JP2007192524A - 防犯用標識弾発射装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 保管による経年劣化がなく、緊急時に迅速に対応することのできる防犯用標識弾発射装置を提供する。
【解決手段】 防犯用の標識弾発射装置であって、前端に放出口(2)を有する筒体(1)の内部に、後方から前方に向って順に火薬体受座(3)と、引紐(4)の引っ張り操作で爆発する火薬体(5)と、この火薬体(5)の爆発エネルギーを受けて前記放出口(2)の方向へ瞬間的に高速移動する受圧体(6)と、この受圧体(6)の放出口側への高速移動力により発射されるマーキング剤を収容した標識弾(7)と、標識弾(7)の脱落防止用止栓体(8)とを収容する。受圧板(6)を筒体(1)と火薬受座(3)との少なくともいずれか一方に連結紐(12)で連結固定する。
【選択図】 図1
【解決手段】 防犯用の標識弾発射装置であって、前端に放出口(2)を有する筒体(1)の内部に、後方から前方に向って順に火薬体受座(3)と、引紐(4)の引っ張り操作で爆発する火薬体(5)と、この火薬体(5)の爆発エネルギーを受けて前記放出口(2)の方向へ瞬間的に高速移動する受圧体(6)と、この受圧体(6)の放出口側への高速移動力により発射されるマーキング剤を収容した標識弾(7)と、標識弾(7)の脱落防止用止栓体(8)とを収容する。受圧板(6)を筒体(1)と火薬受座(3)との少なくともいずれか一方に連結紐(12)で連結固定する。
【選択図】 図1
Description
本発明は、犯罪等の逃走犯人や逃走車両に対して、蛍光塗料や発光塗料あるいは着色液などのマーキング液を収容した標識弾を発射する防犯用の標識弾発射装置に関する。
従来、マーキング液を収容した標識ボールを逃走犯人や逃走車両に向って投げつけることにより、逃走犯人や逃走車両の衣服や車体の一部を着色するのが一般的であった。
ところが、標識ボールを逃走犯人や逃走車両に向って投げて、対象物に命中させるためには、コントロールや投げるための筋力等が必要であり、命中させることは非常に困難であるという問題があった。
ところが、標識ボールを逃走犯人や逃走車両に向って投げて、対象物に命中させるためには、コントロールや投げるための筋力等が必要であり、命中させることは非常に困難であるという問題があった。
そこで、ゴムやスプリング等の弾性材の弾発力を利用して標識ボールを発射するようにしたものや、圧縮ガスの噴出力を利用して標識ボールを発射するようにしたものが提案されている。
弾性材の弾発力を利用して標識ボールを発射するものとして、例えばT型の銃身の端部に握り部を設け、保持具を設けた弾性材をT型銃身の先端に固定し、保持具を引き金に連動するフックに係止させて、引き金を引くことで弾性材が保有している弾性力で保持具に保持されている標識ボールを発射するようにしたものが知られている。(特許文献1)
また、圧縮ガスの噴出力を利用して標識ボールを発射するものとして、例えば、発射具を拳銃状に形成し、引き金を操作することにより、銃身内に装着した標識弾に圧縮ガスを作用させて、そのガス圧で標識弾を発射するようにしたものが知られている。(特許文献2)
特開2004−85162号公報
特開2000−18891号公報
また、圧縮ガスの噴出力を利用して標識ボールを発射するものとして、例えば、発射具を拳銃状に形成し、引き金を操作することにより、銃身内に装着した標識弾に圧縮ガスを作用させて、そのガス圧で標識弾を発射するようにしたものが知られている。(特許文献2)
ところが、前記従来の弾性材の弾発力を利用して、標識ボールを発射するものでは、待機状態において、常に使用可能な状態に保持しておくと、弾性材の経年変化によって、その弾発力が低下して、使用時に充分な弾発力を得ることができず到達距離が低下するという問題がある。また、使用時にセットするようした場合には、発射するまでに時間がかかり、緊急時に充分対応することができないという問題がある。
また、圧縮空気や圧縮ガスをのガス圧を利用して、標識弾を打出すものでは、いつでも使用できる状態で保存しておくと、ガス供給系で漏洩が生じることがあり、いざ使用しようとした際に、充分なガス圧を得られないという問題がある。一方使用時にガス源を連結するようにした場合には、ガス源の接続等発射準備に時間がかかり、緊急時に充分対応することができないという問題がある。
本発明は、このような点に着目して、保管による経年劣化がなく、緊急時に迅速に対応することのできる防犯用標識弾発射装置を提供することを目的とする。
