は、カメラ2による顔画像の撮影時に被認証者の顔部分を照明するもので、照明制御部16を介して主制御部14に接続されている。
距離測定手段としての人感センサ17は、カメラ2から被認証者までの距離を測定するもので、センサ制御部18を介して主制御部14に接続されている。人感センサ17は、たとえば、超音波を対象物(被認証者)に対し照射し、その反射波を拾うことによって起こるドップラー効果を利用し、当該センサ17(カメラ2)から被認証者までの距離(D/sinγ)を求めるようになっている。
距離測定手段としての人感センサ17は、カメラ2から被認証者までの距離を測定するもので、センサ制御部18を介して主制御部14に接続されている。人感センサ17は、たとえば、超音波を対象物(被認証者)に対し照射し、その反射波を拾うことによって起こるドップラー効果を利用し、当該センサ17(カメラ2)から被認証者までの距離(D/sinγ)を求めるようになっている。
主制御部14には、顔画像による照合処理を行なう照合手段としての照合処理部19、辞書記憶手段としての辞書記憶部20、および、ゲート制御部21がそれぞれ接続されている。辞書記憶部20には、たとえば、あらかじめ被認証者のID番号に対応させて複数の辞書情報が記憶(登録)されている。
このような構成において、カメラ2で入力された被認証者の顔画像、および、キーボード5で入力された被認証者のID番号は、カメラ制御部9、キー入力制御部12、主制御部14を介して照合処理部19へ送られる。照合処理部19は、入力されたID番号に対応する辞書情報を辞書記憶部20から選択し、この選択した辞書情報と入力された顔画像とを照合することにより被認証者が本人であるか否かを認証し、その認証結果を主制御部14へ送るようになっている。
主制御部14は、照合処理部19からの認証結果に基づき、ゲート制御部21を介して通行ゲート22の開閉制御を行なうことにより、被認証者(通行者)の通行を制御する。通行ゲート22は、たとえば、住宅の玄関に設置された入退出用ドア、あるいは、重要施設の入退出用ドアなどである。ここに、ゲート制御部21および通行ゲート22は通行制御手段を構成している。
図2は、操作部1の外観構成および操作部1に対する距離測定用センサ4、照明灯15および人感センサ17の配置の具体例を示すものである。すなわち、操作部1の前面には、カメラ2(カメラ駆動部3)、距離測定用センサ4(センサ駆動部5)、表示部6、キーボード7およびスピーカ8がそれぞれ設けられている。この場合、表示部6の下方にカメラ2(カメラ駆動部3)および距離測定用センサ4(センサ駆動部5)が設けられ、カメラ2の側部にキーボード7が設けられ、表示部6の側部にスピーカ8が設けられている。そして、操作部1の上部に照明灯15が配設され、操作部1の下部に人感センサ17が配設されている。
図3は、カメラ駆動部3およびセンサ駆動部5の具体的な構成例を模式的に示すものである。すなわち、カメラ支持体31にはカメラ2が固定されている。カメラ支持体31は、回転軸32に固定されていて、回転軸32とともに回動するようになっている。回転軸32には、カメラ支持体31の回転角を検出するカメラ用エンコーダ部33が同軸的に固定されている。カメラ用エンコーダ部33は、カメラ用無端ベルト34を介してカメラ用ステッピングモータ(以後、単にカメラ用モータと略称する)35で回転駆動される。
これにより、カメラ用モータ35の回転力がカメラ用エンコーダ部33に伝達され、カメラ用エンコーダ部33が回転することによりカメラ支持体31(カメラ2)が仰角方向(上下方向)に回動し、カメラ2のレンズ向き方向の角度が仰角方向に所定範囲変更可能となっている。なお、符号36はカメラ支持体31の初期位置を検知するカメラ用初期位置センサである。
カメラ支持体31(カメラ2)の初期位置は、カメラ2のレンズの中心点が所定角度上方を向いた状態に設定されている。この状態から、たとえば、所定の角度上方に回転させた状態が図4(a)である。
カメラ支持体31(カメラ2)の初期位置は、カメラ2のレンズの中心点が所定角度上方を向いた状態に設定されている。この状態から、たとえば、所定の角度上方に回転させた状態が図4(a)である。
また、センサ支持体37には距離測定用センサ4が固定されている。センサ支持体37は、回転軸32に固定されていて、回転軸32とともに回動するようになっている。回転軸32には、センサ支持体37の回転角を検出するセンサ用エンコーダ部38が同軸的に固定されている。センサ用エンコーダ部38は、センサ用無端ベルト39を介してセンサ用ステッピングモータ(以後、単にセンサ用モータと略称する)40で回転駆動される。
