JP2006038445A - マーキングボール発射装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】一端から他端にかけてガス通路11aが形成される本体部10と、圧縮気体が充填されたガスボンベ22を収納し、本体の一端側に装着されるホルダー部20と、マーキングボール33が装填され、本体部の他端側に装着されるバレル部30とを備え、本体部には、ガスボンベの開封手段であるピストン13、および該ピストンの操作レバー12が設けられ、本体部のガス通路は、ガスホルダー部とバレル部とにより密封されており、操作レバーの操作によりガスボンベが開封されると、ガスボンベ内の圧縮気体が本体部のガス通路内に充満し、充満した圧縮気体の圧力により、バレル部に装填されるマーキングボールがバレル部外部へ発射される。
【選択図】図1
Description
このように、マーキングボールは識別対象を識別するために有効であり、金融機関やコンビニエンスストアに設置されるのみならず、各種店舗に備えられたり、個人の防犯用グッズとして持ち歩いたり、といったように広く用いられている。
しかし、強盗等の突発的な事件が発生した状況において、人の手で正確にコントロールして識別対象へ向けて投げつけることは、相当の訓練を積んだ者であっても困難であり、必ずしも効果的なマーキングを行うことができるものではない。
そこで、識別対象やその近傍へのマーキングボールの投擲を、簡単な操作で比較的精度良く行うことができるマーキングボールの発射装置が考案されている(特許文献1参照)。
そこで、簡単な構造で小型軽量に構成でき、マーキングボールの高精度な投擲を実現しながら携帯が可能なマーキングボール発射装置、および識別対象の発見、識別を容易に行うことができる識別システムを提供するものである。
即ち、請求項1記載の如く、一端から他端にかけてガス通路が形成される本体部と、圧縮気体が充填されたボンベを収納し、本体の一端側に装着されるガスホルダー部と、マーキングボールが装填され、本体の他端側に装着されるバレル部とを備え、前記本体部には、ガスホルダー内のボンベの開封手段、および該開封手段を操作する操作手段が設けられ、前記本体部のガス通路は、ガスホルダー部とマーキングボールが装填されたバレル部とにより密封されており、操作手段の操作によりボンベが開封されると、ボンベ内の圧縮気体が本体のガス通路内に充満し、充満した圧縮気体の圧力により、バレル部に装填されるマーキングボールがバレル部外部へ発射される。
これにより、簡単な構造で小型軽量に構成でき、マーキングボールの高精度な投擲を実現しながら携帯が可能なマーキングボール発射装置を構成することができる。
これにより、簡単な操作でボンベを開封してマーキングボールを確実に発射することが可能となり、マーキングボール発射装置の信頼性を高めることができる。
これにより、識別対象に対する狙いが若干ずれたとしても、何れかのマーキングボールが識別対象に当たり易くなり、マーキングボーの識別対象に対する命中確立を向上させることが可能となる。
これにより、送信先にて、マーキングボールがどのマーキングボール発射装置から何時、何処で発射されたのか、といったような事象を特定、把握することができ、マーキングボールが当たった識別対象を識別、拘束するために有益な情報を容易に得ることが可能となる。
これにより、強盗等の突発事件が発生した現場の状況や現場にいる識別対象を画像や音声で直接捕らえたり、マーキングボールの発射場所を正確に把握したりすることができ、識別対象の識別、拘束を、より容易に行うことが可能となる。
これにより、何時、何処で、どのマーキングボール発射装置からマーキングボールが発射されたかを特定することができるとともに、被識別剤が付着した識別対象が現在何処にいるかも容易に把握することができ、識別対象の識別、拘束をさらに確実に行うことが可能となる。
これにより、送信先にて、マーキングボールがどのマーキングボール発射装置から何時、何処で発射されたのか、といったような事象を特定、把握することができ、マーキングボールが当たった識別対象を識別、拘束するために有益な情報を容易に得ることが可能となる。
これにより、強盗等の突発事件が発生した現場の状況や現場にいる識別対象を画像や音声で直接捕らえたり、マーキングボールの発射場所を正確に把握したりすることができ、識別対象の識別、拘束を、より容易に行うことが可能となる。
これにより、何時、何処で、どのマーキングボール発射装置からマーキングボールが発射されたかを特定することができるとともに、被識別剤が付着した識別対象が現在何処にいるかも容易に把握することができ、識別対象の識別、拘束をさらに確実に行うことが可能となる。
また、簡単な操作でボンベを開封してマーキングボールを確実に発射することが可能となり、マーキングボール発射装置の信頼性を高めることができる。
さらに、何時、何処で、どのマーキングボール発射装置からマーキングボールが発射されたかを特定することができるとともに、被識別剤が付着した識別対象が現在何処にいるかも容易に把握することができ、識別対象の識別、拘束を確実に行うことが可能となる。
本発明にかかるマーキングボール発射装置は、金融機関やコンビニエンスストア等の店舗等に備え付けられたり、警備員等に携帯されたりするものであり、強盗等の突発事件が発生した場合に、逃走する犯人や車等を識別するためのマーキングボールを発射するものである。
また、マーキングボールを発射した場合には、発射日時や発射場所等を特定して配信・記録することが可能となっている。
また、本体ボディ11には、マーキングボール33を発射する際に、発射目標へ向かって照射するレーザー照準器15がブラケット16を介して装着されている。
また、ピストン13は、ピストンスプリング14によりガスホルダー部20側へ付勢されている。
この、ストッパピン12dがストッパ穴13dに嵌合している状態では、ピストン13はピストンスプリング14の付勢力に抗してガス通路11aの左側部分に位置しており、ストッパピン12dのストッパ穴13dに対する嵌合状態が解除されると、ピストン13はピストンスプリング14の付勢力によりガス通路11a内を右向へ移動する。
ガスボンベ22は着脱可能に収納されており、キャップ23を取り外した状態で、ボンベ収納口21bからボンベ収納室21への着脱を行う。
ホルダー21の他端部は本体ボディ11に螺装されており、該ホルダー21の他端部には連通口21cが開口している。
該連通口21cにはガスボンベ22の開封口22aが挿入されており、該開封口22aと本体ボディ11のガス通路11aとが連通している。
図3に示すように、バレル31の基端部にはL字状のロック孔31bが形成されており、本体ボディ11の他端部において径方向内側に突出するバレルロックピン18と該ロック孔31bの装着孔31cとを嵌合させながらバレル31を本体ボディ11に挿入した後、バレル31を本体ボディ11に対して回転させてバレルロックピン18とロック孔31bの係合孔31dとを係合させることで、バレル31を本体ボディ11に装着している。
マーキングボール33の外皮は薄膜に形成されており、発射されたマーキングボール33が識別対象に当たった場合には容易に破れて、充填された被識別剤が容易に識別対象に付着することが可能となっている。また、識別対象に当たったときの衝撃は軽微なものとなっている。
まず、マーキングボール33を発射させるための事前準備として、以下の作業を行う。
ストッパピン12dとストッパ穴13dとの嵌合状態が解除されていて、ピストン13がピストンスプリング14の付勢力によりガス通路11aの右側部分に位置している状態となっているときには、ピストン13を発射可能状態にセットする。
また、管状部材等41をホルダー21内に挿入してピストン13を押し込む場合、単に管状部材等41を押し込むだけでなく、管状部材等41の外周部に螺子を切り、この螺子とホルダー21のキャップ23を螺装する部分に形成される螺子部とを螺合させて、該管状部材等41を回転操作することにより、管状部材等41をピストン13方向へ進行させるように構成することもできる。
これにより、大きな力を加えることなくピストン13を発射可能状態にセットすることが可能となる。
次に、複数個のマーキングボール33が直列に詰められたシェルカートリッジ32をバレル31の基端部に挿入して、シェルカートリッジ32を挿入したバレル31を本体ボディ11の他端側に装着する。
このように、ピストン13、ガスボンベ2、およびマーキングボール33がセットされた状態(図2に示す状態)から、前記安全ピンを引き抜くと発射準備が完了する。
