JP2006038238A - 電気ストーブ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 電気ストーブ1は、スタンド基台11と、ヒータ本体12と、スタンド基台11から上方に突出するように設けられるとともにヒータ本体12の後方に配置された本体支柱13と、ヒータ本体12と本体支柱13との間に介在してヒータ本体12の仰角αを変更することが可能なヒータ角度変更機構14と、把手16とを備えている。把手16は、本体支柱13よりも後方に配置され運搬時に手で握られる握り部16aを有しており、ヒータ本体12の仰角αを最大仰角に変更した場合であっても握り部16aとヒータ本体12との間に20mm以上の隙間が空くように本体支柱13に設けられている。
【選択図】 図6
Description
第2の発明にかかる電気ストーブは、第1の発明にかかる電気ストーブにおいて、本体支柱は、ヒータ本体の仰角が付いていない状態において、ヒータ本体との間に50mm以下の隙間を空けて配置されている。
第3の発明にかかる電気ストーブは、第1又は第2の発明にかかる電気ストーブにおいて、ヒータ首振り機構をさらに備えている。ヒータ首振り機構は、本体支柱とスタンド基台との間に介在して、本体支柱を所定の首振り角度の範囲内で反復して回動させることによってヒータ本体の首振りを行うことが可能である。
この電気ストーブは、ヒータ角度変更機構が、仰角変更機能に加えて、縦横変更機能を有している。このため、この電気ストーブでは、ヒータ角度変更機構をヒータ本体の長手方向の中央部と本体支柱の上部との間に介在するようにしなければならなくなり、ヒータ本体を縦向き配置した場合には、ヒータ本体の略上半分が把手よりも上方に突出してしまい、ヒータ本体の仰角を大きくした場合に把手の握り部と干渉しやすくなるが、本発明の電気ストーブでは、ヒータ角度変更機構によってヒータ本体の仰角を最大仰角に変更した場合であっても、把手の握り部を本体支柱よりも後方に配置し、かつ、握り部とヒータ本体の後面との間に20mm以上の隙間が空くように本体支柱に設けるようにしているため、ヒータ本体の仰角を大きくした状態を維持したまま、手で持ち上げて運搬することができる。
この電気ストーブでは、握り部が、本体支柱に対してなす角度がヒータ本体の最大仰角と同等又はそれ以上になるように、本体支柱の上部の斜め上方に配置されているため、ヒータ角度変更機構によってヒータ本体の仰角を大きくした場合であっても、握り部を握りやすい。
この電気ストーブでは、握り部の外周が丸みを有しているため、手で握りやすい。
第7の発明にかかる電気ストーブは、第6の発明にかかる電気ストーブにおいて、握り部は、樹脂製であり、その下面に複数の溝部が形成されている。
第1〜第4の発明では、ヒータ角度変更機構によってヒータ本体の仰角を最大仰角に変更した場合であっても、握り部が本体支柱よりも後方に配置され、かつ、握り部とヒータ本体との間に20mm以上の隙間が空くように本体支柱に設けられているため、ヒータ本体の仰角を大きくした状態を維持したまま、手で持ち上げて運搬することができる。
第6の発明では、握り部の外周が丸みを有しているため、手で握りやすい。
〔電気ストーブ全体の構成〕
図4〜図8は、それぞれ、本発明にかかる一実施形態の電気ストーブ1を正面側から見た斜視図、後面側から見た斜視図、側面図、正面図及び平面図である。
電気ストーブ1は、主として、スタンド基台11と、ヒータ本体12と、本体支柱13と、ヒータ角度変更機構14と、ヒータ首振り機構15と、把手16とを備えている。
本体支柱13は、スタンド基台11(具体的には、膨出部17)から上方に突出するように設けられた細長い角筒形状の部材である。
次に、把手16について説明する。ここで、図9は把手16を後面側から見た斜視図であり、図10は把手16を前面側から見た斜視図である。把手16は、本実施形態において、本体支柱13の上部に設けられた樹脂製の部材であり、本体支柱13の上部の上面、側面及び後面を覆うとともに本体支柱13に固定された固定部16bと、固定部16bの上部の側端部から後方に傾斜しながらさらに上方に延びる2つの傾斜部16cと、2つの傾斜部16cの上部間を結ぶ柱状の握り部16aとを有している。
〔ヒータ本体の内部の構成〕
