JP2006037893A - 密閉型圧縮機 - Google Patents
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Abstract
【課題】２シリンダロータリ圧縮機の大能力化を行う際に、機械損失と洩れ・受熱損失の最適バランスが、従来の設計値には適合せず、最高効率の圧縮機構部を作成することが困難であるという課題を解決し、圧縮機の性能向上を図る。
【解決手段】大能力、ＨＦＣ３２・１２５混合冷媒対応２シリンダロータリ圧縮機において、シリンダ内径Ｄｃ、シリンダ高さＨｃ、クランク軸の偏心量Ｅｓで与えられるとき、０．０５≦Ｈｃ／（Ｄｃ・Ｅｓ）＜０．０７になるように形成することで、大能力化を行う際に最高効率を有する圧縮機構部を作成でき、性能の高い密閉型圧縮機を提供することができる。
【選択図】図１
【解決手段】大能力、ＨＦＣ３２・１２５混合冷媒対応２シリンダロータリ圧縮機において、シリンダ内径Ｄｃ、シリンダ高さＨｃ、クランク軸の偏心量Ｅｓで与えられるとき、０．０５≦Ｈｃ／（Ｄｃ・Ｅｓ）＜０．０７になるように形成することで、大能力化を行う際に最高効率を有する圧縮機構部を作成でき、性能の高い密閉型圧縮機を提供することができる。
【選択図】図１
Description
本発明は、空気調和装置や冷蔵庫等の冷凍機器に使用される密閉型圧縮機の性能向上に関するものである。
従来の密閉型圧縮機としては例えば、特文献１に記載されたものが有る、図１において、密閉容器内１０１に、電動機部１０２と圧縮機構部１０３を備え、前記電動機の回転力をクランク軸１０４によって圧縮機構部に伝達し、圧縮機構部で冷媒としてＨＦＣ３２・ＨＦＣ１２５の混合冷媒を圧縮するロータリ圧縮機において、前記圧縮機構部は、前記電動機側から、上軸受１０５、上シリンダ１０６、仕切り板１０７、下シリンダ１０８、下軸受１０９の各要素を重ね合わせた、２シリンダで構成されているものとし、シリンダ内径Ｄｃ、シリンダ高さＨｃ、クランク軸の偏心量Ｅｓで与えられるとき、Ｈｃ／（Ｄｃ・Ｅｓ）＝０．０７〜０．１３になるように形成していた。
特開平８−１４４９７６号公報
しかしながら、前記従来の構成では、大能力化を行う際に、機械損失と洩れ・受熱損失の最適バランスが、従来の設計値（０．０７〜０．１３）には適合せず、最高効率の圧縮機構部を作成することが困難であるという課題を有していた。
本発明はこのような従来の課題を解決するものであり、２シリンダロータリ圧縮機において、シリンダ内径Ｄｃ、シリンダ高さＨｃ、クランク軸の偏心量Ｅｓで与えられるとき、０．０５≦Ｈｃ／（Ｄｃ・Ｅｓ）＜０．０７になるように形成し、最高効率を有する圧縮機構部を提供することを目的とする。
圧縮機構部の効率は、各部が摺動することにより発生する機械損失、圧縮機構部の隙間から冷媒が漏れることによる漏れ損失、また、圧縮機構部の壁面から受ける受熱損失により決定される。
図２に示すように、機械損失と盛れ・受熱損失の関係が成り立ち、その交点において、最高効率を得ることができ、シリンダ容積により異なる。したがって、最高効率を得ることができる範囲は、シリンダ内径Ｄｃ、シリンダ高さＨｃ、クランク軸の偏心量Ｅｓで与えられるとき、０．０５≦Ｈｃ／（Ｄｃ・Ｅｓ）＜０．０７であることが解る。
前記従来の課題を解決するために本発明は、大能力タイプロータリ圧縮機において、シリンダ内径Ｄｃ、シリンダ高さＨｃ、クランク軸の偏心量Ｅｓで与えられるとき、０．０５≦Ｈｃ／（Ｄｃ・Ｅｓ）＜０．０７になるように形成することで、大能力化を行う際に最高効率を有する圧縮機構部を作成することが出来る。
以上のように、シリンダ内径Ｄｃ、シリンダ高さＨｃ、クランク軸の偏心量Ｅｓで与えられるとき、０．０５≦Ｈｃ／（Ｄｃ・Ｅｓ）＜０．０７になるように形成することで、大能力化を行う際に最高効率を有する圧縮機構部を作成することができ、性能の高い密閉型圧縮機を提供することができる。
以下本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。
（実施の形態１）
図１は、密閉型圧縮機の断面図である。
図１は、密閉型圧縮機の断面図である。
図１において、密閉容器内１０１に、電動機部１０２と圧縮機構部１０３を備え、前記電動機の回転力をクランク軸１０４によって圧縮機構部に伝達し、圧縮機構部で冷媒としてＨＦＣ３２・ＨＦＣ１２５の混合冷媒を圧縮するロータリ圧縮機において、前記圧縮機構部は、前記電動機側から、上軸受１０５、上シリンダ１０６、仕切り板１０７、下シリンダ１０８、下軸受１０９の各要素を重ね合わせた、２シリンダで構成されているものとし、大能力タイプにおいて、本発明の密閉型圧縮機は０．０５≦Ｈｃ／（Ｄｃ・Ｅｓ）＜０．０７になるように形成することで、大能力化を行う際に最高効率を有する圧縮機構部を作成することが出来る。
以上のように、本発明にかかる密閉型圧縮機は、大能力化を行う際に最高効率を有する圧縮機構部を作成することができ、性能の高い密閉型圧縮機を提供することができるので、空気調和装置や冷蔵庫等の冷凍機器、ヒートポンプ式給湯装置等の用途にも適用できる。
