JP2006039088A - 屋外情報表示装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】屋外に設置して種々の情報を視認性良く表示できるとともに、緊急時には緊急情報を提供できる屋外情報表示装置を提供する。
【解決手段】ガラス又は透明パネルが嵌め込まれるとともに屋外に露出して配置される窓部6を設けたケーシング2と、上記ケーシング内に設けた設置空間3内に設置され、上記窓部を介して外部から視認できる画像表示装置7と、上記画像表示装置に表示する情報を取得する情報取得手段と、上記画像表示装置及び情報取得手段を作動させる独立電源20と、上記画像表示装置に表示される画像の防眩手段30とを備えて構成される。
【選択図】 図1
【解決手段】ガラス又は透明パネルが嵌め込まれるとともに屋外に露出して配置される窓部6を設けたケーシング2と、上記ケーシング内に設けた設置空間3内に設置され、上記窓部を介して外部から視認できる画像表示装置7と、上記画像表示装置に表示する情報を取得する情報取得手段と、上記画像表示装置及び情報取得手段を作動させる独立電源20と、上記画像表示装置に表示される画像の防眩手段30とを備えて構成される。
【選択図】 図1
Description
本願発明は、屋外表示装置に関する。詳しくは、液晶デスプレイ等を内部に収容して、屋外で情報を表示するのに好適な屋外情報表示装置に関する。
たとえば、鉄道の駅やバス停留所では、時刻表示や宣伝広告表示が構内の壁面あるいはバス停留所のポール等に掲げられている。上記のような屋外表示は、固定的なものがほとんどであった。一方、体育館等の屋内では、試合の進行等を表示できる大きな表示画面を備える画像表示装置が採用されることが多くなっている。
上記特許文献1には、太陽電池を具備するバス停留所が開示されている。上記バス停留所は、太陽電池と、上記太陽電池で発電した電力を蓄える蓄電池とを有し、上記太陽電池で発電した電力を電源とする電気機器を備えて構成されている。上記バス停留所には、バスの接近を知らせる近接表示装置や時刻表示装置が設けられており、必要な情報をバス待ちをしている利用者に配信できるように構成されている。
上記バス停留所においては、独立電源である太陽電池を利用するとともに、上記太陽電池で作動させられる無線機器で情報を取得して、ディスプレイ装置に表示し、バス待ちをしている人に情報を提供するように構成している。このため、電力が供給されていない田舎のバス停留所において無線でバスの近接情報等を提供することが可能となる。
上記特許文献2には、反射防止型ディスプレイモニタが開示されている。この反射防止型ディスプレイは、ディスプレイモニタの画面の前面にブラインド状の複数のフードを設け、外光が直接ディスプレイのモニタ画面にあたることを防止したものである。
上記特許文献1に記載されたバス停留所では、一般的なディスプレイ装置等を利用することを前提としている。ところが、液晶表示装置やブラウン管表示装置等のディスプレイ装置は屋内で使用することを前提として製作されており、屋外の太陽光の下では、画面に映し出される情報を視認することは困難である。また、屋外にディスプレイ装置自体を露出して設置することはできない。このため、ディスプレイ装置を設置した待合室を設け、この待合室の中で上記ディスプレイ装置を見るように構成することが多い。
上記特許文献2に記載された反射防止型ディスプレイモニタは、上記のような場合に対応するように考案されてものであり、遮光用のフードが大型化するのを防止することを課題としている。
上記特許文献2においては、上記課題を解決するために、ブラインド状のフードと設けている。上記フードは、櫛目状の多数の短冊片を画面の前面に配置して構成されている。ところが、上記フードは、ディスプレイ画面に光が入射するのを防止できるが、逆に、限られた方向からしか画面を視認することができない。このため、多数の人が同時に画面を見る場合には対応することができなくなる。
また、上記フードは、上記ディスプレイの前面に露出して配置されることになるが、屋外に設置した場合、埃等が上記短冊片上に溜まることになる。また、いたずら等によって、上記フードが破壊される恐れもある。