本実施形態の電気ストーブ1は、図11〜図13に示すように、ヒータ本体12の内部に、2つの温度ヒューズ(過熱保護素子)31,32、ON/OFFスイッチ41およびタイマ42等を備えている。
〔ヒータ首振り機構およびヒータ角度変更機構の構成〕
ここで、ヒータ首振り機構15およびヒータ角度変更機構14について、図16〜図20を用いてより詳細に説明すれば以下の通りである。
スタンド基台11は、内部空間に首振り基軸52と首振り駆動装置54とを備えている。さらに、スタンド基台11は、首振り基軸52に連結された状態で本体支柱13の下部が挿設されている。首振り基軸52および首振り駆動装置54は、外方からは全く目視できないように隠蔽されており、本体支柱13のみがスタンド基台11から突出している。
次に、首振り駆動装置54は、架台70に固定されて出力軸を垂直上向きとした減速機一体形のモ一夕67と、出力軸に嵌着したレバー形のカム68と、カム68とカム筒部66との間に亘らせてピンを夫々介して相互間の回動可能に連架した連接板69とを要素部材として有している。そして、首振り駆動装置54では、モータ67を駆動すると、カム筒部66が首振り中心軸64を中心として約70゜の回転角で反復回動する。
ヒータ角度変更機構14は、図17に示すように、円板77、ピン58、ブラケット78、コイルばね79a、コイルばね79b,ピン59、ボルト87a、突出部87b、一対のアングル部材80,80から構成されている。円板77は、ヒータ本体12の本体後部にビス止めにより固定させている。ピン58は、円板77の中心に設けた孔に挿着され、かつ円板77に溶接固着されている。ブラケット78は、底部中心に設けた孔をピン58に遊嵌合させて両脚片部を後方に張り出させたコ字形をなしている。コイルバネ79は、ブラケット78の底部を円板77に常時強圧接するためにピン58に嵌装された状態で係止されている。ピン59は、ブラケット78の両脚片部における対称関係の位置に設けた孔84,84(図20参照)に串刺し状に挿通している。一対のアングル部材80,80は、ピン59の両端部を夫々支持した状態で本体支柱13の上端部に対向させて固定されている。また、ヒータ角度変更機構14は、首振り中心軸64の上方延長部分に略々位置して、ヒータ本体12を前方、本体支柱13を後方に振り分けて可動部分の重心を首振り中心軸64の上方に安定させて支持している。
一方、ブラケット78は、図20に示すように、円板77に摺接させる底部に、円板77の小穴81内に係入し得る半球状の凸起83を、小穴81に対称させた位置に合計4個突設している。さらに、ブラケット78は、円板77のストッパピン82に接当する2個の当り部85,85を、底部と脚部との境界の近辺における端部に、回転角90°の条件を満たすように設けている。
以上の構造を有するヒータ角度変更機構14は、ヒータ本体12を長手側が垂直となる縦置きの状態からピン58を中心として90°回転させると、小穴81…と凸起83との係合関係から明らかなように、長手側が水平となる横置きの状態に確実に移行され、その状態を保持させることが可能になる。しかも、ストッパピン82と当り部85との接当関係によって、それ以上同方向に回転させることができなくなっている。
一方、ヒータ本体12を、ピン59を中心として回動させると、長孔86aの長さによって定まる回転角の範囲が例えば35゜とすると、上向き30°、下向き5゜の範囲内の任意の角度において指向させ固定することができる。
以上のように、ピン59は、ヒータ本体12を斜め上向き、斜め下向き及びその間の任意の傾き角度に指向し得るように第2軸として機能し、第1軸(ピン58)に対して直交する向きに配置されている。
〔本電気ストーブの特徴〕
本実施形態の電気ストーブ1には、以下のような特徴がある。
本実施形態の電気ストーブ1では、ヒータ角度変更機構14によってヒータ本体12の仰角αを最大仰角に変更した場合であっても、把手16の握り部16aが本体支柱13よりも後方に配置され、かつ、握り部16aとヒータ本体12の後面との間に20mm以上の隙間が空くように本体支柱13に設けられているため、ヒータ本体12の仰角αを大きくした状態を維持したまま、手で持ち上げて運搬することができる。
(B)