まず、ガスホルダー部20のホルダー21に貼設されているレーザー照準器15のスイッチ15aを押して、該レーザー照準器15からレーザー光を発射させ、発射されたレーザー光を目標に向けて照準を合わせる。
照準を合わせながら操作レバー12のレバー部12aを押し下げると、ストッパ穴13dとストッパピン12dとの係合状態が解除される。
ピストン13は、ピストンスプリング14によりガスホルダー部20側へ付勢されているので、ストッパピン12dがストッパ穴13dから抜け出して両者の係合状態が解除されると、ピストン13は勢い良くガスホルダー部20側へ移動する。
さらに、マーキングボール発射装置1では、特許3020739号に示すように、発射速度を低下させることなくマーキングボール33にスライス回転を付与する等して、発射されたマーキングボール33の射程距離や直進性を高めることができる。
これにより、マーキングボール発射装置1は、簡単な構造で小型軽量に構成でき、マーキングボールの高精度な投擲を実現しながら携帯が可能なマーキングボール発射装置に構成することが可能となっている。
これにより、簡単な操作でガスボンベ22を開封してマーキングボール33を確実に発射することが可能となっており、マーキングボール発射装置1の信頼性を高めている。
該発信スイッチ52は、レバー部12aを押し下げるとオンするように構成されており、発信スイッチ52がオンすると小型通信端末51からの発信がなされる。
また、小型通信端末51が撮像機能を備えている場合には、マーキングボール33の発射時および発射前後に撮影した現場の画像情報も同時に発信することが可能であり、音声記録機能を備えている場合には、マーキングボール33の発射時および発射前後に録音した現場の音声情報も同時に発信することが可能である。
さらに、緊急事態が発生した旨のメールの送信や、緊急連絡先への前記各種情報の送信等を行うことも可能である。
この特定の香りを有する香料としては、例えば、訓練された犬等の動物には匂いを感じることができるが、人には匂いが感じられないといった特性を備える香料等がある。
つまり、識別対象に被識別剤が付着した場合、例えば昼間の屋外の場所等では識別対象に被識別剤が付着していることを認識することができないが、識別対象が磁気検出器や紫外光発生器の近傍を通過したとき、または暗闇の中に侵入したとき等に被識別剤の付着を認識することができたり、匂いを感じる動物等が反応したりする特性を付与することができるものである。
また、各マーキングボール発射装置1がどの場所に設置されまたは誰が携帯しているかの情報がデータベース63に記憶されている。
さらに、各マーキングボール発射装置1に装填されるマーキングボール33の成分含有率を、マーキングボール発射装置1の配置場所や地域に応じて異ならせている。
被識別剤の成分を検出した検出器65は、成分を検出した旨、および各成分の含有率に関する情報を、通信網Nを通じてサーバ62へ送信する。サーバ62では、受信した情報に含まれる各成分の含有率と、記憶装置であるデータベース63に記憶されている被識別剤の各成分の含有率情報とを照合して、各成分の含有率が一致するマーキングボール33に対応するマーキングボール発射装置1を特定する。
さらに、各マーキングボール発射装置1には、どの場所に設置され、または誰が形態しているかの固有情報が付与されてデータベース63に記憶されており、マーキングボール33を発射したマーキングボール発射装置1からは発射した時刻や発射エリア等の情報がサーバ62に送信されてくるので、何時、何処でマーキングボール33が発射されたかを特定することができる。
また、成分情報を送信してきた検出器65の設置場所等に関する情報もデータベース63に記憶されているので、被識別剤が付着した識別対象が現在何処にいるかを把握することも可能となっている。
これらの情報を受け取った機関66は、この情報を参考にして迅速且つ確実に識別対象を発見、識別して、拘束、検挙することが可能となり、防犯抑止効果を大幅に向上させることができる。
これにより、データステーション61にて、マーキングボール33がどのマーキングボール発射装置1から何時、何処で発射されたのか、といったような事象を特定、把握することができ、マーキングボール33が当たった識別対象を識別、拘束するために有益な情報を容易に得ることが可能となっている。
図11は他の実施例である発射装置の斜視図。
図12は同じく正面図。
図13は同じく後面図。
図14は同じく側面図。
この実施例に示す発射装置100は、ボディ101に装着されたレーザポインタ140により、狙いを定め、トリガー110を押すことにより、射出口130よりマーキングボールを射出する。マーキングボールの射出はガス圧を利用し、キャップ120を開き装着されるガスボンベより供給される。
ボディ101は樹脂により構成されており、正面視において縦長形状であって、側面視において横長の略長方形状に構成されている。ボディ101の中央下部および前上部には、側面視において、弧状のくぼみが形成されている。そして、側面の前部中央に凹部を設けており、この凹部にレーザポインタ140を装着可能に構成している。また、ボディ101配設側側面が盛り上がった形状となっている。
射出口130はボディ101の下部において長手方向に沿って設けられており、レーザポインタ140のレーザー光照射方向に向けられている。射出口130の上方にはキャップ120が配設され、キャップ120の内側にガスボンベが配設される。下部に設けられた射出口130と上部に設けられたキャップ120の間には、レーザポインタ140が配設されており、ボディ101において、射出口130とガスボンベ装着部とレーザポインタ配設部とが、前部に集約された構成となっている。そして、ボディ101の後上部にトリガー110が配設されている。
ボディ101の後部には、マーキングボールを収納するカートリッジ152およびガスボンベを開封するためのピストンが配設されている。カートリッジ収納部はカートリッジキャップ150により閉じられている。
ボディ101のトリガー配設部の近傍には、安全ピン挿入孔101sが設けられており、この安全ピン挿入孔101sに安全ピンを挿入することにより、トリガー110が固定されマーキングボールの誤発射が防止される。
図15は発射装置の斜視一部断面図。
図16は同じく側面断面図。
図17はボディへの組み付け構成を示す図。
図18は発射過程を示す図。
発射過程は図18(a)、図18(b)、図18(c)の順に進む。発射装置100は、図18(a)のようにトリガー110が押され、図18(b)に示すようにピストン111が開放され、図18(c)に示すようにガスボンベ121が開封されて、カートリッジ152内のマーキングボール33が発射される構成となっている。
発射装置100を構成するボディ101の内部構成について説明する。
ボディ101の前上部には、ガスボンベ121を配設するボンベ収納部102が設けられており、ボディ101の上部中央部から後部にかけて、ピストン111を配設するためのピストン室103が設けられている。
ボンベ収納部102とピストン室103とは、連通孔102bにより連通しており、この連通孔102bにガスボンベ121の先端部を挿入した状態で、キャップ120によりボンベ収納部102を閉じて、ボンベ121をボンベ収納部102内に固定する。これにより、ガスボンベ121の先端部がピストン室103に向けて配設され、ピストン111によりガスボンベ121を開封可能となる。
ピストン111は、バネ112の弾性力によりガスボンベ121に向けて押し出されるものであり、ピストン111の内側にバネ112が装着される構成となっている。バネ112の前端はピストン111に挿入されており、後端はキャップ160に当接している。
マーキングボール33を発射する前には、ピストン111はトリガー110に接続する係止ピン110gに係止されており、バネ112がピストン111とキャップ160との間において圧縮された状態で保持される。
そして、トリガー110により係止ピン110gを操作して、ピストン111の係止を解除することにより、ピストン111がバネ112の弾性力により前方に押し出されガスボンベ121に衝突する。トリガー110の前部とボディ101との間にはバネ110bが配設されており、トリガー110の前部を上方に付勢している。
