JP2006035620A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】ロ−ル紙の引出部分を搬送ローラ対に挟持させる際の作業性(ロ−ル紙のセット性)を向上させた画像形成装置を提供する。
【解決手段】リリースレバー80を矢印E方向に回動することにより、ピンチローラ28と駆動ローラ24は挟持状態から非挟持状態へ移行する。この移行と同時に、リンクレバー102が引き下げられるので、回転トルク発生部110の突起110aが長孔102aの底から離れて長孔102aの中央部に位置する。従って、回転トルク発生部110はコイルばね120の付勢力によって回動軸110cを中心にして、受け台90の開口90aから凸部110dが突出する方向に回動する。これにより凸部110dがスプール軸82の長手方向一端部に当接して、ロ−ル紙Pが引き出される回転方向とは反対の方向の負荷をロ−ル紙Pに作用させることとなる。
【選択図】 図7
【解決手段】リリースレバー80を矢印E方向に回動することにより、ピンチローラ28と駆動ローラ24は挟持状態から非挟持状態へ移行する。この移行と同時に、リンクレバー102が引き下げられるので、回転トルク発生部110の突起110aが長孔102aの底から離れて長孔102aの中央部に位置する。従って、回転トルク発生部110はコイルばね120の付勢力によって回動軸110cを中心にして、受け台90の開口90aから凸部110dが突出する方向に回動する。これにより凸部110dがスプール軸82の長手方向一端部に当接して、ロ−ル紙Pが引き出される回転方向とは反対の方向の負荷をロ−ル紙Pに作用させることとなる。
【選択図】 図7
Description
本発明は、ロール状に巻かれたロ−ル紙を引き出してこの引き出した部分(引出部分)に画像を形成する画像形成装置に関する。
近年、コンピュータやワークステーションの出力装置として、所定の搬送方向に搬送される記録紙などの記録媒体にインクを吐出して画像を形成するインクジェット方式の画像形成装置が知られている。このインクジェット方式の画像形成装置は、通常、インクを吐出する複数のインク吐出孔が形成された印字ヘッドや、この印字ヘッドを搭載して所定の主走査方向に走査する(往復動する)キャリッジなどを備えている、いわゆるシリアルタイプのものがある。また、この他のタイプとしては、記録媒体の幅方向(記録媒体の搬送方向に直交する方向)に延びる長い印字ヘッドを固定しておき、この幅方向に直交する方向(搬送方向)に記録媒体を搬送させながらこの記録媒体に画像を形成するタイプ(固定ヘッドタイプ)のものも知られている。
上記したシリアルタイプの画像形成装置で記録媒体に画像を形成する際は、搬送中の記録媒体を一時的に停止させ、キャリッジを上記の主走査方向に往復動させながら、画像情報を担持した画像信号に基づいてインク吐出孔からインクを吐出し、記録媒体のうちインク吐出孔に向き合う画像形成領域(印字領域)に位置する部分に画像を形成する。その後、記録媒体を所定の幅だけ搬送して停止させ、再び、キャリッジを上記の主走査方向に往復動させながら、画像信号に基づいてインク吐出孔からインクを吐出し、記録媒体のうち画像形成領域に新たに位置する部分に画像を形成する。このような動作を繰り返すことにより記録媒体に画像を形成する。
上記したシリアルタイプや固定ヘッドタイプの画像形成装置では、記録媒体として、ロール状に巻かれたロール紙が使用されることがある(特許文献1参照)。ロ−ル紙は回転されながらその一端から引き出されて、この引き出された部分(引出部分)に画像が形成される。ロ−ル紙に画像を形成するに際には、ロ−ル紙の搬送方向の上流側から下流側に向けてロ−ル紙を引き出して、引出部分を搬送ローラ対に挟持させる。ここでいう搬送ローラ対とは、画像形成領域よりもロ−ル紙搬送方向上流側に配置された駆動ローラとピンチローラをいう。
特開2000−272773号公報
ロ−ル紙の引出部分を搬送ローラ対に挟持させる作業は、ユーザが手で行う手動作業である。このため、ロ−ル紙の引出部分を搬送ローラ対に挟持させる際に、ロール紙の向きが曲がってしまい画像形成装置でエラーが発生するという問題がある。また、曲がったロール紙の向きを真直ぐに修正するために、ロール紙を引き出しすぎて無駄が発生してしまうという問題もある。このような問題は、ロ−ル紙の幅(ロ−ル紙の搬送方向に直交する方向の長さ)が長いときに発生し易い。