これにより、センサ用モータ40の回転力がセンサ用エンコーダ部38に伝達され、センサ用エンコーダ部38が回転することによりセンサ支持体37(距離測定用センサ4)がカメラ2と同様に仰角方向(上下方向)に回動し、距離測定用センサ4の向き方向の角度が仰角方向に所定範囲変更可能となっている。なお、符号41はセンサ支持体37の初期位置を検知するセンサ用初期位置センサである。
センサ支持体37(距離測定用センサ4)の初期位置は、カメラ2と同様、距離測定用センサ4の中心点が所定角度上方を向いた状態に設定されている。この状態から、たとえば、所定の角度上方に回転させた状態が図4(b)である。
センサ支持体37(距離測定用センサ4)の初期位置は、カメラ2と同様、距離測定用センサ4の中心点が所定角度上方を向いた状態に設定されている。この状態から、たとえば、所定の角度上方に回転させた状態が図4(b)である。
なお、上記説明では、カメラ2および距離測定用センサ4を仰角方向(上下方向)に回動駆動する手段について述べている。しかし、図示は省略するが、カメラ2および距離測定用センサ4を水平方向に回動駆動する手段も設けられている。
次に、このような構成において、カメラ2および距離測定用センサ4の中心合わせを主体にした動作を図5および図6に示すフローチャートを参照して説明する。
被認証者が操作部1の前に位置すると、人感センサ17が反応してその出力値が変動し、これにより主制御部14は被認証者が操作部1の前に位置したことを判別する(ステップS1)。
被認証者が操作部1の前に位置すると、人感センサ17が反応してその出力値が変動し、これにより主制御部14は被認証者が操作部1の前に位置したことを判別する(ステップS1)。
次に、主制御部14は、このときカメラ2で撮影された被認証者の顔画像をカメラ2の出力から取込み(ステップS2)、この取込んだ画像内に人物(被認証者)が存在するか否かをチェックする(ステップS3)。このチェックは、たとえば、人感センサ17が反応したと思われる部位を入力画像から判別することにより行なう。ここで人物の存在が検知できなかった場合はステップS1に戻る。
ステップS3で人物が検知できた場合、主制御部14は、入力画像から顔領域(顔画像)を切り出すことにより、顔が存在するか否かをチェックする(ステップS4)。このチェックは、たとえば、入力画像から顔の特徴情報として両目および両鼻孔を検出し、両目および両鼻孔が検出できたとき顔が存在すると判定する。ここで顔領域が切り出せなかった場合はステップS2に戻る。
ステップS4で顔領域が切り出せた場合、主制御部14は、入力画像内のどこに顔領域が存在するか、その顔領域の位置(顔画像位置)を算出し、この算出した位置情報からカメラ2の制御量を算出する(ステップS5)。なお、顔画像位置の算出は、たとえば、ステップS4で検出した両目および両鼻孔の位置情報などを用いて行なわれる。ここに、ステップS5の処理が本発明における制御量算出手段に対応している。
すなわち、一般にカメラのレンズの周辺部は画像の歪みが大きくなる傾向にあるため、顔画像の特徴点の位置が画像領域の中央部になるように、カメラ2の仰角および水平角を調整する。
カメラ2の仰角および水平角は、主制御部14内で演算された画像領域内の顔画像の特徴点が存在する位置の位置情報とカメラ2の初期位置とから、カメラ2の制御量、つまりカメラ2を動かすべき仰角θ、水平角γおよび駆動方向を算出する(ステップS5)。
カメラ2の仰角および水平角は、主制御部14内で演算された画像領域内の顔画像の特徴点が存在する位置の位置情報とカメラ2の初期位置とから、カメラ2の制御量、つまりカメラ2を動かすべき仰角θ、水平角γおよび駆動方向を算出する(ステップS5)。
次に、主制御部14は、ステップS5で求めた仰角θ、水平角γおよび駆動方向に基づきカメラ用モータ35を駆動する。このカメラ用モータ35の動力がカメラ用無端ベルト34およびカメラ支持体31を介してカメラ2の回転運動に変換される。また、この回転角は、カメラ用エンコーダ部33もしくはカメラ用モータ35の回転角自体により制御される(ステップS6)。ここに、ステップS6の処理が本発明における角度制御手段に対応している。
この動作により、カメラ2のセンタラインの延長線上(視野角の中心点)へ顔の特徴点を配置することが可能となる。したがって、最も歪みが少ない位置へ顔の特徴点を配置することができるため、安定した顔画像を取得することが可能となり、カメラ2のレンズによる画像歪みを削減することが可能となる。
また、あらかじめ記録されているカメラ2の仰角とカメラ2の移動仰角とを足し合わせることにより、最終的なカメラ2の仰角θがあらかじめ記録されているカメラ2の水平角とカメラ2の移動水平角とを足し合わせることにより、最終的なカメラ2の水平角γが得られる。