トリガー110の下部には左右方向に支軸110dが装着されており、安全ピン孔110cが設けられている。支軸110dはトリガー110を傾動可能に支持する構成となっている。そして、安全ピン孔110cには安全ピンが挿入され、誤発射を防止する。ボディ101の安全ピン挿入孔101sに挿入された安全ピンはトリガー110の安全ピン孔110cに挿入され、トリガー110がボディ101に固定される。これにより発射装置100の誤発射を防止する構成となっている。
そして、カートリッジ152とカートリッジキャップ150との間にはスペーサ153が配設される。スペーサ153はカートリッジキャップ150と一体的に構成されるので、カートリッジ152の位置決めを容易に行うことができる。
そして、ホルダー152とキャップ151との間には開口が設けられているので、ガスボンベ121からのガス圧がカートリッジ152の後部にかかり、マーキングボール33を射出することができる。
まず、第1例のピストン構成について説明する。
図19は実施例2における第1例のピストン構成を示す斜視図。
図20は同じく側面図および正面図。図20(a)は側面図、図20(b)は正面図。
ピストン111には、突起部171、開口部170、係合部172が構成されている。
突起部171はピストン111の前部において先端部を前方に向けて配設される。第1例において、突起部171は四角錐形状をピストン111の正面に取付けた形状となっている。
このように、ピストン111の先端部である突起部171を多角形状で鋭角に構成するので、炭酸ガスが封入されているガスボンベ121の開封蓋を切り込むように開封することができる。突起部171の角部が開封蓋を上下左右に切り込むので、容易に開封することができる。そして、突起部171の耐久性を向上でき、ガスボンベ121の開封蓋を大きく開口させることができる。開口を大きくすることにより、ガス放出量を大きくし、マーキングボール33の発射速度を増大し、飛距離、有効射程距離、威力などを向上できる。また、発射装置100が小型であっても十分な飛距離および有効射程距離を得ることが出来る。
係止ピン110gとの係合がはずれた状態から、ピストン111を後方に押し込むと、トリガー110の係止ピン110gが傾斜部173に添って押し上げられる。そしてさらに、ピストン111を押し込むことにより、係止ピン110gが係合部172に嵌合し、ピストン111が係止される。このように、ピストン111を後方に押し込むことにより、自動的に係止ピン110gが押し上げられ、容易にピストン111を係止状態とすることができる。
図21は第2例のピストン構成を示す斜視図。
図22は同じく側面図および正面図。図22(a)は側面図、図22(b)は正面図。
ピストン111には、突起部171b、開口部170、係合部172が構成されている。
突起部171bはピストン111の前部において先端部を前方に向けて配設される。第2例において、突起部171bは略四角錐形状をピストン111の正面に取付けた形状となっており、側面がえぐれた形状となっており、側面が弧状にくぼみ、先端に向かうほど鋭角に構成されている。
このように、ピストン111の先端部である突起部171bを多角形状で先端側を鋭角に構成するので、ガスボンベ121の開封蓋を切り込むように開封することができ、ピストン111の耐久性を向上できる。
図23は第2例のピストン構成を示す斜視図。
図24は同じく側面図および正面図。図24(a)は側面図、図24(b)は正面図。
ピストン111には、突起部171c、開口部170、係合部172が構成されている。
突起部171cはピストン111の前部において先端部を前方に向けて配設される。第3例において、突起部171cは略四角錐形状をピストン111の正面に取付けた形状となっており、側面中央に切化基部171dを設けている。切欠き部171dは突起部171cの各側面に設けられる。
このように、切化基部171dを設けているので、ガスボンベ121の開封蓋が突起部171cの側面から受ける面圧が大きくなり、開封時において切欠き部171dがガスの噴出経路となり、開封が円滑に行われるとともに、ガスボンベ121の開封蓋がより切り込むように開封されることとなる。これにより、開封蓋を容易にあけることができ、ピストン111の耐久性を向上できる。
図25は発射装置の把持例を示す図。
図25に示す発射装置100は、右利き用のものであり、発射装置100の膨らんだ側面を掌に向けて把持される。これにより、親指をトリガー110の上に位置させ、マーキングボール射出方向に人差し指を伸ばすと自然にレーザポインタ140に添えられるようになっている。これにより自然な動作で発射装置100を操作することができる。
このように、近距離無線端末を発射装置100に装着することで、マーキングボールを識別対象へ発射した場合に、発射日時や発射場所等の各種情報を配信・記録・蓄積等して、マーキングボール33の被識別剤が付着した識別対象の発見および識別を容易に可能とする識別システムを構成することができる。
また、近距離無線端末を利用するので、マーキングボール33の発射情報の暗号化および改ざん防止などのセキュリティー性を向上できる。
10 本体部
11 本体ボディ
11a ガス通路
12 操作レバー
13 ピストン
20 ガスホルダー部
21 ホルダー
22 ガスボンベ
30 バレル部
31 バレル
32 シェルカートリッジ
33 マーキングボール
62 サーバ
63 データベース
しかし、強盗等の突発的な事件が発生した状況において、人の手で正確にコントロールして識別対象へ向けて投げつけることは、相当の訓練を積んだ者であっても困難であり、必ずしも効果的なマーキングを行うことができるものではない。
そこで、識別対象やその近傍へのマーキングボールの投擲を、簡単な操作で比較的精度良く行うことができるマーキングボールの発射装置が考案されている(特許文献1参照)。
そこで、簡単な構造で小型軽量に構成でき、マーキングボールの高精度な投擲を実現しながら携帯が可能なマーキングボール発射装置、および識別対象の発見、識別を容易に行うことができる識別システムを提供するものである。
即ち、請求項1記載の如く、ボディ(101)内にガスボンベ(121)を装着可能とし、バネ(112)の弾性力によりガスボンベ(121)に向けて押し出すように配置したピストン(111)をトリガー(110)にて操作してガスボンベ(121)を開封し、このガス圧にてマーキングボール(33)を発射する構成としたマーキングボール発射装置において、前記ボディ(101)にボンベ収納部(102)とピストン室(103)とカートリッジ装着部(105)と射出口(130)とを形成し、前記ボンベ収納部(102)、ピストン室(103)と前記カートリッジ装着部(105)、射出口(130)とを並列に配置し、前記ボンベ収納部(102)にガスボンベ(121)を装着し、前記ピストン室(103)にピストン(111)とバネ(112)を配設し、前記カートリッジ装着部(105)に複数個のマーキングボール(33・33・・・)を保持したカートリッジ(152)を装着する構成とし、前記ピストン室(103)とカートリッジ装着部(105)とをガス供給部(104)を介して連通し、前記ガスボンベ(121)内のガスの噴出経路をピストン室(103)からカートリッジ装着部(105)とし、前記射出口(130)から複数個のマーキングボール(33・33・・・)をガスボンベ(121)からのガス噴出方向とは異なる方向に発射可能に構成したものである。
これにより、簡単な構造で小型軽量に構成でき、マーキングボールの高精度な投擲を実現しながら携帯が可能なマーキングボール発射装置を構成することができる。
また、簡単な操作でボンベを開封してマーキングボールを確実に発射することが可能となり、マーキングボール発射装置の信頼性を高めることができる。
さらに、識別対象に対する狙いが若干ずれたとしても、何れかのマーキングボールが識別対象に当たり易くなり、マーキングボールの識別対象に対する命中確立を向上させることが可能となる。
これにより、送信先にて、マーキングボールがどのマーキングボール発射装置から何時、何処で発射されたのか、といったような事象を特定、把握することができ、マーキングボールが当たった識別対象を識別、拘束するために有益な情報を容易に得ることが可能となる。
これにより、強盗等の突発事件が発生した現場の状況や現場にいる識別対象を画像や音声で直接捕らえたり、マーキングボールの発射場所を正確に把握したりすることができ、識別対象の識別、拘束を、より容易に行うことが可能となる。
これにより、何時、何処で、どのマーキングボール発射装置からマーキングボールが発射されたかを特定することができるとともに、被識別剤が付着した識別対象が現在何処にいるかも容易に把握することができ、識別対象の識別、拘束をさらに確実に行うことが可能となる。