本発明は、上記事情に鑑み、ロ−ル紙の引出部分を搬送ローラ対に挟持させる際の作業性(ロ−ル紙のセット性)を向上させた画像形成装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するための本発明の画像形成装置は、ロール状に巻かれたロ−ル紙を回転させることにより引き出して、この引き出した引出部分を搬送ローラ対に挟持させながら搬送して前記引出部分に画像を形成する画像形成装置において、
(1)前記搬送ローラ対は、前記引出部分を挟持する挟持状態及び前記引出部分を挟持しない非挟持状態のいずれかに切り換えられるものであり、
(2)前記搬送ローラ対が前記非挟持状態のときにロ−ル紙の回転を抑制する抑制手段を備えたことを特徴とするものである。
(1)前記搬送ローラ対は、前記引出部分を挟持する挟持状態及び前記引出部分を挟持しない非挟持状態のいずれかに切り換えられるものであり、
(2)前記搬送ローラ対が前記非挟持状態のときにロ−ル紙の回転を抑制する抑制手段を備えたことを特徴とするものである。
ここで、
(3)前記抑制手段は、ロ−ル紙が引き出される回転方向とは反対の方向の負荷を該ロ−ル紙に作用させるものであってもよい。
(3)前記抑制手段は、ロ−ル紙が引き出される回転方向とは反対の方向の負荷を該ロ−ル紙に作用させるものであってもよい。
また、
(4)前記抑制手段は、前記搬送ローラ対が前記挟持状態から前記非挟持状態に切り換えられたときにロ−ル紙の回転を抑制し始めるものであってもよい。
(4)前記抑制手段は、前記搬送ローラ対が前記挟持状態から前記非挟持状態に切り換えられたときにロ−ル紙の回転を抑制し始めるものであってもよい。
さらに、
(5)前記搬送ローラ対が前記非挟持状態のときには、前記挟持状態のときよりも大きな抑制力でロ−ル紙の回転を抑制してもよい。
(5)前記搬送ローラ対が前記非挟持状態のときには、前記挟持状態のときよりも大きな抑制力でロ−ル紙の回転を抑制してもよい。
本発明によれば、搬送ローラ対が非挟持状態のときには抑制手段によってロ−ル紙の回転が抑制されるので、ロ−ル紙が不用意に回転して引き出されることがない。このため、ロ−ル紙を真っ直ぐに引き出し易くなるのでセット性が向上し、さらに、ロ−ル紙を引出し過ぎることを防止できるのでロ−ル紙の無駄をなくせる。このような効果は、ロ−ル紙の幅が長いときには特に有効である。
また、搬送ローラ対が非挟持状態のときには、挟持状態のときよりも大きな抑制力でロ−ル紙の回転を抑制する場合は、挟持状態のときは非挟持状態のときよりも小さな抑制力でロ−ル紙の回転を抑制することとなり、挟持状態ではロ−ル紙が円滑に回転するので、ロ−ル紙を安定して搬送できる。
本発明、印字ヘッドからロ−ル紙にインクを吐出して画像を形成するカラープリンタに実現された。
図1と図2を参照して、本発明の画像形成装置の一例であるカラープリンタ(以下、プリンタという)の概略構成を説明する。
図1は、正面から見たプリンタの概略構成を示す斜視図である。図2は、背面から見たプリンタの概略構成を示す斜視図である。
プリンタ10は、プリンタ10を操作するための操作部12を備えており、この操作部12に配置された各種のスイッチ等により、オンライン/オフライン、コマンドなどが指示される。ロ−ル紙P(記録媒体の一例である)はその一端から引き出されて、この引き出された部分(引出部分)Phにプリンタ10の内部でカラ−画像が印字されて、記録紙排紙口14から矢印A方向に排出される。なお、プリンタ10の幅方向一端部には大容量のインクタンクユニット16が配置されている。また、カバー18を開くことによりプリンタ10の内部を見ることができる。
ロ−ル紙Pは円筒状になっており、ロ−ル紙Pを所定位置に保持する際には、ロ−ル紙Pの内部空間に棒状のスプール軸82が差し込まれる。スプール軸82の長手方向一端部は受け台90に、長手方向他端部は受け台92に回転自在に固定されている。なお、ロ−ル紙Pの長手方向両端は移動しないようにサイド規制板84で規制されている。
プリンタ10の背面側には、ロ−ル紙Pが挿入される記録紙挿入口20が形成されている。記録紙挿入口20には、プリンタ10の内部にロ−ル紙Pなどの記録紙を案内する給紙ガイド22が取り付けられている。また、プリンタ10の背面側には、後述する駆動ローラ24(図4参照)とピンチローラ28を接離させるリリースレバー80が配置されている。このリリースレバー80については後述する。