本願の請求項1に記載した発明は、ガラス又は透明パネルが嵌め込まれるとともに屋外に露出して配置される窓部を設けたケーシングと、上記ケーシング内に設けた設置空間内に設置され、上記窓部を介して外部から視認できる画像表示装置と、上記画像表示装置に表示する情報を取得する情報取得手段と、上記画像表示装置及び情報取得手段を作動させる独立電源と、上記画像表示装置に表示される画像の防眩手段とを備えて構成される。
本願発明においては、液晶ディスプレイ等の一般的な画像表示装置を用いて屋外情報表示装置を構成する。上記ケーシングは、上記画像表示装置を収容保持するとともに、表示画面をケーシングの外側から視認できるように構成される。上記ケーシングは、上記画像表示装置を外部環境から防護することを目的として設けられる。上記窓部は、透明なガラスや樹脂プレートが嵌め込まれており、上記画像表示装置を雨露やいたずら等から保護するように構成される。
上記ケーシングは、少なくとも上記窓部が屋外に露出してされるものであり、ケーシング全体の形態は限定されることはない。設置する場所も特に限定されることはなく、駅のホームの壁面に上記窓部のみ露出するように嵌め込んで設置することもできるし、箱状あるいは筒状のケーシングを地面に立設して、装置の全体が屋外に露出するように構成することもできる。
また、請求項2に記載した発明のように、上記ケーシングを、地面に立設された筒状に形成するとともに、周壁部に筒状外面に沿う窓部を設けて構成することができる。上記ケーシングを筒状に形成することにより、バス停留所等における屋外表示装置として好適である。
上記設置空間の形態も特に限定されることはないが、上記画像表示装置を収容して上記窓部から表示画面を視認できる大きさ及び形態に形成する必要がある。また、上記設置空間は、上記表示画面を多数の人から視認できるように構成するのが好ましい。たとえば、上記窓部の幅を表示画面の幅より大きく設定するとともに、平面視で左右に広がる設置空間を設けることができる。また、上記設置空間の内面は、光を反射しない色彩や構造を採用するのが好ましい。
上記画像表示装置の種類は特に限定されることはなく、液晶表示装置、プラズマ表示装置あるいはブラウン管表示装置等を採用することができる。また、ケーシング内に上記設置空間を設けて、この設置空間内に上記画像表示装置を設置するように構成しているため、画像表示装置自体に防水構造等を設ける等の必要はなく、従来の画像表示装置をそのまま使用できる。
上記情報取得手段は特に限定されることはないが、請求項12に記載した発明のように、無線によるローカルエリアネットワーク、広域ネットワーク、又は衛星通信ネットワークのうち、運営主体の異なる2以上のネットワークを利用できるように構成するとともに、これらネットワークを切り換える切替え手段を設けるのが好ましい。2以上のネットワークを利用できるように構成することにより、通常時はバス等の運行情報の提供や宣伝広告に利用できる一方、非常時には、行政機関等からの緊急情報を提供することが可能となる。
本願発明では、通常の商用電源ではなく、独立電源を設けて装置を作動させる。本願発明に係る独立電源は、請求項11に記載した発明のように、太陽光発電装置及び/又は風力発電装置と、上記発電装置によって発生した電気エネルギを蓄積する電池とを備えて構成することができる。上記光発電装置や風力発電装置は既知のものを採用できる。また、上記独立電源は、上記屋外情報表示装置専用のものであればよく、ケーシングに付属している必要はない。たとえば、太陽光発電装置を太陽光が充分に照射される近隣に設けることができる。独立電源を採用することにより、田舎のバス停留所等に採用する場合にも商用電源を採用する必要がなくなる。したがって、設置場所の制限がなくなる。また、地震等によって商用電源施設が稼働しなくなった場合等にも、緊急情報を地域住民に提供することが可能となる。さらに、自然エネルギを利用した上記独立電源を採用することにより、商用電源発電所の付加を低減させ、温暖化防止に寄与することもできる。