また、簡単な操作でボンベを開封してマーキングボールを確実に発射することが可能となり、マーキングボール発射装置の信頼性を高めることができる。
さらに、何時、何処で、どのマーキングボール発射装置からマーキングボールが発射されたかを特定することができるとともに、被識別剤が付着した識別対象が現在何処にいるかも容易に把握することができ、識別対象の識別、拘束を確実に行うことが可能となる。
本発明にかかるマーキングボール発射装置は、金融機関やコンビニエンスストア等の店舗等に備え付けられたり、警備員等に携帯されたりするものであり、強盗等の突発事件が発生した場合に、逃走する犯人や車等を識別するためのマーキングボールを発射するものである。
また、マーキングボールを発射した場合には、発射日時や発射場所等を特定して配信・記録することが可能となっている。
また、本体ボディ11には、マーキングボール33を発射する際に、発射目標へ向かって照射するレーザー照準器15がブラケット16を介して装着されている。
また、ピストン13は、ピストンスプリング14によりガスホルダー部20側へ付勢されている。
この、ストッパピン12dがストッパ穴13dに嵌合している状態では、ピストン13はピストンスプリング14の付勢力に抗してガス通路11aの左側部分に位置しており、ストッパピン12dのストッパ穴13dに対する嵌合状態が解除されると、ピストン13はピストンスプリング14の付勢力によりガス通路11a内を右向へ移動する。
ガスボンベ22は着脱可能に収納されており、キャップ23を取り外した状態で、ボンベ収納口21bからボンベ収納室21への着脱を行う。
ホルダー21の他端部は本体ボディ11に螺装されており、該ホルダー21の他端部には連通口21cが開口している。
該連通口21cにはガスボンベ22の開封口22aが挿入されており、該開封口22aと本体ボディ11のガス通路11aとが連通している。
図3に示すように、バレル31の基端部にはL字状のロック孔31bが形成されており、本体ボディ11の他端部において径方向内側に突出するバレルロックピン18と該ロック孔31bの装着孔31cとを嵌合させながらバレル31を本体ボディ11に挿入した後、バレル31を本体ボディ11に対して回転させてバレルロックピン18とロック孔31bの係合孔31dとを係合させることで、バレル31を本体ボディ11に装着している。
マーキングボール33の外皮は薄膜に形成されており、発射されたマーキングボール33が識別対象に当たった場合には容易に破れて、充填された被識別剤が容易に識別対象に付着することが可能となっている。また、識別対象に当たったときの衝撃は軽微なものとなっている。
まず、マーキングボール33を発射させるための事前準備として、以下の作業を行う。 ストッパピン12dとストッパ穴13dとの嵌合状態が解除されていて、ピストン13がピストンスプリング14の付勢力によりガス通路11aの右側部分に位置している状態となっているときには、ピストン13を発射可能状態にセットする。
また、管状部材等41をホルダー21内に挿入してピストン13を押し込む場合、単に管状部材等41を押し込むだけでなく、管状部材等41の外周部に螺子を切り、この螺子とホルダー21のキャップ23を螺装する部分に形成される螺子部とを螺合させて、該管状部材等41を回転操作することにより、管状部材等41をピストン13方向へ進行させるように構成することもできる。
これにより、大きな力を加えることなくピストン13を発射可能状態にセットすることが可能となる。
次に、複数個のマーキングボール33が直列に詰められたシェルカートリッジ32をバレル31の基端部に挿入して、シェルカートリッジ32を挿入したバレル31を本体ボディ11の他端側に装着する。
このように、ピストン13、ガスボンベ2、およびマーキングボール33がセットされた状態(図2に示す状態)から、前記安全ピンを引き抜くと発射準備が完了する。
照準を合わせながら操作レバー12のレバー部12aを押し下げると、ストッパ穴13dとストッパピン12dとの係合状態が解除される。
ピストン13は、ピストンスプリング14によりガスホルダー部20側へ付勢されているので、ストッパピン12dがストッパ穴13dから抜け出して両者の係合状態が解除されると、ピストン13は勢い良くガスホルダー部20側へ移動する。
さらに、マーキングボール発射装置1では、特許3020739号に示すように、発射速度を低下させることなくマーキングボール33にスライス回転を付与する等して、発射されたマーキングボール33の射程距離や直進性を高めることができる。
これにより、マーキングボール発射装置1は、簡単な構造で小型軽量に構成でき、マーキングボールの高精度な投擲を実現しながら携帯が可能なマーキングボール発射装置に構成することが可能となっている。
これにより、簡単な操作でガスボンベ22を開封してマーキングボール33を確実に発射することが可能となっており、マーキングボール発射装置1の信頼性を高めている。
該発信スイッチ52は、レバー部12aを押し下げるとオンするように構成されており、発信スイッチ52がオンすると小型通信端末51からの発信がなされる。
また、小型通信端末51が撮像機能を備えている場合には、マーキングボール33の発射時および発射前後に撮影した現場の画像情報も同時に発信することが可能であり、音声記録機能を備えている場合には、マーキングボール33の発射時および発射前後に録音した現場の音声情報も同時に発信することが可能である。
さらに、緊急事態が発生した旨のメールの送信や、緊急連絡先への前記各種情報の送信等を行うことも可能である。
つまり、識別対象に被識別剤が付着した場合、例えば昼間の屋外の場所等では識別対象に被識別剤が付着していることを認識することができないが、識別対象が磁気検出器や紫外光発生器の近傍を通過したとき、または暗闇の中に侵入したとき等に被識別剤の付着を認識することができたり、匂いを感じる動物等が反応したりする特性を付与することができるものである。
また、各マーキングボール発射装置1がどの場所に設置されまたは誰が携帯しているかの情報がデータベース63に記憶されている。
さらに、各マーキングボール発射装置1に装填されるマーキングボール33の成分含有率を、マーキングボール発射装置1の配置場所や地域に応じて異ならせている。
被識別剤の成分を検出した検出器65は、成分を検出した旨、および各成分の含有率に関する情報を、通信網Nを通じてサーバ62へ送信する。サーバ62では、受信した情報に含まれる各成分の含有率と、記憶装置であるデータベース63に記憶されている被識別剤の各成分の含有率情報とを照合して、各成分の含有率が一致するマーキングボール33に対応するマーキングボール発射装置1を特定する。
さらに、各マーキングボール発射装置1には、どの場所に設置され、または誰が形態しているかの固有情報が付与されてデータベース63に記憶されており、マーキングボール33を発射したマーキングボール発射装置1からは発射した時刻や発射エリア等の情報がサーバ62に送信されてくるので、何時、何処でマーキングボール33が発射されたかを特定することができる。
また、成分情報を送信してきた検出器65の設置場所等に関する情報もデータベース63に記憶されているので、被識別剤が付着した識別対象が現在何処にいるかを把握することも可能となっている。
これらの情報を受け取った機関66は、この情報を参考にして迅速且つ確実に識別対象を発見、識別して、拘束、検挙することが可能となり、防犯抑止効果を大幅に向上させることができる。
これにより、データステーション61にて、マーキングボール33がどのマーキングボール発射装置1から何時、何処で発射されたのか、といったような事象を特定、把握することができ、マーキングボール33が当たった識別対象を識別、拘束するために有益な情報を容易に得ることが可能となっている。
図11は他の実施例である発射装置の斜視図。
図12は同じく正面図。
図13は同じく後面図。
図14は同じく側面図。
この実施例に示す発射装置100は、ボディ101に装着されたレーザポインタ140により、狙いを定め、トリガー110を押すことにより、射出口130よりマーキングボールを射出する。マーキングボールの射出はガス圧を利用し、キャップ120を開き装着されるガスボンベより供給される。
ボディ101は樹脂により構成されており、正面視において縦長形状であって、側面視において横長の略長方形状に構成されている。ボディ101の中央下部および前上部には、側面視において、弧状のくぼみが形成されている。そして、側面の前部中央に凹部を設けており、この凹部にレーザポインタ140を装着可能に構成している。また、ボディ101配設側側面が盛り上がった形状となっている。