上述の目的を達成するために、請求項1に記載した発明は、前端に放出口を有する筒体の内部に、後方から前方に向って順に火薬体受座と、引紐の引っ張り操作で爆発する火薬体と、この火薬体の爆発エネルギーを受けて前記放出口の方向へ瞬間的に高速移動する受圧体と、受圧体の放出口側への高速移動力により発射されるマーキング剤を収容した標識弾と、標識弾の脱落防止用止栓体とを収容し、受圧板を筒体と火薬受座との少なくともいずれか一方に連結紐で連結固定して防犯用標識弾発射装置を構成したものである。
請求項2に記載した発明は、請求項1の構成での標識弾を筒体内に複数個収容したもの
であり、請求項3に記載した発明は、請求項1又は2での標識弾の脱落防止用栓体を筒体の内面に摩擦係着するスポンジ体で構成したものである。
であり、請求項3に記載した発明は、請求項1又は2での標識弾の脱落防止用栓体を筒体の内面に摩擦係着するスポンジ体で構成したものである。
本発明では、火薬体の爆発エネルギーを受けて放出口の方向へ瞬間的に高速移動する受圧体で標識弾を瞬間的に押し出すことにより、標識弾を発射するようにしてあることから、弾性体の弾性力やガス圧を使用するものに比べて経年劣化がほとんどなく、緊急時に迅速に対応することができることになる。
しかも、本発明では、火薬体の爆発エネルギーを利用して標識弾を発射するようにしていることから、標識弾の発射時に火薬体の爆発音が伴うことになり、犯罪者に対して威嚇するとともに周囲の人々の注目も得られ、逃走犯人や逃走車両の情報も得られやすくなる。
また、請求項2の発明のように、筒体内に複数の標識弾を収容した場合には、一度の発射操作で複数の標識弾が飛び出すことになるから、多少コントロールが悪くても、ターゲットである逃走犯人や逃走車両に当る確率が高くなる。
図は本発明の一実施形態を示し、図1は作動前の状態を示す断面図である。
この防犯用標識弾発射装置は、厚紙やプラスチック等で形成した筒体(1)の一端に位置する開放口を放出口(2)とするとともに、他端側から放出口(2)に向って、火薬体受座(3)と、引紐(4)の引っ張り操作で爆発する火薬体(5)と、この火薬体(5)の爆発エネルギーを受けて前記放出口(2)の方向へ瞬間的に高速移動する受圧体(6)と、受圧体(6)の放出口側への高速移動力により発射されるマーキング剤を収容した標識弾(7)と、標識弾(7)の脱落防止用止栓体(8)とを順に収容配置してある。
この防犯用標識弾発射装置は、厚紙やプラスチック等で形成した筒体(1)の一端に位置する開放口を放出口(2)とするとともに、他端側から放出口(2)に向って、火薬体受座(3)と、引紐(4)の引っ張り操作で爆発する火薬体(5)と、この火薬体(5)の爆発エネルギーを受けて前記放出口(2)の方向へ瞬間的に高速移動する受圧体(6)と、受圧体(6)の放出口側への高速移動力により発射されるマーキング剤を収容した標識弾(7)と、標識弾(7)の脱落防止用止栓体(8)とを順に収容配置してある。
火薬体受座(3)及び受圧体(6)は、それぞれプラスチックや厚紙で底壁(9)(10)を放出口(2)側に位置させた状態の有底筒体に形成してある。そして、火薬体受座(3)は筒体(1)に相対移動できない状態に固定してあり、火薬体受座(3)と受圧体(6)との間に1個または2個以上の引き玉と称される火薬体(5)が装着してあり、この火薬体(5)を爆発操作する引紐(4)は火薬体受座(3)の底壁(9)に透設した引紐通し孔(11)を貫通して、筒体(1)外に導出してある。
火薬体(5)の爆発に伴う爆発エネルギーを受けて受圧体(6)が筒体(1)から飛び出さないように、受圧体(6)は連結紐(12)で筒体(1)と火薬体受座(3)とに連結固定されている。受圧体(6)にはその底壁(10)から火薬体受座(3)側に向かって紐取付け片(13)が突設してあり、この紐取付け片(13)に連結紐(12)の一端部が止め付け固定してある。
連結紐(12)はその中間部を所定の伸び代となるように撓ませて収容してあり、該連結紐(12)の他端部は筒体(1)と火薬体受座(3)との間に配設されて、筒体(1)と火薬体受座(3)とに接着剤等の接合具(14)で接続固定してある。
標識弾(7)は、内部にマーキング剤としての着色液を収容しているカラーボールで構成してある。この場合、マーーキング剤としては、蛍光塗料あるいは悪臭成分を含む液であってもよい。なお、マーキング剤としては、粉体のものも考えられるが、ターゲットに当って破裂した際の散り具合の点から、液状であることが望ましい。また、標識弾(7)の形状として前述の球状(ボール)のほか、紡錘型や短柱型であってもよいが無方向性の点で球状のものが好ましい。
さらに、筒体(1)や火薬体受座(3)及び受圧体(6)は、その断面形状を円形あるいは多角形に形成してある。
脱落防止用止栓体(8)は、例えばスポンジ体のような可撓性と弾性とを併せ持つもので構成してあり、筒体(1)の内周面に摩擦当接することで標識弾(7)の筒体(1)からの脱落を防止している。