次に、主制御部14は、距離測定用センサ4から被認証者の顔の特徴点までの距離Lを求めるために、距離測定用センサ4がカメラ2のセンタライン上に位置するように、距離測定用センサ4の仰角および水平角を調整する。
距離測定用センサ4の仰角および水平角は、主制御部14内で演算された画像領域内の顔画像の特徴点が存在する位置の位置情報と距離測定用センサ4の初期位置とから、距離測定用センサ4の制御量、つまり距離測定用センサ4を動かすべき仰角θ、水平角γおよび駆動方向を算出する(ステップS7)。ここに、ステップS7の処理が本発明における制御量算出手段に対応している。
次に、主制御部14は、ステップS7で求めた仰角θ、水平角γおよび駆動方向に基づき距離測定用センサ4を駆動する。この距離測定用センサ4の動力がセンサ用無端ベルト39およびセンサ支持体37を介して距離測定用センサ4の回転運動に変換される。また、この回転角は、センサ用エンコーダ部38もしくはセンサ用モータ40の回転角自体により制御される(ステップS8)。ここに、ステップS8の処理が本発明における角度制御手段に対応している。
この動作により、カメラ2のセンタラインと距離測定用センサ4の光軸ラインとを一致させて、光軸ラインの延長線上へ顔の特徴点を配置し、距離測定用センサ4から被認証者の顔の特徴点までの距離Lを測定することが可能となる。
また、あらかじめ記録されている距離測定用センサ4の仰角とカメラ2の移動仰角とを足し合わせることにより、最終的な距離測定用センサ4の仰角θがあらかじめ記録されている距離測定用センサ4の水平角と距離測定用センサ4の移動水平角とを足し合わせることにより、最終的な距離測定用センサ4の水平角γが得られる。
なお、ステップS7,S8における距離測定用センサ4の角度変更は、ステップS5,S6におけるカメラ2の角度変更と同時に行なうようにしてもよい。
このようにして、カメラ2および距離測定用センサ4の角度変更を行なった後、主制御部14は、距離測定用センサ4を用いて、距離測定用センサ4から被認証者の顔の特徴点までの距離Lを測定し(ステップS9)、その測定した距離Lが適性値か否かをチェックする(ステップS10)。ここに、ステップS9の処理が本発明における距離測定手段に対応し、ステップS11の処理が本発明における判定手段に対応している。
すなわち、図7に示すように、角度変更後の距離測定用センサ4の仰角θと、距離測定用センサ4の水平角γと、本顔認証装置から被認証者までの距離Dと、距離Lとの関係は下記式で表現できる。また、横から見た本顔認証装置25と被認証者Mとの関係図を図8に示す。なお、図7において、原点位置にカメラ2および距離測定用センサ4が位置するものとし、XZ平面上に本顔認証装置が位置するものとする。
D=L×sinγ×cosθ
顔照合する被認証者Mが人物である場合、顔認証装置25から一定の距離Dmin以上離れている必要がある。最低距離Dminと距離Lとの関係は下記式で表現できる。
L≧Dmin÷cosθ÷sinγ
したがって、距離Lが一定値以上でない場合には、カメラ2から被認証者Mの顔の特徴点までの距離が不正であり、切り出された顔画像が人物以外の、たとえば、写真などの画像データによるなりすましかを判別できる。
D=L×sinγ×cosθ
顔照合する被認証者Mが人物である場合、顔認証装置25から一定の距離Dmin以上離れている必要がある。最低距離Dminと距離Lとの関係は下記式で表現できる。
L≧Dmin÷cosθ÷sinγ
したがって、距離Lが一定値以上でない場合には、カメラ2から被認証者Mの顔の特徴点までの距離が不正であり、切り出された顔画像が人物以外の、たとえば、写真などの画像データによるなりすましかを判別できる。
図9に示すように、距離L′にて顔画像が切り出された場合、距離測定用センサ4の仰角θ′と、距離測定用センサ4の水平角γ′と、本顔認証装置25から被認証物26までの距離D′との関係は、
D′=L′×cos(θ′)×sin(γ′)≦Dmin
となり、人物以外(たとえば、写真等)の照合によるなりすましかが判別できる。
D′=L′×cos(θ′)×sin(γ′)≦Dmin
となり、人物以外(たとえば、写真等)の照合によるなりすましかが判別できる。
ステップS10において、測定した距離Lが適性値である場合、すなわち、距離Lが一定値以上である場合、主制御部14は、距離測定用センサ4を用いて、被認証者の顔の特徴点周辺の凹凸を検出する(ステップS11)。ここに、ステップS11の処理が本発明における凹凸検出手段に対応している。
以下、顔の特徴点周辺の凹凸検出処理の第1の例について、図10に示すフローチャートを参照して詳細に説明する。