図3と図4を参照して、記録紙の搬送経路と印字(画像形成)工程などを説明する。
図3は、プリンタの内部を示す斜視図である。図4は、プラテンとその周辺部分を拡大して示す斜視図である。これらの図では、図1と図2に示す構成要素と同一の構成要素には同一の符号が付されている。
プリンタ10では、シ−ト状の記録紙と、ロ−ル状に巻かれた記録紙(ロ−ル紙P)に印字できる。ここでは、本体後面側の記録紙挿入口20(図2参照)から挿入されたロ−ル紙Pの搬送経路を説明する。
ロ−ル紙Pを長手方向一端から引き出して、この引き出した引出部分Phを矢印B方向(図2参照)から記録紙挿入口20に挿入する。挿入されたロ−ル紙Pの引出部分Phは給紙ガイド22に案内されて、駆動ローラ24と、ピンチロ−ラア−ム26に回転自在に固定されたピンチロ−ラ28に狭持されながら、プラテン30の印字部30a(画像形成領域)に搬送される。印字部30aには、多数の吸引孔30bが形成されており、引出部分Phが印字部30aを搬送される際は、印字部30aの下方から吸引ファン(図示せず)によって、印字部30aの上方を通過中の引出部分Phを、吸引孔30bを通して吸引し、印字部30aの上面から引出部分Phが浮かないようにする。その後、引出部分Phは駆動ローラ24とピンチロ−ラ28に狭持されながら、さらに搬送されて本体前面側の記録紙排紙口14(図1参照)から排出される。
プリンタ10は、矢印C方向(主走査方向)に往復動するキャリッジ40を備えている。キャリッジ40はヘッドホルダ42を備えており、このヘッドホルダ42には、印字ヘッド44が着脱自在に装着される。印字ヘッド44には、インクタンクユニット46(ブラック、シアン、マゼンタ、イエロ−、淡シアン、淡マゼンタの6色搭載)からインク供給チュ−ブ(インク導管)48を経由してインクが供給される。
プリンタ10は、ロ−ル紙Pに縁無し印字を行えるタイプである。このため、印字ヘッド44から吐出されてロ−ル紙Pからはみ出したインクを受ける凹状のインク受け30cS,30cLがプラテン30には形成されている。各インク受け30cS,30cLは、多数の吸引孔30bと並んで印字部30aに形成されている。また、プラテン30には、ロ−ル紙Pをプラテン30に載置するときの基準になる直線状の目印であるHP(ホームポジション)が形成されている。従って、幅のサイズに拘らず各種のロ−ル紙Pをプラテン30に載置するときは、ロ−ル紙Pの紙端(矢印C方向の一端)がHPに合わせられる。なお、インク受け30cSは、幅(矢印C方向の長さ)の小さいロ−ル紙の紙端(矢印C方向の他端)からはみ出したインクを受けるものであり、インク受け30cLは、幅(矢印C方向の長さ)の大きいロ−ル紙の紙端(矢印C方向の他端)からはみ出したインクを受けるものである。
キャリッジ40は、キャリッジ駆動モ−タ50の回転軸に掛設されたベルト52に固定されており、このベルト52は、キャリッジ駆動モ−タ50の正逆回転によって矢印C方向に往復する。ベルト52が矢印C方向に往復することによりキャリッジ40も2本の案内レ−ル54に案内されて矢印C方向に往復動する。
プリンタ10の本体(装置本体)におけるキャリッジ40の位置を検出するために、キャリッジが走査する(往復動する)範囲の全域にわたって、リニアエンコーダスケール56が配置されている。このリニアエンコーダスケール56は、光学または磁気を利用したセンサによってキャリッジ40の位置を検出するためのものである。キャリッジ40には、リニアエンコーダスケール56を光学的(又は磁気的)に読むスケール読取器(図示せず)が搭載されている。このスケール読取器でリニアエンコーダスケール56を読むことによりキャリッジ40の位置が検出される。なお、リニアエンコーダスケール56とスケール読取器は周知の構造である。
ロ−ル紙Pは、矢印C方向に直交する方向(ロ−ル紙Pの搬送方向)に断続的に搬送される。ロ−ル紙Pの引出部分Phに画像を形成するときは、ロ−ル紙Pを一時停止させておき、キャリッジ40を矢印C方向に往復動させながら、引出部分Phのうち画像形成領域(印字部30aに相当する領域)に位置する部分に、印字ヘッド44からインクを吐出する。その後、所定長さだけロ−ル紙Pを搬送して画像形成領域に位置する新たな部分に次のバンド分の画像を形成する。この動作をロ−ル紙Pの全長に亘って繰り返す。これによりロ−ル紙Pにカラ−画像が形成され、画像の形成されたロ−ル紙Pは駆動ローラ24とピンチロ−ラ28とに挟持されて搬送されながら記録紙排紙口14から排出される。