射出口130はボディ101の下部において長手方向に沿って設けられており、レーザポインタ140のレーザー光照射方向に向けられている。射出口130の上方にはキャップ120が配設され、キャップ120の内側にガスボンベが配設される。下部に設けられた射出口130と上部に設けられたキャップ120の間には、レーザポインタ140が配設されており、ボディ101において、射出口130とガスボンベ装着部とレーザポインタ配設部とが、前部に集約された構成となっている。そして、ボディ101の後上部にトリガー110が配設されている。
ボディ101の後部には、マーキングボールを収納するカートリッジ152およびガスボンベを開封するためのピストンが配設されている。カートリッジ収納部はカートリッジキャップ150により閉じられている。
ボディ101のトリガー配設部の近傍には、安全ピン挿入孔101sが設けられており、この安全ピン挿入孔101sに安全ピンを挿入することにより、トリガー110が固定されマーキングボールの誤発射が防止される。
図15は発射装置の斜視一部断面図。
図16は同じく側面断面図。
図17はボディへの組み付け構成を示す図。
図18は発射過程を示す図。
発射過程は図18(a)、図18(b)、図18(c)の順に進む。発射装置100は、図18(a)のようにトリガー110が押され、図18(b)に示すようにピストン111が開放され、図18(c)に示すようにガスボンベ121が開封されて、カートリッジ152内のマーキングボール33が発射される構成となっている。
発射装置100を構成するボディ101の内部構成について説明する。
ボディ101の前上部には、ガスボンベ121を配設するボンベ収納部102が設けられており、ボディ101の上部中央部から後部にかけて、ピストン111を配設するためのピストン室103が設けられている。
ボンベ収納部102とピストン室103とは、連通孔102bにより連通しており、この連通孔102bにガスボンベ121の先端部を挿入した状態で、キャップ120によりボンベ収納部102を閉じて、ボンベ121をボンベ収納部102内に固定する。これにより、ガスボンベ121の先端部がピストン室103に向けて配設され、ピストン111によりガスボンベ121を開封可能となる。
ピストン111は、バネ112の弾性力によりガスボンベ121に向けて押し出されるものであり、ピストン111の内側にバネ112が装着される構成となっている。バネ112の前端はピストン111に挿入されており、後端はキャップ160に当接している。 マーキングボール33を発射する前には、ピストン111はトリガー110に接続する係止ピン110gに係止されており、バネ112がピストン111とキャップ160との間において圧縮された状態で保持される。
そして、トリガー110により係止ピン110gを操作して、ピストン111の係止を解除することにより、ピストン111がバネ112の弾性力により前方に押し出されガスボンベ121に衝突する。トリガー110の前部とボディ101との間にはバネ110bが配設されており、トリガー110の前部を上方に付勢している。
トリガー110の下部には左右方向に支軸110dが装着されており、安全ピン孔110cが設けられている。支軸110dはトリガー110を傾動可能に支持する構成となっている。そして、安全ピン孔110cには安全ピンが挿入され、誤発射を防止する。ボディ101の安全ピン挿入孔101sに挿入された安全ピンはトリガー110の安全ピン孔110cに挿入され、トリガー110がボディ101に固定される。これにより発射装置100の誤発射を防止する構成となっている。
そして、カートリッジ152とカートリッジキャップ150との間にはスペーサ153が配設される。スペーサ153はカートリッジキャップ150と一体的に構成されるので、カートリッジ152の位置決めを容易に行うことができる。
そして、ホルダー152とキャップ151との間には開口が設けられているので、ガスボンベ121からのガス圧がカートリッジ152の後部にかかり、マーキングボール33を射出することができる。
まず、第1例のピストン構成について説明する。
図19は実施例2における第1例のピストン構成を示す斜視図。
図20は同じく側面図および正面図。図20(a)は側面図、図20(b)は正面図。 ピストン111には、突起部171、開口部170、係合部172が構成されている。 突起部171はピストン111の前部において先端部を前方に向けて配設される。第1例において、突起部171は四角錐形状をピストン111の正面に取付けた形状となっている。
このように、ピストン111の先端部である突起部171を多角形状で鋭角に構成するので、炭酸ガスが封入されているガスボンベ121の開封蓋を切り込むように開封することができる。突起部171の角部が開封蓋を上下左右に切り込むので、容易に開封することができる。そして、突起部171の耐久性を向上でき、ガスボンベ121の開封蓋を大きく開口させることができる。開口を大きくすることにより、ガス放出量を大きくし、マーキングボール33の発射速度を増大し、飛距離、有効射程距離、威力などを向上できる。また、発射装置100が小型であっても十分な飛距離および有効射程距離を得ることが出来る。
係止ピン110gとの係合がはずれた状態から、ピストン111を後方に押し込むと、トリガー110の係止ピン110gが傾斜部173に添って押し上げられる。そしてさらに、ピストン111を押し込むことにより、係止ピン110gが係合部172に嵌合し、ピストン111が係止される。このように、ピストン111を後方に押し込むことにより、自動的に係止ピン110gが押し上げられ、容易にピストン111を係止状態とすることができる。
図21は第2例のピストン構成を示す斜視図。
図22は同じく側面図および正面図。図22(a)は側面図、図22(b)は正面図。 ピストン111には、突起部171b、開口部170、係合部172が構成されている。
突起部171bはピストン111の前部において先端部を前方に向けて配設される。第2例において、突起部171bは略四角錐形状をピストン111の正面に取付けた形状となっており、側面がえぐれた形状となっており、側面が弧状にくぼみ、先端に向かうほど鋭角に構成されている。
このように、ピストン111の先端部である突起部171bを多角形状で先端側を鋭角に構成するので、ガスボンベ121の開封蓋を切り込むように開封することができ、ピストン111の耐久性を向上できる。
図23は第2例のピストン構成を示す斜視図。
図24は同じく側面図および正面図。図24(a)は側面図、図24(b)は正面図。 ピストン111には、突起部171c、開口部170、係合部172が構成されている。
突起部171cはピストン111の前部において先端部を前方に向けて配設される。第3例において、突起部171cは略四角錐形状をピストン111の正面に取付けた形状となっており、側面中央に切化基部171dを設けている。切欠き部171dは突起部171cの各側面に設けられる。
このように、切化基部171dを設けているので、ガスボンベ121の開封蓋が突起部171cの側面から受ける面圧が大きくなり、開封時において切欠き部171dがガスの噴出経路となり、開封が円滑に行われるとともに、ガスボンベ121の開封蓋がより切り込むように開封されることとなる。これにより、開封蓋を容易にあけることができ、ピストン111の耐久性を向上できる。
図25は発射装置の把持例を示す図。
図25に示す発射装置100は、右利き用のものであり、発射装置100の膨らんだ側面を掌に向けて把持される。これにより、親指をトリガー110の上に位置させ、マーキングボール射出方向に人差し指を伸ばすと自然にレーザポインタ140に添えられるようになっている。これにより自然な動作で発射装置100を操作することができる。
このように、近距離無線端末を発射装置100に装着することで、マーキングボールを識別対象へ発射した場合に、発射日時や発射場所等の各種情報を配信・記録・蓄積等して、マーキングボール33の被識別剤が付着した識別対象の発見および識別を容易に可能とする識別システムを構成することができる。
また、近距離無線端末を利用するので、マーキングボール33の発射情報の暗号化および改ざん防止などのセキュリティー性を向上できる。
10 本体部
11 本体ボディ
11a ガス通路
12 操作レバー
13 ピストン
20 ガスホルダー部
21 ホルダー