１０１ 密閉容器
１０２ 電動機部
１０３ 圧縮機構部
１０４ クランク軸
１０５ 上軸受
１０６ 上シリンダ
１０７ 仕切り板
１０８ 下シリンダ
１０９ 下軸受
１１０ ベーン
１１１ バネ
１０２ 電動機部
１０３ 圧縮機構部
１０４ クランク軸
１０５ 上軸受
１０６ 上シリンダ
１０７ 仕切り板
１０８ 下シリンダ
１０９ 下軸受
１１０ ベーン
１１１ バネ
Claims (1)
- 密閉容器内に、電動機部と圧縮機構部を備え、前記電動機の回転力をクランク軸によって圧縮機構部に伝達し、圧縮機構部で冷媒を圧縮するロータリ圧縮機において、前記圧縮機構部は、前記電動機側から、上軸受、上シリンダ、仕切り板、下シリンダ、下軸受の各要素を重ね合わせた、２シリンダで構成された大能力タイプであって、シリンダ内径Ｄｃ、シリンダ高さＨｃ、クランク軸の偏心量Ｅｓで与えられるとき、０．０５≦Ｈｃ／（Ｄｃ・Ｅｓ）＜０．０７になるように形成したことを特徴とする密閉型圧縮機。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2004221341A JP2006037893A (ja) | 2004-07-29 | 2004-07-29 | 密閉型圧縮機 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2004221341A JP2006037893A (ja) | 2004-07-29 | 2004-07-29 | 密閉型圧縮機 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2006037893A true JP2006037893A (ja) | 2006-02-09 |
Family
ID=35903133
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2004221341A Pending JP2006037893A (ja) | 2004-07-29 | 2004-07-29 | 密閉型圧縮機 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2006037893A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US8182253B2 (en) | 2007-08-28 | 2012-05-22 | Toshiba Carrier Corporation | Multi-cylinder rotary compressor and refrigeration cycle equipment |
| US8206139B2 (en) | 2007-08-28 | 2012-06-26 | Toshiba Carrier Corporation | Rotary compressor and refrigeration cycle equipment |
-
2004
- 2004-07-29 JP JP2004221341A patent/JP2006037893A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US8182253B2 (en) | 2007-08-28 | 2012-05-22 | Toshiba Carrier Corporation | Multi-cylinder rotary compressor and refrigeration cycle equipment |
| US8206139B2 (en) | 2007-08-28 | 2012-06-26 | Toshiba Carrier Corporation | Rotary compressor and refrigeration cycle equipment |
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Legal Events
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Effective date: 20091006 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 |
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| RD01 | Notification of change of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421 Effective date: 20091120 |
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20091201 |