図5から図7までを参照して、抑制ユニット(本発明にいう抑制手段の一例である)について説明する。
図5は、抑制ユニットの上方部分の概略構成を示す斜視図であり、一部を切り欠いて示している。図6は、ロ−ル紙の回転を抑制しない状態の抑制ユニットを示す斜視図である。図7は、ロ−ル紙の回転を抑制する状態の抑制ユニットを示す斜視図である。これらの図では、図1から図4までに示す構成要素と同一の構成要素には同一の符号が付されている。
先ず、ピンチローラ28を回転自在に支持する構成について説明する。
図5に示すようにピンチローラ28は駆動ローラ24の真上に位置しており、駆動ローラ24から接離するようになっている。駆動ローラ24は円柱状の一本のものであるが、ピンチローラ28は、複数個の小さなローラ(それぞれがピンチローラ28)が一本の回転軸28aに回転自在に固定された構成になっている。回転軸28aの複数箇所はピンチローラアーム26の先端部に固定されている。図5では、複数個のピンチローラ28が3個ずつのグループに分けられており、回転軸28aのうち各グループの両端部に相当する位置にはピンチローラアーム26の先端部が固定されている。ピンチローラアーム26は、ピンチローラ28の数に応じて配置されており、図5には、一組のピンチローラアーム26のみが示されている。大型サイズのプリンタでは、多くのピンチローラアーム26が組み込まれている。
ピンチローラアーム26の後端部26aは直方体状のものであり、ピンチローラアーム26は回動軸26bを介してアーム支持板60に回動自在に固定されている。このアーム支持板60は、プリンタ10の本体に固定されている。アーム支持板60のうち、ピンチローラアーム26の後端部26aの近傍部分に対向する面には、コイルばね70の上端部が固定されている。このコイルばね70の下端部は、ピンチローラアーム26の後端部26aの上面に固定されている。このため、ピンチローラアーム26は、回動軸26bを中心にして後端部26aが上がるようにコイルばね70に付勢されている。すなわち、ピンチローラアーム26は、ピンチローラ28が駆動ローラ24に押し付けられるようにコイルばね70によって付勢されている。
ピンチローラアーム26の後端部26aの上方には、回動軸26bに平行にピンチローラ軸62が延びている。ピンチローラ軸62には、一組のピンチローラアーム26毎にピンチローラカム64が固定されている。また、ピンチローラ軸62の長手方向一端部には、外周に歯が形成された円板状のピンチローラギア66が固定されている。後述するように、リリースレバー80を回動することによりピンチローラギア66も回動し、このピンチローラギア66の回動に伴ってピンチローラアーム26も回動する。この場合、図2に示すようにリリースレバー80がプリンタ10の背面側に収まっている状態では、ピンチローラカム64はピンチローラアーム26の後端部26aから離れているので、ピンチローラアーム26にはコイルばね70の付勢力が作用している。この付勢力によって、ピンチローラ28が駆動ローラ24に押し付けられるまでピンチローラアーム26は回動軸26bを中心にして回動する。ピンチローラ28が駆動ローラ24に押し付けられている状態は、本発明にいう挟持状態である。なお、ピンチローラ28が駆動ローラ24から離れている状態は、本発明にいう非挟持状態である。
挟持状態から非挟持状態に移行させるためには、リリースレバー80を矢印E方向に回動させる。この回動によって、ギア部80がピンチローラギア66を、図5では反時計方向(矢印G方向)に回動させるので、ピンチローラ軸62と共にピンチローラカム64が回動してピンチローラアーム26の後端部26aを押し下げる。これにより、コイルばね70の付勢力に打ち勝って、ピンチローラ28が駆動ローラ24から離れるまでピンチローラアーム26は回動軸26bを中心にして回動する。
リリースレバー80とこのリリースレバー80に連結された抑制ユニット100について説明する。