従来、屋外に画像表示装置を設ける場合には、防眩フィルムを表示画面に貼着したり、日除け等を設置することが多かった。しかしながら、上記のような手法を通常の画像表示装置に適用しても、充分な視認性を得ることはできなかった。本願発明では、上記画像表示装置をケーシング内に収容保持することにより、これまで不可能であった種々の防眩手段を採用することが可能となった。
本願の請求項3に記載した発明は、上記防眩手段を、上記画像表示装置の表示画面を上記設置空間の奥方に設置するとともに、上記窓部のガラス又は透明パネルに防眩加工を施すことにより構成したものである。
上記画像表示装置を上記設置区間の奥方に設置することにより、太陽光が上記表示画面に射し込むことはなくなる。したがって、上記画像表示装置の表面で太陽の反射光は生じない。一方、上記窓部のガラス又は透明パネルに防眩加工が施されている。上記防眩加工として種々の手法を採用することができる。たとえば、上記窓ガラスに防眩フィルムを貼着することができる。上記画像表示装置の設置位置と上記防眩加工の相乗効果によって、上記表示画面の視認性を格段に向上させることがでる。
本願の請求項4に記載した発明は、上記画像表示装置をその表示画面を下方に傾斜させて設置するとともに、上記防眩手段を、上記画像表示装置の表示画面の上縁部から上記窓部に向かって少なくとも上記表示画面の傾斜角度で下方に傾斜して延出する上壁部を備えて構成したものである。
上記画像表示装置の傾斜角度は、特に限定されることはない。たとえば、3〜5°程度傾斜させれば効果を得ることができる。また、上記角度は、上記画像表示装置の設置高さ等に応じて設定することができる。そして、上記設置空間に、上記画像表示装置の表示画面の上縁部から上記窓部に向かって傾斜する上壁部を設ける。上記上壁部の傾斜角度は、少なくとも上記画像表示装置の傾斜角度に設定すればよい。より高い防眩効果を得るには、上記角度より大きな角度を設定するのが好ましい。
本願発明では、上記表示画面は、ケーシングの表面ではなく、上記窓部から後退した位置に配置される。したがって、設置空間内に上記上壁部を設けることにより、太陽光が上記設置空間内にほとんど入り込むことがなくなり、上記表示画面での反射光が発生することはなくなる。また、設置空間内の明るさが低くなるため、表示画面の視認性が格段に向上する。
本願の請求項5に記載した発明は、上記画像表示装置の画面を見上げるように設置するとともに、上記設置空間に、上記表示画面の下縁部から上記窓部に向かって、少なくとも上記上壁部の傾斜角度より大きく傾斜する下壁部を設けたものである。
多数の人に上記表示画面を視認させるには、画像表示装置の画面をできるだけ上方に設定するのがよい。一方、本願発明では、上記画像表示装置は、上記設置空間の奥方に設置されているため、上方に設置すると、近くに位置する人からは視認しずらくなる。本願発明は、上記問題を解消したものであり、下壁部を傾斜して設けることにより、上記表示画面を多数の人から視認できるように構成したものである。
本願の請求項6に記載した発明は、上記防眩手段を、上記窓部又は/及び上記画像表示装置の画面における反射光を低減させあるいは消滅させる打ち消し光を発生させる防眩光照射装置を備えて構成したものである。
光も電磁波の一種であり、反射光を打ち消す位相の電磁波を発生させることにより、上記反射光を消滅あるいは低減させることができる。本願発明は、この原理を利用したものであり、上記表示画面の視認性を低下させる反射光に対して、上記反射光を打ち消す作用のある光を積極的に発生させて、上記表示画面の視認性を向上させるものである。
上記反射光は、上記窓部又は/及び上記画像表示装置の画面で発生する。本願発明では、画像表示装置を収容空間内に設置しているため、上記収容空間内に、上記反射光を打ち消す光源を、上記画像表示装置と別途に設けることができる。
太陽光のすべての成分が表示画面の視認性を低下させるのではなく、波長の長い赤外線側の可視光線が視認性を低下させている。したがって、上記範囲の可視光線を打ち消すことのできる位相の光を、画像表示装置ないしその近傍から発生させることにより、表示画面の視認性を向上させることができる。