22 ガスボンベ
30 バレル部
31 バレル
32 シェルカートリッジ
33 マーキングボール
62 サーバ
63 データベース
しかし、強盗等の突発的な事件が発生した状況において、人の手で正確にコントロールして識別対象へ向けて投げつけることは、相当の訓練を積んだ者であっても困難であり、必ずしも効果的なマーキングを行うことができるものではない。
そこで、識別対象やその近傍へのマーキングボールの投擲を、簡単な操作で比較的精度良く行うことができるマーキングボールの発射装置が考案されている(特許文献1参照)。
そこで、簡単な構造で小型軽量に構成でき、マーキングボールの高精度な投擲を実現しながら携帯が可能なマーキングボール発射装置、および識別対象の発見、識別を容易に行うことができる識別システムを提供するものである。
即ち、請求項1記載の如く、ボディ(101)内にガスボンベ(121)を装着可能とし、バネ(112)の弾性力によりガスボンベ(121)に向けて押し出すように配置したピストン(111)をトリガー(110)にて操作してガスボンベ(121)を開封し、このガス圧にてマーキングボール(33)を発射する構成としたマーキングボール発射装置において、前記ボディ(101)にボンベ収納部(102)とピストン室(103)とカートリッジ装着部(105)と射出口(130)とを形成し、前記ボンベ収納部(102)、ピストン室(103)と前記カートリッジ装着部(105)、射出口(130)とを並列に配置し、前記ボンベ収納部(102)と射出口(130)とをボディ(101)の前側、前記ピストン室(103)とカートリッジ装着部と(105)をボディ(101)の後側とし、前記ボンベ収納部(102)にガスボンベ(121)をボディ(101)の前方側から装着し、前記ピストン室(103)にピストン(111)とバネ(112)をボディ(101)の後方側から配設し、前記カートリッジ装着部(105)に複数個のマーキングボール(33・33・・・)を保持したカートリッジ(152)をボディ(101)の後方側から装着する構成とし、前記ボンベ収納部(102)とピストン室(103)とを連通孔(102b)により連通し、この連通孔(102b)にガスボンベ(121)の先端部を挿入する構成とし、前記ピストン室(103)とカートリッジ装着部(105)とをガス供給部(104)を介して連通し、前記ガスボンベ(121)内のガスの噴出経路をピストン室(103)からカートリッジ装着部(105)とし、前記ガスボンベ(121)からのガス圧がカートリッジ(152)の後部にかかることによって、前記射出口(130)から複数個のマーキングボール(33・33・・・)をガスボンベ(121)からのガス噴出方向とは異なる反対方向に発射可能に構成したものである。
これにより、簡単な構造で小型軽量に構成でき、マーキングボールの高精度な投擲を実現しながら携帯が可能なマーキングボール発射装置を構成することができる。
また、簡単な操作でボンベを開封してマーキングボールを確実に発射することが可能となり、マーキングボール発射装置の信頼性を高めることができる。
さらに、識別対象に対する狙いが若干ずれたとしても、何れかのマーキングボールが識別対象に当たり易くなり、マーキングボールの識別対象に対する命中確立を向上させることが可能となる。
これにより、送信先にて、マーキングボールがどのマーキングボール発射装置から何時、何処で発射されたのか、といったような事象を特定、把握することができ、マーキングボールが当たった識別対象を識別、拘束するために有益な情報を容易に得ることが可能となる。
これにより、強盗等の突発事件が発生した現場の状況や現場にいる識別対象を画像や音声で直接捕らえたり、マーキングボールの発射場所を正確に把握したりすることができ、識別対象の識別、拘束を、より容易に行うことが可能となる。
これにより、何時、何処で、どのマーキングボール発射装置からマーキングボールが発射されたかを特定することができるとともに、被識別剤が付着した識別対象が現在何処にいるかも容易に把握することができ、識別対象の識別、拘束をさらに確実に行うことが可能となる。
また、簡単な操作でボンベを開封してマーキングボールを確実に発射することが可能となり、マーキングボール発射装置の信頼性を高めることができる。
さらに、何時、何処で、どのマーキングボール発射装置からマーキングボールが発射されたかを特定することができるとともに、被識別剤が付着した識別対象が現在何処にいるかも容易に把握することができ、識別対象の識別、拘束を確実に行うことが可能となる。
本発明にかかるマーキングボール発射装置は、金融機関やコンビニエンスストア等の店舗等に備え付けられたり、警備員等に携帯されたりするものであり、強盗等の突発事件が発生した場合に、逃走する犯人や車等を識別するためのマーキングボールを発射するものである。
また、マーキングボールを発射した場合には、発射日時や発射場所等を特定して配信・記録することが可能となっている。
また、本体ボディ11には、マーキングボール33を発射する際に、発射目標へ向かって照射するレーザー照準器15がブラケット16を介して装着されている。
また、ピストン13は、ピストンスプリング14によりガスホルダー部20側へ付勢されている。
この、ストッパピン12dがストッパ穴13dに嵌合している状態では、ピストン13はピストンスプリング14の付勢力に抗してガス通路11aの左側部分に位置しており、ストッパピン12dのストッパ穴13dに対する嵌合状態が解除されると、ピストン13はピストンスプリング14の付勢力によりガス通路11a内を右向へ移動する。
ガスボンベ22は着脱可能に収納されており、キャップ23を取り外した状態で、ボンベ収納口21bからボンベ収納室21への着脱を行う。
ホルダー21の他端部は本体ボディ11に螺装されており、該ホルダー21の他端部には連通口21cが開口している。
該連通口21cにはガスボンベ22の開封口22aが挿入されており、該開封口22aと本体ボディ11のガス通路11aとが連通している。
図3に示すように、バレル31の基端部にはL字状のロック孔31bが形成されており、本体ボディ11の他端部において径方向内側に突出するバレルロックピン18と該ロック孔31bの装着孔31cとを嵌合させながらバレル31を本体ボディ11に挿入した後、バレル31を本体ボディ11に対して回転させてバレルロックピン18とロック孔31bの係合孔31dとを係合させることで、バレル31を本体ボディ11に装着している。
マーキングボール33の外皮は薄膜に形成されており、発射されたマーキングボール33が識別対象に当たった場合には容易に破れて、充填された被識別剤が容易に識別対象に付着することが可能となっている。また、識別対象に当たったときの衝撃は軽微なものとなっている。
まず、マーキングボール33を発射させるための事前準備として、以下の作業を行う。 ストッパピン12dとストッパ穴13dとの嵌合状態が解除されていて、ピストン13がピストンスプリング14の付勢力によりガス通路11aの右側部分に位置している状態となっているときには、ピストン13を発射可能状態にセットする。
また、管状部材等41をホルダー21内に挿入してピストン13を押し込む場合、単に管状部材等41を押し込むだけでなく、管状部材等41の外周部に螺子を切り、この螺子とホルダー21のキャップ23を螺装する部分に形成される螺子部とを螺合させて、該管状部材等41を回転操作することにより、管状部材等41をピストン13方向へ進行させるように構成することもできる。
これにより、大きな力を加えることなくピストン13を発射可能状態にセットすることが可能となる。
次に、複数個のマーキングボール33が直列に詰められたシェルカートリッジ32をバレル31の基端部に挿入して、シェルカートリッジ32を挿入したバレル31を本体ボディ11の他端側に装着する。
このように、ピストン13、ガスボンベ2、およびマーキングボール33がセットされた状態(図2に示す状態)から、前記安全ピンを引き抜くと発射準備が完了する。
照準を合わせながら操作レバー12のレバー部12aを押し下げると、ストッパ穴13dとストッパピン12dとの係合状態が解除される。
ピストン13は、ピストンスプリング14によりガスホルダー部20側へ付勢されているので、ストッパピン12dがストッパ穴13dから抜け出して両者の係合状態が解除されると、ピストン13は勢い良くガスホルダー部20側へ移動する。
さらに、マーキングボール発射装置1では、特許3020739号に示すように、発射速度を低下させることなくマーキングボール33にスライス回転を付与する等して、発射されたマーキングボール33の射程距離や直進性を高めることができる。
