JP2006039310A - 光ループバックコネクタ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】第1フェルール11および第2フェルール12を含む2連コネクタ1と、第1フェルール11に一端を挿入され且つ第2フェルール12に他端を挿入された光ファイバ20とを具備した光ループバックコネクタ100であって、光ファイバ20のコアおよびクラッドの比屈折率差Δは1%〜3%であり、光ファイバ20のモードフィールド径は3μm〜8μmである。
【効果】光ファイバの曲げ半径を10mm以下にしても低光損失を実現できる。
【選択図】図1
Description
しかし、2連コネクタから長い光ファイバが出ている構造になるため、全体が小型にならない問題点があった。
そこで、本発明の目的は、低光損失かつ小型の光ループバックコネクタを提供することにある。
本願発明者は、「末松安晴・伊賀健一共著、光ファイバ通信入門(改訂3版)、オーム社、1989年」の式(10・89)から、光ファイバの曲げによる光損失を小さくするためには、光ファイバのコアおよびクラッドの比屈折率差Δを大きくすればよいことを見出した。そして、鋭意研究したところ、モードフィールド径が3μm〜8μmである光ファイバについて、図5に示すような比屈折率差Δと曲げ半径と光損失の関係を得た。そして、この関係から、比屈折率差Δが1%〜3%であり且つモードフィールド径が3μm〜8μmである光ファイバを使用すれば、光ファイバの曲げ半径を約2mmまで小さくしても曲げによる光損失は十分小さいことを見出し、本願発明を完成した。
すなわち、上記第1の観点による光ループバックコネクタでは、比屈折率差が1%〜3%であり且つモードフィールド径が3μm〜8μmである光ファイバを使用するため、曲げ半径を約2mmまで小さくしても、曲げによる光損失は十分小さくなる。よって、光ファイバの折り曲げ部と2連コネクタの間に直線状部分をほとんど設けずに済み、低光損失かつ小型の光ループバックコネクタを実現できる。
SC型2連コネクタの場合、フェルールの間隔は約26mmである。そこで、光ファイバの曲げ半径を約13mmにすれば、2連コネクタからただちに光ファイバを半円周状に折り曲げればよい。従って、光ファイバに直線状部分をほとんど設けずに済み、低光損失かつ小型の光ループバックコネクタを実現できる。
MU型2連コネクタやLC型2連コネクタの場合、フェルールの間隔は約7mmである。そこで、光ファイバの曲げ半径を約3.5mmにすれば、2連コネクタからただちに光ファイバを半円周状に折り曲げればよい。従って、光ファイバに直線状部分をほとんど設けずに済み、低光損失かつ小型の光ループバックコネクタを実現できる。
上記第3の観点による光ループバックコネクタでは、ポリイミド被覆または金被覆を採用したため、高い耐熱性が得られる。
光ループバックコネクタの2連コネクタには、光伝送路を構成する一対の光ファイバが接続されるが、それら光ファイバのモードフィールド径は例えば約9.7μmである。
そこで、上記第4の観点による光ループバックコネクタでは、光ループバックコネクタの光ファイバの一端または両端近傍に拡径部を設ける。これにより、モードフィールド径の違いによる光損失を抑制することが出来る。
光ループバックコネクタの2連コネクタには、光伝送路を構成する一対の光ファイバが接続されるが、それら光ファイバのモードフィールド径は例えば約9.7μmである。
そこで、上記第5の観点による光ループバックコネクタでは、光ファイバの一端または両端部分の光ファイバは、モードフィールド径が例えば約9.7μmの光ファイバとする。そして、折り曲げ部分の光ファイバとは、折り曲げ部分の光ファイバの拡径部を介して滑らかに接続する。これにより、モードフィールド径の違いによる光損失を抑制することが出来る。
この光ループバックコネクタ100は、向きを揃えて並設した第1フェルール11および第2フェルール12を含む2連コネクタ1と、第1フェルール11に一端を挿入され且つ第2フェルール12に他端を挿入された光ファイバ20とを具備してなる。
第1フェルール11と第2フェルール12の間隔Dは、例えば約7mmである。
光ファイバ20は、半円周状に折り曲げられており、曲げ半径rは約3.5mmである。
光ファイバ20は、コア21と、クラッド22と、ポリイミド被覆または金被覆23からなっている。
光ファイバ20のコア21およびクラッド22の比屈折率差Δは、1%〜3%である。また、光ファイバ20のモードフィールド径は、3μm〜8μmである。
光ファイバ20の端部は、コア径が滑らかに拡大した拡径部21aになっており、端面でのモードフィールド径は、2連コネクタ1に接続される光伝送路の光ファイバのモードフィールド径にほぼ一致するようになっている(例えば9.7μmになっている)。
(1)波長1550nmにおけるモードフィールド径4.2μm、比屈折率差Δ=2%、クラッド22の径125μm、ポリイミド被覆23の径150μmの光ファイバを線引きし製造する。
(2)この光ファイバを、長さ50mmで、両端にモードフィールド径9.7μmの拡径部21aを有する光ファイバ20に加工する。