本願の請求項7に記載した発明は、上記防眩光照射装置を、上記画像表示装置の表示画面の周囲に、上記窓部に向かって上記打ち消し光を発生する打ち消し光源を配置して構成したものである。上記打ち消し光源を上記表示画面の周囲に設けることにより、ほぼ表示画面から上記打ち消し光を放射したのと同様の効果を発揮させることができ、上記表示画面における反射光及び上記窓部における反射光を相殺して防眩効果を発揮させることができる。
上記打ち消し光照射装置の光源として種々のものを採用できる。たとえば、3原色光を発生するLEDを組み合わせて多数組配列し、これらLEDを反射光の特性に応じて制御して、打ち消し光を発生させるように構成することができる。
本願の請求項8に記載した発明は、上記防眩光照射装置を、上記表示画面の前面を覆うように配置されるとともに上記表示画面を透視できる防眩パネルと、上記防眩パネルの側部から上記防眩パネル内に打ち消し光を入射させる光源とを備えて構成し、上記防眩パネル内に入射した打ち消し光を、上記防眩パネルの表面から窓部に向かって放射するように構成したものである。
上記防眩パネルは、材料自体に含まれる微粒子等によって、入射した光の一部がパネル表面から放射される原理を利用したものである。上記防眩パネルとして、側部等から入射した光を表面から放射できる微粒子を含むガラスのみならず、通常のガラス板あるいは樹脂プレートを採用することができる。一般的なガラス板あるいは樹脂プレートにも不純物や気泡等が含まれており、入射した光の一部は、透過せずに表面から放射される。したがって、上記ガラス板等の内部に太陽光の反射光を打ち消し、あるいは低減させる光を入射すると、上記光は上記不純物等に反射してパネルの表面から放出され、太陽光線の反射光を打ち消しあるいは低減させることができる。
上記光源も、上記請求項7に記載した発明と同様のLED光源を採用できる。上記光源を上記防眩パネルの側部に配置して、横方向から光を入射することもできるし、上記設置空間の適当な部位に光源を設けて防眩パネルに光を入射させることもできる。
本願の請求項9に記載した発明は、上記窓部に嵌め込まれたガラス又はパネルに打ち消し光を入射させる光源を設け、上記窓部の外側表面から打ち消し光を放射するように構成したものである。上記窓部に嵌め込んだガラス等を利用して、上記請求項8に記載した発明と同様に防眩効果を発揮させることができる。
本願の請求項10に記載した発明は、太陽光の照射態様ないし外部の明るさを検出する検出装置と、上記検出装置の出力に基づいて上記光源に防眩効果を発揮する打ち消し光を発生させる制御装置とを備えて構成したものである。
太陽は刻々と位置を変えるとともに、光の成分も変化する。したがって、上記表示画面あるいは窓部で反射される光の特性も変化する。本願発明は、上記太陽光の特性の変化を検出して、防眩効果の高い打ち消し光を発生させるものである。
上記検出装置として、太陽光のスペクトル成分を検出するセンサーを採用できる。上記制御装置は、上記検出装置からの出力に応じて、上記防眩光照射装置のLED発光装置等から発生する打ち消し光を制御する。これにより、太陽光の変化に対応した防眩効果を得ることができる。
なお、太陽光の成分等は暦にしたがって変化するため、予測することができる。また、視認効果を低下させるのは、赤外線側の可視光線を主たる成分とすることから、光の強度と暦による予測値から、上記LED発光装置の制御を行うこともできる。
本願の請求項13に記載した発明は、上記画像表示装置の側部ないし後部に配置されるとともに、上記ケーシングの内に上記画像表示装置を傾斜状態で保持する補強部材を備えるものである。
上記画像表示装置の支持強度が低いと、地震等が生じた場合に容易に画像表示装置が作動しなくなり、緊急事態に対応できなくなる。本願発明は、上記事態においても、情報を提供し、あるいは情報を収集できるように、上記ケーシング内に補強部材を設けたものである。上記補強部材は、上記ケーシングの構成部材とは別に、上記画像表示装置の側部ないし後部に配置されて、画像表示装置強度高く保持する。これにより、地震等が発生した場合等にも、故障する恐れが低くなる。また、上記ケーシングの画像表示装置近傍は、上記設置空間が設けられており、強度が低下する部分である。したがって、上記画像表示装置の近傍に、補強部材を設けることにより、ケーシングが損傷を受けた場合にも、画像表示装置を作動させることが可能となる。