まず、主制御部14は、ステップS9と同様に、距離測定用センサ4を用いて、距離測定用センサ4から被認証者の顔の特徴点までの距離Lを測定する(ステップS21)。次に、主制御部14は、センサ駆動部5を制御することにより、距離測定用センサ4を、図11に示すように例えば仰角方向に+Δθほど回転移動させたときの距離L+Δθ、および、仰角方向に−Δθほど回転移動させたときの距離L−Δθ、また、図12に示すように例えば水平角方向に+Δγほど回転移動させたときの距離L+Δγ、および、例えば水平角方向に−Δγほど回転移動させたときの距離L−Δγをそれぞれ測定し(ステップS22〜S25)、この測定した各距離を先に求めた距離Lとそれぞれ比較することで、顔の特徴点周辺における顔特有の凹凸を検出する(ステップS26)。
まず、主制御部14は、ステップS9と同様に、距離測定用センサ4を用いて、距離測定用センサ4から被認証者の顔の特徴点までの距離Lを測定する(ステップS21)。次に、主制御部14は、センサ駆動部5を制御することにより、距離測定用センサ4を、図11に示すように例えば仰角方向に+Δθほど回転移動させたときの距離L+Δθ、および、仰角方向に−Δθほど回転移動させたときの距離L−Δθ、また、図12に示すように例えば水平角方向に+Δγほど回転移動させたときの距離L+Δγ、および、例えば水平角方向に−Δγほど回転移動させたときの距離L−Δγをそれぞれ測定し(ステップS22〜S25)、この測定した各距離を先に求めた距離Lとそれぞれ比較することで、顔の特徴点周辺における顔特有の凹凸を検出する(ステップS26)。
このとき検出した凹凸の情報が、顔の特徴点固有の情報、たとえば、顔の上下方向であれば、図13(a)および図14(a)に示すように、鼻の頭と鼻根部と唇の間との関係、顔の水平方向であれば、図13(b)および図14(b)に示すように、鼻の頭と頬との間の関係、を調べることにより、顔画像として切り出された被認証物が人物かそれ以外の写真等の画像データによるなりすましかを判別できる。ここに、図13は被認証物が人物Mである場合の凹凸検出の状態を示し、図14は人物以外の被認証物26である場合の凹凸検出の状態を示している。
なお、ステップS26のように、仰角方向において、LとL+Δθとの比較、LとL−Δθとの比較のように、2点での距離の比較により凹凸を検出するのではなく、仰角θを軸に−Δθ〜+Δθの移動を行なう間、連続的に距離を測定することで、凹凸を検出してもよい。
また、距離測定用センサ4の光軸ラインの延長線上へ顔の特徴点を一致させた後、凹凸を検出するために距離測定用センサ4を回転移動させる方向は、上下方向や水平方向でなくてもよく、たとえば、その中間方向、あるいは、いずれか一方の方向であってもよい。
また、凹凸の検出は、距離測定用センサ4が顔の特徴点に向いた後ではなく、距離測定用センサ4の仰角と水平角を調整し、距離測定用センサ4の光軸ラインが顔の特徴点に向く過程で、距離測定用センサ4と顔の特徴点周辺のある特徴点との距離を測定し、顔の特徴点との距離Lを比較することで、顔の特徴点周辺における凹凸の検出を行なってもよい。
さらに、カメラ2および距離測定用センサ4のセンタライン上に被認証者の顔の特徴点が来るようにガイダンスすれば、カメラ2と距離測定用センサ4の向きを移動させることなく、カメラ2と距離測定用センサ4の向きを固定させたまま、カメラ2と顔の特徴点までの距離Lを測定できる。また、ガイダンスにより、被認証者に顔の向きを移動させれば、カメラ2と距離測定用センサ4を固定させたまま、カメラ2と顔の特徴点までの距離Lと、顔の特徴点と特徴点周辺の凹凸を検出できる。
次に、主制御部14は、ステップS11において顔の特徴点周辺の凹凸が検出されたか否かをチェックし(ステップS12)、顔の特徴点周辺の凹凸が検出された場合、照合処理部19による顔照合処理を実施する(ステップS13)。顔照合処理には、ID番号やパスワードの入力を必要とする1対1照合と、ID番号やパスワードの入力を必要としない1対N照合とがある。
1対1照合の場合、あらかじめ被認証者がキーボード7からID番号を入力しておくことにより、カメラ2が取込んだ顔画像から特徴情報を抽出するとともに、先に入力されたID番号に対応する辞書情報を辞書記憶部20から選択し、この選択した辞書情報と上記抽出した特徴情報とを照合することにより、被認証者が本人であるか否かを判定し、その判定結果を主制御部14へ送る。
1対N照合の場合、ID番号の入力は行なわず、カメラ2が取込んだ顔画像から特徴情報を抽出し、この抽出した特徴情報を辞書記憶部20に登録されている全ての辞書情報とそれぞれ照合することにより、被認証者が本人であるか否かを判定し、その判定結果を主制御部14へ送る。