(3)光ファイバ20の両端をフェルール11,12に挿入し、接着し、接着剤硬化後、フェルール11,12の端面を研磨する。
(4)フェルール11,12を2連コネクタ1に組み入れ、光ループバックコネクタ100とする。光ファイバ20の曲げ半径は約3mmである。
(5)図3の(a)に示すように、LD光源Sと光ループバックコネクタ100の第1フェルール11をコネクタ付き光コードC1で接続し、光パワーメータMと光ループバックコネクタ100の第2フェルール12をコネクタ付き光コードC2で接続し、光パワーメータMで光強度P1を測定する。次に、図3の(b)に示すように、LD光源Sと光パワーメータMをコネクタ付き光コードCで接続し、光パワーメータMで光強度P0を測定する。そして、光ループバックコネクタ100の光損失L=−10・log(P1/P0)を求めたところ、波長1550nmにおける光損失Lは0.5dBであった。
この光ループバックコネクタ200は、実施例1にかかる光ループバックコネクタ100の光ファイバ20の一端または両端に、モードフィールド径の異なる光ファイバ30を接続した構成である。
11 第1フェルール
12 第2フェルール
20 光ファイバ
100,200 光ループバックコネクタ
Claims (5)
- 向きを揃えて並設した一対のフェルールと、前記一対のフェルールに一端および他端をそれぞれ挿入された光ファイバとを具備してなる光ループバックコネクタにおいて、前記光ファイバの少なくとも折り曲げ部分は、コアおよびクラッドの比屈折率差Δが1%〜3%であり且つモードフィールド径が3μm〜8μmの光ファイバであることを特徴とする光ループバックコネクタ。
- 請求項1に記載の光ループバックコネクタにおいて、前記一対のフェルールが2連コネクタの一部であり、前記光ファイバの折り曲げ部の曲げ半径が前記一対のフェルールの間隔の約1/2であることを特徴とする光ループバックコネクタ。
- 請求項1または請求項2に記載の光ループバックコネクタにおいて、前記光ファイバの外周面にポリイミド被覆または金被覆が形成されていることを特徴とする光ループバックコネクタ。
- 請求項1から請求項3のいずれかに記載の光ループバックコネクタにおいて、前記光ファイバは、一端または両端近傍に拡径部を有することを特徴とする光ループバックコネクタ。
- 請求項1から請求項3のいずれかに記載の光ループバックコネクタにおいて、前記光ファイバの一端または両端部分は、モードフィールド径が9μmより大きい光ファイバであり、該一端または両端部分の光ファイバは、前記折り曲げ部分の光ファイバと、前記折り曲げ部分の光ファイバの拡径部を介して滑らかに接続されていることを特徴とする光ループバックコネクタ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004220565A JP2006039310A (ja) | 2004-07-28 | 2004-07-28 | 光ループバックコネクタ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2004220565A JP2006039310A (ja) | 2004-07-28 | 2004-07-28 | 光ループバックコネクタ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2006039310A true JP2006039310A (ja) | 2006-02-09 |
Family
ID=35904356
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004220565A Pending JP2006039310A (ja) | 2004-07-28 | 2004-07-28 | 光ループバックコネクタ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2006039310A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE102013211394A1 (de) | 2012-06-27 | 2014-01-02 | Yazaki Corporation | Optischer Loopback-Verbinder |
-
2004
- 2004-07-28 JP JP2004220565A patent/JP2006039310A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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DE102013211394A1 (de) | 2012-06-27 | 2014-01-02 | Yazaki Corporation | Optischer Loopback-Verbinder |
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