図5に示すようにリリースレバー80は「L」字状のものであり、ピンチローラ軸62の一端部にだけ配置されている。リリースレバー80のうち「L」字の短い辺の先端部には、リリースレバー80の回動軸80aが形成されている。リリースレバー80は回動軸80aを中心にして矢印D,E方向に手動で回動する。リリースレバー80のうち「L」字の短い辺の上面(すなわち、回動軸80aの上方の面)には、扇形のギア部80bが形成されている。このギア部80bの円弧の部分には歯が形成されており、ピンチローラギア66に噛み合っている。従って、リリースレバー80を矢印D,E方向に回動させることによりギア部80bと共にピンチローラギア66も回動する。
上述したようにリリースレバー80がプリンタ10の背面側に収まっている状態(駆動ローラ24とピンチローラ28は挟持状態)から非挟持状態に移行させるためには、摘み80dを掴んでリリースレバー80を矢印E方向に回動させる。この逆に、非挟持状態から挟持状態に移行させるためには、摘み80dを掴んでリリースレバー80を矢印D方向に回動させる。
リリースレバー80の曲がっている部分(屈曲部)には、抑制ユニット100のリンクレバー102が連結される連結軸80cが形成されている。連結軸80cは、リリースレバー80の側面からピンチローラ軸62に平行に突出した細い円柱状のものである。リンクレバー102は細長い板状のものであり、その上端部が連結軸80cに回動自在に連結されている。リンクレバー102は下方に延びており、その下端部は受け台90の近傍に位置している。
上記した抑制ユニット100は、リンクレバー102と、このリンクレバー102に連結された回転トルク発生部110とを備えている。リンクレバー102の下端部には、その長手方向に延びる長孔102aが形成されている。一方、回転トルク発生部110は「L」字状のものであり、その上端部の側面には、長孔102aに差し込まれた円柱状の突起110aが形成されている。突起110aの下方には、コイルばね120の上端部が引っ掛けられた引掛部110bが形成されている。コイルばね120の下端部はプリンタ10の本体に固定されている。回転トルク発生部110の「L」字の下辺には、回転トルク発生部110が回動するときの中心軸となる回動軸110cが形成されている。また、回転トルク発生部110の「L」字の下辺の中央部から先端部までの表面には、山状の凸部110dが形成されている。凸部110dが嵌め込まれる開口90aが受け台90に形成されている。
回転トルク発生部110はコイルばね120によって回動軸110cを中心にして回動するように付勢されている。コイルばね120の付勢力による回動の向きは、開口90aに凸部110dが嵌め込まれるようになる向きである。リリースレバー80がプリンタ10の背面側に収まっている状態(駆動ローラ24とピンチローラ28は挟持状態)のときは、図6に示すように、リンクレバー102が引き上げられるので、回転トルク発生部110の突起110aが長孔102aの底に当接して引き上げられる。従って、回転トルク発生部110は回動軸110cを中心にして、受け台90の開口90aから凸部110dが離れる方向に回動する。すなわち、駆動ローラ24とピンチローラ28がロ−ル紙Pの引出部分Phを挟持できる挟持状態のときは、受け台90の開口90aから凸部110dが突出していない。
受け台90の開口90aが形成されている凹部90bには、スプール軸82の長手方向一端部が嵌まり込んで回転自在に支持される。上記のように挟持状態のときには、開口90aから凸部110dが突出していないので、凸部110dはスプール軸82の回転を抑制しない。従って、スプール軸82は凸部110dによる抑制を受けずに円滑に回転できる。
一方、リリースレバー80がプリンタ10の背面側に収まっている状態から図5の矢印E方向に回動された状態では、上述したようにピンチローラ28が駆動ローラ24から離れて、駆動ローラ24とピンチローラ28はロ−ル紙Pの引出部分Phを挟持できない非挟持状態となる。すなわち、リリースレバー80を矢印E方向に回動することにより、ピンチローラ28と駆動ローラ24は挟持状態から非挟持状態へ移行する。この移行と同時に、図7に示すように、リンクレバー102が引き下げられるので、回転トルク発生部110の突起110aが長孔102aの底から離れて長孔102aの中央部に位置する。従って、回転トルク発生部110はコイルばね120の付勢力によって回動軸110cを中心にして、受け台90の開口90aから凸部110dが突出する方向に回動する。