主制御部14は、照合処理部19から判定結果を受けると、その判定結果を参照することにより認証成功か否かを判定し、認証成功の場合、すなわち、入力された顔画像と辞書情報とが一致した場合、操作部1のスピーカ8に認証成功の音声案内を出力するとともに、表示部6に認証終了の案内を表示して、ゲート制御部21にゲート開放命令を送る。ゲート制御部21は、主制御部14からのゲート開放命令を受けると、通行ゲート22を開放し、被認証者(通行者)の通行を許可する。
一方、認証不成功の場合、すなわち、入力された顔画像と辞書情報とが不一致の場合、主制御部14は、操作部1のスピーカ8に認証不成功の音声案内を出力するとともに、表示部6に認証未終了の案内を表示して、当該認証処理を終了する。
なお、ステップS12におけるチェックの結果、顔の特徴点周辺の凹凸が検出されなかった場合、あるいは、ステップS10におけるチェックの結果、測定した距離Lが適性値でない場合、主制御部14は、照合処理部19による顔照合処理を行なわないよう制御するとともに、操作部1の表示部6およびスピーカ8により、たとえば、写真等によるなりすましであるから照合不可能である旨の案内を行ない、当該認証処理を終了する(ステップS14)。
次に、顔の特徴点周辺の凹凸検出処理の第2の例について説明する。
第2の例においては、第1の例のように1つの距離測定用センサ4をカメラ2のセンタライン上に配設せず、複数個の距離測定用センサを用いることにより、カメラ2から顔の特徴点までの距離Lおよび顔の特徴点と特徴点周辺の凹凸を検出するものであり、以下、具体的に説明する。
第2の例においては、第1の例のように1つの距離測定用センサ4をカメラ2のセンタライン上に配設せず、複数個の距離測定用センサを用いることにより、カメラ2から顔の特徴点までの距離Lおよび顔の特徴点と特徴点周辺の凹凸を検出するものであり、以下、具体的に説明する。
たとえば、図15に示すように、2個の距離測定用センサ4a,4bをカメラ2のセンタラインと垂直な平面上に配設し、図17に示すフローチャートにしたがった処理を実行する。
すなわち、ステップS4で顔領域が切り出せた場合、主制御部14は、距離測定用センサ4a,4bの光軸ラインを被認証者Mの顔の特徴点に向け、距離測定用センサ4aから顔の特徴点までの距離Lb1と、距離測定用センサ4bから顔の特徴点までの距離Lb2をそれぞれ求め、この求めた距離Lb1,Lb2に基づきカメラ2から顔の特徴点までの距離Lを算出する(ステップS31)。
前述したように、カメラ2から顔の特徴点までの距離Lが一定値以上でない場合には、カメラ2から顔の特徴点までの距離は不正であり、顔画像として切り出した被認証物が人物以外の被認証物26であることがわかる。
前述したように、カメラ2から顔の特徴点までの距離Lが一定値以上でない場合には、カメラ2から顔の特徴点までの距離は不正であり、顔画像として切り出した被認証物が人物以外の被認証物26であることがわかる。
次に、主制御部14は、距離測定用センサ4a,4bを同一の移動量で、たとえば、図15に示すように、カメラ2のセンタラインと垂直な平面上に距離測定用センサ4a,4bがある場合、上下方向に距離±ΔZ、水平方向に±ΔX、それぞれ振らす(移動する)ことにより(ステップS32)、距離測定用センサ4aを顔の特徴点に向けたときの水平角γb1、距離測定用センサ4bを顔の特徴点に向けたときの水平角γb2、距離測定用センサ4aを顔の特徴点に向けたときの仰角θb1、距離測定用センサ4bを顔の特徴点に向けたときの仰角θb2をそれぞれ測定し、これら各測定値γb1,γb2,θb1,θb2と距離測定用センサ4aから顔の特徴点までの距離Lb1、距離測定用センサ4bから顔の特徴点までの距離Lb2との関係をそれぞれ比較することにより、顔の特徴点と特徴点周辺の凹凸を検出する(ステップS33)。これらγb1,γb2,θb1,θb2,Lb1,Lb2の間には下記式の関係がある。
Lb1×cosθb1×sinγb1=Lb2×cosθb2×sinγb2
たとえば、距離測定用センサ4a,4bの向きを図16に示すように水平方向にΔX移動させた場合、距離測定用センサ4aの水平角γb1′と、距離測定用センサ4bの水平角γb2′と、距離測定用センサ4aと被測定物までの距離Lb1′と、距離測定用センサ4bと被測定物までの距離Lb2′との関係は下記式の何れかとなる。
(1) Lb1′×cos(θb1′)×sin(γb1′)
≦Lb2′×cos(θb2′)×sin(γb2′)
(2) Lb1′×cos(θb1′)×sin(γb1′)
=Lb2′×cos(θb2′)×sin(γb2′)
(3) Lb1′×cos(θb1′)×sin(γb1′)
≧Lb2′×cos(θb2′)×sin(γb2′)