本願の請求項14に記載した発明は、ケーシング内に画像表示装置を収容し、上記ケーシングに設けた窓部から上記画像表示装置を視認させる屋外情報表示方法であって、上記窓部又は/及び上記画像表示装置の表示画面における反射光を低減ないし消滅させる打ち消し光を発生させることを特徴とするものである。
本願発明に係る屋外情報表示装置、一般的な画像表示装置を用いて太陽光の下でも種々の情報を視認性高く表示できる。また、緊急時においては緊急情報を確実に提供することができる。
以下、本願発明の実施の形態を図に基づいて説明する。
図1に、本願発明に係る屋外情報表示装置1をバス停留所に適用した場合の外観形態を示す。また、図2に、システムの概略構成図を示す。
この図に示すように、地面に円筒状のケーシング2を立設し、このケーシング2内に設けた設置空間3に画像表示装置4を設置し、周壁部5に設けた窓部6から上記画像表示装置4の表示画面7を視認することができるように構成されている。
本実施の形態に係るバス停留所は、通常時には、バスの発着情報や近隣の商業施設の宣伝等の情報を提供できるように構成されている。一方、地震等の非常時には、双方向に情報を交換できる緊急情報ステーションとして機能するように構成している。
上記目的を達成するため、上記画像表示装置4の他、種々の機器が設置されている。上記ケーシング2の上部には、停留所近傍の状況を撮影するネットワークカメラ8及び近傍を照らす照明装置26が設置されている。また、ケーシング2の周壁上部には、緊急事態を知らせるためのビーコン9及び点光源から構成された文字表示板10が設置されている。上記窓部6の下方には、マイク及びスピーカを備えて構成される音声ユニット11及び緊急通報スイッチ12が設けられており、緊急通信を行えるように構成している。なお、円筒状のケーシングを採用することにより、従来のバス停留所と同様に、バスの路線図13や時刻表14を周壁部に体裁よく設置することができる。
本実施の形態に係る屋外情報表示装置1は、バスの発着情報を提供するバス停留所ネットワークシステムに組み込まれるとともに、地震等の緊急事態が発生した場合には、異なるネットワークから情報を提供できるように、上記バス停留所ネットワーク情報を取得する無線LANシステムA15と、行政機関等の緊急情報を取得するための無線LANシステムB16の二つのネットワークシステムを利用できるように構成している。上記二つのネットワークシステムは、制ユニット18内に設けた切替え装置によって、行政機関の指令に応じて切り換えることができるように構成している。これにより、目的に応じた情報を双方向で取得することが可能となる。また、周壁の下部には、バスや利用者の有無を検出して、照明等のオンオフを行う人体センサー17及びバス感知機19が設けられている。上記各機器は、制御ユニット18によって制御される。
上記ケーシング2の上部には、太陽光発電装置20が設置されており、この太陽光発電装置20によって発電された電気エネルギーを供給電源制御ユニット21によって必要な電圧等に変換して、上記ケーシング2内の上記すべての機器を作動させるように構成している。また、夜間等の作動を確保するため、蓄電池22が設けられている。なお、上記太陽光発電装置20のみならず、図示しない風力発電装置23を利用することもできる。
また、通常は上記蓄電池22へは上記太陽光発電装置20から充電されるのであるが、フェイルセーフの観点から商用電源24によっても充電できるように構成されている。これにより、太陽光発電装置が故障した場合にも、機器を作動させることができる。さらに、上記蓄電池22を非常用の電源出力として利用できる電源タップ25も設けられている。
上記画像表示装置4は、一般的な液晶モニターが採用されており、そのまま屋外で使用すると、表示画面において太陽光が反射して視認性が大きく低下する。本実施の形態では、上記問題を解決するため、上記画像表示装置4の視認性を向上させるため、防眩手段を設けている。
図3及び図4に、上記防眩手段の第1の実施の形態を示す。この実施の形態では、上記画像表示装置4を、その表示画面7を下方にθ1傾斜させて設置するとともに、上記設置空間3に、上記表示画面7の上縁部から上記窓部6に向かって少なくとも上記傾斜角度θ1で下方に傾斜して延出する上壁部30を設けている。