これにより、マーキングボール発射装置1は、簡単な構造で小型軽量に構成でき、マーキングボールの高精度な投擲を実現しながら携帯が可能なマーキングボール発射装置に構成することが可能となっている。
これにより、簡単な操作でガスボンベ22を開封してマーキングボール33を確実に発射することが可能となっており、マーキングボール発射装置1の信頼性を高めている。
該発信スイッチ52は、レバー部12aを押し下げるとオンするように構成されており、発信スイッチ52がオンすると小型通信端末51からの発信がなされる。
また、小型通信端末51が撮像機能を備えている場合には、マーキングボール33の発射時および発射前後に撮影した現場の画像情報も同時に発信することが可能であり、音声記録機能を備えている場合には、マーキングボール33の発射時および発射前後に録音した現場の音声情報も同時に発信することが可能である。
さらに、緊急事態が発生した旨のメールの送信や、緊急連絡先への前記各種情報の送信等を行うことも可能である。
つまり、識別対象に被識別剤が付着した場合、例えば昼間の屋外の場所等では識別対象に被識別剤が付着していることを認識することができないが、識別対象が磁気検出器や紫外光発生器の近傍を通過したとき、または暗闇の中に侵入したとき等に被識別剤の付着を認識することができたり、匂いを感じる動物等が反応したりする特性を付与することができるものである。
また、各マーキングボール発射装置1がどの場所に設置されまたは誰が携帯しているかの情報がデータベース63に記憶されている。
さらに、各マーキングボール発射装置1に装填されるマーキングボール33の成分含有率を、マーキングボール発射装置1の配置場所や地域に応じて異ならせている。
被識別剤の成分を検出した検出器65は、成分を検出した旨、および各成分の含有率に関する情報を、通信網Nを通じてサーバ62へ送信する。サーバ62では、受信した情報に含まれる各成分の含有率と、記憶装置であるデータベース63に記憶されている被識別剤の各成分の含有率情報とを照合して、各成分の含有率が一致するマーキングボール33に対応するマーキングボール発射装置1を特定する。
さらに、各マーキングボール発射装置1には、どの場所に設置され、または誰が形態しているかの固有情報が付与されてデータベース63に記憶されており、マーキングボール33を発射したマーキングボール発射装置1からは発射した時刻や発射エリア等の情報がサーバ62に送信されてくるので、何時、何処でマーキングボール33が発射されたかを特定することができる。
また、成分情報を送信してきた検出器65の設置場所等に関する情報もデータベース63に記憶されているので、被識別剤が付着した識別対象が現在何処にいるかを把握することも可能となっている。
これらの情報を受け取った機関66は、この情報を参考にして迅速且つ確実に識別対象を発見、識別して、拘束、検挙することが可能となり、防犯抑止効果を大幅に向上させることができる。
これにより、データステーション61にて、マーキングボール33がどのマーキングボール発射装置1から何時、何処で発射されたのか、といったような事象を特定、把握することができ、マーキングボール33が当たった識別対象を識別、拘束するために有益な情報を容易に得ることが可能となっている。
図11は他の実施例である発射装置の斜視図。
図12は同じく正面図。
図13は同じく後面図。
図14は同じく側面図。
この実施例に示す発射装置100は、ボディ101に装着されたレーザポインタ140により、狙いを定め、トリガー110を押すことにより、射出口130よりマーキングボールを射出する。マーキングボールの射出はガス圧を利用し、キャップ120を開き装着されるガスボンベより供給される。
ボディ101は樹脂により構成されており、正面視において縦長形状であって、側面視において横長の略長方形状に構成されている。ボディ101の中央下部および前上部には、側面視において、弧状のくぼみが形成されている。そして、側面の前部中央に凹部を設けており、この凹部にレーザポインタ140を装着可能に構成している。また、ボディ101配設側側面が盛り上がった形状となっている。
射出口130はボディ101の下部において長手方向に沿って設けられており、レーザポインタ140のレーザー光照射方向に向けられている。射出口130の上方にはキャップ120が配設され、キャップ120の内側にガスボンベが配設される。下部に設けられた射出口130と上部に設けられたキャップ120の間には、レーザポインタ140が配設されており、ボディ101において、射出口130とガスボンベ装着部とレーザポインタ配設部とが、前部に集約された構成となっている。そして、ボディ101の後上部にトリガー110が配設されている。
ボディ101の後部には、マーキングボールを収納するカートリッジ152およびガスボンベを開封するためのピストンが配設されている。カートリッジ収納部はカートリッジキャップ150により閉じられている。
ボディ101のトリガー配設部の近傍には、安全ピン挿入孔101sが設けられており、この安全ピン挿入孔101sに安全ピンを挿入することにより、トリガー110が固定されマーキングボールの誤発射が防止される。
図15は発射装置の斜視一部断面図。
図16は同じく側面断面図。
図17はボディへの組み付け構成を示す図。
図18は発射過程を示す図。
発射過程は図18(a)、図18(b)、図18(c)の順に進む。発射装置100は、図18(a)のようにトリガー110が押され、図18(b)に示すようにピストン111が開放され、図18(c)に示すようにガスボンベ121が開封されて、カートリッジ152内のマーキングボール33が発射される構成となっている。
発射装置100を構成するボディ101の内部構成について説明する。
ボディ101の前上部には、ガスボンベ121を配設するボンベ収納部102が設けられており、ボディ101の上部中央部から後部にかけて、ピストン111を配設するためのピストン室103が設けられている。
ボンベ収納部102とピストン室103とは、連通孔102bにより連通しており、この連通孔102bにガスボンベ121の先端部を挿入した状態で、キャップ120によりボンベ収納部102を閉じて、ボンベ121をボンベ収納部102内に固定する。これにより、ガスボンベ121の先端部がピストン室103に向けて配設され、ピストン111によりガスボンベ121を開封可能となる。
ピストン111は、バネ112の弾性力によりガスボンベ121に向けて押し出されるものであり、ピストン111の内側にバネ112が装着される構成となっている。バネ112の前端はピストン111に挿入されており、後端はキャップ160に当接している。 マーキングボール33を発射する前には、ピストン111はトリガー110に接続する係止ピン110gに係止されており、バネ112がピストン111とキャップ160との間において圧縮された状態で保持される。
そして、トリガー110により係止ピン110gを操作して、ピストン111の係止を解除することにより、ピストン111がバネ112の弾性力により前方に押し出されガスボンベ121に衝突する。トリガー110の前部とボディ101との間にはバネ110bが配設されており、トリガー110の前部を上方に付勢している。
トリガー110の下部には左右方向に支軸110dが装着されており、安全ピン孔110cが設けられている。支軸110dはトリガー110を傾動可能に支持する構成となっている。そして、安全ピン孔110cには安全ピンが挿入され、誤発射を防止する。ボディ101の安全ピン挿入孔101sに挿入された安全ピンはトリガー110の安全ピン孔110cに挿入され、トリガー110がボディ101に固定される。これにより発射装置100の誤発射を防止する構成となっている。
そして、カートリッジ152とカートリッジキャップ150との間にはスペーサ153が配設される。スペーサ153はカートリッジキャップ150と一体的に構成されるので、カートリッジ152の位置決めを容易に行うことができる。
そして、ホルダー152とキャップ151との間には開口が設けられているので、ガスボンベ121からのガス圧がカートリッジ152の後部にかかり、マーキングボール33を射出することができる。
まず、第1例のピストン構成について説明する。
図19は実施例2における第1例のピストン構成を示す斜視図。