本実施形態の電気ストーブ1は、ヒータ角度変更機構14に加えて、ヒータ首振り機構15をさらに備えている。このため、電気ストーブ1を手で持ち上げて運搬する際に、ヒータ首振り機構15を構成する首振り用モータ等の荷重が本体支柱13にかかることになるが、本実施形態の電気ストーブ1では、把手16を本体支柱13に設けるとともに、ヒータ角度変更機構14によってヒータ本体12の仰角αを最大仰角に変更した場合であっても、把手16の握り部16aを本体支柱13よりも後方に配置し、かつ、握り部16aとヒータ本体12の後面との間に20mm以上の隙間が空くように本体支柱13に設けるようにしているため、ヒータ本体12にヒータ首振り機構15の荷重がかからないようにすることと、ヒータ本体12の仰角αを大きくした状態を維持したまま、手で持ち上げて運搬できるようにすることとの両方が実現されていることになる。
本実施形態の電気ストーブ1では、把手16の握り部16aの外周が丸みを有しているため、手で握りやすい。また、把手16は、樹脂製であり、把手16の握り部16aの下面に複数の溝部16dが形成されているため、手の滑り止めになるとともに、握り部16aを成形する際の樹脂の使用量を削減することができる。
以上、本発明の実施形態について図面に基づいて説明したが、具体的な構成は、これらの実施形態に限られるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で変更可能である。
11 スタンド基台
12 ヒータ本体
13 本体支柱
14 ヒータ角度変更機構
15 モータ首振り機構
16 把手
16a 握り部
16d 溝部
21 シーズヒータ(発熱体)
22 反射板
31,32 温度ヒューズ(過熱保護素子)
31a,32a 作動部
31b 旗型端子
32b ハウジング
31c,32c 配線
33,34 取付具(吊り下げ具)
33a,34a 保持部
33b,34b プレート部
33c,34c ねじ穴
41 ON/OFFスイッチ
42 タイマ
C1、C2 隙間
α、δ、ζ 角度
Claims (7)
- スタンド基台(11)と、
発熱体(21)と、前記発熱体の熱を前方に反射する反射板(22)とを有するヒータ本体(12)と、
前記スタンド基台から上方に突出するように設けられるとともに、前記ヒータ本体の後方に配置された本体支柱(13)と、
前記ヒータ本体と前記本体支柱との間に介在して、前記ヒータ本体の仰角(α)を変更することが可能なヒータ角度変更機構(14)と、
前記本体支柱よりも後方に配置され運搬時に手で握られる握り部(16a)を有し、前記ヒータ本体の仰角を最大仰角に変更した場合であっても前記握り部と前記ヒータ本体との間に20mm以上の隙間(C1)が空くように前記本体支柱に設けられた把手(16)と、
を備えた電気ストーブ(1)。 - 前記本体支柱(13)は、前記ヒータ本体(12)の仰角(α)が付いていない状態において、前記ヒータ本体との間に50mm以下の隙間(C2)を空けて配置されている、請求項1に記載の電気ストーブ(1)。
- 前記本体支柱(13)と前記スタンド基台(11)との間に介在して、前記本体支柱を所定の首振り角度(δ)の範囲内で反復して回動させることによって前記ヒータ本体(12)の首振りを行うことが可能なヒータ首振り機構(15)をさらに備えている、請求項1又は2に記載の電気ストーブ(1)。
- 前記ヒータ角度変更機構(14)は、前記ヒータ本体(12)の長手方向の中央部と前記本体支柱(13)の上部との間に介在しており、
前記ヒータ角度変更機構は、前記中央部を回転中心として前記ヒータ本体(12)を回動させることによって前記ヒータ本体の縦横向きを変更する機能をさらに有している、
請求項1〜3のいずれかに記載の電気ストーブ(1)。 - 前記握り部(16a)は、前記本体支柱(13)に対してなす角度(ζ)が前記ヒータ本体(12)の最大仰角と同等又はそれ以上になるように、前記本体支柱の上部の斜め上方に配置されている、請求項1〜4のいずれかに記載の電気ストーブ(1)。
- 前記握り部(16a)は、外周に丸みを有し、水平方向に延びる柱状部分である、請求項5に記載の電気ストーブ(1)。
- 前記握り部(16a)は、樹脂製であり、その下面に複数の溝部(16d)が形成されている、請求項6に記載の電気ストーブ(1)。
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