図3からから明らかなように、上記上壁部30を設けることにより、上方から上記表示画面7に太陽光が射し込むことはなくなる。したがって、表示画面7での反射光の発生を有効に防止することができる。また、画像表示装置4が上記円筒状ケーシング2の奥方に設置されているため、設置空間内の明るさを低く抑えることができる。したがって、表示画面7の視認性をさらに向上させることができる。
また、図1及び図3に示すように、上記画像表示装置4を比較的高い位置に設置するとともに、上記設置空間3に、上記表示画面7の下縁部から上記窓部に向かって、少なくとも上記上壁部30の傾斜角度より大きく傾斜する下壁部31を設けている。上記下壁部31を設けることにより、上記画像表示装置4を高い位置に設置しても、下方から見上げるようにして、多数の人が同時に表示画面7を見ることができる。さらに、図4に示すように、左右の側壁部32,33も約90度の角度で窓部6に向けて広がるように設置されており、大きな角度範囲から上記表示画面7を見ることができる。なお、上記各壁部は表面が黒色に設定されており、入射した光が反射しないように構成されている。
図5及び図6に、上記防眩手段の第2の実施の形態を示す。この実施の形態では、画像表示装置4の表示画面7の周囲に、上記防眩光照射装置40を設けている。上記防眩光照射装置40は、図6に示すように、上記画像表示装置4の表示画面7の周囲に、上記窓部6に向かって打ち消し光を発生する打ち消し光源41を配置して構成されている。上記打ち消し光源41は、光の3原色を発光できるLED発光素子42を各々組み合わせて配列している。上記LED発光素子42の発光強度等を制御することにより、太陽光の反射成分と位相が相違する光を上記窓部6に向けて照射し、上記表示画面7あるいは窓部6の表面で反射する反射光を低減させることができる。
図7及び図8に、上記防眩手段の第3の実施の形態を示す。この実施の形態では、上記設置空間3の画像表示装置4の前面に、防眩パネル50を設け、この防眩パネル50を介して上記窓部6に向かって打ち消し光を照射できるように構成している。
上記防眩パネル50は、透明ガラス板から形成されており、周縁部に、上記透明ガラス板の内部に光を照射する光源装置51が設けられている。上記光源装置51は、上記第2の実施の形態と同様に、光の3原色を発光できるLED発光素子52を組み合わせて構成されている。
図8に示すように、上記透明ガラスから形成された防眩パネル50内に側部から光を入射させると、透明ガラス内の不純成分によって上記光の一部が反射し、入射した光をパネルの表面から放射させることができる。これにより、上記第2の実施の形態と同様に、太陽光の反射成分を相殺することが可能となり、防眩効果を発揮させることができる。
上記防眩光照射装置の打ち消し光は、太陽の光成分に応じて制御するのが好ましい。太陽光線の成分は、季節及び時刻によって変化する。このため、太陽光のスペクトル成分を検出する検出装置53を上記円筒状のケーシング2の上部に設けている。上記検出装置53からの出力を分析し、その時々の視認効果を低減させる可視光線成分を打ち消すことのできる打ち消し光を発生させるように、発光を制御している。なお、表示画面7の視認効果を低減させる光成分は、主として赤外線側の可視構成であるから、上記検出装置53によって光の強度のみ検出して、上記成分を打ち消す強度で打ち消し光を発生させるように構成することもできる。
本願発明は、上述した実施の形態に限定されることはない。第3の実施の形態では、設置空間内の画像表示装置の前面に防眩パネル50を設けたが、上記窓部を構成するガラスあるいは透明樹脂プレート54に、上記防眩パネルの機能を発揮させることができる。
1 屋外情報表示装置
2 ケーシング
3 設置空間
6 窓部
20 独立電源(太陽光発電装置)
30 防眩手段(上壁部)
2 ケーシング
3 設置空間
6 窓部
20 独立電源(太陽光発電装置)
30 防眩手段(上壁部)
Claims (14)
- ガラス又は透明パネルが嵌め込まれるとともに屋外に露出して配置される窓部を設けたケーシングと、