これにより凸部110dがスプール軸82の長手方向一端部に当接して、ロ−ル紙Pが引き出される回転方向とは反対の方向の負荷をロ−ル紙Pに作用させることとなる。すなわち、駆動ローラ24とピンチローラ28がロ−ル紙Pの引出部分Phを挟持できない非挟持状態のときは、受け台90の開口90aから凸部110dが突出しており、この凸部110dがスプール軸82の回転を抑制するので、スプール軸82は凸部110dによる抑制によって回転しにくくなる。この結果、ロ−ル紙Pのセット時にロ−ル紙Pが不用意に引き出されることはなく、ロ−ル紙Pを真っ直ぐに引き出し易く成るので、ロ−ル紙Pのセット性が向上し、さらに、ロ−ル紙Pを引き出し過ぎることを防止できるのでロ−ル紙Pの無駄をなくせる。
図8を参照して、受け台92とスプール軸82の長手方向他端部について説明する。
図8は、スプール軸82の長手方向他端部(受け台90に支持される一端部とは反対側の端部)には、スプール軸82の回転を抑制するトルクリミッタ83が取り付けられている。このトルクリミッタ83は、上記の挟持状態のときに抑制ユニット100が発生させるスプール軸82の回転の抑制力(回転トルク)よりも小さい抑制力を発生させる。
トルクリミッタ83は円柱状のものであり、その長手方向端部の外周面には、所定間隔で並んだ複数の爪83aが形成されている。また、トルクリミッタ83は、受け台92の凹部92aに載置される。この凹部92aの底面には、爪83aが引っ掛けられる突起92bが形成されている。爪83aが突起92bに引っ掛かることによりトルクリミッタ83が作動して、スプール軸82の回転を抑制する抑制力が発生する。
上記の非挟持状態のときには抑制ユニット100及びトルクリミッタ83双方が、スプール軸82の回転(すなわち、ロ−ル紙Pの回転)を抑制する抑制力を生じさせる。一方、上記の挟持状態のときは抑制ユニット100による抑制力が生じないので、トルクリミッタ83による抑制力のみが生じる。この結果、挟持状態のときにはロ−ル紙Pを安定して円滑に搬送できることとなる。
10 プロッタ
24 駆動ローラ
28 ピンチローラ
80 リリースレバー
83 トルクリミッタ
100 抑制ユニット
102 リンクレバー
110 回転トルク発生部
110a 突起
P ロ−ル紙
24 駆動ローラ
28 ピンチローラ
80 リリースレバー
83 トルクリミッタ
100 抑制ユニット
102 リンクレバー
110 回転トルク発生部
110a 突起
P ロ−ル紙
Claims (4)
- ロール状に巻かれたロ−ル紙を回転させることにより引き出して、この引き出した引出部分を搬送ローラ対に挟持させながら搬送して前記引出部分に画像を形成する画像形成装置において、
前記搬送ローラ対は、前記引出部分を挟持する挟持状態及び前記引出部分を挟持しない非挟持状態のいずれかに切り換えられるものであり、
前記搬送ローラ対が前記非挟持状態のときにロ−ル紙の回転を抑制する抑制手段を備えたことを特徴とする画像形成装置。 - 前記抑制手段は、
ロ−ル紙が引き出される回転方向とは反対の方向の負荷を該ロ−ル紙に作用させるものであることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。 - 前記抑制手段は、
前記搬送ローラ対が前記挟持状態から前記非挟持状態に切り換えられたときにロ−ル紙の回転を抑制し始めるものであることを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。 - 前記搬送ローラ対が前記非挟持状態のときには、前記挟持状態のときよりも大きな抑制力でロ−ル紙の回転を抑制することを特徴とする請求項1,2,又は3に記載の画像形成装置。
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2004
- 2004-07-27 JP JP2004218350A patent/JP2006035620A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2009023172A (ja) * | 2007-07-18 | 2009-02-05 | Seiko Epson Corp | 抵抗発生装置および記録装置 |
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