顔画像として切り出された被認証物26に凹凸がある場合、上記式(1)〜(3)の変化を繰り返す。このときの変化が顔の特徴点固有の情報、たとえば、顔の上下方向であれば、鼻の頭と鼻根部と唇の間との関係、顔の水平方向であれば、鼻の頭と頬の間との関係、を調べることにより、顔画像として切り出された被認証物26が人物かそれ以外の写真等の画像データによるなりすましかを判別できる。
Lb1×cosθb1×sinγb1=Lb2×cosθb2×sinγb2
たとえば、距離測定用センサ4a,4bの向きを図16に示すように水平方向にΔX移動させた場合、距離測定用センサ4aの水平角γb1′と、距離測定用センサ4bの水平角γb2′と、距離測定用センサ4aと被測定物までの距離Lb1′と、距離測定用センサ4bと被測定物までの距離Lb2′との関係は下記式の何れかとなる。
(1) Lb1′×cos(θb1′)×sin(γb1′)
≦Lb2′×cos(θb2′)×sin(γb2′)
(2) Lb1′×cos(θb1′)×sin(γb1′)
=Lb2′×cos(θb2′)×sin(γb2′)
(3) Lb1′×cos(θb1′)×sin(γb1′)
≧Lb2′×cos(θb2′)×sin(γb2′)
顔画像として切り出された被認証物26に凹凸がある場合、上記式(1)〜(3)の変化を繰り返す。このときの変化が顔の特徴点固有の情報、たとえば、顔の上下方向であれば、鼻の頭と鼻根部と唇の間との関係、顔の水平方向であれば、鼻の頭と頬の間との関係、を調べることにより、顔画像として切り出された被認証物26が人物かそれ以外の写真等の画像データによるなりすましかを判別できる。
顔画像として切り出された被認証物26が平面で、たとえば、カメラ2のセンタラインと垂直な平面と平行に位置する場合は、水平方向にΔX移動させても、上記式(1)だけ、もしくは上記式(2)だけ、もしくは上記式(3)だけの関係式が成り立つ。
なお、距離測定用センサ4a,4bは、それぞれの配置された位置情報を、たとえば、カメラ2のセンタラインと垂直な平面上に投影すれば、カメラ2のセンタラインと垂直な平面上になくてもよい。
また、凹凸を検出するために距離測定用センサ4a,4bを回転移動させる方向は、上下方向や水平方向でなくてもよく、たとえば、その中間方向、あるいは、いずれか一方の方向であってもよい。
また、凹凸の検出は、距離測定用センサ4a,4bを顔の特徴点に向ける際に行なってもよい。また、距離測定用センサ4a,4bのどちらかをカメラ2のセンタライン上に配設してもよい。さらに、距離測定用センサが3個以上の複数の場合も同様に実施できる。
また、凹凸を検出するために距離測定用センサ4a,4bを回転移動させる方向は、上下方向や水平方向でなくてもよく、たとえば、その中間方向、あるいは、いずれか一方の方向であってもよい。
また、凹凸の検出は、距離測定用センサ4a,4bを顔の特徴点に向ける際に行なってもよい。また、距離測定用センサ4a,4bのどちらかをカメラ2のセンタライン上に配設してもよい。さらに、距離測定用センサが3個以上の複数の場合も同様に実施できる。
次に、顔の特徴点周辺の凹凸検出処理の第3の例について説明する。
第3の例においては、第2の例と同様、複数個の距離測定用センサを用いることにより、カメラ2から顔の特徴点までの距離Lおよび顔の特徴点と特徴点周辺の凹凸を検出するものであり、以下、具体的に説明する。
第3の例においては、第2の例と同様、複数個の距離測定用センサを用いることにより、カメラ2から顔の特徴点までの距離Lおよび顔の特徴点と特徴点周辺の凹凸を検出するものであり、以下、具体的に説明する。
たとえば、図18に示すように、多数の距離測定用センサ4,4,…をカメラ2の周囲で、カメラ2のセンタラインと垂直な平面上に格子状に配設し、図19に示すフローチャートにしたがった処理を実行する。なお、多数の距離測定用センサ4,4,…は、その各光軸ラインがカメラ2のセンタラインと平行になるよう配置する。そして、多数の距離測定用センサ4,4,…のうち、カメラ2のセンタライン上にある距離測定用センサ4を41とする。
ステップS4で顔領域が切り出せた場合、主制御部14は、まず、距離測定用センサ41を用いてカメラ2から顔の特徴点までの距離Lを測定する(ステップS41)。次に、距離測定用センサ41以外の距離測定用センサを用いて顔の特徴点までの距離をそれぞれ測定する。
すなわち、説明を簡単にするため、たとえば、5個の距離測定用センサ41〜45を用いた場合を説明すると、距離測定用センサ41以外の距離測定用センサ42〜45で、各距離測定用センサ42〜45から被認証物26までの距離L2、距離L3、距離L4、距離L5をそれぞれ測定する(ステップS42)。