上記ケーシング内に設けた設置空間内に設置され、上記窓部を介して外部から視認できる画像表示装置と、
上記画像表示装置に表示する情報を取得する情報取得手段と、
上記画像表示装置及び情報取得手段を作動させる独立電源と、
上記画像表示装置に表示される画像の防眩手段とを備える、屋外情報表示装置。 - 上記ケーシングは、地面に立設された筒状に形成されるとともに、周壁部に筒状外面に沿う窓部を設けた、請求項1に記載の屋外情報表示装置。
- 上記防眩手段は、上記画像表示装置の表示画面を上記ケーシングの奥方に設置するとともに、上記窓部のガラス又は透明パネルに防眩加工を施すことにより構成される、請求項1又は請求項2のいずれかに記載の屋外情報表示装置。
- 上記画像表示装置をその表示画面を下方に傾斜させて設置するとともに、上記防眩手段を、上記画像表示装置の表示画面の上縁部から上記窓部に向かって少なくとも上記表示画面の傾斜角度で下方に傾斜して延出する上壁部を備えて構成した、請求項1から請求項3のいずれかに記載の屋外情報表示装置。
- 上記画像表示装置の画面を見上げるように設置するとともに、
上記設置空間に、上記表示画面の下縁部から上記窓部に向かって、少なくとも上記上壁部の傾斜角度より大きく傾斜する下壁部を設けた、請求項4に記載の屋外情報表示装置。 - 上記防眩手段は、上記窓部又は/及び上記画像表示装置の画面における反射光を低減させあるいは消滅させる打ち消し光を発生させる防眩光照射装置を備えて構成される、請求項1から請求項5のいずれかに記載の屋外情報表示装置。
- 上記防眩光照射装置は、上記画像表示装置の表示画面の周囲に、上記窓部に向かって上記打ち消し光を発生する打ち消し光源を配置して構成されている、請求項6に記載の屋外情報表示装置。
- 上記防眩光照射装置は、上記表示画面の前面を覆うように配置されるとともに上記表示画面を透視できる防眩パネルと、
上記防眩パネルの側部から上記防眩パネル内に打ち消し光を入射させる光源とを備え、
上記防眩パネル内に入射した打ち消し光を、上記防眩パネルの表面から窓部に向かって放射するように構成した、請求項6に記載の屋外情報表示装置。 - 上記窓部に嵌め込まれたガラス又はパネルに打ち消し光を入射させる光源を設け、
上記窓部の外側表面から打ち消し光を放射するように構成した、請求項6に記載の屋外情報表示装置。 - 太陽光の照射態様ないし外部の明るさを検出する検出装置と、
上記検出装置の出力に基づいて上記光源に防眩効果を発揮する打ち消し光を発生させる制御装置とを備える、請求項6から請求項9のいずれかに記載の屋外情報表示装置。 - 上記独立光源は、
太陽光発電装置及び/又は風力発電装置と、
上記発電装置によって発生した電気エネルギを蓄積する電池とを備えて構成されている、請求項1から請求項10のいずれかに記載の屋外情報表示装置。 - 上記情報取得手段は、無線によるローカルエリアネットワーク、広域ネットワーク、又は衛星通信ネットワークのうち、運営主体の異なる2以上のネットワークを利用できるように構成するとともに、
これらネットワークを切り換える切替え手段を設けた、請求項1から請求項11のいずれかに記載の屋外情報表示装置。 - 上記ケーシング内において、上記画像表示装置の側部ないし後部に配置されるとともに、上記ケーシングの内に上記画像表示装置を傾斜状態で保持する補強部材を備える、請求項1から請求項12のいずれかに記載の屋外情報表示装置。
- ケーシング内に画像表示装置を収容し、上記ケーシングに設けた窓部から上記画像表示装置を視認させる屋外情報表示方法であって、
上記窓部又は/及び上記画像表示装置の表示画面における反射光を低減ないし消滅させる打ち消し光を発生させることを特徴とする屋外情報表示方法。
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2004
- 2004-07-26 JP JP2004217052A patent/JP2006039088A/ja active Pending
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