図20は同じく側面図および正面図。図20(a)は側面図、図20(b)は正面図。 ピストン111には、突起部171、開口部170、係合部172が構成されている。 突起部171はピストン111の前部において先端部を前方に向けて配設される。第1例において、突起部171は四角錐形状をピストン111の正面に取付けた形状となっている。
このように、ピストン111の先端部である突起部171を多角形状で鋭角に構成するので、炭酸ガスが封入されているガスボンベ121の開封蓋を切り込むように開封することができる。突起部171の角部が開封蓋を上下左右に切り込むので、容易に開封することができる。そして、突起部171の耐久性を向上でき、ガスボンベ121の開封蓋を大きく開口させることができる。開口を大きくすることにより、ガス放出量を大きくし、マーキングボール33の発射速度を増大し、飛距離、有効射程距離、威力などを向上できる。また、発射装置100が小型であっても十分な飛距離および有効射程距離を得ることが出来る。
係止ピン110gとの係合がはずれた状態から、ピストン111を後方に押し込むと、トリガー110の係止ピン110gが傾斜部173に添って押し上げられる。そしてさらに、ピストン111を押し込むことにより、係止ピン110gが係合部172に嵌合し、ピストン111が係止される。このように、ピストン111を後方に押し込むことにより、自動的に係止ピン110gが押し上げられ、容易にピストン111を係止状態とすることができる。
図21は第2例のピストン構成を示す斜視図。
図22は同じく側面図および正面図。図22(a)は側面図、図22(b)は正面図。 ピストン111には、突起部171b、開口部170、係合部172が構成されている。
突起部171bはピストン111の前部において先端部を前方に向けて配設される。第2例において、突起部171bは略四角錐形状をピストン111の正面に取付けた形状となっており、側面がえぐれた形状となっており、側面が弧状にくぼみ、先端に向かうほど鋭角に構成されている。
このように、ピストン111の先端部である突起部171bを多角形状で先端側を鋭角に構成するので、ガスボンベ121の開封蓋を切り込むように開封することができ、ピストン111の耐久性を向上できる。
図23は第2例のピストン構成を示す斜視図。
図24は同じく側面図および正面図。図24(a)は側面図、図24(b)は正面図。 ピストン111には、突起部171c、開口部170、係合部172が構成されている。
突起部171cはピストン111の前部において先端部を前方に向けて配設される。第3例において、突起部171cは略四角錐形状をピストン111の正面に取付けた形状となっており、側面中央に切化基部171dを設けている。切欠き部171dは突起部171cの各側面に設けられる。
このように、切化基部171dを設けているので、ガスボンベ121の開封蓋が突起部171cの側面から受ける面圧が大きくなり、開封時において切欠き部171dがガスの噴出経路となり、開封が円滑に行われるとともに、ガスボンベ121の開封蓋がより切り込むように開封されることとなる。これにより、開封蓋を容易にあけることができ、ピストン111の耐久性を向上できる。
図25は発射装置の把持例を示す図。
図25に示す発射装置100は、右利き用のものであり、発射装置100の膨らんだ側面を掌に向けて把持される。これにより、親指をトリガー110の上に位置させ、マーキングボール射出方向に人差し指を伸ばすと自然にレーザポインタ140に添えられるようになっている。これにより自然な動作で発射装置100を操作することができる。
このように、近距離無線端末を発射装置100に装着することで、マーキングボールを識別対象へ発射した場合に、発射日時や発射場所等の各種情報を配信・記録・蓄積等して、マーキングボール33の被識別剤が付着した識別対象の発見および識別を容易に可能とする識別システムを構成することができる。
また、近距離無線端末を利用するので、マーキングボール33の発射情報の暗号化および改ざん防止などのセキュリティー性を向上できる。
10 本体部
11 本体ボディ
11a ガス通路
12 操作レバー
13 ピストン
20 ガスホルダー部
21 ホルダー
22 ガスボンベ
30 バレル部
31 バレル
32 シェルカートリッジ
33 マーキングボール
62 サーバ
63 データベース
Claims (9)
- 一端から他端にかけてガス通路が形成される本体部と、
圧縮気体が充填されたボンベを収納し、本体の一端側に装着されるガスホルダー部と、
マーキングボールが装填され、本体の他端側に装着されるバレル部とを備え、
前記本体部には、ガスホルダー内のボンベの開封手段、および該開封手段を操作する操作手段が設けられ、
前記本体部のガス通路は、ガスホルダー部とマーキングボールが装填されたバレル部とにより密封されており、
操作手段の操作によりボンベが開封されると、ボンベ内の圧縮気体が本体のガス通路内に充満し、充満した圧縮気体の圧力により、バレル部に装填されるマーキングボールがバレル部外部へ発射されることを特徴とするマーキングボール発射装置。 - 前記ガスホルダー部内のボンベの開封部は、本体部のガス通路内に面しており、
前記ボンベの開封手段は、本体部のガス通路内に摺動自在に嵌装され、付勢手段によりガスホルダー部側へ付勢されるピストンであって、該ピストンのガスホルダー部側端部には、ガスホルダー部側に突出する尖端を備えた突起部が形成されるとともに、ガス通路におけるピストンよりガスホルダー部側に位置する部分とバレル部側に位置する部分とを連通する連通孔が形成されており、
前記操作手段は、ピストンの摺動方向への移動可能状態と移動不能状態とを切り換える操作具であり、
操作具の操作によりピストンを摺動不能状態から摺動可能状態へ切り換えると、該ピストンが付勢手段の付勢力によりガスホルダー部側へ移動して、該ピストンの突起部がボンベの開封部を打ち破ってボンベを開封し、
開封されたボンベから放出される圧縮気体が、ピストンの連通孔を通じてガス通路のピストンよりガスホルダー部側に位置する部分からバレル部側に位置する部分へ侵入することを特徴とする請求項1に記載のマーキングボール発射装置。 - 前記バレル部には、複数個のマーキングボールが装填されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のマーキングボール発射装置。
- 前記マーキングボール発射装置には通信端末装置が装着可能であり、
操作手段を操作してマーキングボールを発射させると、マーキングボールが発射された旨の情報および該マーキングボール発射装置に固有の情報が、装着された通信端末装置から予め設定されている送信先へ送信されることを特徴とする請求項1〜請求項3の何れか一項に記載のマーキングボール発射装置。 - 前記通信端末装置はデータ通信機能を有し、さらに撮像機能、音声記録機能、および位置情報取得機能、の少なくとも一つの機能を有することを特徴とする請求項4に記載のマーキングボール発射装置。
- マーキングボール内には複数種類の成分を含む被識別剤が充填されており、
被識別剤の各成分の含有率が異なる複数のマーキングボールが存在し、
マーキングボール発射装置に装着されているマーキングボールにおける被識別剤の各成分の含有率と、そのマーキングボール発射装置に固有の情報とを対応付けた情報が、前記送信先の記憶装置に記憶されていることを特徴とする請求項4または請求項5に記載のマーキングボール発射装置。 - 請求項1〜4の何れかに記載のマーキングボール発射装置と、マーキングボール発射装置に装着した通信端末装置と、通信端末装置と通信可能なサーバと、サーバと接続されるデータベースとを備え、
マーキングボール発射装置がマーキングボールを発射すると、マーキングボールが発射された旨の情報および該マーキングボール発射装置に固有の情報が、通信端末装置から予め設定されている送信先へ送信されることを特徴とする識別システム。 - 前記通信端末装置はデータ通信機能を有し、さらに撮像機能、音声記録機能、および位置情報取得機能、の少なくとも一つの機能を有することを特徴とする請求項7に記載の識別システム。
- マーキングボール内には複数種類の成分を含む被識別剤が充填されており、
被識別剤の各成分の含有率が異なる複数のマーキングボールが存在し、
マーキングボール発射装置に装着されるマーキングボールにおける被識別剤の各成分の含有率と、そのマーキングボール発射装置に固有の情報とを対応付けた情報が、前記送信先の記憶装置に記憶されていることを特徴とする請求項7または請求項8に記載の識別システム。
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