次に、主制御部14は、先に求めた距離Lと距離L2、距離Lと距離L3、距離L距離L4、距離Lと距離L5をそれぞれ比較することにより、顔の特徴点と特徴点周辺の凹凸を検出する(ステップS43)。
このとき検出した凹凸の情報が、顔の特徴点固有の情報、たとえば、顔の上下方向であれば、図20(a)および図21(a)に示すように、鼻の頭と鼻根部と唇の間との関係、顔の水平方向であれば、図20(b)および図21(b)に示すように、鼻の頭と頬との間の関係、を調べることにより、顔画像として切り出された被認証物が人物かそれ以外の写真等の画像データによるなりすましかを判別できる。ここに、図20は被認証物が人物Mである場合の凹凸検出の状態を示し、図21は人物以外の被認証物26である場合の凹凸検出の状態を示している。
以上説明したように、上記実施の形態によれば、カメラのセンタラインを被認証者の顔の特徴点と相対向させた後、距離測定用センサによりカメラから被認証者の顔の特徴点までの距離を測定し、この測定した距離が適性値である場合に顔照合処理を実行する、さらには、測定した距離が適性値である場合、カメラから被認証者の顔の特徴点までの距離を測定する距離測定用センサの向きを移動させるか、複数の距離測定用センサを設けることにより、被認証者の顔の特徴点周辺の凹凸を検出し、凹凸が検出できた場合に顔照合処理を実行することにより、外光などによる設置環境や設置条件の影響を受けずに、写真等の平面画像を利用しての他人の成り済ましをより高精度に防止することが可能となる
1…操作部、2…ビデオカメラ(画像入力手段)、3…カメラ駆動部(角度可変手段)、4,4a,4b,41〜45…距離測定用センサ(距離測定手段)、5…センサ駆動部(第2の角度可変手段)、6…表示部(案内手段)、7…キーボード(入力手段)、8…スピーカ(音声案内手段)、9…カメラ制御部、10…センサ制御部、14…主制御部(制御手段)、15…照明灯(照明手段)、17…人感センサ、19…照合処理部(照合手段)、20…辞書記憶部(辞書記憶手段)、21…ゲート制御部(通行制御手段)、22…通行ゲート(通行制御手段)、M…被認証者(人物、通行者)、23…制御部、25…顔認証装置、26…被認証物、M…被認証者(人物、通行者)。
Claims (11)
- 被認証者の少なくとも顔画像を撮影して入力する画像入力手段と、
この画像入力手段の角度を可変する角度可変手段と、
前記画像入力手段から得られる顔画像から顔の特徴点を検出し、この検出した顔の特徴点の位置情報と前記画像入力手段の初期位置情報とから前記画像入力手段を駆動すべき角度と方向を算出する制御量算出手段と、
この制御量算出手段により算出された角度と方向に基づき前記角度可変手段を制御することにより前記画像入力手段の視野角の中心点を前記顔の特徴点と相対向させる角度制御手段と、
この角度制御手段により前記画像入力手段の視野角の中心点を前記顔の特徴点と相対向させた後、前記画像入力手段から前記被認証者の顔の特徴点までの距離を測定する距離測定手段と、
この距離測定手段により測定された前記画像入力手段から前記被認証者の顔の特徴点までの距離が適性値であるか否かを判定する判定手段と、
この判定手段による判定の結果、前記画像入力手段から前記被認証者の顔の特徴点までの距離が適性値である場合、前記画像入力手段から得られる顔画像とあらかじめ登録された辞書情報とを照合することにより当該被認証者が本人であるか否かを判定する照合手段と、
を具備したことを特徴とする顔認証装置。 - 前記判定手段による判定の結果、前記画像入力手段から前記被認証者の顔の特徴点までの距離が適性値でない場合、人物以外のなりすましであるとして前記照合手段による照合処理は行なわないことを特徴とする請求項1記載の顔認証装置。
- 前記判定手段による判定の結果、前記画像入力手段から前記被認証者の顔の特徴点までの距離が適性値である場合、前記被認証者の顔の特徴点周辺部の凹凸を検出する凹凸検出手段をさらに具備し、
前記照合手段は、前記凹凸検出手段により顔の特徴点周辺部の凹凸が検出されると、前記画像入力手段から得られる顔画像とあらかじめ登録された辞書情報とを照合することにより当該被認証者が本人であるか否かを判定することを特徴とする請求項1記載の顔認証装置。 - 前記凹凸検出手段により顔の特徴点周辺部の凹凸が検出されない場合、人物以外のなりすましであるとして前記照合手段による照合処理は行なわないことを特徴とする請求項3記載の顔認証装置。
- 前記距離測定手段は、前記被認証者の顔部分と対向する部位に設けられているとともに、前記距離測定手段の角度を可変する第2の角度可変手段をさらに具備し、