図中符号(15)は引紐(4)の先端部に取り付けた手掛りタグ、(16)は筒体(1)の外周を被覆する外套紙であり、筒体(1)の先端側に開口している放出口(2)に対応する部分で外套紙(16)を放出口(2)内に折り込むことで蓋片(17)を構成し、この蓋片(17)で脱落防止用止栓体(8)や標識弾(7)の不測の落下を抑制している。
このような構成の防犯用標識弾発射装置では、放出口(2)をターゲットの方向に向けて引紐(4)を引いて火薬体(5)を爆発させると、受圧体(6)がこの火薬体(5)の爆発エネルギーを受けて、放出口(2)の方向に瞬時に高速移動する。この高速移動する受圧体(6)が筒体(1)内に収容されている標識弾(7)に衝突し、衝突作用によって標識弾(7)が放出口(2)から発射される。このとき、火薬体受座(3)は筒体(1)に相対的に固定されており、火薬体(5)の爆発エネルギーを受け止めることから、火薬体(5)の爆発エネルギーは確実に受圧体(6)に伝達されることから、標識弾(7)を確実に飛翔させることができる。
また、このとき、筒体(1)には標識弾(7)が複数個収容してあることから、一度の発射操作で複数の標識弾が(7)がターゲットに向って発射されることになるから、ターゲットに対する命中率が高まることになる。しかも、火薬の爆発力を利用して標識弾(7)を発射するものであるから、その作動時に火薬の爆発に伴う大きな発射音が発生することから、ターゲットである犯罪者に対して威嚇効果が生じるとともに、その付近にいる人はその大きな爆発音を聞いて注目することから、逃走犯人や逃走車両に関する情報を得やすくなる。
さらに、標識弾(7)を発射する原動力は、操作時に発生する火薬の爆発力であることから、長期間保管しておいても弾性体の弾発力が低下したり、高圧ガスのガス圧が漏洩したりするという経年劣化が少なく、長期保管にも耐えることになる。
本発明は、金融機関やコンビニエンスストア、遊戯場の景品交換所などに常備しておくことにより、犯罪が発生した際に犯罪者本人や犯罪車両に対して簡単かつ確実に使用することができる。
1…筒体、2…放出口、3…火薬体受座、4…引紐、5…火薬体、6…受圧体、7…標識弾、8…脱落防止用止栓体、12…連結紐。
Claims (4)
- 前端に放出口(2)を有する筒体(1)の内部に、後方から前方に向って順に火薬体受座(3)と、引紐(4)の引っ張り操作で爆発する火薬体(5)と、この火薬体(5)の爆発エネルギーを受けて前記放出口(2)の方向へ瞬間的に高速移動する受圧体(6)と、この受圧体(6)の放出口側への高速移動力により発射されるマーキング剤を収容した標識弾(7)と、標識弾(7)の脱落防止用止栓体(8)とを収容し、受圧板(6)を筒体(1)と火薬受座(3)との少なくともいずれか一方に連結紐(12)で連結固定してある防犯用標識弾発射装置。
- 筒体(1)の内部に複数の標識弾(7)を収容している請求項1に記載の防犯用標識弾発射装置。
- 脱落防止用止栓体(8)が筒体(1)の内面に摩擦係着しているスポンジ体である請求項1又は2に記載の防犯用標識弾発射装置。
- 標識弾(7)がマーキング液を収容したカラーボールである請求項1〜3のいずれか1項に記載の防犯用標識弾発射装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006013444A JP2007192524A (ja) | 2006-01-23 | 2006-01-23 | 防犯用標識弾発射装置 |
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Publications (1)
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ID=38448364
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009270740A (ja) * | 2008-05-01 | 2009-11-19 | Nippon Koki Co Ltd | マーキング弾発射器およびマーキング弾発射装置 |
CN103307931A (zh) * | 2013-05-21 | 2013-09-18 | 浏阳市立旺烟花科技研究发展中心 | 一种葡萄形状的微烟环保鞭爆 |
-
2006
- 2006-01-23 JP JP2006013444A patent/JP2007192524A/ja active Pending
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