前記凹凸検出手段は、前記第2の角度可変手段を制御して前記距離測定手段の角度を複数段変化させることにより、その各段ごとに前記距離測定手段から前記被認証者の顔までの距離を取得し、この取得した複数の距離に基づき前記被認証者の顔の特徴点周辺部の凹凸を検出することを特徴とする請求項3記載の顔認証装置。 - 前記凹凸検出手段は、前記被認証者の顔部分と対向する部位に設けられ、前記画像入力手段から前記被認証者の顔までの距離を測定する複数の第2の距離測定手段を有し、この複数の第2の距離測定手段の角度を変化させることにより前記距離測定手段から前記被認証者の顔までの距離を複数取得し、この取得した複数の距離に基づき前記被認証者の顔の特徴点周辺部の凹凸を検出することを特徴とする請求項3記載の顔認証装置。
- 前記凹凸検出手段は、前記被認証者の顔部分と対向する部位に設けられ、前記画像入力手段から前記被認証者の顔までの距離を測定する複数の第3の距離測定手段を有し、この複数の第3の距離測定手段から得られる複数の距離に基づき前記被認証者の顔の特徴点周辺部の凹凸を検出することを特徴とする請求項3記載の顔認証装置。
- 撮像手段を用いて被認証者の少なくとも顔画像を撮影して入力する画像入力ステップと、
この画像入力ステップにより得られる顔画像から顔の特徴点を検出し、この検出した顔の特徴点の位置情報と前記撮像手段の初期位置情報とから前記撮像手段を駆動すべき角度と方向を算出する制御量算出ステップと、
この制御量算出ステップにより算出された角度と方向に基づき前記撮像手段の角度を可変する角度可変手段を制御することにより前記撮像手段の視野角の中心点を前記顔の特徴点と相対向させる角度制御ステップと、
この角度制御ステップにより前記撮像手段の視野角の中心点を前記顔の特徴点と相対向させた後、前記撮像手段から前記被認証者の顔の特徴点までの距離を測定する距離測定ステップと、
この距離測定ステップにより測定された前記撮像手段から前記被認証者の顔の特徴点までの距離が適性値であるか否かを判定する判定ステップと、
この判定ステップによる判定の結果、前記撮像手段から前記被認証者の顔の特徴点までの距離が適性値である場合、前記画像入力ステップにより得られる顔画像とあらかじめ登録された辞書情報とを照合することにより当該被認証者が本人であるか否かを判定する照合ステップと、
を具備したことを特徴とする顔認証方法。 - 前記判定ステップによる判定の結果、前記撮像手段から前記被認証者の顔の特徴点までの距離が適性値である場合、前記被認証者の顔の特徴点周辺部の凹凸を検出する凹凸検出ステップをさらに具備し、
前記照合ステップは、前記凹凸検出ステップにより顔の特徴点周辺部の凹凸が検出されると、前記画像入力ステップにより得られる顔画像とあらかじめ登録された辞書情報とを照合することにより当該被認証者が本人であるか否かを判定することを特徴とする請求項8記載の顔認証方法。 - 通行者の少なくとも顔画像を撮影して入力する画像入力手段と、
この画像入力手段の角度を可変する角度可変手段と、
前記画像入力手段から得られる顔画像から顔の特徴点を検出し、この検出した顔の特徴点の位置情報と前記画像入力手段の初期位置情報とから前記画像入力手段を駆動すべき角度と方向を算出する制御量算出手段と、
この制御量算出手段により算出された角度と方向に基づき前記角度可変手段を制御することにより前記画像入力手段の視野角の中心点を前記顔の特徴点と相対向させる角度制御手段と、
この角度制御手段により前記画像入力手段の視野角の中心点を前記顔の特徴点と相対向させた後、前記画像入力手段から前記通行者の顔の特徴点までの距離を測定する距離測定手段と、
この距離測定手段により測定された前記画像入力手段から前記通行者の顔の特徴点までの距離が適性値であるか否かを判定する判定手段と、
この判定手段による判定の結果、前記画像入力手段から前記通行者の顔の特徴点までの距離が適性値である場合、前記画像入力手段から得られる顔画像とあらかじめ登録された辞書情報とを照合することにより当該通行者が本人であるか否かを判定する照合手段と、
この照合手段の判定結果に応じて当該通行者の通行を制御する通行制御手段と、
を具備したことを特徴とする通行制御装置。 - 前記判定手段による判定の結果、前記画像入力手段から前記通行者の顔の特徴点までの距離が適性値である場合、前記通行者の顔の特徴点周辺部の凹凸を検出する凹凸検出手段をさらに具備し、
前記照合手段は、前記凹凸検出手段により顔の特徴点周辺部の凹凸が検出されると、前記画像入力手段から得られる顔画像とあらかじめ登録された辞書情報とを照合することにより当該通行者が本人であるか否かを判定することを特徴とする請求項10記載の通行制御装置。
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